情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びその制御プログラム
【課題】寄付をしたい者の寄付を行なう際の心理的ハードルを下げること。
【解決手段】店舗端末、ユーザ端末、および寄付仲介者端末とネットワークを介して接続可能な情報処理装置であって、店舗端末から指定された寄付対象データを蓄積する寄付対象データベースと、ユーザによる支払履歴データを寄付対象データに対応付けて蓄積する支払履歴データベースと、支払履歴データベースに蓄積された支払履歴データに基づいて、寄付金額を算出する算出手段と、寄付仲介者端末に対して、寄付金額の算出に使用された支払履歴データを提供する提供手段と、を備えたことを特徴とする。
【解決手段】店舗端末、ユーザ端末、および寄付仲介者端末とネットワークを介して接続可能な情報処理装置であって、店舗端末から指定された寄付対象データを蓄積する寄付対象データベースと、ユーザによる支払履歴データを寄付対象データに対応付けて蓄積する支払履歴データベースと、支払履歴データベースに蓄積された支払履歴データに基づいて、寄付金額を算出する算出手段と、寄付仲介者端末に対して、寄付金額の算出に使用された支払履歴データを提供する提供手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、寄付の機会を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
社会が成熟するにつれ、消費者の寄付に対する意識が変わり、寄付への関心が高まっている(マーケティング3.0)。
【0003】
寄付を行なう仕組みとしては、特許文献1に示されているように、ネットワークを用いて多数の閲覧者から寄付を集る技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-230239号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、寄付のみを目的としてネットワークを介して寄付の申込みを受け付けるものであって、寄付行為への心理的なハードルを下げることができなかった。
【0006】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
店舗端末、ユーザ端末、および寄付仲介者端末とネットワークを介して接続可能な情報処理装置であって、
前記店舗端末から指定された寄付対象データを蓄積する寄付対象データベースと、
ユーザによる支払履歴データを前記寄付対象データに対応付けて蓄積する支払履歴データベースと、
前記支払履歴データベースに蓄積された前記支払履歴データに基づいて、寄付金額を算出する算出手段と、
前記寄付仲介者端末に対して、前記寄付金額の算出に使用された前記支払履歴データを提供する提供手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
店舗端末、ユーザ端末、および寄付仲介者端末とネットワークを介して接続可能であり、
前記店舗端末から指定された寄付対象データを蓄積する寄付対象データベースと、
ユーザによる支払履歴データを前記寄付対象データに対応付けて蓄積する支払履歴データベースと、
を有する情報処理装置の制御方法であって、
前記支払履歴データベースに蓄積された前記支払履歴データに基づいて、寄付金額を算出する算出ステップと、
前記寄付仲介者端末に対して、前記寄付金額の算出に使用された前記支払履歴データを提供する提供ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
店舗端末、ユーザ端末、および寄付仲介者端末とネットワークを介して接続可能であり、
前記店舗端末から指定された寄付対象データを蓄積する寄付対象データベースと、
ユーザによる支払履歴データを前記寄付対象データに対応付けて蓄積する支払履歴データベースと、
を有する情報処理装置の制御プログラムであって、
前記支払履歴データベースに蓄積された前記支払履歴データに基づいて、寄付金額を算出する算出ステップと、
前記寄付仲介者端末に対して、前記寄付金額の算出に使用された前記支払履歴データを提供する提供ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、寄付をしたい者の寄付を行なう際の心理的ハードルを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの手続の処理の流れを示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの手続の処理を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2実施形態における手続の処理を示すシーケンス図である。
【図6A】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置の手続の流れを示すフローチャートである。
【図6B】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【図7A】本発明の第2実施形態における店舗端末における処理の流れを示すフローチャートである。
【図7B】本発明の第2実施形態における店舗端末における処理の流れを示すフローチャートである。
【図7C】本発明の第2実施形態における店舗端末における処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態におけるユーザ端末における処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施形態におけるNPO端末における処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2実施形態におけるユーザ端末の表示画面を示す図である。
【図11A】本発明の第2実施形態におけるユーザ端末の表示画面を示す図である。
【図11B】本発明の第2実施形態におけるユーザ端末の表示画面を示す図である。
【図12】本発明の第2実施形態におけるユーザ端末の表示画面を示す図である。
【図13】本発明の第2実施形態におけるユーザ端末の表示画面を示す図である。
【図14】本発明の第2実施形態における店舗端末の表示画面を示す図である。
【図15】本発明の第2実施形態における店舗端末の表示画面を示す図である。
【図16】本発明の第2実施形態における店舗端末の表示画面を示す図である。
【図17】本発明の第2実施形態における店舗端末の表示画面を示す図である。
【図18】本発明の第2実施形態における店舗端末の表示画面を示す図である。
【図19】本発明の第2実施形態における店舗端末の表示画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して、例示的に詳しく説明記載する。ただし、以下の実施の形態に記載されている、構成、数値、処理の流れ、機能要素などは一例に過ぎず、その変形や変更は自由であって、本発明の技術範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
【0013】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理装置100について、図1を用いて説明する。情報処理装置100は、店舗端末111、ユーザ端末112、および寄付仲介者端末113とネットワーク140とを介して接続可能である。
【0014】
図1に示すように、情報処理装置100は、寄付対象データベース101と、支払履歴データベース102と、算出部103と、提供部104とを含む。寄付対象データベース101は、店舗端末111から指定された寄付対象データを蓄積する。支払履歴データベース102は、ユーザによる支払履歴データを寄付対象データに対応付けて蓄積する。
【0015】
算出部103は、支払履歴データベースに蓄積された支払履歴データに基づいて、寄付金額を算出する。提供部104は、寄付仲介者端末113に対して、寄付金額の算出に使用された支払履歴データを提供する。
【0016】
以上の構成により、本実施形態によれば、寄付をしたい者の寄付を行なう際の心理的ハードルを下げることができる。
【0017】
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態に係る情報処理装置(以下、サーバという。)203について、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係るサーバ203を含む情報処理システムを用いて寄付を行なう場合の一連の流れを説明するための図である。
【0018】
まず始めに、本実施形態において寄付を受け付ける商品またはサービスとは、商品またはサービスを提供する者が、代金の一定額をNPO団体などの寄付仲介者に寄付することを明示した寄付対象商品またはサービスのことをいう。ここで、代金の一定金額とは、商品またはサービスの価格のうちの一定金額(例えば一律20円)や、一定の割合(例えば価格の5%)や、寄付額の上限または下限を決めてユーザからの言い値の金額のようにしてもよいが、これらに限られるものではない。
【0019】
ユーザ201は、ユーザ端末202を用いて専用のアプリケーションをダウンロードして会員登録を行なう(S211)。サーバ203はユーザ201から登録情報を受け付けてデータベース(不図示)にユーザ情報を登録する。店舗端末204はユーザ201に提供するサービスのうち、寄付を受け付ける商品またはサービスの情報をサーバ203に登録する(S212)。サーバ203は、登録したユーザ201に、寄付対象の商品またはサービスの情報を送信する(S213)。なお、本実施形態において、専用のアプリケーションとは、寄付対象商品または寄付対象役務(以下、寄付対象サービスという)の提供を行なう店舗等を検索できるアプリケーションである。また、寄付対象の商品またはサービスの情報については、ユーザが自ら検索してもよい。
【0020】
サーバ203は、店舗端末204にデイリーパスワードを送信する(S214)。ユーザ201は店舗での会計時にデイリーパスワードを受け取ると(S215)、ユーザ端末202を用いてデイリーパスワードを入力してサーバに送信する(S216)。サーバ203は、デイリーパスワードの入力をユーザ端末202から受け付けて、寄付対象の商品またはサービスの売上金額を把握すると、店舗端末204から定期的に送られる寄付対象商品または寄付対象サービスの売上金額と対比する(S217)。
【0021】
サーバ203は、ユーザ端末202から受け付けた寄付対象商品またはサービスに対する支払履歴と、店舗端末204から送信された寄付対象商品または寄付対象サービスの売上金額から算出した合計寄付額を、寄付を受け付けるNPO205に送信する(S218)。サーバ203は、店舗端末204にも寄付合計額を送信する。店舗は、受け付けた寄付合計額を本社に通知すると、本社は各店舗の寄付額を集計してNPO205に支払う(S219)。なお、寄付合計額のNPO205への支払いは、店舗毎に寄付額を集計してNPO205に支払う方法であっても良く、また、これに限られるものではない。NPO205は店舗から寄付を受け付けると、寄付先206に寄付を行なう(S221)。NPOの端末205は、支援実績をサーバ203に送信する(S223)。サーバ203は、寄付金を使用した支援実績として支援実績のレポートを店舗端末204に送信し(S225)、ユーザ端末202にも送信する(S226)。
【0022】
本実施形態におけるユーザ端末202、サーバ203、店舗端末204およびNPO端末205の処理の流れを、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態に係るサーバ203を含む情報処理システムの手続の処理を示す図である。
【0023】
まず、ステップS301において、ユーザ201はユーザ端末202を用いてサーバ203にアクセスして会員登録する。ステップS303において、商品またはサービスの提供の対価として支払った料金の一部を寄付する商品またはサービスの提示をサーバ203は店舗端末204から受け付けて、店舗情報および商品またはサービス情報をデータベースに登録する。ステップS305において、データベースに格納された商品またはサービス情報をユーザ端末202に表示する。ステップS307において、ユーザ201により選択された商品またはサービス情報をユーザ端末202にダウンロードする。
【0024】
ステップS309において、サーバ203は商品またはサービスの提供を受けるユーザに対して提示するデイリーパスワードを店舗端末204に発行する。ステップS311において、デイリーパスワードを提示されたユーザ201によりユーザ端末202にデイリーパスワードが入力される。ステップS313において、ユーザ端末202は、入力されたデイリーパスワードをサーバ203に送信する。サーバ203は、送信されたデイリーパスワードを確認し、商品またはサービスの売上情報をデータベースに蓄積する。ステップS315において、サーバ203はユーザごとに記憶した商品またはサービスの購入実績に基づく寄付実績をユーザ端末202に送信する。ステップS317において、サーバ203は、商品またはサービスの提供に基づくデイリーパスワードの入力数、および商品またはサービスの売上実績を店舗端末204に送信する。ステップS319において、店舗端末204は、サーバ203から送信された、商品またはサービスの提供に伴い入力されたデイリーパスワードの履歴(支払履歴)と、商品またはサービスの売上情報とから算出された寄付額をNPOに支払う。ステップS321において、NPOは支払われた寄付金を使用する。ステップS323において、NPO端末205は、寄付金の支援実績をサーバ203に送信する。ステップS325において、サーバ203は、ユーザ端末202に寄付金の支援実績を送信し、ステップS327において、店舗端末204にも寄付金の支援実績を送信する。
【0025】
(各構成の機能)
次に、図4は、本実施形態に係るサーバ203を含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。サーバ203は、寄付対象データベース401と、支払履歴データベース402と、算出部403と、提供部404と、支払通知受信部405とを備える。サーバ203は、さらに、発行部406と、売上通知受信部407と、売上額データベース408と、比較部409と、用途登録部410とを備える。サーバ203は、ネットワーク440を介して、店舗端末204と、ユーザ端末202と、NPO端末205と通信可能に接続されている。
【0026】
寄付対象データベース401は、店舗端末204から指定された寄付対象商品または寄付対象サービスに関する寄付対象データを蓄積する。この寄付対象データは、本実施形態においては、寄付対象商品または寄付対象サービスの価格や、画像または動画の他に、寄付額、寄付対象期間、寄付金を支払う寄付仲介者であるNPO(NPO:Nonprofit Organization、Not-for-Profit Organization)の名称や寄付国、商品またはサービスを提供する店舗情報を含む。さらに、寄付対象データには、寄付対象が飲食物である場合にはカロリー、寄付対象が商品である場合には生産地情報などを含むが、これらに限られるものではない。
【0027】
支払履歴データベース402は、寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を受けたユーザ201による金銭の支払いに関する支払履歴データを蓄積する。この支払履歴データは、本実施形態においては、ユーザごとに、提供を受けた商品またはサービスの名称と、金銭の支払いを行なう際に取得したデイリーパスワードの入力情報とを含むが、これらに限られるものではない。また、支払履歴データベース402は、算出部403が算出した寄付額を蓄積し、ユーザ端末202からのアクセスに応じて、寄付額を閲覧可能に提供する。
【0028】
算出部403は、支払履歴データベース402に登録されたユーザ201による支払履歴データに基づいて、店舗がNPOに対して支払うべき寄付額を算出する。提供部404は、NPO端末205に対して、寄付額の算出に使用された支払履歴データを提供する。提供部404は、支払履歴データを、支払履歴データベース402から取得する。
【0029】
支払通知受信部405は、ユーザ端末202から、寄付対象商品または寄付対象サービスに対して寄付金を含む金銭を支払った旨の通知を、ネットワーク440を介して受け取る。この通知は、本実施形態において、デイリーパスワード(図2のS214、S216、図3参照)の入力をユーザ端末202から行なうことにより行なっているが、これに限られるものではない。
【0030】
発行部406は、店舗端末204に対してパスワードを発行する。本実施形態においては、このパスワードはデイリーパスワードとして日ごとに発行し、店舗端末204に送信する。パスワードの発行は、日ごとに限られるものではなく、あらかじめ定めた期間に応じて定期的に発行するものとする。また、発行先を店舗端末204に限るものではなく、各店舗を統括する地域ごとの本部の端末や、地域を統括する統括本部の端末なども含まれる。
【0031】
売上通知受信部407は、店舗端末204から受け取った寄付対象商品または寄付対象サービスに関する売上額の通知を受け取る。売上額は、あらかじめ定めた一定期間ごとにおける店舗の売上額である。売上額データベース408は、売上通知受信部407が店舗端末204から受け取った売上額データを蓄積する。
【0032】
比較部409は、一定期間に支払履歴データベース402に蓄積された支払額の総額と、一定期間に売上額データベース408に蓄積された売上額の総額とを比較する。比較部409は、一定期間の支払額の総額を支払履歴データベース402から取得し、売上額の総額を売上額データベース408からそれぞれ取得して、両者を比較する。
【0033】
用途登録部410は、NPO端末205から寄付金の用途情報(支援実績)を受信して、ユーザ端末202により閲覧可能に登録する。また、用途登録部410は、寄付金の用途情報(支援実績)を店舗端末204により閲覧可能に登録することも可能である。
【0034】
(寄付金額の算出)
ここで、算出部403による寄付額の算出方法について説明する。算出部403は、支払通知受信部405がユーザ端末202から寄付対象商品または寄付対象サービスに対して寄付金を含む金銭を支払った旨の通知を受け取ると、この通知に基づいて更新される支払履歴データに基づいて寄付額を算出する。また、算出部403は、売上通知受信部407が、店舗端末204から受け取った寄付対象商品または寄付対象サービスに関する売上額を蓄積した売上額データベース408から取得した売上額データに基づいて寄付額を算出する。
【0035】
寄付額の算出は、具体的には、[1]支払履歴データベース402に蓄積された支払履歴データの支払額の総額に基づいて寄付額を算出する。[2]支払履歴データベース402に蓄積された支払履歴データの支払額の総額と、寄付対象または寄付対象サービスの売上額の総額とを比較する。その上で、支払額の総額が売上額の総額より多い場合には、売上額の総額に基づいて寄付額を算出し、支払額の総額が売上額の総額より少ない場合には、支払額の総額に基づいて寄付額を算出する。[3]支払履歴データベース402に蓄積された支払履歴データの支払額の総額に基づいて寄付額を算出する。
【0036】
(シーケンス図)
図5は、ユーザ端末202、サーバ203、店舗端末204、およびNPO端末205を含む情報処理システムの手続の処理を示すシーケンス図である。
【0037】
まず始めに、サーバ203に、店舗端末204とNPO端末205とユーザ端末202とが登録するまでについて説明する。ステップS501において、サーバ203は、店舗端末204にID(identification)を付与する。ステップS503において、サーバ203は、NPO端末205にIDを付与する。ステップS505において、サーバ203は、店舗端末204からのログインを受け付ける。ステップS507において、サーバは、NPO端末205からのログインを受け付ける。ステップS509において、ユーザ端末202は、専用アプリケーションをダウンロードする。ステップS511において、ユーザ端末202からサーバにユーザ登録を行なう。ユーザ登録の登録内容としては、ユーザ名やユーザの属性等を入力する。なお、本実施形態において、属性とは、年代と、性別と、居住・通学・勤務エリアのことであるが、これらに限るものではない。ステップS513において、サーバ203は、店舗端末204から送信された店舗情報と、NPO端末205から送信されたNPO情報と、ユーザ端末202から送信されたユーザ情報とを登録する。ステップS515において、店舗端末204は、寄付対象商品または寄付対象サービスと、それらの画像または動画と、寄付対象額とをサーバ203に送信する。ステップS517において、サーバ203は、店舗端末204から受信した寄付対象商品または寄付対象サービスなどの寄付情報を寄付対象データベース401に登録する。
【0038】
次に、ユーザ201が店舗において寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を受ける前に行なうことについて説明する。ステップS519において、ユーザ端末202はお得な飲食店情報などのエリア情報を検索する。ステップS521において、サーバ203は、ユーザ端末202からの要求に応じてユーザ201の検索条件に適合した寄付対象商品または寄付対象サービスの情報を送信する。なお、本実施形態においては、検索条件として、鉄道の路線名または駅名や、都道府県名や市区町村名や町名などを挙げるが、これらに限られるものではない。一方、ステップS523において、サーバ203は、登録した店舗端末204に対してデイリーパスワードを送信する。
【0039】
さらに、寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を受ける場面について説明する。ステップS525において、ユーザ端末202は、寄付情報をサーバ203からダウンロードする。ステップS527において、ユーザ端末202は表示部にダウンロードした寄付情報を表示する。ステップS529において、ユーザ201は、店舗にて寄付対象サービスの提供を受けると、料金の支払い時にユーザ端末202に表示した寄付情報を店舗の従業員に提示する。ステップS531において、店舗従業員は提示された寄付情報をチェックする。ステップS533において、店舗従業員は寄付情報をチェックしてユーザ201が提供を受けた寄付対象サービスと店舗が登録した寄付対象サービスとが一致することを確認すると、ユーザ201にデイリーパスワードを教える。なお、ここで本実施形態においては寄付情報の提示を受けたことを条件として、割引サービスを提供しても良い。このようにすれば、より一層ユーザの寄付に対する心理的ハードルを下げる事ができる。ステップS535において、ユーザ端末202からデイリーパスワードを入力する。ステップS537において、ユーザ端末202は、入力したデイリーパスワードをサーバ203に送信する。
【0040】
ステップS539において、サーバ203は、ユーザ201による寄付対象サービスの購入履歴を支払履歴データベース402に蓄積する。ステップS541において、サーバ203の売上通知受信部407は、店舗端末204に一定期間の寄付対象商品または寄付対象サービスが利用された支援実績と、この支援実績に基づく寄付金額とを送信する。また、ステップS543において、サーバ203は、ユーザ端末202にユーザによる寄付対象サービスを利用した実績を送信する。ステップS545において、サーバ203は、売上額データベース408に蓄積した一定期間における寄付対象商品または寄付対象サービスの売上額を計算する。ステップS547において、サーバ203の提供部404は、寄付対象商品または寄付対象サービスの売上額をネットワーク440を介してNPO端末205に送信する。ステップS549において、NPOは寄付対象商品または寄付対象サービスの売上額に基づいて寄付額の内訳を確認する。この寄付額の内訳の確認は、サーバ203から送信された寄付対象商品または寄付対象サービスの売上額と、店舗から寄付された寄付額とに基づいて行なう。
【0041】
ステップS551において、NPOは寄付金を利用して必要な援助を寄付先に行なうと、ステップS553において、NPO端末205は、作成した寄付金の利用レポートとして支援実績をサーバ203に送信する。ステップS555において、サーバ203は、受信した支援実績をデータベースに蓄積する。ステップS557において、サーバ203は、支援実績をユーザ端末202に送信する。また、ステップS559において、サーバ203は、支援実績を店舗端末204に送信する。ステップS561において、ユーザ端末202は、寄付額や寄付回数などの寄付実績や、NPOによる寄付金の利用レポートを表示部に表示する。ステップS563において、店舗端末204は、寄付額や寄付先や、寄付先における支援実績を店舗に設置した表示部などに表示する。
【0042】
(サーバにおける処理の流れ)
図6Aおよび6Bは、サーバ203における処理の流れを示すフローチャートである。まず図6Aについて説明する。サーバ203は、ステップS601において、ユーザ端末202からのアプリケーションのダウンロードの要求を受信すると、要求に応じてアプリケーションを送信する。ステップS603において、ユーザ端末202からの会員登録を受け付けて、ユーザ情報をデータベースに登録する。次に図6Bについて説明する。ステップS611において、サーバ203は、ユーザ端末202からログイン情報を受け付け、検索条件に適合する寄付対象商品または寄付対象サービスを提供する店舗情報を送信する。ステップS613において、サーバ203は、ユーザ端末202から特定の寄付対象商品または寄付対象サービスの情報の取得を受け付けると、寄付対象商品または寄付対象サービスの情報を送信する。ステップS615において、サーバ203は、ユーザ端末202からデイリーパスワードの入力を受け付ける。ステップS617において、サーバ203は、ユーザごとに寄付実績を蓄積する。
【0043】
(店舗端末における処理の流れ)
図7A乃至7Cは、店舗端末204における処理を示すフローチャートである。図7AのステップS701において、店舗端末204はIDを入力する。ステップS703において、店舗端末204はサーバ203にログインする。ステップS705において、店舗端末204は、寄付対象とする商品またはサービスと、それらの画像または動画と、価格と、寄付対象額とを登録する。次に、図7Bについて説明する。ステップS711において、店舗端末は、日付が変わったか否か判断し、日付が変わっている場合にはステップS713に進む。ステップS713において、店舗端末204は、サーバ203からデイリーパスワードを取得する。ステップS715において、店舗において、ユーザからの要求に応じてパスワードを開示する。図7Cについて説明する。ステップS721において、店舗端末204は、サーバ203から定期的に寄付対象商品または寄付対象サービスの利用実績を取得する。ステップS723において、店舗端末204は、寄付対象商品または寄付対象サービスの売上額をサーバ203に送信する。
【0044】
(ユーザ端末における処理の流れ)
図8は、ユーザ端末202における処理を示すフローチャートである。図8のステップS803において、ユーザ端末202は、寄付対象商品または寄付対象サービスに関する情報を取得する。ステップS805において、ユーザ端末202は、デイリーパスワードを入力する。ステップS807において、ユーザ端末202は、サーバから寄付実績を取得する。ステップS809において、ユーザ端末202は、寄付対象商品または寄付対象サービスの利用実績と、寄付金総額と、NPOによる支援実績と、支援の現状を示す画像または動画とをサーバ203から取得する。
【0045】
(NPO端末における処理の流れ)
図9はNPO端末(寄付仲介者端末)205における処理の流れを示すフローチャートである。ステップS901において、NPO端末205はIDを入力する。ステップS903において、NPO端末205は、サーバ203にログインする。ステップS905において、店舗毎または寄付対象商品または寄付対象サービス毎の売上額の総額を確認する。ステップS907において、NPO端末205は、寄付額の承認を行なう。ステップS909において、NPO端末205は、支援実績を報告するために作成したレポート、画像、動画などをサーバ203に登録する。
【0046】
(ユーザ端末の表示画面)
図10〜図13は、ユーザ端末202の表示画面を示す図である。図10は、ユーザ201が寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を受けた履歴を示す表示画面である。
【0047】
ユーザ端末の表示画面1000は、マイページ1001と、ロゴ1002と、会員登録ボタン1018と、支援実績ボタン1019とを画面の上下に有する。マイページ1001は、現在表示している画面がアプリケーションに登録したユーザの専用ページであり、寄付の支援実績1003や、寄付金総額1008や、寄付対象商品などの利用履歴(利用実績)1010などを閲覧することができる構成である。
【0048】
ロゴ1002は、寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を行なう店舗等を検索できるダウンロード可能なアプリケーションを示すロゴである。ユーザID1004は、ユーザのIDを表示する。アイコン1005は、現在のユーザの状態を示す。例えば、ユーザが会員登録する際に設定したユーザの写真など、ユーザを表示するものである。ランク1006は、ユーザの現在の寄付実績に応じたランクを表示する。このランクは、例えば、他のユーザの寄付額の多少で決まる相対的なランクでも良く、また、アプリケーションにおいてあらかじめ定められた一定の条件を超えることで決まる絶対的なランクでもよい。次のランク1007は、現在のランク1006から次のランクに到達するまでに必要な寄付金額、寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を受ける回数などを示す。募金総額1008は、ユーザのこれまでの寄付金額の総額である。提供食数1009は、ユーザがこれまで提供を受けた飲食物の総数である。
【0049】
利用履歴1010は、直近10件までの利用履歴を表示する。具体的には、1011に示すように、「店舗」と、店舗で提供を受けた「メニュー」と、提供を受けたメニューの「カロリー」と、メニューの「価格」である。店舗検索1012は、ユーザが提供を希望する商品またはサービスの提供を受けるために店舗を検索する際に用いられる。周辺検索1013は、ユーザの現在地の情報をGPS(Global Positioning System)から取得した情報に基づいて導き出し、その周辺にある寄付を行なえる飲食店などの寄付情報を検索する。この寄付情報は、サーバ203の寄付対象データベース401蓄積されている、寄付対象商品または寄付対象サービスに関する情報である。フリーワード1014は、テキスト入力欄1015に寄付情報を検索するための検索ワードとして、店舗名称、住所の一部などを自由に入力可能であることを示す。検索ワードの入力が済むと、検索1016を押下して検索を開始する。駅指定1017は、検索したい寄付情報を駅名から検索するためのものである(図11A、図11B参照)。
【0050】
次に、図11Aおよび11Bは、駅を指定して寄付情報を検索するための表示画面である。図11Aは、都道府県ごとに駅名を検索するためのユーザ端末の検索表示画面である。指定駅検索(都道府県)1101は、図11Aに表示されている画面において、都道府県毎の駅名から寄付情報を検索するための用いられるものである。関東1102、関西1104は、検索する駅名を関東、関西、北陸、東北、四国のように地方に大別して検索する際に用いられる。画面上の表示を上下にスクロールすることにより、北陸、東北なども表示でき、選択することが可能である。次に、都道府県名を表示する1103および1104は、駅名を都道府県から検索する際に用いられる。都道府県名も、地方表示と同様に画面表示を上下にスクロールすることにより表示でき、選択可能である。戻るボタン1106は、現在表示している画面の前の画面に戻る際に用いる。本実施形態では図11のマイページに戻る設定であるが、これに限られるものではない。
【0051】
図11Bは、東京都内を運行する各路線から寄付情報を検索するためのユーザ端末の検索表示画面である。東京1111には、東京都内を運行する路線を表示する。路線名1112には、浅草線、五日市線など、五十音順に東京都内を運行する各路線を表示する。また、この路線名1112は、ユーザが登録した路線順に表示しても良く、さらに、ユーザの利用頻度が高い路線を上位に表示しても良い。画面を上下にスクロールすることにより、東京都内を運行するすべての路線を閲覧し、選択することが可能である。戻るボタン1106を押下すると、本実施形態ではマイページ(図11)に戻る設定であるが、図11Aの各都道府県を選択する画面に戻る設定でもよい。なお、路線名を選択すると、路線内のすべての駅名を表示する画面に移行するが、本実施形態では省略する。
【0052】
図12は、地名を指定して寄付情報を検索するための表示画面である。地域検索(市区一覧)1201は、都道府県ごとに地名を検索するためのユーザ端末の検索表示画面である。東京1202には、東京都内の区名および市町村名を表示する。区名および市町村名1203には、足立、荒川など、五十音順に23区名を表示し、画面を下にスクロールすることにより、市町村名を閲覧可能である。戻るボタン1106を押下すると、本実施形態では都道府県名を表示する画面(不図示)に戻る設定であるが、マイページに戻る設定でも良く、設定はこれらに限られない。
【0053】
図13は、寄付仲介者であるNPOにより寄付先で行なわれた支援実績を表示する画面表示である。この画面表示は、図2のステップS226、または図3のステップS327でユーザ端末202に送信される支援実績である。
【0054】
支援実績1301は、表示画面が支援実績を表示していることを示す。画面1302は、支援実績の内容として説明欄1303と写真欄1304とを有する。説明欄1303は、「……。今回は…○○国の××地域に小学校を建てました。……」のようにNPOが集めた寄付金で実際に行なった支援活動を報告する。そして、写真欄1304は、建設した小学校の写真を掲載する。またビデオボタン1305を押下すると、小学校建設に関する動画を視聴することが可能である。なお、本実施形態のおいては、ビデオボタン1305を押下するとインターネットの動画共有サイトであるYouTube(登録商標)を起動して、動画を視聴することが可能であるが、動画の視聴方法はこれに限られるものではない。
【0055】
(会員登録画面)
図14は、ユーザの会員登録画面を示す図である。会員登録1401は、本画面のタイトルを示す。詳細情報1402は、ログインIDと、パスワードと、facebook(登録商標)から属性情報を取得するボタンと、メールアドレスと、性別と、年代と、居住または勤務地域とを含む。また、連携ボタン1403は、facebook(登録商標)またはTwitter(登録商標)との連携を選択可能である。登録または更新ボタン1404は、会員情報の詳細情報1402を更新する場合に押下する。本実施形態においては、facebook(登録商標)またはTwitter(登録商標)との連携を可能とするが、本発明はこれらのソーシャルネットワーキングサービス(SNS:Social Networking Service)に限ることなく、他のSNSとの連携を行なうことが可能である。そして、SNSとの連携を行なうことにより、ユーザは自身の寄付行為を友人、知人等の他のユーザと共有することが可能となり、寄付行為を能動的に行なうことに繋がる。
【0056】
(店舗端末の表示画面)
図15は、店舗端末204を用いてアプリケーションにログインするための表示画面を示す図である。表示画面1500は、店舗ユーザログイン1501と、ロゴ1502と、店舗ID1503と、パスワード1504と、ログインボタン1505と、メッセージ表示領域1506とを備える。店舗ユーザログイン1501は、現在表示されている画面がユーザログイン画面であることを示す。店舗ID1503は、店舗のIDを入力する欄であり、パスワード1504は、パスワードを入力する欄である。ログインボタン1505は、店舗IDおよびパスワード入力後に押下する。メッセージ表示領域1506は、ログインに失敗した場合などにその旨のメッセージを表示する。
【0057】
図16は、店舗端末204のログイン後のホーム画面を示す図である。店舗ユーザメニュー1601は、登録済みの店舗端末204に表示される画面を示す。店舗情報編集1602は、店舗内容を登録、変更、修正等する際に用いる。デイリーパスワード1603は、サーバ203から定期的に送信されるパスワードを確認する際に用いる(図3のS309、図5のS523参照)。デイリーパスワード1603は、寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を受けるユーザに通知する(図3のS311、図5のS533参照)。寄付対象商品または寄付対象サービスの利用実績1604は、ユーザによる寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を受けた実績を示すものである。利用実績はサーバ203の支払履歴データベース402に逐次蓄積されるので、店舗端末204から最新の利用状況を確認することが可能である。コメント1605は、ユーザ端末202において入力された店舗に対するコメントを表示する欄である。ログアウト1606は、押下するとログアウトする。
【0058】
図17は、店舗情報を登録するための表示画面を示す図である。店舗情報登録・編集1701は、本画面のタイトルを示し、店舗情報の登録または編集を行なう画面であることを示す。店舗ID1702は、サーバ203から店舗ごとに付与されたIDを入力する欄である。パスワード1703は、登録時に設定したパスワードを入力する欄である。寄付情報1704は、店舗画像、メニュー画像、メニュー名称、カロリー、価格、店舗住所、店舗座標、営業時間、自由欄を有する。店舗情報には、店舗外観や内装などの画像を登録する。メニュー画像には、寄付対象商品または寄付対象サービスの画像を登録する。カロリーには、寄付対象商品または寄付対象サービスのカロリーを入力する。価格には、寄付対象商品または寄付対象サービスの価格を入力する。店舗住所には店舗の住所を入力する。店舗座標には、住所地の座標(緯度、経度)を入力する。営業時間には、店舗の営業時間を入力する。自由欄には、店舗からユーザへのメッセージを入力する。本実施形態においては、店舗の休業日を入力している。
【0059】
アクセス情報1705は、都道府県名、路線名、最寄り駅名、最寄り駅から徒歩による所要時間を表示する。有効期限1706は、登録した寄付対象商品または寄付対象サービスの寄付対象としての期限を示す。本実施形態においては、2011年10月31日が海鮮サラダの寄付対象期限であることを示す。設定ボタン1707を押下すると入力された情報が登録され、または編集内容が登録される。キャンセルボタン1708を押下すると、入力した情報はすべて抹消されて、情報は登録されない。
【0060】
図18は、デイリーパスワードの入力画面を示す図である。デイリーパスワード1801は、本画面のタイトルを示す。デイリーパスワードの表示欄1802は、サーバ203から送信されたデイリーパスワード(4桁)を表示する。本実施形態においてはデイリーパスワードを4桁に設定しているが、これに限られるものではない。寄付対象商品または寄付対象サービスの画像1803は、対象商品またはサービスの画像を表示して、デイリーパスワードの対象商品または対象サービスを明示することで、他の商品またはサービスとの混同を防止するものである。寄付対象詳細情報1804は、寄付対象商品または寄付対象サービスのメニュー名とカロリーと価格と寄付対象の期限とを示す。本実施形態においては、メニュー名:海鮮サラダ、カロリー:150kcal、価格680円、有効期限2011/10/31であることを示す。戻るボタン1805を押下して、ホーム画面(図16)に戻ってもよい。
【0061】
図19は、寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を受けたユーザに関するデータを示す図である。このデータは、サーバ203の支払履歴データベース402に蓄積された支払履歴データに基づいてサーバ203のデータ生成部(不図示)において生成されるものである。寄付対象商品または寄付対象サービスの利用実績1901は、本画面のタイトルを示し、ユーザによる利用実績を表示する画面であることを示す。日別/月別1902は、グラフ1903を日別表示または月別表示することを選択するボタンである。なお、日別表示は、当日を含む過去30日分の情報を表示する。また、月別表示は、当月を含む過去12ヶ月分の情報を表示する。なお、本実施形態においては、日別表示は過去30日分とし、月別表示は過去12ヶ月分としているが、本発明における日別表示または月別表示はこれらに限られるものではない。グラフ1903は、10代〜60代までの年代ごとに、寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を受けた世代の分布を棒グラフで表示する。本実施形態における棒グラフは、30代の利用実績が突出していることを示し、次いで20代の利用実績、40代の利用実績を表示する。戻るボタン1904を押下すると、店舗ユーザメニュー(図16参照)に戻ってもよい。
【0062】
以上の構成および動作において、本実施形態における情報処理装置によれば、寄付をしたい者の利便性を高めて能動的に寄付を行なう際の心理的ハードルを下げることができる。また、ユーザから寄付を受け付けた店舗からの寄付金額の透明性を担保できると共に、店舗にとっては集客効果も期待できる。さらに、ユーザは日常の消費行動の一部として寄付を行なう可能である。なお、本実施形態では、寄付情報の提示を受けたことを条件として寄付を受け付ける構成であるが、寄付情報の提示を受けたことを条件として寄付を受け付けると共に、ユーザに割引サービスを提供しても良い。このようにすれば、より一層ユーザの寄付に対する心理的ハードルを下げる事ができる。
【0063】
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
【0064】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、寄付の機会を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
社会が成熟するにつれ、消費者の寄付に対する意識が変わり、寄付への関心が高まっている(マーケティング3.0)。
【0003】
寄付を行なう仕組みとしては、特許文献1に示されているように、ネットワークを用いて多数の閲覧者から寄付を集る技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-230239号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、寄付のみを目的としてネットワークを介して寄付の申込みを受け付けるものであって、寄付行為への心理的なハードルを下げることができなかった。
【0006】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
店舗端末、ユーザ端末、および寄付仲介者端末とネットワークを介して接続可能な情報処理装置であって、
前記店舗端末から指定された寄付対象データを蓄積する寄付対象データベースと、
ユーザによる支払履歴データを前記寄付対象データに対応付けて蓄積する支払履歴データベースと、
前記支払履歴データベースに蓄積された前記支払履歴データに基づいて、寄付金額を算出する算出手段と、
前記寄付仲介者端末に対して、前記寄付金額の算出に使用された前記支払履歴データを提供する提供手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
店舗端末、ユーザ端末、および寄付仲介者端末とネットワークを介して接続可能であり、
前記店舗端末から指定された寄付対象データを蓄積する寄付対象データベースと、
ユーザによる支払履歴データを前記寄付対象データに対応付けて蓄積する支払履歴データベースと、
を有する情報処理装置の制御方法であって、
前記支払履歴データベースに蓄積された前記支払履歴データに基づいて、寄付金額を算出する算出ステップと、
前記寄付仲介者端末に対して、前記寄付金額の算出に使用された前記支払履歴データを提供する提供ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
店舗端末、ユーザ端末、および寄付仲介者端末とネットワークを介して接続可能であり、
前記店舗端末から指定された寄付対象データを蓄積する寄付対象データベースと、
ユーザによる支払履歴データを前記寄付対象データに対応付けて蓄積する支払履歴データベースと、
を有する情報処理装置の制御プログラムであって、
前記支払履歴データベースに蓄積された前記支払履歴データに基づいて、寄付金額を算出する算出ステップと、
前記寄付仲介者端末に対して、前記寄付金額の算出に使用された前記支払履歴データを提供する提供ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、寄付をしたい者の寄付を行なう際の心理的ハードルを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの手続の処理の流れを示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの手続の処理を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2実施形態における手続の処理を示すシーケンス図である。
【図6A】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置の手続の流れを示すフローチャートである。
【図6B】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【図7A】本発明の第2実施形態における店舗端末における処理の流れを示すフローチャートである。
【図7B】本発明の第2実施形態における店舗端末における処理の流れを示すフローチャートである。
【図7C】本発明の第2実施形態における店舗端末における処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態におけるユーザ端末における処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施形態におけるNPO端末における処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2実施形態におけるユーザ端末の表示画面を示す図である。
【図11A】本発明の第2実施形態におけるユーザ端末の表示画面を示す図である。
【図11B】本発明の第2実施形態におけるユーザ端末の表示画面を示す図である。
【図12】本発明の第2実施形態におけるユーザ端末の表示画面を示す図である。
【図13】本発明の第2実施形態におけるユーザ端末の表示画面を示す図である。
【図14】本発明の第2実施形態における店舗端末の表示画面を示す図である。
【図15】本発明の第2実施形態における店舗端末の表示画面を示す図である。
【図16】本発明の第2実施形態における店舗端末の表示画面を示す図である。
【図17】本発明の第2実施形態における店舗端末の表示画面を示す図である。
【図18】本発明の第2実施形態における店舗端末の表示画面を示す図である。
【図19】本発明の第2実施形態における店舗端末の表示画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して、例示的に詳しく説明記載する。ただし、以下の実施の形態に記載されている、構成、数値、処理の流れ、機能要素などは一例に過ぎず、その変形や変更は自由であって、本発明の技術範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
【0013】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理装置100について、図1を用いて説明する。情報処理装置100は、店舗端末111、ユーザ端末112、および寄付仲介者端末113とネットワーク140とを介して接続可能である。
【0014】
図1に示すように、情報処理装置100は、寄付対象データベース101と、支払履歴データベース102と、算出部103と、提供部104とを含む。寄付対象データベース101は、店舗端末111から指定された寄付対象データを蓄積する。支払履歴データベース102は、ユーザによる支払履歴データを寄付対象データに対応付けて蓄積する。
【0015】
算出部103は、支払履歴データベースに蓄積された支払履歴データに基づいて、寄付金額を算出する。提供部104は、寄付仲介者端末113に対して、寄付金額の算出に使用された支払履歴データを提供する。
【0016】
以上の構成により、本実施形態によれば、寄付をしたい者の寄付を行なう際の心理的ハードルを下げることができる。
【0017】
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態に係る情報処理装置(以下、サーバという。)203について、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係るサーバ203を含む情報処理システムを用いて寄付を行なう場合の一連の流れを説明するための図である。
【0018】
まず始めに、本実施形態において寄付を受け付ける商品またはサービスとは、商品またはサービスを提供する者が、代金の一定額をNPO団体などの寄付仲介者に寄付することを明示した寄付対象商品またはサービスのことをいう。ここで、代金の一定金額とは、商品またはサービスの価格のうちの一定金額(例えば一律20円)や、一定の割合(例えば価格の5%)や、寄付額の上限または下限を決めてユーザからの言い値の金額のようにしてもよいが、これらに限られるものではない。
【0019】
ユーザ201は、ユーザ端末202を用いて専用のアプリケーションをダウンロードして会員登録を行なう(S211)。サーバ203はユーザ201から登録情報を受け付けてデータベース(不図示)にユーザ情報を登録する。店舗端末204はユーザ201に提供するサービスのうち、寄付を受け付ける商品またはサービスの情報をサーバ203に登録する(S212)。サーバ203は、登録したユーザ201に、寄付対象の商品またはサービスの情報を送信する(S213)。なお、本実施形態において、専用のアプリケーションとは、寄付対象商品または寄付対象役務(以下、寄付対象サービスという)の提供を行なう店舗等を検索できるアプリケーションである。また、寄付対象の商品またはサービスの情報については、ユーザが自ら検索してもよい。
【0020】
サーバ203は、店舗端末204にデイリーパスワードを送信する(S214)。ユーザ201は店舗での会計時にデイリーパスワードを受け取ると(S215)、ユーザ端末202を用いてデイリーパスワードを入力してサーバに送信する(S216)。サーバ203は、デイリーパスワードの入力をユーザ端末202から受け付けて、寄付対象の商品またはサービスの売上金額を把握すると、店舗端末204から定期的に送られる寄付対象商品または寄付対象サービスの売上金額と対比する(S217)。
【0021】
サーバ203は、ユーザ端末202から受け付けた寄付対象商品またはサービスに対する支払履歴と、店舗端末204から送信された寄付対象商品または寄付対象サービスの売上金額から算出した合計寄付額を、寄付を受け付けるNPO205に送信する(S218)。サーバ203は、店舗端末204にも寄付合計額を送信する。店舗は、受け付けた寄付合計額を本社に通知すると、本社は各店舗の寄付額を集計してNPO205に支払う(S219)。なお、寄付合計額のNPO205への支払いは、店舗毎に寄付額を集計してNPO205に支払う方法であっても良く、また、これに限られるものではない。NPO205は店舗から寄付を受け付けると、寄付先206に寄付を行なう(S221)。NPOの端末205は、支援実績をサーバ203に送信する(S223)。サーバ203は、寄付金を使用した支援実績として支援実績のレポートを店舗端末204に送信し(S225)、ユーザ端末202にも送信する(S226)。
【0022】
本実施形態におけるユーザ端末202、サーバ203、店舗端末204およびNPO端末205の処理の流れを、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態に係るサーバ203を含む情報処理システムの手続の処理を示す図である。
【0023】
まず、ステップS301において、ユーザ201はユーザ端末202を用いてサーバ203にアクセスして会員登録する。ステップS303において、商品またはサービスの提供の対価として支払った料金の一部を寄付する商品またはサービスの提示をサーバ203は店舗端末204から受け付けて、店舗情報および商品またはサービス情報をデータベースに登録する。ステップS305において、データベースに格納された商品またはサービス情報をユーザ端末202に表示する。ステップS307において、ユーザ201により選択された商品またはサービス情報をユーザ端末202にダウンロードする。
【0024】
ステップS309において、サーバ203は商品またはサービスの提供を受けるユーザに対して提示するデイリーパスワードを店舗端末204に発行する。ステップS311において、デイリーパスワードを提示されたユーザ201によりユーザ端末202にデイリーパスワードが入力される。ステップS313において、ユーザ端末202は、入力されたデイリーパスワードをサーバ203に送信する。サーバ203は、送信されたデイリーパスワードを確認し、商品またはサービスの売上情報をデータベースに蓄積する。ステップS315において、サーバ203はユーザごとに記憶した商品またはサービスの購入実績に基づく寄付実績をユーザ端末202に送信する。ステップS317において、サーバ203は、商品またはサービスの提供に基づくデイリーパスワードの入力数、および商品またはサービスの売上実績を店舗端末204に送信する。ステップS319において、店舗端末204は、サーバ203から送信された、商品またはサービスの提供に伴い入力されたデイリーパスワードの履歴(支払履歴)と、商品またはサービスの売上情報とから算出された寄付額をNPOに支払う。ステップS321において、NPOは支払われた寄付金を使用する。ステップS323において、NPO端末205は、寄付金の支援実績をサーバ203に送信する。ステップS325において、サーバ203は、ユーザ端末202に寄付金の支援実績を送信し、ステップS327において、店舗端末204にも寄付金の支援実績を送信する。
【0025】
(各構成の機能)
次に、図4は、本実施形態に係るサーバ203を含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。サーバ203は、寄付対象データベース401と、支払履歴データベース402と、算出部403と、提供部404と、支払通知受信部405とを備える。サーバ203は、さらに、発行部406と、売上通知受信部407と、売上額データベース408と、比較部409と、用途登録部410とを備える。サーバ203は、ネットワーク440を介して、店舗端末204と、ユーザ端末202と、NPO端末205と通信可能に接続されている。
【0026】
寄付対象データベース401は、店舗端末204から指定された寄付対象商品または寄付対象サービスに関する寄付対象データを蓄積する。この寄付対象データは、本実施形態においては、寄付対象商品または寄付対象サービスの価格や、画像または動画の他に、寄付額、寄付対象期間、寄付金を支払う寄付仲介者であるNPO(NPO:Nonprofit Organization、Not-for-Profit Organization)の名称や寄付国、商品またはサービスを提供する店舗情報を含む。さらに、寄付対象データには、寄付対象が飲食物である場合にはカロリー、寄付対象が商品である場合には生産地情報などを含むが、これらに限られるものではない。
【0027】
支払履歴データベース402は、寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を受けたユーザ201による金銭の支払いに関する支払履歴データを蓄積する。この支払履歴データは、本実施形態においては、ユーザごとに、提供を受けた商品またはサービスの名称と、金銭の支払いを行なう際に取得したデイリーパスワードの入力情報とを含むが、これらに限られるものではない。また、支払履歴データベース402は、算出部403が算出した寄付額を蓄積し、ユーザ端末202からのアクセスに応じて、寄付額を閲覧可能に提供する。
【0028】
算出部403は、支払履歴データベース402に登録されたユーザ201による支払履歴データに基づいて、店舗がNPOに対して支払うべき寄付額を算出する。提供部404は、NPO端末205に対して、寄付額の算出に使用された支払履歴データを提供する。提供部404は、支払履歴データを、支払履歴データベース402から取得する。
【0029】
支払通知受信部405は、ユーザ端末202から、寄付対象商品または寄付対象サービスに対して寄付金を含む金銭を支払った旨の通知を、ネットワーク440を介して受け取る。この通知は、本実施形態において、デイリーパスワード(図2のS214、S216、図3参照)の入力をユーザ端末202から行なうことにより行なっているが、これに限られるものではない。
【0030】
発行部406は、店舗端末204に対してパスワードを発行する。本実施形態においては、このパスワードはデイリーパスワードとして日ごとに発行し、店舗端末204に送信する。パスワードの発行は、日ごとに限られるものではなく、あらかじめ定めた期間に応じて定期的に発行するものとする。また、発行先を店舗端末204に限るものではなく、各店舗を統括する地域ごとの本部の端末や、地域を統括する統括本部の端末なども含まれる。
【0031】
売上通知受信部407は、店舗端末204から受け取った寄付対象商品または寄付対象サービスに関する売上額の通知を受け取る。売上額は、あらかじめ定めた一定期間ごとにおける店舗の売上額である。売上額データベース408は、売上通知受信部407が店舗端末204から受け取った売上額データを蓄積する。
【0032】
比較部409は、一定期間に支払履歴データベース402に蓄積された支払額の総額と、一定期間に売上額データベース408に蓄積された売上額の総額とを比較する。比較部409は、一定期間の支払額の総額を支払履歴データベース402から取得し、売上額の総額を売上額データベース408からそれぞれ取得して、両者を比較する。
【0033】
用途登録部410は、NPO端末205から寄付金の用途情報(支援実績)を受信して、ユーザ端末202により閲覧可能に登録する。また、用途登録部410は、寄付金の用途情報(支援実績)を店舗端末204により閲覧可能に登録することも可能である。
【0034】
(寄付金額の算出)
ここで、算出部403による寄付額の算出方法について説明する。算出部403は、支払通知受信部405がユーザ端末202から寄付対象商品または寄付対象サービスに対して寄付金を含む金銭を支払った旨の通知を受け取ると、この通知に基づいて更新される支払履歴データに基づいて寄付額を算出する。また、算出部403は、売上通知受信部407が、店舗端末204から受け取った寄付対象商品または寄付対象サービスに関する売上額を蓄積した売上額データベース408から取得した売上額データに基づいて寄付額を算出する。
【0035】
寄付額の算出は、具体的には、[1]支払履歴データベース402に蓄積された支払履歴データの支払額の総額に基づいて寄付額を算出する。[2]支払履歴データベース402に蓄積された支払履歴データの支払額の総額と、寄付対象または寄付対象サービスの売上額の総額とを比較する。その上で、支払額の総額が売上額の総額より多い場合には、売上額の総額に基づいて寄付額を算出し、支払額の総額が売上額の総額より少ない場合には、支払額の総額に基づいて寄付額を算出する。[3]支払履歴データベース402に蓄積された支払履歴データの支払額の総額に基づいて寄付額を算出する。
【0036】
(シーケンス図)
図5は、ユーザ端末202、サーバ203、店舗端末204、およびNPO端末205を含む情報処理システムの手続の処理を示すシーケンス図である。
【0037】
まず始めに、サーバ203に、店舗端末204とNPO端末205とユーザ端末202とが登録するまでについて説明する。ステップS501において、サーバ203は、店舗端末204にID(identification)を付与する。ステップS503において、サーバ203は、NPO端末205にIDを付与する。ステップS505において、サーバ203は、店舗端末204からのログインを受け付ける。ステップS507において、サーバは、NPO端末205からのログインを受け付ける。ステップS509において、ユーザ端末202は、専用アプリケーションをダウンロードする。ステップS511において、ユーザ端末202からサーバにユーザ登録を行なう。ユーザ登録の登録内容としては、ユーザ名やユーザの属性等を入力する。なお、本実施形態において、属性とは、年代と、性別と、居住・通学・勤務エリアのことであるが、これらに限るものではない。ステップS513において、サーバ203は、店舗端末204から送信された店舗情報と、NPO端末205から送信されたNPO情報と、ユーザ端末202から送信されたユーザ情報とを登録する。ステップS515において、店舗端末204は、寄付対象商品または寄付対象サービスと、それらの画像または動画と、寄付対象額とをサーバ203に送信する。ステップS517において、サーバ203は、店舗端末204から受信した寄付対象商品または寄付対象サービスなどの寄付情報を寄付対象データベース401に登録する。
【0038】
次に、ユーザ201が店舗において寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を受ける前に行なうことについて説明する。ステップS519において、ユーザ端末202はお得な飲食店情報などのエリア情報を検索する。ステップS521において、サーバ203は、ユーザ端末202からの要求に応じてユーザ201の検索条件に適合した寄付対象商品または寄付対象サービスの情報を送信する。なお、本実施形態においては、検索条件として、鉄道の路線名または駅名や、都道府県名や市区町村名や町名などを挙げるが、これらに限られるものではない。一方、ステップS523において、サーバ203は、登録した店舗端末204に対してデイリーパスワードを送信する。
【0039】
さらに、寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を受ける場面について説明する。ステップS525において、ユーザ端末202は、寄付情報をサーバ203からダウンロードする。ステップS527において、ユーザ端末202は表示部にダウンロードした寄付情報を表示する。ステップS529において、ユーザ201は、店舗にて寄付対象サービスの提供を受けると、料金の支払い時にユーザ端末202に表示した寄付情報を店舗の従業員に提示する。ステップS531において、店舗従業員は提示された寄付情報をチェックする。ステップS533において、店舗従業員は寄付情報をチェックしてユーザ201が提供を受けた寄付対象サービスと店舗が登録した寄付対象サービスとが一致することを確認すると、ユーザ201にデイリーパスワードを教える。なお、ここで本実施形態においては寄付情報の提示を受けたことを条件として、割引サービスを提供しても良い。このようにすれば、より一層ユーザの寄付に対する心理的ハードルを下げる事ができる。ステップS535において、ユーザ端末202からデイリーパスワードを入力する。ステップS537において、ユーザ端末202は、入力したデイリーパスワードをサーバ203に送信する。
【0040】
ステップS539において、サーバ203は、ユーザ201による寄付対象サービスの購入履歴を支払履歴データベース402に蓄積する。ステップS541において、サーバ203の売上通知受信部407は、店舗端末204に一定期間の寄付対象商品または寄付対象サービスが利用された支援実績と、この支援実績に基づく寄付金額とを送信する。また、ステップS543において、サーバ203は、ユーザ端末202にユーザによる寄付対象サービスを利用した実績を送信する。ステップS545において、サーバ203は、売上額データベース408に蓄積した一定期間における寄付対象商品または寄付対象サービスの売上額を計算する。ステップS547において、サーバ203の提供部404は、寄付対象商品または寄付対象サービスの売上額をネットワーク440を介してNPO端末205に送信する。ステップS549において、NPOは寄付対象商品または寄付対象サービスの売上額に基づいて寄付額の内訳を確認する。この寄付額の内訳の確認は、サーバ203から送信された寄付対象商品または寄付対象サービスの売上額と、店舗から寄付された寄付額とに基づいて行なう。
【0041】
ステップS551において、NPOは寄付金を利用して必要な援助を寄付先に行なうと、ステップS553において、NPO端末205は、作成した寄付金の利用レポートとして支援実績をサーバ203に送信する。ステップS555において、サーバ203は、受信した支援実績をデータベースに蓄積する。ステップS557において、サーバ203は、支援実績をユーザ端末202に送信する。また、ステップS559において、サーバ203は、支援実績を店舗端末204に送信する。ステップS561において、ユーザ端末202は、寄付額や寄付回数などの寄付実績や、NPOによる寄付金の利用レポートを表示部に表示する。ステップS563において、店舗端末204は、寄付額や寄付先や、寄付先における支援実績を店舗に設置した表示部などに表示する。
【0042】
(サーバにおける処理の流れ)
図6Aおよび6Bは、サーバ203における処理の流れを示すフローチャートである。まず図6Aについて説明する。サーバ203は、ステップS601において、ユーザ端末202からのアプリケーションのダウンロードの要求を受信すると、要求に応じてアプリケーションを送信する。ステップS603において、ユーザ端末202からの会員登録を受け付けて、ユーザ情報をデータベースに登録する。次に図6Bについて説明する。ステップS611において、サーバ203は、ユーザ端末202からログイン情報を受け付け、検索条件に適合する寄付対象商品または寄付対象サービスを提供する店舗情報を送信する。ステップS613において、サーバ203は、ユーザ端末202から特定の寄付対象商品または寄付対象サービスの情報の取得を受け付けると、寄付対象商品または寄付対象サービスの情報を送信する。ステップS615において、サーバ203は、ユーザ端末202からデイリーパスワードの入力を受け付ける。ステップS617において、サーバ203は、ユーザごとに寄付実績を蓄積する。
【0043】
(店舗端末における処理の流れ)
図7A乃至7Cは、店舗端末204における処理を示すフローチャートである。図7AのステップS701において、店舗端末204はIDを入力する。ステップS703において、店舗端末204はサーバ203にログインする。ステップS705において、店舗端末204は、寄付対象とする商品またはサービスと、それらの画像または動画と、価格と、寄付対象額とを登録する。次に、図7Bについて説明する。ステップS711において、店舗端末は、日付が変わったか否か判断し、日付が変わっている場合にはステップS713に進む。ステップS713において、店舗端末204は、サーバ203からデイリーパスワードを取得する。ステップS715において、店舗において、ユーザからの要求に応じてパスワードを開示する。図7Cについて説明する。ステップS721において、店舗端末204は、サーバ203から定期的に寄付対象商品または寄付対象サービスの利用実績を取得する。ステップS723において、店舗端末204は、寄付対象商品または寄付対象サービスの売上額をサーバ203に送信する。
【0044】
(ユーザ端末における処理の流れ)
図8は、ユーザ端末202における処理を示すフローチャートである。図8のステップS803において、ユーザ端末202は、寄付対象商品または寄付対象サービスに関する情報を取得する。ステップS805において、ユーザ端末202は、デイリーパスワードを入力する。ステップS807において、ユーザ端末202は、サーバから寄付実績を取得する。ステップS809において、ユーザ端末202は、寄付対象商品または寄付対象サービスの利用実績と、寄付金総額と、NPOによる支援実績と、支援の現状を示す画像または動画とをサーバ203から取得する。
【0045】
(NPO端末における処理の流れ)
図9はNPO端末(寄付仲介者端末)205における処理の流れを示すフローチャートである。ステップS901において、NPO端末205はIDを入力する。ステップS903において、NPO端末205は、サーバ203にログインする。ステップS905において、店舗毎または寄付対象商品または寄付対象サービス毎の売上額の総額を確認する。ステップS907において、NPO端末205は、寄付額の承認を行なう。ステップS909において、NPO端末205は、支援実績を報告するために作成したレポート、画像、動画などをサーバ203に登録する。
【0046】
(ユーザ端末の表示画面)
図10〜図13は、ユーザ端末202の表示画面を示す図である。図10は、ユーザ201が寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を受けた履歴を示す表示画面である。
【0047】
ユーザ端末の表示画面1000は、マイページ1001と、ロゴ1002と、会員登録ボタン1018と、支援実績ボタン1019とを画面の上下に有する。マイページ1001は、現在表示している画面がアプリケーションに登録したユーザの専用ページであり、寄付の支援実績1003や、寄付金総額1008や、寄付対象商品などの利用履歴(利用実績)1010などを閲覧することができる構成である。
【0048】
ロゴ1002は、寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を行なう店舗等を検索できるダウンロード可能なアプリケーションを示すロゴである。ユーザID1004は、ユーザのIDを表示する。アイコン1005は、現在のユーザの状態を示す。例えば、ユーザが会員登録する際に設定したユーザの写真など、ユーザを表示するものである。ランク1006は、ユーザの現在の寄付実績に応じたランクを表示する。このランクは、例えば、他のユーザの寄付額の多少で決まる相対的なランクでも良く、また、アプリケーションにおいてあらかじめ定められた一定の条件を超えることで決まる絶対的なランクでもよい。次のランク1007は、現在のランク1006から次のランクに到達するまでに必要な寄付金額、寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を受ける回数などを示す。募金総額1008は、ユーザのこれまでの寄付金額の総額である。提供食数1009は、ユーザがこれまで提供を受けた飲食物の総数である。
【0049】
利用履歴1010は、直近10件までの利用履歴を表示する。具体的には、1011に示すように、「店舗」と、店舗で提供を受けた「メニュー」と、提供を受けたメニューの「カロリー」と、メニューの「価格」である。店舗検索1012は、ユーザが提供を希望する商品またはサービスの提供を受けるために店舗を検索する際に用いられる。周辺検索1013は、ユーザの現在地の情報をGPS(Global Positioning System)から取得した情報に基づいて導き出し、その周辺にある寄付を行なえる飲食店などの寄付情報を検索する。この寄付情報は、サーバ203の寄付対象データベース401蓄積されている、寄付対象商品または寄付対象サービスに関する情報である。フリーワード1014は、テキスト入力欄1015に寄付情報を検索するための検索ワードとして、店舗名称、住所の一部などを自由に入力可能であることを示す。検索ワードの入力が済むと、検索1016を押下して検索を開始する。駅指定1017は、検索したい寄付情報を駅名から検索するためのものである(図11A、図11B参照)。
【0050】
次に、図11Aおよび11Bは、駅を指定して寄付情報を検索するための表示画面である。図11Aは、都道府県ごとに駅名を検索するためのユーザ端末の検索表示画面である。指定駅検索(都道府県)1101は、図11Aに表示されている画面において、都道府県毎の駅名から寄付情報を検索するための用いられるものである。関東1102、関西1104は、検索する駅名を関東、関西、北陸、東北、四国のように地方に大別して検索する際に用いられる。画面上の表示を上下にスクロールすることにより、北陸、東北なども表示でき、選択することが可能である。次に、都道府県名を表示する1103および1104は、駅名を都道府県から検索する際に用いられる。都道府県名も、地方表示と同様に画面表示を上下にスクロールすることにより表示でき、選択可能である。戻るボタン1106は、現在表示している画面の前の画面に戻る際に用いる。本実施形態では図11のマイページに戻る設定であるが、これに限られるものではない。
【0051】
図11Bは、東京都内を運行する各路線から寄付情報を検索するためのユーザ端末の検索表示画面である。東京1111には、東京都内を運行する路線を表示する。路線名1112には、浅草線、五日市線など、五十音順に東京都内を運行する各路線を表示する。また、この路線名1112は、ユーザが登録した路線順に表示しても良く、さらに、ユーザの利用頻度が高い路線を上位に表示しても良い。画面を上下にスクロールすることにより、東京都内を運行するすべての路線を閲覧し、選択することが可能である。戻るボタン1106を押下すると、本実施形態ではマイページ(図11)に戻る設定であるが、図11Aの各都道府県を選択する画面に戻る設定でもよい。なお、路線名を選択すると、路線内のすべての駅名を表示する画面に移行するが、本実施形態では省略する。
【0052】
図12は、地名を指定して寄付情報を検索するための表示画面である。地域検索(市区一覧)1201は、都道府県ごとに地名を検索するためのユーザ端末の検索表示画面である。東京1202には、東京都内の区名および市町村名を表示する。区名および市町村名1203には、足立、荒川など、五十音順に23区名を表示し、画面を下にスクロールすることにより、市町村名を閲覧可能である。戻るボタン1106を押下すると、本実施形態では都道府県名を表示する画面(不図示)に戻る設定であるが、マイページに戻る設定でも良く、設定はこれらに限られない。
【0053】
図13は、寄付仲介者であるNPOにより寄付先で行なわれた支援実績を表示する画面表示である。この画面表示は、図2のステップS226、または図3のステップS327でユーザ端末202に送信される支援実績である。
【0054】
支援実績1301は、表示画面が支援実績を表示していることを示す。画面1302は、支援実績の内容として説明欄1303と写真欄1304とを有する。説明欄1303は、「……。今回は…○○国の××地域に小学校を建てました。……」のようにNPOが集めた寄付金で実際に行なった支援活動を報告する。そして、写真欄1304は、建設した小学校の写真を掲載する。またビデオボタン1305を押下すると、小学校建設に関する動画を視聴することが可能である。なお、本実施形態のおいては、ビデオボタン1305を押下するとインターネットの動画共有サイトであるYouTube(登録商標)を起動して、動画を視聴することが可能であるが、動画の視聴方法はこれに限られるものではない。
【0055】
(会員登録画面)
図14は、ユーザの会員登録画面を示す図である。会員登録1401は、本画面のタイトルを示す。詳細情報1402は、ログインIDと、パスワードと、facebook(登録商標)から属性情報を取得するボタンと、メールアドレスと、性別と、年代と、居住または勤務地域とを含む。また、連携ボタン1403は、facebook(登録商標)またはTwitter(登録商標)との連携を選択可能である。登録または更新ボタン1404は、会員情報の詳細情報1402を更新する場合に押下する。本実施形態においては、facebook(登録商標)またはTwitter(登録商標)との連携を可能とするが、本発明はこれらのソーシャルネットワーキングサービス(SNS:Social Networking Service)に限ることなく、他のSNSとの連携を行なうことが可能である。そして、SNSとの連携を行なうことにより、ユーザは自身の寄付行為を友人、知人等の他のユーザと共有することが可能となり、寄付行為を能動的に行なうことに繋がる。
【0056】
(店舗端末の表示画面)
図15は、店舗端末204を用いてアプリケーションにログインするための表示画面を示す図である。表示画面1500は、店舗ユーザログイン1501と、ロゴ1502と、店舗ID1503と、パスワード1504と、ログインボタン1505と、メッセージ表示領域1506とを備える。店舗ユーザログイン1501は、現在表示されている画面がユーザログイン画面であることを示す。店舗ID1503は、店舗のIDを入力する欄であり、パスワード1504は、パスワードを入力する欄である。ログインボタン1505は、店舗IDおよびパスワード入力後に押下する。メッセージ表示領域1506は、ログインに失敗した場合などにその旨のメッセージを表示する。
【0057】
図16は、店舗端末204のログイン後のホーム画面を示す図である。店舗ユーザメニュー1601は、登録済みの店舗端末204に表示される画面を示す。店舗情報編集1602は、店舗内容を登録、変更、修正等する際に用いる。デイリーパスワード1603は、サーバ203から定期的に送信されるパスワードを確認する際に用いる(図3のS309、図5のS523参照)。デイリーパスワード1603は、寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を受けるユーザに通知する(図3のS311、図5のS533参照)。寄付対象商品または寄付対象サービスの利用実績1604は、ユーザによる寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を受けた実績を示すものである。利用実績はサーバ203の支払履歴データベース402に逐次蓄積されるので、店舗端末204から最新の利用状況を確認することが可能である。コメント1605は、ユーザ端末202において入力された店舗に対するコメントを表示する欄である。ログアウト1606は、押下するとログアウトする。
【0058】
図17は、店舗情報を登録するための表示画面を示す図である。店舗情報登録・編集1701は、本画面のタイトルを示し、店舗情報の登録または編集を行なう画面であることを示す。店舗ID1702は、サーバ203から店舗ごとに付与されたIDを入力する欄である。パスワード1703は、登録時に設定したパスワードを入力する欄である。寄付情報1704は、店舗画像、メニュー画像、メニュー名称、カロリー、価格、店舗住所、店舗座標、営業時間、自由欄を有する。店舗情報には、店舗外観や内装などの画像を登録する。メニュー画像には、寄付対象商品または寄付対象サービスの画像を登録する。カロリーには、寄付対象商品または寄付対象サービスのカロリーを入力する。価格には、寄付対象商品または寄付対象サービスの価格を入力する。店舗住所には店舗の住所を入力する。店舗座標には、住所地の座標(緯度、経度)を入力する。営業時間には、店舗の営業時間を入力する。自由欄には、店舗からユーザへのメッセージを入力する。本実施形態においては、店舗の休業日を入力している。
【0059】
アクセス情報1705は、都道府県名、路線名、最寄り駅名、最寄り駅から徒歩による所要時間を表示する。有効期限1706は、登録した寄付対象商品または寄付対象サービスの寄付対象としての期限を示す。本実施形態においては、2011年10月31日が海鮮サラダの寄付対象期限であることを示す。設定ボタン1707を押下すると入力された情報が登録され、または編集内容が登録される。キャンセルボタン1708を押下すると、入力した情報はすべて抹消されて、情報は登録されない。
【0060】
図18は、デイリーパスワードの入力画面を示す図である。デイリーパスワード1801は、本画面のタイトルを示す。デイリーパスワードの表示欄1802は、サーバ203から送信されたデイリーパスワード(4桁)を表示する。本実施形態においてはデイリーパスワードを4桁に設定しているが、これに限られるものではない。寄付対象商品または寄付対象サービスの画像1803は、対象商品またはサービスの画像を表示して、デイリーパスワードの対象商品または対象サービスを明示することで、他の商品またはサービスとの混同を防止するものである。寄付対象詳細情報1804は、寄付対象商品または寄付対象サービスのメニュー名とカロリーと価格と寄付対象の期限とを示す。本実施形態においては、メニュー名:海鮮サラダ、カロリー:150kcal、価格680円、有効期限2011/10/31であることを示す。戻るボタン1805を押下して、ホーム画面(図16)に戻ってもよい。
【0061】
図19は、寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を受けたユーザに関するデータを示す図である。このデータは、サーバ203の支払履歴データベース402に蓄積された支払履歴データに基づいてサーバ203のデータ生成部(不図示)において生成されるものである。寄付対象商品または寄付対象サービスの利用実績1901は、本画面のタイトルを示し、ユーザによる利用実績を表示する画面であることを示す。日別/月別1902は、グラフ1903を日別表示または月別表示することを選択するボタンである。なお、日別表示は、当日を含む過去30日分の情報を表示する。また、月別表示は、当月を含む過去12ヶ月分の情報を表示する。なお、本実施形態においては、日別表示は過去30日分とし、月別表示は過去12ヶ月分としているが、本発明における日別表示または月別表示はこれらに限られるものではない。グラフ1903は、10代〜60代までの年代ごとに、寄付対象商品または寄付対象サービスの提供を受けた世代の分布を棒グラフで表示する。本実施形態における棒グラフは、30代の利用実績が突出していることを示し、次いで20代の利用実績、40代の利用実績を表示する。戻るボタン1904を押下すると、店舗ユーザメニュー(図16参照)に戻ってもよい。
【0062】
以上の構成および動作において、本実施形態における情報処理装置によれば、寄付をしたい者の利便性を高めて能動的に寄付を行なう際の心理的ハードルを下げることができる。また、ユーザから寄付を受け付けた店舗からの寄付金額の透明性を担保できると共に、店舗にとっては集客効果も期待できる。さらに、ユーザは日常の消費行動の一部として寄付を行なう可能である。なお、本実施形態では、寄付情報の提示を受けたことを条件として寄付を受け付ける構成であるが、寄付情報の提示を受けたことを条件として寄付を受け付けると共に、ユーザに割引サービスを提供しても良い。このようにすれば、より一層ユーザの寄付に対する心理的ハードルを下げる事ができる。
【0063】
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
【0064】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗端末、ユーザ端末、および寄付仲介者端末とネットワークを介して接続可能な情報処理装置であって、
前記店舗端末から指定された寄付対象データを蓄積する寄付対象データベースと、
ユーザによる支払履歴データを前記寄付対象データに対応付けて蓄積する支払履歴データベースと、
前記支払履歴データベースに蓄積された前記支払履歴データに基づいて、寄付金額を算出する算出手段と、
前記寄付仲介者端末に対して、前記寄付金額の算出に使用された前記支払履歴データを提供する提供手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記寄付対象データベースは、前記店舗端末から指定された寄付対象商品または寄付対象役務に関する前記寄付対象データを蓄積し、
前記ユーザ端末から、前記寄付対象商品または寄付対象役務に対して寄付金を含む金銭を支払った旨の通知を受け取る支払通知受信手段をさらに有し、
前記支払履歴データベースは、前記通知受信手段が受信した通知に基づいて前記支払履歴データを更新することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記店舗端末に対してパスワードを発行する発行手段をさらに有し、
前記支払通知受信手段は、前記ユーザ端末から、前記寄付対象商品または寄付対象役務に対して寄付金を含む金銭を支払った旨の通知と共に前記パスワードを受信し、
前記パスワードの受信を条件として、前記支払履歴データを更新することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記発行手段は、前記店舗端末に対し一定期間ごとに新たなパスワードを発行することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記店舗端末から、前記寄付対象商品または寄付対象役務に関する売上額の通知を受け取る売上通知受信手段と、
前記売上通知受信手段が受信した売上額を蓄積する売上額データベースと、
をさらに有することを特徴とする請求項2、3または4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
一定期間に前記支払履歴データベースに蓄積された支払額の総額と、前記一定期間に前記売上額データベースに蓄積された売上額の総額とを比較する比較手段をさらに有し、
前記算出手段は、前記支払額の総額が前記売上額の総額よりも多い場合には、前記売上額の総額に基づいて前記寄付金額を算出し、前記支払額の総額が前記売上額の総額よりも少ない場合には、前記支払額の総額に基づいて前記寄付金額を算出することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記寄付仲介者端末から、寄付金の用途情報を受信して、前記ユーザ端末が閲覧可能に登録する用途登録手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記支払履歴データベースは、さらに、前記算出手段が算出した寄付金額を蓄積し、前記ユーザ端末からのアクセスに応じて、前記寄付金額を閲覧可能に提供することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
店舗端末、ユーザ端末、および寄付仲介者端末とネットワークを介して接続可能であり、
前記店舗端末から指定された寄付対象データを蓄積する寄付対象データベースと、
ユーザによる支払履歴データを前記寄付対象データに対応付けて蓄積する支払履歴データベースと、
を有する情報処理装置の制御方法であって、
前記支払履歴データベースに蓄積された前記支払履歴データに基づいて、寄付金額を算出する算出ステップと、
前記寄付仲介者端末に対して、前記寄付金額の算出に使用された前記支払履歴データを提供する提供ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
店舗端末、ユーザ端末、および寄付仲介者端末とネットワークを介して接続可能であり、
前記店舗端末から指定された寄付対象データを蓄積する寄付対象データベースと、
ユーザによる支払履歴データを前記寄付対象データに対応付けて蓄積する支払履歴データベースと、
を有する情報処理装置の制御プログラムであって、
前記支払履歴データベースに蓄積された前記支払履歴データに基づいて、寄付金額を算出する算出ステップと、
前記寄付仲介者端末に対して、前記寄付金額の算出に使用された前記支払履歴データを提供する提供ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項1】
店舗端末、ユーザ端末、および寄付仲介者端末とネットワークを介して接続可能な情報処理装置であって、
前記店舗端末から指定された寄付対象データを蓄積する寄付対象データベースと、
ユーザによる支払履歴データを前記寄付対象データに対応付けて蓄積する支払履歴データベースと、
前記支払履歴データベースに蓄積された前記支払履歴データに基づいて、寄付金額を算出する算出手段と、
前記寄付仲介者端末に対して、前記寄付金額の算出に使用された前記支払履歴データを提供する提供手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記寄付対象データベースは、前記店舗端末から指定された寄付対象商品または寄付対象役務に関する前記寄付対象データを蓄積し、
前記ユーザ端末から、前記寄付対象商品または寄付対象役務に対して寄付金を含む金銭を支払った旨の通知を受け取る支払通知受信手段をさらに有し、
前記支払履歴データベースは、前記通知受信手段が受信した通知に基づいて前記支払履歴データを更新することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記店舗端末に対してパスワードを発行する発行手段をさらに有し、
前記支払通知受信手段は、前記ユーザ端末から、前記寄付対象商品または寄付対象役務に対して寄付金を含む金銭を支払った旨の通知と共に前記パスワードを受信し、
前記パスワードの受信を条件として、前記支払履歴データを更新することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記発行手段は、前記店舗端末に対し一定期間ごとに新たなパスワードを発行することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記店舗端末から、前記寄付対象商品または寄付対象役務に関する売上額の通知を受け取る売上通知受信手段と、
前記売上通知受信手段が受信した売上額を蓄積する売上額データベースと、
をさらに有することを特徴とする請求項2、3または4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
一定期間に前記支払履歴データベースに蓄積された支払額の総額と、前記一定期間に前記売上額データベースに蓄積された売上額の総額とを比較する比較手段をさらに有し、
前記算出手段は、前記支払額の総額が前記売上額の総額よりも多い場合には、前記売上額の総額に基づいて前記寄付金額を算出し、前記支払額の総額が前記売上額の総額よりも少ない場合には、前記支払額の総額に基づいて前記寄付金額を算出することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記寄付仲介者端末から、寄付金の用途情報を受信して、前記ユーザ端末が閲覧可能に登録する用途登録手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記支払履歴データベースは、さらに、前記算出手段が算出した寄付金額を蓄積し、前記ユーザ端末からのアクセスに応じて、前記寄付金額を閲覧可能に提供することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
店舗端末、ユーザ端末、および寄付仲介者端末とネットワークを介して接続可能であり、
前記店舗端末から指定された寄付対象データを蓄積する寄付対象データベースと、
ユーザによる支払履歴データを前記寄付対象データに対応付けて蓄積する支払履歴データベースと、
を有する情報処理装置の制御方法であって、
前記支払履歴データベースに蓄積された前記支払履歴データに基づいて、寄付金額を算出する算出ステップと、
前記寄付仲介者端末に対して、前記寄付金額の算出に使用された前記支払履歴データを提供する提供ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
店舗端末、ユーザ端末、および寄付仲介者端末とネットワークを介して接続可能であり、
前記店舗端末から指定された寄付対象データを蓄積する寄付対象データベースと、
ユーザによる支払履歴データを前記寄付対象データに対応付けて蓄積する支払履歴データベースと、
を有する情報処理装置の制御プログラムであって、
前記支払履歴データベースに蓄積された前記支払履歴データに基づいて、寄付金額を算出する算出ステップと、
前記寄付仲介者端末に対して、前記寄付金額の算出に使用された前記支払履歴データを提供する提供ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2013−109674(P2013−109674A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−255574(P2011−255574)
【出願日】平成23年11月22日(2011.11.22)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月22日(2011.11.22)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
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