情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
【課題】表示部に表示される画像と投影面に投影される画像とを共に活用して利便性を向上することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】第1画像を表示する表示部と、投影面に画像を投影して表示させる投影部と、自装置が前記投影面に接触又は近接する際に、前記第1画像に関連する第2画像を前記投影面に投影させるように、前記投影部を制御する制御部と、を備える情報処理装置。
【解決手段】第1画像を表示する表示部と、投影面に画像を投影して表示させる投影部と、自装置が前記投影面に接触又は近接する際に、前記第1画像に関連する第2画像を前記投影面に投影させるように、前記投影部を制御する制御部と、を備える情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置は、表示装置内に設けられる。この表示装置は、表示部を備え、各種の画像を表示する。また、表示装置として、画像を拡大表示させる観点等から、投影面に画像を投影して表示させるプロジェクタが知られている(特許文献1参照)。特許文献1のプロジェクタは、パーソナルコンピュータから送られてくる映像信号に基づき、パーソナルコンピュータのモニター映像にキーボード映像を重畳し、床面に投影する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−64375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、表示装置の中には、表示部とプロジェクタの両方を備えるものがある。しかし、このような表示装置では、表示部で画像を表示させるか、又は、投影面に画像を投影して表示させるかの一方を使用することを意図している。このため、表示部に表示された画像と、投影面に投影された画像を一緒に使用することは考慮されておらず、表示部と投影部を有効に活用されていないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、表示部に表示される画像と投影面に投影される画像とを共に活用して利便性を向上することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1画像を表示する表示部と、投影面に画像を投影して表示させる投影部と、自装置が前記投影面に接触又は近接する際に、前記第1画像に関連する第2画像を前記投影面に投影させるように、前記投影部を制御する制御部とを備える情報処理装置が提供される。
【0007】
前記制御部は、自装置が前記投影面に接触又は近接する際に、前記第1画像と前記第2画像を連続画像として表示させることとしても良い。
【0008】
前記制御部は、前記投影面において前記第2画像が前記表示部の表示画面に隣接する位置に、前記投影部により前記第2画像を投影させることとしても良い。
【0009】
前記制御部は、前記表示部による前記第1画像の表示中に前記自装置が前記投影面に接触又は近接する際に、前記投影部に前記第2画像を前記投影面に投影させることとしても良い。
【0010】
自装置の底面に当該自装置の前記投影面への接触を検出する接触検出部を備え、前記制御部は、前記接触検出部による前記接触を検出した場合に、前記投影部に前記第2画像を前記投影面に投影させることとしても良い。
【0011】
前記制御部は、前記投影部に前記第2画像を投影させる際に、前記投影面に対する投影領域を段階的に広げるように前記投影部を制御することとしても良い。
【0012】
前記連続画像の表示中に前記第2画像上の移動体の移動を検出する移動検出部を備え、前記制御部は、前記移動検出部による前記移動を検出した場合に、前記移動に応じて前記連続画像をスクロール表示させることとしても良い。
【0013】
前記表示部の表示画面上に設けられ、タッチ操作が行われるタッチパネルを備え、前記制御部は、前記連続画像の表示中に前記タッチ操作としてドラッグ操作を検知した場合に、前記ドラッグ操作に応じて前記連続画像をスクロール表示させることとしても良い。
【0014】
前記投影部は、前記第2画像を前記投影面に投影する前に、識別画像を前記投影面に投影し、前記投影面に投影された前記識別画像を読み取る読取部を備え、前記制御部は、前記読取部が読み取った前記識別画像の位置に基づいて、前記自装置が前記投影面に接触又は近接しているかを判定することとしても良い。
【0015】
前記第1画像は、文字を表示する文字表示領域を示す画像であり、前記第2画像は、前記文字表示領域に文字を入力するためのキーボードを示す画像であることとしても良い。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1画像を表示部に表示させるステップと、自装置が投影面に接触又は近接する場合に、前記第1画像に関連する第2画像を投影部により前記投影面に投影させるステップとを有する情報処理方法が提供される。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明の更に別の観点によれば、表示部と投影部を備える情報処理装置のコンピュータに、第1画像を前記表示部に表示させるステップ、
自装置が投影面に接触又は近接する場合に、前記第1画像に関連する第2画像を前記投影部により前記投影面に投影させるステップを実行させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように本発明によれば、表示部に表示される画像と投影面に投影される画像とを共に活用して利便性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】携帯端末10の主要部の構成を示すブロック図である。
【図2】携帯端末10の外観を示す斜視図である。
【図3】表示部16にWEBページを表示している際に、投影面Sに投影される投影画像を説明するための図である。
【図4】表示部16にテキスト表示領域を表示している際に、投影面Sに投影される投影画像を説明するための図である。
【図5】画像P1と投影画像P2の表示処理の第1実施例を説明するためのフローチャートである。
【図6】接触センサー24によるテーブルTの接触を説明するための図である。
【図7】プロジェクタ18が、投影面Sに段階的に投影領域を拡大して投影させる態様を説明するための図である。
【図8】画像P1と投影画像P2の表示処理の第2実施例を説明するためのフローチャートである。
【図9】タッチパネル22上でのドラッグ操作に連動して、画像P1及び投影画像P2がスクロールする様子を説明するための図である。
【図10】投影画像P2上での指の移動操作に連動して、画像P1及び投影画像P2がスクロールする様子を説明するための図である。
【図11】ドラッグ操作に連動して、表示部16の表示画面上のアイコンIが投影面Sに移動する様子を説明するための図である。
【図12】表示部16の表示画面と投影面を連続した表示領域として見なした際の、統合座標空間を説明するための模式図である。
【図13】携帯端末10の投影面Sへの近接を検出する方法を説明する模式図である。
【図14】携帯端末10の接触を検出する他の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0021】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.情報処理装置の構成について
2.プロジェクタ18による投影画像の投影について
3.投影面Sに投影される投影画像の態様について
4.画像P1と投影画像P2のスクロール表示について
5.画像P1と投影画像P2の表示処理の第1実施例について
6.画像P1と投影画像P2の表示処理の第2実施例について
7.画像P1と投影画像P2のスクロール表示例について
8.その他の実施形態
【0022】
<1.情報処理装置の構成について>
情報処理装置として、本実施形態では携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末を例に挙げて説明する。
【0023】
まず、携帯端末10の構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、携帯端末10の主要部の構成を示すブロック図である。図2は、携帯端末10の外観を示す斜視図である。なお、図2では、携帯端末10のプロジェクタ18により、テーブルTに投影画像が投影されている様子が示されている。
【0024】
携帯端末10は、例えばWEB(World Wide Web)サイトの閲覧を行う機能等を有する。この携帯端末10は、図1に示すように、制御部12と、メモリ14と、表示部16と、投影部の一例であるプロジェクタ18と、カメラ20と、タッチパネル22と、接触検出部の一例である接触センサー24と、通信部28とを有する。
【0025】
制御部12は、携帯端末10全体の制御を行っており、表示部16、プロジェクタ18等に対して所定の制御を行う。メモリ14は、制御部12で用いられる情報(例えば、制御部12が実行するプログラム情報)を記憶する。
【0026】
表示部16は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等であり、表示画面に各種画像等を表示する。例えば、表示部16は、WEBサイト閲覧の際にWEBページの画像を表示する。また、表示部16は、携帯端末10の前面10bに設けられ、表示部16の表示画面の大きさは、前面10bの面積に比べて僅かに小さい。
【0027】
プロジェクタ18は、図2に示すように、投影面Sに投影画像(第2画像)を投影するためのものである。プロジェクタ18は、光源やレンズ等の光学系を有し、光線束を出射して投影面に画像や文字(映像)を投影する。プロジェクト18も、表示部16と同様に携帯端末10の前面10bに設けられており、上下方向において表示部16の上側に位置している。そして、プロジェクタ18は、上下方向において斜め下に向かって投影画像を投影するように構成されている。
【0028】
また、本実施形態におけるプロジェクタ18は、携帯端末10の底面10aが接触する接触面(投影面S)に、投影画像を投影する。プロジェクタ18は、図2に示すように、投影画像が携帯端末10の底面10aに隣接するように、投影を行う。なお、プロジェクタ18による投影画像の投影の詳細については、後述する。
【0029】
カメラ20は、画像を撮像するためのものである。カメラ20は、レンズと、CCDやCMOS等の撮像素子を有する。本実施形態に係るカメラ20は、投影面Sに投影された投影画像上におけるユーザによる指の移動を検出する機能を有する。この機能を実現するために、カメラ20も、携帯端末10の前面10bに設けられており、プロジェクタ18と同様に上下方向において表示部16の上側に位置している。そして、カメラ20は、上下方向の斜め下の画像を撮像するように構成されている。なお、本実施形態では、カメラ20は、水平方向においてプロジェクタ18の横に設けられている。
【0030】
タッチパネル22は、表示部16に重畳して設けられている。このタッチパネル22により、表示部16に表示された画像上における、ユーザによるタップ操作やドラッグ操作を検出することができる。ここで、タッチパネル22による検出方法として、いわゆる静電容量式や感圧式等のいずれかの方式を採用することができる。なお、タップ操作は、タッチパネル22へのタッチ操作を意味し、ドラッグ操作は、タッチパネル22に触れた指を移動させる操作を意味する。
【0031】
接触センサー24は、携帯端末10の底面10aに設けられ、携帯端末10の投影面Sへの接触を検出する。接触センサー24は、接触面を検出できれば、機械式等の様々な方式のセンサーを用いることができる。
【0032】
通信部28は、アンテナを有しており、外部のサーバ等に接続するために基地局等を介してネットワークと無線通信を行う。
【0033】
なお、上記においては、プロジェクタ18及びカメラ20は、上下方向において表示部16の上側に位置することとしたが、これに限定されない。例えば、プロジェクタ18及びカメラ20は、水平方向において表示部16の横側に位置することとしても良い。また、プロジェクタ18とカメラ20は、それぞれ別の位置に設けることとしても良い。
【0034】
<2.プロジェクタ18による投影画像の投影について>
図2に示したように、プロジェクタ18は、携帯端末10の底面10aが接触する接触面(投影面S)に、投影画像を投影する。なお、投影面S上の点線が、プロジェクタ18による投影領域を示している。
【0035】
本実施形態では、表示部16による画像の表示と、プロジェクタ18による投影面への画像の投影とを両方行っている。そして、表示部16に表示された画像と、プロジェクタ18により投影された投影画像が、あたかも一連の連続画像になるようにしている。ここで、投影画像は、表示部16に表示された画像に関連する画像である。この結果、あたかも表示領域が拡大したことになり、ユーザは、関連する画像(連続画像)を広い表示画面で認識することができるようになる。
【0036】
このような連続画像の表示は、制御部12が、表示部16の画像の表示と、プロジェクタ18による画像の投影を制御することにより、実行される。すなわち、制御部12は、携帯端末10が投影面Sに接触する際に、表示部16に表示される画像と投影面Sに投影される投影画像とを、一連の連続画像として表示させるように、表示部16及びプロジェクタ18を制御する。
【0037】
具体的には、制御部12は、表示部16による画像の表示中に、接触センサー24により携帯端末10の底面10aが接触面(投影面S)に接触したことを検出した場合には、プロジェクタ18に投影画像を投影面Sに投影させる。なお、このような連続画像の表示処理については、後述する。
【0038】
また、詳細は後述するが、制御部12は、連続画像を表示させる際に、投影される投影画像の表示面積を段階的に広げるようにプロジェクタ18を制御する。
【0039】
<3.投影面Sに投影される投影画像の態様について>
投影面Sに投影される投影画像の態様を、図3及び図4を用いて説明する。図3は、表示部16にWEBページを表示している際に、投影面Sに投影される投影画像を説明するための図である。なお、図3では、説明の便宜上、携帯端末10の下に投影画像が示されている。
【0040】
図3において、表示部16の表示対象のWEBページの画像の大きさは、表示部16の表示画面の大きさよりも大きいものとする。このため、表示部16には、WEBページの一部の画像P1のみが表示される。そして、WEBページのうち、表示部16に表示されなかった画像が、プロジェクタ18により投影面Sに投影画像P2として投影される。具体的には、WEBページのうち、表示部16に表示された画像P1に続く画像P2(すなわち、表示部16に表示されていた画像P1に関連する画像P2)が、投影面Sに投影される。なお、図3においては、画像P1が第1画像に該当し、投影画像P2が第2画像に該当する。
【0041】
ここで、投影画像P2の投影面Sにおける位置は、図2及び図3を見ると分かるように、投影画像P2が携帯端末10の底面10aに隣接する位置となっている。また、上述したように、表示部16の表示画面は、携帯端末10の前面10bのほぼ全域に亘って設けられている。このため、表示部16に表示された画像P1と、投影面S上の投影画像P2との間の切れ目が小さく、ユーザは画像P1と投影画像P2を連続画像として認識しやすくなる。
【0042】
このように、表示部16に表示された画像P1と、投影面Sに投影された投影画像P2は、WEBページの一連の連続画像を構成している。ユーザは、表示部16に表示された画像と投影面Sに投影された画像P2を見ることにより、大きい画面サイズでWEBページを閲覧することができる。このため、表示画面の切り替え等の操作が不要となり、携帯端末10の利便性が向上することになる。
【0043】
図4は、表示部16にテキスト表示領域を表示している際に、投影面Sに投影される投影画像を説明するための図である。なお、図4では、説明の便宜上、携帯端末10の下に投影画像が示されている。
【0044】
図4では、表示部16にテキスト表示領域を示す画像P1が表示されている際に、テキスト表示領域に文字を入力するための仮想キーボードを示す画像P2が、携帯端末10の底面10aが接触する投影面Sに投影されている。携帯端末10は、この仮想キーボードの画像P2上でタッチ操作を検出することで、タッチ操作されたキーに対応する文字をテキスト表示領域に表示する。このため、ユーザは、表示部16に表示された画面を見ながら、投影画像P2上でタッチ操作をすることで、テキスト表示領域に容易に文字入力を行うことができる。
【0045】
なお、投影面Sに投影される投影画像P2は、図3や図4に示す画像に限定されるものでは無く、表示部16に表示される画像と関連性のある画像であれば、如何なる投影画像でも良い。
【0046】
<4.画像P1と投影画像P2のスクロール表示について>
上述したように、制御部12は、表示部16とプロジェクタ18を制御して、画像P1と投影画像P2の一連の連続画像を表示させる。そして、本実施形態においては、制御部12は、表示された連続画像をスクロール表示させる際に、表示部16とプロジェクタ18の制御も行っている。
【0047】
制御部12は、表示部16に画像P1が表示され、かつ投影面Sに投影画像P2が投影された状態で、タッチパネル22上でのドラッグ操作や、投影画像P2上でのユーザの指の移動を検出した場合に、画像P1及び投影画像P2のスクロール表示を行う。このスクロール表示の際には、表示部16に表示される画像P1がスクロールすると同時に、投影面Sに投影される投影画像P2もスクロールする。
【0048】
具体的には、制御部12は、連続画像の表示中にタッチパネル22でのユーザによるドラッグ操作を検知した場合に、ドラッグ操作のドラッグ量に応じて画像P1及び投影画像P2を同時にスクロールさせる。また、制御部12は、連続画像の表示中にカメラ20によるユーザの指の移動を検出した場合に、指の移動量に応じて画像P1及び投影画像P2を同時にスクロールさせる。なお、画像P1と投影画像P2のスクロール表示例については、後述する。
【0049】
<5.画像P1と投影画像P2の表示処理の第1実施例について>
画像P1と投影画像P2の表示処理の第1実施例について、図5を用いて説明する。図5は、画像P1と投影画像P2の表示処理の第1実施例を説明するためのフローチャートである。
【0050】
第1実施例は、図3に示すような画像P1としてWEBページが表示部16に表示されている場合の表示処理に関するものである。そして、第1実施例での表示処理は、表示部16にWEBページ(画像P1)が表示されており、プロジェクタ18による投影が行われていないときから開始される。ここでは、WEBページを例に挙げて説明するが、これに限定されるものでは無い。
【0051】
まず、制御部12は、接触センサー24により、携帯端末10の底面10aが他の物体(ここでは、一例としてテーブルTとする)に接触しているか否かを判定する(ステップS2)。ここで、接触センサー24が、どのようにテーブルTを検出するかについて、図6を用いて説明する。
【0052】
図6は、接触センサー24によるテーブルTの接触を説明するための図である。なお、図6では、説明の便宜上、表示部16に画像P1が表示されていないものとする。携帯端末10の底面10aに設けられた接触センサー24は、携帯端末10がテーブルTに対して略垂直な状態で底面10aがテーブルTに接触している場合に、接触を検出する。このため、携帯端末10がテーブルTに対して斜めに位置する場合には、接触センサー24はテーブルTを検出しない。
【0053】
図5に示すフローチャートに戻って、表示処理の説明を続ける。制御部12は、接触センサー24により底面10aがテーブルTに接触していないと判定した場合には(ステップS2:No)、つまり、携帯端末10がテーブルTから離れて位置する場合には、プロジェクタ18による投影面Sへの投影画像P2の投影が実行されない。つまり、表示部16のみによるWEBページの表示が、実行される。
【0054】
一方で、制御部12は、接触センサー24により底面10aがテーブルTに接触していると判定した場合には(ステップS2:Yes)、続いて、タッチパネル22上でユーザの指が縦方向にドラッグ操作をしたか否かを判定する(ステップS4)。このドラック操作は、WEBページの表示領域を拡大することを意図した、ユーザによる操作である。
【0055】
そして、制御部12は、タッチパネル22上でドラッグ操作が行われなかったと判定した場合には(ステップS4:No)、プロジェクタ18による投影面Sへの投影画像P2の投影が実行されない。つまり、表示部16のみによるWEBページの表示が、実行される。
【0056】
一方で、制御部12は、ドラッグ操作が行われたと判定した場合には(ステップS4:Yes)、テーブルTが底面10aに接触する接触面(すなわち、投影面S)にプロジェクタ18によって投影画像P2の投影を開始する(ステップS6)。プロジェクタ18は、投影画像P2が底面10aに隣接するように、投影面Sへの投影を開始する。
【0057】
ここで、投影画像P2は、WEBページの画像のうち、表示部16に表示されていなかった画像である。表示部16の画像P1と投影面Sの投影画像P2は、1つのWEBページを構成する画像(一連の連続画像)である。
【0058】
ところで、本実施例において、プロジェクタ18は、一瞬で図3に示すような投影画像P2を投影するのでは無い。図7に示すように、投影領域が時間の経過と共に拡大するように、プロジェクタ18が投影画像を投影する。
【0059】
図7は、プロジェクタ18が、投影面Sに段階的に投影領域を拡大して投影させる態様を説明するための図である。図7においては、3段階で、投影画像P2の投影領域が拡大している。つまり、プロジェクタ18は、まず投影画像P2aを底面10aから飛び出すように投影面Sに投影させる。そして、プロジェクタ18は、投影画像P2aを一定時間だけ投影した状態を維持した後に、投影画像P2bを投影面Sに投影する。さらに、プロジェクタ18は、投影画像P2bを一定時間だけ投影した状態を維持した後に、投影画像P2cを投影面Sに投影する。この投影画像P2cは、投影可能な最大サイズ(図3に示す画像と同じ大きさ)の投影画像である。
【0060】
このように、投影面Sにおける投影画像P2の投影領域を段階的に拡大していくことで、ユーザは、投影面Sに連続画像の一部を成す画像が表示されていることを容易に認識することができる。
【0061】
図5に示すフローチャートに戻って、図7に示すように3つの投影画像P2a〜P2cを投影する際の表示処理の説明を続ける。まず、制御部12は、表示部16に画像P1を表示させた状態で、携帯端末10の底面10aから投影画像P2a(所定サイズの画像)が伸び出てくるように、プロジェクタ18を制御する(ステップS8)。
【0062】
次に、制御部12は、投影面Sに投影された画像が、最大サイズの投影画像P2cか否かを判定する(ステップS10)。ここでは、投影画像P2aが投影されたので(ステップS10:No)、制御部12は、ステップS8を再度行い、投影画像P2bを投影させる。なお、投影画像P2aから投影画像2bに拡張する際には、画像の投影状態は維持されている。このように、制御部12は、最大サイズの投影画像が投影されるまで、ステップS8とステップS10の処理を繰り返す。
【0063】
そして、制御部12は、投影画像P2cを投影されると(ステップS10:Yes)、処理を終了する。本処理表示によれば、表示部16による画像P1の表示中に、プロジェクタ18により画像P1に関連する投影画像P2を投影面Sに投影させることで、1つの大きな表示領域を形成することとなる。このため、ユーザとしては、表示画面や投影面Sのいずれか一方で表示された画像を見るときに比べて、大きい画面サイズでWEBページを閲覧することができ、表示画面の切り替え等の煩雑な操作が不要となり、携帯端末10の利便性を向上することになる。
【0064】
また、上述した表示処理を実行することにより、表示面16の表示画面と投影面Sが隣接するような配置となるため、表示画面と投影面Sがひとつの表示領域として扱うことができる。このため、表示画面と投影面SにそれぞれWEBページを構成する画像P1、P2を、一連の連続画像として表示できる。この結果、ユーザにとっては、表示画面や投影面Sのいずれか一方で表示された画像を見るときに比べて、広範囲の画像を認識することができ、ユーザのとっての利便性が向上することとなる。
【0065】
従来においては、表示部16とプロジェクタ18の両方を備えた装置では、いずれか一方をつかって画像を表示しているに過ぎず、本実施形態のように表示画面と投影面Sを1つの表示領域として扱うという技術思想自体が存在していない。このため、本表示処理によれば、表示画面と投影面Sを一緒に活用することで、従来よりも利便性がより改善された表示方式を実現できる。
【0066】
なお、上記においては、接触センサー24による底面10aの接触が検出された後にタッチパネル22上でのドラッグ操作が行われると、投影領域を拡大しながら投影画像を投影することとしたが、これに限定されない。例えば、底面10aの接触が検出されたら、ドラッグ操作が有無に関わらず、投影領域を拡大することとしても良い。また、ドラッグ操作の方向に応じて、ユーザの好みの投影領域に変更できることとしても良い。これにより、最適な投影領域で投影面Sに投影画像を投影させることができる。
【0067】
<6.画像P1と投影画像P2の表示処理の第2実施例について>
画像P1と投影画像P2の表示処理の第2実施例について、図8を用いて説明する。図8は、画像P1と投影画像P2の表示処理の第2実施例を説明するためのフローチャートである。
【0068】
第2実施例は、図4に示すような画像P1としてテキスト表示領域が表示部16に表示されている場合の表示処理に関するものである。そして、第2実施例での表示処理は、表示部16にテキスト表示領域(画像P1)が表示されており、プロジェクタ18による投影が行われていないときから開始される。
【0069】
まず、制御部12は、表示部16にテキスト表示領域が表示されている状態で、ユーザによりテキスト表示領域へのタップ操作が行われたか否かを判定する(ステップ22)。そして、タップ操作が行われていないと判定した場合には(ステップS22:No)、制御部12は、投影面Sへの画像P2の投影を行わず、本処理を終了する。
【0070】
一方で、制御部12は、タップ操作が行われたと判定した場合には(ステップS22:Yes)、続いて、接触センサー24により、携帯端末10の底面10aが他の物体(例えばテーブルT)に接触しているか否かを判定する(ステップS24)。
【0071】
そして、制御部12は、底面10aがテーブルTに接触していないと判定した場合には(ステップS24:No)、表示部16にキーボードを表示する(不図示)。つまり、表示部16に、テキスト表示領域とキーボードを両方表示する。これにより、表示部16のキーボードにタッチすることで、テキスト表示領域に文字を入力できる。なお、この場合には、キーボードを表示させる分だけ、表示部16におけるテキスト表示領域の大きさは小さくなる。
【0072】
一方で、制御部12は、底面10aがテーブルTに接触していると判定した場合には(ステップS24:Yes)、表示部16のテキスト表示領域の大きさを変更させずに、プロジェクタ18に図4に示す仮想キーボードを示す画像P2を投影面Sに投影させる(ステップS26)。ここで、画像P2は、第1実施例と同様に底面10aに隣接するように、投影される。
【0073】
この第2実施例による表示処理によれば、テキスト表示領域が表示部16されている際に、仮想キーボードを示す画像P2を投影面Sに投影させることで、ユーザは、仮想キーボードの画像P2上でタッチ操作をすることで、テキスト表示領域に文字を入力できる。このため、表示画面にテキスト表示領域及びキーボード領域がある場合に比べて、テキスト表示領域を大きく表示できるので、携帯端末10の利便性が向上する。
【0074】
なお、第1実施例では画像P2の投影領域を段階的に拡大しながら投影することとしたが、第2実施例では一瞬で画像P2が投影面Sに投影される。これにより、テキスト表示領域を広く維持したまま、文字入力を迅速に行える。
【0075】
<7.画像P1と投影画像P2のスクロール表示例について>
表示部16に画像P1が表示され、かつ投影面Sに投影画像P2が投影された状態における、画像P1及び投影画像P2のスクロール表示について、具体例を挙げて説明する。
【0076】
図9は、タッチパネル22上でのドラッグ操作に連動して、画像P1及び投影画像P2がスクロールする様子を説明するための図である。図9の左側の図が、画像をスクロールさせる前の状態を示し、右側の図が、画像をスクロールさせた後の状態を示している。なお、矢印の方向D1がドラッグ方向を示している。
【0077】
図9に示されるように、タッチパネル22上に指Fをタッチした状態で方向D1にドラッグすることにより、表示部16の画像P1及び投影面Sの投影画像P2が方向D1に移動する。これにより、スクロール前に投影画像P2として表示されていた一部の画像が、表示部16に表示されることになる。このように、タッチパネル22上でドラッグ操作をすることで、表示部16の画像P1だけで無く、投影画像P2も移動する。この結果、簡易な操作で、二つの画像P1、P2を容易にスクロールさせることができる。
【0078】
図10は、投影画像P2上での指の移動操作に連動して、画像P1及び投影画像P2がスクロールする様子を説明するための図である。図10の左側の図が、画像をスクロールさせる前の状態を示し、右側の図が、画像をスクロールさせた後の状態を示している。なお、矢印の方向D1が指Fの移動方向を示している。
【0079】
指Fの移動は、カメラ20により検出される。つまり、カメラ20が、移動検出部の一例に該当する。そして、図10に示されるように、投影画像P2上でユーザの指Fが方向D1に移動すると、表示部16の画像P1及び投影面Sの投影画像P2が方向D1に移動する。これにより、スクロール前に投影画像P2として表示されていた一部の画像が、表示部16に表示されることになる。このように、投影画像P2上で指を移動することで、投影画像P2だけで無く、表示部16の画像P1も移動する。この結果、簡易な操作で、二つの画像P1、P2を容易にスクロールさせることができる。
【0080】
図11は、ドラッグ操作に連動して、表示部16の表示画面上のアイコンIが投影面Sに移動する様子を説明するための図である。なお、矢印の方向D2がドラッグ方向を示している。
【0081】
図11に示されるように、表示部16の表示画面上でアイコンIを指Fでタッチした状態で方向D2に連続的にドラッグすることにより、アイコンIが投影面Sまで移動して、投影画像の一部として表示される。なお、図11の真ん中の図に示されるように、アイコンIが移動中に表示画面と投影面Sの両方に跨る場合には、アイコンIが表示画面と投影面Sに分けて表示される。このように、表示画面から投影面Sまでの一連のタッチ操作及び指の移動操作に連動して、表示画面上のアイコンが投影面Sに移動する。このように、簡易な操作で、互いに異なる面である表示画面と投影面Sの間でアイコンのドラッグ操作を行うことができる。
【0082】
ここで、表示部16の表示画面と投影面Sを連続した表示領域とした際の、連続的なタッチ操作を実現するための手法を、図12を用いて説明する。図12は、表示部16の表示画面と投影面を連続した表示領域として見なした際の、統合座標空間を説明するための模式図である。
【0083】
図12(a)は、表示部16の表示画面Eの座標領域を示している。表示画面Eの幅方向の座標は0〜WLであり、高さ方向の座標は0〜HLである。なお、表示画面Eの左上端が原点である。図12(b)は、投影面Sの座標領域を示している。投影面Sの幅方向の座標は0〜WPであり、高さ方向の座標は0〜HPである。なお、投影面Sの左上端が原点である。図12(c)は、表示画面Eと投影面Sを統合した統合座標空間を示している。
【0084】
図12(c)に示す統合空間座標におけるタッチ位置の算出方法を説明する。統合空間座標における統合座標(X,Y)は、以下の3つの定数SL,H1,SPから求まる。まず、3つの定数を、下式(数式1〜数式3)のように定める。
SL=W/WL・・・・・(数式1)
H1=HL/SL・・・・・(数式2)
SP=W/WP・・・・・(数式3)
ここで、Wは任意の正の固定値(統合座標空間の最大X座標)とする。
【0085】
すると、表示画面E上における統合座標(X,Y)は、下式(数式4、数式5)で表される。
X=XL*SL・・・・・(数式4)
Y=YL*SL・・・・・(数式5)
【0086】
また、投影面S上における統合座標(X,Y)は、下式(数式6、数式7)で表される。
X=XP*SP ・・・・・(数式6)
Y=YP*SP+H1・・・・・(数式7)
【0087】
<8.その他の実施形態>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0088】
上記実施形態では、携帯端末10がテーブルTに接触したことを検出した場合に、投影面Sに投影画像P2を投影することとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、携帯端末10がテーブルTに近接したことを検出した場合に、投影面Sに投影画像P2を投影することとしても良い。
【0089】
図13は、携帯端末10の投影面Sへの近接を検出する方法を説明する模式図である。この方法は、まず、投影面S上に識別画像としてのマークMを投影した後に、投影されたマークMをカメラ20で撮影する。そして、読取部に該当するカメラ20で撮影されたマークMの位置に基づいて、携帯端末10がテーブルTに対して近接しているか否かを判定できる。
【0090】
例えば、図13(a)のように携帯端末10が投影面Sに近接する場合には、図13(b)に示すように、カメラ20によって撮影されたマークMの位置が、カメラ20の撮影領域Wの上辺に近い位置となる。一方で、図13(c)のように携帯端末10が投影面Sから離れている場合には、図13(d)に示すように、撮影されたマークMの位置が、撮影領域Wの上辺から離れた位置となる。このような方法によれば、接触センサー24が不要となり、装置の簡略化が可能となる。なお、図13(b)と図13(d)における投影画像P2の形状が異なる理由は、図13(b)ではカメラ20とプロジェクタ18の光軸がほぼ一致しているのに対して、図13(d)ではカメラ20とプロジェクタ18の光軸がずれているためである。
【0091】
また、上記実施形態では、携帯端末10の底面10aに設けられた接触センサー24により、携帯端末10のテーブルTへの接触を検出することとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、図14に示すように、携帯端末10に対して回動可能に設けられた支持軸30の回転角によって、接触を検出することとしても良い。この支持軸30は、携帯時は携帯端末10内に収納されているが、テーブルT等に設置する際には支持軸30を回転させることになる。このため、携帯端末10がテーブル上に設置される際の支持軸30の回転角を設定しておけば、支持軸30の回転角を検出することで、携帯端末10の接触を検出できる。なお、図14は、携帯端末10の接触を検出する他の実施形態を示す図である。
【0092】
なお、携帯端末10の底面10aがテーブルTに接触又は近接しない場合でも、表示部16に表示された画像P1に関連する投影画像P2を、投影面Sに投影させることとしても良い。例えば、画像P1の表示中に携帯端末10を振る操作等を行った場合に、投影画像P2を投影させても良い。また、メールの着信等があった場合に、メール内容を投影画像P2として投影面Sに投影させても良い。
【0093】
また、上記実施形態では、投影画像P2上の指の移動をカメラ20により検出することとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、プロジェクタ18がレーザスキャン方式である場合には、レーザに対する指の反射を検出することとしても良い。
【0094】
また、上記実施形態では、情報処理装置として携帯端末10を例に挙げて説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、デジタルフォトフレーム等のようなテーブル等の上に固定して使用する装置であっても良い。
【符号の説明】
【0095】
10 携帯端末
10a 底面
10b 前面
12 制御部
14 メモリ
16 表示部
18 プロジェクタ
20 カメラ
22 タッチパネル
24 接触センサー
28 通信部
30 支持軸
E 表示画面
M マーク
S 投影面
P1、P2 画像
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置は、表示装置内に設けられる。この表示装置は、表示部を備え、各種の画像を表示する。また、表示装置として、画像を拡大表示させる観点等から、投影面に画像を投影して表示させるプロジェクタが知られている(特許文献1参照)。特許文献1のプロジェクタは、パーソナルコンピュータから送られてくる映像信号に基づき、パーソナルコンピュータのモニター映像にキーボード映像を重畳し、床面に投影する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−64375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、表示装置の中には、表示部とプロジェクタの両方を備えるものがある。しかし、このような表示装置では、表示部で画像を表示させるか、又は、投影面に画像を投影して表示させるかの一方を使用することを意図している。このため、表示部に表示された画像と、投影面に投影された画像を一緒に使用することは考慮されておらず、表示部と投影部を有効に活用されていないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、表示部に表示される画像と投影面に投影される画像とを共に活用して利便性を向上することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1画像を表示する表示部と、投影面に画像を投影して表示させる投影部と、自装置が前記投影面に接触又は近接する際に、前記第1画像に関連する第2画像を前記投影面に投影させるように、前記投影部を制御する制御部とを備える情報処理装置が提供される。
【0007】
前記制御部は、自装置が前記投影面に接触又は近接する際に、前記第1画像と前記第2画像を連続画像として表示させることとしても良い。
【0008】
前記制御部は、前記投影面において前記第2画像が前記表示部の表示画面に隣接する位置に、前記投影部により前記第2画像を投影させることとしても良い。
【0009】
前記制御部は、前記表示部による前記第1画像の表示中に前記自装置が前記投影面に接触又は近接する際に、前記投影部に前記第2画像を前記投影面に投影させることとしても良い。
【0010】
自装置の底面に当該自装置の前記投影面への接触を検出する接触検出部を備え、前記制御部は、前記接触検出部による前記接触を検出した場合に、前記投影部に前記第2画像を前記投影面に投影させることとしても良い。
【0011】
前記制御部は、前記投影部に前記第2画像を投影させる際に、前記投影面に対する投影領域を段階的に広げるように前記投影部を制御することとしても良い。
【0012】
前記連続画像の表示中に前記第2画像上の移動体の移動を検出する移動検出部を備え、前記制御部は、前記移動検出部による前記移動を検出した場合に、前記移動に応じて前記連続画像をスクロール表示させることとしても良い。
【0013】
前記表示部の表示画面上に設けられ、タッチ操作が行われるタッチパネルを備え、前記制御部は、前記連続画像の表示中に前記タッチ操作としてドラッグ操作を検知した場合に、前記ドラッグ操作に応じて前記連続画像をスクロール表示させることとしても良い。
【0014】
前記投影部は、前記第2画像を前記投影面に投影する前に、識別画像を前記投影面に投影し、前記投影面に投影された前記識別画像を読み取る読取部を備え、前記制御部は、前記読取部が読み取った前記識別画像の位置に基づいて、前記自装置が前記投影面に接触又は近接しているかを判定することとしても良い。
【0015】
前記第1画像は、文字を表示する文字表示領域を示す画像であり、前記第2画像は、前記文字表示領域に文字を入力するためのキーボードを示す画像であることとしても良い。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1画像を表示部に表示させるステップと、自装置が投影面に接触又は近接する場合に、前記第1画像に関連する第2画像を投影部により前記投影面に投影させるステップとを有する情報処理方法が提供される。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明の更に別の観点によれば、表示部と投影部を備える情報処理装置のコンピュータに、第1画像を前記表示部に表示させるステップ、
自装置が投影面に接触又は近接する場合に、前記第1画像に関連する第2画像を前記投影部により前記投影面に投影させるステップを実行させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように本発明によれば、表示部に表示される画像と投影面に投影される画像とを共に活用して利便性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】携帯端末10の主要部の構成を示すブロック図である。
【図2】携帯端末10の外観を示す斜視図である。
【図3】表示部16にWEBページを表示している際に、投影面Sに投影される投影画像を説明するための図である。
【図4】表示部16にテキスト表示領域を表示している際に、投影面Sに投影される投影画像を説明するための図である。
【図5】画像P1と投影画像P2の表示処理の第1実施例を説明するためのフローチャートである。
【図6】接触センサー24によるテーブルTの接触を説明するための図である。
【図7】プロジェクタ18が、投影面Sに段階的に投影領域を拡大して投影させる態様を説明するための図である。
【図8】画像P1と投影画像P2の表示処理の第2実施例を説明するためのフローチャートである。
【図9】タッチパネル22上でのドラッグ操作に連動して、画像P1及び投影画像P2がスクロールする様子を説明するための図である。
【図10】投影画像P2上での指の移動操作に連動して、画像P1及び投影画像P2がスクロールする様子を説明するための図である。
【図11】ドラッグ操作に連動して、表示部16の表示画面上のアイコンIが投影面Sに移動する様子を説明するための図である。
【図12】表示部16の表示画面と投影面を連続した表示領域として見なした際の、統合座標空間を説明するための模式図である。
【図13】携帯端末10の投影面Sへの近接を検出する方法を説明する模式図である。
【図14】携帯端末10の接触を検出する他の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0021】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.情報処理装置の構成について
2.プロジェクタ18による投影画像の投影について
3.投影面Sに投影される投影画像の態様について
4.画像P1と投影画像P2のスクロール表示について
5.画像P1と投影画像P2の表示処理の第1実施例について
6.画像P1と投影画像P2の表示処理の第2実施例について
7.画像P1と投影画像P2のスクロール表示例について
8.その他の実施形態
【0022】
<1.情報処理装置の構成について>
情報処理装置として、本実施形態では携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末を例に挙げて説明する。
【0023】
まず、携帯端末10の構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、携帯端末10の主要部の構成を示すブロック図である。図2は、携帯端末10の外観を示す斜視図である。なお、図2では、携帯端末10のプロジェクタ18により、テーブルTに投影画像が投影されている様子が示されている。
【0024】
携帯端末10は、例えばWEB(World Wide Web)サイトの閲覧を行う機能等を有する。この携帯端末10は、図1に示すように、制御部12と、メモリ14と、表示部16と、投影部の一例であるプロジェクタ18と、カメラ20と、タッチパネル22と、接触検出部の一例である接触センサー24と、通信部28とを有する。
【0025】
制御部12は、携帯端末10全体の制御を行っており、表示部16、プロジェクタ18等に対して所定の制御を行う。メモリ14は、制御部12で用いられる情報(例えば、制御部12が実行するプログラム情報)を記憶する。
【0026】
表示部16は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等であり、表示画面に各種画像等を表示する。例えば、表示部16は、WEBサイト閲覧の際にWEBページの画像を表示する。また、表示部16は、携帯端末10の前面10bに設けられ、表示部16の表示画面の大きさは、前面10bの面積に比べて僅かに小さい。
【0027】
プロジェクタ18は、図2に示すように、投影面Sに投影画像(第2画像)を投影するためのものである。プロジェクタ18は、光源やレンズ等の光学系を有し、光線束を出射して投影面に画像や文字(映像)を投影する。プロジェクト18も、表示部16と同様に携帯端末10の前面10bに設けられており、上下方向において表示部16の上側に位置している。そして、プロジェクタ18は、上下方向において斜め下に向かって投影画像を投影するように構成されている。
【0028】
また、本実施形態におけるプロジェクタ18は、携帯端末10の底面10aが接触する接触面(投影面S)に、投影画像を投影する。プロジェクタ18は、図2に示すように、投影画像が携帯端末10の底面10aに隣接するように、投影を行う。なお、プロジェクタ18による投影画像の投影の詳細については、後述する。
【0029】
カメラ20は、画像を撮像するためのものである。カメラ20は、レンズと、CCDやCMOS等の撮像素子を有する。本実施形態に係るカメラ20は、投影面Sに投影された投影画像上におけるユーザによる指の移動を検出する機能を有する。この機能を実現するために、カメラ20も、携帯端末10の前面10bに設けられており、プロジェクタ18と同様に上下方向において表示部16の上側に位置している。そして、カメラ20は、上下方向の斜め下の画像を撮像するように構成されている。なお、本実施形態では、カメラ20は、水平方向においてプロジェクタ18の横に設けられている。
【0030】
タッチパネル22は、表示部16に重畳して設けられている。このタッチパネル22により、表示部16に表示された画像上における、ユーザによるタップ操作やドラッグ操作を検出することができる。ここで、タッチパネル22による検出方法として、いわゆる静電容量式や感圧式等のいずれかの方式を採用することができる。なお、タップ操作は、タッチパネル22へのタッチ操作を意味し、ドラッグ操作は、タッチパネル22に触れた指を移動させる操作を意味する。
【0031】
接触センサー24は、携帯端末10の底面10aに設けられ、携帯端末10の投影面Sへの接触を検出する。接触センサー24は、接触面を検出できれば、機械式等の様々な方式のセンサーを用いることができる。
【0032】
通信部28は、アンテナを有しており、外部のサーバ等に接続するために基地局等を介してネットワークと無線通信を行う。
【0033】
なお、上記においては、プロジェクタ18及びカメラ20は、上下方向において表示部16の上側に位置することとしたが、これに限定されない。例えば、プロジェクタ18及びカメラ20は、水平方向において表示部16の横側に位置することとしても良い。また、プロジェクタ18とカメラ20は、それぞれ別の位置に設けることとしても良い。
【0034】
<2.プロジェクタ18による投影画像の投影について>
図2に示したように、プロジェクタ18は、携帯端末10の底面10aが接触する接触面(投影面S)に、投影画像を投影する。なお、投影面S上の点線が、プロジェクタ18による投影領域を示している。
【0035】
本実施形態では、表示部16による画像の表示と、プロジェクタ18による投影面への画像の投影とを両方行っている。そして、表示部16に表示された画像と、プロジェクタ18により投影された投影画像が、あたかも一連の連続画像になるようにしている。ここで、投影画像は、表示部16に表示された画像に関連する画像である。この結果、あたかも表示領域が拡大したことになり、ユーザは、関連する画像(連続画像)を広い表示画面で認識することができるようになる。
【0036】
このような連続画像の表示は、制御部12が、表示部16の画像の表示と、プロジェクタ18による画像の投影を制御することにより、実行される。すなわち、制御部12は、携帯端末10が投影面Sに接触する際に、表示部16に表示される画像と投影面Sに投影される投影画像とを、一連の連続画像として表示させるように、表示部16及びプロジェクタ18を制御する。
【0037】
具体的には、制御部12は、表示部16による画像の表示中に、接触センサー24により携帯端末10の底面10aが接触面(投影面S)に接触したことを検出した場合には、プロジェクタ18に投影画像を投影面Sに投影させる。なお、このような連続画像の表示処理については、後述する。
【0038】
また、詳細は後述するが、制御部12は、連続画像を表示させる際に、投影される投影画像の表示面積を段階的に広げるようにプロジェクタ18を制御する。
【0039】
<3.投影面Sに投影される投影画像の態様について>
投影面Sに投影される投影画像の態様を、図3及び図4を用いて説明する。図3は、表示部16にWEBページを表示している際に、投影面Sに投影される投影画像を説明するための図である。なお、図3では、説明の便宜上、携帯端末10の下に投影画像が示されている。
【0040】
図3において、表示部16の表示対象のWEBページの画像の大きさは、表示部16の表示画面の大きさよりも大きいものとする。このため、表示部16には、WEBページの一部の画像P1のみが表示される。そして、WEBページのうち、表示部16に表示されなかった画像が、プロジェクタ18により投影面Sに投影画像P2として投影される。具体的には、WEBページのうち、表示部16に表示された画像P1に続く画像P2(すなわち、表示部16に表示されていた画像P1に関連する画像P2)が、投影面Sに投影される。なお、図3においては、画像P1が第1画像に該当し、投影画像P2が第2画像に該当する。
【0041】
ここで、投影画像P2の投影面Sにおける位置は、図2及び図3を見ると分かるように、投影画像P2が携帯端末10の底面10aに隣接する位置となっている。また、上述したように、表示部16の表示画面は、携帯端末10の前面10bのほぼ全域に亘って設けられている。このため、表示部16に表示された画像P1と、投影面S上の投影画像P2との間の切れ目が小さく、ユーザは画像P1と投影画像P2を連続画像として認識しやすくなる。
【0042】
このように、表示部16に表示された画像P1と、投影面Sに投影された投影画像P2は、WEBページの一連の連続画像を構成している。ユーザは、表示部16に表示された画像と投影面Sに投影された画像P2を見ることにより、大きい画面サイズでWEBページを閲覧することができる。このため、表示画面の切り替え等の操作が不要となり、携帯端末10の利便性が向上することになる。
【0043】
図4は、表示部16にテキスト表示領域を表示している際に、投影面Sに投影される投影画像を説明するための図である。なお、図4では、説明の便宜上、携帯端末10の下に投影画像が示されている。
【0044】
図4では、表示部16にテキスト表示領域を示す画像P1が表示されている際に、テキスト表示領域に文字を入力するための仮想キーボードを示す画像P2が、携帯端末10の底面10aが接触する投影面Sに投影されている。携帯端末10は、この仮想キーボードの画像P2上でタッチ操作を検出することで、タッチ操作されたキーに対応する文字をテキスト表示領域に表示する。このため、ユーザは、表示部16に表示された画面を見ながら、投影画像P2上でタッチ操作をすることで、テキスト表示領域に容易に文字入力を行うことができる。
【0045】
なお、投影面Sに投影される投影画像P2は、図3や図4に示す画像に限定されるものでは無く、表示部16に表示される画像と関連性のある画像であれば、如何なる投影画像でも良い。
【0046】
<4.画像P1と投影画像P2のスクロール表示について>
上述したように、制御部12は、表示部16とプロジェクタ18を制御して、画像P1と投影画像P2の一連の連続画像を表示させる。そして、本実施形態においては、制御部12は、表示された連続画像をスクロール表示させる際に、表示部16とプロジェクタ18の制御も行っている。
【0047】
制御部12は、表示部16に画像P1が表示され、かつ投影面Sに投影画像P2が投影された状態で、タッチパネル22上でのドラッグ操作や、投影画像P2上でのユーザの指の移動を検出した場合に、画像P1及び投影画像P2のスクロール表示を行う。このスクロール表示の際には、表示部16に表示される画像P1がスクロールすると同時に、投影面Sに投影される投影画像P2もスクロールする。
【0048】
具体的には、制御部12は、連続画像の表示中にタッチパネル22でのユーザによるドラッグ操作を検知した場合に、ドラッグ操作のドラッグ量に応じて画像P1及び投影画像P2を同時にスクロールさせる。また、制御部12は、連続画像の表示中にカメラ20によるユーザの指の移動を検出した場合に、指の移動量に応じて画像P1及び投影画像P2を同時にスクロールさせる。なお、画像P1と投影画像P2のスクロール表示例については、後述する。
【0049】
<5.画像P1と投影画像P2の表示処理の第1実施例について>
画像P1と投影画像P2の表示処理の第1実施例について、図5を用いて説明する。図5は、画像P1と投影画像P2の表示処理の第1実施例を説明するためのフローチャートである。
【0050】
第1実施例は、図3に示すような画像P1としてWEBページが表示部16に表示されている場合の表示処理に関するものである。そして、第1実施例での表示処理は、表示部16にWEBページ(画像P1)が表示されており、プロジェクタ18による投影が行われていないときから開始される。ここでは、WEBページを例に挙げて説明するが、これに限定されるものでは無い。
【0051】
まず、制御部12は、接触センサー24により、携帯端末10の底面10aが他の物体(ここでは、一例としてテーブルTとする)に接触しているか否かを判定する(ステップS2)。ここで、接触センサー24が、どのようにテーブルTを検出するかについて、図6を用いて説明する。
【0052】
図6は、接触センサー24によるテーブルTの接触を説明するための図である。なお、図6では、説明の便宜上、表示部16に画像P1が表示されていないものとする。携帯端末10の底面10aに設けられた接触センサー24は、携帯端末10がテーブルTに対して略垂直な状態で底面10aがテーブルTに接触している場合に、接触を検出する。このため、携帯端末10がテーブルTに対して斜めに位置する場合には、接触センサー24はテーブルTを検出しない。
【0053】
図5に示すフローチャートに戻って、表示処理の説明を続ける。制御部12は、接触センサー24により底面10aがテーブルTに接触していないと判定した場合には(ステップS2:No)、つまり、携帯端末10がテーブルTから離れて位置する場合には、プロジェクタ18による投影面Sへの投影画像P2の投影が実行されない。つまり、表示部16のみによるWEBページの表示が、実行される。
【0054】
一方で、制御部12は、接触センサー24により底面10aがテーブルTに接触していると判定した場合には(ステップS2:Yes)、続いて、タッチパネル22上でユーザの指が縦方向にドラッグ操作をしたか否かを判定する(ステップS4)。このドラック操作は、WEBページの表示領域を拡大することを意図した、ユーザによる操作である。
【0055】
そして、制御部12は、タッチパネル22上でドラッグ操作が行われなかったと判定した場合には(ステップS4:No)、プロジェクタ18による投影面Sへの投影画像P2の投影が実行されない。つまり、表示部16のみによるWEBページの表示が、実行される。
【0056】
一方で、制御部12は、ドラッグ操作が行われたと判定した場合には(ステップS4:Yes)、テーブルTが底面10aに接触する接触面(すなわち、投影面S)にプロジェクタ18によって投影画像P2の投影を開始する(ステップS6)。プロジェクタ18は、投影画像P2が底面10aに隣接するように、投影面Sへの投影を開始する。
【0057】
ここで、投影画像P2は、WEBページの画像のうち、表示部16に表示されていなかった画像である。表示部16の画像P1と投影面Sの投影画像P2は、1つのWEBページを構成する画像(一連の連続画像)である。
【0058】
ところで、本実施例において、プロジェクタ18は、一瞬で図3に示すような投影画像P2を投影するのでは無い。図7に示すように、投影領域が時間の経過と共に拡大するように、プロジェクタ18が投影画像を投影する。
【0059】
図7は、プロジェクタ18が、投影面Sに段階的に投影領域を拡大して投影させる態様を説明するための図である。図7においては、3段階で、投影画像P2の投影領域が拡大している。つまり、プロジェクタ18は、まず投影画像P2aを底面10aから飛び出すように投影面Sに投影させる。そして、プロジェクタ18は、投影画像P2aを一定時間だけ投影した状態を維持した後に、投影画像P2bを投影面Sに投影する。さらに、プロジェクタ18は、投影画像P2bを一定時間だけ投影した状態を維持した後に、投影画像P2cを投影面Sに投影する。この投影画像P2cは、投影可能な最大サイズ(図3に示す画像と同じ大きさ)の投影画像である。
【0060】
このように、投影面Sにおける投影画像P2の投影領域を段階的に拡大していくことで、ユーザは、投影面Sに連続画像の一部を成す画像が表示されていることを容易に認識することができる。
【0061】
図5に示すフローチャートに戻って、図7に示すように3つの投影画像P2a〜P2cを投影する際の表示処理の説明を続ける。まず、制御部12は、表示部16に画像P1を表示させた状態で、携帯端末10の底面10aから投影画像P2a(所定サイズの画像)が伸び出てくるように、プロジェクタ18を制御する(ステップS8)。
【0062】
次に、制御部12は、投影面Sに投影された画像が、最大サイズの投影画像P2cか否かを判定する(ステップS10)。ここでは、投影画像P2aが投影されたので(ステップS10:No)、制御部12は、ステップS8を再度行い、投影画像P2bを投影させる。なお、投影画像P2aから投影画像2bに拡張する際には、画像の投影状態は維持されている。このように、制御部12は、最大サイズの投影画像が投影されるまで、ステップS8とステップS10の処理を繰り返す。
【0063】
そして、制御部12は、投影画像P2cを投影されると(ステップS10:Yes)、処理を終了する。本処理表示によれば、表示部16による画像P1の表示中に、プロジェクタ18により画像P1に関連する投影画像P2を投影面Sに投影させることで、1つの大きな表示領域を形成することとなる。このため、ユーザとしては、表示画面や投影面Sのいずれか一方で表示された画像を見るときに比べて、大きい画面サイズでWEBページを閲覧することができ、表示画面の切り替え等の煩雑な操作が不要となり、携帯端末10の利便性を向上することになる。
【0064】
また、上述した表示処理を実行することにより、表示面16の表示画面と投影面Sが隣接するような配置となるため、表示画面と投影面Sがひとつの表示領域として扱うことができる。このため、表示画面と投影面SにそれぞれWEBページを構成する画像P1、P2を、一連の連続画像として表示できる。この結果、ユーザにとっては、表示画面や投影面Sのいずれか一方で表示された画像を見るときに比べて、広範囲の画像を認識することができ、ユーザのとっての利便性が向上することとなる。
【0065】
従来においては、表示部16とプロジェクタ18の両方を備えた装置では、いずれか一方をつかって画像を表示しているに過ぎず、本実施形態のように表示画面と投影面Sを1つの表示領域として扱うという技術思想自体が存在していない。このため、本表示処理によれば、表示画面と投影面Sを一緒に活用することで、従来よりも利便性がより改善された表示方式を実現できる。
【0066】
なお、上記においては、接触センサー24による底面10aの接触が検出された後にタッチパネル22上でのドラッグ操作が行われると、投影領域を拡大しながら投影画像を投影することとしたが、これに限定されない。例えば、底面10aの接触が検出されたら、ドラッグ操作が有無に関わらず、投影領域を拡大することとしても良い。また、ドラッグ操作の方向に応じて、ユーザの好みの投影領域に変更できることとしても良い。これにより、最適な投影領域で投影面Sに投影画像を投影させることができる。
【0067】
<6.画像P1と投影画像P2の表示処理の第2実施例について>
画像P1と投影画像P2の表示処理の第2実施例について、図8を用いて説明する。図8は、画像P1と投影画像P2の表示処理の第2実施例を説明するためのフローチャートである。
【0068】
第2実施例は、図4に示すような画像P1としてテキスト表示領域が表示部16に表示されている場合の表示処理に関するものである。そして、第2実施例での表示処理は、表示部16にテキスト表示領域(画像P1)が表示されており、プロジェクタ18による投影が行われていないときから開始される。
【0069】
まず、制御部12は、表示部16にテキスト表示領域が表示されている状態で、ユーザによりテキスト表示領域へのタップ操作が行われたか否かを判定する(ステップ22)。そして、タップ操作が行われていないと判定した場合には(ステップS22:No)、制御部12は、投影面Sへの画像P2の投影を行わず、本処理を終了する。
【0070】
一方で、制御部12は、タップ操作が行われたと判定した場合には(ステップS22:Yes)、続いて、接触センサー24により、携帯端末10の底面10aが他の物体(例えばテーブルT)に接触しているか否かを判定する(ステップS24)。
【0071】
そして、制御部12は、底面10aがテーブルTに接触していないと判定した場合には(ステップS24:No)、表示部16にキーボードを表示する(不図示)。つまり、表示部16に、テキスト表示領域とキーボードを両方表示する。これにより、表示部16のキーボードにタッチすることで、テキスト表示領域に文字を入力できる。なお、この場合には、キーボードを表示させる分だけ、表示部16におけるテキスト表示領域の大きさは小さくなる。
【0072】
一方で、制御部12は、底面10aがテーブルTに接触していると判定した場合には(ステップS24:Yes)、表示部16のテキスト表示領域の大きさを変更させずに、プロジェクタ18に図4に示す仮想キーボードを示す画像P2を投影面Sに投影させる(ステップS26)。ここで、画像P2は、第1実施例と同様に底面10aに隣接するように、投影される。
【0073】
この第2実施例による表示処理によれば、テキスト表示領域が表示部16されている際に、仮想キーボードを示す画像P2を投影面Sに投影させることで、ユーザは、仮想キーボードの画像P2上でタッチ操作をすることで、テキスト表示領域に文字を入力できる。このため、表示画面にテキスト表示領域及びキーボード領域がある場合に比べて、テキスト表示領域を大きく表示できるので、携帯端末10の利便性が向上する。
【0074】
なお、第1実施例では画像P2の投影領域を段階的に拡大しながら投影することとしたが、第2実施例では一瞬で画像P2が投影面Sに投影される。これにより、テキスト表示領域を広く維持したまま、文字入力を迅速に行える。
【0075】
<7.画像P1と投影画像P2のスクロール表示例について>
表示部16に画像P1が表示され、かつ投影面Sに投影画像P2が投影された状態における、画像P1及び投影画像P2のスクロール表示について、具体例を挙げて説明する。
【0076】
図9は、タッチパネル22上でのドラッグ操作に連動して、画像P1及び投影画像P2がスクロールする様子を説明するための図である。図9の左側の図が、画像をスクロールさせる前の状態を示し、右側の図が、画像をスクロールさせた後の状態を示している。なお、矢印の方向D1がドラッグ方向を示している。
【0077】
図9に示されるように、タッチパネル22上に指Fをタッチした状態で方向D1にドラッグすることにより、表示部16の画像P1及び投影面Sの投影画像P2が方向D1に移動する。これにより、スクロール前に投影画像P2として表示されていた一部の画像が、表示部16に表示されることになる。このように、タッチパネル22上でドラッグ操作をすることで、表示部16の画像P1だけで無く、投影画像P2も移動する。この結果、簡易な操作で、二つの画像P1、P2を容易にスクロールさせることができる。
【0078】
図10は、投影画像P2上での指の移動操作に連動して、画像P1及び投影画像P2がスクロールする様子を説明するための図である。図10の左側の図が、画像をスクロールさせる前の状態を示し、右側の図が、画像をスクロールさせた後の状態を示している。なお、矢印の方向D1が指Fの移動方向を示している。
【0079】
指Fの移動は、カメラ20により検出される。つまり、カメラ20が、移動検出部の一例に該当する。そして、図10に示されるように、投影画像P2上でユーザの指Fが方向D1に移動すると、表示部16の画像P1及び投影面Sの投影画像P2が方向D1に移動する。これにより、スクロール前に投影画像P2として表示されていた一部の画像が、表示部16に表示されることになる。このように、投影画像P2上で指を移動することで、投影画像P2だけで無く、表示部16の画像P1も移動する。この結果、簡易な操作で、二つの画像P1、P2を容易にスクロールさせることができる。
【0080】
図11は、ドラッグ操作に連動して、表示部16の表示画面上のアイコンIが投影面Sに移動する様子を説明するための図である。なお、矢印の方向D2がドラッグ方向を示している。
【0081】
図11に示されるように、表示部16の表示画面上でアイコンIを指Fでタッチした状態で方向D2に連続的にドラッグすることにより、アイコンIが投影面Sまで移動して、投影画像の一部として表示される。なお、図11の真ん中の図に示されるように、アイコンIが移動中に表示画面と投影面Sの両方に跨る場合には、アイコンIが表示画面と投影面Sに分けて表示される。このように、表示画面から投影面Sまでの一連のタッチ操作及び指の移動操作に連動して、表示画面上のアイコンが投影面Sに移動する。このように、簡易な操作で、互いに異なる面である表示画面と投影面Sの間でアイコンのドラッグ操作を行うことができる。
【0082】
ここで、表示部16の表示画面と投影面Sを連続した表示領域とした際の、連続的なタッチ操作を実現するための手法を、図12を用いて説明する。図12は、表示部16の表示画面と投影面を連続した表示領域として見なした際の、統合座標空間を説明するための模式図である。
【0083】
図12(a)は、表示部16の表示画面Eの座標領域を示している。表示画面Eの幅方向の座標は0〜WLであり、高さ方向の座標は0〜HLである。なお、表示画面Eの左上端が原点である。図12(b)は、投影面Sの座標領域を示している。投影面Sの幅方向の座標は0〜WPであり、高さ方向の座標は0〜HPである。なお、投影面Sの左上端が原点である。図12(c)は、表示画面Eと投影面Sを統合した統合座標空間を示している。
【0084】
図12(c)に示す統合空間座標におけるタッチ位置の算出方法を説明する。統合空間座標における統合座標(X,Y)は、以下の3つの定数SL,H1,SPから求まる。まず、3つの定数を、下式(数式1〜数式3)のように定める。
SL=W/WL・・・・・(数式1)
H1=HL/SL・・・・・(数式2)
SP=W/WP・・・・・(数式3)
ここで、Wは任意の正の固定値(統合座標空間の最大X座標)とする。
【0085】
すると、表示画面E上における統合座標(X,Y)は、下式(数式4、数式5)で表される。
X=XL*SL・・・・・(数式4)
Y=YL*SL・・・・・(数式5)
【0086】
また、投影面S上における統合座標(X,Y)は、下式(数式6、数式7)で表される。
X=XP*SP ・・・・・(数式6)
Y=YP*SP+H1・・・・・(数式7)
【0087】
<8.その他の実施形態>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0088】
上記実施形態では、携帯端末10がテーブルTに接触したことを検出した場合に、投影面Sに投影画像P2を投影することとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、携帯端末10がテーブルTに近接したことを検出した場合に、投影面Sに投影画像P2を投影することとしても良い。
【0089】
図13は、携帯端末10の投影面Sへの近接を検出する方法を説明する模式図である。この方法は、まず、投影面S上に識別画像としてのマークMを投影した後に、投影されたマークMをカメラ20で撮影する。そして、読取部に該当するカメラ20で撮影されたマークMの位置に基づいて、携帯端末10がテーブルTに対して近接しているか否かを判定できる。
【0090】
例えば、図13(a)のように携帯端末10が投影面Sに近接する場合には、図13(b)に示すように、カメラ20によって撮影されたマークMの位置が、カメラ20の撮影領域Wの上辺に近い位置となる。一方で、図13(c)のように携帯端末10が投影面Sから離れている場合には、図13(d)に示すように、撮影されたマークMの位置が、撮影領域Wの上辺から離れた位置となる。このような方法によれば、接触センサー24が不要となり、装置の簡略化が可能となる。なお、図13(b)と図13(d)における投影画像P2の形状が異なる理由は、図13(b)ではカメラ20とプロジェクタ18の光軸がほぼ一致しているのに対して、図13(d)ではカメラ20とプロジェクタ18の光軸がずれているためである。
【0091】
また、上記実施形態では、携帯端末10の底面10aに設けられた接触センサー24により、携帯端末10のテーブルTへの接触を検出することとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、図14に示すように、携帯端末10に対して回動可能に設けられた支持軸30の回転角によって、接触を検出することとしても良い。この支持軸30は、携帯時は携帯端末10内に収納されているが、テーブルT等に設置する際には支持軸30を回転させることになる。このため、携帯端末10がテーブル上に設置される際の支持軸30の回転角を設定しておけば、支持軸30の回転角を検出することで、携帯端末10の接触を検出できる。なお、図14は、携帯端末10の接触を検出する他の実施形態を示す図である。
【0092】
なお、携帯端末10の底面10aがテーブルTに接触又は近接しない場合でも、表示部16に表示された画像P1に関連する投影画像P2を、投影面Sに投影させることとしても良い。例えば、画像P1の表示中に携帯端末10を振る操作等を行った場合に、投影画像P2を投影させても良い。また、メールの着信等があった場合に、メール内容を投影画像P2として投影面Sに投影させても良い。
【0093】
また、上記実施形態では、投影画像P2上の指の移動をカメラ20により検出することとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、プロジェクタ18がレーザスキャン方式である場合には、レーザに対する指の反射を検出することとしても良い。
【0094】
また、上記実施形態では、情報処理装置として携帯端末10を例に挙げて説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、デジタルフォトフレーム等のようなテーブル等の上に固定して使用する装置であっても良い。
【符号の説明】
【0095】
10 携帯端末
10a 底面
10b 前面
12 制御部
14 メモリ
16 表示部
18 プロジェクタ
20 カメラ
22 タッチパネル
24 接触センサー
28 通信部
30 支持軸
E 表示画面
M マーク
S 投影面
P1、P2 画像
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1画像を表示する表示部と、
投影面に画像を投影して表示させる投影部と、
自装置が前記投影面に接触又は近接する際に、前記第1画像に関連する第2画像を前記投影面に投影させるように、前記投影部を制御する制御部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、自装置が前記投影面に接触又は近接する際に、前記第1画像と前記第2画像を連続画像として表示させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記投影面において前記第2画像が前記表示部の表示画面に隣接する位置に、前記投影部により前記第2画像を投影させる、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記表示部による前記第1画像の表示中に前記自装置が前記投影面に接触又は近接する際に、前記投影部に前記第2画像を前記投影面に投影させる、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
自装置の底面に当該自装置の前記投影面への接触を検出する接触検出部を備え、
前記制御部は、前記接触検出部による前記接触を検出した場合に、前記投影部に前記第2画像を前記投影面に投影させる、請求項3又は4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記投影部に前記第2画像を投影させる際に、前記投影面に対する投影領域を段階的に広げるように前記投影部を制御する、請求項3〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記連続画像の表示中に前記第2画像上の移動体の移動を検出する移動検出部を備え、
前記制御部は、前記移動検出部による前記移動を検出した場合に、前記移動に応じて前記連続画像をスクロール表示させる、請求項2〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示部の表示画面上に設けられ、タッチ操作が行われるタッチパネルを備え、
前記制御部は、前記連続画像の表示中に前記タッチ操作としてドラッグ操作を検知した場合に、前記ドラッグ操作に応じて前記連続画像をスクロール表示させる、請求項2〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記投影部は、前記第2画像を前記投影面に投影する前に、識別画像を前記投影面に投影し、
前記投影面に投影された前記識別画像を読み取る読取部を備え、
前記制御部は、前記読取部が読み取った前記識別画像の位置に基づいて、前記自装置が前記投影面に接触又は近接しているかを判定する、請求項2〜8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記第1画像は、文字を表示する文字表示領域を示す画像であり、
前記第2画像は、前記文字表示領域に文字を入力するためのキーボードを示す画像である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
第1画像を表示部に表示させるステップと、
自装置が投影面に接触又は近接する場合に、前記第1画像に関連する第2画像を投影部により前記投影面に投影させるステップと、
を有する、情報処理方法。
【請求項12】
表示部と投影部を備える情報処理装置のコンピュータに、
第1画像を前記表示部に表示させるステップ、
自装置が投影面に接触又は近接する場合に、前記第1画像に関連する第2画像を前記投影部により前記投影面に投影させるステップ、
を実行させる、プログラム。
【請求項1】
第1画像を表示する表示部と、
投影面に画像を投影して表示させる投影部と、
自装置が前記投影面に接触又は近接する際に、前記第1画像に関連する第2画像を前記投影面に投影させるように、前記投影部を制御する制御部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、自装置が前記投影面に接触又は近接する際に、前記第1画像と前記第2画像を連続画像として表示させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記投影面において前記第2画像が前記表示部の表示画面に隣接する位置に、前記投影部により前記第2画像を投影させる、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記表示部による前記第1画像の表示中に前記自装置が前記投影面に接触又は近接する際に、前記投影部に前記第2画像を前記投影面に投影させる、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
自装置の底面に当該自装置の前記投影面への接触を検出する接触検出部を備え、
前記制御部は、前記接触検出部による前記接触を検出した場合に、前記投影部に前記第2画像を前記投影面に投影させる、請求項3又は4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記投影部に前記第2画像を投影させる際に、前記投影面に対する投影領域を段階的に広げるように前記投影部を制御する、請求項3〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記連続画像の表示中に前記第2画像上の移動体の移動を検出する移動検出部を備え、
前記制御部は、前記移動検出部による前記移動を検出した場合に、前記移動に応じて前記連続画像をスクロール表示させる、請求項2〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示部の表示画面上に設けられ、タッチ操作が行われるタッチパネルを備え、
前記制御部は、前記連続画像の表示中に前記タッチ操作としてドラッグ操作を検知した場合に、前記ドラッグ操作に応じて前記連続画像をスクロール表示させる、請求項2〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記投影部は、前記第2画像を前記投影面に投影する前に、識別画像を前記投影面に投影し、
前記投影面に投影された前記識別画像を読み取る読取部を備え、
前記制御部は、前記読取部が読み取った前記識別画像の位置に基づいて、前記自装置が前記投影面に接触又は近接しているかを判定する、請求項2〜8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記第1画像は、文字を表示する文字表示領域を示す画像であり、
前記第2画像は、前記文字表示領域に文字を入力するためのキーボードを示す画像である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
第1画像を表示部に表示させるステップと、
自装置が投影面に接触又は近接する場合に、前記第1画像に関連する第2画像を投影部により前記投影面に投影させるステップと、
を有する、情報処理方法。
【請求項12】
表示部と投影部を備える情報処理装置のコンピュータに、
第1画像を前記表示部に表示させるステップ、
自装置が投影面に接触又は近接する場合に、前記第1画像に関連する第2画像を前記投影部により前記投影面に投影させるステップ、
を実行させる、プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−43060(P2012−43060A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−181759(P2010−181759)
【出願日】平成22年8月16日(2010.8.16)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月16日(2010.8.16)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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