説明

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム

【課題】 荷物の配送における検品作業に有用な情報処理装置を提供する。
【解決手段】 配送元で荷物の仕分けの際に、情報処理装置により、個々の荷物に添付されたラベルに印刷された荷物の配送データを示すバーコードを読み取ってデコードし、配送データを得る(S1)。その配送データの配送先データと配送用トラック(又はパレット)毎の配送先データを照合し(S2)、同じ配送先向けのトラックに荷物を仕分けして積載する(S3)。仕分けが終了したら(S4)、読み取った荷物の配送データに基づいて、トラック毎に、それに積載された配送先が同じ荷物全体の配送データを示す二次元コードを生成してラベルに印刷し(S5)、トラックに貼り付ける(S6)。配送先ではトラック毎のラベルの二次元コードを読み取り、そのトラックの荷物全体の配送データを取得する(S7)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品の流通の管理に用いられる情報処理装置に関し、特に配送先での検品作業に有用な情報処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、配送業者による荷物の配送においては、荷主から荷物を受け取り、配送元で同じ配送先ごとに仕分けし、まとめてそれぞれの配送先向けの配送トラック、コンテナ、飛行機便等に直接またはパレットなどを介して積載し、それらを各荷主から要求された目的地まで配送するようになっている。その場合、配送元では仕分け検品作業、受け取り先(配送先)では配送荷物に対する検品作業が行われる。この検品作業では、配送作業者が現場責任者の立会いの下で配送伝票と、トラック、パレットあるいはコンテナなどの荷物積載手段に積載された荷物とを逐一突き合わせている。
【0003】
しかし、例えば空港における乗客からの荷物の配送や引越しで配送すべき荷物の数や種類が多い場合、また配送ルートがひとつでない場合、多数のトラックやパレットに分散して配送することになる。このような場合に、配送元での仕分け検品作業、あるいは受け取り先での配送荷物の検品作業を行う際に、多数のトラックやパレットに分散して配送するあるいは配送された全ての荷物を逐一配送伝票と照合して検品していたのでは手間と時間がかかり作業効率が悪い。
【0004】
これに対して、下記の特許文献1に記載されているような届け先の住所などの情報を示す一次元のバーコードなどのコードを印刷したラベルを荷物に貼り付けておき、配送元での仕分け検品作業と配送先での受け取り時の検品作業に際して、そのコードをコード読取手段により読み取り、配送伝票あるいはそのファイルデータと一致しているか確認する方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−272914号公報(図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記の方法では、特に多数の荷物を多数のトラックやパレットに分散して配送する場合、配送元での仕分け検品作業と配送先での配送荷物の検品作業を行う際に、多数のトラックやパレットに分散された全ての配送荷物に貼り付けられたラベルのコードをコード読取手段により一旦読み取り、そのうえで全配送荷物の読取結果と配送伝票あるいはファイルデータとを突き合わせて検品を行うことになる。
【0007】
このため、読み取り作業が大変であるとともに、上記コードと配送伝票あるいはファイルデータとの照合により配送荷物の積み残しや積み間違いを発見した場合に、その積み残しや積み間違いを、配送する実際の荷物をもとに再確認しようとしても、その対象となる荷物がどのトラックやパレットで配送する荷物であるのかが直ちに特定できない。つまり、例えば、配送荷物が多過ぎることを発見したときには、その荷物を取り除く必要があるが、取り除くべき荷物がどのトラックやパレットで配送するものかが直ちに特定できない。このため、配送作業者は、勘を頼りに全ての配送荷物の中から該当する荷物を捜し出して取り除かなければならない。
【0008】
また、荷物の過不足の結果が上記のコード読取手段によるコードの二度読みや読み忘れによる間違いではないのかといった確認を行う場合に、過不足の荷物のすべてを再度検品しなければならないことになる。この結果、現品を調べて行う過不足の再確認作業が非常に煩雑で時間を要することになる。
【0009】
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたもので、その課題は、物品の流通における検品作業に用いてよりユーザの利便性のよい検品を行えるようにすることができる情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するため、本発明によれば、物品に関するデータを示す第一のコードラベルと、複数の物品に関するデータを示す第二のコードラベルとを読み込む読取り手段と、前記読取り手段にて読み込んだ前記第二のコードラベルに示される複数の物品に関するデータと、データメモリに予め記憶された前記物品の流通データとを照合する照合手段と、前記照合手段にて照合された物品について、前記読取り手段にて読み込んだ前記第二のコードラベルにより示される内容とは異なる内容を含む第二のコードラベルを、前記データメモリに予め記憶された前記物品の流通データに基づいて発行する印刷手段と、を有し、前記印刷手段は、物品に関するデータを示す第一のコードラベルと、複数の物品に関するデータを示す第二のコードラベルとを印刷する構成を採用した。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、よりユーザの利便性のよい検品作業を行えるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態における荷物配送管理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同装置の外観を示す斜視図である。
【図3】荷物単体に貼り付けられる配送コードラベルの説明図である。
【図4】トラックやパレットごとに貼り付けられる配送コードラベルの説明図である。
【図5】第1の実施形態の装置を用いた配送時の検品に関わる動作の流れを示すフローチャート図である。
【図6】第2の実施形態の装置を用いた配送時の検品に関わる動作の流れを示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態における携帯型の流通管理装置である荷物配送管理装置1(情報処理装置)の構成を示すブロック図である。同図において、2は装置全体を制御するCPU、3はCPU2が実行する制御プログラムなどを格納するプログラムメモリ(ROM)、4はCPU2の制御プログラムの実行に必要な作業領域として用いられ、また各種データを一時的に格納するために用いられるデータメモリ(RAM)である。
【0015】
5は液晶表示器などからなる表示部であり、図2のように配送管理装置1の本体の上面に設けられ、文字、図形、各種のメニュー選択キーやアイコンなどを表示する。
【0016】
6は使用者がデータを入力し、配送管理装置1を操作するための入力部であり、図2のように配送管理装置1の本体の上面に設けられる数字キーやアルファベットキーなどからなるキーボード、あるいは、表示部6の画面上に重ねて設けられる透明なタッチパネル等として構成される。
【0017】
7は、画像読取部であり、図2のように配送管理装置1の本体の先端部に設けられ、後述する図3に示すような配送コードラベルに記録(印刷)されている荷物の配送データを示す(一次元)バーコードの画像、及び図4に示すような配送コードラベルに記録された荷物の配送データを示す二次元コードの画像を読み取るために用いられる。
【0018】
8は、画像読取部7により読み取られたバーコードないし二次元コードの画像データをデコードし配送データの文字データに変換するためのデコーダ部である。デコードにより得られた配送データの文字データはCPU2を介してデータメモリ4に格納される。
【0019】
9は、コード生成部であり、後述のように画像読取部7によって読み取った複数のバーコードの配送データに基づいて上記図4に示すような二次元コードを生成する。なお、後述する第2の実施形態では、入力される個々の荷物の配送データに基づいて図3に示すようなバーコードを生成することも行う。
【0020】
10は、プリンタであり、例えば図2に示すように配送管理装置1の本体の先端部に設けられ、コード生成部9によって生成された二次元コードの画像を含む後述の図4に示すような配送コードラベルの画像を同ラベルの用紙に印刷するために用いられる。後述する第2の実施形態では図3に示すようなバーコードの印刷を行なうためにも用いられる。
【0021】
上記構成からなる配送管理装置1において、ソフトウエア的に後述のように配送データを処理する配送管理プログラムがプログラムメモリ3に格納されており、配送作業者はこの配送管理プログラムの動作を利用して、配送荷物の検品作業を実施する。
【0022】
ところで、本実施形態の配送管理装置1を使用して配送荷物の検品作業を行う前提として、図3に示すように個々の荷物101,102,103には、それぞれの配送先、配送日、荷物の品目コードなどのデータからなる配送データ(流通データ)をコード化した一次元のバーコード301,302,303を記録(印刷)した記録媒体としての荷物用の配送コードラベル201,202,203が貼り付けられるものとする。ここでは個々の荷物の配送データのデータ量が比較的少ないため、それを表現するコードとしてバーコードを用いているが、他のコードを用いてもよいことは勿論である。
【0023】
なお本実施形態では上記個々の荷物用の配送コードラベルの作成(バーコードの印刷)は配送管理装置1で行うものとしないが、後述する第2の実施形態のように配送管理装置1で作成してもよい。
【0024】
また、配送用トラックやパレットのそれぞれの側面に図4に示す配送コードラベル401が貼り付けられる。このトラックないしパレット用の配送コードラベル401には、このラベル401が貼り付けられたある配送先向けのトラックないしパレットに積載された荷物全体の配送先、配送日、荷物の品目コード、トラックまたはパレット番号などのデータからなる配送データ(流通データ)をコード化した二次元コード501が印刷される。
【0025】
この二次元コード501は、後述のように荷物の仕分け時に配送管理装置1が図3に示したような荷物(101〜103)の配送コードラベル(201〜203)のバーコード(301〜303)から読み取った配送データに基づき、それぞれの配送先向けのトラックやパレットごとに荷物全体の配送データを生成し、それを二次元コード化して印刷する。ここでは配送データのデータ量が多くなるため、小面積で多量のデータを表現できる二次元コードを使用している。この二次元コード501を使用することで、一回の読み取りで、同じ配送先向けのトラックやパレットごとに積載された荷物全体の配送データを読み取ることが可能である。
【0026】
また、配送コードラベル401には、配送作業者が目で見て配送先、配送日、荷物品目などが分かるように、それらの文字が印刷される。
【0027】
なお、配送コードラベル401の代わりに、例えば磁気カードなどの他の記録媒体を用い、それにトラックないしパレットに積載された荷物全体の配送データのコードを記録し、トラックの荷台やパレットの側面などに設けた記録媒体収容部に収容するようにしてもよい。
【0028】
次に、荷物の配送時に検品作業者が配送管理装置1を使用して行う検品作業の動作について図5のフローチャートにより説明する。
【0029】
図5の動作の開始前に、配送元では、例えば客である荷主からの荷物受け取り時に、図3の201〜203と同様の荷物用の配送コードラベルを作成して荷物に貼り付けるものとする。あるいは、あらかじめ配送コードラベルが貼り付けられたダンボール箱等に荷物を入れるものとする。
【0030】
また、配送管理装置1には、予めどのトラックあるいはパレットがどこの配送先に行くかという配送用トラックやパレットの配送先データが入力部6から入力されデータメモリ4に記憶されているものとする。
【0031】
そして、図5の動作で検品作業者は、まず配送のために荷物を検品して配送先ごとに仕分けるに当たって、配送管理装置1によって1つの荷物に貼り付けられた配送コードラベルに印刷された図3の301〜303と同様のバーコードの配送データを読み込む(ステップS1)。配送管理装置1では、CPU2の制御のもとに、画像読取部7によりバーコードの画像が読み取られ、その画像データがデコーダ部8によりデコードされて配送データ、すなわち荷物の配送先、配送日、荷物の品目コードなどのデータが復元され、データメモリ4に蓄積される。
【0032】
次に、配送管理装置1において、CPU2がステップS1で取得した1つの荷物の配送データの配送先データを上述した配送用トラックないしパレットの配送先データと照合し、配送先が上記1つの荷物の配送先と一致するトラックないしパレットを表示部5に表示する(ステップS2)。
【0033】
次に、検品作業者が上記の表示部5の表示を見て、上記1つの荷物を表示部5に表示されたトラックないしパレットに仕分けし積載する(ステップS3)。
【0034】
次に、検品作業者が全ての荷物の配送データを読み込み、仕分け、積載作業が終了したか、或いは配送用トラックないしパレットが荷物で満杯になったか判断し、終了ないし満杯でなければステップS1に戻ってステップS1〜S3の動作を繰り返すが、終了ないし満杯になったら、配送管理装置1に仕分け検品作業が終了した旨の情報を入力する(ステップS4)。
【0035】
この入力に応じて、配送管理装置1では、CPU2の制御のもとに、コード生成部9がデータメモリ4に記憶された荷物の配送データ(ステップS1の繰り返しで読み込まれた配送データ)に基づいて、上記仕分け作業により同じ配送先向けの荷物を積載した各配送先向けのトラックないしパレットごとに、そのトラックないしパレットに積載された荷物全体の配送データを示す図4の501と同様の二次元コードを生成し、それをプリンタ10が用紙に印刷し、図4の401と同様の配送コードラベルとして発行する(ステップS5)。なお、ここで配送先、配送日、荷物品目などの文字データも印刷するものとする。
【0036】
検品作業者は、発行された配送コードラベルを、それに対応するトラックやパレットの側面に貼り付ける(ステップS6)。そして配送が行われる。
【0037】
配送先の配送センターなどにトラックないしパレットが到着したら、検品作業者はトラックないしパレットごとに貼り付けられた配送コードラベルの二次元コードを配送管理装置1で読み込む(ステップS7)。これにより、トラックないしパレットに積載された全ての荷物に貼り付けられた図3の201〜203と同様の配送コードラベルのバーコードを一々読み込むことなしにトラックないしパレット毎に積載された荷物全体を検品することができる。ここで、配送管理装置1のデータメモリ4には予め配送荷物の配送データが記憶されているものとし、その配送データと、トラックないしパレットごとの配送コードラベルの二次元コードの配送データとを照合する(ステップS8)ことにより、荷物の積み残しや、積み間違い、の確認が行える。したがって、全ての荷物を再度検品することなしに、配送荷物の積み残しや積み間違いを容易に確認することができ、積み残しや積み間違いに迅速かつ容易に対処することができる。
【0038】
また、配送管理装置1では、配送センターで更に異なる配送先への移し替えが必要な荷物があれば予めその配送データが記憶されているものとし、それを表示部5に表示できるものとする。配送作業者がその表示を見て移し替えが必要か否か判断し(ステップS9)、必要でなければ動作を終了するが、必要であれば、トラックないしパレットに積載された荷物の個々の配送コードラベルのバーコードの配送データを読み込み、移し替えが必要な荷物の配送データと照合し、移し替えが必要な荷物なら配送先ごとに仕分けして各配送先向けのトラックないしパレットに移し替える(ステップS10)。
【0039】
移し替え作業が終了したら、配送管理装置1でデータメモリ4に記憶された荷物の配送データに基づいてそれぞれの配送先向けのトラックないしパレットごとの荷物全体の配送データを生成し、それを二次元コード化して図4の501と同様の二次元コードを生成し、それをプリンタ8により配送コードラベルの用紙に印刷して図4の401と同様の配送コードラベルを再発行する(ステップS11)。
【0040】
発行された配送コードラベルは、配送作業者により該当するトラックやパレットの側面に貼り付けられる(ステップS12)。そして配送が行われて動作が終了する。
【0041】
なお、次の配送先が最終目的地でない場合(さらに荷物の移し替えが必要な場合)、次の配送先でステップS7〜S12の動作が繰り返される。すなわち、最終目的地に到達するまでステップS7〜S12の動作が繰り返される。
【0042】
以上のように本実施形態によれば、配送元での荷物の配送先による仕分け時に、荷物のそれぞれに貼り付けられた配送コードラベルのバーコードから読み取った配送データにより荷物の配送先を確認して、その荷物をそれぞれの配送先向けのトラックやパレットに容易に仕分けすることができる。また、配送先が同じ荷物を積載したトラックやパレットごとに、積載した荷物全体の配送データの二次元コードを印刷した配送コードラベルを貼り付けるので、配送先で荷物の積み残しや積み間違いの再確認作業を行う場合には、トラックないしパレットに貼り付けられた配送コードラベルの二次元コードを読み込むことだけで、配送荷物のすべてを再度検品することなく、確認作業を簡単に正確に行える。したがって、検品をより簡単に正確に行うことができる。
【0043】
また、配送すべき荷物の数や種類が多かったり、配送ルートがひとつでなかったりして、多数のトラックやパレットに分散して配送する場合や、配送ルート途中から荷物の追加や抜き取りがあったりして配送される場合にも、トラックないしパレットに貼り付けられた配送コードラベルの二次元コードを読み込むことだけで、配送荷物のすべてを再度検品することなく、積み残しや積み間違いの確認作業を簡単に正確に行える。したがって、配送を確実かつ迅速に行うことができる。
【0044】
[第2の実施形態]
上述した第1の本実施形態では図3の201〜203のような個々の荷物用の配送コードラベルの作成(301〜303のようなバーコードの印刷)は配送管理装置1で行うものとしなかったが、第2の実施形態として、配送管理装置1で作成するようにしてもよい。そうした場合で荷物の配送時に検品作業者が配送管理装置1を使用して行う検品作業の動作について図6のフローチャートにより説明する。
【0045】
なお、第2の実施形態の配送管理装置1のハードウェアの構成は第1の実施形態と共通とし、その説明は省略する。また、第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、配送管理装置1には、予めどのトラックあるいはパレットがどこの配送先に行くかという配送用トラックおよびパレットの配送先データがデータメモリ4に記憶されているものとする。
【0046】
図6の動作では、まず配送元で配送作業者が荷主からの1つの荷物の受け取り時に、その荷物の配送先、配送日、荷物の品目コードなどのデータを配送データとして配送管理装置1に入力部6により入力する(ステップS21)。
【0047】
そして、配送管理装置1に入力した配送データを示すバーコードを用紙に印刷させて図3の201〜203と同様の配送コードラベルを発行させる。配送管理装置1では、CPU2の制御の下に、コード生成部9がステップS21で入力された配送データを示すバーコードを作成し、プリンタ10がそのバーコードを用紙に印刷して配送コードラベルを発行する。検品作業者は、発行された配送コードラベルを荷主からの受け取った荷物に貼り付ける(ステップS22)。
【0048】
次に、図5のステップS2とほぼ同様に、配送管理装置1において、CPU2がステップS21で入力された1つの荷物の配送データの内で配送先のデータを配送用トラックないしパレットの配送先データと照合し、配送先が上記1つの荷物の配送先と一致するトラックないしパレットを表示部5に表示する(ステップS23)。
【0049】
次に、図5のステップS3と同様に、検品作業者が上記の表示部5の表示を見て、上記1つの荷物を表示部5に表示されたトラックないしパレットに仕分けし積載する(ステップS24)。
【0050】
次に、図5のステップS4とほぼ同様に、検品作業者が全ての配送荷物の配送データの入力と仕分け、積載作業が終了したか、或いは配送用トラックないしパレットが荷物で満杯になったか判断し、終了ないし満杯でなければステップS21に戻ってステップS21〜S24の動作を繰り返すが、終了ないし満杯になったら、配送管理装置1に仕分け検品作業が終了した旨の情報を入力する(ステップS25)。
【0051】
この入力に応じて、配送管理装置1では、図5のステップS5と同様に、CPU2の制御のもとに、コード生成部9がデータメモリ4に記憶された荷物の配送データ(ステップS1の繰り返しで入力された配送データ)に基づいて、上記仕分け作業によりそれぞれの配送先向けの荷物を積載したトラックないしパレットごとに、そのトラックないしパレットに積載された荷物全体の配送データを示す図4の501と同様の二次元コードを生成し、それをプリンタ10が用紙に印刷し、図4の401と同様の配送コードラベルとして発行する(ステップS26)。なお、ここで配送先、配送日、荷物品目などの文字データも印刷するものとする。
【0052】
次に、図5のステップS6と全く同様に、検品作業者が発行された配送コードラベルをそれに対応するトラックやパレットの側面に貼り付ける(ステップS6)。そして配送が行われる。
【0053】
続いて配送先での検品で行われるステップS28〜S33の動作は、図5のステップS7〜S12と全く同様であり、その説明は省略する。
【0054】
以上のような本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる上に、図3の201〜203のような荷物単体用の配送コードラベルを配送管理装置1で発行できるので、さらに便利であり、荷物の配送における検品作業に非常に有用である。
【0055】
なお、上述した第1と第2の実施形態では、配送先が同じ荷物をまとめて積載して配送するための荷物積載手段として、トラックないしパレットを挙げたが、これをコンテナなどの他の荷物積載手段としてもよいことは勿論である。
【0056】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の趣旨と範囲は実施形態で説明したものに限定されないことは勿論である。
【符号の説明】
【0057】
1 荷物配送管理装置
2 CPU
3 プログラムメモリ
4 データメモリ
5 表示部
6 入力部
7 画像読取部
8 デコーダ部
9 コード生成部
10 プリンタ
101〜103 荷物
201〜203 荷物用の配送コードラベル
301〜303 バーコード
401 トラックやパレット用の配送コードラベル
501 二次元コード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品に関するデータを示す第一のコードラベルと、複数の物品に関するデータを示す第二のコードラベルとを読み込む読取り手段と、
前記読取り手段にて読み込んだ前記第二のコードラベルに示される複数の物品に関するデータと、データメモリに予め記憶された前記物品の流通データとを照合する照合手段と、
前記照合手段にて照合された物品について、前記読取り手段にて読み込んだ前記第二のコードラベルにより示される内容とは異なる内容を含む第二のコードラベルを、前記データメモリに予め記憶された前記物品の流通データに基づいて発行する印刷手段と、を有し、
前記印刷手段は、物品に関するデータを示す第一のコードラベルと、複数の物品に関するデータを示す第二のコードラベルとを印刷することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
まとめて仕分けされてパレットに積載された物品を検品することのできる情報処理装置であって、
パレットに貼付されたコードラベルであって、前記パレットに積載された個々の物品の流通データに基づいて生成された物品全体の流通データを示すコードラベルを読み込む読取り手段と、
前記物品の流通データが予め記憶されたデータメモリと、
前記読取り手段にて読み込んだコードラベルの物品全体の流通データと前記データメモリの流通データとを照合する第一の照合手段と、
第二の照合手段を有し、
前記読取り手段は、前記個々の物品の流通データを示すコードラベルの読み込みが可能であり、
前記データメモリは、パレットの移し替えが必要な物品に関するデータを記憶しており、
前記第二の照合手段は、前記読取り手段にて読み込んだ個々の物品の流通データと前記パレットの移し替えが必要な物品に関するデータとを照合し、
前記印刷手段は、次の流通先毎に仕分けされるパレットに積載された物品全体の流通データを示すコードラベルを再発行することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
読取り手段が、物品に関するデータを示す第一のコードラベルと、複数の物品に関するデータを示す第二のコードラベルとを読み込む読取り工程と、
照合手段が、前記読取り工程にて読み込んだ前記第二のコードラベルに示される複数の物品に関するデータと、データメモリに予め記憶された前記物品の流通データとを照合する照合工程と、
印刷手段が、前記照合工程にて照合された物品について、前記読取り工程にて読み込んだ前記第二のコードラベルにより示される内容とは異なる内容を含む第二のコードラベルを、前記データメモリに予め記憶された前記物品の流通データに基づいて発行する印刷工程と、を有し、
前記印刷工程では、物品に関するデータを示す第一のコードラベルと、複数の物品に関するデータを示す第二のコードラベルとを印刷することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項4】
物品の流通データと、パレットの移し替えが必要な物品に関するデータとが予め記憶されたデータメモリを備え、まとめて仕分けされてパレットに積載された物品を検品することのできる情報処理装置の制御方法であって、
パレットに貼付されたコードラベルであって、前記パレットに積載された個々の物品の流通データに基づいて生成された物品全体の流通データを示すコードラベルを読み込む読取り工程と、
前記読取り工程で読み込んだコードラベルの物品全体の流通データと前記データメモリの流通データとを照合する第一の照合工程と、
前記読取り手段にて読み込んだ個々の物品の流通データと前記パレットの移し替えが必要な物品に関するデータとを照合する第二の照合工程と、
次の流通先毎に仕分けされるパレットに積載された物品全体の流通データを示すコードラベルを再発行する印刷工程とを有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項5】
コンピュータを請求項1又は2に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−60308(P2013−60308A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−726(P2013−726)
【出願日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【分割の表示】特願2008−141650(P2008−141650)の分割
【原出願日】平成15年1月21日(2003.1.21)
【出願人】(000104652)キヤノン電子株式会社 (876)