説明

情報処理装置およびその制御方法、ネットワークシステム、サーバおよびその制御方法、情報処理装置制御プログラム、サーバ制御プログラム、ならびに記録媒体

【課題】設置コストを抑えつつ、種々の状況で外部のネットワークに情報を送信できるルータを提供する。
【解決手段】写真撮影プリント装置1内の装置内ルータ6は、インターネット130に接続するためのルータであって、PHS(登録商標)電話網を介してダイヤルアップ接続することにより、インターネット130に接続するPHS(登録商標)ダイヤルアップ接続部62と、インターネット130に接続可能な店舗内ネットワーク111に対し、有線で接続する有線ネットワーク接続部61とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部ネットワークに接続するためのルータである装置内ルータを備えた情報処理装置およびその制御方法、ネットワークシステム、サーバおよびその制御方法、情報処理装置制御プログラム、サーバ制御プログラム、ならびに記録媒体に関するものである。特に、本発明は、被写体を撮影した撮影画像に編集処理を加えて生成した合成画像情報に基づく合成画像を印刷媒体に印刷するサービスを提供する写真撮影プリント装置から、上記外部ネットワーク上のサーバにデータを送信することに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばゲームセンターなどの娯楽施設において、ユーザの写真撮影を行うとともに、その写真を背景画像などと合成した上でシールプリントとして出力する写真撮影プリント装置が設置されており、特に女子高生の間で人気を博している。
【0003】
この写真撮影プリント装置では、例えば、写真撮影が行われた後に、表示画面上に表示させた撮影画像に対して、タッチペンなどのポインティングデバイスによって落書き等の編集処理を施すことが可能となっている機種が普及している。この編集処理機能によって、ユーザは撮影画像に対して、例えば背景の色や模様を変更したり、文字やイラストなどを書き込んだりすることが可能となる(例えば特許文献1参照)。
【0004】
さらに、これら撮影画像に編集処理を施した合成画像をユーザの携帯端末に送信するサービスも行われており、写真撮影プリント装置を利用した後も、ユーザは携帯端末で合成画像を利用できるような工夫がなされている(例えば特許文献2参照)。通常、上記サービスは、写真撮影プリント装置からインターネット上のサーバに上記合成画像を送信しておき、ユーザが携帯端末から上記サーバにアクセスすることにより行われている。上記サービスは、好評を博しており、最近では大半のユーザが利用している。
【0005】
従来、写真撮影プリント装置からインターネット上のサーバへの上記合成画像の送信は、ケーブル、アクセスポイントなどの通信設備を店舗に設ける必要がない点から、携帯電話網やPHS(登録商標)(Personal Handyphone System)電話網などの移動体通信網が利用されており、特に通信料金の点から、PHS(登録商標)電話網が利用されている。
【0006】
一般に、移動体通信網では、通信端末と基地局との間で無線通信可能な回線数は限られている。このため、必要なときのみインターネットに接続するダイヤルアップ接続が利用されている。また、セキュリティなどの観点から、ダイヤルアップルータが利用されているものもある。
【特許文献1】特開2000−069404公報(2000年3月3日公開)
【特許文献2】特開2001−309108公報(2001年11月2日公開)
【特許文献3】特開2001−268148公報(2001年9月28日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように、写真撮影プリント装置は、特に女子高生に人気がある。このため、写真撮影プリント装置は、放課後や学校が休みの日などが繁忙期となり、ユーザが集中することになる。また、放課後や学校が休みの日などに女子高生の集まる繁華街には、人気のある機種や最新機種を多数配備した大型店が存在する。
【0008】
このような状況のため、上記大型店で上記繁忙期には、写真撮影プリント装置のそれぞれが同時期にダイヤルアップ接続を行うため、合成画像のサーバへの送信が遅滞することになる。その結果、写真撮影プリント装置にて写真撮影および画像編集を行ってから、携帯端末で合成画像を利用できるようになるまでに時間がかかり、ユーザの満足度が低下することになる。
【0009】
特に、最近では、接続時間に関係なく料金が一定である通信サービスを移動体通信の各事業者が開始している。このため、人の集まる繁華街では、携帯端末が基地局との回線を占有する割合が増えてきており、写真撮影プリント装置が利用可能な回線数が減少することになり、合成画像のサーバへの送信がさらに遅滞することになる。
【0010】
また、携帯電話機のディスプレイの解像度は、さらに増大することが予想されている。このため、サーバから携帯電話機に送信すべき合成画像の高解像度化が要求されるため、写真撮影プリント装置からサーバへ送信する合成画像のデータ量が増加することが予想される。
【0011】
これらの問題点を回避するために、写真撮影プリント装置からサーバへのデータ送信を移動体通信から固定電話回線を利用した有線通信に変更することが考えられる。しかしながら、有線通信のための設備を店舗に設置する必要があり、設置コストが必要となる。特に、大型店では、上述のように多数の写真撮影プリント装置が配備されるので、固定電話回線を多数確保する必要があり、設置コストが増大することになる。
【0012】
また、写真撮影プリント装置などの遊技機は、別の店舗に移して設置するという、いわゆる「移設」が頻繁に行われる。このため、有線通信行う写真撮影プリント装置は、有線設備の無い店舗に移設すると、上記合成画像をサーバに送信することができなくなる。
【0013】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、設置コストを抑えつつ、種々の状況で外部のネットワークに情報を送信できる情報処理装置などを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る情報処理装置は、第1の外部ネットワークに接続するためのルータである装置内ルータと、該装置内ルータを制御して第1の外部ネットワーク上の装置と通信する通信制御手段とを備える情報処理装置であって、上記課題を解決するために、前記装置内ルータは、移動体通信網を介してダイヤルアップ接続することにより、第1の外部ネットワークに接続する無線ダイヤルアップ接続手段と、第1の外部ネットワークに接続可能な第2の外部ネットワークに対し、有線で接続する有線ネットワーク接続手段とを備えることを特徴としている。
【0015】
上記の構成において、装置内ルータは、移動体通信網を介してダイヤルアップ接続する機能と、第1の外部ネットワークに接続可能な第2の外部ネットワークに対し、有線で接続する機能とを有している。第2の外部ネットワークが利用可能な場合、有線で第2の外部ネットワークに接続することにより、第1の外部ネットワークに接続することができる。これにより、周囲の電波状況に影響されることなく、データを第1の外部ネットワーク上のサーバに送信することができる。一方、第2の外部ネットワークが設けられていない場合や、第2の外部ネットワークが利用できない場合、移動体通信網を介してダイヤルアップ接続することにより、第1の外部ネットワークに接続することができる。
【0016】
従って、種々の状況で、データを第1の外部ネットワーク上のサーバに送信することができる。さらに、第2の外部ネットワークが利用可能な場合、上記装置内ルータを備えた情報処理装置が多数存在しても、各情報処理装置を第2の外部ネットワークに接続すればよいので、情報処理装置ごとに固定電話回線を確保する場合に比べて、設置コストの増大を抑えることができる。
【0017】
また、本発明に係る情報処理装置は、上記の構成において、前記通信制御手段は、前記有線ネットワーク接続手段を介して第2の外部ネットワークに対し接続確認を行い、その結果に基づいて、前記無線ダイヤルアップ接続手段および前記有線ネットワーク接続手段の何れを利用するかを選択することを特徴としている。
【0018】
また、本発明に係る情報処理装置の制御方法は、第1の外部ネットワークに接続するためのルータであって、移動体通信網を介してダイヤルアップ接続することにより、第1の外部ネットワークに接続する無線ダイヤルアップ接続手段と、第1の外部ネットワークに接続可能な第2の外部ネットワークに対し、有線で接続する有線ネットワーク接続手段とを備えるルータである装置内ルータを備える情報処理装置の制御方法であって、上記課題を解決するために、情報処理装置が、前記装置内ルータを制御して第1の外部ネットワーク上の装置と通信する通信制御ステップを含んでおり、前記通信制御ステップは、前記有線ネットワーク接続手段を介して第2の外部ネットワークに対し接続確認を行い、その結果に基づいて、前記無線ダイヤルアップ接続手段および前記有線ネットワーク接続手段の何れを利用するかを選択することを特徴としている。
【0019】
上記の構成および方法によると、状況に応じて、前記無線ダイヤルアップ接続手段および前記有線ネットワーク接続手段の何れを利用するかが選択されるので、情報処理装置の所有者が上記選択を行う必要がない。なお、上記接続確認としては、Pingを利用することが挙げられる。また、上記通信制御手段は、上記装置内ルータが備えてもよい。
【0020】
ところで、一般に、有線通信の方が無線通信よりもデータを安定的に送信することができる。また、第2の外部ネットワークが利用できない場合の中には、第2の外部ネットワークが起動中であったり、メンテナンス中であったりして、一時的に利用できないだけの場合もあり得る。従って、リアルタイム性がさほど要求されないデータは、有線通信が利用できないと直ちに無線通信を利用するよりも、有線通信が利用できるまでしばらく待機する方が望ましい。
【0021】
そこで、本発明に係る情報処理装置では、前記有線通信を行ったかを示す通信情報を記憶する記憶部をさらに備えており、前記通信制御手段は、前記記憶部の通信情報が、前記有線通信を前回行ったことを示すものであり、かつ、前記接続確認が失敗であった場合、前記接続確認を繰り返してもよい。なお、情報処理装置を移動させたことにより、第2の外部ネットワークが全く利用できない状況もあり得るから、上記繰返しの回数を制限することが望ましい。
【0022】
なお、上記情報処理装置は、被写体を撮影した撮影画像に編集処理を加えて生成した合成画像情報に基づく合成画像を印刷媒体に印刷するサービスを提供する写真撮影プリント装置であり、前記通信制御手段は、前記合成画像情報を第1の外部ネットワーク上のサーバに送信するものであってもよい。写真撮影プリント装置は、上述のように、店舗内に多数配備されることがあるから、本発明を適用することが効果的である。
【0023】
なお、上記構成の情報処理装置と、前記情報処理装置の前記装置内ルータが接続する第2の外部ネットワークと、第2の外部ネットワークを第1の外部ネットワークに接続するためのルータである外部ルータとを備えるネットワークシステムでも、上述の効果を奏することができる。
【0024】
さらに、前記外部ルータは、第2の外部ネットワークに接続した装置に割り当てられるアドレスが固定であることが好ましい。この場合、別の第2の外部ネットワークに情報処理装置を接続しても、前記外部ルータへの接続確認を自動的に行うことができる。
【0025】
本発明に係るサーバは、第1のネットワークに接続するサーバであって、上記課題を解決するために、第1のネットワークに接続する複数の第2のネットワークのネットワークアドレスと、データの処理内容を示す処理情報とを対応付けて記憶する記憶部と、データを受信する受信部と、受信したデータの送信先のネットワークアドレスを取得するアドレス取得手段と、取得したネットワークアドレスに対応する処理情報を前記記憶部から取得し、取得した処理情報に基づいて、前記データの処理を行う処理手段とを備えることを特徴としている。
【0026】
また、本発明に係るサーバの制御方法は、第1のネットワークに接続するサーバであって、第1のネットワークに接続する複数の第2のネットワークのネットワークアドレスと、データの処理内容を示す処理情報とを対応付けて記憶する記憶部と、データを受信する受信部とを備えるサーバの制御方法であって、上記課題を解決するために、受信したデータの送信先のネットワークアドレスを取得するアドレス取得ステップと、取得したネットワークアドレスに対応する処理情報を前記記憶部から取得し、取得した処理情報に基づいて、前記データの処理を行う処理ステップとを含むことを特徴している。
【0027】
上記の構成および方法によると、受信したデータの送信先のネットワークアドレスを取得し、取得したネットワークアドレスに対応する処理情報に基づいて、上記データの処理を行っている。ここで、上記処理情報の例としては、処理の優先度、処理されたデータのサイズ、処理されたデータのユーザへの提供回数、などが挙げられる。従って、データの送信元が何れの第2のネットワークに属しているかに応じて、サーバが処理する内容を変化させることができる。
【0028】
なお、上記情報処理装置における通信制御手段を、情報処理装置制御プログラムによりコンピュータに実行させることができる。また、上記サーバにおける各手段を、サーバ制御プログラムによりコンピュータに実行させることができる。さらに、上記情報処理装置制御プログラムおよび/または上記サーバ制御プログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記情報処理装置制御プログラムおよび/または上記サーバ制御プログラムを実行させることができる。
【発明の効果】
【0029】
以上のように、本発明に係る情報処理装置は、無線通信機能と有線通信機能とを有しているので、種々の状況で、データを第1の外部ネットワーク上の装置に送信することができ、さらに、第2の外部ネットワークが利用可能な場合、上記ルータを備えた複数の情報処理装置のそれぞれを第2の外部ネットワークに接続すればよいので、情報処理装置ごとに固定電話回線を確保する場合に比べて、設置コストの増大を抑えることができるという効果を奏する。
【0030】
また、本発明に係るサーバは、受信したデータの送信先のネットワークアドレスを取得し、取得したネットワークアドレスに対応する処理情報に基づいて、上記データの処理を行うので、データの送信元が何れの第2のネットワークに属しているかに応じて、サーバが処理する内容を変化させることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本発明の実施の一形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0032】
(システムの全体構成)
図2は、本実施形態に係る合成画像通信システム100の構成の概略を示すブロック図である。同図に示すように、合成画像通信システム(ネットワークシステム)100は、写真撮影プリント装置(情報処理装置)1…、管理サーバシステム(サーバ)200、および携帯電話機(通信端末)300…を備えた構成となっている。
【0033】
写真撮影プリント装置1は、ユーザの写真を撮影する機能(撮影機能)、撮影した写真に対して落書きなどの編集をユーザに行わせる機能(編集機能)、および編集された画像をプリントする機能(プリント機能)を備えているものである。なお、これらの機能は全て必須であるものではなく、例えばプリント機能が省かれた構成とすることも可能である。
【0034】
そして、写真撮影プリント装置1は、ユーザから料金を徴収することによって、上記のような機能をユーザに提供するようになっている。また、各機能に対して制限時間が設けられており、ユーザはこの制限時間内で各機能を利用することになる。
【0035】
管理サーバシステム200は、各写真撮影プリント装置1から撮影画像に対して編集処理が行われた画像である合成画像情報、および、ユーザから入力されたメールアドレスの情報などを含む付加情報を受信するとともに、携帯電話機300からのアクセスに応じて、上記合成画像のデータを該携帯電話機300に送信する処理を行うサーバシステムである。なお、管理サーバシステム200と各携帯電話機300との間は、通信媒体によって通信接続されている。この通信媒体としては、例えば無線電話網とインターネットとの組合せなどが挙げられるが、通信形態については特に限定されるものではない。
【0036】
図3は、或る店舗110に設置された複数(図示の例では2台)の写真撮影プリント装置1と、管理サーバシステム200との間の通信形態を示している。図示のように、管理サーバシステム200は、インターネット(第1の外部ネットワーク、第1のネットワーク)130に接続されており、各写真撮影プリント装置1は、インターネット130に接続するための装置内ルータ6を備えている。また、店舗110には、店舗内ネットワーク(第2の外部のネットワーク、第2のネットワーク)111と、店舗内ネットワーク111とインターネット130とを接続するための店舗ルータ112とが設置されている。
【0037】
装置内ルータ6は、基地局121およびPHS(登録商標)電話網(移動体通信網)122を介してアクセスポイント123にダイヤルアップ接続することにより、インターネット130に接続するPHS(登録商標)ダイヤルアップ接続部(無線ダイヤルアップ接続手段)62を備えている。さらに、装置内ルータ6は、店舗内ネットワーク111に有線で接続することにより、店舗内ネットワーク111および店舗ルータ112を介してインターネット130に接続する有線ネットワーク接続部(有線ネットワーク接続手段)61を備えている。
【0038】
従って、店舗内ネットワーク111が利用可能な場合、有線で店舗内ネットワーク111に接続することにより、インターネット130に接続することができる。これにより、周囲の電波状況に影響されることなく、データをインターネット130上の管理サーバシステム200に送信することができる。一方、店舗内ネットワーク111が設けられていない場合や、店舗内ネットワーク111が利用できない場合、PHS(登録商標)電話網122を介してダイヤルアップ接続することにより、インターネット130に接続することができる。
【0039】
従って、種々の状況で、データをインターネット130上の管理サーバシステム200に送信することができる。さらに、店舗内ネットワーク111が利用可能な場合、装置内ルータ6を備えた写真撮影プリント装置1が多数存在しても、各写真撮影プリント装置1を店舗内ネットワーク111に接続すればよいので、写真撮影プリント装置1ごとに固定電話回線を確保する場合に比べて、設置コストの増大を抑えることができる。
【0040】
なお、以下では、写真撮影プリント装置1が、装置内ルータ6のPHS(登録商標)ダイヤルアップ接続部62を利用して、PHS(登録商標)電話網122などを介して管理サーバシステム200と通信する通信利用形態を「無線通信」と称する。また、写真撮影プリント装置1が、装置内ルータ6の有線ネットワーク接続部61を利用して、店舗ルータ112などを介して管理サーバシステム200と通信する通信利用形態を「無線通信」と称する。
【0041】
また、店舗ルータ112とインターネット130との接続は、有線で行われることが望ましい。また、上記接続は、費用などの面からダイヤルアップ接続が望ましいが、専用線接続でもよい。
【0042】
図4は、複数の店舗110a〜110cのそれぞれに設置された写真撮影プリント装置1a〜1gおよび店舗ルータ112a〜112cと、管理サーバシステム200との接続関係を示している。なお、個々の写真撮影プリント装置を示す場合には、符号1a〜1gを用い、写真撮影プリント装置を総称する場合には、符号1を利用する。また、個々の店舗ルータを示す場合には、符号112a〜112cを用い、店舗ルータを総称する場合には、符号112を利用する。また、図4では、写真撮影プリント装置1と店舗ルータ112との間の店舗内ネットワーク111と、店舗ルータ112と管理サーバシステム200との間のインターネット130とを省略して示している。
【0043】
店舗ルータ112は、店舗内ネットワーク111に接続する装置にローカルアドレスを割り当てるDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ機能を有している。また、店舗ルータ112は、店舗内ネットワーク111に接続する装置からインターネット130にアクセスするため、ローカルアドレスとグローバルアドレスとの変換を行うNAT(Network Address Translation)変換機能を有している
本実施形態では、店舗ルータ112は、自装置に割り当てるローカルアドレスを、図4の例では[192.168.10.1]に固定している。これにより、写真撮影プリント装置1は、別の店舗に移設されても、設定を変更することなく移設先の店舗ルータ112にアクセスすることができる。
【0044】
また、図4に示すように、店舗内ネットワーク111のネットワークアドレスが、店舗ごとに一意に決まっており、図示の例では、32ビットのグローバルアドレスにおいて、ネットマスクが28ビットとなっている。従って、管理サーバシステム200は、店舗ルータ112から受信したデータの送信元を示すグローバルアドレスから、ネットワークアドレスを特定でき、店舗110を特定することができる。これにより、管理サーバシステム200は、店舗110ごとに異なるサービスを提供することができる。
【0045】
例えば、本実施形態では、店舗110ごとに優先モードと標準モードとを設定し、優先モードが設定された店舗110に設置された写真撮影プリント装置1から送信される合成画像情報および付加情報を優先的に処理している。図5は、店舗名と、ネットワークアドレスおよびネットマスクと、モードの種類とを対応付けた対応テーブルを示している。図示の例では、A店舗110aとC店舗110cとに優先モードが設定されている。管理サーバシステム200は、図5に示すような対応テーブルを利用することにより、データの送信元の店舗を特定して、特定した店舗に対応するモードを選択することができる。
【0046】
携帯電話機300は、例えば携帯電話網やPHS(登録商標)電話網などの移動体通信網による電話機能を有するとともに、該移動体通信網を用いたデータ通信機能および情報処理機能を有する情報処理端末である。なお、本発明に適用される情報処理端末は、携帯型電話機に限定されるものではなく、有線無線を問わず管理サーバシステム200とデータ通信が可能であり、かつ情報処理を行うことが可能な情報処理端末であれば、どのような装置であってもよい。
【0047】
また、本実施形態では、ユーザの携帯電話機300のメールアドレスをユーザにより入力させるものであるとするが、例えば、写真撮影プリント装置1が携帯電話機300から直接読み取り可能に設けられていても構わない。この場合には、写真撮影プリント装置1と携帯電話機300とが近距離無線通信を行うものとする。これらの装置には、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a,11b,11gなどに準拠した無線LAN(Local Area Network)モジュールやBluetooth(登録商標)モジュール、あるいは、赤外線を介しての通信を行うモジュールなどよりなる近距離通信部を有しており、互いに近距離無線通信を行うことが可能とされている。しかし、これに限定されず、写真撮影プリント装置1と携帯電話機300とは、また、例えばUSBケーブル等の有線で接続される構成であってもかまわない。あるいは、近距離無線通信を行わず、管理サーバシステム200および写真撮影プリント装置1を接続する上記した広域ネットワークを介して接続するようになっていてもよい。
【0048】
(合成画像通信システムの利用形態)
合成画像通信システム100の利用形態について概略的に説明する。ユーザは、娯楽施設などに設置されている写真撮影プリント装置1を用いてゲームを行う。このゲームにおいて、ユーザは、写真撮影を行い、写真撮影プリント装置1上で撮影画像に対する編集処理として、いわゆる落書きといった、撮影画像に編集画像を書き込む処理を行う。この編集処理の一環として、ユーザは、専用のペンで思い思いの絵や文字を書き込み、あるいはスタンプを選択してスタンプの模様を、撮影画像に合成する。なお、この編集画像には動画も含まれる。
【0049】
そして、撮影画像に編集画像を合成した合成画像を、写真撮影プリント装置1がプリントして出力することで、ユーザは、そのプリント物をゲームの成果として得ることができる。また、合成画像通信システム100では、ユーザは携帯電話機300に合成画像を送信することができる。この場合、ユーザは、携帯電話機300のメールアドレスを写真撮影プリント装置1に登録(入力)することで、写真撮影プリント装置1は、合成画像情報、および、付加情報を管理サーバシステム200に送信する。ここでは、合成画像の所有者としての自己の識別情報(ID)として、また、サーバからの情報を受信するために、自己の携帯電話機のメールアドレスが登録されるものとする。以上により、写真撮影プリント装置1でのユーザのゲームは終了する。
【0050】
管理サーバシステム200は、写真撮影プリント装置1から送られてくる合成画像情報、および、付加情報を互いに対応付けて記憶する。そして、管理サーバシステム200は、ユーザのメールアドレスに対して、合成画像を取得することができるページのアドレス情報を示したメールを送信する。ユーザは、自己の携帯電話機300を用いて、受信したメールに示されたアドレスのページにアクセスし、合成画像を取得することによって該合成画像を携帯電話機300において表示させる。
【0051】
また、写真撮影プリント装置1は、合成画像情報、および、付加情報を管理サーバシステム200に送信する際、これらの対応付けを可能とする対応付け情報を送信データに含めることが好ましい。対応付け情報は、各情報のデータに含められて送信されてもよいし、各情報のデータとは別に送信されてもよい。
【0052】
(写真撮影プリント装置の外観)
次に、写真撮影プリント装置1の外観構成について、図6を参照しながら説明する。図6は、写真撮影プリント装置1の斜視図である。この写真撮影プリント装置1は、ユーザの写真を撮影する撮影部2と、撮影した写真(撮影画像)に対して落書きなどの編集をユーザに行わせる編集部3と、ユーザが編集を行った写真(編集画像)をプリント紙に出力する印刷部4とを有している。図6の(a)は写真撮影プリント装置1における撮影部2側からの外観を示し、図6の(b)は編集部3および印刷部4側からの外観を示している。
【0053】
図7は、編集部3aの正面図である。なお、編集部3bの構成は、編集部3aと同様であるので、ここでは図示しない。編集部3bは、編集部3aの対面に設けられている。以下では、まとめて編集部3として説明する。
【0054】
編集部3は、ユーザが撮影部2による撮影工程を終了した後に、撮影画像に対して落書きなどの編集工程を実行するためのものであり、タッチパネル部31、タッチペン32、および、音声出力部33などで構成される。編集部3の各部は、制御部10によって制御される。上述の各部の詳細については後述する。
【0055】
図8は、印刷部4の正面図である。本実施形態では、編集部3aおよび編集部3bの側面に印刷部4を設けており、したがって、図8は、編集部3の側面を表している。印刷部4は、ユーザが編集部3による編集工程を終了した後の編集画像をシール紙にプリントして、プリントしたシール紙を排出するものである。本実施形態では、編集部3側面に、プリント排出口44aおよび44bが設けられており、編集部3aにて編集が行われた編集画像のシール紙は、プリント排出口44aから排出され、編集部3bにて編集が行われた編集画像のシール紙は、プリント排出口44bから排出される。
【0056】
上述のような構成の写真撮影プリント装置1において、ユーザは、まず撮影部2が備えられた撮影空間に入って撮影工程を実行し、その後、編集部3(編集部3aまたは編集部3b)が備えられた編集空間に移動して編集工程を実行し、印刷部4により撮影画像または編集画像のプリントされたシール紙を印刷空間にて受け取る、という流れでゲームの一連の工程を楽しむ。
【0057】
以上のように、写真撮影プリント装置1は、撮影部2と編集部3とが別の空間に設けられている。よって、一組のユーザが編集部3において編集処理を行っている時でも、他のユーザが撮影処理を開始することが可能となっている。これにより、回転率を向上させることが可能である。
【0058】
また、編集部3における編集処理には、基本的には制限時間が設けられている。これに対して、別の利用者が撮影処理に入るまで編集処理時間を無制限にし、他のユーザが撮影処理を開始した時点から、編集処理に制限時間を設けるようにしてもよい。
【0059】
また、本実施形態に係る写真撮影プリント装置1は図6の(a)および(b)に示すとおり、編集部3を2つ備える構造となっており、第1の編集部3aと第2の編集部3bとが対面に設置されている。このように、編集部3を撮影部2よりも多く設けることで、ボトルネックとなっている編集工程に係る処理時間を分散し、回転率を向上させることが可能である。しかし、本発明の写真撮影プリント装置1は、上述の構成に限定されない。編集部3の設置位置は特に限定しないし、また、設置数も、編集部3を1つ設ける構成としてもよいし、設置場所が確保できれば、3つ以上の編集部3を設けるようにしてもよい。
【0060】
(写真撮影プリント装置の構成−概要)
次に、図1を用いて、写真撮影プリント装置1における制御部10および写真撮影プリント装置1の各部の動作について説明する。図1は、本実施形態に係る写真撮影プリント装置1の要部構成を示すブロック図である。
【0061】
本発明の写真撮影プリント装置1は、図1に示すとおり、撮影部2、編集部3、印刷部4、装置内ルータ6、制御部10、および、記録部50を備えた構成となっている。なお、装置内ルータ6については、上記したとおりであるので、ここでは説明を省略する。
【0062】
制御部10は、写真撮影プリント装置1が備える上述の各部の動作を統括的に制御するものである。この制御部10は、例えばPC(personal computer)ベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行われる。このプログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、この制御部10がインターネットなどの通信ネットワークに接続された構成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
【0063】
写真撮影プリント装置1は、上記したハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成される記録部50を備える。この記録部50に記憶される内容としては、上記制御プログラム、OS(Operating System)プログラム、その他の各種プログラム、カメラ部23における動作設定値、撮影画像および編集画像の画像データなどが挙げられる。上記カメラ部23における動作設定値としては、写真撮影プリント装置1出荷時やメンテナンス時などに設定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを調整する際の画像処理に関する各種パラメータ値などが挙げられる。
【0064】
撮影部2は、撮影工程を実行するものであり、硬貨処理部21、照明部22、カメラ部23、撮影画像表示部24、カメラ画像表示部25、および、操作部26により構成されている。なお、ここには図示しないが、撮影部2には、ユーザにある動作を促すよう音声案内を行うための音声出力部が含まれていてもよい。
【0065】
硬貨処理部21は、ユーザから料金の徴収を行う際の硬貨投入/返却処理を行うものである。所定の硬貨が投入されたと判定すると、制御部10に通知する。そして、制御部10は、硬貨処理部21からの通知を受け取ると、課金処理を行う。すなわち、制御部10は、硬貨処理部21からの通知をカウントし、ユーザが投入した金額に応じて、ユーザに対する各種動作を制御する。
【0066】
照明部22は、撮影時にストロボランプなどの写真閃光灯として機能するとともに、通常時の照明として機能するものである。本実施形態では、光源としてフラッシュランプを使用しているが、蛍光灯などのような連続光を発する光源を使用することもできる。また、フラッシュランプの近傍に蛍光灯などを補助光源として設けることもできる。連続光の光源や補助光源を使用することにより、撮影前のライブビュー画像から撮影時の写りを推測することができる。
【0067】
カメラ部23は、主にユーザを被写体として写真撮影を行うものであり、例えばレンズ群、絞り、CCD(charge coupled device)撮像素子などを備えたデジタルカメラによって構成される。カメラ部23は、全身撮影とクローズアップ撮影との両方に対応できるように、例えば使用するレンズ群および絞りを切り替えられるような構成となっている。
【0068】
撮影画像表示部24は、ユーザにユーザインターフェイスを提供するものであり、各種画像や各種操作ボタン等を表示する。操作部26は、写真撮影プリント装置1に対するゲームの操作をユーザが行うための指示信号を入力する入力デバイスである。本実施形態では、操作部26を撮影画像表示部24と一体としたタッチパネルとして実現する。すなわち、撮影画像表示部24に、操作ボタンなどのGUI画面を表示する。撮影画像表示部24の表示画面がユーザの指(または、タッチペンなどのポインティングデバイス)により押下されることにより、その位置に対応するボタンや画像を示す指示信号が、写真撮影プリント装置1内部に入力される。
【0069】
撮影画像表示部24は、例えば、液晶表示素子等のフラットパネルディスプレイやCRTなどの表面にタッチパネルが設けられて構成されている。カメラ部23が撮影した撮影画像を撮影画像表示部24に表示することにより、ユーザは、撮影画像を確認することができる。なお、本実施形態では、操作部26を撮影画像表示部24と一体に設けたタッチパネルとして構成することとしたが、これに限定されず、操作部26を、例えば、テンキーや十字キーなどが設けられたリモコンや、キーボードなどの入力デバイスとして構成してもよい。
【0070】
カメラ画像表示部25は、カメラ部23がとらえるリアルタイムの映像、すなわち、撮影前のライブビュー画像を表示するものである。カメラ画像表示部25にライブビュー画像を表示することにより、ユーザは前もって写りを確認して撮影に臨むことができる。
【0071】
編集部3は、編集工程を実行するものであり、タッチパネル部31およびタッチペン32により構成されている。編集部3には、さらに、音声出力部33が含まれていてもよい。
【0072】
タッチパネル部31は、ユーザにユーザインターフェイスを提供するものであり、編集画像表示部31aおよび操作受付部31bにより構成される。編集画像表示部31aは、編集工程における編集の対象となる画像(編集対象画像)や、撮影画像に編集を施した結果(合成画像)を表示するものである。操作受付部31bは、タッチペンなどのポインティングデバイスを用いることにより入力されたユーザの指示信号を受け付けて、写真撮影プリント装置1内部に伝達するものである。
【0073】
タッチペン32は、画像編集処理などにおいて、タッチパネル部31上で細かな操作入力をユーザが行うためのものであり、タッチパネル部31の近くに配備される。ユーザは、このタッチペン32をタッチパネル部31に接触または接近させることによって、処理の進行に応じて表示されるボタンを選択したり、落書きなどの画像描画を行ったりすることができる。
【0074】
例えば、タッチパネル部31の画面がタッチペン32で押下されることにより、その位置に対応するボタンや画像を示す指示信号が、写真撮影プリント装置1内部に入力される。これにより、ユーザは、撮影画像に落書きを施したり、スタンプを押したり、また、印刷の対象となる印刷対象画像を選択したりすることができる。
【0075】
なお、本実施形態では、複数のユーザが容易に画像編集を行うようにするために、タッチペン32を2本配備しているが、構成の簡略化のために、1本のみを配備することもできるし、3人以上のユーザのために、3本以上を配備することもできる。同様に、タッチペン32を複数個配備することもできる。
【0076】
音声出力部33は、各種操作上のガイダンス音声や効果音などを出力するものであり、写真撮影プリント装置1の適所に配備される。この音声出力部33としては、例えばスピーカが用いられる。
【0077】
印刷部4は、印刷対象として選択された撮影画像および/または編集画像を印刷することにより印刷工程を実行するものであり、IDタグリーダ/ライタ部41、および、プリンタ部42により構成されている。この印刷部4に対して、写真プリントの出力媒体となるシール紙142と、IDタグ141とが、シール紙ユニット43としてセットで納入されるようになっている。
【0078】
プリンタ部42は、出力すべき画像データが制御部10から送られてくると、その画像データに基づいてシール紙142に印刷するものである。このプリンタ部42としては、例えば昇華型プリンタが用いられる。なお、昇華型プリンタを用いる場合には、シール紙142およびIDタグ141に加えて、昇華型用インクフィルムがセットととなって納入されることになる。
【0079】
IDタグリーダ/ライタ部41は、IDタグ141に記録されている各種識別情報を読み出して制御部10に出力する。IDタグ141は、メモリ機能を有するICチップなどによって構成されるものである。上記識別情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、および、インク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
【0080】
制御部10は、IDタグリーダ/ライタ部41で読み取った識別情報に基づいて、装着されたシール紙142およびインクフィルムが、当該写真撮影プリント装置1において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタ部42を動作可能とする。すなわち、写真撮影プリント装置1において指定されているシール紙142およびインクフィルム以外は使用できないように設定されていることになる。
【0081】
また、IDタグ141に記録されている用紙枚数情報に基づいて、シール紙を使用するたびに用紙枚数をカウントダウンしていくことによって、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、ユーザの利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。
【0082】
なお、用紙枚数をカウントダウンする際には、IDタグ141に記録されている用紙枚数情報も書き換えることが望ましい。これにより、用紙を使い切った場合には、IDタグ141に記録されている用紙枚数情報も0となり、このIDタグ141を無効にすることが可能となる。
【0083】
また、IDタグ141に記録されている用紙種類情報や、インク固有の色情報を読み出すことによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、そのシール紙142やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となる。
【0084】
IDタグ141としては、無線(ワイヤレス)によりデータ通信を行うことが可能な非接触型IDタグと、端子が設けられた接触型IDタグとがあり、IDタグリーダ/ライタ部41としては、これらの何れか一方あるいは両方に対応したものとなる。
【0085】
なお、上述の例では、利用可能なシール紙142であるか否かを確認するために、IDタグ141を利用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、シール紙142およびインクフィルムを梱包する梱包材などにプリントされているバーコードなどを利用する構成としてもよい。しかしながら、バーコードを用いる場合には、含めることのできる情報量が少ないことや、例えば用紙枚数のカウントダウンによる情報の書き換えができない、などの問題がある。
【0086】
なお、本実施形態では、シール紙142として、粘着シートおよび該粘着シートの粘着面に貼り付けられている剥離シートからなるシールシートを想定しているが、これに限定されない。シール紙142の代わりに、通常の紙状媒体である紙状シートを用いるように本発明の写真撮影プリント装置1を構成することもできる。
【0087】
また、本発明の写真撮影プリント装置1は、カーテン部27を備えていてもよい。カーテン部27は、撮影画像の背景となるカーテンを提供するものである。カーテンは、さまざまな色や模様を施されたものが用意され、撮影時に、ユーザが自由に選択できたり、写真撮影プリント装置1が自動で選択したりする。これら複数のカーテンは、撮影空間20の背面(撮影部2の対面)に重ねて配置されており(図6の(a)および(b))、撮影時には、選択されたカーテンが、被写体の背後に写るよう、最前面に設置される。選択されたカーテンの設置は、制御部10の背景制御部15がカーテン部27を制御することにより実行してもよいし、ユーザ自身が手動で行う構成としてもよい。
【0088】
また、本実施形態では、カーテン部27が複数のカーテンを提供する構成としたが、これに限定されない。カーテン部27で設置可能なカーテンを1種類としてもよい。この場合は、合成用の背景画像を複数種類用意して、編集工程においてユーザが所望する背景画像を合成するようにすれば、カーテンの種類が1つしかなくても、ユーザの多様な好みに対応することができる。
【0089】
〔写真撮影プリント装置の構成−詳細〕
次に、写真撮影プリント装置1の制御部10および記録部50についてより詳細に説明する。図1に示すとおり、制御部10は、さらに内部に撮影画像取得部11、画像編集部12、印刷画像作成部13、通信処理部(通信制御手段)14、および背景制御部15を有している。なお、背景制御部15については、上記したとおりであるので、ここでは説明を省略する。
【0090】
記録部50は、撮影画像を記録する撮影画像記録部51、画像編集において提供される、背景画像、フレーム画像、スタンプ画像などの編集用画像を記録する編集用画像記録部52、編集画像に関する情報を記録する編集画像情報記録部53、印刷画像を記録する印刷画像記録部54、写真撮影プリント装置1に関する情報である装置情報を記録する装置情報記録部55、および、通信に関する情報である通信情報を記録する通信情報記録部(記憶部)56を含んでいる。
【0091】
ここで、装置情報の一例としては、写真撮影プリント装置1を一意に特定する情報、すなわち識別情報などが挙げられる。また、通信情報の一例としては、店舗ルータ112によって写真撮影プリント装置1に割り当てられたローカルアドレス、有線通信および無線通信の何れを利用するかといった通信利用形態、有線通信を行う場合のモードなどが挙げられる。
【0092】
撮影画像取得部11は、被写体の撮影によって作成された撮影画像をカメラ部23から取得するものである。撮影画像取得部11は、取得した撮影画像を撮影画像記録部51に記録する。
【0093】
画像編集部12は、ユーザの操作にしたがって、撮影画像に対し画像編集を実行するものである。画像編集の例としては、編集用画像記録部52から読み出した背景画像および/またはフレーム画像を追加したり、編集用画像記録部52から読み出したスタンプ画像を任意の位置に追加したり、タッチペンによる落書きを追加したりすることなどが挙げられる。しかしながら、画像編集は、上述した例に限定されず、写真撮影プリント装置1に接続された何らかの入力手段(入力部)をユーザが操作することによって、編集が実行され、当初の撮影画像に変更が加えられた結果としての合成画像を得られる編集であれば、どのような処理内容の編集工程であってもよい。
【0094】
そして、画像編集部12は、合成画像情報に含まれるデータや編集内容に関する編集画像情報を編集画像情報記録部53に記録している。
【0095】
印刷画像作成部13は、複数の分割領域のそれぞれに、該分割領域のサイズに合わせた編集画像を配置した印刷画像を作成するものである。印刷画像における編集画像のサイズおよび配置は、通常、ユーザが複数のパターンの中から1つを選択することによって決定されるが、ユーザが自由に決定してもよいし、写真撮影プリント装置1がランダムに決定しても良い。印刷画像作成部13は、作成した印刷画像記録部54に記録する。そして、制御部10は、適当なタイミングで印刷画像記録部54に記録された印刷画像をシール紙142に印刷するようにプリンタ部42に指示する。
【0096】
通信処理部14は、通信インタフェースである装置内ルータ6を介して外部装置との通信処理を実行するものである。この通信処理部14は、合成画像情報および付加情報の送受信処理を実行するとともに、合成画像情報の送受信にともなって合成画像情報を適宜のデータ形式に変換する処理を行う。
【0097】
さらに、通信処理部14は、有線ネットワーク接続部61を利用した有線通信と、PHS(登録商標)ダイヤルアップ接続部62を利用した無線通信との何れを行うかを判断する処理を行う。また、通信処理部14は、有線通信を利用する場合、モードの種類を管理サーバシステム200に要求して取得する処理を行う。なお、通信処理部14は、装置内ルータ6に設けてもよい。
【0098】
(管理サーバシステムの構成)
次に、管理サーバシステム200の構成について、図9を参照しながら説明する。同図に示すように、管理サーバシステム200は、FTPサーバ(受信部)201、登録処理サーバ202、画像ファイルサーバ203、付加情報ファイルサーバ204、WEBサーバ205、およびメール送信サーバ206を備えた構成となっている。
【0099】
FTPサーバ201は、写真撮影プリント装置1から送られてくる合成画像情報、および、付加情報を受信する処理を行うファイル転送サーバである。本実施形態では、写真撮影プリント装置1との間でデータ通信を行う際のプロトコルとして、FTP(File Transfer Protocol)が用いられることを想定しているが、特にこれに限定されるものではない。FTPサーバ201で受信されたデータは、登録処理サーバ202に伝送される。なお、写真撮影プリント装置1が広い地域にわたって多数設置されている場合には、FTPサーバ201を複数設けることによって、データ伝送処理を分散させるようにしてもよい。
【0100】
本実施形態では、FTPサーバ201は、写真撮影プリント装置1から店舗ルータ112を介して送られてくるモード要求を受信して、登録処理サーバ202に伝送する。また、FTPサーバ201は、上記モード要求に対応するモード情報を登録処理サーバ202から受信して、上記要求元の写真撮影プリント装置1に店舗ルータ112を介して送信する。
【0101】
登録処理サーバ202は、FTPサーバ201から受信した合成画像情報を画像ファイルサーバ203に送信するとともに、付加情報を付加情報ファイルサーバ204に送信する処理を行う。また、登録処理サーバ202は、付加情報に含まれるメールアドレスに対してWEBサーバ205にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)情報(WEBアドレス)を記した電子メールを生成する処理を行う。生成した電子メールは、メール送信サーバ206に送られる。
【0102】
本実施形態では、登録処理サーバ202は、FTPサーバ201から受信したモード要求に対して、上記要求元の写真撮影プリント装置1が設置されている店舗で利用できるモードをFTPサーバ201に送信する処理を行う。また、登録処理サーバ202は、上記モードに応じて、画像ファイルサーバ203、付加情報ファイルサーバ204、WEBサーバ205、および、メール送信サーバ206に各種情報を送る順番を決定する。この登録処理サーバ202における処理の詳細については後述する。
【0103】
画像ファイルサーバ203および付加情報ファイルサーバ204は、それぞれ登録処理サーバ202から受信した情報に基づいてデータベースを構築し、該データベースを記録・保管するファイルサーバである。なお、画像ファイルサーバ203および付加情報ファイルサーバ204は、このようにファイルサーバの形式で実現してもよいし、画像ファイル記録装置および付加情報記録装置として、登録処理サーバ202が利用する記録媒体によって構成されてもよい。
【0104】
メール送信サーバ206は、登録処理サーバ202から受信した電子メールを送信する処理を行う。ここで指定されるメールアドレスは、基本的には携帯電話機300のメールアドレスであるので、メール送信サーバ206は、上記のメールを携帯電話機300に対して送信することになる。
【0105】
WEBサーバ205は、携帯電話機300からのアクセスに対して、WEBページの形式で、画像ファイルサーバ203に記録されている合成画像情報を提供するサーバ装置である。また、WEBサーバ205は、付加情報や画像特定情報を、付加情報ファイルサーバ204から読み込み、引き出す処理を行う。このWEBサーバ205における処理の詳細については後述する。
【0106】
なお、本実施形態では、管理サーバシステム200が、複数のサーバ装置、すなわち、FTPサーバ201、登録処理サーバ202、画像ファイルサーバ203、付加情報ファイルサーバ204、WEBサーバ205、およびメール送信サーバ206を備えた構成となっているが、これらのサーバ装置のうち、複数のサーバ装置によって実現される機能が、1つのサーバ装置が有する機能によって実現される構成としてもよい。
【0107】
(登録処理サーバの構成)
次に、登録処理サーバ202の構成について図10を参照しながら説明する。同図に示すように、登録処理サーバ202は、データ一時記憶部211、モード店舗対応記憶部212、ファイルリスト記憶部213、ソート済リスト記憶部214、データ取得部(アドレス取得手段)221、モード検索部222、モード送出部223、リスト更新部224、リストソート部(処理手段)225、および、登録処理部(処理手段)226を備えた構成となっている。
【0108】
データ一時記憶部211は、FTPサーバ201から受信した合成画像情報および付加情報を一時的に記憶するものである。登録処理部226がデータ一時記憶部211から読み出して処理した情報は、データ一時記憶部211から消去される。
【0109】
モード店舗対応記憶部212は、モードと店舗とを対応付けた対応テーブルを記憶している。具体的には、モード店舗対応記憶部212は、図5に示すように、店舗名と、店舗ルータ112に割り当てられたグローバルアドレスと、モードとを対応付けた対応テーブルを記憶している。
【0110】
ファイルリスト記憶部213は、FTPサーバ201から受信してデータ一時記憶部211に記憶した合成画像情報および付加情報に関するファイル名と送信元のグローバルアドレスと(以下、「ファイル名等」と略称する。)のリストを、受信した順番に記憶している。ソート済リスト記憶部214は、上記ファイル名のソートされたリストを記憶している。なお、送信元は、写真撮影プリント装置1でもよいし、写真撮影プリント装置1からの合成画像情報および付加情報を中継する店舗ルータ112でもよい。
【0111】
データ取得部221は、FTPサーバ201からの各種データを取得するものである。取得したデータが合成画像情報および付加情報である場合、データ取得部221は、上記合成画像情報および付加情報をデータ一時記憶部211に記憶すると共に、合成画像情報および付加情報に関するファイル名等をリスト更新部224に伝送する。
【0112】
リスト更新部224は、ファイルリスト記憶部213に記憶されたファイルのリストを更新するものである。具体的には、リスト更新部224は、データ取得部221から送られた合成画像情報および付加情報に関するファイル名等を、ファイルリスト記憶部213に記憶されたリストの最後尾に追加する。また、リスト更新部224は、登録処理部226が処理した合成画像情報および付加情報に関するファイル名等をリストから削除する。
【0113】
リストソート部225は、モード店舗対応記憶部212に記憶された対応テーブルを利用して、ファイルリスト記憶部213に記憶されたファイル名のリストのソート処理を行うものである。リストソート部225は、ソートされたファイル名のリストをソート済リスト記憶部214に記憶する。また、リストソート部225は、登録処理部226が処理した合成画像情報および付加情報に関するファイル名をリストから削除する。
【0114】
具体的には、リストソート部225は、ファイルリスト記憶部213に記憶されたファイル名等に含まれるグローバルアドレスに対応する店舗のモードが優先モードであるファイル名を、上記店舗のモードが標準モードであるファイル名よりも前に並び替えている。なお、無線通信により、すなわちPHS(登録商標)電話網122を介して、写真撮影プリント装置1から取得した合成画像情報および付加情報は、標準モードであるとしている。
【0115】
登録処理部226は、データ一時記憶部211に記憶された合成画像情報および付加情報のWEBサーバ205への登録に関する処理を行うものである。この登録に関する処理は、ソート済リスト記憶部214に記憶されたリスト順に行われる。上記登録に関する処理の行われた合成画像情報および付加情報のファイル名は、リスト更新部224およびリストソート部225に送られる。
【0116】
具体的には、登録処理部226は、データ一時記憶部211に記憶された合成画像情報を画像ファイルサーバ203に送信するとともに、付加情報を付加情報ファイルサーバ204に送信する処理を行う。ここで、登録処理部226は、付加情報を付加情報ファイルサーバ204に送信する際に、該付加情報に対応する合成画像情報を特定する情報も送信する。これにより、付加情報ファイルサーバ204には、付加情報と、それに対応する合成画像情報を特定する情報との組合せの情報がデータベースとして記録されることになる。
【0117】
また、登録処理部226は、合成画像情報を画像ファイルサーバ203に送信する際に、該合成画像情報に対応する付加情報のうち、ユーザを特定する情報も送信する。これにより、画像ファイルサーバ203には、各ユーザに対応するフォルダ内に、該ユーザに対応する合成画像情報を記録したデータベースが記録されることになる。なお、画像ファイルサーバ203は、受信した合成画像情報で示される合成画像の画像サイズを縮小したサムネイル画像を生成し、このサムネイル画像を同じフォルダ内に格納するようにしてもよい。
【0118】
また、登録処理部226は、上述のように、付加情報に含まれるメールアドレスに対してWEBサーバ205にアクセスするためのURL情報(WEBアドレス)を記した電子メールを生成して、メール送信サーバ206送信する。
【0119】
なお、登録処理部226は、データ取得部221が取得する合成画像情報および付加情報の数が多いために処理が遅滞している場合に、ソート済リスト記憶部214に記憶されたリスト順に処理を行い、その他の場合にファイルリスト記憶部213に記憶されたリスト順に処理を行ってもよい。
【0120】
(WEBサーバの構成)
次に、WEBサーバ205の構成について図11を参照しながら以下に説明する。同図に示すように、WEBサーバ205は、データ取得部251、合成処理部252、WEBサーバ処理部253、および合成用画像記憶部254を備えた構成となっている。
【0121】
WEBサーバ処理部253は、インターネット上でWEBページを提供する処理を行う。具体的には、WEBサーバ処理部253は、携帯電話機300からのWEBアクセスに応じて、合成画像データの提供に関するWEBページのページデータを送信するとともに、合成画像データの提供に必要とされる入力情報を携帯電話機300から受け付ける処理を行う。
【0122】
データ取得部251は、WEBサーバ処理部253によるWEBページの提供に必要とされる合成画像情報および付加情報、および、合成処理部252による合成処理に必要とされる合成画像情報を、画像ファイルサーバ203および付加情報ファイルサーバ204から取得する処理を行う。
【0123】
合成処理部252は、WEBサーバ処理部253によって提供される合成画像データを生成する処理を行う。具体的には、合成処理部252は、合成画像情報に基づいて、WEBサーバ処理部253において提供することが可能な形式の合成画像データを生成する。ここでの合成処理は、合成画像情報に含まれるデータのみを用いて行われてもよいし、合成用画像記憶部254に記憶されている合成用画像データを利用して行われてもよい。
【0124】
(起動時における処理の流れ)
次に、図12および図13に示すフローチャートを参照しながら、写真撮影プリント装置1および店舗ルータ112の電源を投入して起動した時の写真撮影プリント装置1、店舗ルータ112、および、管理サーバシステム200の動作フローについて説明する。
【0125】
まず、写真撮影プリント装置1では、起動時の各種処理が行われた後(ステップ101、以降、S101のように称する)、通信処理部14が装置内ルータ6の有線ネットワーク接続部61を介して店舗ルータ112にPing信号を発信する(S102)。このとき、店舗ルータ112の存在を検知する場合(S103にてYES)、店舗ルータ112が、上記Ping信号を受信して(S121)、応答信号を送信するので(S122)、通信処理部14は、通信利用形態を有線通信(有線接続)に設定し、通信情報記録部56に記録する(S111)。
【0126】
一方、店舗ルータ112の存在を検知しなかった場合(S103にてNO)、通信処理部14は、通信情報記録部56から前回の通信利用形態(通信条件)を読み出して確認し(S104)、通信利用形態が無線通信(無線接続)である場合(S105にてYES)、通信利用形態を無線通信に設定し(S110)、その後、起動時の処理を終了する。
【0127】
一方、通信利用形態が有線通信である場合(S105にてNO)、所定時間待機した後(S106)、再びPing信号を発信して(S107)、店舗ルータ112からの応答(反応)があるか否かを判断する(S108)。応答があった場合(S108にてYES)、通信処理部14は、通信利用形態を有線通信に設定し、通信情報記録部56に記録する(S111)。
【0128】
一方、応答がなかった場合(S108にてNO)、所定回数に達するまでS106〜S108を繰り返し(S109)、それでも応答がなかった場合(S109にてYES)、通信処理部14は、通信利用形態を無線通信に設定し(S110)、その後、起動時の処理を終了する。
【0129】
S111の後、通信処理部14は、管理サーバシステム200に対し、自装置の設置店舗のモード(通信条件)を要求するモード要求を、店舗ルータ112に送信する(S112)。一方、店舗ルータ112は、写真撮影プリント装置1から上記モード要求を受信すると、要求元の写真撮影プリント装置1のローカルアドレスをグローバルアドレスに変換するNAT変換を行った後、上記モード要求を管理サーバシステム200に送信する(S123)。
【0130】
一方、管理サーバシステム200では、登録処理サーバ202のデータ取得部221が上記モード要求を取得すると、モード検索部222は、上記要求元のグローバルアドレスと、モード店舗対応記憶部212の対応テーブルに含まれるグローバルアドレスとを照合して、上記要求元のグローバルアドレスに対応するモード(優先または標準)を判断する(S131)。次に、モード検索部222が判断した判断結果を、上記要求元のグローバルアドレスに送信する(S132)。
【0131】
一方、上記要求元のグローバルアドレスに対応する店舗ルータ112は、管理サーバシステム200から上記判断結果を受信すると、上記要求元のグローバルアドレスをローカルアドレスに変換するNAT変換を行った後、変換したローカルアドレスの写真撮影プリント装置1に上記判断結果を送信する(S124)。一方、写真撮影プリント装置1では、通信処理部14が、店舗ルータ112から受信した上記判断結果に対応するモードを設定して、通信情報記録部56に記録する(S113)。その後、起動時の処理を終了する。
【0132】
(写真撮影プリント装置における処理の流れ)
次に、図14に示すフローチャートを参照しながら、写真撮影プリント装置1の動作フローについて説明する。
【0133】
まず、プレイ開始の受付処理として、撮影処理用タッチパネル29に待機状態のデモンストレーション画面が表示される。デモンストレーション画面には、写真撮影プリント装置1のマシーン名称、略称、概略等の情報が含まれる。なお、このデモ画面において、「コインを投入してね」というような、ユーザにコイン投入を促すメッセージを表示してもよい。撮影空間に進入したユーザによりコイン投入がなされ(S1)、課金処理部による課金処理が終了すると、デモンストレーション画面を撮影処理用画面に切り替えて受付処理を完了する。
【0134】
次に、S2において、ユーザに撮影コースを選択させるための画面が撮影画像表示部24に表示され、ユーザからの撮影コース選択の入力を受け付ける。撮影コースとは、例えば、ノーマル撮影コース(ユーザが所望のカーテン(背景色)を選んで撮影)、おまかせ撮影コース(カーテンを自動で選択し撮影)、ポーズ撮影コース(ユーザがモデルサンプル画像(完成予想図)を選んでそれに基づいて撮影)などが挙げられ、ユーザが好きなコースを選択できるものとする。
【0135】
S3では、ユーザは撮影コースに基づいて、撮影空間で複数回の写真撮影を行う。この時ユーザは、ライブビュー表示パネルに表示されている自身の姿を視認しながら、写真撮影をすることができる。そしてS4において、撮影画像の中から編集処理対象とする画像をキープ画像としてユーザが選択し、ここで選択された撮影画像が撮影画像記録部51に記録される。なお、このS4の過程を省略して、撮影画像全てを編集処理対象としてもよい。この場合、S4の処理が省略できるため、編集処理をより長くすることが可能である。
【0136】
次に、S5において、編集処理後に行うゲームの選択が行われる。ここで選択されるゲームの種類としては複数用意されることになるが、本実施形態では、少なくとも合成画像を携帯電話機300へ送信する処理(携帯送信)に関するゲームが含まれているものとする。その他のゲームとしては、携帯電話機300に対して、メールに加えることが可能な装飾画像の生成処理に関するゲームなどが挙げられる。
【0137】
S6では、S4においてキープされた撮影画像に対して、編集処理が行われる。この編集処理では、編集画像表示部31aに、落書きなどの画像編集処理時における編集対象の画像および各種編集ツールなどが表示され、ユーザからのタッチペン32および操作受付部31bによる入力指示に基づいて、各種編集処理が行われる。
【0138】
S7では、S5において選択されたゲームが、「携帯送信」に関するゲームであるか否かが判定される。S7においてNO、すなわち、「携帯送信」に関するゲーム以外のゲームが選択された場合には、該ゲームが実行された後に、S8においてシール印刷処理が行われ、処理が終了する。
【0139】
S7においてYES、すなわち、「携帯送信」に関するゲームが選択された場合、まずS9において、通信処理部14は、合成画像を送信する先となるメールアドレスの入力をユーザから受け付ける。次に、通信処理部14は、編集処理によって生成された複数の合成画像のうち、動画像を含まない静止画としての合成画像を編集画像表示部31aに表示させ、ユーザから送信すべき合成画像の選択入力を受け付ける(S10)。
【0140】
その後、通信処理部14は、S9において入力されたメールアドレスに基づいて、該メールアドレスに対応する携帯電話機300の機種もしくは種類を判定し、該携帯電話機300が動画表示に対応したものであるか否かを判定する(S11)。S11においてYES、すなわち、動画表示に対応している場合には、通信処理部14は、編集処理によって生成された複数の合成画像のうち、動画像を含む動画としての合成画像を編集画像表示部31aに表示させ、ユーザから送信すべき合成画像の選択入力を受け付ける(S12)。その後、通信処理部14は、S10およびS12で選択された合成画像の合成画像情報を管理サーバシステム200に対して送信し(S13)、S8においてシール印刷処理が行われ、処理が終了する。
【0141】
S11においてNO、すなわち、動画表示に対応していない場合には、通信処理部14は、S10で選択された合成画像の合成画像情報を管理サーバシステム200に対して送信し(S13)、S8においてシール印刷処理が行われ、処理が終了する。
【0142】
(合成画像情報・付加情報受信時の管理サーバシステムの処理の流れ)
次に、管理サーバシステム200が、写真撮影プリント装置1から合成画像情報および付加情報を受信した際の処理の流れについて図15に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
【0143】
まずS21において、FTPサーバ201は、写真撮影プリント装置1から合成画像情報、および、付加情報の受信を待機する。そして、S22において、合成画像情報、および、付加情報のデータが受信されると、FTPサーバ201は、受信したデータを、登録処理サーバ202に伝送し、登録処理サーバ202は、ソート済リスト記憶部214に記憶されたリストの順番で、FTPサーバ201から受信した合成画像情報を画像ファイルサーバ203に送信するとともに、付加情報を付加情報ファイルサーバ204に送信する処理を行う。これにより、合成画像情報および付加情報が管理サーバシステム200において登録されることになる(S23)。
【0144】
また、登録処理サーバ202は、付加情報にメールアドレス情報が含まれているか否かを判定し(S24)、含まれている場合には、該メールアドレスに対してWEBサーバ205にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)情報(WEBアドレス)を記した電子メールを生成する処理を行う。生成した電子メールは、メール送信サーバ206に送られる。そして、メール送信サーバ206は、登録処理サーバ202から受信した電子メールを送信する処理を行う(S25)。
【0145】
(WEBサーバにおける処理の流れ)
次に、WEBサーバにおける処理の流れについて図16に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、S31において、WEBサーバ処理部253が、携帯電話機300からWEBアクセスを受け付ける。ここで、携帯電話機300は、メール送信サーバ206から受信した電子メールに記載されているWEBアドレスに基づいてWEBアクセスを行うことになる。次に、S32において、WEBサーバ処理部253は、アクセスしてきた携帯電話機300またはユーザを特定する。WEBサーバ処理部253は、アクセスしてきた携帯電話機300またはユーザに対応する付加情報を付加情報ファイルサーバ204から取得する。そして、取得した付加情報に基づいて、該携帯電話機300またはユーザに対応したインフォメーションページを該携帯電話機300に対して送信する(S33)。
【0146】
なお、上記の例では、メール送信サーバ206から送られる電子メールに記載されているWEBアドレスは、携帯電話機300のユーザのメールアドレスに対応するインフォメーションページを示すWEBアドレスとなっていることが想定されている。すなわち、S32およびS33は、携帯電話機300からのWEBアクセスによって自動的に行われることになる。詳しく説明すると、WEBサーバ処理部253は、S32において、アクセスしてきたアドレスによって、携帯電話機300またはユーザを特定することが可能な情報を取得し、この情報に対応する付加情報を付加情報ファイルサーバ204から取得することになる。
【0147】
これに対して、電子メールに記載されているWEBアドレスは、WEBサーバ205が提供するWEBページのトップページのWEBアドレスとし、ユーザはこのトップページにおいてメールアドレスなどの個人特定情報(必要に応じてパスワードなど)を入力することによって、個人用のインフォメーションページにアクセスする、という形態であってもよい。すなわち、WEBサーバ処理部253は、S32において、トップページにおいて入力されたメールアドレスなどの個人特定情報によって、携帯電話機300またはユーザを特定することが可能な情報を取得し、この情報に対応する付加情報を付加情報ファイルサーバ204から取得することになる。
【0148】
次に、S34において、WEBサーバ処理部253は、アクセスしてきた携帯電話機300が動画表示に対応していない機種であるか否かを判定する。ここで、WEBサーバ処理部253は、アクセスしてきた携帯電話機300に対応する機種情報を、上記のS32での処理で取得してもよいし、アクセス時に携帯電話機300が送信する機種情報を受信することによって取得してもよいし、アクセスしてきたユーザによって機種情報の入力が行われることによって取得してもよい。そして、上記の判定は、WEBサーバ処理部253が、付加情報ファイルサーバ204に問い合わせることによって行われる。S34においてYES、すなわち、動画表示対応機種ではない場合、S35において、WEBサーバ処理部253は、動画非対応機種用のページを携帯電話機300に送信する。ここで、WEBサーバ処理部253は、画像ファイルサーバ203から該利用者に対応する合成画像情報のサムネイル画像データを読み出し、該サムネイル画像データを静止画状態のデータとして携帯電話機300に送信する。
【0149】
この場合、携帯電話機300の表示画面には、携帯電話機300のユーザのメールアドレスに対応する合成画像情報として画像ファイルサーバ203に記録されている少なくとも1つの合成画像情報に対応する、静止画のサムネイル画像が表示される。ここで、表示されているサムネイル画像がリンク形式で表示されており、このサムネイル画像のリンクが選択されると(S36)、そのサムネイル画像に対応する合成画像情報が画像ファイルサーバ203から読み出され、合成画像情報に基づいて生成される合成画像データが携帯電話機300に送信される(S37)。
【0150】
その後、携帯電話機300から表示形式変更の指示を受信すると(S38においてYES)、WEBサーバ処理部253は、指示に応じて表示形式を変更した合成画像データを携帯電話機300に送信する。表示形式の変更とは、合成画像データの画素数の変更である。例えば、携帯電話機300の表示画面のサイズに合わせて、横最大、縦最大、縮小などの画素数変更処理が挙げられる。デフォルトでは、横最大の画素数とした合成画像データが送信される。
【0151】
一方、S34においてNO、すなわち、動画表示対応機種である場合、S40において、WEBサーバ処理部253は、動画対応機種用のページを携帯電話機300に送信する。ここで、WEBサーバ処理部253は、画像ファイルサーバ203から該利用者に対応する合成画像情報のサムネイル画像データを読み出し、該サムネイル画像データを動画表示可能なものについては動画状態のデータとして携帯電話機300に送信する。
【0152】
この場合、携帯電話機300の表示画面には、携帯電話機300のユーザのメールアドレスに対応する合成画像情報として画像ファイルサーバ203に記録されている少なくとも1つの合成画像情報に対応する、動画を含むサムネイル画像が表示される。ここで、表示されているサムネイル画像がリンク形式で表示されている。動画を含まないサムネイル画像が選択された場合(S42においてYES)、S37からの処理が行われる。
【0153】
一方、動画を含むサムネイル画像が選択された場合(S41においてYES)、そのサムネイル画像に対応する動画を含む合成画像情報が画像ファイルサーバ203から読み出され、合成画像情報に基づいて生成される合成画像データが携帯電話機300に送信される(S43)。ここで、合成処理部252が、合成画像情報に基づいて、WEBサーバ処理部253において提供することが可能な形式の合成画像データを生成する。ここでの合成処理は、合成画像情報に含まれるデータのみを用いて行われてもよいし、合成用画像記憶部254に記憶されている合成用画像データを利用して行われてもよい。
【0154】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0155】
例えば、上記実施形態では、移動体通信網としてPHS(登録商標)電話網を利用しているが、携帯電話網その他の移動体通信網を利用することもできる。
【0156】
また、上記実施形態では、登録処理サーバ202は、店舗に対応するモードに基づいて、登録処理の順番を変更しているが、店舗に対応するその他のモードを設定しておき、設定されたモードに基づいて処理を行ってもよい。例えば、登録処理サーバ202は、画像サイズのモード(高解像度・低解像度など)を設定しておき、設定されたモードに基づいて、合成画像の画像サイズを変更して画像ファイルサーバ203に送信してもよい。また、登録処理サーバ202は、合成画像のユーザへの提供枚数(10枚・5枚など)を設定しておき、画像ファイルサーバ203に送信する合成画像に関して、上記設定された提供枚数を付加情報に追加して、付加情報ファイルサーバ204に送信してもよい。
【0157】
最後に、写真撮影プリント装置1の各ブロック、特に制御部10や、登録処理サーバ202の各ブロック、特にモード検索部222、リスト更新部224、およびリストソート部225は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0158】
すなわち、写真撮影プリント装置1および登録処理サーバ202は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである写真撮影プリント装置1および登録処理サーバ202の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記写真撮影プリント装置1および登録処理サーバ202に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0159】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0160】
また、写真撮影プリント装置1および登録処理サーバ202を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【産業上の利用可能性】
【0161】
本発明によれば、種々の状況で、データをサーバに送信でき、さらに、店舗内ネットワークが利用可能な場合、複数の写真撮影プリント装置のそれぞれを、店舗内ネットワークに接続することにより、設置コストの増大を抑えることができるので、写真撮影プリント装置以外の種々の情報処理装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0162】
【図1】本発明の一実施形態に係る合成画像通信システムにおける写真撮影プリント装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記合成画像通信システムの構成を示すブロック図である。
【図3】或る店舗に設置された複数の上記写真撮影プリント装置と、上記合成画像通信システムにおける管理サーバシステムとの間の通信形態を示すブロック図である。
【図4】複数の店舗のそれぞれに設置された上記写真撮影プリント装置、および上記合成画像通信システムにおける店舗ルータと、上記管理サーバシステムとの接続関係を示すブロック図である。
【図5】上記店舗の名称と、ネットワークアドレスおよびネットマスクと、モードの種類とを対応付けた対応テーブルを表形式で示す図である。
【図6】上記写真撮影プリント装置の外観を示す斜視図であり、(a)および(b)は、それぞれ異なる方向から見た上記写真撮影プリント装置の外観を示している。
【図7】上記写真撮影プリント装置の編集部の正面図である。
【図8】上記写真撮影プリント装置の印刷部の正面図である。
【図9】上記管理サーバシステムの構成を示すブロック図である。
【図10】上記管理サーバシステムに含まれる登録処理サーバの構成を示すブロック図である。
【図11】上記管理サーバシステムに含まれるWebサーバの構成を示すブロック図である。
【図12】上記写真撮影プリント装置を起動した時の該写真撮影プリント装置、上記店舗ルータ、および、上記管理サーバシステムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】上記写真撮影プリント装置を起動した時の該写真撮影プリント装置における処理の流れの一部を示すフローチャートである。
【図14】上記写真撮影プリント装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】上記管理サーバシステムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】上記Webサーバの処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0163】
1 写真撮影プリント装置(情報処理装置)
2 撮影部
3 編集部
4 印刷部
6 装置内ルータ
10 制御部
14 通信処理部(通信制御手段)
50 記録部
55 装置情報記録部
56 通信情報記録部(記憶部)
61 有線ネットワーク接続部(有線ネットワーク接続手段)
62 PHS(登録商標)ダイヤルアップ接続部(無線ダイヤルアップ接続手段)
100 合成画像通信システム(ネットワークシステム)
110 店舗
111 店舗内ネットワーク(第2の外部ネットワーク、第2のネットワーク)
112 店舗ルータ
121 基地局
122 PHS(登録商標)電話網(移動体通信網)
123 アクセスポイント
130 インターネット(第1の外部ネットワーク、第1のネットワーク)
200 管理サーバシステム(サーバ)
201 FTPサーバ(受信部)
202 登録処理サーバ
211 データ一時記憶部
212 モード店舗対応記憶部
213 ファイルリスト記憶部
214 ソート済リスト記憶部
221 データ取得部(アドレス取得手段)
222 モード検索部
223 モード送出部
224 リスト更新部
225 リストソート部(処理手段)
226 登録処理部(処理手段)
300 携帯電話機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の外部ネットワークに接続するためのルータである装置内ルータと、該装置内ルータを制御して第1の外部ネットワーク上の装置と通信する通信制御手段とを備える情報処理装置であって、
前記装置内ルータは、
移動体通信網を介してダイヤルアップ接続することにより、第1の外部ネットワークに接続する無線ダイヤルアップ接続手段と、
第1の外部ネットワークに接続可能な第2の外部ネットワークに対し、有線で接続する有線ネットワーク接続手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記通信制御手段は、前記有線ネットワーク接続手段を介して第2の外部ネットワークに対し接続確認を行い、その結果に基づいて、前記無線ダイヤルアップ接続手段および前記有線ネットワーク接続手段の何れを利用するかを選択することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記有線通信を行ったかを示す通信情報を記憶する記憶部をさらに備えており、
前記通信制御手段は、前記記憶部の通信情報が、前記有線通信を前回行ったことを示すものであり、かつ、前記接続確認が失敗であった場合、前記接続確認を繰り返すことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
被写体を撮影した撮影画像に編集処理を加えて生成した合成画像情報に基づく合成画像を印刷媒体に印刷するサービスを提供する写真撮影プリント装置であり、
前記通信制御手段は、前記合成画像情報を第1の外部ネットワーク上のサーバに送信することを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
請求項1から4までの何れか1項に記載の情報処理装置と、
前記情報処理装置の前記装置内ルータが接続する第2の外部ネットワークと、
第2の外部ネットワークを第1の外部ネットワークに接続するためのルータである外部ルータとを備えることを特徴とするネットワークシステム。
【請求項6】
前記外部ルータは、第2の外部ネットワークに接続した装置に割り当てられるアドレスが固定であることを特徴とする請求項5に記載のネットワークシステム。
【請求項7】
第1のネットワークに接続するサーバであって、
第1のネットワークに接続する複数の第2のネットワークのネットワークアドレスと、データの処理内容を示す処理情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
データを受信する受信部と、
受信したデータの送信先のネットワークアドレスを取得するアドレス取得手段と、
取得したネットワークアドレスに対応する処理情報を前記記憶部から取得し、取得した処理情報に基づいて、前記データの処理を行う処理手段とを備えることを特徴とするサーバ。
【請求項8】
請求項1から4までのいずれか1項に記載の情報処理装置を動作させる情報処理装置制御プログラムであって、コンピュータを上記の通信制御手段として機能させるための情報処理装置制御プログラム。
【請求項9】
請求項7に記載のサーバを動作させるサーバ制御プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるためのサーバ制御プログラム。
【請求項10】
請求項8に記載の情報処理装置制御プログラム、および、請求項9に記載のサーバ制御プログラムの少なくとも1つを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項11】
第1の外部ネットワークに接続するためのルータであって、移動体通信網を介してダイヤルアップ接続することにより、第1の外部ネットワークに接続する無線ダイヤルアップ接続手段と、第1の外部ネットワークに接続可能な第2の外部ネットワークに対し、有線で接続する有線ネットワーク接続手段とを備えるルータである装置内ルータを備える情報処理装置の制御方法であって、
前記情報処理装置が、前記装置内ルータを制御して第1の外部ネットワーク上の装置と通信する通信制御ステップを含んでおり、
前記通信制御ステップは、前記有線ネットワーク接続手段を介して第2の外部ネットワークに対し接続確認を行い、その結果に基づいて、前記無線ダイヤルアップ接続手段および前記有線ネットワーク接続手段の何れを利用するかを選択することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項12】
第1のネットワークに接続するサーバであって、第1のネットワークに接続する複数の第2のネットワークのネットワークアドレスと、データの処理内容を示す処理情報とを対応付けて記憶する記憶部と、データを受信する受信部とを備えるサーバの制御方法であって、
受信したデータの送信先のネットワークアドレスを取得するアドレス取得ステップと、
取得したネットワークアドレスに対応する処理情報を前記記憶部から取得し、取得した処理情報に基づいて、前記データの処理を行う処理ステップとを含むことを特徴とするサーバの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−306598(P2008−306598A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−153378(P2007−153378)
【出願日】平成19年6月8日(2007.6.8)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】