説明

情報処理装置、記憶装置、情報処理システム、プログラム

【課題】複数の資料間の関係が容易に把握されるように、当該複数の資料を記憶する。
【解決手段】情報処理装置に出力指示が入力される度に、当該情報処理装置は画像を表示装置に出力して、当該表示装置に当該画像を表示させ、当該表示装置に出力された複数の画像を記憶する画像記憶手段を有する記憶装置であって、前記表示装置に出力された複数の画像の出力の順序を取得する順序取得手段と、前記順序取得手段に取得された前記複数の画像の出力の順序に基づいて、前記情報処理装置から出力された前記複数の画像間の関係を示す関係情報を生成する生成手段と、を有し、前記画像記憶手段は、前記生成手段により生成された前記関係情報に基づいて、当該複数の画像を記憶する記憶装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、記憶装置、情報処理システム、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
会議中に、発表者が突発的に使用した資料を、参加者が会議中または会議終了後に所望する場合がある。当該参加者は、会議中または会議終了後に、メールや議事録、記憶装置(サーバ)にアクセスしてその資料を取得または閲覧することが出来る。会議で用いられた資料を参加者に容易に取得させるために、会議中に使用した資料を自動的にサーバに記憶する技術が提案されている。また、当該資料を記憶装置に記憶する際に、情報を付加し、当該参加者により、記憶された資料を容易に検索する技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1記載の技術では、複数の資料が、並列的に記憶装置に記憶されている。従って、資料を欲している参加者は、資料と資料との関係が分からないという問題があった。
【0004】
本発明では、このような問題点を鑑みて、複数の資料間の関係が容易に把握されるように、当該複数の資料を記憶する情報処理装置、記憶装置、情報処理システム、プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明では、出力指示が入力される入力手段と、前記入力手段に前記出力指示が入力される度に、表示装置に画像を出力して、当該表示装置に当該画像を表示させる出力手段と、前記出力手段により出力された複数の画像の出力の順序を取得する順序取得手段と、前記順序取得手段に取得された前記複数の画像の出力の順序に基づいて、前記出力手段により出力された当該複数の画像間の関係を示す関係情報を生成する生成手段と、前記生成手段により生成された前記関係情報に基づいて、当該複数の画像を記憶させる記憶制御手段と、を有することを特徴とする情報処理装置を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の情報処理装置、記憶装置、情報処理システム、プログラムであれば、複数の資料間の関係が容易に把握されるように、当該複数の資料を記憶することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本実施例の情報処理システムの機能構成例を示した図。
【図2】本実施例の情報処理装置の機能構成例を示した図。
【図3】本実施例の記憶装置の機能構成例を示した図。
【図4】本実施例の情報処理システムの処理フローの一例を示した図。
【図5】本実施例の出力順序の一例を示した図。
【図6】本実施例の生成手段の処理フローを示した図。
【図7】本実施例の主資料と従資料の一例を示した図。
【図8】本実施例の関係情報を模式的に示した図。
【図9】本実施例の会議資料のレイアウトを示した図。
【図10】別の実施形態の制御手段の機能構成例を示した図。
【図11】別の実施形態の記憶装置の機能構成例を示した図。
【図12】別の実施形態の出力順序の一例を示した図。
【図13】別の実施形態の関係情報を模式的に示した図。
【図14】別の実施形態の記憶装置の一例を示した図。
【図15】別の実施形態の生成手段の処理フローを示した図。
【図16】別の実施形態の関係情報を模式的に示した図。
【図17】別の実施形態の出力順序の一例を示した図。
【図18】別の実施形態の記憶装置の機能構成例を示した図。
【図19】別の実施形態の情報処理システムの処理フローを示した図。
【図20】別の実施形態の生成手段の処理フローを示した図。
【図21】別の実施形態の関係情報を模式的に示した図。
【図22】別の実施形態の出力順序の一例を示した図。
【図23】別の実施形態の関係情報を模式的に示した図。
【図24】別の実施形態の記憶装置の機能構成例を示した図。
【図25】別の実施形態の生成手段の処理フローを示した図。
【図26】別の実施形態の出力順序の一例を示した図。
【図27】別の実施形態の記憶装置の機能構成例を示した図。
【図28】別の実施形態の生成手段の処理フローを示した図。
【図29】別の実施形態の関係情報を模式的に示した図。
【図30】単位資料の一例を示した図。
【図31】別の実施形態の情報処理システムの処理フローを示した図。
【図32−1】別の実施形態の記憶装置の機能構成例を示した図。
【図32−2】別の実施形態の情報処理装置の機能構成例を示した図。
【図33】別の実施形態の会議資料のレイアウトを示した図。
【図34】別の実施形態の情報処理システムの機能構成例を示した図。
【図35】別の実施形態の記憶装置の機能構成例を示した図。
【図36】別の実施形態の情報処理システムの処理フローを示した図。
【図37】別の実施形態の出力順序の一例を示した図。
【図38】別の実施形態の生成手段の処理フローを示した図。
【図39】別の実施形態の関係情報を模式的に示した図。
【図40】別の実施形態の関係情報を模式的に示した図。
【図41】別の実施形態の出力順序の一例を示した図。
【図42】別の実施形態の記憶装置の機能構成例を示した図。
【図43】別の実施形態の生成手段の処理フローを示した図。
【図44】別の実施形態の関係情報を模式的に示した図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の各実施形態において、機能構成例、処理フローの説明では、同じ処理については、同じ参照番号、同じステップ番号を付加し、重複説明を省略する。
<実施形態1>
図1に、実施形態1の情報処理システムの機能構成例を示す。本実施例の情報処理システムは、主に、会議などで用いられる。以下の説明では、当該情報処理システムが会議で用いられた場合について説明する。また、「画像」を会議で用いられる「資料」として説明する。図1の例では、記憶装置200、情報処理装置300などを含む。また、当該情報処理システムに表示装置100を含めるようにしてもよい。情報処理装置300は、表示装置100と接続されている。情報処理装置300は、記憶装置200とは、ネットワーク50を介して、接続されている。
【0009】
表示装置100は例えば、プロジェクタである。表示装置100は、情報処理装置300から送信された資料を、スクリーンなどに投影して、会議参加者に見せる。記憶装置200は、例えば、サーバ装置であり、情報処理装置300から送信された資料などを記憶する。情報処理装置300とは、様々な情報を処理するものであり、例えば、PC(Personal Computer)や、携帯電話、タブレットなどである。情報処理装置300は、会議の発表者甲が取り扱うものである。発表者甲は、会議で発表する資料を情報処理装置300に入力し、表示装置100に出力して、表示装置100に表示させる。また、表示装置100に出力された資料は、自動的に記憶装置200に送信されて記憶装置200に記憶される。
【0010】
図2に、本実施形態1の情報処理装置300のハードウェア機能構成例を示す。図2に示すように、本実施例の情報処理装置300は、制御手段310、主記憶手段312、補助記憶手段314、外部記憶装置I/F手段316、通信手段320、入力手段322、表示手段324を含む。
【0011】
制御手段310は、主記憶手段312に記憶されたプログラムを実行し、各手段の制御やデータの演算、加工を行う。主記憶手段312は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などであり、制御手段310が実行する基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。補助記憶手段314は、HDD(Hard Disk Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。外部記憶装置I/F手段316は、データ伝送路を介して接続された記憶媒体318(例えば、フラッシュメモリなど)と情報処理装置300とのインタフェースである。
【0012】
また、記憶媒体318に、所定のプログラムを格納し、当該プログラムは外部記憶装置I/F手段316を介して情報処理装置300にインストールされ、インストールされた所定のプログラムは情報処理装置300により実行可能となる。
【0013】
通信手段320は、有線及び/又は無線回線で接続された表示装置100に資料(画像)を出力する。また、通信手段320は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワーク50を介して接続された記憶装置200とのインタフェースである。入力手段322には、発表者甲から様々な情報が入力される。また、表示手段324には、様々な情報が表示され、発表者甲に当該情報を認識させる。以下では、通信手段320を出力手段320という場合もある。
【0014】
図3に、記憶装置200の機能構成例を示す。図3の例では、記憶装置200は、画像記憶手段202と順序記憶手段204と順序取得手段206と生成手段208とを含む。情報処理装置300は、表示装置200に送信した画像を、記憶装置200にも送信するが、画像記憶手段202は、当該送信された資料を記憶する。また、順序記憶手段204、順序取得手段206、生成手段208については、後述する。
【0015】
図4に、情報処理システムの処理フローの一例を示す。図4を用いて、具体的な処理の流れを説明する。また、図5に情報処理装置300の制御手段310の機能構成例を示す。図4の例では、発表者甲は、資料A→資料B→資料A→資料Xの順番で発表したとする。まず、発表者甲は、会議を始める場合には、情報処理装置300の入力手段322から、開始信号を入力する(ステップS2)。
【0016】
ここで、開始信号とは、情報処理装置300、表示装置、記憶装置200に会議を開始することを認識させる信号であり、複数の資料(資料A、B、X)のうち最初の資料Aが情報処理装置300により今後出力されることを示す信号である。開始信号とは、発表者甲が情報処理装置300の電源をONにしたと同時に生成される信号でもよい。また、開始信号とは、発表者甲が情報処理装置300の電源をONにした後に、所定の処理により入力される信号でもよい。所定の処理とは、例えば、表示手段324に電子的に表示された開始ボタンをクリックすることなどとすればよい。
【0017】
そうすると、情報処理装置300の出力手段320は、表示装置100および記憶装置200の画像記憶手段202に、当該開始信号を出力する(ステップS4、ステップS6)。当該開始信号が、表示装置100に送信されることで、表示装置100は、会議が開始されたことを認識する。また、当該開始信号が、画像記憶手段202に送信されることで、記憶装置200は、会議が開始されたことを認識する。
【0018】
次に、発表者甲は、資料Aを発表するために、入力手段322から第1出力指示を入力することで、当該資料Aを表示装置100に送信する。第1出力指示とは、例えば、発表者甲が表示手段324に電子的に表示された出力ボタンをクリックすることである。当該表示装置100は、送信された資料Aを表示させる(ステップS8)。また、情報処理装置300は、資料Aを表示装置100に送信すると共に、記憶装置200の画像記憶手段202にも送信し、当該資料Aを記憶させる(ステップS10)。画像記憶手段202が、資料Aを記憶すると、画像記憶手段202は、順序記憶手段204に対して、情報処理装置300により出力された資料の順序を更新させるための更新要求信号を順序記憶手段204に送信する(ステップS12)。順序記憶手段204は、更新要求信号を受信すると、順序更新を行なう(ステップS13)。ここでは、未だ、順序記憶手段204には、出力された資料の順序が記憶されていないことから、出力順序の1番目は「資料A」であることが記憶される。
【0019】
次に、発表者甲は、資料Bを発表するために、入力手段322から第1出力指示を入力することで、出力手段320が当該資料Bを表示装置100に送信して当該資料Bを表示させる(ステップS14)。情報処理装置300は、資料Bを表示装置100に送信すると共に、記憶装置200の画像記憶手段202にも送信し、画像記憶手段202に当該資料Bを記憶させる(ステップS16)。画像記憶手段202が、資料Bを記憶すると、画像記憶手段202は、順序記憶手段204に対して、情報処理装置300により出力された資料の順序を更新させる(ステップS18、S19)。ここでは、順序記憶手段204には、出力順序の1番目は「資料A」、2番目は「資料B」に更新される。
【0020】
次に、発表者甲は、資料Aを発表するために、入力手段322から第1出力指示を入力することで、当該資料Aを表示装置100に送信して当該資料Aを表示させる(ステップS20)。情報処理装置300は、資料Aを表示装置100に送信すると共に、記憶装置200の画像記憶手段202にも送信する。資料Aは、ステップS12で、既に画像記憶手段202に記憶されていることから、資料Aを記憶させる必要はない。そして、画像記憶手段202は、順序記憶手段204に対して、情報処理装置300により出力された資料の順序を更新させる(ステップS24、S25)。ここでは、順序記憶手段204には、出力順序の1番目は「資料A」、2番目は「資料B」、3番目「資料A」に更新される。
【0021】
次に、発表者甲は、資料Xを発表するために、入力手段322から第1出力指示を入力することで、当該資料Xを表示装置100に送信して当該資料Xを表示させる(ステップS26)。情報処理装置300は、資料Xを表示装置100に送信すると共に、記憶装置200の画像記憶手段202にも送信し、画像記憶手段202に当該資料Xを記憶させる(ステップS28)。画像記憶手段202が、資料Xを記憶すると、画像記憶手段202は、順序記憶手段204に対して、情報処理装置300により出力された資料の順序を更新させる(ステップS30、S31)。ここでは、順序記憶手段204には、出力順序の1番目は「資料A」、2番目は「資料B」、3番目「資料A」、4番目「資料X」に更新される。
【0022】
このように、本実施例の出力手段320は、発表者甲により入力手段322から第1出力指示が入力される度に、表示装置100に資料(この例では、資料A、B、X)を出力する。そして、会議が終了した場合には、発表者甲は、情報処理装置300の入力手段322から、終了信号を入力する(ステップS32)。
【0023】
当該終了信号とは、情報処理装置300、表示装置100、記憶装置200に対して、会議が終了したことを認識させる信号である。終了信号とは、発表者甲が情報処理装置300の電源をOFFにしたと同時に生成される信号でもよい。また、終了信号とは、発表者甲が情報処理装置300の電源をONにした後に、所定の処理により入力される信号でもよい。所定の処理とは、例えば、表示手段324に電子的に表示された終了ボタンをクリックすることなどとすればよい。また、終了信号とは、最後の画像Xが出力手段320により既に出力されたことを示す信号である。
【0024】
情報処理装置300の出力手段320は、表示装置100および記憶装置200の画像記憶手段202に、入力された終了信号を出力する(ステップS34、ステップS36)。情報処理装置300は発表者甲から、終了信号が入力されると、会議が終了されることを認識する。また、当該終了信号が、表示装置100に送信されることで、表示装置100は、会議が終了されたことを認識する。また、当該終了信号が、画像記憶手段202に送信されることで、記憶装置200は、会議が終了されたことを認識する。また、開始信号が入力された時(ステップS2)から、終了信号が入力された時(ステップS32)までが、1つの(今回の)会議の区間となる。
【0025】
次に、順序取得手段206は、順序記憶手段204に記憶されている出力の順序を取得し、生成手段208に転送する(ステップS38)。図5に、ステップS31が終了した時点での順序記憶手段204に記憶されている出力順序の一例について示す。図5の例では、出力順序が1、2、3、4番目の資料名は、それぞれ資料A、資料B、資料A、資料Xとなる。
【0026】
次に、生成手段3104は、順序取得手段3102に取得された複数の画像A、B、Xそれぞれの出力の順序に基づいて、出力手段320により出力された複数の画像A、B、X間の関係を示す関係情報を生成する(ステップS42)。
【0027】
次に、当該関係情報について説明する。この実施例での関係情報とは、1つの会議で表示された(発表された)複数の資料A、B、Xにおいて、何れかが従資料(従画像)であり、従画像以外の画像が主資料(主画像)であることを示す情報である。主資料とは、1つの会議中で発表された資料において、主となる資料であり、従資料とは、当該主資料に従属する資料である。また、一般的な会議において、主資料はN(Nは2以上の整数)回発表されることが多く、n回目の(n=1,...,N)主資料の発表とn+1回目の主資料の発表との間に発表された資料は当該主資料に従属する資料となる場合が多い。本実施例では、このような現象を鑑みて、複数の資料を、主資料または従資料の何れかに決定する。
【0028】
図6に、生成手段3104による関係情報の生成処理フローを示す。図5記載の出力順序に基づいて、図6の処理フローを説明する。まず生成手段3104は、出力順の最初の資料を比較対象資料とする(ステップS422)。ここで、最初の画像とは、今回の会議での最初の画像とする。図5の例では、最初の資料は、資料Aであることから、資料Aを比較対象資料とする。ステップS424では、生成手段3104は、比較対象資料Aが同じ会議中にN回(Nは2以上の整数)以上出力されたか否かを判断する。この例では、比較対象資料Aは2回(図5の例では1回目と3回目に)出力されていることから、ステップS424ではYesと判断される。
【0029】
次に、ステップS426では、生成手段3104は、比較対象資料Aがn回目(n=1,...,N)に出力された時から、n+1回目に(次に)出力された時までに、出力された資料(この例では、資料B)を比較対象資料Aに従属する従資料とする。そして、ステップS428では、生成手段3104は、比較対象資料Aの出力順が最後か否かを判断する。比較対象資料Aは、最後の出力順ではないことから、ステップS428ではNoと判断される。ステップS428でNoと判断されると、ステップS434に移行する。
【0030】
ステップS434では、生成手段3104は、出力順序が次の資料を比較対象資料とする。この例では、資料Bが比較対象資料となる。そして、ステップS424で、生成手段3104は、比較対象資料Bが、同じ会議中にN回以上出力したか否かを判断する。この例では、比較対象資料Bは、1回しか出力されていないことから、ステップS424ではNoと判断され、ステップS432に移行する。ステップS432では、生成手段310
4は、比較対象資料Bの次に出力された資料があるか否かを判断する。この例では、比較対象資料Bの次に出力された資料Xが存在することから、ステップS432ではYesと判断される。ステップS432でYesと判断されると、ステップS434に移行する。
【0031】
ステップS434では、生成手段3104は、出力順序が次の資料を比較対象資料とする。この例では、資料Xが比較対象資料となる。ステップS424において、生成手段3104は、比較対象資料Xが同じ会議中にN回以上出力したか否かを判断する。資料Xは、1回しか出力されていないことから、ステップS424ではNoと判断される。そしてステップS432では、比較対象資料Xの次の資料があるか否かが判断される。
【0032】
比較対象資料Xの次に出力された資料はないことから、ステップS432では生成手段3104によりNoと判断される。そして、ステップS430に移行する。ステップS430では、生成手段3104は、従資料B以外の資料A、Xを主資料と決定する(ステップS430)。そして生成手段3104は、資料A、Xが主資料であり、資料Bが資料Aの従資料である旨の関係情報を生成する。
【0033】
図7に、資料A、資料B、資料Xそれぞれについての主資料、従資料について示す。上述のように、資料A、Xは主資料となり、資料Bは、資料Aに従属する従資料となる。また、資料Xについては、単独で1回出力されたので、資料A、Bとは関連の小さい資料として判断される。
【0034】
説明を図4に戻す。生成手段3104が関係情報を生成すると、記憶制御手段3106は、当該関係情報に基づいて、画像記憶手段202に記憶されている複数の画像A、B、Xの記憶の手法(配置)を変更する。図8に生成された関係情報を模式的に示す。具体的には、図8に示すように、画像記憶手段202が、各資料A、B、Xそれぞれを、関係情報で定められた主資料または従資料として記憶する。図8の例では、画像記憶手段202は、資料A、資料Xを主資料として記憶し、資料Bを主資料Aに従属する従資料として画像記憶手段202に記憶する。また、資料Xのように、従資料が無い資料についても主資料とする。
【0035】
また、記憶制御手段3106は、全ての資料について、主資料となる資料については、当該主資料であることを示す主資料情報を付加し、従資料となる資料については、当該従資料であることを示す従資料情報を付加して、画像記憶手段202に記憶させるようにしてもよい。
【0036】
そして、会議終了後、会議の資料の閲覧を所望する者、または、会議の資料の取得を所望する者(以下、単に「所望者」という。)は、図示しないPC(以下、「アクセス端末」という。)などで、記憶装置200の画像記憶手段202にアクセスする。当該アクセスとは、会議の資料の閲覧所望信号、または、会議の資料の取得要求信号を送信することである。図9に、所望者が、会議の資料を取得した場合に、アクセス端末の表示手段(図示せず)に表示される形式の一例を示す。
【0037】
図9の例では、2011年7月31日(水)14:30〜15:30に、会議室C2006室で行なわれた会議で発表された資料のアイコンが表示手段324に表示されている。所望者は、資料A、B、Xが会議で発表されたこと、および、資料Bは資料Aに従属していること、資料Xは、資料A、Bとは関連の薄いことを、容易に把握することが出来る。なお、図9では、所望者は、各資料A、B、Xの各アイコンをクリックすることで、各資料A、B、Xの詳細を閲覧することが出来る。また、図9はあくまで一例であり、全ての資料において、所望者が主資料、従資料を認識することが出来ればどのような表示にしてもよい。
【0038】
また、順序記憶手段、順序取得手段、生成手段それぞれは、記憶装置200または情報処理装置300のうち、何れか一方に具備させるようにしてもよい。図10に、制御手段310'の変形例の機能構成例を示し、図11に記憶装置200の変形例200'を示す。図10に示すように、制御手段310'は、順序取得手段3102、生成手段3104、記憶制御手段3106を有し、記憶装置200'は、画像記憶手段202、順序記憶手段204を有する。順序取得手段206と順序取得手段3102とが同様の処理を行い、生成手段208と生成手段3104とが同様の処理を行なう。
【0039】
図10、図11の場合には、記憶制御手段3106が、生成手段3104によって生成された関係情報に基づいて、記憶装置200'内の画像記憶手段202に記憶させる。
【0040】
また、順序記憶手段204を情報処理装置300または表示装置100に具備させてもよい。この場合には、順序取得手段206は、情報処理装置300内または表示装置100内の順序記憶手段204に記憶されている出力の順序を取得するようにしてもよい。
【0041】
また、図4の例では、ステップS10、S16、S22、S28において、各資料A、B、Xを画像記憶手段202に記憶させた後に、ステップS42で関係情報を生成して、当該関係情報に基づいて、各資料A、B、Xの記憶手法を変更した。別の手法として、ステップS10、S16、S22、S28で、各資料A,B、Xを記憶させずに、関係情報が生成された時点で、当該関係情報に基づいて、各資料A,B、Xを画像記憶手段202に一度に記憶させるようにしてもよい。
【0042】
この実施形態1の情報処理装置によれば、出力された複数の資料それぞれの出力順序に基づいて、関係情報を生成する(図6参照)。そして、当該関係情報とは、複数の資料それぞれが、主資料または従資料を示す情報である。そして、当該関係情報に基づいて、複数の資料は、記憶装置200に記憶される。従って、会議終了後に、所望者が、当該記憶されている複数の資料を閲覧、または、取得した場合でも、各資料間の関係を容易に把握することが出来る。
[実施形態2]
実施形態1では、図6記載のステップS426の条件を満たす資料については、従資料にするとした。実施形態2、後述する実施形態3、実施形態4では、更に正確な従資料を決定するために、ステップS426を満たす資料を「従資料候補」として、当該従資料候補のうち、所定の条件を満たす資料については、従資料から外すことができ、正確な従資料の決定を行なうことができる。
【0043】
実施形態2の情報処理装置では、出力順序が図12に示すものである場合に、更に正確な従資料の決定を行なうことができる。図12の例では、今回の会議より以前の会議で資料Dが出力されており、今回の会議では、資料A→資料B→資料C→資料D→資料A→資料Xの順番で出力されたとする。出力順序が図12の場合に、図6で説明した処理フローで生成手段208により関係情報を生成すると、主資料、従資料はそれぞれ、図13に示すようになる。図13の例では、資料A、Xが主資料となり、資料B、C、Dはそれぞれ資料Aに従属する従資料となる。
【0044】
しかし、図12に示すように、資料Dは以前の会議でも出力されていることから、資料Aとは関係が薄い可能性が高い。そこで、実施形態2では、以前の会議(過去の会議)で出力された資料については、従資料とせず、主資料とする。また、資料Dが、以前の会議で使用されたことについては、主記憶手段312に記憶されているとする。
【0045】
図14に、実施形態2の記憶装置200−2の機能構成例を示す。図3記載の記憶装置200と比較して、事前出力判断手段210が追加されている。また、図15には、実施形態2の生成手段208−2の関係情報の生成処理フローを示す。図15の処理フローは、図6の処理フローと比較して、ステップS452、S454、S456が追加されている点で異なる。また、図12に示す出力順序に基づいて、図15を説明する。
【0046】
ステップS422では、生成手段208−2は、出力順が最初の資料Aを比較対象資料とする。次に、ステップS424では、生成手段208−2は、比較対象資料Aが同じ会議中にN回以上出力されたか否かを判断する。この例では、比較対象資料Aは、2回出力されているので、Yesと判断される。次に、ステップS450では、比較対象資料Aがn回目に出力された時からn+1回目に出力された時までの間に出力された時までの間に出力された資料を比較対象資料Aの従資料の候補とする。ここで、比較対象資料Aが1回目に出力された時から、2回目に出力された時までの間に、出力された資料はB、C、Dとなる。従って、生成手段208−2は、資料B、C、Dを比較対象資料Aの従資料候補とする。
【0047】
次に、ステップS452で、事前出力判断手段210は、従資料候補B、C、Dは、比較対象資料Aよりも先に出力されていたか否かが判断される。ここで、従資料候補B、Cについては、比較対象資料Aよりも先に出力されていないので、ステップS452ではNoと判断される。そして、ステップS456で、生成手段208−2は、従資料候補B、Cを比較対象資料Aの従資料とする。一方、従資料候補Dが以前の会議で出力されたことについては、主記憶手段312に記憶されていることから、事前出力判断手段210は、従資料候補Dは、比較対象資料Aよりも先に出力されたと判断し、ステップS452はYesとなる。そして、ステップS454では、生成手段208−2は従資料候補Dを従資料としないことを決定する。以後の処理は、図6と同様なので説明を省略する。
【0048】
上述のように、開始信号(今回の会議において、最初の画像Aが今後出力されることを示す信号)が発表者甲により入力されることで、今回の会議が開始される。そして、生成手段208−2は、開始信号が入力された時以前(つまり、以前の会議)に出力された資料(この例では、資料D)については、従資料としない。図16に、実施形態2の生成手段208−2が生成した関係情報を模式的に示す。生成手段208−2は、図16に示すように、主資料をA、D、Xとし、主資料Aの従資料を資料B、Cである旨の関係情報を生成する。
【0049】
また、制御手段が図10に示す制御手段310'であり、記憶装置が図11に示す記憶装置200'である場合には、事前出力判断手段210は、制御手段310'に設けるようにしてもよい。
【0050】
この実施形態2の情報処理装置であれば、以前の会議で出力された資料(つまり、開始信号が入力された時以前に出力された資料)については、従資料とせずに、主資料とする。従って、生成手段208−2は、正確な関係情報を生成することが出来る。
[実施形態3]
実施形態3では、実施形態2で説明した、従資料から外れる対象となる資料(つまり、所定の条件を満たす資料)の他の例について説明する。これにより、実施形態3では、実施形態2同様に、正確な従資料を決定するものである。実施形態3の情報処理装置では、出力順序が図17に示すものである場合を説明する。本実施形態3では、出力手段320により表示装置100に対して、資料を出力継続している時間(以下、「出力時間」という。)を用いるものである。また、出力手段320が表示装置100に対して、資料を出力継続している間は、当該表示装置は当該資料を表示し続ける。
【0051】
出力時間が極端に短い資料(図17の例では資料C)については、発表者の誤動作により出力された可能性や、出力されたが殆ど議論が行なわれなかった可能性が高い。従って、出力時間が極端に短い資料Cは主資料と関係が薄い可能性が高い。そこで、実施形態3では、出力時間が極端に短い資料Cについては、従資料としない。
【0052】
図18に、実施形態3の記憶装置200−3の機能構成例を示す。図3記載の記憶装置200と比較して、時間取得手段212、時間判断手段214が追加されている。当該時間取得手段212は、各資料A、B、C、D、Xを表示装置100に出力する際に、各資料A、B、C、D、Xそれぞれについて、出力開始時刻、出力終了時刻を計測する。そして、当該時間取得手段212は、各資料A、B、C、D、Xについての出力時間(出力を継続している時間)を取得する。時間判断手段214の処理については後述する。
【0053】
図19に本実施形態の情報処理システムの処理フローを示す。図19の例では、図面簡略化のために、資料A→資料B→資料A→資料Xの順番で表示装置100に出力された例を示す。図19を図4とを比較すると、ステップS10、S16、S22、S28がそれぞれステップS50、S56、S62、S68に代替されている。また、ステップS12、S18、S24、S30はそれぞれステップS52、S58、S64、S70に代替されている。
【0054】
例えば、ステップS50では、出力手段320は、資料Aと共に、当該資料Aの出力開始時刻(図17の例では、14:00)を送信する。そして、ステップS52では、画像記憶手段202は、資料Aとともに、当該資料Aの出力開始時刻を記憶する。
【0055】
また、資料Aの出力終了時刻については、次の資料Bの出力開始時刻と同時刻(14:10)となる。また、最後の資料Xの出力終了時刻については、ステップS36で終了信号が送信された時刻とする。また、他のステップS56、S62、S68、S58、S64、S70においても同様の処理を行う。時間取得手段212は、各資料の出力時間を取得する。時間取得手段212の各資料の出力時間を取得するタイミングは、全ての資料(図17の例では、資料A、B、C、D、AX)を出力した後に行なってもよく、各資料の出力ごとに行なってもよい。
【0056】
また、図20に、実施形態3の生成手段208−3の関係情報の生成処理フローを示す。図20の処理フローは、図6の処理フローと比較して、ステップS462、S464、S466が追加されている点で異なる。図17に示す出力順序、出力時間に基づいて、図20を説明する。
【0057】
ステップS422では、生成手段208−3は、出力順が最初の資料Aを比較対象資料とする。次に、ステップS424では、生成手段208−3は、比較対象資料Aが同じ会議中にN回以上出力されたか否かを判断する。この例では、比較対象資料Aは、2回出力されているので、Yesと判断される。次に、ステップS450では、比較対象資料Aがn回目に出力された時からn+1回目に出力された時までの間に出力された時までの間に出力された資料を従資料候補とする。ここで、比較対象資料Aが1回目に出力された時から、2回目に出力された時までの間に、出力された資料はB、C、Dとなる。従って、生成手段208−3は、資料B、C、Dを従資料候補とする。
【0058】
次に、ステップS462で、時間判断手段214は、従資料候補B、C、Dそれぞれの出力時間が、予め定められた閾値未満であるか否かを判断する。この例では、閾値は「1分」とする。ここで、従資料候補B、Dそれぞれの出力時間は、5分、15分であり、閾値以上となるので、ステップS462ではNoと判断される。そして、ステップS466で、生成手段208−3は、従資料候補B、Dを比較対象資料Aの従資料とすることを決定する。一方、従資料候補Cの出力時間は、0分(詳細には、数秒)であり、閾値未満となるので、ステップS462ではYesとなる。そして、ステップS464では、生成手段208−3は従資料候補Cを従資料としないことを決定する。
【0059】
また、従資料候補Cは、極端に短い出力時間であるために、発表者の誤動作により出力された可能性や、出力されたが殆ど説明が殆どを行なわれない可能性が高い。従って、所望者が後から閲覧または取得したとしても、無駄である可能性が高い。よって、資料Cについては、画像記憶手段202に記憶させないようにするか、消去することが好ましい。
【0060】
図21に、実施形態3の生成手段208−3が生成した関係情報を模式的に示す。生成手段208−3は、図21に示すように、主資料をA、Xとし、主資料Aの従資料をB、Dである旨の関係情報を生成する。また、資料Cは消去されている。
【0061】
また、制御手段が図10に示す制御手段310'であり、記憶装置が図11に示す記憶装置200'である場合には、時間判断手段214、時間取得手段212は、制御手段310'に設けるようにしてもよい。
【0062】
この実施形態3の情報処理装置であれば、出力時間が閾値より短い資料については、従資料としない。従って、生成手段208−3は、正確な関係情報を生成することが出来る。
[実施形態4]
実施形態4では、実施形態2で説明した、従資料から外れる対象となる資料(つまり、所定の条件を満たす資料)の他の例について説明する。これにより、実施形態4では、正確な従資料を決定するものである。実施形態4の情報処理装置では、出力順序が図22に示すものである場合について説明する。図22に示す出力順序である場合に、生成手段3104が、図6に示す処理フローで、主資料、従資料を決定すると、図23に示すようになる。図23では、資料A、Xが主資料となり、資料B、C、D、E、Fが主資料Aに従属する従資料となる。
【0063】
しかし、一般的に、2回の主資料Aの出力の間に出力された資料の数が多大の場合には、主資料Aと当該多大な数の資料との関係は薄い可能性が高い。つまり、図22の例では、資料Aと、資料B、C、D、E、Fとの関係は薄い可能性が高い。そこで、実施形態4では、従資料候補の数が多大になる場合には、当該従資料候補を全て従資料としないようにする。
【0064】
図24に、実施形態4の記憶装置200−4の機能構成例を示す。図3記載の記憶装置200と比較して、計測手段216、個数判断手段218が追加されている。また、図25には、実施形態4の生成手段3104−4の関係情報の生成処理フローを示す。図25の処理フローは、図6の処理フローと比較して、ステップS471、S472、S474、S476が追加されている点で異なる。図22に示す出力順序に基づいて、図25を説明する。
【0065】
生成手段3104−4は、ステップS422、S424、S450の処理を行なうことで、資料B、C、D、E、Fを、比較対象資料Aの従資料候補とする。そして、ステップS471で、計測手段216は、従資料候補の数(この例では「5」)を計測する。そして、ステップS472で、個数判断手段218は、計測手段216により計測された数が、予め定められた閾値以上か否かを判断する。ここで閾値を「4」とする。そうすると、個数判断手段218は、従資料候補の数(=5)が閾値(=4)以上であると判断するので、ステップS472ではYesと判断される。そして、ステップS474では、生成手段3104−4は従資料候補B、C、D、E、F全てを従資料としないことを決定する。また、個数判断手段218により、従資料候補の数が、閾値未満である場合には、ステップS472でNoと判断され、ステップS476で従資料候補を比較対象の従資料とする。以降の処理は、上述した通りなので省略する。
【0066】
また、制御手段が図10に示す制御手段310'であり、記憶装置が図11に示す記憶装置200'である場合には、個数判断手段218、計測手段216は制御手段310'に設けるようにしてもよい。
【0067】
この実施形態4の情報処理装置であれば、従資料候補の数が多大の場合には、当該多大な従資料候補全てを従資料としない。従って、生成手段208−4は、正確な関係情報を生成することが出来る。
【0068】
また、実施形態2〜4のうち、少なくとも2つの実施形態を組み合わせて用いることで、更に正確な従資料を決定することが出来る。
[実施形態5]
今回の会議よりも以前の会議でも、主資料と従資料に分けられる場合がある。図26に、以前の会議での出力順序と、今回の会議の出力順序を示す。図26の例では、以前の会議では、資料A→資料C→資料Aの順序で発表され、今回の会議では、資料A→資料B→資料Aの順序で発表された。以前の会議において、図6記載の処理フローを適用した場合には、生成手段314は、主画像A、主画像Aに従属する従画像Cである旨の関係情報を生成する。また、今回の会議において、図6記載の処理フローを適用した場合には、生成手段314は、主画像A、主画像Aに従属する従画像Bである旨の関係情報を生成する。
【0069】
ここで、資料B、資料Cは同じ主画像Aに従属することから、資料Bと資料Cとの間には、関連がある可能性が高い。そして所望者は、今回の会議で発表された資料A、資料Bを閲覧、または、取得する際に、当該資料Bに関連のある資料Cも閲覧、または、取得できると、頗る使い勝手が良くなる。この実施形態3では、図26のような、出力順序である場合に、生成手段314は、資料Bと資料Cとが関連がある旨の関係情報を生成することが出来る。
【0070】
図27に本実施形態5の記憶装置200−5の機能構成例を示す。図27を図3と比較すると、同一判断手段220が追加されている点で異なる。また、図28に実施形態5の生成手段208−5の処理フローの一例を示す。前提として、以前の会議で生成手段208−5の図6に示す処理フローにより、資料Aが主資料であり、資料Cが主資料Aに従属する従資料Cである旨を示す関係情報は、主記憶手段312に予め記憶されているとする。
【0071】
生成手段208−5は、ステップS422、S424、S426の処理を行なうことで、資料Aが比較対象資料であり、資料Bが比較対象資料Aに従属する従資料であることを決定する(詳細は図6で説明)。次に、ステップS480で、同一判断手段220が、比較対象資料Aが、以前の会議で従資料を有する主資料であったか否かが判断される。図26の例では、以前の会議での従資料Cを有する主資料Aと、当該比較対象資料Aとは同一であることから、Yesと判断される。次に、ステップS482で、生成手段208−5は、今回の会議の従資料Bと、以前の会議の従資料Cとは、関連あるものとする。以後の処理は図6と同様なので説明を省略する。
【0072】
また、図26の例では、以前の会議が1つの場合について説明したが、本実施形態5では以前の会議が2つ以上である場合についても適用できる。
【0073】
図29に、生成手段208−5が生成した関係情報を模式的に示す。図29に示すように、生成手段208−5により、資料Aが主資料であり、資料Bが主資料Aに従属する従資料であり、資料Bと資料Cとが関連ある旨の関係情報を生成される。換言すると、生成手段208−5は、現在の会議、および、当該現在の会議以前の1以上の会議それぞれについて同一の主資料があり(図26の例では、資料A)、かつ、当該同一の主資料に従属する異なる従画像(従資料B、C)がある場合には、当該異なる従資料B、C間について関連があることも示す関係情報を生成する。
【0074】
また、制御手段が図10に示す制御手段310'であり、記憶装置が図11に示す記憶装置200'である場合には、同一判断手段220は、制御手段310'に設けるようにしてもよい。
【0075】
この実施形態5の情報処理装置によれば、以前の会議および今回の会議それぞれにおいて、同一の主資料が存在し、かつ、当該同一の主資料に従属する異なる従資料が存在する場合でも、当該異なる従資料同士関連がある旨の関係情報を生成する。従って、所望者は、異なる会議間での従資料について関連があることを認識することが出来る。
[実施形態6]
1つの資料は、複数の単位資料から構成されている場合がある。図30に単位資料の一例について示す。図30の例では、資料Aは3つの単位資料A−1〜A−3から構成されている。また、資料Bは3つの単位資料B−1〜B−3から構成されている。資料A→資料Bの順番で発表者甲により発表される場合には、発表者甲の操作により、原則として、資料A−1→資料A−2→資料A−3→資料B−1→資料B−2→資料B−3の順番で出力される。
【0076】
ところで、時間の都合や会議の流れなどにより、一部の単位資料の発表が省略される場合がある。図30の例では、例えば、資料A−1→資料A−2→資料B−1→資料B−2→資料B−3の順番で出力され、単位資料A−3の発表が省略される場合がある。この場合に、所望者は、会議終了後に、記憶装置200に記憶されている資料を閲覧する際に、会議で発表された資料を認識できず、混乱を招く場合がある。この実施形態6では、発表されない単位資料が存在する場合でも、所望者は、発表された全ての単位資料を認識することが出来る。
【0077】
また、実施形態1で説明したように、第1出力指示が入力されると、資料は表示装置100に出力されるのであるが、更に詳細に説明すると、第1出力指示が入力されると当該資料中の1つ目の単位資料が出力される。そして、2つ目の単位資料を出力させる際には、ユーザは、第2出力指示を入力する。第2出力指示とは、例えば、資料を構成する全ての単位資料を表示手段324に表示させ、出力させる単位資料をクリックすることである。例えば、図30に示す資料Aが出力されている途中であれば、当該資料Aを構成する全ての単位資料A−1〜A−3を表示手段324に表示させ、発表者甲は、出力させたい単位資料をクリックする。
【0078】
図31に、本実施形態6の情報処理システムの処理フローの一例を示す。また、図32−1に、本実施形態6の記憶装置200−6の機能構成例を示し、図32−2に本実施形態6の情報処理装置300−6の機能構成例を示す。図32−1は図3と比較して、画像取得手段222が追加されている点で異なる。また、図32−2は図2と比較して、スナップショット作成手段326が追加されている点で異なる。
【0079】
図31において、ステップS2〜S12までの処理を終了後、ステップS8、S10で資料Aを表示装置100に出力し、資料Aの発表が終了し、発表者甲は、資料Aの次の資料Bを表示装置100に出力させるために、第1出力指示を入力する。スナップショット作成手段326は、当該第1出力指示が入力された時に出力されている単位画像を取得する(ステップS115)。ここで、当該単位資料の取得とは、スナップショットを作成することである。また、スナップショット作成手段326により、取得されたスナップショットは、例えば、主記憶手段312に一時的に記憶される。
【0080】
図30を用いて、画像取得手段222を説明すると、例えば、発表者甲が資料A中の単位資料A−2を出力し続けており、第1出力指示を入力することで、次の資料Bの出力に切り換えた場合に、スナップショット作成手段326は、当該出力し続けていた単位資料A−2(のスナップショット)を取得する。当該取得された単位資料A−2は、主記憶手段312に一時記憶される。画像取得手段222が取得する単位資料を「資料の最後の単位資料」という。
【0081】
そして、ステップS116で、資料Bと、資料Aの最後の単位資料(つまり単位資料A−2)を画像記憶手段202に送信する。ステップS118では、画像記憶手段202が、送信された資料Bを記憶すると共に、ステップS12で記憶した資料Aと当該資料Aの単位資料A−2を対応付けて記憶する。そして、記憶装置200−6の画像取得手段222は、全ての資料について、第1出力指示が入力された時の単位画像を取得する。そして、画像記憶手段202は、当該全ての資料それぞれと、単位資料とを対応付けて記憶させる。
【0082】
図33に、所望者が、会議の資料を取得した場合に、表示手段324に表示される形式の一例を示す。図9と比較して、各資料A、B、Xそれぞれについて、取得した単位資料A'、B'、X'が対応付けられている。図9の例では、取得された単位資料A'、B'、X'が、各資料A、B、X近傍に配置されている。所望者は、各資料A、B、Xのアイコンをクリックすると、当該各資料全ての単位資料を取得することが出来る。また、所望者は、表示されている単位資料A'、B'、X'のアイコンをクリックすると、各資料の最後の単位資料を取得することが出来る。従って、所望者は、各資料について最後の単位資料を取得することが出来、当該各資料について、最後に出力された(発表者により発表された単位資料)を認識できる。
【0083】
この実施形態6の情報処理装置であれば、所望者は、各資料について最後に出力された単位資料を認識することが出来る。従って、所望者は、会議で使用された資料を適切に認識することが出来る。
[実施形態7]
実施形態7では、発表者が複数いることで、会議で用いられる情報処理装置が複数ある場合について説明する。情報処理装置が複数ある場合において、全ての情報処理装置から出力された資料全てについて(全てをまとめて)、主資料および従資料に分けて記憶させたい場合と、各情報処理装置ごとに、主資料、従資料を分けて記憶させたい場合がある。この実施形態7では、このような要望にも、適切に対応することが出来る。
【0084】
図34に、実施形態7の情報処理システムの機能構成例を示す。図34では、図面簡略化のために、2つの情報処理装置300、400を記載している。情報処理装置300、400それぞれは、表示装置100に接続されており、記憶装置200にネットワーク50経由で接続されている。図34の例では、発表者甲は、情報処理装置300を用いて、資料を表示装置100に出力して表示させる。また、発表者乙は、情報処理装置400を用いて、資料を表示装置100に出力して表示させる。以下の説明では、複数の情報処理装置が情報処理装置300、400の2つある場合について説明するが、情報処理装置が3つ以上ある場合でも、本実施形態7の情報処理システムを適用することが出来る。
【0085】
図35に実施形態7の記憶装置200−7の機能構成例を示す。図35は、図3の記憶装置200と比較して、設定判断手段224が追加されている点で異なる。記憶装置200−7中の画像記憶手段202、順序記憶手段204、順序取得手段206は実施形態1で説明したとおりである。実施形態7では、記憶装置200−7の生成手段208−7が関係情報を生成する。また、各情報処理装置の機能構成例は、図2と同様である。
【0086】
図36に、実施形態7の情報処理システムの処理フローを示す。また、実施形態7では、各情報処理装置それぞれは、自己を識別するための識別情報を保持している。また、この実施形態7では、資料の出力順序が、情報処理装置300からの資料A→情報処理装置400からの資料B→情報処理装置300からの資料C→情報処理装置300からの資料A→情報処理装置300からの資料X、である場合を説明する。
【0087】
図36において、ステップS2〜S6の処理が終了すると、ステップS208で、発表者甲による第1出力指示の入力により、情報処理装置300の出力手段320は、資料Aを表示装置100に送信する。そして、ステップS210で、情報処理装置300の出力手段320は、記憶装置200−7(画像記憶手段202)に対して、資料Aと共に、情報処理装置300自身の識別情報を送信する。そして、ステップS212、S213で、画像記憶手段202は、資料Aを記憶すると共に、順序記憶手段204に対して、出力の順序の更新要求を行う(ステップS218、S219)。
【0088】
次に、ステップS214で、発表者乙による第1出力指示の入力により、情報処理装置400の出力手段320は、資料Bを表示装置100に送信する。そして、ステップS216で、情報処理装置400の出力手段320は、記憶装置200−7(画像記憶手段202)に対して、資料Bと共に、情報処理装置400自身の識別情報を送信する。そして、ステップS218、S219で、画像記憶手段202は、資料Bを記憶すると共に、順序記憶手段204に対して、出力の順序の更新要求を行う。
【0089】
同じ処理を資料Cについて行い(ステップS220、S222、S224、S225)、資料Aについて行い(ステップS226、S228、S230、S231)、資料Xについて行なう(S232、S234、S236、S237)。そして、ステップS32、S34、S36の処理が終了すると、生成手段208は、関係情報を生成する。図37に、ステップS36の処理終了時点の、順序記憶手段204に記憶されている出力順序の一例を示す。図37は図5と比較して、各資料を出力した情報処理装置(の識別情報)も対応付けられて記憶されている点で異なる。例えば、出力順序が1番の資料Aと、当該資料Aを送信した情報処理装置300とが対応付けられている。
【0090】
そして、順序取得手段206が、図37に示す出力の順序を取得する。生成手段208−7が、取得された出力の順序に基づいて、関係情報を生成する。図38に生成手段208−7の関係情報の生成手法の一例を示す。図6と比較して、図38は、ステップS502、S504、S506が追加されている点で異なる。また、以下の説明では、発表者甲が操作する情報処理装置300を自己の情報処理装置(以下、「自情報処理装置300」という。)とし、発表者乙が操作する情報処理装置400を他の情報処理装置(以下、「他情報処理装置400」という。)とする。
【0091】
ステップS422では、生成手段208−7は、出力順が最初の資料Aを比較対象資料とする。次に、ステップS424では、生成手段208−7は、比較対象資料Aが同じ会議中にN回以上出力されたか否かを判断する。この例では、比較対象資料Aは、2回出力されているので、Yesと判断される。ステップS502では、設定判断手段224は、他情報処理装置300からの資料も従資料とするか否かを判断する。
【0092】
ここで、自情報処理装置300および他情報処理装置400それぞれから出力された全ての資料をまとめたものから、主資料、従資料に分けるモードを「全体モード」とする。また、情報処理装置300、400ごとに、当該情報処理装置300、400から出力された資料を、主資料、従資料に分けるモードを「個別モード」という。「全体モード」または「個別モード」の入力は、自情報処理装置300または他情報処理装置400の入力手段322から発表者などにより入力される。
【0093】
発表者により、「全体モード」が選択されている場合には、「他情報処理装置からの資料も従資料とする」ということなので、ステップS502では、設定判断手段224によりYesと判断され、ステップS504に移行する。そして、ステップS504では、生成手段208−7は、比較対象資料がn回目に出力された時から、n+1回目に出力された時までの間に、全ての情報処理装置から出力された出力された資料を従資料とする。ここで、図37の例では、従資料は、資料B、Cが従資料となる。従って、ステップS504では、従資料を資料B、Cとする。そして、ステップS428の処理を経て、ステップS430では、図39に示すように、生成手段208−7は、資料A、Xを主資料とし、資料B、Cを主資料Aに従属する従資料とする。その他の処理は、図6と同様なので説明を省略する。
【0094】
一方、発表者により、「個別モード」が選択されている場合には、「他情報処理装置からの資料も従資料としない」ということなので、ステップS502では、設定判断手段224によりNoと判断され、ステップS506に移行する。そして、ステップS506では、生成手段208−7は、比較対象資料がn回目に出力された時から、n+1回目に出力された時までの間に、自情報処理装置300から出力された出力された資料を従資料とする。ここで、図37の例では、資料Cが従資料となる。従って、ステップS504では、従資料を資料Cとする。そして、ステップS428の処理を経て、ステップS430では、図40に示すように、生成手段208−7は、資料A、Xを自情報処理装置300の主資料とし、資料Bを他情報処理装置400の主資料とし、資料Cを自情報処理装置300の主資料Aの従資料とする。
【0095】
このように、本実施形態7の入力手段322には、表示装置100に他情報処理装置からも画像が出力される場合に、他情報処理装置から出力された画像が従画像とするか否かが入力される(つまり、個別モードまたは全体モードが入力される)。また、実施形態2で説明した「所定の条件を満たす画像」とは、入力手段322に否と入力された場合(つまり個別モードが設定されている場合)、他情報処理装置から出力された画像を含むともいえる。
【0096】
この実施形態7の情報処理装置であれば、個別モードまたは全体モードを使い分けることが出来、所望者にとって、更に使い勝手の良くなるものとなる。
[実施形態8]
実施形態8では、情報処理装置が複数ある場合について説明する。複数の情報処理装置が用いられている会議では、会議の主催発表者(主要な発表者)が用いる情報処理装置は、資料の出力回数が最も多い傾向がある。そこで、実施形態8では、複数の情報処理装置がある場合には、資料の出力回数が最も多い情報処理装置を主要な情報処理装置(以下、「主情報処理装置」という。)であるとみなす。そして、主情報処理装置が出力した主資料を、複数の情報処理装置が出力した全資料中の主資料とするものである。
【0097】
実施形態8の情報処理システムの機能構成例は、図34と同様である。以下の説明では、複数の情報処理装置が2つである場合(情報処理装置300、400)を説明するが、情報処理装置が3つ以上ある場合でも適用することが出来る。図41に実施形態8の資料の出力順序を示す。この実施形態8では、図41に示すように、資料の出力順序が、情報処理装置300からの資料A→情報処理装置400からの資料B→情報処理装置300からの資料C→情報処理装置400からの資料B→情報処理装置300からの資料X、である場合を説明する。また、実施形態8の情報処理システムの処理フローは、図36と同様に、それぞれの情報処理装置300、400は、資料を記憶装置200(画像記憶手段202)に送信する際に、自己の識別情報も送信する。
【0098】
図42に、実施形態8の記憶装置200−8の機能構成例を示す。図42は、図3の記憶装置200と比較して、出力回数判断手段226と出力回数取得手段228が追加されている点で異なる。また、実施形態7と異なる点は、主に、関係情報を生成する処理(図36のステップS42)であるので、関係情報を生成する処理について説明する。図43に、生成手段208−8の処理フローを示す。図6と比較して、ステップS602、S603、S604、S606が追加されている点で異なる。
【0099】
図43中のステップS428の処理が終了すると、ステップS602において、出力回数判断手段226は、各情報処理装置300、400から送信された識別情報があるか否かを判断する。ステップS602において、出力回数判断手段226によりNoと判断された場合、つまり、出力回数判断手段226により識別情報がないと判断された場合、ステップS430の処理に移行する。ステップS430の処理は図6で説明した通りなので説明を省略する。
【0100】
一方、ステップS602において、出力回数判断手段226によりYesと判断された場合、つまり、出力回数判断手段226により識別情報があると判断された場合、ステップS603の処理に移行する。ステップS603では、出力回数取得手段228が、各情報処理装置300、400それぞれの出力回数を計数し、取得する。図41の例では、情報処理装置300の出力回数が3回、情報処理装置400の出力回数が2回となる。
【0101】
ステップS604では、出力回数判断手段226は、出力回数が最も多い情報処理装置を主情報処理装置であると判断する。この例では、情報処理装置300が主情報処理装置であると判断する。
【0102】
ステップS606では、生成手段208−8は、主情報処理装置300が出力した資料を主資料とする。図41の例では、資料A、C、Xが主資料となる。また、主資料AとCの間に出力された資料Bが、当該主資料A、Cに従属する従資料となる。図44に本実施形態8の生成手段208−8が、生成した関係情報を模式的に示す。図44に示すように、主情報処理装置300が出力した資料A、C、Xが主資料となり、資料Bが主資料Cの従資料となる。
【0103】
この実施形態8の情報処理システムによれば、複数の情報処理装置がある場合には、主情報処理装置を定め、当該主情報処理装置から出力された資料を主資料とする。従って、会議において、議論が多くなされた(重要度の高い)資料と議論がなされなかった(重要度が低い)資料との関係を、所望者は把握でき、使い勝手が良くなる。
【符号の説明】
【0104】
50 ネットワーク
100 表示装置
200 記憶装置
202 画像記憶手段
204 順序記憶手段
206 順序取得手段
208 生成手段
210 事前出力判断手段
212 時間取得手段
214 時間判断手段
216 計測手段
218 個数判断手段
220 同一判断手段
222 画像取得手段
224 設定判断手段
226 出力回数判断手段
228 出力回数取得手段
300 情報処理装置
310 制御手段
312 主記憶手段
314 補助記憶手段
316 外部記憶装置I/F手段
318 記憶媒体
320 通信手段(出力手段)
322 入力手段
324 表示手段
326 スナップショット作成手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0105】
【特許文献1】特開2004−282186号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶装置と、
出力指示が入力される入力手段と、
前記入力手段に前記出力指示が入力される度に、表示装置に画像を出力して、当該表示装置に当該画像を表示させ、かつ、当該表示装置に出力した複数の画像を前記記憶装置に出力する出力手段と、を有する情報処理装置と、を含む情報処理システムにおいて、
前記情報処理装置または前記記憶装置のうち何れか一方は、
前記出力手段により出力された複数の画像の出力の順序を取得する順序取得手段を含み、
前記情報処理装置または前記記憶装置のうち何れか一方は、
前記順序取得手段により取得された前記複数の画像の出力の順序に基づいて、前記出力手段により出力された当該複数の画像間の関係を示す関係情報を生成する生成手段を含み、
前記記憶装置は、前記生成手段により生成された前記関係情報に基づいて、当該複数の画像を記憶することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
情報処理装置に出力指示が入力される度に、当該情報処理装置は画像を表示装置に出力して、当該表示装置に当該画像を表示させ、当該表示装置に出力された複数の画像を記憶する画像記憶手段を有する記憶装置であって、
前記表示装置に出力された複数の画像の出力の順序を取得する順序取得手段と、
前記順序取得手段に取得された前記複数の画像の出力の順序に基づいて、前記情報処理装置から出力された前記複数の画像間の関係を示す関係情報を生成する生成手段と、を有し、
前記画像記憶手段は、前記生成手段により生成された前記関係情報に基づいて、当該複数の画像を記憶する記憶装置。
【請求項3】
前記生成手段は、
前記情報処理装置により、前記表示装置に2回以上出力された画像がある場合に、
当該画像が前記情報処理装置により出力された時から、当該画像が次に前記情報処理装置により出力された時までに、前記情報処理装置により出力された1以上の画像を、当該画像に従属する従画像とし、
前記複数の画像のうち、前記従画像以外の画像を主画像とする旨の前記関係情報を生成することを特徴とする請求項2記載の記憶装置。
【請求項4】
前記生成手段は、前記1以上の画像のうち、所定の条件を満たす画像を前記従画像としない旨の前記関係情報を生成することを特徴とする請求項3記載の記憶装置。
【請求項5】
前記所定の条件を満たす画像は、
前記複数の画像のうち最初の画像が前記情報処理装置により今後出力されることを示す開始信号が前記情報処理装置に入力された場合に、前記開始信号が入力された時以前に、前記情報処理装置により出力された画像を含むことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記1以上の画像それぞれの前記表示装置に出力されている出力時間を取得する時間取得手段を有し、
前記所定の条件を満たす画像は、
前記時間取得手段により取得された前記出力時間が予め定められた閾値未満である画像を含むことを特徴とする請求項4または5記載の記憶装置。
【請求項7】
前記1以上の画像の数を計測する計測手段を有し、
前記所定の条件を満たす画像は、
前記計測手段により計測された画像の数が予め定められた閾値以上である場合には、前記1以上の画像全てであることを特徴とする請求項4〜6何れか1項記載の記憶装置。
【請求項8】
前記表示装置に他の情報処理装置からも画像が出力される場合に、前記他の情報処理装置から出力された画像を前記従画像とするか否かが設定され、
前記所定の条件を満たす画像は、
前記他の情報処理装置から出力された画像を前記従画像としないと設定された場合に、前記他の情報処理装置から出力された画像を含むことを特徴とする請求項4〜7何れか1項記載の記憶装置。
【請求項9】
前記情報処理装置は複数あり、
前記複数の情報処理装置それぞれの画像の出力回数を取得する出力回数取得手段を有し、
前記生成手段は、前記画像の出力回数が最も多い情報処理装置が出力した画像を前記主画像とする旨の関係情報を生成することを特徴とする3〜8何れか1項記載の記憶装置。
【請求項10】
前記複数の画像のうち、最初の画像が前記情報処理装置により今後出力されることを示す開始信号、および、最後の画像が前記情報処理装置により既に出力されたことを示す終了信号が前記情報処理装置に入力され、当該開始信号が入力された時から当該終了信号が入力された時までを所定期間とし、
前記生成手段は、現在の前記所定期間、および、当該現在の前記所定期間以前の1以上の前記所定期間それぞれについて同一の前記主画像があり、かつ、当該同一の主画像に従属する異なる従画像がある場合には、当該異なる従画像間について関連があることも示す前記関係情報を生成することを特徴とする3〜9何れか1項記載の記憶装置。
【請求項11】
前記画像は、複数の単位画像から構成されており、
前記情報処理装置により前記出力指示が入力された時に、前記情報処理装置により出力している前記単位画像を取得する画像取得手段を有し、
前記画像記憶手段は、前記複数の画像と、前記複数の画像それぞれについての、前記画像取得手段により取得された前記単位画像と、も対応付けて記憶することを特徴とする2〜10何れか1項記載の記憶装置。
【請求項12】
出力指示が入力される入力手段と、
前記入力手段に前記出力指示が入力される度に、表示装置に画像を出力して、当該表示装置に当該画像を表示させ、かつ、当該表示装置に出力した複数の画像を記憶装置に出力する出力手段と、を有する情報処理装置であって、
前記記憶装置は、
前記出力手段により出力された複数の画像の出力の順序を取得する順序取得手段と、
前記順序取得手段に取得された前記複数の画像の出力の順序に基づいて、前記出力手段により出力された当該複数の画像間の関係を示す関係情報を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記関係情報に基づいて、当該複数の画像を記憶する画像記憶手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項13】
出力指示が入力される入力手段と、
前記入力手段に前記出力指示が入力される度に、表示装置に画像を出力して、当該表示装置に当該画像を表示させる出力手段と、
前記出力手段により出力された複数の画像の出力の順序を取得する順序取得手段と、
前記順序取得手段に取得された前記複数の画像の出力の順序に基づいて、前記出力手段により出力された当該複数の画像間の関係を示す関係情報を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記関係情報に基づいて、当該複数の画像を記憶させる記憶制御手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項14】
前記生成手段は、
前記出力手段により2回以上出力された画像がある場合に、
当該画像が前記出力手段により出力された時から、当該画像が次に前記出力手段により出力された時までに、前記出力手段により出力された1以上の画像を、当該画像に従属する従画像とし、
前記複数の画像のうち、前記従画像以外の画像を主画像とする旨の前記関係情報を生成することを特徴とする請求項12または13記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記生成手段は、前記1以上の画像のうち、所定の条件を満たす画像を前記従画像としない旨の前記関係情報を生成することを特徴とする請求項14記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記所定の条件を満たす画像は、
前記複数の画像のうち最初の画像が前記出力手段により今後出力されることを示す開始信号が前記入力手段に入力された場合に、前記開始信号が入力された時以前に、前記出力手段により出力された画像を含むことを特徴とする請求項15記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記1以上の画像それぞれの前記表示装置に出力されている出力時間を取得する時間取得手段を有し、
前記所定の条件を満たす画像は、
前記時間取得手段により取得された前記出力時間が予め定められた閾値未満である画像を含むことを特徴とする請求項15または16記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記1以上の画像の数を計測する計測手段を有し、
前記所定の条件を満たす画像は、
前記計測手段により計測された画像の数が予め定められた閾値以上である場合には、前記1以上の画像全てであることを特徴とする請求項15〜17何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項19】
コンピュータを、
情報処理装置から出力指示が入力される度に表示装置に出力された複数の画像それぞれの出力の順序を取得する順序取得手段と、
前記順序取得手段に取得された前記出力の順序に基づいて、前記情報処理装置から出力された前記複数の画像間の関係を示す関係情報を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記関係情報に基づいて、当該複数の画像を記憶する画像記憶手段と、として機能させるプログラム。
【請求項20】
出力指示が入力される入力手段と、前記入力手段に前記出力指示が入力される度に、表示装置に画像を出力して、当該表示装置に当該画像を表示させる出力手段と、を有するコンピュータを、
前記出力手段により出力された複数の画像の出力の順序を取得する順序取得手段と、
前記順序取得手段に取得された前記複数の画像の出力の順序に基づいて、前記出力手段により出力された当該複数の画像間の関係を示す関係情報を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記関係情報に基づいて、当該複数の画像を記憶させる記憶制御手段と、して機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32−1】
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【図32−2】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【公開番号】特開2013−109523(P2013−109523A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253175(P2011−253175)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】