説明

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

【課題】登録などの処理が完了していない文書をより適切に管理することを目的とする。
【解決手段】本発明の情報処理装置は、所定の処理フローにしたがって複数のユーザによって文書を処理する情報処理装置であって、登録対象の文書に関して、入力必須の項目に値が設定されているか否か判断し、前記入力必須の項目に値が設定されていないと判断した場合、前記所定の処理フローにしたがって後続の処理を行うユーザの情報を取得し、当該取得したユーザの情報に基づいて、前記後続の処理を行うユーザがアクセス可能な領域を作成し、更に、前記後続の処理を行うユーザに、前記登録対象の文書に関する前記入力必須の項目の値を設定させるためのリンク情報を作成し、当該作成したリンク情報を前記領域に保存する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、文書管理サーバで管理している文書、フォルダなどのデータについて、クライアントPCからインターネットなどのネットワーク環境で複数の人による操作を受け付ける技術が存在する。文書管理サーバでは、文書に付加情報としてプロパティ値を付与する機能を提供し、文書に保持する情報を拡張することができる。
また、文書管理サーバでは、所定のイベント(例えば所定フォルダへの文書の登録)を検知して当該文書に対する所定の処理フロー(例えば承認ワークフロー)を開始し、承認などの特定の操作が行われた文書を公開する、などの文書管理を行うことができる。
また、文書管理サーバでは、文書の状態を検知し、一定の期間において保管された文書をスケジュールに従って削除するメンテナンスが行われる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−258511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
文書管理サーバの所定のフォルダに文書を登録する際、文書に付与するプロパティ値に入力ミスや未入力があると、文書の登録が完了(いわゆるチェックイン)しない場合がある。この場合、登録の完了のイベントが発生しないので、業務に係る処理フローの次の処理が実行されず、例えば承認が行われないまま未公開の文書となってしまう。即ち、次の作業者が文書を閲覧できないため、業務が滞る問題がある。
また、そのような登録が完了していない文書を検知するには、文書管理サーバの管理者が、対象のフォルダ内にプロパティの入力ミスなどで登録が完了していない文書があるかを手動で(目視により)監視していたため、監視の業務に手間が多くなる事態が生じていた。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、登録などの処理が完了していない文書に関しても、処理フローにおける後続の作業者が操作できるようにすることで、業務が滞らないように管理することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明に係る情報処理装置は、所定の処理フローにしたがって複数のユーザによって文書を処理する情報処理装置であって、登録対象の文書に関して、入力必須の項目に値が設定されているか否か判断する判断手段と、前記判断手段で前記入力必須の項目に値が設定されていないと判断した場合、前記所定の処理フローにしたがって後続の処理を行うユーザの情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得したユーザの情報に基づいて、前記後続の処理を行うユーザがアクセス可能な領域を作成する領域作成手段と、前記後続の処理を行うユーザに、前記登録対象の文書に関する前記入力必須の項目の値を設定させるためのリンク情報を作成し、当該作成したリンク情報を前記領域作成手段で作成した領域に保存するリンク情報作成手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、登録などの処理が完了していない文書に関しても、処理フローにおける後続の作業者が操作できるようにすることで、業務が滞らないように管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】文書管理システムの構成の一例を示す図である。
【図2】文書管理システムに係る装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】サーバ装置、及びクライアント装置の機能構成の一例を示す図である。
【図4】テーブルの一例を示す図である。
【図5】リンク情報文書の構成の一例を示す図である。
【図6】ユーザインタフェースの一例を示す図である。
【図7】作成処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
【図8】表示処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
【図9】受付処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
【図10】リンク情報文書の構成の一例を示す図である。
【図11】ブラウザ上に表示される一時作業領域の一例を示す図である。
【図12】作成処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
【図13】受付処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
【図14】MFPデバイスなどの機能構成の一例を示す図である。
【図15】リンク情報文書の構成の一例を示す図である。
【図16】ブラウザ上に表示される一時作業領域の一例を示す図である。
【図17】作成処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
【図18】受付処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、実施形態は、本発明を限定するものではなく、また、実施形態で説明されている全ての構成が本発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。
【0010】
<第1の実施形態>
[システム構成]
図1は、本実施形態に係る文書管理システムの構成の一例を示す図である。本実施形態では、一連の業務に係る複数のユーザ(登録ユーザ、確認ユーザ、承認ユーザ)により、登録、確認、承認、及び公開などの所定の処理フローで扱われる文書を管理する方法について説明する。文書管理システムは、サーバ装置10、クライアント装置20、及びMFPデバイス30を含んで構成される。サーバ装置10、クライアント装置20、及びMFPデバイス30は、LAN等のネットワーク40を介して通信可能に接続される。
サーバ装置10は、情報処理装置(コンピュータ)の一例であり、文書管理サーバ等であり、文書、フォルダ(ディレクトリ)などのデータを管理する文書管理機能とWebアプリケーションサーバ機能とを提供する。クライアント装置20は、情報処理装置(コンピュータの一例)であり、ブラウザを介してサーバ装置10に接続し、サーバ装置10が管理する文書、フォルダなどのデータを操作する機能を提供する。
MFPデバイス30は、紙などの記録媒体をスキャンしてイメージデータ(画像データの一例)を得るスキャン機能や、イメージデータを印刷するプリント機能を有する。更に、MFPデバイス30は、スキャン機能を用いて得たイメージデータをサーバ装置10に送信する機能や、該イメージデータをMFP内部の記憶媒体に保持(共有)する機能を有するものとする。
【0011】
[ハードウェア構成]
図2は、文書管理システムに係る装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図2(A)は、サーバ装置10、クライアント装置20等の情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。なお、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成は、基本的には、一般的な情報処理装置のハードウェア構成と同様である。
CPU201は、ROM203のプログラム用ROM、或いはHD(ハードディスク)、FD(フレキシブルディスク)などの外部メモリ210に記憶されたOS(オペレーションシステム)、アプリケーション等のプログラムをRAM202にロードして実行する。これにより、情報処理装置の機能、より具体的にはサーバ装置10の機能、クライアント装置20の機能、後述するフローチャートの処理が実現される。
RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。キーボードコントローラ204は、キーボード208、図示しないポインティングデバイス等からのキー入力を制御する。ディスプレイコントローラ205は、ディスプレイ209の表示を制御する。ディスクコントローラ206は、各種のデータを記憶する外部メモリ210におけるデータアクセスを制御する。NC207は、ネットワーク40に接続され、ネットワーク40に接続された他の装置との通信を制御する。
【0012】
図2(B)は、MFPデバイス30等の画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。CPU251は、内部バス258を介して各デバイスを接続し、MFPデバイス30全体を制御する。表示装置252は、タッチパネル(操作パネル)等にユーザによる操作で用いられる画面(操作画面)を表示する。表示装置252は、操作パネル等に表示される操作画面を介して、ユーザからの操作に応答する指示の入力を行う。スキャナ装置253は、紙などの記録媒体をスキャンしてイメージデータを得ることができ、更に、オートドキュメントフィーダ機能などの機能を有する。プリンタ装置254は、データを紙などに印刷出力する。
メモリ255には、MFPデバイス30を制御するためにCPU251が実行する各種のアプリケーションのプログラムが大容量記憶装置256からロードされる。大容量記憶装置256には、本実施形態に係るアプリケーションのプログラム、スキャナ装置253で読み取られたスキャンデータなどが保存される。また、ネットワークインターフェース257は、CPU251からの指示に従い、ネットワーク40を介してデータ(信号)の送受信を行う。本実施形態では、ネットワークインターフェース257は、主にサーバ装置10との通信を行うために用いられる。
【0013】
[機能部構成]
図3は、サーバ装置10の機能構成の一例、及びクライアント装置20の機能構成の一例を示す図である。
サーバ装置10の各機能部は、ハードウェア及びソフトウェアが協働して実現される。より具体的には、各機能部は、CPU201により外部メモリ210等からプログラムがRAM202にロードされて実行されることで実現される。なお、文書などのデータは、外部メモリ210に保持され、必要に応じてRAM202にロードされて処理される。
【0014】
メイン制御部300は、サーバ装置10のメイン制御処理を行う。より具体的には、メイン制御部300は、入出力管理部301、一時作業領域作成部302、及び文書情報管理部303を制御し、文書などのデータの橋渡しなどを行う。入出力管理部301は、クライアント装置20からのコマンド等のリクエスト(要求)を受信し、コマンド等のレスポンスを送信する。
一時作業領域作成部302は、クライアント装置20から受信した文書に付加されたプロパティ値に不備があった場合、後述の一時作業領域、及びリンク情報を生成する。文書情報管理部303は、クライアント装置20からリクエストがあった文書を文書情報記憶部304から取得する。
【0015】
クライアント装置20の各機能部は、サーバ装置10の機能部と同様に、ハードウェア及びソフトウェアが協働して実現される。
メイン制御部310は、クライアント装置20のメイン制御処理を行う。より具体的には、メイン制御部310は、入出力管理部311、UI制御部312、一時作業領域表示部313、一時作業領域処理部314を制御し、文書や一時作業領域に係る各種の情報の橋渡しを行う。
【0016】
入出力管理部311は、サーバ装置10にコマンド等のリクエストを送信し、コマンド等のレスポンスを受信する。UI制御部312は、各種のユーザインタフェースを制御する。例えば、UI制御部312は、サーバ装置10から受信したページ情報(画面の生成に用いられる情報)を解釈してブラウザで表示する。また、例えば、UI制御部312は、サーバ装置10から受信した文書をブラウザ上に表示する。
一時作業領域表示部313は、サーバ装置10より取得した一時作業領域に係る情報に含まれる後述のリンク情報文書を解析し、UI制御部312を介してブラウザ上にリンク情報などを表示する。一時作業領域処理部314は、ブラウザを介して一時作業領域に表示されたリンク情報からユーザにより選択されたリンク情報の後述の処理情報を解析して必要な処理を順次行う。
【0017】
[文書等管理構成]
図4は、文書を管理する各種のテーブルの一例を示す図である。なお、文書は、文書情報記憶部304に保持されている。
文書管理テーブル400は、文書、文書をまとめて格納するフォルダ(ライブラリ)を管理するテーブルである。例えば、文書管理テーブル400では、「00注文受付」フォルダのフォルダ情報401の親コンテンツが「ID0000」であるので、「00注文受付」フォルダが「注文ライブラリ」フォルダの下に管理されることが示されている。また、例えば、「00注文受付」フォルダには、親コンテンツが「ID0001」である「注文A」文書が含まれていることが示されている。
【0018】
また、例えば、文書管理テーブル400では、「一時作業領域」フォルダのフォルダ情報402の親コンテンツが「ID0000」であるので、「一時作業領域」フォルダが「注文ライブラリ」フォルダの下に管理されていることが示されている。なお、以下では、説明の便宜上、「一時作業領域」フォルダを一時作業領域と適宜称する。
また、例えば、文書管理テーブル400では、「リンク情報−注文A」文書の文書情報403の親コンテンツが「ID0004」であるので、「リンク情報−注文A」文書が「一時作業領域」フォルダの下に管理されていることが示されている。ここで、「リンク情報−注文A」文書は、「注文A」文書のリンク情報を保持する文書である。なお、「リンク情報−注文A」文書のリンク情報は、本実施形態、後述の第2の実施形態、及び後述の第3の実施形態の夫々で異なる。リンク情報の詳細な説明については後述する。
【0019】
権限テーブル410は、文書管理テーブル400で管理されている文書、フォルダ(ライブラリ)の権限情報を管理するテーブルである。権限情報411は、「00注文受付」フォルダの権限情報の一例を示す。より具体的には、「00注文受付」フォルダに対して、登録ユーザに登録権、確認ユーザに編集権、承認ユーザに承認権が付与されている。
また、権限情報412は、「一時作業領域」フォルダの権限情報の一例を示す。より具体的には、「一時作業領域」フォルダに対して、登録ユーザに権限なし(閲覧不可)、確認ユーザに編集権、承認ユーザに承認権が付与されている。
ここで、登録権が付与された登録ユーザは、文書やフォルダを閲覧、及び登録する権能を有する。編集権が付与された確認ユーザは、上記登録権と同じ権能に加えて更に文書を編集する権能を有する。承認権が付与された承認ユーザは、上記編集権と同じ権能に加えて更に文書を承認する権能を有する。
【0020】
処理フローテーブル420は、文書管理テーブル400で管理されているフォルダ(ライブラリ)の処理フロー情報を管理するテーブルである。処理フロー情報421は、「00注文受付」フォルダに対する処理フロー情報を示す。処理フロー情報421には、「00注文受付」フォルダに対して文書が登録された場合、1番目に確認ユーザに対して内容確認を促し、2番目に承認ユーザに文書承認を促す処理フローの情報が規定されている。
ユーザテーブル430は、文書管理テーブル400で管理されている文書、フォルダ(ライブラリ)の各々にアクセス可能なユーザ情報(ユーザID等)を管理するテーブルである。なお、本実施形態では、ユーザテーブル430に登録されているユーザ情報のユーザ以外には、文書やフォルダ(ライブラリ)に権限を付与することはできないものとする。
【0021】
プロパティテーブル440は、文書管理テーブル400で管理されている文書に付与可能なプロパティ(項目)を示すプロパティ情報を管理するテーブルである。プロパティ情報では、プロパティ値の入力が必須であることを示す情報、又は任意であることを示す情報がプロパティごとに保持されている。なお、登録ユーザが、入力必須であるプロパティのプロパティ値を設定しないで文書の登録を指示した場合、当該文書(登録対象の文書)の登録処理が完了しない。なお、登録処理が完了しない場合、このまま放置されると、その登録途中の文書に対して他のユーザ(確認ユーザ、承認ユーザ)が操作(閲覧など)できないままになる。
ツリー構成450では、文書管理テーブル400で管理されている文書、フォルダ(ライブラリ)の階層構造の一例が示されている。ルート(トップ)に「注文ライブラリ」フォルダ、その下に「00注文受付」フォルダ、「10処理済み」フォルダ、及び「一時作業領域」フォルダが管理されることが示されている。また、「00注文受付」フォルダの下に「注文A」文書、「一時作業領域」フォルダの下に「リンク情報−注文A」文書が管理されていることが示されている。
【0022】
[リンク情報]
図5は、一時作業領域に保持されるリンク情報文書の構成の一例(リンク情報500)を示す図である。リンク情報文書は、図4の450の例では「リンク情報−注文A」文書などであり、文書情報記憶部304に保持される。リンク情報文書には、登録が完了されていない文書(すなわちチェックインされていない文書)へのリンクを示すリンク情報が含まれる。リンク情報(リンク情報文書)は、XMLで記述されているが、CSVのような構成であってもよい。
リンク情報500は、文書等のフロー情報にアクセスするためのアクセス情報の一例であり、登録が完了していない文書のパス情報、並びに、登録を完了するために必要な処理の情報(処理の名称等を示す処理情報)及び当該処理で用いられる情報を保持する。より具体的には、リンク情報500には、必要な処理情報として、所有権取得処理、プロパティ編集処理、及びチェックイン処理が含まれており、更に、プロパティ編集処理で用いられる情報としてプロパティ値の入力が不足している(或いは必須の)プロパティ名が含まれる。
チェックイン処理では、登録後の文書についての次の操作を可能にする旨のサーバ装置10への指示(チェックインの指示)が行われる。プロパティ編集処理では、チェックイン処理を行うために入力が必要な(或いは必須の)プロパティのプロパティ値が編集される。所有権取得処理では、プロパティ編集処理とチェックイン処理とを行うために、文書に対する操作をする権利が取得される。
【0023】
[一時作業領域UI]
図6は、ユーザが利用するクライアント装置20のブラウザ上に表示される文書、及び一時作業領域を操作するユーザインタフェースの一例(画面600)を示す図である。
ブラウザは、一般的なWebブラウザであり、URLを表示する部分、ツリー構成450を示すアドレス部分、文書及びフォルダを表示するコンテンツ部分、一時作業領域を表示する部分(一時作業領域表示610等)を備えている。また、ブラウザでは、RIA(Rich Internet Applications)のようなWebアプリケーションが動作する。なお、図6では、URLを表示する部分に特定のURLが指定されて画面600が表示された状態が示されている。
【0024】
画面600には、Webアプリケーションのコンポーネントが含まれており、ブラウザ上で画面600が表示されたときにコンポーネントがロードされてWebアプリケーションが起動される。起動されたWebアプリケーションは、サーバ装置10と通信して文書、フォルダ、及びライブラリを表示する。
また、画面600内には、一時作業領域の表示を制御するための時間の情報(3日など)が埋め込まれている。なお、時間の情報は、図8のS804において経過時間が計算される際、リンク情報の更新日に加算されるものであり、JavaScript(登録商標)などWebブラウザが解釈できる言語にて定義されている。
【0025】
また、画面600のコンテンツ部分には、「注文ライブラリ」フォルダに含まれるフォルダが表示された場合の例が示されている。即ち、「注文ライブラリ」フォルダに含まれるフォルダとしては、「00注文受付」フォルダ及び「10承認済み」フォルダとがあり、ブラウザのコンテンツ部分に表示される。
一時作業領域表示610では、「一時作業領域」フォルダの下にある「リンク情報−注文A」文書が表示された場合の例が示されている。なお、一時作業領域表示610は、「一時作業領域」フォルダがあり、且つ、リンク情報を含むリンク情報文書が存在する場合に表示される。
【0026】
リンク情報文書表示611では、「注文A」文書に関するリンク情報文書が表示された場合の例が示されている。処理情報表示612では、「注文A」文書の登録の完了に必要な処理の名称「所有権取得」が表示された場合の例が示されている。処理情報表示613では、「注文A」文書の登録の完了に必要な処理の名称「プロパティ編集」が表示された場合の例が示されている。処理情報表示614は、「注文A」文書の登録の完了に必要な処理の名称「チェックイン」が表示された場合の例が示されている。
プロパティ入力画面620は、ブラウザを介してユーザによりリンク情報文書表示611が選択された際に表示される画面であり、リンク情報に保持しているプロパティについてのプロパティ値の入力を受け付ける画面の一例である。
【0027】
以下では、フロー情報管理方法、より具体的には文書管理システムで行われる一時作業領域を作成する処理(作成処理)、一時作業領域を表示する処理(表示処理)、一時作業領域の文書の編集などを受け付ける処理(受付処理)について説明する。
[一時作業領域を作成する処理]
図7は、一時作業領域を作成する処理(作成処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。S700の処理は、ブラウザを介して、クライアント装置20上の文書やネットワーク上の文書が選択され、選択された文書についてサーバ装置10での登録が指示されたことを契機に行われる。なお、文書に付与するプロパティ値の入力に関しては、ブラウザ上でプロパティ値を入力する画面を表示し、プロパティ値の入力を受け付けるなどの方法で行われる。
【0028】
まず、クライアント装置20のメイン制御部310は、ブラウザを介してユーザにより登録が指示された文書とプロパティ値とを取得し、入出力管理部311を介してサーバ装置10の指定のフォルダに送信する(S700)。以下では、「注文A」文書が「00注文受付」フォルダに送信されたものとして適宜説明する。
そして、サーバ装置10のメイン制御部300は、入出力管理部301より登録する文書とプロパティ値とを取得する(S701)。
【0029】
続いて、メイン制御部300は、文書情報管理部303を介して文書情報記憶部304に保持されているプロパティ情報をプロパティテーブル440より取得する。そして、メイン制御部300は、取得したプロパティ情報で必須となっているプロパティについてプロパティ値が全て入力(受信)されているか否かを判断する(S702)。
このとき、メイン制御部300は、全て入力されている(不足が無い)と判断した場合、S708の処理に進み、他方、入力されていない(不足がある)と判断した場合、S703の処理に進む。S708では、メイン制御部300は、チェックインを行い、処理を終了する。例えば、チェックインでは、メイン制御部300は、「00注文受付」フォルダに格納(登録)されている「注文A」文書について操作が可能であることを示すフラグなどを設定することで、登録後の「注文A」文書についての次の操作(内容確認)を可能にする。
【0030】
S703では、メイン制御部300は、文書情報管理部303を介して、文書情報記憶部304に保持されている処理フロー情報を処理フローテーブル420より取得する処理を行う。この例では、「00注文受付」フォルダに対する処理フロー情報421を取得する処理が行われる。続いて、メイン制御部300は、処理フロー情報が処理フローテーブル420に存在するか否かを判断する(S704)。このとき、メイン制御部300は、存在すると判断した場合、S705の処理を行い、他方、存在しないと判断した場合、処理を終了する。
S705では、メイン制御部300は、取得した処理フロー情報より、ユーザ情報、より具体的にはユーザIDを取得してRAM202に保持する。続いて、メイン制御部300は、一時作業領域作成部302を介して一時作業領域を作成する(S706)。
【0031】
より具体的には、メイン制御部300は、S705で取得したユーザ情報に含まれるユーザIDに対してのみ権限を付与した「一時作業領域」フォルダを「注文ライブラリ」フォルダの下に作成する。この際、メイン制御部300は、権限テーブル410から「一時作業領域」フォルダの権限情報412を取得し、取得した権限情報412とRAM202に保持したユーザIDとに基づいて、「一時作業領域」フォルダにアクセス可能なユーザIDについての権限を付与する。
続いて、S707では、メイン制御部300は、文書情報管理部303を介して、プロパティ値を補うためにリンク情報を含むリンク情報文書をS706で作成した一時作業領域に作成し(リンク情報作成処理を行い)、処理を終了する。なお、リンク情報文書には、所有権取得処理、プロパティ編集処理、及びチェックイン処理を行うための情報が含められる。
このように、処理フローにおける後続の処理を行うユーザに対して一時作業領域への権限を自動的に付与し、登録が完了していない文書に関する情報(リンク情報文書)を当該一時作業領域に作成するように構成している。したがって、システムの管理者がフォルダに登録された文書を目視で監視しなくても、後述するように、後続のユーザは、一時作業領域にアクセスすることにより、登録が完了していない文書の情報を得ることができる。
【0032】
[一時作業領域を表示する表示処理]
図8は、一時作業領域に保持しているリンク情報文書をブラウザ上に表示する処理(表示処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。なお、S800の処理は、ブラウザを介して、後続の処理を行うユーザ(確認ユーザもしくは承認ユーザ)により、例えば「注文ライブラリ」フォルダの表示が指示されたことを契機に行われる。すなわち、S706で一時作業領域について編集権限が付与されたユーザIDに基づき、当該ユーザIDを有するユーザが「注文ライブラリ」フォルダの表示を指示した場合に行うようにすればよい。
まず、クライアント装置20のメイン制御部310は、ブラウザを介して一時作業領域の情報の取得のリクエストをサーバ装置10に送信する(S800)。
【0033】
そして、サーバ装置10のメイン制御部300は、入出力管理部301を介して一時作業領域の情報の取得のリクエストを受信する(S801)。続いて、メイン制御部300は、文書情報管理部303を介して、文書情報記憶部304から一時作業領域が存在すると判断した場合、文書情報記憶部304から一時作業領域が存在することを示す情報(一時作業領域情報)とリンク情報文書とを取得する。この例では、「リンク情報−注文A」文書が取得される。また、この場合、メイン制御部300は、入出力管理部301を介して一時作業領域情報とリンク情報を含むリンク情報文書とをレスポンスとして返す。なお、一時作業領域が無い場合は、無いことを示す情報をレスポンスとして返す。
【0034】
続いて、クライアント装置20のメイン制御部310は、入出力管理部311を介してレスポンスを受信し、レスポンスの中に一時作業領域情報が存在するか否かを判断する(S802)。このとき、存在すると判断した場合、S803の処理に進み、他方、存在しないと判断した場合、処理を終了する。
S803では、メイン制御部310は、レスポンスの中にリンク情報文書(リンク情報)が存在するか否かを判断する。このとき、メイン制御部310は、存在すると判断した場合、S804の処理に進み、他方、存在しないと判断した場合、処理を終了する。
【0035】
S804では、メイン制御部310は、現在の時刻とリンク情報の更新日とを比較する。例えば、メイン制御部310は、Webブラウザで表示した画面内に埋め込まれている予め決められた時間の情報を取得してリンク情報の更新日に加算し、その時刻が現在の時刻よりも過去である場合、一定の時間を経過して作業が行われていない文書であると判断する。
このとき、メイン制御部310は、一定時間が経過していると判断した場合、S805の処理を行い、他方、一定時間が経過していないと判断した場合(換言するならば加算した時刻が未来の時刻であると判断した場合)、処理を終了する。
【0036】
S805では、メイン制御部310は、リンク情報文書を解析する。そして、メイン制御部310は、リンク情報文書表示、所有権取得処理の処理情報表示、プロパティ編集処理の処理情報表示、チェックイン処理の処理情報表示に係る情報(処理の名称など)をRAM202に保持する。
続いて、メイン制御部310は、一時作業領域表示部313に一時作業領域の表示を指示する(S806)。一時作業領域表示部313は、RAM202に保持されている各種の情報を取得し、UI制御部312を介して一時作業領域表示をブラウザ上に表示する。
【0037】
[一時作業領域の文書のプロパティ値の編集を受け付ける処理]
図9は、ブラウザ上に表示している一時作業領域表示のリンク情報文書表示からプロパティ値の編集を受け付ける処理(受付処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。S900の処理は、例えば一時作業領域表示610のリンク情報文書表示611がブラウザを介してユーザにより選択されたことを契機に行われる。
まず、クライアント装置20のメイン制御部310は、一時作業領域処理部314を介してリンク情報文書を解析する(S900)。例えば、メイン制御部310は、各種の処理情報を取得する。
【0038】
続いて、メイン制御部310は、文書の登録を完了するために必要な処理があるか否かを判断する(S901)。より具体的には、メイン制御部310は、一時作業領域処理部314を介して、所有権取得処理の処理情報、プロパティ編集処理の処理情報、及びチェックイン処理の処理情報の1つでもリンク情報に存在するか否か(或いは指定されているか否か)を判断する。このとき、メイン制御部310は、1つも存在しないと判断した場合、S909の処理を行い、他方、少なくとも1つが存在すると判断した場合、S902の処理を行う。
S902では、メイン制御部310は、一時作業領域処理部314を介して所有権取得処理の処理情報が存在するか否か(指定されているか否か)を判断する。このとき、所有権取得処理の処理情報が存在すると判断された場合、S903の処理が行われる。この際、メイン制御部310は、一時作業領域処理部314及び入出力管理部311を介してサーバ装置10に所有権取得処理のリクエストを送信する。他方、メイン制御部310は、存在しないと判断した場合、文書の所有者以外のユーザは文書を操作することができないので、S909の処理を行う。
【0039】
S909では、メイン制御部310は、エラーメッセージを表示し、処理を終了する。例えば、メイン制御部310は、S901で文書の登録を完了するために必要な処理情報が存在しないと判断した場合、登録を完了するための処理が1つもない旨を示すエラーメッセージを表示する。また、例えば、メイン制御部310は、S902で所有権取得処理の処理情報が存在しないと判断した場合、文書を操作できない旨を示すエラーメッセージを表示する。
S903では、サーバ装置10のメイン制御部300は、入出力管理部301を介して所有権取得処理のリクエストを受信して文書の所有者のユーザ情報を変更する。より具体的には、メイン制御部300は、処理フローテーブル420とユーザテーブル430とを用いて「注文A」文書のユーザ情報「登録ユーザ」に「確認ユーザ」及び「承認ユーザ」を追加する。メイン制御部300は、入出力管理部301を介して変更したユーザ情報をレスポンスとして返す。
【0040】
続いて、クライアント装置20のメイン制御部310は、入出力管理部311を介して所有権取得処理のレスポンスを受信し、一時作業領域処理部314を介してプロパティ編集処理の処理情報が存在するか否か(指定されているか否か)を判断する(S904)。このとき、メイン制御部310は、存在すると判断した場合、リンク情報文書から不足しているプロパティを取得し、一時作業領域表示部313を介してプロパティ入力画面620を表示してプロパティ値の入力を行わせ(S905)、続いてS906の処理を行う。他方、存在しないと判断した場合,S906の処理を行う。
S906では、メイン制御部310は、一時作業領域処理部314を介してチェックイン処理の処理情報が存在するか否か(指定されているか否か)を判断する。このとき、メイン制御部310が存在すると判断した場合、S907の処理が行われる。この際、メイン制御部310は、入出力管理部311を介してサーバ装置10にチェックイン処理のリクエストを送信する。他方、メイン制御部310は、存在しないと判断した場合、処理を終了する。
【0041】
S907では、サーバ装置10のメイン制御部300は、入出力管理部301を介してチェックイン処理のリクエストを受信してチェックインを行う。この例では、メイン制御部300は、「注文A」文書のチェックインを行う。続いて、メイン制御部300は、文書情報管理部303を介して、文書情報記憶部304からリンク情報文書を削除する(S908)。この例では、メイン制御部300は、「注文A」文書に対応する「リンク情報−注文A」文書を削除する。そして、メイン制御部300は、入出力管理部301を介してチェックイン処理のレスポンスを返す。
【0042】
上述した構成によれば、文書の登録を指示したときに処理フローの関係者(確認ユーザ、承認ユーザなどの関係ユーザ)にも操作可能な文書のリンク情報が一時作業領域に保存されるので、関係ユーザが文書を操作できるようになり操作性が向上する。
また、上述した構成によれば、文書の登録が完了せず、処理フローが開始されないことにより業務が滞る問題において、文書の登録者以外の処理フローの関係者(関係ユーザ)でも文書の操作を行うことが可能になり、業務が滞ることがなくなる。
【0043】
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、新規に文書を登録する際に、プロパティ値に不足があった場合、一時作業領域にリンク情報文書を作成する構成を採用した。本実施形態では、登録済みの文書をチェックアウトした場合(処理フローの作業の対象から外した場合)も、同様に一時作業領域にリンク情報文書を作成する構成を更に有する点が第1の実施形態とは異なる。
なお、本実施形態では、第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を用いてその説明を適宜省略する。
【0044】
[リンク情報]
図10は、本実施形態に係る一時作業領域に保持されるリンク情報文書の構成の一例(リンク情報1000)を示す図である。リンク情報文書は、文書情報記憶部304に保持される。リンク情報文書には、チェックアウトが行われた文書のリンク情報が含まれる。リンク情報(リンク情報文書)は、XMLで記述されているが、CSVのような構成であってもよい。
リンク情報1000には、チェックアウトが行われた文書のパス情報、及びロックを解除するために必要な処理情報が含まれている。より具体的には、リンク情報1000には、必要な処理情報として、所有権取得処理、及びチェックアウト取り消し処理の名称が含まれる。なお、チェックアウト取り消し処理では、チェックアウトされた文書のロックを解除する旨のサーバ装置10への指示(チェックアウト取り消しの指示)が行われる。
【0045】
[一時作業領域UI]
図11は、ブラウザ上に表示される一時作業領域の一例(一時作業領域表示1100)を示す図である。一時作業領域表示1100では、「一時作業領域」フォルダの下にある「リンク情報−注文A」文書が表示された場合の例が示されている。なお、一時作業領域表示1100は、「一時作業領域」フォルダがあり、且つ、リンク情報文書が存在する場合に表示される。
リンク情報文書表示1101では、「注文A」文書のリンク情報文書が表示された場合の例が示されている。処理情報表示1102では、「注文A」文書のロックの解除に必要な処理の名称「所有権取得」などが表示された場合の例が示されている。処理情報表示1103では、「注文A」文書のロックの解除に必要な処理の名称「チェックアウト取り消し」などが表示された場合の例が示されている。
【0046】
[一時作業領域を作成する処理]
図12は、一時作業領域を作成する処理(作成処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。S1200の処理は、ブラウザを介して、チェックアウトの対象の文書が選択され、選択された文書についてサーバ装置10でのチェックアウトが指示されたことを契機に行われる。なお、チェックアウトを指示する方法に関しては、ブラウザ上で文書を選択してメニューを表示し、処理を選択するなどの方法を採用する。また、サーバ装置10は、選択された文書を適宜のタイミングでチェックアウト(ロック)する。
まず、クライアント装置20のメイン制御部310は、ブラウザを介してユーザによりチェックアウトが指示された文書の情報を取得し、入出力管理部311を介してサーバ装置10に送信する(S1200)。以下では、「注文A」文書がチェックアウトの対象として指示されたものとして説明する。
【0047】
そして、サーバ装置10のメイン制御部300は、入出力管理部301よりチェックアウトの対象の文書を取得する処理を行う(S1201)。なお、メイン制御部300は、文書のチェックアウトが指示されたか否かを判断し、指示されたと判断した場合、S1201以降の処理を行ってもよい。続いて、メイン制御部300は、チェックアウトの対象の文書が存在するか否かを判断する(S1202)。このとき、メイン制御部300は、存在すると判断した場合、S1203の処理を行う。他方、メイン制御部300が存在しないと判断した場合、S1211の処理が行われる。この際、メイン制御部300は、入出力管理部301を介してチェックアウト処理のレスポンスを返す。
S1211では、クライアント装置20のメイン制御部310は、入出力管理部311を介してチェックアウト処理のレスポンスを受信し、文書が存在しない旨を示すエラーメッセージを表示し、処理を終了する。
【0048】
S1203では、サーバ装置10のメイン制御部300は、文書情報管理部303を介して、文書情報記憶部304に保持されている処理フロー情報を処理フローテーブル420より取得する処理を行う。この例では、「00注文受付」フォルダの処理フロー情報421を取得する処理が行われる。
続いて、メイン制御部300は、処理フロー情報が処理フローテーブル420に存在するか否かを判断する(S1204)。このとき、メイン制御部300は、存在すると判断した場合、S1205の処理を行い、他方、存在しないと判断した場合、S1206の処理を行う。
S1205では、メイン制御部300は、取得した処理フロー情報より、ユーザ情報、より具体的にはユーザIDを取得してRAM202に保持し、続いてS1208の処理を行う。
【0049】
S1206では、メイン制御部300は、チェックアウトの対象の文書が格納されているフォルダ(この例では「00注文受付」フォルダである。)の所有者のユーザ情報を取得する。続いて、メイン制御部300は、文書(この例では「注文A」文書である。)の所有者のユーザ情報を取得し(S1207)、続いてS1208の処理を行う。メイン制御部300は、S1206及びS1207の処理で取得した所有者のユーザ情報をRAM202に保持する。
S1208では、メイン制御部300は、一時作業領域作成部302を介して一時作業領域を作成する。より具体的には、メイン制御部300は、S1205で取得したユーザ情報のユーザ、又はS1106及びS1107の処理で取得したユーザ情報のユーザにのみ権限を付与した一時作業領域を「注文ライブラリ」フォルダの下に作成する。
続いて、メイン制御部300は、文書情報管理部303を介して、リンク情報を含むリンク情報文書をS1208で作成した一時作業領域に作成する(S1209)。この際、メイン制御部300は、チェックアウト処理のレスポンスを返し、続いてS1210の処理が行われる。
S1210では、クライアント装置20のメイン制御部310は、入出力管理部311を介して、チェックアウト処理のレスポンスを受信し、処理を終了する。
【0050】
[一時作業領域の文書のチェックアウト取り消しの指示を受け付ける処理]
図13は、ブラウザ上に表示している一時作業領域表示のリンク情報文書からチェックアウト取り消しの指示を受け付ける処理(受付処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。S1300の処理は、例えば一時作業領域表示1100のリンク情報文書表示1101がブラウザを介してユーザにより選択されたことを契機に行われる。
まず、クライアント装置20のメイン制御部310は、一時作業領域処理部314を介してリンク情報文書表示の処理情報を解析(取得)する(S1300)。
続いて、メイン制御部310は、文書のロックを解除するために必要な処理があるか否かを判断する(S1301)。より具体的には、メイン制御部310は、一時作業領域処理部314を介して、所有権取得処理の処理情報、及びチェックアウト取り消し処理の処理情報の1つでもリンク情報に存在するか否か(指定されているか否か)を判断する。このとき、メイン制御部310は、1つも存在しないと判断した場合、S1307の処理を行い、他方、少なくとも1つが存在すると判断した場合、S1302の処理を行う。
【0051】
S1302では、メイン制御部310は、一時作業領域処理部314を介して所有権取得処理の処理情報が存在するか否か(指定されているか否か)を判断する。このとき、メイン制御部310が存在すると判断した場合、S1303の処理が行われる。この際、メイン制御部310は、一時作業領域処理部314及び入出力管理部311を介してサーバ装置10に所有権取得処理のリクエストを送信する。他方、メイン制御部310は、存在しないと判断した場合、文書の所有者以外のユーザは文書を操作することができないのでS1307の処理を行う。
S1307では、メイン制御部310は、エラーメッセージを表示し、処理を終了する。例えば、メイン制御部310は、S1301でロックの解除をするために必要な処理情報が存在しないと判断した場合、ロックを解除するための処理が1つもない旨を示すエラーメッセージを表示する。また、例えば、メイン制御部310は、S1302で所有権取得処理の処理情報が存在しないと判断した場合、文書を操作できない旨を示すエラーメッセージを表示する。
【0052】
S1303では、サーバ装置10のメイン制御部300は、入出力管理部301を介して所有権取得処理のリクエストを受信して文書の所有者のユーザ情報を変更する。より具体的には、メイン制御部300は、処理フローテーブル420とユーザテーブル430とを用いて「注文A」文書の所有者のユーザ情報「登録ユーザ」に「確認ユーザ」及び「承認ユーザ」を追加する。そして、メイン制御部300は、入出力管理部301を介して変更したユーザ情報をレスポンスとして返す。
S1304ではクライアント装置20のメイン制御部310は、入出力管理部311を介して所有権取得処理のレスポンスを受信し、一時作業領域処理部314を介してチェックアウト取り消し処理の処理情報が存在するか否か(指定されているか否か)を判断する。このとき、メイン制御部310が存在すると判断した場合、S1305の処理が行われる。この際、メイン制御部310は、入出力管理部311を介してサーバ装置10にチェックアウト取り消し処理のリクエストを送信する。他方、メイン制御部310は、存在しないと判断した場合、処理を終了する。
【0053】
S1305では、サーバ装置10のメイン制御部300は、入出力管理部301を介してチェックアウト取り消し処理のリクエストを受信し、文書のチェックアウト取り消しを行う。例えば、チェックアウト取り消しでは、メイン制御部300は、「注文A」文書について設定されているロックを示すフラグなどを消去することで、「注文A」文書についてのロックを解除する。
続いて、メイン制御部300は、文書情報管理部303を介して文書情報記憶部304からリンク情報文書を削除する(S1306)。この例では、メイン制御部300は、文書情報管理部303を介して、文書情報記憶部304から「リンク情報−注文A」文書を削除する。また、メイン制御部300は、入出力管理部301を介してチェックアウト取り消し処理のレスポンスを返す。
【0054】
ここで、チェックアウトが行われた文書は、文書にロックがかかるので、文書の所有者以外の他のユーザが操作することができなくなる。ロックは、チェックイン、若しくはチェックアウト取り消しが行われることで解除されるが、チェックアウトを指示したユーザがそのまま操作を忘れてしまった場合、その文書は誰にも操作されなくなる。また、ロックがかかった文書は、文書管理システムの管理者がロックを解除することが可能であるが、登録された全ての文書について解除しなければならなくなると管理者への負担が大きくなる。
しかしながら、上述した構成によれば、更に、操作が不能となった文書に対して、ロックを指示したユーザ以外でも文書の操作が可能になるので、文書が誰にも操作されなくなる事態を回避し、管理者への負担を低減することができる。
【0055】
<第3の実施形態>
第1の実施形態では、新規に文書を登録する際に、プロパティ値に不足があった場合、一時作業領域にリンク情報文書を作成する構成を採用した。
本実施形態では、MFPデバイス30上からスキャンデータ(文書)の送信に失敗した場合、MFPデバイス30がリンク情報文書を作成し、スキャンデータをMFPデバイス30上の一時作業領域に保持する構成を有する点が第1の実施形態とは異なる。なお、本実施形態では、第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を用いてその説明を適宜省略する。
【0056】
図14は、サーバ装置10の機能構成、クライアント装置20の機能構成、及びMFPデバイス30の機能構成の一例を示す図である。
MFPデバイス30の各機能部は、ハードウェア及びソフトウェアが協働して実現される。各機能部は、CPU251により大容量記憶装置256等からプログラムがメモリ255にロードされて実行されることで実現される。なお、スキャンデータも大容量記憶装置256等に保持され、実行時にメモリ255にロードされて処理される。
メイン制御部320は、MFPデバイス30のメイン制御処理を行う。より具体的には、メイン制御部320は、入出力管理部321、及びイメージ情報管理部322を制御し、スキャンデータなどのデータの橋渡しなどを行う。
入出力管理部321は、ネットワークインターフェース257を介してサーバ装置10とデータを送受信する。イメージ情報管理部322は、イメージ情報記憶部323に、ユーザによる操作に応答してスキャンされたデータを保持し、取得する。
【0057】
[リンク情報]
図15は、一時作業領域に保持されるリンク情報文書の構成の一例(リンク情報1500)を示す図である。リンク情報文書は、文書情報記憶部304に保持される。リンク情報文書には、MFPデバイス30で送信が失敗されたスキャンデータへのリンクを示すリンク情報が含まれる。リンク情報(リンク情報文書)は、XMLで記述されているが、CSVのような構成であってもよい。
リンク情報1500は、送信が失敗されたスキャンデータの送信先のパス情報、該スキャンデータを保持している格納元のパス情報、送信時に指定されたプロパティ及びプロパティ値、登録を完了するために必要な処理の処理情報を保持している。
【0058】
より具体的には、リンク情報1500には、送信先のパス情報として「http://OrderServer/00注文受付/」が、格納元のパス情報として「\\MFPDevice\一時作業領域\注文A.pdf」が含まれる。また、送信時に指定されたプロパティとして「製品ID」が、そのプロパティ値として「PID0000」が含まれる。また、必要な処理情報として、登録処理、プロパティ編集処理、及びチェックイン処理の名称が含まれる。
登録処理では、MFPデバイス30からスキャンデータが取得されてサーバ装置10で登録される。プロパティ設定処理では、登録した文書についてのプロパティ値が設定される。チェックイン処理では、登録後の文書についての次の操作を可能にする旨のサーバ装置10への指示(チェックインの指示)が行われる。
【0059】
[一時作業領域UI]
図16は、ブラウザ上に表示される一時作業領域の一例(一時作業領域表示1600)を示す図である。一時作業領域表示1600では、「一時作業領域」フォルダの下にある「リンク情報−注文A」文書が表示された場合の例が示されている。なお、一時作業領域表示1600は、「一時作業領域」フォルダがあり、且つ、リンク情報文書が存在する場合に表示される。
リンク情報文書表示1601では、「注文A」スキャンデータのリンク情報文書が表示された場合の例が示されている。処理情報表示1602では、「注文A」スキャンデータを登録するのに必要な処理の名称「登録」などが表示された場合の例が示されている。処理情報表示1603では、「注文A」スキャンデータのプロパティを設定するのに必要な処理の名称「プロパティ設定」などが表示された場合の例が示されている。処理情報表示1604では、「注文A」スキャンデータのチェックインに必要な処理の名称「チェックイン」などが表示された場合の例が示されている。
【0060】
[一時作業領域を作成する処理]
図17は、一時作業領域を作成する処理(作成処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。S1700の処理は、MFPデバイス30を介してスキャンデータとプロパティ値とをサーバ装置10に送信する指示が行われたことを契機に行われる。スキャンデータに付与するプロパティ値に関しては、MFPデバイス30上でプロパティ値を入力する画面を表示し、プロパティ値の入力を受け付けるなどの方法で行われる。
まず、MFPデバイス30のメイン制御部320は、ユーザ操作に応答してスキャンデータとプロパティ値とを入出力管理部321を介してサーバ装置10に送信する(S1700)。
【0061】
続いて、サーバ装置10のメイン制御部300は、入出力管理部301よりスキャンデータを取得する(S1701)。続いて、メイン制御部300は、スキャンデータの受信に失敗したか否かを判断する(S1702)。このとき、失敗したと判断した場合、メイン制御部300は、入出力管理部301を介してスキャンデータの受信の失敗を示すエラー情報をMFPデバイス30に返信し、続いてS1703の処理が行われる。他方、メイン制御部300は、成功したと判断した場合、処理を終了する。
S1703では、MFPデバイス30のメイン制御部320は、エラー情報を受信し、イメージ情報管理部322を介してスキャンデータをイメージ情報記憶部323に保存し、送信に失敗した旨を示すエラーメッセージを表示する。続いて、メイン制御部320は、入出力管理部321を介して、リンク情報文書を保持するための一時作業領域作成のリクエストをサーバ装置10に送信する(S1704)。
【0062】
続いて、サーバ装置10のメイン制御部300は、文書情報管理部303を介して、スキャンデータを登録するフォルダの処理フロー情報を文書情報記憶部304に保持されている処理フローテーブル420より取得する処理を行う(S1705)。なお、この例では、「注文ライブラリ」フォルダの処理フロー情報421が文書情報記憶部304に保持されている処理フローテーブル420から取得される。
続いて、メイン制御部300は、処理フロー情報が処理フローテーブル420に存在するか否かを判断する(S1706)。このとき、メイン制御部300は、存在すると判断した場合、S1707の処理を行い、他方、存在しないと判断した場合、S1709の処理を行う。
【0063】
S1707では、メイン制御部300は、取得した処理フロー情報からユーザ情報を取得してRAM202に保持し、続いてS1708の処理を行う。
S1709では、メイン制御部300は、スキャンデータを登録するフォルダの所有者のユーザ情報を取得する。続いて、メイン制御部300は、スキャンデータの所有者のユーザ情報を取得する(S1710)。そして、メイン制御部300は、S1709及びS1710の処理で取得したユーザ情報をRAM202に保持し、続いてS1708の処理を行う。
【0064】
S1708では、メイン制御部300は、一時作業領域作成部302を介して一時作業領域を作成する。より具体的には、メイン制御部300は、S1707で取得したユーザ情報のユーザ、又はS1709及びS1710の処理で取得したユーザ情報のユーザにのみ権限を付与した「一時作業領域」フォルダを「注文ライブラリ」フォルダの下に作成する。
続いて、メイン制御部300は、一時作業領域作成のリクエストを受信したか否かを判断する(S1711)。このとき、メイン制御部300は、一時作業領域作成のリクエストを受信したと判断した場合、入出力管理部301を介して一時作業領域作成のレスポンスを返し、続いてS1712の処理が行われる。他方、メイン制御部300は、一時作業領域作成のリクエストを受信していないと判断した場合、処理を終了する。
【0065】
S1712では、MFPデバイス30のメイン制御部320は、入出力管理部321を介して一時作業領域作成のレスポンスを受信する。続いて、メイン制御部320は、リンク情報文書を作成する(S1713)。続いて、メイン制御部320は、入出力管理部321を介してリンク情報文書をサーバ装置10に送信する(S1714)。
続いて、サーバ装置10のメイン制御部300は、入出力管理部301を介してリンク情報文書を受信し、文書情報管理部303を介してリンク情報文書を一時作業領域に作成し(S1715)、処理を終了する。
【0066】
[一時作業領域のスキャンデータのチェックインの指示を受け付ける処理]
図18は、ブラウザ上に表示している一時作業領域表示のリンク情報文書からチェックインの指示を受け付ける処理(受付処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。S1800の処理は、例えば一時作業領域表示1600のリンク情報文書表示1601がブラウザを介してユーザにより選択されたことを契機に行われる。
まず、クライアント装置20のメイン制御部310は、一時作業領域処理部314を介してリンク情報文書の処理情報を解析(取得)する(S1800)。
【0067】
続いて、メイン制御部310は、文書をチェックインするために必要な処理があるか否かを判断する(S1801)。より具体的には、メイン制御部310は、一時作業領域処理部314を介して、登録処理の処理情報、プロパティ設定処理の処理情報、及びチェックイン処理の処理情報の1つでもリンク情報に存在するか否か(指定されているか否か)を判断する。このとき、メイン制御部310は、1つも存在しないと判断した場合、S1811の処理を行い、他方、少なくとも1つが存在すると判断した場合、S1802の処理を行う。
S1802では、メイン制御部310は、一時作業領域処理部314を介して登録処理の処理情報が存在するか否か(指定されているか否か)を判断する。このとき、存在すると判断した場合、S1803の処理を行い、他方、存在しないと判断した場合、登録しないと文書を操作できないので、S1811の処理を行う。
S1811では、メイン制御部310は、エラーメッセージを表示する。例えば、メイン制御部310は、S1801の処理で処理情報が1つも存在しないと判断した場合、登録をするための処理情報が1つもない旨を示すエラーメッセージを表示する。また、例えば、メイン制御部310は、S1802の処理で登録処理の処理情報が存在しないと判断した場合、文書を操作できない旨を示すエラーメッセージを表示する。
【0068】
S1803では、メイン制御部310は、入出力管理部311を介してMFPデバイス30に保持しているスキャンデータを取得する。そして、メイン制御部310は、サーバ装置10にスキャンデータの登録処理のリクエストを送信し、S1804の処理が行われる。
S1804では、サーバ装置10のメイン制御部300は、入出力管理部301を介して受信したスキャンデータを、文書情報管理部303を介して文書情報記憶部304に登録する。そして、メイン制御部300は、入出力管理部301を介してスキャンデータの登録処理のレスポンスを返し、続いてS1805の処理が行われる。
【0069】
S1805ではクライアント装置20のメイン制御部310は、入出力管理部311を介して登録処理のレスポンスを受信し、一時作業領域処理部314を介してプロパティ設定処理の処理情報が存在するか否か(指定されているか否か)を判断する。このとき、メイン制御部310は、存在すると判断した場合、S1806の処理を行い、他方、存在しないと判断した場合、S1808の処理を行う。
S1806では、メイン制御部310は、リンク情報文書からプロパティ値を取得する。そして、メイン制御部310は、入出力管理部311を介してプロパティ設定処理のリクエストをサーバ装置10に送信し、続いてS1807の処理が行われる。
S1807では、サーバ装置10のメイン制御部300は、入出力管理部301を介してプロパティ設定処理のリクエストを受信し、文書情報管理部303を介してプロパティ値を文書情報記憶部304に設定する。そして、メイン制御部300は、入出力管理部301を介してプロパティ設定処理のレスポンスを返し、続いてS1808の処理が行われる。
【0070】
S1808では、メイン制御部310は、一時作業領域処理部314を介してチェックイン処理の処理情報が存在するか否か(指定されているか否か)を判断する。このとき、メイン制御部310が存在すると判断した場合、S1809の処理が行われる。この際、メイン制御部310は、入出力管理部311を介してサーバ装置10にチェックイン処理のリクエストを送信する。他方、存在しないと判断した場合、処理を終了する。
S1809では、サーバ装置10のメイン制御部300は、入出力管理部301を介してチェックイン処理のリクエストを受信し、スキャンデータのチェックインを行う。続いて、メイン制御部300は、文書情報管理部303を介して文書情報記憶部304からリンク情報文書を削除する(S1810)。この例では、「リンク情報−注文A」文書が削除される。そして、メイン制御部300は、入出力管理部301を介してチェックイン処理のレスポンスを返す。
【0071】
ここで、MFPデバイス30上でスキャンデータの送信に失敗した場合、ユーザは、MFPデバイス30上でスキャンに係る操作を再度行い、再び登録を指示する必要がある。
しかしながら、上述した構成によれば、更に、スキャンデータの送信に失敗した場合でも、MFPデバイス30上でスキャンに係る操作を行うことなく、且つ、クライアント装置20から操作を行うことが可能になるので、ユーザの手間を省くことができる。
【0072】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0073】
上述した実施形態の各構成は、適宜組み合わせて採用することができる。そして、上述した実施形態の構成によれば、処理フローのフロー情報をより適切に管理することができる。
【0074】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の処理フローにしたがって複数のユーザによって文書を処理する情報処理装置であって、
登録対象の文書に関して、入力必須の項目に値が設定されているか否か判断する判断手段と、
前記判断手段で前記入力必須の項目に値が設定されていないと判断した場合、前記所定の処理フローにしたがって後続の処理を行うユーザの情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得したユーザの情報に基づいて、前記後続の処理を行うユーザがアクセス可能な領域を作成する領域作成手段と、
前記後続の処理を行うユーザに、前記登録対象の文書に関する前記入力必須の項目の値を設定させるためのリンク情報を作成し、当該作成したリンク情報を前記領域作成手段で作成した領域に保存するリンク情報作成手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記後続の処理を行うユーザが利用するクライアント装置からのリクエストに応じて、前記領域作成手段で作成した領域の情報と前記リンク情報作成手段で作成したリンク情報とを、当該クライアント装置へ送信する送信手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記クライアント装置は、前記送信手段から送信されたリンク情報に基づいて、前記登録対象の文書に関する前記入力必須の項目の値を、前記後続の処理を行うユーザに設定させるためのユーザインタフェースを表示し、当該ユーザインタフェースを介して設定された値に基づいて前記登録対象の文書の登録処理を完了させることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
所定の処理フローにしたがって複数のユーザによって文書を処理する情報処理装置であって、
文書がチェックアウトされたか否か判断する判断手段と、
前記判断手段で前記文書がチェックアウトされたと判断した場合、前記所定の処理フローにしたがって後続の処理を行うユーザの情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得したユーザの情報に基づいて、前記後続の処理を行うユーザがアクセス可能な領域を作成する領域作成手段と、
前記後続の処理を行うユーザに、前記文書のチェックアウトの取り消しを指示させるためのリンク情報を作成し、当該作成したリンク情報を前記領域作成手段で作成した領域に保存するリンク情報作成手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
所定の処理フローにしたがって複数のユーザによって文書を処理する情報処理装置であって、
登録対象の文書についてデバイスからの送信が成功したか失敗したか判断する判断手段と、
前記判断手段で前記送信が失敗したと判断した場合、前記所定の処理フローにしたがって後続の処理を行うユーザの情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得したユーザの情報に基づいて、前記後続の処理を行うユーザがアクセス可能な領域を作成する領域作成手段と、
前記後続の処理を行うユーザに、前記登録対象の文書の登録を行わせるためのリンク情報を、前記領域作成手段で作成した領域に保存するリンク情報作成手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
所定の処理フローにしたがって複数のユーザによって文書を処理する情報処理装置による情報処理方法であって、
判断手段が、登録対象の文書に関して、入力必須の項目に値が設定されているか否か判断する判断ステップと、
取得手段が、前記判断ステップで前記入力必須の項目に値が設定されていないと判断した場合、前記所定の処理フローにしたがって後続の処理を行うユーザの情報を取得する取得ステップと、
領域作成手段が、前記取得ステップで取得したユーザの情報に基づいて、前記後続の処理を行うユーザがアクセス可能な領域を作成する領域作成ステップと、
リンク情報作成手段が、前記後続の処理を行うユーザに、前記登録対象の文書に関する前記入力必須の項目の値を設定させるためのリンク情報を作成し、当該作成したリンク情報を前記領域作成ステップで作成した領域に保存するリンク情報作成ステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
所定の処理フローにしたがって複数のユーザによって文書を処理するコンピュータを、
登録対象の文書に関して、入力必須の項目に値が設定されているか否か判断する判断手段、
前記判断手段で前記入力必須の項目に値が設定されていないと判断した場合、前記所定の処理フローにしたがって後続の処理を行うユーザの情報を取得する取得手段、
前記取得手段で取得したユーザの情報に基づいて、前記後続の処理を行うユーザがアクセス可能な領域を作成する領域作成手段、
前記後続の処理を行うユーザに、前記登録対象の文書に関する前記入力必須の項目の値を設定させるためのリンク情報を作成し、当該作成したリンク情報を前記領域作成手段で作成した領域に保存するリンク情報作成手段、
として機能させるための、プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−238209(P2012−238209A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−107240(P2011−107240)
【出願日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】