情報処理装置、情報処理方法、プログラム
【課題】 EDIシステムにおいて、より業務に則したデータ交換処理の監視機能を提供すること
【解決手段】 受信したデータに対して処理を実行する情報処理装置であって、受信したデータの処理の実行を監視するスケジュールで特定される時間内に、前記データの処理が実行されたか否かを判定し、時間内に前記データの処理が実行されなかったと判定された場合は実行されなかった旨を管理者に通知する。また、メール通知までに処理が実行された場合には、通知メールを削除し、遅延通知は行わない。
【解決手段】 受信したデータに対して処理を実行する情報処理装置であって、受信したデータの処理の実行を監視するスケジュールで特定される時間内に、前記データの処理が実行されたか否かを判定し、時間内に前記データの処理が実行されなかったと判定された場合は実行されなかった旨を管理者に通知する。また、メール通知までに処理が実行された場合には、通知メールを削除し、遅延通知は行わない。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子商取引における処理の実行状況を管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの企業では、EDIシステムを用いて自社フォーマットと業界標準フォーマットを変換し、業界標準プロトコルにより取引先とのデータ交換を行っている。
【0003】
EDIシステムを用いたデータ交換においては、データ交換の実行結果(処理が正常に終了したか、異常が発生したか)については、電子メール等を用いて通知することが可能である。しかし、そもそもデータの送受信自体が発生したか否かについては、運用管理機能にある履歴画面を手動で表示し、目視による確認を行う必要がある。そのため、運用者は常に履歴画面を確認する必要があるが、手間がかかり不便である。
【0004】
EDIシステム(自社システム)からデータを発信(送信)する場合は、実行結果さえ通知できれば良いが、外部システムから発信されたデータを受信する場合には、どのタイミングでデータが発信されるかが不明であるため、上述の確認作業が必要となる。
【0005】
そこで、特許文献1には、EDIファイル転送システムと組み合わせるジョブスケジューラの遅延通知を行うシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−128906号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1のシステムでは、着信待機時間と遅延監視時間が同一の設定となっている。すなわち、着信(受信)を待機している時間内にデータを受信できなければ、処理が遅延していると判断される。
【0008】
しかし、着信待機時間と遅延監視時間は必ずしも一致しないケースが存在する。例えば、24時間、常に着信を待機しているが、所定の時間帯に着信ができなければ通知をしたいといった場合である。
【0009】
このような場合、特許文献1のシステムでは、着信待機時間と遅延監視時間が同一であることから対応できず、ユーザの要望に沿えないことがある。
【0010】
また、特許文献1では、遅延監視時間内に処理が完了していない場合には通知がされることになる。しかし、遅延監視時間内に処理が完了していなくても、監視時間内に処理が開始され、遅延通知がされるまでの間に処理が完了しているという場合には、遅延とみなさず正常扱いとしたいケースも存在する。
【0011】
さらに、特許文献1のシステムでは、ひとつひとつのジョブ(データ交換)ごとに遅延した旨の通知がなされてしまい、大量のジョブを処理するシステムにおいては、大量の通知がなされることもあり、業務が煩雑となってしまう。
【0012】
そこで、上記課題を解決するべく、本発明は、EDIシステムにおいて、より業務に則したデータ交換処理の監視機能を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、受信したデータに対して処理を実行する情報処理装置であって、前記受信したデータの処理の実行を監視するスケジュールの設定を受け付ける監視スケジュール設定受付手段と、前記監視スケジュール設定受付手段により受け付けた監視スケジュールで特定される時間内に、前記データの処理が実行されたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記監視スケジュールで特定される時間内に前記データの処理が実行されなかったと判定された場合、実行されなかった旨を管理者に通知する通知手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、受信したデータに対して処理を実行する情報処理装置における情報処理方法であって、前記情報処理装置の監視スケジュール設定受付手段が、前記受信したデータの処理の実行を監視するスケジュールの設定を受け付ける監視スケジュール設定受付工程と、前記情報処理装置の判定手段が、前記監視スケジュール設定受付工程により受け付けた監視スケジュールで特定される時間内に、前記データの処理が実行されたか否かを判定する判定工程と、前記情報処理装置の通知手段が、前記判定工程により、前記監視スケジュールで特定される時間内に前記データの処理が実行されなかったと判定された場合、実行されなかった旨を管理者に通知する通知工程と、を備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、受信したデータに対して処理を実行する情報処理装置において実行されるプログラムであって、前記情報処理装置を、前記受信したデータの処理の実行を監視するスケジュールの設定を受け付ける監視スケジュール設定受付手段と、前記監視スケジュール設定受付手段により受け付けた監視スケジュールで特定される時間内に、前記データの処理が実行されたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記監視スケジュールで特定される時間内に前記データの処理が実行されなかったと判定された場合、実行されなかった旨を管理者に通知する通知手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、EDIシステムにおいて、より業務に則したデータ交換処理の監視機能を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明のEDIシステムの構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】図1に示したEDIサーバ100,メールサーバ101に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示したEDIサーバ100の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図4】本発明におけるEDIシステムにおける遅延通知処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明におけるEDIシステムにおける遅延監視処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明におけるEDIシステムにおける通信処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明におけるEDIシステムにおけるメール送信処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明におけるEDIシステムのファイル転送監視スケジュール状況テーブルの一例を示すデータ構成図である。
【図9】本発明におけるEDIシステムのメール通知実行スケジュール状況テーブルの一例を示すデータ構成図である。
【図10】本発明におけるEDIシステムのユーザマスタテーブルの一例を示すデータ構成図である。
【図11】本発明におけるEDIシステの通知メール状況テーブルの一例を示すデータ構成図である。
【図12】ファイル転送監視スケジュールの設定を受け付ける画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0019】
図1は、EDIサーバ100、1つのメールサーバ101がローカルエリアネットワーク(LAN)を介して接続される構成となっている。また、EDIサーバ100と、1又は複数の接続先(取引先)側EDIシステム102が公衆回線・専用線・インターネットなどのネットワークを介して接続される構成となっている。
【0020】
EDIサーバ100は、各種テーブル(後述する図8〜11に示す)を記憶し、接続先側EDIシステム102とファイル転送処理(データ交換処理)を行う。その結果、ファイル転送処理に遅延が発生した場合、メールサーバ101に対してメール送信を要求する。送信されたメールは、事前に登録したメールアドレスへ送信され、遅延が発生したことを担当者が検知できる仕組みである。具体的には、事前に登録されたファイル転送監視スケジュール状況テーブル(図8)をもとに、ファイル転送に遅延がないかを監視する。もし、遅延がある場合は、メールサーバ101に対して、遅延通知メールを送信する。
【0021】
またメール通知は、即時通知とまとめ通知の2種類が用意されているものとする。まとめ通知を選択していた際は、メール通知までの間に通信が実行された場合に、遅延通知メールを送信しないようにステータスを更新するといった制御が可能である。
【0022】
なおEDIサーバ100は本発明における情報処理装置の適用例となる構成である。
【0023】
メールサーバ101は、メール送信を行うためのSMTPサーバ機能を搭載したサーバである。
【0024】
接続先側EDIシステム102は、EDI通信プロトコルを搭載したサーバである。EDIサーバ100や、その他のEDIシステムと接続し、ファイル転送を行うことができる。
【0025】
以下、図2を用いて、図1に示したEDIサーバ100,メールサーバ101、接続先EDIシステム102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
【0026】
図2は、図1に示したEDIサーバ100、メールサーバ101、接続先EDIシステム102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0027】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶されている。
【0028】
202はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM203あるいは外部メモリ211からRAM202にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0029】
また、205は入力コントローラで、入力装置209等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、液晶ディスプレイ等のディスプレイ装置210への表示を制御する。なお、ディスプレイ装置は、液晶ディスプレイに限られず、CRTディスプレイなどであっても良い。これらは必要に応じてクライアントが使用するものである。
【0030】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0031】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、図1に示したLAN400)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0032】
なお、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ装置210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ装置210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0033】
ハードウエア上で動作する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0034】
なお、全ての装置がこれらの構成を備えているわけではなく、必要なものを夫々備えていればよい。
【0035】
図3は、本発明の実施例におけるEDIサーバ100の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0036】
監視スケジュール設定受付部301は、図12に示す設定画面を介して、転送ファイル毎に監視スケジュールの設定を受け付ける。
【0037】
判定部302は、監視スケジュール設定受付部301で受け付けた監視スケジュールで特定される時間内に、前記データの処理が実行されたか否かを判定する。また、通知時刻受付部304で受け付けた通知時刻までに当該データの処理が実行されたか否かを判定する。
【0038】
通知部303は、判定部302により監視スケジュールで特定される時間内に前記データの処理が実行されなかったと判定された場合、当該実行されなかった旨(処理が遅延している旨)を管理者に通知する。
【0039】
通知時刻受付部304は、通知部303により管理者に対して処理が実行されなかった旨を通知する時刻を管理者ごとに受け付ける。受け付けた結果が図9に示すメール通知実行スケジュール状況テーブルに登録される。
【0040】
通知メール記憶部305は、図11に示す通知メール状況テーブルを記憶する。すなわち、判定部により監視スケジュールで特定される時間内にデータ処理が実行されなかったと判定されたデータに関して、処理が遅延している旨を通知するメールを記憶する。
【0041】
通知メール削除部306は、図11のテーブルに登録された通知メールのうち、判定部302で通知時刻までにデータの処理が実行されたと判定された場合、当該データにかかる通知メールを削除する(削除済みにステータスを更新する)。
【0042】
次に、図4を用いて、本発明の実施形態においてEDIサーバ100が実行する遅延通知処理について説明する。
【0043】
なお、図4のフローチャートで示す処理については、EDIサーバ100のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0044】
ステップS401では、EDIサーバ100のCPU201は、遅延監視処理を実行する。遅延監視処理は、ファイル転送処理において遅延が発生したことを検知し、遅延通知メールを登録する処理である。詳細については、図5のフローチャートを用いて後述する。
【0045】
ステップS402では、EDIサーバ100のCPU201は、遅延通知メール(ステップS401で登録されたメール)の消し込み処理を実行する。消し込み処理は、ファイル転送処理自体は遅延していたが、遅延通知メールを送信するまでの間に処理が実行された場合に、当該処理にかかる遅延通知メールを削除する処理である。本処理の詳細については、図6のフローチャートを用いて後述する。
【0046】
ステップS403では、EDIサーバ100のCPU201は、遅延通知メールの送信処理を実行する。ステップS401で登録されたメールを送信する処理であり、本処理の詳細については、図7のフローチャートを用いて後述する。
【0047】
次に図5を用いて、本発明の実施形態においてEDIサーバ100が実行する遅延監視処理について説明する。
【0048】
なお図5のフローチャートで示す処理は、図4のステップS401の処理の詳細であり、EDIサーバ100のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0049】
ステップS501では、EDIサーバ100のCPU201は、遅延監視状態に遷移すべき情報があるか否か、すなわち監視開始時刻が到来したレコードがあるか否かを判断する。
【0050】
具体的には、ファイル転送監視スケジュール状況テーブル(図8)から、ステータスが「監視待ち」であり「監視開始時刻」がEDIサーバ100のシステム時刻を経過したレコードを検索する。検索の結果当該レコードが存在した場合は、遅延監視状態に遷移すべき情報があると判断される。
【0051】
遅延監視状態に遷移すべき情報があると判断された場合(ステップS501:YES)は、処理をステップS502に移行する。
【0052】
遅延監視状態に遷移すべき情報がないと判断された場合(ステップS501:NO)は、処理をステップS503に移行する。
【0053】
ステップS502では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS501で検索されたレコードのステータスを「監視中1」に変更する。「監視中1」とは、当該レコードの監視開始時刻から監視終了時刻の間であり、通信処理が実行されていない状態を示す。
【0054】
ステップS503では、EDIサーバ100のCPU201は、遅延完了状態に遷移すべき情報があるか否か、すなわち通信処理が実行されないまま監視終了時刻が到来したレコードがあるか否かを判断する。
【0055】
具体的には、ファイル転送監視スケジュール状況テーブル(図8)から、ステータスが「監視中1」であり、「監視終了時刻」がEDIサーバ100のシステム時刻を経過したレコードを検索する。検索の結果、当該レコードが存在した場合は、遅延完了状態に遷移すべき情報が存在すると判断される。
【0056】
遅延完了状態に遷移すべき情報が存在すると判断された場合(ステップS503:YES)は、処理をステップS504に移行する。
【0057】
遅延完了状態に遷移すべき情報が存在しないと判断された場合(ステップS503:NO)は、処理をステップS507に移行する。
【0058】
ステップS504では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS503で検索されたレコードを遅延通知が必要な情報とみなし(監視中である(通信処理が実行されていない)のに、監視終了時刻が到来したため)、通知メール状況テーブル(図11)に当該レコードを追加する。この際、ユーザマスタテーブル(図10)に登録されたユーザすべてに対して遅延通知をするため、ユーザマスタテーブルに登録されたユーザ分のレコードを追加する。また、ステータスは「通知待ち」とする。
【0059】
ステップS505では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS503で検索され抽出されたレコードの遅延判定が「終了時」の場合は、ステップS508へ処理を移行する。他方、遅延判定が「開始時延長」の場合は、処理をステップS506へ移行する。
【0060】
なお、「遅延判定が終了時」とは、監視終了時刻が到来した時点で通信処理が終了(完了)していない場合には遅延と判定することを意味する。
【0061】
また、「遅延判定が開始時延長」とは、監視終了時刻が到来した時点で通信処理が終了(完了)していなくても、遅延している旨のメールを送信するまでの間に処理が開始されていれば、遅延とは判定されないことを意味する。このような判定の仕方を採用することで、遅延監視時刻が到来したあとであっても、遅延を通知するメールが送信されるまでの間に処理がなされた場合には、遅延している旨のメールを送信せずに済ませることが可能となる。
【0062】
ステップS506では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS503で抽出されたレコードのうち、遅延判定が「開始時延長」のレコードのステータスを「監視中2」に更新する。これにより、「監視中2」のステータス時にファイル転送が正常終了した場合、未通知の遅延通知メールを消し込むことが可能となる。
【0063】
なお、「監視中2」とは、監視終了時刻からメール通知までの間における監視をしている状態を示すステータスである。
【0064】
ステップS507では、EDIサーバ100のCPU201は、遅延完了状態に遷移すべき情報、すなわち監視終了時刻が到来しているのに未通信のレコードがあるか否かを判断する。具体的には、ファイル転送監視スケジュール状況テーブルからステータスが「監視中2」であり通信ステータスが「未通信」のレコードを検索し抽出する。レコードが抽出された場合、すなわち遅延完了状態に遷移すべき情報がある場合(ステップS507:YES)は処理をステップS508に移行する。レコードが抽出されなかった場合、すなわち遅延完了状態に遷移すべき情報がない場合(ステップS507:NO)は、処理をステップS510へ移行する。
【0065】
ステップS508では、EDIサーバ100のCPU201は、遅延状態を確定するために、ステップS505またはステップS507で抽出されたレコードに対して、遅延結果を「遅延あり」に更新する。
【0066】
ここで、遅延結果が「遅延あり」とは、監視終了時刻までにファイル転送処理が実行されなかったことを意味する。
【0067】
ステップS509では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS508で遅延結果を更新したレコードについて、ステータスを「監視済み」に更新する。なお、ステータスが「監視中2」であるレコードについては、ステータスの更新は行わない。
【0068】
ステップS510では、EDIサーバ100のCPU201は、ユーザからの遅延監視終了要求があるか否かを判断する。
【0069】
遅延監視終了要求があった場合は、本フローチャートに示す処理を終了する。
【0070】
遅延監視終了要求がない場合は、処理をステップS501に戻し、本フローチャートの処理を繰り返す。
【0071】
次に、図6を用いて、本発明の実施形態においてEDIサーバ100が実行する通信処理について説明する。
【0072】
なお、図6のフローチャートで示す処理は、図4のステップS402に該当する処理であり、EDIサーバ100のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0073】
ステップS601では、EDIサーバ100のCPU201は、ファイル転送監視スケジュール状況テーブルの処理対象レコードの通信ステータスを「通信中」に更新する。
【0074】
ステップS602では、EDIサーバ100のCPU201は、処理対象レコードにかかる転送ファイルについて、ファイル転送処理を実行する。
【0075】
ステップS603では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS602の処理の結果、通信結果が正常であったか否かを判断する。
【0076】
正常であった場合(ステップS603:YES)は、処理をステップS604へ移行する。
【0077】
正常ではない場合は(ステップS603:NO)は、処理をステップS609に移行する。
【0078】
ステップS604では、EDIサーバ100のCPU201は、ファイル転送監視スケジュール状況テーブルのレコードから、処理対象のレコードであり、ステータスが「監視中1」または「監視中2」のレコードを検索する。
【0079】
ステップS604における検索の結果、該当するレコードが存在する場合(ステップS604:YES)は、処理をステップS605に移行する。
【0080】
ステップS604における検索の結果、該当するレコードが存在しない場合(ステップS604:NO)は、処理をステップS609に移行する。
【0081】
ステップS605では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS604で検索されたレコードに対して、遅延結果を「遅延なし」に更新する。
【0082】
ステップS606では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS604で検索されたレコードに対して、ステータスを「監視済み」に更新する。
【0083】
ステップS607では、EDIサーバ100のCPU201は、通知メール状況テーブル(図11)からステップS604で検索されたレコードと関連するレコードであり、ステータスが「通知待ち」のレコードを検索する。
【0084】
ステップS607における検索の結果、該当するレコードが存在する場合(ステップS607:YES)は、処理をステップS608に移行する。
【0085】
ステップS607における検索の結果、該当するレコードが存在しない場合(ステップS607:NO)は、処理をステップS609に移行する。
【0086】
ステップS608では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS607で検索されたレコードのステータスを「削除済み」に更新する。これにより、ステータスが「監視中2」であるときにファイル転送処理が実行されたレコードについては、遅延通知のメールを送信しないことが可能となる。
【0087】
ステップS609では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS601で変更したステータスを戻すために、ファイル転送監視スケジュール状況テーブルの通信ステータスを「未通信」に更新する。
【0088】
次に、図7を用いて、本発明の実施形態においてEDIサーバ100が実行するメール送信処理について説明する。
【0089】
なお図7のフローチャートで示す処理は、図4のステップS403に示す処理であり、EDIサーバ100のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0090】
ステップS701では、EDIサーバ100のCPU201は、メールのまとめ通知を実施するために、ユーザマスタテーブル(図10)で「まとめ通知あり」のユーザのうち、メール通知実行スケジュール状況テーブル(図9)から、ステータスが「実行待ち」であり、メール通知時刻がEDIサーバ100のシステム時刻を経過したれレコードを検索する。すなわち、まとめメール通知すべきユーザがいるか否かを判断する。
【0091】
ステップS701の検索の結果、該当するレコードが抽出された(存在した)場合(ステップS701:YES)は、処理をステップS702に移行する。
【0092】
ステップS701の検索の結果、該当するレコードが抽出されなかった(存在しなかった)場合(ステップS701:NO)は、処理をステップS705に移行する。
【0093】
ステップS702では、EDIサーバ100のCPU201は、通知メール状況テーブル(図11)のレコードのうち、ステップS701で抽出されたレコードのユーザIDと対応するレコードであり、ステータスが「通知待ち」のレコードを検索する。すなわち、通知先ユーザへ通知すべきレコードを検索する。
【0094】
検索の結果、抽出できた場合(該当するレコードが存在した場合)(ステップS702:YES)は、処理をステップS703に移行する。
【0095】
検索の結果、抽出できなかった場合(該当するレコードが存在しない場合)(ステップS702:NO)は、処理をステップS705に移行する。
【0096】
ステップS703では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS702で抽出された全てのレコードのメール情報を、1ユーザに対して1通のメールにまとめて送信する。具体的には、同一のユーザIDのレコードのメール内容を、1メールに添付し、メールサーバへSMTPプロトコルでユーザマスタテーブル(図10)のメールアドレス宛てに送信する。
【0097】
ステップS704では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS702で抽出されたレコードのステータスを「通知済み」に更新する。
【0098】
ステップS705では、EDIサーバ100のCPU201は、まとめ通知ではなく即時通知にメールを検出するために、ユーザマスタテーブル(図10)のまとめ通知が「なし」であるユーザを検索し、当該ユーザIDで通知メール状況テーブル(図11)を検索し、ステータスが「通知待ち」のレコードを抽出する。
【0099】
該当するレコードが存在した場合(ステップS705:YES)は、処理をステップS706に移行する。
【0100】
該当するレコードが存在しない場合(ステップS705:NO)は、処理をステップS708に移行する。
【0101】
ステップS706では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS705で抽出されたれレコードから、1レコード1メールとしてユーザに送信する。
【0102】
ステップS707では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS705で抽出されたレコードのステータスを通知済みに更新する。
【0103】
ステップS708では、EDIサーバ100のCPU201は、ユーザからのメール送信監視終了要求があるか否かを確認し、終了要求があれば処理を終了する。終了要求が無ければ、処理をステップS701に移行し、再度メール送信監視処理を繰り返す。
【0104】
図12は、ファイル転送監視スケジュールの設定を受け付ける画面の一例である。転送ファイル毎に監視スケジュールの設定を受け付ける。
【0105】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0106】
また、本発明におけるプログラムは、図4〜図7の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムである。なお、本発明におけるプログラムは図4〜図7の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0107】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し、実行することによっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0108】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0109】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることが出来る。
【0110】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0111】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0112】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、ひとつの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0113】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0114】
100 EDIサーバ
101 メールサーバ
102 接続先EDIシステム
103 LAN
104 広域ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子商取引における処理の実行状況を管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの企業では、EDIシステムを用いて自社フォーマットと業界標準フォーマットを変換し、業界標準プロトコルにより取引先とのデータ交換を行っている。
【0003】
EDIシステムを用いたデータ交換においては、データ交換の実行結果(処理が正常に終了したか、異常が発生したか)については、電子メール等を用いて通知することが可能である。しかし、そもそもデータの送受信自体が発生したか否かについては、運用管理機能にある履歴画面を手動で表示し、目視による確認を行う必要がある。そのため、運用者は常に履歴画面を確認する必要があるが、手間がかかり不便である。
【0004】
EDIシステム(自社システム)からデータを発信(送信)する場合は、実行結果さえ通知できれば良いが、外部システムから発信されたデータを受信する場合には、どのタイミングでデータが発信されるかが不明であるため、上述の確認作業が必要となる。
【0005】
そこで、特許文献1には、EDIファイル転送システムと組み合わせるジョブスケジューラの遅延通知を行うシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−128906号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1のシステムでは、着信待機時間と遅延監視時間が同一の設定となっている。すなわち、着信(受信)を待機している時間内にデータを受信できなければ、処理が遅延していると判断される。
【0008】
しかし、着信待機時間と遅延監視時間は必ずしも一致しないケースが存在する。例えば、24時間、常に着信を待機しているが、所定の時間帯に着信ができなければ通知をしたいといった場合である。
【0009】
このような場合、特許文献1のシステムでは、着信待機時間と遅延監視時間が同一であることから対応できず、ユーザの要望に沿えないことがある。
【0010】
また、特許文献1では、遅延監視時間内に処理が完了していない場合には通知がされることになる。しかし、遅延監視時間内に処理が完了していなくても、監視時間内に処理が開始され、遅延通知がされるまでの間に処理が完了しているという場合には、遅延とみなさず正常扱いとしたいケースも存在する。
【0011】
さらに、特許文献1のシステムでは、ひとつひとつのジョブ(データ交換)ごとに遅延した旨の通知がなされてしまい、大量のジョブを処理するシステムにおいては、大量の通知がなされることもあり、業務が煩雑となってしまう。
【0012】
そこで、上記課題を解決するべく、本発明は、EDIシステムにおいて、より業務に則したデータ交換処理の監視機能を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、受信したデータに対して処理を実行する情報処理装置であって、前記受信したデータの処理の実行を監視するスケジュールの設定を受け付ける監視スケジュール設定受付手段と、前記監視スケジュール設定受付手段により受け付けた監視スケジュールで特定される時間内に、前記データの処理が実行されたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記監視スケジュールで特定される時間内に前記データの処理が実行されなかったと判定された場合、実行されなかった旨を管理者に通知する通知手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、受信したデータに対して処理を実行する情報処理装置における情報処理方法であって、前記情報処理装置の監視スケジュール設定受付手段が、前記受信したデータの処理の実行を監視するスケジュールの設定を受け付ける監視スケジュール設定受付工程と、前記情報処理装置の判定手段が、前記監視スケジュール設定受付工程により受け付けた監視スケジュールで特定される時間内に、前記データの処理が実行されたか否かを判定する判定工程と、前記情報処理装置の通知手段が、前記判定工程により、前記監視スケジュールで特定される時間内に前記データの処理が実行されなかったと判定された場合、実行されなかった旨を管理者に通知する通知工程と、を備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、受信したデータに対して処理を実行する情報処理装置において実行されるプログラムであって、前記情報処理装置を、前記受信したデータの処理の実行を監視するスケジュールの設定を受け付ける監視スケジュール設定受付手段と、前記監視スケジュール設定受付手段により受け付けた監視スケジュールで特定される時間内に、前記データの処理が実行されたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記監視スケジュールで特定される時間内に前記データの処理が実行されなかったと判定された場合、実行されなかった旨を管理者に通知する通知手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、EDIシステムにおいて、より業務に則したデータ交換処理の監視機能を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明のEDIシステムの構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】図1に示したEDIサーバ100,メールサーバ101に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示したEDIサーバ100の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図4】本発明におけるEDIシステムにおける遅延通知処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明におけるEDIシステムにおける遅延監視処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明におけるEDIシステムにおける通信処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明におけるEDIシステムにおけるメール送信処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明におけるEDIシステムのファイル転送監視スケジュール状況テーブルの一例を示すデータ構成図である。
【図9】本発明におけるEDIシステムのメール通知実行スケジュール状況テーブルの一例を示すデータ構成図である。
【図10】本発明におけるEDIシステムのユーザマスタテーブルの一例を示すデータ構成図である。
【図11】本発明におけるEDIシステの通知メール状況テーブルの一例を示すデータ構成図である。
【図12】ファイル転送監視スケジュールの設定を受け付ける画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0019】
図1は、EDIサーバ100、1つのメールサーバ101がローカルエリアネットワーク(LAN)を介して接続される構成となっている。また、EDIサーバ100と、1又は複数の接続先(取引先)側EDIシステム102が公衆回線・専用線・インターネットなどのネットワークを介して接続される構成となっている。
【0020】
EDIサーバ100は、各種テーブル(後述する図8〜11に示す)を記憶し、接続先側EDIシステム102とファイル転送処理(データ交換処理)を行う。その結果、ファイル転送処理に遅延が発生した場合、メールサーバ101に対してメール送信を要求する。送信されたメールは、事前に登録したメールアドレスへ送信され、遅延が発生したことを担当者が検知できる仕組みである。具体的には、事前に登録されたファイル転送監視スケジュール状況テーブル(図8)をもとに、ファイル転送に遅延がないかを監視する。もし、遅延がある場合は、メールサーバ101に対して、遅延通知メールを送信する。
【0021】
またメール通知は、即時通知とまとめ通知の2種類が用意されているものとする。まとめ通知を選択していた際は、メール通知までの間に通信が実行された場合に、遅延通知メールを送信しないようにステータスを更新するといった制御が可能である。
【0022】
なおEDIサーバ100は本発明における情報処理装置の適用例となる構成である。
【0023】
メールサーバ101は、メール送信を行うためのSMTPサーバ機能を搭載したサーバである。
【0024】
接続先側EDIシステム102は、EDI通信プロトコルを搭載したサーバである。EDIサーバ100や、その他のEDIシステムと接続し、ファイル転送を行うことができる。
【0025】
以下、図2を用いて、図1に示したEDIサーバ100,メールサーバ101、接続先EDIシステム102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
【0026】
図2は、図1に示したEDIサーバ100、メールサーバ101、接続先EDIシステム102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0027】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶されている。
【0028】
202はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM203あるいは外部メモリ211からRAM202にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0029】
また、205は入力コントローラで、入力装置209等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、液晶ディスプレイ等のディスプレイ装置210への表示を制御する。なお、ディスプレイ装置は、液晶ディスプレイに限られず、CRTディスプレイなどであっても良い。これらは必要に応じてクライアントが使用するものである。
【0030】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0031】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、図1に示したLAN400)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0032】
なお、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ装置210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ装置210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0033】
ハードウエア上で動作する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0034】
なお、全ての装置がこれらの構成を備えているわけではなく、必要なものを夫々備えていればよい。
【0035】
図3は、本発明の実施例におけるEDIサーバ100の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0036】
監視スケジュール設定受付部301は、図12に示す設定画面を介して、転送ファイル毎に監視スケジュールの設定を受け付ける。
【0037】
判定部302は、監視スケジュール設定受付部301で受け付けた監視スケジュールで特定される時間内に、前記データの処理が実行されたか否かを判定する。また、通知時刻受付部304で受け付けた通知時刻までに当該データの処理が実行されたか否かを判定する。
【0038】
通知部303は、判定部302により監視スケジュールで特定される時間内に前記データの処理が実行されなかったと判定された場合、当該実行されなかった旨(処理が遅延している旨)を管理者に通知する。
【0039】
通知時刻受付部304は、通知部303により管理者に対して処理が実行されなかった旨を通知する時刻を管理者ごとに受け付ける。受け付けた結果が図9に示すメール通知実行スケジュール状況テーブルに登録される。
【0040】
通知メール記憶部305は、図11に示す通知メール状況テーブルを記憶する。すなわち、判定部により監視スケジュールで特定される時間内にデータ処理が実行されなかったと判定されたデータに関して、処理が遅延している旨を通知するメールを記憶する。
【0041】
通知メール削除部306は、図11のテーブルに登録された通知メールのうち、判定部302で通知時刻までにデータの処理が実行されたと判定された場合、当該データにかかる通知メールを削除する(削除済みにステータスを更新する)。
【0042】
次に、図4を用いて、本発明の実施形態においてEDIサーバ100が実行する遅延通知処理について説明する。
【0043】
なお、図4のフローチャートで示す処理については、EDIサーバ100のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0044】
ステップS401では、EDIサーバ100のCPU201は、遅延監視処理を実行する。遅延監視処理は、ファイル転送処理において遅延が発生したことを検知し、遅延通知メールを登録する処理である。詳細については、図5のフローチャートを用いて後述する。
【0045】
ステップS402では、EDIサーバ100のCPU201は、遅延通知メール(ステップS401で登録されたメール)の消し込み処理を実行する。消し込み処理は、ファイル転送処理自体は遅延していたが、遅延通知メールを送信するまでの間に処理が実行された場合に、当該処理にかかる遅延通知メールを削除する処理である。本処理の詳細については、図6のフローチャートを用いて後述する。
【0046】
ステップS403では、EDIサーバ100のCPU201は、遅延通知メールの送信処理を実行する。ステップS401で登録されたメールを送信する処理であり、本処理の詳細については、図7のフローチャートを用いて後述する。
【0047】
次に図5を用いて、本発明の実施形態においてEDIサーバ100が実行する遅延監視処理について説明する。
【0048】
なお図5のフローチャートで示す処理は、図4のステップS401の処理の詳細であり、EDIサーバ100のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0049】
ステップS501では、EDIサーバ100のCPU201は、遅延監視状態に遷移すべき情報があるか否か、すなわち監視開始時刻が到来したレコードがあるか否かを判断する。
【0050】
具体的には、ファイル転送監視スケジュール状況テーブル(図8)から、ステータスが「監視待ち」であり「監視開始時刻」がEDIサーバ100のシステム時刻を経過したレコードを検索する。検索の結果当該レコードが存在した場合は、遅延監視状態に遷移すべき情報があると判断される。
【0051】
遅延監視状態に遷移すべき情報があると判断された場合(ステップS501:YES)は、処理をステップS502に移行する。
【0052】
遅延監視状態に遷移すべき情報がないと判断された場合(ステップS501:NO)は、処理をステップS503に移行する。
【0053】
ステップS502では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS501で検索されたレコードのステータスを「監視中1」に変更する。「監視中1」とは、当該レコードの監視開始時刻から監視終了時刻の間であり、通信処理が実行されていない状態を示す。
【0054】
ステップS503では、EDIサーバ100のCPU201は、遅延完了状態に遷移すべき情報があるか否か、すなわち通信処理が実行されないまま監視終了時刻が到来したレコードがあるか否かを判断する。
【0055】
具体的には、ファイル転送監視スケジュール状況テーブル(図8)から、ステータスが「監視中1」であり、「監視終了時刻」がEDIサーバ100のシステム時刻を経過したレコードを検索する。検索の結果、当該レコードが存在した場合は、遅延完了状態に遷移すべき情報が存在すると判断される。
【0056】
遅延完了状態に遷移すべき情報が存在すると判断された場合(ステップS503:YES)は、処理をステップS504に移行する。
【0057】
遅延完了状態に遷移すべき情報が存在しないと判断された場合(ステップS503:NO)は、処理をステップS507に移行する。
【0058】
ステップS504では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS503で検索されたレコードを遅延通知が必要な情報とみなし(監視中である(通信処理が実行されていない)のに、監視終了時刻が到来したため)、通知メール状況テーブル(図11)に当該レコードを追加する。この際、ユーザマスタテーブル(図10)に登録されたユーザすべてに対して遅延通知をするため、ユーザマスタテーブルに登録されたユーザ分のレコードを追加する。また、ステータスは「通知待ち」とする。
【0059】
ステップS505では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS503で検索され抽出されたレコードの遅延判定が「終了時」の場合は、ステップS508へ処理を移行する。他方、遅延判定が「開始時延長」の場合は、処理をステップS506へ移行する。
【0060】
なお、「遅延判定が終了時」とは、監視終了時刻が到来した時点で通信処理が終了(完了)していない場合には遅延と判定することを意味する。
【0061】
また、「遅延判定が開始時延長」とは、監視終了時刻が到来した時点で通信処理が終了(完了)していなくても、遅延している旨のメールを送信するまでの間に処理が開始されていれば、遅延とは判定されないことを意味する。このような判定の仕方を採用することで、遅延監視時刻が到来したあとであっても、遅延を通知するメールが送信されるまでの間に処理がなされた場合には、遅延している旨のメールを送信せずに済ませることが可能となる。
【0062】
ステップS506では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS503で抽出されたレコードのうち、遅延判定が「開始時延長」のレコードのステータスを「監視中2」に更新する。これにより、「監視中2」のステータス時にファイル転送が正常終了した場合、未通知の遅延通知メールを消し込むことが可能となる。
【0063】
なお、「監視中2」とは、監視終了時刻からメール通知までの間における監視をしている状態を示すステータスである。
【0064】
ステップS507では、EDIサーバ100のCPU201は、遅延完了状態に遷移すべき情報、すなわち監視終了時刻が到来しているのに未通信のレコードがあるか否かを判断する。具体的には、ファイル転送監視スケジュール状況テーブルからステータスが「監視中2」であり通信ステータスが「未通信」のレコードを検索し抽出する。レコードが抽出された場合、すなわち遅延完了状態に遷移すべき情報がある場合(ステップS507:YES)は処理をステップS508に移行する。レコードが抽出されなかった場合、すなわち遅延完了状態に遷移すべき情報がない場合(ステップS507:NO)は、処理をステップS510へ移行する。
【0065】
ステップS508では、EDIサーバ100のCPU201は、遅延状態を確定するために、ステップS505またはステップS507で抽出されたレコードに対して、遅延結果を「遅延あり」に更新する。
【0066】
ここで、遅延結果が「遅延あり」とは、監視終了時刻までにファイル転送処理が実行されなかったことを意味する。
【0067】
ステップS509では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS508で遅延結果を更新したレコードについて、ステータスを「監視済み」に更新する。なお、ステータスが「監視中2」であるレコードについては、ステータスの更新は行わない。
【0068】
ステップS510では、EDIサーバ100のCPU201は、ユーザからの遅延監視終了要求があるか否かを判断する。
【0069】
遅延監視終了要求があった場合は、本フローチャートに示す処理を終了する。
【0070】
遅延監視終了要求がない場合は、処理をステップS501に戻し、本フローチャートの処理を繰り返す。
【0071】
次に、図6を用いて、本発明の実施形態においてEDIサーバ100が実行する通信処理について説明する。
【0072】
なお、図6のフローチャートで示す処理は、図4のステップS402に該当する処理であり、EDIサーバ100のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0073】
ステップS601では、EDIサーバ100のCPU201は、ファイル転送監視スケジュール状況テーブルの処理対象レコードの通信ステータスを「通信中」に更新する。
【0074】
ステップS602では、EDIサーバ100のCPU201は、処理対象レコードにかかる転送ファイルについて、ファイル転送処理を実行する。
【0075】
ステップS603では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS602の処理の結果、通信結果が正常であったか否かを判断する。
【0076】
正常であった場合(ステップS603:YES)は、処理をステップS604へ移行する。
【0077】
正常ではない場合は(ステップS603:NO)は、処理をステップS609に移行する。
【0078】
ステップS604では、EDIサーバ100のCPU201は、ファイル転送監視スケジュール状況テーブルのレコードから、処理対象のレコードであり、ステータスが「監視中1」または「監視中2」のレコードを検索する。
【0079】
ステップS604における検索の結果、該当するレコードが存在する場合(ステップS604:YES)は、処理をステップS605に移行する。
【0080】
ステップS604における検索の結果、該当するレコードが存在しない場合(ステップS604:NO)は、処理をステップS609に移行する。
【0081】
ステップS605では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS604で検索されたレコードに対して、遅延結果を「遅延なし」に更新する。
【0082】
ステップS606では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS604で検索されたレコードに対して、ステータスを「監視済み」に更新する。
【0083】
ステップS607では、EDIサーバ100のCPU201は、通知メール状況テーブル(図11)からステップS604で検索されたレコードと関連するレコードであり、ステータスが「通知待ち」のレコードを検索する。
【0084】
ステップS607における検索の結果、該当するレコードが存在する場合(ステップS607:YES)は、処理をステップS608に移行する。
【0085】
ステップS607における検索の結果、該当するレコードが存在しない場合(ステップS607:NO)は、処理をステップS609に移行する。
【0086】
ステップS608では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS607で検索されたレコードのステータスを「削除済み」に更新する。これにより、ステータスが「監視中2」であるときにファイル転送処理が実行されたレコードについては、遅延通知のメールを送信しないことが可能となる。
【0087】
ステップS609では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS601で変更したステータスを戻すために、ファイル転送監視スケジュール状況テーブルの通信ステータスを「未通信」に更新する。
【0088】
次に、図7を用いて、本発明の実施形態においてEDIサーバ100が実行するメール送信処理について説明する。
【0089】
なお図7のフローチャートで示す処理は、図4のステップS403に示す処理であり、EDIサーバ100のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0090】
ステップS701では、EDIサーバ100のCPU201は、メールのまとめ通知を実施するために、ユーザマスタテーブル(図10)で「まとめ通知あり」のユーザのうち、メール通知実行スケジュール状況テーブル(図9)から、ステータスが「実行待ち」であり、メール通知時刻がEDIサーバ100のシステム時刻を経過したれレコードを検索する。すなわち、まとめメール通知すべきユーザがいるか否かを判断する。
【0091】
ステップS701の検索の結果、該当するレコードが抽出された(存在した)場合(ステップS701:YES)は、処理をステップS702に移行する。
【0092】
ステップS701の検索の結果、該当するレコードが抽出されなかった(存在しなかった)場合(ステップS701:NO)は、処理をステップS705に移行する。
【0093】
ステップS702では、EDIサーバ100のCPU201は、通知メール状況テーブル(図11)のレコードのうち、ステップS701で抽出されたレコードのユーザIDと対応するレコードであり、ステータスが「通知待ち」のレコードを検索する。すなわち、通知先ユーザへ通知すべきレコードを検索する。
【0094】
検索の結果、抽出できた場合(該当するレコードが存在した場合)(ステップS702:YES)は、処理をステップS703に移行する。
【0095】
検索の結果、抽出できなかった場合(該当するレコードが存在しない場合)(ステップS702:NO)は、処理をステップS705に移行する。
【0096】
ステップS703では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS702で抽出された全てのレコードのメール情報を、1ユーザに対して1通のメールにまとめて送信する。具体的には、同一のユーザIDのレコードのメール内容を、1メールに添付し、メールサーバへSMTPプロトコルでユーザマスタテーブル(図10)のメールアドレス宛てに送信する。
【0097】
ステップS704では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS702で抽出されたレコードのステータスを「通知済み」に更新する。
【0098】
ステップS705では、EDIサーバ100のCPU201は、まとめ通知ではなく即時通知にメールを検出するために、ユーザマスタテーブル(図10)のまとめ通知が「なし」であるユーザを検索し、当該ユーザIDで通知メール状況テーブル(図11)を検索し、ステータスが「通知待ち」のレコードを抽出する。
【0099】
該当するレコードが存在した場合(ステップS705:YES)は、処理をステップS706に移行する。
【0100】
該当するレコードが存在しない場合(ステップS705:NO)は、処理をステップS708に移行する。
【0101】
ステップS706では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS705で抽出されたれレコードから、1レコード1メールとしてユーザに送信する。
【0102】
ステップS707では、EDIサーバ100のCPU201は、ステップS705で抽出されたレコードのステータスを通知済みに更新する。
【0103】
ステップS708では、EDIサーバ100のCPU201は、ユーザからのメール送信監視終了要求があるか否かを確認し、終了要求があれば処理を終了する。終了要求が無ければ、処理をステップS701に移行し、再度メール送信監視処理を繰り返す。
【0104】
図12は、ファイル転送監視スケジュールの設定を受け付ける画面の一例である。転送ファイル毎に監視スケジュールの設定を受け付ける。
【0105】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0106】
また、本発明におけるプログラムは、図4〜図7の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムである。なお、本発明におけるプログラムは図4〜図7の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0107】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し、実行することによっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0108】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0109】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることが出来る。
【0110】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0111】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0112】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、ひとつの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0113】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0114】
100 EDIサーバ
101 メールサーバ
102 接続先EDIシステム
103 LAN
104 広域ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信したデータに対して処理を実行する情報処理装置であって、
前記受信したデータの処理の実行を監視するスケジュールの設定を受け付ける監視スケジュール設定受付手段と、
前記監視スケジュール設定受付手段により受け付けた監視スケジュールで特定される時間内に、前記データの処理が実行されたか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記監視スケジュールで特定される時間内に前記データの処理が実行されなかったと判定された場合、実行されなかった旨を管理者に通知する通知手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記通知手段により前記管理者に対して通知をする時刻の設定を受け付ける通知時刻受付手段をさらに備え、
前記判定手段は、さらに、前記通知時刻受付手段で受け付けた時刻までに前記データの処理が実行されたか否かを判定し、
前記判定手段により、前記通知時刻受付手段で受け付けた時刻までに前記データの処理が実行されたと判定された場合、前記通知手段は、当該データの処理が遅延している旨の通知はしないことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判定手段により、前記監視スケジュールで特定される時間内に前記データの処理が実行されなかったと判定された場合、実行されなかった旨を管理者に通知するための電子メールを記憶する通知メール記憶手段をさらに備え、
前記通知手段は、前記通知メール記憶手段を、前記通知時刻時受付手段で受け付けた時刻に前記管理者に対して送信することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記通知メール記憶手段に記憶された電子メールのうち、前記判定手段により前記通知時刻受付手段で受け付けた時刻までに処理が実行されたと判定されたデータにかかる遅延通知メールを削除する通知メール削除手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記通知手段は、前記管理者に対する遅延通知が複数ある場合、当該通知をひとつの通知として当該管理者に通知することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
受信したデータに対して処理を実行する情報処理装置における情報処理方法であって、
前記情報処理装置の監視スケジュール設定受付手段が、前記受信したデータの処理の実行を監視するスケジュールの設定を受け付ける監視スケジュール設定受付工程と、
前記情報処理装置の判定手段が、前記監視スケジュール設定受付工程により受け付けた監視スケジュールで特定される時間内に、前記データの処理が実行されたか否かを判定する判定工程と、
前記情報処理装置の通知手段が、前記判定工程により、前記監視スケジュールで特定される時間内に前記データの処理が実行されなかったと判定された場合、実行されなかった旨を管理者に通知する通知工程と、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
受信したデータに対して処理を実行する情報処理装置において実行されるプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記受信したデータの処理の実行を監視するスケジュールの設定を受け付ける監視スケジュール設定受付手段と、
前記監視スケジュール設定受付手段により受け付けた監視スケジュールで特定される時間内に、前記データの処理が実行されたか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記監視スケジュールで特定される時間内に前記データの処理が実行されなかったと判定された場合、実行されなかった旨を管理者に通知する通知手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
受信したデータに対して処理を実行する情報処理装置であって、
前記受信したデータの処理の実行を監視するスケジュールの設定を受け付ける監視スケジュール設定受付手段と、
前記監視スケジュール設定受付手段により受け付けた監視スケジュールで特定される時間内に、前記データの処理が実行されたか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記監視スケジュールで特定される時間内に前記データの処理が実行されなかったと判定された場合、実行されなかった旨を管理者に通知する通知手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記通知手段により前記管理者に対して通知をする時刻の設定を受け付ける通知時刻受付手段をさらに備え、
前記判定手段は、さらに、前記通知時刻受付手段で受け付けた時刻までに前記データの処理が実行されたか否かを判定し、
前記判定手段により、前記通知時刻受付手段で受け付けた時刻までに前記データの処理が実行されたと判定された場合、前記通知手段は、当該データの処理が遅延している旨の通知はしないことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判定手段により、前記監視スケジュールで特定される時間内に前記データの処理が実行されなかったと判定された場合、実行されなかった旨を管理者に通知するための電子メールを記憶する通知メール記憶手段をさらに備え、
前記通知手段は、前記通知メール記憶手段を、前記通知時刻時受付手段で受け付けた時刻に前記管理者に対して送信することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記通知メール記憶手段に記憶された電子メールのうち、前記判定手段により前記通知時刻受付手段で受け付けた時刻までに処理が実行されたと判定されたデータにかかる遅延通知メールを削除する通知メール削除手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記通知手段は、前記管理者に対する遅延通知が複数ある場合、当該通知をひとつの通知として当該管理者に通知することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
受信したデータに対して処理を実行する情報処理装置における情報処理方法であって、
前記情報処理装置の監視スケジュール設定受付手段が、前記受信したデータの処理の実行を監視するスケジュールの設定を受け付ける監視スケジュール設定受付工程と、
前記情報処理装置の判定手段が、前記監視スケジュール設定受付工程により受け付けた監視スケジュールで特定される時間内に、前記データの処理が実行されたか否かを判定する判定工程と、
前記情報処理装置の通知手段が、前記判定工程により、前記監視スケジュールで特定される時間内に前記データの処理が実行されなかったと判定された場合、実行されなかった旨を管理者に通知する通知工程と、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
受信したデータに対して処理を実行する情報処理装置において実行されるプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記受信したデータの処理の実行を監視するスケジュールの設定を受け付ける監視スケジュール設定受付手段と、
前記監視スケジュール設定受付手段により受け付けた監視スケジュールで特定される時間内に、前記データの処理が実行されたか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記監視スケジュールで特定される時間内に前記データの処理が実行されなかったと判定された場合、実行されなかった旨を管理者に通知する通知手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−109411(P2013−109411A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−251909(P2011−251909)
【出願日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
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