説明

情報処理装置、情報処理方法及びコンピュータプログラム

【課題】機器間で協調させることで同一の動作が複数の機器で実行されることを回避するとともに、ネットワーク全体の通信量や計算量を増やすことなく情報の共有が可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】ネットワークを介して接続されている他の装置の情報を取得する装置情報取得部と、前記装置情報取得部が取得した装置の情報に基づいて該装置が管理するコンテンツの情報を該装置に記述させて前記他の装置を回送させる設定ファイルを作成する設定ファイル作成部と、を備え、前記設定ファイル作成部は、前記設定ファイルを回送させる順序を該設定ファイルに記述する、情報処理装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークの普及に伴って、ネットワークに接続することができる電子機器が一般的になってきている。パーソナルコンピュータだけではなく、テレビ、ハードディスクレコーダ、カメラ、携帯電話等の電子機器もネットワークに接続する機能を有するものが一般的になってきており、これら電子機器はネットワークを介して相互に連携することができるようになってきている(例えば特許文献1等参照)。
【0003】
このような電子機器を家庭内のネットワークに接続することで、映像や音声等のコンテンツを、機器間、または宅内の部屋間で通信して視聴できるシステムが普及している。このようなシステムは、例えば、リビングに設置されたハードディスクレコーダに記録された映像コンテンツを、リビングから離れた書斎に設置されたパーソナルコンピュータで再生することを可能とするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−139432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ネットワークに接続できる機器が増えると、それぞれの機器が独立してコンテンツを保存することにより、ネットワーク全体としてみると、ネットワークに接続できる機器の増加に伴ってコンテンツの保存量が増加する。しかし、従来では、同様な機能(例えば番組の録画機能)を有する機器がネットワークに複数存在していても、それぞれの機器が独立して動作し、機器間の協調がされていなかったため、複数の機器で全く同一の動作(例えば同一番組の録画)がされるなどの無駄が生じていた。
【0006】
既存のDLNA(Digital Living Network Alliance)の場合、クライアント/サーバモデルで、サーバがコンテンツ一覧を提供する責務があり、クライアントが機器一覧を取得する。しかしDLNAではサーバ同士の連携機能が無いため、クライアントがすべてのサーバから一覧を取得し、重複の解決をする必要がある
【0007】
またDLNAでは、サーバが収集したリストを共有する手段が無いため、同じ処理をすべてのクライアントで行う必要がある。そのため、ネットワーク全体の通信量や計算量が膨大になってしまう。
【0008】
そこで、本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本開示の目的とするところは、機器間で協調させることで同一の動作が複数の機器で実行されることを回避するとともに、ネットワーク全体の通信量や計算量を増やすことなく情報の共有が可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示によれば、ネットワークを介して接続されている他の装置の情報を取得する装置情報取得部と、前記装置情報取得部が取得した装置の情報に基づいて該装置が管理するコンテンツの情報を該装置に記述させて前記他の装置を回送させる設定ファイルを作成する設定ファイル作成部と、を備え、前記設定ファイル作成部は、前記設定ファイルを回送させる順序を該設定ファイルに記述する、情報処理装置が提供される。
【0010】
本開示によれば、装置情報取得部はネットワークを介して接続されている他の装置の情報を取得し、設定ファイル作成部は、装置情報取得部が取得した装置の情報に基づいて該装置が管理するコンテンツの情報を該装置に記述させて前記他の装置を回送させる設定ファイルを作成する。この作成の際に、設定ファイル作成部は、前記設定ファイルを回送させる順序を該設定ファイルに記述する。
【0011】
また、本開示によれば、ネットワークを介して接続されている装置の情報を取得する装置情報取得ステップと、前記装置情報取得ステップが取得した装置の情報に基づいて該装置が管理するコンテンツの情報を該装置に記述させて前記他の装置を回送させる設定ファイルを作成する設定ファイル作成ステップと、を備え、前記設定ファイル作成ステップは、前記設定ファイルを回送させる順序を該設定ファイルに記述する、情報処理方法が提供される。
【0012】
また、本開示によれば、コンピュータに、ネットワークを介して接続されている装置の情報を取得する装置情報取得ステップと、前記装置情報取得ステップが取得した装置の情報に基づいて該装置が管理するコンテンツの情報を該装置に記述させて該装置を回送させる設定ファイルを作成する設定ファイル作成ステップと、を実行させ、前記設定ファイル作成ステップは、前記設定ファイルを回送させる順序を該設定ファイルに記述する、コンピュータプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように本開示によれば、機器間で協調させることで同一の動作が複数の機器で実行されることを回避するとともに、ネットワーク全体の通信量や計算量を増やすことなく情報の共有が可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法及びコンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本開示の一実施形態にかかるコンテンツ共有システム1の構成を示す説明図である。
【図2】ハードディスクレコーダ100の機能構成を示す説明図である。
【図3】ハードディスクレコーダ100に含まれる制御部140の機能構成を示す説明図である。
【図4】ホームネットワーク10に接続されている装置の動作を示す流れ図である。
【図5】ホームネットワーク10に接続される機器の動作概要を示す説明図である。
【図6】ホームネットワーク10に接続される機器の動作概要を示す説明図である。
【図7】ホームネットワーク10に接続される機器の動作概要を示す説明図である。
【図8】トークンのフォーマット例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0016】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
<1.本開示の一実施形態>
[1−1.コンテンツ共有システムの構成例]
[1−2.ホームネットワークに接続される装置の機能構成]
[1−3.ホームネットワークに接続される装置の動作]
<2.まとめ>
【0017】
<1.本開示の一実施形態>
[1−1.コンテンツ共有システムの構成例]
まず、本開示の一実施形態にかかるコンテンツ共有システムの構成例を、図面を参照しながら説明する。図1は、本開示の一実施形態にかかるコンテンツ共有システム1の構成を示す説明図である。以下、図1を用いて本開示の一実施形態にかかるコンテンツ共有システム1の構成について説明する。
【0018】
図1に示したように、本開示の一実施形態にかかるコンテンツ共有システム1は、ハードディスクレコーダ100と、テレビ200と、ゲーム機300と、デジタルカメラ400とが、ホームネットワーク10でお互い接続されている形態を有する。ホームネットワーク10は、家庭内などの単位において閉じられたネットワークである。なお、図1では、ハードディスクレコーダ100と、テレビ200と、ゲーム機300と、デジタルカメラ400とを図示したが、本開示にかかるコンテンツ共有システムを構成する機器はこれらに限定されるものでは無いことは言うまでもない。
【0019】
ハードディスクレコーダ100は、ハードディスクドライブや光ディスクドライブを備え、受信した放送を、ハードディスクや光ディスクに所定の形式で記録する機能を有する。テレビ200は、受信した放送を表示する機能を有する。ゲーム機300は、ハードディスクドライブや光ディスクドライブを備え、ゲームが記録されたプログラムを実行する機能を有する。デジタルカメラ400は、静止画像または動画像を撮影し、撮影した画像を内部メモリや、メモリーカードのような外部記録媒体に記録する機能を有する。
【0020】
本実施形態では、ハードディスクレコーダ100、テレビ200、ゲーム機300、及びデジタルカメラ400は、いずれもネットワークへの接続機能を有しており、これらの機器は、いずれもホームネットワーク10を通じてデータをお互いに送受信することができる。
【0021】
そして本実施形態では、ホームネットワーク10に接続されているこれらの装置が、ホームネットワーク10に接続されている他の装置と効率的に情報を共有する仕組みを有する。このような仕組みを有することにより、同一の動作がホームネットワーク10に接続されている複数の機器で実行されることを回避するとともに、ネットワーク全体の通信量や計算量を増やすことなく、これらの装置の間で情報の共有が可能となる。
【0022】
以上、図1を用いて本開示の一実施形態にかかるコンテンツ共有システム1の構成について説明した。次に、本開示の一実施形態にかかる、ホームネットワーク10に接続される各装置の機能構成について説明する。
【0023】
[1−2.ホームネットワークに接続される装置の機能構成]
以下の説明では、ホームネットワークに接続される装置の機能構成の例として、ハードディスクレコーダ100の機能構成について説明する。図2は、ハードディスクレコーダ100の機能構成を示す説明図である。以下、図2を用いて本開示の一実施形態に係るハードディスクレコーダ100の機能構成について説明する。
【0024】
図2に示したように、本開示の一実施形態にかかるハードディスクレコーダ100は、通信部110と、映像出力部120と、音声出力部130と、制御部140と、操作部150と、記憶部160と、チューナ部170と、表示部180と、を含んで構成される。
【0025】
通信部110は、ホームネットワーク10に接続されている他の装置との間で、所定のプロトコルに基づいた通信を実行する。本実施形態では、通信部110は、制御部140の制御に基づいて、記憶部160に記憶されている、ホームネットワーク10に接続されている他の装置との間で情報を共有するためのデータを、指定された送信先の装置に対して送信する。本実施形態では、ホームネットワーク10に接続されている他の装置との間で情報を共有するためのデータのことを「トークン」と称する。トークンは、任意のファイルフォーマット、例えばXML(Extensible Markup Language)フォーマットで作成されてもよい。
【0026】
映像出力部120は、映像信号を出力する。映像出力部120は、例えば映像出力部120に接続されたテレビや、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic
Light Emitting Display)装置その他の表示装置に対して所定の映像信号を出力する。映像出力部120に接続されたテレビや表示装置は、映像出力部120から送られてくる映像信号に基づいた映像を表示するよう構成される。
【0027】
音声出力部130は、音声信号を出力する。音声出力部130は、例えば音声出力部130に接続されたスピーカに対して所定の音声信号を出力する。音声出力部130に接続されたスピーカは、音声出力部130から送られてくる音声信号に基づいた音声を表示するよう構成される。
【0028】
制御部140は、ハードディスクレコーダ100の動作を制御する。具体的には、制御部140は、無線通信部110の無線通信、表示部180の情報表示、映像出力部120の映像信号出力、音声出力部130の音声信号出力等を制御する。制御部140は、例えばCPU(Central Processing Unit)等で構成される。
【0029】
操作部150は、ハードディスクレコーダ100のユーザによる操作を受け付ける。操作部150は、ハードディスクレコーダ100の動作のための各種ボタンやセンサを備えていても良く、また、表示部120と一体となったタッチパネルを備えていても良い。制御部140は、操作部150に対するユーザ操作に基づいてハードディスクレコーダ100の動作を制御する。
【0030】
記憶部160は、ROM、RAM、ハードディスク、フラッシュメモリ等で構成され、ハードディスクレコーダ100を動作させるためのコンピュータプログラムや、静止画像データ、動画像データその他の電子データを記憶する。記憶部160に記憶されるハードディスクレコーダ100を動作させるためのコンピュータプログラムは、制御部140によって読み出され、順次実行される。また、記憶部160に記憶される静止画像データ、動画像データその他の電子データは、ハードディスクレコーダ100のユーザが所定の操作をハードディスクレコーダ100に対して実行すると、当該操作に基づいて、通信部110から送信される。
【0031】
チューナ部170は、放送を受信して、受信した放送から映像信号及び音声信号を得るものである。チューナ部170によって得られる映像信号は映像出力部120から出力され、音声信号は音声出力部130から出力される他、制御部140により録画処理が実行されている場合には、映像信号及び音声信号は記憶部160に記録される。
【0032】
表示部180は、所定の各種情報を表示する。表示部180が表示する情報としては、例えばハードディスクレコーダ100のステータス、現在時刻、再生中のコンテンツの再生時間等がある。
【0033】
続いて、本開示の一実施形態にかかるハードディスクレコーダ100に含まれる制御部140の機能構成について説明する。図3は、ハードディスクレコーダ100に含まれる制御部140の機能構成を示す説明図である。図3に示したように、制御部140は、トークン識別部141と、トークン編集部142と、集約部143と、トークン作成部144と、トークン転送部145と、を含んで構成される。
【0034】
トークン識別部141は、トークンが他の装置(例えばテレビ200)からハードディスクレコーダ100に転送されてきた場合に、そのトークンに記載されている内容を識別する。トークンの記載内容については後述する。トークン識別部141がトークンに記載されている内容を識別することで、転送されてきたトークンから適切なトークン編集部142を選択する。
【0035】
トークン編集部142は、転送されてきたトークンを編集する。トークン識別部141がトークンに記載されている内容を識別し、適切なトークン編集部142を選択し、選択した142に適切な内容を記述させる。
【0036】
なお、トークン編集部142は、トークンの内容(種類)に応じて複数設けられるようにしてもよい。トークン編集部142を、トークンの内容(種類)に応じて複数設けられるようにすることで、トークンの種類が増えてもトークン編集部142をスケーラブルに増やすことで柔軟にコンテンツ共有システム1を構築することが可能となる。
【0037】
集約部143は、ホームネットワーク10に接続されている他の装置に対して、その装置の固有識別子や、その装置が有している能力を問い合わせ、問い合わせた結果を集約する。集約部143が集約した、ホームネットワーク10に接続されている他の装置の内容はトークン作成部144に渡される。
【0038】
トークン作成部144は、集約部143が集約した、ホームネットワーク10に接続されている他の装置の内容を用いて、当該他の装置へ回送するためのトークンを作成する。トークン作成部144が作成したトークンは、トークン転送部145により、ホームネットワーク10に接続されている他の装置へ転送される。
【0039】
トークン転送部145は、トークン編集部142が編集した、またはトークン作成部144が作成したトークンを、通信部110を介して他の装置へ転送する。トークン転送部145は、トークンに記載されている順序で、ホームネットワーク10に接続されている他の装置へ転送する。
【0040】
制御部140は、例えば、記憶部160が記憶しているコンピュータプログラムを読み出して、読み出したコンピュータプログラムを実行することで、図3に示したような機能構成を有することができる。
【0041】
図3に示した制御部140の構成は、ホームネットワーク10に接続されている他の装置、すなわちテレビ200、ゲーム機300、及びデジタルカメラ400にも備わっている。従って、ホームネットワーク10に接続されている装置が、図3に示した制御部140の構成を備えていることにより、いずれの装置もトークンを作成することができ、また、ある装置が作成したトークンをホームネットワーク10に接続されている装置で回送させて、回送させたトークンをホームネットワーク10に接続されている装置で共有することができる。トークンを回送させ、回送させたトークンを、ホームネットワーク10に接続されている装置で共有することで、同一の処理を複数の装置で実行させるといった無駄を省き、効率の良いコンテンツ共有が可能となる。
【0042】
以上、本開示の一実施形態に係るハードディスクレコーダ100の機能構成について説明した。次に、本開示の一実施形態に係るホームネットワーク10に接続されている装置の動作について説明する。
【0043】
[1−2.ホームネットワークに接続される装置の動作]
上述したように、ホームネットワーク10に接続されている、本開示の一実施形態にかかる各装置は、いずれも、他の装置に対して識別子及びその装置の能力を問い合わせ、問い合わせた結果を集約し、その集約した内容を用いてトークンを作成することができる。ある装置が作成したトークンは、ホームネットワーク10に接続されている他の装置を回送させることができる。トークンの回送を受けた装置は、そのトークンの内容に応じてトークンを編集することができ、編集後のトークンは別の装置へ回送させることができる。
【0044】
このように、トークンの作成及び回送が、ホームネットワーク10に接続されている装置で行われることで、ホームネットワーク10に接続されている装置間で情報を共有し、別の装置で同一の処理(例えば同一のコンテンツの別々の装置での保持や、同一番組の録画予約の別々の装置での実行等)が行われることを回避して、コンテンツを効率よく共有させることが可能となる。
【0045】
なお、トークンの作成タイミングは、任意のタイミングであってもよい。任意のタイミングとしては、例えば決められた日時に達した時点、ホームネットワーク10に接続されている各装置の電源が投入された時点、各装置の電源がオフされる時点等がある。もちろん、トークンの作成タイミングはここに挙げたものに限られないことは言うまでもない。またトークンは、ホームネットワーク10に接続されている各装置で2つ以上同時に回送されてもよい。
【0046】
図4は、ホームネットワーク10に接続されている装置の動作を示す流れ図である。図4に示した流れ図は、ホームネットワーク10に接続されているハードディスクレコーダ100が、他の装置(テレビ200、ゲーム機300、及びデジタルカメラ400)に対して問い合わせを実行してトークンを作成し、作成したトークンを他の装置へ回送することで、情報を共有する場合の動作を示したものである。以下、図4を用いて、ホームネットワーク10に接続されている装置の動作について説明する。
【0047】
ハードディスクレコーダ100は、集約部143を用いて、機器の識別子及び能力を、ホームネットワーク10に接続されたすべての機器にブロードキャストして問い合わせる(ステップS101)。図5は、ホームネットワーク10に接続される機器の動作の概要を示す説明図であり、ハードディスクレコーダ100が、ホームネットワーク10に接続されたすべての機器にブロードキャストする様子を示す説明図である。
【0048】
ハードディスクレコーダ100は、問い合わせに応答した機器から送信された内容を集約部143で集約する。図6は、ホームネットワーク10に接続される機器の動作の概要を示す説明図であり、ハードディスクレコーダ100が、ホームネットワーク10に接続されたすべての機器にブロードキャストし、ホームネットワーク10に接続されたすべての機器がハードディスクレコーダ100に対して応答した(ACKを返した)様子を示す説明図である。もちろん、一部の機器は何らかの理由で(例えば電源が切られている、他の処理を実行中で応答出来ない等の理由で)ハードディスクレコーダ100に対して応答しない(ACKを返さない)場合もある。
【0049】
そして、集約部143が集約した内容は、トークン作成部144がトークン中の機器一覧部分に記述する(ステップS102)。また、トークン作成部144は、取得したいコンテンツリストのタイプ(再生コンテンツ一覧、録画予約一覧、アプリケーション一覧など)をトークン中のコンテンツリストタイプ部分に記述する。そして、トークン作成部144は、トークン中のモード部分に、これから情報を収集することを示すフラグ(例えば“Acquire”等)を記述する。
【0050】
そしてハードディスクレコーダ100のトークン作成部144は、作成したトークンの機器一覧部分を、コンテンツリスト一覧をどのような戦略で作成したかに応じて並び替える。この戦略とは、ホームネットワーク10に接続された機器の能力、例えば、ハードディスクレコーダ100に早く応答を返した順、残り記憶容量の多い順、消費電力の低い順など、様々なケースが考えられる。さらにトークン作成部144は、機器一覧部分の最後には自分自身(ハードディスクレコーダ100)を識別する情報を記述する。これにより、トークン作成部144が作成したトークンは、最終的に自分自身(ハードディスクレコーダ100)に戻ってくることになる。
【0051】
以下においては、トークンの機器一覧部分は、ハードディスクレコーダ100において、テレビ200、ゲーム機300、デジタルカメラ400の順に並び替えられたものとして説明する。
【0052】
続いてハードディスクレコーダ100は、機器一覧で記載されている順にトークンを回送する(ステップS103)。トークン作成部144が作成したトークンは、トークン転送部145によって、機器一覧部分の先頭に記述された装置(ここでは、テレビ200)に転送される。
【0053】
ハードディスクレコーダ100からトークンの転送を受けたテレビ200は、まずトークン識別部141が受信したトークンのコンテンツリストタイプ部分の識別を実行する。トークン識別部141がトークンのコンテンツリストタイプ部分を識別すると、トークン識別部141は、コンテンツリストタイプ部分に応じたトークン編集部142を選択する。選択されたトークン編集部142は、トークンのコンテンツ一覧部分に、自身のコンテンツ一覧を追記する(ステップS104)。
【0054】
上記ステップS104で、トークン編集部142が、トークンのコンテンツ一覧部分に、自身のコンテンツ一覧を追記すると、トークン転送部145は、機器一覧部分に記載された次の機器(ゲーム機300)にトークンを転送する(ステップS105)。
【0055】
このように、トークンの転送及び編集を、トークンの機器一覧部分に記述された全ての機器へ順次実行させる。トークンが一周したかどうかを判断し(ステップS106)、トークンが一周していなければ、トークンの機器一覧部分に記述された機器でのトークンの転送及び編集を順次実行し、トークンが一周すれば、すなわち、トークンがハードディスクレコーダ100に戻ってくれば、トークン内にホームネットワーク10に接続された機器が有しているコンテンツ一覧が記述されたことになる。図7は、ホームネットワーク10に接続される機器の動作の概要を示す説明図であり、ホームネットワーク10に接続された機器でトークンが順次回送される様子を示す説明図である。
【0056】
そして、トークンを作成したハードディスクレコーダ100を含む、ホームネットワーク10に接続されているすべての装置でトークンの編集が完了すると、今度は編集の完了したトークンを、同様にホームネットワーク10に接続された機器で順次回送させることで、すべての機器でトークンを共有する。トークン共有に際しては、例えば、ハードディスクレコーダ100のトークン作成部144が、トークンのモードを、トークンを共有することを示すフラグ(例えば“Share”)に変更し、トークンをもう1周させる。
【0057】
ハードディスクレコーダ100からトークンが転送されたテレビ200は、トークン識別部(ハードディスクレコーダ100の制御部140に設けられるトークン識別部141と同一の機能を有するもの)で、転送されたトークンのモードを識別する、モードが共有することを示すフラグの場合、転送されたトークンに記述されているコンテンツ一覧を自身の記憶部に記憶する。トークンに記述されているコンテンツ一覧を自身の記憶部に記憶すると、テレビ200はトークンをゲーム機300に転送する。
【0058】
以下、同様にゲーム機300、デジタルカメラ400も、トークンに記述されているコンテンツ一覧を自身の記憶部に記憶する。デジタルカメラ400は、トークンをハードディスクレコーダ100に戻す。最終的にトークンがハードディスクレコーダ100に到達すると、トークンに記述されているコンテンツ一覧の情報が、ホームネットワーク10に接続されているすべての装置で共有されたことになる。
【0059】
このように、ホームネットワーク10に接続されているいずれかの装置がトークンを作成し、作成したトークンが、ホームネットワーク10に接続されている他の装置を回送されることで、ホームネットワーク10に接続されている装置の中の情報(コンテンツ一覧)を、すべての装置で共有させることが出来る。
【0060】
なお、ハードディスクレコーダ100がブロードキャストを実行した結果、トークンに記述された機器であるが、その後に電源が落とされたり、ホームネットワーク10から切り離されたりする等して、トークンを回送できなくなる場合がある。そのような場合を鑑みて、トークンの転送の際にタイムアウト時間を設定しておき、トークンを転送できなかった機器はスキップして、その次の装置に転送するようにしてもよい。
【0061】
ここで、ホームネットワーク10に接続されている、本開示の一実施形態にかかるいずれかの装置で作成されるトークンのフォーマット例を説明する。図8は、いずれかの装置で作成されるトークンのフォーマット例を示す説明図である。
【0062】
図8に示したトークン500は、モード部501と、接続リスト部502と、コンテンツリストタイプ部503と、コンテンツリスト部504と、からなる。
【0063】
モード部501は、回送されるトークン500が、情報を収集するモードなのか、情報を共有するモードなのかを区別するための領域である。情報を収集するモードの場合は、モード部501に、例えば“Acquire”等と記述され、情報を共有するモードの場合は、モード部501に、例えば“Share”等と記述される。
【0064】
接続リスト部502は、トークンを生成する装置(上述した説明では、ハードディスクレコーダ100)が、問い合わせに応答した、ホームネットワーク10に接続されている他の装置の情報を記述するための領域である。ホームネットワーク10に接続されている、いずれかの装置で生成されたトークンは、接続リスト部502に記述された順番に回送される。上述したように、接続リスト部502に記述された機器一覧は、トークン作成部144によって、コンテンツリスト一覧をどのような戦略で作成したいかに応じて並び替えられる。例えば、トークン作成部144は、機器の応答が帰ってくるまでの時間や、残り記憶容量の多い順や、消費電力の低い順をキーとして接続リスト部502に記述された機器一覧を並び替えるようにしてもよい。
【0065】
コンテンツリストタイプ部503は、トークン500を用いて共有しようとするコンテンツリストのタイプを記述するための領域である。コンテンツリストのタイプとしては、例えば各装置が保持しているコンテンツの一覧、録画予約の一覧、アプリケーションの一覧等であってもよい。トークン識別部141は、トークン500を受信すると、受信したトークン500のコンテンツリストタイプ部503を調べ、コンテンツリストタイプ部503の記述内容に応じたトークン編集部142を選択することができる。
【0066】
コンテンツリスト部504は、コンテンツリストタイプ部503に記述されたコンテンツリストのタイプに応じたコンテンツリストを記述するための領域である。コンテンツリスト部504は、トークン編集部142によって、コンテンツリストタイプ部503に記述されたコンテンツリストのタイプに応じたコンテンツリストが記述される。
【0067】
このように定義されたトークン500を、ホームネットワーク10に接続されているいずれかの装置で作成し、ホームネットワーク10に接続されている他の装置を回送させることで、コンテンツリストタイプに応じたコンテンツリストが記述されたトークンが完成する。そして、完成したトークンを、ホームネットワーク10に接続されている他の装置で回送させることで、ホームネットワーク10に接続されている装置で、コンテンツリストの内容を共有することができる。
【0068】
ここで、コンテンツリストタイプに応じた具体的な処理内容をいくつか例示して説明する。なお、以下の説明では、ハードディスクレコーダ100がトークンを作成し、作成したトークンを他の機器に回送させる場合を説明する。まず、ホームネットワーク10に接続されているすべての装置で再生リストを共有したい場合の処理内容を説明する。
【0069】
ハードディスクレコーダ100では、トークン作成部144がトークン500を作成する際に、能力としてストレージ機能を有する機器一覧を、トークン500の接続リスト部502に記述する。またトークン作成部144は、トークン500のコンテンツリストタイプ部503に、タイプとして再生リストを表すもの(例えば、“Video”)を記述する。
【0070】
そしてトークン作成部144は、ブロードキャストした機器からの応答が返ってくるまでの時間をキーに、接続リスト部502の一覧を並び替え、トークン転送部145は、接続リスト部502の先頭の機器へ、トークン作成部144が作成したトークン500を転送する。
【0071】
トークン500の転送を受けた機器では、トークン編集部142が、トークン500のコンテンツリスト部504に、自身が保持しているコンテンツの再生リストを追記する。その際、既にトークン500のコンテンツリスト部504に、同じコンテンツが記録されていれば、追記しない。これにより、上記の手順で作成した、ホームネットワーク10に接続されている機器によってコンテンツリスト部504に記述されるコンテンツリストは、より高速にアクセス可能な順に記述された再生リスト一覧となる。
【0072】
ホームネットワーク10に接続されており、能力としてストレージ機能を有する全ての機器により、トークン500のコンテンツリスト部504に、自身が保持しているコンテンツの再生リストが更新されると、トークンを作成した機器であるハードディスクレコーダ100は、トークン500の接続リスト部502に記述されている機器にトークン500を回送させる。これにより、ホームネットワーク10に接続されており、能力としてストレージ機能を有する機器は、コンテンツの再生リストの情報を共有することができる。
【0073】
次に、ホームネットワーク10に接続されているすべての装置で録画予約の重複を回避したい場合の処理内容を説明する。
【0074】
ハードディスクレコーダ100では、トークン作成部144がトークン500を作成する際に、能力として録画機能を有する機器一覧を作成して、トークン500の接続リスト部502に記述する。またトークン作成部144は、トークン500のコンテンツリストタイプ部503に、タイプとして録画予約リストを表すものを、例えば、”Recording”と記述する。
【0075】
そしてトークン作成部144は、機器の消費電力をキーに、接続リスト部502の一覧を並び替え、トークン転送部145は、接続リスト部502の先頭の機器へ、トークン作成部144が作成したトークン500を転送する。
【0076】
トークン500の転送を受けた機器では、トークン編集部142が、トークン500のコンテンツリスト部504に、自身が保持している録画予約リストを追記する。その際、既にトークン500のコンテンツリスト部504に、同じ番組の録画予約が記録されていれば、追記しないとともに、自身の録画予約を削除する。これにより、上記の手順で作成した、ホームネットワーク10に接続されている機器によってコンテンツリスト部504に記述されるコンテンツリストは、より消費電力をすくなく、重複を回避した予約リストの一覧となる。
【0077】
ホームネットワーク10に接続されており、能力として録画機能を有するすべての機器により、トークン500のコンテンツリスト部504に、自身が保持している録画予約リストが更新されると、トークンを作成した機器であるハードディスクレコーダ100は、トークン500の接続リスト部502に記述されている機器にトークン500を回送させる。これにより、ホームネットワーク10に接続されており、能力として録画機能を有する機器は、番組の録画予約リストの情報を共有することができる。
【0078】
次に、ホームネットワーク10に接続されているすべての装置でアプリケーションの一覧情報を共有したい場合の処理内容を説明する。
【0079】
ハードディスクレコーダ100では、トークン作成部144がトークン500を作成する際に、能力としてアプリケーション実行機能を有する機器一覧を、トークン500の接続リスト部502に記述する。またトークン作成部144は、トークン500のコンテンツリストタイプ部503に、タイプとしてアプリケーションリストを表すもの、例えば、“Application”と記述する。
【0080】
そしてトークン転送部145は、接続リスト部502の先頭の機器へ、トークン作成部144が作成したトークン500を転送する。
【0081】
トークン500の転送を受けた機器では、トークン編集部142が、トークン500のコンテンツリスト部504に、他装置で実行可能なアプリケーションの一覧を追記する。その際、既にトークン500のコンテンツリスト部504に、追記する際、すでにトークンに同じものが記録されている場合で、アプリケーションのバージョンが自身のほうが新しければ上書きする。これにより、上記の手順で作成した、ホームネットワーク10に接続されている機器によってコンテンツリスト部504に記述されるコンテンツリストは、最新のバージョンを有するアプリケーションの一覧となる。
【0082】
ホームネットワーク10に接続されており、能力としてアプリケーションの実行機能を有する全ての機器により、トークン500のコンテンツリスト部504に、自身が保持しているアプリケーションの一覧が更新されると、トークンを作成した機器であるハードディスクレコーダ100は、トークン500の接続リスト部502に記述されている機器の順にトークン500を回送させる。
【0083】
このように、ホームネットワーク10に接続されており、能力としてアプリケーションの実行機能を有する全ての機器にトークンを回送させることにより、ホームネットワーク10に接続されており、能力としてアプリケーションの実行機能を有する機器は、最新のアプリケーションの一覧の情報を共有することができる。この一覧にあるアプリケーションは他の装置からも実行可能なため、たとえばテレビ200で、デジタルカメラ400に保持されているアプリケーション(例えば、スライドショーを実行するアプリケーション)を実行できるようになる。
【0084】
次に、ホームネットワーク10に接続されているすべての装置でサービスインフォメーション(SI)情報を共有したい場合の処理内容を説明する。
【0085】
ハードディスクレコーダ100では、トークン作成部144がトークン500を作成する際に、能力としてデジタルチューナを有する機器一覧を、トークン500の接続リスト部502に記述する。またトークン作成部144は、トークン500のコンテンツリストタイプ部503に、タイプとしてアプリケーションリストを表すものを、例えば、“Service Information”と記述する。
【0086】
そしてトークン転送部145は、接続リスト部502の先頭の機器へ、トークン作成部144が作成したトークン500を転送する。
【0087】
トークン500の転送を受けた機器では、トークン更新部142が、トークン500のコンテンツリスト部504に、取得済みの番組情報の一覧を追記する。これにより、上記の手順で作成した、ホームネットワーク10に接続されている機器によってコンテンツリスト部504に記述されるコンテンツリストは、デジタルチューナで番組情報の一覧となる。
【0088】
ホームネットワーク10に接続されており、能力としてデジタルチューナを有する全ての機器により、トークン500のコンテンツリスト部504に、自身が取得している番組情報の一覧が更新されると、トークンを作成した機器であるハードディスクレコーダ100は、トークン500の接続リスト部502に記述されている機器にトークン500を回送させる。これにより、ホームネットワーク10に接続されており、能力としてデジタルチューナの実行機能を有する機器は、デジタルチューナが取得した番組一覧の情報を共有することができる。
【0089】
なお、ホームネットワーク10に接続されており、能力としてデジタルチューナを有する全ての機器でトークンを一度回送させただけでは、番組情報の取得が完全では無い場合が想定される。この場合は、トークンの共有の際に、トークンを受け取った機器において、まだ取得されていないサービスの情報をランダムに選択し、そのサービスの番組情報を取得するようにしてもよい。これにより、ホームネットワーク10に接続された複数の装置で分散して番組情報を収集できる。
【0090】
<2.まとめ>
以上説明したように本開示の一実施形態によれば、ホームネットワーク10に接続されたある装置でトークンを作成し、ホームネットワーク10に接続された全ての機器で、その作成されたトークンを回送させることで、従来に比べ、情報の共有に際し、ネットワーク負荷を軽減できる。
【0091】
作成されたトークンの機器一覧の順序を調整することで、例えば、より消費電力の低い機器を優先的に使うようにすれば、消費電力を抑えられ、よりアクセス速度の速い機器を優先的に使うようにすれば、アクセス速度を改善できる。また、アプリケーションの情報を共有することで、ネットワークに機器を接続するだけでその機器とは別の機器で新規機能を実行でき、同じアプリケーションがネットワーク内に複数あった場合、より新しいものに更新したのと同じ効果が得られる。さらに、番組情報を分散取得することで、高速に収集を完了することができる。
【0092】
既存のDLNAの場合、クライアント/サーバモデルで、サーバがコンテンツ一覧を提供する責務があり、クライアントが機器一覧を取得する。しかし既存のDLNAでは、サーバ同士の連携機能が無いため、クライアントがすべてのサーバから一覧を取得し、重複の解決をする必要がある。
【0093】
また既存のDLNAでは、その収集したリストを共有する手段が無いため、同じ処理をすべてのクライアントで行う必要がある。そのため、既存のDLNAでは、クライアントがすべてのサーバから一覧を取得し、リストの共有を行うためのネットワーク全体の通信量・計算量が膨大になる。
【0094】
これに比べ、本開示の一実施形態では一覧を取得して重複を解決する処理を、ホームネットワークに接続される装置が分散して処理している。そのため、本開示の一実施形態で、既存のDLNAに比べてリストの共有を行うためのネットワーク全体の通信量・計算量を抑えることができる。また、同タイミングでトークンを複数の装置で作成し、作成したトークンを回送させることができるので、本開示の一実施形態では、例えば再生リストを作りながら録画リストを作るといったことが可能である。
【0095】
尚、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的に又は個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
【0096】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示はかかる例に限定されない。本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0097】
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
ネットワークを介して接続されている他の装置の情報を取得する装置情報取得部と、
前記装置情報取得部が取得した装置の情報に基づいて該装置が管理するコンテンツの情報を該装置に記述させて前記他の装置を回送させる設定ファイルを作成する設定ファイル作成部と、
を備え、
前記設定ファイル作成部は、前記設定ファイルを回送させる順序を該設定ファイルに記述する、情報処理装置。
(2)
前記設定ファイル作成部は、前記設定ファイルを回送させる順序を前記装置情報取得部が取得した装置の情報に基づいて決定して該設定ファイルに記述する、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記設定ファイル作成部は、前記設定ファイルを回送させる順序を前記装置情報取得部が取得した装置の能力に基づいて決定して該設定ファイルに記述する、前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記装置情報取得部が取得する装置の能力は、該装置が有する機能に関する情報である、前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)
他の装置から設定ファイルが回送されてきたら、該設定ファイルの記述内容を識別する設定ファイル識別部と、
前記設定ファイルが識別した記述内容に基づいて該設定ファイルを更新する設定ファイル更新部と、
前記設定ファイル更新部が更新した設定ファイルを次の装置に転送する設定ファイル転送部と、
をさらに備える、前記(1)から(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(6)
前記設定ファイル更新部は、前記設定ファイルが識別した記述内容に基づいて自装置で管理するコンテンツのリストを該設定ファイルに追記する、前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記装置に記述させる、前記装置が管理するコンテンツの情報は、コンテンツの再生リストの情報である、前記(1)から(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(8)
前記装置に記述させる、前記装置が管理するコンテンツの情報は、コンテンツの録画予約リストの情報である、前記(1)から(7)のいずれかに記載の情報処理装置。
(9)
前記装置に記述させる、前記装置が管理するコンテンツの情報は、アプリケーションのバージョンの情報である、前記(1)から(8)のいずれかに記載の情報処理装置。
(10)
前記装置に記述させる、前記装置が管理するコンテンツの情報は、番組の詳細情報である、前記(1)から(9)のいずれかに記載の情報処理装置。
(11)
ネットワークを介して接続されている装置の情報を取得する装置情報取得ステップと、
前記装置情報取得ステップが取得した装置の情報に基づいて該装置が管理するコンテンツの情報を該装置に記述させて前記他の装置を回送させる設定ファイルを作成する設定ファイル作成ステップと、
を備え、
前記設定ファイル作成ステップは、前記設定ファイルを回送させる順序を該設定ファイルに記述する、情報処理方法。
(12)
コンピュータに、
ネットワークを介して接続されている装置の情報を取得する装置情報取得ステップと、
前記装置情報取得ステップが取得した装置の情報に基づいて該装置が管理するコンテンツの情報を該装置に記述させて前記他の装置を回送させる設定ファイルを作成する設定ファイル作成ステップと、
を実行させ、
前記設定ファイル作成ステップは、前記設定ファイルを回送させる順序を該設定ファイルに記述する、コンピュータプログラム。
【符号の説明】
【0098】
1 コンテンツ共有システム
100 ハードディスクレコーダ
110 通信部
120 映像出力部
130 音声出力部
140 制御部
141 トークン識別部
142 トークン編集部
143 集約部
144 トークン作成部
145 トークン転送部
150 操作部
160 記憶部
170 チューナ部
180 表示部
200 テレビ
300 ゲーム機
400 デジタルカメラ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続されている他の装置の情報を取得する装置情報取得部と、
前記装置情報取得部が取得した装置の情報に基づいて該装置が管理するコンテンツの情報を該装置に記述させて前記他の装置を回送させる設定ファイルを作成する設定ファイル作成部と、
を備え、
前記設定ファイル作成部は、前記設定ファイルを回送させる順序を該設定ファイルに記述する、情報処理装置。
【請求項2】
前記設定ファイル作成部は、前記設定ファイルを回送させる順序を前記装置情報取得部が取得した装置の情報に基づいて決定して該設定ファイルに記述する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記設定ファイル作成部は、前記設定ファイルを回送させる順序を前記装置情報取得部が取得した装置の能力に基づいて決定して該設定ファイルに記述する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記装置情報取得部が取得する装置の能力は、該装置が有する機能に関する情報である、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
他の装置から設定ファイルが回送されてきたら、該設定ファイルの記述内容を識別する設定ファイル識別部と、
前記設定ファイルが識別した記述内容に基づいて該設定ファイルを更新する設定ファイル更新部と、
前記設定ファイル更新部が更新した設定ファイルを次の装置に転送する設定ファイル転送部と、
をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記設定ファイル更新部は、前記設定ファイルが識別した記述内容に基づいて自装置で管理するコンテンツのリストを該設定ファイルに追記する、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記装置に記述させる、前記装置が管理するコンテンツの情報は、コンテンツの再生リストの情報である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記装置に記述させる、前記装置が管理するコンテンツの情報は、コンテンツの録画予約リストの情報である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記装置に記述させる、前記装置が管理するコンテンツの情報は、アプリケーションのバージョンの情報である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記装置に記述させる、前記装置が管理するコンテンツの情報は、番組の詳細情報である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
ネットワークを介して接続されている装置の情報を取得する装置情報取得ステップと、
前記装置情報取得ステップが取得した装置の情報に基づいて該装置が管理するコンテンツの情報を該装置に記述させて前記他の装置を回送させる設定ファイルを作成する設定ファイル作成ステップと、
を備え、
前記設定ファイル作成ステップは、前記設定ファイルを回送させる順序を該設定ファイルに記述する、情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータに、
ネットワークを介して接続されている装置の情報を取得する装置情報取得ステップと、
前記装置情報取得ステップが取得した装置の情報に基づいて該装置が管理するコンテンツの情報を該装置に記述させて前記他の装置を回送させる設定ファイルを作成する設定ファイル作成ステップと、
を実行させ、
前記設定ファイル作成ステップは、前記設定ファイルを回送させる順序を該設定ファイルに記述する、コンピュータプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−243081(P2012−243081A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−112419(P2011−112419)
【出願日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)