説明

情報処理装置、情報処理方法、プログラム、及びサーバ

【課題】通信トラフィックを抑えながら、充実したコミュニケーションを実現することができる情報処理装置、情報処理方法、プログラム、及びサーバを提供すること。
【解決手段】本技術の一形態に係る情報処理装置は、生成部と、第1の送信部とを具備する。前記生成部は、ユーザの状態を表すパラメータ情報を生成する。前記第1の送信部は、前記生成されたパラメータ情報を、当該パラメータ情報をもとに前記ユーザの状態を反映した画像を生成することが可能な通信相手の情報処理装置に、ネットワークを通じて送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、ネットワークを介して情報通信を行うことが可能な情報処理装置、情報処理方法、プログラム及びサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット電話、遠隔テレビ会議、ビデオチャットといったインターネットサービスが普及している。例えば特許文献1には、ビデオ及びオーディオストリームを利用したチャットシステムが記載されている。このようなチャットシステムでは、遠隔地にいるユーザの顔画像及び音声がネットワークを介して相互に送信される。そしてユーザの端末において動画及び音声が再生されることで、あたかもその場に一緒にいるかのようなリアルタイムなコミュニケーションが実現される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−5239号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カメラを搭載した携帯端末も普及しており、そのような携帯端末によりビデオチャット等が行われることもある。その場合、特許文献1に記載のチャットシステムでは、ユーザの顔画像及び音声が送受信されるので、通信トラフィックが膨大な量になってしまうおそれがある。そうするとネットワーク上での通信負荷が増大してしまい、また課金方式によってはユーザに金銭的な負担をかけてしまう可能性がある。
【0005】
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、通信トラフィックを抑えながら、充実したコミュニケーションを実現することができる情報処理装置、情報処理方法、プログラム、及びサーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る情報処理装置は、生成部と、第1の送信部とを具備する。
前記生成部は、ユーザの状態を表すパラメータ情報を生成する。
前記第1の送信部は、前記生成されたパラメータ情報を、当該パラメータ情報をもとに前記ユーザの状態を反映した画像を生成することが可能な通信相手の情報処理装置に、ネットワークを通じて送信する。
【0007】
この情報処理装置では、ユーザの状態を表すパラメータ情報が生成される。そして当該パラメータ情報が、通信相手の情報処理装置にネットワークを通じて送信される。通信相手の情報処理装置は、受け取ったパラメータ情報をもとに、ユーザの状態を反映した画像を生成することが可能である。このようにユーザの状態を表すパラメータ情報を利用することで、通信トラフィックを抑えながら、充実したコミュニケーションを実現することができる。
【0008】
前記情報処理装置は、前記ユーザの状態を測定した測定情報を取得する取得部をさらに具備してもよい。この場合、前記生成部は、前記測定情報をもとに前記パラメータ情報を生成してもよい。
このようにユーザの状態を測定した測定情報が取得されてもよい。当該測定情報をもとに生成されるパラメータ情報を利用することで、通信トラフィックを抑えながら充実したコミュニケーションを実現することができる。
【0009】
前記取得部は、前記ユーザの顔画像を前記測定情報として取得してもよい。この場合、前記生成部は、前記顔画像をもとに前記パラメータ情報を生成してもよい。
このように、ユーザの顔画像が測定情報として取得され、これをもとにパラメータ情報が生成されてもよい。これにより充実したコミュニケーションが実現される。
【0010】
前記取得部は、前記ユーザの位置情報を前記測定情報として取得してもよい。この場合、前記生成部は、前記位置情報をもとに前記パラメータ情報を生成してもよい。
このように、ユーザの位置情報が測定情報として取得され、これをもとにパラメータ情報が生成されてもよい。これにより充実したコミュニケーションが実現される。
【0011】
前記取得部は、前記ユーザの嗜好情報を前記測定情報として取得してもよい。この場合、前記生成部は、前記嗜好情報をもとに前記パラメータを生成してもよい。
このように、ユーザの嗜好情報が測定情報として取得され、これをもとにパラメータ情報が生成されてもよい。これにより充実したコミュニケーションが実現される。
【0012】
前記情報処理装置は、前記取得された測定情報を、当該測定情報をもとに前記パラメータ情報を生成し前記ネットワークを通じて前記通信相手の情報処理装置に送信することが可能なサーバに、前記ネットワークを通じて送信する第2の送信部をさらに具備してもよい。
この場合、前記第1の送信部は、前記パラメータ情報を、前記サーバを通じて前記通信相手の情報処理装置に送信してもよい。
また前記情報処理装置は、前記第1の送信部による前記パラメータ情報の送信と、前記第2の送信部による前記測定情報の送信とを切り替える切替部をさらに具備してもよい。
【0013】
この情報処理装置では、パラメータ情報を送信する第1の送信部と、測定情報を送信する第2の送信部とを有する。そして第1の送信部と第2の送信部とが切り替えられる。例えば情報処理装置が利用するネットワーク回線の通信回線が太く(帯域幅が広く)通信負荷が問題とならない場合には、測定情報がサーバに送信される。そしてサーバにより測定情報をもとにパラメータ情報が生成される。これにより情報処理装置の処理負荷を軽減することができる。
【0014】
本技術の他の形態に係る情報処理装置は、ネットワーク接続部と、情報処理部とを具備する。
前記ネットワーク接続部は、ユーザの状態を表すパラメータ情報を生成し当該パラメータ情報を送信することが可能な通信相手の情報処理装置と、ネットワークを通じて接続可能である。
前記情報処理部は、前記ネットワーク接続部により前記ネットワークを通じて接続された前記通信相手の情報処理装置より送信された前記パラメータ情報を受信し、当該パラメータ情報をもとに前記ユーザの状態を反映した画像を生成することが可能である。
【0015】
本技術の一形態に係るサーバは、ネットワーク接続部と、第1の送信部と、生成部と、第2の送信部とを具備する。
前記ネットワーク接続部は、ユーザの状態を表すパラメータ情報及び前記ユーザの状態を測定した測定情報をそれぞれ送信することが可能な第1の情報処理装置と、前記パラメータ情報をもとに前記ユーザの状態を反映した画像を生成することが可能な第2の情報処理装置と、ネットワークを通じてそれぞれ接続することが可能である。
前記第1の送信部は、前記ネットワーク接続部を通じて接続された前記第1の情報処理装置より送信された前記パラメータ情報を、前記ネットワーク接続部を通じて接続された前記第2の情報処理装置に送信する。
前記生成部は、前記ネットワーク接続部を通じて接続された前記第1の情報処理装置より送信された前記測定情報をもとに前記パラメータ情報を生成する。
前記第2の送信部は、前記生成されたパラメータ情報を、前記ネットワーク接続部を通じて接続された前記第2の情報処理装置に送信する。
【0016】
本技術の一形態に係る情報処理方法は、生成部が、ユーザの状態を表すパラメータ情報を生成することを含む。
送信部により、前記生成されたパラメータ情報が、当該パラメータ情報をもとに前記ユーザの状態を反映した画像を生成することが可能な通信相手の情報処理装置に、ネットワークを通じて送信される。
【0017】
本技術の一形態に係るプログラムは、生成部と、第1の送信部ととしてコンピュータを機能させる。
前記生成部は、ユーザの状態を表すパラメータ情報を生成する。
前記第1の送信部は、前記生成されたパラメータ情報を、当該パラメータ情報をもとに前記ユーザの状態を反映した画像を生成することが可能な通信相手の情報処理装置に、ネットワークを通じて送信する。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本技術によれば、通信トラフィックを抑えながら、充実したコミュニケーションを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本技術の一実施形態に係るネットワークシステムを示す模式的な図である。
【図2】図1に示す携帯端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図1に示すサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】図1に示す携帯端末の機能的な構成例を示すブロック図である。
【図5】顔画像をもとに生成されるパラメータ情報の一例を示す模式的な図である。
【図6】図1に示すサーバの機能的な構成例を示すブロック図である。
【図7】本実施形態に係るチャットシステムで利用されるGUIを示す模式的な図である。
【図8】本実施形態に係るチャットシステムの概要について説明するための模式的な図である。
【図9】パラメータ情報及び測定情報をそれぞれ送信することが可能な第1の情報処理装置としての携帯端末の動作を模式的に示すフローチャートである。
【図10】図1に示すサーバの動作を模式的に示すフローチャートである。
【図11】ユーザの表情や感情状態に関するパラメータ情報をもとにして生成されたユーザ状態画像の一例を示す模式的な図である。
【図12】ユーザの表情や感情状態に関するパラメータ情報をもとにして生成されたユーザ状態画像の一例を示す模式的な図である。
【図13】ユーザの現在地や移動状態に関するパラメータ情報をもとにして生成されたユーザ状態画像の一例を示す模式的な図である。
【図14】ユーザの嗜好に関するパラメータ情報をもとにして生成されたユーザ状態画像の一例を示す模式的な図である。
【図15】ユーザの状態を表すパラメータ情報の変形例を説明するための表である。
【図16】本実施形態に係るチャットシステムにおいて採用可能な一機能を説明するための模式的な図である。
【図17】本実施形態に係るチャットシステムにおいて採用可能な一機能を説明するための模式的な図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0021】
[ネットワークシステムの構成]
図1は、本技術の一実施形態に係るネットワークシステムを示す模式的な図である。ネットワークシステム100は、ネットワーク10と、ネットワーク10に接続された複数の携帯端末200と、ネットワーク10に接続されたサーバ300とを有する。複数の携帯端末200は、それぞれ本実施形態に係る情報処理装置に相当する。
【0022】
本実施形態では、ネットワーク10としてインターネットを例に挙げる。しかしながらネットワーク10として、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、ホームネットワーク等が用いられてもよい。ネットワークを構築するためのプロトコルも限定されない。例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等が標準プロトコルとして用いられる。
【0023】
[携帯端末のハードウェア構成]
図2は、本実施形態に係る携帯端末200のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0024】
携帯端末200は、CPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)202、フラッシュメモリ203、ディスプレイ204、タッチパネル205、ネットワーク接続部206、外部I/F(インタフェース)207、及びキー/スイッチ部208を有する。また携帯端末200は、撮像部209、センサ群210、及び記憶部211を有する。
【0025】
CPU201は、携帯端末200の各ブロックと信号をやり取りして各種演算を行い、撮像処理や撮像された画像の分析処理、あるいはユーザの位置情報の算出処理等、携帯端末200で実行される処理を統括的に制御する。
【0026】
RAM202は、CPU201の作業領域として用いられる。例えばRAM202に、撮像画像や種々のメタデータ等のCPU201が処理する各種のデータや、アプリケーション等のプログラムが一時的に格納される。
【0027】
フラッシュメモリ203は、例えばNAND型のものであり、各種の処理に必要なデータ、撮像画像等のコンテンツデータ、及びCPU201が実行する制御プログラム及びアプリケーション等の各種プログラムを記憶する。またフラッシュメモリ203は、アプリケーションが実行される際には、その実行に必要な各種データをRAM202へ読み出す。
【0028】
記憶部211は、例えばHDDや、フラッシュメモリ、その他の固体メモリ等の不揮発性メモリである。当該記憶部211に、上記した種々のデータや、アプリケーション等の各種プログラムが記憶されてもよい。本実施形態では、フラッシュメモリ203又は記憶部211に、本実施形態に係るチャットアプリケーションに関するプログラムが格納されている。
【0029】
ディスプレイ204は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)やOELD(Organic Electro-Luminescence Display)等である。ディスプレイ204には、例えば撮像画像や、そのサムネイル画像等が表示される。またディスプレイ204には、本実施形態に係るチャットシステムを利用するためのGUI(Graphical User Interface)が表示される。
【0030】
例えばディスプレイ204に、携帯端末200のユーザを模したアバタ等のGUIや、各ユーザのコメントを表すテキストデータ等が表示される。その他、ディスプレイ204には、携帯端末200を操作するための種々のGUIが表示される。
【0031】
図2に示すように、本実施形態のディスプレイ204はタッチパネル205と一体的に設けられる。タッチパネル205は、ユーザのタッチ操作を検出し入力信号をCPU201へ伝える。タッチパネル205の動作方式としては、例えば抵抗被膜方式や静電容量方式が用いられるが、その他の方式が用いられてもよい。
【0032】
ネットワーク接続部206は、携帯端末200をネットワーク10であるインターネットに接続するためのインタフェースである。このネットワーク接続部206により、携帯端末200同士がネットワーク10を通じて接続可能となる。また携帯端末200とサーバ300とがネットワーク10を通じて接続可能となる。
【0033】
本実施形態に係る携帯端末200は、第3世代移動通信システム(3rd Generation:3G)を用いてネットワーク10に接続することが可能である。この場合、例えば3G回線を提供するキャリア(通信事業者)のサーバを介して、携帯端末200がネットワーク10に接続される。
【0034】
また携帯端末200は、無線LAN規格に従った無線LAN通信により、ネットワーク10に接続することも可能である。そのような無線LAN規格として、例えばWiFiやWiMAX等がある。例えば公衆無線LANのアクセスポイント等を介して、携帯端末200がネットワーク10に接続可能である。
【0035】
携帯端末200がネットワーク10を通じてサーバ300や他の携帯端末200とデータ通信する際には、上記した3G回線を利用したデータ通信と、無線LAN通信を利用したデータ通信とが適宜切り替えられる。
【0036】
外部I/F207は、例えばUSB(Universal Serial Bus)やHDMI(High-Definition Multimedia Interface)等の規格に基づいて、外部機器と接続するためのインタフェースである。この外部I/F207により、外部機器との間で、画像ファイル等の各種のデータを送信/受信することが可能となる。また外部I/F207は、例えばメモリースティック等の各種メモリカードと接続するためのインタフェースであってもよい。
【0037】
キー/スイッチ部208は、例えば電源スイッチ、ショートカットキー等、特にタッチパネル205では入力できないユーザの操作等を受け付け、入力信号をCPU201へ伝える。
【0038】
撮像部209は、図示しない撮像制御部、撮像素子及び撮像光学系を有する。撮像素子としては、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Devices)センサ等が用いられる。撮像光学系は、撮像素子の撮像面上に被写体像を結像させる。撮像制御部は、CPU201からの指示に基づき、撮像素子を駆動し、撮像素子から出力される画像信号に対して信号処理を行う。
【0039】
図1に示すように、本実施系形態では撮像部209として、携帯端末200のタッチパネル205の上側に、対面カメラ212が設けられている。この対面カメラ212により、携帯端末200を使用するユーザの顔の画像がリアルタイムで撮像される。なお本実施形態では、携帯端末200の背面側にもカメラが設けられている。
【0040】
センサ群210は、ユーザの状態を測定した測定情報としての、ユーザのリアルタイムの位置情報を算出することができるセンサを少なくとも1つ含む。そのようなセンサとして、GPS(Global Positioning System)モジュール、加速度センサ、方位センサ、又はジャイロセンサ等の角速度センサ等が挙げられる。また対面カメラ212等により撮像された画像を利用してユーザの位置情報が算出されてもよい。この場合、当該画像が測定情報として用いられる。
【0041】
GPSモジュールは、GPS信号に基づいてユーザの位置情報を算出する。あるいは、周囲に存在する無線LANのアクセスポイントの情報をもとに、位置情報が算出されてもよい。また、例えばGPS信号が受信できない位置では、位置情報が算出可能な位置からの変位が角速度センサや加速度センサ等により算出される。このようにして、ユーザの位置情報が取得されてもよい。
【0042】
方位センサは、地磁気を利用して地球上における方位を計測するセンサである。方位センサを用いることで、例えば撮像部209の光軸が向いている方位を検出することが可能である。携帯端末200に図示しない気圧計が設けられており、当該気圧計により高度が測定されることで高度情報が生成されてもよい。その他、ユーザの位置に関する情報を取得可能な任意のセンサが、センサ群210として携帯端末200に搭載されてよい。
【0043】
携帯端末200としては、例えばスマートフォン等の携帯電話端末が用いられる。あるいは、ネットワーク10に接続可能なタブレット端末等の、種々のPDA(Personal Digital Assistant)等が用いられる。
【0044】
[サーバのハードウェア構成]
図3は、本実施形態に係るサーバ300のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。本実施形態に係るサーバ300としては、例えばPC(Personal Computer)等のコンピュータが用いられる。
【0045】
図3に示すように、サーバ300は、CPU301、RAM302、ROM(Read Only Memory)303、入出力インタフェース304、及び、これらを互いに接続するバス305を備える。
【0046】
CPU301は、必要に応じてRAM302等に適宜アクセスし、各種演算処理を行いながらサーバ300の各ブロック全体を統括的に制御する。ROM303は、CPU301に実行させるOS(Operating System)、プログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。RAM302は、CPU301の作業用領域等として用いられ、OS、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。
【0047】
入出力インタフェース304には、ネットワーク接続部306、表示部307、入力部308、記憶部309、ドライブ部310等が接続される。表示部307は、例えばLCD、OELD、CRT(Cathode Ray Tube)等を用いた表示デバイスである。当該表示部307は、サーバ300に内蔵されていてもよいし、サーバ300に外部接続されていてもよい。
【0048】
入力部308は、例えばマウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル、その他の操作装置である。入力部308がタッチパネルを含む場合、そのタッチパネルは表示部307と一体となり得る。
【0049】
記憶部309は、例えばHDDや、フラッシュメモリ、その他の固体メモリ等の不揮発性メモリである。当該記憶部309には、上記OSや各種アプリケーション、各種データが記憶される。本実施形態では、記憶部に、本実施形態に係るチャットアプリケーションに関するプログラムが格納されている。
【0050】
ドライブ部310は、例えば光学記録媒体、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気記録テープ、フラッシュメモリ等、リムーバブルの記録媒体311を駆動することが可能なデバイスである。これに対し上記記憶部309は、主にリムーバブルでない記録媒体を駆動する、サーバ300に予め搭載されたデバイスとして使用される場合が多い。ドライブ部310により、リムーバブルの記録媒体311から、アプリケーションプログラム等が読み出されてもよい。
【0051】
ネットワーク接続部306は、ネットワーク10であるインターネットに接続可能な、他のデバイスと通信するためのモデム、ルータ、その他の通信機器である。ネットワーク接続部306は、有線及び無線のどちらを利用するものであってもよい。ネットワーク接続部306は、サーバ300とは別体で使用されてもよい。
【0052】
図4は、本実施形態に係る携帯端末200の機能的な構成例を示すブロック図である。図4に示す各機能ブロックは、図2に示すフラッシュメモリ203等に記憶されたプログラム等のソフトウェア資源と、CPU201等の各ハードウェア資源とが協働することにより実現される。
【0053】
図4に示すように、携帯端末200は、測定情報取得部213と、パラメータ情報生成部214と、切替部215と、第1の送信部216と、第2の送信部217とを有する。
【0054】
測定情報取得部213は、ユーザの状態を測定した測定情報を取得する。本実施形態では、撮像部209により撮像されたユーザの顔画像と、センサ群210により算出されたユーザの位置に関する位置情報とが測定情報として取得される。
【0055】
また本実施形態では、ユーザの嗜好情報が測定情報として取得される。例えば携帯端末200に備えられたWeb(World Wide Web)ブラウザにより、インターネット上のWebサイトが閲覧されるとする。そのWebサイトの閲覧履歴をもとに、閲覧回数が多いWebサイトの情報が嗜好情報として取得される。あるいは、ユーザが登録しているWebサイトの情報が嗜好情報として取得されてもよい。
【0056】
また携帯端末200の記憶部211等に記憶されている画像や音楽等のコンテンツデータが嗜好情報として取得されてもよい。さらに、本実施形態に係るチャットシステムにおいて、タッチパネル205を介して入力されるコメントに関するテキストデータが嗜好情報として取得されてもよい。
【0057】
なお測定情報が、上記した顔画像、位置情報及び嗜好情報に限定される訳ではない。その他の、例えば気象情報や季節情報や時間情報等が測定情報として取得されてもよい。その他、種々の情報が測定情報として取得されてよい。
【0058】
パラメータ情報生成部214は、測定情報取得部213にて取得された測定情報をもとに、ユーザの状態を表すパラメータ情報を生成する。例えば本実施形態では、ユーザの顔画像をもとに、ユーザの表情や感情状態等に関するパラメータ情報が生成される。
【0059】
図5は、顔画像220をもとに生成されるパラメータ情報の一例を示す模式的な図である。図5に示す例では、パラメータ情報として、「笑顔」、「怒り」、「性別」、「年齢」、「目の開閉」、「口の開閉」、「眼鏡の有無(あるいは眼鏡装着の可能性)」の表情パラメータ221が生成される。
【0060】
これらに限定されず、例えば、「喜怒哀楽」、「ユーザの髪型」、「髪の色」、「肌の色」、「服装」、「装飾品の有無」、「子供」、「大人」、「老人」、「左目の開き」、「右目の開き」等のパラメータ情報が生成されてもよい。その他、パラメータ情報として、顔画像220から生成される種々の情報が生成されてよい。なお、図5では、表情パラメータ221がGUI表示されているが、これについては後述する。
【0061】
これらの表情パラメータ221は、例えば顔認識技術により顔画像220が分析されることで生成される。例えば目や口の開き具合等をもとに「笑顔」の表情パラメータ221aが生成される。あるいは、種々の表情等に対応したサンプル画像が記憶されており、撮像された顔画像とサンプル画像とでマッチング処理が実行される。これにより表情パラメータ221が生成されてもよい。
【0062】
例えばソニー社の「sFACE」技術を用いて上記パラメータ情報生成処理が行われてもよい。その他、顔画像からユーザの表情や感情状態等に関するパラメータ情報を生成する技術として、どのような技術が用いられてもよい。
【0063】
またユーザの全身や上半身等の画像が撮像され、当該画像をもとにユーザの状態を表す種々のパラメータ情報が生成されてもよい。
【0064】
本実施形態では、パラメータ情報生成部214により、ユーザの位置情報をもとに、ユーザの現在地や移動状態に関するパラメータ情報が生成される。現在地に関するパラメータ情報としては、「海」、「山」、「富士山」、「東京スカイツリー」等のパラメータ情報が挙げられる。
【0065】
また移動状態に関するパラメータ情報としては、「静止している(立っている)」、「座っている」、「歩いている」、「走っている」、「自動車に乗っている」、「電車に乗っている」等のパラメータ情報が挙げられる。その他、パラメータ情報としてどのようなものが生成されてもよい。
【0066】
これらのパラメータ情報を生成するために、図2に示すセンサ群210に含まれるGPSや加速度センサ等のセンサ値をもとにした種々の技術が用いられてよい。例えば位置情報の変化や、地図情報等を参照して算出される経路情報等から、パラメータ情報が生成される。あるいは、例えば徒歩、バス、自動車、電車等のそれぞれの移動状態における加速度情報が記憶される。そして加速度センサ等により測定された加速度情報と、記憶された加速度情報とが参照されることで、パラメータ情報が生成されてもよい。または、携帯端末200に電車やバスの路線図の情報が記憶されており、この情報をもとにパラメータ情報が生成されてもよい。
【0067】
またパラメータ情報生成部214により、ユーザの嗜好情報をもとに、ユーザの嗜好に関するパラメータ情報が生成される。そのようなパラメータ情報としては、「ファッション」、「グルメ」、「スポーツ」等の、ユーザが興味を抱いている分野を示す情報等が挙げられる。また俳優やスポーツ選手等のユーザが好きな著名人の情報や、当該著名人の特徴的な格好の情報が上げられる。
【0068】
その他、地名、乗り物、建築物、映画、絵画、音楽、書籍等、いわゆるユーザの嗜好を表す任意の情報がパラメータ情報として用いられてよい。
【0069】
例えば髪型が特徴的な著名人に関するWebサイトの情報が測定情報として取得された場合、当該著名人の情報又は特徴的な髪型の情報がパラメータ情報として生成されてもよい。あるいは、チャットシステムにおいて、好きな料理についてのコメントがユーザの嗜好情報として取得された場合、当該料理の情報がパラメータ情報として取得されてもよい。
【0070】
また記憶部211等に記憶されている画像や音楽等のコンテンツ等が解析されることで、嗜好に関するパラメータ情報が生成されてもよい。あるいは、コンテンツに付属するメタデータをもとにパラメータ情報が生成されてもよい。その他、当該パラメータ情報を生成するために種々の技術が用いられてよい。
【0071】
上記した種々のパラメータ情報は、顔画像や位置情報等の測定情報よりも十分にデータ量が少ない情報として生成可能である。またパラメータ情報のデータ量を、画像や動画、音楽等のコンテンツデータよりも十分に少なくすることが可能である。
【0072】
第1の送信部216は、パラメータ情報生成部214により生成されたパラメータ情報を、ネットワーク10を通じて通信相手の携帯端末200に送信する。本実施形態では、パラメータ情報は、サーバ300を通じて通信相手の携帯端末200に送信される。
【0073】
第2の送信部217は、測定情報取得部213により取得された測定情報を、サーバ300に、ネットワーク10を通じて送信する。
【0074】
切替部215は、第1の送信部216によるパラメータ情報の送信と、第2の送信部217による測定情報の送信とを切り替える。
【0075】
図6は、本実施形態に係るサーバ300の機能的な構成例を示すブロック図である。図6に示す各機能ブロックは、図3に示す記憶部309等に記憶されたプログラム等のソフトウェア資源と、CPU301等の各ハードウェア資源とが協働することにより実現される。
【0076】
サーバ300は、受信情報判定部312と、第1の送信部313と、パラメータ情報生成部314と、第2の送信部315とを有する。
【0077】
受信情報判定部312は、ネットワーク接続部306を通じて接続された携帯端末200より送信された情報が、パラメータ情報であるか測定情報であるかを判定する。携帯端末200より送信された情報がパラメータ情報である場合、当該パラメータ情報を第1の送信部313に出力する。携帯端末200より測定情報が送信された場合、当該測定情報をパラメータ情報生成部314に出力する。
【0078】
第1の送信部313は、携帯端末200から送信されたパラメータ情報を、ネットワーク接続部306を通じて接続された通信相手側の携帯端末200に送信する。
【0079】
パラメータ情報生成部314は、携帯端末200から送信された測定情報をもとにパラメータ情報を生成する。このパラメータ情報生成部314によるパラメータ情報生成処理は、図4に示す携帯端末200のパラメータ情報生成部214による処理と略同様であってよい。
【0080】
第2の送信部315は、パラメータ情報生成部314により生成されたパラメータ情報を、ネットワーク接続部306を通じて接続された通信相手側の携帯端末200に送信する。
【0081】
なおパラメータ情報及び測定情報をサーバに送信する側の携帯端末200は、本実施形態において第1の情報処理装置に相当する。またパラメータ情報を受信する側の携帯端末200は、本実施形態において第2の情報処理装置に相当する。
【0082】
<ネットワークシステムの動作>
本実施形態に係るネットワークシステム100、第1及び第2の情報処理装置としての携帯端末200、及びサーバ300の動作について説明する。
【0083】
まず当該ネットワークシステムにより実現されるチャットシステムの概要について説明する。以下の説明では、図1に示す携帯端末200AのユーザAと、他の携帯端末200BのユーザBとがチャットアプリケーションを利用して通信している場合を例に挙げて説明する。
【0084】
図7は、本実施形態に係るチャットシステムで利用されるGUIを示す模式的な図である。当該GUIは、双方の携帯端末200A及び200Bのタッチパネル205(ディスプレイ204)にそれぞれ表示される。図7に示すGUIは、携帯端末200Aのタッチパネル205に表示されたGUIとする。
【0085】
本実施形態では、携帯端末200Aのタッチパネル205の下側の領域222に、テキストデータを入力するためのキーボード223が表示される。このキーボード223を用いてユーザAのコメントとなるテキストデータが入力される。そうすると当該コメントがタッチパネル205の中央に位置する入力ウィンドウ224に表示される。
【0086】
そして入力ウィンドウ224の横に位置する送信ボタン225が押されると、当該テキストデータがネットワーク10に送信される。その結果、タッチパネル205の上側の領域226の中央に位置するチャットウィンドウ227にコメントが表示される。本実施形態では、コメントとともに、送信日時及び送信者を表すテキストと、送信者の表情を模した顔のアイコン228とがチャットウィンドウ227に表示される。
【0087】
図7に示すように、チャットウィンドウ227の両隣の位置にはアバタ250が表示される。図7で見てチャットウィンドウ227の右隣の位置には、当該携帯端末200Aを使用するユーザA自身を模したアバタ250Aが表示される。チャットウィンドウ227の左隣の位置には、通信相手の携帯端末200BのユーザBを模したアバタ250Bが表示される。
【0088】
図8は、本実施形態に係るチャットシステムの概要について説明するための模式的な図である。例えば携帯端末200Aの撮像部209によりユーザAの顔画像220Aが撮像される。そして測定情報としての顔画像220Aから、表情や感情状態に関するパラメータ情報Aが生成される。
【0089】
ここではユーザAは「笑っている」という状態であるとする。そうすると当該ユーザAの顔画像220Aをもとに、「笑顔」のパラメータ情報Aが生成される。例えば図5に示す複数の表情パラメータ221のうち「笑顔」の表情パラメータ221aが高い数値として送信される。生成されたパラメータ情報Aは、サーバ300を介して通信相手の携帯端末200Bに送信される。
【0090】
「笑顔」のパラメータ情報Aを受信した携帯端末200B(ユーザB)では、ユーザAの「笑っている」という状態を反映した画像が生成される。本実施形態では、携帯端末200Bのタッチパネル205に、「笑っている」状態のアバタ250が、ユーザAのアバタとして表示される。
【0091】
携帯端末200B側でも、ユーザBの顔画像220Bが撮像され、顔画像220Bをもとにパラメータ情報Bが生成される。ユーザBが「怒っている」状態だとすると、「怒り」のパラメータ情報Bが生成される。例えば図5に示す複数の表情パラメータ221のうち「怒り」の表情パラメータ221bが高い数値として送信される。なお「怒り」の表情パラメータ221bが生成されない場合、例えば「笑顔」の表情パラメータ221aが略0として送信されてもよい。また「笑顔」の表情パラメータ221aが中間の値の場合、ユーザは「無表情」の状態であるという設定でもよい。しかしながらこのような設定は適宜設定可能である。
【0092】
当該「怒り」のパラメータ情報Bは、携帯端末200Aに送信される。そうすると、「怒り」のパラメータ情報Bを受信した携帯端末200A(ユーザA)では、ユーザBの「怒っている」という状態を反映した画像が生成される。すなわち「怒っている」状態のアバタ250が、ユーザBのアバタとして表示される。
【0093】
この結果、携帯端末200Aのタッチパネル205では、自身のアバタ250Aは「笑っている」状態で表示され、相手のアバタ250Bは「怒っている」状態で表示される。通信相手の携帯端末200Bのタッチパネル205では、自身のアバタ250Aは「怒っている」状態で表示され、相手のアバタ250Bは「笑っている」状態で表示される。
【0094】
図9は、パラメータ情報及び測定情報をそれぞれ送信することが可能な第1の情報処理装置としての携帯端末200Aの動作を模式的に示すフローチャートである。
【0095】
測定情報取得部213により、ユーザAの状態を測定した測定情報が取得される(ステップ101)。切替部215により、現在のネットワーク回線が判定される。すなわちネットワーク10を通じたサーバ300への接続が、3G回線を利用したものか、無線LAN通信を利用したものかが判定される(ステップ102)。
【0096】
一般的に、3G回線を利用できるエリアと、無線LAN通信を利用できるエリアとを比べると、3G回線を利用できるエリアの方が大きい。一方で、3G回線と無線LAN通信の太さ(通信帯域幅の広さ)を比べると、無線LAN通信の方が太い。従って、無線LAN通信の方が、高速のデータ通信が可能となる。すなわち3G回線の方が、多量の通信トラフィックに対する通信負荷が大きい。
【0097】
また、3G回線を利用したデータ通信においては、データ通信(パケット通信)に対する課金システムとして、従量課金制、定額従量課金制、又は上限付き従量課金制等が採用されることが多い。従量課金制は、データ通信量又は回線利用時間に応じて課金が行われるシステムである。定額従量課金制は、所定のデータ通信量又は所定の利用時間までは定額とされ、それ以降は従量課金制となるシステムである。上限付き従量課金制では、課金額に上限が定められ、その額以上は課金がされないシステムである。
【0098】
このような課金システムとなっている3G回線で、通信トラフィックが多くなると、ユーザに金銭的な負担がかかってしまう可能性が高い。上限付き従量課金制であった場合でも、すぐにその上限額となってしまう。
【0099】
一方、無線LAN通信を利用したデータ通信では、プロバイダ契約料金のみで、データ通信に対する課金(パケット料金)はかからないことが多い。従って、無線LAN通信を利用する場合、多量の通信トラフィックによる金銭的な負荷はほとんど考慮されない。
【0100】
ステップ102にて、ネットワーク10を通じたサーバ300への接続が3G回線を利用したものであると判定された場合(ステップ102のYes)、図4に示す切替部215は第1の送信部216によるパラメータ情報の送信を選択する。
【0101】
この結果、パラメータ情報生成部214により、測定情報をもとにパラメータ情報が生成される(ステップ103)。当該パラメータ情報は、顔画像や位置情報よりも十分にデータ量が少ない情報である。生成されたパラメータ情報は、第1の送信部216により、サーバ300を介して通信相手の携帯端末200Bに送信される(ステップ104)。
【0102】
ステップ102にて、ネットワーク10を通じたサーバ300への接続が3G回線を利用したものでないと判定された場合(ステップ102のNo)、切替部215は第2の送信部217による測定情報の送信を選択する。この結果、第2の送信部217により測定情報がサーバ300に送信される(ステップ105)。なお本実施形態では、無線LAN通信による測定情報の送信に関して、ネットワーク10の通信負荷は少ない。
【0103】
図10は、本実施形態に係るサーバ300の動作を模式的に示すフローチャートである。図6に示す受信情報判定部312において、携帯端末200Aから送信された情報が受信され(ステップ201)、当該受信した情報はパラメータ情報か否かが判定される(ステップ202)。
【0104】
受信した情報がパラメータ情報であると判定された場合(ステップ202のYes)、第1の送信部313により、当該パラメータ情報が、通信相手の携帯端末200Bに送信される(ステップ203)。
【0105】
受信した情報がパラメータ情報でないと判定された場合(ステップ202のNo)、パラメータ情報生成部314により、携帯端末200Aから送信された測定情報をもとにパラメータ情報が生成される(ステップ204)。そして第2の送信部315により、当該パラメータ情報が、通信相手の携帯端末200Bに送信される(ステップ205)。
【0106】
図11〜図14は、パラメータ情報を受信した携帯端末200Bにより生成されるユーザ状態画像の例を示す模式的な図である。ユーザ状態画像は、ユーザAの状態を反映した画像であって、受信したパラメータ情報をもとに生成される画像である。
【0107】
本実施形態では、図2に示す記憶部211に、複数のユーザ状態画像が記憶されている。そしてCPU201により、受信したパラメータ情報をもとに当該ユーザ状態画像が読み出される。すなわち本実施形態では、CPU201が情報処理部として機能する。
【0108】
パラメータ情報を用いてユーザ状態画像を読み出す処理の方法や、当該ユーザ状態画像を読み出すための技術は、特に限定されず、公知の技術が用いられてもよい。パラメータ情報とユーザ状態画像とを対応付ける方法やそのための技術等も同様である。
【0109】
CPU201が、例えばポリゴン等を用いて画像を作成する機能を、画像作成部として有してもよい。そしてパラメータ情報をもとに、ユーザ状態画像が適宜作成されてもよい。
【0110】
図11及び図12は、ユーザAの表情や感情状態に関するパラメータ情報をもとにして生成されたユーザ状態画像の一例を示す模式的な図である。
【0111】
図11(A)は、「少し笑顔」のパラメータ情報をもとに生成された、「少し笑顔」のユーザ状態を反映したアバタ251である。図11(B)は、「とても笑顔」のパラメータ情報をもとに生成された、「とても笑顔」のユーザ状態を反映したアバタ252である。図11(A)のアバタ251は少し喜んでおり、図11(B)のアバタ252はとても喜んでいる。
【0112】
図11(C)は、「眼鏡有り」のパラメータ情報をもとに生成された、「眼鏡装着」のユーザ状態を反映したアバタ253である。図11(D)は、表情や感情状態に関するパラメータ情報が受信されない場合のアバタ254である。
【0113】
図12(A)〜(F)では、ユーザ状態画像として、送信者の表情を模した顔のアイコン228A〜Fが生成される。当該アイコン228A〜Fは、チャットウィンドウ227に表示される(図7参照)。
【0114】
本実施形態では、図5に示す「笑顔」の表情パラメータ221aをもとにして、顔のアイコン228A〜Fがユーザ状態画像として生成される。図12に示す顔のアイコン228A〜Fと、表情パラメータ221aの値との関係は以下の通りである。
図12(A)のアイコン228A 笑顔の表情パラメータ(0〜10)
図12(B)のアイコン228B 笑顔の表情パラメータ(11〜30)
図12(C)のアイコン228C 笑顔の表情パラメータ(31〜50)
図12(D)のアイコン228D 笑顔の表情パラメータ(51〜70)
図12(E)のアイコン228E 笑顔の表情パラメータ(71〜90)
図12(F)のアイコン228F 笑顔の表情パラメータ(91〜100)
なお本実施形態では、チャットウィンドウ227に、「笑顔」の表情パラメータ221aの値が表示されている。
【0115】
このように、ユーザ状態画像として、アバタ以外の画像が生成されてもよい。顔のアイコン228の他に、例えば「悲しい」のパラメータ情報をもとにしたユーザ状態画像として、雨が降っているGUIが生成されてもよい。そして当該GUIがアバタの後ろ側で、背景画像として表示されてもよい。同様に、「嬉しい」のパラメータ情報をもとに、大きな太陽が見える青空の背景画像がユーザ状態画像として生成されてもよい。
【0116】
また、パラメータ情報をもとに、コメントとして表示されているテキストの大きさや色等が適宜設定されてもよい。例えば「嬉しい」のパラメータ情報が受信されたときには、そのときに入力されたテキストが大きく表示され、赤等の明るい色が付される。一方、「悲しい」のパラメータ情報が受信されたときには、そのときに入力されたテキストが小さく表示され、グレー等の暗い色が付される。このような設定が行われてもよい。
【0117】
図13は、ユーザAの現在地や移動状態に関するパラメータ情報をもとにして生成されたユーザ状態画像の一例を示す模式的な図である。
【0118】
図13(A)は、「座っている」のパラメータ情報をもとに生成された、「座っている」というユーザ状態を反映したアバタ255である。図13(B)は、「歩いている」のパラメータ情報をもとに生成された、「歩いている」というユーザ状態を反映したアバタ256である。図13(C)は、「電車に乗っている」のパラメータ情報をもとに生成された、「電車に乗っている」というユーザ状態を反映したアバタ257である。
【0119】
図14は、ユーザAの嗜好に関するパラメータ情報をもとにして生成されたユーザ状態画像の一例を示す模式的な図である。
【0120】
図14(A)は、興味がある分野が「ファッション」である旨のパラメータ情報をもとにユーザ状態画像として生成された、服を着ているアバタ258である。例えばどういったファッションが好きかという詳細なパラメータ情報をもとに、アバタ258が生成されてもよい。
【0121】
図14(B)は、興味がある分野が「スポーツ」である旨のパラメータ情報をもとにユーザ状態画像として生成された、スポーツウェアを着ているアバタ259である。例えばテニス等のスポーツの種類を示す詳細なパラメータ情報をもとに、アバタ259が生成されてもよい。
【0122】
図14(B)は、興味がある分野が「グルメ」である旨のパラメータ情報をもとにユーザ状態画像として生成された、料理が置かれたテーブルに座っているアバタ260である。例えばカレーライス等の料理の種類を示す詳細なパラメータ情報をもとに、アバタ260が生成されてもよい。
【0123】
図11〜図14に示すユーザ状態画像を組み合わせた画像が生成されてもよい。例えば「嬉しい」のパラメータ情報と、「眼鏡有り」のパラメータ情報と、「電車に乗っている」のパラメータ情報とをもとにしたユーザ状態画像が生成されてもよい。そのような画像として、例えば図13(C)に示すアバタ257が眼鏡を装着しているような画像が生成されてもよい。
【0124】
またパラメータ情報をもとに、例えばアバタが跳ねたり回ったりしてもよい。すなわち、ユーザの感情状態等に反映して、アバタの挙動が設定されてもよい。またチャットウィンドウ227に表示されるコメントが嗜好情報として取得される場合に、入力されたコメントの内容がアバタの挙動にリアルタイムに反映されてもよい。
【0125】
以上、本実施形態に係る情報処理装置である携帯端末200Aでは、ユーザAの状態を表すパラメータ情報が生成される。そして当該パラメータ情報が、通信相手の情報処理装置である携帯端末200Bにネットワーク10を通じて送信される。通信相手の携帯端末200Aは、受け取ったパラメータ情報をもとに、ユーザAの状態を反映したアバタ等のユーザ状態画像を生成することが可能である。
【0126】
上記したように、ユーザAの状態を表すパラメータ情報は、顔画像や位置情報等の測定情報をもとに生成される。この際に測定情報よりも十分にデータ量が少なくなるように、パラメータ情報を生成することが可能である。また顔画像や撮影された動画等のコンテンツデータと比べて、データ量が十分に少ないパラメータ情報を生成することが可能である。
【0127】
この結果、携帯端末200Aが3G回線を利用している場合において、3Gネットワーク上の通信負荷を抑えることができ、またユーザAに金銭的な負担がかかってしまうことを防止することができる。すなわち本実施形態のようにユーザAの状態を表すパラメータ情報を利用することで、通信トラフィックを抑えながら、充実したコミュニケーションを実現することができる。
【0128】
また、本実施形態に係る携帯端末200Aでは、パラメータ情報を送信する第1の送信部216と、測定情報を送信する第2の送信部217とを有する。そして第1の送信部216と第2の送信部217とが切り替えられる。例えば上記した無線LAN通信のように携帯端末200Aが利用するネットワーク回線の通信回線が太く(帯域幅が広く)通信負荷が問題とならない場合には、測定情報がサーバ300に送信される。そしてサーバ300により測定情報をもとにパラメータ情報が生成され、当該パラメータ情報が通信相手の携帯端末200Bに送信される。
【0129】
すなわち本実施形態では、所定の条件を満たす場合には、携帯端末200Aによるパラメータ生成処理をサーバ300にまかせることが可能である。これにより携帯端末200Aにおける処理負荷を軽減させることが可能となり、例えば携帯端末200Aのバッテリの消費を抑えることが可能となる。
【0130】
本実施形態のチャットシステムでは、いわゆる軽量通信で、高いUX(User Experience)を提供することが可能である。すなわち、動画等のデータ量の多いコンテンツの代わりに、軽量なパラメータ情報を送受信することで、リッチなコミュニケーションを軽量通信で実現することが可能である。
【0131】
これにより、テキスト入力の際に絵文字を入力せずとも、自分の感情等を反映した楽しいコミュニケーションを実現することができる。また、自宅にいるときの例えば化粧等をしていない自分の顔を相手に見られることなく、自分の感情が反映された充実したコミュニケーションが実現される。また軽量通信なので、低品質のネットワークが利用される場合でも、充実したコミュニケーションを実現することが可能となる。
【0132】
また本実施形態では、プライバシー保護の観点から顔を見せたくないときや、電車に乗車中により声を出せないとき等であっても、自分の感情を反映させたコミュニケーションを実現することが可能となる。すなわちリアルタイム性、匿名性、及び表現力を備えるネットワークコミュニケーションを実現することが可能となる。
【0133】
図2や図3に示すハードウェア構成を有するコンピュータに、上記で説明した一連の処理を実行させるためのソフトウェアを構成するプログラムがインストールされることで、本実施形態に係る携帯端末200やサーバ300が構成されてもよい。プログラムは、例えば記録媒体からコンピュータにインストールされる。あるいは、グローバルネットワーク等を介してインストールされてもよい。またソフトウェアを構成するプログラムが組み込まれた専用のハードウェアを有するコンピュータが、携帯端末200やサーバ300として用いられてもよい。
【0134】
<変形例>
本技術に係る実施形態は、上記で説明した実施形態に限定されず種々変形される。また上記で説明した実施形態に係るチャットシステムに種々の機能が付加されてもよい。
【0135】
例えば図15は、ユーザの状態を表すパラメータ情報の変形例を説明するための表である。
【0136】
上記の実施形態では、顔画像、位置情報、又は嗜好情報等の測定情報から表情パラメータ等がパラメータ情報として生成された。図15に示す変形例では、顔画像、位置情報又は嗜好情報等の測定情報から生成される表情パラメータ等が分析され、ユーザの状態が判定される。例えば顔画像から「笑っている」、「怒っている」又は「泣いている」等のユーザの感情状態が判定される。位置情報から「座っている」、「歩いている」、「電車」等のユーザの移動状態が判定される。嗜好情報から「ファッション」、「スポーツ」、「グルメ」等のユーザの嗜好が判定される。
【0137】
これらのユーザ状態に対応してパラメータ情報A〜Iが生成される。あるいは、ユーザの状態とパラメータ情報A〜Iとの対応付けを示すテーブル情報が記憶されており、測定情報からユーザの状態が判定されたときに、当該テーブル情報からパラメータ情報A〜Iが読み出されてもよい。
【0138】
通信相手の情報処理装置では、当該パラメータ情報A〜Iに対応付けられたユーザ状態画像が記憶されている。そして受信したパラメータ情報A〜Iをもとにユーザ状態画像が読み出される。これにより、ユーザ状態画像の生成処理にかかる負荷が軽減される。
【0139】
このように本変形例においては、パラメータ情報A〜Iが、ユーザの状態と、当該ユーザの状態を表現した複数の画像情報とを紐付ける情報として生成される。従って、当該紐付けが可能であれば、どのような情報がパラメータ情報A〜Iとして用いられてもよい。例えば単なる番号がパラメータ情報A〜Iとして用いられてもよく、顔画像や位置情報等の測定情報よりも十分にデータ量が少ないパラメータ情報A〜Iを生成することが可能である。
【0140】
あるいは、送信側の情報処理装置から表情パラメータ等の、上記の実施形態で説明したパラメータ情報が送信される。そしてサーバにより図15に示すようなユーザ状態が判定され、当該ユーザ状態に対応するパラメータ情報A〜Iが生成される。受信側では、パラメータ情報A〜Iに対応するユーザ状態画像が読み出される。これにより送信側及び受信側の両方の情報処理装置において、処理負荷を軽減させることが可能となる。また例えばチャットアプリケーションについてのアップデート処理を主にサーバ側で実行することが可能となる。例えば表情パラメータ等の利用方法に関するアップデート等である。
【0141】
図16は、上記の実施形態で説明したチャットシステムにおいて採用可能な一機能を説明するための模式的な図である。
【0142】
例えば、図7に示すチャットウィンドウ227の上側にあるプレビューボタン261が押される。そうすると、図16に示すように、自身のアバタ250Aが表示されていた位置に、自身の顔画像220A及び当該顔画像220Aから生成されるパラメータ情報としての表情パラメータ221が表示される。
【0143】
これにより例えば、相手側の情報処理装置に自分の状態を表すパラメータ情報としてどのような情報が送信されているかを確認することができる。あるいは、自分のアバタ250Aが所望のものではない場合、すなわち笑っているつもりなのに、それに対応するアバタ250Aが表示されないときに、パラメータ情報を確認することができる。
【0144】
表示されたパラメータ情報を変更することが可能であってもよい。例えば「笑顔」の表情パラメータ221aを最大値に設定することが可能であってもよい。またチャットシステムを利用する家の中では眼鏡をかけていて、外出中はコンタクトレンズを利用しているユーザ等もいる。このようなユーザにおいては、自分のアバタ250Aに眼鏡を装着させたくないと考える場合もある。この場合、「眼鏡無し(あるいは眼鏡装着の可能性0%)」のパラメータを自分で設定することで、眼鏡を装着しないアバタ250Aを表示させることが可能となる。また設定したパラメータ情報が、デフォルト設定として記憶されてもよい。
【0145】
図16に示すように、相手側の表情パラメータ221が自分のタッチパネル205に表示されてもよい。そして相手の表情パラメータ221を変更可能であってもよい。
【0146】
このように、パラメータ情報をもとに生成されたユーザ状態画像のみではなくて、パラメータ情報そのものが表示されてもよい。図16に示すような表情パラメータ221以外にも、例えばユーザの現在地や移動状態に関するパラメータ情報や、ユーザの嗜好に関するパラメータ情報等が表示されてもよい。そしてそれらのパラメータ情報が適宜変更可能であってもよい。なお、パラメータ情報を表すGUIは、図5や図16に示すものに限られず、適宜設定可能である。
【0147】
図17は、上記の実施形態で説明したチャットシステムにおいて採用可能な一機能を説明するための模式的な図である。
【0148】
例えば、図7に示すチャットウィンドウ227の上側にあるホワイトボードボタン262が押される。そうすると、図17に示すように、キーボード223が表示されていたタッチパネル205の下側の領域222が、ホワイトボード領域263となる。このホワイトボード領域263は、通信中の双方のユーザにより共有される。すなわち、それぞれのユーザがタッチパネル205を介して入力したテキストや絵が、双方のタッチパネル205のホワイトボード領域263に表示される。
【0149】
例えばホワイトボード領域263に入力されたテキストや絵がユーザの嗜好情報として取得されてもよい。そして当該取得情報からユーザの嗜好に関するパラメータ情報が生成され、ユーザ状態画像の生成に利用されてもよい。
【0150】
図17に示すように、ホワイトボード領域263の最下部には、ホワイトボード領域263に入力されたテキスト等を消すためのクリアボタン264と、テキスト等を入力する際の文字や線の色を指定するための色ボタン265等が配置される。
【0151】
色ボタン265の横には、アバタ変更ボタン266が配置される。アバタ変更ボタン266を押すことで、自分のアバタ250Aや相手のアバタ250Bをそれぞれ変更することができる。上記したようにパラメータ情報を適宜変更してアバタ250A及び250Bを変更することも可能であるし、直接アバタ250A及び250Bを変更することも可能である。
【0152】
また表示されているアバタを動かすことも可能である。例えば自分又は相手のアバタの腕の部分にタッチして、そのまま上方にドラッグする。これによりアバタの両腕が上方に上げられる。アバタの動きは、通信相手のタッチパネルに表示されているアバタにも反映される。これにより充実したコミュニケーションを実現させることができる。
【0153】
なおアバタの動きと、パラメータ情報が関連付けられていてもよい。例えばアバタの腕が挙げられて、図11(B)に示す「とても笑顔」の状態を反映したアバタ252が表示されたとする。この際、「笑顔」の表情パラメータ221aが大きい値に変更されてもよい。
【0154】
図7では、自分の名前がMeとなっており、相手の名前がFriendとなっている。しかしながら、これに限られず、それぞれが登録又は入力したユーザ名が表示されてもよい。あるいは、ユーザ名として、携帯端末200のそれぞれのIPアドレス等が表示されてもよい。
【0155】
上記の実施形態では、携帯端末200が、パラメータ情報の送信と、測定情報の送信とを切り替え可能な切替部215を有していた。しかしながら、本技術の実施形態として、切替部215を有さない携帯端末も考えられる。すなわち、チャットシステムを利用する際に、パラメータ情報のみを送信可能な携帯端末も、本技術の実施形態となり得る。
【0156】
上記では、顔画像、位置情報又は嗜好情報等の測定情報が取得され、当該測定情報からパラメータ情報が生成された。これにより充実したコミュニケーションが実現される。しかしながら、パラメータ情報が測定情報から生成されることに限定されるわけではない。例えばユーザからの入力操作により生成される情報や、記憶部に記憶されている情報がそのままパラメータ情報として生成されてもよい。
【0157】
送信側の情報処理装置と、受信側の情報処理装置とが、ネットワークを介してPtoP(peer-to-peer)接続されている。この場合でも、上記で説明した本技術は適用可能である。例えば送信側の情報処理装置から受信側の情報処理装置にサーバを介さずに、パラメータ情報が送信されればよい。
【0158】
例えば3G回線によるネットワーク内にて、本技術に係るチャットシステムが構築されてもよい。この場合、3G回線を提供するキャリアのサーバが、本技術に係るサーバとして機能してもよい。
【0159】
上記の実施形態では、3G回線によるネットワーク接続と、無線LAN通信によるネットワーク接続とが例として挙げられた。しかしながら上記したように他のネットワークが用いられてもよい。その場合でも、利用される回線の太さ、若しくは通信データに対する課金システム等をもとに、パラメータ情報の送信と測定情報の送信とが適宜切り替えられればよい。
【0160】
なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
【0161】
(1)ユーザの状態を表すパラメータ情報を生成する生成部と、
前記生成されたパラメータ情報を、当該パラメータ情報をもとに前記ユーザの状態を反映した画像を生成することが可能な通信相手の情報処理装置に、ネットワークを通じて送信する第1の送信部と
を具備する情報処理装置。
(2)前記(1)に記載の情報処理装置であって、
前記ユーザの状態を測定した測定情報を取得する取得部をさらに具備し、
前記生成部は、前記測定情報をもとに前記パラメータ情報を生成する
情報処理装置。
(3)前記(2)に記載の情報処理装置であって、
前記取得部は、前記ユーザの顔画像を前記測定情報として取得し、
前記生成部は、前記顔画像をもとに前記パラメータ情報を生成する
情報処理装置。
(4)前記(2)又は(3)に記載の情報処理装置であって、
前記取得部は、前記ユーザの位置情報を前記測定情報として取得し、
前記生成部は、前記位置情報をもとに前記パラメータ情報を生成する
情報処理装置。
(5)前記(2)から(4)のうちいずれか1つに記載の情報処理装置であって、
前記取得部は、前記ユーザの嗜好情報を前記測定情報として取得し、
前記生成部は、前記嗜好情報をもとに前記パラメータを生成する
情報処理装置。
(6)前記(2)から(5)のうちいずれか1つに記載の情報処理装置であって、
前記取得された測定情報を、当該測定情報をもとに前記パラメータ情報を生成し前記ネットワークを通じて前記通信相手の情報処理装置に送信することが可能なサーバに、前記ネットワークを通じて送信する第2の送信部をさらに具備し、
前記第1の送信部は、前記パラメータ情報を、前記サーバを通じて前記通信相手の情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、
前記第1の送信部による前記パラメータ情報の送信と、前記第2の送信部による前記測定情報の送信とを切り替える切替部をさらに具備する
情報処理装置。
(7)ユーザの状態を表すパラメータ情報を生成し当該パラメータ情報を送信することが可能な通信相手の情報処理装置と、ネットワークを通じて接続可能なネットワーク接続部と、
前記ネットワーク接続部により前記ネットワークを通じて接続された前記通信相手の情報処理装置より送信された前記パラメータ情報を受信し、当該パラメータ情報をもとに前記ユーザの状態を反映した画像を生成することが可能な情報処理部と
を具備する情報処理装置。
(8)ユーザの状態を表すパラメータ情報及び前記ユーザの状態を測定した測定情報をそれぞれ送信することが可能な第1の情報処理装置と、前記パラメータ情報をもとに前記ユーザの状態を反映した画像を生成することが可能な第2の情報処理装置と、ネットワークを通じてそれぞれ接続することが可能なネットワーク接続部と、
前記ネットワーク接続部を通じて接続された前記第1の情報処理装置より送信された前記パラメータ情報を、前記ネットワーク接続部を通じて接続された前記第2の情報処理装置に送信する第1の送信部と、
前記ネットワーク接続部を通じて接続された前記第1の情報処理装置より送信された前記測定情報をもとに前記パラメータ情報を生成する生成部と、
前記生成されたパラメータ情報を、前記ネットワーク接続部を通じて接続された前記第2の情報処理装置に送信する第2の送信部と
を具備するサーバ。
(9)生成部が、ユーザの状態を表すパラメータ情報を生成し、
送信部が、前記生成されたパラメータ情報を、当該パラメータ情報をもとに前記ユーザの状態を反映した画像を生成することが可能な通信相手の情報処理装置に、ネットワークを通じて送信する
情報処理方法。
(10)ユーザの状態を表すパラメータ情報を生成する生成部と、
前記生成されたパラメータ情報を、当該パラメータ情報をもとに前記ユーザの状態を反映した画像を生成することが可能な通信相手の情報処理装置に、ネットワークを通じて送信する第1の送信部と
としてコンピュータを機能させるプログラム。
(11)前記(10)に記載のプログラムであって、
前記ユーザの状態を測定した測定情報を取得する取得部として、前記コンピュータをさらに機能させ、
前記生成部は、前記測定情報をもとに前記パラメータ情報を生成する
プログラム。
(12)前記(11)に記載のプログラムであって、
前記取得部は、前記ユーザの顔画像を前記測定情報として取得し、
前記生成部は、前記顔画像をもとに前記パラメータ情報を生成する
プログラム。
(13)前記(11)又は(12)に記載のプログラムであって、
前記取得部は、前記ユーザの位置情報を前記測定情報として取得し、
前記生成部は、前記位置情報をもとに前記パラメータ情報を生成する
プログラム。
(14)前記(11)から(13)のうちいずれか1つに記載のプログラムであって、
前記取得部は、前記ユーザの嗜好情報を前記測定情報として取得し、
前記生成部は、前記嗜好情報をもとに前記パラメータを生成する
プログラム。
(15)前記(11)から(14)のうちいずれか1つに記載のプログラムであって、
前記取得された測定情報を、当該測定情報をもとに前記パラメータ情報を生成し前記ネットワークを通じて前記通信相手の情報処理装置に送信することが可能なサーバに、前記ネットワークを通じて送信する第2の送信部として、前記コンピュータをさらに機能させ、
前記第1の送信部は、前記パラメータ情報を、前記サーバを通じて前記通信相手の情報処理装置に送信し、
前記コンピュータを、
前記第1の送信部による前記パラメータ情報の送信と、前記第2の送信部による前記測定情報の送信とを切り替える切替部としてさらに機能させる
プログラム。
【符号の説明】
【0162】
10…ネットワーク
100…ネットワークシステム
200…携帯端末
201…CPU
205…タッチパネル
206…ネットワーク接続部
213…測定情報取得部
214…パラメータ情報生成部
215…切替部
216…第1の送信部
217…第2の送信部
220…顔画像
221…表情パラメータ
228…アイコン
250〜260…アバタ
300…サーバ
306…ネットワーク接続部
312…受信情報判定部
313…第1の送信部
314…パラメータ情報生成部
315…第2の送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの状態を表すパラメータ情報を生成する生成部と、
前記生成されたパラメータ情報を、当該パラメータ情報をもとに前記ユーザの状態を反映した画像を生成することが可能な通信相手の情報処理装置に、ネットワークを通じて送信する第1の送信部と
を具備する情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記ユーザの状態を測定した測定情報を取得する取得部をさらに具備し、
前記生成部は、前記測定情報をもとに前記パラメータ情報を生成する
情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記取得部は、前記ユーザの顔画像を前記測定情報として取得し、
前記生成部は、前記顔画像をもとに前記パラメータ情報を生成する
情報処理装置。
【請求項4】
請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記取得部は、前記ユーザの位置情報を前記測定情報として取得し、
前記生成部は、前記位置情報をもとに前記パラメータ情報を生成する
情報処理装置。
【請求項5】
請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記取得部は、前記ユーザの嗜好情報を前記測定情報として取得し、
前記生成部は、前記嗜好情報をもとに前記パラメータを生成する
情報処理装置。
【請求項6】
請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記取得された測定情報を、当該測定情報をもとに前記パラメータ情報を生成し前記ネットワークを通じて前記通信相手の情報処理装置に送信することが可能なサーバに、前記ネットワークを通じて送信する第2の送信部をさらに具備し、
前記第1の送信部は、前記パラメータ情報を、前記サーバを通じて前記通信相手の情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、
前記第1の送信部による前記パラメータ情報の送信と、前記第2の送信部による前記測定情報の送信とを切り替える切替部をさらに具備する
情報処理装置。
【請求項7】
ユーザの状態を表すパラメータ情報を生成し当該パラメータ情報を送信することが可能な通信相手の情報処理装置と、ネットワークを通じて接続可能なネットワーク接続部と、
前記ネットワーク接続部により前記ネットワークを通じて接続された前記通信相手の情報処理装置より送信された前記パラメータ情報を受信し、当該パラメータ情報をもとに前記ユーザの状態を反映した画像を生成することが可能な情報処理部と
を具備する情報処理装置。
【請求項8】
ユーザの状態を表すパラメータ情報及び前記ユーザの状態を測定した測定情報をそれぞれ送信することが可能な第1の情報処理装置と、前記パラメータ情報をもとに前記ユーザの状態を反映した画像を生成することが可能な第2の情報処理装置と、ネットワークを通じてそれぞれ接続することが可能なネットワーク接続部と、
前記ネットワーク接続部を通じて接続された前記第1の情報処理装置より送信された前記パラメータ情報を、前記ネットワーク接続部を通じて接続された前記第2の情報処理装置に送信する第1の送信部と、
前記ネットワーク接続部を通じて接続された前記第1の情報処理装置より送信された前記測定情報をもとに前記パラメータ情報を生成する生成部と、
前記生成されたパラメータ情報を、前記ネットワーク接続部を通じて接続された前記第2の情報処理装置に送信する第2の送信部と
を具備するサーバ。
【請求項9】
生成部が、ユーザの状態を表すパラメータ情報を生成し、
送信部が、前記生成されたパラメータ情報を、当該パラメータ情報をもとに前記ユーザの状態を反映した画像を生成することが可能な通信相手の情報処理装置に、ネットワークを通じて送信する
情報処理方法。
【請求項10】
ユーザの状態を表すパラメータ情報を生成する生成部と、
前記生成されたパラメータ情報を、当該パラメータ情報をもとに前記ユーザの状態を反映した画像を生成することが可能な通信相手の情報処理装置に、ネットワークを通じて送信する第1の送信部と
としてコンピュータを機能させるプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記ユーザの状態を測定した測定情報を取得する取得部として、前記コンピュータをさらに機能させ、
前記生成部は、前記測定情報をもとに前記パラメータ情報を生成する
プログラム。
【請求項12】
請求項11に記載のプログラムであって、
前記取得部は、前記ユーザの顔画像を前記測定情報として取得し、
前記生成部は、前記顔画像をもとに前記パラメータ情報を生成する
プログラム。
【請求項13】
請求項11に記載のプログラムであって、
前記取得部は、前記ユーザの位置情報を前記測定情報として取得し、
前記生成部は、前記位置情報をもとに前記パラメータ情報を生成する
プログラム。
【請求項14】
請求項11に記載のプログラムであって、
前記取得部は、前記ユーザの嗜好情報を前記測定情報として取得し、
前記生成部は、前記嗜好情報をもとに前記パラメータを生成する
プログラム。
【請求項15】
請求項11に記載のプログラムであって、
前記取得された測定情報を、当該測定情報をもとに前記パラメータ情報を生成し前記ネットワークを通じて前記通信相手の情報処理装置に送信することが可能なサーバに、前記ネットワークを通じて送信する第2の送信部として、前記コンピュータをさらに機能させ、
前記第1の送信部は、前記パラメータ情報を、前記サーバを通じて前記通信相手の情報処理装置に送信し、
前記コンピュータを、
前記第1の送信部による前記パラメータ情報の送信と、前記第2の送信部による前記測定情報の送信とを切り替える切替部としてさらに機能させる
プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図17】
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【図5】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−9073(P2013−9073A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139219(P2011−139219)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】