説明

情報処理装置、情報処理方法、情報処理システムおよびプログラム

【課題】i−Linkなどで接続されているDVCRのビデオデータを容易にリンクし管理し所望の形態で利用することができる信号処理装置を提供する。
【解決手段】ビデオデータなどのストリーミングデータは、位置情報ファイルの中で、特定の位置を規定するためのgpoiタグに対応つけられたoptional-mediaリンクタグにより規定され管理され使用が制御される。オプショナルメディアリンクには、接続された機器およびそのフォーマット情報を指定するためのformat属性、format属性で指定された接続機器内においてさらに対象を特定するためのid属性、属性inおよび属性out は、指定したデータの再生開始位置および終了位置を指定するためのin属性およびout 属性、および、再生回数を指定するためのrepeat属性の5つの属性を記述することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばビデオデータやテレビジョン放送の受信信号などの通常はファイルシステム内で管理されない信号を処理するビデオカセットレコーダやテレビチューナなどの信号処理装置を、容易に制御し使用することのできる信号処理方法、信号処理装置、信号処理システムおよび信号処理装置の制御情報が記録された機械読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
情報機器の小型化や高性能化あるいは情報のディジタル化といった電子情報技術の進展により、種々の信号処理装置、具体的には種々のAV機器、データ記録再生装置、通信装置あるいは情報処理装置などが普及している。
そしてこれらの各機器、装置においては、種々の方法でデータ、信号の管理を行なっている。
たとえば、コンピュータなどの情報処理装置や、ディスク状記録媒体を記録媒体とする記録装置などにおいては、ディレクトリ構造によりファイルを管理するいわゆるファイルシステムにより、ファイルを単位としてたデータを管理している場合が多い。このファイルシステムにおいては、パスあるいはURLを指定することによりファイルを特定することができる。
一方、カムコーダなどで記録されたビデオデータやテレビジョン放送の信号などにはファイルの概念はなく、一連のストリームデータとして、その内容に依存した特定の信号形式により管理されている場合が多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、前述したような多種多様な情報処理装置、信号処理機器の普及にともなって、これまで単独で動作していた各装置をリンクして統合的に使いたいという要望が高まりつつある。すなわち、そのような種々の全ての機器間で任意にデータを交換したり、データを一元的に管理したり、あるいは、種々の機器が協動、連動して所望の情報処理や情報の提供などを行ないたいという要望が高まっている。
【0004】
しかしながらこれまでは、ファイルシステムというデータ管理環境、あるいは、特定の信号形式の管理環境を効率よく簡単にリンクする手法は確立されておらず、そのようなデータの一元的管理はできなかった。
たとえば、基本的にファイルシステムにより管理されている制御装置に対して、コントロール端子やi−Linkにより接続されている機器およびその機器上で扱われている信号などは、制御装置内のソフトウェアにより通常のファイルデータと同様に扱うのは難しく、I/O装置に対してコマンドを出力することによりようやくデータとして取り込めるような状況である。
そしてこのことは、種々の情報やデータを連係させてより効率のよい情報システムを構築する際などに障害となっており、改善が望まれている。
【0005】
したがって本発明の目的は、たとえばコントロール端子やi−Linkで接続されている信号処理装置などで扱われており、通常はファイルシステムにより管理されていないたとえばビデオデータやテレビジョン信号などの信号を、容易にリンクし、管理し、所望の形態で利用することができるようにするための信号処理方法および信号処理装置を提供することにある。
また本発明の他の目的は、そのような信号処理装置で扱われている種々の信号を、容易にリンクし、一元的に管理し、所望の形態で利用する信号処理システムを提供することにある。
さらに本発明の他の目的は、そのようなデータを、容易にリンクし、管理し、所望の形態で利用することができるようにするための信号処理装置の制御情報が記録された機械読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明に関わる信号処理方法は、任意の信号に対して、前記信号の信号形式を特定する第1の情報および当該信号の所望の箇所を特定する第2の情報を記載した制御情報を設定し、前記設定された制御情報に基づいて、前記信号を処理する装置を制御し、前記信号の前記特定された所望の箇所の信号を得る。
【0007】
好適には、前記制御情報は、前記信号の所望の箇所と対応付けられた任意の場所を示す情報をさらに有し、前記信号を処理する装置の制御は、前記対応付けられた場所が選択された場合に前記特定された所望の箇所の信号が得られるように行なう。
また好適には、前記対応付けられた場所の選択は、前記特定された所望の箇所の信号を得る場所が、前記対応付けられた場所の所定の範囲内となった場合を含む。
【0008】
特定的には、前記制御情報は、前記信号を処理する装置の形式を特定する第3の情報をさらに含む。
また特定的には、前記制御情報は、前記信号により提供される情報を識別する第4の情報をさらに含む。
また特定的には、前記第2の情報は、前記信号の前記所望の箇所を特定するのに必要な所定の物理的パラメータ情報を含む。
また特定的には、あ前記制御情報は、前記信号の所望の箇所をくり返し出力する回数の情報をさらに含む。
【0009】
さらに特定的には、前記第3の情報は、前記信号がテレビジョンまたはラジオの放送信号である場合には、当該テレビジョンまたはラジオの放送元を特定することのできる情報である。
さらに特定的には、前記物理的パラメータ情報は、前記信号が任意の記録媒体に記録された信号である場合には、前記記録された信号のタイムコード、トラック番号、または、セクタ番号を示す情報である。
さらに特定的には、前記物理的パラメータ情報は、前記信号がテレビジョンまたはラジオの放送信号である場合には、当該テレビジョンまたはラジオのチャンネルまたは周波数を示す情報である。
【0010】
また、本発明に係る信号処理装置は、任意の信号の所望の箇所を、前記信号の信号形式を特定する第1の情報および当該所望の箇所を特定する第2の情報を記載した制御情報により設定する制御情報設定手段と、前記設定された制御情報に基づいて、前記信号を処理する装置を制御し、前記所望の箇所の信号を得る制御手段とを有する。
【0011】
特定的には、前記制御手段は、前記制御情報に基づいて前記信号を処理する装置を制御し、当該装置より前記特定された所望の箇所の信号を出力させる。
また特定的には、前記制御手段は、前記制御情報に基づいて前記信号を処理する装置を制御し、当該装置より前記特定された所望の箇所の信号を獲得し、前記獲得した前記所望の箇所の信号を出力する出力手段をさらに有する。
【0012】
好適には、当該信号処理装置の場所を検出する場所検出手段と、前記検出された場所を表示する表示手段とをさらに有する。
また好適には、前記表示手段は、当該信号処理装置の場所の周辺の地図情報に、当該信号処理装置の場所を示す情報を重畳して表示する。
また好適には、前記制御情報は、着脱可能なカード状記録媒体に記録され、前記制御情報設定手段は、前記カード状記録媒体より前記制御情報を読込み、当該読み込んだ制御情報を設定する。
【0013】
また、本発明に係わる信号処理システムは、任意の信号の処理を行なう第1の信号処理装置と、所望の信号処理を行なう信号処理装置であって、前記第1の信号処理装置において処理が行なわれる信号の所望の箇所を、前記信号の信号形式を特定する第1の情報および当該所望の箇所を特定する第2の情報を記載した制御情報により設定する制御情報設定手段と、前記設定された制御情報に基づいて、前記第1の信号処理装置を制御し、実質的に前記特定された所望の箇所の信号を出力する制御手段とを有する第2の信号処理装置とを有する。
【0014】
特定的には、前記第1の信号処理装置は、オーディオテープおよびビデオテープを含む任意のテープ状記録媒体へのデータ記録装置である。
また特定的には、前記第1の信号処理装置は、テレビジョン放送波およびラジオ放送波を含む任意の電波受信装置である。
また特定的には、前記第2の信号処理装置は、移動体に搭載されるナビゲーション装置である。
また特定的には、前記第2の信号処理装置は、コンピュータ装置である。
【0015】
また、本発明に係わる信号処理装置の制御情報が記録された機械読み取り可能な記録媒体は、任意の信号に対して、前記信号の信号形式を特定する第1の情報および当該信号の所望の箇所を特定する第2の情報を所定のフォーマットで記載した制御情報であって、前記信号処理装置を制御し、前記特定された所望の箇所の信号を得る信号処理装置の制御情報が記録される。
【発明の効果】
【0016】
このように本発明によれば、たとえばコントロール端子やi−Linkで接続されている信号処理装置などで扱われており、通常はファイルシステムにより管理されていないたとえばビデオデータやテレビジョン信号などの信号を、容易にリンクし、管理し、所望の形態で利用することができるようにするための信号処理装置の制御方法および信号処理装置を提供することができる。
また、そのような信号処理装置で扱われている種々の信号を、容易にリンクし、一元的に管理し、所望の形態で利用する信号処理システムを提供することができる。
さらに、そのようなデータを、容易にリンクし、管理し、所望の形態で利用することができるようにするための信号処理装置の制御情報が記録された機械読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態のナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1に示したナビゲーションシステムのメモリスティックの詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、位置情報ファイルの一具体例を示す図である。
【図4】図4は、図1に示したナビゲーションシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】図5は、図1に示したナビゲーションシステムにおいて、外部データをリンク可能な状態を示す画面表示を説明するための図である。
【図6】図6は、位置情報ファイルの他の具体例を示す図である。
【図7】図7は、図1に示したナビゲーションシステムの変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の一実施の形態について、図1〜図5を参照して説明する。
本実施の形態においては、LCD画面上に走行場所周辺の地図を表示するとともに、目的地までの誘導を行なう車載ナビゲーションシステムであって、特に、予め設定した所定の位置の周辺に達すると、その位置に関連のある画像であって、接続されたデジタルビデオカセットテープレコーダ(DVCR)にセットしてあるビデオテープの特定の部分の画像を表示するようにしたナビゲーションシステムを例示して本発明を説明する。
【0019】
まず、そのナビゲーションシステムの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、ナビゲーションシステム100の構成を示すブロック図である。
ナビゲーションシステム100は、ナビゲーション装置110、メモリスティック130およびデジタルビデオカセットテープレコーダ(DVCR)140を有する。
そのナビゲーション装置110は、CPU111、バス112、ROM113、RAM114、操作ボタン115、操作部116、LCDコントローラ117、LCD118、CD−ROMドライブ119、CD−ROMコントローラ120、DVーIF部121、GPS受信部122、ジャイロ123およびMSーIF部124を有する。
【0020】
以下、各部の構成について説明する。
CPU111は、ナビゲーション装置110が全体として所望の動作をするように、その各構成部を制御する。
まずCPU111は、ナビゲーション装置としての処理を行なう。具体的には、GPS受信部122より入力されるGPS受信情報およびジャイロ123より入力される検出された方向情報などに基づいて、車両の位置、進行方向および進行速度などの情報を算出する。そして、その算出結果に基づいて、CD−ROMドライブ119から適切な地図情報(位置情報と言う場合もある)を読み出すようにCD−ROMコントローラ120を制御する。また、その読み出した地図が適切な方向で適切にLCD118に表示されるように、LCDコントローラ117を制御する。
【0021】
また、CPU111は、車両が予め設定した所定の位置の周辺に達した場合に、その走行位置に対する付加情報を運転者に提供するための処理を行なう。具体的には、CPU111は、前述したように車両の位置を検出しその周辺の地図情報をLCD118に表示させたら、メモリスティック130に記憶されている位置情報ファイルを検索し、LCD118に地図を表示した地域内に対して、何らかの位置情報ファイルが設定されていないかどうかを調べる。そして、何らかの位置情報ファイルが設定されていた場合には、その位置情報ファイルにリンクされている付加情報を検索し、LCD118に表示する。
【0022】
この時、位置情報ファイルにリンクされているデータとしては、たとえばCD−ROMドライブ119やメモリスティック130に格納されている情報などナビゲーション装置110内の情報がリンクされている場合と、DVCR140などの外部機器のデータがリンクされている場合がある。
前者のリンクの場合、そのデータはナビゲーション装置110内のファイルシステムに従ったパス指定により特定されるので、CPU111はこれを読み出して、LCDコントローラ117を介してLCD118に表示すればよい。
【0023】
一方後者のリンクは、そのようなパス指定によっては指定できないファイルシステム外の外部機器へのデータへのリンクである。ナビゲーション装置110においては、DVーIF部121を介して接続されたDVCR140上の媒体に記録されているビデオデータが参照される場合がこの場合に該当する。なお、以後このような外部機器へのリンクをオプショナルメディアリンクと言う。
【0024】
このようなデータを抽出する場合には、各データごとにその媒体や機器に応じた特殊な制御が必要であり、これまでは必然的にそのデータの指定方法も各データの種類ごとに違うのが通常であった。しかし、ナビゲーション装置110においては、そのようなデータに対しても、共通のフォーマットである位置情報ファイルにおいて指定を行なう。
そのために、CPU111は、メモリスティック130より読み出した位置情報ファイルにそのオプショナルメディアリンクの記述があった場合には、これを解析し、対応するデバイスコントローラにその機器独自の制御情報を印加して、リンクされている所望のデータを要求する。
【0025】
そして、データが入力されたら、同じくそのデバイスコントローラを制御することにより、また、自らが処理を行なうことにより、そのデータをナビゲーション装置110内で取り扱い可能な形式の信号に変換した上で、LCDコントローラ117を介してLCD118に表示する。
なお、本発明に係るこの位置情報ファイルのオプショナルメディアリンクの記述方法などについては、後に詳細に説明する。
【0026】
バス112は、CPU111と各構成部とを接続するナビゲーション装置110内のシステムバスである。
ROM113は、CPU111が、前述したようなナビゲーションあるいは所望の付加情報の提供などの処理を実行するための処理プログラムや、その際に各構成部で参照するパラメータなどが記憶されているメモリである。
RAM114は、同じくそのような処理が実行される際に、CPU111および各構成部が生成したデータ、処理中のデータなどを記憶するメモリである。
【0027】
操作ボタン115は、ナビゲーション装置110の利用者により操作される本来具わる操作手段である。
操作部116は、利用者による操作ボタン115の操作を検出し、その操作内容に基づく信号を生成して、CPU111あるいはLCDコントローラなど、その操作内容に基づく所定の構成部に出力する。
LCDコントローラ117は、バス112を介してCPU111、CD−ROMコントローラあるいはDVーIF部121などより入力される地図情報(位置情報)や付加情報を、LCD118に表示するためのコントローラである。
【0028】
LCD118は、LCDコントローラ117により制御され、入力される所望の画像データを表示する液晶表示装置である。より具体的には、CD−ROMコントローラ120を介してCD−ROMドライブ119に搭載されたCD−ROMより読み出された画像データや、DV−IF部121を介してDVCR140において再生された画像データなどが、LCD118に表示される。
【0029】
CD−ROMドライブ119は、地図情報および任意の付加情報を有するCD−ROM媒体が搭載され、CD−ROMコントローラ120からの要求に応じて搭載したCD−ROM媒体を検索し、所望の地域の地図情報および付加情報を検索し出力する。
CD−ROMコントローラ120は、CPU111からの要求に基づいてCD−ROMドライブ119を制御し、所望の地域の地図情報および付加情報を獲得し、LCDコントローラ117に出力する。
DVーIF部121は、i−Linkにより接続されたDVCR140とのインターフェイスおよび信号処理部である。DVーIF部121は、CPU111からの命令に基づいてDVCR140を制御し、DVCR140より所定のデータを読み出してLCDコントローラ117に出力する。
【0030】
GPS受信部122は、GPS電波を受信し、受信した信号に基づいて車両の位置を検出するためのデータを生成しCPU111に出力する。
ジャイロ123は、車両の進行方向を検出し、その方向を示す信号をCPU111に出力する。
【0031】
MSーIF部124は、CPU111により制御され、メモリスティック130と通信を行なうためのインターフェイスである。
具体的には、MS−IF部124は、クロックを送信する第1の信号線(SCLK)、データの送受信を行なう第2の信号線(SDIO)、および、ステータスを送信する第3の信号線(SS)の、3本の信号線を介して、メモリスティック130と通信を行なう。
【0032】
メモリスティック130は、ナビゲーション装置110に装着された着脱可能なカード型の記録媒体である。本実施の形態のナビゲーション装置110においては、特に、付加情報の表示を制御するための位置情報ファイルが記憶されており、車両の位置に応じてアクセスされる。
メモリスティック130の構成について、図2を参照して詳細に説明する。
メモリスティック130は、コントロールIC131、フラッシュメモリ132および誤消去防止スイッチ133を有する。また、コントロールIC131は、シリアル/パラレル・パラレル/シリアル(S/P・P/S)インターフェイスシーケンサ134、ページバッファ135、フラッシュ・インターフェイス・シ−ケンサ136、ECCエンコード/デコーダ137、レジスタ138およびアトリビュートROM139を有する。
【0033】
コントロールIC131のS/P・P/Sインターフェイスシーケンサ134は、ナビゲーション装置110のMS−IF部124と通信を行ない、クロック信号SCLKおよびステータス信号SSの受信およびデータSDIOの送受信を行なう。
より具体的には、ナビゲーション装置110から送信されるデータSDIOを受信し、シリアルクロックSCLKに同期してパラレルデータに変換する。そして、変換したデータがコマンドであればレジスタ138に出力し、データであればページバッファ135に出力する。
また、ページバッファ135などから入力されるナビゲーション装置110への送信データをシリアルデータに変換し、データ線SDIOを介してナビゲーション装置110へ送信する。
【0034】
コントロールIC131のページバッファ135は、コントロールIC131より入力されるデータを1ページ(512バイト)ごとに記憶するメモリである。ページバッファ135に記憶されたデータは、ECCエンコード/デコーダ137により誤り訂正符号が付された後、フラッシュ・インターフェイス・シ−ケンサ136を介してフラッシュメモリ132に記憶される。
またページバッファ135には、フラッシュ・インターフェイス・シ−ケンサ136を介してフラッシュメモリ132より読み出されたデータが記憶される。そして、ECCエンコード/デコーダ137により誤り訂正が行なわれた後、適宜、S/P・P/Sインターフェイスシーケンサ134に出力される。
【0035】
フラッシュ・インターフェイス・シ−ケンサ136は、要求に応じて、ページバッファ135に記憶されているページごとのデータをフラッシュメモリ132に記憶し、また、フラッシュメモリ132に記憶されているデータをページごとに読み出し、ページバッファ135に記憶する。
【0036】
ECCエンコード/デコーダ137は、ページバッファ135に記憶されているフラッシュメモリ132に記憶されるデータに対して、誤り訂正符号を付加する。また、ページバッファ135に記憶されているフラッシュメモリ132より読み出されたデータに対して、誤り訂正処理を施す。
【0037】
レジスタ138は、S/P・P/Sインターフェイスシーケンサ134から入力されるコマンドデータに基づいて制御コマンドを発生する。たとえば、レジスタ138は、メモリスティック130の動作状態をみるための、リード・ステータス・レジスタ命令を受け取ると、誤消去防止スイッチ133の設定内容を検出し、その設定内容をレジスタにセットする。そして、このレジスタの内容を、S/P・P/Sインターフェイスシーケンサ134を介してナビゲーション装置110に送信する。
【0038】
アトリビュートROM139は、メモリスティック130のヴァージョン情報や初期設定値などの情報が記憶されているメモリである。このアトリビュートROM139に記憶されている初期設定の情報は、メモリスティック130がナビゲーション装置110に装着された最初にレジスタ138で生成された制御コマンドに基づいて読み出され、メモリスティック130内の各部の設定に使用される。
【0039】
フラッシュメモリ132は、実際に位置情報ファイルおよび付加情報を記憶する記憶部である。
【0040】
誤消去防止スイッチ133は、メモリスティック130に記憶されているデータを消去することが無いように、フラッシュメモリ132へのデータの書き込みを制限するためのスイッチである。
【0041】
DVCR140は、SD方式でNTSC信号対応の民生用デジタルビデオカセットテープレコーダである。DVCR140は、DVーIF部121を介してナビゲーション装置110と接続されており、CPU111から入力される制御信号に基づいてDVーIF部121より印加される要求に基づいて、所望のビデオデータを再生し、DVーIF部121に出力する。
ナビゲーションシステム100は、このような構成である。
【0042】
次に、メモリスティック130に記憶され、前述したようにLCD118における付加情報の表示などに利用される位置情報ファイルについて図3を参照して説明する。
なお、前述したように、位置情報ファイルにリンクされるデータとしては、ナビゲーション装置110内のパスで指定できるファイルと、オプショナルメディアリンクによりリンクされる外部データとがある。ここでは、オプショナルメディアリンクにより外部データが指定されている位置情報ファイルについて説明する。
【0043】
図3は、その位置情報ファイルの例を示す図である。
1行目〜3行目は、この位置情報ファイルの記述のフォーマットなどを明示しその設定を行なっている。たとえば、この位置情報ファイルがXML(eXtensible Markup Language)を用いたフォーマットであることなどがここで設定されている。
4行目〜7行目は、使用されている測地系、座標系、情報作成者、情報作成日時などが記述されるformatタグである。
【0044】
8行目〜17行目のgpoiタグは、特定の位置を規定するための記述である。
9行目のindex タグは、緯度および経度を有する位置情報、その位置の種類を示す情報、その位置が移動体か否かを示す情報、および、測地系などを記述する検索用タグである。
また、11行目から17行目までのpoi タグにおいて実際に位置を規定している。ここでは、13行目のlat タグにより緯度が指定され、14行目のlon タグにより経度が指定されている。
【0045】
18行目から22行目までのlinkfileタグは、8行目〜17行目において規定された位置に対応付けられた付加情報、付加データを示す。
ここでは、前述したように、optional-mediaリンクタグにより、対応するデータが規定されている例を示す。
optional-mediaリンクは、リンクするデータが、コントロール端子、i−Link端子などを介して接続されている外部の機器のデータの場合に用いられる、外部接続されているメディア内のデータへのリンク先と、それに関する情報を規定する記述である。
【0046】
このオプショナルメディアリンクについて詳細に説明する。
このoptional-mediaリンクは、(1)に示すような書式で記述される。
【0047】
[数1]

<optional-media format="フォーマット" id="識別名" in="開始位置 out="停止位置" repeat="再生回数"> </optional-media> …(1)

【0048】
(1)に示すように、オプショナルメディアリンクの記述には、format、id、in、out およびrepeatの5つの属性を記述することができる。
属性formatは、接続された機器およびそのフォーマット情報を指定するための属性であり、オプショナルメディアリンクの必須の記述事項である。この属性formatは、基本的には、表1に示すような機器およびフォーマットのいずれかが記載される。それ以外のリンクを新たに規定して使用してもよいが、その場合は、機器が明示的な文字列を使用するのが好適である。
【0049】
【表1】

【0050】
属性idは、format属性で指定された接続機器内においてさらに対象を特定するための属性であり、必要に応じて記述される。
属性idの具体的な記述内容は、接続機器により異なる。
たとえば、接続機器がカセットテープ、ビデオテープ、CDなどのメディアを扱う機器であった場合には、このid属性により、たとえば「id="ID0000816"」、「id="Seaside Music"」と言うように、そのメディアの名称や識別番号を記述する。
また、接続機器がラジオやテレビジョンなどの場合には、このid属性により、たとえば「id="TV JAPAN" 」、「id="JAPAN FM" 」と言うように、チャンネルの名称を記述する。
【0051】
属性inおよび属性out は、指定したデータの再生開始位置および終了位置を指定するための属性であり、必要に応じて記述される。
属性inおよび属性out の具体的な記述内容も、接続機器により異なる。
たとえば、取り扱い対象がカセットテープなどのメディアの場合には、たとえば「in="0:15:20.00" 」と言うように、”時間:分:秒”を記述する。
また、取り扱い対象がビデオテープなどのメディアの場合には、たとえば「in="0:32:10:00" 」と言うように、”時間:分:秒:フレームナンバ”を記述する。
【0052】
さらに、取り扱い対象がMDやCDなどのトラック情報を含むメディアの場合には、たとえば「in="7:2:5::00"」と言うように、”トラック:分:秒:セクタナンバ”を記述する。
また、取り扱い対象がラジオやテレビジョンなどの場合には、たとえば「in="CH9"」、「in="79.00Hz"」と言うように、このin属性およびout 属性で、チャンネル番号や周波数を記述する。
【0053】
属性repeatは、再生回数を指定するための属性であり、必要に応じて記述される。記述されなかった場合、再生回数は1とされる。また、「repeat="indefinite" 」と指定することにより、起動条件が満たされている限り、無限に再生を繰り返す。
【0054】
図3の位置情報ファイル19行目おび20行目の記述においては、format属性として"DVSDNT"が指定されており、表1を参照すると、民生用ディジタルVCRのSD方式のNTSC信号が、取り扱い対象として接続されたメディアであることが分かる。
また、id属性として”九州旅行No.2”が指定されており、このビデオテープのタイトルが”九州旅行No.2”であることがわかる。
また、in属性として"00:01:30:00" すなわち、1分30秒フレーム番号0というタイムコードが記述されている。そして、これにより12行目〜14行目に記述されているpos タグの示す緯度および経度と、このデジタルVCRのテープのタイムコードのデータが関連付けられている。
以上が、位置情報ファイルの説明である。
【0055】
次に、ナビゲーションシステム100の動作について図4および図5を参照して説明する。
図4は、ナビゲーションシステム100の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、運転者により操作ボタン115を介して位置情報の表示が要求された場合に、ナビゲーションシステム100はナビゲーション動作および所望の情報の提供処理を開始する。
通常のナビゲーション動作としては、GPS受信部122はGPS信号を受信し、ジャイロ123は車両の進行方向などを検出し、これら受信および検出された信号に基づいてCPU111が車両の位置、進行方向および進行速度などを算出する。
そして、CPU111は、CD−ROMコントローラ120を介してCD−ROMドライブ119から地図情報(位置情報)を読み出し、LCDコントローラ117を介してLCD118に表示する。
【0056】
このような位置情報の表示と実質的に並行して、ナビゲーションシステム100は表示されている地図内の位置にリンクされている付加情報の検索および表示を行なう。
すなわち、まず、メモリスティック130の記憶部132より、表示すべき位置情報ファイルを検索する(ステップS11)。
次に、そのファイルの中からoptional-mediaタグを検索する(ステップS12)。optional-mediaタグが存在しない場合は、位置情報をそのままLCD118に表示しておく(ステップS13)。
【0057】
optional-mediaタグがある場合は、記述されているformat属性を解析し、記載されている外部データとリンクすることが可能か否かを判断する(ステップS14)。
そして、リンクを実現することは不可能な場合は、位置情報をそのままLCD118に表示する(ステップS15)。たとえば、format="VHSNT"の記述があるものの、NTSCのVHSビデオが接続されていない場合などは、リンクを実現することは不可能なので、位置情報をそのままLCD118に表示することになる。
【0058】
指定された外部データとのリンクが可能と判断された場合には、リンクが可能であることを利用者に知らせるための表示をLCD118において行なう(ステップS16)。具体的には、その対応付けられている位置に、たとえば図5に示すように「MOVIE」などの表示を行ない、その場所にリンクされている何らかの付加情報が存在することを利用者に知らせる。
そして、利用者がこの「MOVIE」を選択した場合には、リンクを起動する条件が整っているものとして(ステップS17)、opotional-media タグの情報に基づいてリンクを開始する(ステップS19)。
【0059】
図3に示す位置情報ファイルにおいては、id="九州旅行No.2" となっているために、DVCR140に挿入されているカセットの名称を確認し、もし違っている場合には利用者に正しいテープの挿入を促す。そして、正しいテープが挿入されたら、in="00:01:30:00"の記述に従って、そのタイムコードの位置から再生を開始する。
この再生された画像は、DVCR140を介しては閲覧可能であるが、DVーIF部121およびLCDコントローラ117を介してLCD118にも表示することができる。
【0060】
なお、ステップS17において、利用者が「MOVIE」を選択しなかった場合には、リンクを起動する条件が整っていないものとして、位置情報をそのまま表示する(ステップS18)。
このような、ナビゲーションおよびリンク情報表示の処理を、ナビゲーションシステム100は順次繰り返す。
以上が、ナビゲーションシステム100の動作の説明である。
【0061】
このように、本実施の形態のナビゲーションシステム100においては、図3に示したようなフォーマットおよび内容の位置情報ファイルを記述することにより、DVCR140、より一般的にはコントロール端子やi−Link端子で接続されている機器を容易にリンクすることができる。
その結果、ナビゲーションシステム100においては、様々なフォーマットのデータを一元的に管理し、容易に利用することができるようになる。
【0062】
また、ナビゲーションシステム100においては、リンクを開始する際に、formatタグの内容などを参照して、本当にリンク可能なデータか否か、リンクな状態となっているか否かを確認できるようになっている。このことは、結果的に、多種多様な機器やデータの、種々の状態に適切に対処できることを意味し、このような方法によるデータの一元的な管理、利用を一層促進させる。
【0063】
また、前述した位置情報ファイルのフォーマットのオプショナルメディアリンクの記述の箇所においては、接続機器がラジオやテレビジョンなどの場合のid属性は、たとえば「id="TV JAPAN" 」、「id="JAPAN FM" 」と言うように、放送局の名称を記載するものとし、ここではテレビチャンネルや周波数は記載しないものとした。その結果、使用する位置が変わることにより、テレビチャンネルの割り振りや周波数が代わったとしても、位置情報ファイルの記述を変える必要がなく好ましい。
【0064】
なお、本発明は本実施の形態に限られるものではなく、任意好適な種々の改変が可能である。
たとえば、前述した実施の形態においては、外部データとのリンクの実行の際に、一旦利用者に問い合わせを行ない確認を行なうようになっているが、このような動作形態に限られるものではない。
たとえば、利用者の確認なくに、車両の位置がその対応する位置の周辺になった時には、無条件でリンクを実行するようにしてもよい。図4に示したフローチャートのステップS17の処理に相当するこのような動作手順の詳細は、同じ位置情報ファイルであってもそれを解析するCPU111あるいは各デバイスコントローラのデコード部分の設定を変更することにより任意に変更することができ、そのように任意に設定してよい。
【0065】
しかしながら、一方でこのような利用者の問い合わせを経ずに自動的にリンクを実行する処理を、CPU111あるいはデバイスコントローラの処理手順に依存せず明示的に設定することも可能である。
そのような位置情報ファイルの設定例を図6に示す。
図6の21行目〜26行目に示したactive-conditionタグは、リンクの実行を自動的に行なうためのタグである。
すなわち、23行目のoutmost タグにより作用が及ぶ範囲の外周を規定し、24行目のinmostタグにより作用が及ぶ範囲の内周を規定している。中心はpos タグにより指定されている位置である。
【0066】
したがって、図6に示す位置情報ファイルは、pos タグに示した北緯35.66778度、東経139.7686度の位置から半径500メ−トル以内の全てのエリアで起動条件が真となり、この範囲内にいるのならばリンクを実行するという記述となる。
なお、この条件は、図4に示したフローチャートのステップS17において吟味される条件となる。
そしてその結果、車両がこの設定されたエリアにきたら自動的にビデオが再生され、また、そのエリアからはずれら自動的に表示は終了される。
このように、active-conditionタグを使用することにより、リンクの起動を自動的に行なうこともできる。
【0067】
また、前述した実施の形態においては、外部情報機器としてDVCR140を示し、これにより提供されるデータを位置情報ファイルにより適切に参照できることを示した。しかし、外部情報機器としては、これに限られるものではなく、任意の機器に対応するようにしてよい。
たとえば、図7に示すナビゲーションシステム100bにおいては、前述したナビゲーションシステム100に対して、さらに、AM/FM/TVチューナ125、MDインターフェイス126およびMDドライブ150を追加した構成である。
【0068】
このような構成のナビゲーションシステム100bであれば、DVCR、CD、オーディオMD、FMラジオ、AMラジオ、テレビジョン放送などの、より多くの機器あるいは信号とリンクすることができる。
そして、たとえば、交通情報を流しているエリアに入ったら自動的にAMラジオのスイッチを入れてチャンネルを合わせたり、あるいは、ある場所に近づくと特定の音楽が流れる、というような位置情報データを作成することが可能となる。
【0069】
また、前述した位置情報ファイルのフォーマットの、特うにオプショナルメディアリンクの記述の箇所においては、接続機器がラジオやテレビジョンなどの場合のid属性は、たとえば「id="TV JAPAN" 」、「id="JAPAN FM" 」と言うようなチャンネルの名称を記述するものとした。しかし、ここでチャンネル番号や、周波数などを記述するようにしてもよい。
ただし、その場合は、使用する位置が変わることにより、テレビチャンネルの割り振りや周波数が代わった場合には、位置情報ファイルの記述も変える必要があるので注意を要する。
【0070】
また、前述した実施の形態は、いずれも車載ナビゲーションシステムを例示したが、本発明はこれに限られるものでない。たとえば、パーソナルコンピュータなどからのビデオデータや放送電波のコントロールなどに適用してもよい。
【0071】
また、前述した実施の形態においては、位置情報ファイルはメモリスティック130内に記憶するものとしたが、メモリスティック130でなくてもよい。任意の可搬型の記録媒体でもよいし、ナビゲーションシステム100内の図示せぬ記憶部に記憶してもよい。
【0072】
また、前述した実施の形態においては、DVCR140から得られた画像を、LCD118に表示するようにしていた。しかしながら、本発明の主旨は、ナビゲーション装置110よりDVCR140を制御し、所望のデータを出力させることにあり、その先はナビゲーション装置110に限られるものではない。すなわち、DVCR140がそもそも表示部を有する装置であれば、DVCR140のその表示部に選択された画像を表示するようにしてもよい。これは、図7に示したナビゲーションシステム100bにおいて、ナビゲーション装置110からの制御によりAM/FM/TVチューナ125が制御され音声がAM/FM/TVチューナ125より出力される場合に相当するものであって、そのような形態も本発明の範囲内である。
【0073】
また、前述した実施の形態においては、位置情報ファイルはCPU111において解析され、各デバイスコントローラに適した命令に変換され、各デバイスコントローラに印加されるものとした。しかしながら、CPU111は単に位置情報ファイルのオプショアルメディアリンクの必要部分のみを解析し、適宜デバイスコントローラにその記述を送信するようにし、各デバイスコントローラの側においてオプショナルメディアリンクの記述の必要部分を解析し、自らが制御する信号処理装置を制御するのに適したコードに変換し、制御を行なうようにしてもよい。
【符号の説明】
【0074】
100…ナビゲーションシステム、110…ナビゲーション装置、111…CPU、112…バス、113…ROM、114…RAM、115…操作ボタン、116…操作部、117…LCDコントローラ、118…LCD、119…CD−ROMドライブ、120…CD−ROMコントローラ、121…DVーIF部、122…GPS受信部、123…ジャイロ、124…MSーIF部、125…AM/FM/TVチューナ、126…MDインターフェイス、130…メモリスティック、131…コントロールIC、132…フラッシュメモリ、133…誤消去防止スイッチ、134…S/P・P/Sインターフェイスシーケンサ、135…ページバッファ、136…フラッシュ・インターフェイス・シ−ケンサ、137…ECCエンコード/デコーダ、138…レジスタ、139…アトリビュートROM、140…DVCRドライブ、150…MDドライブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
任意の信号に対して、前記信号の信号形式を特定する第1の情報および当該信号の所望の箇所を特定する第2の情報を記載した制御情報を設定し、
前記設定された制御情報に基づいて、前記信号を処理する装置を制御し、前記信号の前記特定された所望の箇所の信号を得る
信号処理方法。
【請求項2】
前記制御情報は、前記信号の所望の箇所と対応付けられた任意の場所を示す情報をさらに有し、
前記信号を処理する装置の制御は、前記対応付けられた場所が選択された場合に前記特定された所望の箇所の信号が得られるように行なう
請求項1に記載の信号処理方法。
【請求項3】
前記対応付けられた場所の選択は、前記特定された所望の箇所の信号を得る場所が、前記対応付けられた場所の所定の範囲内となった場合を含む
請求項2に記載の信号処理方法。
【請求項4】
前記制御情報は、前記信号を処理する装置の形式を特定する第3の情報をさらに含む
請求項3に記載の信号処理方法。
【請求項5】
前記制御情報は、前記信号により提供される情報を識別する第4の情報をさらに含む
請求項3に記載の信号処理方法。
【請求項6】
前記第3の情報は、前記信号がテレビジョンまたはラジオの放送信号である場合には、当該テレビジョンまたはラジオの放送元を特定することのできる情報である
請求項5に記載の信号処理方法。
【請求項7】
前記第2の情報は、前記信号の前記所望の箇所を特定するのに必要な所定の物理的パラメータ情報を含む
請求項3に記載の信号処理方法。
【請求項8】
前記物理的パラメータ情報は、前記信号が任意の記録媒体に記録された信号である場合には、前記記録された信号のタイムコード、トラック番号、または、セクタ番号を示す情報である
請求項7に記載の信号処理方法。
【請求項9】
前記物理的パラメータ情報は、前記信号がテレビジョンまたはラジオの放送信号である場合には、当該テレビジョンまたはラジオのチャンネルまたは周波数を示す情報である
請求項7に記載の信号処理方法。
【請求項10】
前記制御情報は、前記信号の所望の箇所をくり返し出力する回数の情報をさらに含む
請求項3に記載の信号処理方法。
【請求項11】
任意の信号の所望の箇所を、前記信号の信号形式を特定する第1の情報および当該所望の箇所を特定する第2の情報を記載した制御情報により設定する制御情報設定手段と、
前記設定された制御情報に基づいて、前記信号を処理する装置を制御し、前記所望の箇所の信号を得る制御手段と
を有する信号処理装置。
【請求項12】
前記制御情報設定手段は、任意の場所を示す情報と前記信号の所望の箇所とを対応付けて設定し、
前記制御手段は、前記対応付けられた場所が選択された場合に、前記制御情報に基づいて前記信号を処理する装置を制御し、実質的に前記特定された所望の箇所の信号を出力する
請求項11に記載の信号処理装置。
【請求項13】
前記対応付けられた場所の選択は、当該信号処理装置の場所が、前記対応付けられた場所の所定の範囲内となった場合を含む
請求項12に記載の信号処理装置。
【請求項14】
前記制御手段は、前記制御情報に基づいて前記信号を処理する装置を制御し、当該装置より前記特定された所望の箇所の信号を出力させる
請求項13に記載の信号処理装置。
【請求項15】
前記制御手段は、前記制御情報に基づいて前記信号を処理する装置を制御し、当該装置より前記特定された所望の箇所の信号を獲得し、
前記獲得した前記所望の箇所の信号を出力する出力手段をさらに有する
請求項13に記載の信号処理装置。
【請求項16】
当該信号処理装置の場所を検出する場所検出手段と、
前記検出された場所を表示する表示手段と
をさらに有する請求項13に記載の信号処理装置。
【請求項17】
前記表示手段は、当該信号処理装置の場所の周辺の地図情報に、当該信号処理装置の場所を示す情報を重畳して表示する
請求項16に記載の信号処理装置。
【請求項18】
前記制御情報は、着脱可能なカード状記録媒体に記録され、
前記制御情報設定手段は、前記カード状記録媒体より前記制御情報を読込み、当該読み込んだ制御情報を設定する
請求項11に記載の信号処理装置。
【請求項19】
任意の信号の処理を行なう第1の信号処理装置と、
所望の信号処理を行なう信号処理装置であって、
前記第1の信号処理装置において処理が行なわれる信号の所望の箇所を、前記信号の信号形式を特定する第1の情報および当該所望の箇所を特定する第2の情報を記載した制御情報により設定する制御情報設定手段と、
前記設定された制御情報に基づいて、前記第1の信号処理装置を制御し、実質的に前記特定された所望の箇所の信号を出力する制御手段と
を有する第2の信号処理装置と
を有する信号処理システム。
【請求項20】
前記制御情報設定手段は、任意の場所を示す情報と、前記任意の信号の所望の箇所とを対応付けて設定し、
前記制御手段は、前記対応付けられた場所が選択された場合に、前記制御情報に基づいて前記第1の信号処理装置を制御し、実質的に前記特定された所望の箇所の信号を出力する
請求項19に記載の信号処理システム。
【請求項21】
前記第1の信号処理装置は、オーディオテープおよびビデオテープを含む任意のテープ状記録媒体へのデータ記録装置である
請求項20に記載の信号処理システム。
【請求項22】
前記第1の信号処理装置は、テレビジョン放送波およびラジオ放送波を含む任意の電波受信装置である
請求項21に記載の信号処理システム。
【請求項23】
前記第2の信号処理装置は、移動体に搭載されるナビゲーション装置である
請求項20に記載の信号処理システム。
【請求項24】
前記第2の信号処理装置は、コンピュータ装置である
請求項20に記載の信号処理システム。
【請求項25】
任意の信号に対して、前記信号の信号形式を特定する第1の情報および当該信号の所望の箇所を特定する第2の情報を所定のフォーマットで記載した制御情報であって、
前記信号処理装置を制御し、前記特定された所望の箇所の信号を得る
信号処理装置の制御情報が記録された機械読み取り可能な記録媒体。
【請求項26】
前記信号処理装置の制御情報は、前記任意の信号の所望の箇所と対応付けられた任意の場所を示す情報をさらに有し、
前記信号処理装置の制御は、前記対応付けられた場所が選択された場合に、前記対応付けられた前記特定された所望の箇所の信号が出力されるように行なう
請求項25に記載の信号処理装置の制御情報が記録された機械読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−27204(P2010−27204A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−252065(P2009−252065)
【出願日】平成21年11月2日(2009.11.2)
【分割の表示】特願2000−398487(P2000−398487)の分割
【原出願日】平成12年12月27日(2000.12.27)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】