説明

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

【課題】位置センサーによって位置検出を行う際の消費電力を抑制できる方法を提案する。
【解決手段】位置情報を検出するための位置センサーと、前記位置センサーの検出結果に基づいて、前記位置センサーの検出精度に関する検出精度情報を取得し、取得された前記検出精度情報に基づいて、前記位置センサーの検出回数を制御する検出回数制御部と、を備える、情報処理装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話等の情報処理装置は、多機能化している。このため、ユーザは、情報処理装置に搭載されている様々な機能を用いて多様な情報を得ることができる。例えば、情報処理装置の中には、位置センサーにてユーザの位置情報を検出し、検出した位置情報を提示可能なものがある。
【0003】
下記の特許文献1には、位置センサーを有し、ユーザの生活行動を検出可能な携帯端末が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−81431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、位置センサーにて位置を検出する際には、動作センサー等による検出時に比べて多くの電力が消費される。特に、位置センサーの動作時間が長くなるほど、消費電力は更に多くなる。
【0006】
本開示は、位置センサーによって位置検出を行う際の消費電力を抑制できる方法を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示によれば、位置情報を検出するための位置センサーと、前記位置センサーの検出結果に基づいて、前記位置センサーの検出精度に関する検出精度情報を取得し、取得された前記検出精度情報に基づいて、前記位置センサーの検出回数を制御する検出回数制御部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【0008】
また、本開示によれば、位置情報を検出する位置センサーの検出結果に基づいて、前記位置センサーの検出精度に関する検出精度情報を取得することと、取得された前記検出精度情報に基づいて、前記位置センサーの検出回数を制御することと、を含む、情報処理方法が提供される。
【0009】
また、本開示によれば、コンピュータに、位置情報を検出する位置センサーの検出結果に基づいて、前記位置センサーの検出精度に関する検出精度情報を取得することと、取得された前記検出精度情報に基づいて、前記位置センサーの検出回数を制御することと、を実行させるためのプログラムが提供される。
【0010】
そして、本開示によれば、取得された前記検出精度情報に基づいて前記位置センサーの検出回数を制御することにより、例えば検出精度が低い場合に位置センサーによる検出回数を減らすことができる。この結果、位置センサーによって位置検出を行う際の消費電力を抑制できる。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように本開示によれば、位置センサーによって位置検出を行う際の消費電力を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1の実施形態に係る情報処理装置の構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係る情報処理装置の行動認識エンジンの構成を示すブロック図である。
【図3】位置センサーの精度と、取得回数との関係を示すヒストグラフである。
【図4】取得回数制御処理の第1例を示す模式図である。
【図5】取得回数制御処理の第2例を示す模式図である。
【図6】取得回数制御処理の第3例を示す模式図である。
【図7】取得回数制御処理の第3例を説明するための図である。
【図8】取得回数制御処理の変形例を説明するための模式図である。
【図9】取得回数制御処理の変形例を説明するための模式図である。
【図10】取得回数制御処理の変形例を説明するための模式図である。
【図11】第1の実施形態に係る取得回数制御処理が行われる際の情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施形態に係る位置情報の取得回数制御処理の概要を説明するための模式図である。
【図13】第2の実施形態に係る取得回数制御処理が行われる際の情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図14】第3の実施形態に係る位置情報の取得回数制御処理の概要を説明するための模式図である。
【図15】第3の実施形態に係る取得回数制御処理が行われる際の情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図16】第4の実施形態に係る位置情報の取得回数制御処理の概要を説明するための模式図である。
【図17】第4の実施形態に係る取得回数制御処理が行われる際の情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図18】第5の実施形態に係る位置情報の取得回数制御処理の概要を説明するための模式図である。
【図19】第5の実施形態に係る取得回数制御処理が行われる際の情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0014】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施形態
1−1.情報処理装置の概要
1−2.情報処理装置の機能構成
1−3.位置センサーによる取得回数の制御
1−4.情報処理装置の動作
2.第2の実施形態
3.第3の実施形態
4.第4の実施形態
5.第5の実施形態
【0015】
<1.第1の実施形態>
(1−1.情報処理装置の概要)
図1を参照しながら、本開示の第1の実施形態に係る情報処理装置100の概要について説明する。図1は、第1の実施形態に係る情報処理装置100の構成を示す図である。
【0016】
情報処理装置100は、例えば、ユーザにより使用される携帯電話、PDA等の携帯端末である。情報処理装置100は、画面に地図情報を表示し、周辺情報等を選択する機能を有する。
【0017】
図1に示すように、情報処理装置100は、入力部110と、表示部120と、通信部130と、位置情報検出部140と、モーションセンサー142と、記憶部150と、制御部160と、を有する。
【0018】
入力部110は、ユーザ端末100のユーザからの操作情報の入力を受け付ける機能を有する。入力部110は、スイッチ、ボタン、タッチパネル、キーボード、マウス等の入力装置により構成される。
【0019】
表示部120は、制御部160による制御に基づいて、各種情報を表示する機能を有する。例えば、表示部120は、地図情報を表示する。表示部120は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示装置により構成される。
【0020】
通信部130は、制御部160による制御に基づいて、外部機器と通信を行う送信部及び受信部としての機能を有する通信インタフェースである。通信部130は、有線又は無線LAN、Bluetooth用の通信カード、通信用ルータ、通信用モデム等の通信装置により構成される。
【0021】
位置情報検出部140は、例えばGPS(Global Positioning System)受信機であり、外部機器と無線通信を行うことで、情報処理装置100の位置情報(緯度や経度等の情報)を検出する。例えば、GPS受信機は、複数のGPS衛星から軌道情報や時刻情報などを示すデータを受信し、データで示される情報やデータの到着時間のずれ等を基に情報処理装置100の位置を検出する。なお、位置情報検出部140は、GPS受信機に限られない。例えば、位置情報検出部140は、RFID(Radio Frequency Identification)、Wi−Fiのアクセスポイントからの情報を受信し、情報処理装置100の位置を検出しても良い。また、位置情報検出部140は、情報処理装置100(携帯電話)の携帯電話網の基地局装置から情報処理装置100が在圏するセルに関する情報などを示すデータを受信し、情報処理装置100の位置を検出しても良い。
【0022】
モーションセンサー142は、情報処理装置100の動きや状態に関する情報を検出する。モーションセンサー142として、例えば、3軸加速度センサー(加速度センサー、重力検知センサー、落下検出センサー等を含む)や3軸ジャイロセンサー(角速度センサー、手ぶれ補正センサー、地磁気センサー等を含む)が用いられる。
【0023】
記憶部150は、制御部160により使用される各種情報を記憶する機能を有する。例えば、記憶部150は、位置情報検出部140により取得された位置情報、モーションセンサー142により取得された行動情報等を記憶する。記憶部150は、磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス等のストレージ装置により構成される。
【0024】
制御部160は、情報処理装置100の動作全体を制御する機能を有する。例えば、制御部160は、入力部110から出力された操作情報、位置情報検出部140により取得された位置情報、モーションセンサー142により取得された行動情報等に基づいて、情報処理装置100の動作を制御することが可能である。制御部160は、CPU、ROM、RAMにより構成される。
【0025】
(1−2.行動認識エンジンの構成)
図2を参照しながら、第1の実施形態に係る情報処理装置100の行動認識エンジン200の構成について説明する。図2は、第1の実施形態に係る情報処理装置100の行動認識エンジンの構成を示すブロック図である。
【0026】
図2に示すように、行動認識処理エンジン200は、位置データ取得部210と、動作データ取得部220と、行動認識部の一例である行動認識処理部230と、検出回数制御部の一例である取得回数制御部240と、を有する。なお、これらの機能部は、図1に示す制御部160によって実現される。
【0027】
位置データ取得部210は、情報処理装置100(ユーザ)の位置データを取得する。位置データ取得部210は、位置情報検出部140により検出された位置情報に基づいて、情報処理装置100の位置データを取得する。例えば、位置データ取得部210は、情報処理装置100(ユーザ)の現在地情報を取得する。位置データ取得部210は、取得した位置データを行動認識処理部230と取得回数制御部240に出力する。
【0028】
動作データ取得部220は、情報処理装置100の動きや状態に関する動作データを取得する。動作データ取得部220は、モーションセンサー142により検出された情報に基づいて、情報処理装置100の動きや状態に関する動作データを取得する。行動データ取得部220は、取得した動作データを行動認識処理部230に出力する。
【0029】
行動認識処理部230は、情報処理装置100を携帯するユーザの行動を認識する。行動認識処理部230は、位置データ取得部210から入力された位置データと、動作データ取得部220から入力された動作データとに基づいて、情報処理装置100のユーザの行動を認識して、ユーザの行動情報を取得する。
【0030】
取得回数制御部240は、位置情報検出部140(位置センサー)の検出結果に基づいて、位置情報検出部140の検出精度に関する検出精度情報を取得し、取得された検出精度情報に基づいて、位置情報検出部140の位置情報の取得回数(検出回数)を制御する。例えば、取得回数制御部240は、位置情報の取得周期を短くすることで取得回数を増やし、位置情報の取得周期を長くすることで取得回数を増やす。これにより、詳細は後述するが、位置センサーによって位置検出を行う際の消費電力を抑制可能となる。
【0031】
取得回数制御部240は、度合いが所定範囲に渡る検出精度を度合い毎に分割し、分割された度合い毎の位置検出回数を制御しうる。例えば、取得回数制御部240は、前記所定範囲において検出精度の度合いが大きい領域における位置検出回数を段階的に少なくするように制御しうる。また、取得回数制御部240は、前記所定範囲において検出精度の度合いが小さい領域における位置検出回数を段階的に少なくするように制御しうる。更に、取得回数制御部240は、前記所定範囲を前記度合いの大きさに応じて、小領域、中領域、大領域と分けた場合に、前記中領域における位置検出回数を、前記小領域及び前記大領域における位置検出回数よりも多くなるように制御しうる。このように、検出精度の度合い毎に位置検出回数を制御することで、ユーザが置かれた状況に応じた最適な位置検出回数を設定できる。この結果、位置検出の機能を損なわせずに、位置検出の際の消費電力を抑制できる。
【0032】
(1−3.位置情報の取得回数制御処理)
図3は、位置センサーの精度と、取得回数との関係を示すヒストグラフである。ユーザは、日常生活において、屋内や屋外の様々な場所に移動する。このため、ユーザの行動を短時間で見た場合、図3の左図のように、ヒストグラムの分布は均一ではない。
【0033】
一方で、ユーザの行動を長時間で見た場合、図3の右図のように、位置センサーの精度のヒストグラムが一様分布になると仮定できる。ここで、ヒストグラムの重心は、位置データの平均的な取得回数と、平均的な精度とを示す。本実施形態の取得回数制御部240は、ヒストグラムの重心が好ましい位置に移動するように、位置センサーの精度に基づいて取得回数を制御する。
【0034】
図4は、取得回数制御処理の第1例を示す模式図である。図4に示すように、取得回数制御部240は、ヒストグラムの精度が低い箇所の取得回数を少なくするように制御する。具体的には、取得回数制御部240は、精度が低くなるに従って取得回数を段階的に減らす。すなわち、取得回数制御部240は、取得周期を段階的に長くすることで、取得回数を段階的に減らす。この結果、精度ヒストグラムの重心Cは、右下に移動する。これにより、全体の取得回数が減ると共に、平均的な精度が高くなる。
【0035】
このように、精度が低い箇所の取得回数を減らすことで、消費電力を効果的に抑制できる。また、精度が低い場合の取得回数を減らしても、位置検出に与える影響は小さい。このため、第1例によれば、位置検出の精度を落とすことなく、消費電力を抑制できる。
【0036】
図5は、取得回数制御処理の第2例を示す模式図である。図5に示すように、取得回数制御部240は、ヒストグラムの精度が高い箇所の取得回数を少なくするように制御する。具体的には、取得回数制御部240は、精度が高くなるに従って取得回数を段階的に減らす。すなわち、取得回数制御部240は、取得周期を段階的に長くすることで、取得回数を段階的に減らす。なお、減らす取得回数は、第1例の場合に比べて少ない。この結果、精度ヒストグラムの重心Cは、左下に移動する。これにより、全体の取得回数が減る。
【0037】
このように、精度が高い箇所の取得回数を減らすことで、消費電力を効果的に抑制できる。また、精度が高い箇所の取得回数を減らすと、平均的な精度が低下するが、位置検出に与える影響は小さい。これは、精度が高い箇所は、個々のデータの精度が高いので、平均するデータの数が少なくても、平均後の精度はほとんど変わらないからである。
【0038】
図6は、取得回数制御処理の第3例を示す模式図である。第3例は、前述した第1例と第2例を組み合わせた処理である。すなわち、取得回数制御部240は、精度が低くなるに従って取得回数を段階的に減らすと共に、精度が高くなるに従って取得回数を段階的に減らす。この結果、精度ヒストグラムの重心Cは、右下に移動する。これにより、位置検出の精度をほとんど落とすことなく、消費電力をより効果的に抑制できる。
【0039】
図6を参照して詳細に説明すると、横軸における第1領域(精度が低い領域、小領域に該当)及び第3領域(精度が高い領域、大領域に該当)で、取得回数が段階的に少なっている。なお、第3領域での取得回数が、第1領域での取得回数よりも多い。また、第1領域と第3領域の間の第2領域(中領域に該当)では、取得回数は一定で、減っていない。これは、第2領域の精度が第3領域の精度に比べて低いため、位置検出の平均化処理上、処理精度を高めるためには取得回数を少なくできないためである。
【0040】
図7は、取得回数制御処理の第3例を説明するための図である。例えば、ユーザが精度の低い空間に滞在している場合、滞在している特定の時間帯では精度が低い位置情報が取得される。そこで、予め、上述した制御を行うことで、精度が低い位置情報の取得回数を減らし、結果的に消費電力を抑制できる。
【0041】
図8は、取得回数制御処理の変形例を説明するための模式図である。取得回数制御部240は、取得回数を精度の関数とみなして、精度ヒストグラムの重心Cの位置を制御しても良い。例えば、図8に示すように、下記の数式(1)、(2)のように、精度ヒストグラムを一次関数で近似しても良い。
【0042】
y=ax+b 数式(1)
y=cx+d 数式(2)
なお、a、b、c、dは定数項である。
【0043】
例えば、目標とする分布に応じて定数項a〜dを決定すると、精度ヒストグラムの重心C(p、q)が定まる。このため、定数項a〜dを変更すると、重心Cがどのように位置するかを計算して動的に評価することで、重心Cを制御することが可能となる。これにより、より高精度に、精度ヒストグラムの重心の位置を制御できる。
【0044】
図9は、取得回数制御処理の変形例を説明するための模式図である。取得回数制御部240は、実際の位置データの履歴からヒストグラムを計算し、最適な位置に重心が移動するように制御しても良い。かかる処理は、一様分布のヒストグラムを仮定することが困難である場合に有効である。取得回数制御部240は、図9に示すように、調整量a、bと、移動後の重心C´(p´、q´)との関係を考慮して、ヒストグラムの重心を制御する。
【0045】
図10は、取得回数制御処理の変形例を説明するための模式図である。上述した制御処理においては、重心の位置が下がる傾向にある。そこで、取得回数制御部240は、図10に示すように、重心Cの下限値(最低ラインL)を設定して、重心Cが下限値よりも低くならないように制御しても良い。なお、下限値は、例えば行動認識処理に必要な位置検出回数である。
【0046】
(1−4.情報処理装置の動作)
図11を参照しながら、第1の実施形態に係る取得回数制御処理が行われる際の情報処理装置100の動作について説明する。
【0047】
図11は、第1の実施形態に係る取得回数制御処理が行われる際の情報処理装置100の動作を示すフローチャートである。本フローチャートは、例えば、位置情報検出部140が起動したところから開始される。
【0048】
取得回数制御処理は、制御部160のCPUがROMに格納されているプログラムを実行することによって、実現される。なお、実行されるプログラムは、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード等の記録媒体に記憶されても良く、インターネットを介してサーバ等からダウンロードされても良い。
【0049】
まず、取得回数制御部240は、図4等に示す精度のヒストグラムを作成する(ステップS102)。次に、取得回数制御部240は、ヒストグラムの重心Cを計算する(ステップS104)。
【0050】
次に、取得回数制御部240は、計算した重心が目標の範囲外が否かを判定する(ステップS106)。ステップS106で重心が目標の範囲(目標の範囲は、予め設定されている)外である場合には(Yes)、取得回数制御部240は、取得回数の調整量を算出する(ステップS108)。例えば、取得回数制御部240は、調整量として、取得周期の調整量を算出する。
【0051】
次に、取得回数制御部240は、算出した調整量に応じて、取得回数を調整する(ステップS110)。例えば、取得回数制御部240は、図4〜図6等に示すように取得回数を減らすように制御する。なお、ステップS106で重心が目標の範囲内である場合には(No)、取得回数制御部240は、取得回数の調整を行わない。
【0052】
そして、取得回数制御部240は、本処理が完了するまで(ステップS112:No)、上述した処理(ステップS102〜S110)を繰り返す。本処理が完了すると(ステップS112:Yes)、位置情報検出部140(位置センサー)は、制御された取得回数に応じて、位置情報を検出する。
【0053】
上述した第1の実施形態によれば、取得された検出精度情報に基づいて位置情報検出部140の検出回数を制御することにより、例えば検出精度が低い場合に位置情報検出部140による検出回数を減らすことができる。この結果、位置情報検出部140によって位置検出を行う際の消費電力を抑制できる。
【0054】
<2.第2の実施形態>
第2の実施形態に係る情報処理装置100は、複数の位置センサー(位置情報検出部140)を有しており、複数の位置センサーを選択して使用できる。そして、情報処理装置100は、複数の位置センサーの特性や実績(検出性能)を考慮して、いずれかの位置センサー動作させることで、取得回数を低く抑えると共に精度を確保できる。
【0055】
図12を参照しながら、第2の実施形態に係る位置情報の取得回数制御処理について説明する。図12は、第2の実施形態に係る位置情報の取得回数制御処理の概要を説明するための模式図である。
【0056】
以下においては、複数の位置センサーが、GPSセンサー(第1の位置センサーに該当)と、WiFiセンサー(第2の位置センサーに該当)であるものとして説明する。取得回数制御部240は、GPSセンサーとWiFiセンサーの特性や実績(検出性能)をスコア化して比較して、ユーザが置かれた状況に適したセンサーを選択して動作させる。例えば、取得回数制御部240は、図12に示すように、ユーザが状況1の環境に置かれている場合にはGPSセンサーを選択して動作させ、ユーザが状況2の環境に置かれている場合にはWiFiセンサーを選択して動作させる。
【0057】
ここで、GPSセンサーとWiFiセンサーの特性や実績は、例えば、位置センサーの単位時間当たりの消費電力、直近で位置データが取得できた区間の長さ、直近で取得できた位置データの精度の平均値の観点に基づいて、評価できる。そして、上記の3つの観点を、下記の数式(3)のようにスコア化することで、GPSセンサーとWiFiセンサーを比較できる。
【0058】
S=aX+bY+cZ 数式(3)
Sは、デバイス選択スコアである。a、b、cは、ぞれぞれ係数であり、例えば、係数aが負の値であり、係数b及びcが正の値である。Xは、センサーの単位時間当たりの消費電力を正規化した値であり、Yは、直近で位置データが取得できた区間の長さを正規化した値であり、Zは、直近で取得できた位置データの精度の平均値を正規化した値である。
【0059】
そして、取得回数制御部240は、GPSセンサーのデバイス選択スコアS(gps)と、WiFiセンサーのデバイス選択スコアS(wifi)を比較し、スコアが大きい方のセンサーを選択する。これにより、位置センサーの特性や実績を反映し、複数の位置センサーの中から最適な位置センサーを選択して動作させることが可能となる。
【0060】
ところで、デバイス選択スコアS(gps)、S(wifi)を計算するために、GPSセンサーとWiFiセンサーを交互に動作させ、又は同時に動作させる場合には、消費電力への影響が懸念される。そこで、デバイス選択スコアS(gps)、S(wifi)を予めデータベース化しても良い。例えば、デバイス選択スコアS(gps)、S(wifi)を記憶部150に記憶させても良い。GPSセンサーとWiFiセンサーの特性や実績は、同じような場所や時間では、似たような値を取りやすい。この傾向を利用して、同じような場所や時間帯については、既知のスコア値を利用してGPSセンサーとWiFiセンサーを選択することで、データベース後の演算量も減るので、消費電力を抑制できる。
【0061】
また、取得回数制御部240は、デバイス選択スコアS(gps)、S(wifi)が所定の閾値よりも小さい場合には、GPSセンサーとWiFiセンサーの両方を所定時間だけ動作させないように制御しても良い。ユーザが行動を行う際の移動速度を鑑みると、デバイス選択スコアが閾値よりも小さい場合には、暫くは小さいスコアであると想定される。このため、スコアが小さい間は、GPSセンサーとWiFiセンサーを動作させなくても、位置検出への影響がほとんど無い。GPSセンサーとWiFiセンサーの両方を所定時間だけ動作させないことで、消費電力を低減できる。
【0062】
次に、図13を参照しながら、第2の実施形態に係る取得回数制御処理が行われる際の情報処理装置100の動作について説明する。図13は、第2の実施形態に係る取得回数制御処理が行われる際の情報処理装置100の動作を示すフローチャートである。
【0063】
まず、取得回数制御部240は、複数の位置センサーのデバイス選択スコアを計算する(ステップS202)。すなわち、取得回数制御部240は、GPSセンサーのデバイス選択スコアS(gps)と、WiFiセンサーのデバイス選択スコアS(wifi)とを計算する。
【0064】
次に、取得回数制御部240は、以前に計算されたデバイス選択スコアがデータベースに登録済みか否かを判定する(ステップS204)。ステップS204でデバイス選択スコアがデータベースに登録済みで無い場合には(No)、取得回数制御部240は、計算したデバイス選択スコアS(gps)、S(wifi)をデータベースに登録する(ステップS206)。
【0065】
次に、取得回数制御部240は、デバイス選択スコアS(gps)、S(wifi)の両方が閾値より小さいか否かを判定する(ステップS208)。ステップS208でデバイス選択スコアS(gps)、S(wifi)の両方が閾値よりも小さい場合には(Yes)、取得回数制御部240は、GPSセンサーとWiFiセンサーの両方を動作させない(ステップS210)。
【0066】
ステップS208でデバイス選択スコアS(gps)、S(wifi)の一方のスコアが閾値よりも大きい場合には(No)、取得回数制御部240は、デバイス選択スコアS(gps)、S(wifi)のいずれが大きいかを判定する(ステップS212)。
【0067】
ステップS212でGPSセンサーのデバイス選択スコアS(gps)の方が大きいと判定した場合には(Yes)、取得回数制御部240は、GPSセンサーとWiFiセンサーのうちGPSセンサーを動作させる(ステップS214)。その後、GPSセンサーが、位置情報を検出する。
【0068】
ステップS212でWiFiセンサーのデバイス選択スコアS(wifi)の方が大きいと判定した場合には(No)、回数処理制御部240は、GPSセンサーとWiFiセンサーのうちWiFiセンサーを動作させる(ステップS216)。その後、WiFiセンサーが、位置情報を検出する。
【0069】
第2の実施形態によれば、情報処理装置100が複数の位置センサーを有している場合に、位置センサーの特性や実績(検出性能)を評価して、複数の位置センサーの中から最適な位置センサーを選択して動作させることが可能となる。このように、最適な位置センサーが選択されることで、消費電力の抑制も可能となる。
【0070】
<3.第3の実施形態>
第3の実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの直前又は過去に移動した軌跡から、ユーザの移動を予測する機能を有する。そして、ユーザの移動を正確に予測することができる場合には、情報処理装置100は、位置データの取得を行わないことにしている。これにより、位置情報検出部140を動作させる必要が無いので、消費電量を抑制できる。
【0071】
図14を参照しながら、第3の実施形態に係る位置情報の取得回数制御処理について説明する。図14は、第3の実施形態に係る位置情報の取得回数制御処理の概要を説明するための模式図である。
【0072】
取得回数制御部240は、ユーザの直前又は過去の位置データの履歴を参照し、HMM(隠れマルコフモデル)等の確率モデルを用いて、現在の位置データを予測(又は補完する)。そして、図14に示すように、取得回数制御部240は、ユーザの移動を予測できる場合には位置センサーを動作させず、ユーザの移動を予測できない場合には位置情報検出部140を動作させる。例えば、予測されたユーザの存在確率がPとすると、存在確率Pが閾値よりも大きい場合に、位置情報検出部140を所定時間だけ動作させない。
【0073】
次に、図15を参照しながら、第3の実施形態に係る取得回数制御処理が行われる際の情報処理装置100の動作について説明する。図15は、第3の実施形態に係る取得回数制御処理が行われる際の情報処理装置100の動作を示すフローチャートである。
【0074】
まず、取得回数制御部240は、ユーザの現在位置を予測する(ステップS302)。例えば、取得回数制御部240は、ユーザの直前又は過去の位置情報の履歴を参照して、現在位置を予測する。
【0075】
次に、取得回数制御部240は、確率モデル等を用いて、予測した現在位置が正しい位置である確率が閾値以上か否かを判定する(ステップS304)。ステップS304で確率が閾値以上である場合には(Yes)、取得回数制御部240は、位置情報検出部140の動作を、所定時間だけ停止する(ステップS306)。これにより、位置情報検出部140による位置検出が一時的に停止するので、消費電力を抑制できる。
【0076】
ステップS304で確率が閾値未満である場合には(No)、取得回数制御部240は、位置情報検出部140の動作を停止せずに、位置履歴に追加する(ステップS310)。そして、取得回数制御部240は、本処理が完了するまで(ステップS312:No)、上述した処理(ステップS302〜S310)を繰り返す。
【0077】
第3の実施形態によれば、過去に検出された位置情報から現時点の位置情報を予測可能な場合には、位置情報検出部140の動作を停止させることで、消費電力を抑制する一方で、ユーザは予測結果から現在の位置情報を取得できる。
【0078】
<4.第4の実施形態>
情報処理装置100は、上述したように、行動認識処理部230によってユーザの行動を認識することができる。そして、第4の実施形態に係る情報処理装置100は、行動認識処理の結果に応じて位置検出の取得回数を制御することで、消費電力を抑制させている。
【0079】
図16を参照しながら、第4の実施形態に係る位置情報の取得回数制御処理について説明する。図16は、第4の実施形態に係る位置情報の取得回数制御処理の概要を説明するための模式図である。
【0080】
ユーザの位置は、ユーザが行動することで変動する。このため、認識されたユーザの行動に応じて、位置測定の間隔を調整することが可能である。このような観点から、取得回数制御部240は、行動認識処理部230によって認識された行動の種類に応じて、位置検出の取得回数を制御する(調整する)。すなわち、取得回数制御部240は、取得周期を制御する。
【0081】
例えば、行動認識処理部230によってユーザが買物中であると認識された場合には、取得回数制御部240は、位置検出の回数を下げるように制御する。これは、図16に示すように、ユーザが買物をしている間は、ユーザは特定の場所を回遊することが多いので、位置検出の回数を下げてもユーザの動きを取りこぼすことが少ないからである。
【0082】
行動認識処理部230によってユーザが家事中や仕事中であると認識された場合には、取得回数制御部240は、買物中よりも更に位置検出の回数を下げるように制御する。これは、家事や仕事は局所的な動きが予想されるので、局所的な動きの場合には積極的に位置検出の回数を下げてもユーザの動きを取りこぼすことが少ないからである。
【0083】
行動認識処理部230によってユーザが電車に乗車中であると認識された場合には、取得回数制御部240は、位置検出の回数を下げるように制御する。これは、電車は所定の路線に沿って直線的な移動を行うことが多いので、位置検出の回数を下げてもユーザの動きを取りこぼすことが少ないからである。なお、電車以外の乗り物であっても、直線的な動きをする場合には、同様な制御を行える。
【0084】
行動認識処理部230によってユーザが静止状態であると認識された場合には、取得回数制御部240は、ユーザが移動する可能性が低いので、上述した行動の場合よりも、さらに位置検出の回数を下げるように制御する。
【0085】
行動認識処理部230によってユーザが曲がる動きを検出されない場合には、取得回数制御部240は、位置測定の回数を下げるように制御する。これは、ユーザが歩行や走行によって移動する際に曲がる動きが少なければ、位置測定の回数を下げてもユーザの動きを取りこぼすことが少ないからである。
【0086】
上記では、取得回数制御部240は、行動の種類に応じて取得回数を制御することとしたが、これに限定されず、例えば、一の行動の度合いに応じて取得回数を制御しても良い。例えば、取得回数制御部240は、歩行速度が小さい場合や歩数の増加率が小さい場合には、位置測定の回数を下げるように制御する。これにより、歩行速度が小さい場合や歩数の増加率が小さい場合に、短時間の間に大きな位置変動が生じ難いので、位置測定の回数を下げてもユーザの動きを取りこぼすことが少ない一方で、消費電力を抑制できる。
【0087】
次に、図17を参照しながら、第4の実施形態に係る取得回数制御処理が行われる際の情報処理装置100の動作について説明する。図17は、第4の実施形態に係る取得回数制御処理が行われる際の情報処理装置100の動作を示すフローチャートである。
【0088】
まず、行動認識処理部230は、ユーザの行動認識を行う(ステップS402)。そして、取得回数制御部240は、行動認識処理部230によって認識された行動の種類に応じて、位置検出の取得回数の調整量を決定する(ステップS404〜S418)。
【0089】
具体的には、ユーザが買物中であると認識された場合には(ステップS404:Yes)、取得回数制御部240は、行動(買物中)に対応した適切な調整量A1(位置検出の回数を減らす量)を決定する(ステップS406)。
【0090】
ユーザが仕事中であると認識された場合には(ステップS408:Yes)、取得回数制御部240は、行動(仕事中)に対応した適切な調整量A2(位置検出の回数を減らす量)を決定する(ステップS410)。
【0091】
ユーザが電車に乗車中であると認識された場合には(ステップS412:Yes)、取得回数制御部240は、行動(電車に乗車中)に対応した適切な調整量A3(位置検出の回数を減らす量)を決定する(ステップS414)。
【0092】
ユーザが静止状態であると認識された場合には(ステップS416:Yes)、取得回数制御部240は、行動(静止状態)に対応した適切な調整量A4(位置検出の回数を減らす量)を決定する(ステップS418)。
【0093】
次に、取得回数制御部240は、決定された調整量A1〜A4に応じて、位置検出の取得回数を調整する(ステップS420)。例えば、取得回数制御部240は、行動に応じて、位置検出の取得回数を減らすように制御する。その後、位置情報検出部140は、調整された取得回数で、ユーザの位置情報を検出する。
【0094】
第4の実施形態によれば、行動認識された行動の種類に応じて位置検出の取得回数を制御することで、例えば行動の種類に応じて取得回数を減らすことで、位置検出の際の消費電力を抑制できる。
【0095】
<5.第5の実施形態>
第5の実施形態に係る情報処理装置100は、行動認識した行動の継続時間を予測し、予測した継続時間だけ、その後の行動認識処理を停止させる。そして、情報処理装置100は、行動認識処理の停止の間、位置センサーとモーションセンサーの両方の動作を停止させることで、消費電力を抑制させている。
【0096】
図18を参照しながら、第5の実施形態に係る位置情報の取得回数制御処理について説明する。図18は、第5の実施形態に係る位置情報の取得回数制御処理の概要を説明するための模式図である。
【0097】
ユーザの実際の行動を鑑みると、一の行動が認識された後、一定時間だけ一の行動が継続する傾向にある。そして、この継続時間の間は、位置等が一定の範囲内でのみ変化すると仮定できるので、行動認識処理を停止しても不都合が生じにくい。かかる観点から、取得回数制御部240は、行動認識された行動の種類に応じて継続時間を予測し、予測した継続時間の間、行動認識処理を停止させる。
【0098】
例えば、行動認識処理部230によってユーザが電車に乗車中であると認識された場合には、取得回数制御部240は、乗車中の状態がある程度長い時間継続すると予測し、例えば数分間(図18に示す時刻t2及びt3)、次の行動認識処理を停止させる。行動認識処理の停止の間、取得回数制御部240は、位置情報検出部140とモーションセンサー142の両方の動作を停止させる。
【0099】
行動認識処理部230によってユーザが歩いて移動中であると認識された場合には、取得回数制御部240は、歩いて移動している状態が短い時間であるがある程度継続すると予測し、例えば数十秒間、次の行動認識処理を停止させる。行動認識処理の停止の間、取得回数制御部240は、位置情報検出部140とモーションセンサー142の両方の動作を停止させる。
【0100】
次に、図19を参照しながら、第5の実施形態に係る取得回数制御処理が行われる際の情報処理装置100の動作について説明する。図19は、第5の実施形態に係る取得回数制御処理が行われる際の情報処理装置100の動作を示すフローチャートである。
【0101】
まず、行動認識処理部230は、ユーザの行動認識を行う(ステップS502)。そして、取得回数制御部240は、取得された行動の種類に応じて、行動認識処理の停止時間を決定する(ステップS504〜S510)。
【0102】
具体的には、ユーザが電車に乗車中であると認識された場合には(ステップS504:Yes)、取得回数制御部240は、行動(電車に乗車中)に対応した適切な停止時間T1を決定する(ステップS506)。
【0103】
ユーザが歩いて移動中であると認識された場合には(ステップS508:Yes)、取得回数制御部240は、行動(歩いて移動中)に対応した適切な停止時間T2を決定する(ステップS510)。
【0104】
次に、取得回数制御部240は、ユーザが行動中に、決定された停止時間T1、T2だけ行動認識処理を停止する(ステップS512)。そして、行動認識処理の停止中、位置情報検出部140とモーションセンサー142の両方の動作も、停止する。なお、位置情報検出部140とモーションセンサー142のうちの一方の動作のみが、停止することとしても良い。
【0105】
第5の実施形態によれば、行動認識されたユーザの一の行動の継続時間を予測し、予測した継続時間の間、位置情報検出部140の動作を停止させることで、消費電力を抑制できる。
【0106】
なお、上記では、第1の実施形態〜第5の実施形態で異なる処理内容について説明したが、複数の実施形態を組み合わせて処理しても良い。また、各実施形態の処理を、一緒に処理しても良い。
【0107】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0108】
また、上記の実施形態のフローチャートに示されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的に又は個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
【0109】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)位置情報を検出するための位置センサーと、
前記位置センサーの検出結果に基づいて、前記位置センサーの検出精度に関する検出精度情報を取得し、取得された前記検出精度情報に基づいて、前記位置センサーの検出回数を制御する検出回数制御部と、
を備える、情報処理装置。
(2)前記検出回数制御部は、度合いが所定範囲に渡る前記検出精度を前記度合い毎に分割し、分割された度合い毎の前記検出回数を制御する、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)前記検出回数制御部は、前記所定範囲において前記度合いが大きい領域における前記検出回数を段階的に少なくするように制御する、前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)前記検出回数制御部は、前記所定範囲において前記度合いが小さい領域における前記検出回数を段階的に少なくするように制御する、前記(2)又は(3)に記載の情報処理装置。
(5)前記検出回数制御部は、
前記所定範囲を前記度合いの大きさに応じて、小領域、中領域、大領域と分けた場合に、
前記中領域における前記検出回数を、前記小領域及び前記大領域における前記検出回数よりも多くなるように制御する、前記(2)〜(4)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(6)前記情報処理装置は、前記位置センサーとして、第1の位置センサーと第2の位置センサーとを備え、
前記検出回数制御部は、取得された前記検出精度情報に基づいて、前記第1の位置センサーと前記第2の位置センサーのうちいずれか一方を選択して動作させる、前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(7)前記検出回数制御部は、前記第1の位置センサーの検出性能と前記第2の位置センサーの検出性能とを数値化し、数値が大きいいずれか一方の位置センサーを選択して動作させる、前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)前記検出回数制御部は、前記第1の位置センサー及び前記第2の位置センサーの検出性能の数値が閾値よりも小さい場合には、前記第1の位置センサー及び前記第2の位置センサーを所定期間停止させる、前記(6)又は(7)に記載の情報処理装置。
(9)前記検出回数制御部は、過去に検出された前記位置情報から現時点の前記位置情報を予測可能な場合には、前記位置センサーを停止させる、前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(10)前記情報処理装置は、ユーザの行動を認識するための行動認識部を更に備え、
前記検出回数制御部は、前記行動認識部の認識結果に基づいて、前記検出回数を制御する、前記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(11)前記検出回数制御部は、前記行動認識部により認識された前記ユーザの行動の種類に応じて、前記検出回数を制御する、前記(10)に記載の情報処理装置。
(12)前記検出回数制御部は、前記行動認識部により認識された前記ユーザの一の行動の継続時間を予測し、予測した前記継続時間の間、前記位置センサーを停止させる、前記(10)に記載の情報処理装置。
(13)位置情報を検出する位置センサーの検出結果に基づいて、前記位置センサーの検出精度に関する検出精度情報を取得することと、
取得された前記検出精度情報に基づいて、前記位置センサーの検出回数を制御することと、
を含む、情報処理方法。
(14)コンピュータに、
位置情報を検出する位置センサーの検出結果に基づいて、前記位置センサーの検出精度に関する検出精度情報を取得することと、
取得された前記検出精度情報に基づいて、前記位置センサーの検出回数を制御することと、
を実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0110】
100 情報処理装置
110 入力部
120 表示部
130 通信部
140 位置情報検出部
142 モーションセンサー
150 記憶部
160 制御部
210 位置データ取得部
220 動作データ取得部
230 行動認識処理部
240 取得回数制御部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置情報を検出するための位置センサーと、
前記位置センサーの検出結果に基づいて、前記位置センサーの検出精度に関する検出精度情報を取得し、取得された前記検出精度情報に基づいて、前記位置センサーの検出回数を制御する検出回数制御部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記検出回数制御部は、度合いが所定範囲に渡る前記検出精度を前記度合い毎に分割し、分割された度合い毎の前記検出回数を制御する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記検出回数制御部は、前記所定範囲において前記度合いが大きい領域における前記検出回数を段階的に少なくするように制御する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記検出回数制御部は、前記所定範囲において前記度合いが小さい領域における前記検出回数を段階的に少なくするように制御する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記検出回数制御部は、
前記所定範囲を前記度合いの大きさに応じて、小領域、中領域、大領域と分けた場合に、
前記中領域における前記検出回数を、前記小領域及び前記大領域における前記検出回数よりも多くなるように制御する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記情報処理装置は、前記位置センサーとして、第1の位置センサーと第2の位置センサーとを備え、
前記検出回数制御部は、取得された前記検出精度情報に基づいて、前記第1の位置センサーと前記第2の位置センサーのうちいずれか一方を選択して動作させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記検出回数制御部は、前記第1の位置センサーの検出性能と前記第2の位置センサーの検出性能とを数値化し、数値が大きいいずれか一方の位置センサーを選択して動作させる、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記検出回数制御部は、前記第1の位置センサー及び前記第2の位置センサーの検出性能の数値が閾値よりも小さい場合には、前記第1の位置センサー及び前記第2の位置センサーを所定期間停止させる、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記検出回数制御部は、過去に検出された前記位置情報から現時点の前記位置情報を予測可能な場合には、前記位置センサーを停止させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記情報処理装置は、ユーザの行動を認識するための行動認識部を更に備え、
前記検出回数制御部は、前記行動認識部の認識結果に基づいて、前記検出回数を制御する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記検出回数制御部は、前記行動認識部により認識された前記ユーザの行動の種類に応じて、前記検出回数を制御する、請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記検出回数制御部は、前記行動認識部により認識された前記ユーザの一の行動の継続時間を予測し、予測した前記継続時間の間、前記位置センサーを停止させる、請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項13】
位置情報を検出する位置センサーの検出結果に基づいて、前記位置センサーの検出精度に関する検出精度情報を取得することと、
取得された前記検出精度情報に基づいて、前記位置センサーの検出回数を制御することと、
を含む、情報処理方法。
【請求項14】
コンピュータに、
位置情報を検出する位置センサーの検出結果に基づいて、前記位置センサーの検出精度に関する検出精度情報を取得することと、
取得された前記検出精度情報に基づいて、前記位置センサーの検出回数を制御することと、
を実行させるためのプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−42360(P2013−42360A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−177850(P2011−177850)
【出願日】平成23年8月16日(2011.8.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】