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情報処理装置、料金収受システム、及び料金収受方法
説明

情報処理装置、料金収受システム、及び料金収受方法

【課題】測定された車両の位置を用いて道路の渋滞の有無を判定する、ことを目的とする。
【解決手段】センター機14は、道路地図記憶部56に記憶されている道路範囲情報により示される道路セグメントに対応する道路を走行する車両の通行状況を示す値である車両の密度を、広域通信機50で受信した車両の位置情報に基づいて算出し、算出した車両の密度と予め定められた閾値とに基づいて、該道路セグメントに対応する道路の渋滞の有無を判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、料金収受システム、及び料金収受方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両がGPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号をアンテナで受信し、受信したGPS信号に基づいて現在位置を測定する所謂GPS測位が普及している。そして、GPS測位によって測定された車両の位置に基づいて、課金が行われる対象となるエリアである課金エリアを走行する車両に対して、課金を行う技術が開発されている。
特許文献1には、課金エリアとGPSにより測定された車両の現在位置とを対比して、課金エリアより500m手前で、課金エリア接近を報知する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−211487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、課金エリア内における道路の渋滞の有無を判断することはできず、課金エリア内を走行する車両の搭乗者にとって利便性の高いサービスを提供できなかった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、測定された車両の位置を用いて道路の渋滞の有無を判定できる、情報処理装置、料金収受システム、及び料金収受方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の情報処理装置、料金収受システム、及び料金収受方法は以下の手段を採用する。
【0007】
すなわち、本発明に係る情報処理装置は、車両の位置を示す位置情報を、複数の車両から受信する受信手段と、予め定められた領域において車両が走行する道路が複数に擬似的に分割され、分割された該道路各々の範囲を示す道路範囲情報を記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記道路範囲情報により示される分割された前記範囲に対応する道路を走行する車両の通行状況を示す値を、前記受信手段によって受信された前記位置情報に基づいて算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された通行状況を示す値と予め定められた閾値とに基づいて、前記算出手段による算出の対象とされた前記範囲に対応する道路の渋滞の有無を判定する判定手段と、を備える。
【0008】
本発明によれば、情報処理装置は、車両の位置を示す位置情報を、複数の車両から受信する受信手段と、予め定められた領域において車両が走行する道路が複数に擬似的に分割され、分割された該道路各々の範囲を示す道路範囲情報を記憶した記憶手段と、を備える。
なお、車両の位置情報は、例えば、GPS衛星から受信したGPS信号に基づいて生成され、緯度及び経度によって車両の位置を示す。
また、予め定められた領域は、例えば、走行している車両に対して、課金が行われる対象となる領域であり、分割された道路の範囲は、例えば、分割された道路の始点の緯度及び経度、終点の緯度及び経度、並びに道路幅で特定される範囲である。
【0009】
そして、算出手段によって、道路範囲情報により示される分割された範囲に対応する道路を走行する車両の通行状況を示す値が、受信手段によって受信された位置情報に基づいて算出され、判定手段によって、算出手段で算出された値と閾値とに基づいて、算出手段による算出の対象とされた範囲に対応する道路の渋滞の有無が判定される。
【0010】
このように、本発明は、分割された範囲に対応する道路毎に、該道路を走行する車両から受信した位置情報に基づいて算出した通行状況を示す値から、道路の渋滞の有無を判定するので、測定された車両の位置を用いて道路の渋滞の有無を判定することができる。
【0011】
また、本発明の情報処理装置は、前記通行状況を示す値を、前記受信手段によって受信された車両の前記位置情報に基づいた、分割された前記範囲に対応する道路を走行する車両の密度、及び該車両の速度の少なくとも一方としてもよい。
【0012】
本発明によれば、渋滞の有無の判定に用いる通行状況を示す値を、受信した車両の位置情報に基づいた、分割された範囲に対応する道路を走行する車両の密度、及び車両の速度の少なくとも一方とするので、簡易かつ正確に、道路の渋滞の有無を判定することができる。
【0013】
また、本発明の情報処理装置は、前記閾値を、分割された前記範囲に応じた値としてもよい。
【0014】
本発明によれば、渋滞の判定に用いる閾値の値を、分割された前記範囲、すなわち分割された道路毎に応じた値とする。これによって、例えば、通行状況を示す値を車両の台数とした場合、交差点と接続された範囲に対応する道路では、閾値を交差点と接続されていない範囲に対応する道路よりも高くする等でき、交差点における信号待ちの車両が渋滞として判定されにくくなる。
従って、本発明は、より正確に、道路の渋滞の有無を判定することができる。
【0015】
また、本発明の情報処理装置は、前記判定手段によって判定された渋滞の有無を示す判定結果を、車両に送信する送信手段を備えてもよい。
【0016】
本発明によれば、判定手段による判定結果を、車両に送信する送信手段を備えるので、送信された渋滞道路情報を車両が処理し、搭乗者に報知することによって、より車両の搭乗者の利便性を高めることができる。
【0017】
また、本発明の情報処理装置は、前記判定手段で判定された道路の渋滞の有無に基づいて、前記予め定められた領域を走行する車両に対する課金額を決定する課金手段を備えてもよい。
【0018】
本発明によれば、課金手段によって、判定された道路の渋滞の有無に基づいて、予め定められた領域を走行する車両に対する課金額が決定される。すなわち、課金手段は、例えば、渋滞が発生している道路を走行した車両に対しては、課金額を高くする又は課金額を安くできる。
従って、本発明は、渋滞の状態に応じた課金を車両に対して行うことができる。
【0019】
一方、本発明に係る料金収受システムは、車両の位置を示す位置情報を生成すると共に送信し、車両に搭載される車載器と、上記記載の情報処理装置と、を備える。
【0020】
本発明によれば、走行位置を示す位置情報を送信し、車両に搭載される車載器と、上記記載の情報処理装置と、を備えるので、測定された車両の位置を用いて道路の渋滞の有無を判定することができる。
【0021】
さらに、本発明に係る料金収受方法は、車両に対して課金が行われる対象となるエリアを示す課金エリア情報が記憶された記憶手段と、車両の位置を示す位置情報を、複数の車両から受信する受信手段を備えた情報処理装置の料金収受方法であって、予め定められた領域において車両が走行する道路が複数に擬似的に分割され、分割された該道路を走行する車両の通行状況を示す値を、前記受信手段によって受信された前記位置情報に基づいて算出する第1工程と、前記第1工程によって算出された通行状況を示す値と予め定められた閾値とに基づいて、前記第1工程による算出の対象とされた前記範囲に対応する道路の渋滞の有無を判定する第2工程と、前記記憶手段に記憶されている前記課金エリア情報により示される前記エリアを走行した車両に対して、前記第2工程による判定結果に基づいた課金額を決定する第3工程と、を含む。
【0022】
本発明によれば、分割された範囲に対応する道路毎に、該道路を走行する車両から受信した位置情報に基づいて算出した通行状況を示す値から、道路の渋滞の有無を判定するので、測定された車両の位置を用いて道路の渋滞の有無を判定することができる。そのため、本発明は、課金が行われる対象となるエリアを走行した車両に対する課金額を渋滞の有無に応じて決定することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、測定された車両の位置を用いて道路の渋滞の有無を判定できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1実施形態に係る料金収受システムの全体構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る車載器の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るセンター機の概略構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る道路セグメントを示す模式図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る渋滞判定プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態に係る渋滞判定プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に、本発明に係る情報処理装置、料金収受システム、及び料金収受方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0026】
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る料金収受システム10の全体構成図である。
図1に示すように、料金収受システム10は、情報処理装置であるセンター機14を有する設備16を備え、課金(ロードプライシング(道路課金))が行われる対象となるエリアである課金エリアを走行する車両12に対して、センター機14が課金を行う。なお、センター機14を備えた設備16は、課金エリア外に設けられていてもよい。
【0027】
図2は、本第1実施形態に係る車両12に搭載される車載器20の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、車載器20は、車両電源22及び内蔵電池24に接続される電源回路26、センター機14との間で各種情報を送受信する広域通信機28、複数のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信するGPS受信機30、種々の情報を記憶する車載器記憶装置32、制御部34、表示部38、ブザー、LED(Light Emitting Diode)などの報知部40、IC(Integrated Circuit)カードが挿入されるICカード挿入部42、ICカード挿入部42に設けられるICカードインターフェース(図2では「ICカードI/F」として示す。)44、及び通信ポート46を備えている。
【0028】
図2において、GPS受信機30等の各種構成要素は必ずしも車載器20内に内蔵されていなくてもよい。例えば、各構成要素が情報の授受が可能な状態で構成されていれば良い。一例としては、GPS機能を有する携帯端末装置を外部端子を介して接続し、この携帯端末装置が備えるGPS機能をGPS受信機30として利用するような構成態様をとることが可能である。
そして、制御部34は、複数のGPS衛星から受信したGPS信号に基づいて現在位置を測定する所謂GPS測位によって、車両12の現在の位置を示す位置情報を生成する。なお、位置情報は、車両12の位置を緯度及び経度で示したものであり、位置情報が生成された日時も付加される。
【0029】
電源回路26は主に車両電源22から供給される電圧を車載器20に適した電圧に制御し、車載器20を構成する各部に供給する。内蔵電池24は、車両電源22からの電源供給が遮断された場合でも、通信を行う程度の電力が確保できるよう設けられている。
【0030】
広域通信機28は、外部の装置と無線通信を行うものであり、例えば、センター機14と通信可能とされている。
【0031】
車載器記憶装置32には、車両12の所有者情報、車種情報、車両ID等を含む車両情報、車両12の位置情報、車載器の識別情報、並びにICカードから読み出された残高情報及びカード情報等、各種情報が記憶されている。
【0032】
ICカード挿入部42に挿入されるICカードは、例えば、接触型のICカードであり、フラッシュメモリやMPU(Micro Processing Unit)などが搭載されたICチップを内蔵している。このICカードには、カードID番号等のカード情報の他、残高、使用履歴等が記憶されている。ICカードに記録されている情報は、ICカードインターフェース44を介して、制御部34による読み出し、書き込みが可能とされている。
【0033】
このような車載器20において、ICカード挿入部42にICカードが挿入されると、制御部34は、ICカードインターフェース44を介してICカードに記録されているICカード情報及び残高を読み出して車載器記憶装置32に書き込むとともに、残高を表示部38に一定時間(例えば、10秒程度)、表示させる。また、制御部34は、ICカードから正常に情報を読み取ることができた場合には、正常動作をユーザに知らせるために報知部40を作動させる。これにより、例えば、報知部40がブザーであった場合には、ブザーがなり、また、LEDなどであれば、点灯することで正常である旨を報知する。
一方、制御部34は、ICカードから情報を読み取れなかった場合には、エラーである旨を表示部38に表示させるとともに、報知部40を作動させることにより、エラーである旨をユーザに報知し、ICカードの再挿入などを促す。なお、報知部40による報知の態様は、正常時と異常時とで異なる。
【0034】
制御部34は、広域通信機28を介して、センター機14から要求信号を取得すると、車載器記憶装置32に格納されている車載器20の識別情報、車両12の位置情報、カード情報等を読み出すとともに、これらを要求信号に対する応答信号としてセンター機14に出力する。
【0035】
通信ポート46は、外部の装置と通信を行うためのインタフェースであり、例えば、無線または有線の通信媒体と接続可能とされている。
【0036】
図3は、本第1実施形態に係るセンター機14の概略構成を示すブロック図である。
センター機14は、車両12が搭載する車載器20と無線通信を行う広域通信機50、センター機14全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)52、課金エリアを緯度及び経度で示した課金エリア情報を記憶している課金エリア情報記憶部54、課金エリア内及び課金エリアの周囲に敷設されている道路を示す道路地図情報を記憶している道路地図記憶部56、及び広域通信機50が受信した車両12の位置情報を逐次記憶する車両位置記憶部58を備えている。
また、センター機14は、車両12の走行経路及び走行距離を算出する走行距離算出部60、道路の渋滞の有無を判定する道路渋滞判定部62、及び車両12の速度を測定する車両速度測定部64を備えている。
さらに、センター機14は、課金エリアを走行する車両12に対する課金額を決定する課金額決定部66、車両12に対する課金額を課金テーブル情報として記憶している課金テーブル記憶部68、及び他の情報処理装置との間で情報の送受信を行う通信部70を備えている。
【0037】
CPU52は、センター機14全体の制御を司り各種プログラムを実行すると共に、広域通信機50に車両12に対して要求信号を送信させる一方、広域通信機50によって受信された車載器20からの応答信号が入力され、該応答信号のうち車両12の位置情報を車両位置記憶部58に記憶させる。
【0038】
走行距離算出部60は、車両12の位置情報に基づいて、課金エリア内を走行した車両12の走行経路を算出し、算出した走行経路から車両12の走行距離を算出する。
【0039】
そして、CPU52は、走行距離算出部60で算出された走行経路に基づく車両12の位置と、課金エリア情報記憶部54に記憶されている課金エリア情報に基づいて、車両12の課金エリアに対する入退室の有無を検出する。その後、CPU52は、課金エリアに対する入退室を検出した車両12の走行距離、及び課金エリアへの入退室の日時を示す情報を入退室情報として課金額決定部66へ出力する。
【0040】
課金額決定部66は、入力された車両12の入退室情報と課金テーブル記憶部68に記憶されている課金テーブル情報とに基づいて、該車両12に対する課金額を決定する。なお、課金テーブル情報は、車両12が課金エリアへ入った場合の課金額、車両12の課金エリア内の走行距離に応じた課金額等を示した情報である。そして、課金額決定部66は、応答信号と共に決定した課金額を示す課金額情報を広域通信機50及び通信部70へ出力する。
【0041】
なお、課金エリア情報記憶部54に記憶されている課金エリア情報は、道路の整備状況及び車両12の混雑状況等に応じて課金エリアが変更された場合に適宜更新される。さらに、課金テーブル情報は、例えば後述する道路セグメントに対応する道路毎に、該道路の渋滞の有無に応じた課金額も示している。
【0042】
広域通信機50は、応答信号に含まれる車載器20の識別情報により特定される車載器20へ課金額情報を送信する。車載器20は、課金額情報を受信すると、該課金額情報により示される課金額を報知する。
一方、通信部70は、応答信号に含まれるカード情報により示される金融機関の口座番号の口座から、課金額情報により示される課金額が引き落とされるように、他の情報処理装置(金融機関が有する情報処理装置)へ口座番号及び課金額を示す情報を送信する。
【0043】
ここで、本第1実施形態に係るセンター機14は、道路渋滞判定部62を用いて道路の渋滞の有無を判定する渋滞判定処理を行うことが可能とされている。
【0044】
なお、本第1実施形態に係る道路地図記憶部56には、道路地図情報として、課金エリアにおいて車両12が走行する道路が複数に擬似的に分割され、分割された該道路各々の範囲(以下、「道路セグメント」という。)を示す道路範囲情報が記憶されている。
【0045】
本第1実施形態に係る道路セグメントは、一例として、図4の模式図に示されるように、分割された道路の範囲が、分割された道路の始点の緯度及び経度、終点の緯度及び経度、並びに道路幅で特定される。しかし、これに限らず、各道路セグメントは、分割された道路の範囲が、例えば、分割された範囲の4隅を緯度及び経度で特定される等、分割された道路の範囲が他の基準で特定されてもよい。
また、道路セグメント毎に分割される道路の範囲は、一例として、交差点から他の交差点までを始点と終点とするが、道路が所定長さ以上の場合や道路が曲がっている場合は、交差点の位置に関わらず複数に分割されてもよい。
【0046】
さらに、本第1実施形態に係る渋滞判定処理では、各道路セグメント毎に渋滞の有無を判定するが、課金エリア内の全ての道路セグメントに対して渋滞の有無を判定しなくてもよく、予め定められた道路セグメントに対してのみ渋滞の有無を判定してもよい。なお、上記予め定められた道路セグメントとは、例えば、頻繁に渋滞が発生している道路に対応する道路セグメント、並びに主要な建築物及び設備等に接する道路に対応する道路セグメント等である。
また、渋滞判定処理を実行する時間帯も、24時間としてもよいし、予め定められた時間帯(例えば、7時から20時まで)としてもよいし、曜日によって実行の有無を変更する等してもよい。
【0047】
図5は、本第1実施形態に係るセンター機14が、渋滞判定処理を行う場合に、CPU52によって実行される渋滞判定プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、渋滞判定プログラムは不図示のROM(Read Only Memory)等の所定領域に予め記憶されている。なお、渋滞判定プログラムは、センター機14が動作を開始すると共にその動作を開始し、センター機14が動作を終了すると共にその動作を終了してもよいし、上記のように、予め定められた時間帯に動作してもよい。
【0048】
まず、ステップ100では、所定時間(例えば、5秒)が経過するまで待ち状態となり、所定時間経過後にステップ102へ移行する。すなわち、ステップ102からステップ106までの処理(渋滞判定処理)が所定時間間隔毎に行われることとなる。
【0049】
ステップ102では、渋滞判定の対象となる道路セグメントの面積、及び該道路セグメントを走行する車両12の台数を道路渋滞判定部62へ出力する。
道路セグメントの面積は、各道路セグメント毎の始点、終点、及び道路幅から求められる。なお、道路セグメントの面積は、予め求められると共に、各道路セグメントに関連付けられて道路地図記憶部56に記憶されていてもよいし、ステップ102の処理を行う毎にCPU52が算出してもよい。
【0050】
また、道路セグメントを走行する車両12の台数は、車両位置記憶部58に記憶されている車両12毎の位置情報から求められる。
具体的には、例えば、CPU52が、各位置情報により示される車両12の位置と、各道路セグメントの範囲とを比較することによって、渋滞判定の対象となる道路セグメントに位置する車両12の台数を求める。また、これに限らず、車両位置記憶部58が、各道路セグメントに対応して車両12の位置情報を記憶し、CPU52が渋滞判定の対象となる道路セグメントに位置する車両12の台数を車両位置記憶部58から読み出してもよい。
【0051】
道路渋滞判定部62は、渋滞判定の対象となる道路セグメントの面積、及び該道路セグメントに対応する道路を走行する車両12の台数がCPU52から入力されると、渋滞判定の対象となる道路セグメントに対応する車両12の通行状況を示す値を算出する。
本第1実施形態に係る通行状況を示す値とは、道路セグメントに対応する道路を走行する車両12の密度である。
【0052】
そこで、道路渋滞判定部62は、入力された道路セグメント毎に、道路セグメントの面積から、該道路セグメントに対応する道路を走行する車両12の台数を除算することによって、道路セグメント毎の車両12の密度を算出する。
そして、道路渋滞判定部62は、渋滞判定の対象となる道路セグメントの車両12の密度が、道路渋滞判定部62に記憶されている予め定められた閾値を超えた場合に、該道路セグメントに対応する道路が渋滞していると判定する。
例えば、道路渋滞判定部62は、車幅方向2m×車両進行方向5m=10mの中に車両12が1台(車両12の密度が0.1(台/m)、すなわち閾値が0.1(台/m))以上位置している道路セグメントに対応する道路に対して渋滞が発生していると判定する。
【0053】
なお、上記閾値は、道路セグメント毎に応じた値とされる、すなわち分割された道路毎に応じた値とされてもよい。これによって、例えば、通行状況を示す値を車両12の台数とした本第1実施形態では、交差点と接続された範囲の道路に対応する道路セグメントの閾値を交差点と接続されていない範囲の道路よりも高く設定することによって、交差点における信号待ちの車両12が渋滞として判定し難くすることができる。
【0054】
道路渋滞判定部62は、渋滞判定の対象となる道路セグメント毎の判定が終了すると、道路セグメント毎の渋滞の有無を示す判定結果をCPU52へ出力する。
【0055】
次のステップ104では、道路渋滞判定部62から渋滞の判定結果が入力されるまで待ち状態となり、判定結果が入力されるとステップ108へ移行する。
【0056】
ステップ106では、渋滞の判定結果を出力し、ステップ100へ戻る。具体的には、渋滞の判定結果は、広域通信機50及び課金額決定部66へ出力される。
【0057】
広域通信機50は、渋滞の判定結果が入力されると、渋滞の判定結果を、車載器20を搭載した車両12に送信する。
そして、渋滞の判定結果を受信した車載器20は、受信した渋滞の判定結果に基づいて、表示部38に渋滞が発生している道路を表示させる。
【0058】
一方、課金額決定部66は、渋滞の判定結果が入力されると、該判定結果に基づいて、課金エリアを走行する車両12に対する課金額を決定する。
具体的には、課金テーブル記憶部68に記憶されている課金テーブル情報により示される渋滞が発生した道路の課金額を読み出し、該読み出した課金額を車両12に対する課金額として決定する。
すなわち、課金テーブル情報によって、渋滞が発生している道路に対する課金額が、渋滞が発生していない道路に対する課金額よりも高く設定されている場合は、課金額決定部66は、渋滞が発生している道路を走行した車両12に対して、課金テーブル情報により示される額に応じて課金額を高くする。このように、渋滞が発生した道路に対する課金額を高く設定することによって、渋滞が緩和されることが期待される。
【0059】
また、課金テーブル情報によって、渋滞が発生している道路に対する課金額が、渋滞が発生していない道路に対する課金額よりも安く設定されている場合は、課金額決定部66は、渋滞が発生している道路を走行した車両12に対して、課金テーブル情報により示される額に応じて課金額を安くする。このように、渋滞が発生した道路に対する課金額を低く設定することによって、車両12の搭乗者の渋滞に対する不満が緩和されることが期待される。
【0060】
以上説明したように、本第1実施形態に係るセンター機14は、道路地図記憶部56に記憶されている道路範囲情報により示される道路セグメントに対応する道路を走行する車両12の通行状況を示す値を、広域通信機50で受信した車両12の位置情報に基づいて算出し、算出した値と閾値とに基づいて、該道路セグメントに対応する道路の渋滞の有無を判定する。
従って、本第1実施形態に係るセンター機14は、測定された車両12の位置を用いて道路の渋滞の有無を判定することができる。
【0061】
また、本第1実施形態に係るセンター機14は、渋滞の有無の判定に用いる通行状況を示す値を、受信した車両12の位置情報に基づいた、道路セグメントに対応する道路を走行する車両12の密度とするので、簡易かつ正確に、道路の渋滞の有無を判定することができる。
【0062】
また、本第1実施形態に係るセンター機14は、渋滞の判定に用いる閾値の値を、道路セグメント毎に応じた値とするので、より正確に、道路の渋滞の有無を判定することができる。
【0063】
また、本第1実施形態に係るセンター機14は、渋滞の有無の判定結果を、車両12に送信するので、より車両12の搭乗者の利便性を高めることができる。
【0064】
また、本第1実施形態に係るセンター機14は、判定された道路の渋滞の有無に基づいて、課金エリアを走行する車両12に対する課金額を決定するので、渋滞の状態に応じた課金を車両12に対して行うことができる。
【0065】
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
【0066】
なお、本第2実施形態に係る料金収受システム10、車載器20、及びセンター機14の構成は、図1,2,3に示される第1実施形態に係る料金収受システム10、車載器20、及びセンター機14の構成と同様であるので説明を省略する。
【0067】
図6に、本第2実施形態に係る渋滞判定プログラムの処理の流れを示すフローチャートを示す。なお、図6における図5と同一のステップについては図5と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0068】
ステップ200は、ステップ100で所定時間が経過した後に移行されるステップであり、車両位置記憶部58から渋滞判定の対象となる道路セグメントを走行している車両12の車両軌跡データを読み出し、該読み出した車両軌跡データ、及び渋滞判定の対象となる各道路セグメントの長さ(以下、「道路長」という。)を車両速度測定部64へ出力する。なお、車両軌跡データは、車両12における予め定められた時間間隔(例えば、1秒)毎の位置情報(緯度及び経度)の集まりである。
【0069】
車両速度測定部64は、入力された渋滞判定の対象となる道路セグメントにおける複数の車両12の車両軌跡データから、該道路セグメントに対応する道路を走行する車両12の平均速度を算出し、算出した平均速度をCPU52へ出力する。
【0070】
具体的には、車両速度測定部64は、例えば、各車両12毎に道路セグメントに対応する道路へ侵入した時刻と退出した時刻との差を、入力された車両軌跡データから求め、該差を道路セグメントの道路長で除算することによって、各車両12の速度を算出する。
そして、車両速度測定部64は、同一の道路セグメント毎の複数の車両12の速度を平均することで、渋滞判定の対象となる道路セグメントにおける車両12の平均速度を算出する。
【0071】
次のステップ202は、車両速度測定部64から道路セグメント毎の車両12の平均速度が入力されるまで待ち状態となり、該平均速度が入力されるとステップ204へ移行する。
【0072】
ステップ204では、入力された道路セグメント毎の平均速度を、道路渋滞判定部62に出力し、ステップ104へ移行する。
【0073】
道路渋滞判定部62は、道路セグメント毎の平均速度が入力されると、該平均速度が予め定められた閾値未満の場合に、渋滞判定の対象とされた道路セグメントに対応する道路が渋滞していると判定する。
このように、本第2実施形態では、道路を走行する車両12の通行状況を示す値を、車両12の平均速度とするので、簡易かつ正確に、道路の渋滞の有無を判定することができる。
【0074】
なお、本第2実施形態でも、上記閾値は、道路セグメント毎に応じた値とされる、すなわち分割された道路毎に応じた値とされてもよい。これによって、例えば、通行状況を示す値を車両12の平均速度とした本第2実施形態では、道路毎の法定速度を基準として閾値を設定することによって、各道路における渋滞の有無をより正確に判定できる。
【0075】
そして、道路渋滞判定部62は、渋滞判定の対象となる道路セグメント毎の判定が終了すると、道路セグメント毎の渋滞の有無を示す判定結果をCPU52へ出力する。
【0076】
以上、本発明を、上記各実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記各実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0077】
例えば、上記各実施形態では、車両12がGPS衛星からの電波を用いて現在位置を検出する形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、車両12が、所謂Wi−Fi(Wireless Fidelity)と呼ばれる無線LAN(Local Area Network)による主にインターネット接続を目的として設置された無線LANアクセスポイントが送信する電波を用いて、現在位置を検出する形態としてもよい。
【0078】
また、道路渋滞判定部62は、渋滞判定の対象となる道路セグメントに対応する道路を走行する車両12の台数が台数に応じた閾値を超え、かつ車両12の平均速度が平均速度に応じた閾値未満の場合に、渋滞判定の対象となる道路セグメントに対応する道路に渋滞が発生していると判定してもよい。
【符号の説明】
【0079】
10 料金収受システム
12 車両
14 センター機
20 車載器
50 広域通信機
52 CPU
56 道路地図記憶部
62 道路渋滞判定部
64 車両速度測定部
68 課金テーブル記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の位置を示す位置情報を、複数の車両から受信する受信手段と、
予め定められた領域において車両が走行する道路が複数に擬似的に分割され、分割された該道路各々の範囲を示す道路範囲情報を記憶した記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記道路範囲情報により示される分割された前記範囲に対応する道路を走行する車両の通行状況を示す値を、前記受信手段によって受信された前記位置情報に基づいて算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された通行状況を示す値と予め定められた閾値とに基づいて、前記算出手段による算出の対象とされた前記範囲に対応する道路の渋滞の有無を判定する判定手段と、
を備えた情報処理装置。
【請求項2】
前記通行状況を示す値は、前記受信手段によって受信された車両の前記位置情報に基づいた、分割された前記範囲に対応する道路を走行する車両の密度、及び該車両の速度の少なくとも一方である請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記閾値は、分割された前記範囲に応じた値とされる請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記判定手段によって判定された渋滞の有無を示す判定結果を、車両に送信する送信手段を備えた請求項1から請求項3の何れか1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記判定手段で判定された道路の渋滞の有無に基づいて、前記予め定められた領域を走行する車両に対する課金額を決定する課金手段を備えた、請求項1から請求項4の何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項6】
車両の位置を示す位置情報を生成すると共に送信し、車両に搭載される車載器と、
請求項1から請求項5の何れか1項に記載の情報処理装置と、
を備えた料金収受システム。
【請求項7】
車両に対して課金が行われる対象となるエリアを示す課金エリア情報が記憶された記憶手段と、車両の位置を示す位置情報を、複数の車両から受信する受信手段を備えた情報処理装置の料金収受方法であって、
予め定められた領域において車両が走行する道路が複数に擬似的に分割され、分割された該道路を走行する車両の通行状況を示す値を、前記受信手段によって受信された前記位置情報に基づいて算出する第1工程と、
前記第1工程によって算出された通行状況を示す値と予め定められた閾値とに基づいて、前記第1工程による算出の対象とされた前記範囲に対応する道路の渋滞の有無を判定する第2工程と、
前記記憶手段に記憶されている前記課金エリア情報により示される前記エリアを走行した車両に対して、前記第2工程による判定結果に基づいた課金額を決定する第3工程と、
を含む料金収受方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−141800(P2012−141800A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−294241(P2010−294241)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】