説明

情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよび情報処理システム

【課題】ユーザが所有する端末装置で視聴可能なコンテンツを購入する際に、ユーザの利便性を向上させることが可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置100は、ユーザ識別情報とユーザ識別情報に関連付けられた端末関連情報とを記憶する情報記憶部106を含む。端末関連情報は、端末識別情報と、機種情報とを含む。情報処理装置は、端末装置からのユーザ識別情報と端末識別情報とを含むアクセス要求に応じて、認証処理を行なう認証部102と、認証部での認証成功に応じて、認証されたユーザ識別情報に関連付けられた機種情報に基づいて、コンテンツサーバが提供するコンテンツのうち、少なくとも1つの端末装置のいずれかで出力可能なコンテンツを示すコンテンツリストを取得する取得部108と、コンテンツリストを端末装置に表示させるための表示情報を生成する表示情報生成部110とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置でのコンテンツ出力に係る情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよび情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のインターネットの普及により、コンピュータファイルを始めとした各種のコンテンツをネットワーク配信することが盛んに行なわれている。コンテンツ配信の対象は、映像、静止画、文書、音楽など幅広く、これらのコンテンツを視聴可能なユーザ端末装置(携帯電話、パーソナルコンピュータ、テレビ、電子書籍端末)でダウンロードして利用される。ユーザは、コンテンツを購入するためにアクセスした端末とは別の端末でのコンテンツの視聴を希望する場合も多く、そのためのいくつかの方式が提案されている。
【0003】
例えば、特開2002−269375号公報(特許文献1)には、ユーザ端末装置からコンテンツ管理サイトにユーザ登録を行なうと共に、当該コンテンツ管理サイトで購入したコンテンツが当該ユーザと関連付けて登録され、コンテンツの使用権とコンテンツがユーザ端末装置に送信される構成が開示されている。ユーザは、複数のユーザ端末装置において、当該使用権に基づいてコンテンツを取り込んで利用する。
【0004】
例えば、特開2004−126267号公報(特許文献2)には、通信端末がデータサーバにアクセスすることで、通信端末とは別のオーディオ機器がデータサーバから音楽配信等のサービス提供を受けて利用する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−269375号公報
【特許文献2】特開2004−126267号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
配信されるコンテンツには様々なファイル形式があるため、コンテンツの視聴が可能な端末装置は制限される。上記に示された技術によると、ユーザが自身の所有端末装置に対応したコンテンツを購入するためには、ユーザはどのコンテンツが自身の所有端末装置に対応しているのかをユーザ自身で調べてコンテンツを購入しなければならない。
【0007】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、ユーザが所有する端末装置で視聴可能なコンテンツを購入する際に、ユーザの利便性を向上させることが可能な情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよび情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のある局面に従うと、コンテンツを提供するコンテンツサーバとコンテンツを出力可能な端末装置と通信可能に構成された情報処理装置が提供される。情報処理装置は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報と、ユーザ識別情報に関連付けられた少なくとも1つの端末装置に関する端末関連情報とを記憶するための情報記憶部を含む。端末関連情報は、少なくとも1つの端末装置の各々について、当該端末装置を識別するための端末識別情報と、当該端末装置のコンテンツを出力する能力を示す機種情報とを含み、情報処理装置はさらに、端末装置からの、ユーザ識別情報と端末識別情報とを含むアクセス要求に応答して、情報記憶部に記憶された対応する情報を参照することで、認証処理を行なう認証部と、認証部での認証成功に応答して、情報記憶部に記憶された、認証されたユーザ識別情報に関連付けられた少なくとも1つの端末装置の機種情報に基づいて、コンテンツサーバが提供するコンテンツのうち、当該少なくとも1つの端末装置のいずれかで出力可能なコンテンツを示すコンテンツリストを取得する取得部と、取得部によって取得されたコンテンツリストを、端末装置に表示させるために用いられる表示情報を生成するための表示情報生成部とを含む。
【0009】
好ましくは、表示情報生成部は、コンテンツリストと機種情報とを含む第1の表示画面を生成し、第1の表示画面における機種情報は、コンテンツが出力可能か否かによって異なる態様で表示される。
【0010】
好ましくは、情報処理装置は、アクセス要求に含まれる端末識別情報が情報記憶部に存在しないときに、当該アクセス要求に含まれるユーザ識別情報に関連付けて当該端末識別情報を追加登録する登録部をさらに含む。登録部は、アクセス要求の送信元の端末装置に対して、当該端末識別情報に関連付けるべき機種情報の一覧を表示し、当該端末装置からの機種情報に対する選択を受信し、当該選択された機種情報と当該端末識別情報とを情報記憶部に書込む。
【0011】
好ましくは、端末識別情報に対応してコンテンツを出力する能力を示す機種情報を格納している機種情報格納装置と通信可能に構成された情報処理装置が提供される。情報処理装置は、アクセス要求に含まれる端末識別情報が情報記憶部に存在しないときに、当該アクセス要求に含まれるユーザ識別情報に関連付けて当該端末識別情報を追加登録する登録部をさらに含む。登録部は、当該端末識別情報に関連付けるべき機種情報をネットワークを介して機種情報格納装置から受信し、当該受信された機種情報と当該端末識別情報とを情報記憶部に書込む。
【0012】
好ましくは、取得部は、コンテンツサーバから取得した、機種情報に対応する少なくとも1つの第1のコンテンツリストを共通するコンテンツ別に集約することで、コンテンツ別に対応した機種情報を含む第2のコンテンツリストを作成する。
【0013】
好ましくは、情報処理装置は、コンテンツサーバに端末装置へのコンテンツの配信を指示する管理部をさらに含む。表示情報生成部は、第1の表示画面において選択されたコンテンツを出力可能な端末装置を示す端末装置選択情報と、当該選択されたコンテンツと、を含む第2の表示画面を生成し、管理部は、端末装置からの第2の表示画面における端末装置選択情報に対する選択を受信し、当該選択された端末装置選択情報に対応する端末装置にコンテンツを配信するようにコンテンツサーバに指示する。
【0014】
好ましくは、表示情報生成部は、第2の表示画面において、端末装置選択情報に対応する少なくとも1つの決済情報を併せて表示させる。
【0015】
本発明の別の局面に従う情報処理システムは、コンテンツを提供するコンテンツサーバと、コンテンツを出力可能な端末装置と、コンテンツサーバと端末装置と通信可能に構成された情報処理装置とを含む。情報処理装置は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報と、ユーザ識別情報に関連付けられた少なくとも1つの端末装置に関する端末関連情報とを記憶するための情報記憶部を含む。端末関連情報は、少なくとも1つの端末装置の各々について、当該端末装置を識別するための端末識別情報と、当該端末装置のコンテンツを出力する能力を示す機種情報とを含む。情報処理装置はさらに、端末装置からの、ユーザ識別情報と端末識別情報とを含むアクセス要求に応答して、情報記憶部に記憶された対応する情報を参照することで、認証処理を行なう認証部と、認証部での認証成功に応答して、情報記憶部に記憶された、認証されたユーザ識別情報に関連付けられた少なくとも1つの端末装置の機種情報に基づいて、コンテンツサーバが提供するコンテンツのうち、当該少なくとも1つの端末装置のいずれかで出力可能なコンテンツを示すコンテンツリストを取得する取得部と、取得部によって取得されたコンテンツリストを、端末装置に表示させるために用いられる表示情報を生成するための表示情報生成部とを含む。
【0016】
本発明のさらに別の局面に従うと、記憶手段を含むコンピュータが実行する情報処理方法が提供される。情報処理方法は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報と、ユーザ識別情報に関連付けられた少なくとも1つの端末装置に関する端末関連情報とを記憶手段に記憶するステップを含む。端末関連情報は、少なくとも1つの端末装置の各々について、当該端末装置を識別するための端末識別情報と、当該端末装置のコンテンツを出力する能力を示す機種情報とを含む。情報処理方法はさらに、端末装置からの、ユーザ識別情報と端末識別情報とを含むアクセス要求に応答して、記憶するステップにおいて記憶された対応する情報を参照することで、認証処理を行なうステップと、認証処理を行なうステップでの認証成功に応答して、記憶するステップによって記憶された、認証されたユーザ識別情報に関連付けられた少なくとも1つの端末装置の機種情報に基づいて、コンテンツサーバが提供するコンテンツのうち、当該少なくとも1つの端末装置のいずれかで出力可能なコンテンツを示すコンテンツリストを取得するステップと、取得するステップによって取得されたコンテンツリストを、端末装置に表示させるために用いられる表示情報を生成するステップとを含む。
【0017】
本発明のさらに別の局面に従う情報処理プログラムが提供される。情報処理プログラムは、コンピュータにユーザを識別するためのユーザ識別情報と、ユーザ識別情報に関連付けられた少なくとも1つの端末装置に関する端末関連情報とを記憶するステップを実行させる。端末関連情報は、少なくとも1つの端末装置の各々について、当該端末装置を識別するための端末識別情報と、当該端末装置のコンテンツを出力する能力を示す機種情報とを含む。情報処理プログラムはさらに、端末装置からの、ユーザ識別情報と端末識別情報とを含むアクセス要求に応答して、記憶するステップによって記憶された対応する情報を参照することで、認証処理を行なうステップと、認証処理を行なうステップでの認証成功に応答して、記憶するステップによって記憶された、認証されたユーザ識別情報に関連付けられた少なくとも1つの端末装置の機種情報に基づいて、コンテンツサーバが提供するコンテンツのうち、当該少なくとも1つの端末装置のいずれかで出力可能なコンテンツを示すコンテンツリストを取得するステップと、取得するステップによって取得されたコンテンツリストを、端末装置に表示させるために用いられる表示情報を生成するステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明によれば、ユーザが所有する端末装置で視聴可能なコンテンツを購入する際に、ユーザの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施の形態に従う情報処理装置を含む情報処理システムの全体構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に従う情報処理サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に従うユーザ端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に従う情報処理サーバの機能構成を示す模式図である。
【図5】本発明の実施の形態に従う情報記憶部のデータ構造を示すイメージ図である。
【図6】本発明の実施の形態に従う情報処理システムにおいて実行される処理手順を示すシーケンス図である。
【図7】本発明の実施の形態に従う情報処理システムにおいて実行されるユーザ新規登録処理手順を示すフローチャートである。
【図8】ユーザ端末装置に表示されるログイン画面の一例を示した図である。
【図9】ユーザ端末装置に表示される新規登録画面の一例を示した図である。
【図10】情報処理サーバに送信されるユーザ識別情報のデータ構造を示すイメージ図である。
【図11】本発明の実施の形態に従う情報処理システムにおいて実行される端末識別情報登録処理手順を示すフローチャートである。
【図12】ユーザ端末装置に表示される端末識別情報送信画面の一例を示した図である。
【図13】情報処理サーバに送信される端末識別情報のデータ構造を示すイメージ図である。
【図14】ユーザ端末装置に表示される端末関連情報登録画面の一例を示した図である。
【図15】ユーザ端末装置に表示される決済情報の入力画面の一例を示した図である。
【図16】情報処理サーバに送信される端末情報のデータ構造を示すイメージ図である。
【図17】機種情報格納サーバが有している端末識別情報に対応する機種情報リストのイメージ図である。
【図18】本発明の実施の形態に従う情報処理システムにおいて実行されるコンテンツリスト取得処理手順を示すフローチャートである。
【図19】コンテンツサーバに送信される機種情報のデータ構造を示すイメージ図である。
【図20】コンテンツリストのデータ構造を示すイメージ図である。
【図21】コンテンツリスト作成方式の一例のイメージ図である。
【図22】コンテンツリスト表示画面の一例を示すイメージ図である。
【図23】本発明の実施の形態に従う情報処理システムにおいて実行される詳細情報取得処理手順を示すフローチャートである。
【図24】コンテンツ識別情報のデータ構造を示すイメージ図である。
【図25】情報処理サーバに送信されるコンテンツ詳細情報のデータ構造を示すイメージ図である。
【図26】コンテンツ詳細情報表示画面の一例を示すイメージ図である。
【図27】本発明の実施の形態に従う情報処理システムにおいて実行されるコンテンツ購入処理手順を示すフローチャートである。
【図28】情報処理サーバに送信される、コンテンツを配信させるユーザ端末装置の端末情報のデータ構造を示すイメージ図である。
【図29】本発明の実施の形態に従う情報処理システムにおいて実行されるコンテンツ購入処理手順の変形例を示すフローチャートである。
【図30】コンテンツ配信予約確認画面の一例を示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての同一部分については、その詳細な説明は繰り返さない。
【0021】
<AA.用語>
以下では、本明細書において、「コンテンツ」とは、映像、音声、画像、およびテキストといった人間が聴覚や視覚を用いてその内容を理解できるものを意味し、これらを出力するためのデジタルデータをも含む。本明細書においては、「コンテンツ」は、基本的には、後述する端末装置で出力されることになるが、端末装置への「コンテンツ」の提供方法としては各種の方法を採用できる。また、「コンテンツ」を提供する主体としては、1つ以上のサーバを用いてもよい。さらに、「コンテンツ」の一部または全部が、複数のサーバから提供されてもよい。
【0022】
<A.システムの全体構成と動作概要>
図1は、本発明の実施の形態に従う情報処理装置を含む情報処理システム1の全体構成を模式的に示す図である。
【0023】
図1を参照して、情報処理システム1の全体構成と動作概要について説明する。
情報処理システム1は、情報処理サーバ100と、コンテンツを提供するコンテンツサーバ300と、コンテンツを出力可能なユーザ端末装置200とを含み、互いにインターネット等のネットワーク400を介して、電子的に情報を受け渡しできるようになっている。すなわち、情報処理サーバ100は、コンテンツサーバ300とユーザ端末装置200と通信可能に構成される。また、コンテンツを出力する能力を示す機種情報を提供する機種情報格納サーバ500を含んでもよい。
【0024】
本実施の形態に従う情報処理システム1では、情報処理サーバ100が後述するような各種の処理を実行することで、コンテンツサーバ300がユーザ端末装置200に対してコンテンツを提供する。
【0025】
より具体的には、ユーザがいずれかのユーザ端末装置200を操作して情報処理サーバ100へアクセスすると、コンテンツサーバ300によって提供可能なコンテンツを示すコンテンツリストがユーザ端末装置200に表示される。そして、ユーザが表示されたコンテンツリストに対して所望のコンテンツを選択すると、選択されたコンテンツがコンテンツサーバ300からユーザ端末装置200へ提供される。ここで、ユーザは、当該ユーザに割当てられたユーザ識別情報(典型的には、ユーザIDなど)を用いてユーザ端末装置200へアクセスする。
【0026】
本実施の形態においては、同一のユーザが複数のユーザ端末装置200を保有しているような状況に対処するために、情報処理サーバ100は、同一のユーザ識別情報に1つ以上のユーザ端末装置200に割り当てられた端末識別情報(典型的には、端末固有の識別番号など)を関連付けて格納する。あるユーザが当該ユーザに割当てられたユーザ識別情報を用いて情報処理サーバ100へアクセスした場合には、情報処理サーバ100は、当該ユーザ識別情報に関連付けられている端末識別情報に基づいて1つ以上のユーザ端末装置200を特定する。そして、情報処理サーバ100は、特定した1つ以上のユーザ端末装置200のコンテンツを出力する能力などに基づいて、いずれかのユーザ端末装置200で出力可能なコンテンツを示すコンテンツリストを生成する。
【0027】
このような同一のユーザ識別情報に関連付けられる1つ以上のユーザ端末装置200としては、種類や用途の異なる複数のユーザ端末装置200などが想定される。なお、複数のユーザが同一のユーザ識別情報を用いている場合、たとえば、家族で一つのユーザ識別情報を共有しているような場合には、当該家族の構成員がそれぞれ保有するユーザ端末装置200も互いに関連付けられる。
【0028】
ユーザ端末装置200には、例えば、スマートフォン(smart phone)200A、PC(Personal Computer)200B、電子書籍端末200C、テレビ200Dが含まれ、ユーザ端末装置200はこれらを総称したものである。なお、これら以外でも、ネットワーク通信の機能と、コンテンツの表示機能または音声の出力機能とを有するものであれば良く、PDA(Personal Digital Assistant)、その他の携帯情報機器であってもよい。
【0029】
また、ユーザ端末装置200のコンテンツを出力する能力を示す機種情報とは、具体的には、例えば、ユーザ端末装置200が、コンテンツデータのファイル形式やデコード方式に対応しているか、コンテンツ再生のためのアプリケーション、コンテンツデータに対応する表示画面の解像度等をサポートしているか等を示す情報である。
【0030】
コンテンツサーバ300は、コンテンツを提供するサーバである。コンテンツサーバ300A、300Bを含み、これらを総称してコンテンツサーバ300とする。なお、図1にはコンテンツサーバ300が2台設置されている状況を示すが、1台でもよいし、これ以上の複数の台数であってもよい。
【0031】
機種情報格納サーバ500は、端末識別情報に対応する機種情報を格納しているサーバである。例えば、ユーザ端末装置200のメーカーから端末識別情報に対応する機種情報を収集し、リストとして格納している。
【0032】
情報処理システム1における主たる工程としては、以下の6つが存在する。
(1)ユーザ識別情報登録工程
(2)端末関連情報登録工程
(3)コンテンツリスト要求および取得工程
(4)コンテンツリスト作成工程
(5)コンテンツリスト表示工程
(6)コンテンツ購入工程
以下、これらの工程について説明する、なお、図1における括弧内の数字が上記の各工程に対応する。
【0033】
(a1.ユーザ識別情報登録工程)
まず、ユーザは情報処理サーバ100が提供するサービスを受けるため、情報処理サーバ100にアクセスしてユーザ新規登録を行なう。
【0034】
ユーザは、自身の所有するユーザ端末装置200でネットワーク400を介して情報処理サーバ100にアクセスすると、情報処理サーバ100が提供するサービスを受けるため、ユーザは新規登録を行なう。典型的には、ここでユーザは、ユーザIDとパスワードとを入力し、情報処理サーバ100は当該入力がされると、ユーザIDをユーザを識別するためのユーザ識別情報として登録を行なう。
【0035】
(a2.端末関連情報登録工程)
次に、情報処理サーバ100にユーザ登録を行なったユーザは、自身の所有するユーザ端末装置200に対応するコンテンツリストを閲覧するため、当該ユーザ端末装置200を登録する。
【0036】
情報処理サーバ100は、ユーザからの新規登録済みのユーザIDとパスワードの入力を受け付けると、ユーザが当該情報処理サーバ100にアクセスするために用いているユーザ端末装置200を識別するために、端末識別情報を取得し、ユーザ識別情報と関連付けて端末識別情報を登録する。さらに、端末識別情報から、ユーザ端末装置200のコンテンツを出力する能力を示す機種情報を取得し、ユーザ識別情報と端末識別情報と関連付けて登録する。機種情報は、情報処理サーバ100が予め用意している機種情報リストからユーザに選択させることで取得する。あるいは、情報処理サーバ100は、端末識別情報に対応する機種情報を格納している機種情報格納サーバ500から機種情報を取得する。なお、説明のため、端末識別情報および当該端末識別情報に対応する機種情報を端末関連情報として記載する。
【0037】
(a3.コンテンツリスト要求および取得工程)
次に、情報処理サーバ100は、ユーザ端末装置200の機種情報に基づき、コンテンツリストをコンテンツサーバ300に要求し、取得する。
【0038】
情報処理サーバ100は、ユーザ識別情報に関連付けられた機種情報をコンテンツサーバ300に送信すると共に、ユーザ端末装置200で出力可能なコンテンツを示すコンテンツリストを要求する。複数の機種情報が登録されているときは、機種情報ごとにコンテンツサーバ300に当該機種情報に対応するコンテンツリストを要求する。情報処理サーバ100は、コンテンツサーバ300から当該要求に対して送信された機種情報別のコンテンツリストを取得する。
【0039】
(a4.コンテンツリスト作成工程)
次に、情報処理サーバ100は、コンテンツサーバ300から取得したコンテンツリストを集約化して、ユーザ端末装置200に表示させるコンテンツリストを作成する。
【0040】
情報処理サーバ100は、コンテンツサーバ300から機種情報別のコンテンツリストを取得する。情報処理サーバ100は、当該個々の機種情報別のコンテンツリストを共通するコンテンツ別に集約することで、コンテンツ別に対応した機種情報を含むコンテンツリストを作成し、当該コンテンツリストをユーザ識別情報と関連付けて記憶する。
【0041】
(a5.コンテンツリスト表示工程)
次に、情報処理サーバ100は、当該作成したコンテンツリストをユーザ端末装置200に表示する。
【0042】
情報処理サーバ100は、少なくとも1つの機種情報に対応するコンテンツを示すコンテンツリストをユーザ端末装置200に表示する。また、コンテンツごとの詳細情報についてもコンテンツサーバ300から取得することで、当該詳細情報がユーザ端末装置200に表示される。
【0043】
(a6.コンテンツ購入工程)
次に、ユーザはユーザ端末装置200に表示されたコンテンツリストから所望のコンテンツを選択して購入する。
【0044】
ユーザは、ユーザ端末装置200に表示されたコンテンツリストから所望のコンテンツと、当該コンテンツの配信を希望するユーザ端末装置200と、決済方式とを選択して、コンテンツの購入要求をする。情報処理サーバ100は、ユーザからのコンテンツ購入の要求を受け付けると、コンテンツサーバ300に対して、ユーザ端末装置200にコンテンツを配信するように指示する。コンテンツサーバ300は、当該指示を受け付けると、課金処理を経て、当該選択されたコンテンツを、当該選択されたユーザ端末装置200に配信する。
【0045】
<B.ハードウェアの構成>
次に、情報処理システム1を構成する情報処理サーバ100と、ユーザ端末装置200と、コンテンツサーバ300とのハードウェア構成について説明する。
【0046】
図2は、本発明の実施の形態に従う情報処理サーバ100のハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、本発明の実施の形態に従うユーザ端末装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0047】
図2を参照して、情報処理サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)10と、メモリ11と、ネットワークI/F12と、ハードディスク13と、光学ドライブ14と、外部機器I/F15とフラッシュメモリ16と、これらの各部を接続するバス17とを含む。
【0048】
CPU10は、メモリ11に記憶されているプログラムを読み出し、プログラムを順次実行することによって、情報処理サーバ100の各部を制御する。より詳細には、CPU10は、当該プログラムを実行することによって、後述する情報処理サーバ100の処理(ステップ)の各々を実現する。
【0049】
CPU10は、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)およびその他の演算機能を有する回路のいずれであってもよい。
【0050】
ネットワークI/F12は、所定の通信回線を通じて、ユーザ端末装置200とコンテンツサーバ300と電子的にデータなどを遣り取りする。例えば、ユーザ端末装置200から端末識別情報を受信したり、コンテンツサーバ300に機種情報を送信したりする。
【0051】
ハードディスク13は、ネットワークI/F12によって受信されたデータ等を格納する。また、本発明の実施の形態に従う処理を提供するためのプログラムが格納される場合もある。
【0052】
光学ドライブ14は、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)やDVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)などの光学ディスクに記憶されたプログラムをインストールする。また、光学ディスクに格納されているデータを読み取り、ハードディスク13に格納したりする。
【0053】
外部機器I/F15は、外部機器と接続するために設けられ、例えば、着脱自在な不揮発性の記憶媒体であるフラッシュメモリ16との接続を実現する。外部機器I/F15を介して、フラッシュメモリ16とのデータなどを遣り取りする。
【0054】
図3を参照して、ユーザ端末装置200は、典型的には、コンテンツ視聴目的の端末装置であり、各種処理を実行するためのCPU20と、メモリ21と、ネットワークI/F22と、ハードディスク23と、キーボードやボタン等の入力装置24と、外部機器I/F25と、ディスプレイ26とを含む。各部は、バス27を介して、互いにデータ通信可能に構成される。各部の構造や機能については、周知であるので、ここでは詳細な説明は行なわない。
【0055】
コンテンツサーバ300および機種情報格納サーバ500は、全体として後述するような情報処理を提供できればよく、そのハードウェア構成については公知のものを採用することができる。従って、ここでは詳細な説明は行なわない。例えば、図2のような構成であっても良い。
【0056】
<C.情報処理サーバ100の機能構成>
次に、本実施の形態に従う情報処理サーバ100の機能構成について説明する。
【0057】
図4は、本発明の実施の形態に従う情報処理サーバ100の機能構成を示す模式図である。
【0058】
図4を参照して、情報処理サーバ100は、その機能構成として、認証部102と、登録部104と、情報記憶部106と、取得部108と、表示情報生成部110と、管理部112と、通信部120とを含む。これらの各部は、典型的には、情報処理サーバ100のCPU10がプログラムを実行するとともに、他のコンポーネントと協働することで実現される。
【0059】
認証部102は、ユーザ端末装置200から取得される情報であるユーザ識別情報および端末識別情報と、後述の情報記憶部106に記憶されている、対応する当該これらの識別情報とを比較することで、ユーザおよびユーザ端末装置200の認証を行なう。典型的には、ユーザ端末装置200から取得した当該情報と、情報記憶部106に記憶されている当該情報とが一致すれば、認証OK、一致しなければ認証NGとなる。
【0060】
登録部104は、初回アクセス時などユーザのユーザ識別情報やユーザ端末装置200の端末識別情報が情報記憶部106に登録されていない場合、これらの情報を情報記憶部106に書込む。
【0061】
情報記憶部106は、ユーザ識別情報、端末識別情報、当該端末識別情報から特定される機種情報、決済情報などを互いに関連付けて記憶する。
【0062】
図5は、本発明の実施の形態に従う情報記憶部106のデータ構造D10を示すイメージ図である。情報記憶部106には、ユーザごとにユーザID、パスワードからなるユーザ識別情報D100、所持端末情報、所持端末に対する端末関連情報(端末識別情報および機種情報)D200、決済情報D300が記憶されている。また、ユーザに対応するコンテンツリスト情報が関連付けて記憶されていても良い。
【0063】
取得部108は、コンテンツサーバ300に通信部120によって送信された機種情報に対応するコンテンツを示すコンテンツリストを取得する。また、当該取得したコンテンツリストを集約して、コンテンツ別の機種情報を含むコンテンツリストを作成する。
【0064】
表示情報生成部110は、取得部108で作成されたコンテンツリストをユーザ端末装置200に表示するための表示情報を生成したりする。
【0065】
管理部112は、ユーザ端末装置200に表示されたコンテンツリストから、ユーザが選択したコンテンツを、ユーザが選択したユーザ端末装置200に配信するようにコンテンツサーバ300に指示したりする。
【0066】
通信部120は、情報処理サーバ100と、ユーザ端末装置200およびコンテンツサーバ300の各種情報の送信、受信を行なう。
【0067】
<D.処理手順>
次に、本実施の形態に従う情報処理システム1における処理手順について説明する。
【0068】
図6は、本発明の実施の形態に従う情報処理システム1において実行される処理手順を示すシーケンス図である。
【0069】
図6を参照して、まずユーザ識別情報および端末関連情報の登録処理が実行される(ステップS100)。具体的には、ユーザが、ユーザ端末装置200を用いて情報処理サーバ100にアクセス要求する(ステップS10)。情報処理サーバ100は、アクセス要求を受け付ける(ステップS12)。情報処理サーバ100は、ユーザ端末装置200からのユーザ識別情報と、端末関連情報を記憶する(ステップS14)。
【0070】
次に、情報処理サーバ100は、ユーザおよびユーザ端末装置200のログイン処理を完了すると(ステップS16)、コンテンツサーバ300と連係してコンテンツリスト要求・取得工程を実行する(ステップS200)。具体的には、情報処理サーバ100は、機種情報に対応するコンテンツを示すコンテンツリストを要求し(ステップS20)、コンテンツサーバ300は当該コンテンツリスト要求を受け付けて(ステップS22)、当該コンテンツリストを情報処理サーバ100に送信して、情報処理サーバ100は当該コンテンツリストを受信する(ステップS24)。
【0071】
次に、情報処理サーバ100は、コンテンツリスト作成処理を実行し(ステップS250)、コンテンツリスト表示処理を実行する(ステップS270)。このとき、情報処理サーバ100は、ユーザ端末装置200にコンテンツリストを表示する。
【0072】
次に、情報処理サーバ100は、ユーザ端末装置200に表示されているコンテンツリストから選択されたコンテンツの詳細情報取得および表示処理を実行する(ステップS300)。
【0073】
次に、情報処理サーバ100はコンテンツ購入処理工程を実行する(ステップS500)。具体的には、ユーザは、ユーザ端末装置200に表示されたコンテンツリストの中から所望のコンテンツおよび配信を希望するユーザ端末装置200を選択する(ステップS50)。情報処理サーバ100は、当該選択を受け付けると(ステップS52)、コンテンツサーバ300に購入コンテンツ配信要求を行なう(ステップS54)。コンテンツサーバ300は、購入コンテンツ要求を受け付けると(ステップS56)、当該コンテンツをユーザ端末装置200に配信する(ステップS58)。
【0074】
<d1.ユーザ識別情報および端末関連情報登録処理>
次に、図6に示すユーザ識別情報および端末関連情報の登録処理(ステップS100)のより詳細な処理手順について説明する。
【0075】
このユーザ識別情報および端末関連情報の登録処理は、ユーザ識別情報が登録されていないユーザが情報処理サーバ100にアクセスした場合と、ユーザ識別情報が登録済であるユーザが情報処理サーバ100にアクセスした場合とでその処理内容が異なる。
【0076】
そこで、まず、ユーザ識別情報が登録されていないユーザが情報処理サーバ100にアクセスした場合について説明する。
【0077】
図7は、本発明の実施の形態に従う情報処理システム1において実行されるユーザ新規登録処理手順を示すフローチャートである。
【0078】
ユーザ端末装置200は、入力装置24を介してユーザからの情報処理サーバ100へのアクセス要求入力を受け付けると、ネットワークI/F22を介して情報処理サーバ100に対してアクセス要求を行なう(ステップS102)。
【0079】
次に、情報処理サーバ100の認証部102は、以下のステップS104、S106の処理を実行し、表示情報生成部110は、以下のステップS108の処理を実行する。
【0080】
認証部102は、通信部120を介して当該アクセス要求を受け付けると(ステップS104)、ユーザ端末装置200のユーザを識別するために、通信部120を介してユーザ端末装置200にユーザ識別情報を要求する(ステップS106)。また、このとき、表示情報生成部110は、通信部120を介してユーザ端末装置200にログイン画面を表示させる(ステップS108)。
【0081】
図8は、ユーザ端末装置200に表示されるログイン画面の一例を示した図である。図8を参照して、ログイン画面には、ユーザIDの入力欄1000、パスワードの入力欄1002、ログインを受け付けるボタン1004、キャンセルを受け付けるボタン1006、新規登録を受け付けるボタン1008が設けられている。
【0082】
次に、図7を再び参照して、ユーザ端末装置200は、入力装置24を介してユーザからのボタン1008への新規登録入力を受け付けると、ネットワークI/F22を介して情報処理サーバ100に対して新規登録要求を行なう(ステップS110)。
【0083】
次に、情報処理サーバ100の登録部104は、以下のステップS112、S114の処理を実行し、表示情報生成部110は、以下のステップS116の処理を実行する。
【0084】
登録部104は、通信部120を介してユーザ端末装置200からの新規登録要求を受け付けると(ステップS112)、登録部104は、通信部120を介してユーザ端末装置200に対してユーザ識別情報を要求する(ステップS114)。また、このとき、表示情報生成部110は、通信部120を介してユーザ端末装置200に新規登録画面を表示させる(ステップS116)。
【0085】
図9は、ユーザ端末装置200に表示される新規登録画面の一例を示した図である。新規登録画面には、ユーザIDの入力欄1100、パスワードの入力欄1102、パスワードの再入力欄1104、完了を受け付けるボタン1106が設けられている。典型的には、ユーザがユーザIDを入力欄1100に、パスワードを入力欄1102に、再度パスワードを再入力欄1104に入力し、ボタン1106を押下すると、ユーザ端末装置200は新規登録命令を受け付ける。
【0086】
次に、図7を再び参照して、ユーザ端末装置200は、ユーザ識別情報が入力されたか否かを判断する(ステップS118)。ユーザ端末装置200は、ユーザ識別情報が入力されていないと判断すると(ステップS118においてNOである場合)、ステップS118の状態を維持する。ユーザ端末装置200は、ユーザ識別情報が入力されたと判断すると(ステップS118においてYESである場合)、ユーザ端末装置200は、ネットワークI/F22を介して情報処理サーバ100に対してユーザ識別情報D100を送信する(ステップS120)。
【0087】
図10は、情報処理サーバ100に送信されるユーザ識別情報D100のデータ構造を示すイメージ図である。図10を参照して、ユーザ識別情報D100は、ユーザIDと、パスワードを含む。ただし、ユーザ識別情報D100は、ユーザIDのようなユーザを識別する情報のみを含む概念であってもよい。
【0088】
次に、図7を再び参照して、情報処理サーバ100の登録部104は、以下のステップS122〜S126の処理を実行する。
【0089】
登録部104は、通信部120を介してユーザ識別情報D100を受け付けると(ステップS122)、登録が成功したか否かを判断する(ステップS124)。例えば、登録部104は、送信されたユーザ識別情報D100と、情報記憶部106に登録済みのユーザ識別情報D100とを比較することによって判断し、同一のユーザ識別情報D100が他に存在しなければ成功、他に存在すれば失敗と判断する。登録部104は、ユーザ識別情報D100の登録が失敗したと判断すると(ステップS124においてNOである場合)、ステップS114の処理から繰り返す。登録部104は、ユーザ識別情報D100の登録が成功したと判断すると(ステップS124においてYESである場合)、当該ユーザ識別情報D100を情報記憶部106に書き込み(ステップS126)、処理を終了する。
【0090】
次に、情報処理サーバ100にユーザ識別情報D100を登録済みであるユーザ端末装置200のユーザが、情報処理サーバ100にログインする際の端末識別情報登録処理手順について説明する。
【0091】
図11は、本発明の実施の形態に従う情報処理システム1において実行される端末識別情報登録処理手順を示すフローチャートである。
【0092】
ステップS152〜S158の処理は、図6のステップS102〜S108の処理に相当するため、その詳細な説明は繰り返さない。
【0093】
次に、ユーザ端末装置200は、入力装置24を介してユーザからのユーザ識別情報D100の入力を受け付けると、情報処理サーバ100に対してネットワークI/F22を介してユーザ識別情報D100を送信し、ログイン要求を行なう(ステップS160)。
【0094】
次に、情報処理サーバ100の認証部102は、以下のステップS164、S166の処理を実行し、表示情報生成部110は、ステップS168の処理を実行する。
【0095】
情報処理サーバ100の認証部102は、通信部120を介してログイン要求を受け付けると(ステップS162)、ログインが成功しているか否かを判断する(ステップS164)。具体的には、認証部102は、受信したユーザ識別情報D100と一致するユーザ識別情報D100が情報記憶部106にあるか否かによって判断し、ある場合には成功と判断し、ない場合には失敗と判断する。認証部102が、ログインが失敗したと判断すると(ステップS164においてNOである場合)、ステップS156からの処理を繰り返す。認証部102が、ログインが成功したと判断すると(ステップS164においてYESである場合)、通信部120を介してユーザ端末装置200を識別するための端末識別情報を要求する(ステップS166)。このとき、表示情報生成部110は、通信部120を介してユーザ端末装置200に端末識別情報送信画面を表示させる(ステップS168)。
【0096】
図12は、ユーザ端末装置200に表示される端末識別情報送信画面の一例を示した図である。端末識別情報送信画面には、送信確認を受け付ける欄が設けられている。典型的には、ユーザ端末装置200は、ユーザがOKボタンを押下すると端末識別情報を送信すると判断し、キャンセルボタンを押下すると端末識別情報を送信しないと判断する。
【0097】
図11を再び参照して、ユーザ端末装置200は、入力装置24を介してユーザからの端末識別情報送信画面での入力により、端末識別情報を送信するか否かを判断する(ステップS170)。ユーザ端末装置200は、端末識別情報を送信しないと判断した場合(ステップS170においてNOである場合)、ステップS158からの処理を繰り返す。一方、ユーザ端末装置200は、端末識別情報を送信すると判断した場合(ステップS170においてYESである場合)、ネットワークI/F22を介して、情報処理サーバ100に端末識別情報D210を送信する(ステップS172)。
【0098】
図13は、情報処理サーバ100に送信される端末識別情報D210のデータ構造を示すイメージ図である。端末識別情報D210は、端末装置に固有なシリアルナンバー等を含む。
【0099】
次に、図11を再び参照して、認証部102は、以下のステップS174〜S178、S190の処理を実行し、表示情報生成部110は、以下のステップS180の処理を実行する。
【0100】
認証部102は、通信部120を介して端末識別情報D210を受け付けると(ステップS174)、端末識別情報D210が登録されているか否かを判断する(ステップS176)。認証部102は、送信された端末識別情報D210と、情報記憶部106に記憶されている端末識別情報D210とを比較することによって判断し、同一の端末識別情報D210があれば登録されていると判断し、なければ登録されていないと判断する。認証部102は、端末識別情報D210が登録されていると判断すると(ステップS176においてNOである場合)、ログイン処理を完了し(ステップS190)、処理を終了する。一方、認証部102が、端末識別情報D210が登録されていないと判断すると(ステップS176においてYESである場合)、通信部120を介して当該端末識別情報D210と、端末識別情報D210に対応する機種情報と、決済情報とを登録するようにユーザ端末装置200に要求する(ステップS178)。このとき、表示情報生成部110は、通信部120を介してユーザ端末装置200に端末関連情報登録画面を表示させる(ステップS180)。
【0101】
図14は、ユーザ端末装置200に表示される端末関連情報登録画面の一例を示した図である。端末関連情報登録画面には、登録確認を受け付ける欄および当該ユーザ端末装置200の機種情報を選択する欄が設けられている。なお、決済情報については、別途決済情報も入力する画面が表示され、ユーザ端末装置200からの入力を受け付ける。
【0102】
図15は、ユーザ端末装置200に表示される決済情報の入力画面の一例を示した図である。決済情報登録画面には、カード番号、有効期限、暗証番号を入力する欄が設けられており、ユーザからの当該入力欄への入力により決済情報が登録される。
【0103】
次に、図11を再び参照して、ユーザ端末装置200は、入力装置24を介してユーザからの端末関連情報登録画面および決済情報登録画面からの入力を受け付けて、端末識別情報D210および機種情報D220からなる端末関連情報D200と、決済情報D300とを登録するか否かを判断する(ステップS182)。当該情報を登録しないと判断した場合(ステップS182においてNOである場合)、ステップS158からの処理を繰り返す。一方、当該情報を登録すると判断した場合(ステップS182においてYESである場合)、情報処理サーバ100に対して、端末関連情報D200および決済情報D300を含む端末情報D400を送信する(ステップS184)。
【0104】
図16は、情報処理サーバ100に送信される端末情報D400のデータ構造を示すイメージ図である。図16を参照して、端末情報D400は、端末関連情報D200と決済情報D300とを含む。
【0105】
次に、図11を再び参照して、認証部102は以下のステップS186、S190の処理を実行し、登録部は以下のステップS188の処理を実行する。
【0106】
認証部102が、通信部120を介して端末情報D400を受け付けると(ステップS186)、登録部104は当該受け付けた端末情報D400をユーザ識別情報D100と関連付けて情報記憶部106に書込み(ステップS188)、認証部102は、ログイン処理を完了し(ステップS190)、処理を終了する。
【0107】
上記では、情報処理サーバ100は、端末識別情報D210に対応する機種情報D220を予め格納してある機種情報D220の中からユーザに選択させることで取得したが、端末識別情報D210に対応する機種情報D220を提供する機種情報格納サーバ500に、当該端末識別情報D210を送信し問い合わせすることで機種情報D220を取得しても良い。
【0108】
図17は、機種情報格納サーバ500が有している端末識別情報に対応する機種情報リストのイメージ図である。例えば、機種情報格納サーバ500は、ユーザ端末装置200を製造している各メーカ等から、端末識別情報D210と、それに対応する機種情報D220とを取得し、収集してリストとして格納する。図17を参照して、例えば、メーカX社の製造するユーザ端末装置200の端末識別情報D210が「11223344」である場合、機種情報D220は「電子書籍」となる。
【0109】
典型的には、情報処理サーバ100の登録部104は、通信部120を介して受信した端末識別情報D210を機種情報格納サーバに送信する。次に、機種情報格納サーバは、端末識別情報D210を受信すると、格納してある端末識別情報D210と機種情報D220との対応リストから、端末識別情報D210に対応する機種情報D220を選択して、当該機種情報D220をネットワークI/Fを介して情報処理サーバ100に送信する。登録部104は、通信部120を介して当該受け付けた機種情報D220を端末識別情報D210と関連付けて、情報記憶部106に書込み、処理を終了する。
【0110】
<d2.コンテンツリスト要求および取得処理>
次に、図6に示すコンテンツリスト要求および取得処理の詳細な処理手順(ステップS200)について説明する。
【0111】
図18は、本発明の実施の形態に従う情報処理システム1において実行されるコンテンツリスト取得処理手順を示すフローチャートである。
【0112】
まず、情報処理サーバ100の認証部102は、以下のステップS202の処理を実行し、取得部108は、以下のステップS204〜S210の処理を実行する。
【0113】
情報処理サーバ100の認証部102が、ログイン処理を完了すると(ステップS202)、取得部108は、情報記憶部106からログインしたユーザに対応するユーザ識別情報D100に関連付けられた端末関連情報D200に含まれる機種情報D220を抽出する(ステップS204)。取得部108は、機種情報D220に対応するコンテンツリストをコンテンツサーバ300から取得するため、コンテンツサーバ300に送信する機種情報D220を選択する(ステップS206)。取得部108はコンテンツサーバ300が複数ある場合は、選択した機種情報D220を送信するコンテンツサーバ300を選択する(ステップS208)。このとき、選択するコンテンツサーバ300は事前に所有しているコンテンツサーバ300のリストから機種情報D220に対応するコンテンツを提供しているコンテンツサーバ300から選択される。次に、取得部108は、通信部120を介して当該選択した機種情報D220を、当該選択したコンテンツサーバ300に送信する(ステップS210)。
【0114】
図19は、コンテンツサーバ300に送信される機種情報D220のデータ構造を示すイメージ図である。機種情報D220はコンテンツを出力する能力を示す情報であり、例えば、機種情報「電子書籍」は、電子書籍用コンテンツを出力可能であることを示している。
【0115】
次に、図18を再び参照して、コンテンツサーバ300はネットワークI/Fを介して機種情報D220を受信すると(ステップS212)、対応するコンテンツを抽出し(ステップS214)、抽出された当該コンテンツを示すコンテンツリストD500をネットワークI/Fを介して情報処理サーバ100に送信する(ステップS216)。
【0116】
図20は、コンテンツリストD500のデータ構造を示すイメージ図である。コンテンツリストD500は、例えば、コンテンツ名とコンテンツサーバ300が提供する当該コンテンツデータへのリンク先の情報とを含む。
【0117】
次に、図18を再び参照して、情報処理サーバ100の取得部108は、以下のステップS220〜S226の処理を実行する。
【0118】
取得部108は、通信部120を介してコンテンツリストD500を受信すると、他に当該機種情報D220に対応するコンテンツを提供するコンテンツサーバ300が存在するか否かを判断する(ステップS220)。取得部108は、当該コンテンツサーバ300が存在すると判断すると(ステップS220においてNOの場合)、ステップ208からの処理を繰り返す。一方、取得部108は、当該コンテンツサーバ300が存在しないと判断すると(ステップS220においてYESの場合)、情報記憶部106に記憶されている、ユーザ識別情報D100に関連付けられた機種情報D220が他に存在するか否かを判断する(ステップS222)。取得部108は、当該機種情報D220が存在すると判断した場合(ステップS222においてNOである場合)、ステップS206からの処理を繰り返す。一方、取得部108は、当該機種情報D220が存在しないと判断すると(ステップS222においてYESの場合)、当該機種情報別に取得したコンテンツリストD500を情報記憶部106に記憶して(ステップS226)、処理を終了する。
【0119】
<d3.コンテンツリスト作成処理>
次に、図6に示すコンテンツリスト作成処理(ステップS250)の詳細な処理について説明する。
【0120】
図21は、コンテンツリストD550作成方式の一例のイメージ図である。なお、ここでは、ユーザ端末装置200は、電子書籍用、スマートフォン用、PC用、TV用の機種情報D220を有しているとする。
【0121】
図21を参照して、コンテンツサーバ300は、コンテンツに対応する機種情報D220を示すコンテンツ機種情報対応テーブルと、コンテンツDBに格納しているコンテンツのリンク先とを抽出して、情報処理サーバ100から送信された機種情報D220に対応する機種別のコンテンツリストD500を、情報処理サーバ100に送信する。具体的には、電子書籍用のコンテンツを示すコンテンツリストD500Aと、スマートフォン用のコンテンツを示すコンテンツリストD500Bと、PC用のコンテンツを示すコンテンツリストD500Cと、TV用のコンテンツを示すコンテンツリストD500Dを送信する。情報処理サーバ100は、これらのコンテンツリストD500A〜D500Dを共通するコンテンツ別に集約化して、コンテンツ別に対応した機種情報D220を含むコンテンツリストD550を作成する。
【0122】
<d4.コンテンツリスト表示処理>
次に、図6に示すコンテンツリスト表示処理(ステップS270)の詳細な処理について説明する。
【0123】
図22は、コンテンツリスト表示画面の一例を示すイメージ図である。
表示情報生成部110は、情報記憶部106に記憶されているコンテンツリストD550に基づいてコンテンツリスト表示画面を図20のように表示する。このとき、ユーザ識別情報D100に関連付けられた少なくとも1つの機種情報D220に対応しているコンテンツを示すコンテンツリストD550に基づいてコンテンツリスト表示画面が表示される。また、コンテンツリストD550に含まれるコンテンツ名に基づいてコンテンツ表示領域にコンテンツの内容を示す情報を表示させる。例えば、コンテンツ名「AAガイド」に対応して当該コンテンツを示す画像600が、「週刊BB」に対応して当該コンテンツを示す画像602が、「CC経済」に対応して当該コンテンツを示す画像604が表示される。また、各々のコンテンツがどの機種情報D220に対応しているか否かの情報が、画像600A〜600Dに表示される。例えば、「AAガイド」に関しては、対応している機種情報「電子書籍」について、対応機種画像600Bが、「スマートフォン」について対応機種画像600Cが、「PC」について対応機種画像600Dが表示される。ここで、コンテンツ名「AAガイド」は、機種情報「TV」には対応していないため、非対応機種画像600Aは、上記の対応機種画像600B、600C、600Dとは異なる態様で表示される。従って、例えば、対応機種と非対応機種とを色付きで区別しても良いし、対応している機種情報のみ表示し、対応していない機種情報は表示しない等、表示の有無で区別しても良い。その他のコンテンツに対しても同様の表示方式であるため、その詳細な説明は繰り返さない。
【0124】
<d5.コンテンツ詳細情報取得および表示処理>
次に、図6に示すコンテンツ詳細情報取得および表示処理(ステップS300)の詳細な処理手順について説明する。ここでコンテンツ詳細情報とは、具体的にはコンテンツの価格や決済情報を含む情報をいう。
【0125】
図23は、本発明の実施の形態に従う情報処理システム1において実行される詳細情報取得処理手順を示すフローチャートである。
【0126】
まず、表示情報生成部110によって、ユーザ端末装置200に表示されているコンテンツリスト表示画面において(ステップS301)、ユーザ端末装置200が、ユーザからのコンテンツの選択を受け付けると、選択されたコンテンツを識別するコンテンツ識別情報D510をネットワークI/F22を介して、情報処理サーバ100に送信する(ステップS302)。例えば、ユーザはコンテンツリスト表示画面において、コンテンツを示す画像600を押下すると、ユーザ端末装置200はユーザからのコンテンツ選択命令を受け付ける。
【0127】
図24は、コンテンツ識別情報D510のデータ構造を示すイメージ図である。コンテンツ識別情報D510は、コンテンツ名の情報を含む。
【0128】
情報処理サーバ100の取得部108は、以下のステップS303〜S306の処理を実行する。
【0129】
情報処理サーバ100の取得部108は、通信部120を介して当該コンテンツ識別情報D510を受け付けると(ステップS303)、当該コンテンツを提供しているコンテンツサーバ300を選択する(ステップS304)。次に、取得部108は、当該コンテンツ識別情報D510を通信部120を介して、選択したコンテンツサーバ300に送信する(ステップS306)。
【0130】
次に、図23を再び参照して、コンテンツサーバ300は、ネットワークI/Fを介して情報処理サーバ100からコンテンツ識別情報D510を受信すると(ステップS308)、当該コンテンツ識別情報D510に基づくコンテンツ詳細情報D600を抽出して(ステップS310)、当該コンテンツ詳細情報D600をネットワークI/Fを介して情報処理サーバ100に送信する(ステップS312)。
【0131】
図25は、情報処理サーバ100に送信されるコンテンツ詳細情報D600のデータ構造を示すイメージ図である。コンテンツ詳細情報D600は、例えば、コンテンツ名と機種情報と価格情報と決済情報とを含む。
【0132】
次に、図23を再び参照して、情報処理サーバ100の取得部108は以下のステップS314、S316の処理を実行する。
【0133】
取得部108は、通信部120を介して当該コンテンツ詳細情報D600を受け付けると(ステップS314)、当該コンテンツ詳細情報D600を情報記憶部106に記憶する(ステップS316)。このとき、表示情報生成部110は、ユーザ端末装置200に対して当該コンテンツ詳細情報D600に基づいて、コンテンツ詳細情報表示画面を表示させて(ステップS318)、処理を終了する。
【0134】
図26は、コンテンツ詳細情報表示画面の一例を示すイメージ図である。
表示情報生成部110は、情報記憶部106に記憶されているコンテンツ詳細情報D600に基づいてコンテンツの詳細情報を図26のように表示する。コンテンツ名に基づいてコンテンツ表示領域にコンテンツの内容を示す情報である画像700と、当該コンテンツに対応する機種情報を示す情報である画像700A〜700Dが表示される。また、コンテンツに対応している対応機種情報に関しては、コンテンツ詳細情報D600に含まれる機種情報に基づいて、画像710、画像720、画像730が表示される。ユーザは当該これらの画像によって、どのユーザ端末装置200に対応するコンテンツを購入するかを選択することができる。さらに、コンテンツ詳細情報D600に含まれる価格情報および決済情報に基づいて、画像710A、画像710B、画像720A、画像730Aが表示される。ユーザは、当該画像によって当該コンテンツの価格を確認することができ、またいずれの決済方式で決済するかを選択することができる。
【0135】
<d6.コンテンツ購入処理>
次に、図6に示すコンテンツ購入処理(ステップS500)のより詳細な処理手順について説明する。
【0136】
図27は、本発明の実施の形態に従う情報処理システム1において実行されるコンテンツ購入処理手順を示すフローチャートである。
【0137】
まず、情報処理サーバ100の表示情報生成部110により、取得したコンテンツ詳細情報D600に基づいてユーザ端末装置200に詳細情報画面が表示される(ステップS502)。ユーザ端末装置200は、ユーザからのコンテンツ購入入力(コンテンツの配信を所望する機種情報および決済情報の選択)を受け付けると、コンテンツを配信させるために選択された、ユーザ端末装置200の端末関連情報D200と、対応する決済情報D300とを含む端末情報D700をネットワークI/F22を介して送信し、コンテンツ購入要求を行なう(ステップS504)。
【0138】
図28は、情報処理サーバ100に送信される、コンテンツを配信させるユーザ端末装置200の端末情報D700のデータ構造を示すイメージ図である。図28を参照して、端末情報D700は、コンテンツを配信させるために選択されたユーザ端末装置200の端末関連情報D200と選択された決済情報D300とを含む。
【0139】
次に、図27を再び参照して、情報処理サーバ100の管理部112は、以下のステップS506〜S510、S516の処理を実行し、表示情報生成部110は、以下のステップS512の処理を実行する。
【0140】
情報処理サーバ100の管理部112は、通信部120を介して端末情報D700によりコンテンツ購入要求を受け付けると(ステップS506)、情報記憶部106に記憶された決済情報D300の登録があるか否かを判断する(ステップS508)。管理部112が、決済情報D300の登録があると判断すると(ステップS508においてNOである場合)、後述するステップS518からの処理を行なう。一方、管理部112が、決済情報D300の登録がないと判断すると(ステップS508においてYESである場合)、通信部120を介して決済情報D300を登録するようにユーザ端末装置200に要求する。表示情報生成部110は、ユーザ端末装置200に図15で説明した決済情報入力画面を表示させる(ステップS512)。
【0141】
次に、ユーザ端末装置200は、決済情報入力画面において、ユーザからの決済情報D300の入力を受け付けると、情報処理サーバ100にネットワークI/F22を介して決済情報D300を送信する(ステップS514)。
【0142】
次に、情報処理サーバ100の管理部112が、通信部120を介して決済情報D300を受信すると、登録部104は当該決済情報D300を情報記憶部106に書き込む(ステップS516)。
【0143】
次に、管理部112は、以下のステップS518〜S526の処理を実行する。
管理部112は、コンテンツサーバ300に対してコンテンツの配信要求をするか否かを判断する(ステップS518)。具体的には、コンテンツの配信要求をするのか、コンテンツの配信予約登録をするのかを判断する。例えば、管理部112が、ログインしているユーザ端末装置200とコンテンツを配信させるユーザ端末装置200が同じ、つまり両者の端末識別情報D210が同じである場合はコンテンツサーバ300に配信要求を行ない、逆に異なる場合は、配信予約登録をすると判断しても良い。また、コンテンツ購入時にユーザに対してコンテンツ配信またはコンテンツ配信予約登録のいずれを希望するのかを選択させて判断してもよい。
【0144】
管理部112は、コンテンツの配信要求をしないと判断すると(ステップS518においてNOである場合)、コンテンツの配信予約登録と、コンテンツ購入のために送信された情報である端末情報D700とを関連付けて情報記憶部106に記憶する(ステップS526)。一方、管理部112は、コンテンツの配信要求をすると判断すると(ステップS518においてYESである場合)、通信部120を介してユーザ識別情報D100と、コンテンツを配信させるユーザ端末装置200の端末関連情報D200と、対応する決済情報D300とを含む端末情報D700をコンテンツサーバ300に送信すると共に、当該ユーザ端末装置200にコンテンツを配信するように要求する(ステップS520)。コンテンツサーバ300は、課金処理を経て、情報処理サーバ100からの当該コンテンツ配信要求を受け付ける(ステップS522)。また、情報処理サーバ100の管理部112は、当該コンテンツを配信するコンテンツサーバ300のアクセス先を当該コンテンツを配信させるユーザ端末装置200に送信する(ステップS524)。
【0145】
次に、ユーザ端末装置200がコンテンツサーバ300に対して、端末識別情報D210を送信してアクセス要求をすると(ステップS528)、コンテンツサーバ300は、ユーザ端末装置200からのアクセス要求を受付けて(ステップS530)、対応するコンテンツを配信し(ステップS532)、ユーザ端末装置200は当該コンテンツを受信し(ステップS534)、処理を終了する。
【0146】
次に、配信予約登録をしたユーザ端末装置200から情報処理サーバ100にログイン要求があった場合のコンテンツ購入処理について説明する。
【0147】
図29は、本発明の実施の形態に従う情報処理システム1において実行されるコンテンツ購入処理手順の変形例を示すフローチャートである。
【0148】
情報処理サーバ100の管理部112は、以下のステップS554、S556の処理を実行し、表示情報生成部110は、以下のステップS558の処理を実行する。
【0149】
まず、ユーザ端末装置200は、ユーザからの情報処理サーバ100へのログイン要求を受け付けると(ステップS550)、図11で説明した所定の処理を経て情報処理サーバ100はユーザ端末装置200のログイン処理を完了する(ステップS552)。
【0150】
次に、管理部112は、ログイン時に受信した端末識別情報D210と、上述した配信予約登録時に関連付けて記憶されている端末情報D700に含まれる端末識別情報D210とを比較して、配信予約登録がされているユーザ端末装置200か否かを判断する(ステップS554)。管理部112は、ログインしたユーザ端末装置200に対して配信予約登録がされていないと判断すると(ステップS554においてNOである場合)、処理を終了する。
【0151】
一方、管理部112は、ログインしたユーザ端末装置200に対して配信予約登録がされていると判断すると(ステップS554においてYESである場合)、当該ユーザ端末装置200に対して配信予約登録情報を通知する(ステップS556)。このとき、情報処理サーバ100の表示情報生成部110は、ユーザ端末装置200にコンテンツ配信予約確認画面を表示させる(ステップS558)。
【0152】
図30は、コンテンツ配信予約確認画面の一例を示すイメージ図である。ユーザは、ユーザ端末装置200に表示された当該画面によって、コンテンツを配信するか否かを判断する。
【0153】
図29を再び参照して、ユーザ端末装置200は、ユーザからのコンテンツ配信要求の入力を受け付けると、コンテンツサーバ300にコンテンツを配信させるように、ネットワークI/F22を介して情報処理サーバ100に要求する(ステップS560)。
【0154】
次に、情報処理サーバ100の管理部112は、以下のステップS562、S564の処理を実行する。
【0155】
情報処理サーバ100の管理部112は、通信部120を介してコンテンツ配信要求を受け付けると(ステップS562)、配信予約登録時に記憶していた端末情報D700をコンテンツサーバ300に送信して、当該ユーザ端末装置200にコンテンツを配信するように要求する(ステップS564)。コンテンツサーバ300は、課金処理を経て、情報処理サーバ100からの当該コンテンツ配信要求を受け付ける(ステップS568)。
【0156】
また、情報処理サーバ100の管理部112は、コンテンツを配信するコンテンツサーバ300のアクセス先をコンテンツを配信させるユーザ端末装置200に送信する(ステップS566)。
【0157】
次に、ユーザ端末装置200がコンテンツサーバ300に対して、端末識別情報D210を送信してアクセス要求をすると(ステップS570)、コンテンツサーバ300は、ユーザ端末装置200からのアクセス要求を受付けて(ステップS572)、対応するコンテンツを配信し(ステップS574)、ユーザ端末装置200は当該コンテンツを受信し(ステップS576)、処理を終了する。
【0158】
<E.本実施の形態に係る利点>
本実施の形態とすることで、ユーザは、コンテンツを購入するためにアクセスに用いた端末だけではなく、保有している端末の能力を考慮してコンテンツリストが提供されるので、どの端末についてどのコンテンツが対応しているかを煩雑な手続きなく確認することができる。アクセスに用いた端末とは別の保有端末に対応するコンテンツを購入することもできる。
【0159】
また、コンテンツ提供者は、あるユーザが保有するいずれかの端末でサポートしているコンテンツについては、コンテンツリストとして表示されるため、ユーザが複数の端末においてコンテンツを購入する購買意欲を促進するなど、ユーザにコンテンツを購入してもらう機会が増加する。
【0160】
また、情報処理サーバを運営する運営者は、ユーザの利便性を向上させるコンテンツリストを提供することができるため、このサービスを受けようとするコンテンツサーバの運営者からより多くの手数料を得ることもできる。
【0161】
<F.その他の実施形態>
上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM、ROM、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどの一時的でないコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0162】
なお、プログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0163】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0164】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0165】
1 情報処理システム、10,20 CPU、11,21 メモリ、12,22 ネットワークI/F 13,23 ハードディスク、14 光学ドライブ、15,25 外部機器I/F、16 フラッシュメモリ、17,27 バス、24 入力装置、26 ディスプレイ、100 情報処理サーバ、102 認証部、104 登録部、106 情報記憶部、108 取得部、110 表示情報生成部、112 管理部、120 通信部、200 ユーザ端末装置、300 コンテンツサーバ、400 ネットワーク、500 機種情報格納サーバ、D10 データ構造、D100 ユーザ識別情報、D200 端末関連情報、D210 端末識別情報、D220 機種情報、D300 決済情報、D400,D700 端末情報、D500,D550 コンテンツリスト、D510 コンテンツ識別情報、D600 コンテンツ詳細情報。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを提供するコンテンツサーバと前記コンテンツを出力可能な端末装置と通信可能に構成された情報処理装置であって、
ユーザを識別するためのユーザ識別情報と、前記ユーザ識別情報に関連付けられた少なくとも1つの端末装置に関する端末関連情報とを記憶するための情報記憶部を備え、前記端末関連情報は、前記少なくとも1つの端末装置の各々について、当該端末装置を識別するための端末識別情報と、当該端末装置のコンテンツを出力する能力を示す機種情報とを含み、前記情報処理装置はさらに、
前記端末装置からの、ユーザ識別情報と端末識別情報とを含むアクセス要求に応答して、前記情報記憶部に記憶された対応する情報を参照することで、認証処理を行なう認証部と、
前記認証部での認証成功に応答して、前記情報記憶部に記憶された、前記認証されたユーザ識別情報に関連付けられた少なくとも1つの端末装置の機種情報に基づいて、前記コンテンツサーバが提供するコンテンツのうち、当該少なくとも1つの端末装置のいずれかで出力可能なコンテンツを示すコンテンツリストを取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記コンテンツリストを、前記端末装置に表示させるために用いられる表示情報を生成するための表示情報生成部とを備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記表示情報生成部は、前記コンテンツリストと前記機種情報とを含む第1の表示画面を生成し、前記第1の表示画面における前記機種情報は、コンテンツが出力可能か否かによって異なる態様で表示される、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記アクセス要求に含まれる端末識別情報が前記情報記憶部に存在しないときに、当該前記アクセス要求に含まれるユーザ識別情報に関連付けて当該端末識別情報を追加登録する登録部をさらに備え、
前記登録部は、前記アクセス要求の送信元の端末装置に対して、当該端末識別情報に関連付けるべき機種情報の一覧を表示し、当該端末装置からの機種情報に対する選択を受信し、当該選択された機種情報と当該端末識別情報とを前記情報記憶部に書込む、請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記端末識別情報に対応してコンテンツを出力する能力を示す前記機種情報を格納している機種情報格納装置と通信可能に構成された情報処理装置であって、
前記アクセス要求に含まれる端末識別情報が前記情報記憶部に存在しないときに、当該前記アクセス要求に含まれるユーザ識別情報に関連付けて当該端末識別情報を追加登録する登録部をさらに備え、
前記登録部は、当該端末識別情報に関連付けるべき機種情報をネットワークを介して前記機種情報格納装置から受信し、当該受信された機種情報と当該端末識別情報とを前記情報記憶部に書込む、請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、前記コンテンツサーバから取得した、前記機種情報に対応する少なくとも1つの第1のコンテンツリストを共通するコンテンツ別に集約することで、コンテンツ別に対応した前記機種情報を含む第2のコンテンツリストを作成する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記コンテンツサーバに端末装置へのコンテンツの配信を指示する管理部をさらに備え、
前記表示情報生成部は、前記第1の表示画面において選択されたコンテンツを出力可能な端末装置を示す端末装置選択情報と、当該選択されたコンテンツと、を含む第2の表示画面を生成し、
前記管理部は、前記端末装置からの前記第2の表示画面における端末装置選択情報に対する選択を受信し、当該選択された端末装置選択情報に対応する端末装置にコンテンツを配信するように前記コンテンツサーバに指示する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示情報生成部は、前記第2の表示画面において、前記端末装置選択情報に対応する少なくとも1つの決済情報を併せて表示させる、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンテンツを提供するコンテンツサーバと、
前記コンテンツを出力可能な端末装置と、
前記コンテンツサーバと前記端末装置と通信可能に構成された情報処理装置とを備え、
前記情報処理装置は、
ユーザを識別するためのユーザ識別情報と、前記ユーザ識別情報に関連付けられた少なくとも1つの端末装置に関する端末関連情報とを記憶するための情報記憶部を備え、前記端末関連情報は、前記少なくとも1つの端末装置の各々について、当該端末装置を識別するための端末識別情報と、当該端末装置のコンテンツを出力する能力を示す機種情報とを含み、前記情報処理装置はさらに、
前記端末装置からの、ユーザ識別情報と端末識別情報とを含むアクセス要求に応答して、前記情報記憶部に記憶された対応する情報を参照することで、認証処理を行なう認証部と、
前記認証部での認証成功に応答して、前記情報記憶部に記憶された、前記認証されたユーザ識別情報に関連付けられた少なくとも1つの端末装置の機種情報に基づいて、前記コンテンツサーバが提供するコンテンツのうち、当該少なくとも1つの端末装置のいずれかで出力可能なコンテンツを示すコンテンツリストを取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記コンテンツリストを、前記端末装置に表示させるために用いられる表示情報を生成するための表示情報生成部とを備える、情報処理システム。
【請求項9】
記憶手段を含むコンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザを識別するためのユーザ識別情報と、前記ユーザ識別情報に関連付けられた少なくとも1つの端末装置に関する端末関連情報とを前記記憶手段に記憶するステップを含み、前記端末関連情報は、前記少なくとも1つの端末装置の各々について、当該端末装置を識別するための端末識別情報と、当該端末装置のコンテンツを出力する能力を示す機種情報とを含み、前記情報処理方法はさらに、
前記端末装置からの、ユーザ識別情報と端末識別情報とを含むアクセス要求に応答して、前記記憶するステップにおいて記憶された対応する情報を参照することで、認証処理を行なうステップと、
前記認証処理を行なうステップでの認証成功に応答して、前記記憶するステップによって記憶された、前記認証されたユーザ識別情報に関連付けられた少なくとも1つの端末装置の機種情報に基づいて、コンテンツサーバが提供するコンテンツのうち、当該少なくとも1つの端末装置のいずれかで出力可能なコンテンツを示すコンテンツリストを取得するステップと、
前記取得するステップによって取得された前記コンテンツリストを、前記端末装置に表示させるために用いられる表示情報を生成するステップとを含む、情報処理方法。
【請求項10】
情報処理プログラムであって、
前記情報処理プログラムは、コンピュータにユーザを識別するためのユーザ識別情報と、前記ユーザ識別情報に関連付けられた少なくとも1つの端末装置に関する端末関連情報とを記憶するステップを実行させ、前記端末関連情報は、前記少なくとも1つの端末装置の各々について、当該端末装置を識別するための端末識別情報と、当該端末装置のコンテンツを出力する能力を示す機種情報とを含み、前記情報処理プログラムはさらに、
前記端末装置からの、ユーザ識別情報と端末識別情報とを含むアクセス要求に応答して、前記記憶するステップによって記憶された対応する情報を参照することで、認証処理を行なうステップと、
前記認証処理を行なうステップでの認証成功に応答して、前記記憶するステップによって記憶された、前記認証されたユーザ識別情報に関連付けられた少なくとも1つの端末装置の機種情報に基づいて、コンテンツサーバが提供するコンテンツのうち、当該少なくとも1つの端末装置のいずれかで出力可能なコンテンツを示すコンテンツリストを取得するステップと、
前記取得するステップによって取得された前記コンテンツリストを、前記端末装置に表示させるために用いられる表示情報を生成するステップとを実行させる、情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2013−8150(P2013−8150A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139619(P2011−139619)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】