説明

情報処理装置、情報登録方法及びそのプログラム

【課題】使い勝手を格段と向上させ得る情報処理装置、情報登録方法及びそのプログラムを実現する。
【解決手段】携帯電話機1は、レシートRCを見ながら操作部10を介して買物情報INF1を1字ずつ入力するような入力作業をユーザに行わせることなく、レシートRCに印刷されている買物情報INF1を、当該買物情報INF1を格納するための家計簿データベースへ確実に登録することができるので、この結果格段と使い勝手を向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理装置、情報登録方法及びそのプログラムに関し、例えば、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置における家計簿データベースに対して、レシートに印刷されている情報を登録する際に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピュータ等を端末として利用することにより、インターネットを介した電子商取引を行うことができるようになりつつある。このような電子商取引では、ユーザが何らかの物品を購入すると、当該購入に関する情報が示されてなる電子データ(いわゆる電子レシート)が、販売業者のサーバからユーザのパーソナルコンピュータへ発行される(例えば特許文献1参照)。
【0003】
従ってこのパーソナルコンピュータは、発行された電子レシートを利用することにより、ユーザの購入した物品の値段等の情報を、ユーザに何ら操作を行わせることなく、家計簿データベースに対して登録することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−175742公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら実際上、上述したような電子レシートが発行されるのは、電子商取引を利用した場合に限られ、普段の買い物等においては、紙を媒体としたレシートが未だ多く利用されている。
【0006】
従ってパーソナルコンピュータの家計簿データベースに対し、普段の買い物で購入した物品の情報等を登録する場合、ユーザはレシートに印刷されている情報を見ながらキーボードを介してこれらを1字ずつ打ち込むような入力作業を行わなければならず、使い勝手が良いとは言い得ない問題があった。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、使い勝手を格段と向上させ得る情報処理装置、情報登録方法及びそのプログラムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するため本発明においては、媒体に印刷されたコードを取り込み、取り込んだコードに基づいて起動すべきアプリケーションプログラムを特定し、特定したアプリケーションプログラムを起動し、取り込んだコードに基づいて、コードに含まれる情報を登録すべきデータベースを判断し、取り込んだ上記コードに含まれる情報のうち、アプリケーションプログラムが管理するデータベースに登録すべき項目をユーザに選択させるようにし、アプリケーションプログラムは、コードに含まれる情報を登録すべきと判断されたデータベースに対して、コードに含まれる情報のうちユーザに選択された項目を登録するようにした。
【0009】
この結果、媒体を見ながら操作部を介して情報を1字ずつ入力するような入力作業をユーザに行わせることなく、媒体にコードとして印刷されている当該情報のうちユーザに選択された項目のみを当該情報に適したデータベースへ確実に登録することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、媒体を見ながら操作部を介して情報を1字ずつ入力するような入力作業をユーザに行わせることなく、媒体にコードとして印刷されている当該情報のうちユーザに選択された項目のみを当該情報に適したデータベースへ確実に登録することができるので、この結果格段と使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施の形態における携帯電話機の構成を示す回路ブロックである。
【図2】情報登録処理の様子(1)を示す略線図である。
【図3】情報登録処理手順(1)を示すフローチャートである。
【図4】情報登録処理の様子(2)を示す略線図である。
【図5】情報登録処理手順(2)を示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態におけるパーソナルコンピュータの構成を示す回路ブロックである。
【図7】情報登録処理の様子(3)を示す略線図である。
【図8】情報登録処理手順(3)を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0013】
(1)第1の実施の形態
図1において1は全体として携帯電話機を示し、当該携帯電話機1のCPU(Central Processing Unit)2は、記憶部3に予め格納されている基本プログラムや情報登録プログラム等の各種プログラムを、RAM(Random Access Memory)4に読み出しこれを実行することにより、通話処理や情報登録処理(後述する)等の各種処理を実行するようになされている。
【0014】
例えば通話処理時、CPU2はマイクロホン5からの音声信号を通信処理部6を介してアンテナ7から送出する一方、アンテナ7を介して受信した通話相手からの音声信号を通信処理部6を介してスピーカ8へ送出するようになされている。
【0015】
またこの記憶部3に対しては、ユーザが購入した物品の値段等の情報を管理するためのアプリケーションプログラムとして家計簿プログラムも予め格納されており、当該家計簿プログラムが使用する家計簿データベースも予め構築されている。さらにこの記憶部3に対しては、ユーザが他人から受け取った名刺に記載されている個人情報を管理するためのアプリケーションプログラムとして名刺管理プログラムも予め格納されており、当該名刺管理プログラムが使用する名刺データベースも予め構築されている。
【0016】
ところでこの携帯電話機1は、CCD(Charge Coupled Device)カメラ等からなる撮像部9を有しており、例えば図2に示すように、ユーザによってこの撮像部9(図2では明示しない)のフォーカスがレシートRCに印刷されている2次元コードTDC1に当てられた状態で所定の撮像操作が操作部10を介して行われると、当該撮像部9を介してこの2次元コードTDC1を画像データとして取り込んだ後、上述の情報登録処理プログラムに従って情報登録処理を開始する。
【0017】
ここで本実施の形態の場合、このレシートRCには、ユーザが買い物した店の店名、その店の電話番号、買物日時、ユーザの購入した購入物品の名称/値段、合計金額等の複数の項目からなる情報(以下適宜、これを買物情報とも呼ぶ)INF1が印刷されていると共に、当該情報INF1及び当該情報INF1が買物情報であることを識別し得るようにするための識別情報INF2がコード化されてなる2次元コードTDC1が印刷されている。この2次元コードTDC1としては、サイバーコード(R)やQRコード(R)等が適用されており、これにより情報INF1及び識別情報INF2が機械に読み取り易い状態で表現されている。
【0018】
ここでは、図3に示すフローチャートを用いて、情報登録処理の手順RT1を説明する。また以下では、説明の便宜上、家計簿プログラム等のプログラムを適宜主体的に扱って説明を行うが、実際には携帯電話機1のCPU2が、当該プログラムに従って各種処理を実行するようになされていることは言うまでもない。
【0019】
携帯電話機1のCPU2は、開始ステップSP0からステップSP1へ進み、画像データとして取り込んだ2次元コードTDC1に対して所定のデコード処理を施し、この結果、当該2次元コードTDC1によって表現されている情報INF1及び識別情報INF2をエラーなく正確に認識することができると、続くステップSP2で肯定結果を得てステップSP3へ進む。
【0020】
因みにこのステップSP1において、当該2次元コードTDC1によって表現されている情報INF1及び識別情報INF2を正確に認識できなかったとき、CPU2はステップSP2で否定結果を得てステップSP6へ進み、所定のエラーメッセージを表示部11に表示してユーザに撮像操作を再度行わせるように促した後、終了ステップSP7へ移って情報登録処理を終了するようになされている。
【0021】
ステップSP3においてCPU2は、ステップSP1で得た識別情報INF2を参照することにより、同じくステップSP1で得た情報INF1が買物情報であることを認識すると、家計簿プログラム及び名刺管理プログラムのうち、家計簿データベースを管理する家計簿プログラムに対して、この情報INF1をインポートすべきと判断し、まず最初に記憶部3に格納されている家計簿プログラムを起動する。
【0022】
そしてCPU2はステップSP4へ移り、当該情報INF1に表されている複数の項目(店名、電話番号、買物日時、購入物品の名称/値段、合計金額)を表示部11に表示した後、ユーザに操作部10を操作させることにより、表示部11に表示している当該複数の項目からユーザ任意の項目(例えば、店名、買物日時、購入物品の名称/値段、合計金額)を選択させる。
【0023】
この後CPU2は次のステップSP5へ移り、当該選択された項目を家計簿データベースへ登録すべき登録情報として、家計簿プログラムへインポートする。このとき家計簿プログラムは、インポートされた登録情報を家計簿データベースのテーブルTBL1(図2)へ登録する。そしてCPU2は、終了ステップSP7へ移って情報登録処理を終了する。
【0024】
以上の構成において携帯電話機1は、レシートRC上に文字で印刷されている情報INF1と当該情報INF1が買物情報であることを識別し得るようにするための識別情報INF2とが表現されてなる2次元コードTDC1を画像データとして取り込む。
【0025】
このようにしてこの携帯電話機1は、レシートRC上に文字で印刷されている情報INF1をそのまま取り込むのではなく、当該情報INF1が機械に認識しやすい状態で表現されてなる2次元コードTDC1を取り込むようにしたので、当該情報INF1を格段と確実に読み取ることができる。
【0026】
続いて携帯電話機1は、識別情報INF2に基づいて情報INF1が買物情報であることを認識すると、記憶部3に構築されている家計簿データベース及び名刺データベースのうち、家計簿データベースに対して当該情報INF1を登録すべきと判断する。そして携帯電話機1は、この情報INF1における複数の項目のうち、ユーザによって選択された項目のみを、家計簿データベースへ登録する。
【0027】
以上の構成によれば、レシートRCを見ながら操作部10を介して買物情報INF1を1字ずつ入力するような入力作業をユーザに行わせることなく、レシートRCに印刷されている買物情報INF1を、当該買物情報INF1を格納するための家計簿データベースへ確実に登録することができるので、この結果格段と使い勝手を向上させることができる。
【0028】
またユーザは、店でレシートRCが発行されたとき、その場で、当該レシートRCに印刷されている買物情報INF1を、携帯電話機1の家計簿データベースに登録することができるので、当該レシートRCを持ち帰る必要がなくなり、かくして一段と使い勝手を向上させることができる。
【0029】
(2)第2の実施の形態
この第2の実施の形態においては、図1に示した携帯電話機1が、第1の実施の形態とは手順の異なる情報登録処理を実行するようになされている。
【0030】
すなわち携帯電話機1は、例えば図4に示すように、ユーザによって撮像部9(図4では明示しない)のフォーカスが名刺NCに印刷されている2次元コードTDC2に当てられた状態で操作部10を介して所定の撮像操作が行われると、当該撮像部9を介してこの2次元コードTDC2を画像データとして取り込んだ後、情報登録処理プログラムに従って情報登録処理を開始する。
【0031】
ここで本実施の形態の場合、この名刺NCには、当該名刺NCを配った人の名前、所属会社名、所属会社の住所、所属部署名等の複数の項目からなる情報(以下適宜、これを名刺情報とも呼ぶ)INF3が印刷されていると共に、当該情報INF3及び当該情報INF3が名刺情報であることを識別し得るようにするための識別情報INF4がコード化されてなる2次元コードTDC2が印刷されている。この2次元コードTDC2としては、サイバーコード(R)やQRコード(R)等が適用されており、これにより情報INF3及び識別情報INF4が機械に読み取り易い状態で表現されている。
【0032】
ここでは、図5に示すフローチャートを用いて、この情報登録処理の手順RT2を説明する。また以下では、説明の便宜上、名刺管理プログラム等のプログラムを適宜主体的に扱って説明を行うが、実際には携帯電話機1のCPU2が、当該プログラムに従って各種処理を実行するようになされていることは言うまでもない。
【0033】
携帯電話機1のCPU2は、開始ステップSP10からステップSP11へ進み、画像データとして取り込んだ2次元コードTDC2に対して所定のデコード処理を施し、この結果、当該2次元コードTDC2によって表現されている情報INF3及び識別情報INF4をエラーなく正確に得ることができると、続くステップSP12で肯定結果を得てステップSP13へ進む。
【0034】
因みにこのステップSP11において、当該2次元コードTDC1によって表現されている情報INF3及び識別情報INF4を正確に認識できなかったとき、CPU2はステップSP12で否定結果を得てステップSP16へ進み、所定のエラーメッセージを表示部11に表示してユーザに撮像操作を再度行わせるように促した後、終了ステップSP17へ移って情報登録処理を終了するようになされている。
【0035】
ステップSP13においてCPU2は、ステップSP11で得た識別情報INF4を参照することにより、同じくステップSP1で得た情報INF3が名刺情報であることを認識すると、家計簿プログラム及び名刺管理プログラムのうち、名刺データベースを管理する名刺管理プログラムに対して、この情報INF3をインポートすべきと判断し、まず最初に記憶部3に格納されている名刺管理プログラムを起動する。
【0036】
そしてCPU2はステップSP14へ移り、当該情報INF3における複数の項目(名前、所属会社名、所属会社の住所、所属部署名)を表示部11に表示した後、ユーザに操作部10を操作させることにより、表示部11に表示している当該複数の項目からユーザ任意の項目(この場合、名前、所属会社名、所属会社の住所)を選択させる。
【0037】
この後CPU2は次のステップSP15へ移り、当該選択された項目を名刺データベースへ登録すべき登録情報として、名刺管理プログラムへインポートする。このとき名刺管理プログラムは、インポートされた登録情報を名刺データベースのテーブルTBL2(図4)へ登録する。そしてCPU2は、終了ステップSP17へ移って情報登録処理を終了する。
【0038】
以上の構成において携帯電話機1は、名刺NC上に文字で印刷されている情報INF3と当該情報INF3が名刺情報であることを識別し得るようにするための識別情報INF4とが表現されてなる2次元コードTDC2を画像データとして取り込む。
【0039】
このようにしてこの携帯電話機1は、名刺NC上に文字で印刷されている情報INF3をそのまま取り込むのではなく、当該情報INF3が機械に認識しやすい状態で表現されてなる2次元コードTDC2を取り込むようにしたので、当該情報INF3を格段と確実に読み取ることができる。
【0040】
続いて携帯電話機1は、識別情報INF4に基づいて情報INF3が名刺情報であることを認識すると、記憶部3に構築されている家計簿データベース及び名刺データベースのうち、名刺データベースに対して当該情報INF3を登録すべきと判断する。そして携帯電話機1は、この情報INF3における複数の項目のうち、ユーザによって選択された項目のみを、名刺データベースへ登録する。
【0041】
以上の構成によれば、名刺NCを見ながら操作部10を介して名刺情報INF3を1字ずつ入力するような入力作業をユーザに行わせることなく、名刺NCに印刷されている名刺情報INF3を、当該名刺情報INF3を格納するための名刺データベースへ確実に登録することができるので、この結果格段と使い勝手を向上させることができる。
【0042】
(3)第3の実施の形態
図6において、20は全体としてカメラ付きのパーソナルコンピュータを示し、CPU21は、ハードディスクドライブ22に予め格納されている基本プログラムや情報登録プログラム等の各種プログラムを、バス23を介してRAM24へ適宜読み出してこれを実行することにより、音楽再生処理や情報登録処理等の各種処理を実行するようになされている。
【0043】
例えばCPU21は、音楽再生処理時、音楽CD(Compact Disc)を再生するためのドライブ等からなるCD再生部25を制御することにより、音楽CDに記録されている音楽データに基づいてスピーカ26から音楽を出力する。
【0044】
またハードディスクドライブ22に対しては、例えばユーザの所有する音楽CDの曲目等を管理するための音楽CD管理プログラムが予め格納されており、当該音楽CD管理プログラムが使用する音楽CDデータベースも予め構築されている。さらにこのハードディスクドライブ22には、その他種々のデータベースも予め構築されている。
【0045】
ところでこのパーソナルコンピュータ20は、CCDカメラ等からなる撮像部27を有しており、ユーザによってこの撮像部27のフォーカスが、図7に示すような音楽CDに付属のジャケットJCに印刷されている2次元コードTDC3に当てられた状態で、所定の撮像操作が操作部28を介して行われると、当該撮像部27を介してこの2次元コードTDC3を画像データとして取り込んだ後、情報登録処理プログラムに従って情報登録処理を開始する。
【0046】
ここで本実施の形態の場合、このジャケットJCには、音楽CDのアルバム名、歌手名、曲名、販売会社名、ジャケット画像(例えば歌手の顔写真)の記憶場所を示すURL(Uniform Resource Locator)等の複数の項目からなる情報(以下適宜、これを音楽CD情報とも呼ぶ)INF5が印刷されていると共に、当該情報INF5及び当該情報INF5が音楽CD情報であることを識別し得るようにするための識別情報INF6がコード化されてなる2次元コードTDC3が印刷されている。この2次元コードTDC3としては、サイバーコード(R)やQRコード(R)等が適用されており、これにより情報INF5及び識別情報INF6が機械に読み取り易い状態で表現されている。
【0047】
ここでは、図8に示すフローチャートを用いて、この情報登録処理の手順RT3を説明する。また以下では、説明の便宜上、音楽CD管理プログラム等のプログラムを適宜主体的に扱って説明を行うが、実際にはパーソナルコンピュータ20のCPU21が、当該プログラムに従って各種処理を実行するようになされていることは言うまでもない。
【0048】
パーソナルコンピュータ20のCPU21は、開始ステップSP20からステップSP21へ進み、画像データとして取り込んだ2次元コードTDC3に対して所定のデコード処理を施し、この結果、当該2次元コードTDC3によって表現されている情報INF5及び識別情報INF6をエラーなく正確に得ることができると、続くステップSP22で肯定結果を得てステップSP23へ進む。
【0049】
因みにこのステップSP21において、当該2次元コードTDC3によって表現されている情報INF5及び識別情報INF6を正確に認識できなかったとき、CPU21はステップSP22で否定結果を得てステップSP26へ進み、所定のエラーメッセージを表示部29に表示してユーザに撮像操作を再度行わせるように促した後、終了ステップSP27へ移って情報登録処理を終了するようになされている。
【0050】
ステップSP23においてCPU21は、ステップSP21で得た識別情報INF6を参照することにより、同じくステップSP21で得た情報INF5が音楽CD情報であることを認識すると、ハードディスクドライブ22に予め格納されている複数種類のプログラムのうち、音楽CDデータベースを管理する音楽CD管理プログラムへ、この情報INF5をインポートすべきと判断し、まず最初にこの音楽CD管理プログラムを起動する。
【0051】
そしてCPU21はステップSP24へ移り、当該情報INF5における複数の項目(アルバム名、歌手名、曲名、販売会社名、URL)を表示部29に表示した後、ユーザに操作部28を操作させることにより、表示部29に表示している当該複数の項目からユーザ任意の項目(この場合、アルバム名、歌手名、曲名、URL)を選択させる。
【0052】
この後CPU21は次のステップSP25へ移り、当該選択された項目を音楽CDデータベースへ登録すべき登録情報として、音楽CD管理プログラムへインポートする。このとき音楽CD管理プログラムは、インポートされた登録情報を音楽CDデータベースのテーブルTBL3(図7)へ登録する。この後CPU21は、終了ステップSP27へ移って情報登録処理を終了する。
【0053】
以上の構成においてパーソナルコンピュータ20は、ジャケットJC上に文字で印刷されている情報INF5と当該情報INF5が音楽CD情報であることを識別し得るようにするための識別情報INF6とが表現されてなる2次元コードTDC3を画像データとして取り込む。
【0054】
このようにしてこのパーソナルコンピュータ20は、ジャケットJC上に文字で印刷されている情報INF5をそのまま取り込むのではなく、当該情報INF5が機械に認識しやすい状態で表現されてなる2次元コードTDC3を取り込むようにしたので、当該情報INF5を格段と確実に読み取ることができる。
【0055】
続いてパーソナルコンピュータ20は、識別情報INF6に基づいて情報INF5が音楽CD情報であることを認識すると、ハードディスクドライブ22に構築されている複数のデータベースのうち、音楽CDデータベースに対して当該情報INF5を登録すべきと判断する。そしてパーソナルコンピュータ20は、当該情報INF5における複数の項目のうち、ユーザによって選択された項目のみを、音楽CDデータベースへ登録する。
【0056】
以上の構成によれば、ジャケットJCを見ながら操作部28を介して音楽CD情報INF5を1字ずつ入力するような入力作業をユーザに行わせることなく、ジャケットJCに印刷されている音楽CD情報INF5を、当該音楽CD情報INF5を格納するための音楽CDデータベースへ確実に登録することができるので、この結果格段と使い勝手を向上させることができる。
【0057】
(4)他の実施の形態
なお上述の第1乃至第3の実施の形態においては、情報処理装置として、携帯電話機1やパーソナルコンピュータ20を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、2次元コードを取り込むことができれば、2次元コードを読み取るためのリーダ装置やPDA(Personal Digital Assistance)等を適用するようにしても良い。
【0058】
また上述の第1乃至第3の実施の形態においては、紙等の媒体に印刷されたコードとして、2次元コードを適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、バーコード等を適用するようにしても良い。
【0059】
さらに上述の第1乃至第3の実施の形態においては、コードが印刷される媒体としてレシートRCや名刺NCやジャケットJC等の紙媒体を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、コードを印刷することができれば、プラスチック等のこの他種々の素材を適用するようにしても良い。
【0060】
さらに上述の第1乃至第3の実施の形態においては、媒体に印刷されたコードを取り込む取込手段として、CCDカメラでなる携帯電話機1の撮像部9やパーソナルコンピュータ20の撮像部27を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、コードを取り込むことができればこの他種々の構成を適用することができる。
【0061】
さらに上述の第1乃至第3の実施の形態においては、取り込んだコードに基づいて起動すべきアプリケーションプログラムを特定する特定手段として、また特定手段によって特定したアプリケーションプログラムを起動する起動手段として、携帯電話機1のCPU8やパーソナルコンピュータ20のCPU21を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らずこの他種々の構成を適用するようにしても良い。
【0062】
さらに上述の第1乃至第3の実施の形態においては、コンテンツデータ(音楽データ)に関連する関連情報(音楽CD情報)を管理するための関連情報データベースとして、音楽CDデータベースを適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々のコンテンツデータに関連する関連情報を管理するためのデータベースを適用するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、パーソナルコンピュータや携帯電話機等の情報処理装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0064】
1……携帯電話機、2……CPU、9……撮像部、20……パーソナルコンピュータ、21……CPU、27……撮像部、RT1、RT2、RT3……情報登録処理手順。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体に印刷されたコードを取り込む取込手段と、
上記取込手段によって取り込んだ上記コードに基づいて起動すべきアプリケーションプログラムを特定する特定手段と、
上記特定手段によって特定した上記アプリケーションプログラムを起動する起動手段と、
上記取込手段によって取り込んだ上記コードに基づいて、上記コードに含まれる情報を登録すべきデータベースを判断するデータベース判断手段と、
上記取込手段によって取り込んだ上記コードに含まれる情報のうち、上記アプリケーションプログラムが管理するデータベースに登録すべき項目をユーザに選択させる選択手段と
を有し、
上記アプリケーションプログラムは、上記データベース判断手段により判断されたデータベースに対して、上記コードに含まれる情報のうち上記ユーザに選択された項目を登録する
情報処理装置。
【請求項2】
上記アプリケーションプログラムは、ユーザの買物情報を格納するための家計簿データベースに対して、上記媒体としてのレシートに印刷された上記コードに含まれる上記ユーザの買物情報を登録する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
上記アプリケーションプログラムは、個人情報を格納するための個人情報データベースに対して、上記媒体としての名刺に印刷された上記コードに含まれる上記個人情報を登録する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
上記アプリケーションプログラムは、コンテンツデータに関連する関連情報を格納するための関連情報データベースに対して、上記コンテンツデータが記憶されているデータ記憶媒体に付属の上記媒体に印刷された上記コードに含まれる上記関連情報を登録する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
媒体に印刷されたコードを取り込む取込ステップと、
上記取込ステップによって取り込んだ上記コードに基づいて起動すべきアプリケーションプログラムを特定する特定ステップと、
上記特定ステップによって特定した上記アプリケーションプログラムを起動する起動ステップと、
上記取込ステップによって取り込んだ上記コードに基づいて、上記コードに含まれる情報を登録すべきデータベースを判断するデータベース判断ステップと、
上記取込ステップによって取り込んだ上記コードに含まれる情報のうち、上記アプリケーションプログラムが管理するデータベースに登録すべき項目をユーザに選択させる選択ステップと
を有し、
上記アプリケーションプログラムは、上記データベース判断ステップにより判断されたデータベースに対して、上記コードに含まれる情報のうち上記ユーザに選択された項目を登録する
情報処理装置の情報登録方法。
【請求項6】
情報処理装置に対し、
媒体に印刷されたコードを取り込む取込ステップと、
上記取込ステップによって取り込んだ上記コードに基づいて起動すべきアプリケーションプログラムを特定する特定ステップと、
上記特定ステップによって特定した上記アプリケーションプログラムを起動する起動ステップと、
上記取込ステップによって取り込んだ上記コードに基づいて、上記コードに含まれる情報を登録すべきデータベースを判断するデータベース判断ステップと、
上記取込ステップによって取り込んだ上記コードに含まれる情報のうち、上記アプリケーションプログラムが管理するデータベースに登録すべき項目をユーザに選択させる選択ステップと
を実行させる情報登録プログラムであって、
上記アプリケーションプログラムは、上記データベース判断ステップにより判断されたデータベースに対して、上記コードに含まれる情報のうち上記ユーザに選択された項目を登録する
情報登録プログラム。
【請求項7】
上記アプリケーションプログラムは、ユーザの買物情報を格納するための家計簿データベースに対して、上記媒体としてのレシートに印刷された上記コードに含まれる上記ユーザの買物情報を登録する
請求項6に記載の情報登録プログラム。
【請求項8】
上記アプリケーションプログラムは、個人情報を格納するための個人情報データベースに対して、上記媒体としての名刺に印刷された上記コードに含まれる上記個人情報を登録する
請求項6に記載の情報登録プログラム。
【請求項9】
上記アプリケーションプログラムは、コンテンツデータに関連する関連情報を格納するための関連情報データベースに対して、上記コンテンツデータが記憶されているデータ記憶媒体に付属の上記媒体に印刷された上記コードに含まれる上記関連情報を登録する
請求項6に記載の情報登録プログラム。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2011−129136(P2011−129136A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−293357(P2010−293357)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【分割の表示】特願2003−365061(P2003−365061)の分割
【原出願日】平成15年10月24日(2003.10.24)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】