説明

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、情報処理装置の制御プログラム、カメラ、カメラの制御方法、カメラの制御プログラム

【課題】画像の撮影場所や年代等の多様な属性を利用した効果的な画像鑑賞を実現することが可能な技術を提供する。
【解決手段】画像管理サーバ20の表示制御部25は、情報端末8のディスプレイ8bや、カメラ10の表示部19に地図情報51を送信して、ユーザが地図情報51を見ながら昔を懐かしむ用途において、なるべく数多くの対応する風景画像52等の画像表示を行って、イメージの補助を極力行い、ただし、極力、間違ったイメージは、地図情報51の変化の有無を変化判定部27で判定して省いて、ユーザが楽しめるようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、情報処理装置の制御プログラム、カメラ、カメラの制御方法、カメラの制御プログラムに関し、たとえば、地図と画像とを関連付ける処理等に適用して有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル技術および情報ネットワークの広範な普及に伴い、デジタルカメラの多様な利用方法が模索されている。
【0003】
近年、デジタルカメラが扱えるメモリ容量が大きくなる傾向にあり、何年分もの画像が、カメラ内部に記録可能となっている。また、デジタル化された画像は、インターネットなどの情報ネットワークを介して、外部に出力することも出来る一方で、外部の画像をデジタルカメラに取得して、様々な用途に利用することも可能となっている。
【0004】
こうした状況下においては、たとえば、ユーザ自身が扱える画像が無数にあり、特定の思い出に関連する画像のみを続けて閲覧して楽しんだりする技術が求められている。
【0005】
従来、地図と画像を対応付けて利用する技術としては、たとえば特許文献1に開示される技術が知られている。
【0006】
すなわち、この特許文献1の技術では、災害現場や工事現場の写真画像に、撮影位置、撮影方向、撮影日時等の情報を添付してサーバに送信し、サーバ側において、当該現場の地図や航空写真の上に現場写真の画像を重ねて表示することで、現場の状況を閲覧者に分かりやすく提示しようとする技術が開示されている。
【0007】
しかしながら、この特許文献1の技術は、主に、災害時の状況の報告や、状況の客観的な把握を実現するための技術であり、多様な画像を関連させて昔の風景を楽しむためのものではなかった。
【0008】
また、カメラ自体において地図と画像を対応付けて利用する技術としては、たとえば、特許文献2に開示された技術が知られている。
【0009】
この特許文献2の技術では、撮影時に、撮影地点,撮影方位、撮影レンズの焦点距離の各情報を撮影画像とともに記録し、この撮影画像を再生する際に、地図表示モードをオンとすると、撮影画像の下側に撮影地点,撮影方位、撮影レンズの焦点距離の各情報に基づいて、撮影地点から撮影画像の被写体の方向を臨んだ地図画像が表示されるようにしたデジタルカメラが開示されている。
【0010】
しかしながら、この特許文献2の技術は、撮影画像と地図表示とを単に対応させるだけであって、現在および過去の多様な撮影画像を関連付けて鑑賞する点等に関しては開示されていない。
【特許文献1】特開2007−52809号公報
【特許文献2】特開2006−20166号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、画像の撮影場所や年代等の多様な属性を利用した効果的な画像鑑賞を実現することが可能な技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の観点は、年代ごとの複数の地図データを記憶する第1記憶手段と、風景画像を撮影位置および撮影時間と対応付けて記憶する第2記憶手段と、上記年代の異なる複数の地図データの変化を判定する変化判定部と、上記変化判定部の変化判定に従って、上記指定した場所に対応する、第2記憶手段に記憶された風景画像の表示を変更する表示制御部と、を備えた情報処理装置を提供する。
【0013】
本発明の第2の観点は、第1の観点に記載の情報処理装置において、上記表示制御部は、上記地図データに変化があるかどうかに従って、上記風景画像の調子を変更して表示させる情報処理装置を提供する。
【0014】
本発明の第3の観点は、第1の観点に記載の情報処理装置において、上記表示制御部は、上記地図データに変化があるかどうかに従って、上記第2記憶手段から検索する画像を変更して上記変更表示することを特徴とする情報処理装置を提供する。
【0015】
本発明の第4の観点は、第2または第3の観点に記載の情報処理装置において、上記表示制御部は、上記地図データに変化がない場合は、過去の風景画像を代用表示させる情報処理装置を提供する。
【0016】
本発明の第5の観点は、第2または第3の観点に記載の情報処理装置において、上記表示制御部は、上記風景画像を上記地図データによる地図画像に合成表示することを特徴とする。
【0017】
本発明の第6の観点は、所定の場所を指定して風景画像を鑑賞するための情報処理装置の制御方法において、上記所定の場所の年代ごとの地図データの変化を判定するステップと、上記変化判定の結果から検索された風景画像を変更するステップと、上記変更された風景画像を表示させる表示ステップとを有することを特徴とする情報処理装置の制御方法を提供する。
【0018】
本発明の第7の観点は、場所を指定して風景画像を鑑賞するための情報処理装置の制御プログラムにおいて、年代ごとの複数の地図データを記憶する第1記憶手段から上記年代の異なる複数の地図データの変化を判定する変化判定ステップと、上記変化判定部の変化判定に従って、風景画像を撮影位置および撮影時間と対応付けて記憶する第2記憶手段から検索される、上記風景画像を変更して表示させる表示制御ステップと、を備えたことを特徴とする情報処理装置の制御プログラムを提供する。
【0019】
本発明の第8の観点は、上記第7の観点のプログラムにおいて、上記表示制御ステップが、上記地図データに変化があるかどうかに従って、上記風景画像の調子や内容を変更して表示することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置の制御プログラムを提供する。
【0020】
本発明の第9の観点は、年代ごとの複数の地図データを記憶する第1記憶手段と、風景画像を撮影位置および撮影時間と対応付けて記憶する第2記憶手段と、上記年代の異なる複数の地図データの変化を判定する変化判定部と、上記変化判定部の変化判定に従って、指定した場所に対応して上記第2記憶手段から検索される風景画像を変更する表示制御部と、を備えた情報処理装置と通信する通信部と、上記情報処理装置との通信結果を表示する表示部と、を有することを特徴とするカメラを提供する。
【0021】
本発明の第10の観点は、上記第9の観点のカメラにおいて、上記場所の指定が可能な操作部をさらに有し、上記通信部を介して上記情報処理装置に、上記場所指定結果を送信することを特徴とするカメラを提供する。
【0022】
本発明の第11の観点は、情報処理装置と連携して、指定した場所の風景画像を表示するカメラの制御方法において、上記カメラが上記指定場所の場所データを上記情報処理装置に送信する送信ステップと、上記情報処理装置が、送信年代の異なる複数の地図データの変化を判定する判定ステップと、上記変化判定に従って検索を変更して得られた結果としての画像を、上記カメラが受信して表示する表示ステップとを有することを特徴とするカメラの制御方法を提供する。
【0023】
本発明の第12の観点は、場所を指定するステップと、画像を検索表示するステップと、を有するカメラの制御プログラムにおいて、年代ごとの複数の地図データを記憶する第1記憶手段から上記年代の異なる複数の地図データの変化を判定し、上記変化判定部の変化判定に従って、画像を撮影位置および撮影時間と対応付けて記憶する第2記憶手段を利用して、上記検索画像を変更する情報処理装置と通信する通信ステップとを有することを特徴とするカメラの制御プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、画像の撮影場所や年代等の多様な属性を利用した効果的な画像鑑賞を実現することが可能な技術を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明の一実施の形態である情報処理装置および当該情報処理装置を含む情報処理システムの構成の一例を示す概念図であり、図2は、情報処理システムを構成するカメラの構成例を示す概念図である。
【0027】
また、図3は、本実施の形態の情報処理システムの作用の一例を示す概念図である。
【0028】
本実施の形態の情報処理システムは、一例として、画像管理サーバ20(情報処理装置)と、情報ネットワーク90を介してこの画像管理サーバ20に接続される、情報端末8(表示機器)、カメラ10(表示機器)で構成されている。
【0029】
図1に例示されるように、本実施の形態の画像管理サーバ20は、制御部21、画像記録部22、地図データベース23、通信部24、表示制御部25、操作判定部26、変化判定部27、ユーザ検索履歴情報28、および画像処理部29を含んでいる。
【0030】
画像記録部22は、風景画像52をその撮影位置や撮影年代等の画像来歴記憶部22bとともに格納する。
【0031】
地図データベース23は、地図情報51を、当該地図情報51の作成年代とともに記憶している。
【0032】
なお、本実施の形態において、「年代」とは、年、月、日や時分秒等の時間概念を総称する用語であり、単に西暦何年等のように年単位の時間を示すものではない。ただし、簡単のため、以下では、年代の一例して、A年、B年等のように、年単位で管理する場合を例に説明している。
【0033】
通信部24は、情報ネットワーク90を介して外部との間で情報通信を行う機能を備えている。
【0034】
表示制御部25は、通信部24を介して接続されたカメラ10や情報端末8に対して地図情報51および風景画像52を送信して表示させる制御を行う。
【0035】
操作判定部26は、外部のカメラ10や情報端末8からの操作要求を判別する。
【0036】
変化判定部27は、作成年代の異なる複数の地図情報51の間の変化の有無を判別する。
【0037】
ユーザ検索履歴情報28は、外部のカメラ10や情報端末8の画像管理サーバ20の地図情報51や風景画像52等に対する様々な操作要求をユーザ毎に記憶する。
【0038】
画像処理部29は、画像自体によって、画像記録部22の画像を検索したり、後述のように、風景画像52の中の人物の有無や大きさ等の判別を行う。
【0039】
制御部21は、上述した画像管理サーバ20のすべての構成要素を統括して制御する。
【0040】
なお、制御部21、表示制御部25、操作判定部26、変化判定部27、画像処理部29は、画像管理サーバ20を構成する図示しないマイクロコンピュータで実行される制御プログラム20aで実現されるが、ハードウェア論理で構成してもよい。
【0041】
一方、本実施の形態のカメラ10は、図2に例示されるように、マイクロコントローラ(コンピュータ)11と、撮影部12と、画像メモリ13と、GPS部15と、入力部18及び通信部16を有している。
【0042】
マイクロコントローラ11は、カメラ10全体のシーケンス制御を行うためのもので、該マイクロコントローラに接続されたレリーズ17のユーザによる操作に応じて行われる。
【0043】
撮影部12は、レリーズ17の操作に従って、図示されない撮像素子等によって被写体を撮像して電気信号に変換するものである。ここで電気信号に変換された撮影画像信号は、記憶手段である画像メモリ13に記録される。
【0044】
GPS部15は、ユーザがレリーズ17を操作したタイミングで、衛星からの電波を受信して位置情報を電気信号としてマイクロコントローラ11に出力する。マイクロコントローラ11では、撮影した位置情報を撮影した画像と関連付けて画像メモリ13に記録する。
【0045】
また、通信部16は、画像を送信するための通信手段であり、所定の条件を満たした時に画像データをカメラ10の外部に送信するために用いられる。
【0046】
入力部18は、ユーザによるカメラ10の操作インタフェースを提供する。
【0047】
表示部19は、撮像された被写体像や、情報ネットワーク90を介して画像管理サーバ20とやりとりされる地図情報51や風景画像52の情報を表示する。
【0048】
マイクロコントローラ11には、カメラ制御プログラム14が設けられ、後述のような、画像管理サーバ20に対するアクセス操作の制御を行う。
【0049】
情報端末8は、たとえばパーソナルコンピュータ等で構成され、端末本体8aとディスプレイ8bを備えている。特に図示しないが、端末本体8aには、コンピュータや、情報ネットワーク90に接続される通信インタフェース、図示しないキーボード等のユーザインタフェースが設けられ、ユーザの操作によって、情報ネットワーク90を介して画像管理サーバ20との間の情報のやりとりを行う。
【0050】
ディスプレイ8bには、画像管理サーバ20から到来する地図情報51や風景画像52からなる表示画像50等の情報が必要に応じて表示され、情報端末8を操作するユーザに可視化して提示される。
【0051】
上述のような構成の本実施の形態の情報処理システムにおいて、カメラ10で撮影した画像は、撮影した時の位置(場所)情報、日時情報などを付加した形で、インターネットやLANなどの情報ネットワーク90を介して、画像管理サーバ20に送られ、通信部24を介して画像記録部22に記録される。
【0052】
上述のように、この画像記録部22には、位置および年代情報も風景画像52と関連付けて記録する画像来歴記憶部22bを有し、例えば情報端末8などからの操作要求を、通信部24を介して受け付け、操作判定部26で判定し、制御部21のコントロールによって、表示制御部25が、情報端末8のディスプレイ8bなどに、操作に応じた画像表示を行う。
【0053】
上述のように、この画像管理サーバ20は、年代別の地図データベース23(これは、画像管理サーバ20の外部にあってもよい)を利用可能となっており、地図情報51とともに、その場所に対応した上述の風景画像52を表示可能にしてある。そして、この地図情報51の年代に合わせて、上記風景画像52のうち、その年代に相当するものを選んで表示するように制御部21が選択し、表示制御部25が、地図情報51と風景画像52とを合わせて表示画像50として一画面に表示部19に表示する。
【0054】
この様子も、この図1に例示されている。つまり、A年(第2年代)の風景画像52は、同じA年の地図情報51と一緒に、表示画像50として表示部19に表示され、往時を偲ぶことが出来る。
【0055】
また、通信部24や情報ネットワーク90を介して、カメラ10に、この地図情報51を送信するようにしても良い。
【0056】
カメラ10のユーザは、この地図情報51も閲覧しながら、どこに行けばどんな写真が撮影できるかが分かるし、その場所が、昔、どんな風景であったかを風景画像52によって回想することが出来る。
【0057】
ただし、このカメラ10に送信する場合は、地図情報51は最新のものであるほうが好ましい。古い地図が表示されると、間違った道を歩いて、道に迷う可能性があるからである。
【0058】
もちろん、この場合は、その風景画像52は、もうない可能性があることを、分かりやすく表示するようにしてもよい。
【0059】
たとえば、風景画像52の近傍に撮影年代を、図1の表示画像50における「A年」のように注意書きとして表示する方法、風景画像52の大きさを変える方法、風景画像52の縁取りの色や形状を工夫することによって、地図情報51と風景画像52が異なることを情報端末8やカメラ10のユーザに認識させる。
【0060】
このカメラ10に表示する表示画像50は、一例として、地図情報51と風景画像52を合成したものを、例えば、JPEG圧縮したものをカメラ10に送信することによって、カメラ10の表示部19で表示可能となる。
【0061】
一方、表示制御部25は、情報端末8に表示される表示画像50の制御では、適宜、選択して、独立して拡大縮小可能なように、地図情報51と風景画像52は別々に表示制御する。
【0062】
このような、表示制御部25の制御による、地図情報51と風景画像52の同時表示の例を、図3を用いて説明する。
【0063】
基本的に図3(a)のように、表示制御部25は、撮影年代がA年の地図情報51aを見ると、A年に撮影された風景画像52aを表示するように制御する。地図情報51aのどの場所で風景画像52が撮影されたかが、対応するように表示されることが好ましい。
【0064】
また、図3(b)のように、撮影年代がB年(第1年代)の地図情報51bを表示する場合、表示制御部25は、B年の風景画像52が画像記録部22にない場合、そこに先の風景画像52a(このB年の地図情報51bの場所におけるA年の画像)を流用して表示できるようにして、表示画像50から風景画像52が消失して、地図情報51bの鑑賞がつまらなくなってしまうことを防止する。
【0065】
風景は、1年や2年では変わっていないことも多く、当時の町並を楽しみたい人にとって、A年の地図情報51aでは風景画像52aが表示されているのに、B年の地図情報51bには画像表示がないとなると、不親切である。
【0066】
仮にA年のその土地は知らないが、しばらく経過したB年のその土地は知っている人が、B年の地図情報51bを見るという場合を想定すると、A年の風景画像52aであっても表示がある方が、厳密に考えて画像が何もないよりは参考になり、往時を回想するという目的に相応しい処理と考えることが出来る。
【0067】
しかし、撮影年代がC年になって、C年の地図情報51cにおける風景画像の撮影場所が明らかになくなったような大きな地図変化があった場合は(この地図情報51の各年代間における変化の有無の判定は、変化判定部27によって行われる)、表示制御部25は、その風景は失われたと考え、図3(c)のように、画像表示を行わない。
【0068】
すなわち、この図3(c)のC年の地図情報51cでは、過去のA年の地図情報51aに対して、左下に新しい道路が増えており、大きく風景が変化していることが予想される。
【0069】
このように、本実施の形態の画像管理サーバ20の表示制御部25は、情報端末8のディスプレイ8bや、カメラ10の表示部19に地図情報51を送信して、ユーザが地図情報51を見ながら昔を懐かしむ用途において、なるべく数多くの対応する風景画像52等の画像表示を行って、イメージの補助を極力行い、ただし、極力、間違ったイメージは、地図情報51の変化の有無を変化判定部27で判定して省いて、ユーザが楽しめるようにしている。
【0070】
図4は、上述のような画像管理サーバ20が、こうした地図情報51、風景画像52の表示制御を行うときのフローチャートである。
【0071】
まず、情報端末8またはカメラ10のユーザが情報ネットワーク90を経由して地図の再生の操作要求を実行すると、通信部24を介して画像管理サーバ20の操作判定部26が当該操作要求を検出して、情報端末8からの操作要求か否かを判別する(ステップS101)。
【0072】
そして、情報端末8からの操作要求の場合には、ステップS102に分岐して、場所や時間の指定を受け付ける。ここで、ユーザが「1980年、吉祥寺」などと指定すると、表示制御部25は、画像記録部22から対応する地図情報51を読み出し、通信部24を経由して情報端末8に送信し、ディスプレイ8bに地図を表示させ(ステップS103)、さらに、対応年代のその地図情報51の場所の風景画像52の画像記録部22における有無を判別し(ステップS103a)、対応する年代の風景画像52が存在した場合には、その年代に対応する風景画像52もディスプレイ8bに重ねて表示させ、表示画像50を構成する(ステップS104)。
【0073】
そして、ユーザの操作要求の履歴をユーザ検索履歴情報28に記録して終了する(ステップS110)。
【0074】
一方、上述のステップS103aにおいて地図情報51の年代に対応する風景画像52が見つからなかった場合は、表示制御部25は、以下のステップS105以降の処理によって、可能な限り過去の風景画像52の流用を行う。
【0075】
すなわち、表示制御部25は、前述の図3(b)のように、その年より前に撮影された風景画像52でも、地図情報51の上に表示して表示画像50を構成することによって、ユーザの思い出を喚起することが出来るようにする。
【0076】
この表示制御部25の表示制御では、状況に応じて、その年より後の風景画像52を表示してもよいが、後から建て替えられた建物が写っている可能性があり、また、新しいほど懐かしさは弱まるので、本実施の形態では、古い画像を優先表示する例を示す。
【0077】
こうして、地図情報51よりも年代の古い風景画像52があった場合、指定された年に同様の風景画像52があった場合には、それを表示すればいいが、風景画像52がない場合には(ステップS106)、変化判定部27において風景画像52の撮影の年の地図情報51とユーザが見たい年の地図情報51を比べ(ステップS107)、地図に変化がなければ、さらに、表示制御部25は、流用しようとする過去の風景画像52における人物の有無を画像処理部29で判別し(ステップS108)、過去の風景画像52に人物が写っていない場合は、過去の風景画像52であっても表示画像50に表示を行うようにする(ステップS109)。
【0078】
このステップS106からステップS109の処理は、なるべく懐かしい感情をかき立てるための工夫で、表示制御部25は、地図に変化がなければ、風景も大きくは変わっていないであろうことを想定して、なるべくたくさんの画像情報を提供しようとしている。
【0079】
また、風景画像52における人物の画像は、服装などが流行を反映するケースも多く、年が違うと不自然な場合もあるので、本実施の形態の表示制御部25では人物が写っている風景画像52は、年が違うと表示しないようにしている。ただし、人物が小さい場合などは、表示するようにしてもよい。
【0080】
また、ユーザが、どの年代のどの場所に興味を持っているかは、この時の操作や、入力や、表示画像50の鑑賞時間の長短等によって判断することが出来るので、後の検索に備えて、表示制御部25および操作判定部26は、ユーザによる操作、入力、表示画像50の鑑賞時間の長短等のユーザ検索履歴情報28に記録をしておく(ステップS110)。
【0081】
例えば、表示画像50における風景画像52をクリックすれば拡大するようなシステムにしておき、そのクリック情報によって、どの風景画像52にユーザが興味を示したかなども判別してユーザ検索履歴情報28に記録することが可能である。
【0082】
このユーザ検索履歴情報28における記録によって、表示制御部25が、このユーザが興味を持っている場所の情報を、そのユーザのカメラ10に転送可能にして、図1のカメラ10における表示部19での地図表示などを可能にしている。
【0083】
また、上述のように、カメラ10には通信部16等の通信機能を設け、この画像管理サーバ20に風景画像52等の画像情報を送信するようにしてもよく、こうした画像送信のためにカメラ10との通信を行うのが、ステップS111からステップS116までのステップである。
【0084】
すなわち、上述のステップS101において、操作判定部26は、カメラ10から操作要求と判定した場合、アップロード画像の記録要求か否かを判別する(ステップS111)。
【0085】
そして、アップロード画像の記録が要求された時には、風景画像52に添付された場所情報、時間情報の添付の有無を判別し(ステップS112)、添付がない場合には、ユーザに入力を催促して(ステップS113、ステップS114)、当該場所情報および時間情報を取得した後、画像と共に画像記録部22および画像来歴記憶部22bへの記録を行う(ステップS115)。
【0086】
本実施の形態の場合、カメラ10にはGPS部15が設けられており、上述のように、風景画像52の撮影位置情報や撮影時間情報が自動的に取得できるが、たとえば、カメラ10にGPS機能や時計機能がない場合は、ユーザがマニュアルで入力するようにしてもよい。
【0087】
前述のように、カメラと10の通信が確立した状況で、ステップS116にて、このユーザが良く見る風景画像52の場所情報(この場合、最新の地図情報51)をカメラ10に送信する。
【0088】
この時、特に何度も見て興味を持っている風景画像52は画像管理サーバ20からカメラ10にも転送して、その建物があった場所などを確認しながら、撮影を楽しむように出来るようにしてもよい。
【0089】
また、カメラ10からの風景画像52のアップロード以外の処理として(ステップS111)、懐かしい風景と同じような風景画像52の検索を受け付け(ステップS121)、画像管理サーバ20の画像処理部29で、カメラ10から受け付けた風景画像と画像記録部22内の風景画像52のマッチングによる画像検索を実行し、類似した建物などが撮影できるスポットの風景画像52の情報などを画像管理サーバ20からカメラ10に転送してカメラ10の表示部19などで確認できるようにして、撮影をアシストできるようにしてもよい。
【0090】
次に、図5、図6、図7を参照して、本実施の形態の画像管理サーバ20によるカメラ10の撮影アシスト例およびカメラ10の制御の一例を説明する。
【0091】
カメラ10と情報端末8のユーザが、いつも見ている懐かしい年の地図や場所が、図5のようにA年の地図情報51における場所68e(ディスプレイ8bの地図情報51の上の丸印の場所)であるとすれば、情報ネットワーク90を介して集まったほかのユーザの中には、同じ場所を懐かしく思う人もいる。
【0092】
もし、その丸印の場所68eが工事によって破壊されたとしても、他のユーザ(情報端末9のユーザ)が懐かしいと思っている場所69e(この場合、場所68eおよび場所69aを含む)の一部は、情報端末9のディスプレイ8bに表示された地図情報51における場所69aのように現在でも残っている可能性がある。
【0093】
同じ風景を懐かしいと考えているということは、情報端末9のユーザが懐かしい風景は、情報端末8のユーザが懐かしいと思う風景と似ている可能性があり、表示制御部25は、こうした情報端末9のユーザが懐かしいと思う場所69eの情報で、現在でも残っている場所69aは、情報端末8のユーザのカメラ10にて確認可能なようにカメラ10の表示部19に表示される地図情報51(画像マップ68a)を制御する。情報端末8のユーザは、この情報(場所69aを含む地図情報51からなる画像マップ68a)が画像メモリ13に記録されたカメラ10を持って、なつかしい画像マップ68aを見ながら、懐かしい地図情報51に似た風景を撮影しに行くことが出来る。
【0094】
なお、表示制御部25は、他のユーザ(この場合、情報端末9のユーザ)が懐かしいと思う場所69eを、ユーザ検索履歴情報28に格納されている過去の当該ユーザの上述のような操作履歴から知ることができ、情報端末8およびカメラ10のユーザの当該カメラ10等に地図情報51(画像マップ68a)として表示できる。
【0095】
この画像管理サーバ20における画像検索については、後述の図7で再度説明する。
【0096】
図6は、上述の画像マップ68aをカメラ10に表示するための当該カメラ10の制御の一例を示すフローチャートである。なお、この図6のフローチャートの処理は、カメラ10におけるカメラ制御プログラム14によって行われる。
【0097】
まず、ユーザの操作が地図表示の要求か否かを判別し(ステップS201)、地図表示の要求の場合には、ステップS202の場所や時間の指定によって、ステップS203で対応する地図情報51を表示部19に表示する。この地図情報51は、カメラ10に内蔵の画像メモリ13に記録しておいてもよいし、カメラ10を情報ネットワーク90を介して画像管理サーバ20に接続して、画像管理サーバ20の画像記録部22等のデータベースから引き出して来てもよい。
【0098】
ここで「1980年の八王子の駅舎」などが、選ばれると、それが検索されて表示部19に表示されるが、そこで表示されたような画像を、今、撮影したいユーザは、似た写真を撮影できる場所を、カメラ10上の操作で探したい、という需要が考えられる。
【0099】
この場所、撮影時間、画像指定の操作によって、場所や画像の情報が画像管理サーバ20に送信され(ステップS205、ステップS206)、その場所に近くて、類似の画像が得られる場所を画像記録部22から検索し、検索結果の受信を待ち(ステップS207)、情報があった場合は、地図情報51や風景画像52を表示する(ステップS208)。これによって、カメラ10のユーザは、気に入った風景に似た風景を撮影することが出来る。
【0100】
ステップS205で送信される場所の情報は、ステップS202で検索した場所であっても良いし、撮影者が現在いる場所の情報でもよい。ステップS202で検索した場所であれば、昔の懐かしい場所に行ったついでに撮影が出来、今の場所であれば、すぐに行って撮影できる場所の検索が出来る。
【0101】
カメラ10の本来の撮影機能の制御は、ステップS211以下のフローで実行される。
【0102】
すなわち、上述のステップS201で地図表示要求以外の操作と判別された場合には、ステップS211で撮影操作の要求か判別する。
【0103】
そして、撮影操作の要求の場合には、撮影部12による撮影操作が実行されるとともに(ステップS212)、GPS部15で位置情報や時刻情報が取得され(ステップS213)、撮影画像とともに画像メモリ13に記録される(ステップS214)。
【0104】
また、カメラ10で撮影した画像は、他の人に見せたり、検索用の画像として利用可能できるように、情報ネットワーク90を介して画像管理サーバ20に送信することができる。
【0105】
すなわち、上述のステップS211で撮影操作でないと判定された場合には、画像送信操作要求か否かを判別し(ステップS221)、画像送信操作要求の場合には、ステップS222で、過去にステップS212およびステップS213で撮影済みの画像が画像管理サーバ20に送信される。また、この画像管理サーバ20に対する接続中のタイミングで、その他のアシスト情報などを画像管理サーバ20からカメラ10に取得できるようにしてもよい(ステップS223)。このような情報取得によって、そのユーザが好む懐かしい場所の地図や画像などを、図1の10aのように、カメラ10の表示部19で確認することが可能となる。
【0106】
懐かしい場所は何箇所もある可能性があり、この場合は、最新の検索結果や、撮影場所に一番近い場所の情報として、受信情報を限定するようにしてもよい。
【0107】
図7は、上述のカメラ10における画像検索(ステップS202〜ステップS208)に呼応して、画像管理サーバ20の側が行う処理の一例を示すフローチャートである。
【0108】
これは、上述の図4に例示したフローチャートのステップS122で行われる制御に相当するものである。
【0109】
まず、ステップS301で、操作判定部26は、検索要求の発行元のカメラ10のユーザ情報を取得し、ステップS302でカメラ10から場所の情報を取得する。
【0110】
これによって、表示制御部25は、カメラ10から受信した画像に類似する画像を画像記録部22の中から検索し(ステップS303)、さらに、検索された風景画像52に基づいて、上述の図5の画像マップ68aのような地図上で、同じ場所の同じ画像を好みの画像と思う人(この場合、場所68eを含む場所69eを好みとするユーザA(図5の情報端末9のユーザ))を検索し(ステップS304)、このユーザAが好きな風景画像52を送信して(ステップS305)、カメラ10のユーザの撮影の参考とする。
【0111】
この検索によってカメラ10に送信される風景画像52は、変化判定部27による判定等で地図情報51に変化がなく、現在も残っていると思われる場所の風景画像52とすることによって、カメラ10のユーザが、これから当該場所に出向いて撮影を楽しむことができる場所である事が好ましい。
【0112】
以上説明したように、本実施の形態によれば、情報端末8やカメラ10に任意の年代の地図情報51および対応する年代の風景画像52を合わせて表示画像50として表示する場合において、地図情報51に対応する年代の風景画像52が存在しない場合でも、地図情報51に大きな変化がない場合には過去の対応する風景画像52を利用して地図情報51とともに表示画像50を構成することができる。
【0113】
これにより、地図情報51および対応する風景画像52を合わせて表示画像50を構成してユーザに提示することで、風景画像52を懐かしい場所の思いでの補助とし、ユーザが当時の風景の画像の鑑賞を楽しめるようにすることができるとともに、かつ、これを応用し、懐かしい風景画像52の撮影が可能なカメラ10を提供することができる。
【0114】
すなわち、風景画像等の画像の撮影場所や年代等の多様な属性を利用した効果的な画像鑑賞を実現することが可能となる。
【0115】
図8は、本実施の形態における情報端末8やカメラ10における画像表示の変形例を示すフローチャートであり、図9は、その概念図である。
【0116】
このように、地図と画像を連携して楽しむ方法として、図8のような表示制御も考えられる。この変形例では、年代の古い順にA年、B年、C年において、B年にのみ、図9(b)に例示されるように当該B年に対応する地図情報51b上に対応する風景画像52bがあって、その前後のA年およびC年の地図情報51a、地図情報51cを閲覧する場合に、必要に応じて、B年の地図情報51bを流用する例を説明している。
【0117】
すなわち、ステップS401からS408は、先の図4のフローチャートの処理と同様である。ステップS411からステップS415は、B年より古いA年の地図情報51aに画像がない場合、B年の風景画像52bを流用して地図情報51aとともに表示するケースである。この場合、地図情報51bと地図情報51aの間に変化がなければ、大きく景色は変わっていないだろうと推定し、風景画像52bを少し古びた調子にして(セピア色にして)セピア色風景画像52b−1として地図情報51aに表示する。これを、図9(a)にそれを示した。
【0118】
一方、B年より新しいC年では、新しい道が出来てB年とは景色が変わってしまう場合、前の図4のフローチャートの例では表示を抑止したが、この変形例の場合は、そうした変化があった場所こそ見たいという考え方もあるので、図9(c)のように、地図情報51cにおいて地図情報51bから変化があった場所には、昔のB年の風景画像52bを白黒で白黒風景画像52b−2として表示する。この制御は、図8のステップS431からステップS435で処理する。
【0119】
この場合、必要に応じて、風景画像52bを半透明の画像にして、もっと前の地図を見たくなるようにしてもよい。
【0120】
また、画像のある場所が、地図情報51a、地図情報51b、地図情報51cの地図の表示範囲の外側だが、すぐ近くにある場合は、ステップS421からステップS425の処理で、この範囲外風景画像53の縮小画像を、地図情報51a、地図情報51b、地図情報51cの外周近くに表示する。
【0121】
この場合、範囲外風景画像53を通常の画像と区別することができるようにするため、範囲外目印53aを範囲外風景画像53と共に表示する。
【0122】
必ずしも昔の思い出は、地図まで正確に覚えているわけではないので、この範囲外風景画像53を表示する工夫によって、もう少し別の場所を見れば、自分(ユーザー)の思い出の場所があることを地図を閲覧する当該ユーザーに示唆することが出来る。
【0123】
次に、上述の各実施の形態における情報端末8や情報端末9における地図や風景画像の表示処理の具体的な処理例について説明する。
【0124】
すなわち、本実施の形態での地図表示は、たとえば、インターネット等の情報ネットワーク90上に構築されたWEB(WWW)上で、情報端末8等が画像管理サーバ20の画像記録部22や地図データベース23等のデータベースからデータ取得しやすいSVG(Scalable Vector Graphics)フォーマットを想定している。このSVGフォーマットは、表示範囲の拡大、縮小に対応できるようにベクター画像の表現で図面を表記するもので、近年、多くの地図データベースがこの記述による地図データを用意している。
【0125】
図10は、地図や風景画像の表示処理の具体的な処理例を示すフローチャートである。
【0126】
本実施の形態の情報処理システムで画像表示する際には、情報端末8等は、まず、データベースにアクセスし(ステップS501)、そこから、地図情報51の画像をSVG形式で取得し、表示範囲の制御(ステップS502)に従ってビットマップ化(ラスタライゼーション)を行って、ディスプレイ8b等の表示機器に出力する(ステップS503)。
【0127】
この状態で、地図表示範囲の緯度経度範囲を算出する(ステップS504)。
【0128】
そして、ユーザーからの地図の範囲変更要求(ステップS505)や、年度変更要求(ステップS506)が発生すれば、それに従って、上述の画像管理サーバ20のデータベースの参照などからやり直す。
【0129】
一方、本実施の形態の情報処理システムの場合、風景画像52等の写真画像(撮影画像)の表示時は、単純な図形の拡大、縮小に対応したベクトルデータによるファイルではなく、より自然画の表現に優れたドットの羅列であるラスタ形式の中で、写真技術と情報ネットワーク90を介した配信技術に対応しやすいJPEGファイルでの画像取得を想定している。
【0130】
図11は、本実施の形態における写真画像の表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0131】
すなわち、画像を表示する時には、地図範囲内の画像の有無を判別し(ステップS511)、画像がない場合には上述した流用処理を行って(ステップS512)、JPEG画像を取得し(ステップS513)、ビットマップ化および画像処理を行い(ステップS514)、地図上の対応位置の画素を置き換えるようにした(ステップS515)。こうして画像の合成がなされるが、これは、図5のように情報端末8からカメラ10に画像転送することを想定して、JPEG画像化しておく(ステップS516)。
【0132】
このようにして、地図や撮影画像の合成を行う。
【0133】
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0134】
【図1】本発明の一実施の形態である情報処理装置および当該情報処理装置を含む情報処理システムの構成の一例を示す概念図である。
【図2】情報処理システムを構成するカメラの構成例を示す概念図である。
【図3】本発明の一実施の形態である情報処理システムの作用の一例を示す概念図である。
【図4】本発明の一実施の形態である情報処理装置における表示制御の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施の形態である情報処理装置によるカメラの撮影アシスト例およびカメラの制御の一例を説明する概念図である。
【図6】本発明の一実施の形態である情報処理装置によるカメラの作用の一例を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の一実施の形態である情報処理装置の作用の一例を説明するフローチャートである。
【図8】発明の一実施の形態である情報端末等における画像表示の変形例を示すフローチャートである。
【図9】その概念図である。
【図10】本発明の一実施の形態である情報処理装置における画像の表示処理の具体的な処理例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施の形態である情報処理装置における写真画像の表示処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0135】
8 情報端末
8a 端末本体
8b ディスプレイ
9 情報端末
10 カメラ
11 マイクロコントローラ
12 撮影部
13 画像メモリ
14 カメラ制御プログラム
15 GPS部
16 通信部
17 レリーズ
18 入力部
19 表示部
20 画像管理サーバ
20a 制御プログラム
21 制御部
22 画像記録部
22b 画像来歴記憶部
23 地図データベース
24 通信部
25 表示制御部
26 操作判定部
27 変化判定部
28 ユーザ検索履歴情報
29 画像処理部
50 表示画像
51 地図情報
51a 地図情報
51b 地図情報
51c 地図情報
52 風景画像
52a 風景画像
68a 画像マップ
68e 場所
69a 場所
69e 場所
90 情報ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
年代ごとの複数の地図データを記憶する第1記憶手段と、
風景画像を撮影位置および撮影時間と対応付けて記憶する第2記憶手段と、
上記年代の異なる複数の地図データの変化を判定する変化判定部と、
上記変化判定部の変化判定に従って、上記指定した場所に対応する、第2記憶手段に記憶された風景画像の表示を変更する表示制御部と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
上記表示制御部は、上記地図データに変化があるかどうかに従って、上記風景画像の調子を変更して表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
上記表示制御部は、上記地図データに変化があるかどうかに従って、上記第2記憶手段から検索する画像を変更して上記表示変更することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
上記表示制御部は、上記地図データに変化がない場合は、過去の風景画像を代用表示することを特徴とする請求項2、または請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
上記表示制御部は、上記風景画像を上記地図データによる地図画像に合成表示することを特徴とする請求項2、または請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
所定の場所を指定して風景画像を鑑賞するための情報処理装置の制御方法において、上記所定の場所の年代ごとの地図データの変化を判定するステップと、上記変化判定の結果から検索された風景画像を変更するステップと、上記変更された風景画像を表示させる表示ステップとを有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項7】
場所を指定して風景画像を鑑賞するための情報処理装置の制御プログラムにおいて、年代ごとの複数の地図データを記憶する第1記憶手段から上記年代の異なる複数の地図データの変化を判定する変化判定ステップと、上記変化判定部の変化判定に従って、風景画像を撮影位置および撮影時間と対応付けて記憶する第2記憶手段から検索される、上記風景画像を変更して表示させる表示制御ステップと、を備えたことを特徴とする情報処理装置の制御プログラム。
【請求項8】
上記表示制御ステップは、上記地図データに変化があるかどうかに従って、上記風景画像の調子や内容を変更して表示することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置の制御プログラム。
【請求項9】
年代ごとの複数の地図データを記憶する第1記憶手段と、風景画像を撮影位置および撮影時間と対応付けて記憶する第2記憶手段と、上記年代の異なる複数の地図データの変化を判定する変化判定部と、上記変化判定部の変化判定に従って、指定した場所に対応して上記第2記憶手段から検索される風景画像を変更する表示制御部と、を備えた情報処理装置と通信する通信部と、
上記情報処理装置との通信結果を表示する表示部と、
を有することを特徴とするカメラ。
【請求項10】
上記カメラは、上記場所の指定が可能な操作部を有し、上記通信部を介して上記情報処理装置に、上記場所指定結果を送信することを特徴とする請求項9に記載のカメラ。
【請求項11】
情報処理装置と連携して、指定した場所の風景画像を表示するカメラの制御方法において、上記カメラが上記指定場所の場所データを上記情報処理装置に送信する送信ステップと、上記情報処理装置が、送信年代の異なる複数の地図データの変化を判定する判定ステップと、上記変化判定に従って検索を変更して得られた結果としての画像を、上記カメラが受信して表示する表示ステップとを有することを特徴とするカメラの制御方法。
【請求項12】
場所を指定するステップと、画像を検索表示するステップと、を有するカメラの制御プログラムにおいて、年代ごとの複数の地図データを記憶する第1記憶手段から上記年代の異なる複数の地図データの変化を判定し、上記変化判定部の変化判定に従って、画像を撮影位置および撮影時間と対応付けて記憶する第2記憶手段を利用して、上記検索画像を変更する情報処理装置と通信する通信ステップと、
を有することを特徴とするカメラの制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−41593(P2013−41593A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−207773(P2012−207773)
【出願日】平成24年9月21日(2012.9.21)
【分割の表示】特願2007−287157(P2007−287157)の分割
【原出願日】平成19年11月5日(2007.11.5)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】