説明

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

【課題】グループ分けの時間間隔を容易に変更でき、複数のデータを時間間隔に基づくグループ単位で表示させることで、ユーザーが目的とする画像を容易に検索することが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】複数のデータと、各データに関連付けされた日時情報を読み込む日時読込部112と、つまみ部を有しつまみ部が移動可能なスライダーであって、時間間隔の長短とスライダー上のつまみ部の位置とが対応付けされており、ユーザーの入力を受け付けて第1の操作信号を生成するスライダー操作部104と、第1の操作信号に基づいて時間間隔を判断し、判断された時間間隔と読み込まれた日時情報に基づいて、複数のデータをグループ分けするグループ分け部114と、グループ分けされた各データの代表画像を、表示部の画面に、グループ毎に一覧表示させる表示制御部116とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の画像を一つの画面に表示させる技術がある。この技術は、例えば、パーソナルコンピュータ等で使用される画像整理ソフトに使用される。また、画像を印画紙に現像するためのユーザー直接操作型の店頭プリンターの操作画面でも使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−255740号公報
【特許文献2】特開平11−66089号公報
【特許文献3】特開2005−349822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
店頭プリンターでは、複数の画像の中から出力対象とする画像へ迅速かつ簡単にたどり着くことが求められる。例えば、複数の画像をグループ分けして、そのグループに基づいてユーザーが目的とする画像を探す方法が考えられる。グループ分けは、画像データに含まれる時間情報やファイル名を基準とする技術を用いるものが一般的である。
【0005】
特許文献1では、画像を日付別、月別、フォルダ別といったグループ分けをする技術が開示されている。また、特許文献2では、日付等の情報に加えて、キーワード、場所といった情報を直接入力することで、目的の画像を検索する技術が開示されている。
【0006】
しかし、例えば、画像作成日時が月や日を跨いでいる場合でも、あるテーマやイベントが月や日を跨いでいるため、複数の画像が本来同グループに分類されることが望ましい場合がある。しかし、特許文献1では、日付別、月別といったグループ分けがされるため、この方法では別グループに分類されてしまう。
【0007】
この問題を回避するため、フォルダ別に画像をまとめておくことが考えられるが、ユーザーはフォルダに予め画像を分類しておかなければならない。そのため、カメラから記憶メディアを抜いて、即座に店頭プリンターへ読み込ませるといった使い方をする場合には、特許文献1の技術は適さない。
【0008】
特許文献2では、ユーザーが画像を特定するための条件を入力できることが前提となっている。そのため、店頭プリンターを使用する際に、ユーザーが短時間のうちに目的の画像を探すという使い方に適さない。
【0009】
日付に着目した画像検索方法として、他に特許文献3がある。しかし、この方法では、ユーザーが記録メディアの内訳、例えば「いつ(何月何日何時頃)撮った写真か」というレベルでの内訳を把握しておく必要がある。また、画像を日付単位までしか絞り込めないため、同じ日に大量に写真を撮った等の状況下では、画像を検索するのに不便さが生じる。一方、記憶メディアに入っている大量の画像がいつ撮った写真であるかの記憶が曖昧になるほど、長期間にわたって蓄積されているようなケースでは、日付を特定できないため、画像を検索するために結局別の手間が発生してしまうという問題がある。
【0010】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、グループ分けの時間間隔を容易に変更でき、複数のデータを時間間隔に基づくグループ単位で表示させることで、ユーザーが目的とする画像を容易に検索することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、複数のデータと、各データに関連付けされた日時情報を読み込む読込部と、つまみ部を有しつまみ部が移動可能なスライダーであって、時間間隔の長短とスライダー上のつまみ部の位置とが対応付けされており、ユーザーの入力を受け付けて第1の操作信号を生成するスライダーと、第1の操作信号に基づいて時間間隔を判断し、判断された時間間隔と読み込まれた日時情報に基づいて、複数のデータをグループ分けするグループ分け部と、グループ分けされた各データの代表画像を、表示部の画面に、グループ毎に一覧表示させる表示制御部とを備える、情報処理装置が提供される。
【0012】
ユーザーの入力を受け付けて、一のグループを別のグループに切り替える第2の操作信号を生成するグループ切替えボタンを備え、表示制御部は、第2の操作信号に基づいて、表示部の画面に表示された一のグループに属する各データの代表画像の一覧表示を、別のグループの一覧表示に切り替えてもよい。
【0013】
上記データは、静止画像データ、動画像データ又は音声データであってもよい。
【0014】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、読込部が、複数のデータと、各データに関連付けされた日時情報を読み込むステップと、つまみ部を有しつまみ部が移動可能なスライダーであって、スライダーが、時間間隔の長短とスライダー上のつまみ部の位置とが対応付けされており、ユーザーの入力を受け付けて第1の操作信号を生成するステップと、グループ分け部が、第1の操作信号に基づいて時間間隔を判断し、判断された時間間隔と読み込まれた日時情報に基づいて、複数のデータをグループ分けするステップと、表示制御部が、グループ分けされた各データの代表画像を、表示部の画面に、グループ毎に一覧表示させるステップとを備える、情報処理方法が提供される。
【0015】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、読込部が、複数のデータと、各データに関連付けされた日時情報を読み込むステップと、つまみ部を有しつまみ部が移動可能なスライダーであって、スライダーが、時間間隔の長短とスライダー上のつまみ部の位置とが対応付けされており、ユーザーの入力を受け付けて第1の操作信号を生成するステップと、グループ分け部が、第1の操作信号に基づいて時間間隔を判断し、判断された時間間隔と読み込まれた日時情報に基づいて、複数のデータをグループ分けするステップと、表示制御部が、グループ分けされた各データの代表画像を、表示部の画面に、グループ毎に一覧表示させるステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように本発明によれば、グループ分けの時間間隔を容易に変更でき、複数のデータを時間間隔に基づくグループ単位で表示させることで、ユーザーが目的とする画像を容易に検索することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係るプリンター制御装置100を示すブロック図である。
【図2】同実施形態に係るプリンター制御装置100の動作を示すフローチャートである。
【図3】プリンター制御装置100の表示部106に表示される選択画面150を示す説明図である。
【図4】選択画面150を示す説明図である。
【図5】選択画面150の切り替わりを示す説明図である。
【図6】選択画面150の切り替わりを示す説明図である。
【図7】複数の画像10を時系列に配置し、画像のグループ分けの概念を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0019】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.プリンター制御装置100の構成
2.プリンター制御装置100の動作
3.選択画面150
4.選択画面の切り替わり
【0020】
<1.プリンター制御装置100の構成>
本発明の一実施形態に係るプリンター制御装置100は、例えば店頭に置かれユーザーが直接操作できるディスプレイ一体型のプリンターである。プリンター制御装置100は、例えば図1に示すように、記憶部102と、操作部104と、表示部106と、出力部108と、処理部110等からなる。
【0021】
記憶部102は、記憶メディアからのデータの読み取り、記憶メディアへのデータの書き込みが可能な記憶装置の一例である。プリンター制御装置100において、記憶部102は、メモリ・カード、光ディスク等に対応するように複数の記憶装置で構成されるようにしてもよい。記憶部102は、ユーザーによって挿入された記憶メディアから、画像データを読み取り、処理部110へ画像データを送る。
【0022】
操作部104は、ユーザーの入力を受け付ける装置であり、例えば、表示部106に取り付けられ、表示部106の画面表示に対応するタッチパネルや、プリンター制御装置100に設けられたボタン等である。操作部104は、ユーザーの入力を受け付けると、対応する操作信号を生成し、処理部110へ操作信号を送る。
【0023】
表示部106は、例えば液晶ディスプレイ等であり、処理部110の表示制御部116で生成された表示信号に基づいて、映像を画面に表示する。表示部106は、例えば記憶メディアから読み取られた画像を表示したり、プリンター制御装置100の操作に必要なメニュー等を表示したりする。
【0024】
出力部108は、画像形成装置の一例であり、処理部110の印刷制御部118で生成された出力信号に基づいて、画像を記録紙に印刷する。出力部108は、例えば昇華式、インクジェット式、電子写真式等の方式で画像を印刷する。出力部108は、例えば、図1に示すように、プリンター制御装置100において、記憶部102、操作部104、表示部106と、これらを制御する処理部110と一体に形成される。なお、出力部108は、記憶部102、操作部104、表示部106と、これらを制御する処理部とは別に、独自に処理部を有して単独に形成されてもよい。
【0025】
処理部110は、例えばCPUであり、メモリ上のデータに基づいてプログラムや命令を実行して演算をしたり、プリンター制御装置100の各構成要素を制御したりする。処理部110は、図1に示すように、例えば日時読込部112、グループ分け部114、表示制御部116や印刷制御部118等を有する。
【0026】
日時読込部112は、読込部の一例であり、記憶メディアから読み込まれた画像データに基づいて、各画像データに付随する日時情報を読み込む。
【0027】
グループ分け部114は、ユーザーの操作に基づいて決定されたグループ分けのための粒度と、画像データの日時情報に基づいて、複数の画像を一又は複数のグループに分類する。
【0028】
表示制御部116は、画像データに基づいて表示信号を生成し、生成した表示信号を表示部106へ送る。表示制御部116は、例えばスライダー154や、グループ切替えボタン162、164を画面に表示させる。また、表示制御部116は、各画像データの代表画像を画面に一覧表示させる。
【0029】
印刷制御部118は、画像データに基づいて印刷信号を生成し、生成した印刷信号を出力部108へ送る。
【0030】
次に、グループ分け部114における処理について詳しく説明する。
複数の画像は、撮影日時の時間間隔に基づいて、同一のグループ又は別のグループに分類される。例えば、撮影日時の時間間隔が6時間に設定されていれば、第1グループの基準となる1枚の画像から6時間以内の画像は第1グループに分類され、6時間より離れている画像は別グループ(例えば第2、第3・・・グループ)に分類される。そして、第1グループの基準となる1枚の画像から6時間を超えている画像の中から第2グループの基準となる1枚の画像が設定され、その基準の画像に基づいて、第2グループに分類される画像が決定される。こうして、順次複数のグループに分類される画像が決定されていく。
【0031】
グループ分けの基準となる撮影日時の時間間隔は、任意であり、上述した6時間に限定されず、例えば1時間、1日、1ヶ月、1年等に設定可能である。本実施形態では、グループ分けのための撮影日時の時間間隔の長短を粒度という。粒度が粗いほど撮影日時の時間間隔が長く、粒度が細かいほど撮影日時の時間間隔が短い。
【0032】
すなわち、探し出したい画像が、例えば結婚式や日帰り旅行等の1日で大量に撮影されたものの中の画像であるのか、反対に1週間の旅行や子供の成長記録等の長期間にわたって撮影されたものの中の画像であるのかに応じて、グループ分けの設定を変更して目的の画像を検索する。
【0033】
例えば結婚式や日帰り旅行等の1日で大量に撮影されたものの中から目的とする画像を探したい場合は、スライダー154のつまみ156を粒度が細かい方に設定すればよい。その結果、1時間単位(又は数時間単位)で複数の画像が複数のグループに分類される。したがって、1時間単位(又は数時間単位)でグループ別に複数の画像が表示されるので、1日で画像が大量に撮影された場合でも目的の画像を検索しやすい。
【0034】
例えば1週間の旅行や子供の成長記録等の長期間にわたって撮影されたものの中から目的とする画像を探したい場合は、スライダー154のつまみ156を粒度が粗い方に設定すればよい。その結果、1日単位(又は数日単位、週単位、月単位等)で複数の画像が複数のグループに分類される。したがって、1日単位(又は数日単位、週単位、月単位等)でグループ別に複数の画像が表示されるので、長期間にわたって画像が大量に撮影された場合でも目的の画像を検索しやすい。
【0035】
グループ分け部114は、ユーザーの操作に基づいて決定されたグループ分けのための粒度に基づいて、グループ分け処理をするが、グループ分けのための上記時間間隔を容易に設定できれば、ユーザーは簡単に目的の画像を検索することができる。本実施形態では、グループ分けの際、撮影日時の時間間隔はユーザーインターフェースであるスライダー操作によって設定される。スライダー154は、つまみ156の位置と時間間隔を対応付けさせることができ、ユーザーはつまみ156の位置を簡単に移動できるため、グループ分けのための上記時間間隔を容易に設定でき、目的の画像を探しやすくなる。
【0036】
<2.プリンター制御装置100の動作>
次に、図2を参照して、本実施形態に係るプリンター制御装置100の動作について説明する。図2は、本実施形態に係るプリンター制御装置100の動作を示すフローチャートである。
【0037】
まず、プリンター制御装置100は、ユーザーによって挿入された記憶メディアから全画像分の画像データを読み込む(ステップS1)。この読み込みによって、画像データに基づいて表示部106が画像を画面に表示したり、画像データに基づいて出力部108が画像を記録紙に印刷したりすることができる。
【0038】
次に、表示部106の画面に、ユーザーに対して「通常印画モード」を選択するか、又は「グループ別印画モード」を選択するかを確認する確認メニューを表示する。そして、「通常印画モード」及び「グループ別印画モード」のいずれが選択されたかを判断する(ステップS2)。ここで、通常印画モードとは、複数の画像の代表画像(例えば縮小画像やアイコン)による一覧をグループ別に表示せず、全画像を一括して表示するモードのことをいい、グループ別印画モードとは、複数の画像の代表画像による一覧をグループ毎に分類してグループ別に表示するモードのことをいう。
【0039】
通常印画モードが選択された場合、表示部106の画面に、ユーザーが画像を選択できる選択画面150を表示する(ステップS10)。このとき、選択画面150には、記録メディアに記録されている全画像の一覧が表示される。一つの画面内に全ての画像を一覧として表示しきれない場合は、ユーザー操作の切り替えによって別ページ(別画面)に表示されるように一画面毎の一覧が作成される。選択画面150は、印刷対象とする画像の選択を受け付ける(ステップS11)。
【0040】
一方、グループ別印画モードが選択された場合、まず、記録メディアに記録されている各画像の撮影日時を取得する(ステップS3)。ユーザーは、複数の画像をどの程度の時間間隔でグループ分けしたいのかに応じて、画像のグループ分けのためにスライダー154のつまみ156を操作する。プリンター制御装置100は、ユーザーによるスライダー操作の入力を受け付ける(ステップS4)。ユーザーによってスライダー操作がされた後、決定ボタン158がユーザーによって選択されると、スライダー154のつまみ156の位置に応じて、グループ分け粒度が決定される(ステップS5)。
【0041】
そして、プリンター制御装置100は、決定されたグループ分け粒度に応じたグループ分けを実行する(ステップS6)。その結果、記録メディアに記録されている画像が複数のグループに分類される。
【0042】
続いて、複数の画像をグループ別に分類しながら、表示部106の画面に選択画面150を表示する(ステップS7)。選択画面150には、記録メディアに記録されている画像の一覧がグループ別に表示される。
【0043】
選択画面150に表示される複数の画像の一覧は、ユーザーの操作によって、同一グループ内の画像一覧に切り替わったり、別のグループに切り替わったりする。選択画面150は、印刷対象とする画像の選択を受け付ける(ステップS8)。
【0044】
そして、ステップS8、11で選択された画像を記録紙に印刷する印画処理が実行される(ステップS9)。以上の動作によって、ユーザーはグループ分けされた複数の画像一覧の中から目的とする画像を探し出し、印刷対象とする画像を選択して、印画処理をプリンター制御装置100に実行させることができる。
【0045】
<3.選択画面150>
図3を参照して、プリンター制御装置100の表示部106に表示される選択画面150について説明する。
【0046】
選択画面150には、画像の一覧が表示される一覧スペース152と、スライダー154と、決定ボタン158と、日時情報表示欄160と、グループ切替えボタン162,164と、ページ切替えボタン166,168と、ページ数表示欄170と、選択画像数表示欄172などが表示される。
【0047】
一覧スペース152には、例えば各画像の縮小画像10が表示される。これによって、ユーザーは、印刷対象となる画像を即座に認識できる。
【0048】
スライダー154は、つまみ156が直線上で移動可能なインターフェースである。つまみ156の位置が、グループ分け粒度に対応する。例えば、図3上でつまみ156の位置が上であるほどグループ分け粒度がより粗く設定され、つまみ156の位置が下であるほどグループ分け粒度が細かく設定される。
【0049】
決定ボタン158は、つまみ156の位置がユーザーによって調整された後、つまみ156の位置に対応したグループ分けを開始するためのボタンである。決定ボタン158が操作されると、つまみ156の位置に対応したグループ分け粒度に応じて、画像のグループ分けが実行される。
【0050】
日時情報表示欄160は、複数の画像がグループ分けされた後、一覧スペース152に表示されているグループの先頭画像の日時情報を表示する。これによって、ユーザーは、表示されているグループの画像がいつからのものであるかを知ることができる。
【0051】
グループ切替えボタン162,164は、現在表示されているグループとは別のグループを表示するためのボタンである。グループ切替えボタン162が操作されることによって、現在表示されているグループよりも後の時間のグループに切り替わる。一方、グループ切替えボタン164が操作されることによって、現在表示されているグループよりも前の時間のグループに切り替わる。
【0052】
ページ切替えボタン166,168は、現在表示されているグループの画像一覧が一画面内に納まらない場合、別ページの画像一覧を表示するためのボタンである。ページ切替えボタン166が操作されることによって、同一グループ内の画像であって、現在表示されている画像よりも後の時間の画像が表示される。ページ切替えボタン168が操作されることによって、同一グループ内の画像であって、現在表示されている画像よりも前の時間の画像が表示される。
【0053】
ページ数表示欄170は、画像一覧のページ総数と現在のページを表示する。ページ総数とは、通常印画モードでは、全画像を並べたときに生ずるページ数であり、グループ別印画モードでは、現在表示しているグループに属する画像を並べたときに生ずるページ数である。
【0054】
選択画像数表示欄172は、印刷対象として選択された画像の合計数を表示する。
【0055】
<4.選択画面150の切り替わり>
次に、図7に示すような時系列で複数の画像10が記録メディアに保存されている場合の選択画面150の表示例、選択画面150の切り替わりについて説明する。
【0056】
図4は、画像10がグループ分けされずに表示されている例である。ここでは、全画像を配置すると4ページにわたる場合を示している。スライダー154のつまみ156は、スライダー154の一番上に位置しており、グループ分け粒度は最も粗い。
【0057】
図5は、1日(24時間)以上の間隔を基準にしてグループ分けして、複数の画像10が表示されている例である。これは、図7のC1、C2・・・のように複数の画像がグループ分けされた場合である。
【0058】
図7のC1のグループの1ページ目は図5の上の画面のように表示される。そして、グループ切替えボタン162を操作して切り替えると、C2のグループが表示され、図5の下の画面のように表示される。すなわち、図5の上で表示されているグループの先頭画像10aの撮影日時は、2008年11月30日12時34分であり、図5の下で表示されているグループの先頭画像10bの撮影日時は、2009年4月4日14時36分である。このように、1日(24時間)以上の間隔を基準にしたグループ分けをした後に、グループを切り替えると、別の日に撮影された画像の一覧が表示される。
【0059】
一方、図6は、数時間の間隔を基準にしてグループ分けして、複数の画像10が表示されている例である。これは、図7のA1、A2・・・のように複数の画像がグループ分けされた場合である。
【0060】
図7のA4のグループの1ページ目は図6の上の画面のように表示される。そして、グループ切替えボタン162を操作して切り替えると、A5のグループが表示され、図6の下の画面のように表示される。すなわち、図6の上で表示されているグループの先頭画像10bの撮影日時は、2009年4月4日14時36分であり、図5の下で表示されているグループの先頭画像10cの撮影日時は、同日の21時22分である。このように、数時間の間隔を基準にしたグループ分けをした後に、グループを切り替えると、同日の数時間後に撮影された画像の一覧が表示される。
【0061】
以上、本実施形態によれば、画像のグループ分けをする際、どの程度の時間間隔が空いた画像同士を同グループ又は別グループとするかを、スライダー154を使用してユーザーが変更可能である。そして、グループ分けの粒度はスライダー154の位置によって任意に変更できる。そのため、プリンター制御装置100が店頭に設置されて不特定多数のユーザーが想定される場合にメリットがある。
【0062】
例えば、記憶メディアに「日帰り旅行」が記録されている場合と「1週間の旅行」が記録されている場合とでは画像の内訳が異なる。また、一つの記憶メディアに、異なる規模(期間)のイベントが混在している場合には、どちらの規模を基準にするかの判断は、ユーザーに委ねたほうがよい。従来のように、グループ分けの粒度が日単位など固定であると、グループ分けのメリットが生かされない場合があるだけでなく、かえってユーザーの混乱を招く可能性がある。一方、本実施形態では、「どれくらいの規模(期間)のイベントなのか」「どれくらい細分化するのか」というグループ分け条件を容易に設定でき、グループ分けのメリットも生かすことが可能となる。そして、目的とする画像を容易に検索することが可能となる。
【0063】
本実施形態は、ユーザーの直感を反映したグループ分け方法であり、検索精度をより高めることができる。また、ユーザーが自分でグループ分けの粒度を決定できるため、思惑から外れたグループ分けがされることがなく、混乱が起こりにくい。
【0064】
例えば、あるユーザーが記憶メディアからおおよそ秋頃に撮影した画像を印刷したいという場合、1月単位又は数ヶ月単位で切り替わるようにグループ分けを実行すればよい。また、あるユーザーが1日のイベントの中から昼頃に撮影した画像を印刷したいという場合、1時間又は数時間単位で切り替わるようにグループ分けを実行すればよい。このように、本実施形態は、日時を入力する技術に比べて、直感的なインターフェースを使用しているため、入力の手間が簡便になるだけでなく、正確な日時が分からなくても簡単に目的の画像を探すことができる。
【0065】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0066】
例えば、上記本実施形態では、画像データをグループ分けする場合について説明したが、本発明はこの例に限られない。時間情報を基準について複数存在する対象をグループ分けするという状況下では、本発明が有効である。例えば、音声データ、動画データ等においても全く同じアルゴリズムを適用することができる。
【0067】
また、上記本実施形態では、店頭で動作する端末であるプリンター制御装置100での実施について説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、パーソナルコンピュータ上で動作するソフトウェア等においても、グループ分けの粒度を任意に変更できるという要素を適用する利点がある。例えば、カメラ等の記憶領域内に蓄積された静止画像又は動画像のデータ管理において、いつ頃のデータであるかを判断するだけでなく、グループ分けされた画像一覧を見ることで、場所や内容等どのようなイベントであったかを判断することが簡単にできるようになる。
【0068】
更に、上記本実施形態では、スライダー154や、決定ボタン158、グループ切替えボタン162、164等の各種ボタンが表示部106の画面に表示される場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、スライダー154や、決定ボタン158、グループ切替えボタン162、164等の各種ボタンは、プリンター制御装置100の筐体に設けられるハードウェアであってもよい。
【符号の説明】
【0069】
100 プリンター制御装置
102 記憶部
104 操作部
106 表示部
108 出力部
110 処理部
112 日時読込部
114 グループ分け部
116 表示制御部
118 印刷制御部
150 選択画面
152 一覧スペース
154 スライダー
158 決定ボタン
160 日時情報表示欄
162,164 グループ切替えボタン
166,168 ページ切替えボタン
170 ページ数表示欄
172 選択画像数表示欄


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のデータと、各前記データに関連付けされた日時情報を読み込む読込部と、
つまみ部を有し前記つまみ部が移動可能なスライダーであって、時間間隔の長短と前記スライダー上の前記つまみ部の位置とが対応付けされており、ユーザーの入力を受け付けて第1の操作信号を生成するスライダーと、
前記第1の操作信号に基づいて前記時間間隔を判断し、判断された前記時間間隔と前記読み込まれた日時情報に基づいて、前記複数のデータをグループ分けするグループ分け部と、
グループ分けされた各前記データの代表画像を、表示部の画面に、グループ毎に一覧表示させる表示制御部と
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
ユーザーの入力を受け付けて、一のグループを別のグループに切り替える第2の操作信号を生成するグループ切替えボタンを備え、
前記表示制御部は、前記第2の操作信号に基づいて、前記表示部の画面に表示された前記一のグループに属する各前記データの代表画像の一覧表示を、前記別のグループの一覧表示に切り替える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記データは、静止画像データ、動画像データ又は音声データである、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
読込部が、複数のデータと、各前記データに関連付けされた日時情報を読み込むステップと、
つまみ部を有し前記つまみ部が移動可能なスライダーであって、前記スライダーが、時間間隔の長短と前記スライダー上の前記つまみ部の位置とが対応付けされており、ユーザーの入力を受け付けて第1の操作信号を生成するステップと、
グループ分け部が、前記第1の操作信号に基づいて前記時間間隔を判断し、判断された前記時間間隔と前記読み込まれた日時情報に基づいて、前記複数のデータをグループ分けするステップと、
表示制御部が、グループ分けされた各前記データの代表画像を、表示部の画面に、グループ毎に一覧表示させるステップと
を備える、情報処理方法。
【請求項5】
読込部が、複数のデータと、各前記データに関連付けされた日時情報を読み込むステップと、
つまみ部を有し前記つまみ部が移動可能なスライダーであって、前記スライダーが、時間間隔の長短と前記スライダー上の前記つまみ部の位置とが対応付けされており、ユーザーの入力を受け付けて第1の操作信号を生成するステップと、
グループ分け部が、前記第1の操作信号に基づいて前記時間間隔を判断し、判断された前記時間間隔と前記読み込まれた日時情報に基づいて、前記複数のデータをグループ分けするステップと、
表示制御部が、グループ分けされた各前記データの代表画像を、表示部の画面に、グループ毎に一覧表示させるステップと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2012−79174(P2012−79174A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−225077(P2010−225077)
【出願日】平成22年10月4日(2010.10.4)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】