説明

情報処理装置、料金収受システム、及び料金収受方法

【課題】多数の車両が搭載する車載器に対して課金エリア情報をダウンロードさせることなく、課金エリアに入った車両に対して課金を行うことを目的とする。
【解決手段】センター機14は、広域通信機50によって、車両の位置を示す位置情報を該車両から受信し、課金エリア情報記憶部56には、該車両に対して課金が行われる対象となるエリアを示す課金エリア情報が記憶される。そして、課金額決定部58が、広域通信機50で受信した位置情報及び課金エリア情報記憶部56に記憶されている課金エリア情報に基づいて、車両に対する課金を行う。課金エリアは、道路の整備状況及び車両の混雑状況等に応じて変更された場合、新たな課金エリア情報が生成される。そのため、新たな課金エリア情報がセンター機14に入力された場合に、CPU52によって、課金エリア情報記憶部56に記憶されている課金エリア情報が、入力された新たな課金エリア情報に更新される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、料金収受システム、及び料金収受方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両が衛星からの電波をGPS(Global Positioning System)アンテナで受信し、内蔵されたGPS測位装置により車両の位置及び走行方向を認識し、該車両が課金エリアに入ると、クレジットカードで料金を支払う車載器が開発されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−10937号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されている車載器は、車載器が課金対象となる課金エリアを示す課金エリア情報を記憶する必要がある。そして、課金エリアが変更された場合は、変更後の新たな課金エリア情報をダウンロードする必要がある。
この新たな課金エリア情報は、所定のセンター機から各車両に搭載された車載器に一斉にダウンロードされなければならない。この理由は、同じタイミングで新たな課金エリアに入った複数の車両において、新たな課金エリア情報がダウンロードされていない車両は課金されず、新たな課金エリア情報がダウンロードされた車両は課金される、というような不公平が生じるためである。
そして、ダウンロードの対象となる車両は、例えば、数万〜数十万台以上となるため、センター機からこの多数の車両に対して、一斉に課金エリア情報をダウンロードできず上記のような問題が生じる可能性があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、多数の車両が搭載する車載器に対して課金エリア情報をダウンロードさせることなく、課金エリアに入った車両に対して課金を行うことができる情報処理装置、料金収受システム、及び料金収受方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の情報処理装置、料金収受システム、及び料金収受方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係る情報処理装置は、車両の位置を示す位置情報を該車両から受信する受信手段と、前記車両に対して課金が行われる対象となるエリアを示す課金エリア情報を記憶する第1記憶手段と、前記受信手段によって受信された前記位置情報及び前記第1記憶手段に記憶されている前記課金エリア情報に基づいて、前記車両に対して課金を行う課金手段と、新たな前記課金エリア情報が本装置に入力された場合に、前記第1記憶手段に記憶されている前記課金エリア情報を、該新たな前記課金エリア情報に更新する更新手段と、を備える。
【0007】
本発明によれば、受信手段によって、車両の位置を示す位置情報が該車両から受信され、第1記憶手段には、該車両に対して課金が行われる対象となるエリアを示す課金エリア情報が記憶される。そして、課金手段によって受信手段で受信された位置情報及び第1記憶手段に記憶されている課金エリア情報に基づいて、車両に対して課金が行われる。
なお、車両の位置情報は、例えば、GPS衛星から受信したGPS信号に基づいて生成される。また、課金エリア情報は、例えば、課金エリアを緯度及び経度で示した情報である。
ここで、道路の整備状況及び車両の混雑状況等に応じて課金エリアが変更された場合、新たな課金エリア情報が生成される。そのため、新たな課金エリア情報が本装置に入力された場合に、更新手段によって、第1記憶手段に記憶されている課金エリア情報が、入力された新たな課金エリア情報に更新される。
このように、本発明は、第1記憶手段に課金エリア情報が記憶され、該課金エリア情報及び車両から送信される位置情報に基づいて、該車両に対して課金を行い、第1記憶手段に記憶されている課金エリア情報が新たな課金エリア情報に適宜変更されるので、多数の車両が搭載する車載器に対して課金エリア情報をダウンロードさせることなく、課金エリアに入った車両に対して課金を行うことができる。
【0008】
また、本発明の情報処理装置は、前記受信手段が、前記車両の位置を特定するために予め設置されているアンテナから、該車両が受信した該アンテナの識別情報を該車両から更に受信し、前記受信手段によって受信された前記アンテナの識別情報に基づいて推定される前記車両の位置と、前記受信手段によって受信された前記位置情報に基づいて推定される前記車両の位置とが一致しない場合に、前記受信手段によって受信された前記アンテナの識別情報から推定される前記車両の位置に基づいて、前記受信手段によって受信された前記位置情報を補正する第1補正手段、を備えてもよい。
【0009】
本発明によれば、受信手段によって、車両の位置を特定するために予め設置されているアンテナから、該車両が受信した該アンテナの識別情報が該車両から更に受信される。なお、アンテナの識別情報とは、例えば、アンテナが設置されている緯度及び経度を示す情報である。
そして、第1補正手段によって、受信手段で受信されたアンテナの識別情報に基づいて推定される車両の位置と、受信手段で受信された車両の位置情報に基づいて推定される車両の位置とが一致しない場合に、受信手段で受信されたアンテナの識別情報から推定される車両の位置に基づいて、受信手段で受信された位置情報が補正される。
このように、本発明は、車両の位置を、予め設置されているアンテナの識別情報に基づいて補正するので、車両の位置を精度よく補正することができる。
【0010】
また、本発明の情報処理装置は、前記課金エリアにおける道路の位置を示す道路情報を記憶する第2記憶手段と、前記受信手段によって受信された前記位置情報を、前記第2記憶手段に記憶されている前記道路情報に基づいて補正する第2補正手段と、を備え、前記更新手段は、本装置に新たな前記道路情報が入力された場合に、前記第2記憶手段に記憶されている前記道路情報を、該新たな前記道路情報に更に更新してもよい。
【0011】
本発明によれば、第2記憶手段には、課金エリアにおける道路の位置を示す道路情報が記憶され、補正手段によって、受信手段で受信した車両の位置情報が、道路情報に基づいて補正される。そして、新たな道路情報が本装置に入力された場合に、更新手段によって、第2記憶手段に記憶されている道路情報が該新たな道路情報に更新される。
このように、本発明は、車両の位置を、道路情報に基づいて補正し、記憶されている道路情報を適宜更新するので、車両の位置を精度よく補正することができる。
【0012】
また、本発明の情報処理装置は、前記車両の位置情報は、GPS(Global Positioning System)衛星から受信したGPS信号に基づいて生成され、前記GPS信号を受信するGPS基地局の設置位置を示すGPS基地局情報を記憶した第3記憶手段と、前記GPS基地局から送信された信号と前記第3記憶手段に記憶された前記GPS基地局情報とに基づいて差分を求め、該差分によって前記受信手段によって受信された前記位置情報を補正する第3補正手段と、を備え、前記更新手段は、新たな前記道路情報が本装置に入力された場合に、前記第3記憶手段に記憶されている前記GPS基地局情報を、該新たな前記道路情報に更に更新してもよい。
【0013】
本発明によれば、車両の位置情報は、GPS衛星から受信したGPS信号に基づいて生成され、第3記憶手段には、GPS信号を受信するGPS基地局の設置位置を示すGPS基地局情報が記憶され、第3補正手段によって、GPS基地局から送信された信号と第3記憶手段に記憶されたGPS基地局情報とに基づいて差分を求め、該差分によって受信手段で受信された車両の位置情報が補正される。
そして、本装置に新たな道路情報が入力された場合に、更新手段によって、第3記憶手段に記憶されているGPS基地局情報が該新たなGPS基地局情報に更新される。
このように、本発明は、車両の位置を、GPS基地局からの信号に基づいて補正し、記憶されているGPS基地局情報を適宜更新するので、車両の位置を精度よく補正することができる。
【0014】
また、本発明の情報処理装置は、前記受信手段によって受信された前記位置情報と前記第1記憶手段に記憶されている課金エリア情報とに基づいて、前記車両の前記課金エリア情報により示される前記エリアまでの距離を算出する距離算出手段と、前記距離算出手段によって算出された距離に基づいた情報を、前記車両に搭載されると共に該距離を報知する車載器へ送信する送信手段と、を備えてもよい。
【0015】
本発明によれば、車両の位置情報と課金エリア情報とに基づいて、車両の課金エリア情報により示されるエリアまでの距離が算出され、算出された距離に基づいた情報が、車両に搭載されると共に該距離を報知する車載器へ送信される。
従って、車載器が受信した情報に基づいて報知することによって、車両の搭乗者が該車両と車両に対して課金が行われる対象となるエリアとの距離を知ることができる。
【0016】
一方、本発明に係る料金収受システムは、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の情報処理装置と、を備える。
【0017】
本発明によれば、車両の位置を示す位置情報を生成すると共に送信し、車両に搭載される車載器と、上記記載の情報処理装置と、を備えるので、多数の車両が搭載する車載器に対して課金エリア情報をダウンロードさせることなく、課金エリアに入った車両に対して課金を行うことができる。
【0018】
さらに、本発明に係る料金収受方法は、記憶手段と、車両から所定情報を受信する受信手段を備えた情報処理装置の料金収受方法であって、車両の位置を示す位置情報を、前記受信手段を介して該車両から受信する第1工程と、前記車両に対して課金が行われる対象となるエリアを示す課金エリア情報が前記記憶手段に記憶され、新たな前記課金エリア情報が前記情報処理装置に入力された場合に、該記憶手段に記憶されている前記課金エリア情報を、該新たな前記課金エリア情報に更新する第2工程と、前記受信手段によって受信された前記位置情報及び前記記憶手段に記憶されている前記課金エリア情報に基づいて、前記車両に対して課金を行う第3工程と、を含む。
【0019】
本発明によれば、第1記憶手段に課金エリア情報が記憶され、該課金エリア情報及び車両から送信される位置情報に基づいて、該車両に対して課金を行い、第1記憶手段に記憶されている課金エリア情報が新たな課金エリア情報に適宜変更される。そのため、本発明は、多数の車両が搭載する車載器に対して課金エリア情報をダウンロードさせることなく、課金エリアに入った車両に対して課金を行うことができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、多数の車両が搭載する車載器に対して課金エリア情報をダウンロードさせることなく、課金エリアに入った車両に対して課金を行うことができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1実施形態に係る料金収受システムの全体構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る車載器の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るセンター機の概略構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る更新プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態に係るセンター機の概略構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係るセンター機の概略構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係るセンター機の概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、本発明に係る情報処理装置、料金収受システム、及び料金収受方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0023】
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る料金収受システム10の全体構成図である。
図1に示すように、料金収受システム10は、情報処理装置であるセンター機14を有する設備16を備え、課金(ロードプライシング(道路課金))が行われる対象となるエリアである課金エリアAを走行する車両12に対して、センター機14が課金を行う。なお、センター機14を備えた設備16は、課金エリアA外に設けられていてもよい。
また、課金エリアAには、車両12の位置を特定するためのアンテナ18が予め設置されている。アンテナ18は、近辺を走行する車両12に対して、該アンテナ18の識別情報を該車両12へ送信する。なお、アンテナ18の識別情報とは、アンテナ18の位置を示す情報であり、例えば、アンテナ18が設置されている緯度及び経度を示す。
【0024】
図2は、本第1実施形態に係る車両12に搭載される車載器20の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、車載器20は、車両電源22及び内蔵電池24に接続される電源回路26、センター機14との間で各種情報を送受信する広域通信機28、複数のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信するGPS受信機30、種々の情報を記憶する車載器記憶装置32、制御部34、アンテナ18と通信を行う通信部36、表示部38、ブザー、LED(Light Emitting Diode)などの報知部40、IC(Integrated Circuit)カードが挿入されるICカード挿入部42、ICカード挿入部42に設けられるICカードインターフェース(図2では「ICカードI/F」として示す。)44、及び通信ポート46を備えている。
【0025】
図2において、GPS受信機30等の各種構成要素は必ずしも車載器20内に内蔵されていなくてもよい。例えば、各構成要素が情報の授受が可能な状態で構成されていれば良い。一例としては、GPS機能を有する携帯端末装置を外部端子を介して接続し、この携帯端末装置が備えるGPS機能をGPS受信機30として利用するような構成態様をとることが可能である。
そして、制御部34は、複数のGPS衛星から受信したGPS信号に基づいて、車両12の現在の位置を示す位置情報を生成する。なお、位置情報は、車両12の位置を緯度及び経度で示したものである。
【0026】
広域通信機28は、外部の装置と無線通信を行うものであり、例えば、センター機14と通信可能とされている。
【0027】
電源回路26は主に車両電源22から供給される電圧を車載器20に適した電圧に制御し、車載器20を構成する各部に供給する。内蔵電池24は、車両電源22からの電源供給が遮断された場合でも、通信を行う程度の電力が確保できるよう設けられている。
【0028】
車載器記憶装置32には、車両12の所有者情報、車種情報、車両ID等を含む車両情報、車両12の位置情報、車載器の識別情報、ICカードから読み出された残高情報及びカード情報、並びに車両12がアンテナ18の近辺を走行したときに、通信部36を介して受信した該アンテナ18の識別情報等、各種情報が記憶されている。
【0029】
ICカード挿入部42に挿入されるICカードは、例えば、接触型のICカードであり、フラッシュメモリやMPU(Micro Processing Unit)などが搭載されたICチップを内蔵している。このICカードには、カードID番号等のカード情報の他、残高、使用履歴等が記憶されている。ICカードに記録されている情報は、ICカードインターフェース44を介して、制御部34による読み出し、書き込みが可能とされている。
【0030】
このような車載器20において、ICカード挿入部42にICカードが挿入されると、制御部34は、ICカードインターフェース44を介してICカードに記録されているICカード情報及び残高を読み出して車載器記憶装置32に書き込むとともに、残高を表示部38に一定時間(例えば、10秒程度)、表示させる。また、制御部34は、ICカードから正常に情報を読み取ることができた場合には、正常動作をユーザに知らせるために報知部40を作動させる。これにより、例えば、報知部40がブザーであった場合には、ブザーがなり、また、LEDなどであれば、点灯することで正常である旨を報知する。
一方、制御部34は、ICカードから情報を読み取れなかった場合には、エラーである旨を表示部38に表示させるとともに、報知部40を作動させることにより、エラーである旨をユーザに報知し、ICカードの再挿入などを促す。なお、報知部40による報知の態様は、正常時と異常時とで異なる。
【0031】
制御部34は、広域通信機28を介して、センター機14から要求信号を取得すると、車載器記憶装置32に格納されている車載器20の識別情報、車両12の位置情報、カード情報等を読み出すとともに、これらを要求信号に対する応答信号としてセンター機14に出力する。
【0032】
通信ポート46は、外部の装置と通信を行うためのインタフェースであり、例えば、無線または有線の通信媒体と接続可能とされている。
【0033】
図3は、本第1実施形態に係るセンター機14の概略構成を示すブロック図である。
センター機14は、車両12が搭載する車載器20と無線通信を行う広域通信機50、センター機14全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)52、アンテナ18の識別情報を用いて車両12の位置情報を補正するアンテナ補正部54、課金エリアAを緯度及び経度で示した課金エリア情報を記憶している課金エリア情報記憶部56、課金エリアAを走行する車両12に対する課金額を決定する課金額決定部58、車両12に対する課金額をテーブル情報として記憶している課金テーブル記憶部60、他の情報処理装置との間で情報の送受信を行う通信部62、及び新たな課金エリア情報の入力を受け付ける情報入力部64を備えている。
【0034】
CPU52は、広域通信機50に車両12に対して要求信号を送信させる一方、広域通信機50によって受信された車載器20からの応答信号が入力され、該応答信号をアンテナ補正部54へ出力する。
【0035】
アンテナ補正部54は、入力された応答信号に含まれるアンテナ18の識別情報に基づいて推定される車両12の位置と、入力された応答信号に含まれる車両12の位置情報に基づいて推定される車両12の位置とが一致していない場合に、アンテナ18の識別情報から推定される車両12の位置に基づいて、車両12の位置情報を補正する。補正後の車両12の位置情報は、CPU52へ出力される。
【0036】
CPU52は、広域通信機50によって受信された応答信号に含まれる車両12の位置情報と、課金エリア情報記憶部56に記憶されている課金エリア情報に基づいて、車両12の課金エリアAに対する入退室の有無を検出する。そして、CPU52は、課金エリアAに対する入退室を検出した車両12の情報を入退室情報として課金額決定部58へ出力する。なお、入退室情報には、車両12の応答信号、課金エリアA内の走行距離、及び入退室の日時等が含まれる。
【0037】
課金額決定部58は、入力された車両12の入退室情報と課金テーブル記憶部60に記憶されているテーブル情報とに基づいて、該車両12に対する課金額を決定する。なお、テーブル情報は、車両12が課金エリアAへ入った場合の課金額、車両12の課金エリアA内の走行距離に応じた課金額等を示した情報である。そして、課金額決定部58は、応答信号と共に決定した課金額を示す課金額情報を広域通信機50及び通信部62へ出力する。
広域通信機50は、応答信号に含まれる車載器20の識別情報により特定される車載器20へ課金額情報を送信する。車載器20は、課金額情報を受信すると、該課金額情報により示される課金額を報知する。
一方、通信部62は、応答信号に含まれるカード情報により示される金融機関の口座番号の口座から、課金額情報により示される課金額が引き落とされるように、他の情報処理装置(金融機関が有する情報処理装置)へ口座番号及び課金額を示す情報を送信する。
【0038】
ここで、道路の整備状況及び車両12の混雑状況等に応じて課金エリアAが変更された場合、新たな課金エリア情報が生成される。このような場合、本第1実施形態に係るセンター機14に、情報入力部64を介して新たな課金エリア情報が入力され、課金エリア情報を更新する更新処理が行われる。
なお、情報入力部64は、センター機14に対して情報の入力を受け付けることができるものであればよく、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリに記憶されている情報を読み込むUSBコネクタ、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)に記憶されている情報を読み込むCD−ROMドライブ、及びDVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)に記憶されている情報を読み込むDVDドライブ等、可搬型の記憶媒体に記憶されている情報を読み込む読込装置や、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介して情報を読み込む通信装置であってもよい。
【0039】
図4は、更新処理が行われる場合にCPU52によって実行される更新プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、該更新プログラムは不図示のROM(Read Only Memory)等の所定領域に予め記憶されている。
【0040】
まず、ステップ100では、情報入力部64を介して入力された情報が課金エリア情報であるか否かを判定し、肯定判定の場合は、ステップ102へ移行する一方、否定判定の場合はステップ104へ移行する。
【0041】
ステップ102では、課金エリア情報記憶部56に記憶されている課金エリア情報を、情報入力部64を介して入力された新たな課金エリア情報に更新し、本プログラムを終了する。
なお、センター機14には、例えば、入力された新たな課金エリア情報と共に、課金エリア情報を更新する日時を示した更新タイミング情報が入力されてもよい。更新タイミング情報が入力された場合、CPU52は、該更新タイミング情報により示される日時になるまで、入力された新たな課金エリア情報を、更新前の課金エリア情報(現在用いられている課金エリア情報)とは異なる課金エリア情報記憶部56の領域に一時的に記憶させる。
そして、CPU52は、更新タイミング情報により示される日時になった場合に、課金エリア情報記憶部56に記憶されている課金エリア情報を、新たな課金エリア情報に更新する。
【0042】
ステップ104では、入力された情報に対して、所定処理(例えば、不図示の他の記憶媒体に記憶させる、又は入力された情報を記憶させることなく削除する等)を行い、本プログラムを終了する。
【0043】
以上説明したように、本第1実施形態に係るセンター機14は、広域通信機50によって、車両12の位置を示す位置情報を該車両12から受信し、課金エリア情報記憶部56には、該車両12に対して課金が行われる対象となる課金エリアAを示す課金エリア情報が記憶される。そして、課金額決定部58が、広域通信機50で受信した位置情報及び課金エリア情報記憶部56に記憶されている課金エリア情報に基づいて、車両12に対する課金を行う。さらに、新たな課金エリア情報がセンター機14に入力された場合に、CPU52によって、課金エリア情報記憶部56に記憶されている課金エリア情報を、入力された新たな課金エリア情報に更新する。
このため、本第1実施形態に係るセンター機14は、多数の車両12が搭載する車載器に対して課金エリア情報をダウンロードさせることなく、課金エリアAに入った車両12に対して課金を行うことができる。
【0044】
また、本第1実施形態に係るセンター機14は、アンテナ補正部54によって、広域通信機50で受信されたアンテナ18の識別情報に基づいて推定される車両12の位置と、広域通信機50で受信された車両12の位置情報に基づいて推定される車両12の位置とが一致しない場合に、広域通信機50で受信されたアンテナ18の識別情報から推定される車両12の位置に基づいて、広域通信機50で受信された位置情報を補正する。
このように、本第1実施形態に係るセンター機14は、車両12の位置を、予め設置されているアンテナ18の識別情報に基づいて補正するので、車両12の位置を精度よく補正することができる。
【0045】
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、本第2実施形態に係る車載器20の構成は、図1に示される第1実施形態に係る車載器20の構成と同様であるので説明を省略する。
図5に、本第2実施形態に係るセンター機14の構成を示す。なお、図5における図3と同一の構成部分については図3と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0046】
本第2実施形態に係るセンター機14は、課金エリアAにおける道路の位置を示す道路情報を記憶したマップ情報記憶部70、及び道路情報に基づいて車両12の位置情報を補正するマップマッチング処理部72を備える。なお、道路情報には、課金エリアA内だけではなく、課金エリアA周辺の道路の位置も含まれる。
【0047】
マップマッチング処理部72は、広域通信機50によって受信された応答信号がCPU52を介して入力される。そして、マップマッチング処理部72は、マップ情報記憶部70に記憶されている道路情報と、入力された応答信号に含まれる車両12の位置情報に基づいて、車両12の位置情報を補正する。具体的には、例えば、車両12の位置情報から推定される車両12の位置が、道路情報により示される道路の位置と一致しない場合は、車両12の位置が最も近い道路上の位置となるように車両12の位置情報を補正する。そして、補正後の車両12の位置情報は、アンテナ補正部54へ出力される。
【0048】
また、課金エリアA内又はその周辺に新たな道路の敷設等の道路の整備がされた場合、これを反映させた新たな道路情報が生成される。
そのため、本第2実施形態に係るセンター機14に、情報入力部64を介して新たな道路情報が入力されると、図4に示した更新処理と同様の処理が行われることによって、マップ情報記憶部70に記憶されている道路情報が、新たな道路情報に更新される。
【0049】
以上説明したように、本第2実施形態に係るセンター機14は、マップ情報記憶部70に、課金エリアAにおける道路の位置を示す道路情報が記憶され、マップマッチング処理部72によって、広域通信機50で受信した車両12の位置情報を、道路情報に基づいて補正する。そして、CPU52は、センター機14に新たな道路情報が入力された場合に、マップ情報記憶部70に記憶されている道路情報を該新たな道路情報に更新する。
このように、本第2実施形態に係るセンター機14は、車両12の位置を、道路情報に基づいて補正し、記憶されている道路情報を適宜更新するので、車両12の位置を精度よく補正することができる。
【0050】
〔第3実施形態〕
以下、本発明の第3実施形態について説明する。
なお、本第3実施形態に係る車載器20の構成は、図1に示される第1実施形態に係る車載器20の構成と同様であるので説明を省略する。
図6に、本第3実施形態に係るセンター機14の構成を示す。なお、図6における図5と同一の構成部分については図5と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0051】
本第3実施形態に係る課金エリアAには、GPS基地局が設置されており、GPS基地局は、GPS衛星から受信したGPS信号に基づいた緯度及び経度を示す信号(以下、「受信情報」という。)をセンター機14へ送信する。
そして、本第3実施形態に係るセンター機14は、GPS基地局情報を記憶したGPS基地局情報記憶部80、及びGPS基地局情報に基づいて車両12の位置情報を補正するGPS補正部82を備える。GPS基地局情報は、GPS基地局の設置位置を示す情報であり、GPS基地局から送信された受信情報とGPS基地局の設置位置を対応付け、その差分を求めるために用いられる。
一方、車両12に備えられた車載器20は、車両12の現在の位置を示す位置情報を、広域通信機28を介してセンター機14へ送信する。
【0052】
GPS補正部82は、広域通信機50によって受信された車両12の位置情報及びGPS基地局の受信情報がCPU52を介して入力される。そして、GPS補正部82は、GPS基地局から送信された受信情報とGPS基地局情報記憶部80に記憶されたGPS基地局情報とに基づいて、広域通信機50によって受信した車両12の位置情報を補正する。具体的には、GPS補正部82は、GPS基地局情報記憶部80に記憶されているGPS基地局情報により示される設置位置の緯度及び経度と、GPS基地局から送信された受信情報により示される緯度及び経度を比較し、その差分を求める。そして、GPS補正部82は、求めた差分に基づいて車両12の位置情報を補正する。
【0053】
また、新たなGPS基地局の設置、並びに設置されているGPS基地局の除去及び移動等がされた場合、これらを反映させた新たなGPS基地局情報が生成される。
そのため、本第3実施形態に係るセンター機14に、情報入力部64を介して新たなGPS基地局情報が入力されると、図4に示した更新処理と同様の処理が行われることによって、GPS基地局情報記憶部80に記憶されているGPS基地局情報が、新たなGPS基地局情報に更新される。
【0054】
以上説明したように、本第3実施形態に係るセンター機14は、GPS基地局情報記憶部80に、GPS信号を補正するためのGPS基地局情報を記憶し、GPS補正部82によって、GPS基地局から送信された信号とGPS基地局情報記憶部80に記憶されたGPS基地局情報とに基づいて差分を求め、広域通信機50で受信した車両12の位置情報を補正する。そして、CPU52は、センター機14に新たな道路情報が入力された場合に、GPS基地局情報記憶部80に記憶されているGPS基地局情報を該新たなGPS基地局情報に更新する。
このように、本第3実施形態に係るセンター機14は、車両12の位置を、GPS基地局からの信号に基づいて補正し、記憶されているGPS基地局情報を適宜更新するので、車両12の位置を精度よく補正することができる。
【0055】
〔第4実施形態〕
以下、本発明の第4実施形態について説明する。
なお、本第4実施形態に係る車載器20の構成は、図1に示される第1実施形態に係る車載器20の構成と同様であるので説明を省略する。
図7に、本第4実施形態に係るセンター機14の構成を示す。なお、図7における図3と同一の構成部分については図3と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0056】
本第4実施形態に係るセンター機14は、広域通信機50によって受信された応答信号に含まれる車両12の位置情報と課金エリア情報記憶部56に記憶されている課金エリア情報とに基づいて、車両12の課金エリア情報により示される課金エリアAまでの距離(以下、「課金エリア到達距離」という。)を算出する距離算出部90を備えている。
距離算出部90は、課金エリア到達距離を、位置情報により示される緯度及び経度と課金エリアAとされる緯度及び経度に基づいて、所定時間間隔(例えば30秒)毎に算出する。また、課金エリア到達距離は、より具体的には、例えば、車両12と課金エリアAまでの最短の直線距離、又は車両12と課金エリアAまでの最短のルート(道順)に沿った距離等である。
なお、距離算出部90は、車両12が既に課金エリアA内に位置している場合、又は車両12が課金エリアAから離れる方向に進行している場合には、課金エリア到達距離の算出を行わない。
【0057】
CPU52は、距離算出部90で算出された課金エリア到達距離が入力され、該課金エリア到達距離が所定の条件を満たした場合に、該課金エリア到達距離を示す距離情報と共に、該課金エリア到達距離に対応する車両12に搭載されている車載器20を特定する識別情報を広域通信機50へ出力する。
なお、上記所定の条件とは、予め定められた距離であり、例えば500m、400m、300m、200m、100m等である。すなわち、課金エリア到達距離が上記距離以下となる毎に距離情報が、CPU52から広域通信機50へ出力されるとこととなる。
【0058】
広域通信機50は、CPU52からの距離情報が入力されると、該距離情報を該距離情報と共に入力された識別情報によって特定される車載器20へ送信する。距離情報を受信した車載器20は、距離情報により示される課金エリア到達距離を、例えば音声や画像によって報知する。
【0059】
以上説明したように、本第3実施形態に係るセンター機14は、車両12の位置情報と課金エリア情報とに基づいて、課金エリア到達距離を算出し、算出した課金エリア到達距離に基づいた距離情報を、車載器20へ送信する。従って、車載器20が受信した距離情報に基づいて報知することによって、車両12の搭乗者は、該車両12と課金エリアAとの距離を知ることができる。
【0060】
なお、CPU52が、距離算出部90の機能を備えてもよい。
また、本第4実施形態に係るセンター機14は、第2実施形態又は第3実施形態に係るセンター機14と組み合わされてもよい。
【0061】
さらに、CPU52は、課金エリア到達距離と車両12の速度から、車両12が課金エリアAに到達するまでの時間(以下、「課金エリア到達時間」という。)を算出し、距離情報と共に、又は距離情報の替わりに課金エリア到達時間を示す情報を広域通信機50へ入力してもよい。車載器20は、広域通信機50を介して課金エリア到達時間を示す情報を受信すると、該課金エリア到達時間を、例えば音声や画像によって報知する。
【0062】
以上、本発明を、上記各実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記各実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0063】
例えば、上記各実施形態では、車載器20がGPS衛星からのGPS信号を受信し、車両12の位置情報を生成する形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、車載器20が、課金エリアA及びその周辺に設置されている無線LANアクセスポイントから送信され信号を受信し、該信号を用いて車両12の位置情報を生成する形態、又はGPS信号と無線LANアクセスポイントから送信され信号とを併用して、車両12の位置情報を生成する形態としてもよい。
【0064】
また、上記各実施形態では、課金エリアAに対して、一つのセンター機14が設置されている形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、課金エリアAに対して複数のセンター機14が設置されていてもよい。
この形態の場合、例えば、課金エリアAが複数のエリアに分割され、各分割されたエリア毎に対応するセンター機14が設置され、該センター機14は、分割されたエリア内の車両12に対して課金を行う形態とする。
【0065】
また、上記各実施形態では、アンテナ18の識別情報を、アンテナ18の設置位置を示す緯度及び経度を示す情報とする形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、アンテナ18の識別情報を、アンテナ18を特定するための特定番号とする形態としてもよい。
この形態の場合、センター機14は、アンテナ18の特定番号とアンテナ18の設置位置とを対応付けた地図情報を記憶し、アンテナ補正部54は、該地図情報を用いてアンテナ18が設置されている緯度及び経度を導出し、車両12の位置情報を補正する。
また、新たなアンテナ18の設置、並びに設置されているアンテナ18の除去及び移動等がされた場合、これらを反映させた新たな地図情報が生成される。
そのため、本形態に係るセンター機14に、情報入力部64を介して新たな地図情報が入力されると、図4に示した更新処理と同様の処理が行われることによって記憶されている地図情報が、新たな地図情報に更新される。
【符号の説明】
【0066】
10 料金収受システム
12 車両
14 センター機
20 車載器
50 広域通信機
52 CPU
54 アンテナ補正部
56 課金エリア情報記憶部
58 課金額決定部
70 マップ情報記憶部
72 マップマッチング処理部
80 GPS基地局情報記憶部
82 GPS補正部
90 距離算出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の位置を示す位置情報を該車両から受信する受信手段と、
前記車両に対して課金が行われる対象となるエリアを示す課金エリア情報を記憶する第1記憶手段と、
前記受信手段によって受信された前記位置情報及び前記第1記憶手段に記憶されている前記課金エリア情報に基づいて、前記車両に対して課金を行う課金手段と、
新たな前記課金エリア情報が本装置に入力された場合に、前記第1記憶手段に記憶されている前記課金エリア情報を、該新たな前記課金エリア情報に更新する更新手段と、
を備えた情報処理装置。
【請求項2】
前記受信手段は、前記車両の位置を特定するために予め設置されているアンテナから、該車両が受信した該アンテナの識別情報を該車両から更に受信し、
前記受信手段によって受信された前記アンテナの識別情報に基づいて推定される前記車両の位置と、前記受信手段によって受信された前記位置情報に基づいて推定される前記車両の位置とが一致しない場合に、前記受信手段によって受信された前記アンテナの識別情報から推定される前記車両の位置に基づいて、前記受信手段によって受信された前記位置情報を補正する第1補正手段を備えた請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記課金エリアにおける道路の位置を示す道路情報を記憶する第2記憶手段と、
前記受信手段によって受信された前記位置情報を、前記第2記憶手段に記憶されている前記道路情報に基づいて補正する第2補正手段と、
を備え、
前記更新手段は、新たな前記道路情報が本装置に入力された場合に、前記第2記憶手段に記憶されている前記道路情報を、該新たな前記道路情報に更に更新する請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記車両の位置情報は、GPS(Global Positioning System)衛星から受信したGPS信号に基づいて生成され、
前記GPS信号を受信するGPS基地局の設置位置を示すGPS基地局情報を記憶した第3記憶手段と、
前記GPS基地局から送信された信号と前記第3記憶手段に記憶された前記GPS基地局情報とに基づいて差分を求め、該差分によって前記受信手段によって受信された前記位置情報を補正する第3補正手段と、
を備え、
前記更新手段は、新たな前記道路情報が本装置に入力された場合に、前記第3記憶手段に記憶されている前記GPS基地局情報を、該新たな前記道路情報に更に更新する請求項1から請求項3の何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受信手段によって受信された前記位置情報と前記第1記憶手段に記憶されている課金エリア情報とに基づいて、前記車両の前記課金エリア情報により示される前記エリアまでの距離を算出する距離算出手段と、
前記距離算出手段によって算出された距離に基づいた情報を、前記車両に搭載されると共に該距離を報知する車載器へ送信する送信手段と、
を備えた請求項1から請求項4の何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項6】
車両の位置を示す位置情報を生成すると共に送信し、車両に搭載される車載器と、
請求項1から請求項5の何れか1項に記載の情報処理装置と、
を備えた料金収受システム。
【請求項7】
記憶手段と、車両から所定情報を受信する受信手段を備えた情報処理装置の料金収受方法であって、
車両の位置を示す位置情報を、前記受信手段を介して該車両から受信する第1工程と、
前記車両に対して課金が行われる対象となるエリアを示す課金エリア情報が前記記憶手段に記憶され、新たな前記課金エリア情報が前記情報処理装置に入力された場合に、該記憶手段に記憶されている前記課金エリア情報を、該新たな前記課金エリア情報に更新する第2工程と、
前記受信手段によって受信された前記位置情報及び前記記憶手段に記憶されている前記課金エリア情報に基づいて、前記車両に対して課金を行う第3工程と、
を含む料金収受方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−94118(P2012−94118A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−170291(P2011−170291)
【出願日】平成23年8月3日(2011.8.3)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】