情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
【課題】簡単な操作で立体視のできるコンテンツを作成する。
【解決手段】本開示に係る情報処理装置は、表示画面上での操作入力による操作量を取得する操作量取得部と、前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算する奥行き位置演算部と、前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示する処理を行う表示処理部と、を備える。この構成により、簡単な操作で立体視可能なコンテンツを作成することができる。
【解決手段】本開示に係る情報処理装置は、表示画面上での操作入力による操作量を取得する操作量取得部と、前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算する奥行き位置演算部と、前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示する処理を行う表示処理部と、を備える。この構成により、簡単な操作で立体視可能なコンテンツを作成することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報処理装置の演算能力および通信速度は飛躍的に向上している。しかし、例えば携帯端末のような比較的小型の情報処理装置では、処理結果を表示する表示部のサイズが限られているために、表示できる情報量にも制約があり、上記のような高い性能が十分に利用されない場合があった。
【0003】
そこで、情報処理装置の表示部を有効に活用するための技術が開発されている。例えば、表示部にタッチパネルを設け、操作性を確保しつつ表示部を拡大することが知られている。特許文献1,2には、タッチパネルの押し込み具合を操作入力として利用する技術が記載されている。
【0004】
また、近時では、立体可能なディスプレイやそのためのコンテンツが増加している。特に近年では、タッチパネルを搭載したモバイルデバイスにおいても立体視が可能なディスプレイが普及しつつある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−109552号公報
【特許文献2】特開2009−009252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、立体視のできるコンテンツを作成するためには、特殊な立体視用のカメラなどで撮影した映像を用いたり、撮影した画像に対してCADなどのプロ用の特殊なソフトウェアを用いて編集することが一般的である。このように、ユーザが手軽に奥行きのあるコンテンツを作成することはまだ普及しておらず、ユーザが手軽に奥行きのある立体視のコンテンツを作成することは困難である。
【0007】
そこで、簡単な操作で立体視のできるコンテンツを作成することが求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示によれば、表示画面上での操作入力による操作量を取得する操作量取得部と、前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算する奥行き位置演算部と、前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示する処理を行う表示処理部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【0009】
また、本開示によれば、表示画面上での操作入力による操作量を取得することと、前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算することと、前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示することと、を備える、情報処理方法が提供される。
【0010】
また、本開示によれば、表示画面上での操作入力による操作量を取得する手段、前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算する手段、前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示する手段、をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、簡単な操作で立体視可能なコンテンツを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本開示の一実施形態にかかる情報処理装置をユーザが操作している様子を示す模式図である。
【図2】本実施形態に係る情報処理装置により、特定の文字の奥行き位置を変更する操作を示す模式図である。
【図3】情報処理装置が表示画面に通常のタッチパネルを備えている場合の操作を示す模式図である。
【図4】スライダなどの操作部材を表示画面上に表示し、操作部材の操作によって操作対象の奥行き位置を調整する例を示す模式図である。
【図5】操作部材の操作により操作対象の奥行き位置が変化する様子を示す模式図である。
【図6】近接タッチパネルの操作の概要を示す模式図である。
【図7】情報処理装置の構成例を示す模式図である。
【図8】CPUの機能構成を示すブロック図である。
【図9】通常のタッチパネルを用いた場合の処理を示すフローチャートである。
【図10】通常のタッチパネルを用いた場合の処理を示すフローチャートである。
【図11】近接タッチパネルの操作により、操作対象の奥行き位置を調整する処理を示すフローチャートである。
【図12】感圧タッチパネルの操作により、操作対象の奥行き位置を調整する処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0014】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
(1)本実施形態の概要
(2)奥行き調整に伴う対象の重なりを回避する方法
(3)奥行き位置を調整する操作の詳細
(3−1)通常のタッチパネルの場合
(3−2)近接タッチパネルの例
(3−3)感圧タッチパネル
(4)情報処理装置の構成例
(5)情報処理装置における処理の例
(5−1)通常のタッチパネルの場合
(5−2)近接タッチパネルの場合
(5−3)感圧タッチパネルの場合
【0015】
(1)本実施形態の概要
図1は、本開示の一実施形態にかかる情報処理装置100をユーザが操作している様子を示す模式図である。図1に示すように、本実施形態では、立体視が可能なデバイス(情報処理装置100)で任意の対象(オブジェクト)の表示画面に対する奥行き位置(Z座標)を変更する操作方法に関する。この際、ユーザは、図1に示すように、デバイスに応じて既存のタッチ操作と共存可能なジェスチャを適宜することにより、直感的に画面内の対象に「飛び出し感」/「引っ込み感」を付加することが可能である。本実施形態では、操作を検知する手法の例として、タッチパネル、圧力検出、近接検出を挙げて、それぞれに適した操作方法を例示する。
【0016】
(2)奥行き調整に伴う対象の重なりを回避する方法
図2は、本実施形態に係る情報処理装置100により、特定の文字の奥行き位置を変更する操作を示す模式図である。図2に示すように、画像や文字などの情報の奥行き位置を、タッチパネルを用いた操作で調節する。図2に示す例では、メールの文中の「不安」という文字の奥行き方向を調整した例を示している。ここで、図2(A)は、情報処理装置100の表示画面102の正面図と、表示画面102を右側面から見た状態を模式的に示しており、「不安」という文字の奥行き方向の位置を表示画面102よりも手前に調整した例を示している。また、図2(B)も情報処理装置100の表示画面102の正面図と、表示画面102を右側面から見た状態を模式的に示しており、「不安」という文字の奥行き方向の位置を表示画面102よりも奥の位置に調整した例を示している。
【0017】
図2(A)に示すように、「不安」という文字の奥行き方向の位置を表示画面102よりも手前に調整すると、文字が手前に位置した分だけ「不安」という文字の大きさが大きくなる。一方、図2(B)では、「不安」という文字の奥行き方向の位置は表示画面102よりも少し奥であるため、「不安」という文字の大きさは、その左右の「少し」、「です!」の文字とほぼ同一である。
【0018】
このため、図2(A)の場合は、「不安」という文字の左右に配置された「少し」、及び「です!」という文字を左右(図2(A)中の矢印方向)にずらす処理を行う。これにより、「不安」という文字の奥行き方向の位置を表示画面102よりも手前に調整した場合に、その左右の「少し」、及び「です!」という文字が「不安」という文字によって隠れてしまうことを回避できる。なお、図2では、メール等の文字について調整を行う例を示したが、写真など他の画像の奥行き位置を調整する場合も同様である。
【0019】
(3)奥行き位置を調整する操作の詳細
以下では、タッチパネルの種類(通常のタッチパネル/近接タッチパネル/感圧タッチパネル)の3種類に分けて説明を行う。
【0020】
(3−1)通常のタッチパネルの場合
図3は、情報処理装置100が表示画面102に通常のタッチパネルを備えている場合の操作を示す模式図である。図3に示す操作では、いわゆるピンチイン/ピンチアウトの操作により対象の奥行き位置を調整する。ピンチイン/ピンチアウトの操作とは、図3に示すように、親指と人指し指の距離(ピンチ距離)を変更する操作である。
【0021】
ここで、ユーザが通常にピンチイン/ピンチアウト操作を行った場合、表示画面102に表示された操作対象(写真、文字など)104は、奥行き方向の位置が変化することなく拡大/縮小される。
【0022】
一方、図3に示すように、ユーザが左手で表示画面102上の所定位置を押さえた状態でピンチイン/ピンチアウト操作を行うと、操作対象104の大きさは変更されずに、操作対象104の奥行き方向の位置が調整される。
【0023】
以下、具体的に説明する。先ず、図3(A)に示すように、1本目の指(左手の親指)で表示画面102を押さえる。そして、この状態で、2本目の指(右手の人指し指)で操作対象104を選択する。これにより、奥行きを変化させるモードへ遷移する。その後、図3(B)に示すように、2本目と3本目の指(右手の人指し指と右手の親指)で奥行き情報を変更する操作対象104へピンチイン/ピンチアウト操作を行う。これにより、操作対象104の奥行き位置を調整することができる。
【0024】
図3(C)は、奥行き方向の位置を調整した状態を示す模式図であって、表示画面102を右側面から見た状態を模式的に示している。図3(C)に示すように、ピンチアウト操作を行うことにより、操作対象104の奥行き位置を表示画面102よりも手前に配置することができる。ピンチイン操作を行った場合は、操作対象104の奥行き位置を表示画面102よりも奥に配置することができる。
【0025】
このように、ユーザが操作対象104に対してピンチイン/ピンチアウト操作を行うと、操作に応じて操作対象104の奥行き位置が変化する。これにより、ユーザは簡単な操作で操作対象104の奥行き位置を変化させることができる。なお、奥行きを変化させるモードでは、操作対象104の大きさは変化することなく、奥行き位置のみが変化する。但し、操作対象104の大きさと奥行き位置の双方を変化させても構わない。図3の例では、ピンチアウト操作により、操作対象104の奥行き位置が表示画面102よりも手前側に移動する。また、ピンチイン操作により、操作対象104の奥行き位置が表示画面102よりも奥側に移動する。
【0026】
図4は、スライダなどの操作部材106を表示画面102上に表示し、操作部材106の操作によって操作対象104の奥行き位置を調整する例を示す模式図である。図4に示すように、1本目の指(左手の親指)で表示画面102を押さえ、2本目の指(右手の人指し指)で操作対象104を選択した際に、明示的にスライダやつまみなどの操作部材106を表示画面102上に表示する。これにより、奥行きを変化させるモードへ遷移する。この場合、ユーザが操作部材106をタッチ操作し、図4中の矢印A1方向(上下方向)に操作することにより、操作対象104の奥行き位置が変化する。例えば、操作部材106を上方向に操作すると、図5(A)に示すように、操作対象104の奥行き位置が表示画面102より手前側に移動する。また、操作部材106を下方向に操作すると、図5(B)に示すように、操作対象104の奥行き位置が表示画面102よりも奥側へ移動する。
【0027】
また、図3及び図4では、情報処理装置100の表面側のみに表示画面102を配置した例を示したが、背面にもタッチパネルを配置している場合などでは、背面からタッチパネルをタップすると表側の表示画面102上の操作対象104が出っ張り、表面からタップすると操作対象104が奥へ引っ込むといった操作方法も可能である。
【0028】
(3−2)近接タッチパネルの例
次に、情報処理装置100が近接タッチパネルを備える場合について説明する。図6は、近接タッチパネルの操作の概要を示す模式図である。近接タッチパネルの場合、表示画面102に触れることなく、近接タッチパネルの近接検知領域内で表示画面102に指を近接させるのみで操作が可能である。近接検知領域は、表示画面102から上方へ所定距離の範囲である。
【0029】
先ず、ユーザが、1本目の指(左手の親指)で表示画面102を押さえた状態で、図6(A)に示すように、2本目の指(右手の人指し指)を表示画面102に近接させ、図6(B)に示すように、表示画面102上の空中で指を一定時間静止させる。情報処理装置100は、この状態を検知することで、奥行きを調節するモードに入る。このモードに入った時点での2本目の指の近接距離(右手の人指し指から表示画面102までの距離)を、操作対象104の現在の奥行きと適合して基準の状態とし、静止させた位置からの近接距離の変化に応じて対象の奥行き方向を調整する。
【0030】
図6の例では、図6(B)の状態で操作対象104の奥行き位置が表示画面102からZ1だけ手前側に位置している場合を例示している。この場合に、ユーザが指を表示画面102に近接させて所定時間が経過すると、このときのユーザの指と表示画面までの距離Dが操作対象104の奥行き位置Z1と対応して基準の状態となり、奥行きを調節するモードに入る。その後、図5(C)に示すように、ユーザが指を表示画面102からd1だけ手前に動かすと、操作対象104の奥行き位置はd1だけ手前側に移動する。また、図5(D)に示すように、ユーザが指を表示画面102からd2だけ奥に動かすと、操作対象104の奥行き位置はd2だけ奥側に移動する。
【0031】
奥行きを調節するモードを解除する場合は、指をx方向,y方向(表示画面102と平行な方向)に一定距離以上移動させるか、または1本目の指(左手の親指)を画面から離す操作を行う。これにより、奥行きを調節するモードが解除される。
【0032】
(3−3)感圧タッチパネル
次に、情報処理装置100が感圧タッチパネルを備える場合について説明する。感圧タッチパネルを用いた場合の操作は、近接タッチパネルを用いた場合の操作と類似している。感圧タッチパネルの場合、感圧タッチパネルの押下力検知領域内で表示画面102上を指で押すことで操作が可能である。先ず、ユーザが、近接タッチパネルの場合と同様に、1本目の指(左手の親指)で表示画面102を押さえる。そして、ユーザが2本目の指(右手の人指し指)で一定以上の押下力で表示画面上102の操作対象104の位置を所定時間より長く押下し続けると、奥行きを調整するモードに入る。その後、ユーザの押し下げ力に応じて操作対象104の奥行き位置が変化する。例えば、押し下げ力が100gよりも大きい場合は、操作対象104の奥行き位置を奥側に移動し、押し下げ力が100g以下の場合は、操作対象の奥行き位置を手前側に移動する。
【0033】
感圧タッチパネルの場合も、奥行きを調節するモードを解除する場合は、指をx,y方向に一定以上移動させるか、1本目の指を画面から離す。これにより、奥行きを調節するモードが解除される。
【0034】
(4)情報処理装置の構成例
図7は、情報処理装置100の構成例を示す模式図である。図7に示すように、情報処理装置100は、RAM202、不揮発性メモリ204、LCDや有機ELなどの表示部206、CPU300、指の接触、近接、または押下力を検知できる検知部208を有する。情報処理装置100は、検知部208にてユーザの操作を検知し、これに基づいて、CPU300にて操作対象104の奥行き位置を演算し、表示部206の表示を調整することによって、上述した奥行き位置の調整を行う。図7に示す構成において、RAM202には、表示部206に表示されるデータ等が一時的に保持される。また、不揮発性メモリ204には、CPU300を機能させるためのプログラム等が格納される。表示部206は、立体表示(3D表示)が可能なディスプレイから構成され、例えば偏光板方式等により左目画像と右目用画像をユーザの左目と右目にそれぞれ入射させることで、立体画像をユーザに視認させる。検知部208は、上述したタッチセンサ、近接センサ、感圧センサなどに対応する。なお、タッチセンサ、近接センサは、静電容量式のセンサ等から構成することができる。
【0035】
図8は、CPU300の機能構成を示すブロック図である。上述した奥行き位置の調整を行うため、CPU300は、操作量取得部302、奥行き位置演算部304、3D表示制御部306を有して構成される。操作量取得部302は、検知部208で検知されたユーザによる操作入力の操作量を取得する。奥行き位置演算部304は、操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算する。3D表示制御部306は、奥行き位置に基づいて操作対象304の奥行き位置を調整して表示画面102表示する処理を行う。操作対象304の奥行き位置の調整は、左目用画像と右目用画像の視差を調整することで行う。また、表示処理部306は、図3〜図6で説明した、奥行き位置を調整して表示するための処理を行うとともに、図2で説明したように、操作対象106の奥行き位置の変更に伴いその周辺の表示物を移動する処理を行う。図8に示す各ブロックは、CPU300と、これを機能させるためのプログラム(ソフトウェア)によって構成することができる。この場合に、そのプログラムは、不揮発性メモリ204、または外部から接続されるUSBメモリ、光ディスク等の記録媒体に格納されることができる。
【0036】
(5)情報処理装置における処理の例
以下では、情報処理装置100における処理について、タッチパネルの種類(通常のタッチパネル/近接タッチパネル/感圧タッチパネル)の3種類に分けて説明を行う。
【0037】
(5−1)通常のタッチパネルの場合
図9及び図10は、通常のタッチパネルを用いた場合の処理を示すフローチャートである。通常のタッチパネルについては、図9及び図10の2通りの処理を説明する。
【0038】
図9に示す例は、上述したピンチイン、ピンチアウトの操作により、操作対象104の奥行き位置を調整するものである。先ず、ステップS110において、奥行き調整モードであるか否かを判定する。奥行き調整モードの場合は、ステップS112へ進み、1本目の指が表示画面102に接触しているか否かを判定する。1本目の指が接触している場合(“Yes”の場合)はステップS114へ進む。ステップS114では、2本目、3本目の指が接触しているか否かを判定し、2本目、3本目の指が接触している場合(“Yes”の場合)は、ステップS116へ進む。ステップS116では、2本目、3本目の指の中点が一定の範囲内にあるか否かを判定し、2本目、3本目の指の中点が一定の範囲内にある場合(“Yes”の場合)は、ステップS118へ進む。ここで、一定の範囲とは、例えば操作対象104を含む一定の範囲である。ステップS118では、ピンチ距離に応じて、操作対象104の奥行き位置を調整(更新)する。
【0039】
一方、ステップS112,S114,S116で“No”の場合は、ステップS120へ進み、奥行き調整モードを解除する。
【0040】
また、ステップS110において、奥行き調整モードでない場合(“No”の場合)は、ステップS122へ進む。ステップS122では、1本目の指が表示画面102に接触しているか否かを判定し、1本目の指が表示画面102に接触している場合(“Yes”の場合)は、ステップS124へ進む。ステップS124では、2本目、3本目の指が一定の範囲内で一定時間静止しているか否かを判定する。ここで、一定の範囲内とは、例えば操作対象104を含む一定の範囲である。ステップS124で2本目、3本目の指が一定の範囲内で一定時間静止している場合(“Yes”の場合)は、ステップS126へ進む。ステップS126では、操作対象の奥行き位置とピンチ距離(2本目、3本目の指の距離)を基準の状態として記録する。次のステップS128では、奥行き調整モードに入る。
【0041】
一方、ステップS122,S124で“No”の場合は、奥行き調整モードに入ることなく、ステップS110へ戻り、以降の処理を繰り返す。
【0042】
次に、通常のタッチパネルを用いた図10の処理について説明する。図10に示す例は、上述した操作部材106の操作により、操作対象104の奥行き位置を調整するものである。先ず、ステップS210において、奥行き調整モードであるか否かを判定する。奥行き調整モードの場合は、ステップS212へ進み、1本目の指が表示画面102に接触しているか否かを判定する。1本目の指が接触している場合(“Yes”の場合)はステップS214へ進む。ステップS214では、2本目の指が接触しているか否かを判定し、2本目の指が接触している場合(“Yes”の場合)は、ステップS216へ進む。ステップS216では、2本目の指がスライダなどの操作部材106の範囲内にあるか否かを判定し、2本目の指がスライダなどの操作部材106の範囲内にある場合(“Yes”の場合)は、ステップS218へ進む。ステップS218では、操作部材106の移動距離に応じて、操作対象104の奥行き位置を調整(更新)する。
【0043】
一方、ステップS212,S214,S216で“No”の場合は、ステップS220へ進み、奥行き調整モードを解除する。
【0044】
また、ステップS210において、奥行き調整モードでない場合(“No”の場合)は、ステップS222へ進む。ステップS222では、1本目の指が表示画面102に接触しているか否かを判定し、1本目の指が表示画面102に接触している場合(“Yes”の場合)は、ステップS224へ進む。ステップS224では、2本目の指が一定の範囲内で一定時間静止しているか否かを判定する。ここで、一定の範囲内とは、例えば操作部材106を含む一定の範囲である。ステップS224で2本目の指が一定の範囲内で一定時間静止している場合(“Yes”の場合)は、ステップS226へ進む。ステップS226では、操作対象104の奥行き位置と操作部材106の位置(スライダの位置)を基準の状態として記録する。次のステップS228では、奥行き調整モードに入る。
【0045】
一方、ステップS222,S224で“No”の場合は、奥行き調整モードに入ることなく、ステップS210へ戻り、以降の処理を繰り返す。
【0046】
(5−2)近接タッチパネルの場合
図11に示す例は、上述した近接タッチパネルの操作により、操作対象104の奥行き位置を調整するものである。先ず、ステップS310において、奥行き調整モードであるか否かを判定する。奥行き調整モードの場合は、ステップS312へ進み、1本目の指が表示画面102に接触しているか否かを判定する。1本目の指が接触している場合(“Yes”の場合)はステップS314へ進む。ステップS314では、2本目の指が近接検知領域内であるか否かを判定し、2本目が近接検知領域内である場合(“Yes”の場合)は、ステップS316へ進む。ステップS316では、2本目の指がxy方向の一定の範囲内にあるか否かを判定し、一定の範囲内にある場合(“Yes”の場合)は、ステップS318へ進む。ここで、一定の範囲とは、例えば操作対象104上を含む一定の範囲である。ステップS318では、指の近接距離を検知し、近接距離にに応じて、操作対象104の奥行き位置を調整(更新)する。
【0047】
一方、ステップS312,S314,S316で“No”の場合は、ステップS320へ進み、奥行き調整モードを解除する。
【0048】
また、ステップS310において、奥行き調整モードでない場合(“No”の場合)は、ステップS322へ進む。ステップS322では、1本目の指が表示画面102に接触しているか否かを判定し、1本目の指が表示画面102に接触している場合(“Yes”の場合)は、ステップS324へ進む。ステップS324では、2本目の指が一定の範囲内で一定時間静止しているか否かを判定する。ここで、一定の範囲内とは、近接検知領域内の操作対象104上の範囲である。ステップS324で2本目の指が一定の範囲内で一定時間静止している場合(“Yes”の場合)は、ステップS326へ進む。ステップS326では、操作対象104の奥行き位置と近接距離(指と表示画面104との距離)を基準点として記録する。次のステップS328では、奥行き調整モードに入る。
【0049】
一方、ステップS322,S324で“No”の場合は、奥行き調整モードに入ることなく、ステップS310へ戻り、以降の処理を繰り返す。以上のように、指の近接を感知した状態で一定時間以上静止させると奥行きを調整するモードに入る。また、奥行きを調整するモードで近接距離を変化させると調整の対象である操作対象106の奥行きを相対的に変更する。また、指がXY方向に一定以上移動した場合には調整モードをキャンセルし、通常のタッチモードに変化する。
【0050】
(5−3)感圧タッチパネルの場合
図12に示す例は、上述した感圧タッチパネルの操作により、操作対象104の奥行き位置を調整するものである。先ず、ステップS410において、奥行き調整モードであるか否かを判定する。奥行き調整モードの場合は、ステップS412へ進み、1本目の指が表示画面102に接触しているか否かを判定する。1本目の指が接触している場合(“Yes”の場合)はステップS414へ進む。ステップS414では、2本目の指が押下力検知領域内であるか否かを判定し、押下力検知領域内である場合(“Yes”の場合)は、ステップS416へ進む。ステップS416では、2本目の指がxy方向の一定の範囲内にあるか否かを判定し、一定の範囲内にある場合(“Yes”の場合)は、ステップS418へ進む。ここで、一定の範囲とは、例えば操作対象104上を含む一定の範囲である。ステップS418では、指の押下力を検知し、押下力に応じて、操作対象104の奥行き位置を調整(更新)する。
【0051】
一方、ステップS412,S414,S416で“No”の場合は、ステップS420へ進み、奥行き調整モードを解除する。
【0052】
また、ステップS410において、奥行き調整モードでない場合(“No”の場合)は、ステップS422へ進む。ステップS422では、1本目の指が表示画面102に接触しているか否かを判定し、1本目の指が表示画面102に接触している場合(“Yes”の場合)は、ステップS424へ進む。ステップS424では、2本目の指が一定の範囲内で一定時間静止しているか否かを判定する。ここで、一定の範囲内とは、押下力検知領域内の操作対象104上の範囲である。ステップS424で2本目の指が一定の範囲内で一定時間静止している場合(“Yes”の場合)は、ステップS426へ進む。ステップS426では、操作対象104の奥行き位置と押下力を基準として記録する。次のステップS428では、奥行き調整モードに入る。
【0053】
一方、ステップS422,S424で“No”の場合は、奥行き調整モードに入ることなく、ステップS410へ戻り、以降の処理を繰り返す。
【0054】
以上説明したように本実施形態によれば、タッチパネルなどの操作画面上での簡単な操作により、ユーザが操作対象106の奥行き位置を調整することができる。従って、ユーザは操作対象106を所望の立体視画像として調整することが可能となる。
【0055】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0056】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)表示画面上での操作入力による操作量を取得する操作量取得部と、
前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算する奥行き位置演算部と、
前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示する処理を行う表示処理部と、
を備える、情報処理装置。
【0057】
(2)前記操作入力は、前記表示画面上でのピンチイン操作又はピンチアウト操作である、前記(1)に記載の情報処理装置。
【0058】
(3)前記操作入力は、前記表示画面に表示された操作部材を動かす操作である、前記(1)に記載の情報処理装置。
【0059】
(4)前記操作入力は、前記表示画面上で指を近接または離間させる操作である、前記(1)に記載の情報処理装置。
【0060】
(5)前記操作入力は、前記表示画面を押す操作である、前記(1)に記載の情報処理装置。
【0061】
(6)前記表示処理部は、前記操作対象の奥行き位置を調整するとともに、前記操作対象の周囲の表示物の位置を調整する、前記(1)に記載の情報処理装置。
【0062】
(7)前記表示処理部は、所定の操作が行われた場合に、前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整する処理を行う、前記(1)に記載の情報処理装置。
【0063】
(8)前記所定の操作は、前記表示画面に接触する操作を含む、前記(7)に記載の情報処理装置。
【0064】
(9)前記操作量はタッチセンサの検知によるものであり、前記所定の操作は、前記表示画面上でピンチイン操作又はピンチアウト操作が行われる操作を含む、前記(7)に記載の情報処理装置
【0065】
(10)前記操作量は近接センサの検知によるものであり、前記所定の操作は、前記表示画面上の前記近接センサが検知可能な範囲内で一定時間の間ユーザの指が静止する操作を含む、前記(7)に記載の情報処理装置。
【0066】
(11)前記操作量は感圧センサの検知によるものあり、前記所定の操作は、前記感圧センサを所定値以上の押圧力でユーザの指が押す操作を含む、前記(7)に記載の情報処理装置。
【0067】
(12)前記操作量は感圧センサの検知によるものあり、前記所定の操作は、前記感圧センサを所定値以上の押圧力でユーザの指が押す操作を含む、前記(9)に記載の情報処理装置。
【0068】
(13)表示画面上での操作入力による操作量を取得することと、
前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算することと、
前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示することと、
を備える、情報処理方法。
【0069】
(14)表示画面上での操作入力による操作量を取得する手段、
前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算する手段、
前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示する手段、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0070】
100 情報処理装置
302 操作量取得部
304 奥行き位置演算部
306 3D表示制御部
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報処理装置の演算能力および通信速度は飛躍的に向上している。しかし、例えば携帯端末のような比較的小型の情報処理装置では、処理結果を表示する表示部のサイズが限られているために、表示できる情報量にも制約があり、上記のような高い性能が十分に利用されない場合があった。
【0003】
そこで、情報処理装置の表示部を有効に活用するための技術が開発されている。例えば、表示部にタッチパネルを設け、操作性を確保しつつ表示部を拡大することが知られている。特許文献1,2には、タッチパネルの押し込み具合を操作入力として利用する技術が記載されている。
【0004】
また、近時では、立体可能なディスプレイやそのためのコンテンツが増加している。特に近年では、タッチパネルを搭載したモバイルデバイスにおいても立体視が可能なディスプレイが普及しつつある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−109552号公報
【特許文献2】特開2009−009252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、立体視のできるコンテンツを作成するためには、特殊な立体視用のカメラなどで撮影した映像を用いたり、撮影した画像に対してCADなどのプロ用の特殊なソフトウェアを用いて編集することが一般的である。このように、ユーザが手軽に奥行きのあるコンテンツを作成することはまだ普及しておらず、ユーザが手軽に奥行きのある立体視のコンテンツを作成することは困難である。
【0007】
そこで、簡単な操作で立体視のできるコンテンツを作成することが求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示によれば、表示画面上での操作入力による操作量を取得する操作量取得部と、前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算する奥行き位置演算部と、前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示する処理を行う表示処理部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【0009】
また、本開示によれば、表示画面上での操作入力による操作量を取得することと、前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算することと、前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示することと、を備える、情報処理方法が提供される。
【0010】
また、本開示によれば、表示画面上での操作入力による操作量を取得する手段、前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算する手段、前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示する手段、をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、簡単な操作で立体視可能なコンテンツを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本開示の一実施形態にかかる情報処理装置をユーザが操作している様子を示す模式図である。
【図2】本実施形態に係る情報処理装置により、特定の文字の奥行き位置を変更する操作を示す模式図である。
【図3】情報処理装置が表示画面に通常のタッチパネルを備えている場合の操作を示す模式図である。
【図4】スライダなどの操作部材を表示画面上に表示し、操作部材の操作によって操作対象の奥行き位置を調整する例を示す模式図である。
【図5】操作部材の操作により操作対象の奥行き位置が変化する様子を示す模式図である。
【図6】近接タッチパネルの操作の概要を示す模式図である。
【図7】情報処理装置の構成例を示す模式図である。
【図8】CPUの機能構成を示すブロック図である。
【図9】通常のタッチパネルを用いた場合の処理を示すフローチャートである。
【図10】通常のタッチパネルを用いた場合の処理を示すフローチャートである。
【図11】近接タッチパネルの操作により、操作対象の奥行き位置を調整する処理を示すフローチャートである。
【図12】感圧タッチパネルの操作により、操作対象の奥行き位置を調整する処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0014】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
(1)本実施形態の概要
(2)奥行き調整に伴う対象の重なりを回避する方法
(3)奥行き位置を調整する操作の詳細
(3−1)通常のタッチパネルの場合
(3−2)近接タッチパネルの例
(3−3)感圧タッチパネル
(4)情報処理装置の構成例
(5)情報処理装置における処理の例
(5−1)通常のタッチパネルの場合
(5−2)近接タッチパネルの場合
(5−3)感圧タッチパネルの場合
【0015】
(1)本実施形態の概要
図1は、本開示の一実施形態にかかる情報処理装置100をユーザが操作している様子を示す模式図である。図1に示すように、本実施形態では、立体視が可能なデバイス(情報処理装置100)で任意の対象(オブジェクト)の表示画面に対する奥行き位置(Z座標)を変更する操作方法に関する。この際、ユーザは、図1に示すように、デバイスに応じて既存のタッチ操作と共存可能なジェスチャを適宜することにより、直感的に画面内の対象に「飛び出し感」/「引っ込み感」を付加することが可能である。本実施形態では、操作を検知する手法の例として、タッチパネル、圧力検出、近接検出を挙げて、それぞれに適した操作方法を例示する。
【0016】
(2)奥行き調整に伴う対象の重なりを回避する方法
図2は、本実施形態に係る情報処理装置100により、特定の文字の奥行き位置を変更する操作を示す模式図である。図2に示すように、画像や文字などの情報の奥行き位置を、タッチパネルを用いた操作で調節する。図2に示す例では、メールの文中の「不安」という文字の奥行き方向を調整した例を示している。ここで、図2(A)は、情報処理装置100の表示画面102の正面図と、表示画面102を右側面から見た状態を模式的に示しており、「不安」という文字の奥行き方向の位置を表示画面102よりも手前に調整した例を示している。また、図2(B)も情報処理装置100の表示画面102の正面図と、表示画面102を右側面から見た状態を模式的に示しており、「不安」という文字の奥行き方向の位置を表示画面102よりも奥の位置に調整した例を示している。
【0017】
図2(A)に示すように、「不安」という文字の奥行き方向の位置を表示画面102よりも手前に調整すると、文字が手前に位置した分だけ「不安」という文字の大きさが大きくなる。一方、図2(B)では、「不安」という文字の奥行き方向の位置は表示画面102よりも少し奥であるため、「不安」という文字の大きさは、その左右の「少し」、「です!」の文字とほぼ同一である。
【0018】
このため、図2(A)の場合は、「不安」という文字の左右に配置された「少し」、及び「です!」という文字を左右(図2(A)中の矢印方向)にずらす処理を行う。これにより、「不安」という文字の奥行き方向の位置を表示画面102よりも手前に調整した場合に、その左右の「少し」、及び「です!」という文字が「不安」という文字によって隠れてしまうことを回避できる。なお、図2では、メール等の文字について調整を行う例を示したが、写真など他の画像の奥行き位置を調整する場合も同様である。
【0019】
(3)奥行き位置を調整する操作の詳細
以下では、タッチパネルの種類(通常のタッチパネル/近接タッチパネル/感圧タッチパネル)の3種類に分けて説明を行う。
【0020】
(3−1)通常のタッチパネルの場合
図3は、情報処理装置100が表示画面102に通常のタッチパネルを備えている場合の操作を示す模式図である。図3に示す操作では、いわゆるピンチイン/ピンチアウトの操作により対象の奥行き位置を調整する。ピンチイン/ピンチアウトの操作とは、図3に示すように、親指と人指し指の距離(ピンチ距離)を変更する操作である。
【0021】
ここで、ユーザが通常にピンチイン/ピンチアウト操作を行った場合、表示画面102に表示された操作対象(写真、文字など)104は、奥行き方向の位置が変化することなく拡大/縮小される。
【0022】
一方、図3に示すように、ユーザが左手で表示画面102上の所定位置を押さえた状態でピンチイン/ピンチアウト操作を行うと、操作対象104の大きさは変更されずに、操作対象104の奥行き方向の位置が調整される。
【0023】
以下、具体的に説明する。先ず、図3(A)に示すように、1本目の指(左手の親指)で表示画面102を押さえる。そして、この状態で、2本目の指(右手の人指し指)で操作対象104を選択する。これにより、奥行きを変化させるモードへ遷移する。その後、図3(B)に示すように、2本目と3本目の指(右手の人指し指と右手の親指)で奥行き情報を変更する操作対象104へピンチイン/ピンチアウト操作を行う。これにより、操作対象104の奥行き位置を調整することができる。
【0024】
図3(C)は、奥行き方向の位置を調整した状態を示す模式図であって、表示画面102を右側面から見た状態を模式的に示している。図3(C)に示すように、ピンチアウト操作を行うことにより、操作対象104の奥行き位置を表示画面102よりも手前に配置することができる。ピンチイン操作を行った場合は、操作対象104の奥行き位置を表示画面102よりも奥に配置することができる。
【0025】
このように、ユーザが操作対象104に対してピンチイン/ピンチアウト操作を行うと、操作に応じて操作対象104の奥行き位置が変化する。これにより、ユーザは簡単な操作で操作対象104の奥行き位置を変化させることができる。なお、奥行きを変化させるモードでは、操作対象104の大きさは変化することなく、奥行き位置のみが変化する。但し、操作対象104の大きさと奥行き位置の双方を変化させても構わない。図3の例では、ピンチアウト操作により、操作対象104の奥行き位置が表示画面102よりも手前側に移動する。また、ピンチイン操作により、操作対象104の奥行き位置が表示画面102よりも奥側に移動する。
【0026】
図4は、スライダなどの操作部材106を表示画面102上に表示し、操作部材106の操作によって操作対象104の奥行き位置を調整する例を示す模式図である。図4に示すように、1本目の指(左手の親指)で表示画面102を押さえ、2本目の指(右手の人指し指)で操作対象104を選択した際に、明示的にスライダやつまみなどの操作部材106を表示画面102上に表示する。これにより、奥行きを変化させるモードへ遷移する。この場合、ユーザが操作部材106をタッチ操作し、図4中の矢印A1方向(上下方向)に操作することにより、操作対象104の奥行き位置が変化する。例えば、操作部材106を上方向に操作すると、図5(A)に示すように、操作対象104の奥行き位置が表示画面102より手前側に移動する。また、操作部材106を下方向に操作すると、図5(B)に示すように、操作対象104の奥行き位置が表示画面102よりも奥側へ移動する。
【0027】
また、図3及び図4では、情報処理装置100の表面側のみに表示画面102を配置した例を示したが、背面にもタッチパネルを配置している場合などでは、背面からタッチパネルをタップすると表側の表示画面102上の操作対象104が出っ張り、表面からタップすると操作対象104が奥へ引っ込むといった操作方法も可能である。
【0028】
(3−2)近接タッチパネルの例
次に、情報処理装置100が近接タッチパネルを備える場合について説明する。図6は、近接タッチパネルの操作の概要を示す模式図である。近接タッチパネルの場合、表示画面102に触れることなく、近接タッチパネルの近接検知領域内で表示画面102に指を近接させるのみで操作が可能である。近接検知領域は、表示画面102から上方へ所定距離の範囲である。
【0029】
先ず、ユーザが、1本目の指(左手の親指)で表示画面102を押さえた状態で、図6(A)に示すように、2本目の指(右手の人指し指)を表示画面102に近接させ、図6(B)に示すように、表示画面102上の空中で指を一定時間静止させる。情報処理装置100は、この状態を検知することで、奥行きを調節するモードに入る。このモードに入った時点での2本目の指の近接距離(右手の人指し指から表示画面102までの距離)を、操作対象104の現在の奥行きと適合して基準の状態とし、静止させた位置からの近接距離の変化に応じて対象の奥行き方向を調整する。
【0030】
図6の例では、図6(B)の状態で操作対象104の奥行き位置が表示画面102からZ1だけ手前側に位置している場合を例示している。この場合に、ユーザが指を表示画面102に近接させて所定時間が経過すると、このときのユーザの指と表示画面までの距離Dが操作対象104の奥行き位置Z1と対応して基準の状態となり、奥行きを調節するモードに入る。その後、図5(C)に示すように、ユーザが指を表示画面102からd1だけ手前に動かすと、操作対象104の奥行き位置はd1だけ手前側に移動する。また、図5(D)に示すように、ユーザが指を表示画面102からd2だけ奥に動かすと、操作対象104の奥行き位置はd2だけ奥側に移動する。
【0031】
奥行きを調節するモードを解除する場合は、指をx方向,y方向(表示画面102と平行な方向)に一定距離以上移動させるか、または1本目の指(左手の親指)を画面から離す操作を行う。これにより、奥行きを調節するモードが解除される。
【0032】
(3−3)感圧タッチパネル
次に、情報処理装置100が感圧タッチパネルを備える場合について説明する。感圧タッチパネルを用いた場合の操作は、近接タッチパネルを用いた場合の操作と類似している。感圧タッチパネルの場合、感圧タッチパネルの押下力検知領域内で表示画面102上を指で押すことで操作が可能である。先ず、ユーザが、近接タッチパネルの場合と同様に、1本目の指(左手の親指)で表示画面102を押さえる。そして、ユーザが2本目の指(右手の人指し指)で一定以上の押下力で表示画面上102の操作対象104の位置を所定時間より長く押下し続けると、奥行きを調整するモードに入る。その後、ユーザの押し下げ力に応じて操作対象104の奥行き位置が変化する。例えば、押し下げ力が100gよりも大きい場合は、操作対象104の奥行き位置を奥側に移動し、押し下げ力が100g以下の場合は、操作対象の奥行き位置を手前側に移動する。
【0033】
感圧タッチパネルの場合も、奥行きを調節するモードを解除する場合は、指をx,y方向に一定以上移動させるか、1本目の指を画面から離す。これにより、奥行きを調節するモードが解除される。
【0034】
(4)情報処理装置の構成例
図7は、情報処理装置100の構成例を示す模式図である。図7に示すように、情報処理装置100は、RAM202、不揮発性メモリ204、LCDや有機ELなどの表示部206、CPU300、指の接触、近接、または押下力を検知できる検知部208を有する。情報処理装置100は、検知部208にてユーザの操作を検知し、これに基づいて、CPU300にて操作対象104の奥行き位置を演算し、表示部206の表示を調整することによって、上述した奥行き位置の調整を行う。図7に示す構成において、RAM202には、表示部206に表示されるデータ等が一時的に保持される。また、不揮発性メモリ204には、CPU300を機能させるためのプログラム等が格納される。表示部206は、立体表示(3D表示)が可能なディスプレイから構成され、例えば偏光板方式等により左目画像と右目用画像をユーザの左目と右目にそれぞれ入射させることで、立体画像をユーザに視認させる。検知部208は、上述したタッチセンサ、近接センサ、感圧センサなどに対応する。なお、タッチセンサ、近接センサは、静電容量式のセンサ等から構成することができる。
【0035】
図8は、CPU300の機能構成を示すブロック図である。上述した奥行き位置の調整を行うため、CPU300は、操作量取得部302、奥行き位置演算部304、3D表示制御部306を有して構成される。操作量取得部302は、検知部208で検知されたユーザによる操作入力の操作量を取得する。奥行き位置演算部304は、操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算する。3D表示制御部306は、奥行き位置に基づいて操作対象304の奥行き位置を調整して表示画面102表示する処理を行う。操作対象304の奥行き位置の調整は、左目用画像と右目用画像の視差を調整することで行う。また、表示処理部306は、図3〜図6で説明した、奥行き位置を調整して表示するための処理を行うとともに、図2で説明したように、操作対象106の奥行き位置の変更に伴いその周辺の表示物を移動する処理を行う。図8に示す各ブロックは、CPU300と、これを機能させるためのプログラム(ソフトウェア)によって構成することができる。この場合に、そのプログラムは、不揮発性メモリ204、または外部から接続されるUSBメモリ、光ディスク等の記録媒体に格納されることができる。
【0036】
(5)情報処理装置における処理の例
以下では、情報処理装置100における処理について、タッチパネルの種類(通常のタッチパネル/近接タッチパネル/感圧タッチパネル)の3種類に分けて説明を行う。
【0037】
(5−1)通常のタッチパネルの場合
図9及び図10は、通常のタッチパネルを用いた場合の処理を示すフローチャートである。通常のタッチパネルについては、図9及び図10の2通りの処理を説明する。
【0038】
図9に示す例は、上述したピンチイン、ピンチアウトの操作により、操作対象104の奥行き位置を調整するものである。先ず、ステップS110において、奥行き調整モードであるか否かを判定する。奥行き調整モードの場合は、ステップS112へ進み、1本目の指が表示画面102に接触しているか否かを判定する。1本目の指が接触している場合(“Yes”の場合)はステップS114へ進む。ステップS114では、2本目、3本目の指が接触しているか否かを判定し、2本目、3本目の指が接触している場合(“Yes”の場合)は、ステップS116へ進む。ステップS116では、2本目、3本目の指の中点が一定の範囲内にあるか否かを判定し、2本目、3本目の指の中点が一定の範囲内にある場合(“Yes”の場合)は、ステップS118へ進む。ここで、一定の範囲とは、例えば操作対象104を含む一定の範囲である。ステップS118では、ピンチ距離に応じて、操作対象104の奥行き位置を調整(更新)する。
【0039】
一方、ステップS112,S114,S116で“No”の場合は、ステップS120へ進み、奥行き調整モードを解除する。
【0040】
また、ステップS110において、奥行き調整モードでない場合(“No”の場合)は、ステップS122へ進む。ステップS122では、1本目の指が表示画面102に接触しているか否かを判定し、1本目の指が表示画面102に接触している場合(“Yes”の場合)は、ステップS124へ進む。ステップS124では、2本目、3本目の指が一定の範囲内で一定時間静止しているか否かを判定する。ここで、一定の範囲内とは、例えば操作対象104を含む一定の範囲である。ステップS124で2本目、3本目の指が一定の範囲内で一定時間静止している場合(“Yes”の場合)は、ステップS126へ進む。ステップS126では、操作対象の奥行き位置とピンチ距離(2本目、3本目の指の距離)を基準の状態として記録する。次のステップS128では、奥行き調整モードに入る。
【0041】
一方、ステップS122,S124で“No”の場合は、奥行き調整モードに入ることなく、ステップS110へ戻り、以降の処理を繰り返す。
【0042】
次に、通常のタッチパネルを用いた図10の処理について説明する。図10に示す例は、上述した操作部材106の操作により、操作対象104の奥行き位置を調整するものである。先ず、ステップS210において、奥行き調整モードであるか否かを判定する。奥行き調整モードの場合は、ステップS212へ進み、1本目の指が表示画面102に接触しているか否かを判定する。1本目の指が接触している場合(“Yes”の場合)はステップS214へ進む。ステップS214では、2本目の指が接触しているか否かを判定し、2本目の指が接触している場合(“Yes”の場合)は、ステップS216へ進む。ステップS216では、2本目の指がスライダなどの操作部材106の範囲内にあるか否かを判定し、2本目の指がスライダなどの操作部材106の範囲内にある場合(“Yes”の場合)は、ステップS218へ進む。ステップS218では、操作部材106の移動距離に応じて、操作対象104の奥行き位置を調整(更新)する。
【0043】
一方、ステップS212,S214,S216で“No”の場合は、ステップS220へ進み、奥行き調整モードを解除する。
【0044】
また、ステップS210において、奥行き調整モードでない場合(“No”の場合)は、ステップS222へ進む。ステップS222では、1本目の指が表示画面102に接触しているか否かを判定し、1本目の指が表示画面102に接触している場合(“Yes”の場合)は、ステップS224へ進む。ステップS224では、2本目の指が一定の範囲内で一定時間静止しているか否かを判定する。ここで、一定の範囲内とは、例えば操作部材106を含む一定の範囲である。ステップS224で2本目の指が一定の範囲内で一定時間静止している場合(“Yes”の場合)は、ステップS226へ進む。ステップS226では、操作対象104の奥行き位置と操作部材106の位置(スライダの位置)を基準の状態として記録する。次のステップS228では、奥行き調整モードに入る。
【0045】
一方、ステップS222,S224で“No”の場合は、奥行き調整モードに入ることなく、ステップS210へ戻り、以降の処理を繰り返す。
【0046】
(5−2)近接タッチパネルの場合
図11に示す例は、上述した近接タッチパネルの操作により、操作対象104の奥行き位置を調整するものである。先ず、ステップS310において、奥行き調整モードであるか否かを判定する。奥行き調整モードの場合は、ステップS312へ進み、1本目の指が表示画面102に接触しているか否かを判定する。1本目の指が接触している場合(“Yes”の場合)はステップS314へ進む。ステップS314では、2本目の指が近接検知領域内であるか否かを判定し、2本目が近接検知領域内である場合(“Yes”の場合)は、ステップS316へ進む。ステップS316では、2本目の指がxy方向の一定の範囲内にあるか否かを判定し、一定の範囲内にある場合(“Yes”の場合)は、ステップS318へ進む。ここで、一定の範囲とは、例えば操作対象104上を含む一定の範囲である。ステップS318では、指の近接距離を検知し、近接距離にに応じて、操作対象104の奥行き位置を調整(更新)する。
【0047】
一方、ステップS312,S314,S316で“No”の場合は、ステップS320へ進み、奥行き調整モードを解除する。
【0048】
また、ステップS310において、奥行き調整モードでない場合(“No”の場合)は、ステップS322へ進む。ステップS322では、1本目の指が表示画面102に接触しているか否かを判定し、1本目の指が表示画面102に接触している場合(“Yes”の場合)は、ステップS324へ進む。ステップS324では、2本目の指が一定の範囲内で一定時間静止しているか否かを判定する。ここで、一定の範囲内とは、近接検知領域内の操作対象104上の範囲である。ステップS324で2本目の指が一定の範囲内で一定時間静止している場合(“Yes”の場合)は、ステップS326へ進む。ステップS326では、操作対象104の奥行き位置と近接距離(指と表示画面104との距離)を基準点として記録する。次のステップS328では、奥行き調整モードに入る。
【0049】
一方、ステップS322,S324で“No”の場合は、奥行き調整モードに入ることなく、ステップS310へ戻り、以降の処理を繰り返す。以上のように、指の近接を感知した状態で一定時間以上静止させると奥行きを調整するモードに入る。また、奥行きを調整するモードで近接距離を変化させると調整の対象である操作対象106の奥行きを相対的に変更する。また、指がXY方向に一定以上移動した場合には調整モードをキャンセルし、通常のタッチモードに変化する。
【0050】
(5−3)感圧タッチパネルの場合
図12に示す例は、上述した感圧タッチパネルの操作により、操作対象104の奥行き位置を調整するものである。先ず、ステップS410において、奥行き調整モードであるか否かを判定する。奥行き調整モードの場合は、ステップS412へ進み、1本目の指が表示画面102に接触しているか否かを判定する。1本目の指が接触している場合(“Yes”の場合)はステップS414へ進む。ステップS414では、2本目の指が押下力検知領域内であるか否かを判定し、押下力検知領域内である場合(“Yes”の場合)は、ステップS416へ進む。ステップS416では、2本目の指がxy方向の一定の範囲内にあるか否かを判定し、一定の範囲内にある場合(“Yes”の場合)は、ステップS418へ進む。ここで、一定の範囲とは、例えば操作対象104上を含む一定の範囲である。ステップS418では、指の押下力を検知し、押下力に応じて、操作対象104の奥行き位置を調整(更新)する。
【0051】
一方、ステップS412,S414,S416で“No”の場合は、ステップS420へ進み、奥行き調整モードを解除する。
【0052】
また、ステップS410において、奥行き調整モードでない場合(“No”の場合)は、ステップS422へ進む。ステップS422では、1本目の指が表示画面102に接触しているか否かを判定し、1本目の指が表示画面102に接触している場合(“Yes”の場合)は、ステップS424へ進む。ステップS424では、2本目の指が一定の範囲内で一定時間静止しているか否かを判定する。ここで、一定の範囲内とは、押下力検知領域内の操作対象104上の範囲である。ステップS424で2本目の指が一定の範囲内で一定時間静止している場合(“Yes”の場合)は、ステップS426へ進む。ステップS426では、操作対象104の奥行き位置と押下力を基準として記録する。次のステップS428では、奥行き調整モードに入る。
【0053】
一方、ステップS422,S424で“No”の場合は、奥行き調整モードに入ることなく、ステップS410へ戻り、以降の処理を繰り返す。
【0054】
以上説明したように本実施形態によれば、タッチパネルなどの操作画面上での簡単な操作により、ユーザが操作対象106の奥行き位置を調整することができる。従って、ユーザは操作対象106を所望の立体視画像として調整することが可能となる。
【0055】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0056】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)表示画面上での操作入力による操作量を取得する操作量取得部と、
前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算する奥行き位置演算部と、
前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示する処理を行う表示処理部と、
を備える、情報処理装置。
【0057】
(2)前記操作入力は、前記表示画面上でのピンチイン操作又はピンチアウト操作である、前記(1)に記載の情報処理装置。
【0058】
(3)前記操作入力は、前記表示画面に表示された操作部材を動かす操作である、前記(1)に記載の情報処理装置。
【0059】
(4)前記操作入力は、前記表示画面上で指を近接または離間させる操作である、前記(1)に記載の情報処理装置。
【0060】
(5)前記操作入力は、前記表示画面を押す操作である、前記(1)に記載の情報処理装置。
【0061】
(6)前記表示処理部は、前記操作対象の奥行き位置を調整するとともに、前記操作対象の周囲の表示物の位置を調整する、前記(1)に記載の情報処理装置。
【0062】
(7)前記表示処理部は、所定の操作が行われた場合に、前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整する処理を行う、前記(1)に記載の情報処理装置。
【0063】
(8)前記所定の操作は、前記表示画面に接触する操作を含む、前記(7)に記載の情報処理装置。
【0064】
(9)前記操作量はタッチセンサの検知によるものであり、前記所定の操作は、前記表示画面上でピンチイン操作又はピンチアウト操作が行われる操作を含む、前記(7)に記載の情報処理装置
【0065】
(10)前記操作量は近接センサの検知によるものであり、前記所定の操作は、前記表示画面上の前記近接センサが検知可能な範囲内で一定時間の間ユーザの指が静止する操作を含む、前記(7)に記載の情報処理装置。
【0066】
(11)前記操作量は感圧センサの検知によるものあり、前記所定の操作は、前記感圧センサを所定値以上の押圧力でユーザの指が押す操作を含む、前記(7)に記載の情報処理装置。
【0067】
(12)前記操作量は感圧センサの検知によるものあり、前記所定の操作は、前記感圧センサを所定値以上の押圧力でユーザの指が押す操作を含む、前記(9)に記載の情報処理装置。
【0068】
(13)表示画面上での操作入力による操作量を取得することと、
前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算することと、
前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示することと、
を備える、情報処理方法。
【0069】
(14)表示画面上での操作入力による操作量を取得する手段、
前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算する手段、
前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示する手段、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0070】
100 情報処理装置
302 操作量取得部
304 奥行き位置演算部
306 3D表示制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面上での操作入力による操作量を取得する操作量取得部と、
前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算する奥行き位置演算部と、
前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示する処理を行う表示処理部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記操作入力は、前記表示画面上でのピンチイン操作又はピンチアウト操作である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記操作入力は、前記表示画面に表示された操作部材を動かす操作である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記操作入力は、前記表示画面上で指を近接または離間させる操作である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記操作入力は、前記表示画面を押す操作である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示処理部は、前記操作対象の奥行き位置を調整するとともに、前記操作対象の周囲の表示物の位置を調整する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示処理部は、所定の操作が行われた場合に、前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整する処理を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記所定の操作は、前記表示画面に接触する操作を含む、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記操作量はタッチセンサの検知によるものであり、前記所定の操作は、前記表示画面上でピンチイン操作又はピンチアウト操作が行われる操作を含む、請求項7に記載の情報処理装置
【請求項10】
前記操作量は近接センサの検知によるものであり、前記所定の操作は、前記表示画面上の前記近接センサが検知可能な範囲内で一定時間の間ユーザの指が静止する操作を含む、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記操作量は感圧センサの検知によるものあり、前記所定の操作は、前記感圧センサを所定値以上の押圧力でユーザの指が押す操作を含む、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記操作量は感圧センサの検知によるものあり、前記所定の操作は、前記感圧センサを所定値以上の押圧力でユーザの指が押す操作を含む、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項13】
表示画面上での操作入力による操作量を取得することと、
前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算することと、
前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示することと、
を備える、情報処理方法。
【請求項14】
表示画面上での操作入力による操作量を取得する手段、
前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算する手段、
前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示する手段、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項1】
表示画面上での操作入力による操作量を取得する操作量取得部と、
前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算する奥行き位置演算部と、
前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示する処理を行う表示処理部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記操作入力は、前記表示画面上でのピンチイン操作又はピンチアウト操作である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記操作入力は、前記表示画面に表示された操作部材を動かす操作である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記操作入力は、前記表示画面上で指を近接または離間させる操作である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記操作入力は、前記表示画面を押す操作である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示処理部は、前記操作対象の奥行き位置を調整するとともに、前記操作対象の周囲の表示物の位置を調整する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示処理部は、所定の操作が行われた場合に、前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整する処理を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記所定の操作は、前記表示画面に接触する操作を含む、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記操作量はタッチセンサの検知によるものであり、前記所定の操作は、前記表示画面上でピンチイン操作又はピンチアウト操作が行われる操作を含む、請求項7に記載の情報処理装置
【請求項10】
前記操作量は近接センサの検知によるものであり、前記所定の操作は、前記表示画面上の前記近接センサが検知可能な範囲内で一定時間の間ユーザの指が静止する操作を含む、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記操作量は感圧センサの検知によるものあり、前記所定の操作は、前記感圧センサを所定値以上の押圧力でユーザの指が押す操作を含む、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記操作量は感圧センサの検知によるものあり、前記所定の操作は、前記感圧センサを所定値以上の押圧力でユーザの指が押す操作を含む、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項13】
表示画面上での操作入力による操作量を取得することと、
前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算することと、
前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示することと、
を備える、情報処理方法。
【請求項14】
表示画面上での操作入力による操作量を取得する手段、
前記操作量に基づいて、立体視可能な操作対象の奥行き位置を演算する手段、
前記奥行き位置に基づいて前記操作対象の奥行き位置を調整して前記表示画面に表示する手段、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−97593(P2013−97593A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−240189(P2011−240189)
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]