説明

情報処理装置、情報処理方法及びコンピュータプログラム

【課題】保存されている画像データを顔認識させて、当該顔認識の結果を用いて、簡便な画像選択をユーザに提供することが可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】所定位置に画像を表示する画像表示部と、人物の顔を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した顔の状態に基づいて、該状態に関する顔パラメータを有する画像を選択する画像選択部と、を備え、前記画像表示部は、前記画像選択部が選択した画像の顔部分が直前まで表示していた画像の顔部分と一致するように前記画像選択部が選択した画像を表示する、情報処理装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルスチルカメラ等の撮像装置の普及に伴い、ユーザが気軽に写真を撮影する機会が増えている。そして、撮影した画像を保存するための記録媒体の大容量化に伴い、ユーザが撮影した画像が、撮像装置や、パーソナルコンピュータその他の情報処理装置の内部に、数多く保存されることが多くなっている。そのように数多く保存される画像の中から、所望の画像を効率よく探し出す方法は、従来から提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−263274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザが撮影し、情報処理装置の内部に保存された画像は、例えば当該情報処理装置を用いて作成される年賀状等のグリーティングカードに貼りつけられたり、インターネット上のウェブサイトに開設した自身のプロフィール画像として当該情報処理装置からアップロードするために用いられたりすることがある。
【0005】
ここで、上述のように情報処理装置を用いて作成されるグリーティングカードに、当該情報処理装置に保存されている画像を貼り付ける場合、従来は、サムネイル画像が一覧表示されている画面で、ユーザに画像を選択させてグリーティングカードに貼りつけて、気に入らなければ、またサムネイル画像が一覧表示されている画面に戻り、画像選択をやり直させるという処理がなされていた。
【0006】
しかし、この従来の処理では、画像を選択して、その画像が気に入らなければまた画像を選択する画面に戻る必要があり、ユーザに簡便な画像選択処理を提供させているとは言い難く、ユーザにとって、より簡便に画像を選択させる処理が求められていた。
【0007】
そこで、本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本開示の目的とするところは、保存されている画像データを顔認識させて、当該顔認識の結果を用いて、簡便な画像選択をユーザに提供することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示によれば、所定位置に画像を表示する画像表示部と、人物の顔を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した顔の状態に基づいて、該状態に関する顔パラメータを有する画像を選択する画像選択部と、を備え、前記画像表示部は、前記画像選択部が選択した画像の顔部分が直前まで表示していた画像の顔部分と一致するように前記画像選択部が選択した画像を表示する、情報処理装置が提供される。
【0009】
また本開示によれば、所定位置に画像を表示する第1画像表示ステップと、人物の顔を撮像する撮像ステップと、前記撮像ステップで撮像された人物の顔の状態に基づいて、該状態に関する顔パラメータを有する画像を選択する画像選択ステップと、前記画像選択ステップで選択された画像の顔部分が前記第1画像表示ステップによって直前まで表示していた画像の顔部分と一致するように前記画像選択ステップで選択された画像を表示する第2画像表示ステップと、を備える、情報処理方法が提供される。
【0010】
また本開示によれば、コンピュータに、所定位置に画像を表示する第1画像表示ステップと、人物の顔を撮像する撮像ステップと、前記撮像ステップで撮像された人物の顔の状態に基づいて、該状態に関する顔パラメータを有する画像を選択する画像選択ステップと、前記画像選択ステップで選択された画像の顔部分が前記第1画像表示ステップによって直前まで表示していた画像の顔部分と一致するように前記画像選択ステップで選択された画像を表示する第2画像表示ステップと、を実行させる、コンピュータプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように本開示によれば、保存されている画像データを顔認識させて、当該顔認識の結果を用いて、簡便な画像選択をユーザに提供することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法及びコンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置100の外観例を示す説明図である。
【図2】本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置100の機能構成を示す説明図である。
【図3】本開示の第1の実施形態にかかる制御部140の機能構成を示す説明図である。
【図4】本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置100の動作を示す流れ図である。
【図5】画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図である。
【図6】画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図である。
【図7】画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図である。
【図8】画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図である。
【図9】画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図である。
【図10】画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図である。
【図11】画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図である。
【図12】画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図である。
【図13】画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図である。
【図14】画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図である。
【図15】本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置100の動作を示す流れ図である。
【図16】画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図である。
【図17】画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図である。
【図18】情報処理装置100の外観例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0014】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
<1.第1の実施形態>
[1−1.情報処理装置の外観例]
[1−2.情報処理装置の機能構成]
[1−3.情報処理装置の動作]
<2.第2の実施形態>
<3.まとめ>
【0015】
<1.第1の実施形態>
[1−1.情報処理装置の外観例]
まず、本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置の外観例について、図面を参照しながら説明する。図1は、本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置100の外観例を示す説明図である。以下、図1を用いて、本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置100の外観例について説明する。
【0016】
図1に示したように、本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置100は、タブレット型のデバイスである。情報処理装置100には、図1に示したように、画像を表示するための画像表示部120が、情報処理装置100の一の面に設けられている。図1に示した画像表示部120は、タッチパネルを備えており、情報処理装置100のユーザは、画像表示部120を直接指で触ることで、情報処理装置100を操作することができる。
【0017】
図1に示したように、情報処理装置100の表面の一辺には、操作部150が設けられている。情報処理装置100のユーザは、画像表示部120を直接指で触る以外に、操作部150を操作することで、情報処理装置100を操作することができる。
【0018】
また、図1に示したように、情報処理装置100の表面には、撮像装置170が設けられている。撮像装置170が撮像した画像は、情報処理装置100のユーザによる操作によって画像データとして情報処理装置100の内部に保存することができる他、情報処理装置100が実行する所定の処理によって画像表示部120に表示されることもできる。
【0019】
図1に示したタブレット型のデバイスである情報処理装置100は、内部にフラッシュメモリその他の記録媒体を備える。当該記録媒体には、情報処理装置100のユーザが、情報処理装置100またはデジタルカメラその他の撮像装置で撮影した画像が保存される。情報処理装置100は、上記記録媒体に保存された画像を画像表示部120に表示することができる。そして情報処理装置100は、画像を画像表示部120に表示されている場合に、ユーザが当該画像の顔部分に対して何らかの操作を行った場合、その操作に応じた画像を上記記録媒体から探し出して画像表示部120に表示することができる。本開示の一実施形態にかかる情報処理装置100の処理内容については、後に詳述する。
【0020】
以上、図1を用いて、本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置100の外観例について説明した。次に、本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置100の機能構成について説明する。
【0021】
[1−2.情報処理装置の機能構成]
図2は、本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置100の機能構成を示す説明図である。以下、図2を用いて本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置100の機能構成について説明する。
【0022】
図2に示したように、本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置100は、通信部110と、画像表示部120と、音声出力部130と、制御部140と、操作部150と、記憶部160と、撮像装置170と、センサ部180と、を含んで構成される。
【0023】
通信部110は、無線または有線により、ネットワークを通じて他の機器との間で通信を実行するものである。
【0024】
画像表示部120は、画像を表示する。画像表示部120は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイその他の薄型の表示装置で構成され、制御部140の制御により、所定の画像信号に基づいた画像を表示するよう構成される。
【0025】
本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置100では、画像表示部120の表面にはタッチパネルが備わっている。情報処理装置100は、画像表示部120の表面にタッチパネルを備えることで、情報処理装置100のユーザに対し、画像表示部120の表面を指で触ることによる操作を提供することができる。
【0026】
本実施形態では、画像表示部120は、情報処理装置100のユーザが選択した、記憶部160に保存されている画像を表示する。そして、情報処理装置100のユーザが、情報処理装置100に対して、画像表示部120が表示している画像を変更するための操作を実行すると、制御部140の制御により、画像表示部120は変更後の画像を表示する。
【0027】
音声出力部130は、音声を出力する。音声出力部130は、例えばスピーカやイヤホン等で構成され、所定の音声信号に基づいた音声を表示するよう構成される。
【0028】
制御部140は、情報処理装置100の動作を制御する。具体的には、制御部140は、通信部110の通信、画像表示部120の画像表示、音声出力部130の音声出力等を制御する。制御部140は、例えばCPU(Central Processing Unit)等で構成される。
【0029】
操作部150は、情報処理装置100のユーザによる操作を受け付ける。制御部140は、操作部150に対するユーザ操作に基づいて情報処理装置100の動作を制御する。なお、画像表示部120の表面に備わっているタッチパネルは、本開示における操作部の一例である。
【0030】
記憶部160は、例えばフラッシュメモリのような不揮発性メモリ等で構成され、情報処理装置100を動作させるためのコンピュータプログラムや、制御部140によって画像表示部120へ表示される画像データその他の電子データを記憶する。本実施形態では、記憶部160は、画像データに人間の顔が含まれていれば、当該顔に対して所定の顔認識処理を施して得られる各種パラメータを記憶する。上記顔認識処理は、記憶部160に記憶されたコンピュータプログラムを用いて制御部140が実行しても良い。その顔認識処理の実行タイミングは、例えば、撮像装置170により撮像処理が行われた時点であってもよく、情報処理装置100の処理負荷が少ない時点であってもよい。そして、顔認識処理を施して得られる各種パラメータとしては、例えば、男女の区別、年齢、目の開閉の有無、メガネの有無、顔の向き、頭頂部と顎の部分とを結ぶ線を軸とした場合の顔の角度、笑顔度等が含まれる。
【0031】
撮像装置170は、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサその他の撮像装置を用いた撮像処理を実行する。撮像装置170が撮像処理を実行することで得られる画像データは、制御部140において所定の画像処理が施され、画像表示部120に表示されたり、記憶部160に記憶されたりする。
【0032】
センサ部180は、情報処理装置100の動きを検知するものであり、例えばジャイロセンサや加速度センサ等で構成される。センサ部180によって、情報処理装置100の動きが検知されると、センサ部180がどのような情報処理装置100の動きを検知したかを制御部140で検出する。制御部140は、その情報処理装置100の動きに基づいた動作を実行する。
【0033】
ここで、制御部140の機能構成について詳細に説明する。図3は、本開示の第1の実施形態にかかる制御部140の機能構成を示す説明図である。図3に示したように、本開示の一実施形態にかかる制御部140は、操作検出部141と、顔検出部142と、画像選択部143と、表示制御部144と、を含んで構成される。
【0034】
操作検出部141は、情報処理装置100のユーザによる、情報処理装置100に対するユーザ操作を検出するものである。操作検出部141は、画像表示部120に設けられるタッチパネルに対するユーザ操作や、操作部150に対するユーザ操作の内容を検出する。タッチパネルに対するユーザ操作の内容を検出する場合は、操作検出部141は、タッチパネルのどの位置が触られたのか、また何本の指で触られたのか、を検出する。
【0035】
顔検出部142は、画像表示部120に表示される画像の顔の位置を検出する。顔検出部142が、画像表示部120に表示される画像の顔の位置を検出し、操作検出部141が、タッチパネルに対するユーザ操作の内容を検出することで、情報処理装置100のユーザが、画像表示部120に表示される顔の部分に対して操作したかどうかが判断される。なお、顔検出部142による顔検出処理は、特定の方法に限られない。顔検出部142は、例えば、顔の目、鼻、口といった特徴点を検出することで、画像表示部120に表示される画像の顔の位置を検出することができる。
【0036】
画像選択部143は、記憶部160に記憶されている画像データの中から、所定の条件に合致した画像を選択する。具体的に説明すると、情報処理装置100のユーザが情報処理装置100に対して操作すると、当該操作の内容を操作検出部141及び顔検出部142で検出し、画像選択部143は、検出した結果に応じた画像を記憶部160に記憶されている画像データの中から選択する。
【0037】
具体的な動作は後述するが、例えば、画像表示部120に顔が写っている画像が表示されている状態で、情報処理装置100のユーザが、その顔に対して指で弾く動作を実行すると、該操作の内容を操作検出部141及び顔検出部142が検出する。そして、画像選択部143は、情報処理装置100のユーザが指で弾いた方向をその画像表示部120に写っている人物が向いている画像を記憶部160に記憶されている画像データの中から選択する。
【0038】
また例えば、画像表示部120に顔が写っている画像が表示されている状態で、情報処理装置100のユーザが、その顔の頭頂部及び顎の部分を指で触り、回転させる動作を実行すると、該操作の内容を操作検出部141及び顔検出部142が検出する。そして、画像選択部143は、情報処理装置100のユーザによる上記回転動作に基づいて、その画像表示部120に写っている人物の画像を記憶部160に記憶されている画像データの中から選択する。
【0039】
表示制御部144は、画像表示部120への画像表示を制御する。具体的には、表示制御部144は、情報処理装置100のユーザが情報処理装置100に対して行った操作に基づく画像を表示する。情報処理装置100のユーザの操作の内容を操作検出部141及び顔検出部142で検出し、画像選択部143が、検出した結果に応じた画像を記憶部160に記憶されている画像データの中から選択すると、表示制御部144は、画像選択部143が選択した画像を画像表示部120へ表示するよう制御する。
【0040】
その際、表示制御部144は、画像を画像表示部120へ表示する際に、画像表示部120に表示されていた画像の顔部分と位置及び大きさを合わせるように、画像選択部143が選択した画像を表示するよう制御する。
【0041】
制御部140は、例えば、記憶部160が記憶しているコンピュータプログラムを読み出して、読み出したコンピュータプログラムを実行することで、図3に示したような機能構成を有することができる。
【0042】
以上、本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置100の機能構成について説明した。次に、本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置100の動作について説明する。
【0043】
[1−3.情報処理装置の動作]
図4は、本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置100の動作を示す流れ図である。図4に示した流れ図は、情報処理装置100が、年賀状その他のグリーティングカードを作成する処理を実行している際に、画像表示部120の所定の位置に、顔が写っている画像を表示し、その画像に対し、情報処理装置100のユーザによる操作がなされた場合の、情報処理装置100の動作を示したものである。以下、図4を用いて本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置100の動作について説明する。
【0044】
画像表示部120は、表示制御部144の制御により、画像表示部120の所定の位置に顔が写った画像を表示する(ステップS101)。図5は、表示制御部144の制御により、画像表示部120の所定の位置に顔が写った画像が表示されている状態を示す説明図である。図5は、画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図であり、情報処理装置100を用いてグリーディングカード201が編集されており、画像表示領域202に顔が写っている画像が表示されている状態を図示したものである。
【0045】
上記ステップS101で、画像表示部120が、表示制御部144の制御により、画像表示部120の所定の位置に顔が写った画像を表示すると、操作検出部141は、ユーザによる、当該顔部分に対する操作を検出する(ステップS102)。ここで、操作検出部141が検出する、ユーザによる当該顔部分に対する操作とは、例えば、顔部分を指で弾く操作(フリック操作)、頭頂部と顎部とを指で挟んで顔部分を回転させる操作(ローテート操作)などがある。
【0046】
図5には、情報処理装置100のユーザの手も図示している。この手は、画像表示領域202に表示されている顔の、頭頂部と顎部とを指で挟んで顔部分を回転させる操作(ローテート操作)を実行しようとしている状態を表している。なお、画像表示領域202に複数の顔が表示されている場合は、操作検出部141はそれぞれの顔に対するユーザ操作を検出する。
【0047】
操作検出部141が、ユーザによる、画像中の顔部分に対する操作を検出すると、画像選択部143は、操作検出部141が検出した顔部分に対する操作に基づいて、画像表示部120に表示されている顔と同じ顔を有する、適切な画像を記憶部160から選択する(ステップS103)。例えば、操作検出部141が、ユーザによる顔部分に対するフリック操作を検出すると、画像選択部143は、画像表示部120に表示されている顔と同じ顔を有し、その顔が、ユーザが指で弾いた方向を向いている画像を記憶部160から選択する。また例えば、操作検出部141が、ユーザによる顔部分に対するローテート操作を検出すると、画像選択部143は、画像表示部120に表示されている顔と同じ顔を有し、その顔の頭頂部と顎部とが当該回転に対応する位置にある画像を記憶部160から選択する。
【0048】
同じような画像が記憶部160に複数存在する場合には、画像選択部143は、所定のルールに基づいて画像を選択するようにしても良い。例えば、画像選択部143は、撮影時間や保存時間が新しいもの、または古いものを優先して選択しても良く、完全にランダムに選択しても良い。
【0049】
上記ステップS103で、画像選択部143が、操作検出部141が検出した顔部分に対する操作に基づいて適切な画像を記憶部160から選択すると、表示制御部144は、今まで画像表示部120の所定の位置に表示されていた画像に替えて、画像選択部143が選択した画像を表示するよう制御する(ステップS104)。
【0050】
なお、ステップS104で、今まで画像表示部120の所定の位置に表示されていた画像に替えて、画像選択部143が選択した画像を表示する際には、表示制御部144は、新たに表示する画像における顔の大きさを、今まで表示していた画像における顔の大きさに合わせることが望ましい。顔の大きさを合わせることで、作成している年賀状その他のグリーティングカードのレイアウトを崩すことなく、新たな画像の提示が可能になるからである。
【0051】
図6は、情報処理装置100を用いてグリーディングカード201が編集されており、画像表示領域202に顔が写っている画像が表示されている状態を図示したものである。そして図6は、図5に示した状態から、情報処理装置100のユーザが、画像表示領域202に表示されている画像の顔部分に対してローテート操作を行って、同じ顔を有する新たな画像が画像表示領域202に表示された状態に移行した様子を示している。
【0052】
このように、情報処理装置100のユーザが、画像表示部120に表示されている画像の顔部分に対するローテート操作を実行するだけで、同じ顔を有する新たな画像が画像表示領域202に表示されるので、ユーザに対して利便性の高い画像の切り替え処理を提供することができる。
【0053】
なお、表示制御部144は、情報処理装置100のユーザ操作に伴う新たな画像を画像表示部120に表示する際には、当該新たな画像の内、顔部分だけを抽出して表示するようにしてもよい。
【0054】
別の操作による画像の切り替え処理について説明する。図7は、表示制御部144の制御により、画像表示部120の所定の位置に顔が写った画像が表示されている状態を示す説明図である。図7は、情報処理装置100を用いてグリーディングカード201が編集されており、画像表示領域202に顔が写っている画像が表示されている状態を図示したものである。
【0055】
図7には、情報処理装置100のユーザの手も図示している。この手は、画像表示領域202に表示されている顔に対してフリック操作を実行しようとしている状態を表している。
【0056】
ここで、情報処理装置100のユーザが、画像表示領域202に表示されている顔に対して、右方向のフリック操作を実行すると、画像選択部143は、操作対象と同じ顔であり、右を向いている顔を有する画像を記憶部160から選択する。
【0057】
図8は、情報処理装置100を用いてグリーディングカード201が編集されており、画像表示領域202に顔が写っている画像が表示されている状態を図示したものである。そして図8は、図7に示した状態から、情報処理装置100のユーザが、画像表示領域202に表示されている画像の顔部分に対して右方向のフリック操作を行って、同じ顔を有する新たな画像が画像表示領域202に表示された状態に移行した様子を示している。
【0058】
また、情報処理装置100のユーザが、画像表示領域202に表示されている顔に対して、左方向のフリック操作を実行すると、画像選択部143は、操作対象と同じ顔であり、左を向いている顔を有する画像を記憶部160から選択する。
【0059】
図9は、情報処理装置100を用いてグリーディングカード201が編集されており、画像表示領域202に顔が写っている画像が表示されている状態を図示したものである。そして図9は、図7に示した状態から、情報処理装置100のユーザが、画像表示領域202に表示されている画像の顔部分に対して左方向のフリック操作を行って、同じ顔を有する新たな画像が画像表示領域202に表示された状態に移行した様子を示している。
【0060】
このように、情報処理装置100のユーザが、画像表示部120に表示されている画像の顔部分に対するフリック操作を実行するだけで、同じ顔を有する新たな画像が画像表示領域202に表示されるので、ユーザに対して利便性の高い画像の切り替え処理を提供することができる。
【0061】
なお、情報処理装置100のユーザが、画像表示部120に表示されている画像の顔部分に対するフリック操作を実行する場合は、操作検出部141は、フリックの勢いを検出し、画像選択部143は、検出した勢いに応じた顔の向きを有する画像を選択しても良い。すなわち、情報処理装置100のユーザが、画像表示部120に表示されている画像の顔部分に対して勢い良くフリック操作を実行した場合は、画像選択部143は、その顔が真横、または斜め方向を向いている画像を選択し、情報処理装置100のユーザが、画像表示部120に表示されている画像の顔部分に対して弱くフリック操作を実行した場合は、画像選択部143は、その顔が正面から少し左右を向いた画像を選択するようにしてもよい。
【0062】
このように、画像表示部120の所定の位置に、顔が写っている画像が表示されている場合に、情報処理装置100のユーザによる顔に対する操作を受け付け、当該ユーザ操作を検出し、検出結果に応じた画像を選択して表示することで、ユーザに対して利便性の高い画像の切り替え処理を提供することができる。
【0063】
情報処理装置100のユーザによる顔に対する操作を受け付け、当該ユーザ操作を検出し、検出結果に応じた画像を選択する処理の他の実施例について説明する。上述の説明では、情報処理装置100を用いてグリーディングカード201が編集される場合を例に挙げて説明したが、本技術は情報処理装置100を用いた他の処理についても適用可能である。例えば、情報処理装置100に電話帳機能が備わっている場合に、その電話帳に登録する画像の選択にも、本技術を適用することができる。
【0064】
図10は、画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図である。図10は、画像表示部120に電話帳登録画面211が表示されている状態を示したものである。電話帳登録画面211には、画像表示領域212が設けられている。この画像表示領域212に対して、情報処理装置100のユーザがローテート操作やフリック操作を実行することで、画像選択部143はユーザ操作の内容に応じた画像を選択し、表示制御部144は画像選択部143が選択した画像を画像表示領域212へ表示する。
【0065】
次に、本技術の応用例について説明する。上述したように、操作検出部141が、ユーザによる、画像中の顔部分に対する操作を検出すると、画像選択部143は、操作検出部141が検出した顔部分に対する操作に基づいて、画像表示部120に表示されている画像中の顔と同じ顔を有する、適切な画像を記憶部160から選択するが、記憶部160に多数の対象画像が含まれていると、画像選択部143による選択処理に負荷がかかり、画像表示部120に新たな画像が表示されるまでに時間がかかるおそれがある。
【0066】
そこで、情報処理装置100のユーザに対し、あらかじめ対象画像を絞り込ませることで、画像選択部143による選択処理にかかる負荷を軽減させることができる。
【0067】
図11は、画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図である。図11は、画像表示部120に、記憶部160に保存されている画像を表示する画像表示領域222と、画像選択部143が画像を取得する際の条件を指定するための画像取得条件指定領域223とが表示されている状態を示したものである。情報処理装置100のユーザに対し、画像取得条件指定領域223に表示されている画像取得条件を指定させることで、画像選択部143は、指定された画像取得条件に合致する画像を記憶部160から選択するので、画像選択部143による選択処理にかかる負荷の軽減に繋がる。
【0068】
図11には、画像取得条件指定領域223に表示される画像取得条件として、顔がアップになっている画像、右眼が開いている画像、左目が開いている画像、子供・成人・老人時代のいずれかの画像、メガネをかけている画像、画像のぼけ具合が示されている。もちろん、記憶部160からの画像取得条件はかかる例に限定されないことは言うまでもない。
【0069】
これまでの説明は、情報処理装置100のユーザによる、画像表示部120に表示されている画像中の顔の部分に対する直接操作を検出し、その顔と同じ人物の画像を選択し、表示する場合について述べたものである。画像表示部120に表示されている画像中の顔の部分に対する直接操作以外にも、情報処理装置100のユーザによる操作に応じて、その顔と同じ人物の画像を選択し、表示するようにしてもよい。
【0070】
図12は、画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図である。図12は、画像表示部120に、記憶部160に保存されている画像を表示する画像表示領域222と、画像表示領域222に表示する画像を切り替えるためのスライドバー231、232とが表示されている状態を示したものである。情報処理装置100のユーザに対し、スライドバー231、232を操作させることで、画像表示領域222に表示する画像が、同じ人物であり、情報処理装置100のユーザが指定した条件の画像に切り替わる。
【0071】
スライドバー231は、顔の笑顔度を指定するためのものであり、スライドバー232は人物の年齢を指定するためのものである。もちろん、スライドバーにより指定される条件はかかる例に限定されないことは言うまでもない。
【0072】
その他にも、例えば、情報処理装置100を傾けて、その傾きをセンサ部180で検出し、画像選択部143は、情報処理装置100が傾いている方向に応じた画像を、記憶部160から選択するようにしても良い。その際、情報処理装置100のユーザが、入力部に対する所定の操作(例えば所定のボタンの押下)を行っている状態に限って、情報処理装置100の傾きをセンサ部180で検出し、画像選択部143は、情報処理装置100が傾いている方向に応じた画像を、記憶部160から選択するようにしても良い。
【0073】
情報処理装置100のユーザによる、画像表示部120に表示されている画像中の顔の部分に対する直接操作を検出し、その顔と同じ人物の画像を選択し、表示する場合について説明してきたが、画像表示部120に表示されている画像中の顔の部分を情報処理装置100のユーザに触らせることで、その人物と同一の、または類似する顔が含まれる画像を画像表示部120に表示させるようにしても良い。
【0074】
図13は、画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図である。図13は、図10と同様に、画像表示部120に電話帳登録画面211が表示されている状態を示したものである。電話帳登録画面211には、画像表示領域212が設けられている。この画像表示領域212に表示されている画像の顔部分を、情報処理装置100のユーザに指で触らせることで、画像表示領域212に表示されている人物と同一の、または類似する顔が含まれる画像を表示する画像表示領域241が、表示制御部144の制御により画像表示部120に表示される。
【0075】
情報処理装置100のユーザは、図13のように画像表示領域241に画像が表示されることで、画像表示領域212に表示されている人物と同一の、または類似する顔が含まれる画像を選択することができるので、情報処理装置100は、ユーザに対する画像選択の利便性を高めることが出来る。
【0076】
図13では、画像表示領域212に表示されている画像の顔部分を、情報処理装置100のユーザに指で触らせると、画像表示領域241を画像表示領域212の上部に表示させる状態を図示したが、かかる例に限定されないことは言うまでもない。
【0077】
図14は、画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図である。図14は、図5等と同様に、情報処理装置100を用いてグリーディングカード201が編集されており、画像表示領域202に顔が写っている画像が表示されている状態を図示したものである。この画像表示領域202に表示されている画像の顔部分を、情報処理装置100のユーザに指で触らせることで、画像表示領域202に表示されている人物と同一の、または類似する顔が含まれる画像を表示する画像表示領域251a、251b、251c、251dが、表示制御部144の制御により画像表示部120に表示される。
【0078】
図14では、この画像表示領域202に表示されている画像の顔部分を、情報処理装置100のユーザに指で触らせると、表示制御部144は、その顔の周囲に画像表示領域251a、251b、251c、251dを表示する様子が図示されている。このように、情報処理装置100のユーザは、図14のように画像表示領域251a、251b、251c、251dに画像が表示されることで、画像表示領域202に表示されている人物と同一の、または類似する顔が含まれる画像を選択することができるので、情報処理装置100は、ユーザに対する画像選択の利便性を高めることが出来る。
【0079】
旅行等で記念撮影が撮影される場合では、手ぶれなどにより撮影に失敗したり、構図がよくなかったりの写真をさけるため、同じ場所で連続して写真が撮影されることが多い。そのため、1つ選んだ写真と近い写真は連続して撮られた可能性が高い。そのため、画像選択部143は、画像表示領域251a、251b、251c、251dに表示する画像として、選択された写真から撮影時間が近く、同じ顔が写っているものを表示するようにしてもよい。また画像選択部143は、写真を利用するシーンとして、情報処理装置100のユーザが、この場所にこの顔の向きの写真を置きたいと考えられる場合に、画像表示部120に表示されている画像における顔の傾きが同じものを選択しても良い。
【0080】
<2.第2の実施形態>
上述した本開示の第1の実施形態では、情報処理装置100のユーザによる、画像表示部120に表示される画像に対する操作を検出し、その検出した操作に応じて、表示中の画像に含まれる顔と同一人物の、または顔が類似する人物の画像を、画像表示部120に新たに表示する処理について説明した。本開示の第2の実施形態は、情報処理装置100を用いて情報処理装置100のユーザの顔を撮像し、撮像したユーザの顔の状態に応じて、画像表示部120に表示中の画像に含まれる顔と同一人物の、または顔が類似する人物の画像を、画像表示部120に新たに表示する処理について説明する。
【0081】
図15は、本開示の第2の実施形態にかかる情報処理装置100の動作を示す流れ図である。図15に示した流れ図は、情報処理装置100が、年賀状その他のグリーティングカードを作成する処理を実行している際に、情報処理装置100を用いて情報処理装置100のユーザの顔を撮像し、撮像したユーザの顔の状態に応じて、画像表示部120に表示中の画像に含まれる顔と同一人物の、または顔が類似する人物の画像を、画像表示部120に新たに表示する場合の、情報処理装置100の動作を示したものである。以下、図15を用いて本開示の第2の実施形態にかかる情報処理装置100の動作について説明する。
【0082】
画像表示部120は、表示制御部144の制御により、画像表示部120の所定の位置に顔が写った画像を表示する(ステップS201)。画像表示部120が、表示制御部144の制御により、画像表示部120の所定の位置に顔が写った画像を表示している状態で、撮像装置170は、情報処理装置100を操作しているユーザの顔を撮像する(ステップS202)。
【0083】
撮像装置170が、情報処理装置100を操作しているユーザの顔を撮像すると、顔検出部142は、撮像装置170が撮像した画像において、情報処理装置100を操作しているユーザの顔がどの方向を向いているかを検出し、向いている方向の情報を画像選択部143に渡す。画像選択部143は、顔検出部142が検出したユーザの顔の向きを向いている、画像表示部120の所定の位置に表示されている顔と同一人物の画像を記憶部160から選択する(ステップS203)。なお、撮像装置170が図1のように画像表示部120と同じ面に設けられている場合は、画像選択部143は、情報処理装置100を操作しているユーザが右を向くと、画像表示部120の所定の位置に表示されている顔と同一人物が左を向いている画像を、左を向くと、画像表示部120の所定の位置に表示されている顔と同一人物が右を向いている画像を、記憶部160から選択する。
【0084】
上記ステップS203で画像選択部143が記憶部160から選択すると、表示制御部144は、今まで画像表示部120の所定の位置に表示されていた画像に替えて、画像選択部143が選択した画像を表示するよう制御する(ステップS204)。
【0085】
図16は、画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図である。図16は、画像表示領域202に顔が写っている画像が表示されている状態を図示したものである。また図16は、撮像装置170が撮像した画像をリアルタイムに表示する画像表示領域261も画像表示部120に表示されている状態を図示したものである。従って画像表示領域261に表示されている画像は、情報処理装置100を操作するユーザの顔が写っている画像である。
【0086】
ここで、情報処理装置100を操作するユーザが、情報処理装置100に向かって右を向くと、顔検出部142は、撮像装置170が撮像した画像における、情報処理装置100を操作するユーザの顔の向きを検出する。そして画像選択部143は、画像表示領域202に写っている顔と同一人物が写っており、その人物が左を向いている画像を記憶部160から取得する。そして表示制御部144は、今まで画像表示領域202に表示していた画像に替えて、画像選択部143が選択した画像を画像表示領域202に表示するよう制御する。
【0087】
図17は、画像表示部120に表示される画面の一例を示す説明図である。図17は、画像表示領域202に顔が写っている画像が表示されている状態を図示したものである。また図17は、撮像装置170が撮像した画像をリアルタイムに表示する画像表示領域261も画像表示部120に表示されている状態を図示したものである。
【0088】
そして図17は、情報処理装置100を操作するユーザが、情報処理装置100に向かって右を向くと、顔検出部142がそのユーザの顔の向きを検出し、画像選択部143がその向きに合った画像を記憶部160から取得し、画像選択部143が取得した画像を表示制御部144が画像表示領域202に表示した状態を図示したものである。
【0089】
このように、情報処理装置100のユーザが撮像装置170に向かって顔の向きを変化させるだけで、画像表示領域202に表示される画像が変化するので、情報処理装置100は、ユーザに対する画像選択の利便性を高めることが出来る。
【0090】
本技術は、画像表示部120の裏側の面に撮像装置が設けられている場合であっても同様に適用可能である。図18は、情報処理装置100の外観例を示す説明図であり、画像表示部120の裏側の面に撮像装置175が設けられている状態を示したものである。
【0091】
このように、画像表示部120の裏側の面に撮像装置175を設け、情報処理装置100のユーザが撮像装置175を用いて人物の顔を撮影する場合は、撮影する人物の顔の向きと、画像表示領域202に表示される人物の顔の向きとが一致するので、より直感的に画像選択部143に画像を取得させることができる。
【0092】
なお、情報処理装置100に撮像装置170、175が設けられている場合に、撮像装置170、175で人物の顔を撮影した場合には、画像選択部143は、撮像装置170、175が撮影した人物と同じ、または似た顔を有する顔が含まれる画像を記憶部160から取得するようにしても良い。
【0093】
<3.まとめ>
以上説明したように本開示の上記実施形態によれば、画像表示部120の所定の領域に表示されている画像の顔部分に対し、情報処理装置100のユーザが、直接的に、または間接的に操作することで、その顔と同一人物の、またはその顔に類似する人物の画像を次々と当該所定の領域に表示させることができる。従って、本開示の上記実施形態によれば、情報処理装置100のユーザに対して、画像選択に際しての利便性を大きく高めることができる。
【0094】
本開示の第1の実施形態によれば、画像表示部120の所定の領域に表示されている画像の顔部分に対する、情報処理装置100のユーザによる操作を検出し、そのユーザ操作に基づいた画像を取得して画像表示部120の上記所定の領域に表示する画像を切り替える。これにより、本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置100は、情報処理装置100のユーザに対して、画像選択に際しての利便性を大きく高めることができる。
【0095】
また本開示の第1の実施形態によれば、画像表示部120の所定の領域に顔が写っている画像を表示している際に、情報処理装置100を用いて顔を撮像し、その顔の向きに応じた画像を取得して画像表示部120の上記所定の領域に表示する画像を切り替える。これにより、本開示の第2の実施形態にかかる情報処理装置100は、情報処理装置100のユーザに対して、画像選択に際しての利便性を大きく高めることができる。
【0096】
なお、上記各実施形態では、画像選択部143は、情報処理装置100の内部に保存されている画像の中から画像を選択するとして説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、情報処理装置100とネットワークで接続されている外部の機器やサーバ装置に保存されている画像の中から画像を選択するようにしてもよい。
【0097】
上記の実施形態で説明した一連の処理は、専用のハードウエアによって実行させても良いが、ソフトウエア(アプリケーション)により実行させても良い。一連の処理をソフトウエアに行わせる場合には、汎用又は専用のコンピュータにコンピュータプログラムを実行させることにより、上記の一連の処理を実現することができる。
【0098】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示はかかる例に限定されない。本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0099】
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
所定位置に画像を表示する画像表示部と、
人物の顔を撮像する撮像部と、
前記撮像部が撮像した顔の状態に基づいて、該状態に関する顔パラメータを有する画像を選択する画像選択部と、
を備え、
前記画像表示部は、前記画像選択部が選択した画像の顔部分が直前まで表示していた画像の顔部分と一致するように前記画像選択部が選択した画像を表示する、情報処理装置。
(2)
前記画像選択部は、前記撮像部が撮像した人物の顔の向きに合った顔パラメータを有する画像を選択する、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記撮像部と前記画像表示部とは同一の面に設けられ、
前記画像選択部は、前記撮像部が撮像した人物の顔の向きと逆の向きの顔パラメータを有する画像を選択する、前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記撮像部は前記画像表示部の裏側の面に設けられ、
前記画像選択部は、前記撮像部が撮像した人物の顔の向きと同じ向きの顔パラメータを有する画像を選択する、前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(5)
前記画像選択部は、前記撮像部が撮像した人物と同一又は類似する顔が含まれる画像を選択する、前記(1)から(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(6)
前記画像選択部は、前記撮像部が撮像した顔の状態に基づいて、前記画像表示部に表示されている画像における顔と同一または類似する顔が含まれる画像を選択する、前記(1)から(5)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7)
前記画像表示部は、画像の中から顔の部分のみを抽出して表示する、前記(1)から(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(8)
所定位置に画像を表示する第1画像表示ステップと、
人物の顔を撮像する撮像ステップと、
前記撮像ステップで撮像された人物の顔の状態に基づいて、該状態に関する顔パラメータを有する画像を選択する画像選択ステップと、
前記画像選択ステップで選択された画像の顔部分が前記第1画像表示ステップによって直前まで表示していた画像の顔部分と一致するように前記画像選択ステップで選択された画像を表示する第2画像表示ステップと、
を備える、情報処理方法。
(9)
コンピュータに、
所定位置に画像を表示する第1画像表示ステップと、
人物の顔を撮像する撮像ステップと、
前記撮像ステップで撮像された人物の顔の状態に基づいて、該状態に関する顔パラメータを有する画像を選択する画像選択ステップと、
前記画像選択ステップで選択された画像の顔部分が前記第1画像表示ステップによって直前まで表示していた画像の顔部分と一致するように前記画像選択ステップで選択された画像を表示する第2画像表示ステップと、
を実行させる、コンピュータプログラム。
【符号の説明】
【0100】
100 情報処理装置
110 通信部
120 画像表示部
130 音声出力部
140 制御部
141 操作検出部
142 顔検出部
143 画像選択部
144 表示制御部
150 操作部
160 記憶部
170 撮像装置
180 センサ部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定位置に画像を表示する画像表示部と、
人物の顔を撮像する撮像部と、
前記撮像部が撮像した顔の状態に基づいて、該状態に関する顔パラメータを有する画像を選択する画像選択部と、
を備え、
前記画像表示部は、前記画像選択部が選択した画像の顔部分が直前まで表示していた画像の顔部分と一致するように前記画像選択部が選択した画像を表示する、情報処理装置。
【請求項2】
前記画像選択部は、前記撮像部が撮像した人物の顔の向きに合った顔パラメータを有する画像を選択する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記撮像部と前記画像表示部とは同一の面に設けられ、
前記画像選択部は、前記撮像部が撮像した人物の顔の向きと逆の向きの顔パラメータを有する画像を選択する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記撮像部は前記画像表示部の裏側の面に設けられ、
前記画像選択部は、前記撮像部が撮像した人物の顔の向きと同じ向きの顔パラメータを有する画像を選択する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記画像選択部は、前記撮像部が撮像した人物と同一又は類似する顔が含まれる画像を選択する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記画像選択部は、前記撮像部が撮像した顔の状態に基づいて、前記画像表示部に表示されている画像における顔と同一または類似する顔が含まれる画像を選択する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記画像表示部は、画像の中から顔の部分のみを抽出して表示する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
所定位置に画像を表示する第1画像表示ステップと、
人物の顔を撮像する撮像ステップと、
前記撮像ステップで撮像された人物の顔の状態に基づいて、該状態に関する顔パラメータを有する画像を選択する画像選択ステップと、
前記画像選択ステップで選択された画像の顔部分が前記第1画像表示ステップによって直前まで表示していた画像の顔部分と一致するように前記画像選択ステップで選択された画像を表示する第2画像表示ステップと、
を備える、情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
所定位置に画像を表示する第1画像表示ステップと、
人物の顔を撮像する撮像ステップと、
前記撮像ステップで撮像された人物の顔の状態に基づいて、該状態に関する顔パラメータを有する画像を選択する画像選択ステップと、
前記画像選択ステップで選択された画像の顔部分が前記第1画像表示ステップによって直前まで表示していた画像の顔部分と一致するように前記画像選択ステップで選択された画像を表示する第2画像表示ステップと、
を実行させる、コンピュータプログラム。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate


【公開番号】特開2012−244526(P2012−244526A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−114587(P2011−114587)
【出願日】平成23年5月23日(2011.5.23)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】