情報処理装置、端末装置、サーバ装置、通信システム、表示制御方法、プログラム、およびコンピュータ読取り可能な記録媒体
【課題】コンテンツの内容に即した情報をより効果的に表示可能とする。
【解決手段】情報処理装置１０は、テキスト情報を含むコンテンツと、外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを格納した第１記憶装置１３と、コンテンツの一部分を表示装置１５に表示させる表示制御部１０５と、コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する第１抽出部１０２と、抽出された単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、関連付け情報から抽出する第２抽出部１０３と、抽出された特定情報によって特定される外部情報を外部装置５から取得する取得部１０４とを備える。表示制御部１０５は、コンテンツの一部分の表示に伴い抽出された単語と同一の単語を表示装置１５に表示させるとき、当該抽出された単語に基づいた外部情報に基づく画像も表示させる。
【解決手段】情報処理装置１０は、テキスト情報を含むコンテンツと、外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを格納した第１記憶装置１３と、コンテンツの一部分を表示装置１５に表示させる表示制御部１０５と、コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する第１抽出部１０２と、抽出された単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、関連付け情報から抽出する第２抽出部１０３と、抽出された特定情報によって特定される外部情報を外部装置５から取得する取得部１０４とを備える。表示制御部１０５は、コンテンツの一部分の表示に伴い抽出された単語と同一の単語を表示装置１５に表示させるとき、当該抽出された単語に基づいた外部情報に基づく画像も表示させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、情報処理装置、端末装置、サーバ装置、通信システム、表示制御方法、プログラム、およびコンピュータ読取り可能な記録媒体に関する。特に、コンテンツの表示に用いる、情報処理装置、端末装置、サーバ装置、通信システム、表示制御方法、プログラム、およびコンピュータ読取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、広告を示した広告情報を、表示装置で表示中の情報（以下、「主情報」と称する）に付加して、当該表示装置で表示する装置が知られている。この場合、広告の効果を高めるために、付加する広告情報は上記主情報に関連していることが好ましい。
【０００３】
特許文献１には、広告情報を本体情報（つまり主情報）に付加して提供する広告情報提供システムが開示されている。当該広告情報提供システムは、コンテンツサーバを用いて画像プリント、Ｗｅｂページ、電子メール等の各種情報配信を行なうシステムであって、情報の送信者などの顧客情報や配信されるべき情報に含まれる画像や文章の内容等に関する情報から最も適切な広告情報を選択して配信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００１−２８２８０８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかし、特許文献１のシステムでは、主情報に関連する情報に基づいて広告情報を選択するだけであり、ユーザの主情報の閲覧の態様にあわせて広告情報を表示することができない。なお、「閲覧の態様」とは、ページをめくったり、スクロールを行なったり、ズーミングなど、ユーザが主情報の中で注目する部分を変更することである。
【０００６】
特許文献１のシステムでは、主情報の一部の情報である部分情報の内容に即した広告を表示することができない。また、特許文献１のシステムは、主情報全体に関連する情報から広告情報を抽出する。このため、主情報が新聞や雑誌などのように複数の話題から構成される場合、特許文献１のシステムでは、内容に即した広告情報を表示できない場合がある。
【０００７】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、主情報であるコンテンツの内容に即した情報をより効果的に表示可能とする情報処理装置、端末装置、サーバ装置、通信システム、表示制御方法、プログラム、およびコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明のある局面に従うと、情報処理装置は、外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる情報処理装置であって、テキスト情報を含むコンテンツと、外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを格納した記憶装置と、コンテンツを表示装置に表示させる表示制御手段と、コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する第１抽出手段と、抽出された単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、関連付け情報から抽出する第２抽出手段と、抽出された特定情報によって特定される外部情報を外部装置から取得する取得手段とを備える。表示制御手段は、コンテンツを複数の部分に分けて表示装置に表示させ、コンテンツの一部分を表示装置に表示させたことに伴い抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、さらに、第１の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像を前記表示装置に表示させる。表示制御手段は、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更させる指令に基づき、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更する。表示制御手段は、表示させるコンテンツの部分の変更に伴い抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、表示装置に表示させる外部情報に基づく画像を、第２の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像に変更する。
【０００９】
好ましくは、表示制御手段は、コンテンツの一部分を表示装置において表示させたことに基づき、コンテンツの全体における一部分の位置を判断する。情報処理装置は、コンテンツにおける抽出された単語の位置を特定する第１特定手段と、位置の判断結果と特定された単語の位置とに基づき、抽出した単語と同一の単語のうち、表示されている単語を推定する推定手段とをさらに備える。表示制御手段は、単語が推定されたことに基づき、推定された単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像を、表示装置に表示させる。
【００１０】
好ましくは、情報処理装置は、抽出された単語の優先度を、予め定められた規則に基づいて設定する第１設定手段をさらに備える。第２抽出手段は、抽出された単語が複数存在する場合、関連付け情報において優先度の高い単語に関連付けられた特定情報を抽出する。
【００１１】
好ましくは、第１設定手段は、単語毎の抽出回数に応じた情報に基づいて、優先度を設定する。
【００１２】
好ましくは、コンテンツは、当該コンテンツのデータ構造および／またはコンテンツの表示方法を定義した構造情報を含む。第１設定手段は、構造情報に基づいて、優先度を設定する。
【００１３】
好ましくは、コンテンツは、複数の部分コンテンツとして構成されている。情報処理装置は、コンテンツ全体における単語毎の抽出回数と、各部分コンテンツにおける単語毎の抽出回数とに基づき、抽出された単語についての当該各部分コンテンツにおける重要度を示す情報を生成する生成手段をさらに備える。第１設定手段は、生成された重要度を示す情報に基づき、部分コンテンツ毎に各単語の優先度を設定する。
【００１４】
好ましくは、各キーワード情報には、少なくとも１つのキーワードが示されている。情報処理装置は、抽出された単語の優先度に基づいて、当該単語を含むキーワード情報に関連付けられた特定情報の優先度を設定する第２設定手段をさらに備える。取得手段は、優先度の高い特定情報により特定される外部情報を外部装置から取得する。
【００１５】
好ましくは、各キーワード情報には、少なくとも１つのキーワードが示されている。情報処理装置は、キーワードの数に応じて、各特定情報の優先度を設定する第２設定手段をさらに備える。取得手段は、優先度の高い特定情報により特定される外部情報を外部装置から取得する。
【００１６】
好ましくは、表示制御手段は、入力装置を介して予め定められた指令を受け付けたことに基づき、コンテンツをスクロール表示、次ページ表示、あるいは前ページ表示をする。指令を受け付ける度に、推定手段は推定を行なう。
【００１７】
好ましくは、第２抽出手段は、入力装置を介して表示装置に表示されているコンテンツの一部分における一領域を指定する指令を受け付けたことに基づき、指定された一領域、または指定された一領域を中心とした予め定められた範囲に表示されている単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、関連付け情報から抽出する。
【００１８】
好ましくは、表示制御手段は、入力装置を介して予め定められた指令を受け付けたことに基づき、抽出された単語と当該単語の優先度とを対応付けた一覧表をコンテンツとともに表示装置に表示させる。情報処理装置は、一覧表が表示された状態において、入力装置を介した外部入力に基づき優先度を編集する編集手段をさらに備える。
【００１９】
好ましくは、コンテンツは、さらに非テキスト情報を含む。情報処理装置は、抽出された単語のうち、非テキスト情報の周囲の単語を特定する第２特定手段と、非テキスト情報に特定された単語を対応付ける対応付け手段とをさらに備える。表示制御手段は、非テキスト情報を表示装置に表示させる場合、当該非テキスト情報に対応付けられた単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像を、表示装置に表示させる。
【００２０】
好ましくは、情報処理装置は、抽出された単語の優先度を、予め定められた規則に基づいて設定する第１設定手段をさらに備える。第２抽出手段は、抽出された単語が複数存在する場合、関連付け情報において優先度の高い単語に関連付けられた特定情報を抽出する。第１設定手段は、対応付けられた単語の優先度を設定された優先度よりも高くする処理をさらに行なう。
【００２１】
好ましくは、表示制御手段は、入力装置を介して予め定められた指令を受け付けたことに基づき、特定情報と当該特定情報の優先度とを対応付けた一覧表をコンテンツとともに表示装置に表示させる。情報処理装置は、一覧表が表示された状態において、入力装置を介した外部入力に基づき優先度を編集する編集手段をさらに備える。
【００２２】
好ましくは、記憶装置は、ユーザの嗜好を示した嗜好情報を格納している。情報処理装置は、抽出された単語の優先度を、嗜好情報に基づいて設定する第１設定手段をさらに備える。第２抽出手段は、抽出された単語が複数存在する場合、関連付け情報において優先度の高い単語に関連付けられた特定情報を抽出する。
【００２３】
好ましくは、記憶装置は、複数の前記コンテンツを格納している。情報処理装置は、入力装置を介して入力された文字と抽出された単語とが一致するコンテンツを複数のコンテンツから検索する検索手段をさらに備える。表示制御手段は、コンテンツが検索されたことに基づき、当該検索されたコンテンツと、抽出された単語のうち一致した単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像とを、表示装置に表示させる。
【００２４】
好ましくは、コンテンツは、検索に用いるデータを格納する領域を含む。情報処理装置は、単語が抽出されたことに基づき、当該単語を当該領域に格納する。
【００２５】
本発明の他の局面に従うと、情報処理装置は、外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる情報処理装置であって、テキスト情報を含むコンテンツと、外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを特定情報毎に関連付けた関連付け情報と、複数の外部情報とを格納した記憶装置と、コンテンツを表示装置に表示させる表示制御手段と、コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する第１抽出手段と、抽出された単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、関連付け情報から抽出する第２抽出手段とを備える。表示制御手段は、コンテンツを複数の部分に分けて表示装置に表示させ、コンテンツの一部分を表示装置に表示させたことに伴い抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、さらに、第１の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像を表示装置に表示させる。表示制御手段は、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更させる指令に基づき、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更する。表示制御手段は、表示させるコンテンツの部分の変更に伴い抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、表示装置に表示させる外部情報に基づく画像を、第２の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像に変更する。
【００２６】
本発明のさらに他の局面に従うと、端末装置は、外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる端末装置であって、テキスト情報を含むコンテンツを格納した記憶装置と、コンテンツを表示装置に表示させる表示制御手段と、コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する抽出手段と、抽出された単語を、サーバ装置に送信する送信手段と、抽出された単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、サーバ装置から受信する受信手段と、受信した特定情報によって特定される外部情報を外部装置から取得する取得手段とを備える。表示制御手段は、コンテンツを複数の部分に分けて表示装置に表示させ、コンテンツの一部分を表示装置に表示させたことに伴い抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、さらに、第１の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像を表示装置に表示させる。表示制御手段は、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更させる指令に基づき、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更する。表示制御手段は、表示させるコンテンツの部分の変更に伴い抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、表示装置に表示させる外部情報に基づく画像を、第２の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像に変更する。
【００２７】
本発明のさらに他の局面に従うと、サーバ装置は、端末装置と通信可能なサーバ装置であって、外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを格納した記憶装置と、端末装置において抽出された単語を端末装置から受信する受信手段と、受信した単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、関連付け情報から抽出する抽出手段と、抽出された特定情報を端末装置に送信する送信手段とを備える。
【００２８】
本発明のさらに他の局面に従うと、通信システムは、外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる端末装置と、端末装置と通信可能なサーバ装置とを備える通信システムである。端末装置は、テキスト情報を含むコンテンツを格納した記憶装置と、コンテンツを表示装置に表示させる表示制御手段と、コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する抽出手段と、抽出された単語を、サーバ装置に送信する第１送信手段とを備える。サーバ装置は、外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを格納した記憶装置と、端末装置において抽出された単語を当該端末装置から受信する第１受信手段と、受信した単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、関連付け情報から抽出する抽出手段と、抽出された特定情報を端末装置に送信する第２送信手段とを備える。端末装置は、特定情報をサーバ装置から受信する第２受信手段と、受信した特定情報によって特定される外部情報を外部装置から取得する取得手段とをさらに備える。表示制御手段は、コンテンツを複数の部分に分けて表示装置に表示させ、コンテンツの一部分を表示装置に表示させたことに伴い抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、さらに、第１の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像を表示装置に表示させる。表示制御手段は、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更させる指令に基づき、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更し、表示させるコンテンツの部分の変更に伴い抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、表示装置に表示させる外部情報に基づく画像を、第２の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像に変更する。
【００２９】
本発明のさらに他の局面に従うと、表示制御方法は、外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる表示制御方法であって、テキスト情報を含むコンテンツと、外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを記憶装置に格納するステップと、記コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出するステップと、抽出された単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、関連付け情報から抽出するステップと、抽出された特定情報によって特定される外部情報を外部装置から取得するステップと、コンテンツを複数の部分に分けて表示装置に表示させるステップと、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更させる指令に基づき、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更するステップとを備える。表示させるステップは、コンテンツの一部分を表示装置に表示させたことに伴い抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、さらに、第１の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像を表示装置に表示させるステップと、表示させるコンテンツの部分の変更に伴い抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、表示装置に表示させる外部情報に基づく画像を、第２の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像に変更するステップとを含む。
【００３０】
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる情報処理装置を制御するためのプログラムであって、テキスト情報を含むコンテンツと、外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを記憶装置に格納するステップと、コンテンツを表示装置に表示させるステップと、コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出するステップと、抽出された単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、関連付け情報から抽出するステップと、抽出された特定情報によって特定される外部情報を外部装置から取得するステップと、コンテンツを複数の部分に分けて表示装置に表示させるステップと、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更させる指令に基づき、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更するステップとを、情報処理装置に実行させる。表示させるステップは、コンテンツの一部分を表示装置に表示させたことに伴い抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、さらに、第１の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像を表示装置に表示させるステップと、表示させるコンテンツの部分の変更に伴い抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、表示装置に表示させる外部情報に基づく画像を、第２の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像に変更するステップとを含む。
【００３１】
本発明のさらに他の局面に従うと、コンピュータ読取り可能な記録媒体は、外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる情報処理装置において実行可能なプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、プログラムは、テキスト情報を含むコンテンツと、外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを記憶装置に格納するステップと、コンテンツを表示装置に表示させるステップと、コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出するステップと、抽出された単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、関連付け情報から抽出するステップと、抽出された特定情報によって特定される外部情報を外部装置から取得するステップと、コンテンツを複数の部分に分けて表示装置に表示させるステップと、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更させる指令に基づき、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更するステップとを、情報処理装置に実行させる。表示させるステップは、コンテンツの一部分を表示装置に表示させたことに伴い抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、さらに、第１の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像を表示装置に表示させるステップと、表示させるコンテンツの部分の変更に伴い抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、表示装置に表示させる外部情報に基づく画像を、第２の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像に変更するステップとを含む。
【発明の効果】
【００３２】
コンテンツの内容に即した情報をより効果的に表示可能となるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００３３】
【図１】ネットワークシステムの概要を示した図である。
【図２】情報処理装置の動作の概要を説明するための図である。
【図３】情報処理装置の動作概要を説明するための他の図である。
【図４】情報処理装置を構成するコンピュータシステムの内部構成を示した図である。
【図５】主として情報処理装置の機能ブロックを示した図である。
【図６】サービスメタ情報を示した図である。
【図７】単語情報を示した図である。
【図８】コンテンツの構造情報を持つテキスト情報のデータを示した図である。
【図９】単語一覧表の編集画面の例を示した図である。
【図１０】サービス一覧表を編集するための編集画面の例を示した図である。
【図１１】情報処理装置の表示制御を説明するためのフローチャートである。
【図１２】図１１のステップＳ４の詳細を示したフローチャートである。
【図１３】単語編集またはサービス編集時の処理を説明するためのフローチャートである。
【図１４】他の情報処理装置のブロックを示した図である。
【図１５】他のネットワークシステムの概要を示した図である。
【図１６】主として端末装置の機能ブロックを示した図である。
【図１７】主としてサーバ装置の機能ブロックを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【００３４】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【００３５】
〔実施の形態１〕
本発明に係るネットワークシステムの一実施態様について、図１から図１３を参照して説明すると以下のとおりである。
【００３６】
＜ネットワークシステムの概要＞
図１は、ネットワークシステム１の概要を示した図である。図１を参照して、ネットワークシステム１は、情報処理装置１０と、外部装置５とを含む。情報処理装置１０と外部装置５とはネットワークを介して互いに接続されている。
【００３７】
外部装置５は、たとえば、広告サービス、辞書サービス、商品購入サービス、検索サービス、地図サービス、天気予報サービス、ニュース提供サービス等の様々な情報サービスを実行するためのデータ（外部情報）を格納している。情報処理装置１０は、ネットワークを介して、外部装置５から上記外部情報を取得する。情報処理装置１０は、取得した外部情報を予め定められたタイミングで表示する。
【００３８】
（情報処理装置の動作概要）
図２は、情報処理装置１０の動作の概要を説明するための図である。図２を参照して、情報処理装置１０は、表示装置１５の表示領域１５１にコンテンツＤＡ１を表示する。コンテンツＤＡ１は、少なくともテキスト情報を含む。情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１から単語（たとえば、Ｗ１０〜Ｗ１４）を抽出する。情報処理装置１０は、抽出した単語（たとえば、単語Ｗ１０、Ｗ１３）に関連する情報サービス（サービス＿０、サービス＿１）を、外部装置５から取得する。情報処理装置１０は、取得した情報サービスに基づく画像を表示装置１５に表示する。情報処理装置１０は、たとえば、サービス＿０に基づく画像を表示領域１５２に表示し、サービス＿１に基づく画像を表示領域１５３に表示する。
【００３９】
このように、情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１の表示に伴い上記抽出された単語（正確には、抽出された単語と同一の単語）を表示装置１５に表示するときに、さらに、上記取得した情報サービスに基づく画像を表示装置１５に表示する。つまり、情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１の表示とともに、コンテンツＤＡ１に含まれる単語であってかつ表示されている単語に関連する情報サービスに基づく画像を表示装置１５に表示する。
【００４０】
したがって、ユーザは、情報処理装置１０においてコンテンツＤＡ１を見ているときに、表示されている単語に関連する情報サービスの提供を受けることができる。
【００４１】
図３は、情報処理装置１０の動作概要を説明するための他の図である。図３を参照して、情報処理装置１０は、表示装置１５の表示領域１５１にコンテンツＤＡ１を表示する。コンテンツＤＡ１は、テキスト情報と、非テキスト情報Ｐ１とを含む。「非テキスト情報」とは、たとえば、たとえば図形画像データや写真画像データである。なお、図３においては非テキスト情報Ｐ１が、バラ（単語Ｗ１４）の画像である場合を示している。情報処理装置１０は、抽出した単語のうち、非テキスト情報Ｐ１の周囲の単語（たとえば、単語Ｗ１３、Ｗ１４）を特定する。
【００４２】
情報処理装置１０は、抽出した単語Ｗ１３、１４に関連する情報サービス（サービス＿１、サービス＿２）を、外部装置５から取得する。情報処理装置１０は、取得した情報サービスに基づく画像を表示装置１５に表示する。
【００４３】
このように、情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１の表示に伴い上記抽出された単語（正確には、抽出された単語と同一の単語）を表示装置１５に表示させるときに、さらに、上記取得した情報サービスに基づく画像を表示装置１５に表示する。
【００４４】
ところで、表示中のコンテンツにおいて、非テキスト情報の周辺には非テキスト情報を説明するためのテキスト情報が配置されていることが一般的である。このため、非テキスト情報の周辺には当該非テキスト情報を説明するために用いられる単語（図３では単語Ｗ１４）が配置されているといえる。したがって、ユーザは、情報処理装置１０を利用することにより、コンテンツＤＡ１を見ているときに、非テキスト情報Ｐ１に関連する情報サービスの提供を受けることができる。
【００４５】
なお、コンテンツＤＡ１としては、たとえば、電子書籍、電子新聞、電子雑誌、電子広告などが挙げられる。コンテンツＤＡ１が電子書籍の場合、テキスト情報とは書籍の本文であり、非テキスト情報とは挿絵などの画像情報である。また、コンテンツＤＡ１が電子新聞の場合、テキスト情報とは記事の本文であり、非テキスト情報とは写真などの画像情報である。
【００４６】
以下、図２および図３に基づいて示した情報処理装置１０の動作を実現するための構成について説明する。
【００４７】
＜ハードウェア構成＞
情報処理装置１０は、実質的には、コンピュータハードウェアと、そのコンピュータハードウェアにより実行されるプログラムと、コンピュータハードウェアに格納されるデータとにより実現される。
【００４８】
図４は、情報処理装置１０を構成するコンピュータシステム２００の内部構成を示した図である。図４を参照して、コンピュータシステム２００は、光ディスクドライブ２０１および磁気ディスクドライブ２０２を有するコンピュータ２２０と、モニタ２０３と、リモコン、キーボード、マウス等の入力デバイス２０４とを含む。
【００４９】
コンピュータ２２０は、光ディスクドライブ２０１および磁気ディスクドライブ２０２に加えて、入力デバイス２０４からの信号を受信する入力インタフェース（Ｉ／Ｆ）２０５と、ＣＰＵ（Central Processing Unit：中央処理装置）２０６と、入力インタフェース２０５と、光ディスクドライブ２０１および磁気ディスクドライブ２０２に接続されたバス２０７と、バス２０７に接続され、ブートアッププログラム等を記憶する読出専用メモリ（ＲＯＭ）２０８と、同じくバス２０７に接続され、プログラム命令、システムプログラム、および作業データ等を記憶するランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）２０９とを含む。
【００５０】
ここでは示さないが、コンピュータ２２０はさらにネットワークへの接続を提供するネットワークアダプタボード、無線通信を行なう通信装置を含んでもよい。
【００５１】
コンピュータシステム２００に情報処理装置１０の機能を実現させるためのプログラム、入力情報はいずれも、光ディスクドライブ２０１または磁気ディスクドライブ２０２に挿入される光ディスク２１０または磁気ディスク２１１に記憶され、さらにハードディスク２１２に転送される。または、プログラムおよび入力情報は図示しないネットワークを通じてコンピュータ２２０に送信され、ハードディスク２１２に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にＲＡＭ２０９にロードされる。光ディスク２１０から、磁気ディスク２１１から、またはネットワークを介して、直接にＲＡＭ２０９にプログラムをロードしてもよい。
【００５２】
このプログラムは、コンピュータ２２０に本実施の形態に係る情報処理装置１０の機能を実現させる複数の命令を含む。これら機能を実現させるのに必要な基本的機能のいくつかはコンピュータ２２０上で動作するオペレーティングシステム（ＯＳ）またはサードパーティのプログラム、若しくはコンピュータ２２０にインストールされる各種ツールキットのモジュールにより提供される。したがって、このプログラムはこの実施の形態に係る情報処理装置の機能を実現するのに必要な機能全てを必ずしも含まなくてよい。このプログラムは、命令のうち、所望の結果が得られるように制御されたやり方で適切な機能または「ツール」を呼出すことにより、上記した情報処理装置１０の制御を実行する命令のみを含んでいればよい。コンピュータシステム２００の動作は周知であるので、ここでは繰り返さない。
【００５３】
なお、情報処理装置１０の機能を実現するためのプログラムおよび入力情報が記録される記録媒体は、当該プログラム等をコンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。当該記録媒体は、ＣＤ−ＲＯＭ（コンパクトディスク読取専用メモリ）、ＭＯ（Ｍａｇｎｅｔｏ−Ｏｐｔｉｃａｌ ｄｉｓｃ）、ＭＤ（Ｍｉｎｉ Ｄｉｓｃ）、およびＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｃ）等の光ディスク２１０、ＦＤ（フレキシブルディスク）およびハードディスク等の磁気ディスク２１１に限らない。磁気テープおよびカセットテープ等のテープ、ＩＣ（Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ）カードおよび光カード等のカード型記録媒体、並びにマスクＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ（Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍａｂｌｅ ＲＯＭ）、ＥＥＰＲＯＭ（Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍａｂｌｅ ＲＯＭ）、およびフラッシュＲＯＭ等の半導体メモリのいずれかでもよい。ただし、コンピュータシステム２００は、これら記録媒体からの読出を行なうための読出装置を実装する必要がある。
【００５４】
＜情報処理装置の具体的処理＞
図５は、主として情報処理装置１０の機能ブロックを示した図である。図５を参照して、情報処理装置１０は、入力装置１１と、制御部１２と、第１記憶装置１３と、第２記憶装置１４と、表示装置１５とを備える。
【００５５】
入力装置１１は、キーボード等の入力デバイスである。入力装置１１は、入力デバイス２０４（図４参照）に対応する。表示装置１５は、液晶モニタなどのデータを表示可能な出力デバイスである。表示装置１５は、モニタ２０３（図４参照）に対応する。
【００５６】
第１記憶装置１３および第２記憶装置１４は、ハードディスク等の記憶デバイスである。第１記憶装置１３および第２記憶装置１４は、ハードディスク２１２（図４参照）に対応する。なお、第１記憶装置１３および第２記憶装置１４は、不揮発性のメモリであることが好ましい。第１記憶装置１３と第２記憶装置１４は、別々のハードウェアで構成されていてもよいし、あるいは１つのハードウェアで構成されていてもよい。
【００５７】
第１記憶装置１３は、複数のコンテンツＤＡ１と、少なくとも１つのサービスメタ情報ＤＡ２とを格納している。なお、情報処理装置１０は、各コンテンツＤＡ１およびサービスメタ情報ＤＡ２を、入力装置１１、光ディスクドライブ２０１（図４参照）、磁気ディスクドライブ２０２（図４参照）、図示しないネットワークを介して、第１記憶装置１４に格納する。第１記憶装置１３が格納する他のデータについては、後述する。第２記憶装置１４は、辞書データを格納している。より詳しくは、第２記憶装置１４は、形態素解析を実行するために用いる辞書データを格納している。辞書データの活用方法については後述する。
【００５８】
図６は、サービスメタ情報ＤＡ２を示した図である。図６を参照して、サービスメタ情報ＤＡ２は、外部情報を特定するためのサービス名（特定情報）と、キーワードを示したキーワード情報とを当該サービス名毎に関連付けた情報である。各サービス名には、それぞれ、１または複数のキーワードが関連付けられている。
【００５９】
再び、図５を参照して、制御部１２は、入力受付部１０１と、第１抽出部１０２と、第２抽出部１０３と、取得部１０４と、表示制御部１０５と、出力部１０６と、第１特定部１０７と、推定部１０８と、生成部１１０と、第１設定部１１１と、第２設定部１１２と、変更部１１３と、第２特定部１１４と、対応付け部１１５とを備えている。
【００６０】
入力受付部１０１は、入力装置１１を介して入力されたデータを受け付ける。入力受付部１０１は、たとえば、ある１つのコンテンツＤＡ１を表示させる指示（入力）を受け付けた場合、表示制御部１０５に対して当該コンテンツＤＡ１を表示させるための信号を送る。この際、表示制御部１０５は、第１記憶装置１３に格納されているコンテンツＤＡ１を読み出し、当該コンテンツＤＡ１を出力部１０６に送る。これにより、情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１を表示装置１５に表示可能となる。
【００６１】
また、入力受付部１０１は、入力装置１１等を介して、コンテンツと、サービスメタ情報と、コンテンツの視聴要求と、コンテンツの閲覧箇所を指定もしくは変更するユーザによる操作情報と、後述する単語情報もしくは後述する編集情報とを受け付ける。
【００６２】
以下では、当該コンテンツＤＡ１を表示する際に、上述したように情報サービスに基づく画像を当該コンテンツＤＡ１に合わせて表示装置１５に表示させるための処理について述べる。
【００６３】
入力受付部１０１は、コンテンツＤＡ１を表示させる指示（入力）を受け付けた場合、さらに、第１抽出部１０２に対して、コンテンツＤＡ１を表示させる入力が行われたことを示す信号を送る。
【００６４】
第１抽出部１０２は、入力受付部１０１より上記信号を受信すると、第１記憶装置１３から上記指示に応じたコンテンツＤＡ１を読み出す。第１抽出部１０２は、第２記憶装置１４に格納された辞書データを用いて、当該コンテンツＤＡ１に対して形態素解析を実行する。第１抽出部１０２は、形態素解析の結果に基づいて、１つ以上の単語を抽出する。つまり、第１抽出部１０２は、コンテンツＤＡ１に含まれるテキスト情報から単語を抽出する。より具体的には、第１抽出部１０２は、たとえば、品詞が名詞である単語を抽出する。
【００６５】
第１抽出部１０２は、抽出した単語を第２抽出部１０３に送る。また、第１抽出部１０２は、抽出した単語を第１特定部１０７に送る。第１抽出部１０２は、単語を抽出したことに基づき、抽出した単語の一覧を示した一覧表を表示するための単語情報（図７参照）を生成し、当該生成した単語情報を第１記憶装置１３に格納する。なお、当該単語情報に含まれるデータの詳細については、後述する（図７）。
【００６６】
第２抽出部１０３は、第１抽出部１０２より上記抽出した単語を受け付けた場合、第１記憶装置１３からサービスメタ情報ＤＡ２（図６参照）を読み出す。第２抽出部１０３は、当該抽出された単語を上記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられたサービス名（特定情報）を、サービスメタ情報から抽出する。第２抽出部１０３は、当該抽出したサービス名を取得部１０４に送る。
【００６７】
取得部１０４は、上記抽出されたサービス名によって特定される外部情報を外部装置５から取得する。取得部１０４は、取得した外部情報を第１記憶装置１３に格納する。なお、当該格納した外部情報は、表示制御部１０５により読み出される。
【００６８】
なお、サービスメタ情報ＤＡ２には、該当するサービスをネットワークを介して取得するための情報（つまり、サービス名）が含まれており、取得部１０４は、当該情報を基にネットワーク経由で情報サービスを実現するためのデータである上記外部情報（以下、「本体データ」とも称する）を取得する。当該本体データは、ネットワークを介して取得する必要はなく、全てまたは一部の本体データが、入力装置１１、光ディスクドライブ２０１、磁気ディスクドライブ２０２等から入力され、第１記憶装置１３に格納される構成としてもよい。なお、この場合、取得部１０４が第１記憶装置１３から本体データを読み出すことになる。
【００６９】
表示制御部１０５は、コンテンツＤＡ１を複数の部分に分けて表示装置１５に表示させる。また、表示制御部１０５は、コンテンツＤＡ１の一部分を表示装置１５に表示させたことに伴い上記抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を表示装置１５に表示させるとき、さらに、第１の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられたサービス名によって特定される外部情報に基づく画像を表示装置１５に表示させる。
【００７０】
また、表示制御部１０５は、たとえば入力装置１１を介して受け付けた、表示装置１５に表示させるコンテンツＤＡ１の部分を変更させる指令に基づき、表示装置１５に表示させるコンテンツＤＡ１の部分を変更する。表示制御部１０５は、表示させるコンテンツＤＡ１の部分の変更に伴い上記抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を表示装置１５に表示させるとき、表示装置１５に表示させる外部情報に基づく画像を、第２の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられたサービス名によって特定される外部情報に基づく画像に変更する。
【００７１】
なお、「表示させるコンテンツＤＡ１の部分」とは、表示対象であるコンテンツＤＡ１における表示させる部分（つまり、表示させる、コンテンツＤＡ１の部分）をいう。後述する、「表示されているコンテンツＤＡ１の一部分」についても同様である。
【００７２】
さらに、表示制御部１０５について、より詳しく説明すると以下のとおりである。
表示制御部１０５は、コンテンツＤＡ１の一部分を表示装置１５において表示させたことに基づき、コンテンツＤＡ１の全体における当該一部分の位置を判断する。具体的に説明すると以下のとおりである。コンテンツＤＡ１を表示させたときの画像が表示装置１５の表示画面に納まらない場合、情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１の一部を表示することになる。この場合、表示制御部１０５は、コンテンツＤＡ１全体のうち、どの部分を表示させているのか判断する。表示制御部１０５は、たとえば、コンテンツＤＡ１全体のうち、２／４〜３／４の部分（つまり先頭から５０％〜７５％の部分）を表示していると判断する。なお、情報処理装置１０は、スクロール表示やページ捲りなどを行なうことにより、コンテンツＤＡ１の残りの部分を順次表示できる。
【００７３】
第１特定部１０７は、コンテンツＤＡ１における第１抽出部１０２によって抽出された単語の位置を特定する。第１特定部１０７は特定した結果を推定部１０８に送る。
【００７４】
推定部１０８は、表示制御部１０５による上記位置の判断結果と、第１特定部１０７による位置の特定結果とに基づき、上記抽出した単語（より正確には、抽出した単語と同一単語）のうち、表示されている単語を推定する。たとえば、図２の例では、情報処理装置１０は、表示されている単語として、たとえば単語Ｗ１０〜Ｗ１４を推定する。
【００７５】
より詳しくは、推定部１０８は、後述する単語情報（図７）における出現位置の情報を用いて、上記推定を行なう。たとえば、推定部１０８は、上記出現位置の情報と、表示装置１５のコンテンツＤＡ１を表示する領域（たとえば、図２では表示領域１５１）において表示可能なテキストの文字数の情報とを用いて、上記推定を行なう。なお、推定部１０８は、推定結果を表示制御部１０５に送る。
【００７６】
表示制御部１０５は、単語が推定されたことに基づき、当該推定された単語を上記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられたサービス名（特定情報）によって特定される外部情報を第１記憶装置１３から読み出し、当該読み出した外部情報に基づく画像を表示装置１５に表示させる。図２に基づき具体的に説明すると、以下の通りである。
【００７７】
推定部１０８が、表示されている単語として、たとえば単語Ｗ１０〜Ｗ１４（図２参照）を推定したとする。この場合、サービスメタ情報ＤＡ２（図６参照）を参照して、単語Ｗ１０〜Ｗ１４の少なくとも１つがキーワードとして含まれるキーワード情報に関連付けられたサービス名は、サービス＿０、サービス＿１、サービス＿２、およびサービス＿３である。よって、情報処理装置１０は、当該サービス＿０、サービス＿１、サービス＿２、およびサービス＿３によって特定される外部情報を第１記憶装置１３から読み出し、当該読み出した外部情報を表示する。
【００７８】
ただし、この場合、情報処理装置１０は、４つの外部情報を全て表示できる表示領域を確保していないときには、たとえば、外部情報を２つずつ順次表示する。なお、その他の表示方法については後述する。
【００７９】
また、表示制御部１０５は、入力装置１１を介して予め定められた指令を受け付けたことに基づき、コンテンツＤＡ１をスクロール表示、次ページ表示、あるいは前ページ表示をする。たとえば、図２および図３に示す操作ボタンを示す画像１５４をユーザがマウス等で選択（クリック）することにより、情報処理装置１０は、現在表示されているページより１ページ前の情報を表示する。また、操作ボタンを示す画像１５５をユーザが選択することにより、情報処理装置１０は、現在表示されているページよりも後のページ（次ページ）の情報を表示する。また、推定部１０８は、当該指令を受け付ける度に、上述した推定を行なう。
【００８０】
このような構成により、情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１のうち表示装置１５で表示する箇所を変更する度に、表示されている情報に応じた外部情報を表示装置１５に表示することができる。
【００８１】
（優先度を用いた処理）
次に、抽出した単語に優先度を設定する構成と、サービスメタ情報におけるサービス名（特定情報）に優先度を設定する構成とについて説明する。まず、抽出した単語に優先度を設定する構成について説明する。
【００８２】
第１設定部１１１は、第１抽出部１０２によって抽出された単語の優先度（以下、「単語優先度」とも称する）を、予め定められた規則に従って設定する。第１設定部１１１は、設定した単語優先度を、第１抽出部１０２が抽出した単語に関連付けて第１記憶装置１３に格納する（図７参照）。
【００８３】
抽出された単語が複数存在する場合であって、単語優先度が設定されているとき、第２抽出部１０３は、サービスメタ情報において単語優先度の高い単語に関連付けされたサービス名（特定情報）を抽出する。
【００８４】
このような構成を情報処理装置１０が採ることにより、単語優先度の高い単語に関連付けられたサービス名によって特定される外部情報を外部装置５から取得することができる。
【００８５】
したがって、単語優先度を用いない構成に比べて、情報処理装置１０は、外部装置５から取得する情報の量を低減することができる。加えて、情報処理装置１０は、ユーザにとって重要と考えられる情報を優先的に外部装置５から取得することができる。
【００８６】
単語優先度は、たとえば、単語毎の抽出回数に応じた情報に基づいて設定することができる。単語優先度は、抽出回数に応じた情報として、たとえば、コンテンツにおける単語の出現回数、コンテンツにおける単語の新規度に基づいて設定することができる。単語の出現回数、単語の新規度については、後述する（図７）。
【００８７】
次に、サービスメタ情報におけるサービス名に優先度を設定する構成について説明する。
【００８８】
第２設定部１１２は、上記抽出された単語の上記単語優先度に基づいて、当該単語を含むキーワード情報に関連付けられたサービス名（特定情報）の優先度（以下、「サービス優先度」とも称する）を設定する。情報処理装置１０は、たとえば、単語優先度の高い単語に関連付けされたサービス名のサービス優先度を高く設定する。
【００８９】
取得部１０４は、第２抽出部１０３により抽出されたサービス名のうち、当該サービス優先度の高いサービス名により特定される外部情報を外部装置５から取得する。すなわち、当該優先度を利用する場合には、取得部１０４は、第２抽出部１０３により抽出された全てのサービス名により特定される外部情報を取得する必要はなくなる。このため、情報処理装置１０が外部装置５から取得する情報の量を低減することができる。
【００９０】
表示制御部１０５は、取得された外部情報を、上記サービス優先度に基づいて表示する。たとえば、サービス＿３のサービス優先度が他のサービスのサービス優先度よりも高い場合、表示制御部１０５は、たとえばサービス＿３を優先的に表示装置１５に表示させる。
【００９１】
また、第２設定部１１２の構成を以下のようにしてもよい。すなわち、第２設定部１１２は、サービスメタ情報ＤＡ２に置いて、各キーワード情報に含まれるキーワードの数に応じて、各サービス名についてのサービス優先度を設定してもよい。
【００９２】
また、単語の出現位置を考慮してサービス優先度を設定することも効果的である。複数の単語を含む場合は、第２設定部１１２は、たとえば、それらの単語の出現位置が近ければ近いほど、サービス優先度が高くなるように設定する。コンテンツ中においてそれぞれ分散した位置に出現する単語を含む情報サービスよりも、一部分に集中した位置に出現する単語を含む情報サービスの方が、その部分においては、コンテンツの内容に即した情報サービスといえる。
【００９３】
このような構成により、情報処理装置１０は、コンテンツの内容に即した、ユーザにとって印象的な単語に関係する情報サービスを提供できる。このため、情報処理装置１０は、効果的なサービスをユーザに提供することができる。情報処理装置１０は、設定したサービスのサービス優先度を、後述する単語情報（図７）にサービ名を関連づける際に付与してもよい。
【００９４】
図７は、単語情報ＤＡ３を示した図である。図７を参照して、単語情報ＤＡ３は、単語の出現位置を示した情報と、単語と、出現回数と、ＴＦ／ＩＤＦ値と、新規度と、優先度と、サービス名とを含む。
【００９５】
出現位置の情報は、図２のように予め設定された表示領域１５１のように予め表示可能な文字数が設定されている表示領域にコンテンツＤＡ１を表示させたときに、たとえば名詞が出現される位置を示した情報、あるいは当該位置を特定するための情報である。出現位置の情報は、たとえば、ページ情報や、コンテンツＤＡ１のデータ中のオフセット値、単語の一文字目がテキスト情報の最初の文字から数えて何番目であるかなどを示した情報である。なお、第１抽出部１０２は、単語が抽出される度に、出現位置と単語とを関連付ける。
【００９６】
出現回数は、コンテンツＤＡ１の中で同じ単語が何回出現したかを示したデータである。第１抽出部１０２は、ある単語が出現した場合、当該単語が既に出現していれば、当該各単語に関し、出現回数の値を１つ増加する処理を行なう。単語の出現回数が多いほど、当該単語はコンテンツＤＡ１の中で重要な単語である可能性が高い。
【００９７】
新規度は、単語の新規さを示す尺度である。第１抽出部１０２は、コンテンツＤＡ１の中である単語が最初に出現した時点で、当該単語の新規度を最大に設定する。第１抽出部１０２は、同一単語が出現する回数に応じて新規度の値を小さくする。コンテンツＤＡ１の中で複数回単語が出現する場合、最初に出現した時の方が、２回目以降に出現するときよりもユーザの印象に残りやすいことが考えられる。よって、新規度が大きいほど、コンテンツＤＡ１の中で重要な単語であることがいえる。
【００９８】
次に、ＴＦ―ＩＤＦ値について説明する。ＴＦ−ＩＤＦ法は、文章の特徴的な単語を抽出するためのアルゴリズムである。ＴＦ−ＩＤＦ値は、ＴＦ（Term Frequency：単語の出現頻度）とＩＤＦ（Inverse Document Frequency：逆出現頻度）との積で表される。ＴＦ―ＩＤＦ値は、値が大きければ大きいほど重要度が高いとされる。
【００９９】
該コンテンツ以外の複数のコンテンツにおけるテキスト情報を利用することにより、該コンテンツ内における単語のＴＦ−ＩＤＦ値を算出することができる。該コンテンツが複数の章から成り立つような、サブコンテンツの集合から成る場合は、各章内における単語のＴＦ−ＩＤＦ値を算出することができる。したがって、コンテンツのテキスト情報がどのように構造化されているかによって、ＴＦ−ＩＤＦ値の算出する単位が変わる。テキスト情報にページ構造が付与されている場合は、ページ単位で算出でき、章構造が付与されている場合は、章単位で算出できる。
【０１００】
次に、単語優先度の具体的設定方法について説明する。第１設定部１１１は、単語情報に含まれている出現回数、ＴＦ−ＩＤＦ値、あるいは新規度に基づいて、単語情報に含まれている各単語の単語優先度を設定する。第１設定部１１１は、たとえば、出現回数が多いほど単語優先度を高く設定する。あるいは、第１設定部１１１は、ＴＦ−ＩＤＦ値が大きいほど、単語優先度を高く設定する。あるいは、第１設定部１１１は、新規度が高いほど、単語優先度を高く設定する。
【０１０１】
その他、単語情報ＤＡ３において記憶するデータとしては、以下のデータが挙げられる。たとえば、テキスト情報に、見出し情報やタイトル情報などの構造化データが付与されていたり、強調表示や色表示やサイズ指定など他のテキスト情報とは表示方法を変更するための表示データが付与されていたりする場合がある。このような場合には、第１設定部１１１は、これらのデータが付与されていないテキストに含まれる単語よりも特徴のある単語として、特徴的な単語であることを示す情報を単語情報ＤＡ３に記憶してもよい。
【０１０２】
ところで、第１記憶装置１３に格納したコンテンツＤＡ１が、後述する図８に示すように、当該コンテンツのデータ構造および／またはコンテンツの表示方法を定義した構造情報を含んでいる場合がある。この場合、ＴＦ−ＩＤＦ値を用いて単語優先度を決定する構成は、当該構造情報に基づいて単語優先度を設定する構成であるといえる。
【０１０３】
また、コンテンツＤＡ１が複数の部分コンテンツとして構成される場合には、生成部１１０および第１設定部１１１が以下に述べる処理を行なうよう、情報処理装置１０を構成してもよい。すなわち、生成部１１０は、コンテンツＤＡ１全体における単語毎の抽出回数と、各部分コンテンツにおける単語毎の抽出回数とに基づき、当該抽出された単語についての当該各部分コンテンツにおける重要度を示す情報を生成する。その場合、第１設定部１１１は、当該生成された重要度を示す情報に基づき、部分コンテンツの各単語の単語優先度を設定する。このような単語優先度の設定によっても、ユーザに適した情報サービスを提供することができる。
【０１０４】
（非テキスト情報を含む場合の処理例）
次に、コンテンツＤＡ１が、図３に示したように非テキスト情報を含む場合の処理について説明する。当該処理を説明するために、まず、コンテンツＤＡ１のデータ構造について説明する。
【０１０５】
図８は、コンテンツＤＡ１の構造情報を持つテキスト情報のデータを示した図である。なお、図８は、コンテンツＤＡ１が電子辞書の場合のデータである。図８を参照して、コンテンツＤＡ１は、「<header>」タグで囲まれたヘッダ情報と、「<body>」タグで囲まれた本文データとから構成される。ヘッダ情報には、タイトル情報や著者の情報など書誌情報が記述されていてもよい。また、ヘッダ情報には、「<paragraph>」タグに示すような、段落情報を記憶していてもよい。
【０１０６】
offset属性の値には、「<body>」タグ以降から始まる本文データ中で段落が切り替わる個所のデータのオフセット位置が格納されている。「<data>」タグには、コンテンツに含まれる画像などの非テキスト情報のデータについて記述されている。「<data>」タグには、たとえば、非テキスト情報のファイル名や、非テキスト情報の書誌情報、非テキスト情報の内容を説明するための情報などが記述できる。
【０１０７】
offset属性において、本文データ中のどの位置で非テキスト情報を表示すればよいかを設定している。「<body>」タグ内には、本文データが記述されている。「<body>」タグ内の「<big>」タグで囲まれた文字列は他の文字列よりも大きく表示する。「<body>」タグ内には、このように表示方法を指示するタグが含まれていてもよい。「<data>」タグは、「<body>」タグに含まれていてもよく、画像などの非テキスト情報へのデータへのパス情報と、テキスト情報中でどの位置に表示するかのデータを保持していることが好ましい。
【０１０８】
ここで、コンテンツが非テキスト情報を含む場合、テキスト情報から抽出した単語を用いて、非テキスト情報の内容を表すメタ情報を当該コンテンツに付与する方法について説明する。「非テキスト情報の内容を表すメタ情報を付与する」とは、図８に示したデータ例で説明すると、「<data>」タグ内の「<info>」タグに情報を記述することをいう。非テキスト情報が画像の場合、情報処理装置１０は、図３に示すように、テキスト情報と並列して表示される。
【０１０９】
画像データの情報を記述している「<data>」タグでは、offset属性に示すような、本文中のどの位置で表示するかのデータを格納している。このため、表示制御部１０５は、現在本文中のどの位置を表示しているかを把握しておき、「<data>」タグのoffset値に従い、画像データを表示装置１５に表示させる。表示装置１５の表示画面には、ユーザがページ操作を行なうための操作ボタンを示す画像１５４、１５５（図２、図３参照）があり、これらの操作ボタンをユーザが操作することによって、現在表示中の本文の位置（offset位置）が変更することになる。
【０１１０】
画像データを表示する位置の周辺における本文のテキスト情報から付与することにより、画像データにメタ情報を付与する。第２特定部１１４は、第１抽出部１０２により抽出された単語のうち、非テキスト情報の周囲の単語を特定する。より詳しくは、第２特定部１１４は、画像データの表示位置を示す情報と、抽出した単語情報の出現位置の情報とに基づき、当該画像データの表示位置に近い位置に出現する単語を特定する。対応付け部１１５は、非テキスト情報に当該特定された単語を対応付ける。言い換えれば、対応付け部１１５は、当該特定した単語を画像データのメタ情報に付与する。
【０１１１】
例えば、画像データを表示する位置を表す情報として、offset値に３８という値が格納されていたとする。情報処理装置１０は、図７の単語情報を利用して、画像データの表示位置に近い位置に出現する単語を抽出すると、出現位置が３５の「バラ」と、４０の「花」とを抽出する。この場合、図７で示す出現位置が、画像データの表示位置を示すoffset値と同じ単位で表しており、さらに、近い位置となる閾値があらかじめ設定されていることによって、画像データに関係する単語を抽出することができる。抽出した単語を上記メタ情報として付与する。
【０１１２】
情報処理装置１０は、抽出した単語を、「<data>」タグの「<info>」タグに記述する。これによって、コンテンツＤＡ１内の非テキスト情報に付与されているメタ情報を更新することになる。電子書籍の中の画像とは、本文のテキスト情報の内容を視覚的によりわかりやすく表現するために用いられると考えられることから、画像を表示する周辺のテキスト情報が、画像の内容に関連するかもしくは、内容を説明する文であることが多い。したがって、画像の表示位置に近い位置に出現する単語を画像のメタ情報として付与することは、画像に関係する単語を付与することになる、といえる。
【０１１３】
非テキスト情報の内容を表すメタ情報を充実させることによって、非テキスト情報を表示するときに並列して提示するサービスを、非テキスト情報に関係するサービスにすることができる。電子書籍のような、文字情報が多いコンテンツの場合、そのようなコンテンツの中で画像のような非テキスト情報は、ユーザにとって印象に残り易いといえる。したがって、非テキスト情報が表示されるページでは、非テキスト情報に関係するサービスを優先して提示すると、より効果的に情報サービスの提供を行なうことができる。
【０１１４】
また、非テキスト情報を含む場合においては、第１設定部１１１の構成を以下に示す構成とすることにより単語優先度の設定を行なってもよい。上述したように、第２抽出部１０３は、抽出された単語が複数ある場合、サービスメタ情報ＤＡ２において単語優先度の高い単語に関連付けられたサービス名を抽出する。第１設定部１１１は、対応付け部１１５で対応付けられた単語の単語優先度を、既に設定された単語優先度よりも高くする処理を行なう。このような処理を第１設定部１１１が行なうことにより、情報処理装置１０は、よりユーザに適した情報サービスを提供することができる。
【０１１５】
＜画面表示＞
再び、図２に戻り、情報処理装置１０が表示装置１５において表示する表示画面について、より詳しく説明する。表示装置１５は、表示制御部１０５から、表示するデータを受け取り、当該データに基づいた表示を行なう。図２は、コンテンツを閲覧する表示画面であり、表示画面の左側（表示領域１５１）にコンテンツＤＡ１が表示されている。
【０１１６】
図２の例では、情報処理装置１０は、電子書籍のコンテンツを表示している。電子書籍のコンテンツは、たとえば図８に示すような構造情報から成る場合、当該データから図２に示すような表示データへの変換は、表示制御部１０５が行なう。表示制御部１０５は、構造情報を解析し、画像データへの変換を行なう。
【０１１７】
図２の例では、コンテンツＤＡ１に並列してサービスの画面を表示している。これらのサービスは、表示中のコンテンツＤＡ１の一部に出現する単語に関連づけられたサービスである。表示画面には、コンテンツＤＡ１の表示位置を変更するための操作ボタンの画像が配置されている。たとえば、ページを前に戻す操作ボタンの画像１５４と、後ろに送る操作ボタンの画像１５５とが配置されており、ユーザがこれらのボタンを操作することによって、ユーザは、表示中のページをめくったりすることができる。
【０１１８】
このような操作によって、情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１における表示位置を変更すると、表示しているコンテンツ内の単語も変更する。さらに、情報処理装置１０は、ユーザに提供するサービスも変更する。つまり、情報処理装置１０は、ページをめくった際に新しく表示される単語に関連づけられたサービスの画像を表示装置１５に表示する。
【０１１９】
ページ操作などの操作情報は、入力装置１１を介して制御部１２の入力受付部１０１に入力される。入力受付部１０１は当該操作情報を受け付けると、当該操作情報を表示制御部１０５に送る。表示制御部１０５は、操作情報からコンテンツの表示位置を変更し、新しい表示位置から並列して提供するサービスも変更するように、第１記憶装置１３に格納されている情報をもとに、提供する情報サービスを決定し、画面表示に用いるデータを生成する。なお、表示制御部１０５は、コンテンツに並列して、サービスの内容がわかるような情報を表示装置１５に表示させる。このようにして、情報処理装置１０は、現在ユーザが注目しているページに関連づけられたサービスを提供することによって、ユーザにとってより効果的なサービスを提供することができる。
【０１２０】
上記においては、ユーザによるページ操作によって、情報処理装置１０が、提供するサービスを更新した。以下では、その他のユーザ操作によって、情報処理装置１０が提供するサービスを変更する構成について説明する。
【０１２１】
この場合、第２抽出部１０３の構成を以下のようにすればよい。すなわち、第２抽出部１０３は、入力装置１１を介して表示装置１５に表示されているコンテンツＤＡ１の一部分における一領域を指定する命令を受け付けたことに基づき、当該指定された一領域、または指定された一領域を中心とした予め定められた範囲に表示されている上記抽出された単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられているサービス名（特定情報）を、サービスメタ情報から抽出する。具体的に説明すると、以下のとおりである。
【０１２２】
ユーザがコンテンツＤＡ１を視聴しているときに、表示中の当該コンテンツＤＡ１の一部に対して予め定められた操作を情報処理装置１０が入力装置１１を介して受け付けると、情報処理装置１０は、当該操作位置からコンテンツＤＡ１における位置を取得する。さらに、情報処理装置１０は、当該取得した位置に近くに出現する単語に関連づけられた情報サービスを提供する。
【０１２３】
「予め定められた操作」とは、コンテンツＤＡ１中のある単語を選択したり、単語にマークをつけたりなど、単語に着目した操作をしたり、ある位置で拡大操作をしたり、しおりなどの情報を付与したりなどの操作が該当する。また、「予め定められた操作」とは、情報処理装置１０でコンテンツを視聴しているときに、マウス操作などによって、コンテンツＤＡ１中の始点と終点を指定するなどして単語を選択し、選択した単語に対して検索サービスや辞書引きサービスなどを利用するなどのような操作が該当する。
【０１２４】
このように、情報処理装置１０は、ある単語に対してユーザからの操作を受け付けた場合には、当該単語に関連づけられた情報サービスを提供する構成とすることによって、ユーザが着目している単語に即した情報サービスを提供することができる。
【０１２５】
情報処理装置１０は、拡大操作やしおり付与などのような、コンテンツＤＡ１上のある位置に対する操作を受け付けた場合には、指定された操作位置からコンテンツＤＡ１における位置を取得し、取得した位置に近くに出現する単語に関連づけられた情報サービスを提供してもよい。
【０１２６】
このようなユーザによる操作は、操作情報として入力装置１１から入力される。表示制御部１０５は、操作情報からコンテンツの位置を取得し、単語に関連づけられた情報サービスを記憶している単語情報から提供する情報サービスを決定する。そして、表示制御部１０５は、当該決定した情報サービスを表示装置１５に表示させることによって、ユーザに提供する情報サービスの更新を行なう。
【０１２７】
＜単語編集＞
次に、図７のように第１抽出部１０２によって作成された単語情報ＤＡ３を利用して、単語を編集する方法について説明する。まず、表示制御部１０５は、入力装置１１を介して予め定められた指令を受け付けたことに基づき、上記抽出された単語と当該単語の優先度とを対応付けた一覧表（以下、「単語一覧表」とも称する）を表示装置１５に表示させる。編集部１１３は、上記単語一覧表が表示装置１５に表示された状態において、入力装置１１を介した外部入力に基づき単語情報ＤＡ３における優先度を編集する。編集部１１３は、当該編集として、優先度の変更、優先度の削除、優先度の追加などを行なう。
【０１２８】
具体的には、表示制御部１０５は、単語情報ＤＡ３を第１記憶装置１３から読み出し、当該読み出した単語情報に基づき単語一覧表を生成し、当該生成した単語一覧表を表示装置１５に表示させる。より具体的には、表示制御部１０５は、単語優先度が付された単語情報ＤＡ３から、ユーザが単語情報を編集できるように、単語編集用の表示データを作成し、当該作成した表示データを出力部１０６に渡す。出力部１０６は、単語編集用の表示情データを表示装置１５に渡す。表示装置１５は、当該表示データを表示する。なお、ここでいう「ユーザ」とは、コンテンツＤＡ１を視聴するユーザではなく、コンテンツＤＡ１の本体以外の付加的な情報を編集するユーザをいう。
【０１２９】
表示制御部１０５は、具体的には単語情報を単語優先度順に並べて表示するように、単語一覧表を作成する。ユーザは、単語優先度順に並んだ当該一覧表をみて、単語優先度の変更を行ったり、不要な単語を削除したりするなどの編集操作を行なう。ユーザが編集を行なうための入力を行なうと、編集情報として入力受付部１０１が当該入力を受け付ける。第１抽出部１０２は、当該編集情報に基づき、第１記憶装置１３に格納されている単語情報を更新する。情報処理装置１０は、当該更新された単語情報を利用して、情報サービスの抽出を行い、当該抽出した情報サービスをコンテンツＤＡ１とともに表示装置１５に表示する。
【０１３０】
図９は、単語一覧表の編集画面（以下、「単語編集画面」と称する）の例を示した図である。図９を参照して、表示制御部１０５は、単語編集画面１５Ａにおける左側の表示領域１６１にコンテンツＤＡ１が表示させ、単語編集画面１５Ａにおける右側の表示領域１６２に優先度順に並んだ単語を表示させる。表示制御部１０５は、単語編集画面１５Ａにおける下側の領域に、編集をするための操作ボタンを示した画像１６３〜１６７を表示させる。
【０１３１】
情報処理装置１０は、入力装置１１を介して、一覧表示された単語から編集対象の単語を選択する入力を受け付ける。また、情報処理装置１０は、「削除」、「優先度高」、および「優先度低」といった操作ボタンを示した画像１６３〜１６５から１つの画像が選択されたことを検知する。
【０１３２】
「削除」の操作ボタン１６３は、一覧表から上記選択された単語を削除するために用いる。情報処理装置１０が、ユーザの操作によって「削除」が選択されたことを検知すると、単語編集画面１５Ａにおいて当該単語を非表示とする。
【０１３３】
「優先度高」の操作ボタン１６４は、上記選択された単語の優先度を、一つ上に表示した単語の優先度よりも高くするために用いる。情報処理装置１０は、ユーザの操作によって「優先度高」が選択されたことを検知すると、単語編集画面１５Ａにおいて一つ上に表示された単語と位置が入れ替わるように当該選択された単語を表示させる。図９の例で説明すると、情報処理装置１０は、ユーザの操作によって単語Ｗ２０が選択されたことを検知した上で、優先度高がさらに選択されたことを検知すると、単語Ｗ２０と単語Ｗ２１との位置を入れ替えて表示する。「優先度低」の操作ボタン１６５は、上記選択された単語の単語優先度を、一つ下に表示した単語の単語優先度よりも低くするために用いられる。
【０１３４】
「次」の操作ボタン１６６および「前」の操作ボタン１６７は、単語編集画面１５Ａにおける表示領域１６１に表示するコンテンツＤＡ１の部分を変更するための操作を受け付けるために用いられる。たとえば、情報処理装置１０は、ユーザの操作により「次」が選択されたことを検知すると、表示中のページの次ページを表示領域１６１に表示する。また、情報処理装置１０は、ユーザの操作により「前」が選択されたことを検知すると、前ページを表示領域１６１に表示する。
【０１３５】
単語情報ＤＡ３は、単語の出現位置の情報を含んでいる。このため、情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１全体における、表示画面中の左側の表示領域１６１に表示中のコンテンツの位置をもとに、表示画面中の右側の表示領域１６２に表示する単語を表示する。
【０１３６】
ここで、コンテンツＤＡ１のコンテンツの一部が表示されている場合を例に挙げて説明する。表示画面に表示する単語の一覧表は、並列して表示する部分コンテンツの中に含まれる単語である。たとえば、表示中のコンテンツＤＡ１の位置のoffset値が０から３０である場合は、情報処理装置１０は、単語の出現位置が０から３０までの単語を優先度順に並べて表示する。「次」の操作ボタン１６６、「前」の操作ボタン１６７が押されるなどして、コンテンツの表示位置が変わると、情報処理装置１０は、当該位置にあわせて単語の一覧表を更新する。
【０１３７】
ユーザは、表示中の部分コンテンツの中に出現する単語を編集することで、意図的に印象付けたい単語の単語優先度を上位にすることができる。提供する情報サービスは、単語に基づいて決められるが、その際、単語優先度の高い単語ほど優先される。ある単語Ａに関連する分野のサービスよりも、ある単語Ｂに関連する分野のサービスを優先させたい場合は、単語Ａよりも単語Ｂの優先度が高くなるように編集することにより、ユーザは、表示を調節することができる。
【０１３８】
また、表示中の部分コンテンツの内容から、印象的な単語の優先度がより高くなるように編集することにより、視聴するユーザにとって印象的な単語に即した情報サービスを抽出することができる。このため、ユーザに効果的な情報サービスを提供することが可能になる。
【０１３９】
このように、表示中のコンテンツＤＡ１に含まれる単語を抽出し、その優先度を編集できることは、表示中のコンテンツＤＡ１に関する情報サービスをユーザに提供する上で、有効なことである。
【０１４０】
＜サービス編集＞
次に、サービス優先度を編集する方法について説明する。まず、表示制御部１０５は、入力装置１１を介して予め定められた指令を受け付けたことに基づき、サービス名（特定情報）と当該サービス優先度とを対応付けた一覧表（以下、「サービス一覧表」と称する）を表示装置１５に表示させる。編集部１１３は、サービス一覧表が表示された状態において、入力装置１１を介した外部入力に基づき、サービス優先度を編集する。編集部１１３は、当該サービス優先度の編集として、優先度の変更、優先度の削除などを行なう。
【０１４１】
具体的には、表示制御部１０５は、サービス優先度を編集するためにサービスの一覧表を作成する。出力部１０６は、作成されたサービス一覧表を表示装置１５に出力する。表示装置１５は、サービス一覧表を表示する。ユーザが優先度を変更したり等のサービス一覧表を編集するための編集情報は、入力受付部１０１で受け付ける。入力受付部１０１が編集情報を受け付けると、第１抽出部１０２は、第１記憶装置１３に格納されているサービスメタ情報を変更する。
【０１４２】
図１０は、サービス一覧表を編集するための編集画面（以下、「サービス編集画面」と称する）の例を示した図である。図１０を参照して、サービス編集画面１５Ｂでは、表示領域１７１にコンテンツＤＡ１が表示されている。また、サービス編集画面１５Ｂでは、表示領域１７２に、当該コンテンツＤＡ１と並列して表示する情報サービスとしてサービス＿０、サービス＿１とが表示されている。これらのコンテンツＤＡ１、サービス＿０、サービス＿１は、ユーザのコンテンツ視聴時において表示装置１５に表示される。
【０１４３】
サービス編集画面１５Ｂでは、情報処理装置１０は、サービス一覧表１７４をサービス優先度順に表示する。図１０の例では、一覧の中のサービス＿２が選択されており、かつ当該選択中のサービス＿２を表示領域１７５に表示した状態を示している。
【０１４４】
情報処理装置１０は、サービス＿０、サービス＿１のサービス優先度が高いため、これらの情報サービスを表示している。たとえば、他の情報サービスを提示したい場合は、一覧表の並びを変更することによって提供するサービスを変更することができる。以下、当該処理について具体的に説明する。
【０１４５】
情報処理装置１０は、サービス＿２が選択された状態で、「優先度高」の操作ボタンが選択されたことを検知した場合、選択された情報サービスの優先度を上げる。たとえば、情報処理装置１０は、「優先度高」の操作ボタンが一回選択（操作）されたことを検知すると、一つ優先度の順位を上げる。情報処理装置１０は、「優先度高」の操作ボタンが連続して選択され続けていることを検知すると、表示装置１５に情報サービスが表示される順位まで優先度を高くする。この処理により、情報処理装置１０は、現在提供中の情報サービスを、選択中の情報サービスによって更新する。たとえば、サービス＿１よりもサービス＿２の優先度を高くすると、情報処理装置１０は、現在表示中のサービス＿１の画像をサービス＿２の画像に変更する。
【０１４６】
このようにして、情報処理装置１０は、ユーザに提供する情報サービスを変更することができる。情報処理装置１０は、上述したように、表示中のコンテンツに含まれる単語を特定し、単語に関連づけられた情報サービスの中で優先度の高いものから優先してサービスを提供する。しかしながら、提供される情報サービスをユーザが変更したい場合は、上述したように、ユーザはサービス編集画面１５Ｂで編集を行なえばよい。
【０１４７】
＜制御構造＞
図１１は、情報処理装置１０の表示制御を説明するためのフローチャートである。図１１を参照して、情報処理装置１０は、ステップＳ２において、コンテンツを表示させる指示を、入力装置１１を介して受け付けたか否かを判断する。情報処理装置１０は、指示を受け付けたと判断した場合（ステップＳ２においてＹＥＳ）、ステップＳ４においてコンテンツ表示制御を行なう。
【０１４８】
ステップＳ６において、情報処理装置１０は、ページめくり操作を受け付けたか否かを判断する。情報処理装置１０は、ページめくり操作を受け付けたと判断した場合（ステップＳ６においてＹＥＳ）、ステップＳ８において表示中のコンテンツのうち表示対象箇所を変更する。たとえば、情報処理装置１０は、１ページ分だけ表示される内容を更新する。ステップＳ１０において、情報処理装置１０は、表示する外部情報についても更新する。情報処理装置１０は、ページめくり操作を受け付けていないと判断した場合（ステップＳ６においてＮＯ）、処理を終了する。
【０１４９】
情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１を表示させる指示を受け付けていないと判断した場合（ステップＳ２においてＮＯ）、ステップＳ１２において、コンテンツを格納させる指示を受け付けたか否かを判断する。情報処理装置１０は、指示を受け付けたと判断した場合（ステップＳ１２においてＹＥＳ）、当該コンテンツを第１記憶装置１３に格納する。
【０１５０】
情報処理装置１０は、コンテンツを格納させる指示を受け付けていないと判断した場合（ステップＳ１２においてＮＯ）、ステップＳ１６において、編集情報を受け付けたか否かを判断する。情報処理装置１０は、編集情報を受け付けたと判断した場合（ステップＳ１６においてＹＥＳ）、ステップＳ１８において、単語一覧表またはサービス一覧表の編集処理を行なう。情報処理装置１０は、編集情報を受け付けていないと判断した場合（ステップＳ１６においてＮＯ）、処理を終了する。
【０１５１】
図１２は、図１１のステップＳ４の詳細を示したフローチャートである。図１２を参照して、情報処理装置１０は、ステップＳ４０２において、コンテンツを第１記憶装置１３から読み出す。ステップＳ４０４において、情報処理装置１０は、当該読み出したコンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する。ステップＳ４０６において、情報処理装置１０は、抽出した単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられたサービス名を、サービスメタ情報から抽出する。
【０１５２】
ステップＳ４０８において、情報処理装置１０は、抽出したサービス名によって特定される外部情報を外部装置５から取得する。ステップＳ４１０において、情報処理装置１０は、コンテンツの表示に伴い上記取得された単語と同一の単語を表示装置１５に表示させるとき、さらに、上記取得された外部情報に基づく画像を表示装置１５に表示する。
【０１５３】
図１３は、単語編集またはサービス編集時の処理を説明するためのフローチャートである。情報処理装置１０は、ステップＳ５０２において、情報処理装置１０は、「削除」の操作ボタンを示した画像が選択されたか否かを判断する。情報処理装置１０は、当該画像が選択されたと判断した場合（ステップＳ５０２においてＹＥＳ）、ステップＳ５０４において、選択されている単語またはサービス名を表示装置１５の表示画面上から削除する。
【０１５４】
情報処理装置１０は、「削除」の操作ボタンを示した画像が選択されていないと判断した場合（ステップＳ５０２においてＮＯ）、ステップＳ５０６において、「優先度高」の操作ボタンを示した画像が選択されたか否かを判断する。情報処理装置１０は、当該画像が選択されたと判断した場合（ステップＳ５０６においてＹＥＳ）、ステップＳ５０８において、選択されている単語またはサービス名の優先度を高くする。
【０１５５】
情報処理装置１０は、「優先度高」の操作ボタンを示した画像が選択されていないと判断した場合（ステップＳ５０６においてＮＯ）、ステップＳ５１０において、「優先度低」の操作ボタンを示した画像が選択されたか否かを判断する。情報処理装置１０は、当該画像が選択されたと判断した場合（ステップＳ５１０においてＹＥＳ）、ステップＳ５１２において、選択されている単語またはサービス名の優先度を低くする。
【０１５６】
情報処理装置１０は、「優先度低」の操作ボタンを示した画像が選択されていないと判断した場合（ステップＳ５１０においてＮＯ）、ステップＳ５１４において、「次」の操作ボタンを示した画像が選択されたか否かを判断する。情報処理装置１０は、当該画像が選択されたと判断した場合（ステップＳ５１４においてＹＥＳ）、ステップＳ５１６において、表示中のコンテンツのうち表示対象箇所を次ページの箇所に変更する。ステップＳ５１８において、情報処理装置１０は、表示する単語またはサービス名を更新する。
【０１５７】
情報処理装置１０は、「次」の操作ボタンを示した画像が選択されていないと判断した場合（ステップＳ５１４においてＮＯ）、ステップＳ５２０おいて、「前」の操作ボタンを示した画像が選択されたか否かを判断する。情報処理装置１０は、当該画像が選択されたと判断した場合（ステップＳ５２０においてＹＥＳ）、ステップＳ５２２において、表示中のコンテンツのうち表示対象箇所を前ページの箇所に変更する。ステップＳ５２４において、情報処理装置１０は、表示する単語またはサービス名を更新する。
【０１５８】
情報処理装置１０は、「前」の操作ボタンを示した画像が選択されていないと判断した場合（ステップＳ５２０においてＮＯ）、処理を終了する。
【０１５９】
＜変形例＞
（嗜好情報に基づく単語優先度の設定）
情報処理装置１０は、ユーザの嗜好を示した嗜好情報を外部から取得できる場合には、第１設定部１１１は、第１抽出部１０２によって抽出された単語の単語優先度を嗜好情報に基づいて設定してもよい。なお、この場合、第２抽出部１０３は、サービスメタ情報ＤＡ２において優先度の高い単語に関連付けられたサービス名を抽出する。
【０１６０】
嗜好情報が、たとえば、「花」、「歴史」など、ユーザの興味のある単語やジャンル名などのテキスト情報で表現されている場合は、情報処理装置１０は、嗜好情報と一致する単語の優先度は高く設定する。ユーザの嗜好情報は、入力装置１１から入力され、第１記憶装置１３で記憶される。嗜好情報は、ユーザが視聴したコンテンツの履歴から蓄積されてもよい。情報処理装置１０は、ユーザがコンテンツを視聴する際に、コンテンツの解析で抽出された単語をユーザの嗜好情報として蓄積しておき、優先度の設定に利用してもよい。
【０１６１】
（コンテンツ検索）
コンテンツから抽出された単語は、コンテンツの検索に利用してもよい。以下、このようにコンテンツから抽出された単語を用いてコンテンツを検索する情報処理装置の構成について説明する。
【０１６２】
図１４は、情報処理装置１０Ａのブロックを示した図である。図１４を参照して、情報処理装置１０Ａは、入力装置１１と、制御部１２Ａと、第１記憶装置１３と、第２記憶装置１４と、表示装置１５とを備える。制御部１２Ａは、制御部１２（図５参照）が備える各ブロックの他に検索部１０９を備える。なお、図１３においては、制御部１２に含まれている各ブロックは説明の便宜上、図示していない。
【０１６３】
上述したように、第１記憶装置１３は、複数のコンテンツを格納している。検索部１０９は、入力装置１１を介して入力された文字と上記抽出された単語とが一致するコンテンツを複数のコンテンツから検索する。
【０１６４】
表示制御部１０５は、コンテンツが検索されたことに基づき、当該検索されたコンテンツと、上記一致した単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられたサービス名（特定情報）によって特定される外部情報に基づく画像とを、表示装置１５に表示させる。
【０１６５】
また、コンテンツは、上記のようにコンテンツの検索に用いるデータを格納する領域を含んでいることが好ましい。また、情報処理装置１０Ａは、単語が抽出されたことに基づき、当該単語を上記領域に格納することが好ましい。
【０１６６】
このようなコンテンツの検索について、より具体的に説明すると以下のとおりである。文字を入力することによってコンテンツの検索を行なう場合、入力した文字と、一致した文字を含むコンテンツを抽出する必要がある。検索の精度をあげるためには、入力した文字がコンテンツの内容により即したコンテンツを抽出するべきである。たとえば、入力文字が「歴史」の場合、単に「歴史」の単語を含むコンテンツを抽出するよりも、コンテンツの内容が「歴史」をテーマにしたコンテンツの方が好ましい。
【０１６７】
このことから、情報処理装置１０Ａは、設定した優先度に基づき、コンテンツの中から単語優先度の高い単語を抽出し、検索時の入力文字と一致する単語を判別するための検索用単語として格納しておく。これによって、単語優先度の高い単語は、コンテンツの特徴を表す単語である可能性が高いことから、入力文字の意味に即した、精度の高いコンテンツを検索できる。
【０１６８】
〔実施の形態２〕
本発明に係るネットワークシステムの他の実施態様について、図１５から図１７を参照して説明すると以下のとおりである。
【０１６９】
＜ネットワークシステムの概要＞
図１５は、ネットワークシステム１Ａの概要を示した図である。図１５を参照して、ネットワークシステム１Ａは、通信システム９と外部装置５とを含む。通信システム９と外部装置５とはネットワークを介して互いに接続されている。通信システム９は、端末装置９Ａとサーバ装置９Ｂとを含む。端末装置９Ａとサーバ装置９Ｂとは、ネットワークを介して互いに接続されている。
【０１７０】
通信システム９は、実施の形態１の情報処理装置１０の機能を、端末装置９Ａとサーバ装置９Ｂとに分けた構成である。以下、端末装置９Ａの構成と、サーバ装置９Ｂの構成とについて説明する。
【０１７１】
＜端末装置＞
図１６は、主として端末装置９Ａの機能ブロックを示した図である。図１６を参照して、端末装置９Ａは、入力装置１１と、制御部１２Ｂと、第１記憶装置１３と、第２記憶装置１４と、表示装置１５とを備える。
【０１７２】
第１記憶装置１３は、複数のコンテンツＤＡ１を格納している。実施の形態１とは異なり、第１記憶装置１３は、サービスメタ情報ＤＡ２（図６参照）を格納していない。なお、サービスメタ情報ＤＡ２は、サーバ装置９Ｂが格納している。
【０１７３】
制御部１２Ｂは、入力受付部１０１と、抽出部１０２Ａと、取得部１０４と、表示制御部１０５と、出力部１０６と、第１特定部１０７と、推定部１０８と、生成部１１０と、第１設定部１１１と、第２設定部１１２と、変更部１１３と、第２特定部１１４と、対応付け部１１５と、送信部１１６と、受信部１１７とを備えている。つまり、制御部１２Ｂは、第１抽出部１０２の代わりに抽出部１０２Ａを備えている点、第２抽出部１０３を備えていない点、および送信部１１６と受信部１１７とを備えている点において、実施の形態１の制御部１２とは異なる。
【０１７４】
抽出部１０２Ａは、コンテンツＤＡ１から抽出した単語情報ＤＡ３（図７参照）を送信部１１６に送信する点を除き、実施の形態１の第１抽出部１０２と同じ機能を実行する。
【０１７５】
送信部１１６は、抽出部１０２Ａが抽出した単語を含んだ上記単語情報ＤＡ３を、サーバ装置９Ｂに送信する。
【０１７６】
受信部１１７は、サーバ装置９Ｂからサービス名（特定情報）を受信する。より詳しくは、抽出された単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられたサービス名（特定情報）を、サーバ装置９Ｂから受信する。さらに詳しくは、単語情報にサービス名を関連付けた後の単語情報（図７参照）をサーバ装置９Ｂから受信する。受信部１１７は、受信したサービス名を取得部１０４に送る。なお、取得部１０４は、上記サービス名によって特定される外部情報を外部装置５から取得する。取得部１０４は、当該取得した外部情報を第１記憶装置１３に格納する。
【０１７７】
以上のように、端末装置９Ａは、コンテンツＤＡ１から単語を抽出する。端末装置９Ａは、当該単語を含んだ単語情報ＤＡ３をサーバ装置９Ｂに送信することに基づき、サーバ装置９０からサービス名を受信する。このように、端末装置９Ａは、「抽出した単語に基づいて、サービス名をサービスメタ情報から抽出する」といった処理は行なわない。
【０１７８】
＜サーバ装置＞
図１７は、主としてサーバ装置９Ｂの機能ブロックを示した図である。図１７を参照して、サーバ装置９Ｂは、制御部３１と、記憶装置３２とを含む。制御部３１は、受信部３０１と、抽出部３０２と、送信部３０３とを含む。記憶装置３２は、サービスメタ情報ＤＡ２を格納している。
【０１７９】
受信部３０１は、端末装置９Ａにおいて抽出された単語を含む単語情報ＤＡ３を端末装置９Ａから受信する。抽出部３０２は、上記受信した単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられたサービス名を、サービスメタ情報ＤＡ２から抽出する。送信部３０３は、抽出したサービス名を端末装置９Ａに送信する。より詳しくは、送信部３０３は、受信した単語情報にサービス名を関連付けた後の単語情報を端末装置９Ａに送信する。
【０１８０】
このような、端末装置９Ａとサーバ装置９Ｂとを備えた通信システム９によっても、実施の形態１の情報処理装置１０と同様に、端末装置９Ａにおいて情報サービスを提供することができる。
【０１８１】
また、サーバ装置９Ｂにおいてサービスメタ情報ＤＡ２を収集することで、端末装置９Ａはサービスメタ情報を保持する必要がない。このため、端末装置９Ａは、大容量のデータを扱う必要がない。
【０１８２】
上記においては、端末装置９Ａは、必要なサービスの本体データを外部装置５から取得する構成を例に挙げて説明した。しかしながら、このような構成に限定されず、サーバ装置９Ｂから端末装置９Ａに単語情報にサービスを関連づけた後の単語情報を送信する際に、サーバ装置９Ｂが、本体データを付与して端末装置９Ａに送信する構成としてもよい。このような構成は、サーバ装置が外部情報を取得する取得部を備えておくか、あるいは、サーバ装置９Ｂの記憶装置３２に本体データを予め格納しておくことで実現できる。
【０１８３】
＜付記＞
（１）制御部１２は、サービスメタ情報と、サービス優先度と、サービスメタ情報に含まれる単語の出現位置の情報から、コンテンツの閲覧中に情報サービスを提示するタイミングを指定する。タイミングを指定するとは、抽出された各単語に情報サービスを関連づけておき、ユーザの閲覧時に単語が表示されていると同時に情報サービスを提示するように、単語の出現位置から情報サービスを提示するタイミングを指定することをいう。
【０１８４】
表示制御部１０５は、コンテンツと、コンテンツの表示位置と、サービスの本体データと、単語に関連づけられたサービス名とから、コンテンツの表示時に、指定されたタイミングで情報サービスを提供するように表示制御、および表示データの作成を行なう。表示制御部１０５が作成した表示データは、出力部１０６から出力され表示装置１５で表示される。表示装置１５は、表示データに従い、コンテンツと情報サービスを並列して表示する。
【０１８５】
情報処理装置は、外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる情報処理装置であって、テキスト情報を含むコンテンツと、上記外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを上記特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを格納した記憶装置と、上記コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する第１抽出部と、上記抽出された単語を上記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた上記特定情報を、上記関連付け情報から抽出する第２抽出部と、上記抽出された特定情報により特定される上記外部情報を上記外部装置から取得する取得部とを備える。情報処理装置は、上記コンテンツにおける上記抽出された単語の位置に基づいて、上記取得された上記外部情報に基づく画像を上記表示装置に表示させるタイミングを決定する。また、情報処理装置は、上記コンテンツとともに、上記決定されたタイミングで上記画像を上記表示装置に表示させる。
【０１８６】
（２）今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【０１８７】
１ ネットワークシステム、１Ａ ネットワークシステム、５ 外部装置、９ 通信システム、９Ａ 端末装置、９Ｂ サーバ装置、１０ 情報処理装置、１０Ａ 情報処理装置、１０Ｂ 端末装置、１１ 入力装置、１２ 制御部、１２Ａ 制御部、１２Ｂ 制御部、１３ 第１記憶装置、１４ 第２記憶装置、１５ 表示装置、３１ 制御部、３２ 記憶装置、９０ サーバ装置、１０１ 入力受付部、１０２ 第１抽出部、１０２Ａ 第１抽出部、１０３ 第２抽出部、１０４ 取得部、１０５ 表示制御部、１０６ 出力部、１０７ 第１特定部、１０８ 推定部、１０９ 検索部、１１０ 生成部、１１１ 第１設定部、１１２ 第２設定部、１１３ 変更部、１１４ 第２特定部、１１５ 対応付け部、１１６ 送信部、１１７ 受信部、３０１ 受信部、３０２ 抽出部、３０３ 送信部、ＤＡ１ コンテンツ、ＤＡ２ サービスメタ情報、ＤＡ３ 単語情報、Ｐ１ 非テキスト情報。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、情報処理装置、端末装置、サーバ装置、通信システム、表示制御方法、プログラム、およびコンピュータ読取り可能な記録媒体に関する。特に、コンテンツの表示に用いる、情報処理装置、端末装置、サーバ装置、通信システム、表示制御方法、プログラム、およびコンピュータ読取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、広告を示した広告情報を、表示装置で表示中の情報（以下、「主情報」と称する）に付加して、当該表示装置で表示する装置が知られている。この場合、広告の効果を高めるために、付加する広告情報は上記主情報に関連していることが好ましい。
【０００３】
特許文献１には、広告情報を本体情報（つまり主情報）に付加して提供する広告情報提供システムが開示されている。当該広告情報提供システムは、コンテンツサーバを用いて画像プリント、Ｗｅｂページ、電子メール等の各種情報配信を行なうシステムであって、情報の送信者などの顧客情報や配信されるべき情報に含まれる画像や文章の内容等に関する情報から最も適切な広告情報を選択して配信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００１−２８２８０８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかし、特許文献１のシステムでは、主情報に関連する情報に基づいて広告情報を選択するだけであり、ユーザの主情報の閲覧の態様にあわせて広告情報を表示することができない。なお、「閲覧の態様」とは、ページをめくったり、スクロールを行なったり、ズーミングなど、ユーザが主情報の中で注目する部分を変更することである。
【０００６】
特許文献１のシステムでは、主情報の一部の情報である部分情報の内容に即した広告を表示することができない。また、特許文献１のシステムは、主情報全体に関連する情報から広告情報を抽出する。このため、主情報が新聞や雑誌などのように複数の話題から構成される場合、特許文献１のシステムでは、内容に即した広告情報を表示できない場合がある。
【０００７】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、主情報であるコンテンツの内容に即した情報をより効果的に表示可能とする情報処理装置、端末装置、サーバ装置、通信システム、表示制御方法、プログラム、およびコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明のある局面に従うと、情報処理装置は、外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる情報処理装置であって、テキスト情報を含むコンテンツと、外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを格納した記憶装置と、コンテンツを表示装置に表示させる表示制御手段と、コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する第１抽出手段と、抽出された単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、関連付け情報から抽出する第２抽出手段と、抽出された特定情報によって特定される外部情報を外部装置から取得する取得手段とを備える。表示制御手段は、コンテンツを複数の部分に分けて表示装置に表示させ、コンテンツの一部分を表示装置に表示させたことに伴い抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、さらに、第１の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像を前記表示装置に表示させる。表示制御手段は、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更させる指令に基づき、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更する。表示制御手段は、表示させるコンテンツの部分の変更に伴い抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、表示装置に表示させる外部情報に基づく画像を、第２の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像に変更する。
【０００９】
好ましくは、表示制御手段は、コンテンツの一部分を表示装置において表示させたことに基づき、コンテンツの全体における一部分の位置を判断する。情報処理装置は、コンテンツにおける抽出された単語の位置を特定する第１特定手段と、位置の判断結果と特定された単語の位置とに基づき、抽出した単語と同一の単語のうち、表示されている単語を推定する推定手段とをさらに備える。表示制御手段は、単語が推定されたことに基づき、推定された単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像を、表示装置に表示させる。
【００１０】
好ましくは、情報処理装置は、抽出された単語の優先度を、予め定められた規則に基づいて設定する第１設定手段をさらに備える。第２抽出手段は、抽出された単語が複数存在する場合、関連付け情報において優先度の高い単語に関連付けられた特定情報を抽出する。
【００１１】
好ましくは、第１設定手段は、単語毎の抽出回数に応じた情報に基づいて、優先度を設定する。
【００１２】
好ましくは、コンテンツは、当該コンテンツのデータ構造および／またはコンテンツの表示方法を定義した構造情報を含む。第１設定手段は、構造情報に基づいて、優先度を設定する。
【００１３】
好ましくは、コンテンツは、複数の部分コンテンツとして構成されている。情報処理装置は、コンテンツ全体における単語毎の抽出回数と、各部分コンテンツにおける単語毎の抽出回数とに基づき、抽出された単語についての当該各部分コンテンツにおける重要度を示す情報を生成する生成手段をさらに備える。第１設定手段は、生成された重要度を示す情報に基づき、部分コンテンツ毎に各単語の優先度を設定する。
【００１４】
好ましくは、各キーワード情報には、少なくとも１つのキーワードが示されている。情報処理装置は、抽出された単語の優先度に基づいて、当該単語を含むキーワード情報に関連付けられた特定情報の優先度を設定する第２設定手段をさらに備える。取得手段は、優先度の高い特定情報により特定される外部情報を外部装置から取得する。
【００１５】
好ましくは、各キーワード情報には、少なくとも１つのキーワードが示されている。情報処理装置は、キーワードの数に応じて、各特定情報の優先度を設定する第２設定手段をさらに備える。取得手段は、優先度の高い特定情報により特定される外部情報を外部装置から取得する。
【００１６】
好ましくは、表示制御手段は、入力装置を介して予め定められた指令を受け付けたことに基づき、コンテンツをスクロール表示、次ページ表示、あるいは前ページ表示をする。指令を受け付ける度に、推定手段は推定を行なう。
【００１７】
好ましくは、第２抽出手段は、入力装置を介して表示装置に表示されているコンテンツの一部分における一領域を指定する指令を受け付けたことに基づき、指定された一領域、または指定された一領域を中心とした予め定められた範囲に表示されている単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、関連付け情報から抽出する。
【００１８】
好ましくは、表示制御手段は、入力装置を介して予め定められた指令を受け付けたことに基づき、抽出された単語と当該単語の優先度とを対応付けた一覧表をコンテンツとともに表示装置に表示させる。情報処理装置は、一覧表が表示された状態において、入力装置を介した外部入力に基づき優先度を編集する編集手段をさらに備える。
【００１９】
好ましくは、コンテンツは、さらに非テキスト情報を含む。情報処理装置は、抽出された単語のうち、非テキスト情報の周囲の単語を特定する第２特定手段と、非テキスト情報に特定された単語を対応付ける対応付け手段とをさらに備える。表示制御手段は、非テキスト情報を表示装置に表示させる場合、当該非テキスト情報に対応付けられた単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像を、表示装置に表示させる。
【００２０】
好ましくは、情報処理装置は、抽出された単語の優先度を、予め定められた規則に基づいて設定する第１設定手段をさらに備える。第２抽出手段は、抽出された単語が複数存在する場合、関連付け情報において優先度の高い単語に関連付けられた特定情報を抽出する。第１設定手段は、対応付けられた単語の優先度を設定された優先度よりも高くする処理をさらに行なう。
【００２１】
好ましくは、表示制御手段は、入力装置を介して予め定められた指令を受け付けたことに基づき、特定情報と当該特定情報の優先度とを対応付けた一覧表をコンテンツとともに表示装置に表示させる。情報処理装置は、一覧表が表示された状態において、入力装置を介した外部入力に基づき優先度を編集する編集手段をさらに備える。
【００２２】
好ましくは、記憶装置は、ユーザの嗜好を示した嗜好情報を格納している。情報処理装置は、抽出された単語の優先度を、嗜好情報に基づいて設定する第１設定手段をさらに備える。第２抽出手段は、抽出された単語が複数存在する場合、関連付け情報において優先度の高い単語に関連付けられた特定情報を抽出する。
【００２３】
好ましくは、記憶装置は、複数の前記コンテンツを格納している。情報処理装置は、入力装置を介して入力された文字と抽出された単語とが一致するコンテンツを複数のコンテンツから検索する検索手段をさらに備える。表示制御手段は、コンテンツが検索されたことに基づき、当該検索されたコンテンツと、抽出された単語のうち一致した単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像とを、表示装置に表示させる。
【００２４】
好ましくは、コンテンツは、検索に用いるデータを格納する領域を含む。情報処理装置は、単語が抽出されたことに基づき、当該単語を当該領域に格納する。
【００２５】
本発明の他の局面に従うと、情報処理装置は、外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる情報処理装置であって、テキスト情報を含むコンテンツと、外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを特定情報毎に関連付けた関連付け情報と、複数の外部情報とを格納した記憶装置と、コンテンツを表示装置に表示させる表示制御手段と、コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する第１抽出手段と、抽出された単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、関連付け情報から抽出する第２抽出手段とを備える。表示制御手段は、コンテンツを複数の部分に分けて表示装置に表示させ、コンテンツの一部分を表示装置に表示させたことに伴い抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、さらに、第１の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像を表示装置に表示させる。表示制御手段は、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更させる指令に基づき、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更する。表示制御手段は、表示させるコンテンツの部分の変更に伴い抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、表示装置に表示させる外部情報に基づく画像を、第２の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像に変更する。
【００２６】
本発明のさらに他の局面に従うと、端末装置は、外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる端末装置であって、テキスト情報を含むコンテンツを格納した記憶装置と、コンテンツを表示装置に表示させる表示制御手段と、コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する抽出手段と、抽出された単語を、サーバ装置に送信する送信手段と、抽出された単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、サーバ装置から受信する受信手段と、受信した特定情報によって特定される外部情報を外部装置から取得する取得手段とを備える。表示制御手段は、コンテンツを複数の部分に分けて表示装置に表示させ、コンテンツの一部分を表示装置に表示させたことに伴い抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、さらに、第１の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像を表示装置に表示させる。表示制御手段は、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更させる指令に基づき、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更する。表示制御手段は、表示させるコンテンツの部分の変更に伴い抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、表示装置に表示させる外部情報に基づく画像を、第２の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像に変更する。
【００２７】
本発明のさらに他の局面に従うと、サーバ装置は、端末装置と通信可能なサーバ装置であって、外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを格納した記憶装置と、端末装置において抽出された単語を端末装置から受信する受信手段と、受信した単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、関連付け情報から抽出する抽出手段と、抽出された特定情報を端末装置に送信する送信手段とを備える。
【００２８】
本発明のさらに他の局面に従うと、通信システムは、外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる端末装置と、端末装置と通信可能なサーバ装置とを備える通信システムである。端末装置は、テキスト情報を含むコンテンツを格納した記憶装置と、コンテンツを表示装置に表示させる表示制御手段と、コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する抽出手段と、抽出された単語を、サーバ装置に送信する第１送信手段とを備える。サーバ装置は、外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを格納した記憶装置と、端末装置において抽出された単語を当該端末装置から受信する第１受信手段と、受信した単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、関連付け情報から抽出する抽出手段と、抽出された特定情報を端末装置に送信する第２送信手段とを備える。端末装置は、特定情報をサーバ装置から受信する第２受信手段と、受信した特定情報によって特定される外部情報を外部装置から取得する取得手段とをさらに備える。表示制御手段は、コンテンツを複数の部分に分けて表示装置に表示させ、コンテンツの一部分を表示装置に表示させたことに伴い抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、さらに、第１の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像を表示装置に表示させる。表示制御手段は、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更させる指令に基づき、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更し、表示させるコンテンツの部分の変更に伴い抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、表示装置に表示させる外部情報に基づく画像を、第２の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像に変更する。
【００２９】
本発明のさらに他の局面に従うと、表示制御方法は、外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる表示制御方法であって、テキスト情報を含むコンテンツと、外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを記憶装置に格納するステップと、記コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出するステップと、抽出された単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、関連付け情報から抽出するステップと、抽出された特定情報によって特定される外部情報を外部装置から取得するステップと、コンテンツを複数の部分に分けて表示装置に表示させるステップと、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更させる指令に基づき、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更するステップとを備える。表示させるステップは、コンテンツの一部分を表示装置に表示させたことに伴い抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、さらに、第１の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像を表示装置に表示させるステップと、表示させるコンテンツの部分の変更に伴い抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、表示装置に表示させる外部情報に基づく画像を、第２の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像に変更するステップとを含む。
【００３０】
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる情報処理装置を制御するためのプログラムであって、テキスト情報を含むコンテンツと、外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを記憶装置に格納するステップと、コンテンツを表示装置に表示させるステップと、コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出するステップと、抽出された単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、関連付け情報から抽出するステップと、抽出された特定情報によって特定される外部情報を外部装置から取得するステップと、コンテンツを複数の部分に分けて表示装置に表示させるステップと、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更させる指令に基づき、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更するステップとを、情報処理装置に実行させる。表示させるステップは、コンテンツの一部分を表示装置に表示させたことに伴い抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、さらに、第１の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像を表示装置に表示させるステップと、表示させるコンテンツの部分の変更に伴い抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、表示装置に表示させる外部情報に基づく画像を、第２の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像に変更するステップとを含む。
【００３１】
本発明のさらに他の局面に従うと、コンピュータ読取り可能な記録媒体は、外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる情報処理装置において実行可能なプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、プログラムは、テキスト情報を含むコンテンツと、外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを記憶装置に格納するステップと、コンテンツを表示装置に表示させるステップと、コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出するステップと、抽出された単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報を、関連付け情報から抽出するステップと、抽出された特定情報によって特定される外部情報を外部装置から取得するステップと、コンテンツを複数の部分に分けて表示装置に表示させるステップと、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更させる指令に基づき、表示装置に表示させるコンテンツの部分を変更するステップとを、情報処理装置に実行させる。表示させるステップは、コンテンツの一部分を表示装置に表示させたことに伴い抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、さらに、第１の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像を表示装置に表示させるステップと、表示させるコンテンツの部分の変更に伴い抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を表示装置に表示させるとき、表示装置に表示させる外部情報に基づく画像を、第２の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた特定情報によって特定される外部情報に基づく画像に変更するステップとを含む。
【発明の効果】
【００３２】
コンテンツの内容に即した情報をより効果的に表示可能となるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００３３】
【図１】ネットワークシステムの概要を示した図である。
【図２】情報処理装置の動作の概要を説明するための図である。
【図３】情報処理装置の動作概要を説明するための他の図である。
【図４】情報処理装置を構成するコンピュータシステムの内部構成を示した図である。
【図５】主として情報処理装置の機能ブロックを示した図である。
【図６】サービスメタ情報を示した図である。
【図７】単語情報を示した図である。
【図８】コンテンツの構造情報を持つテキスト情報のデータを示した図である。
【図９】単語一覧表の編集画面の例を示した図である。
【図１０】サービス一覧表を編集するための編集画面の例を示した図である。
【図１１】情報処理装置の表示制御を説明するためのフローチャートである。
【図１２】図１１のステップＳ４の詳細を示したフローチャートである。
【図１３】単語編集またはサービス編集時の処理を説明するためのフローチャートである。
【図１４】他の情報処理装置のブロックを示した図である。
【図１５】他のネットワークシステムの概要を示した図である。
【図１６】主として端末装置の機能ブロックを示した図である。
【図１７】主としてサーバ装置の機能ブロックを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【００３４】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【００３５】
〔実施の形態１〕
本発明に係るネットワークシステムの一実施態様について、図１から図１３を参照して説明すると以下のとおりである。
【００３６】
＜ネットワークシステムの概要＞
図１は、ネットワークシステム１の概要を示した図である。図１を参照して、ネットワークシステム１は、情報処理装置１０と、外部装置５とを含む。情報処理装置１０と外部装置５とはネットワークを介して互いに接続されている。
【００３７】
外部装置５は、たとえば、広告サービス、辞書サービス、商品購入サービス、検索サービス、地図サービス、天気予報サービス、ニュース提供サービス等の様々な情報サービスを実行するためのデータ（外部情報）を格納している。情報処理装置１０は、ネットワークを介して、外部装置５から上記外部情報を取得する。情報処理装置１０は、取得した外部情報を予め定められたタイミングで表示する。
【００３８】
（情報処理装置の動作概要）
図２は、情報処理装置１０の動作の概要を説明するための図である。図２を参照して、情報処理装置１０は、表示装置１５の表示領域１５１にコンテンツＤＡ１を表示する。コンテンツＤＡ１は、少なくともテキスト情報を含む。情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１から単語（たとえば、Ｗ１０〜Ｗ１４）を抽出する。情報処理装置１０は、抽出した単語（たとえば、単語Ｗ１０、Ｗ１３）に関連する情報サービス（サービス＿０、サービス＿１）を、外部装置５から取得する。情報処理装置１０は、取得した情報サービスに基づく画像を表示装置１５に表示する。情報処理装置１０は、たとえば、サービス＿０に基づく画像を表示領域１５２に表示し、サービス＿１に基づく画像を表示領域１５３に表示する。
【００３９】
このように、情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１の表示に伴い上記抽出された単語（正確には、抽出された単語と同一の単語）を表示装置１５に表示するときに、さらに、上記取得した情報サービスに基づく画像を表示装置１５に表示する。つまり、情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１の表示とともに、コンテンツＤＡ１に含まれる単語であってかつ表示されている単語に関連する情報サービスに基づく画像を表示装置１５に表示する。
【００４０】
したがって、ユーザは、情報処理装置１０においてコンテンツＤＡ１を見ているときに、表示されている単語に関連する情報サービスの提供を受けることができる。
【００４１】
図３は、情報処理装置１０の動作概要を説明するための他の図である。図３を参照して、情報処理装置１０は、表示装置１５の表示領域１５１にコンテンツＤＡ１を表示する。コンテンツＤＡ１は、テキスト情報と、非テキスト情報Ｐ１とを含む。「非テキスト情報」とは、たとえば、たとえば図形画像データや写真画像データである。なお、図３においては非テキスト情報Ｐ１が、バラ（単語Ｗ１４）の画像である場合を示している。情報処理装置１０は、抽出した単語のうち、非テキスト情報Ｐ１の周囲の単語（たとえば、単語Ｗ１３、Ｗ１４）を特定する。
【００４２】
情報処理装置１０は、抽出した単語Ｗ１３、１４に関連する情報サービス（サービス＿１、サービス＿２）を、外部装置５から取得する。情報処理装置１０は、取得した情報サービスに基づく画像を表示装置１５に表示する。
【００４３】
このように、情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１の表示に伴い上記抽出された単語（正確には、抽出された単語と同一の単語）を表示装置１５に表示させるときに、さらに、上記取得した情報サービスに基づく画像を表示装置１５に表示する。
【００４４】
ところで、表示中のコンテンツにおいて、非テキスト情報の周辺には非テキスト情報を説明するためのテキスト情報が配置されていることが一般的である。このため、非テキスト情報の周辺には当該非テキスト情報を説明するために用いられる単語（図３では単語Ｗ１４）が配置されているといえる。したがって、ユーザは、情報処理装置１０を利用することにより、コンテンツＤＡ１を見ているときに、非テキスト情報Ｐ１に関連する情報サービスの提供を受けることができる。
【００４５】
なお、コンテンツＤＡ１としては、たとえば、電子書籍、電子新聞、電子雑誌、電子広告などが挙げられる。コンテンツＤＡ１が電子書籍の場合、テキスト情報とは書籍の本文であり、非テキスト情報とは挿絵などの画像情報である。また、コンテンツＤＡ１が電子新聞の場合、テキスト情報とは記事の本文であり、非テキスト情報とは写真などの画像情報である。
【００４６】
以下、図２および図３に基づいて示した情報処理装置１０の動作を実現するための構成について説明する。
【００４７】
＜ハードウェア構成＞
情報処理装置１０は、実質的には、コンピュータハードウェアと、そのコンピュータハードウェアにより実行されるプログラムと、コンピュータハードウェアに格納されるデータとにより実現される。
【００４８】
図４は、情報処理装置１０を構成するコンピュータシステム２００の内部構成を示した図である。図４を参照して、コンピュータシステム２００は、光ディスクドライブ２０１および磁気ディスクドライブ２０２を有するコンピュータ２２０と、モニタ２０３と、リモコン、キーボード、マウス等の入力デバイス２０４とを含む。
【００４９】
コンピュータ２２０は、光ディスクドライブ２０１および磁気ディスクドライブ２０２に加えて、入力デバイス２０４からの信号を受信する入力インタフェース（Ｉ／Ｆ）２０５と、ＣＰＵ（Central Processing Unit：中央処理装置）２０６と、入力インタフェース２０５と、光ディスクドライブ２０１および磁気ディスクドライブ２０２に接続されたバス２０７と、バス２０７に接続され、ブートアッププログラム等を記憶する読出専用メモリ（ＲＯＭ）２０８と、同じくバス２０７に接続され、プログラム命令、システムプログラム、および作業データ等を記憶するランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）２０９とを含む。
【００５０】
ここでは示さないが、コンピュータ２２０はさらにネットワークへの接続を提供するネットワークアダプタボード、無線通信を行なう通信装置を含んでもよい。
【００５１】
コンピュータシステム２００に情報処理装置１０の機能を実現させるためのプログラム、入力情報はいずれも、光ディスクドライブ２０１または磁気ディスクドライブ２０２に挿入される光ディスク２１０または磁気ディスク２１１に記憶され、さらにハードディスク２１２に転送される。または、プログラムおよび入力情報は図示しないネットワークを通じてコンピュータ２２０に送信され、ハードディスク２１２に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にＲＡＭ２０９にロードされる。光ディスク２１０から、磁気ディスク２１１から、またはネットワークを介して、直接にＲＡＭ２０９にプログラムをロードしてもよい。
【００５２】
このプログラムは、コンピュータ２２０に本実施の形態に係る情報処理装置１０の機能を実現させる複数の命令を含む。これら機能を実現させるのに必要な基本的機能のいくつかはコンピュータ２２０上で動作するオペレーティングシステム（ＯＳ）またはサードパーティのプログラム、若しくはコンピュータ２２０にインストールされる各種ツールキットのモジュールにより提供される。したがって、このプログラムはこの実施の形態に係る情報処理装置の機能を実現するのに必要な機能全てを必ずしも含まなくてよい。このプログラムは、命令のうち、所望の結果が得られるように制御されたやり方で適切な機能または「ツール」を呼出すことにより、上記した情報処理装置１０の制御を実行する命令のみを含んでいればよい。コンピュータシステム２００の動作は周知であるので、ここでは繰り返さない。
【００５３】
なお、情報処理装置１０の機能を実現するためのプログラムおよび入力情報が記録される記録媒体は、当該プログラム等をコンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。当該記録媒体は、ＣＤ−ＲＯＭ（コンパクトディスク読取専用メモリ）、ＭＯ（Ｍａｇｎｅｔｏ−Ｏｐｔｉｃａｌ ｄｉｓｃ）、ＭＤ（Ｍｉｎｉ Ｄｉｓｃ）、およびＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｃ）等の光ディスク２１０、ＦＤ（フレキシブルディスク）およびハードディスク等の磁気ディスク２１１に限らない。磁気テープおよびカセットテープ等のテープ、ＩＣ（Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ）カードおよび光カード等のカード型記録媒体、並びにマスクＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ（Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍａｂｌｅ ＲＯＭ）、ＥＥＰＲＯＭ（Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍａｂｌｅ ＲＯＭ）、およびフラッシュＲＯＭ等の半導体メモリのいずれかでもよい。ただし、コンピュータシステム２００は、これら記録媒体からの読出を行なうための読出装置を実装する必要がある。
【００５４】
＜情報処理装置の具体的処理＞
図５は、主として情報処理装置１０の機能ブロックを示した図である。図５を参照して、情報処理装置１０は、入力装置１１と、制御部１２と、第１記憶装置１３と、第２記憶装置１４と、表示装置１５とを備える。
【００５５】
入力装置１１は、キーボード等の入力デバイスである。入力装置１１は、入力デバイス２０４（図４参照）に対応する。表示装置１５は、液晶モニタなどのデータを表示可能な出力デバイスである。表示装置１５は、モニタ２０３（図４参照）に対応する。
【００５６】
第１記憶装置１３および第２記憶装置１４は、ハードディスク等の記憶デバイスである。第１記憶装置１３および第２記憶装置１４は、ハードディスク２１２（図４参照）に対応する。なお、第１記憶装置１３および第２記憶装置１４は、不揮発性のメモリであることが好ましい。第１記憶装置１３と第２記憶装置１４は、別々のハードウェアで構成されていてもよいし、あるいは１つのハードウェアで構成されていてもよい。
【００５７】
第１記憶装置１３は、複数のコンテンツＤＡ１と、少なくとも１つのサービスメタ情報ＤＡ２とを格納している。なお、情報処理装置１０は、各コンテンツＤＡ１およびサービスメタ情報ＤＡ２を、入力装置１１、光ディスクドライブ２０１（図４参照）、磁気ディスクドライブ２０２（図４参照）、図示しないネットワークを介して、第１記憶装置１４に格納する。第１記憶装置１３が格納する他のデータについては、後述する。第２記憶装置１４は、辞書データを格納している。より詳しくは、第２記憶装置１４は、形態素解析を実行するために用いる辞書データを格納している。辞書データの活用方法については後述する。
【００５８】
図６は、サービスメタ情報ＤＡ２を示した図である。図６を参照して、サービスメタ情報ＤＡ２は、外部情報を特定するためのサービス名（特定情報）と、キーワードを示したキーワード情報とを当該サービス名毎に関連付けた情報である。各サービス名には、それぞれ、１または複数のキーワードが関連付けられている。
【００５９】
再び、図５を参照して、制御部１２は、入力受付部１０１と、第１抽出部１０２と、第２抽出部１０３と、取得部１０４と、表示制御部１０５と、出力部１０６と、第１特定部１０７と、推定部１０８と、生成部１１０と、第１設定部１１１と、第２設定部１１２と、変更部１１３と、第２特定部１１４と、対応付け部１１５とを備えている。
【００６０】
入力受付部１０１は、入力装置１１を介して入力されたデータを受け付ける。入力受付部１０１は、たとえば、ある１つのコンテンツＤＡ１を表示させる指示（入力）を受け付けた場合、表示制御部１０５に対して当該コンテンツＤＡ１を表示させるための信号を送る。この際、表示制御部１０５は、第１記憶装置１３に格納されているコンテンツＤＡ１を読み出し、当該コンテンツＤＡ１を出力部１０６に送る。これにより、情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１を表示装置１５に表示可能となる。
【００６１】
また、入力受付部１０１は、入力装置１１等を介して、コンテンツと、サービスメタ情報と、コンテンツの視聴要求と、コンテンツの閲覧箇所を指定もしくは変更するユーザによる操作情報と、後述する単語情報もしくは後述する編集情報とを受け付ける。
【００６２】
以下では、当該コンテンツＤＡ１を表示する際に、上述したように情報サービスに基づく画像を当該コンテンツＤＡ１に合わせて表示装置１５に表示させるための処理について述べる。
【００６３】
入力受付部１０１は、コンテンツＤＡ１を表示させる指示（入力）を受け付けた場合、さらに、第１抽出部１０２に対して、コンテンツＤＡ１を表示させる入力が行われたことを示す信号を送る。
【００６４】
第１抽出部１０２は、入力受付部１０１より上記信号を受信すると、第１記憶装置１３から上記指示に応じたコンテンツＤＡ１を読み出す。第１抽出部１０２は、第２記憶装置１４に格納された辞書データを用いて、当該コンテンツＤＡ１に対して形態素解析を実行する。第１抽出部１０２は、形態素解析の結果に基づいて、１つ以上の単語を抽出する。つまり、第１抽出部１０２は、コンテンツＤＡ１に含まれるテキスト情報から単語を抽出する。より具体的には、第１抽出部１０２は、たとえば、品詞が名詞である単語を抽出する。
【００６５】
第１抽出部１０２は、抽出した単語を第２抽出部１０３に送る。また、第１抽出部１０２は、抽出した単語を第１特定部１０７に送る。第１抽出部１０２は、単語を抽出したことに基づき、抽出した単語の一覧を示した一覧表を表示するための単語情報（図７参照）を生成し、当該生成した単語情報を第１記憶装置１３に格納する。なお、当該単語情報に含まれるデータの詳細については、後述する（図７）。
【００６６】
第２抽出部１０３は、第１抽出部１０２より上記抽出した単語を受け付けた場合、第１記憶装置１３からサービスメタ情報ＤＡ２（図６参照）を読み出す。第２抽出部１０３は、当該抽出された単語を上記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられたサービス名（特定情報）を、サービスメタ情報から抽出する。第２抽出部１０３は、当該抽出したサービス名を取得部１０４に送る。
【００６７】
取得部１０４は、上記抽出されたサービス名によって特定される外部情報を外部装置５から取得する。取得部１０４は、取得した外部情報を第１記憶装置１３に格納する。なお、当該格納した外部情報は、表示制御部１０５により読み出される。
【００６８】
なお、サービスメタ情報ＤＡ２には、該当するサービスをネットワークを介して取得するための情報（つまり、サービス名）が含まれており、取得部１０４は、当該情報を基にネットワーク経由で情報サービスを実現するためのデータである上記外部情報（以下、「本体データ」とも称する）を取得する。当該本体データは、ネットワークを介して取得する必要はなく、全てまたは一部の本体データが、入力装置１１、光ディスクドライブ２０１、磁気ディスクドライブ２０２等から入力され、第１記憶装置１３に格納される構成としてもよい。なお、この場合、取得部１０４が第１記憶装置１３から本体データを読み出すことになる。
【００６９】
表示制御部１０５は、コンテンツＤＡ１を複数の部分に分けて表示装置１５に表示させる。また、表示制御部１０５は、コンテンツＤＡ１の一部分を表示装置１５に表示させたことに伴い上記抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を表示装置１５に表示させるとき、さらに、第１の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられたサービス名によって特定される外部情報に基づく画像を表示装置１５に表示させる。
【００７０】
また、表示制御部１０５は、たとえば入力装置１１を介して受け付けた、表示装置１５に表示させるコンテンツＤＡ１の部分を変更させる指令に基づき、表示装置１５に表示させるコンテンツＤＡ１の部分を変更する。表示制御部１０５は、表示させるコンテンツＤＡ１の部分の変更に伴い上記抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を表示装置１５に表示させるとき、表示装置１５に表示させる外部情報に基づく画像を、第２の単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられたサービス名によって特定される外部情報に基づく画像に変更する。
【００７１】
なお、「表示させるコンテンツＤＡ１の部分」とは、表示対象であるコンテンツＤＡ１における表示させる部分（つまり、表示させる、コンテンツＤＡ１の部分）をいう。後述する、「表示されているコンテンツＤＡ１の一部分」についても同様である。
【００７２】
さらに、表示制御部１０５について、より詳しく説明すると以下のとおりである。
表示制御部１０５は、コンテンツＤＡ１の一部分を表示装置１５において表示させたことに基づき、コンテンツＤＡ１の全体における当該一部分の位置を判断する。具体的に説明すると以下のとおりである。コンテンツＤＡ１を表示させたときの画像が表示装置１５の表示画面に納まらない場合、情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１の一部を表示することになる。この場合、表示制御部１０５は、コンテンツＤＡ１全体のうち、どの部分を表示させているのか判断する。表示制御部１０５は、たとえば、コンテンツＤＡ１全体のうち、２／４〜３／４の部分（つまり先頭から５０％〜７５％の部分）を表示していると判断する。なお、情報処理装置１０は、スクロール表示やページ捲りなどを行なうことにより、コンテンツＤＡ１の残りの部分を順次表示できる。
【００７３】
第１特定部１０７は、コンテンツＤＡ１における第１抽出部１０２によって抽出された単語の位置を特定する。第１特定部１０７は特定した結果を推定部１０８に送る。
【００７４】
推定部１０８は、表示制御部１０５による上記位置の判断結果と、第１特定部１０７による位置の特定結果とに基づき、上記抽出した単語（より正確には、抽出した単語と同一単語）のうち、表示されている単語を推定する。たとえば、図２の例では、情報処理装置１０は、表示されている単語として、たとえば単語Ｗ１０〜Ｗ１４を推定する。
【００７５】
より詳しくは、推定部１０８は、後述する単語情報（図７）における出現位置の情報を用いて、上記推定を行なう。たとえば、推定部１０８は、上記出現位置の情報と、表示装置１５のコンテンツＤＡ１を表示する領域（たとえば、図２では表示領域１５１）において表示可能なテキストの文字数の情報とを用いて、上記推定を行なう。なお、推定部１０８は、推定結果を表示制御部１０５に送る。
【００７６】
表示制御部１０５は、単語が推定されたことに基づき、当該推定された単語を上記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられたサービス名（特定情報）によって特定される外部情報を第１記憶装置１３から読み出し、当該読み出した外部情報に基づく画像を表示装置１５に表示させる。図２に基づき具体的に説明すると、以下の通りである。
【００７７】
推定部１０８が、表示されている単語として、たとえば単語Ｗ１０〜Ｗ１４（図２参照）を推定したとする。この場合、サービスメタ情報ＤＡ２（図６参照）を参照して、単語Ｗ１０〜Ｗ１４の少なくとも１つがキーワードとして含まれるキーワード情報に関連付けられたサービス名は、サービス＿０、サービス＿１、サービス＿２、およびサービス＿３である。よって、情報処理装置１０は、当該サービス＿０、サービス＿１、サービス＿２、およびサービス＿３によって特定される外部情報を第１記憶装置１３から読み出し、当該読み出した外部情報を表示する。
【００７８】
ただし、この場合、情報処理装置１０は、４つの外部情報を全て表示できる表示領域を確保していないときには、たとえば、外部情報を２つずつ順次表示する。なお、その他の表示方法については後述する。
【００７９】
また、表示制御部１０５は、入力装置１１を介して予め定められた指令を受け付けたことに基づき、コンテンツＤＡ１をスクロール表示、次ページ表示、あるいは前ページ表示をする。たとえば、図２および図３に示す操作ボタンを示す画像１５４をユーザがマウス等で選択（クリック）することにより、情報処理装置１０は、現在表示されているページより１ページ前の情報を表示する。また、操作ボタンを示す画像１５５をユーザが選択することにより、情報処理装置１０は、現在表示されているページよりも後のページ（次ページ）の情報を表示する。また、推定部１０８は、当該指令を受け付ける度に、上述した推定を行なう。
【００８０】
このような構成により、情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１のうち表示装置１５で表示する箇所を変更する度に、表示されている情報に応じた外部情報を表示装置１５に表示することができる。
【００８１】
（優先度を用いた処理）
次に、抽出した単語に優先度を設定する構成と、サービスメタ情報におけるサービス名（特定情報）に優先度を設定する構成とについて説明する。まず、抽出した単語に優先度を設定する構成について説明する。
【００８２】
第１設定部１１１は、第１抽出部１０２によって抽出された単語の優先度（以下、「単語優先度」とも称する）を、予め定められた規則に従って設定する。第１設定部１１１は、設定した単語優先度を、第１抽出部１０２が抽出した単語に関連付けて第１記憶装置１３に格納する（図７参照）。
【００８３】
抽出された単語が複数存在する場合であって、単語優先度が設定されているとき、第２抽出部１０３は、サービスメタ情報において単語優先度の高い単語に関連付けされたサービス名（特定情報）を抽出する。
【００８４】
このような構成を情報処理装置１０が採ることにより、単語優先度の高い単語に関連付けられたサービス名によって特定される外部情報を外部装置５から取得することができる。
【００８５】
したがって、単語優先度を用いない構成に比べて、情報処理装置１０は、外部装置５から取得する情報の量を低減することができる。加えて、情報処理装置１０は、ユーザにとって重要と考えられる情報を優先的に外部装置５から取得することができる。
【００８６】
単語優先度は、たとえば、単語毎の抽出回数に応じた情報に基づいて設定することができる。単語優先度は、抽出回数に応じた情報として、たとえば、コンテンツにおける単語の出現回数、コンテンツにおける単語の新規度に基づいて設定することができる。単語の出現回数、単語の新規度については、後述する（図７）。
【００８７】
次に、サービスメタ情報におけるサービス名に優先度を設定する構成について説明する。
【００８８】
第２設定部１１２は、上記抽出された単語の上記単語優先度に基づいて、当該単語を含むキーワード情報に関連付けられたサービス名（特定情報）の優先度（以下、「サービス優先度」とも称する）を設定する。情報処理装置１０は、たとえば、単語優先度の高い単語に関連付けされたサービス名のサービス優先度を高く設定する。
【００８９】
取得部１０４は、第２抽出部１０３により抽出されたサービス名のうち、当該サービス優先度の高いサービス名により特定される外部情報を外部装置５から取得する。すなわち、当該優先度を利用する場合には、取得部１０４は、第２抽出部１０３により抽出された全てのサービス名により特定される外部情報を取得する必要はなくなる。このため、情報処理装置１０が外部装置５から取得する情報の量を低減することができる。
【００９０】
表示制御部１０５は、取得された外部情報を、上記サービス優先度に基づいて表示する。たとえば、サービス＿３のサービス優先度が他のサービスのサービス優先度よりも高い場合、表示制御部１０５は、たとえばサービス＿３を優先的に表示装置１５に表示させる。
【００９１】
また、第２設定部１１２の構成を以下のようにしてもよい。すなわち、第２設定部１１２は、サービスメタ情報ＤＡ２に置いて、各キーワード情報に含まれるキーワードの数に応じて、各サービス名についてのサービス優先度を設定してもよい。
【００９２】
また、単語の出現位置を考慮してサービス優先度を設定することも効果的である。複数の単語を含む場合は、第２設定部１１２は、たとえば、それらの単語の出現位置が近ければ近いほど、サービス優先度が高くなるように設定する。コンテンツ中においてそれぞれ分散した位置に出現する単語を含む情報サービスよりも、一部分に集中した位置に出現する単語を含む情報サービスの方が、その部分においては、コンテンツの内容に即した情報サービスといえる。
【００９３】
このような構成により、情報処理装置１０は、コンテンツの内容に即した、ユーザにとって印象的な単語に関係する情報サービスを提供できる。このため、情報処理装置１０は、効果的なサービスをユーザに提供することができる。情報処理装置１０は、設定したサービスのサービス優先度を、後述する単語情報（図７）にサービ名を関連づける際に付与してもよい。
【００９４】
図７は、単語情報ＤＡ３を示した図である。図７を参照して、単語情報ＤＡ３は、単語の出現位置を示した情報と、単語と、出現回数と、ＴＦ／ＩＤＦ値と、新規度と、優先度と、サービス名とを含む。
【００９５】
出現位置の情報は、図２のように予め設定された表示領域１５１のように予め表示可能な文字数が設定されている表示領域にコンテンツＤＡ１を表示させたときに、たとえば名詞が出現される位置を示した情報、あるいは当該位置を特定するための情報である。出現位置の情報は、たとえば、ページ情報や、コンテンツＤＡ１のデータ中のオフセット値、単語の一文字目がテキスト情報の最初の文字から数えて何番目であるかなどを示した情報である。なお、第１抽出部１０２は、単語が抽出される度に、出現位置と単語とを関連付ける。
【００９６】
出現回数は、コンテンツＤＡ１の中で同じ単語が何回出現したかを示したデータである。第１抽出部１０２は、ある単語が出現した場合、当該単語が既に出現していれば、当該各単語に関し、出現回数の値を１つ増加する処理を行なう。単語の出現回数が多いほど、当該単語はコンテンツＤＡ１の中で重要な単語である可能性が高い。
【００９７】
新規度は、単語の新規さを示す尺度である。第１抽出部１０２は、コンテンツＤＡ１の中である単語が最初に出現した時点で、当該単語の新規度を最大に設定する。第１抽出部１０２は、同一単語が出現する回数に応じて新規度の値を小さくする。コンテンツＤＡ１の中で複数回単語が出現する場合、最初に出現した時の方が、２回目以降に出現するときよりもユーザの印象に残りやすいことが考えられる。よって、新規度が大きいほど、コンテンツＤＡ１の中で重要な単語であることがいえる。
【００９８】
次に、ＴＦ―ＩＤＦ値について説明する。ＴＦ−ＩＤＦ法は、文章の特徴的な単語を抽出するためのアルゴリズムである。ＴＦ−ＩＤＦ値は、ＴＦ（Term Frequency：単語の出現頻度）とＩＤＦ（Inverse Document Frequency：逆出現頻度）との積で表される。ＴＦ―ＩＤＦ値は、値が大きければ大きいほど重要度が高いとされる。
【００９９】
該コンテンツ以外の複数のコンテンツにおけるテキスト情報を利用することにより、該コンテンツ内における単語のＴＦ−ＩＤＦ値を算出することができる。該コンテンツが複数の章から成り立つような、サブコンテンツの集合から成る場合は、各章内における単語のＴＦ−ＩＤＦ値を算出することができる。したがって、コンテンツのテキスト情報がどのように構造化されているかによって、ＴＦ−ＩＤＦ値の算出する単位が変わる。テキスト情報にページ構造が付与されている場合は、ページ単位で算出でき、章構造が付与されている場合は、章単位で算出できる。
【０１００】
次に、単語優先度の具体的設定方法について説明する。第１設定部１１１は、単語情報に含まれている出現回数、ＴＦ−ＩＤＦ値、あるいは新規度に基づいて、単語情報に含まれている各単語の単語優先度を設定する。第１設定部１１１は、たとえば、出現回数が多いほど単語優先度を高く設定する。あるいは、第１設定部１１１は、ＴＦ−ＩＤＦ値が大きいほど、単語優先度を高く設定する。あるいは、第１設定部１１１は、新規度が高いほど、単語優先度を高く設定する。
【０１０１】
その他、単語情報ＤＡ３において記憶するデータとしては、以下のデータが挙げられる。たとえば、テキスト情報に、見出し情報やタイトル情報などの構造化データが付与されていたり、強調表示や色表示やサイズ指定など他のテキスト情報とは表示方法を変更するための表示データが付与されていたりする場合がある。このような場合には、第１設定部１１１は、これらのデータが付与されていないテキストに含まれる単語よりも特徴のある単語として、特徴的な単語であることを示す情報を単語情報ＤＡ３に記憶してもよい。
【０１０２】
ところで、第１記憶装置１３に格納したコンテンツＤＡ１が、後述する図８に示すように、当該コンテンツのデータ構造および／またはコンテンツの表示方法を定義した構造情報を含んでいる場合がある。この場合、ＴＦ−ＩＤＦ値を用いて単語優先度を決定する構成は、当該構造情報に基づいて単語優先度を設定する構成であるといえる。
【０１０３】
また、コンテンツＤＡ１が複数の部分コンテンツとして構成される場合には、生成部１１０および第１設定部１１１が以下に述べる処理を行なうよう、情報処理装置１０を構成してもよい。すなわち、生成部１１０は、コンテンツＤＡ１全体における単語毎の抽出回数と、各部分コンテンツにおける単語毎の抽出回数とに基づき、当該抽出された単語についての当該各部分コンテンツにおける重要度を示す情報を生成する。その場合、第１設定部１１１は、当該生成された重要度を示す情報に基づき、部分コンテンツの各単語の単語優先度を設定する。このような単語優先度の設定によっても、ユーザに適した情報サービスを提供することができる。
【０１０４】
（非テキスト情報を含む場合の処理例）
次に、コンテンツＤＡ１が、図３に示したように非テキスト情報を含む場合の処理について説明する。当該処理を説明するために、まず、コンテンツＤＡ１のデータ構造について説明する。
【０１０５】
図８は、コンテンツＤＡ１の構造情報を持つテキスト情報のデータを示した図である。なお、図８は、コンテンツＤＡ１が電子辞書の場合のデータである。図８を参照して、コンテンツＤＡ１は、「<header>」タグで囲まれたヘッダ情報と、「<body>」タグで囲まれた本文データとから構成される。ヘッダ情報には、タイトル情報や著者の情報など書誌情報が記述されていてもよい。また、ヘッダ情報には、「<paragraph>」タグに示すような、段落情報を記憶していてもよい。
【０１０６】
offset属性の値には、「<body>」タグ以降から始まる本文データ中で段落が切り替わる個所のデータのオフセット位置が格納されている。「<data>」タグには、コンテンツに含まれる画像などの非テキスト情報のデータについて記述されている。「<data>」タグには、たとえば、非テキスト情報のファイル名や、非テキスト情報の書誌情報、非テキスト情報の内容を説明するための情報などが記述できる。
【０１０７】
offset属性において、本文データ中のどの位置で非テキスト情報を表示すればよいかを設定している。「<body>」タグ内には、本文データが記述されている。「<body>」タグ内の「<big>」タグで囲まれた文字列は他の文字列よりも大きく表示する。「<body>」タグ内には、このように表示方法を指示するタグが含まれていてもよい。「<data>」タグは、「<body>」タグに含まれていてもよく、画像などの非テキスト情報へのデータへのパス情報と、テキスト情報中でどの位置に表示するかのデータを保持していることが好ましい。
【０１０８】
ここで、コンテンツが非テキスト情報を含む場合、テキスト情報から抽出した単語を用いて、非テキスト情報の内容を表すメタ情報を当該コンテンツに付与する方法について説明する。「非テキスト情報の内容を表すメタ情報を付与する」とは、図８に示したデータ例で説明すると、「<data>」タグ内の「<info>」タグに情報を記述することをいう。非テキスト情報が画像の場合、情報処理装置１０は、図３に示すように、テキスト情報と並列して表示される。
【０１０９】
画像データの情報を記述している「<data>」タグでは、offset属性に示すような、本文中のどの位置で表示するかのデータを格納している。このため、表示制御部１０５は、現在本文中のどの位置を表示しているかを把握しておき、「<data>」タグのoffset値に従い、画像データを表示装置１５に表示させる。表示装置１５の表示画面には、ユーザがページ操作を行なうための操作ボタンを示す画像１５４、１５５（図２、図３参照）があり、これらの操作ボタンをユーザが操作することによって、現在表示中の本文の位置（offset位置）が変更することになる。
【０１１０】
画像データを表示する位置の周辺における本文のテキスト情報から付与することにより、画像データにメタ情報を付与する。第２特定部１１４は、第１抽出部１０２により抽出された単語のうち、非テキスト情報の周囲の単語を特定する。より詳しくは、第２特定部１１４は、画像データの表示位置を示す情報と、抽出した単語情報の出現位置の情報とに基づき、当該画像データの表示位置に近い位置に出現する単語を特定する。対応付け部１１５は、非テキスト情報に当該特定された単語を対応付ける。言い換えれば、対応付け部１１５は、当該特定した単語を画像データのメタ情報に付与する。
【０１１１】
例えば、画像データを表示する位置を表す情報として、offset値に３８という値が格納されていたとする。情報処理装置１０は、図７の単語情報を利用して、画像データの表示位置に近い位置に出現する単語を抽出すると、出現位置が３５の「バラ」と、４０の「花」とを抽出する。この場合、図７で示す出現位置が、画像データの表示位置を示すoffset値と同じ単位で表しており、さらに、近い位置となる閾値があらかじめ設定されていることによって、画像データに関係する単語を抽出することができる。抽出した単語を上記メタ情報として付与する。
【０１１２】
情報処理装置１０は、抽出した単語を、「<data>」タグの「<info>」タグに記述する。これによって、コンテンツＤＡ１内の非テキスト情報に付与されているメタ情報を更新することになる。電子書籍の中の画像とは、本文のテキスト情報の内容を視覚的によりわかりやすく表現するために用いられると考えられることから、画像を表示する周辺のテキスト情報が、画像の内容に関連するかもしくは、内容を説明する文であることが多い。したがって、画像の表示位置に近い位置に出現する単語を画像のメタ情報として付与することは、画像に関係する単語を付与することになる、といえる。
【０１１３】
非テキスト情報の内容を表すメタ情報を充実させることによって、非テキスト情報を表示するときに並列して提示するサービスを、非テキスト情報に関係するサービスにすることができる。電子書籍のような、文字情報が多いコンテンツの場合、そのようなコンテンツの中で画像のような非テキスト情報は、ユーザにとって印象に残り易いといえる。したがって、非テキスト情報が表示されるページでは、非テキスト情報に関係するサービスを優先して提示すると、より効果的に情報サービスの提供を行なうことができる。
【０１１４】
また、非テキスト情報を含む場合においては、第１設定部１１１の構成を以下に示す構成とすることにより単語優先度の設定を行なってもよい。上述したように、第２抽出部１０３は、抽出された単語が複数ある場合、サービスメタ情報ＤＡ２において単語優先度の高い単語に関連付けられたサービス名を抽出する。第１設定部１１１は、対応付け部１１５で対応付けられた単語の単語優先度を、既に設定された単語優先度よりも高くする処理を行なう。このような処理を第１設定部１１１が行なうことにより、情報処理装置１０は、よりユーザに適した情報サービスを提供することができる。
【０１１５】
＜画面表示＞
再び、図２に戻り、情報処理装置１０が表示装置１５において表示する表示画面について、より詳しく説明する。表示装置１５は、表示制御部１０５から、表示するデータを受け取り、当該データに基づいた表示を行なう。図２は、コンテンツを閲覧する表示画面であり、表示画面の左側（表示領域１５１）にコンテンツＤＡ１が表示されている。
【０１１６】
図２の例では、情報処理装置１０は、電子書籍のコンテンツを表示している。電子書籍のコンテンツは、たとえば図８に示すような構造情報から成る場合、当該データから図２に示すような表示データへの変換は、表示制御部１０５が行なう。表示制御部１０５は、構造情報を解析し、画像データへの変換を行なう。
【０１１７】
図２の例では、コンテンツＤＡ１に並列してサービスの画面を表示している。これらのサービスは、表示中のコンテンツＤＡ１の一部に出現する単語に関連づけられたサービスである。表示画面には、コンテンツＤＡ１の表示位置を変更するための操作ボタンの画像が配置されている。たとえば、ページを前に戻す操作ボタンの画像１５４と、後ろに送る操作ボタンの画像１５５とが配置されており、ユーザがこれらのボタンを操作することによって、ユーザは、表示中のページをめくったりすることができる。
【０１１８】
このような操作によって、情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１における表示位置を変更すると、表示しているコンテンツ内の単語も変更する。さらに、情報処理装置１０は、ユーザに提供するサービスも変更する。つまり、情報処理装置１０は、ページをめくった際に新しく表示される単語に関連づけられたサービスの画像を表示装置１５に表示する。
【０１１９】
ページ操作などの操作情報は、入力装置１１を介して制御部１２の入力受付部１０１に入力される。入力受付部１０１は当該操作情報を受け付けると、当該操作情報を表示制御部１０５に送る。表示制御部１０５は、操作情報からコンテンツの表示位置を変更し、新しい表示位置から並列して提供するサービスも変更するように、第１記憶装置１３に格納されている情報をもとに、提供する情報サービスを決定し、画面表示に用いるデータを生成する。なお、表示制御部１０５は、コンテンツに並列して、サービスの内容がわかるような情報を表示装置１５に表示させる。このようにして、情報処理装置１０は、現在ユーザが注目しているページに関連づけられたサービスを提供することによって、ユーザにとってより効果的なサービスを提供することができる。
【０１２０】
上記においては、ユーザによるページ操作によって、情報処理装置１０が、提供するサービスを更新した。以下では、その他のユーザ操作によって、情報処理装置１０が提供するサービスを変更する構成について説明する。
【０１２１】
この場合、第２抽出部１０３の構成を以下のようにすればよい。すなわち、第２抽出部１０３は、入力装置１１を介して表示装置１５に表示されているコンテンツＤＡ１の一部分における一領域を指定する命令を受け付けたことに基づき、当該指定された一領域、または指定された一領域を中心とした予め定められた範囲に表示されている上記抽出された単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられているサービス名（特定情報）を、サービスメタ情報から抽出する。具体的に説明すると、以下のとおりである。
【０１２２】
ユーザがコンテンツＤＡ１を視聴しているときに、表示中の当該コンテンツＤＡ１の一部に対して予め定められた操作を情報処理装置１０が入力装置１１を介して受け付けると、情報処理装置１０は、当該操作位置からコンテンツＤＡ１における位置を取得する。さらに、情報処理装置１０は、当該取得した位置に近くに出現する単語に関連づけられた情報サービスを提供する。
【０１２３】
「予め定められた操作」とは、コンテンツＤＡ１中のある単語を選択したり、単語にマークをつけたりなど、単語に着目した操作をしたり、ある位置で拡大操作をしたり、しおりなどの情報を付与したりなどの操作が該当する。また、「予め定められた操作」とは、情報処理装置１０でコンテンツを視聴しているときに、マウス操作などによって、コンテンツＤＡ１中の始点と終点を指定するなどして単語を選択し、選択した単語に対して検索サービスや辞書引きサービスなどを利用するなどのような操作が該当する。
【０１２４】
このように、情報処理装置１０は、ある単語に対してユーザからの操作を受け付けた場合には、当該単語に関連づけられた情報サービスを提供する構成とすることによって、ユーザが着目している単語に即した情報サービスを提供することができる。
【０１２５】
情報処理装置１０は、拡大操作やしおり付与などのような、コンテンツＤＡ１上のある位置に対する操作を受け付けた場合には、指定された操作位置からコンテンツＤＡ１における位置を取得し、取得した位置に近くに出現する単語に関連づけられた情報サービスを提供してもよい。
【０１２６】
このようなユーザによる操作は、操作情報として入力装置１１から入力される。表示制御部１０５は、操作情報からコンテンツの位置を取得し、単語に関連づけられた情報サービスを記憶している単語情報から提供する情報サービスを決定する。そして、表示制御部１０５は、当該決定した情報サービスを表示装置１５に表示させることによって、ユーザに提供する情報サービスの更新を行なう。
【０１２７】
＜単語編集＞
次に、図７のように第１抽出部１０２によって作成された単語情報ＤＡ３を利用して、単語を編集する方法について説明する。まず、表示制御部１０５は、入力装置１１を介して予め定められた指令を受け付けたことに基づき、上記抽出された単語と当該単語の優先度とを対応付けた一覧表（以下、「単語一覧表」とも称する）を表示装置１５に表示させる。編集部１１３は、上記単語一覧表が表示装置１５に表示された状態において、入力装置１１を介した外部入力に基づき単語情報ＤＡ３における優先度を編集する。編集部１１３は、当該編集として、優先度の変更、優先度の削除、優先度の追加などを行なう。
【０１２８】
具体的には、表示制御部１０５は、単語情報ＤＡ３を第１記憶装置１３から読み出し、当該読み出した単語情報に基づき単語一覧表を生成し、当該生成した単語一覧表を表示装置１５に表示させる。より具体的には、表示制御部１０５は、単語優先度が付された単語情報ＤＡ３から、ユーザが単語情報を編集できるように、単語編集用の表示データを作成し、当該作成した表示データを出力部１０６に渡す。出力部１０６は、単語編集用の表示情データを表示装置１５に渡す。表示装置１５は、当該表示データを表示する。なお、ここでいう「ユーザ」とは、コンテンツＤＡ１を視聴するユーザではなく、コンテンツＤＡ１の本体以外の付加的な情報を編集するユーザをいう。
【０１２９】
表示制御部１０５は、具体的には単語情報を単語優先度順に並べて表示するように、単語一覧表を作成する。ユーザは、単語優先度順に並んだ当該一覧表をみて、単語優先度の変更を行ったり、不要な単語を削除したりするなどの編集操作を行なう。ユーザが編集を行なうための入力を行なうと、編集情報として入力受付部１０１が当該入力を受け付ける。第１抽出部１０２は、当該編集情報に基づき、第１記憶装置１３に格納されている単語情報を更新する。情報処理装置１０は、当該更新された単語情報を利用して、情報サービスの抽出を行い、当該抽出した情報サービスをコンテンツＤＡ１とともに表示装置１５に表示する。
【０１３０】
図９は、単語一覧表の編集画面（以下、「単語編集画面」と称する）の例を示した図である。図９を参照して、表示制御部１０５は、単語編集画面１５Ａにおける左側の表示領域１６１にコンテンツＤＡ１が表示させ、単語編集画面１５Ａにおける右側の表示領域１６２に優先度順に並んだ単語を表示させる。表示制御部１０５は、単語編集画面１５Ａにおける下側の領域に、編集をするための操作ボタンを示した画像１６３〜１６７を表示させる。
【０１３１】
情報処理装置１０は、入力装置１１を介して、一覧表示された単語から編集対象の単語を選択する入力を受け付ける。また、情報処理装置１０は、「削除」、「優先度高」、および「優先度低」といった操作ボタンを示した画像１６３〜１６５から１つの画像が選択されたことを検知する。
【０１３２】
「削除」の操作ボタン１６３は、一覧表から上記選択された単語を削除するために用いる。情報処理装置１０が、ユーザの操作によって「削除」が選択されたことを検知すると、単語編集画面１５Ａにおいて当該単語を非表示とする。
【０１３３】
「優先度高」の操作ボタン１６４は、上記選択された単語の優先度を、一つ上に表示した単語の優先度よりも高くするために用いる。情報処理装置１０は、ユーザの操作によって「優先度高」が選択されたことを検知すると、単語編集画面１５Ａにおいて一つ上に表示された単語と位置が入れ替わるように当該選択された単語を表示させる。図９の例で説明すると、情報処理装置１０は、ユーザの操作によって単語Ｗ２０が選択されたことを検知した上で、優先度高がさらに選択されたことを検知すると、単語Ｗ２０と単語Ｗ２１との位置を入れ替えて表示する。「優先度低」の操作ボタン１６５は、上記選択された単語の単語優先度を、一つ下に表示した単語の単語優先度よりも低くするために用いられる。
【０１３４】
「次」の操作ボタン１６６および「前」の操作ボタン１６７は、単語編集画面１５Ａにおける表示領域１６１に表示するコンテンツＤＡ１の部分を変更するための操作を受け付けるために用いられる。たとえば、情報処理装置１０は、ユーザの操作により「次」が選択されたことを検知すると、表示中のページの次ページを表示領域１６１に表示する。また、情報処理装置１０は、ユーザの操作により「前」が選択されたことを検知すると、前ページを表示領域１６１に表示する。
【０１３５】
単語情報ＤＡ３は、単語の出現位置の情報を含んでいる。このため、情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１全体における、表示画面中の左側の表示領域１６１に表示中のコンテンツの位置をもとに、表示画面中の右側の表示領域１６２に表示する単語を表示する。
【０１３６】
ここで、コンテンツＤＡ１のコンテンツの一部が表示されている場合を例に挙げて説明する。表示画面に表示する単語の一覧表は、並列して表示する部分コンテンツの中に含まれる単語である。たとえば、表示中のコンテンツＤＡ１の位置のoffset値が０から３０である場合は、情報処理装置１０は、単語の出現位置が０から３０までの単語を優先度順に並べて表示する。「次」の操作ボタン１６６、「前」の操作ボタン１６７が押されるなどして、コンテンツの表示位置が変わると、情報処理装置１０は、当該位置にあわせて単語の一覧表を更新する。
【０１３７】
ユーザは、表示中の部分コンテンツの中に出現する単語を編集することで、意図的に印象付けたい単語の単語優先度を上位にすることができる。提供する情報サービスは、単語に基づいて決められるが、その際、単語優先度の高い単語ほど優先される。ある単語Ａに関連する分野のサービスよりも、ある単語Ｂに関連する分野のサービスを優先させたい場合は、単語Ａよりも単語Ｂの優先度が高くなるように編集することにより、ユーザは、表示を調節することができる。
【０１３８】
また、表示中の部分コンテンツの内容から、印象的な単語の優先度がより高くなるように編集することにより、視聴するユーザにとって印象的な単語に即した情報サービスを抽出することができる。このため、ユーザに効果的な情報サービスを提供することが可能になる。
【０１３９】
このように、表示中のコンテンツＤＡ１に含まれる単語を抽出し、その優先度を編集できることは、表示中のコンテンツＤＡ１に関する情報サービスをユーザに提供する上で、有効なことである。
【０１４０】
＜サービス編集＞
次に、サービス優先度を編集する方法について説明する。まず、表示制御部１０５は、入力装置１１を介して予め定められた指令を受け付けたことに基づき、サービス名（特定情報）と当該サービス優先度とを対応付けた一覧表（以下、「サービス一覧表」と称する）を表示装置１５に表示させる。編集部１１３は、サービス一覧表が表示された状態において、入力装置１１を介した外部入力に基づき、サービス優先度を編集する。編集部１１３は、当該サービス優先度の編集として、優先度の変更、優先度の削除などを行なう。
【０１４１】
具体的には、表示制御部１０５は、サービス優先度を編集するためにサービスの一覧表を作成する。出力部１０６は、作成されたサービス一覧表を表示装置１５に出力する。表示装置１５は、サービス一覧表を表示する。ユーザが優先度を変更したり等のサービス一覧表を編集するための編集情報は、入力受付部１０１で受け付ける。入力受付部１０１が編集情報を受け付けると、第１抽出部１０２は、第１記憶装置１３に格納されているサービスメタ情報を変更する。
【０１４２】
図１０は、サービス一覧表を編集するための編集画面（以下、「サービス編集画面」と称する）の例を示した図である。図１０を参照して、サービス編集画面１５Ｂでは、表示領域１７１にコンテンツＤＡ１が表示されている。また、サービス編集画面１５Ｂでは、表示領域１７２に、当該コンテンツＤＡ１と並列して表示する情報サービスとしてサービス＿０、サービス＿１とが表示されている。これらのコンテンツＤＡ１、サービス＿０、サービス＿１は、ユーザのコンテンツ視聴時において表示装置１５に表示される。
【０１４３】
サービス編集画面１５Ｂでは、情報処理装置１０は、サービス一覧表１７４をサービス優先度順に表示する。図１０の例では、一覧の中のサービス＿２が選択されており、かつ当該選択中のサービス＿２を表示領域１７５に表示した状態を示している。
【０１４４】
情報処理装置１０は、サービス＿０、サービス＿１のサービス優先度が高いため、これらの情報サービスを表示している。たとえば、他の情報サービスを提示したい場合は、一覧表の並びを変更することによって提供するサービスを変更することができる。以下、当該処理について具体的に説明する。
【０１４５】
情報処理装置１０は、サービス＿２が選択された状態で、「優先度高」の操作ボタンが選択されたことを検知した場合、選択された情報サービスの優先度を上げる。たとえば、情報処理装置１０は、「優先度高」の操作ボタンが一回選択（操作）されたことを検知すると、一つ優先度の順位を上げる。情報処理装置１０は、「優先度高」の操作ボタンが連続して選択され続けていることを検知すると、表示装置１５に情報サービスが表示される順位まで優先度を高くする。この処理により、情報処理装置１０は、現在提供中の情報サービスを、選択中の情報サービスによって更新する。たとえば、サービス＿１よりもサービス＿２の優先度を高くすると、情報処理装置１０は、現在表示中のサービス＿１の画像をサービス＿２の画像に変更する。
【０１４６】
このようにして、情報処理装置１０は、ユーザに提供する情報サービスを変更することができる。情報処理装置１０は、上述したように、表示中のコンテンツに含まれる単語を特定し、単語に関連づけられた情報サービスの中で優先度の高いものから優先してサービスを提供する。しかしながら、提供される情報サービスをユーザが変更したい場合は、上述したように、ユーザはサービス編集画面１５Ｂで編集を行なえばよい。
【０１４７】
＜制御構造＞
図１１は、情報処理装置１０の表示制御を説明するためのフローチャートである。図１１を参照して、情報処理装置１０は、ステップＳ２において、コンテンツを表示させる指示を、入力装置１１を介して受け付けたか否かを判断する。情報処理装置１０は、指示を受け付けたと判断した場合（ステップＳ２においてＹＥＳ）、ステップＳ４においてコンテンツ表示制御を行なう。
【０１４８】
ステップＳ６において、情報処理装置１０は、ページめくり操作を受け付けたか否かを判断する。情報処理装置１０は、ページめくり操作を受け付けたと判断した場合（ステップＳ６においてＹＥＳ）、ステップＳ８において表示中のコンテンツのうち表示対象箇所を変更する。たとえば、情報処理装置１０は、１ページ分だけ表示される内容を更新する。ステップＳ１０において、情報処理装置１０は、表示する外部情報についても更新する。情報処理装置１０は、ページめくり操作を受け付けていないと判断した場合（ステップＳ６においてＮＯ）、処理を終了する。
【０１４９】
情報処理装置１０は、コンテンツＤＡ１を表示させる指示を受け付けていないと判断した場合（ステップＳ２においてＮＯ）、ステップＳ１２において、コンテンツを格納させる指示を受け付けたか否かを判断する。情報処理装置１０は、指示を受け付けたと判断した場合（ステップＳ１２においてＹＥＳ）、当該コンテンツを第１記憶装置１３に格納する。
【０１５０】
情報処理装置１０は、コンテンツを格納させる指示を受け付けていないと判断した場合（ステップＳ１２においてＮＯ）、ステップＳ１６において、編集情報を受け付けたか否かを判断する。情報処理装置１０は、編集情報を受け付けたと判断した場合（ステップＳ１６においてＹＥＳ）、ステップＳ１８において、単語一覧表またはサービス一覧表の編集処理を行なう。情報処理装置１０は、編集情報を受け付けていないと判断した場合（ステップＳ１６においてＮＯ）、処理を終了する。
【０１５１】
図１２は、図１１のステップＳ４の詳細を示したフローチャートである。図１２を参照して、情報処理装置１０は、ステップＳ４０２において、コンテンツを第１記憶装置１３から読み出す。ステップＳ４０４において、情報処理装置１０は、当該読み出したコンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する。ステップＳ４０６において、情報処理装置１０は、抽出した単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられたサービス名を、サービスメタ情報から抽出する。
【０１５２】
ステップＳ４０８において、情報処理装置１０は、抽出したサービス名によって特定される外部情報を外部装置５から取得する。ステップＳ４１０において、情報処理装置１０は、コンテンツの表示に伴い上記取得された単語と同一の単語を表示装置１５に表示させるとき、さらに、上記取得された外部情報に基づく画像を表示装置１５に表示する。
【０１５３】
図１３は、単語編集またはサービス編集時の処理を説明するためのフローチャートである。情報処理装置１０は、ステップＳ５０２において、情報処理装置１０は、「削除」の操作ボタンを示した画像が選択されたか否かを判断する。情報処理装置１０は、当該画像が選択されたと判断した場合（ステップＳ５０２においてＹＥＳ）、ステップＳ５０４において、選択されている単語またはサービス名を表示装置１５の表示画面上から削除する。
【０１５４】
情報処理装置１０は、「削除」の操作ボタンを示した画像が選択されていないと判断した場合（ステップＳ５０２においてＮＯ）、ステップＳ５０６において、「優先度高」の操作ボタンを示した画像が選択されたか否かを判断する。情報処理装置１０は、当該画像が選択されたと判断した場合（ステップＳ５０６においてＹＥＳ）、ステップＳ５０８において、選択されている単語またはサービス名の優先度を高くする。
【０１５５】
情報処理装置１０は、「優先度高」の操作ボタンを示した画像が選択されていないと判断した場合（ステップＳ５０６においてＮＯ）、ステップＳ５１０において、「優先度低」の操作ボタンを示した画像が選択されたか否かを判断する。情報処理装置１０は、当該画像が選択されたと判断した場合（ステップＳ５１０においてＹＥＳ）、ステップＳ５１２において、選択されている単語またはサービス名の優先度を低くする。
【０１５６】
情報処理装置１０は、「優先度低」の操作ボタンを示した画像が選択されていないと判断した場合（ステップＳ５１０においてＮＯ）、ステップＳ５１４において、「次」の操作ボタンを示した画像が選択されたか否かを判断する。情報処理装置１０は、当該画像が選択されたと判断した場合（ステップＳ５１４においてＹＥＳ）、ステップＳ５１６において、表示中のコンテンツのうち表示対象箇所を次ページの箇所に変更する。ステップＳ５１８において、情報処理装置１０は、表示する単語またはサービス名を更新する。
【０１５７】
情報処理装置１０は、「次」の操作ボタンを示した画像が選択されていないと判断した場合（ステップＳ５１４においてＮＯ）、ステップＳ５２０おいて、「前」の操作ボタンを示した画像が選択されたか否かを判断する。情報処理装置１０は、当該画像が選択されたと判断した場合（ステップＳ５２０においてＹＥＳ）、ステップＳ５２２において、表示中のコンテンツのうち表示対象箇所を前ページの箇所に変更する。ステップＳ５２４において、情報処理装置１０は、表示する単語またはサービス名を更新する。
【０１５８】
情報処理装置１０は、「前」の操作ボタンを示した画像が選択されていないと判断した場合（ステップＳ５２０においてＮＯ）、処理を終了する。
【０１５９】
＜変形例＞
（嗜好情報に基づく単語優先度の設定）
情報処理装置１０は、ユーザの嗜好を示した嗜好情報を外部から取得できる場合には、第１設定部１１１は、第１抽出部１０２によって抽出された単語の単語優先度を嗜好情報に基づいて設定してもよい。なお、この場合、第２抽出部１０３は、サービスメタ情報ＤＡ２において優先度の高い単語に関連付けられたサービス名を抽出する。
【０１６０】
嗜好情報が、たとえば、「花」、「歴史」など、ユーザの興味のある単語やジャンル名などのテキスト情報で表現されている場合は、情報処理装置１０は、嗜好情報と一致する単語の優先度は高く設定する。ユーザの嗜好情報は、入力装置１１から入力され、第１記憶装置１３で記憶される。嗜好情報は、ユーザが視聴したコンテンツの履歴から蓄積されてもよい。情報処理装置１０は、ユーザがコンテンツを視聴する際に、コンテンツの解析で抽出された単語をユーザの嗜好情報として蓄積しておき、優先度の設定に利用してもよい。
【０１６１】
（コンテンツ検索）
コンテンツから抽出された単語は、コンテンツの検索に利用してもよい。以下、このようにコンテンツから抽出された単語を用いてコンテンツを検索する情報処理装置の構成について説明する。
【０１６２】
図１４は、情報処理装置１０Ａのブロックを示した図である。図１４を参照して、情報処理装置１０Ａは、入力装置１１と、制御部１２Ａと、第１記憶装置１３と、第２記憶装置１４と、表示装置１５とを備える。制御部１２Ａは、制御部１２（図５参照）が備える各ブロックの他に検索部１０９を備える。なお、図１３においては、制御部１２に含まれている各ブロックは説明の便宜上、図示していない。
【０１６３】
上述したように、第１記憶装置１３は、複数のコンテンツを格納している。検索部１０９は、入力装置１１を介して入力された文字と上記抽出された単語とが一致するコンテンツを複数のコンテンツから検索する。
【０１６４】
表示制御部１０５は、コンテンツが検索されたことに基づき、当該検索されたコンテンツと、上記一致した単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられたサービス名（特定情報）によって特定される外部情報に基づく画像とを、表示装置１５に表示させる。
【０１６５】
また、コンテンツは、上記のようにコンテンツの検索に用いるデータを格納する領域を含んでいることが好ましい。また、情報処理装置１０Ａは、単語が抽出されたことに基づき、当該単語を上記領域に格納することが好ましい。
【０１６６】
このようなコンテンツの検索について、より具体的に説明すると以下のとおりである。文字を入力することによってコンテンツの検索を行なう場合、入力した文字と、一致した文字を含むコンテンツを抽出する必要がある。検索の精度をあげるためには、入力した文字がコンテンツの内容により即したコンテンツを抽出するべきである。たとえば、入力文字が「歴史」の場合、単に「歴史」の単語を含むコンテンツを抽出するよりも、コンテンツの内容が「歴史」をテーマにしたコンテンツの方が好ましい。
【０１６７】
このことから、情報処理装置１０Ａは、設定した優先度に基づき、コンテンツの中から単語優先度の高い単語を抽出し、検索時の入力文字と一致する単語を判別するための検索用単語として格納しておく。これによって、単語優先度の高い単語は、コンテンツの特徴を表す単語である可能性が高いことから、入力文字の意味に即した、精度の高いコンテンツを検索できる。
【０１６８】
〔実施の形態２〕
本発明に係るネットワークシステムの他の実施態様について、図１５から図１７を参照して説明すると以下のとおりである。
【０１６９】
＜ネットワークシステムの概要＞
図１５は、ネットワークシステム１Ａの概要を示した図である。図１５を参照して、ネットワークシステム１Ａは、通信システム９と外部装置５とを含む。通信システム９と外部装置５とはネットワークを介して互いに接続されている。通信システム９は、端末装置９Ａとサーバ装置９Ｂとを含む。端末装置９Ａとサーバ装置９Ｂとは、ネットワークを介して互いに接続されている。
【０１７０】
通信システム９は、実施の形態１の情報処理装置１０の機能を、端末装置９Ａとサーバ装置９Ｂとに分けた構成である。以下、端末装置９Ａの構成と、サーバ装置９Ｂの構成とについて説明する。
【０１７１】
＜端末装置＞
図１６は、主として端末装置９Ａの機能ブロックを示した図である。図１６を参照して、端末装置９Ａは、入力装置１１と、制御部１２Ｂと、第１記憶装置１３と、第２記憶装置１４と、表示装置１５とを備える。
【０１７２】
第１記憶装置１３は、複数のコンテンツＤＡ１を格納している。実施の形態１とは異なり、第１記憶装置１３は、サービスメタ情報ＤＡ２（図６参照）を格納していない。なお、サービスメタ情報ＤＡ２は、サーバ装置９Ｂが格納している。
【０１７３】
制御部１２Ｂは、入力受付部１０１と、抽出部１０２Ａと、取得部１０４と、表示制御部１０５と、出力部１０６と、第１特定部１０７と、推定部１０８と、生成部１１０と、第１設定部１１１と、第２設定部１１２と、変更部１１３と、第２特定部１１４と、対応付け部１１５と、送信部１１６と、受信部１１７とを備えている。つまり、制御部１２Ｂは、第１抽出部１０２の代わりに抽出部１０２Ａを備えている点、第２抽出部１０３を備えていない点、および送信部１１６と受信部１１７とを備えている点において、実施の形態１の制御部１２とは異なる。
【０１７４】
抽出部１０２Ａは、コンテンツＤＡ１から抽出した単語情報ＤＡ３（図７参照）を送信部１１６に送信する点を除き、実施の形態１の第１抽出部１０２と同じ機能を実行する。
【０１７５】
送信部１１６は、抽出部１０２Ａが抽出した単語を含んだ上記単語情報ＤＡ３を、サーバ装置９Ｂに送信する。
【０１７６】
受信部１１７は、サーバ装置９Ｂからサービス名（特定情報）を受信する。より詳しくは、抽出された単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられたサービス名（特定情報）を、サーバ装置９Ｂから受信する。さらに詳しくは、単語情報にサービス名を関連付けた後の単語情報（図７参照）をサーバ装置９Ｂから受信する。受信部１１７は、受信したサービス名を取得部１０４に送る。なお、取得部１０４は、上記サービス名によって特定される外部情報を外部装置５から取得する。取得部１０４は、当該取得した外部情報を第１記憶装置１３に格納する。
【０１７７】
以上のように、端末装置９Ａは、コンテンツＤＡ１から単語を抽出する。端末装置９Ａは、当該単語を含んだ単語情報ＤＡ３をサーバ装置９Ｂに送信することに基づき、サーバ装置９０からサービス名を受信する。このように、端末装置９Ａは、「抽出した単語に基づいて、サービス名をサービスメタ情報から抽出する」といった処理は行なわない。
【０１７８】
＜サーバ装置＞
図１７は、主としてサーバ装置９Ｂの機能ブロックを示した図である。図１７を参照して、サーバ装置９Ｂは、制御部３１と、記憶装置３２とを含む。制御部３１は、受信部３０１と、抽出部３０２と、送信部３０３とを含む。記憶装置３２は、サービスメタ情報ＤＡ２を格納している。
【０１７９】
受信部３０１は、端末装置９Ａにおいて抽出された単語を含む単語情報ＤＡ３を端末装置９Ａから受信する。抽出部３０２は、上記受信した単語をキーワードとして含むキーワード情報に関連付けられたサービス名を、サービスメタ情報ＤＡ２から抽出する。送信部３０３は、抽出したサービス名を端末装置９Ａに送信する。より詳しくは、送信部３０３は、受信した単語情報にサービス名を関連付けた後の単語情報を端末装置９Ａに送信する。
【０１８０】
このような、端末装置９Ａとサーバ装置９Ｂとを備えた通信システム９によっても、実施の形態１の情報処理装置１０と同様に、端末装置９Ａにおいて情報サービスを提供することができる。
【０１８１】
また、サーバ装置９Ｂにおいてサービスメタ情報ＤＡ２を収集することで、端末装置９Ａはサービスメタ情報を保持する必要がない。このため、端末装置９Ａは、大容量のデータを扱う必要がない。
【０１８２】
上記においては、端末装置９Ａは、必要なサービスの本体データを外部装置５から取得する構成を例に挙げて説明した。しかしながら、このような構成に限定されず、サーバ装置９Ｂから端末装置９Ａに単語情報にサービスを関連づけた後の単語情報を送信する際に、サーバ装置９Ｂが、本体データを付与して端末装置９Ａに送信する構成としてもよい。このような構成は、サーバ装置が外部情報を取得する取得部を備えておくか、あるいは、サーバ装置９Ｂの記憶装置３２に本体データを予め格納しておくことで実現できる。
【０１８３】
＜付記＞
（１）制御部１２は、サービスメタ情報と、サービス優先度と、サービスメタ情報に含まれる単語の出現位置の情報から、コンテンツの閲覧中に情報サービスを提示するタイミングを指定する。タイミングを指定するとは、抽出された各単語に情報サービスを関連づけておき、ユーザの閲覧時に単語が表示されていると同時に情報サービスを提示するように、単語の出現位置から情報サービスを提示するタイミングを指定することをいう。
【０１８４】
表示制御部１０５は、コンテンツと、コンテンツの表示位置と、サービスの本体データと、単語に関連づけられたサービス名とから、コンテンツの表示時に、指定されたタイミングで情報サービスを提供するように表示制御、および表示データの作成を行なう。表示制御部１０５が作成した表示データは、出力部１０６から出力され表示装置１５で表示される。表示装置１５は、表示データに従い、コンテンツと情報サービスを並列して表示する。
【０１８５】
情報処理装置は、外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる情報処理装置であって、テキスト情報を含むコンテンツと、上記外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを上記特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを格納した記憶装置と、上記コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する第１抽出部と、上記抽出された単語を上記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた上記特定情報を、上記関連付け情報から抽出する第２抽出部と、上記抽出された特定情報により特定される上記外部情報を上記外部装置から取得する取得部とを備える。情報処理装置は、上記コンテンツにおける上記抽出された単語の位置に基づいて、上記取得された上記外部情報に基づく画像を上記表示装置に表示させるタイミングを決定する。また、情報処理装置は、上記コンテンツとともに、上記決定されたタイミングで上記画像を上記表示装置に表示させる。
【０１８６】
（２）今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【０１８７】
１ ネットワークシステム、１Ａ ネットワークシステム、５ 外部装置、９ 通信システム、９Ａ 端末装置、９Ｂ サーバ装置、１０ 情報処理装置、１０Ａ 情報処理装置、１０Ｂ 端末装置、１１ 入力装置、１２ 制御部、１２Ａ 制御部、１２Ｂ 制御部、１３ 第１記憶装置、１４ 第２記憶装置、１５ 表示装置、３１ 制御部、３２ 記憶装置、９０ サーバ装置、１０１ 入力受付部、１０２ 第１抽出部、１０２Ａ 第１抽出部、１０３ 第２抽出部、１０４ 取得部、１０５ 表示制御部、１０６ 出力部、１０７ 第１特定部、１０８ 推定部、１０９ 検索部、１１０ 生成部、１１１ 第１設定部、１１２ 第２設定部、１１３ 変更部、１１４ 第２特定部、１１５ 対応付け部、１１６ 送信部、１１７ 受信部、３０１ 受信部、３０２ 抽出部、３０３ 送信部、ＤＡ１ コンテンツ、ＤＡ２ サービスメタ情報、ＤＡ３ 単語情報、Ｐ１ 非テキスト情報。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる情報処理装置であって、
テキスト情報を含むコンテンツと、前記外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを前記特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを格納した記憶装置と、
前記コンテンツを前記表示装置に表示させる表示制御手段と、
前記コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する第１抽出手段と、
前記抽出された単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報を、前記関連付け情報から抽出する第２抽出手段と、
前記抽出された特定情報によって特定される前記外部情報を前記外部装置から取得する取得手段とを備え、
前記表示制御手段は、
前記コンテンツを複数の部分に分けて前記表示装置に表示させ、
前記コンテンツの一部分を前記表示装置に表示させたことに伴い前記抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、さらに、前記第１の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像を前記表示装置に表示させ、
前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更させる指令に基づき、前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更し、
前記表示させるコンテンツの部分の変更に伴い前記抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、前記表示装置に表示させる前記外部情報に基づく画像を、前記第２の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像に変更する、情報処理装置。
【請求項２】
前記表示制御手段は、前記コンテンツの一部分を前記表示装置において表示させたことに基づき、前記コンテンツの全体における前記一部分の位置を判断し、
前記情報処理装置は、
前記コンテンツにおける前記抽出された単語の位置を特定する第１特定手段と、
前記位置の判断結果と前記特定された単語の位置とに基づき、前記抽出した単語と同一の単語のうち、表示されている単語を推定する推定手段とをさらに備え、
前記表示制御手段は、前記単語が推定されたことに基づき、前記推定された単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像を、前記表示装置に表示させる、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項３】
前記情報処理装置は、前記抽出された単語の優先度を、予め定められた規則に基づいて設定する第１設定手段をさらに備え、
前記第２抽出手段は、前記抽出された単語が複数存在する場合、前記関連付け情報において前記優先度の高い単語に関連付けられた前記特定情報を抽出する、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項４】
前記第１設定手段は、単語毎の抽出回数に応じた情報に基づいて、前記優先度を設定する、請求項３に記載の情報処理装置。
【請求項５】
前記コンテンツは、当該コンテンツのデータ構造および／またはコンテンツの表示方法を定義した構造情報を含み、
前記第１設定手段は、前記構造情報に基づいて、前記優先度を設定する、請求項３に記載の情報処理装置。
【請求項６】
前記コンテンツは、複数の部分コンテンツとして構成されており、
前記情報処理装置は、
前記コンテンツ全体における前記単語毎の抽出回数と、各前記部分コンテンツにおける前記単語毎の抽出回数とに基づき、前記抽出された単語についての当該各部分コンテンツにおける重要度を示す情報を生成する生成手段をさらに備え、
前記第１設定手段は、前記生成された重要度を示す情報に基づき、前記部分コンテンツ毎に各単語の優先度を設定する、請求項５に記載の情報処理装置。
【請求項７】
各前記キーワード情報には、少なくとも１つのキーワードが示されており、
前記情報処理装置は、
前記抽出された単語の前記優先度に基づいて、当該単語を含む前記キーワード情報に関連付けられた前記特定情報の優先度を設定する第２設定手段をさらに備え、
前記取得手段は、前記優先度の高い特定情報により特定される前記外部情報を前記外部装置から取得する、請求項３に記載の情報処理装置。
【請求項８】
各前記キーワード情報には、少なくとも１つのキーワードが示されており、
前記情報処理装置は、
前記キーワードの数に応じて、各前記特定情報の優先度を設定する第２設定手段をさらに備え、
前記取得手段は、前記優先度の高い特定情報により特定される前記外部情報を前記外部装置から取得する、請求項３に記載の情報処理装置。
【請求項９】
前記表示制御手段は、入力装置を介して予め定められた指令を受け付けたことに基づき、前記コンテンツをスクロール表示、次ページ表示、あるいは前ページ表示をし、
前記指令を受け付ける度に、前記推定手段は前記推定を行なう、請求項２に記載の情報処理装置。
【請求項１０】
前記第２抽出手段は、入力装置を介して前記表示装置に表示されている前記コンテンツの一部分における一領域を指定する指令を受け付けたことに基づき、前記指定された前記一領域、または前記指定された前記一領域を中心とした予め定められた範囲に表示されている単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報を、前記関連付け情報から抽出する、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項１１】
前記表示制御手段は、入力装置を介して予め定められた指令を受け付けたことに基づき、前記抽出された単語と当該単語の前記優先度とを対応付けた一覧表を前記コンテンツとともに前記表示装置に表示させ、
前記情報処理装置は、前記一覧表が表示された状態において、前記入力装置を介した外部入力に基づき前記優先度を編集する編集手段をさらに備える、請求項３から６のいずれか１項に記載の情報処理装置。
【請求項１２】
前記コンテンツは、さらに非テキスト情報を含み、
前記情報処理装置は、前記抽出された単語のうち、前記非テキスト情報の周囲の単語を特定する第２特定手段と、
前記非テキスト情報に前記特定された単語を対応付ける対応付け手段とをさらに備え、
前記表示制御手段は、前記非テキスト情報を前記表示装置に表示させる場合、当該非テキスト情報に対応付けられた前記単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像を、前記表示装置に表示させる、請求項２に記載の情報処理装置。
【請求項１３】
前記情報処理装置は、前記抽出された単語の優先度を、予め定められた規則に基づいて設定する第１設定手段をさらに備え、
前記第２抽出手段は、前記抽出された単語が複数存在する場合、前記関連付け情報において前記優先度の高い単語に関連付けられた前記特定情報を抽出し、
前記第１設定手段は、前記対応付けられた前記単語の優先度を前記設定された優先度よりも高くする処理をさらに行なう、請求項１２に記載の情報処理装置。
【請求項１４】
前記表示制御手段は、入力装置を介して予め定められた指令を受け付けたことに基づき、前記特定情報と当該特定情報の前記優先度とを対応付けた一覧表を前記コンテンツとともに前記表示装置に表示させ、
前記情報処理装置は、前記一覧表が表示された状態において、前記入力装置を介した外部入力に基づき前記優先度を編集する編集手段をさらに備える、請求項７または８に記載の情報処理装置。
【請求項１５】
前記記憶装置は、ユーザの嗜好を示した嗜好情報を格納しており、
前記情報処理装置は、前記抽出された単語の優先度を、前記嗜好情報に基づいて設定する第１設定手段をさらに備え、
前記第２抽出手段は、前記抽出された単語が複数存在する場合、前記関連付け情報において前記優先度の高い単語に関連付けられた前記特定情報を抽出する、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項１６】
前記記憶装置は、複数の前記コンテンツを格納しており、
前記情報処理装置は、
入力装置を介して入力された文字と前記抽出された単語とが一致する前記コンテンツを前記複数のコンテンツから検索する検索手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記コンテンツが検索されたことに基づき、当該検索されたコンテンツと、前記抽出された単語のうち前記一致した単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像とを、前記表示装置に表示させる、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項１７】
前記コンテンツは、前記検索に用いるデータを格納する領域を含み、
前記情報処理装置は、前記単語が抽出されたことに基づき、当該単語を前記領域に格納する、請求項１６に記載の情報処理装置。
【請求項１８】
外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる情報処理装置であって、
テキスト情報を含むコンテンツと、前記外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを前記特定情報毎に関連付けた関連付け情報と、複数の前記外部情報とを格納した記憶装置と、
前記コンテンツを前記表示装置に表示させる表示制御手段と、
前記コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する第１抽出手段と、
前記抽出された単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報を、前記関連付け情報から抽出する第２抽出手段とを備え、
前記表示制御手段は、
前記コンテンツを複数の部分に分けて前記表示装置に表示させ、
前記コンテンツの一部分を前記表示装置に表示させたことに伴い前記抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、さらに、前記第１の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像を前記表示装置に表示させ、
前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更させる指令に基づき、前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更し、
前記表示させるコンテンツの部分の変更に伴い前記抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、前記表示装置に表示させる前記外部情報に基づく画像を、前記第２の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像に変更する、情報処理装置。
【請求項１９】
外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる端末装置であって、
テキスト情報を含むコンテンツを格納した記憶装置と、
前記コンテンツを前記表示装置に表示させる表示制御手段と、
前記コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する抽出手段と、
前記抽出された単語を、サーバ装置に送信する送信手段と、
前記抽出された単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報を、前記サーバ装置から受信する受信手段と、
前記受信した特定情報によって特定される前記外部情報を前記外部装置から取得する取得手段とを備え、
前記表示制御手段は、
前記コンテンツを複数の部分に分けて前記表示装置に表示させ、
前記コンテンツの一部分を前記表示装置に表示させたことに伴い前記抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、さらに、前記第１の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像を前記表示装置に表示させ、
前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更させる指令に基づき、前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更し、
前記表示させるコンテンツの部分の変更に伴い前記抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、前記表示装置に表示させる前記外部情報に基づく画像を、前記第２の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像に変更する、端末装置。
【請求項２０】
端末装置と通信可能なサーバ装置であって、
外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを前記特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを格納した記憶装置と、
前記端末装置において抽出された単語を当該端末装置から受信する受信手段と、
前記受信した単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報を、前記関連付け情報から抽出する抽出手段と、
前記抽出された前記特定情報を前記端末装置に送信する送信手段とを備える、サーバ装置。
【請求項２１】
外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる端末装置と、前記端末装置と通信可能なサーバ装置とを備える通信システムであって、
前記端末装置は、
テキスト情報を含むコンテンツを格納した記憶装置と、
前記コンテンツを前記表示装置に表示させる表示制御手段と、
前記コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する抽出手段と、
前記抽出された単語を、サーバ装置に送信する第１送信手段とを備え、
前記サーバ装置は、
前記外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを前記特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを格納した記憶装置と、
前記端末装置において抽出された単語を当該端末装置から受信する第１受信手段と、
前記受信した単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報を、前記関連付け情報から抽出する抽出手段と、
前記抽出された前記特定情報を前記端末装置に送信する第２送信手段とを備え、
前記端末装置は、
前記特定情報を前記サーバ装置から受信する第２受信手段と、
前記受信した特定情報によって特定される前記外部情報を前記外部装置から取得する取得手段とをさらに備え、
前記表示制御手段は、
前記コンテンツを複数の部分に分けて前記表示装置に表示させ、
前記コンテンツの一部分を前記表示装置に表示させたことに伴い前記抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、さらに、前記第１の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像を前記表示装置に表示させ、
前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更させる指令に基づき、前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更し、
前記表示させるコンテンツの部分の変更に伴い前記抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、前記表示装置に表示させる前記外部情報に基づく画像を、前記第２の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像に変更する、通信システム。
【請求項２２】
外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる表示制御方法であって、
テキスト情報を含むコンテンツと、前記外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを前記特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを記憶装置に格納するステップと、
前記コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出するステップと、
前記抽出された単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報を、前記関連付け情報から抽出するステップと、
前記抽出された特定情報によって特定される前記外部情報を前記外部装置から取得するステップと、
前記コンテンツを複数の部分に分けて前記表示装置に表示させるステップと、
前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更させる指令に基づき、前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更するステップとを備え、
前記表示させるステップは、
前記コンテンツの一部分を前記表示装置に表示させたことに伴い前記抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、さらに、前記第１の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像を前記表示装置に表示させるステップと、
前記表示させるコンテンツの部分の変更に伴い前記抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、前記表示装置に表示させる前記外部情報に基づく画像を、前記第２の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像に変更するステップとを含む、表示制御方法。
【請求項２３】
外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる情報処理装置を制御するためのプログラムであって、
テキスト情報を含むコンテンツと、前記外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを前記特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを記憶装置に格納するステップと、
前記コンテンツを前記表示装置に表示させるステップと、
前記コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出するステップと、
前記抽出された単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報を、前記関連付け情報から抽出するステップと、
前記抽出された特定情報によって特定される前記外部情報を前記外部装置から取得するステップと、
前記コンテンツを複数の部分に分けて前記表示装置に表示させるステップと、
前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更させる指令に基づき、前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更するステップとを、前記情報処理装置に実行させ、
前記表示させるステップは、
前記コンテンツの一部分を前記表示装置に表示させたことに伴い前記抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、さらに、前記第１の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像を前記表示装置に表示させるステップと、
前記表示させるコンテンツの部分の変更に伴い前記抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、前記表示装置に表示させる前記外部情報に基づく画像を、前記第２の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像に変更するステップとを含む、プログラム。
【請求項２４】
外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる情報処理装置において実行可能なプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
前記プログラムは、
テキスト情報を含むコンテンツと、前記外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを前記特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを記憶装置に格納するステップと、
前記コンテンツを前記表示装置に表示させるステップと、
前記コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出するステップと、
前記抽出された単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報を、前記関連付け情報から抽出するステップと、
前記抽出された特定情報によって特定される前記外部情報を前記外部装置から取得するステップと、
前記コンテンツを複数の部分に分けて前記表示装置に表示させるステップと、
前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更させる指令に基づき、前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更するステップとを、前記情報処理装置に実行させ、
前記表示させるステップは、
前記コンテンツの一部分を前記表示装置に表示させたことに伴い前記抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、さらに、前記第１の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像を前記表示装置に表示させるステップと、
前記表示させるコンテンツの部分の変更に伴い前記抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、前記表示装置に表示させる前記外部情報に基づく画像を、前記第２の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像に変更するステップとを含む、コンピュータ読取り可能な記録媒体。
【請求項１】
外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる情報処理装置であって、
テキスト情報を含むコンテンツと、前記外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを前記特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを格納した記憶装置と、
前記コンテンツを前記表示装置に表示させる表示制御手段と、
前記コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する第１抽出手段と、
前記抽出された単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報を、前記関連付け情報から抽出する第２抽出手段と、
前記抽出された特定情報によって特定される前記外部情報を前記外部装置から取得する取得手段とを備え、
前記表示制御手段は、
前記コンテンツを複数の部分に分けて前記表示装置に表示させ、
前記コンテンツの一部分を前記表示装置に表示させたことに伴い前記抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、さらに、前記第１の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像を前記表示装置に表示させ、
前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更させる指令に基づき、前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更し、
前記表示させるコンテンツの部分の変更に伴い前記抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、前記表示装置に表示させる前記外部情報に基づく画像を、前記第２の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像に変更する、情報処理装置。
【請求項２】
前記表示制御手段は、前記コンテンツの一部分を前記表示装置において表示させたことに基づき、前記コンテンツの全体における前記一部分の位置を判断し、
前記情報処理装置は、
前記コンテンツにおける前記抽出された単語の位置を特定する第１特定手段と、
前記位置の判断結果と前記特定された単語の位置とに基づき、前記抽出した単語と同一の単語のうち、表示されている単語を推定する推定手段とをさらに備え、
前記表示制御手段は、前記単語が推定されたことに基づき、前記推定された単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像を、前記表示装置に表示させる、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項３】
前記情報処理装置は、前記抽出された単語の優先度を、予め定められた規則に基づいて設定する第１設定手段をさらに備え、
前記第２抽出手段は、前記抽出された単語が複数存在する場合、前記関連付け情報において前記優先度の高い単語に関連付けられた前記特定情報を抽出する、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項４】
前記第１設定手段は、単語毎の抽出回数に応じた情報に基づいて、前記優先度を設定する、請求項３に記載の情報処理装置。
【請求項５】
前記コンテンツは、当該コンテンツのデータ構造および／またはコンテンツの表示方法を定義した構造情報を含み、
前記第１設定手段は、前記構造情報に基づいて、前記優先度を設定する、請求項３に記載の情報処理装置。
【請求項６】
前記コンテンツは、複数の部分コンテンツとして構成されており、
前記情報処理装置は、
前記コンテンツ全体における前記単語毎の抽出回数と、各前記部分コンテンツにおける前記単語毎の抽出回数とに基づき、前記抽出された単語についての当該各部分コンテンツにおける重要度を示す情報を生成する生成手段をさらに備え、
前記第１設定手段は、前記生成された重要度を示す情報に基づき、前記部分コンテンツ毎に各単語の優先度を設定する、請求項５に記載の情報処理装置。
【請求項７】
各前記キーワード情報には、少なくとも１つのキーワードが示されており、
前記情報処理装置は、
前記抽出された単語の前記優先度に基づいて、当該単語を含む前記キーワード情報に関連付けられた前記特定情報の優先度を設定する第２設定手段をさらに備え、
前記取得手段は、前記優先度の高い特定情報により特定される前記外部情報を前記外部装置から取得する、請求項３に記載の情報処理装置。
【請求項８】
各前記キーワード情報には、少なくとも１つのキーワードが示されており、
前記情報処理装置は、
前記キーワードの数に応じて、各前記特定情報の優先度を設定する第２設定手段をさらに備え、
前記取得手段は、前記優先度の高い特定情報により特定される前記外部情報を前記外部装置から取得する、請求項３に記載の情報処理装置。
【請求項９】
前記表示制御手段は、入力装置を介して予め定められた指令を受け付けたことに基づき、前記コンテンツをスクロール表示、次ページ表示、あるいは前ページ表示をし、
前記指令を受け付ける度に、前記推定手段は前記推定を行なう、請求項２に記載の情報処理装置。
【請求項１０】
前記第２抽出手段は、入力装置を介して前記表示装置に表示されている前記コンテンツの一部分における一領域を指定する指令を受け付けたことに基づき、前記指定された前記一領域、または前記指定された前記一領域を中心とした予め定められた範囲に表示されている単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報を、前記関連付け情報から抽出する、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項１１】
前記表示制御手段は、入力装置を介して予め定められた指令を受け付けたことに基づき、前記抽出された単語と当該単語の前記優先度とを対応付けた一覧表を前記コンテンツとともに前記表示装置に表示させ、
前記情報処理装置は、前記一覧表が表示された状態において、前記入力装置を介した外部入力に基づき前記優先度を編集する編集手段をさらに備える、請求項３から６のいずれか１項に記載の情報処理装置。
【請求項１２】
前記コンテンツは、さらに非テキスト情報を含み、
前記情報処理装置は、前記抽出された単語のうち、前記非テキスト情報の周囲の単語を特定する第２特定手段と、
前記非テキスト情報に前記特定された単語を対応付ける対応付け手段とをさらに備え、
前記表示制御手段は、前記非テキスト情報を前記表示装置に表示させる場合、当該非テキスト情報に対応付けられた前記単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像を、前記表示装置に表示させる、請求項２に記載の情報処理装置。
【請求項１３】
前記情報処理装置は、前記抽出された単語の優先度を、予め定められた規則に基づいて設定する第１設定手段をさらに備え、
前記第２抽出手段は、前記抽出された単語が複数存在する場合、前記関連付け情報において前記優先度の高い単語に関連付けられた前記特定情報を抽出し、
前記第１設定手段は、前記対応付けられた前記単語の優先度を前記設定された優先度よりも高くする処理をさらに行なう、請求項１２に記載の情報処理装置。
【請求項１４】
前記表示制御手段は、入力装置を介して予め定められた指令を受け付けたことに基づき、前記特定情報と当該特定情報の前記優先度とを対応付けた一覧表を前記コンテンツとともに前記表示装置に表示させ、
前記情報処理装置は、前記一覧表が表示された状態において、前記入力装置を介した外部入力に基づき前記優先度を編集する編集手段をさらに備える、請求項７または８に記載の情報処理装置。
【請求項１５】
前記記憶装置は、ユーザの嗜好を示した嗜好情報を格納しており、
前記情報処理装置は、前記抽出された単語の優先度を、前記嗜好情報に基づいて設定する第１設定手段をさらに備え、
前記第２抽出手段は、前記抽出された単語が複数存在する場合、前記関連付け情報において前記優先度の高い単語に関連付けられた前記特定情報を抽出する、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項１６】
前記記憶装置は、複数の前記コンテンツを格納しており、
前記情報処理装置は、
入力装置を介して入力された文字と前記抽出された単語とが一致する前記コンテンツを前記複数のコンテンツから検索する検索手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記コンテンツが検索されたことに基づき、当該検索されたコンテンツと、前記抽出された単語のうち前記一致した単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像とを、前記表示装置に表示させる、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項１７】
前記コンテンツは、前記検索に用いるデータを格納する領域を含み、
前記情報処理装置は、前記単語が抽出されたことに基づき、当該単語を前記領域に格納する、請求項１６に記載の情報処理装置。
【請求項１８】
外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる情報処理装置であって、
テキスト情報を含むコンテンツと、前記外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを前記特定情報毎に関連付けた関連付け情報と、複数の前記外部情報とを格納した記憶装置と、
前記コンテンツを前記表示装置に表示させる表示制御手段と、
前記コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する第１抽出手段と、
前記抽出された単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報を、前記関連付け情報から抽出する第２抽出手段とを備え、
前記表示制御手段は、
前記コンテンツを複数の部分に分けて前記表示装置に表示させ、
前記コンテンツの一部分を前記表示装置に表示させたことに伴い前記抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、さらに、前記第１の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像を前記表示装置に表示させ、
前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更させる指令に基づき、前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更し、
前記表示させるコンテンツの部分の変更に伴い前記抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、前記表示装置に表示させる前記外部情報に基づく画像を、前記第２の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像に変更する、情報処理装置。
【請求項１９】
外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる端末装置であって、
テキスト情報を含むコンテンツを格納した記憶装置と、
前記コンテンツを前記表示装置に表示させる表示制御手段と、
前記コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する抽出手段と、
前記抽出された単語を、サーバ装置に送信する送信手段と、
前記抽出された単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報を、前記サーバ装置から受信する受信手段と、
前記受信した特定情報によって特定される前記外部情報を前記外部装置から取得する取得手段とを備え、
前記表示制御手段は、
前記コンテンツを複数の部分に分けて前記表示装置に表示させ、
前記コンテンツの一部分を前記表示装置に表示させたことに伴い前記抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、さらに、前記第１の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像を前記表示装置に表示させ、
前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更させる指令に基づき、前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更し、
前記表示させるコンテンツの部分の変更に伴い前記抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、前記表示装置に表示させる前記外部情報に基づく画像を、前記第２の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像に変更する、端末装置。
【請求項２０】
端末装置と通信可能なサーバ装置であって、
外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを前記特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを格納した記憶装置と、
前記端末装置において抽出された単語を当該端末装置から受信する受信手段と、
前記受信した単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報を、前記関連付け情報から抽出する抽出手段と、
前記抽出された前記特定情報を前記端末装置に送信する送信手段とを備える、サーバ装置。
【請求項２１】
外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる端末装置と、前記端末装置と通信可能なサーバ装置とを備える通信システムであって、
前記端末装置は、
テキスト情報を含むコンテンツを格納した記憶装置と、
前記コンテンツを前記表示装置に表示させる表示制御手段と、
前記コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出する抽出手段と、
前記抽出された単語を、サーバ装置に送信する第１送信手段とを備え、
前記サーバ装置は、
前記外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを前記特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを格納した記憶装置と、
前記端末装置において抽出された単語を当該端末装置から受信する第１受信手段と、
前記受信した単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報を、前記関連付け情報から抽出する抽出手段と、
前記抽出された前記特定情報を前記端末装置に送信する第２送信手段とを備え、
前記端末装置は、
前記特定情報を前記サーバ装置から受信する第２受信手段と、
前記受信した特定情報によって特定される前記外部情報を前記外部装置から取得する取得手段とをさらに備え、
前記表示制御手段は、
前記コンテンツを複数の部分に分けて前記表示装置に表示させ、
前記コンテンツの一部分を前記表示装置に表示させたことに伴い前記抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、さらに、前記第１の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像を前記表示装置に表示させ、
前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更させる指令に基づき、前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更し、
前記表示させるコンテンツの部分の変更に伴い前記抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、前記表示装置に表示させる前記外部情報に基づく画像を、前記第２の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像に変更する、通信システム。
【請求項２２】
外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる表示制御方法であって、
テキスト情報を含むコンテンツと、前記外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを前記特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを記憶装置に格納するステップと、
前記コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出するステップと、
前記抽出された単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報を、前記関連付け情報から抽出するステップと、
前記抽出された特定情報によって特定される前記外部情報を前記外部装置から取得するステップと、
前記コンテンツを複数の部分に分けて前記表示装置に表示させるステップと、
前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更させる指令に基づき、前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更するステップとを備え、
前記表示させるステップは、
前記コンテンツの一部分を前記表示装置に表示させたことに伴い前記抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、さらに、前記第１の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像を前記表示装置に表示させるステップと、
前記表示させるコンテンツの部分の変更に伴い前記抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、前記表示装置に表示させる前記外部情報に基づく画像を、前記第２の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像に変更するステップとを含む、表示制御方法。
【請求項２３】
外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる情報処理装置を制御するためのプログラムであって、
テキスト情報を含むコンテンツと、前記外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを前記特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを記憶装置に格納するステップと、
前記コンテンツを前記表示装置に表示させるステップと、
前記コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出するステップと、
前記抽出された単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報を、前記関連付け情報から抽出するステップと、
前記抽出された特定情報によって特定される前記外部情報を前記外部装置から取得するステップと、
前記コンテンツを複数の部分に分けて前記表示装置に表示させるステップと、
前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更させる指令に基づき、前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更するステップとを、前記情報処理装置に実行させ、
前記表示させるステップは、
前記コンテンツの一部分を前記表示装置に表示させたことに伴い前記抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、さらに、前記第１の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像を前記表示装置に表示させるステップと、
前記表示させるコンテンツの部分の変更に伴い前記抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、前記表示装置に表示させる前記外部情報に基づく画像を、前記第２の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像に変更するステップとを含む、プログラム。
【請求項２４】
外部装置から取得した外部情報を表示装置に表示させる情報処理装置において実行可能なプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
前記プログラムは、
テキスト情報を含むコンテンツと、前記外部情報を特定する特定情報とキーワードを示したキーワード情報とを前記特定情報毎に関連付けた関連付け情報とを記憶装置に格納するステップと、
前記コンテンツを前記表示装置に表示させるステップと、
前記コンテンツに含まれるテキスト情報から単語を抽出するステップと、
前記抽出された単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報を、前記関連付け情報から抽出するステップと、
前記抽出された特定情報によって特定される前記外部情報を前記外部装置から取得するステップと、
前記コンテンツを複数の部分に分けて前記表示装置に表示させるステップと、
前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更させる指令に基づき、前記表示装置に表示させる前記コンテンツの部分を変更するステップとを、前記情報処理装置に実行させ、
前記表示させるステップは、
前記コンテンツの一部分を前記表示装置に表示させたことに伴い前記抽出された単語のうちの第１の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、さらに、前記第１の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像を前記表示装置に表示させるステップと、
前記表示させるコンテンツの部分の変更に伴い前記抽出された単語のうちの第２の単語と同一の単語を前記表示装置に表示させるとき、前記表示装置に表示させる前記外部情報に基づく画像を、前記第２の単語を前記キーワードとして含むキーワード情報に関連付けられた前記特定情報によって特定される前記外部情報に基づく画像に変更するステップとを含む、コンピュータ読取り可能な記録媒体。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【公開番号】特開２０１１−７６５６６（Ｐ２０１１−７６５６６Ａ）
【公開日】平成２３年４月１４日（２０１１．４．１４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−２３０３２２（Ｐ２００９−２３０３２２）
【出願日】平成２１年１０月２日（２００９．１０．２）
【出願人】（０００００５０４９）シャープ株式会社 (33,933)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年４月１４日（２０１１．４．１４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年１０月２日（２００９．１０．２）
【出願人】（０００００５０４９）シャープ株式会社 (33,933)
【Ｆターム（参考）】
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