説明

情報処理装置、情報表示装置、情報表示システム、情報処理方法、及びプログラム

【課題】ある走行ルートを走行することを選択したときの二酸化炭素排出量や消費エネルギーの推定値を高い精度で求める。
【解決手段】速度情報読出部120は、情報表示装置200からルート識別情報を受信し、受信したルート識別情報に対応するルート別速度情報をルート別速度情報記憶部110から読み出す。ルート別速度情報は、その走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示す情報である。走行効率算出部130は、速度情報読出部120が読み出したルート別速度情報を用いて、車両がその走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出する。ここで消費エネルギーは、車両がエンジンを有する場合は消費する燃料の量であり、車両が電気自動車の場合は消費する電力量である。送信部140は、走行効率算出部130が算出した推定値を情報表示装置200に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両が走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出する情報処理装置、情報表示装置、情報表示システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年は、環境への負荷を低減することを目的として、自動車から排出される二酸化炭素量を低くすることが望まれている。このための方法の一つとして、自動車の走行ルートを案内するときに、その走行ルートを走行したときの二酸化炭素排出量を表示する方法がある(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−127690号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動車の走行時の二酸化炭素排出量や消費エネルギーを減らすためには、その走行ルートを走行することを選択したときの二酸化炭素排出量や消費エネルギーの推定値を高い精度で求めることが望ましい。
【0005】
本発明の目的は、ある走行ルートを走行することを選択したときの二酸化炭素排出量や消費エネルギーの推定値を高い精度で求めることができる情報処理装置、情報表示装置、情報表示システム、情報処理方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、走行ルートを識別するルート識別情報と、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報とを互いに対応付けて記憶するルート別速度情報記憶手段と、
端末から前記ルート識別情報を受信し、受信した前記ルート識別情報に対応する前記ルート別速度情報を前記ルート別速度情報記憶手段から読み出す速度情報読出手段と、
前記速度情報読出手段が読み出した前記ルート別速度情報を用いて、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出する走行効率算出手段と、
前記端末に前記推定値を送信する情報送信手段と、
を備える情報処理装置が提供される。
【0007】
本発明によれば、走行ルートを識別するルート識別情報と、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報とを互いに対応付けて記憶するルート別速度情報記憶手段と、
端末から前記ルート識別情報を受信し、受信した前記ルート識別情報に対応する前記ルート別速度情報を前記ルート別速度情報記憶手段から読み出す速度情報読出手段と、
前記速度情報読出手段が読み出した前記ルート別速度情報を前記端末に送信する情報送信手段と、
を備える情報処理装置が提供される。
【0008】
本発明によれば、情報処理装置に、走行ルートを識別するルート識別情報を送信するルート識別情報送信手段と、
前記情報処理装置から、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量または消費エネルギーの推定値を受信する推定値受信手段と、
前記走行ルートを含む地図を表示するとともに、受信した前記推定値を、前記走行ルートに対応付けて表示する表示手段と、
を備える情報表示装置が提供される。
【0009】
本発明によれば、情報処理装置に、走行ルートを識別するルート識別情報を送信するルート識別情報送信手段と、
前記情報処理装置から、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報を受信する速度情報受信手段と、
前記ルート別速度情報を用いて、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出する走行効率算出手段と、
前記走行ルートを含む地図を表示するとともに、算出した前記推定値を、前記走行ルートに対応付けて表示する表示手段と、
を備える情報表示装置が提供される。
【0010】
情報処理装置と、前記情報処理装置と通信する情報表示装置とを備える情報表示システムであって、
前記情報処理装置は、
走行ルートを識別するルート識別情報と、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報とを互いに対応付けて記憶するルート別速度情報記憶手段と、
前記情報表示装置から、前記ルート識別情報を受信し、受信した前記ルート識別情報に対応する前記ルート別速度情報を前記ルート別速度情報記憶手段から読み出す速度情報読出手段と、
前記速度情報読出手段が読み出した前記ルート別速度情報を用いて、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出する走行効率算出手段と、
前記情報表示装置に前記推定値を送信する情報送信手段と、
を有し、
前記情報表示装置は、
前記情報処理装置に前記ルート識別情報を送信するルート識別情報送信手段と、
前記情報処理装置から前記推定値を受信する推定値受信手段と、
前記走行ルートを含む地図を表示するとともに、受信した前記推定値を、前記走行ルートに対応付けて表示する表示手段と、
を有する情報表示システムが提供される。
【0011】
本発明によれば、情報処理装置と、前記情報処理装置と通信する情報表示装置とを備える情報表示システムであって、
前記情報処理装置は、
走行ルートを識別するルート識別情報と、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報とを互いに対応付けて記憶するルート別速度情報記憶手段と、
前記情報表示装置から前記ルート識別情報を受信し、受信した前記ルート識別情報に対応する前記ルート別速度情報を前記ルート別速度情報記憶手段から読み出す速度情報読出手段と、
前記速度情報読出手段が読み出した前記ルート別速度情報を前記情報表示装置に送信する情報送信手段と、
を有し、
前記情報表示装置は、
前記情報処理装置に前記ルート識別情報を送信するルート識別情報送信手段と、
前記情報処理装置から前記ルート別速度情報を受信する速度情報受信手段と、
前記ルート別速度情報を用いて、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出する走行効率算出手段と、
前記走行ルートを含む地図を表示するとともに、算出した前記推定値を、前記走行ルートに対応付けて表示する表示手段と、
を備える情報表示システムが提供される。
【0012】
本発明によれば、コンピュータに、走行ルートを識別するルート識別情報と、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報とを互いに対応付けて記憶するルート別速度情報記憶手段を持たせ、
前記コンピュータが端末から、前記ルート識別情報を受信し、受信した前記ルート識別情報に対応する前記ルート別速度情報をルート別速度情報記憶手段から読み出し、
前記コンピュータが、読み出した前記ルート別速度情報を用いて、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出し、
前記コンピュータが、前記端末に前記推定値を送信する情報処理方法が提供される。
【0013】
本発明によれば、コンピュータに、走行ルートを識別するルート識別情報と、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報とを互いに対応付けて記憶するルート別速度情報記憶手段に接続する機能を持たせ、
前記コンピュータが、端末から、前記ルート識別情報を受信し、受信した前記ルート識別情報に対応する前記ルート別速度情報を前記ルート別速度情報記憶手段から読み出し、
前記コンピュータが、読み出した前記ルート別速度情報を前記端末に送信する情報処理方法が提供される。
【0014】
本発明によれば、コンピュータが、情報処理装置に、走行ルートを識別するルート識別情報を送信し、
前記コンピュータが、前記情報処理装置から、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量または消費エネルギーの推定値を受信し、
前記コンピュータが、表示ディスプレイに、前記走行ルートを含む地図を表示するとともに、受信した前記推定値を、前記走行ルートに対応付けて表示させる情報処理方法が提供される。
【0015】
本発明によれば、コンピュータが、情報処理装置に、走行ルートを識別するルート識別情報を送信し、
前記コンピュータが、前記情報処理装置から、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報を受信し、
前記コンピュータが、前記ルート別速度情報を用いて、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出し、
前記コンピュータが、表示ディスプレイに、前記走行ルートを含む地図を表示するとともに、受信した前記推定値を、前記走行ルートに対応付けて表示させる情報処理方法が提供される。
【0016】
本発明によれば、コンピュータを情報処理装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
走行ルートを識別するルート識別情報と、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報とを互いに対応付けて記憶するルート別速度情報記憶手段に接続する機能と、
端末から前記ルート識別情報を受信し、受信した前記ルート識別情報に対応する前記ルート別速度情報を前記ルート別速度情報記憶手段から読み出す機能と、
読み出した前記ルート別速度情報を用いて、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出する機能と、
前記端末に前記推定値を送信する機能と、
を持たせるプログラムが提供される。
【0017】
本発明によれば、コンピュータを情報処理装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
走行ルートを識別するルート識別情報と、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報とを互いに対応付けて記憶するルート別速度情報記憶手段に接続する機能と、
端末から、前記ルート識別情報を受信し、受信した前記ルート識別情報に対応する前記ルート別速度情報を前記ルート別速度情報記憶手段から読み出す機能と、
読み出した前記ルート別速度情報を前記端末に送信する機能と、
を持たせるプログラムが提供される。
【0018】
本発明によれば、コンピュータを情報表示装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
情報処理装置に、走行ルートを識別するルート識別情報を送信する機能と、
前記情報処理装置から、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量または消費エネルギーの推定値を受信する機能と、
表示ディスプレイに、前記走行ルートを含む地図を表示するとともに、受信した前記推定値を、前記走行ルートに対応付けて表示させる機能と、
を持たせるプログラムが提供される。
【0019】
本発明によれば、コンピュータを情報表示装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
情報処理装置に、走行ルートを識別するルート識別情報を送信する機能と、
前記情報処理装置から、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報を受信する機能と、
前記ルート別速度情報を用いて、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出する機能と、
表示ディスプレイに、前記走行ルートを含む地図を表示するとともに、受信した前記推定値を、前記走行ルートに対応付けて表示させる機能と、
を持たせるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ある走行ルートを走行することを選択したときの二酸化炭素排出量や消費エネルギーの推定値を高い精度で求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】第1の実施形態に係る情報表示システムの構成を示す図である。
【図2】情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図3】図2の変形例を示す図である。
【図4】ルート別速度情報記憶部が記憶しているルート別速度情報の構成を模式的に説明する図である。
【図5】ルート別速度情報記憶部のデータ構成の一例をテーブル形式で示す図である。
【図6】情報表示装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図7】図1に示した情報表示システムの動作の第1例を示すフローチャートである。
【図8】ルート別速度情報が区分線形関数を用いて近似された情報である場合を示す図である。
【図9】図7のステップS70における表示の一例を示す図である。
【図10】図1に示した情報表示システムの動作の第2例を示すフローチャートである。
【図11】図10のステップS72における表示の一例を示す図である。
【図12】第2の実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図13】第2の実施形態に係る情報表示装置の機能構成を示すブロック図である。
【図14】第3の実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図15】第3の実施形態に係る情報表示装置の機能構成を示すブロック図である。
【図16】第3の実施形態における情報表示システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0023】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る情報表示システムの構成を示す図である。この情報表示システムは、情報処理装置100及び情報表示装置(端末)200を備えている。情報処理装置100と情報表示装置200は、通信ネットワーク10を介して互いに通信する。この情報表示システムは、情報表示装置200を有するユーザに、ユーザが選択した走行ルートを車両が通ると仮定したときの二酸化炭素の排出量、又は消費エネルギーの推定値を提供する。提供される推定値は、情報表示装置200が有する表示ディスプレイに表示される。
【0024】
情報表示装置200は、例えば車両に搭載されたナビゲーションシステムであっても良いし、ユーザが保持している携帯通信端末であってもよいし、パーソナルコンピュータ(ノート型、デスクトップ型の双方を含む)であってもよい。
【0025】
図2は、情報処理装置100の機能構成を示すブロック図である。情報処理装置100は、ルート別速度情報記憶部110、速度情報読出部120、走行効率算出部130、及び送信部140を備えている。
【0026】
ルート別速度情報記憶部110は、走行ルートを識別するルート識別情報と、ルート別速度情報とを互いに対応付けて記憶している。ルート別速度情報は、その走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示す情報である。ここでの走行速度の位置依存性は、例えば一般道においてどの場所をどの程度の速度で実際に走行できるかを示すもの、または高速道においてどの場所をどの程度の速度で実際に走行できるかを示すものである。例えば走行ルートの一単位は、ある交差点から、その隣の交差点までの間として定義される。
【0027】
速度情報読出部120は、情報表示装置200からルート識別情報を受信し、受信したルート識別情報に対応するルート別速度情報をルート別速度情報記憶部110から読み出す。走行効率算出部130は、速度情報読出部120が読み出したルート別速度情報を用いて、車両がその走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出する。ここで消費エネルギーは、車両がエンジンを有する場合は消費する燃料の量であり、車両が電気自動車の場合は消費する電力量である。送信部140は、走行効率算出部130が算出した推定値を情報表示装置200に送信する。
【0028】
なお走行効率算出部130は、二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出する際に、単位距離あたりの二酸化炭素排出量又は消費エネルギー量を速度別に算出するための変換データを用いる。この変換データは、情報処理装置100の外部にあってもよいし、図3に示すように、変換データ記憶部135として情報処理装置100の中にあってもよい。変換データはテーブル形式であっても良いし、数式であっても良い。変換データは、速度から消費エネルギーを算出するための変換データと、消費エネルギーから二酸化炭素を算出するための変換データとで構成されても良い。またこの変換データは、車両の種類別(例えばエンジンの大きさ、車両の種類など)に設けられていても良い。
【0029】
図4は、ルート別速度情報記憶部110が記憶しているルート別速度情報の構成を模式的に説明する図である。本図に示す走行ルート50には、交差点52と、交差点52の隣の交差点54の間に挟まれた部分がある。そしてルート別速度情報は、交差点52,54の間における速度の位置依存性を示している。このようなルート別速度情報は、例えば実際に交差点52,54の間を車両で走行し、そのときの速度を実測することにより得られる。なお、ルート別速度情報は、速度の実測値の平均値であるのが好ましい。なお、ルート別速度情報は、区分線形関数を用いて実測値を近似した値であっても良い。
【0030】
図5は、ルート別速度情報記憶部110のデータ構成の一例をテーブル形式で示す図である。ルート別速度情報記憶部110は、ルート識別情報別にルート別速度情報を記憶している。本図に示す例において、情報処理装置100は、ルート別速度情報を、時刻別に記憶している。さらに詳細には、情報処理装置100は、ルート別速度情報を、曜日別かつ時刻別に記憶している。これは、道路の交通量が、曜日及び時刻によって大きく異なり、これに起因して車両の走行速度の実測値が曜日及び時刻によって大きく異なるためである。
【0031】
図6は、情報表示装置200の機能構成の一例を示すブロック図である。情報表示装置200は、ルート識別情報記憶部210、ルート識別情報送信部220、推定値受信部230、及び表示部240を有している。ルート識別情報記憶部210は、ルート識別情報を、走行ルートを示す位置情報に対応付けて記憶している。ルート識別情報送信部220は、ユーザから入力された情報に従って走行ルートを選択し、選択した走行ルートに対応するルート識別情報をルート識別情報記憶部210から読み出し、情報処理装置100に送信する。
【0032】
推定値受信部230は、情報処理装置100から、走行効率算出部130が算出した二酸化炭素排出量または消費エネルギーの推定値を受信する。表示部240は、表示ディスプレイを含んでおり、この表示ディスプレイに、地図を表示する。この地図には、ルート識別情報送信部220が送信したルート識別情報に対応する走行ルートが含まれている。
【0033】
また表示部240は、この地図に、推定値受信部230が受信した推定値を、その走行ルートに対応付けて表示する。表示部240は、例えば推定値を数値として表示しても良いし、走行ルートを、推定値に応じた色又は模様で表示することにより、推定値を表示しても良い。
【0034】
なお、図2又は図3に示した情報処理装置100の各構成要素、並びに図6に示した情報表示装置200は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。情報処理装置100及び情報表示装置200の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には様々な変形例がある。
【0035】
図7は、図1に示した情報表示システムの動作の第1例を示すフローチャートである。まず情報表示装置200のルート識別情報送信部220には、ユーザから、スタート地及び目的地を示す情報が入力される(ステップS10)。このとき、走行する曜日及び時刻は、ユーザから入力されてもよいし、情報表示装置200が現在の日時から自動で取得しても良い。なお、スタート地は現在位置であっても良い。次いでルート識別情報送信部220は、スタート地及び目的地を示す情報に基づいて、走行ルートを決定する(ステップS20)。これらが行う処理は、通常のナビゲーションシステムと同様である。
【0036】
次いでルート識別情報送信部220は、ステップS20で決定した走行ルートに対応するルート識別情報をルート識別情報記憶部210から読み出す。なお、ステップS20で決定した全体の走行ルートは、複数のルート識別情報に対応する複数の走行ルートをつなぎ合わせることで構成される場合もある。このような場合、ルート識別情報送信部220は、これら複数の走行ルートに対応するルート識別情報を全て読み出す。そしてルート識別情報送信部220は、読み出したルート識別情報を、ステップS10で入力された曜日及び時刻に対応付けて送信する(ステップS30)。
【0037】
なお、変換データ記憶部135等に記憶されている変換データが車両の種類別に設けられている場合、ステップS30で送信される情報には、車両の種類を示す車両情報が含まれる。
【0038】
情報処理装置100の速度情報読出部120は、ルート識別情報、曜日、及び時刻を受信すると、受信したルート識別情報、曜日、及び時刻の組み合わせに対応するルート別速度情報を、ルート別速度情報記憶部110から読み出す(ステップS40)。
【0039】
ここで、ステップS40で用いる曜日及び時刻は、ステップS30において情報表示装置200から送信される必要はなく、例えば速度情報読出部120がルート識別情報を受信した曜日及び時刻であってもよい。
【0040】
次いで走行効率算出部130は、ステップS40で読み出されたルート別速度情報を用いて、二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出する(ステップS50)。
【0041】
詳細には、走行効率算出部130は、例えば変換データ記憶部135や外部のサーバに記憶されている変換データを用いて、ルート別速度情報を消費燃料(電気自動車の場合は消費電力)の推定値(すなわち消費エネルギーの推定値)に変換する。ここで変換データが車両別に定義されている場合、走行効率算出部130は、ステップS30で受信した車両情報を用いて変換データを選択し、選択した変換データを用いて消費燃料(又は消費電力)の推定値に変換する。
【0042】
例えば、図8に示すように、ルート別速度情報が区分線形関数を用いて近似された情報である場合、ルート別速度情報は、その走行ルートを複数の区分に分割し、各区分別に初速度及び終速度(又は一定値である加速度)、及び近似された情報と実際の情報との差異を記録したものになる。この場合、走行効率算出部130は、各区分別に消費燃料を算出し、算出した消費燃料を加算することにより、その走行ルートにおける消費燃料を算出する。
【0043】
そして走行効率算出部130は、二酸化炭素排出量の推定値が必要な場合は、消費燃料(又は消費電力)の推定値を、二酸化炭素排出量に変換する。この変換に必要なデータも、変換データ記憶部135や外部のサーバに記憶されている。
【0044】
また走行効率算出部130は、さらに加速度や道路勾配などの道路情報等も参照して消費燃料(又は消費電力)の推定値を算出しても良い。加速度は、ルート別速度情報を微分することにより得ることができる。また、道路勾配などの道路情報は、内部又は外部のデータベースに予め格納されている。走行効率算出部130は、道路情報をこのデータベースから取得する。走行効率算出部130は、ニューラルネットワークを用いて消費燃料(又は消費電力)の推定値を算出しても良い。
【0045】
図7に戻る。情報処理装置100の走行効率算出部130が二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出すると、情報処理装置100の送信部140は、算出した推定値を情報表示装置200に送信する(ステップS60)。
【0046】
情報表示装置200の推定値受信部230は、情報処理装置100から推定値を受信すると、走行ルートを含む地図を表示するとともに、受信した推定値を、走行ルートに対応付けて表示する(ステップS70)。
【0047】
図9は、図7のステップS70における表示の一例を示す図である。本図に示す例では、表示部240が有する表示ディスプレイには、現在位置から目的地までの全体の走行ルートを含む地図が表示されている。この全体の走行ルートは、個別の走行ルートをつなぎ合わせたものである。個別の走行ルートには、ルート識別情報が対応付けられている。そして表示部240は、個別の走行ルートを、その走行ルートにおける二酸化炭素排出量の推定値に対応した色又は模様で表示している。また表示部240は、全体の走行ルートのトータルの二酸化炭素排出量の推定値を数値で表示している。
【0048】
図10は、図1に示した情報表示システムの動作の第2例を示すフローチャートである。まず情報表示装置200のルート識別情報送信部220には、ユーザから、スタート地及び目的地を示す情報が入力される(ステップS10)。ステップS10の詳細は、図7に示した第1例と同様である。
【0049】
次いでルート識別情報送信部220は、入力された情報に基づいて、複数の走行ルートを決定する(ステップS22)。次いでルート識別情報送信部220は、ステップS22で決定した複数の走行ルートそれぞれに対応するルート識別情報を、曜日及び時刻に対応付けて情報処理装置100に送信する(ステップS32)。ステップS22及びステップS32の詳細は、走行ルートが複数である点を除いて、図7に示したステップS20及びステップS30と同様である。
【0050】
情報処理装置100の速度情報読出部120は、複数のルート識別情報、曜日、及び時刻を受信すると、受信したルート識別情報、曜日、及び時刻の組み合わせに対応するルート別速度情報を、ルート別速度情報記憶部110から読み出す。この処理は、受信したルート識別情報の全てに対して行われる(ステップS42)。次いで走行効率算出部130は、ステップS40で読み出されたルート別速度情報を用いて、二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出する。この処理も、受信したルート識別情報の全てに対して行われる(ステップS52)。ステップS42及びステップS52の詳細は、走行ルートが複数である点を除いて、図7に示したステップS40及びステップS50と同様である。
【0051】
次いで、情報処理装置100の送信部140は、走行ルート別の推定値を、情報表示装置200に送信する(ステップS62)。情報表示装置200の推定値受信部230は、情報処理装置100から推定値を受信すると、ステップS22で決定した複数の走行ルートを含む地図を表示するとともに、受信した推定値を、各走行ルートに対応付けて表示する(ステップS72)。ステップS62及びステップS72の詳細は、走行ルートが複数である点を除いて、図7に示したステップS60及びステップS70と同様である。
【0052】
図11は、図10のステップS72における表示の一例を示す図である。本図に示す例は、複数の走行ルートが表示されている点を除いて、図9に示した表示例と同様である。
【0053】
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。本実施形態によれば、ルート別速度情報記憶部110は、ルート別速度情報として、図4に示すデータ、すなわち走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示す情報を記憶している。このため、走行効率算出部130は、その走行ルートを走行することを選択したときの二酸化炭素排出量や消費エネルギーの推定値を高い精度で求めることができる。特に本実施形態では、ルート別速度情報は、実測値に基づいて定められている。従って、二酸化炭素排出量や消費エネルギーの推定値の精度はさらに高くなる。
【0054】
また、走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性は、車両の種類によらない。従って、変換データ記憶部135が示す変換データを車両の種類別に細分化することのみで、二酸化炭素排出量や消費エネルギーの推定値の精度をさらに高くすることができる。
【0055】
(第2の実施形態)
図12は、第2の実施形態に係る情報処理装置100の機能構成を示すブロック図である。図13は、第2の実施形態に係る情報表示装置200の機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る情報表示システムは、情報処理装置100がルート別速度情報受信部150を有している点、及び情報表示装置200がルート別速度情報送信部250を有している点を除いて、第1の実施形態に係る情報表示システムと同様の構成を有している。
【0056】
本実施形態において、情報表示装置200は車両に搭載されているナビゲーションシステムである。そして情報表示装置200のルート別速度情報送信部250は、情報表示装置200が搭載されている車両の実際の走行データ(実測値)からルート別速度情報を生成し、生成したルート別速度情報を、ルート識別情報、曜日、及び時刻に対応付けて情報処理装置100に送信する。
【0057】
情報処理装置100のルート別速度情報受信部150は、情報表示装置200から受信したルート別速度情報を、ルート識別情報に対応付けてルート別速度情報記憶部110に記憶させる。
【0058】
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、情報表示装置200がルート別速度情報を生成してルート別速度情報記憶部110に送信するため、ルート別速度情報記憶部110が記憶しているルート別速度情報のN数は多くなり、その結果、ルート別速度情報の精度は高くなる。従って、二酸化炭素排出量や消費エネルギーの推定値の精度はさらに高くなる。
【0059】
(第3の実施形態)
図14は、第3の実施形態に係る情報処理装置100の機能構成を示すブロック図である。図15は、第3の実施形態に係る情報表示装置200の機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る情報表示システムは、以下の点を除いて、第2の実施形態に係る情報表示システムと同様の構成を有している。
【0060】
まず、情報処理装置100は走行効率算出部130を有していない。そして送信部140は、速度情報読出部120が読み出したルート別速度情報を情報表示装置200に送信する。
【0061】
また情報表示装置200は、推定値受信部230の代わりに速度情報受信部232、走行効率算出部234、及び変換データ記憶部236を有している。速度情報受信部232は、情報処理装置100からルート別速度情報を受信する。走行効率算出部234の機能は、第1の実施形態における走行効率算出部130の機能と同様である。また変換データ記憶部236が記憶しているデータは、第1の実施形態における変換データ記憶部135が記憶しているデータと同様である。
【0062】
図16は、本実施形態における情報表示システムの動作の一例を示すフローチャートである。本図に示すフローチャートは、ステップS42までは、第1の実施形態において図10に示したフローチャートと同様である。
【0063】
情報処理装置100の送信部140は、速度情報読出部120がルート識別情報別にルート別速度情報を読み出すと、読み出した複数のルート別速度情報を情報表示装置200に送信する(ステップS54)。
【0064】
情報表示装置200の速度情報受信部232は、情報処理装置100の送信部140から送信されてきた複数のルート別速度情報を受信する。そして走行効率算出部234は、速度情報受信部232が受信したルート別速度情報を用いて、二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出する(ステップS64)。ここで行われる処理は、図10のステップS52に示した処理とほぼ同じである。
【0065】
次いで情報表示装置200の推定値受信部230は、ステップS22で決定した複数の走行ルートを含む地図を表示するとともに、走行効率算出部234が算出した推定値を、各走行ルートに対応付けて表示する(ステップS72)。ここで行われる表示の内容は、図10のステップS72で示した内容と同様である。
【0066】
本実施形態によっても、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、情報表示装置200が推定値の算出処理を行うため、情報処理装置100の負荷を小さくすることができる。
【0067】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。例えばルート別速度情報に、アイドリングが行われた位置及びその継続時間を含めても良い。この場合、走行効率算出部130(又は走行効率算出部234)は、アイドリングに起因した二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出し、上記した実施形態で算出された推定値に加算することができる。走行効率算出部130(又は走行効率算出部234)は、アイドリングに起因した二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を、例えばアイドリングの単位時間当たりの二酸化炭素排出量又は消費エネルギーを示すデータを用いることにより、算出できる。このデータは、例えば変換データ記憶部135(又は変換データ記憶部236)に記憶されている。さらにこのデータは、車両の種類別に記憶されていても良い。
【符号の説明】
【0068】
10 通信ネットワーク
50 走行ルート
52 交差点
54 交差点
100 情報処理装置
110 ルート別速度情報記憶部
120 速度情報読出部
130 走行効率算出部
135 変換データ記憶部
140 送信部
150 ルート別速度情報受信部
200 情報表示装置
210 ルート識別情報記憶部
220 ルート識別情報送信部
230 推定値受信部
232 速度情報受信部
234 走行効率算出部
236 変換データ記憶部
240 表示部
250 ルート別速度情報送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行ルートを識別するルート識別情報と、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報とを互いに対応付けて記憶するルート別速度情報記憶手段と、
端末から前記ルート識別情報を受信し、受信した前記ルート識別情報に対応する前記ルート別速度情報を前記ルート別速度情報記憶手段から読み出す速度情報読出手段と、
前記速度情報読出手段が読み出した前記ルート別速度情報を用いて、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出する走行効率算出手段と、
前記端末に前記推定値を送信する情報送信手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
走行ルートを識別するルート識別情報と、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報とを互いに対応付けて記憶するルート別速度情報記憶手段と、
端末から前記ルート識別情報を受信し、受信した前記ルート識別情報に対応する前記ルート別速度情報を前記ルート別速度情報記憶手段から読み出す速度情報読出手段と、
前記速度情報読出手段が読み出した前記ルート別速度情報を前記端末に送信する情報送信手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報処理装置において、
前記走行ルート別速度情報は、第1の交差点から、前記第1の交差点の隣の交差点である第2の交差点までの間における車両の走行速度の位置依存性を含んでいる情報処理装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
車両に搭載された通信端末から、当該車両における実測値としての前記ルート別速度情報を、前記ルート識別情報に対応付けて受信し、前記ルート別速度情報記憶手段に記憶させるルート別速度情報受信手段をさらに備える情報処理装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記ルート別速度情報記憶手段は、時間帯別に、前記ルート別速度情報を記憶しており、
前記速度情報読出手段は、前記ルート識別情報とともに時間帯を示す時間帯情報を受信し、受信した時間帯情報に対応する前記ルート別速度情報を読み出す情報処理装置。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記ルート別速度情報記憶手段は、時間帯別に、前記ルート別速度情報を記憶しており、
前記速度情報読出手段は、前記ルート識別情報を受信した時刻に対応する前記ルート別速度情報を読み出す情報処理装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記速度情報読出手段は、前記ルート識別情報とともに、前記車両の種類を示す車両情報を受信し、
前記走行効率算出手段は、前記車両情報を用いて前記推定値を算出する情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置に、走行ルートを識別するルート識別情報を送信するルート識別情報送信手段と、
前記情報処理装置から、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量または消費エネルギーの推定値を受信する推定値受信手段と、
前記走行ルートを含む地図を表示するとともに、受信した前記推定値を、前記走行ルートに対応付けて表示する表示手段と、
を備える情報表示装置。
【請求項9】
請求項8に記載の情報表示装置において、
前記表示手段は、前記走行ルートを、前記推定値に応じた色又は模様で表示することにより、前記推定値を前記走行ルートに対応付けて表示する情報表示装置。
【請求項10】
請求項9に記載の情報表示装置において、
前記ルート識別情報送信手段は、出発地及び目的地が同じである複数の前記走行ルートそれぞれに対応する前記ルート識別情報を前記情報表示装置に送信し、
前記推定値受信手段は、前記複数のルート識別情報それぞれごとに前記推定値を受信し、
前記表示手段は、前記複数の走行ルートそれぞれを、当該走行ルートに対応する前記推定値に応じた色で表示する情報表示装置。
【請求項11】
情報処理装置に、走行ルートを識別するルート識別情報を送信するルート識別情報送信手段と、
前記情報処理装置から、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報を受信する速度情報受信手段と、
前記ルート別速度情報を用いて、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出する走行効率算出手段と、
前記走行ルートを含む地図を表示するとともに、算出した前記推定値を、前記走行ルートに対応付けて表示する表示手段と、
を備える情報表示装置。
【請求項12】
請求項11に記載の情報表示装置において、
前記表示手段は、前記走行ルートを、前記推定値に応じた色又は模様で表示することにより、前記推定値を前記走行ルートに対応付けて表示する情報表示装置。
【請求項13】
請求項12に記載の情報表示装置において、
前記ルート識別情報送信手段は、出発地及び目的地が同じである複数の前記走行ルートそれぞれに対応する前記ルート識別情報を前記情報表示装置に送信し、
前記速度情報受信手段は、前記複数のルート識別情報それぞれごとに前記ルート別速度情報を受信し、
前記走行効率算出手段は、前記複数の走行ルート別に前記推定値を算出し、
前記表示手段は、前記複数の走行ルートそれぞれを、当該走行ルートに対応する前記推定値に応じた色で表示する情報表示装置。
【請求項14】
情報処理装置と、前記情報処理装置と通信する情報表示装置とを備える情報表示システムであって、
前記情報処理装置は、
走行ルートを識別するルート識別情報と、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報とを互いに対応付けて記憶するルート別速度情報記憶手段と、
前記情報表示装置から、前記ルート識別情報を受信し、受信した前記ルート識別情報に対応する前記ルート別速度情報を前記ルート別速度情報記憶手段から読み出す速度情報読出手段と、
前記速度情報読出手段が読み出した前記ルート別速度情報を用いて、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出する走行効率算出手段と、
前記情報表示装置に前記推定値を送信する情報送信手段と、
を有し、
前記情報表示装置は、
前記情報処理装置に前記ルート識別情報を送信するルート識別情報送信手段と、
前記情報処理装置から前記推定値を受信する推定値受信手段と、
前記走行ルートを含む地図を表示するとともに、受信した前記推定値を、前記走行ルートに対応付けて表示する表示手段と、
を有する情報表示システム。
【請求項15】
情報処理装置と、前記情報処理装置と通信する情報表示装置とを備える情報表示システムであって、
前記情報処理装置は、
走行ルートを識別するルート識別情報と、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報とを互いに対応付けて記憶するルート別速度情報記憶手段と、
前記情報表示装置から前記ルート識別情報を受信し、受信した前記ルート識別情報に対応する前記ルート別速度情報を前記ルート別速度情報記憶手段から読み出す速度情報読出手段と、
前記速度情報読出手段が読み出した前記ルート別速度情報を前記情報表示装置に送信する情報送信手段と、
を有し、
前記情報表示装置は、
前記情報処理装置に前記ルート識別情報を送信するルート識別情報送信手段と、
前記情報処理装置から前記ルート別速度情報を受信する速度情報受信手段と、
前記ルート別速度情報を用いて、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出する走行効率算出手段と、
前記走行ルートを含む地図を表示するとともに、算出した前記推定値を、前記走行ルートに対応付けて表示する表示手段と、
を備える情報表示システム。
【請求項16】
コンピュータに、走行ルートを識別するルート識別情報と、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報とを互いに対応付けて記憶するルート別速度情報記憶手段を持たせ、
前記コンピュータが端末から、前記ルート識別情報を受信し、受信した前記ルート識別情報に対応する前記ルート別速度情報をルート別速度情報記憶手段から読み出し、
前記コンピュータが、読み出した前記ルート別速度情報を用いて、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出し、
前記コンピュータが、前記端末に前記推定値を送信する情報処理方法。
【請求項17】
コンピュータに、走行ルートを識別するルート識別情報と、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報とを互いに対応付けて記憶するルート別速度情報記憶手段に接続する機能を持たせ、
前記コンピュータが、端末から、前記ルート識別情報を受信し、受信した前記ルート識別情報に対応する前記ルート別速度情報を前記ルート別速度情報記憶手段から読み出し、
前記コンピュータが、読み出した前記ルート別速度情報を前記端末に送信する情報処理方法。
【請求項18】
コンピュータが、情報処理装置に、走行ルートを識別するルート識別情報を送信し、
前記コンピュータが、前記情報処理装置から、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量または消費エネルギーの推定値を受信し、
前記コンピュータが、表示ディスプレイに、前記走行ルートを含む地図を表示するとともに、受信した前記推定値を、前記走行ルートに対応付けて表示させる情報処理方法。
【請求項19】
コンピュータが、情報処理装置に、走行ルートを識別するルート識別情報を送信し、
前記コンピュータが、前記情報処理装置から、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報を受信し、
前記コンピュータが、前記ルート別速度情報を用いて、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出し、
前記コンピュータが、表示ディスプレイに、前記走行ルートを含む地図を表示するとともに、受信した前記推定値を、前記走行ルートに対応付けて表示させる情報処理方法。
【請求項20】
コンピュータを情報処理装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
走行ルートを識別するルート識別情報と、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報とを互いに対応付けて記憶するルート別速度情報記憶手段に接続する機能と、
端末から前記ルート識別情報を受信し、受信した前記ルート識別情報に対応する前記ルート別速度情報を前記ルート別速度情報記憶手段から読み出す機能と、
読み出した前記ルート別速度情報を用いて、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出する機能と、
前記端末に前記推定値を送信する機能と、
を持たせるプログラム。
【請求項21】
コンピュータを情報処理装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
走行ルートを識別するルート識別情報と、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報とを互いに対応付けて記憶するルート別速度情報記憶手段に接続する機能と、
端末から、前記ルート識別情報を受信し、受信した前記ルート識別情報に対応する前記ルート別速度情報を前記ルート別速度情報記憶手段から読み出す機能と、
読み出した前記ルート別速度情報を前記端末に送信する機能と、
を持たせるプログラム。
【請求項22】
コンピュータを情報表示装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
情報処理装置に、走行ルートを識別するルート識別情報を送信する機能と、
前記情報処理装置から、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量または消費エネルギーの推定値を受信する機能と、
表示ディスプレイに、前記走行ルートを含む地図を表示するとともに、受信した前記推定値を、前記走行ルートに対応付けて表示させる機能と、
を持たせるプログラム。
【請求項23】
コンピュータを情報表示装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
情報処理装置に、走行ルートを識別するルート識別情報を送信する機能と、
前記情報処理装置から、前記走行ルート内における車両の走行速度の位置依存性を示すルート別速度情報を受信する機能と、
前記ルート別速度情報を用いて、車両が前記走行ルートを走行した場合の二酸化炭素排出量又は消費エネルギーの推定値を算出する機能と、
表示ディスプレイに、前記走行ルートを含む地図を表示するとともに、受信した前記推定値を、前記走行ルートに対応付けて表示させる機能と、
を持たせるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−202773(P2012−202773A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−66612(P2011−66612)
【出願日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成21年度、総務省、ネットワーク統合制御システム標準化等推進事業、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
【出願人】(000232092)NECソフト株式会社 (173)
【Fターム(参考)】