情報処理装置、情報管理方法、及び情報管理プログラム
【課題】電子機器への情報設定にかかる時間を短縮できる情報処理装置、情報管理方法、及び情報管理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置100は、利用者情報80Dを保持する電子機器200が接続される装置であって、操作画面を介して、自機で実行する処理の動作要求を受け付ける受付手段14と、電子機器200から取得した利用者情報80Dを管理する管理手段16と、を有し、受付手段14は、電子機器200から取得した機器情報90Dに基づき表示された操作画面を介して、利用者情報80Dの設定対象機器の指定操作を受け付け、管理手段16で管理される利用者情報80Dに基づき表示された操作画面を介して、利用者情報80Dへのデータ操作を受け付け、管理手段16は、自機で管理される利用者情報80Dのうち、データ操作後の利用者情報80Dを、指定設定対象機器に対して送信し、電子機器200に情報設定を要求することを特徴とする。
【解決手段】情報処理装置100は、利用者情報80Dを保持する電子機器200が接続される装置であって、操作画面を介して、自機で実行する処理の動作要求を受け付ける受付手段14と、電子機器200から取得した利用者情報80Dを管理する管理手段16と、を有し、受付手段14は、電子機器200から取得した機器情報90Dに基づき表示された操作画面を介して、利用者情報80Dの設定対象機器の指定操作を受け付け、管理手段16で管理される利用者情報80Dに基づき表示された操作画面を介して、利用者情報80Dへのデータ操作を受け付け、管理手段16は、自機で管理される利用者情報80Dのうち、データ操作後の利用者情報80Dを、指定設定対象機器に対して送信し、電子機器200に情報設定を要求することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に利用者情報を設定する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、オフィス環境などで利用される電子機器には、利用者に関する情報(以下「利用者情報」という)が設定されている。この利用者情報には、電子機器の利用制限に関する情報(以下「利用制限情報」という)が含まれており、管理者は、電子機器に対して利用制限情報を設定することで、情報セキュリティ(機密性の確保)や利用コスト(維持費の削減)などを考慮した電子機器の運用を実現することができる。
【0003】
そこで、電子機器への利用制限情報の設定に対して、次のような技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、設定(追加・変更・削除)を容易に行えるようにし、管理者の利便性を向上させるために、管理機器が、電子機器(管理対象機器)から機器利用が許可された利用者の利用者情報を取得し、管理者により選択された利用制限ポリシーに基づき、利用制限情報を生成し、生成した利用制限情報を、取得した利用者情報に含めて、電子機器(設定対象機器)に送信する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の情報管理では、利用者情報の設定処理に時間がかかる。
従来では、管理機器が、追加・変更・削除を行った利用者情報だけでなく、電子機器から取得した全ての利用者情報を設定対象機器に送信することで、情報設定を行う。そのため、電子機器から多くの利用者情報を取得した場合、設定対象機器への送信データや該設定対象機器での処理データが多くなり、処理に時間がかかってしまう。また、多くの電子機器を設定対象機器とした場合には、さらに処理に時間がかかってしまう。
【0005】
本来、管理機器は、追加・変更・削除を行った利用者情報のみを設定対象機器に送信し、設定対象機器では、最小限のデータに対して設定処理が行われることが望ましい。
【0006】
本発明は上記従来技術の問題点を鑑み提案されたものであり、電子機器への情報設定にかかる時間を短縮できる情報処理装置、情報管理方法、及び情報管理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、機器利用者に関する利用者情報を所定の記憶領域に保持する電子機器が、所定のデータ伝送路で接続される情報処理装置であって、所定の操作画面を介して、自機で実行する処理の動作要求を受け付ける受付手段と、前記電子機器から取得した利用者情報を所定の記憶領域に保持し、前記利用者情報を管理する管理手段と、を有し、前記受付手段は、前記電子機器から取得した機器情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報の設定対象機器の指定操作を受け付け、前記管理手段で管理される利用者情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報へのデータ操作を受け付け、前記管理手段は、自機で管理される前記利用者情報のうち、前記データ操作を行った利用者情報を、指定された設定対象機器に対して送信し、前記電子機器に情報設定を要求することを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報管理方法は、機器利用者に関する利用者情報を所定の記憶領域に保持する電子機器が、所定のデータ伝送路で接続される情報処理装置における情報管理方法であって、所定の操作画面を介して、自機で実行する処理の動作要求を受け付ける受付手順と、前記電子機器から取得した利用者情報を所定の記憶領域に保持し、前記利用者情報を管理する管理手順と、を有し、前記受付手順により、前記電子機器から取得した機器情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報の設定対象機器の指定操作を受け付け、前記管理手段で管理される利用者情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報へのデータ操作を受け付け、前記管理手順により、自機で管理される前記利用者情報のうち、前記データ操作を行った利用者情報を、指定された設定対象機器に対して送信し、前記電子機器に情報設定を要求することを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報管理プログラムは、機器利用者に関する利用者情報を所定の記憶領域に保持する電子機器が、所定のデータ伝送路で接続される情報処理装置における情報管理プログラムであって、コンピュータを、所定の操作画面を介して、自機で実行する処理の動作要求を受け付ける受付手段と、前記電子機器から取得した利用者情報を所定の記憶領域に保持し、前記利用者情報を管理する管理手段として機能させ、前記受付手段が、前記電子機器から取得した機器情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報の設定対象機器の指定操作を受け付け、前記管理手段で管理される利用者情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報へのデータ操作を受け付け、前記管理手段が、自機で管理される前記利用者情報のうち、前記データ操作を行った利用者情報を、指定された設定対象機器に対して送信し、前記電子機器に情報設定を要求するように動作させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、電子機器への情報設定にかかる時間を短縮する情報処理装置、情報管理方法、及び情報管理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る管理システムの構成例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る情報管理の機能構成例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る機器情報のデータ例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る利用者情報のデータ例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るデータ操作情報のデータ例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る機器一覧表示の処理手順例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る機器一覧画面の表示例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る利用者一覧表示の処理手順例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施形態に係る利用者一覧画面の表示例を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施形態に係る利用者情報に対するデータ操作の処理手順例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施形態に係るデータ変更画面の表示例を示す図である。
【図13】本発明の第1の実施形態に係る設定送信の処理手順例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施の形態(以下「実施形態」という)について、図面を用いて詳細に説明する。
【0013】
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る管理システム1の構成例を示す図である。
図1には、複数の画像処理装置2001〜200n(以下総称する場合「画像処理装置200」という)と情報処理装置100とが、ネットワークなどのデータ伝送路N(例えば「LAN:Local Area Network」)で接続されるシステム構成例が示されている。
【0014】
画像処理装置200は、画像処理機能を有する機器である。画像処理機能には、例えば、コピー機能、プリント機能、及びスキャナ機能などがある。画像処理装置200は、利用者情報が設定される電子機器の1つである。よって、以降では、電子機器について画像処理装置200を例に説明する。
【0015】
情報処理装置100は、管理機能を有する機器であり、管理サーバにあたる。管理機能には、例えば、画像処理装置200を管理する機器管理機能や、画像処理装置200との間でやり取りされる(取り扱われる)利用者情報を含む各種情報を管理する情報管理機能などがある。
【0016】
管理システム1では、上記システム構成により、次のような管理サービスを提供する。管理者は、情報処理装置100に対し、機器一覧画面の表示を要求する。情報処理装置10は、機器管理機能により、システム1内から利用者情報の設定対象候補となる画像処理装置200を検出し、機器一覧画面を表示する。管理者は、情報処理装置100に対し、利用者一覧画面の表示を要求する。情報処理装置100は、情報管理機能により、画像処理装置200から利用者情報を取得し、利用者一覧画面を表示する。
【0017】
管理者は、利用者一覧画面から、利用者情報を変更する利用者を指定し、該当する利用者情報の変更を要求する。情報処理装置100は、管理者からの変更操作に従って、該当する利用者情報を変更する。管理者は、設定対象機器を指定し、変更後の利用者情報の送信を要求する。情報処理装置100は、変更後の利用者情報を、指定された画像処理装置200に送信する。これにより、画像処理装置200では、受信データに基づき、該当する利用者情報を更新する。
【0018】
以上のように、本実施形態に係る管理システム1は、上記システム構成により、画像処理装置200に対して情報設定を行う管理サービスを提供することができる。
【0019】
<ハードウェア構成>
図2は、本実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置100は、入力装置101、表示装置102、ドライブ装置103、RAM(Random Access Memory)104、ROM(Read Only Memory)105、CPU(Central Processing Unit)106、インタフェース装置107、及びHDD(Hard Disk Drive)108などを備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。
【0020】
入力装置101は、キーボードやマウスなどを含み、情報処理装置100に各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置102は、ディスプレイなどを含み、情報処理装置100による処理結果を表示する。
【0021】
インタフェース装置107は、情報処理装置100をデータ伝送路Nに接続するインタフェースである。これにより、情報処理装置100は、インタフェース装置107を介して、画像処理装置200とデータ通信を行うことができる。
【0022】
HDD108は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。格納されるプログラムやデータには、装置全体を制御する情報処理システム(例えば「Windows(商標又は登録商標)」や「UNIX(商標又は登録商標)」などの基本ソフトウェアであるOS(Operating System))、及びシステム上において各種機能(例えば「情報管理機能」)を提供するアプリケーションなどがある。また、HDD108は、格納しているプログラムやデータを、所定のファイルシステム及び/又はDB(Data Base)により管理している。
【0023】
ドライブ装置103は、着脱可能な記録媒体103aとのインタフェースである。これにより、情報処理装置100は、ドライブ装置103を介して、記録媒体103aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体103aには、例えば、フロッピー(商標又は登録商標)ディスク、CD(Compact Disk)、及びDVD(Digital Versatile Disk)、ならびに、SDメモリカード(SD Memory Card)やUSB(Universal Serial Bus)メモリなどがある。
【0024】
ROM105は、電源を切っても内部データを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM105には、情報処理装置100の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、情報処理システム設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM104は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。CPU106は、上記記憶装置(例えば「HDD」や「ROM」など)から、プログラムやデータをRAM上に読み出し、処理を実行することで、装置全体の制御や搭載機能を実現する処理装置である。
【0025】
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置100は、上記ハードウェア構成により、情報管理機能を含む各種情報処理サービスを提供することができる。
【0026】
<情報管理機能>
本実施形態に係る情報管理機能について説明する。
本実施形態に係る情報処理装置100では、画像処理装置200から機器情報を取得し、取得した機器情報に基づき、設定対象機器の指定操作を受け付ける。また、情報処理装置100は、画像処理装置200から利用者情報を取得し、取得した利用者情報に基づき、情報の追加・変更・削除などのデータ操作を受け付ける。その結果、情報処理装置100は、指定された設定対象機器に対して、追加・変更・削除を行った利用者情報(データ操作後の利用者情報)のみを送信する。本実施形態に係る情報処理装置100は、このような情報管理機能を有している。
【0027】
従来の情報管理では、情報処理装置100が、追加・変更・削除を行った利用者情報だけでなく、画像処理装置200から取得した全ての利用者情報(機器に登録された全ての利用者の利用者情報)を設定対象機器に送信することで情報設定を行っている。そのため、設定時の設定対象機器への送信データや該設定対象機器での処理データが多く、情報処理装置100から画像処理装置200に対する利用者情報の設定処理に時間がかかってしまう。
【0028】
そこで、本実施形態に係る情報処理装置100では、追加・変更・削除を行った利用者情報のみを設定対象機器に送信する仕組みとした。
【0029】
これにより、本実施形態に係る情報処理装置100は、画像処理装置200への送信データや該画像処理装置200での処理データを軽減し、画像処理装置200で情報設定処理が効率よく行われる環境を提供する。その結果、本実施形態に係る情報処理装置100では、画像処理装置200への情報設定にかかる時間を短縮できる。
【0030】
以下に、本実施形態に係る情報管理機能の構成とその動作について説明する。
図3は、本実施形態に係る情報管理の機能構成例を示す図である。
図3に示すように、本実施形態に係る情報管理機能は、機器連携部11、機器検索部12、機器情報管理部13、受付部14、ログイン・ログアウト部15、及び利用者情報管理部16などを有している。これらの機能部は、情報処理装置100で動作し、画像処理装置200と連携することで、情報管理機能を実現している。
【0031】
機器連携部11は、画像処理装置200との連携動作を制御する機能部である。機器連携部11は、他の機能部から、外部機器との連携動作要求を受け付けると、画像処理装置200と情報処理装置100(要求元の機能部)とのデータ通信を介した連携動作を制御する。
【0032】
機器検索部12は、システム1内の画像処理装置200を検索する機能部である。機器検索部12は、機器連携部11を介して、システム1に接続される画像処理装置200に対し、ブロードキャストを行い、同システム1に接続される画像処理装置200の存在を確認することで機器検索を行う。
【0033】
機器情報管理部13は、機器情報を管理する機能部である。機器情報管理部13は、画像処理装置200の機器情報を機器情報保持部90に保持し、所定のデータ操作を行うことで情報管理する。なお、機器情報保持部90は、情報処理装置100が備える記憶装置(HDD)の所定の記憶領域にあたる。
【0034】
ここで、情報処理装置100内で管理される機器情報について説明する。
図4は、本実施形態に係る機器情報90Dのデータ例を示す図である。
図4に示すように、機器情報90Dでは、[機器識別]、[機種]、及び[搭載機能]などの情報項目が対応づけられた情報セットを機器単位で保持し管理する。
【0035】
[機器識別]項目は、画像処理装置200を識別する情報(以下「機器識別情報」という)が保持される項目であり、項目値には、例えば、機器名やネットワーク設定値(IPアドレス:Internet Protocol address)などがある。図中には、ネットワーク設定値'192.168.11.XX1−192.168.11.XX3'が保持されているデータ例が示されている。
【0036】
[機種]項目は、画像処理装置200の機種を示す情報(以下「機種情報」という)が保持される項目であり、項目値には、例えば、機種名や機種を示すコード値(機種ID)などがある。図中には、3つの機種名'MFP A1','MFP B1','MFP A2'が保持されているデータ例が示されている。
【0037】
[搭載機能]項目は、画像処理装置200の搭載機能を示す情報(以下単に「搭載機能情報」という)が保持される項目であり、項目値には、例えば、アプリケーション名やアプリケーションを示すコード値(アプリID)などがある。図中には、アプリケーション名'機能A','機能B','機能C'が保持されているデータ例が示されている。
【0038】
なお、情報項目には、この他、画像処理装置200の機器状態を示す情報(以下「機器状態情報」という)が保持される項目などが含まれていてもよい。
【0039】
図3の説明に戻る。機器情報管理部13は、機器検索部12が画像処理装置200の存在を確認すると、機器連携部11を介して、存在が確認された画像処理装置200から機器情報90Dを取得する。機器情報管理部13は、機器情報保持部90にアクセスし、取得した機器情報90Dに基づき、データ登録を行う。
【0040】
具体的には、機器検索部12による取得値を情報項目ごとに格納する。また、機器情報管理部13は、保持情報に対するデータ取得による機器情報90Dに基づき、情報処理装置100が備える表示装置(ディスプレイ)に機器一覧画面を表示する。
【0041】
なお、動作要求に応じて、機器情報管理部13が行うデータ操作には、上記データ登録(追加)やデータ取得(参照)の他、データ変更(上書き)、及びデータ削除(消去)などがある。
【0042】
このように、情報処理装置100は、機器情報管理部13により、システム1内の画像処理装置200を管理し、管理者に対し、設定対象候補となる画像処理装置200に関する情報を提供する。
【0043】
受付部14は、管理者(操作者)の動作要求を受け付ける機能部である。受付部14は、情報処理装置100が備える入力装置101(例えば「キーボード」や「マウス」など)を介して、動作要求を受け付ける。受付部14は、要求に従って、要求動作を行う他の機能部に対し、動作を指示する。
【0044】
なお、本実施形態では、機器一覧表示(外部機器検索)、利用者情報のデータ操作(データ登録・変更・削除)、利用者一覧表示(利用者情報の取得対象機器指定)、及びデータ操作後の利用者情報送信(利用者情報の設定対象機器指定)などの動作要求を受け付ける。
【0045】
よって、受付部14は、機器一覧表示(外部機器検索)の動作要求を受け付けると、機器検索部12に対し、対応動作を指示する。また、受付部14は、利用者情報のデータ操作(データ登録・変更・削除)、利用者一覧表示(利用者情報の取得対象機器指定)、及びデータ操作後の利用者情報送信(利用者情報の設定対象機器指定)の動作要求を受け付けると、後述する利用者情報管理部16に対し、対応動作を指示する。
【0046】
なお、利用者一覧表示やデータ操作後の利用者情報送信の動作要求を受け付けた場合には、後述するログイン・ログアウト部15に対しても、対応動作を指示する。
【0047】
ログイン・ログアウト部15は、画像処理装置200へのログイン・ログアウトを制御する機能部(認証制御部)である。ログイン・ログアウト部15は、機器連携部11を介して、画像処理装置200に対し、管理者から入力された認証情報(例えば「ログインID」や「パスワード」など:以下「ログイン情報」という)を送信することで機器ログインを行う。また、ログイン・ログアウト部15は、他の機能部による情報管理処理が終了すると、ログインした画像処理装置200に対し、ログアウトを要求することで機器ログアウトを行う。このとき、ログイン・ログアウト部15は、機器情報管理部13を介して、機器情報90Dから制御対象機器の機器識別情報(ネットワーク設定値)を取得し、取得した機器識別情報とログイン情報とを機器連携部11に渡すことで、画像処理装置200に対するログイン・ログアウト制御(認証制御)を行う。
【0048】
利用者情報管理部16は、利用者情報を管理する機能部である。利用者情報管理部16は、画像処理装置200の利用者情報を利用者情報保持部80に保持し、所定のデータ操作を行うことで情報管理する。なお、利用者情報保持部80は、機器情報保持部90と同様に、情報処理装置100が備える記憶装置(HDD)の所定の記憶領域にあたる。
【0049】
ここで、情報処理装置100内で管理される利用者情報について説明する。
図5は、本実施形態に係る利用者情報80Dのデータ例を示す図である。
図5に示すように、利用者情報80Dには、主に、利用者の登録情報80D1(図中(A))と利用者の利用制限情報80D2(図中(B))とが含まれる。
【0050】
(A)に示すように、登録情報80D1では、[利用者識別]、[認証]、及び[連絡先]などの情報項目が対応づけられた情報セットを利用者単位で保持し管理する。
【0051】
[利用者識別]項目は、利用者を識別する情報(以下「利用者識別情報」という)が保持される項目であり、項目値には、利用者名や利用者を示すコード値(ID)などがある。図中では、利用者を示すコード値'User01'が保持されているデータ例が示されている。
【0052】
[認証]項目は、利用者の認証情報が保持される項目であり、項目値には、パスワードなどがある。図中では、利用者が機器ログイン時に入力するパスワード'****'が保持されているデータ例が示されている。なお、[認証]項目値(認証情報)は、運用される認証システムにより異なる。例えば、カード認証の場合には、カードで保持される認証情報であってもよく、生体認証の場合には、利用者の指紋や網膜などの生体情報であってもよい。
【0053】
[連絡先]項目は、利用者の連絡先を示す情報(以下「連絡先情報」という)が保持される項目であり、項目値には、電子メールアドレス、電話番号、及び/又はFAX番号などがある。図中では、利用者に発行された電子メールアドレス'User@XXX.com'、電話番号、及びFAX番号'03−XXXX−XXXX'の全てが保持されているデータ例が示されている。
【0054】
また、(B)に示されるように、利用者制限情報80D2では、[有効フラグ]、[利用許可期間]、及び[機能制限]などの情報項目が対応づけられた情報セットを利用者単位で保持し管理する。
【0055】
[有効フラグ]項目は、機器利用が許可された利用者(以下便宜上「有効利用者」という)か否かを示す情報(以下「有効利用者情報」という)が保持される項目であり、項目値には、例えば、機器利用の有効/無効を示すフラグ値(0/1)などがある。図中では、有効利用者を示すフラグ値'1'が保持されているデータ例が示されている。
【0056】
なお、項目値が'0'の場合には、機器利用が許可されていない利用者(以下便宜上「無効利用者」という)を表している。
【0057】
[利用許可期間]項目は、機器利用が許可された期間を示す情報(以下「利用許可期間情報」という)が保持される項目であり、項目値には、例えば、機器利用の許可期間を示す日時などがある。図中では、同日の9:00から17:00の日時が保持されているデータ例が示されている。
【0058】
[機能制限]項目は、機能単位の利用制限を示す情報が保持される項目であり、項目値には、例えば、利用可能機能か否かを示すビット値又はビット列などがある。図中では、利用可能機能を示すビット値'1'又は利用不可能機能を示すビット値'0'が保持されているデータ例が示されている。
【0059】
なお、ビット列の場合には、機能をさらに細分化した機能(以下便宜上「細分化機能」という)の利用可否を、ビット値で表している。例えば、画像処理装置200の場合には、細分化機能に、プリント機能やコピー機能などがある。プリント機能では、フルカラープリントやモノクロプリントなどが細分化機能となり、コピー機能では、フルカラーコピー、モノクロコピー、2色コピー、単色コピーなどが細分化機能となる。図中では、機能Aの細分化機能のうち、2つの利用許可機能を示すビット列'1100'が保持されているデータ例が示されている。
【0060】
図3の説明に戻る。利用者情報管理部16は、受付部14が利用者一覧表示の動作要求を受け付けると、機器連携部11を介して、取得対象機器として指定された画像処理装置200から利用者情報80Dを取得する。利用者情報管理部16は、利用者情報保持部80にアクセスし、取得した利用者情報80Dに基づき、データ登録を行う。
【0061】
具体的には、画像処理装置200からの取得値を情報項目ごとに格納する。また、利用者情報管理部16は、保持情報に対するデータ取得による利用者情報80Dに基づき、情報処理装置100が備える表示装置102(ディスプレイ)に利用者一覧画面を表示する。
【0062】
このように、情報処理装置100は、利用者情報管理部16により、システム1内の画像処理装置200を利用する利用者を管理し、管理者に対し、データ操作の候補となる利用者に関する情報を提供する。
【0063】
また、利用者情報管理部16は、受付部14が利用者情報80Dのデータ操作の動作要求を受け付けると、利用者情報保持部80にアクセスし、新規利用者のデータ登録や、既存利用者(画像処理装置に登録済みの利用者)のデータ変更/削除を行う。
【0064】
具体的には、新規利用者のデータ登録の場合には、動作要求時に受け付けた新規利用者の利用者情報80Dを、新しい情報セットとして格納する。また、既存利用者のデータ変更/削除の場合には、動作要求時に受け付けた変更/削除対象利用者の利用者識別情報(利用者ID)に基づき、利用者情報保持部80の保持情報の中から、該当する利用者情報80Dを特定し、特定した利用者情報80Dに対して行う。データ変更の場合、動作要求時に受け付けた入力値で、特定した利用者情報80Dの該当情報項目の値を上書きする。また、データ削除の場合、特定した利用者情報80Dの情報セットを消去する。
【0065】
また、利用者情報管理部16は、利用者情報80Dに対して、データ操作を行った場合、データ操作に関する情報(以下「データ操作情報」という)を、データ操作情報保持部70に記録し、データ操作により画像処理装置200に設定が必要となった利用者情報80D(機器設定時の送信情報)を管理する。なお、データ操作情報保持部70は、機器情報保持部90や利用者情報保持部80と同様に、情報処理装置100が備える記憶装置(HDD)の所定の記憶領域にあたる。
【0066】
ここで、情報処理装置100内で管理されるデータ操作情報について説明する。
図6は、本実施形態に係るデータ操作情報70Dのデータ例を示す図である。
図6に示すように、データ操作情報70Dは、[操作種別]及び[操作対象]などの情報項目が対応づけられた情報セットをデータ操作単位で保持し管理する。
【0067】
[操作種別]項目は、利用者情報80Dに対して行ったデータ操作の種別を示す情報(以下「データ操作種別情報」という)が保持される項目であり、項目値には、データ登録・変更・削除などの情報設定を示すコード値(1/2/3)などがある。図中では、データ登録を示すコード値'1'、データ変更を示すコード値'2'、及びデータ削除を示すコード値'3'が保持されているデータ例が示されている。
【0068】
[操作対象]項目は、データ操作後の利用者情報80Dが保持される項目であり、項目値には、利用者情報80Dの複製データ(利用者情報保持部からの複製データ)がある。図中では、データ登録・変更・削除を行った3つの利用者情報80Dの複製データA,B,Cが保持されているデータ例が示されている。
【0069】
図3の説明に戻る。利用者情報管理部16は、利用者情報80Dに対するデータ操作が行われると、データ操作情報保持部70にアクセスし、新規のデータ登録を行う。
【0070】
具体的には、データ操作の種別を示すコード値及びデータ操作後の利用者情報80Dの複製データを、[操作種別]項目及び[操作対象]項目に格納する。
【0071】
また、利用者情報管理部16は、受付部14がデータ操作後の利用者情報送信の動作要求を受け付けると、データ操作情報保持部70にアクセスし、データ操作情報70Dのデータ取得を行う。利用者情報管理部16は、取得したデータ操作情報70Dに基づき、設定対象機器である画像処理装置200に、データ操作後の利用者情報80Dを送信し、情報設定を要求する。
【0072】
具体的には、取得したデータ操作情報70Dの操作種別情報(コード値)とデータ操作後の利用者情報80Dの複製データとを含む送信データを生成する。つまり、利用者情報管理部16は、画像処理装置200から取得した全ての利用者情報80Dを含む送信データを生成するのではなく、データ操作後の利用者情報80Dのみを含む送信データを生成する。なお、データ操作情報70Dに、データ操作ごとの複数の情報セットが含まれている場合、該情報セットの数だけ、送信データを生成する。
【0073】
利用者情報管理部16は、生成した送信データと動作要求時に指定された設定対象機器(設定対象機器として指定された画像処理装置)の機器識別情報(ネットワーク設定値)とを機器連携部11に渡すことで、設定対象機器である画像処理装置200に対するデータ送信を行う。
【0074】
このように、情報処理装置100は、利用者情報管理部16により、データ操作を行ったことにより、画像処理装置200に対して設定が必要となった利用者情報80Dを管理し、データ操作後の利用者情報80Dのみを、設定対象機器である画像処理装置200に送信する。その結果、画像処理装置200では、自機が有する利用者情報保持部20にアクセスし、受信した利用者情報80Dに基づく情報設定が行われ、自機で保持する利用者情報80Dに、情報処理装置100で行われたデータ操作が反映される。
【0075】
以上のように、本実施形態に係る情報管理機能は、上記各機能部が連携動作することにより実現される。なお、上記各機能部は、情報処理装置100に搭載(インストール)されるプログラム(情報管理機能を実現するソフトウェア)が、演算装置(CPU)により、記憶装置(「HDD」や「ROM」)からメモリ(RAM)上に読み出され、以下の処理が実行されることで実現される。
【0076】
本実施形態に係る情報管理機能の詳細な動作(機能部群の連携動作)について、処理手順を示すフローチャートを用いて説明する。なお、以下には、上述した管理者が行う動作要求に応じた情報管理処理を順に説明する。
【0077】
《機器一覧表示時の処理》
図7は、本実施形態に係る機器一覧表示の処理手順例を示すフローチャートである。
情報処理装置100は、受付部14、機器連携部11、機器検索部12、及び機器情報管理部13が連携動作することで、次のような処理を行う。
【0078】
図7に示すように、受付部14は、機器一覧表示の動作要求を受け付ける(ステップS101:YES)。受付部14は、受け付けた動作要求に応じて、動作要求を実現する機能部(機器検索部)に対し、処理の実行を指示する。
【0079】
機器検索部12は、機器連携部11を介して、システム1内の画像処理装置200を検索する(ステップS102)。このとき、機器検索部12は、システム1に接続される画像処理装置200に対し、ブロードキャストを行うことで機器を検索する。
【0080】
機器検索部12は、検索結果として、画像処理装置200から応答データを受信したか否かを判定する(ステップS103)。なおこのとき、機器検索部12は、検索結果として、画像処理装置200からネットワーク設定値を受信する。
【0081】
機器検索部12は、画像処理装置200から応答データを受信した場合(ステップS103:YES)、機器情報管理部13に対し、機器一覧画面の表示を指示する。このとき、応答データとして受信した画像処理装置200のネットワーク設定値は、機器検索部12から機器情報管理部13へと渡される。
【0082】
機器情報管理部13は、ネットワーク設定値に基づき、機器連携部11を介して画像処理装置200にアクセスし、機器情報90Dを取得する(ステップS104)。
【0083】
機器情報管理部13は、取得した機器情報90Dに基づき、機器一覧画面を表示する(ステップS105)。このとき、機器情報管理部13は、機器情報保持部90にアクセスし、取得した機器情報90Dの値を、該当情報項目の項目値として格納し、機器単位で保存する。
【0084】
なお、機器検索部12は、画像処理装置200から応答データを受信しなかった場合(ステップS103:NO)、所定のエラー処理を行う(ステップS106)。このエラー処理は、例えば、機器一覧画面に表示する画像処理装置200がシステム内1に存在しない旨の通知などである。また、通知方法は、情報処理装置100での画面表示だけでなく、音声出力やメッセージ送信などであってもよい。
【0085】
図8は、本実施形態に係る機器一覧画面の表示例を示す図である。
図8には、情報処理装置100において、上記処理により表示された機器一覧画面の一例が示されている。
【0086】
機器一覧画面には、機器検索により存在が確認された画像処理装置200に関する情報がリスト表示される。このとき表示される画像処理装置200に関する情報には、機器識別情報(図中の[IPアドレス]項目)や機器状態情報(図中の[状態]項目)などが含まれる。
【0087】
管理者は、これらの表示情報を確認し、画面上で1又は複数の画像処理装置200を選択することで、システム1内の画像処理装置200の中から、利用者一覧表示時の利用者情報80Dの取得先(取得対象機器)を指定する。
【0088】
《利用者一覧表示時の処理》
図9は、本実施形態に係る利用者一覧表示の処理手順例を示すフローチャートである。
情報処理装置100は、受付部14、機器連携部11、機器情報管理部13、ログイン・ログアウト部15、及び利用者情報管理部16が連携動作することで、次のような処理を行う。
【0089】
図9に示すように、受付部14は、機器一覧画面から、利用者情報80Dの取得対象機器指定を受け付け(ステップS201:YES)、利用者一覧表示の動作要求を受け付ける(ステップS202:YES)。
【0090】
受付部14は、受け付けた動作要求に応じて、動作要求を実現する機能部(ログイン・ログアウト部)に対し、処理の実行を指示する。
【0091】
ログイン・ログアウト部15は、機器連携部11を介して、取得対象機器として指定された画像処理装置200にログインする(ステップS203)。このとき、ログイン・ログアウト部15は、機器情報管理部13を介して、機器情報90Dから取得対象機器の機器識別情報(ネットワーク設定値)を取得する。ログイン・ログアウト部15は、取得した機器識別情報に基づき、機器連携部11を介して画像処理装置200にアクセスし、管理者から入力されたログイン情報を送信することで機器ログインを行う。
【0092】
ログイン・ログアウト部15は、画像処理装置200へのログインに成功したか否かを判定する(ステップS204)。なおこのとき、ログイン・ログアウト部15は、機器連携部11を介して、画像処理装置200から成功/失敗を示すログイン結果(認証結果)を受信する。
【0093】
ログイン・ログアウト部15は、画像処理装置200へのログインに成功した場合(ステップS204:YES)、利用者情報管理部16に対し、利用者一覧画面の表示を指示する。このとき、ログインに成功した画像処理装置200のネットワーク設定値(ログイン時に用いた機器識別情報)は、ログイン・ログアウト部15から利用者情報管理部16へと渡される。
【0094】
利用者情報管理部16は、ネットワーク設定値に基づき、機器連携部11を介して画像処理装置200にアクセスし、利用者情報80Dを取得する(ステップS205)。
【0095】
利用者情報管理部16は、取得した利用者情報80Dに基づき、利用者一覧画面を表示する(ステップS206)。このとき、利用者情報管理部16は、利用者情報保持部80にアクセスし、取得した利用者情報80Dの値を、登録情報80D1及び利用制限情報80D2の各該当情報項目の項目値として格納し、利用者単位で保存する。
【0096】
ログイン・ログアウト部15は、利用者情報管理部16による処理が終了すると、機器連携部11を介して、ログインした画像処理装置200からログアウトする(ステップS207)。このとき、ログイン・ログアウト部15は、機器連携部11を介して画像処理装置200にアクセスし、ログアウトを要求することで機器ログアウトを行う。
【0097】
ログイン・ログアウト部15は、画像処理装置200へのログアウトに成功したか否かを判定する(ステップS208)。
【0098】
なお、ログイン・ログアウト部15は、ログイン/ログアウトに成功しなかった場合(ステップS204又はS208:NO)、所定のエラー処理を行う(ステップS209)。このエラー処理は、例えば、ログイン/ログアウトに失敗した旨の通知などである。また、通知方法は、情報処理装置100での画面表示だけでなく、音声出力やメッセージ送信などであってもよい。
【0099】
図10は、本実施形態に係る利用者一覧画面の表示例を示す図である。
図10には、情報処理装置100において、上記処理により表示された利用者一覧画面の一例が示されている。
【0100】
利用者一覧画面には、指定された画像処理装置200の既存利用者に関する情報がリスト表示される。このとき表示される既存利用者に関する情報には、利用者識別情報(図中の[利用者ID]項目)、有効利用者情報(図中の[状態]項目)、及び利用許可期間情報(図中の[期間]項目)などが含まれる。
【0101】
管理者は、これらの表示情報を確認し、利用者情報80Dのデータ登録・変更・削除などのデータ操作を行う。例えば、データ登録の場合には、画面上の[登録]ボタンを押下することで、表示されたデータ操作画面を介して、新規利用者の利用者情報80Dの各情報項目の登録値を設定し、登録動作を指示する。また、データ変更の場合には、画面上で変更対象利用者を選択し、[変更]ボタンを押下することで、表示されたデータ操作画面を介して、変更対象利用者の利用者情報80Dの各情報項目の変更値を設定し、変更動作を指示する。また、データ削除の場合には、画面上で削除対象利用者を選択し、[削除]ボタンを押下することで、削除対象利用者の利用者情報80Dの削除動作を指示する。
【0102】
《データ操作時の処理》
図11は、本実施形態に係る利用者情報80Dに対するデータ操作の処理手順例を示すフローチャートである。
情報処理装置100は、受付部14及び利用者情報管理部16が連携動作することで、次のような処理を行う。
【0103】
図11に示すように、受付部14は、利用者一覧画面から、利用者情報80Dに対するデータ操作の動作要求を受け付ける(ステップS301)。
【0104】
受付部14は、データ操作のうち、データ登録の動作要求を受け付けた場合(ステップS301:[登録])、受け付けた動作要求に応じて、データ登録を実現する機能部(利用者情報管理部)に対し、処理の実行を指示する。
【0105】
利用者情報管理部16は、データ登録画面を表示し(ステップS302)、入力値に基づき、新規利用者の利用者情報80Dを登録する(ステップS303)。このとき、利用者情報管理部16は、利用者情報保持部80にアクセスし、データ登録画面の入力値を、新規利用者の利用者情報80Dの各情報項目値として格納する。これにより、情報処理装置100では、新規利用者の利用者情報80Dに対応する新しい情報セットが登録される。
【0106】
利用者情報管理部16は、データ登録に対応するデータ操作情報70Dを記録する(ステップS304)。このとき、利用者情報管理部16は、データ操作情報保持部70にアクセスし、データ登録の種別を示すコード値'1'及びデータ登録後の利用者情報80Dの複製データを、[操作種別]項目及び[操作対象]項目に格納する。これにより、情報処理装置100では、データ登録によって、画像処理装置200に対して設定(登録)が必要となった利用者情報80Dが管理される。
【0107】
また、受付部14は、データ操作のうち、データ変更の動作要求を受け付けた場合(ステップS301:[変更])、受け付けた動作要求に応じて、データ変更を実現する機能部(利用者情報管理部)に対し、処理の実行を指示する。
【0108】
利用者情報管理部16は、データ変更画面を表示する(ステップS305)。なおこのときのデータ変更画面には、利用者一覧画面上で選択された変更対象利用者(指定利用者)の利用者識別情報(利用者ID)に基づき、利用者情報保持部80の保持情報の中から特定された変更対象利用者の利用者情報80Dが、変更前の情報項目値として表示されている。
【0109】
利用者情報管理部16は、入力値に基づき、変更対象利用者の利用者情報80Dを変更する(ステップS306)。このとき、利用者情報管理部16は、利用者情報保持部80にアクセスし、データ変更画面の入力値で、変更対象利用者の利用者情報80Dの該当情報項目の値を上書きする。これにより、情報処理装置100では、既存利用者のうち、指定された利用者の利用者情報80Dが変更される。
【0110】
利用者情報管理部16は、データ変更に対応するデータ操作情報70Dを記録する(ステップS307)。このとき、利用者情報管理部16は、データ操作情報保持部70にアクセスし、データ変更の種別を示すコード値'2'及びデータ変更後の利用者情報80Dの複製データを、[操作種別]項目及び[操作対象]項目に格納する。これにより、情報処理装置100では、データ変更によって、画像処理装置200に対して設定(変更)が必要となった利用者情報80Dが管理される。
【0111】
また、受付部14は、データ操作のうち、データ削除の動作要求を受け付けた場合(ステップS301:[削除])、受け付けた動作要求に応じて、データ削除を実現する機能部(利用者情報管理部)に対し、処理の実行を指示する。
【0112】
利用者情報管理部16は、データ削除画面(削除確認画面)を表示する(ステップS308)。なおこのときのデータ削除画面には、利用者一覧画面上で選択された削除対象利用者(指定利用者)の利用者識別情報(利用者ID)に基づき、利用者情報保持部80の保持情報の中から特定された削除対象利用者の利用者情報80Dが表示されている。
【0113】
利用者情報管理部16は、受付部14により、データ削除画面から、確認後の動作指示を受け付けると、削除対象利用者の利用者情報80Dを削除する(ステップS309)。このとき、利用者情報管理部16は、利用者情報保持部80にアクセスし、削除対象利用者の利用者情報80Dの情報セットを消去する。これにより、情報処理装置100では、既存利用者のうち、指定された利用者の利用者情報80Dが削除される。
【0114】
利用者情報管理部16は、データ削除に対応するデータ操作情報70Dを記録する(ステップS310)。このとき、利用者情報管理部16は、データ操作情報保持部70にアクセスし、データ削除の種別を示すコード値'3'及びデータ削除前の利用者情報80Dの複製データを、[操作種別]項目及び[操作対象]項目に格納する。これにより、情報処理装置100では、データ削除によって、画像処理装置200に対して設定(削除)が必要となった利用者情報80Dが管理される。
【0115】
図12は、本実施形態に係るデータ変更画面の表示例を示す図である。
図12には、情報処理装置100において、上記処理により表示されたデータ変更画面の一例が示されている。
【0116】
データ変更画面には、変更対象利用者の利用者情報80Dが、変更前の情報として表示される。このとき表示される利用者情報80Dには、登録情報80D1(図中の[登録]項目)及び利用制限情報80D2(図中の[利用制限]項目)などが含まれる。
【0117】
管理者は、画面上のテキストボックスや選択ボタン(GUIパーツ:Graphical User Interface parts)などを介して変更値を入力し、利用者情報80Dのデータ変更を行う。また、管理者は、変更値の入力が完了すると、画面上の[OK]ボタンを押下することで、変更動作を指示する。
【0118】
《設定送信時の処理》
図13は、本実施形態に係る設定送信の処理手順例を示すフローチャートである。
情報処理装置100は、受付部14、機器連携部11、機器情報管理部13、ログイン・ログアウト部15、及び利用者情報管理部16が連携動作することで、次のような処理を行う。
【0119】
図13に示すように、受付部14は、機器一覧画面から、データ操作後の利用者情報80Dの設定対象機器指定を受け付ける(ステップS401:YES)。このとき、受付部14は、択一的に1つの設定対象機器指定を受け付けるだけでなく、複数の設定対象機器指定を受け付けるようにしてもよい。なお、この処理で機器指定を受け付けなかった場合には(ステップS401:NO)、利用者情報80Dを取得する際に指定された取得対象機器を設定対象機器とする(ステップS402)。
【0120】
受付部14は、設定対象機器指定を受け付けると、データ操作後の利用者情報送信の動作要求を受け付ける(ステップS403:YES)。
【0121】
受付部14は、受け付けた動作要求に応じて、動作要求を実現する機能部(ログイン・ログアウト部)に対し、処理の実行を指示する。
【0122】
ログイン・ログアウト部15は、機器連携部11を介して、設定対象機器として指定された1又は複数の画像処理装置200にログインする(ステップS404)。このとき、ログイン・ログアウト部15は、機器情報管理部13を介して、機器情報90Dから設定対象機器の機器識別情報(ネットワーク設定値)を取得する。ログイン・ログアウト部15は、取得した機器識別情報に基づき、機器連携部11を介して画像処理装置200にアクセスし、管理者から入力されたログイン情報を送信することで機器ログインを行う。
【0123】
ログイン・ログアウト部15は、画像処理装置200へのログインに成功したか否かを判定する(ステップS405)。なおこのとき、ログイン・ログアウト部15は、画像処理装置200から成功/失敗を示すログイン結果(認証結果)を受信する。
【0124】
ログイン・ログアウト部15は、画像処理装置200へのログインに成功した場合(ステップS405:YES)、利用者情報管理部16に対し、データ操作後の利用者情報80Dの送信を指示する。このとき、ログインに成功した画像処理装置200のネットワーク設定値(ログイン時に用いた機器識別情報)は、ログイン・ログアウト部15から利用者情報管理部16へと渡される。
【0125】
利用者情報管理部16は、ネットワーク設定値に基づき、機器連携部11を介して、データ操作後の利用者情報80Dを、1又は複数の画像処理装置200に送信する(ステップS406)。このとき、利用者情報管理部16は、データ操作情報保持部70にアクセスし、データ操作情報70Dから、操作種別情報(コード値)とデータ操作後の利用者情報80Dの複製データを取得し、送信データを生成する。これにより、情報処理装置100では、画像処理装置200から取得した全ての利用者情報80Dを含む送信データが生成されるのではなく、データ操作後の利用者情報80Dのみを含む送信データが生成される。利用者情報管理部16は、画像処理装置200のネットワーク設定値に基づき、生成した送信データを画像処理装置200に送信し、情報設定を要求する。
【0126】
利用者情報管理部16は、利用者情報80Dのデータ送信が完了したか否かを判定する(ステップS407)。なおこのとき、利用者情報管理部16は、機器連携部11を介して、画像処理装置200から成功/失敗を示す送信結果を受信する。
【0127】
利用者情報管理部16は、利用者情報80Dのデータ送信が完了した場合(ステップS407:YES)、送信が完了した利用者情報80Dに対応するデータ操作情報70Dを削除する(ステップS408)。このとき、利用者情報管理部16は、データ操作情報保持部70にアクセスし、利用者情報80Dに対応するデータ操作情報70Dの情報セットを消去する。
【0128】
ログイン・ログアウト部15は、利用者情報管理部16による処理が終了すると、機器連携部11を介して、ログインした画像処理装置200からログアウトする(ステップS408)。このとき、ログイン・ログアウト部15は、機器連携部11を介して画像処理装置200にアクセスし、ログアウトを要求することで機器ログアウトを行う。
【0129】
ログイン・ログアウト部15は、画像処理装置200へのログアウトに成功したか否かを判定する(ステップS409)。
【0130】
なお、ログイン・ログアウト部15は、ログイン/ログアウトに成功しなかった場合(ステップS405又はS410:NO)、所定のエラー処理を行う(ステップS411)。このエラー処理は、例えば、ログイン/ログアウトに失敗した旨の通知などである。
【0131】
また、利用者情報管理部16は、利用者情報80Dのデータ送信が完了しなかった場合(ステップS407:NO)、所定のエラー処理を行う(ステップS411)。このエラー処理は、例えば、データ送信に失敗した旨の通知などである。
【0132】
これらの通知方法は、情報処理装置100での画面表示だけでなく、音声出力やメッセージ送信などであってもよい。
【0133】
このように、情報処理装置100では、追加・変更・削除を行った利用者情報80Dのみを、設定対象機器である1又は複数の画像処理装置200に送信する。
【0134】
なお、以下には、画像処理装置200において、上記処理により、情報処理装置100から受信した利用者情報80Dに基づき実行される設定処理について説明する。
【0135】
画像処理装置200は、情報処理装置100から利用者情報80Dを受信すると、該利用者情報80Dとともに受信した操作種別情報(コード値)に基づき、利用者情報80Dに対して行われたデータ操作を特定する。画像処理装置200は、自機が有する利用者情報保持部20にアクセスし、特定したデータ操作に従って、受信した利用者情報80Dに基づく設定処理を行う。
【0136】
具体的には、特定したデータ操作が[登録]の場合、利用者情報保持部20に、受信した利用者情報80Dを、新規利用者の利用者情報80Dの各情報項目値として格納する。また、特定したデータ操作が[変更]の場合には、受信した利用者情報80Dに基づき、利用者情報保持部20の保持情報の中から、該当情報セット(変更対象利用者の利用者情報)を特定し、受信した利用者情報80Dで、変更対象利用者の利用者情報80Dの該当情報項目の値を上書きする。また、特定したデータ操作が[削除]の場合には、受信した利用者情報80Dに基づき、利用者情報保持部20の保持情報の中から、該当情報セット(削除対象利用者の利用者情報)を特定し、特定した情報セットを消去する。
【0137】
なお、画像処理装置200では、上記設定処理において、次のような場合が想定される。例えば、データ登録時に、既に同一利用者の利用者情報80Dが登録されている場合(以下便宜上「ケース1」という)や、データ変更・削除時に、変更・削除対象利用者の利用者情報80Dが存在しない場合(以下便宜上「ケース2」という)などである。
【0138】
ケース1の場合、画像処理装置200は、受信した利用者情報80Dに基づき、利用者情報保持部20の保持情報の中から、該当情報セット(同一利用者の利用者情報)を特定し、受信した利用者情報80Dで、特定した情報セットの情報項目値を上書きする。
【0139】
また、ケース2のデータ変更時の場合、画像処理装置200は、受信した利用者情報80Dに基づき、利用者情報保持部20の保持情報の中から、該当情報セット(変更対象利用者の利用者情報)が特定できなければ、受信した利用者情報80Dを、新規利用者の利用者情報80Dの各情報項目値として格納する。
【0140】
また、ケース2のデータ削除時の場合、画像処理装置200は、受信した利用者情報80Dに基づき、利用者情報保持部20の保持情報の中から、該当情報セット(変更・削除対象利用者の利用者情報)が特定できなければ、処理対象データがないとして削除処理を行わない。
【0141】
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置100によれば、機器情報管理部13が、画像処理装置200から機器情報90Dを取得し、受付部14が、取得した機器情報90Dに基づき、設定対象機器の指定操作を受け付ける。また、情報処理装置100は、利用者情報管理部16が、画像処理装置200から利用者情報80Dを取得し、受付部14が、取得した利用者情報80Dに基づき、情報の追加・変更・削除などのデータ操作を受け付ける。その結果、情報処理装置100は、利用者情報管理部16が、指定された設定対象機器に対して、追加・変更・削除を行った利用者情報(データ操作後の利用者情報)のみを送信する。
【0142】
これによって、本実施形態に係る情報処理装置100は、画像処理装置200への情報設定にかかる時間を短縮できる。
【0143】
ここまで、上記実施形態の説明を行ってきたが、上記実施形態に係る「情報管理機能」は、図を用いて説明を行った各処理手順を、動作環境(プラットフォーム)にあったプログラミング言語でコード化したプログラムが、情報処理装置が備える演算装置(CPU)により実行されることで実現される。
【0144】
上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体103aに格納することができる。これにより、例えば、上記プログラムは、記録媒体103aに記憶させることで、ドライブ装置103を介して、情報処理装置100にインストールすることができる。また、情報処理装置100は、インタフェース装置107を備えていることから、電気通信回線を用いて上記プログラムをダウンロードし、インストールすることもできる。
【0145】
また、上記実施形態では、情報処理装置100から画像処理装置200に対して、データ変更・削除が行われた利用者情報80Dを送信し、情報設定(機器側におけるデータ変更・削除)を要求する構成について説明を行ったが、この限りでない。
【0146】
例えば、データ変更の場合には、データ変更された利用者の利用者識別情報(利用者ID)と該利用者の利用者情報80Dにおけるデータ変更後の情報項目値とを送信するようにしてもよい。つまり、データ更新後の利用者情報80Dの中でも、該当利用者を特定可能な情報と情報項目内の更新値のみを送信する。
【0147】
また、データ削除の場合には、データ削除された利用者の利用者識別情報(利用者ID)のみを送信するようにしてもよい。つまり、データ削除された利用者を特定可能な情報のみを送信する。
【0148】
これにより、情報処理装置100では、画像処理装置200への送信データや該画像処理装置200での処理データを、さらに軽減できる。
【0149】
また、上記実施形態では、設定対象機器について、画像処理装置200を例に説明を行ったが、この限りでない。設定対象機器は、通信手段を備え、利用者情報80Dを保持する電子機器であればよい。
【0150】
最後に、上記実施形態に挙げた形状や構成に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0151】
1 管理システム
11 機器連携部
12 機器検索部
13 機器情報管理部
14 受付部
15 ログイン・ログアウト部(認証制御部)
16 利用者情報管理部
70 データ操作情報保持部(D:データ操作情報)
80 利用者情報保持部(D:利用者情報,D1:登録情報,D2:利用制限情報)
90 機器情報保持部(D:機器情報)
100 情報処理装置(管理サーバ)
101 入力装置
102 表示装置
103 ドライブ装置(a:記録媒体)
104 RAM(揮発性の半導体メモリ)
105 ROM(不揮発性の半導体メモリ)
106 CPU(演算装置)
107 インタフェース装置(NIC:Network I/F Card)
108 HDD(不揮発性の記憶装置)
200 画像処理装置(電子機器)
B バス
N データ伝送路(ネットワーク)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0152】
【特許文献1】特開2007−122366号公報
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に利用者情報を設定する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、オフィス環境などで利用される電子機器には、利用者に関する情報(以下「利用者情報」という)が設定されている。この利用者情報には、電子機器の利用制限に関する情報(以下「利用制限情報」という)が含まれており、管理者は、電子機器に対して利用制限情報を設定することで、情報セキュリティ(機密性の確保)や利用コスト(維持費の削減)などを考慮した電子機器の運用を実現することができる。
【0003】
そこで、電子機器への利用制限情報の設定に対して、次のような技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、設定(追加・変更・削除)を容易に行えるようにし、管理者の利便性を向上させるために、管理機器が、電子機器(管理対象機器)から機器利用が許可された利用者の利用者情報を取得し、管理者により選択された利用制限ポリシーに基づき、利用制限情報を生成し、生成した利用制限情報を、取得した利用者情報に含めて、電子機器(設定対象機器)に送信する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の情報管理では、利用者情報の設定処理に時間がかかる。
従来では、管理機器が、追加・変更・削除を行った利用者情報だけでなく、電子機器から取得した全ての利用者情報を設定対象機器に送信することで、情報設定を行う。そのため、電子機器から多くの利用者情報を取得した場合、設定対象機器への送信データや該設定対象機器での処理データが多くなり、処理に時間がかかってしまう。また、多くの電子機器を設定対象機器とした場合には、さらに処理に時間がかかってしまう。
【0005】
本来、管理機器は、追加・変更・削除を行った利用者情報のみを設定対象機器に送信し、設定対象機器では、最小限のデータに対して設定処理が行われることが望ましい。
【0006】
本発明は上記従来技術の問題点を鑑み提案されたものであり、電子機器への情報設定にかかる時間を短縮できる情報処理装置、情報管理方法、及び情報管理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、機器利用者に関する利用者情報を所定の記憶領域に保持する電子機器が、所定のデータ伝送路で接続される情報処理装置であって、所定の操作画面を介して、自機で実行する処理の動作要求を受け付ける受付手段と、前記電子機器から取得した利用者情報を所定の記憶領域に保持し、前記利用者情報を管理する管理手段と、を有し、前記受付手段は、前記電子機器から取得した機器情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報の設定対象機器の指定操作を受け付け、前記管理手段で管理される利用者情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報へのデータ操作を受け付け、前記管理手段は、自機で管理される前記利用者情報のうち、前記データ操作を行った利用者情報を、指定された設定対象機器に対して送信し、前記電子機器に情報設定を要求することを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報管理方法は、機器利用者に関する利用者情報を所定の記憶領域に保持する電子機器が、所定のデータ伝送路で接続される情報処理装置における情報管理方法であって、所定の操作画面を介して、自機で実行する処理の動作要求を受け付ける受付手順と、前記電子機器から取得した利用者情報を所定の記憶領域に保持し、前記利用者情報を管理する管理手順と、を有し、前記受付手順により、前記電子機器から取得した機器情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報の設定対象機器の指定操作を受け付け、前記管理手段で管理される利用者情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報へのデータ操作を受け付け、前記管理手順により、自機で管理される前記利用者情報のうち、前記データ操作を行った利用者情報を、指定された設定対象機器に対して送信し、前記電子機器に情報設定を要求することを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報管理プログラムは、機器利用者に関する利用者情報を所定の記憶領域に保持する電子機器が、所定のデータ伝送路で接続される情報処理装置における情報管理プログラムであって、コンピュータを、所定の操作画面を介して、自機で実行する処理の動作要求を受け付ける受付手段と、前記電子機器から取得した利用者情報を所定の記憶領域に保持し、前記利用者情報を管理する管理手段として機能させ、前記受付手段が、前記電子機器から取得した機器情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報の設定対象機器の指定操作を受け付け、前記管理手段で管理される利用者情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報へのデータ操作を受け付け、前記管理手段が、自機で管理される前記利用者情報のうち、前記データ操作を行った利用者情報を、指定された設定対象機器に対して送信し、前記電子機器に情報設定を要求するように動作させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、電子機器への情報設定にかかる時間を短縮する情報処理装置、情報管理方法、及び情報管理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る管理システムの構成例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る情報管理の機能構成例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る機器情報のデータ例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る利用者情報のデータ例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るデータ操作情報のデータ例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る機器一覧表示の処理手順例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る機器一覧画面の表示例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る利用者一覧表示の処理手順例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施形態に係る利用者一覧画面の表示例を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施形態に係る利用者情報に対するデータ操作の処理手順例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施形態に係るデータ変更画面の表示例を示す図である。
【図13】本発明の第1の実施形態に係る設定送信の処理手順例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施の形態(以下「実施形態」という)について、図面を用いて詳細に説明する。
【0013】
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る管理システム1の構成例を示す図である。
図1には、複数の画像処理装置2001〜200n(以下総称する場合「画像処理装置200」という)と情報処理装置100とが、ネットワークなどのデータ伝送路N(例えば「LAN:Local Area Network」)で接続されるシステム構成例が示されている。
【0014】
画像処理装置200は、画像処理機能を有する機器である。画像処理機能には、例えば、コピー機能、プリント機能、及びスキャナ機能などがある。画像処理装置200は、利用者情報が設定される電子機器の1つである。よって、以降では、電子機器について画像処理装置200を例に説明する。
【0015】
情報処理装置100は、管理機能を有する機器であり、管理サーバにあたる。管理機能には、例えば、画像処理装置200を管理する機器管理機能や、画像処理装置200との間でやり取りされる(取り扱われる)利用者情報を含む各種情報を管理する情報管理機能などがある。
【0016】
管理システム1では、上記システム構成により、次のような管理サービスを提供する。管理者は、情報処理装置100に対し、機器一覧画面の表示を要求する。情報処理装置10は、機器管理機能により、システム1内から利用者情報の設定対象候補となる画像処理装置200を検出し、機器一覧画面を表示する。管理者は、情報処理装置100に対し、利用者一覧画面の表示を要求する。情報処理装置100は、情報管理機能により、画像処理装置200から利用者情報を取得し、利用者一覧画面を表示する。
【0017】
管理者は、利用者一覧画面から、利用者情報を変更する利用者を指定し、該当する利用者情報の変更を要求する。情報処理装置100は、管理者からの変更操作に従って、該当する利用者情報を変更する。管理者は、設定対象機器を指定し、変更後の利用者情報の送信を要求する。情報処理装置100は、変更後の利用者情報を、指定された画像処理装置200に送信する。これにより、画像処理装置200では、受信データに基づき、該当する利用者情報を更新する。
【0018】
以上のように、本実施形態に係る管理システム1は、上記システム構成により、画像処理装置200に対して情報設定を行う管理サービスを提供することができる。
【0019】
<ハードウェア構成>
図2は、本実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置100は、入力装置101、表示装置102、ドライブ装置103、RAM(Random Access Memory)104、ROM(Read Only Memory)105、CPU(Central Processing Unit)106、インタフェース装置107、及びHDD(Hard Disk Drive)108などを備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。
【0020】
入力装置101は、キーボードやマウスなどを含み、情報処理装置100に各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置102は、ディスプレイなどを含み、情報処理装置100による処理結果を表示する。
【0021】
インタフェース装置107は、情報処理装置100をデータ伝送路Nに接続するインタフェースである。これにより、情報処理装置100は、インタフェース装置107を介して、画像処理装置200とデータ通信を行うことができる。
【0022】
HDD108は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。格納されるプログラムやデータには、装置全体を制御する情報処理システム(例えば「Windows(商標又は登録商標)」や「UNIX(商標又は登録商標)」などの基本ソフトウェアであるOS(Operating System))、及びシステム上において各種機能(例えば「情報管理機能」)を提供するアプリケーションなどがある。また、HDD108は、格納しているプログラムやデータを、所定のファイルシステム及び/又はDB(Data Base)により管理している。
【0023】
ドライブ装置103は、着脱可能な記録媒体103aとのインタフェースである。これにより、情報処理装置100は、ドライブ装置103を介して、記録媒体103aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体103aには、例えば、フロッピー(商標又は登録商標)ディスク、CD(Compact Disk)、及びDVD(Digital Versatile Disk)、ならびに、SDメモリカード(SD Memory Card)やUSB(Universal Serial Bus)メモリなどがある。
【0024】
ROM105は、電源を切っても内部データを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM105には、情報処理装置100の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、情報処理システム設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM104は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。CPU106は、上記記憶装置(例えば「HDD」や「ROM」など)から、プログラムやデータをRAM上に読み出し、処理を実行することで、装置全体の制御や搭載機能を実現する処理装置である。
【0025】
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置100は、上記ハードウェア構成により、情報管理機能を含む各種情報処理サービスを提供することができる。
【0026】
<情報管理機能>
本実施形態に係る情報管理機能について説明する。
本実施形態に係る情報処理装置100では、画像処理装置200から機器情報を取得し、取得した機器情報に基づき、設定対象機器の指定操作を受け付ける。また、情報処理装置100は、画像処理装置200から利用者情報を取得し、取得した利用者情報に基づき、情報の追加・変更・削除などのデータ操作を受け付ける。その結果、情報処理装置100は、指定された設定対象機器に対して、追加・変更・削除を行った利用者情報(データ操作後の利用者情報)のみを送信する。本実施形態に係る情報処理装置100は、このような情報管理機能を有している。
【0027】
従来の情報管理では、情報処理装置100が、追加・変更・削除を行った利用者情報だけでなく、画像処理装置200から取得した全ての利用者情報(機器に登録された全ての利用者の利用者情報)を設定対象機器に送信することで情報設定を行っている。そのため、設定時の設定対象機器への送信データや該設定対象機器での処理データが多く、情報処理装置100から画像処理装置200に対する利用者情報の設定処理に時間がかかってしまう。
【0028】
そこで、本実施形態に係る情報処理装置100では、追加・変更・削除を行った利用者情報のみを設定対象機器に送信する仕組みとした。
【0029】
これにより、本実施形態に係る情報処理装置100は、画像処理装置200への送信データや該画像処理装置200での処理データを軽減し、画像処理装置200で情報設定処理が効率よく行われる環境を提供する。その結果、本実施形態に係る情報処理装置100では、画像処理装置200への情報設定にかかる時間を短縮できる。
【0030】
以下に、本実施形態に係る情報管理機能の構成とその動作について説明する。
図3は、本実施形態に係る情報管理の機能構成例を示す図である。
図3に示すように、本実施形態に係る情報管理機能は、機器連携部11、機器検索部12、機器情報管理部13、受付部14、ログイン・ログアウト部15、及び利用者情報管理部16などを有している。これらの機能部は、情報処理装置100で動作し、画像処理装置200と連携することで、情報管理機能を実現している。
【0031】
機器連携部11は、画像処理装置200との連携動作を制御する機能部である。機器連携部11は、他の機能部から、外部機器との連携動作要求を受け付けると、画像処理装置200と情報処理装置100(要求元の機能部)とのデータ通信を介した連携動作を制御する。
【0032】
機器検索部12は、システム1内の画像処理装置200を検索する機能部である。機器検索部12は、機器連携部11を介して、システム1に接続される画像処理装置200に対し、ブロードキャストを行い、同システム1に接続される画像処理装置200の存在を確認することで機器検索を行う。
【0033】
機器情報管理部13は、機器情報を管理する機能部である。機器情報管理部13は、画像処理装置200の機器情報を機器情報保持部90に保持し、所定のデータ操作を行うことで情報管理する。なお、機器情報保持部90は、情報処理装置100が備える記憶装置(HDD)の所定の記憶領域にあたる。
【0034】
ここで、情報処理装置100内で管理される機器情報について説明する。
図4は、本実施形態に係る機器情報90Dのデータ例を示す図である。
図4に示すように、機器情報90Dでは、[機器識別]、[機種]、及び[搭載機能]などの情報項目が対応づけられた情報セットを機器単位で保持し管理する。
【0035】
[機器識別]項目は、画像処理装置200を識別する情報(以下「機器識別情報」という)が保持される項目であり、項目値には、例えば、機器名やネットワーク設定値(IPアドレス:Internet Protocol address)などがある。図中には、ネットワーク設定値'192.168.11.XX1−192.168.11.XX3'が保持されているデータ例が示されている。
【0036】
[機種]項目は、画像処理装置200の機種を示す情報(以下「機種情報」という)が保持される項目であり、項目値には、例えば、機種名や機種を示すコード値(機種ID)などがある。図中には、3つの機種名'MFP A1','MFP B1','MFP A2'が保持されているデータ例が示されている。
【0037】
[搭載機能]項目は、画像処理装置200の搭載機能を示す情報(以下単に「搭載機能情報」という)が保持される項目であり、項目値には、例えば、アプリケーション名やアプリケーションを示すコード値(アプリID)などがある。図中には、アプリケーション名'機能A','機能B','機能C'が保持されているデータ例が示されている。
【0038】
なお、情報項目には、この他、画像処理装置200の機器状態を示す情報(以下「機器状態情報」という)が保持される項目などが含まれていてもよい。
【0039】
図3の説明に戻る。機器情報管理部13は、機器検索部12が画像処理装置200の存在を確認すると、機器連携部11を介して、存在が確認された画像処理装置200から機器情報90Dを取得する。機器情報管理部13は、機器情報保持部90にアクセスし、取得した機器情報90Dに基づき、データ登録を行う。
【0040】
具体的には、機器検索部12による取得値を情報項目ごとに格納する。また、機器情報管理部13は、保持情報に対するデータ取得による機器情報90Dに基づき、情報処理装置100が備える表示装置(ディスプレイ)に機器一覧画面を表示する。
【0041】
なお、動作要求に応じて、機器情報管理部13が行うデータ操作には、上記データ登録(追加)やデータ取得(参照)の他、データ変更(上書き)、及びデータ削除(消去)などがある。
【0042】
このように、情報処理装置100は、機器情報管理部13により、システム1内の画像処理装置200を管理し、管理者に対し、設定対象候補となる画像処理装置200に関する情報を提供する。
【0043】
受付部14は、管理者(操作者)の動作要求を受け付ける機能部である。受付部14は、情報処理装置100が備える入力装置101(例えば「キーボード」や「マウス」など)を介して、動作要求を受け付ける。受付部14は、要求に従って、要求動作を行う他の機能部に対し、動作を指示する。
【0044】
なお、本実施形態では、機器一覧表示(外部機器検索)、利用者情報のデータ操作(データ登録・変更・削除)、利用者一覧表示(利用者情報の取得対象機器指定)、及びデータ操作後の利用者情報送信(利用者情報の設定対象機器指定)などの動作要求を受け付ける。
【0045】
よって、受付部14は、機器一覧表示(外部機器検索)の動作要求を受け付けると、機器検索部12に対し、対応動作を指示する。また、受付部14は、利用者情報のデータ操作(データ登録・変更・削除)、利用者一覧表示(利用者情報の取得対象機器指定)、及びデータ操作後の利用者情報送信(利用者情報の設定対象機器指定)の動作要求を受け付けると、後述する利用者情報管理部16に対し、対応動作を指示する。
【0046】
なお、利用者一覧表示やデータ操作後の利用者情報送信の動作要求を受け付けた場合には、後述するログイン・ログアウト部15に対しても、対応動作を指示する。
【0047】
ログイン・ログアウト部15は、画像処理装置200へのログイン・ログアウトを制御する機能部(認証制御部)である。ログイン・ログアウト部15は、機器連携部11を介して、画像処理装置200に対し、管理者から入力された認証情報(例えば「ログインID」や「パスワード」など:以下「ログイン情報」という)を送信することで機器ログインを行う。また、ログイン・ログアウト部15は、他の機能部による情報管理処理が終了すると、ログインした画像処理装置200に対し、ログアウトを要求することで機器ログアウトを行う。このとき、ログイン・ログアウト部15は、機器情報管理部13を介して、機器情報90Dから制御対象機器の機器識別情報(ネットワーク設定値)を取得し、取得した機器識別情報とログイン情報とを機器連携部11に渡すことで、画像処理装置200に対するログイン・ログアウト制御(認証制御)を行う。
【0048】
利用者情報管理部16は、利用者情報を管理する機能部である。利用者情報管理部16は、画像処理装置200の利用者情報を利用者情報保持部80に保持し、所定のデータ操作を行うことで情報管理する。なお、利用者情報保持部80は、機器情報保持部90と同様に、情報処理装置100が備える記憶装置(HDD)の所定の記憶領域にあたる。
【0049】
ここで、情報処理装置100内で管理される利用者情報について説明する。
図5は、本実施形態に係る利用者情報80Dのデータ例を示す図である。
図5に示すように、利用者情報80Dには、主に、利用者の登録情報80D1(図中(A))と利用者の利用制限情報80D2(図中(B))とが含まれる。
【0050】
(A)に示すように、登録情報80D1では、[利用者識別]、[認証]、及び[連絡先]などの情報項目が対応づけられた情報セットを利用者単位で保持し管理する。
【0051】
[利用者識別]項目は、利用者を識別する情報(以下「利用者識別情報」という)が保持される項目であり、項目値には、利用者名や利用者を示すコード値(ID)などがある。図中では、利用者を示すコード値'User01'が保持されているデータ例が示されている。
【0052】
[認証]項目は、利用者の認証情報が保持される項目であり、項目値には、パスワードなどがある。図中では、利用者が機器ログイン時に入力するパスワード'****'が保持されているデータ例が示されている。なお、[認証]項目値(認証情報)は、運用される認証システムにより異なる。例えば、カード認証の場合には、カードで保持される認証情報であってもよく、生体認証の場合には、利用者の指紋や網膜などの生体情報であってもよい。
【0053】
[連絡先]項目は、利用者の連絡先を示す情報(以下「連絡先情報」という)が保持される項目であり、項目値には、電子メールアドレス、電話番号、及び/又はFAX番号などがある。図中では、利用者に発行された電子メールアドレス'User@XXX.com'、電話番号、及びFAX番号'03−XXXX−XXXX'の全てが保持されているデータ例が示されている。
【0054】
また、(B)に示されるように、利用者制限情報80D2では、[有効フラグ]、[利用許可期間]、及び[機能制限]などの情報項目が対応づけられた情報セットを利用者単位で保持し管理する。
【0055】
[有効フラグ]項目は、機器利用が許可された利用者(以下便宜上「有効利用者」という)か否かを示す情報(以下「有効利用者情報」という)が保持される項目であり、項目値には、例えば、機器利用の有効/無効を示すフラグ値(0/1)などがある。図中では、有効利用者を示すフラグ値'1'が保持されているデータ例が示されている。
【0056】
なお、項目値が'0'の場合には、機器利用が許可されていない利用者(以下便宜上「無効利用者」という)を表している。
【0057】
[利用許可期間]項目は、機器利用が許可された期間を示す情報(以下「利用許可期間情報」という)が保持される項目であり、項目値には、例えば、機器利用の許可期間を示す日時などがある。図中では、同日の9:00から17:00の日時が保持されているデータ例が示されている。
【0058】
[機能制限]項目は、機能単位の利用制限を示す情報が保持される項目であり、項目値には、例えば、利用可能機能か否かを示すビット値又はビット列などがある。図中では、利用可能機能を示すビット値'1'又は利用不可能機能を示すビット値'0'が保持されているデータ例が示されている。
【0059】
なお、ビット列の場合には、機能をさらに細分化した機能(以下便宜上「細分化機能」という)の利用可否を、ビット値で表している。例えば、画像処理装置200の場合には、細分化機能に、プリント機能やコピー機能などがある。プリント機能では、フルカラープリントやモノクロプリントなどが細分化機能となり、コピー機能では、フルカラーコピー、モノクロコピー、2色コピー、単色コピーなどが細分化機能となる。図中では、機能Aの細分化機能のうち、2つの利用許可機能を示すビット列'1100'が保持されているデータ例が示されている。
【0060】
図3の説明に戻る。利用者情報管理部16は、受付部14が利用者一覧表示の動作要求を受け付けると、機器連携部11を介して、取得対象機器として指定された画像処理装置200から利用者情報80Dを取得する。利用者情報管理部16は、利用者情報保持部80にアクセスし、取得した利用者情報80Dに基づき、データ登録を行う。
【0061】
具体的には、画像処理装置200からの取得値を情報項目ごとに格納する。また、利用者情報管理部16は、保持情報に対するデータ取得による利用者情報80Dに基づき、情報処理装置100が備える表示装置102(ディスプレイ)に利用者一覧画面を表示する。
【0062】
このように、情報処理装置100は、利用者情報管理部16により、システム1内の画像処理装置200を利用する利用者を管理し、管理者に対し、データ操作の候補となる利用者に関する情報を提供する。
【0063】
また、利用者情報管理部16は、受付部14が利用者情報80Dのデータ操作の動作要求を受け付けると、利用者情報保持部80にアクセスし、新規利用者のデータ登録や、既存利用者(画像処理装置に登録済みの利用者)のデータ変更/削除を行う。
【0064】
具体的には、新規利用者のデータ登録の場合には、動作要求時に受け付けた新規利用者の利用者情報80Dを、新しい情報セットとして格納する。また、既存利用者のデータ変更/削除の場合には、動作要求時に受け付けた変更/削除対象利用者の利用者識別情報(利用者ID)に基づき、利用者情報保持部80の保持情報の中から、該当する利用者情報80Dを特定し、特定した利用者情報80Dに対して行う。データ変更の場合、動作要求時に受け付けた入力値で、特定した利用者情報80Dの該当情報項目の値を上書きする。また、データ削除の場合、特定した利用者情報80Dの情報セットを消去する。
【0065】
また、利用者情報管理部16は、利用者情報80Dに対して、データ操作を行った場合、データ操作に関する情報(以下「データ操作情報」という)を、データ操作情報保持部70に記録し、データ操作により画像処理装置200に設定が必要となった利用者情報80D(機器設定時の送信情報)を管理する。なお、データ操作情報保持部70は、機器情報保持部90や利用者情報保持部80と同様に、情報処理装置100が備える記憶装置(HDD)の所定の記憶領域にあたる。
【0066】
ここで、情報処理装置100内で管理されるデータ操作情報について説明する。
図6は、本実施形態に係るデータ操作情報70Dのデータ例を示す図である。
図6に示すように、データ操作情報70Dは、[操作種別]及び[操作対象]などの情報項目が対応づけられた情報セットをデータ操作単位で保持し管理する。
【0067】
[操作種別]項目は、利用者情報80Dに対して行ったデータ操作の種別を示す情報(以下「データ操作種別情報」という)が保持される項目であり、項目値には、データ登録・変更・削除などの情報設定を示すコード値(1/2/3)などがある。図中では、データ登録を示すコード値'1'、データ変更を示すコード値'2'、及びデータ削除を示すコード値'3'が保持されているデータ例が示されている。
【0068】
[操作対象]項目は、データ操作後の利用者情報80Dが保持される項目であり、項目値には、利用者情報80Dの複製データ(利用者情報保持部からの複製データ)がある。図中では、データ登録・変更・削除を行った3つの利用者情報80Dの複製データA,B,Cが保持されているデータ例が示されている。
【0069】
図3の説明に戻る。利用者情報管理部16は、利用者情報80Dに対するデータ操作が行われると、データ操作情報保持部70にアクセスし、新規のデータ登録を行う。
【0070】
具体的には、データ操作の種別を示すコード値及びデータ操作後の利用者情報80Dの複製データを、[操作種別]項目及び[操作対象]項目に格納する。
【0071】
また、利用者情報管理部16は、受付部14がデータ操作後の利用者情報送信の動作要求を受け付けると、データ操作情報保持部70にアクセスし、データ操作情報70Dのデータ取得を行う。利用者情報管理部16は、取得したデータ操作情報70Dに基づき、設定対象機器である画像処理装置200に、データ操作後の利用者情報80Dを送信し、情報設定を要求する。
【0072】
具体的には、取得したデータ操作情報70Dの操作種別情報(コード値)とデータ操作後の利用者情報80Dの複製データとを含む送信データを生成する。つまり、利用者情報管理部16は、画像処理装置200から取得した全ての利用者情報80Dを含む送信データを生成するのではなく、データ操作後の利用者情報80Dのみを含む送信データを生成する。なお、データ操作情報70Dに、データ操作ごとの複数の情報セットが含まれている場合、該情報セットの数だけ、送信データを生成する。
【0073】
利用者情報管理部16は、生成した送信データと動作要求時に指定された設定対象機器(設定対象機器として指定された画像処理装置)の機器識別情報(ネットワーク設定値)とを機器連携部11に渡すことで、設定対象機器である画像処理装置200に対するデータ送信を行う。
【0074】
このように、情報処理装置100は、利用者情報管理部16により、データ操作を行ったことにより、画像処理装置200に対して設定が必要となった利用者情報80Dを管理し、データ操作後の利用者情報80Dのみを、設定対象機器である画像処理装置200に送信する。その結果、画像処理装置200では、自機が有する利用者情報保持部20にアクセスし、受信した利用者情報80Dに基づく情報設定が行われ、自機で保持する利用者情報80Dに、情報処理装置100で行われたデータ操作が反映される。
【0075】
以上のように、本実施形態に係る情報管理機能は、上記各機能部が連携動作することにより実現される。なお、上記各機能部は、情報処理装置100に搭載(インストール)されるプログラム(情報管理機能を実現するソフトウェア)が、演算装置(CPU)により、記憶装置(「HDD」や「ROM」)からメモリ(RAM)上に読み出され、以下の処理が実行されることで実現される。
【0076】
本実施形態に係る情報管理機能の詳細な動作(機能部群の連携動作)について、処理手順を示すフローチャートを用いて説明する。なお、以下には、上述した管理者が行う動作要求に応じた情報管理処理を順に説明する。
【0077】
《機器一覧表示時の処理》
図7は、本実施形態に係る機器一覧表示の処理手順例を示すフローチャートである。
情報処理装置100は、受付部14、機器連携部11、機器検索部12、及び機器情報管理部13が連携動作することで、次のような処理を行う。
【0078】
図7に示すように、受付部14は、機器一覧表示の動作要求を受け付ける(ステップS101:YES)。受付部14は、受け付けた動作要求に応じて、動作要求を実現する機能部(機器検索部)に対し、処理の実行を指示する。
【0079】
機器検索部12は、機器連携部11を介して、システム1内の画像処理装置200を検索する(ステップS102)。このとき、機器検索部12は、システム1に接続される画像処理装置200に対し、ブロードキャストを行うことで機器を検索する。
【0080】
機器検索部12は、検索結果として、画像処理装置200から応答データを受信したか否かを判定する(ステップS103)。なおこのとき、機器検索部12は、検索結果として、画像処理装置200からネットワーク設定値を受信する。
【0081】
機器検索部12は、画像処理装置200から応答データを受信した場合(ステップS103:YES)、機器情報管理部13に対し、機器一覧画面の表示を指示する。このとき、応答データとして受信した画像処理装置200のネットワーク設定値は、機器検索部12から機器情報管理部13へと渡される。
【0082】
機器情報管理部13は、ネットワーク設定値に基づき、機器連携部11を介して画像処理装置200にアクセスし、機器情報90Dを取得する(ステップS104)。
【0083】
機器情報管理部13は、取得した機器情報90Dに基づき、機器一覧画面を表示する(ステップS105)。このとき、機器情報管理部13は、機器情報保持部90にアクセスし、取得した機器情報90Dの値を、該当情報項目の項目値として格納し、機器単位で保存する。
【0084】
なお、機器検索部12は、画像処理装置200から応答データを受信しなかった場合(ステップS103:NO)、所定のエラー処理を行う(ステップS106)。このエラー処理は、例えば、機器一覧画面に表示する画像処理装置200がシステム内1に存在しない旨の通知などである。また、通知方法は、情報処理装置100での画面表示だけでなく、音声出力やメッセージ送信などであってもよい。
【0085】
図8は、本実施形態に係る機器一覧画面の表示例を示す図である。
図8には、情報処理装置100において、上記処理により表示された機器一覧画面の一例が示されている。
【0086】
機器一覧画面には、機器検索により存在が確認された画像処理装置200に関する情報がリスト表示される。このとき表示される画像処理装置200に関する情報には、機器識別情報(図中の[IPアドレス]項目)や機器状態情報(図中の[状態]項目)などが含まれる。
【0087】
管理者は、これらの表示情報を確認し、画面上で1又は複数の画像処理装置200を選択することで、システム1内の画像処理装置200の中から、利用者一覧表示時の利用者情報80Dの取得先(取得対象機器)を指定する。
【0088】
《利用者一覧表示時の処理》
図9は、本実施形態に係る利用者一覧表示の処理手順例を示すフローチャートである。
情報処理装置100は、受付部14、機器連携部11、機器情報管理部13、ログイン・ログアウト部15、及び利用者情報管理部16が連携動作することで、次のような処理を行う。
【0089】
図9に示すように、受付部14は、機器一覧画面から、利用者情報80Dの取得対象機器指定を受け付け(ステップS201:YES)、利用者一覧表示の動作要求を受け付ける(ステップS202:YES)。
【0090】
受付部14は、受け付けた動作要求に応じて、動作要求を実現する機能部(ログイン・ログアウト部)に対し、処理の実行を指示する。
【0091】
ログイン・ログアウト部15は、機器連携部11を介して、取得対象機器として指定された画像処理装置200にログインする(ステップS203)。このとき、ログイン・ログアウト部15は、機器情報管理部13を介して、機器情報90Dから取得対象機器の機器識別情報(ネットワーク設定値)を取得する。ログイン・ログアウト部15は、取得した機器識別情報に基づき、機器連携部11を介して画像処理装置200にアクセスし、管理者から入力されたログイン情報を送信することで機器ログインを行う。
【0092】
ログイン・ログアウト部15は、画像処理装置200へのログインに成功したか否かを判定する(ステップS204)。なおこのとき、ログイン・ログアウト部15は、機器連携部11を介して、画像処理装置200から成功/失敗を示すログイン結果(認証結果)を受信する。
【0093】
ログイン・ログアウト部15は、画像処理装置200へのログインに成功した場合(ステップS204:YES)、利用者情報管理部16に対し、利用者一覧画面の表示を指示する。このとき、ログインに成功した画像処理装置200のネットワーク設定値(ログイン時に用いた機器識別情報)は、ログイン・ログアウト部15から利用者情報管理部16へと渡される。
【0094】
利用者情報管理部16は、ネットワーク設定値に基づき、機器連携部11を介して画像処理装置200にアクセスし、利用者情報80Dを取得する(ステップS205)。
【0095】
利用者情報管理部16は、取得した利用者情報80Dに基づき、利用者一覧画面を表示する(ステップS206)。このとき、利用者情報管理部16は、利用者情報保持部80にアクセスし、取得した利用者情報80Dの値を、登録情報80D1及び利用制限情報80D2の各該当情報項目の項目値として格納し、利用者単位で保存する。
【0096】
ログイン・ログアウト部15は、利用者情報管理部16による処理が終了すると、機器連携部11を介して、ログインした画像処理装置200からログアウトする(ステップS207)。このとき、ログイン・ログアウト部15は、機器連携部11を介して画像処理装置200にアクセスし、ログアウトを要求することで機器ログアウトを行う。
【0097】
ログイン・ログアウト部15は、画像処理装置200へのログアウトに成功したか否かを判定する(ステップS208)。
【0098】
なお、ログイン・ログアウト部15は、ログイン/ログアウトに成功しなかった場合(ステップS204又はS208:NO)、所定のエラー処理を行う(ステップS209)。このエラー処理は、例えば、ログイン/ログアウトに失敗した旨の通知などである。また、通知方法は、情報処理装置100での画面表示だけでなく、音声出力やメッセージ送信などであってもよい。
【0099】
図10は、本実施形態に係る利用者一覧画面の表示例を示す図である。
図10には、情報処理装置100において、上記処理により表示された利用者一覧画面の一例が示されている。
【0100】
利用者一覧画面には、指定された画像処理装置200の既存利用者に関する情報がリスト表示される。このとき表示される既存利用者に関する情報には、利用者識別情報(図中の[利用者ID]項目)、有効利用者情報(図中の[状態]項目)、及び利用許可期間情報(図中の[期間]項目)などが含まれる。
【0101】
管理者は、これらの表示情報を確認し、利用者情報80Dのデータ登録・変更・削除などのデータ操作を行う。例えば、データ登録の場合には、画面上の[登録]ボタンを押下することで、表示されたデータ操作画面を介して、新規利用者の利用者情報80Dの各情報項目の登録値を設定し、登録動作を指示する。また、データ変更の場合には、画面上で変更対象利用者を選択し、[変更]ボタンを押下することで、表示されたデータ操作画面を介して、変更対象利用者の利用者情報80Dの各情報項目の変更値を設定し、変更動作を指示する。また、データ削除の場合には、画面上で削除対象利用者を選択し、[削除]ボタンを押下することで、削除対象利用者の利用者情報80Dの削除動作を指示する。
【0102】
《データ操作時の処理》
図11は、本実施形態に係る利用者情報80Dに対するデータ操作の処理手順例を示すフローチャートである。
情報処理装置100は、受付部14及び利用者情報管理部16が連携動作することで、次のような処理を行う。
【0103】
図11に示すように、受付部14は、利用者一覧画面から、利用者情報80Dに対するデータ操作の動作要求を受け付ける(ステップS301)。
【0104】
受付部14は、データ操作のうち、データ登録の動作要求を受け付けた場合(ステップS301:[登録])、受け付けた動作要求に応じて、データ登録を実現する機能部(利用者情報管理部)に対し、処理の実行を指示する。
【0105】
利用者情報管理部16は、データ登録画面を表示し(ステップS302)、入力値に基づき、新規利用者の利用者情報80Dを登録する(ステップS303)。このとき、利用者情報管理部16は、利用者情報保持部80にアクセスし、データ登録画面の入力値を、新規利用者の利用者情報80Dの各情報項目値として格納する。これにより、情報処理装置100では、新規利用者の利用者情報80Dに対応する新しい情報セットが登録される。
【0106】
利用者情報管理部16は、データ登録に対応するデータ操作情報70Dを記録する(ステップS304)。このとき、利用者情報管理部16は、データ操作情報保持部70にアクセスし、データ登録の種別を示すコード値'1'及びデータ登録後の利用者情報80Dの複製データを、[操作種別]項目及び[操作対象]項目に格納する。これにより、情報処理装置100では、データ登録によって、画像処理装置200に対して設定(登録)が必要となった利用者情報80Dが管理される。
【0107】
また、受付部14は、データ操作のうち、データ変更の動作要求を受け付けた場合(ステップS301:[変更])、受け付けた動作要求に応じて、データ変更を実現する機能部(利用者情報管理部)に対し、処理の実行を指示する。
【0108】
利用者情報管理部16は、データ変更画面を表示する(ステップS305)。なおこのときのデータ変更画面には、利用者一覧画面上で選択された変更対象利用者(指定利用者)の利用者識別情報(利用者ID)に基づき、利用者情報保持部80の保持情報の中から特定された変更対象利用者の利用者情報80Dが、変更前の情報項目値として表示されている。
【0109】
利用者情報管理部16は、入力値に基づき、変更対象利用者の利用者情報80Dを変更する(ステップS306)。このとき、利用者情報管理部16は、利用者情報保持部80にアクセスし、データ変更画面の入力値で、変更対象利用者の利用者情報80Dの該当情報項目の値を上書きする。これにより、情報処理装置100では、既存利用者のうち、指定された利用者の利用者情報80Dが変更される。
【0110】
利用者情報管理部16は、データ変更に対応するデータ操作情報70Dを記録する(ステップS307)。このとき、利用者情報管理部16は、データ操作情報保持部70にアクセスし、データ変更の種別を示すコード値'2'及びデータ変更後の利用者情報80Dの複製データを、[操作種別]項目及び[操作対象]項目に格納する。これにより、情報処理装置100では、データ変更によって、画像処理装置200に対して設定(変更)が必要となった利用者情報80Dが管理される。
【0111】
また、受付部14は、データ操作のうち、データ削除の動作要求を受け付けた場合(ステップS301:[削除])、受け付けた動作要求に応じて、データ削除を実現する機能部(利用者情報管理部)に対し、処理の実行を指示する。
【0112】
利用者情報管理部16は、データ削除画面(削除確認画面)を表示する(ステップS308)。なおこのときのデータ削除画面には、利用者一覧画面上で選択された削除対象利用者(指定利用者)の利用者識別情報(利用者ID)に基づき、利用者情報保持部80の保持情報の中から特定された削除対象利用者の利用者情報80Dが表示されている。
【0113】
利用者情報管理部16は、受付部14により、データ削除画面から、確認後の動作指示を受け付けると、削除対象利用者の利用者情報80Dを削除する(ステップS309)。このとき、利用者情報管理部16は、利用者情報保持部80にアクセスし、削除対象利用者の利用者情報80Dの情報セットを消去する。これにより、情報処理装置100では、既存利用者のうち、指定された利用者の利用者情報80Dが削除される。
【0114】
利用者情報管理部16は、データ削除に対応するデータ操作情報70Dを記録する(ステップS310)。このとき、利用者情報管理部16は、データ操作情報保持部70にアクセスし、データ削除の種別を示すコード値'3'及びデータ削除前の利用者情報80Dの複製データを、[操作種別]項目及び[操作対象]項目に格納する。これにより、情報処理装置100では、データ削除によって、画像処理装置200に対して設定(削除)が必要となった利用者情報80Dが管理される。
【0115】
図12は、本実施形態に係るデータ変更画面の表示例を示す図である。
図12には、情報処理装置100において、上記処理により表示されたデータ変更画面の一例が示されている。
【0116】
データ変更画面には、変更対象利用者の利用者情報80Dが、変更前の情報として表示される。このとき表示される利用者情報80Dには、登録情報80D1(図中の[登録]項目)及び利用制限情報80D2(図中の[利用制限]項目)などが含まれる。
【0117】
管理者は、画面上のテキストボックスや選択ボタン(GUIパーツ:Graphical User Interface parts)などを介して変更値を入力し、利用者情報80Dのデータ変更を行う。また、管理者は、変更値の入力が完了すると、画面上の[OK]ボタンを押下することで、変更動作を指示する。
【0118】
《設定送信時の処理》
図13は、本実施形態に係る設定送信の処理手順例を示すフローチャートである。
情報処理装置100は、受付部14、機器連携部11、機器情報管理部13、ログイン・ログアウト部15、及び利用者情報管理部16が連携動作することで、次のような処理を行う。
【0119】
図13に示すように、受付部14は、機器一覧画面から、データ操作後の利用者情報80Dの設定対象機器指定を受け付ける(ステップS401:YES)。このとき、受付部14は、択一的に1つの設定対象機器指定を受け付けるだけでなく、複数の設定対象機器指定を受け付けるようにしてもよい。なお、この処理で機器指定を受け付けなかった場合には(ステップS401:NO)、利用者情報80Dを取得する際に指定された取得対象機器を設定対象機器とする(ステップS402)。
【0120】
受付部14は、設定対象機器指定を受け付けると、データ操作後の利用者情報送信の動作要求を受け付ける(ステップS403:YES)。
【0121】
受付部14は、受け付けた動作要求に応じて、動作要求を実現する機能部(ログイン・ログアウト部)に対し、処理の実行を指示する。
【0122】
ログイン・ログアウト部15は、機器連携部11を介して、設定対象機器として指定された1又は複数の画像処理装置200にログインする(ステップS404)。このとき、ログイン・ログアウト部15は、機器情報管理部13を介して、機器情報90Dから設定対象機器の機器識別情報(ネットワーク設定値)を取得する。ログイン・ログアウト部15は、取得した機器識別情報に基づき、機器連携部11を介して画像処理装置200にアクセスし、管理者から入力されたログイン情報を送信することで機器ログインを行う。
【0123】
ログイン・ログアウト部15は、画像処理装置200へのログインに成功したか否かを判定する(ステップS405)。なおこのとき、ログイン・ログアウト部15は、画像処理装置200から成功/失敗を示すログイン結果(認証結果)を受信する。
【0124】
ログイン・ログアウト部15は、画像処理装置200へのログインに成功した場合(ステップS405:YES)、利用者情報管理部16に対し、データ操作後の利用者情報80Dの送信を指示する。このとき、ログインに成功した画像処理装置200のネットワーク設定値(ログイン時に用いた機器識別情報)は、ログイン・ログアウト部15から利用者情報管理部16へと渡される。
【0125】
利用者情報管理部16は、ネットワーク設定値に基づき、機器連携部11を介して、データ操作後の利用者情報80Dを、1又は複数の画像処理装置200に送信する(ステップS406)。このとき、利用者情報管理部16は、データ操作情報保持部70にアクセスし、データ操作情報70Dから、操作種別情報(コード値)とデータ操作後の利用者情報80Dの複製データを取得し、送信データを生成する。これにより、情報処理装置100では、画像処理装置200から取得した全ての利用者情報80Dを含む送信データが生成されるのではなく、データ操作後の利用者情報80Dのみを含む送信データが生成される。利用者情報管理部16は、画像処理装置200のネットワーク設定値に基づき、生成した送信データを画像処理装置200に送信し、情報設定を要求する。
【0126】
利用者情報管理部16は、利用者情報80Dのデータ送信が完了したか否かを判定する(ステップS407)。なおこのとき、利用者情報管理部16は、機器連携部11を介して、画像処理装置200から成功/失敗を示す送信結果を受信する。
【0127】
利用者情報管理部16は、利用者情報80Dのデータ送信が完了した場合(ステップS407:YES)、送信が完了した利用者情報80Dに対応するデータ操作情報70Dを削除する(ステップS408)。このとき、利用者情報管理部16は、データ操作情報保持部70にアクセスし、利用者情報80Dに対応するデータ操作情報70Dの情報セットを消去する。
【0128】
ログイン・ログアウト部15は、利用者情報管理部16による処理が終了すると、機器連携部11を介して、ログインした画像処理装置200からログアウトする(ステップS408)。このとき、ログイン・ログアウト部15は、機器連携部11を介して画像処理装置200にアクセスし、ログアウトを要求することで機器ログアウトを行う。
【0129】
ログイン・ログアウト部15は、画像処理装置200へのログアウトに成功したか否かを判定する(ステップS409)。
【0130】
なお、ログイン・ログアウト部15は、ログイン/ログアウトに成功しなかった場合(ステップS405又はS410:NO)、所定のエラー処理を行う(ステップS411)。このエラー処理は、例えば、ログイン/ログアウトに失敗した旨の通知などである。
【0131】
また、利用者情報管理部16は、利用者情報80Dのデータ送信が完了しなかった場合(ステップS407:NO)、所定のエラー処理を行う(ステップS411)。このエラー処理は、例えば、データ送信に失敗した旨の通知などである。
【0132】
これらの通知方法は、情報処理装置100での画面表示だけでなく、音声出力やメッセージ送信などであってもよい。
【0133】
このように、情報処理装置100では、追加・変更・削除を行った利用者情報80Dのみを、設定対象機器である1又は複数の画像処理装置200に送信する。
【0134】
なお、以下には、画像処理装置200において、上記処理により、情報処理装置100から受信した利用者情報80Dに基づき実行される設定処理について説明する。
【0135】
画像処理装置200は、情報処理装置100から利用者情報80Dを受信すると、該利用者情報80Dとともに受信した操作種別情報(コード値)に基づき、利用者情報80Dに対して行われたデータ操作を特定する。画像処理装置200は、自機が有する利用者情報保持部20にアクセスし、特定したデータ操作に従って、受信した利用者情報80Dに基づく設定処理を行う。
【0136】
具体的には、特定したデータ操作が[登録]の場合、利用者情報保持部20に、受信した利用者情報80Dを、新規利用者の利用者情報80Dの各情報項目値として格納する。また、特定したデータ操作が[変更]の場合には、受信した利用者情報80Dに基づき、利用者情報保持部20の保持情報の中から、該当情報セット(変更対象利用者の利用者情報)を特定し、受信した利用者情報80Dで、変更対象利用者の利用者情報80Dの該当情報項目の値を上書きする。また、特定したデータ操作が[削除]の場合には、受信した利用者情報80Dに基づき、利用者情報保持部20の保持情報の中から、該当情報セット(削除対象利用者の利用者情報)を特定し、特定した情報セットを消去する。
【0137】
なお、画像処理装置200では、上記設定処理において、次のような場合が想定される。例えば、データ登録時に、既に同一利用者の利用者情報80Dが登録されている場合(以下便宜上「ケース1」という)や、データ変更・削除時に、変更・削除対象利用者の利用者情報80Dが存在しない場合(以下便宜上「ケース2」という)などである。
【0138】
ケース1の場合、画像処理装置200は、受信した利用者情報80Dに基づき、利用者情報保持部20の保持情報の中から、該当情報セット(同一利用者の利用者情報)を特定し、受信した利用者情報80Dで、特定した情報セットの情報項目値を上書きする。
【0139】
また、ケース2のデータ変更時の場合、画像処理装置200は、受信した利用者情報80Dに基づき、利用者情報保持部20の保持情報の中から、該当情報セット(変更対象利用者の利用者情報)が特定できなければ、受信した利用者情報80Dを、新規利用者の利用者情報80Dの各情報項目値として格納する。
【0140】
また、ケース2のデータ削除時の場合、画像処理装置200は、受信した利用者情報80Dに基づき、利用者情報保持部20の保持情報の中から、該当情報セット(変更・削除対象利用者の利用者情報)が特定できなければ、処理対象データがないとして削除処理を行わない。
【0141】
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置100によれば、機器情報管理部13が、画像処理装置200から機器情報90Dを取得し、受付部14が、取得した機器情報90Dに基づき、設定対象機器の指定操作を受け付ける。また、情報処理装置100は、利用者情報管理部16が、画像処理装置200から利用者情報80Dを取得し、受付部14が、取得した利用者情報80Dに基づき、情報の追加・変更・削除などのデータ操作を受け付ける。その結果、情報処理装置100は、利用者情報管理部16が、指定された設定対象機器に対して、追加・変更・削除を行った利用者情報(データ操作後の利用者情報)のみを送信する。
【0142】
これによって、本実施形態に係る情報処理装置100は、画像処理装置200への情報設定にかかる時間を短縮できる。
【0143】
ここまで、上記実施形態の説明を行ってきたが、上記実施形態に係る「情報管理機能」は、図を用いて説明を行った各処理手順を、動作環境(プラットフォーム)にあったプログラミング言語でコード化したプログラムが、情報処理装置が備える演算装置(CPU)により実行されることで実現される。
【0144】
上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体103aに格納することができる。これにより、例えば、上記プログラムは、記録媒体103aに記憶させることで、ドライブ装置103を介して、情報処理装置100にインストールすることができる。また、情報処理装置100は、インタフェース装置107を備えていることから、電気通信回線を用いて上記プログラムをダウンロードし、インストールすることもできる。
【0145】
また、上記実施形態では、情報処理装置100から画像処理装置200に対して、データ変更・削除が行われた利用者情報80Dを送信し、情報設定(機器側におけるデータ変更・削除)を要求する構成について説明を行ったが、この限りでない。
【0146】
例えば、データ変更の場合には、データ変更された利用者の利用者識別情報(利用者ID)と該利用者の利用者情報80Dにおけるデータ変更後の情報項目値とを送信するようにしてもよい。つまり、データ更新後の利用者情報80Dの中でも、該当利用者を特定可能な情報と情報項目内の更新値のみを送信する。
【0147】
また、データ削除の場合には、データ削除された利用者の利用者識別情報(利用者ID)のみを送信するようにしてもよい。つまり、データ削除された利用者を特定可能な情報のみを送信する。
【0148】
これにより、情報処理装置100では、画像処理装置200への送信データや該画像処理装置200での処理データを、さらに軽減できる。
【0149】
また、上記実施形態では、設定対象機器について、画像処理装置200を例に説明を行ったが、この限りでない。設定対象機器は、通信手段を備え、利用者情報80Dを保持する電子機器であればよい。
【0150】
最後に、上記実施形態に挙げた形状や構成に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0151】
1 管理システム
11 機器連携部
12 機器検索部
13 機器情報管理部
14 受付部
15 ログイン・ログアウト部(認証制御部)
16 利用者情報管理部
70 データ操作情報保持部(D:データ操作情報)
80 利用者情報保持部(D:利用者情報,D1:登録情報,D2:利用制限情報)
90 機器情報保持部(D:機器情報)
100 情報処理装置(管理サーバ)
101 入力装置
102 表示装置
103 ドライブ装置(a:記録媒体)
104 RAM(揮発性の半導体メモリ)
105 ROM(不揮発性の半導体メモリ)
106 CPU(演算装置)
107 インタフェース装置(NIC:Network I/F Card)
108 HDD(不揮発性の記憶装置)
200 画像処理装置(電子機器)
B バス
N データ伝送路(ネットワーク)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0152】
【特許文献1】特開2007−122366号公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器利用者に関する利用者情報を所定の記憶領域に保持する電子機器が、所定のデータ伝送路で接続される情報処理装置であって、
所定の操作画面を介して、自機で実行する処理の動作要求を受け付ける受付手段と、
前記電子機器から取得した利用者情報を所定の記憶領域に保持し、前記利用者情報を管理する管理手段と、を有し、
前記受付手段は、
前記電子機器から取得した機器情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報の設定対象機器の指定操作を受け付け、前記管理手段で管理される利用者情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報へのデータ操作を受け付け、
前記管理手段は、
自機で管理される前記利用者情報のうち、前記データ操作を行った利用者情報を、指定された設定対象機器に対して送信し、前記電子機器に情報設定を要求することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記利用者情報に対して行ったデータ操作に関するデータ操作情報を所定の記憶領域に保持する保持手段を有し、
前記管理手段は、
前記利用者情報に対して行ったデータ操作に対応する前記データ操作情報を前記保持手段に記録し、
前記保持手段から取得した前記データ操作情報に基づき、前記電子機器に情報設定を要求する際の送信データを生成し、前記設定対象機器に送信することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記管理手段は、
前記データ操作の種別を示す操作種別情報と前記データ操作を行った利用者情報とが対応づけられた前記データ操作情報を前記保持手段に記録し、
前記電子機器に情報設定を要求する場合に、
前記保持手段から取得した前記操作種別情報と前記データ操作を行った利用者情報とに基づき、前記送信データを生成することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記管理手段は、
前記保持手段から取得した前記データ操作情報に複数の操作種別情報が含まれている場合に、
前記保持手段から取得した前記操作種別情報と前記データ操作を行った利用者情報とに基づき、操作種別ごとの前記送信データを生成することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置
【請求項5】
前記管理手段は、
前記受付手段が、複数の前記設定対象機器の指定操作を受け付けた場合に、
前記送信データを、指定された複数の前記設定対象機器に送信することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記電子機器へのログイン認証を制御する認証制御手段を有し、
前記認証制御手段は、
前記管理手段による前記電子機器への情報設定要求前に、前記設定対象機器に対して、ログイン認証を要求し、
前記管理手段は、
前記ログイン認証に成功した場合に、
前記データ操作を行った利用者情報を前記設定対象機器に対して送信し、前記電子機器に情報設定を要求することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
機器利用者に関する利用者情報を所定の記憶領域に保持する電子機器が、所定のデータ伝送路で接続される情報処理装置における情報管理方法であって、
所定の操作画面を介して、自機で実行する処理の動作要求を受け付ける受付手順と、
前記電子機器から取得した利用者情報を所定の記憶領域に保持し、前記利用者情報を管理する管理手順と、を有し、
前記受付手順により、前記電子機器から取得した機器情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報の設定対象機器の指定操作を受け付け、前記管理手段で管理される利用者情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報へのデータ操作を受け付け、
前記管理手順により、自機で管理される前記利用者情報のうち、前記データ操作を行った利用者情報を、指定された設定対象機器に対して送信し、前記電子機器に情報設定を要求することを特徴とする情報管理方法。
【請求項8】
機器利用者に関する利用者情報を所定の記憶領域に保持する電子機器が、所定のデータ伝送路で接続される情報処理装置における情報管理プログラムであって、
コンピュータを、
所定の操作画面を介して、自機で実行する処理の動作要求を受け付ける受付手段と、
前記電子機器から取得した利用者情報を所定の記憶領域に保持し、前記利用者情報を管理する管理手段として機能させ、
前記受付手段が、前記電子機器から取得した機器情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報の設定対象機器の指定操作を受け付け、前記管理手段で管理される利用者情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報へのデータ操作を受け付け、
前記管理手段が、自機で管理される前記利用者情報のうち、前記データ操作を行った利用者情報を、指定された設定対象機器に対して送信し、前記電子機器に情報設定を要求するように動作させる情報管理プログラム。
【請求項1】
機器利用者に関する利用者情報を所定の記憶領域に保持する電子機器が、所定のデータ伝送路で接続される情報処理装置であって、
所定の操作画面を介して、自機で実行する処理の動作要求を受け付ける受付手段と、
前記電子機器から取得した利用者情報を所定の記憶領域に保持し、前記利用者情報を管理する管理手段と、を有し、
前記受付手段は、
前記電子機器から取得した機器情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報の設定対象機器の指定操作を受け付け、前記管理手段で管理される利用者情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報へのデータ操作を受け付け、
前記管理手段は、
自機で管理される前記利用者情報のうち、前記データ操作を行った利用者情報を、指定された設定対象機器に対して送信し、前記電子機器に情報設定を要求することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記利用者情報に対して行ったデータ操作に関するデータ操作情報を所定の記憶領域に保持する保持手段を有し、
前記管理手段は、
前記利用者情報に対して行ったデータ操作に対応する前記データ操作情報を前記保持手段に記録し、
前記保持手段から取得した前記データ操作情報に基づき、前記電子機器に情報設定を要求する際の送信データを生成し、前記設定対象機器に送信することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記管理手段は、
前記データ操作の種別を示す操作種別情報と前記データ操作を行った利用者情報とが対応づけられた前記データ操作情報を前記保持手段に記録し、
前記電子機器に情報設定を要求する場合に、
前記保持手段から取得した前記操作種別情報と前記データ操作を行った利用者情報とに基づき、前記送信データを生成することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記管理手段は、
前記保持手段から取得した前記データ操作情報に複数の操作種別情報が含まれている場合に、
前記保持手段から取得した前記操作種別情報と前記データ操作を行った利用者情報とに基づき、操作種別ごとの前記送信データを生成することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置
【請求項5】
前記管理手段は、
前記受付手段が、複数の前記設定対象機器の指定操作を受け付けた場合に、
前記送信データを、指定された複数の前記設定対象機器に送信することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記電子機器へのログイン認証を制御する認証制御手段を有し、
前記認証制御手段は、
前記管理手段による前記電子機器への情報設定要求前に、前記設定対象機器に対して、ログイン認証を要求し、
前記管理手段は、
前記ログイン認証に成功した場合に、
前記データ操作を行った利用者情報を前記設定対象機器に対して送信し、前記電子機器に情報設定を要求することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
機器利用者に関する利用者情報を所定の記憶領域に保持する電子機器が、所定のデータ伝送路で接続される情報処理装置における情報管理方法であって、
所定の操作画面を介して、自機で実行する処理の動作要求を受け付ける受付手順と、
前記電子機器から取得した利用者情報を所定の記憶領域に保持し、前記利用者情報を管理する管理手順と、を有し、
前記受付手順により、前記電子機器から取得した機器情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報の設定対象機器の指定操作を受け付け、前記管理手段で管理される利用者情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報へのデータ操作を受け付け、
前記管理手順により、自機で管理される前記利用者情報のうち、前記データ操作を行った利用者情報を、指定された設定対象機器に対して送信し、前記電子機器に情報設定を要求することを特徴とする情報管理方法。
【請求項8】
機器利用者に関する利用者情報を所定の記憶領域に保持する電子機器が、所定のデータ伝送路で接続される情報処理装置における情報管理プログラムであって、
コンピュータを、
所定の操作画面を介して、自機で実行する処理の動作要求を受け付ける受付手段と、
前記電子機器から取得した利用者情報を所定の記憶領域に保持し、前記利用者情報を管理する管理手段として機能させ、
前記受付手段が、前記電子機器から取得した機器情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報の設定対象機器の指定操作を受け付け、前記管理手段で管理される利用者情報に基づき表示された操作画面を介して、前記利用者情報へのデータ操作を受け付け、
前記管理手段が、自機で管理される前記利用者情報のうち、前記データ操作を行った利用者情報を、指定された設定対象機器に対して送信し、前記電子機器に情報設定を要求するように動作させる情報管理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−3933(P2013−3933A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−135918(P2011−135918)
【出願日】平成23年6月20日(2011.6.20)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月20日(2011.6.20)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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