説明

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

【課題】ロック状態からアプリケーションを起動させるまでの操作性を向上させることができる情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、表示画面に対する操作体の位置を検出する検出部と、ロック状態の前記表示画面に対する第1の操作が検出されると、前記第1の操作が終了したときの前記操作体の位置を示す基準点に基づいて配置されるアイコンを前記表示画面上に表示させ、前記基準点からの方向を指示する第2の操作が検出されると、前記第2の操作により特定される前記アイコンに対応づけられたアプリケーションを起動させる制御部と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンを始めとして、タッチセンサなどを搭載し、表示画面に対する操作体の位置により入力操作を行う情報処理装置が普及している。このような情報処理装置においては、入力操作を制限するロック機能を使用することによって、意図しない入力操作を防止している(例えば特許文献1)。ロック状態からアプリケーションの機能を利用するためには、ユーザは、ロック解除操作とアプリケーション起動操作とを行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−48665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが上記のような情報処理装置においては、操作性向上への要求が近年特に高まっている。このような事情に鑑みれば、ロック状態からアプリケーションを起動させるまでの操作性についても向上させることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によれば、表示画面に対する操作体の位置を検出する検出部と、ロック状態の上記表示画面に対する第1の操作が検出されると、上記第1の操作が終了したときの上記操作体の位置を示す基準点に基づいて配置されるアイコンを上記表示画面上に表示させ、上記基準点からの方向を指示する第2の操作が検出されると、上記第2の操作により特定される上記アイコンに対応づけられたアプリケーションを起動させる制御部と、を有する情報処理装置が提供される。
【0006】
かかる構成によれば、ロック状態の表示画面に対してなされる第1の操作が終了したときの操作体の位置(基準点)を基準として、アイコンが表示される。そして、この基準点からの方向を指示する第2の操作によって表示されたアイコンのいずれかを特定することができる。従って、ユーザは、第1の操作と、アイコンを特定するための第2の操作とを一連の操作として行うことができる。これにより、ロック状態からアプリケーションを起動するまでの操作性が向上される。
【0007】
また、本開示によれば、ロック状態の表示画面に対する第1の操作を検出することと、上記第1の操作が終了したときの操作体の位置を示す基準点に基づいて配置されるアイコンを上記表示画面上に表示させることと、上記基準点からの方向を指示する第2の操作を検出することと、上記第2の操作により特定される上記アイコンに対応づけられたアプリケーションを起動させることと、を含む情報処理方法が提供される。
【0008】
また、本開示によれば、コンピュータを、表示画面に対する操作体の位置を検出する検出部と、ロック状態の上記表示画面に対する第1の操作が検出されると、上記第1の操作が終了したときの上記操作体の位置を示す基準点に基づいて配置されるアイコンを上記表示画面上に表示させ、上記基準点からの方向を指示する第2の操作が検出されると、上記第2の操作により特定される上記アイコンに対応づけられたアプリケーションを起動させる制御部と、を有する情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように本開示によれば、ロック状態からアプリケーションを起動させるまでの操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本開示の第1の実施形態に係る携帯端末の外観例を示す説明図である。
【図2】同実施形態に係る携帯端末の機能ブロック図である。
【図3】同実施形態における表示画面に対する操作の一例を示す説明図である。
【図4】同実施形態におけるアイコン表示の他の一例について説明するための説明図である。
【図5】同実施形態におけるホーム画面起動の一例について説明するための説明図である。
【図6】同実施形態におけるアイコン表示の他の一例について説明するための説明図である。
【図7】同実施形態においてタッチ位置に基づいて表示させるアイコンを選択する一例を説明するための説明図である。
【図8】同実施形態に係る携帯端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】本開示の第2の実施形態に係る携帯端末の機能ブロック図である。
【図10】同実施形態において、ユーザが会社にいるときに表示される表示画面の一例である。
【図11】同実施形態において、ユーザが休暇中であると判断されたときに表示される表示画面の一例である。
【図12】同実施形態において、ユーザが電車の中にいるときに表示される表示画面の一例である。
【図13】同実施形態に係る携帯端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【図14】本開示の第3の実施形態に係る携帯端末の機能ブロック図である。
【図15】同実施形態において、ユーザがジョギング中に表示される表示画面の一例である。
【図16】同実施形態に係る携帯端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【図17】本開示の第4の実施形態に係る携帯端末の機能ブロック図である。
【図18】同実施形態において、筐体が横向きに持たれているときに表示される表示画面の一例である。
【図19】同実施形態に係る携帯端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【図20】本開示の第5の実施形態に係る携帯端末の機能ブロック図である。
【図21】同実施形態に係る携帯端末において表示される、持ち主特定を含むロック解除操作を行う表示画面の一例である。
【図22】同実施形態に係る携帯端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【図23】本開示の第1〜第5の実施形態に係る携帯端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図24】従来のロック解除画面の一例を示す説明図である。
【図25】従来のロック解除画面の他の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0012】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施形態
1−1.構成例
1−2.表示画面例
1−3.動作例
2.第2の実施形態(位置情報に基づいたアイコン選択の例)
2−1.構成例
2−2.表示画面例
2−3.動作例
3.第3の実施形態(行動認識に基づいたアイコン選択の例)
3−1.構成例
3−2.表示画面例
3−3.動作例
4.第4の実施形態(筐体向きに基づいたアイコン選択の例)
4−1.構成例
4−2.表示画面例
4−3.動作例
5.第5の実施形態(持ち主特定を含むロック解除の例)
5−1.構成例
5−2.表示画面例
5−3.動作例
6.ハードウェア構成例
【0013】
<1.第1の実施形態>
(1−1.構成例)
まず、図1及び図2を参照して、本開示の第1の実施形態に係る携帯端末100の概略構成について説明する。図1は、本開示の第1の実施形態に係る携帯端末の外観例を示す説明図である。図2は、同実施形態に係る携帯端末の機能ブロック図である。
【0014】
図1に示されるように、携帯端末100は、筐体の表面に表示部103及び表示部103に重畳したタッチセンサ105を有している。また、携帯端末100は、タッチセンサとは別に、ボタンなどによる操作部を合わせて有してもよい。かかる構成により、携帯端末100は、表示部103に表示された表示画面に対する操作体の位置によるユーザ入力を受付けることができる。また携帯端末100は所謂GUI(Graphical User Interface)を利用し、ユーザ入力に基づいて表示画面の内容を制御することができる。
【0015】
携帯端末100は、ロック状態からのアプリケーション起動操作の操作性が向上された情報処理装置の一例である。例えば携帯端末100は、スマートフォンを含む携帯電話をはじめとし、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、携帯用ゲーム機器、ノートPC(Personal Computer)、タブレット型PCなどの情報処理装置であってよい。またここでは携帯型の端末装置を例に説明を行うが、本技術はロック機能を有するあらゆる情報処理装置に適用することができる。
【0016】
この携帯端末100は、図2に示されるように表示部103と、タッチセンサ105と、制御部107とを主に有する情報処理装置である。なお、ここでは同実施形態に係る携帯端末100の機能を説明するための構成について主に説明するが、携帯端末100は他にも様々な機能を有する情報処理装置であってよい。携帯端末100のハードウェア構成の一例については、後述される。
【0017】
表示部103は、出力装置の一例であり、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ装置などの表示装置であってよい。
【0018】
タッチセンサ105は、入力部の一例であり、センサ上の操作体の位置を検出する検出部の一例である。ここでタッチセンサ105は、表示画面を表示する表示部103上に重畳して設けられているため、表示画面に対する操作体の位置を検出することができる。なお、ここで用いられるタッチセンサ105は、筐体のうちタッチセンサ105の検出面側の表面に接触する操作体の位置を検出する接触式のセンサであってよい。或いは、タッチセンサ105は、センサの検出面上空の操作体の位置を検出する非接触式のセンサであってもよい。タッチセンサ105に対して入力操作を行う操作体は、例えばユーザの指であってよい。或いは操作体は、スタイラスペンであってもよい。
【0019】
制御部107は、携帯端末100の全体の動作を制御する機能を有する。例えば制御部107は、タッチセンサ105から入力された操作体の位置の情報に基づいて、表示部103に表示させる表示画面の内容を制御する表示制御部として機能することができる。また制御部107は、例えば表示部103がアプリケーションのアイコンを含む表示画面を表示しているときに、ユーザが表示されたアイコンを選択する操作を行ったことが検出されると、選択されたアイコンに対応づけられたアプリケーションを起動することもできる。また、制御部107は、起動されたアプリケーションそれぞれの動作を制御することもできる。
【0020】
ここで本実施形態のロック状態からアプリケーション起動までの操作における制御部107の制御内容について説明する。なお、ここで言うロックとは、ユーザ入力を制限する機能のことを意味する。ロック状態になると、例えば予め決められた操作以外のユーザ操作が全て無効化される。予め決められた操作の一例としては、ロック解除操作や緊急通報操作などが挙げられる。ロック状態への遷移は、例えば無操作状態が所定時間継続した場合やユーザにより所定のロック開始操作が行われた場合などに実行される。かかる構成により、ユーザの意図に反した入力が行われることを防止することができる。
【0021】
このロック状態の表示画面に対して第1の操作を行われると、制御部107は、第1の操作が終了したときの操作体の位置を示す点(基準点)を基準としてアイコンを配置させる。ここでアイコンは、基準点からの方向に対して1つのアイコンが特定される位置に配置されることが望ましい。例えば、このアイコンは、基準点を中心とする放射状に配置されてよい。またこのアイコンは、一列に配置されてもよい。ユーザがこの基準点からの方向を指示する第2の操作をすると、制御部107は、第2の操作により特定されるアイコンに対応づけられたアプリケーションを起動させることができる。なお、ここで第1の操作は、本実施形態においては表示画面上の任意の点を所定時間以上指し示す操作(いわゆる、長押し操作)とする。また第2の操作は、基準点からいずれかの方向を指示するドラッグ操作とする。
【0022】
制御部107は、ここで表示させるアイコンを選択する選択部の機能も有する。制御部107は、例えば予め選択されたアイコンの組を単位として表示させるアイコンを選択してもよい。或いは、制御部107は、アイコンを1つ1つ選択して、表示させるアイコンの組を生成してもよい。本実施形態においては、制御部107は、予め選択されたアイコンの組を表示画面中に表示させる。このアイコンの組は、例えばユーザが予め選択したアイコンの組であってよい。或いは、アイコンの組は、携帯端末100の出荷前に予め選択されたアイコンの組であってよい。予め準備されたアイコンの組のうち、それぞれのアイコンが表示される基準点に対する位置が予め決まっている場合には、ユーザは表示画面を見なくてもアイコンの選択操作を行うことができるためさらに操作性が向上する効果がある。また制御部107は、表示画面中の基準点の位置に基づいて、表示させるアイコンの組を選択してもよい。例えば表示画面中の上半分の領域がユーティリティ系のアプリケーションを起動するための領域であり、表示画面中の下半分の領域がソーシャル系のアプリケーションを起動するための領域であることが予め決められている場合を考える。このとき、タッチセンサが検出した長押し操作の位置が表示画面の上半分の領域であるときには、制御部107は、ユーティリティ系のアプリケーションと対応づけられたアイコンの組を表示させることができる。
【0023】
また制御部107は、アイコンを表示させるときに、それぞれのアイコンが対応づけられたアプリケーションの新着情報件数を表示させることができる。かかる表示によれば、ユーザはアプリケーションを起動しなくても新着情報の有無及び件数を知ることができる。この新着情報は、例えばメールアプリケーションの場合には未読メールの件数であってよい。或いは、ソーシャルネットワーキングサービスへの接続アプリケーションの場合には、新着の投稿及びメールなどの通知件数であってよい。
【0024】
以上、本実施形態に係る携帯端末100の機能の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材や回路を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。また、各構成要素の機能を、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置がこれらの機能を実現する処理手順を記述した制御プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体から制御プログラムを読出し、そのプログラムを解釈して実行することにより行ってもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用する構成を変更することが可能である。また携帯端末100のハードウェア構成の一例については、後述される。
【0025】
なお、上述のような本実施形態に係る携帯端末100の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作成し、パーソナルコンピュータ等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリなどである。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信してもよい。
【0026】
(1−2.表示画面例)
次に、図3〜図7を参照しながら、携帯端末100の表示部103に表示される表示画面の一例について説明する。図3は、同実施形態における表示画面に対する操作の一例を示す説明図である。図4は、同実施形態におけるアイコン表示の他の一例について説明するための説明図である。図5は、同実施形態におけるホーム画面起動の一例について説明するための説明図である。図6は、同実施形態におけるアイコン表示の他の一例について説明するための説明図である。図7は、同実施形態においてタッチ位置に基づいて表示させるアイコンを選択する一例を説明するための説明図である。
【0027】
なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベット又は数字を付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じてアイコンIa、アイコンIbのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、アイコンIa、及びアイコンIbなどを特に区別する必要が無い場合には、単にアイコンIと称する。
【0028】
まず図3を参照しながら本実施形態に係る携帯端末100のロック解除時の表示画面例について説明する。図3(A)に示されるように、ロック状態の表示画面10の任意の箇所にユーザが指(操作体の一例)でタッチし、その指の位置P1を所定時間以上維持するいわゆる長押し操作を行う。すると、制御部107は、図3(B)に示されるように、表示画面10上の検出された指の位置P1を中心とする放射状にアイコンIを配置させる。
【0029】
ここでは、例えばメールアプリケーションを起動させるためのアイコンIa、撮像アプリケーションを起動させるためのアイコンIb、ショートウェブログサービスに接続するアプリケーションを起動させるためのアイコンIc、SNS(Social Network Service)に接続するアプリケーションを起動させるためのアイコンId及びアイコンIeが放射状に表示される。そして、ユーザが表示されたアイコンIのうちのいずれかに向かう方向にドラッグ操作を行うと、制御部107は、このドラッグ操作により特定されるアイコンが対応づけられたアプリケーションを起動させる。図3(C)の例では、ユーザは、矢印で示されるように、撮像アプリケーションと対応づけられたアイコンIbに向かう方向へドラッグ操作を行う。従って制御部107は、アイコンIbに対応づけられた撮像アプリケーションを起動させる。
【0030】
ここで表示されるアイコンIは、例えば携帯端末100の出荷時に予め決められたアイコンIの組であってよい。或いはここで表示されるアイコンIは、ユーザによって選択されたアプリケーションに対応づけられたアイコンIの組であってよい。ユーザは、よく利用するアプリケーションを予め選択しておくことができる。またこのときユーザがそれぞれのアイコンIを表示させる位置についても予め設定しておくことができてもよい。ユーザが、指の位置P1に対してアイコンIが表示される位置を予め把握している場合には、ユーザはロック解除からアプリケーションの起動までを、表示画面10を見ることなく行うことができる。ユーザは、表示画面10上の任意の位置で長押し操作をし、起動させたいアプリケーションのアイコンIの方向にドラッグ操作をすればよい。かかる操作により、ユーザは指を画面から離すことのない一連の操作で、ロック解除及びアプリケーションの起動を行うことができる。
【0031】
例えば、ロック解除及びアプリケーションの起動を一連の操作で行うユーザインタフェースとしては、図24及び図25に示される表示画面91及び表示画面93が提案されている。例えば図24に示される表示画面91において、ユーザは、表示されているアイコンIのうちのひとつ、例えばアイコンI8を右にドラッグ操作し、画面の右端までアイコンI8をスライドさせることによって、操作したアイコンI8に対応づけられたアプリケーションを起動させることができる。また図25に示される表示画面93においても同様に、表示されたアイコンIのうちのひとつ、例えばアイコンI9を右又は左にドラッグ操作することによって、操作したアイコンI9に対応づけられたアプリケーションを起動させることができる。ところが、図24及び図25に示した例においては、ユーザは、表示画面の全体を見て把握する必要がある。これに対して、本実施形態の表示画面10は、ユーザがタッチした任意の箇所を中心としてアイコンIが放射状に表示される。このため、ユーザは、自分がタッチした指の位置P1の周辺だけを見ればよい。従って、ロック解除及びアプリケーションの起動にかかる操作性が向上される。さらに、指の位置P1に対するアイコンIの表示される位置が予め決まっている場合には、ユーザは、画面を見なくても操作することができるようになり、さらに操作性が向上される。
【0032】
また制御部107は、タッチ位置が表示画面10の端部に近い場合には、図4(A)に示されるように、アイコンIを半円状に配置させてもよい。或いは制御部107は、図4(B)に示されるようにアイコンIを一列に配置させてもよい。ここでは、アイコンIが縦一列に配置される例が示されたが、本技術はかかる例に限定されない。アイコンIは横一列に配置されてもよい。
【0033】
また、例えば図5(A)に示されるように、アイコンIが存在しない方向にドラッグ操作を行うと、制御部107はホームアプリケーションを起動するようにしてもよい。或いは、図5(B)に示されるように、制御部107は、ホームアプリケーションを起動させるためのホームアイコンI0を表示させてもよい。ドラッグ操作によりホームアイコンI0が特定されると、制御部107は、ホームアプリケーションを起動させることができる。
【0034】
また図6に示されるように、制御部107は、表示画面10に表示されるそれぞれのアイコンIが対応づけられたアプリケーションにおける新着情報の件数をアイコンIと共に表示させてもよい。また、制御部107は、新着情報の内容(例えばメール本文の一部)を表示画面10中に表示させてもよい。
【0035】
また図7(A)に示されるように、表示画面10は第1の領域11と第2の領域13とに分けられてもよい。第1の領域11と第2の領域13とでは、操作を行ったときに表示されるアイコンIの種類が異なる。例えば、第1の領域11は、ユーティリティ系のアプリケーションを起動させるための領域であってよい。図7の例においては、第1の領域11において長押し操作が検出されると、メールアプリケーションを起動させるためのアイコンIaと、通話アプリケーションを起動させるためのアイコンIfと、音楽再生アプリケーションを起動させるためのアイコンIgと、電車の乗り換え案内アプリケーションを起動させるためのアイコンIhと、カレンダーアプリケーションを起動させるためのアイコンIiとが、指の位置から放射状に表示される。また第2の領域13は、ソーシャル系のアプリケーションを起動させるための領域であってよい。図7の例においては、第2の領域13において長押し操作が検出されると、ショートウェブログサービスに接続するアプリケーションを起動するためのアイコンIcと、位置情報に関連する情報を共有するソーシャルサービスに接続するアプリケーションを起動するためのアイコンIjと、画像を共有するソーシャルサービスに接続するアプリケーションを起動するためのアイコンIkと、SNSに接続するアプリケーションを起動するためのアイコンIl及びIeとが、指の位置から放射状に表示される。
【0036】
かかる構成とすることによって、起動するアプリケーションの選択肢を増やすことができる。指の位置から放射状に、一度に表示されるアイコンIの数を増やすほど、起動するアプリケーションの選択肢を増やすことはできる。しかし、この場合、選択肢が増えると誤操作の危険性が高まり、操作性は低下する。これに対して、領域によって表示させるアイコンIの種類を変える本実施形態の方法であれば、誤操作の危険性は変わることなく選択肢を増やすことができ、操作性が向上される。
【0037】
(1−3.動作例)
次に図8を参照しながら、本実施形態に係る携帯端末100のロック状態からアプリケーション起動する動作の一例を説明する。図8は、同実施形態に係る携帯端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【0038】
まず、制御部107は、タッチセンサ105によって画面タッチが検出されたか否かを判断する(S101)。そして、画面タッチが検出されると、次に制御部107は、検出されたタッチ位置が所定時間以上変わらない長押し操作が検出されたか否かを判断する(S103)。そしてステップS103において長押し操作が検出されると、制御部107は、検出されたタッチ位置に基づいてアイコンIを表示させる(S105)。ここでアイコンIは、例えばタッチ位置から放射状に表示されてよい。
【0039】
そして次に制御部107は、所定時間内に方向を指示するドラッグ操作が検出されたか否かを判断する(S107)。ここで所定時間内にドラッグ操作が検出されると、制御部107は、ドラッグ操作の方向に応じたアプリケーションを起動させる(S109)。例えば制御部107は、ドラッグ操作によりいずれかのアイコンIが特定されるときには、特定されたアイコンIに対応づけられたアプリケーションを起動させることができる。また制御部107は、ドラッグ操作によりいずれのアイコンIも特定されないときには、ホームアプリケーションを起動させてもよい。
【0040】
<2.第2の実施形態>
次に、本開示の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態と比較して、表示させるアイコンを選択する方法が異なる。以下の説明中においては、この差異点について主に説明し、共通する構成については説明を省略する。
【0041】
(2−1.構成例)
まず図9を参照しながら、本開示の第2の実施形態に係る携帯端末200の概略構成について説明する。図9は、本開示の第2の実施形態に係る携帯端末の機能ブロック図である。
【0042】
図9に示されるように、本開示の第2の実施形態に係る携帯端末200は、表示部103と、タッチセンサ105と、制御部207と、位置情報取得部209とを主に有する。
【0043】
制御部207は、携帯端末200の全体の動作を制御する機能を有する。例えば制御部207は、タッチセンサ105から入力された操作体の位置の情報に基づいて、表示部103に表示させる表示画面の内容を制御する表示制御部として機能することができる。また制御部207は、このとき位置情報取得部209から入力される現在の位置情報を用いて表示画面の内容を制御してもよい。また制御部207は、このとき現在の日付、曜日、及び時間などの情報を用いて表示画面の内容を制御してもよい。また制御部207は、表示部103がアプリケーションのアイコンIを含む表示画面を表示しているときに、ユーザが表示されたアイコンを選択する操作を行ったことが検出されると、選択されたアイコンに対応づけられたアプリケーションを起動することもできる。また制御部207は、起動されたアプリケーションそれぞれの動作を制御することもできる。
【0044】
位置情報取得部209は、現在地の位置情報を取得する機能を有する。位置情報取得部209は、例えばGPS(Global Positioning System)アンテナとGPS受信信号から位置情報を算出するGPS処理部とにより実現されてもよい。或いは、位置情報取得部209は、各種のセンサによる相対位置測定機能を有していてもよい。また、位置情報取得部209は、複数の基地局から受信するWi−Fi電波の受信強度から各基地局と携帯装置200との距離を推定し、推定した距離と各基地局の位置情報とを利用して、三角測量の原理に基づいて現在の位置情報を算出してもよい。また、位置情報取得部209は、各種の室内測位の技術により位置情報を取得してもよい。例えば、室内測位に用いられる技術の例としては、室内GPSとも呼ばれるIMES(Indoor Messaging System)、可視光通信、赤外線通信、RFID(Radio Frequency IDentification)タグ、QR(Quick Responce)コードなどが挙げられる。
【0045】
以上、本実施形態に係る携帯端末200の機能の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材や回路を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。また、各構成要素の機能を、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置がこれらの機能を実現する処理手順を記述した制御プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体から制御プログラムを読出し、そのプログラムを解釈して実行することにより行ってもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用する構成を変更することが可能である。また携帯端末200のハードウェア構成の一例については、後述される。
【0046】
なお、上述のような本実施形態に係る携帯端末200の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作成し、パーソナルコンピュータ等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリなどである。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信してもよい。
【0047】
(2−2.表示画面例)
次に、図10〜図12を参照しながら、携帯端末200の表示部103に表示される表示画面の一例について説明する。図10は、同実施形態において、ユーザが会社にいるときに表示される表示画面の一例である。図11は、同実施形態において、ユーザが休暇中であると判断されたときに表示される表示画面の一例である。図12は、同実施形態において、ユーザが電車の中にいるときに表示される表示画面の一例である。
【0048】
例えば図10に示されるように、タッチセンサ105が長押し操作を検出したときに、位置情報取得部209から入力される位置情報が、ユーザが会社にいることを示していると、制御部207は、この位置情報に基づいて選択されたアイコンIの組を表示させることができる。このとき表示されるアイコンIの組は、例えば会社に居るときのために予め選択されたアイコンIの組であってよい。このアイコンIの組は、会社にいるときによく利用するアプリケーションと対応づけられたものであることが望ましい。例えば、図10の例においては、メールアプリケーションを起動するためのアイコンIaと、カレンダーアプリケーションを起動するためのアイコンIiと、電車の乗り換え案内アプリケーションを起動するためのアイコンIhと、地図アプリケーションを起動するためのアイコンInと、通話アプリケーションを起動するためのアイコンIfと、が表示される。なお、制御部207はこのとき、さらに現在の時刻、曜日などの情報を用いて、表示させるアイコンの組を選択してもよい。例えば、ユーザが会社にいることが検出された場合であっても、休日であるとき、又は定時外の時間帯であるときには、上記と異なるアイコンIの組を表示させてもよい。
【0049】
また図11に示されるように、タッチセンサ105が長押し操作を検出したときに、位置情報取得部209から入力される位置情報が、ユーザが旅行先にいることを示していると、制御部207は、この位置情報に基づいて選択されたアイコンIの組を表示させることができる。このとき表示されるアイコンIの組は、例えば旅行先にいるときのために予め選択されたアイコンIの組であってよい。このアイコンIの組は、旅行先に居るときに良く利用すると思われるアプリケーションと対応づけられたものであることが望ましい。例えば図11の例においては、天気情報を閲覧するアプリケーションを起動するためのアイコンIoと、音楽再生アプリケーションを起動するためのアイコンIgと、ウェブブラウザアプリケーションを起動するためのアイコンIpと、書籍閲覧アプリケーションを起動するためのアイコンIrとが表示される。なお、このとき制御部207は、位置情報に加えて、或いは位置情報に代えて、ユーザのスケジュール情報を用いて、ユーザが旅行先にいると判断してもよい。
【0050】
また図12に示されるように、タッチセンサ105が長押し操作を検出したときに、位置情報取得部209から入力される位置情報が、ユーザが電車内にいることを示しているとき、制御部207は、この位置情報に基づいて選択されたアイコンIの組を表示させることができる。このとき表示されるアイコンIの組は、例えば電車内でよく利用すると思われるアプリケーションと対応づけられたものであることが望ましい。図12の例においては、書籍閲覧アプリケーションを起動するためのアイコンIrと、音楽再生アプリケーションを起動するためのアイコンIgと、カレンダーアプリケーションを起動するためのアイコンIiと、SNSに接続するアプリケーションを起動するためのアイコンIeと、動画再生アプリケーションを起動するためのアイコンIqと、が表示される。なお、制御部207は、例えば位置情報が線路上を移動していることを検出したとき、その移動速度が電車による移動であると判断できるときに、ユーザが電車内に居ると判断してもよい。或いは、制御部207は、ユーザが電車内に居ると判断するために、ジャイロセンサや加速度センサなどのセンサからの検出値を併せて用いてもよい。
【0051】
(2−3.動作例)
ここで図13を参照しながら、本実施形態に係る携帯端末200のロック解除及びアプリケーション起動における動作の一例を説明する。図13は、同実施形態に係る携帯端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【0052】
まず、制御部207は、タッチセンサ105によって画面タッチが検出されたか否かを判断する(S201)。そして、画面タッチが検出されると、次に制御部207は、検出されたタッチ位置が所定時間以上変わらない長押し操作が検出されたか否かを判断する(S203)。そしてステップS203において長押し操作が検出されると、制御部207は、次に位置情報取得部209に現在地の位置情報を取得させ、取得された位置情報に基づいて表示させるアイコンの組を選択する(S204)。そして制御部207は、検出されたタッチ位置に基づいた位置に選択されたアイコンIを表示させる(S205)。ここでアイコンIは、例えばタッチ位置から放射状に表示されてよい。
【0053】
そして次に制御部207は、所定時間内にドラッグ操作が検出されたか否かを判断する(S207)。ここで所定時間内にドラッグ操作が検出されると、制御部207は、ドラッグ操作の方向に応じたアプリケーションを起動させる(S209)。例えば制御部207は、ドラッグ操作によりいずれかのアイコンIが特定されるときには、特定されたアイコンIに対応づけられたアプリケーションを起動させることができる。また制御部207は、ドラッグ操作によりいずれのアイコンIも特定されないときには、ホームアプリケーションを起動させてもよい。
【0054】
以上説明したように、本開示の第2の実施形態に係る携帯端末200の構成によれば、位置情報に基づいて、表示させるアイコンIの組を選択することができる。ユーザが起動させたいと思うアプリケーションは、ユーザの状態によって異なる。ユーザの位置は、ユーザの状態を大きく左右するため、位置情報に基づいて表示させるアイコンを選択することはユーザが所望のアプリケーションを素早く起動させるために有効である。
【0055】
<3.第3の実施形態>
次に、本開示の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、第1の実施形態及び第2の実施形態と比較して、表示させるアイコンを選択する方法が異なる。以下の説明中においては、この差異点について主に説明し、共通する構成については説明を省略する。
【0056】
(3−1.構成例)
まず図14を参照しながら、本開示の第3の実施形態に係る携帯端末300の概略構成について説明する。図14は、本開示の第3の実施形態に係る携帯端末の機能ブロック図である。
【0057】
図14に示されるように、本開示の第3の実施形態に係る携帯端末300は、表示部103と、タッチセンサ105と、制御部307と、位置情報取得部209と、行動認識部311とを主に有する。
【0058】
行動認識部311は、ユーザの行動を認識する機能を有し、例えば位置情報取得部209により取得される現在の位置情報、ジャイロセンサや加速度センサなどにより取得される検出値を用いて、ユーザの行動を認識することができる。例えば行動認識部311は、ユーザがジョギング中であることを認識することができる。行動認識部311は、認識結果を制御部307に供給することができる。
【0059】
制御部307は、携帯端末300の全体の動作を制御する機能を有する。例えば制御部307は、タッチセンサ105から入力された操作体の位置の情報に基づいて、表示部103に表示させる表示画面の内容を制御する表示制御部として機能することができる。また制御部307は、このとき行動認識部311から供給されるユーザの行動に基づいて表示画面の内容を制御してもよい。例えば行動認識部311がユーザはジョギング中であると認識した場合には、制御部307は、ジョギング中によく利用するアプリケーションと対応づけられたアイコンIを表示画面に表示させてもよい。
【0060】
以上、本実施形態に係る携帯端末300の機能の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材や回路を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。また、各構成要素の機能を、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置がこれらの機能を実現する処理手順を記述した制御プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体から制御プログラムを読出し、そのプログラムを解釈して実行することにより行ってもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用する構成を変更することが可能である。また携帯端末300のハードウェア構成の一例については、後述される。
【0061】
なお、上述のような本実施形態に係る携帯端末300の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作成し、パーソナルコンピュータ等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリなどである。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信してもよい。
【0062】
(3−2.表示画面例)
次に、図15を参照しながら、携帯端末300の表示部103に表示される表示画面の一例について説明する。図15は、同実施形態において、ユーザがジョギング中に表示される表示画面の一例である。
【0063】
例えば図15に示されるように、タッチセンサ105が長押し操作を検出したときに、行動認識部311から供給される認識結果が、ユーザがジョギング中であることを示していると、制御部307は、この認識結果に基づいて選択されたアイコンIの組を表示させることができる。このとき表示されるアイコンIの組は、例えばジョギング中に表示させるために予め選択されたアイコンIの組であってよい。このアイコンIの組は、ジョギング中によく利用すると思われるアプリケーションと対応づけられたものであることが望ましい。例えば、図15の例においては、音楽再生アプリケーションを起動させるためのアイコンIgと、経路案内アプリケーションを起動させるためのアイコンIsと、ジョギングサポートアプリケーションを起動させるためのアイコンItとが表示される。
【0064】
(3−3.動作例)
ここで図16を参照しながら、本実施形態に係る携帯端末300のロック解除及びアプリケーション起動における動作の一例を説明する。図16は、同実施形態に係る携帯端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【0065】
まず、制御部307は、タッチセンサ105によって画面タッチが検出されたか否かを判断する(S301)。そして、画面タッチが検出されると、次に制御部307は、検出されたタッチ位置が所定時間以上変わらない長押し操作が検出されたか否かを判断する(S303)。そしてステップS303において長押し操作が検出されると、制御部307は、次に行動認識部311から行動認識結果を取得し、取得された認識結果に基づいて表示させるアイコンの組を選択する(S304)。そして制御部307は、検出されたタッチ位置に基づいてアイコンIを表示させる(S305)。ここでアイコンIは、例えばタッチ位置から放射状に表示されてよい。
【0066】
そして次に制御部307は、所定時間内に方向を指示するドラッグ操作が検出されたか否かを判断する(S307)。ここで所定時間内にドラッグ操作が検出されると、制御部307は、ドラッグ操作の方向に応じたアプリケーションを起動させる(S309)。例えば制御部307は、ドラッグ操作によりいずれかのアイコンIが特定されるときには、特定されたアイコンIに対応づけられたアプリケーションを起動させることができる。また制御部307は、ドラッグ操作によりいずれのアイコンIも特定されないときには、ホームアプリケーションを起動させてもよい。
【0067】
以上説明したように、本開示の第3の実施形態に係る携帯端末300の構成によれば、行動認識結果に基づいて、表示させるアイコンIの組を選択することができる。ユーザが起動させたいと思うアプリケーションは、ユーザの状態によって異なる。行動認識技術を用いれば、第2の実施形態において単純に位置情報に基づいてユーザの状態を推定するよりもより精度良くユーザの状態を認識することができる。従って、行動認識結果に基づいて表示させるアイコンを選択することは、ユーザが所望のアプリケーションを素早く起動させるために有効である。
【0068】
<4.第4の実施形態>
次に、本開示の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、携帯端末の筐体の向きによって表示させるアイコンが異なる構成を有する点において、第1〜第3の実施形態と異なる。以下の説明中においては、この差異点について主に説明し、共通する構成については説明を省略する。
【0069】
(4−1.構成例)
まず図17を参照しながら、本開示の第4の実施形態に係る携帯端末400の概略構成について説明する。図17は、本開示の第4の実施形態に係る携帯端末の機能ブロック図である。
【0070】
図17に示されるように、本開示の第4の実施形態に係る携帯端末400は、表示部103と、タッチセンサ105と、制御部407と、筐体向き検出部413とを主に有する。
【0071】
筐体向き検出部413は、例えば3軸加速度センサであってよく、筐体の向きを検出することができる。例えばここで筐体の長手方向が概ね水平である向きを横向きとすることができる。これに対し、筐体の短手方向が概ね水平である向きを縦向きとすることができる。筐体向き検出部413は、検出した筐体の向きを制御部407に供給することができる。
【0072】
制御部407は、携帯端末400の全体の動作を制御する機能を有する。例えば制御部407は、タッチセンサ105から入力された操作体の位置の情報に基づいて、表示部103に表示させる表示画面の内容を制御する表示制御部として機能することができる。また制御部407は、このとき筐体向き検出部413から供給された筐体の向きに基づいて、表示画面の内容を制御してもよい。例えば筐体向き検出部413が筐体が横向きであることを検出したとき、制御部407は、横向きにてよく利用されるアプリケーションを起動させるためのアイコンIを表示させてもよい。
【0073】
なお、この携帯端末400は、第1〜第3の実施形態において説明した構成を併せ持つことができることは言うまでもない。例えば携帯端末400は、アイコンIを表示する画面において新着情報の件数及び内容の一部の少なくともいずれかを表示させてもよい。また携帯端末400は、表示画面を複数の領域に分けて、領域毎に異なるアイコンIを表示させてもよい。また携帯端末400は、さらに位置情報取得部209の構成を有し、取得された位置情報に基づいて表示させるアイコンIを選択してもよい。或いは携帯端末400は、行動認識部311の構成を有し、取得された認識結果に基づいて表示させるアイコンIを選択してもよい。
【0074】
以上、本実施形態に係る携帯端末400の機能の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材や回路を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。また、各構成要素の機能を、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置がこれらの機能を実現する処理手順を記述した制御プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体から制御プログラムを読出し、そのプログラムを解釈して実行することにより行ってもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用する構成を変更することが可能である。また携帯端末400のハードウェア構成の一例については、後述される。
【0075】
なお、上述のような本実施形態に係る携帯端末400の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作成し、パーソナルコンピュータ等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリなどである。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信してもよい。
【0076】
(4−2.表示画面例)
次に、図18を参照しながら、携帯端末400の表示部103に表示される表示画面の一例について説明する。図18は、同実施形態において、携帯端末が横向きに持たれているときの表示画面の一例である。
【0077】
例えば図18に示されるように、タッチセンサ105が長押し操作を検出したときに、筐体向き検出部413から供給される筐体の向きが、筐体が横向きに持たれていることを示していると、制御部407は、この筐体の向きに基づいて選択されたアイコンIの組を表示させることができる。このとき表示されるアイコンIの組は、例えば筐体が横向きに持たれているときによく利用されるアプリケーションと対応づけられたものであることが望ましい。例えば、図18の例においては、撮像アプリケーションを起動させるためのアイコンIb及びアイコンIuと、テレビ視聴アプリケーションを起動させるためのアイコンIv、動画再生アプリケーションを起動させるためのアイコンIqが表示される。ここで示されるように、画像を取り扱うアプリケーションは比較的大きな画面を用いる要求が高いため、横向きで利用される確率が高い。このように横向きで持たれているときには、横向きで利用される可能性が高いアプリケーションを起動するためのアイコンIへアクセスしやすくすることによって、よりユーザが所望のアプリケーションを素早く起動させることができる。
【0078】
(4−3.動作例)
ここで図19を参照しながら、本実施形態に係る携帯端末400のロック解除及びアプリケーション起動における動作の一例を説明する。図19は、同実施形態に係る携帯端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【0079】
まず、制御部407は、タッチセンサ105によって画面タッチが検出されたか否かを判断する(S401)。そして、画面タッチが検出されると、次に制御部407は、検出されたタッチ位置が所定時間以上変わらない長押し操作が検出されたか否かを判断する(S403)。そしてステップS403において長押し操作が検出されると、制御部407は、次に筐体向き検出部413から筐体の向きを取得し、取得された向きに基づいて表示させるアイコンの組を選択する(S404)。そして制御部407は、検出されたタッチ位置から放射状に選択されたアイコンIを表示させる(S405)。
【0080】
そして次に制御部407は、所定時間内に方向を指示するドラッグ操作が検出されたか否かを判断する(S407)。ここで所定時間内にドラッグ操作が検出されると、制御部407は、ドラッグ操作の方向に応じたアプリケーションを起動させる(S409)。例えば制御部407は、ドラッグ操作によりいずれかのアイコンIが特定されるときには、特定されたアイコンIに対応づけられたアプリケーションを起動させることができる。また制御部407は、ドラッグ操作によりいずれのアイコンIも特定されないときには、ホームアプリケーションを起動させてもよい。
【0081】
<5.第5の実施形態>
次に、本開示の第5の実施形態に係る携帯端末500について説明する。第1〜第4の実施形態においては、それぞれ表示させるアイコンの選択の仕方の異なる実施形態について説明してきたが、本実施形態は、ロック解除の方法が第1〜第4の実施形態と異なる。また、第5の実施形態は、表示させるアイコンの選択の仕方については、第1〜第4の実施形態のいずれの構成もとることができる。以下の説明中においては、この差異点について主に説明し、共通する構成については説明を省略する。
【0082】
まず図20を参照しながら、本実施形態に係る携帯端末500の概略構成について説明する。図20は、本開示の第5の実施形態に係る携帯端末の機能ブロック図である。
【0083】
図20に示されるように、本開示の第5の実施形態に係る携帯端末500は、表示部103と、タッチセンサ105と、制御部507とを主に有する。
【0084】
第1〜第4の実施形態においては、ロック解除操作は、表示画面中の任意の点における長押し操作とした。しかし、本実施形態においては、アンロックパターンが用いられる。ここでいうアンロックパターンを用いると、表示画面に表示された複数の点をつなぐパターンを予めロック解除のためのパターンとして登録されたパターンと照合して合致した場合にロックが解除される。かかる構成により、携帯端末500の持ち主であることが特定された場合にのみロックを解除することができる。またここで用いられるパターンは、一筆書きで描くことのできるパターンとする。
【0085】
制御部507は、携帯端末500の全体の動作を制御する機能を有する。例えば制御部507は、タッチセンサ105から入力された操作体の位置の情報に基づいて、表示部103に表示させる表示画面の内容を制御する表示制御部として機能することができる。また制御部507は、携帯端末500の持ち主を特定する認証部として機能することもできる。例えば制御部507は、ロック状態の表示画面に対する画面タッチが検出されると、アンロックパターンの設定がされているか否かを確認することができる。そして、アンロックパターンが設定されている場合には、制御部507は、アンロックパターンの入力画面を表示させる。この入力画面に対して入力操作が行われると、制御部507は、タッチパネル105が検出した入力パターンと、予め登録されたパターンとを照合する。制御部507は、照合の結果、両パターンが一致したときには入力パターンの最後の点を中心とする放射状に配置されたアイコンIを表示させる。また制御部507は、表示させたアイコンIのいずれかに対するドラッグ操作が検出されると、このドラッグ操作により特定されるアイコンIに対応づけられたアプリケーションを起動させることができる。
【0086】
なお、この携帯端末500は、上述の通り、アイコンIの表示においては第1〜第4の実施形態のいずれの方法を採用してもよい。すなわち携帯端末500は、アイコンIを表示する画面において新着情報の件数及び内容の一部の少なくともいずれかを表示させてもよい。また、アンロックパターンが設定されていない場合には、携帯端末500は、表示画面を複数の領域に分けて、領域毎に異なるアイコンIを表示させてもよい。また、携帯端末500は、さらに位置情報取得部209の構成を有し、取得された位置情報に基づいて表示させるアイコンIを選択してもよい。或いは、携帯端末500は、行動認識部311の構成を有し、取得された認識結果に基づいて表示させるアイコンIを選択してもよい。また、携帯端末500は、筐体向き検出部413の構成を有し、筐体の向きに応じて表示させるアイコンIを選択してもよい。
【0087】
以上、本実施形態に係る携帯端末500の機能の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材や回路を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。また、各構成要素の機能を、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置がこれらの機能を実現する処理手順を記述した制御プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体から制御プログラムを読出し、そのプログラムを解釈して実行することにより行ってもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用する構成を変更することが可能である。また携帯端末500のハードウェア構成の一例については、後述される。
【0088】
なお、上述のような本実施形態に係る携帯端末500の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作成し、パーソナルコンピュータ等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリなどである。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信してもよい。
【0089】
(5−1.表示画面例)
まず図21を参照しながら、本実施形態に係る携帯端末500の表示画面103に表示される表示画面の一例について説明する。図21は、本開示の第5の実施形態に係る携帯端末において表示される、持ち主特定を含むロック解除操作を行う表示画面の一例である。
【0090】
例えば図21(A)に示されるようなアンロックパターンの入力画面を制御部507が表示させたとき、ユーザが矢印で示したパターンを描いたとする。このとき、制御部507は、入力されたパターンと予め登録されたパターンとを照合する。入力されたパターンと予め登録されたパターンとが合致すると、制御部507は、このパターンの最終点P2を中心とした放射状にアイコンIを表示させる(図21(B))。ここでユーザが、表示されたアイコンIのいずれかに対してドラッグ操作を行うと(図21(C))、第1〜第4の実施形態と同様に、ドラッグ操作が検出された方向のアイコンIと対応づけられたアプリケーションが起動される。
【0091】
(5−2.動作例)
ここで図22を参照しながら、携帯端末500のロック解除及びアプリケーション起動における動作の一例を説明する。図22は、同実施形態に係る携帯端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【0092】
まず制御部507は、タッチセンサ105によって画面タッチが検出されたか否かを判断する(S501)。そして次に制御部507は、アンロックパターンが設定されているか否かを判断する(S503)。ここでアンロックパターンが設定されている場合には、制御部507は、アンロックパターンの入力画面を表示部103に表示させる(S505)。この入力画面に対してユーザが入力操作を行うと、制御部507は、入力されたパターンと予め登録されたパターンとを照合し、アンロックパターンが正しく入力されたか否かを判断する(S507)。ステップS507において、アンロックパターンが正しく入力されたと判断された場合には、次に制御部507は、検出されたタッチ位置(ここではアンロックパターンの最後の点)から放射状にアイコンIを表示させる(S509)。
【0093】
一方、ステップS503において、アンロックパターンが設定されていないと判断された場合には、次に制御部507は、タッチセンサ105によって、長押し操作が検出されたか否かを判断する(S511)。ここで長押し操作が検出された場合には、制御部507は、検出されたタッチ位置(ここでは長押しされた点)を中心とする放射状にアイコンIを表示させる。
【0094】
そして、制御部507は、所定時間以内にドラッグ操作が検出されたか否かを判断する(S513)。ステップS513において、ドラッグ操作が検出された場合には、制御部507は、ドラッグ操作の方向に応じたアプリケーションを起動させる(S515)。例えば制御部507は、ドラッグ操作によりいずれかのアイコンIが特定されるときには、特定されたアイコンIに対応づけられたアプリケーションを起動させることができる。また制御部507は、ドラッグ操作によりいずれのアイコンIも特定されないときには、ホームアプリケーションを起動させてもよい。
【0095】
以上、本開示の第5の実施形態に係る携帯端末500について説明してきた。かかる構成によれば、持ち主特定を行うロック解除操作の後アプリケーションを起動させる場合にも、操作性を向上させることができる。特に、一筆書きで描くパターンにより持ち主特定を行うアンロックパターンの最終点を中心とした放射状にアイコンIを表示させる構成によれば、ロック解除からアプリケーションの起動までを一連の操作で(操作画面から指を離すことなく)行うことができる。
【0096】
<6.ハードウェア構成例>
以上説明した本開示の第1〜第5の実施形態に係る携帯端末100、携帯端末200、携帯端末300、携帯端末400、及び携帯端末500は、上述の通り本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜利用する構成を選択することが可能である。ここでは、この携帯端末100、携帯端末200、携帯端末300、携帯端末400、及び携帯端末500の機能を実現するためのハードウェア構成の一例について説明する。なお、ここで説明するハードウェア構成は一例であり、構成要素の一部を省略及び追加することが可能である。
【0097】
携帯端末100、携帯端末200、携帯端末300、携帯端末400、及び携帯端末500は、例えば、GPSアンテナ821と、GPS処理部823と、通信アンテナ825と、通信処理部827と、地磁気センサ829と、加速度センサ831と、ジャイロセンサ833と、気圧センサ835と、撮像部837と、CPU(Central Processing Unit)839と、ROM(Read Only Memory)841と、RAM(Random Access Memory)843と、操作部847と、表示部849と、デコーダ851と、スピーカ853と、エンコーダ855と、マイク857と、記憶部859とを有する。
【0098】
GPSアンテナ821は、測位衛星からの信号を受信するアンテナの一例である。GPSアンテナ821は、複数のGPS衛星からのGPS信号を受信することができ、受信したGPS信号をGPS処理部823に入力する。
【0099】
GPS処理部823は、測位衛星から受信された信号に基づいて位置情報を算出する算出部の一例である。GPS処理部823は、GPSアンテナ821から入力された複数のGPS信号に基づいて現在の位置情報を算出し、算出した位置情報を出力する。具体的には、GPS処理部823は、GPS衛星の軌道データからそれぞれのGPS衛星の位置を算出し、GPS信号の送信時刻と受信時刻との差分時間に基づいて、各GPS衛星から当該端末装置100までの距離をそれぞれ算出する。そして、算出された各GPS衛星の位置と、各GPS衛星から当該端末装置100までの距離とに基づいて、現在の3次元位置を算出することができる。なお、ここで用いられるGPS衛星の軌道データは、例えばGPS信号に含まれていてもよい。或いは、GPS衛星の軌道データは、通信アンテナ825を介して外部のサーバから取得されてもよい。
【0100】
通信アンテナ825は、例えば携帯通信網や無線LAN(Local Area Network)通信網を介して通信信号を受信する機能を有するアンテナである。通信アンテナ825は、受信した信号を通信処理部827に供給することができる。
【0101】
通信処理部827は、通信アンテナ825から供給された信号に各種の信号処理を行う機能を有する。通信処理部827は、供給されたアナログ信号から生成したデジタル信号をCPU839に供給することができる。
【0102】
地磁気センサ829は、地磁気を電圧値として検出するセンサである。地磁気センサ829は、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の地磁気をそれぞれ検出する3軸地磁気センサであってよい。地磁気センサ829は、検出した地磁気データをCPU839に供給することができる。
【0103】
加速度センサ831は、加速度を電圧値として検出するセンサである。加速度センサ831は、X軸方向に沿った加速度、Y軸方向に沿った加速度、及びZ軸方向に沿った加速度をそれぞれ検出する3軸加速度センサであってよい。加速度センサ831は、検出した加速度データをCPU839に供給することができる。
【0104】
ジャイロセンサ833は、物体の角度や角速度を検出する計測器の一種である。このジャイロセンサ833は、X軸、Y軸、及びZ軸周りの回転角の変化する速度(角速度)を電圧値として検出する3軸ジャイロセンサであってよい。ジャイロセンサ833は、検出した角速度データをCPU839に供給することができる。
【0105】
気圧センサ835は、周囲の気圧を電圧値として検出するセンサである。気圧センサ835は、気圧を所定のサンプリング周波数で検出し、検出した気圧データをCPU839に供給することができる。
【0106】
撮像部837は、CPU839の制御に従い、レンズを介して静止画像又は動画像を撮影する機能を有する。撮像部837は、撮影した画像を記憶部859に記憶させてもよい。
【0107】
CPU839は、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従って携帯端末100、携帯端末200、携帯端末300、携帯端末400、又は携帯端末500内の動作全般を制御する。またCPU839は、マイクロプロセッサであってもよい。このCPU839は、各種プログラムに従って様々な機能を実現することができる。
【0108】
ROM841は、CPU839が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶することができる。RAM843は、CPU839の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶することができる。
【0109】
操作部847は、ユーザが所望の操作をするための入力信号を生成する機能を有する。操作部847は、例えばタッチセンサ、マウス、キーボード、ボタン、マイク、スイッチ及びレバーなどユーザが情報を入力するための入力部と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU839に出力する入力制御回路などから構成されてよい。
【0110】
表示部849は、出力装置の一例であり、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ装置などの表示装置であってよい。表示部849は、ユーザに対して画面を表示することにより情報を提供することができる。
【0111】
デコーダ851は、CPU839の制御に従い、入力されたデータのデコード及びアナログ変換などを行う機能を有する。デコーダ851は、例えば通信アンテナ825及び通信処理部827を介して入力された音声データのデコード及びアナログ変換などを行い、音声信号をスピーカ853に出力する。スピーカ853は、デコーダ851から供給される音声信号に基づいて音声を出力することができる。
【0112】
エンコーダ855は、CPU839の制御に従い、入力されたデータのデジタル変換及びエンコードなどを行う機能を有する。エンコーダ855は、マイク857から入力される音声信号のデジタル変換及びエンコードなどを行い、音声データを出力することができる。マイク857は、音声を集音し、音声信号として出力することができる。
【0113】
記憶部859は、データ格納用の装置であり、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置、および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含むことができる。ここで記憶媒体としては、例えばフラッシュメモリ、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)、及びEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリや、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記録媒体などが用いられてよい。記憶部859は、それぞれの条件を満たしたときに表示されるアイコンIの組合せの情報を記憶することができる。ここで表示される条件とは、例えば上述の位置情報、行動認識結果、筐体向きなどを用いた条件であってよい。また、記憶部859は、設定されたアンロックパターンの情報を記憶することもできる。
【0114】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0115】
例えば、上記実施形態では、第1の操作は、長押し操作、又はアンロックパターンの入力によるロック解除操作の場合について説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、パスワードの入力やその他のロック解除操作についても適用することができる。この場合にも、ロック解除操作の最終点を中心としてアイコンを表示させればよい。また、押し込み操作を検出できる構成である場合には、第1の操作は押し込み操作であってもよい。
【0116】
尚、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的に又は個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
【0117】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
表示画面に対する操作体の位置を検出する検出部と、
ロック状態の前記表示画面に対する第1の操作が検出されると、前記第1の操作が終了したときの前記操作体の位置を示す基準点に基づいて配置されるアイコンを前記表示画面上に表示させ、前記基準点からの方向を指示する第2の操作が検出されると、前記第2の操作により特定される前記アイコンに対応づけられたアプリケーションを起動させる制御部と、
を備える、情報処理装置。
(2)
前記制御部は、前記基準点を中心とする放射状に前記アイコンを配置させる、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記制御部は、前記基準点の位置に基づいて、表示させる前記アイコンの組を選択する、前記(1)または(2)のいずれかに記載の情報処理装置。
(4)
前記表示画面は複数の領域に分割されており、
前記制御部は、検出された前記基準点がいずれの領域に含まれるかに基づいて、表示させる前記アイコンの組を選択する、前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)
現在地の位置情報を取得する位置情報取得部、
をさらに備え、
前記制御部は、前記位置情報に基づいて、表示させる前記アイコンの組を選択する、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(6)
前記制御部は、現時点の日時及び曜日にさらに基づいて、表示させる前記アイコンの組を選択する、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7)
ユーザの行動を認識する行動認識部、
をさらに備え、
前記制御部は、認識された前記ユーザの行動に基づいて、表示させる前記アイコンの組を選択する、前記(1)〜(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(8)
前記行動認識部により前記ユーザがジョギングをしていると認識されたときに表示される前記アイコンの組は、位置情報のロギングアプリケーション、音楽再生アプリケーション、及び経路案内アプリケーションの少なくともいずれかを含む、前記(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記情報処理装置の筐体の向きを検出する筐体向き検出部、
をさらに備え、
前記制御部は、検出された前記筐体の向きに応じて、互いに異なる前記アイコンの組を表示させる、前記(1)〜(8)のいずれかに記載の情報処理装置。
(10)
前記筐体の長手方向が横向きであることが検出されたときに表示される前記アイコンの組は、撮像アプリケーションに対応づけられたアイコンを含む、前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)
前記筐体の長手方向が横向きであることが検出されたときに表示される前記アイコンの組は、映像再生アプリケーションと対応づけられたアイコンを含む、前記(9)に記載の情報処理装置。
(12)
前記第1の操作は、持ち主を特定するための操作である、前記(1)〜(11)のいずれかに記載の情報処理装置。
(13)
前記第1の操作は、前記表示画面の任意の点に対する長押し操作または押し込み操作である、前記(1)〜(11)のいずれかに記載の情報処理装置。
(14)
ロック状態の表示画面に対する第1の操作を検出することと、
前記第1の操作が終了したときの操作体の位置を示す基準点に基づいて配置されるアイコンを前記表示画面上に表示させることと、
前記基準点からの方向を指示する第2の操作を検出することと、
前記第2の操作により特定される前記アイコンに対応づけられたアプリケーションを起動させることと、
を含む、情報処理方法。
(15)
コンピュータを、
表示画面に対する操作体の位置を検出する検出部と、
ロック状態の前記表示画面に対する第1の操作が検出されると、前記第1の操作が終了したときの前記操作体の位置を示す基準点に基づいて配置されるアイコンを前記表示画面上に表示させ、前記基準点からの方向を指示する第2の操作が検出されると、前記第2の操作により特定される前記アイコンに対応づけられたアプリケーションを起動させる制御部と、
を備える、情報処理装置として機能させるためのプログラム。
(16)
前記制御部は、前記基準点を中心とする放射状に前記アイコンを配置させる、前記(15)に記載のプログラム。
(17)
前記制御部は、前記基準点の位置に基づいて、表示させる前記アイコンの組を選択する、前記(15)または(16)のいずれかに記載のプログラム。
(18)
前記表示画面は複数の領域に分割されており、
前記制御部は、検出された前記基準点がいずれの領域に含まれるかに基づいて、表示させる前記アイコンの組を選択する、前記(17)に記載のプログラム。
(19)
前記情報処理装置は、現在地の位置情報を取得する位置情報取得部をさらに備え、
前記制御部は、前記位置情報に基づいて、表示させる前記アイコンの組を選択する、前記(15)〜(18)のいずれかに記載のプログラム。
(20)
前記制御部は、現時点の日時及び曜日にさらに基づいて、表示させる前記アイコンの組を選択する、前記(15)〜(19)のいずれかに記載のプログラム。
【符号の説明】
【0118】
100 携帯端末
103 表示部
105 タッチセンサ
107 制御部
200 携帯端末
207 制御部
209 位置情報取得部
300 携帯端末
307 制御部
311 行動認識部
400 携帯端末
407 制御部
414 筐体向き検出部
500 携帯端末


【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面に対する操作体の位置を検出する検出部と、
ロック状態の前記表示画面に対する第1の操作が検出されると、前記第1の操作が終了したときの前記操作体の位置を示す基準点に基づいて配置されるアイコンを前記表示画面上に表示させ、前記基準点からの方向を指示する第2の操作が検出されると、前記第2の操作により特定される前記アイコンに対応づけられたアプリケーションを起動させる制御部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記基準点を中心とする放射状に前記アイコンを配置させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記基準点の位置に基づいて、表示させる前記アイコンの組を選択する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示画面は複数の領域に分割されており、
前記制御部は、検出された前記基準点がいずれの領域に含まれるかに基づいて、表示させる前記アイコンの組を選択する、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
現在地の位置情報を取得する位置情報取得部、
をさらに備え、
前記制御部は、前記位置情報に基づいて、表示させる前記アイコンの組を選択する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、現時点の日時及び曜日にさらに基づいて、表示させる前記アイコンの組を選択する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
ユーザの行動を認識する行動認識部、
をさらに備え、
前記制御部は、認識された前記ユーザの行動に基づいて、表示させる前記アイコンの組を選択する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記行動認識部により前記ユーザがジョギングをしていると認識されたときに表示される前記アイコンの組は、位置情報のロギングアプリケーション、音楽再生アプリケーション、及び経路案内アプリケーションの少なくともいずれかを含む、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記情報処理装置の筐体の向きを検出する筐体向き検出部、
をさらに備え、
前記制御部は、検出された前記筐体の向きに応じて、互いに異なる前記アイコンの組を表示させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記筐体の長手方向が横向きであることが検出されたときに表示される前記アイコンの組は、撮像アプリケーションに対応づけられたアイコンを含む、請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記筐体の長手方向が横向きであることが検出されたときに表示される前記アイコンの組は、映像再生アプリケーションと対応づけられたアイコンを含む、請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記第1の操作は、持ち主を特定するための操作である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記第1の操作は、前記表示画面の任意の点に対する長押し操作または押し込み操作である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
ロック状態の表示画面に対する第1の操作を検出することと、
前記第1の操作が終了したときの操作体の位置を示す基準点に基づいて配置されるアイコンを前記表示画面上に表示させることと、
前記基準点からの方向を指示する第2の操作を検出することと、
前記第2の操作により特定される前記アイコンに対応づけられたアプリケーションを起動させることと、
を含む、情報処理方法。
【請求項15】
コンピュータを、
表示画面に対する操作体の位置を検出する検出部と、
ロック状態の前記表示画面に対する第1の操作が検出されると、前記第1の操作が終了したときの前記操作体の位置を示す基準点に基づいて配置されるアイコンを前記表示画面上に表示させ、前記基準点からの方向を指示する第2の操作が検出されると、前記第2の操作により特定される前記アイコンに対応づけられたアプリケーションを起動させる制御部と、
を備える、情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項16】
前記制御部は、前記基準点を中心とする放射状に前記アイコンを配置させる、請求項15に記載のプログラム。
【請求項17】
前記制御部は、前記基準点の位置に基づいて、表示させる前記アイコンの組を選択する、請求項15に記載のプログラム。
【請求項18】
前記表示画面は複数の領域に分割されており、
前記制御部は、検出された前記基準点がいずれの領域に含まれるかに基づいて、表示させる前記アイコンの組を選択する、請求項17に記載のプログラム。
【請求項19】
前記情報処理装置は、現在地の位置情報を取得する位置情報取得部をさらに備え、
前記制御部は、前記位置情報に基づいて、表示させる前記アイコンの組を選択する、請求項15に記載のプログラム。
【請求項20】
前記制御部は、現時点の日時及び曜日にさらに基づいて、表示させる前記アイコンの組を選択する、請求項15に記載のプログラム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2013−25357(P2013−25357A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−156530(P2011−156530)
【出願日】平成23年7月15日(2011.7.15)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】