情報処理装置、情報処理方法、プログラム
【課題】同時熱融着枚数に上限枚数があるトナー熱融着機を用いて熱融着させる印刷物を印刷する場合において、熱融着作業をユーザに効率的にさせる印刷物の印刷方法を提供する。
【解決手段】トナーを用いた熱融着が行われるトナー熱圧着装置において同時に熱融着が可能な用紙の上限枚数を受け付ける枚数受付手段と、印刷データに対する印刷指示を受け付ける印刷指示受付手段と、前記印刷指示受付手段により受け付けた印刷データに対して、トナーを付着させるための追加の印刷データを付加する付加手段と、前記付加手段により追加の印刷データが付加された印刷データを印刷する用紙の枚数が、前記枚数受付手段により受け付けた上限枚数を超える場合、印刷装置に対して、当該印刷データを当該上限枚数より少ない枚数に振り分けて排紙する指示を行う指示手段とを備える。
【解決手段】トナーを用いた熱融着が行われるトナー熱圧着装置において同時に熱融着が可能な用紙の上限枚数を受け付ける枚数受付手段と、印刷データに対する印刷指示を受け付ける印刷指示受付手段と、前記印刷指示受付手段により受け付けた印刷データに対して、トナーを付着させるための追加の印刷データを付加する付加手段と、前記付加手段により追加の印刷データが付加された印刷データを印刷する用紙の枚数が、前記枚数受付手段により受け付けた上限枚数を超える場合、印刷装置に対して、当該印刷データを当該上限枚数より少ない枚数に振り分けて排紙する指示を行う指示手段とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
トナーを用いた熱融着技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から用紙に付着したトナーに対して加熱加圧することにより複数の用紙を融着させる技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ユーザが指定可能な項目を多くしつつ、通常状態では製本が分離せず、必要な場合にシートが製本から分離できるようにすることを可能とする技術が開示されている。
【0004】
一方、特許文献2には、プリンタで印刷された用紙に付着しているトナーに対して熱と圧力を加えることにより用紙を融着させるためのトナー熱圧着装置(トナー熱融着機)が開示されている。
【0005】
従って、ユーザは、特許文献1に記載の方法によりプリントしたトナーが付着している用紙を、特許文献2に記載の装置を用いることで熱融着することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−111025号公報
【特許文献2】実用新案登録番号第3163638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献2に記載のトナー熱融着機には、一度に熱融着可能とする上限枚数が存在するが、特許文献1に記載の技術では、その上限枚数を超えるページの印刷をする場合に生じるユーザの手間を防ぐことについては何ら考慮されていない。
【0008】
上限枚数が存在する原因は、用紙の枚数が増えれば増えるほど、トナー熱融着機が加える熱が、ページによって伝わり易いページと伝わりにくいページが存在することに起因している。
【0009】
例えば、特許文献2に記載のトナー熱融着機は加熱部が下部しかないことから、下のページほど一番熱が伝わり易く、上のページほど一番熱が伝わりにくい。
【0010】
そのため、枚数が少ない場合(例えば、3枚の用紙を綴じる場合)であれば、一番上のページに付着しているトナーに対しても熱が伝わり融着することができたとしても、枚数が多い場合(例えば、7枚の用紙を綴じる場合)には、一番上のページに付着しているトナーに対しては熱が伝わりにくく融着させることが困難となる。
【0011】
一方、一度熱融着させたページについては、再度熱を伝える必要はないので、例えば、数ページ分先に熱融着させて一塊にしておき、その塊の下に別の数ページ分を加えて熱融着することを繰り返すことで、最後に一塊とする方法がある。
【0012】
しかしながら特許文献1に記載の方法では、単にトナーを付着した用紙を印刷するのみで、上記方法により熱融着をしようとするとユーザ自ら数枚ずつ用紙の仕分けを行って作業を行わなければならないため手間がかかってしまう。また、そもそも上限枚数が分からないユーザにとってはどのくらいで枚数を区切ればよいか分からず熱融着に失敗する原因となる。さらに、安全を考慮して上限枚数より少ない枚数で熱融着を繰り返してしまうと作業効率が非常に悪くなってしまう。
【0013】
そこで、本発明は上記課題を解決するものであり、同時熱融着枚数に上限枚数があるトナー熱融着機を用いて熱融着させる印刷物を印刷する場合において、熱融着作業をユーザに効率的にさせる印刷物の印刷方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、印刷データの内容を印刷させると共に熱融着をするために用いられるトナーを付着させる印刷の指示の生成を行う情報処理装置であって、トナーを用いた熱融着が行われるトナー熱圧着装置において同時に熱融着が可能な用紙の上限枚数を受け付ける枚数受付手段と、印刷データに対する印刷指示を受け付ける印刷指示受付手段と、前記印刷指示受付手段により受け付けた印刷データに対して、トナーを付着させるための追加の印刷データを付加する付加手段と、前記付加手段により追加の印刷データが付加された印刷データを印刷する用紙の枚数が、前記枚数受付手段により受け付けた上限枚数を超える場合、印刷装置に対して、当該印刷データを当該上限枚数より少ない枚数に振り分けて排紙する指示を行う指示手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、同時熱融着枚数に上限枚数があるトナー熱融着機を用いて熱融着させる印刷物を印刷する場合において、熱融着作業をユーザに効率的にさせる印刷物の印刷方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】印刷システムのブロック図である。
【図2】クライアント端末100の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるトナー熱融着機130の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における印刷設定画面の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態における印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態における印刷データ生成処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】用紙の両面にトナーが付着する例を示す図である。
【図8】用紙の両面にトナーが付着する例を示す側面図である。
【図9】用紙を振り分ける例を示す図である。
【図10】用紙の片面にトナーが付着する例を示す図である。
【図11】用紙の片面にトナーが付着する例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して本発明の実施例について説明する。
【0018】
図1は、印刷システムのブロック図である。
【0019】
印刷システム(情報処理システム)は、クライアント端末(情報処理装置)100とプリンタ(印刷装置)110とが通信回線120を介して通信可能に接続されている。通信回線は、LANやインターネットなどである。なお、クライアント端末は、携帯端末(PDAや携帯電話などの電子機器)でもよい。
【0020】
トナー熱融着機(熱圧着装置)130は、プリンタで印刷された用紙に付着しているトナーに対して熱と圧力を加えることにより用紙を融着させるための装置である。
【0021】
また、プリンタ(印刷装置)110は、印刷用紙を振り分けて排紙する機能(仕分け機能)を備えているものとする。
【0022】
図2は、クライアント端末100の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。クライアント端末100は、CPU21、RAM22、ROM23、通信アダプタ24、ディスプレイアダプタ25、キーボード26、マウス27、HDD(ハードディスク装置)28、DVD−RW29を有し、これらがシステムバス20で接続されている。
【0023】
CPU21は、RAM22やROM23に格納されているプログラムやデータを用いてコンピュータ全体の制御を行うと共に後述の各処理を実行する。
【0024】
RAM22は、HDD28やDVD−RWドライブ29からロードされたプログラムやデータを一時的に記録するエリアを備えている。また、RAM22は、通信アダプタ24を介して外部装置から受信したプログラムやデータ、CPU21が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアも備えている。
【0025】
ROM23は、ブートプログラムやPC端末100を構成する各ハードウェア装置についての設定データなどを格納する。
【0026】
通信アダプタ24は、クライアント端末100を通信回線120に接続するためのインタフェース部として機能し、通信アダプタ24を介してクライアント端末100は、外部機器(例えば、プリンタ110)と通信回線120を介してデータ通信を行うことができる。通信アダプタ24の種類は問わない。
【0027】
ディスプレイアダプタ25は、CRTや液晶ディスプレイなどに接続し、CPU21の処理結果(例えば、後述する印刷設定画面)を画像や文字などで表示することができる。
【0028】
26、27はそれぞれキーボード、マウスで入力装置の典型例であり、CPU21に対して各種の指示を入力するためのユーザインターフェースとして機能する。なお、入力装置の種類はこれらに限定されない。
【0029】
HDD(ハードディスク装置、記憶部)28は、OS(オペレーティングシステム)、文書作成プログラム、プリンタドライバ及び後述するテーブルデータを保存する。プリンタドライバは、一又は複数色のトナーにより用紙にトナー画像を形成すると共に、かつ前記一又は複数色のトナーの中から選択されたトナーにより接着用のトナー層を形成するプリンタ(印刷装置)110の情報を格納している。テーブルデータは、接着条件も記憶している。ここで、「接着条件」とは、接着用のトナーの色、紙種、前記接着用のトナーの塗布位置、塗布方向、塗布模様、及び、印刷枚数をパラメータとして複数枚のシートの接着を維持するための条件である。なお、本実施例では、パラメータは、穴開きの有無、穴の数及び穴の配置を更に含む。
【0030】
DVD−RWドライブ29で、CD−ROM等に記録されたプログラムやデータを読み出して、RAM22やHDD28に出力する。
【0031】
クライアント端末100は、これらインストールされたオペレーションシステムや各プログラムをRAM22に読み出し、文書を作成した後、文書を印刷する場合は、プリンタドライバを介して通信回線120経由でプリンタ110に印刷情報(印刷データ)を送信する。
【0032】
図3は、本発明の実施の形態におけるトナー熱融着機130の構成を示す図である。
【0033】
トナー熱融着機130は、圧着レバー1、圧着板2、通電部3、テーブル4、加熱部5、保
護具6、シリコンゴム7、加熱時間調整ツマミ8、ナット9、電源コード10を備える。
【0034】
圧着レバー1は、用紙を挟み込むためのレバーである。この圧着レバーは、圧着板2と
シリコンゴム7とから構成されている。シリコンゴム7と加熱部5の間に用紙を挟み込む
仕組みとなっている。
【0035】
テーブル4は、用紙を置く台である。
【0036】
加熱部5は、用紙に熱を加える部分である。通電部3に電気を流すことにより熱を発す
る仕組みとなっている。
【0037】
補助具6は、用紙の位置を固定するための器具である。
【0038】
加熱時間調整ツマミ8は、加熱部5で用紙に加える加熱時間を調整するツマミである。
【0039】
ナット9により、補助具6を固定している。調整方法は、ナット9を緩め、補助具6を
前後に移動させた後、ナット9を締める。
【0040】
電源コード10は、家庭用コンセントから電源の供給を受けるためのコードである。
【0041】
なお、このトナー熱融着機130は、加熱部5が片方のみの機構であり、また加熱部5から発する熱量が決まっていることから一度に熱融着することができる用紙の上限枚数が決まっている。
【0042】
図4は、本発明の実施の形態における印刷設定画面の一例を示す図である。
【0043】
印刷設定画面3には、従来からある印刷設定の他に、トナー付着の設定を行う領域31が表示されている。
【0044】
領域31内には、トナー熱融着機の上限枚数指定の設定を行う領域311、トナー残量優先設定を行う領域312が表示されている。ユーザは、トナー付着を「する」を選択して各種設定を行う。
【0045】
これから印刷処理を実行しようとするユーザは、領域31内の任意の設定を行うことで、これから印刷しようとする印刷ファイル(文書ファイル、画像ファイル等どのようなファイルであってもよい。)の印刷データに、この印刷データとは別にプリンタにおいてトナーを付着させるための追加の印刷データを付加することができるようになる。
【0046】
ここで、トナー熱融着機の上限枚数指定の設定を行う領域311、トナー残量優先設定を行う領域312の設定が行われた場合、どのように印刷ファイルが印刷されるかを図7から図11を用いて説明する。
【0047】
まず、初めに本実施の形態において、トナー付着を「する」を選択して印刷した場合、用紙にどのようにトナーが付着されるかを図7および図8に示す。
【0048】
図7は、7枚の用紙に印刷した場合の例を示している。1ページから7ページの表・裏の上部にはトナー付着領域7が存在している。このトナー付着領域7に付着しているトナーを用いて熱融着を行う。また、図8は、側面から見た図である。
【0049】
本発明の実施の形態では、デフォルトの設定では、最初のページの表面と最終ページの裏面以外の各ページの表面と裏面にトナーを付着する設定となっている。従って、印刷面が表面だけであったとしても、必ず裏面にはトナーが付着されるという設定である。
【0050】
次に、トナー熱融着機の上限枚数の設定を行う領域311に上限枚数設定された場合において、用紙をどのように振り分けるかを、図9を用いて説明する。
【0051】
図9は、用紙を振り分ける例を示す図である。
【0052】
振り分け方法は2パターンあるので、それぞれ説明を行う。
【0053】
パターン1は、印刷ページが上限枚数を超えている場合、各ページを上限枚数から1引いた枚数で振り分ける方法である。例えば、印刷ページが7ページで上限枚数が3枚の場合、7ページを2ページ毎に振り分けるため、1〜2ページ、3〜4ページ、5〜6ページ、7ページの4つに振り分けられる。
【0054】
このように、上限枚数から1引いた枚数で振り分けるのは、熱融着済みのページは、更なる熱融着が不要となることからこれを1ページ扱いとするができるため、このページとこれから熱融着を行うページの合計を上限枚数とみなすことができるからである。
【0055】
具体的には、ユーザは、まず1〜2ページを熱融着により一体化させ、その後、その下に3〜4ページを加えて熱融着を行う。更に、1〜4ページを一体化させた後、その下に5〜6を加えて熱融着を行う。
【0056】
このようにすることで、一度の熱融着では必ず上限枚数内に収まることとなる。
【0057】
一方、パターン2は、印刷ページが上限枚数を超えている場合、最初を上限枚数とし、残りの各ページを上限枚数から1引いた枚数で振り分ける方法である。例えば、印刷ページが7ページで上限枚数が3枚の場合、1〜3ページ、4〜5ページ、6〜7ページの3つに振り分けられる。パターン1との違いは、最初だけ上限枚数とする点である。最初を、上限枚数とすることで、ユーザの熱融着作業を減らすことができることがあるからである。
【0058】
つまり、パターン1の場合は、熱融着作業が4回必要なのに対し、パターン2の場合は、熱融着作業が3回で済むためユーザの作業回数を減らすことが可能となる。
【0059】
次に、トナー残量優先設定を行う領域312の設定が行われた場合において、用紙にどのようにトナーが付着されるかを図10および図11に示す。
【0060】
まず、印刷時に印刷を行うプリンタのトナー残量の確認を行って、残量が少ない場合については、片面のみのトナー付着とする。図10は、片面のみにトナーが付着された場合の例である。また、図11は、側面から見た図である。
【0061】
両面にトナーを付着する場合に比べ、熱融着による結合度が低くなるが、トナー付着量を減らすことができるという効果がある。
【0062】
以上、図7から図11を用いて、トナー熱融着機の上限枚数指定の設定を行う領域311、トナー残量優先設定を行う領域312の設定が行われた場合、どのように印刷ファイルが印刷されるかを説明した。
【0063】
次に、図5および図6を用いて、上記図7から図11までの実施の形態を実現可能とする処理の流れを説明する。
【0064】
図5は、本発明の実施の形態における印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【0065】
まず、ユーザは、クライアント端末を操作して印刷したいファイルを選択する。
【0066】
S401において、クライアント端末は、ユーザにより選択された印刷ファイルを表示する。
【0067】
S402において、クライアント端末は、印刷設定画面が選択されたかを判定する。Yesの場合は、S403へ進み、Noの場合は、S401へ戻る。例えば、アプリケーション画面から「印刷」アイコン等が選択されたかを判定する。「印刷」アイコンが選択された場合、
S403において、クライアント端末は、印刷設定画面を表示する。図4に示すような印刷設定画面が表示される。なお、本実施の形態では、アプリケーション画面から「印刷」アイコン等が選択された場合におけるプリンタドライバの画面例を用いて説明しているが、この印刷設定画面は、例えばアプリケーションにアドインされているプログラムが選択された場合に表示されるものであってもよい。
【0068】
S404において、クライアント端末は、印刷設定を受け付ける。具体的には、図4に示す印刷設定画面を介して各種の印刷設定を受け付けることとなる。
【0069】
S405において、クライアント端末は、OKボタンが押下されたかを判定する。Yesの場合、S406へ進み、Noの場合、S404へ戻る。具体的には、図4に示すOKボタン32が押下されたかを判定する。OKボタン32が押下されることにより印刷指示がなされたこととなる。ここで、S405の印刷データ生成処理の詳細を、図6を用いて説明する。
【0070】
図6は、本発明の実施の形態における印刷データ生成処理の流れを示すフローチャートである。
【0071】
S501において、クライアント端末は、トナー付着設定があるかを判定する。Yesの場合、S502へ進み、Noの場合、S520へ進む。具体的には、図4のトナー付着31の領域において、トナー付着「あり」との設定がなされているかにより判定を行う。
【0072】
S502において、クライアント端末は、上限枚数設定があるかを判定する。Yesの場合、S510へ進み、Noの場合、S503へ進む。具体的には、図4のトナー熱融着機の上限枚数指定311の領域において上限枚数が入力されているかにより判定を行う。
【0073】
S503において、クライアント端末は、トナー残量優先設定があるかを判定する。Yesの場合、S506へ進み、Noの場合、S504へ進む。
【0074】
S504において、クライアント端末は、トナーを付着する領域を特定する。本発明の実施の形態では、デフォルトの設定では、最初のページの表面と最終ページの裏面以外の各ページの表面と裏面にトナーを付着する設定となっているので、該当するページのトナー付着領域を特定する。
【0075】
S505において、クライアント端末は、印刷データに、追加の印刷データとしてS504において特定したページや領域を付加した印刷データを生成して処理を終了する。
【0076】
一方、S506において、クライアント端末は、トナー残業の確認を行う。具体的には、印刷先のプリンタに対してトナー残量が少ないかどうかの問い合わせ処理を行う。
【0077】
S507において、クライアント端末は、トナー残量が少ないかを判定する。Yesの場合、S508へ進み、Noの場合、S504へ進む。この判定は、プリンタに対する問合せの結果に応じて行うものである。
【0078】
S508において、クライアント端末は、トナーを付着する領域を特定する。本発明の実施の形態では、デフォルトの設定では、最初のページの表面と最終ページの裏面以外の各ページの表面と裏面にトナーを付着する設定となっているが、ここでは、各ページの表面のトナー付着領域を特定する。
【0079】
S509において、クライアント端末は、印刷データに、追加の印刷データとしてS508において特定したページや領域を付加した印刷データを生成して処理を終了する。
【0080】
次に、S510において、クライアント端末は、印刷データを印刷する枚数が上限枚数を超えるかを判定する。Yesの場合、S511へ進み、Noの場合、S503へ進む。
【0081】
S511において、クライアント端末は、トナー残量優先設定があるかを判定する。Yesの場合、S515へ進み、Noの場合、S512へ進む。
【0082】
S512において、クライアント端末は、トナーを付着する領域を特定する。本発明の実施の形態では、デフォルトの設定では、最初のページの表面と最終ページの裏面以外の各ページの表面と裏面にトナーを付着する設定となっているので、該当するページのトナー付着領域を特定する。
【0083】
S513において、クライアント端末は、印刷データに、追加の印刷データとしてS512において特定したページや領域を付加した印刷データを生成する。
【0084】
S514において、クライアント端末は、S513において生成した印刷データに振り分けて排紙する印刷指示を加えて処理を終了する。具体的には、プリンタに対して図9に示すパターン1もしくはパターン2での振り分け方法を指示する内容の印刷指示を加えるものである。
【0085】
一方、S515において、クライアント端末は、トナー残業の確認を行う。具体的には、印刷先のプリンタに対してトナー残量が少ないかどうかの問い合わせ処理を行う。
【0086】
S516において、クライアント端末は、トナー残量が少ないかを判定する。Yesの場合、S517へ進み、Noの場合、S512へ進む。この判定は、プリンタに対する問合せの結果に応じて行うものである。
【0087】
S517において、クライアント端末は、トナーを付着する領域を特定する。本発明の実施の形態では、デフォルトの設定では、最初のページの表面と最終ページの裏面以外の各ページの表面と裏面にトナーを付着する設定となっているが、ここでは、各ページの表面のトナー付着領域を特定する。
【0088】
S518において、クライアント端末は、印刷データに、追加の印刷データとしてS508において特定したページや領域を付加した印刷データを生成する。
【0089】
S519において、クライアント端末は、S518において生成した印刷データに振り分けて排紙する印刷指示を加えて処理を終了する。具体的には、プリンタに対して図9に示すパターン1もしくはパターン2での振り分け方法を指示する内容の印刷指示を加えるものである。
【0090】
なお、上記において、トナー残量が少ない場合、S508およびS517においてトナー付着領域を両面から片面にすることでトナー消費量を減らす実施の形態として説明を行ったが、他の実施の形態として、トナー付着領域は両面のままにし、通常よりトナー塗布量を減らす実施の形態もある。その場合、S509およびS518においてトナー付着量が少なくなる追加の印刷データを付加することとなる。
【0091】
最後に、S520において、クライアント端末は、印刷データを生成する。この生成は、トナー付着をしない通常の生成である。
【0092】
以上、図6を用いて、S405の印刷データ生成処理の詳細を説明した。
【0093】
続いて、S407において、クライアント端末は、生成された印刷データをプリンタに送信して印刷指示を行う。
【0094】
S408において、プリンタは、印刷データを受信する。
【0095】
S409において、プリンタは、印刷データを用いて、印刷設定の内容を反映する処理を行う。
【0096】
なお、印刷データに振り分け指示がなされていた場合の振り分け方法は、プリンタが備える様々な機能により実現される。
【0097】
例えば、複数の排紙トレイがある場合は、トレイ毎に振り分ける方法があり、また、排紙するトレイが一つの場合は、振り分けた単位で、排紙位置をずらして排紙することにより振り分ける方法がある。なお、振り分け方法はこれらに限られるものではなく、その他の振り分け方法であっても良い。
【0098】
以上の処理を経て、熱融着をするためのトナーが付着された印刷用紙が振り分けた状態で出力されることとなる。
【0099】
ユーザは、印刷用紙をトナー熱融着機(熱圧着装置)を用いて熱と圧力を加えることにより用紙を融着させることとなるが、既に振り分けた状態で出力されるため、振り分けの手間が削減できる。
【0100】
上述した通り、本発明によれば、同時熱融着枚数に上限枚数があるトナー熱融着機を用いて熱融着させる印刷物を印刷する場合において、熱融着作業をユーザに効率的にさせる印刷物の印刷方法を提供することができる。
【0101】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0102】
また、本発明におけるプログラムは、本発明に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体はコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0103】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0104】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0105】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0106】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0107】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0108】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。 上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
【0109】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0110】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0111】
100 クライアント端末
110 プリンタ
120 通信回線
130 トナー熱融着機
【技術分野】
【0001】
トナーを用いた熱融着技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から用紙に付着したトナーに対して加熱加圧することにより複数の用紙を融着させる技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ユーザが指定可能な項目を多くしつつ、通常状態では製本が分離せず、必要な場合にシートが製本から分離できるようにすることを可能とする技術が開示されている。
【0004】
一方、特許文献2には、プリンタで印刷された用紙に付着しているトナーに対して熱と圧力を加えることにより用紙を融着させるためのトナー熱圧着装置(トナー熱融着機)が開示されている。
【0005】
従って、ユーザは、特許文献1に記載の方法によりプリントしたトナーが付着している用紙を、特許文献2に記載の装置を用いることで熱融着することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−111025号公報
【特許文献2】実用新案登録番号第3163638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献2に記載のトナー熱融着機には、一度に熱融着可能とする上限枚数が存在するが、特許文献1に記載の技術では、その上限枚数を超えるページの印刷をする場合に生じるユーザの手間を防ぐことについては何ら考慮されていない。
【0008】
上限枚数が存在する原因は、用紙の枚数が増えれば増えるほど、トナー熱融着機が加える熱が、ページによって伝わり易いページと伝わりにくいページが存在することに起因している。
【0009】
例えば、特許文献2に記載のトナー熱融着機は加熱部が下部しかないことから、下のページほど一番熱が伝わり易く、上のページほど一番熱が伝わりにくい。
【0010】
そのため、枚数が少ない場合(例えば、3枚の用紙を綴じる場合)であれば、一番上のページに付着しているトナーに対しても熱が伝わり融着することができたとしても、枚数が多い場合(例えば、7枚の用紙を綴じる場合)には、一番上のページに付着しているトナーに対しては熱が伝わりにくく融着させることが困難となる。
【0011】
一方、一度熱融着させたページについては、再度熱を伝える必要はないので、例えば、数ページ分先に熱融着させて一塊にしておき、その塊の下に別の数ページ分を加えて熱融着することを繰り返すことで、最後に一塊とする方法がある。
【0012】
しかしながら特許文献1に記載の方法では、単にトナーを付着した用紙を印刷するのみで、上記方法により熱融着をしようとするとユーザ自ら数枚ずつ用紙の仕分けを行って作業を行わなければならないため手間がかかってしまう。また、そもそも上限枚数が分からないユーザにとってはどのくらいで枚数を区切ればよいか分からず熱融着に失敗する原因となる。さらに、安全を考慮して上限枚数より少ない枚数で熱融着を繰り返してしまうと作業効率が非常に悪くなってしまう。
【0013】
そこで、本発明は上記課題を解決するものであり、同時熱融着枚数に上限枚数があるトナー熱融着機を用いて熱融着させる印刷物を印刷する場合において、熱融着作業をユーザに効率的にさせる印刷物の印刷方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、印刷データの内容を印刷させると共に熱融着をするために用いられるトナーを付着させる印刷の指示の生成を行う情報処理装置であって、トナーを用いた熱融着が行われるトナー熱圧着装置において同時に熱融着が可能な用紙の上限枚数を受け付ける枚数受付手段と、印刷データに対する印刷指示を受け付ける印刷指示受付手段と、前記印刷指示受付手段により受け付けた印刷データに対して、トナーを付着させるための追加の印刷データを付加する付加手段と、前記付加手段により追加の印刷データが付加された印刷データを印刷する用紙の枚数が、前記枚数受付手段により受け付けた上限枚数を超える場合、印刷装置に対して、当該印刷データを当該上限枚数より少ない枚数に振り分けて排紙する指示を行う指示手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、同時熱融着枚数に上限枚数があるトナー熱融着機を用いて熱融着させる印刷物を印刷する場合において、熱融着作業をユーザに効率的にさせる印刷物の印刷方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】印刷システムのブロック図である。
【図2】クライアント端末100の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるトナー熱融着機130の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における印刷設定画面の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態における印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態における印刷データ生成処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】用紙の両面にトナーが付着する例を示す図である。
【図8】用紙の両面にトナーが付着する例を示す側面図である。
【図9】用紙を振り分ける例を示す図である。
【図10】用紙の片面にトナーが付着する例を示す図である。
【図11】用紙の片面にトナーが付着する例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して本発明の実施例について説明する。
【0018】
図1は、印刷システムのブロック図である。
【0019】
印刷システム(情報処理システム)は、クライアント端末(情報処理装置)100とプリンタ(印刷装置)110とが通信回線120を介して通信可能に接続されている。通信回線は、LANやインターネットなどである。なお、クライアント端末は、携帯端末(PDAや携帯電話などの電子機器)でもよい。
【0020】
トナー熱融着機(熱圧着装置)130は、プリンタで印刷された用紙に付着しているトナーに対して熱と圧力を加えることにより用紙を融着させるための装置である。
【0021】
また、プリンタ(印刷装置)110は、印刷用紙を振り分けて排紙する機能(仕分け機能)を備えているものとする。
【0022】
図2は、クライアント端末100の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。クライアント端末100は、CPU21、RAM22、ROM23、通信アダプタ24、ディスプレイアダプタ25、キーボード26、マウス27、HDD(ハードディスク装置)28、DVD−RW29を有し、これらがシステムバス20で接続されている。
【0023】
CPU21は、RAM22やROM23に格納されているプログラムやデータを用いてコンピュータ全体の制御を行うと共に後述の各処理を実行する。
【0024】
RAM22は、HDD28やDVD−RWドライブ29からロードされたプログラムやデータを一時的に記録するエリアを備えている。また、RAM22は、通信アダプタ24を介して外部装置から受信したプログラムやデータ、CPU21が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアも備えている。
【0025】
ROM23は、ブートプログラムやPC端末100を構成する各ハードウェア装置についての設定データなどを格納する。
【0026】
通信アダプタ24は、クライアント端末100を通信回線120に接続するためのインタフェース部として機能し、通信アダプタ24を介してクライアント端末100は、外部機器(例えば、プリンタ110)と通信回線120を介してデータ通信を行うことができる。通信アダプタ24の種類は問わない。
【0027】
ディスプレイアダプタ25は、CRTや液晶ディスプレイなどに接続し、CPU21の処理結果(例えば、後述する印刷設定画面)を画像や文字などで表示することができる。
【0028】
26、27はそれぞれキーボード、マウスで入力装置の典型例であり、CPU21に対して各種の指示を入力するためのユーザインターフェースとして機能する。なお、入力装置の種類はこれらに限定されない。
【0029】
HDD(ハードディスク装置、記憶部)28は、OS(オペレーティングシステム)、文書作成プログラム、プリンタドライバ及び後述するテーブルデータを保存する。プリンタドライバは、一又は複数色のトナーにより用紙にトナー画像を形成すると共に、かつ前記一又は複数色のトナーの中から選択されたトナーにより接着用のトナー層を形成するプリンタ(印刷装置)110の情報を格納している。テーブルデータは、接着条件も記憶している。ここで、「接着条件」とは、接着用のトナーの色、紙種、前記接着用のトナーの塗布位置、塗布方向、塗布模様、及び、印刷枚数をパラメータとして複数枚のシートの接着を維持するための条件である。なお、本実施例では、パラメータは、穴開きの有無、穴の数及び穴の配置を更に含む。
【0030】
DVD−RWドライブ29で、CD−ROM等に記録されたプログラムやデータを読み出して、RAM22やHDD28に出力する。
【0031】
クライアント端末100は、これらインストールされたオペレーションシステムや各プログラムをRAM22に読み出し、文書を作成した後、文書を印刷する場合は、プリンタドライバを介して通信回線120経由でプリンタ110に印刷情報(印刷データ)を送信する。
【0032】
図3は、本発明の実施の形態におけるトナー熱融着機130の構成を示す図である。
【0033】
トナー熱融着機130は、圧着レバー1、圧着板2、通電部3、テーブル4、加熱部5、保
護具6、シリコンゴム7、加熱時間調整ツマミ8、ナット9、電源コード10を備える。
【0034】
圧着レバー1は、用紙を挟み込むためのレバーである。この圧着レバーは、圧着板2と
シリコンゴム7とから構成されている。シリコンゴム7と加熱部5の間に用紙を挟み込む
仕組みとなっている。
【0035】
テーブル4は、用紙を置く台である。
【0036】
加熱部5は、用紙に熱を加える部分である。通電部3に電気を流すことにより熱を発す
る仕組みとなっている。
【0037】
補助具6は、用紙の位置を固定するための器具である。
【0038】
加熱時間調整ツマミ8は、加熱部5で用紙に加える加熱時間を調整するツマミである。
【0039】
ナット9により、補助具6を固定している。調整方法は、ナット9を緩め、補助具6を
前後に移動させた後、ナット9を締める。
【0040】
電源コード10は、家庭用コンセントから電源の供給を受けるためのコードである。
【0041】
なお、このトナー熱融着機130は、加熱部5が片方のみの機構であり、また加熱部5から発する熱量が決まっていることから一度に熱融着することができる用紙の上限枚数が決まっている。
【0042】
図4は、本発明の実施の形態における印刷設定画面の一例を示す図である。
【0043】
印刷設定画面3には、従来からある印刷設定の他に、トナー付着の設定を行う領域31が表示されている。
【0044】
領域31内には、トナー熱融着機の上限枚数指定の設定を行う領域311、トナー残量優先設定を行う領域312が表示されている。ユーザは、トナー付着を「する」を選択して各種設定を行う。
【0045】
これから印刷処理を実行しようとするユーザは、領域31内の任意の設定を行うことで、これから印刷しようとする印刷ファイル(文書ファイル、画像ファイル等どのようなファイルであってもよい。)の印刷データに、この印刷データとは別にプリンタにおいてトナーを付着させるための追加の印刷データを付加することができるようになる。
【0046】
ここで、トナー熱融着機の上限枚数指定の設定を行う領域311、トナー残量優先設定を行う領域312の設定が行われた場合、どのように印刷ファイルが印刷されるかを図7から図11を用いて説明する。
【0047】
まず、初めに本実施の形態において、トナー付着を「する」を選択して印刷した場合、用紙にどのようにトナーが付着されるかを図7および図8に示す。
【0048】
図7は、7枚の用紙に印刷した場合の例を示している。1ページから7ページの表・裏の上部にはトナー付着領域7が存在している。このトナー付着領域7に付着しているトナーを用いて熱融着を行う。また、図8は、側面から見た図である。
【0049】
本発明の実施の形態では、デフォルトの設定では、最初のページの表面と最終ページの裏面以外の各ページの表面と裏面にトナーを付着する設定となっている。従って、印刷面が表面だけであったとしても、必ず裏面にはトナーが付着されるという設定である。
【0050】
次に、トナー熱融着機の上限枚数の設定を行う領域311に上限枚数設定された場合において、用紙をどのように振り分けるかを、図9を用いて説明する。
【0051】
図9は、用紙を振り分ける例を示す図である。
【0052】
振り分け方法は2パターンあるので、それぞれ説明を行う。
【0053】
パターン1は、印刷ページが上限枚数を超えている場合、各ページを上限枚数から1引いた枚数で振り分ける方法である。例えば、印刷ページが7ページで上限枚数が3枚の場合、7ページを2ページ毎に振り分けるため、1〜2ページ、3〜4ページ、5〜6ページ、7ページの4つに振り分けられる。
【0054】
このように、上限枚数から1引いた枚数で振り分けるのは、熱融着済みのページは、更なる熱融着が不要となることからこれを1ページ扱いとするができるため、このページとこれから熱融着を行うページの合計を上限枚数とみなすことができるからである。
【0055】
具体的には、ユーザは、まず1〜2ページを熱融着により一体化させ、その後、その下に3〜4ページを加えて熱融着を行う。更に、1〜4ページを一体化させた後、その下に5〜6を加えて熱融着を行う。
【0056】
このようにすることで、一度の熱融着では必ず上限枚数内に収まることとなる。
【0057】
一方、パターン2は、印刷ページが上限枚数を超えている場合、最初を上限枚数とし、残りの各ページを上限枚数から1引いた枚数で振り分ける方法である。例えば、印刷ページが7ページで上限枚数が3枚の場合、1〜3ページ、4〜5ページ、6〜7ページの3つに振り分けられる。パターン1との違いは、最初だけ上限枚数とする点である。最初を、上限枚数とすることで、ユーザの熱融着作業を減らすことができることがあるからである。
【0058】
つまり、パターン1の場合は、熱融着作業が4回必要なのに対し、パターン2の場合は、熱融着作業が3回で済むためユーザの作業回数を減らすことが可能となる。
【0059】
次に、トナー残量優先設定を行う領域312の設定が行われた場合において、用紙にどのようにトナーが付着されるかを図10および図11に示す。
【0060】
まず、印刷時に印刷を行うプリンタのトナー残量の確認を行って、残量が少ない場合については、片面のみのトナー付着とする。図10は、片面のみにトナーが付着された場合の例である。また、図11は、側面から見た図である。
【0061】
両面にトナーを付着する場合に比べ、熱融着による結合度が低くなるが、トナー付着量を減らすことができるという効果がある。
【0062】
以上、図7から図11を用いて、トナー熱融着機の上限枚数指定の設定を行う領域311、トナー残量優先設定を行う領域312の設定が行われた場合、どのように印刷ファイルが印刷されるかを説明した。
【0063】
次に、図5および図6を用いて、上記図7から図11までの実施の形態を実現可能とする処理の流れを説明する。
【0064】
図5は、本発明の実施の形態における印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【0065】
まず、ユーザは、クライアント端末を操作して印刷したいファイルを選択する。
【0066】
S401において、クライアント端末は、ユーザにより選択された印刷ファイルを表示する。
【0067】
S402において、クライアント端末は、印刷設定画面が選択されたかを判定する。Yesの場合は、S403へ進み、Noの場合は、S401へ戻る。例えば、アプリケーション画面から「印刷」アイコン等が選択されたかを判定する。「印刷」アイコンが選択された場合、
S403において、クライアント端末は、印刷設定画面を表示する。図4に示すような印刷設定画面が表示される。なお、本実施の形態では、アプリケーション画面から「印刷」アイコン等が選択された場合におけるプリンタドライバの画面例を用いて説明しているが、この印刷設定画面は、例えばアプリケーションにアドインされているプログラムが選択された場合に表示されるものであってもよい。
【0068】
S404において、クライアント端末は、印刷設定を受け付ける。具体的には、図4に示す印刷設定画面を介して各種の印刷設定を受け付けることとなる。
【0069】
S405において、クライアント端末は、OKボタンが押下されたかを判定する。Yesの場合、S406へ進み、Noの場合、S404へ戻る。具体的には、図4に示すOKボタン32が押下されたかを判定する。OKボタン32が押下されることにより印刷指示がなされたこととなる。ここで、S405の印刷データ生成処理の詳細を、図6を用いて説明する。
【0070】
図6は、本発明の実施の形態における印刷データ生成処理の流れを示すフローチャートである。
【0071】
S501において、クライアント端末は、トナー付着設定があるかを判定する。Yesの場合、S502へ進み、Noの場合、S520へ進む。具体的には、図4のトナー付着31の領域において、トナー付着「あり」との設定がなされているかにより判定を行う。
【0072】
S502において、クライアント端末は、上限枚数設定があるかを判定する。Yesの場合、S510へ進み、Noの場合、S503へ進む。具体的には、図4のトナー熱融着機の上限枚数指定311の領域において上限枚数が入力されているかにより判定を行う。
【0073】
S503において、クライアント端末は、トナー残量優先設定があるかを判定する。Yesの場合、S506へ進み、Noの場合、S504へ進む。
【0074】
S504において、クライアント端末は、トナーを付着する領域を特定する。本発明の実施の形態では、デフォルトの設定では、最初のページの表面と最終ページの裏面以外の各ページの表面と裏面にトナーを付着する設定となっているので、該当するページのトナー付着領域を特定する。
【0075】
S505において、クライアント端末は、印刷データに、追加の印刷データとしてS504において特定したページや領域を付加した印刷データを生成して処理を終了する。
【0076】
一方、S506において、クライアント端末は、トナー残業の確認を行う。具体的には、印刷先のプリンタに対してトナー残量が少ないかどうかの問い合わせ処理を行う。
【0077】
S507において、クライアント端末は、トナー残量が少ないかを判定する。Yesの場合、S508へ進み、Noの場合、S504へ進む。この判定は、プリンタに対する問合せの結果に応じて行うものである。
【0078】
S508において、クライアント端末は、トナーを付着する領域を特定する。本発明の実施の形態では、デフォルトの設定では、最初のページの表面と最終ページの裏面以外の各ページの表面と裏面にトナーを付着する設定となっているが、ここでは、各ページの表面のトナー付着領域を特定する。
【0079】
S509において、クライアント端末は、印刷データに、追加の印刷データとしてS508において特定したページや領域を付加した印刷データを生成して処理を終了する。
【0080】
次に、S510において、クライアント端末は、印刷データを印刷する枚数が上限枚数を超えるかを判定する。Yesの場合、S511へ進み、Noの場合、S503へ進む。
【0081】
S511において、クライアント端末は、トナー残量優先設定があるかを判定する。Yesの場合、S515へ進み、Noの場合、S512へ進む。
【0082】
S512において、クライアント端末は、トナーを付着する領域を特定する。本発明の実施の形態では、デフォルトの設定では、最初のページの表面と最終ページの裏面以外の各ページの表面と裏面にトナーを付着する設定となっているので、該当するページのトナー付着領域を特定する。
【0083】
S513において、クライアント端末は、印刷データに、追加の印刷データとしてS512において特定したページや領域を付加した印刷データを生成する。
【0084】
S514において、クライアント端末は、S513において生成した印刷データに振り分けて排紙する印刷指示を加えて処理を終了する。具体的には、プリンタに対して図9に示すパターン1もしくはパターン2での振り分け方法を指示する内容の印刷指示を加えるものである。
【0085】
一方、S515において、クライアント端末は、トナー残業の確認を行う。具体的には、印刷先のプリンタに対してトナー残量が少ないかどうかの問い合わせ処理を行う。
【0086】
S516において、クライアント端末は、トナー残量が少ないかを判定する。Yesの場合、S517へ進み、Noの場合、S512へ進む。この判定は、プリンタに対する問合せの結果に応じて行うものである。
【0087】
S517において、クライアント端末は、トナーを付着する領域を特定する。本発明の実施の形態では、デフォルトの設定では、最初のページの表面と最終ページの裏面以外の各ページの表面と裏面にトナーを付着する設定となっているが、ここでは、各ページの表面のトナー付着領域を特定する。
【0088】
S518において、クライアント端末は、印刷データに、追加の印刷データとしてS508において特定したページや領域を付加した印刷データを生成する。
【0089】
S519において、クライアント端末は、S518において生成した印刷データに振り分けて排紙する印刷指示を加えて処理を終了する。具体的には、プリンタに対して図9に示すパターン1もしくはパターン2での振り分け方法を指示する内容の印刷指示を加えるものである。
【0090】
なお、上記において、トナー残量が少ない場合、S508およびS517においてトナー付着領域を両面から片面にすることでトナー消費量を減らす実施の形態として説明を行ったが、他の実施の形態として、トナー付着領域は両面のままにし、通常よりトナー塗布量を減らす実施の形態もある。その場合、S509およびS518においてトナー付着量が少なくなる追加の印刷データを付加することとなる。
【0091】
最後に、S520において、クライアント端末は、印刷データを生成する。この生成は、トナー付着をしない通常の生成である。
【0092】
以上、図6を用いて、S405の印刷データ生成処理の詳細を説明した。
【0093】
続いて、S407において、クライアント端末は、生成された印刷データをプリンタに送信して印刷指示を行う。
【0094】
S408において、プリンタは、印刷データを受信する。
【0095】
S409において、プリンタは、印刷データを用いて、印刷設定の内容を反映する処理を行う。
【0096】
なお、印刷データに振り分け指示がなされていた場合の振り分け方法は、プリンタが備える様々な機能により実現される。
【0097】
例えば、複数の排紙トレイがある場合は、トレイ毎に振り分ける方法があり、また、排紙するトレイが一つの場合は、振り分けた単位で、排紙位置をずらして排紙することにより振り分ける方法がある。なお、振り分け方法はこれらに限られるものではなく、その他の振り分け方法であっても良い。
【0098】
以上の処理を経て、熱融着をするためのトナーが付着された印刷用紙が振り分けた状態で出力されることとなる。
【0099】
ユーザは、印刷用紙をトナー熱融着機(熱圧着装置)を用いて熱と圧力を加えることにより用紙を融着させることとなるが、既に振り分けた状態で出力されるため、振り分けの手間が削減できる。
【0100】
上述した通り、本発明によれば、同時熱融着枚数に上限枚数があるトナー熱融着機を用いて熱融着させる印刷物を印刷する場合において、熱融着作業をユーザに効率的にさせる印刷物の印刷方法を提供することができる。
【0101】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0102】
また、本発明におけるプログラムは、本発明に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体はコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0103】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0104】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0105】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0106】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0107】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0108】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。 上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
【0109】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0110】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0111】
100 クライアント端末
110 プリンタ
120 通信回線
130 トナー熱融着機
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷データの内容を印刷させると共に熱融着をするために用いられるトナーを付着させる印刷の指示の生成を行う情報処理装置であって、
トナーを用いた熱融着が行われるトナー熱融着機において同時に熱融着が可能な用紙の上限枚数を受け付ける枚数受付手段と、
印刷データに対する印刷指示を受け付ける印刷指示受付手段と、
前記印刷指示受付手段により受け付けた印刷データに対して、トナーを付着させるための追加の印刷データを付加する付加手段と、
前記付加手段により追加の印刷データが付加された印刷データを印刷する用紙の枚数が、前記枚数受付手段により受け付けた上限枚数を超える場合、印刷装置に対して、当該印刷データを当該上限枚数より少ない枚数に振り分けて排紙する指示を行う指示手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記指示手段は、前記印刷データを、最初のページから前記上限枚数までのページを振り分け、その他のページを当該上限枚数から1引いた枚数に振り分けて排紙する指示を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記印刷装置のトナー残量を確認する確認手段を更に有し、
前記付加手段は、前記確認手段により前記印刷装置のトナー残量が少ないと確認された場合、トナー塗布量がデフォルトより少なくなるようにトナーを付着させるための追加の印刷データを付加することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記トナー塗布量がデフォルトより少なくなるようにトナーを付着させるための追加の印刷データは、用紙の両面から片面のみにトナー付着を行う追加の印刷データであることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
印刷データの内容を印刷させると共に熱融着をするために用いられるトナーを付着させる印刷の指示の生成を行う情報処理装置における情報処理方法であって、
トナーを用いた熱融着が行われるトナー熱融着機において同時に熱融着が可能な用紙の上限枚数を受け付ける枚数受付ステップと、
印刷データに対する印刷指示を受け付ける印刷指示受付ステップと、
前記印刷指示受付ステップにより受け付けた印刷データに対して、トナーを付着させるための追加の印刷データを付加する付加ステップと、
前記付加ステップにより追加の印刷データが付加された印刷データを印刷する用紙の枚数が、前記枚数受付ステップにより受け付けた上限枚数を超える場合、印刷装置に対して、当該印刷データを当該上限枚数より少ない枚数に振り分けて排紙する指示を行う指示ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
印刷データの内容を印刷させると共に熱融着をするために用いられるトナーを付着させる印刷の指示の生成を行う情報処理装置において実行可能なプログラムであって、
トナーを用いた熱融着が行われるトナー熱融着機において同時に熱融着が可能な用紙の上限枚数を受け付ける枚数受付手段、
印刷データに対する印刷指示を受け付ける印刷指示受付手段、
前記印刷指示受付手段により受け付けた印刷データに対して、トナーを付着させるための追加の印刷データを付加する付加手段、
前記付加手段により追加の印刷データが付加された印刷データを印刷する用紙の枚数が、前記枚数受付手段により受け付けた上限枚数を超える場合、印刷装置に対して、当該印刷データを当該上限枚数より少ない枚数に振り分けて排紙する指示を行う指示手段
として前記情報処理装置を機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
印刷データの内容を印刷させると共に熱融着をするために用いられるトナーを付着させる印刷の指示の生成を行う情報処理装置であって、
トナーを用いた熱融着が行われるトナー熱融着機において同時に熱融着が可能な用紙の上限枚数を受け付ける枚数受付手段と、
印刷データに対する印刷指示を受け付ける印刷指示受付手段と、
前記印刷指示受付手段により受け付けた印刷データに対して、トナーを付着させるための追加の印刷データを付加する付加手段と、
前記付加手段により追加の印刷データが付加された印刷データを印刷する用紙の枚数が、前記枚数受付手段により受け付けた上限枚数を超える場合、印刷装置に対して、当該印刷データを当該上限枚数より少ない枚数に振り分けて排紙する指示を行う指示手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記指示手段は、前記印刷データを、最初のページから前記上限枚数までのページを振り分け、その他のページを当該上限枚数から1引いた枚数に振り分けて排紙する指示を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記印刷装置のトナー残量を確認する確認手段を更に有し、
前記付加手段は、前記確認手段により前記印刷装置のトナー残量が少ないと確認された場合、トナー塗布量がデフォルトより少なくなるようにトナーを付着させるための追加の印刷データを付加することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記トナー塗布量がデフォルトより少なくなるようにトナーを付着させるための追加の印刷データは、用紙の両面から片面のみにトナー付着を行う追加の印刷データであることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
印刷データの内容を印刷させると共に熱融着をするために用いられるトナーを付着させる印刷の指示の生成を行う情報処理装置における情報処理方法であって、
トナーを用いた熱融着が行われるトナー熱融着機において同時に熱融着が可能な用紙の上限枚数を受け付ける枚数受付ステップと、
印刷データに対する印刷指示を受け付ける印刷指示受付ステップと、
前記印刷指示受付ステップにより受け付けた印刷データに対して、トナーを付着させるための追加の印刷データを付加する付加ステップと、
前記付加ステップにより追加の印刷データが付加された印刷データを印刷する用紙の枚数が、前記枚数受付ステップにより受け付けた上限枚数を超える場合、印刷装置に対して、当該印刷データを当該上限枚数より少ない枚数に振り分けて排紙する指示を行う指示ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
印刷データの内容を印刷させると共に熱融着をするために用いられるトナーを付着させる印刷の指示の生成を行う情報処理装置において実行可能なプログラムであって、
トナーを用いた熱融着が行われるトナー熱融着機において同時に熱融着が可能な用紙の上限枚数を受け付ける枚数受付手段、
印刷データに対する印刷指示を受け付ける印刷指示受付手段、
前記印刷指示受付手段により受け付けた印刷データに対して、トナーを付着させるための追加の印刷データを付加する付加手段、
前記付加手段により追加の印刷データが付加された印刷データを印刷する用紙の枚数が、前記枚数受付手段により受け付けた上限枚数を超える場合、印刷装置に対して、当該印刷データを当該上限枚数より少ない枚数に振り分けて排紙する指示を行う指示手段
として前記情報処理装置を機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
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【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−114280(P2013−114280A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−256962(P2011−256962)
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
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