説明

情報処理装置および方法、プログラム、並びに情報処理システム

【課題】従来の遊技店、および遊技台の設備をそのまま利用しつつ、貸球単価を任意に変更した場合でも遊技に支障が出ない様に貸球を払い出す。
【解決手段】遊技媒体単価入力受付部131は、遊技媒体の有価価値単価を遊技媒体単価として設定し、払出条件判定部133は、遊技媒体単価に基づいて、予め設定される、貸し出される遊技媒体の貸出単位金額における、設定された遊技媒体単価の端数の有無により、貸出単位金額として設定可能であるか否かを判定し、払出単位受付部134は、設定可能であると判定された貸出単位金額のいずれかを選択することにより、貸出単位金額を設定し、貸出条件送信部111は、設定された貸出単位金額の情報と、設定された遊技媒体単価の情報とを、複数の台間機に送信する。本発明は、遊技店における遊技球の貸し出し管理システムに適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および方法、プログラム、並びに情報処理システムに関し、特に、遊技店において複数の遊技台に対応付けて設けられている、遊技媒体の貸出機による遊技媒体の払い出しに当たり、遊技媒体の単価を様々な単価に設定しても、有価価値媒体の端数が発生したり、遊技媒体が遊技台から溢れたり、または不足するといったことがないように設定できるようにした情報処理装置および方法、プログラム、並びに情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ店、およびパチスロ店などに代表される遊技店においては、遊技を開始するに当たり、パチンコ台やパチスロ台などに対応付けて設けられた台間機と呼ばれる貸し出し装置から遊技球、またはメダルなどが所定の有価価値媒体(現金またはプリペイドカードなど)による単価で貸し出され、遊技者は、この貸し出された遊技媒体により遊技を開始する。
【0003】
1回の貸出操作で払い出される遊技媒体数を決定するための貸出条件は、遊技球(いわゆる、パチンコ球)の場合、1球の単価と1回の貸出し操作で払い出される遊技度数により決定されることになる。
【0004】
遊技度数は、所定単位の有価価値媒体を1度数とするものである。より具体的には、例えば、台間機に1000円の入金がされた場合、100円で1度数と設定し、遊技球の単価を4円と設定したとき、1度数あたり25球の遊技球が払出される。
【0005】
したがって、1回の貸出し操作において、払い出される遊技度数が5度数と設定されている場合、1回の貸出し操作にて払出される(貸し出される)遊技球数は25球×5度数で125球となる。
【0006】
ところで、従来多くの遊技店では貸出しの遊技球の貸出単価を4円として店内統一の貸出レートとして営業していたが、近年では遊技店の営業形態も多様化しおり貸出単価を2円、1円、または50銭など遊技店側が任意に設定した貸出単価で営業している。
【0007】
また、貸出単価の設定範囲も店内統一で営業する以外にも、貸出単価2円コーナ、貸出単価1円コーナ、および貸出単価4円コーナ等複数の貸出単価のコーナを遊技店内に併設する形態としている店舗もあり、遊技客の多様なニーズに対応しているのが現実である。
【0008】
このため、例えば、貸出単価1円コーナで遊技する遊技者は、貸出単価4円コーナで遊技する遊技者の1/4の投入金額で貸出単価4円コーナの貸球数と同数の貸球で遊技を楽しむ事ができる。ただし、その代わりに景品交換の際には1球1円にて換算される為、貸出単価4円コーナの遊技者と同一の景品を交換しようとした場合、貸出単価4円コーナの4倍の遊技球が必要であり、1000円で貸し出しを受けた遊技者が2000円の価値を有する景品を交換する為には、貸出単価4円コーナの遊技者は少なくとも不足分1000円に相当する遊技球250球を賞球として獲得する必要があるが、さらに貸出単価1円コーナの遊技者は4倍の1000球の賞球を獲得する必要がある。このため、賞球払出条件が同一の遊技機での遊技の場合、貸出単価1円コーナの遊技者は、貸出単価4円コーナの遊技者の4倍の時間を費やして2000円の価値を有する景品を交換する事になる。
【0009】
このように、様々な貸出単価により遊技者は遊技金額、遊技時間、交換景品など夫々のニーズに合わせて異なる貸球単価の遊技場または遊技コーナーを選択して遊技する事ができる。
【0010】
このような実情に対応するため、1回の貸出し操作で貸し出される遊技媒体の払出数を変更可能にして、遊技媒体を貸し出せる技術が提案されている(特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特許第3629609号公報
【特許文献2】特許第4230567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところで、貸球は、通常100円単位、500円単位などで貸し出されることが一般的であるが、貸球単価変更営業においては、遊技球の単価を1円、2円、または4円等に設定するときには、端数が発生しないため、問題がないが、例えば、遊技球の単価を3円に設定すると、100円単位では、端数が発生するため、従来の遊技店における設備では対応できないことがあった。
【0013】
また、貸球単価変更営業において、従来の貸出単価4円における営業に比べて貸球数を多く払い出す事は可能であるが、既存の遊技台、および遊技店における設備は、貸出単価を4円とした場合の保有遊技球数を基準に性能が決まっている場合が多い。例えば、遊技台の上皿は、遊技球の数が100乃至200球程度で満杯となる大きさに設計されている場合が多く、また上皿と下皿を合わせても250乃至500球程度で満杯となる様に設計されている。このため、通常、下皿に遊技球が満杯になった場合、遊技台の球詰りを防止する為にドル箱と呼ばれる収納箱に遊技球を移して遊技することとなる。
【0014】
さらに、貸球が遊技台から払い出される賞球は遊技島に設置された球循環装置を通じて球貯留装置に貯留された遊技球が供給されて払い出される。この場合、遊技店内において使用される遊技球の総数は、球循環装置及び球貯留装置の球循環処理能力と遊技球貯留能力により決定される。このため、従来の設備で、貸出単価を変更して、払出球数を多くした状態で営業するには、遊技台からの貸球溢れや球詰りが生じる恐れがあると共に、遊技店の遊技球循環処理能力を超過して遊技球の供給が一時的に止まる事により遊技停止としなければならないといった不具合が生じる恐れがあった。
【0015】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、従来の遊技店、および遊技台の設備をそのまま利用しつつ、貸球単価を任意に変更した場合でも遊技に支障が出ない様に貸球を払出できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の第1の側面の情報処理装置は、複数の遊技台毎に設けられた、遊技媒体を貸し出す複数の台間機を管理する情報処理装置であって、前記遊技媒体の有価価値単価を遊技媒体単価として設定する遊技媒体単価設定手段と、前記遊技媒体単価に基づいて、予め設定される、貸し出される前記遊技媒体の貸出単位金額における、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の端数の有無により、前記貸出単位金額として設定可能であるか否かを判定する端数判定手段と、前記端数判定手段により設定可能であると判定された貸出単位金額のいずれかを選択することにより、前記貸出単位金額を設定する貸出単位金額設定手段と、前記貸出単位金額設定手段により設定された貸出単位金額の情報と、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の情報とを、前記複数の台間機に送信する送信手段とを含む。
【0017】
前記台間機には、それらを識別する台間機ID、前記台間機に対応付けて設けられている遊技台を識別する遊技台ID、および前記台間機と共に前記遊技機が設けられている遊技島を識別する遊技島IDのいずれか、または、その全てが設定されるようにすることができ、前記送信手段には、前記台間機ID、前記遊技台ID、または遊技島IDが設定されている台間機に、前記貸出単位金額設定手段により設定された貸出単位金額の情報と、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の情報とを送信させるようにすることができる。
【0018】
前記貸出単位金額設定手段には、前記遊技媒体単価に基づいて、予め設定される、貸し出される前記遊技媒体の貸出単位金額における、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の端数の有無、並びに、前記貸出単位金額および前記遊技媒体単価に基づく貸出単位数に基づいて、前記遊技台IDに対応する前記遊技台、前記遊技島IDに対応する遊技島に設けられた全ての遊技台、または全ての遊技島IDに対応する遊技島に設けられた全ての遊技台に対して、貸し出される遊技媒体数の過多、および不足のいずれか、またはその両方の有無により、前記貸出単位金額として設定可能であると判定された貸出単位金額のいずれかを選択することにより、前記貸出単位金額を設定させるようにすることができる。
【0019】
前記遊技台毎に前記遊技台IDに対応付けて前記遊技台に収容可能な遊技媒体数を収容可能遊技媒体数として取得する収容可能遊技媒体数取得手段と、前記遊技島IDに対応する遊技島毎に遊技媒体の最大循環数を取得する島最大循環数取得手段と、前記貸出単位金額および前記遊技媒体単価に基づく貸出単位数と、前記遊技台IDに対応付けて取得された収容可能遊技媒体数との関係から、前記遊技台において前記貸出単位数での遊技媒体の収容能力に対する過多の有無により前記貸出単位金額が設定可能であるか否かを判定する貸出遊技媒体過多判定手段と、前記貸出単位金額および前記遊技媒体単価に基づく貸出単位数と、前記遊技島IDに対応付けて取得された遊技島における遊技媒体の最大循環数との関係から、前記遊技島IDに対応する遊技島に設けられた遊技台において前記貸出単位数の遊技媒体の不足の有無を判定する貸出遊技媒体不足判定手段とをさらに含ませるようにすることができ、前記貸出単位金額設定手段には、前記端数判定手段により、前記遊技媒体単価に基づいて、予め設定される、貸し出される前記遊技媒体の貸出単位金額における、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の端数の有無により貸出単位金額として設定可能であると判定され、前記貸出遊技媒体過多判定手段により、前記貸出単位金額および前記遊技媒体単価に基づく貸出単位数と、前記遊技台IDに対応付けて取得された収容可能遊技媒体数との関係から、前記遊技台において前記貸出単位数の遊技媒体が収容可能であるか否かにより過多がないと判定され、前記貸出遊技媒体不足判定手段により、前記貸出単位金額および前記遊技媒体単価に基づく貸出単位数と、前記遊技島IDに対応付けて取得された遊技島における遊技媒体の最大循環数との関係から、前記遊技島IDに対応する遊技島に設けられた遊技台において前記貸出単位数の遊技媒体の不足がないと判定され、設定可能であると判定された貸出単位金額のいずれかを選択することにより、前記貸出単位金額を設定させるようにすることができる。
【0020】
本発明の第1の側面の情報処理方法は、複数の遊技台毎に設けられた、遊技媒体を貸し出す複数の台間機を管理する情報処理装置の情報処理方法であって、前記遊技媒体の有価価値単価を遊技媒体単価として設定する遊技媒体単価設定ステップと、前記遊技媒体単価に基づいて、予め設定される、貸し出される前記遊技媒体の貸出単位金額における、前記遊技媒体単価設定ステップの処理により設定された遊技媒体単価の端数の有無により、前記貸出単位金額として設定可能であるか否かを判定する端数判定ステップと、前記端数判定ステップの処理により設定可能であると判定された貸出単位金額のいずれかを選択することにより、前記貸出単位金額を設定する貸出単位金額設定ステップと、前記貸出単位金額設定ステップの処理により設定された貸出単位金額の情報と、前記遊技媒体単価設定ステップの処理により設定された遊技媒体単価の情報とを、前記複数の台間機に送信する送信ステップとを含む。
【0021】
本発明の第1の側面のプログラムは、複数の遊技台毎に設けられた、遊技媒体を貸し出す複数の台間機を管理する情報処理装置を制御するコンピュータに、前記遊技媒体の有価価値単価を遊技媒体単価として設定する遊技媒体単価設定ステップと、前記遊技媒体単価に基づいて、予め設定される、貸し出される前記遊技媒体の貸出単位金額における、前記遊技媒体単価設定ステップの処理により設定された遊技媒体単価の端数の有無により、前記貸出単位金額として設定可能であるか否かを判定する端数判定ステップと、前記端数判定ステップの処理により設定可能であると判定された貸出単位金額のいずれかを選択することにより、前記貸出単位金額を設定する貸出単位金額設定ステップと、前記貸出単位金額設定ステップの処理により設定された貸出単位金額の情報と、前記遊技媒体単価設定ステップの処理により設定された遊技媒体単価の情報とを、前記複数の台間機に送信する送信ステップとを含む処理を実行させる。
【0022】
本発明の第2の側面の情報処理システムは、複数の遊技台毎に設けられた、遊技媒体を貸し出す複数の台間機と、前記複数の台間機を管理する情報処理装置とからなる情報処理システムであって、前記情報処理装置が、前記遊技媒体の有価価値単価を遊技媒体単価として設定する遊技媒体単価設定手段と、前記遊技媒体単価に基づいて、予め設定される、貸し出される前記遊技媒体の貸出単位金額における、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の端数の有無により、前記貸出単位金額として設定可能であるか否かを判定する端数判定手段と、前記端数判定手段により設定可能であると判定された貸出単位金額のいずれかを選択することにより、前記貸出単位金額を設定する貸出単位金額設定手段と、前記貸出単位金額設定手段により設定された貸出単位金額の情報と、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の情報とを、前記複数の台間機に送信する送信手段とを含み、前記複数の台間機が、前記送信手段により送信されてくる、前記貸出単位金額設定手段により設定された貸出単位金額の情報と、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の情報とを受信する受信手段と、前記有価価値媒体を受け付ける有価価値媒体受付手段と、前記有価価値媒体受付手段により受け付けられた有価価値媒体に対して、前記遊技媒体単価で前記貸出単位金額に相当する貸出個数の遊技媒体を払い出す払出手段とを含む。
【0023】
本発明の第1の側面においては、前記遊技媒体の有価価値単価が遊技媒体単価として設定され、前記遊技媒体単価に基づいて、予め設定される、貸し出される前記遊技媒体の貸出単位金額における、設定された遊技媒体単価の端数の有無により、前記貸出単位金額として設定可能であるか否かが判定され、設定可能であると判定された貸出単位金額のいずれかを選択することにより、前記貸出単位金額が設定され、設定された貸出単位金額の情報と、設定された遊技媒体単価の情報とが、前記複数の台間機に送信される。
【0024】
本発明の第2の側面においては、前記情報処理装置により、前記遊技媒体の有価価値単価が遊技媒体単価として設定され、前記遊技媒体単価に基づいて、予め設定される、貸し出される前記遊技媒体の貸出単位金額における、設定された遊技媒体単価の端数の有無により、前記貸出単位金額として設定可能であるか否かが判定され、設定可能であると判定された貸出単位金額のいずれかが選択されることにより、前記貸出単位金額が設定され、設定された貸出単位金額の情報と、設定された遊技媒体単価の情報とが、前記複数の台間機に送信され、前記複数の台間機により、送信されてくる、設定された貸出単位金額の情報と、設定された遊技媒体単価の情報とが受信され、前記有価価値媒体が受け付けられ、受け付けられた有価価値媒体に対して、前記遊技媒体単価で前記貸出単位金額に相当する貸出個数の遊技媒体が払い出される。
【0025】
本発明の第1の側面の情報処理装置における、複数の遊技台毎に設けられた、遊技媒体を貸し出す複数の台間機を管理する情報処理装置とは、例えば、媒体貸出管理装置であり、前記遊技媒体の有価価値単価を遊技媒体単価として設定する遊技媒体単価設定手段とは、例えば、遊技媒体単価入力受付部であり、前記遊技媒体単価に基づいて、予め設定される、貸し出される前記遊技媒体の貸出単位金額における、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の端数の有無により、前記貸出単位金額として設定可能であるか否かを判定する端数判定手段とは、例えば、払出条件判定部であり、前記端数判定手段により設定可能であると判定された貸出単位金額のいずれかを選択することにより、前記貸出単位金額を設定する貸出単位金額設定手段とは、例えば、払出単位受付部であり、前記貸出単位金額設定手段により設定された貸出単位金額の情報と、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の情報とを、前記複数の台間機に送信する送信手段とは、例えば、貸出条件送信部である。
【0026】
すなわち、媒体貸出管理装置の払出条件判定部は、遊技媒体単価入力受付部により受け付けられた遊技媒体に対する有価価値媒体の単価と、予め設定されている、貸し出される貸出単位金額とに基づいて、有価価値媒体の端数が発生することなく、貸出単位金額分の遊技媒体を払い出すことができる設定であるか否かを判定する。そして、予め設定されている貸出単位金額のうち、有価価値媒体の端数が発生することなく、貸出単位金額分の遊技媒体を払い出すことができる貸出単位金額であると判定された上で、払出単位受付部により選択された貸出単位金額の情報と、遊技媒体に対する有価価値媒体の単価の情報とが、貸出条件として、貸出条件送信部により台間機に送信される。
【0027】
結果として、台間機は、この貸出条件に基づいて、遊技媒体を貸し出すので、従来の遊技店、および遊技台の設備をそのまま利用しつつ、貸球単価を任意に変更した場合でも遊技に支障が出ない様に貸球を払い出すことが可能となる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、従来の遊技店、および遊技台の設備をそのまま利用しつつ、貸球単価を任意に変更した場合でも遊技に支障が出ない様に貸球を払い出すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明を適用した貸球管理システムの一実施の形態の構成例を説明する図である。
【図2】台間機の外観斜視図である。
【図3】台間機と遊技機の外観斜視図である。
【図4】遊技球の払い出しおよび回収に必要とされる遊技島の構成例を示す図である。
【図5】遊技球の払い出しおよび回収に必要とされる遊技島の構成例を示す図である。
【図6】媒体貸出管理装置および台間機により実現される機能を説明する図である。
【図7】媒体貸出管理処理を説明するフローチャートである。
【図8】貸出設定開始処理を説明するフローチャートである。
【図9】メニュー画面を説明する図である。
【図10】貸出設定画面を説明する図である。
【図11】入力処理を説明するフローチャートである。
【図12】遊技媒体単価と払出単位金額に対応する度数を説明する図である。
【図13】球詰防止判定処理を説明するフローチャートである。
【図14】補給球不足防止判定処理を説明するフローチャートである。
【図15】媒体貸出管理装置による送信処理と台間機による貸出処理を説明するフローチャートである。
【図16】貸出設定結果画面を説明する図である。
【図17】汎用のパーソナルコンピュータを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0031】
すなわち、本発明の第1の側面の情報処理装置は、複数の遊技台毎に設けられた、遊技媒体を貸し出す複数の台間機を管理する情報処理装置(例えば、図6の媒体貸出管理装置27)であって、前記遊技媒体の有価価値単価を遊技媒体単価として設定する遊技媒体単価設定手段(例えば、図6の遊技媒体単価入力受付部131)と、前記遊技媒体単価に基づいて、予め設定される、貸し出される前記遊技媒体の貸出単位金額における、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の端数の有無により、前記貸出単位金額として設定可能であるか否かを判定する端数判定手段(例えば、図6の払出条件判定部133)と、前記端数判定手段により設定可能であると判定された貸出単位金額のいずれかを選択することにより、前記貸出単位金額を設定する貸出単位金額設定手段(例えば、図6の払出単位受付部134)と、前記貸出単位金額設定手段により設定された貸出単位金額の情報と、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の情報とを、前記複数の台間機に送信する送信手段(例えば、図6の貸出条件送信部111)とを含む。
【0032】
前記遊技台毎に前記遊技台IDに対応付けて前記遊技台に収容可能な遊技媒体数を収容可能遊技媒体数として取得する収容可能遊技媒体数取得手段(例えば、図6の台満杯数取得部172)と、前記遊技島IDに対応する遊技島毎に遊技媒体の最大循環数を取得する島最大循環数取得手段(例えば、図6の島最大循環数取得部173)と、前記貸出単位金額および前記遊技媒体単価に基づく貸出単位数と、前記遊技台IDに対応付けて取得された収容可能遊技媒体数との関係から、前記遊技台において前記貸出単位数での遊技媒体の収容能力に対する過多の有無により前記貸出単位金額が設定可能であるか否かを判定する貸出遊技媒体過多判定手段(例えば、図6の球詰防止判定部193)と、前記貸出単位金額および前記遊技媒体単価に基づく貸出単位数と、前記遊技島IDに対応付けて取得された遊技島における遊技媒体の最大循環数との関係から、前記遊技島IDに対応する遊技島に設けられた遊技台において前記貸出単位数の遊技媒体の不足の有無を判定する貸出遊技媒体不足判定手段(例えば、図6の補給球不足防止判定部192)とをさらに含ませるようにすることができ、前記貸出単位金額設定手段には、前記端数判定手段により、前記遊技媒体単価に基づいて、予め設定される、貸し出される前記遊技媒体の貸出単位金額における、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の端数の有無により貸出単位金額として設定可能であると判定され、前記貸出遊技媒体過多判定手段により、前記貸出単位金額および前記遊技媒体単価に基づく貸出単位数と、前記遊技台IDに対応付けて取得された収容可能遊技媒体数との関係から、前記遊技台において前記貸出単位数の遊技媒体が収容可能であるか否かにより過多がないと判定され、前記貸出遊技媒体不足判定手段により、前記貸出単位金額および前記遊技媒体単価に基づく貸出単位数と、前記遊技島IDに対応付けて取得された遊技島における遊技媒体の最大循環数との関係から、前記遊技島IDに対応する遊技島に設けられた遊技台において前記貸出単位数の遊技媒体の不足がないと判定され、設定可能であると判定された貸出単位金額のいずれかを選択することにより、前記貸出単位金額を設定させるようにすることができる。
【0033】
本発明の第1の側面の情報処理方法は、複数の遊技台毎に設けられた、遊技媒体を貸し出す複数の台間機を管理する情報処理装置の情報処理方法であって、前記遊技媒体の有価価値単価を遊技媒体単価として設定する遊技媒体単価設定ステップ(例えば、図11のステップS131)と、前記遊技媒体単価に基づいて、予め設定される、貸し出される前記遊技媒体の貸出単位金額における、前記遊技媒体単価設定ステップの処理により設定された遊技媒体単価の端数の有無により、前記貸出単位金額として設定可能であるか否かを判定する端数判定ステップ(例えば、図11のステップS133)と、前記端数判定ステップの処理により設定可能であると判定された貸出単位金額のいずれかを選択することにより、前記貸出単位金額を設定する貸出単位金額設定ステップ(例えば、図11のステップS139)と、前記貸出単位金額設定ステップの処理により設定された貸出単位金額の情報と、前記遊技媒体単価設定ステップの処理により設定された遊技媒体単価の情報とを、前記複数の台間機に送信する送信ステップ(例えば、図15のステップS203,S205)とを含む。
【0034】
[本発明を適用した貸球管理システムの一実施の形態の構成例]
図1は、本発明を適用した貸球管理システムの構成例を示している。
【0035】
遊技店1−1乃至1−nは、いわゆるパチンコ店である。また、これらの遊技店1−1乃至1−nは、系列店舗または第3者遊技店管理センタ3の加盟店であって、複数の店舗を統括的に管理する必要のある店舗である。各遊技店1−1乃至1−nは、第3者遊技店管理バス5により接続されており、インターネット等に代表される公衆通信回線網6を介して、相互に第3者遊技店管理情報を授受している。尚、以降において、遊技店1−1乃至1−nのそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、遊技店1と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
【0036】
第3者遊技店管理バス5は、主に各遊技店1の媒体貸出管理装置27により管理される媒体貸出管理情報を流通させるための伝送路として機能する。
【0037】
第3者遊技店管理センタ3は、第3者遊技店管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、第3者遊技店管理データベース(DB)4で管理されている媒体貸出管理情報からなるDBを各遊技店1より供給されてくる情報に基づいて更新すると供に、更新した最新の媒体貸出管理情報を各遊技店1の媒体貸出管理装置27に対して配信する。
【0038】
遊技島管理装置21は、遊技島管理バス33−1乃至33−nを介して、遊技島球循環装置40−1乃至40−mの動作を管理する。また、遊技島管理装置21は、遊技島管理バス33−1乃至33−nを介して、遊技島球循環装置40−1乃至40−mより送信されてくる各遊技島の遊技球の島最大循環数を取得し、表示部22に表示すると共に、必要に応じて遊技店管理装置24に供給する。
【0039】
遊技店管理装置24は、いわゆるホールコンピュータと呼ばれるものであり、遊技台管理情報バス31を介して遊技台36−1−1乃至36−m−nの動作を監視している。遊技店管理装置24は、遊技台36の出球の情報、各遊技台36−1−1乃至36−m−nの遊技者の呼び出し情報、またはエラーの発生などの監視状況に応じて、所定の処理を実行し、実行結果をCRT(Cathode Tube Ray)またはLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部23に表示する。遊技店管理装置24は、遊技台36−1−1乃至36−m−n、および計数機39−1乃至39−mのぞれぞれより供給されてくる情報を、それぞれを識別する識別情報である遊技台IDとを対応付けて遊技台管理データベース25により管理する。より詳細には、遊技店管理装置24は、遊技台36毎に遊技台IDに対応付けて、各遊技台36が設置されている遊技島を示す遊技島ID、台満杯数、台平均払出数、および台最大払出数の情報を遊技台管理データベース25に登録する。尚、図1において、計数機39は、遊技島ごとに1台設けられている構成となっているが、必ずしも遊技島ごとに1台あるものでなくてもよい。
【0040】
台満杯数は、遊技台36のそれぞれが収容可能な遊技球数である。従って、遊技台36は、この台満杯数を超える遊技球が供給されるとその内部において、球詰が生じてしまう恐れがあると共に、球詰まりが生じない場合には、供給されてきた遊技球を遊技球の配管内、上皿および下皿に収容しきれず、球溢れが生じる恐れがある。また、台平均払出数は、遊技台36より供給されてくる払出数の時系列の情報から算出される値であり、例えば、1時間当たりの平均的に払い出される遊技球の数である。遊技店管理装置24は、媒体貸出管理装置27からの要求により、遊技台管理データベース25に登録されている情報に基づいて、台最大払出数、および島最大循環数を求めて媒体貸出管理装置27に供給する。
【0041】
媒体貸出管理装置27は、台間機37−1−1乃至37−m−n、および計数機39−1乃至39−mからの情報に基づいて、貸し出される遊技媒体数の情報、および、計数機39により計数されると共に、回収した遊技媒体数の情報からなる媒体貸出管理情報を媒体貸出管理データベース28を用いて管理する。また、媒体貸出管理装置27は、遊技店の従業員により遊技媒体の単価、遊技媒体の貸出単位金額、貸出球数等の情報を、媒体貸出管理バス32を介して台間機37−1−1乃至37−m−nに送信する。
【0042】
台間機37は、遊技者が遊技台36で遊技する際、現金、ICコイン、またはプリペイドカードなどにより所定の有価価値媒体の投入を受け付けると、媒体貸出管理装置27より送信されてきた情報に基づいて、投入額(投入度数)に応じた貸出数の遊技媒体を遊技台36の上皿に払い出して貸し出す。より詳細には、台間機37は、図2で示されるように、紙幣投入口37a、操作ボタン37b、ICコイン投入口37c、ICコイン返却口37d、およびプリペイドカード投入口37eが設けられている。台間機37は、紙幣投入口37aより現金紙幣が、ICコイン投入口37cよりICコインが、または、プリペイドカード投入口37eよりプリペイドカードが投入され、操作ボタン37bが操作されると、対応する有価価値に応じて、媒体貸出管理装置27より送信されてきた遊技媒体の単価、遊技媒体の貸出単位金額、貸出球数等の情報に基づいて、遊技媒体を遊技台36の上皿に払い出す。また、台間機37は、度数が残されたプリペイドカードをプリペイドカード投入口37eより排出し、ICコインの場合、度数が残されたICコインをICコイン返却口37dより排出する。尚、台間機37は、図3で示されるように、遊技台36に対応付けて隣接して設けられている。
【0043】
アウト球カウンタ38は、遊技台36のそれぞれに設けられており、遊技台36に投入され、入賞されず、回収される遊技球の個数をカウントするカウンタである。より詳細には、図4,図5で示されるように、遊技島毎に設けられた遊技島球循環装置40は、球貯留装置35より供給されてくる遊技球を貯留し、球供給樋61を介して、各遊技台36および台間機37の球切カウンタ66に配給される。球切カウンタ66は、上述したように遊技媒体を貸し出す際、堰き止められている遊技球の流れをの開閉を制御し、開放するときに流れる遊技球数をカウントし、1度数につき25球ずつ遊技球を順次排出口67より遊技台36の上皿、または下皿に排出する。
【0044】
さらに、遊技台36に投入されて入賞しなかった遊技球は、回収口68により回収されて、アウト球カウンタ38に供給され、さらに、タンク63に貯留される。アウト球カウンタ38は、このように回収された遊技球数をカウントして、カウント結果を遊技島管理バス33を介して、遊技島管理装置21、遊技台36、および遊技島球循環装置40に送信する。また、タンク63に貯留された遊技球は、リフト64により順次リフトアップされて再び遊技島球循環装置40に回収される。さらに、遊技島球循環装置40には、リフト83が設けられており、遊技球がリフトアップされて、球貯留装置35に回収される。さらに、複数の遊技島球循環装置40には、相互に遊技球を供給するための供給樋82−1乃至82−4が設けられており、相互に遊技球を供給し合う構成となっている。
【0045】
すなわち、図4,図5で示されるように、遊技球は、球貯留装置35、遊技台36、台間機37、および遊技島球循環装置40により店内を循環しており、球貯留装置35、遊技台36、台間機37、および遊技島球循環装置40は、払い出した遊技球および回収した遊技球数から、それぞれ循環量をカウントし、遊技島管理バス33,34を介して遊技島管理装置21に供給する。尚、ここでいう循環量とは、リフト64によりタンク63からリフトアップすることができる遊技球数である。すなわち、循環量とは、回収した遊技球を再び払い出すようにすることができる遊技球の球数を示すものである。
【0046】
尚、図4は、遊技島51に対して側面方向の遊技球の循環構成を示すものであり、図5は、遊技島51が複数に設けられている場合であって、その縦方向の遊技球の循環構成を示したものである。
【0047】
[媒体貸出管理装置の構成例]
次に、図6を参照して、媒体貸出管理装置27の構成例について説明する。
【0048】
媒体貸出管理装置27は、操作部101、表示制御部102、入力条件判定部103、貸出条件テーブル104、前提条件要求部105、前提条件取得部106、遊技島テーブル生成部107、遊技島テーブル108、管理条件判定部109、貸出条件設定部110、および貸出条件送信部111より構成されている。
【0049】
操作部101は、キーボード、ポインタ、または操作ボタンから構成されており、遊技媒体の貸出管理に係る各種の情報が入力されると、入力された操作に対応する信号を発生し、入力条件判定部103に供給する。
【0050】
入力条件判定部103は、遊技媒体単価入力受付部131、払出単位算出部132、払出条件判定部133、払出単位受付部134、貸出数算出部135、球管理設定条件特定部136、および設定対象特定部137より構成されている。入力条件判定部103は、操作部101より供給されてくる各種の入力条件を判定し、判定結果に基づいた情報を前提条件要求部105、管理条件判定部109、および貸出条件設定部110に供給する。貸出条件テーブル104は、判定結果に基づいて遊技媒体単価と払出単位金額とを対応付けて記憶し、以降の処理においては算出せずに、貸出条件テーブル104の処理結果を使用する。
【0051】
遊技媒体単価入力受付部131は、遊技媒体に対する有価価値の単価の情報の入力を受け付ける。払出単位算出部132は、予め設定されている、例えば、100円、200円、300円、400円、500円、および1000円の現金、またはプリペイド度数のそれぞれについて、設定された遊技媒体単価で、貸出できる遊技球数を貸出数として計算する。この際、現金、またはプリペイド度数では、貸出数に対して端数が生じる場合、払出単位算出部132は、端数も合わせて計算する。払出条件判定部133は、払出単位算出部132により算出された予め設定されているそれぞれの現金、またはプリペイド度数毎に、端数の有無に応じて、払出条件として適切であるか否かを判定し、判定結果を表示制御部102に供給して、表示部26に表示させる。
【0052】
払出単位受付部134は、表示部26に表示された貸出数として適切であると表示された予め設定されている金額、またはプリペイド度数が操作部101により選択されると、対応する信号を受け付ける。貸出数算出部135は、払出単位金額として受け付けられた情報に基づいて、貸出数を計算して表示制御部102に供給し、表示部26に表示させる。球管理設定条件特定部136は、操作部101が操作されて、球管理設定条件として球詰防止設定、補給球不足防止設定、または、そのいずれでもないことが選択されているか否かにより設定対象を特定する。設定対象特定部137は、貸出設定の対象が個別の遊技台36単位であるのか、遊技島51に設けられた全ての遊技台36であるのか、または、遊技店1の店内の全ての遊技台36であるのかを特定する。
【0053】
前提条件要求部105は、台平均払出数要求部151、台満杯数要求部152、島最大循環数要求部153、台最大払出数要求部154、および最大稼働率要求部155より構成されており、入力条件判定部103より供給されてくる情報に基づいて、遊技店管理装置24に前提条件の情報として、台平均払出数、台満杯数、島最大循環数、台最大払出数、または最大稼働率を要求する。
【0054】
台平均払出数要求部151、台満杯数要求部152、島最大循環数要求部153、台最大払出数要求部154、および最大稼働率要求部155は、それぞれ台平均払出数、台満杯数、島最大循環数、台最大払出数、および最大稼働率を遊技店管理装置24に要求する。この際、要求される前提条件は、遊技台IDまたは遊技島IDにより特定された遊技台36または遊技島51のものが要求される。
【0055】
前提条件取得部106は、台平均払出数取得部171、台満杯数取得部172、島最大循環数取得部173、台最大払出数取得部174、および最大稼働率取得部175より構成されており、前提条件要求部105により要求され、遊技店管理装置24より供給されてくる情報を取得し、遊技島テーブル生成部107、管理条件判定部109、および貸出条件設定部110に供給する。
【0056】
台平均払出数取得部171、台満杯数取得部172、島最大循環数取得部173、台最大払出数取得部174、および最大稼働率取得部175は、それぞれ台平均払出数、台満杯数、島最大循環数、台最大払出数、および最大稼働率の情報を遊技店管理装置24より取得する。この際、取得される前提条件は、遊技台IDまたは遊技島IDにより特定された遊技台36または遊技島51のものが取得される。
【0057】
遊技島テーブル生成部107は、遊技台IDに対応付けて、遊技島ID、台平均払出数、台満杯数、台最大払出数の情報からなる遊技島テーブル108を生成する。
【0058】
管理条件判定部109は、設定対象特定部191、補給球不足防止判定部192、および球詰防止判定部193より構成されており、入力条件判定部103より供給されてくる、補給球不足防止設定、または球詰防止設定のいずれかの設定対象の情報に基づいて、補給球不足防止設定、また球詰防止設定今現在の設定が設定可能であるか否かを判定し、判定結果を貸出条件設定部110に供給する。
【0059】
貸出条件設定部110は、入力条件判定部103より供給されてくる補給球不足防止設定、または球詰防止設定、遊技媒体単価、払出単位金額、および貸出数からなる貸出条件を設定し、貸出条件送信部111に供給する。貸出条件送信部111は、貸出条件設定部110より供給されてきた貸出条件を台間機37に送信する。
【0060】
次に。台間機37により実現される機能について説明する。
【0061】
台間機37は、受信部201、有価価値媒体受付部202、および払出部203より構成されている。受信部201は、媒体貸出管理装置27より供給されてくる貸出条件を受信し記憶する。有価価値媒体受付部202は、紙幣投入口37aより現金が、ICコイン投入口37cよりICコインが、または、プリペイドカード投入口37eよりプリペイドカードが投入されると、これらの有価価値媒体を認識し受け付ける。払出部203は、有価価値媒体受付部202により有価価値媒体が受け付けられると、受信部201により受信された貸出条件に基づいて遊技媒体を払い出して貸し出す。
【0062】
[媒体貸出管理処理]
次に、図7のフローチャートを参照して、媒体貸出管理装置27による媒体貸出管理処理について説明する。
【0063】
ステップS1において、媒体貸出管理装置27は、貸出設定開始処理を実行し、一連の開店処理の中で貸出設定処理に導入するまでの処理を実行する。
【0064】
[貸出設定開始処理]
ここで、図8のフローチャートを参照して、貸出設定開始処理について説明する。
【0065】
ステップS111において、入力条件判定部103は、操作部101の図示せぬ開店処理ボタンが押下されて開店処理を開始することが指示されたか否かを判定し、操作部101の開店処理ボタンが操作されるまで同様の処理を繰り返す。ステップS111において、例えば、操作部101の開店処理ボタンが遊技店1の従業員により操作された場合、処理は、ステップS112に進む。
【0066】
ステップS112において、入力条件判定部103は、表示制御部102を制御して、例えば、図9で示されるような開店処理のメニュー画面211を表示部26に表示させる。図9で示される開店処理メニュー画面211においては、貸出設定を選択する選択ボタン221を含む、選択ボタン221乃至230が表示されており、開店処理に含まれる各種の処理がそれぞれに割付けられており、図示せぬポインタにより選択することができる。
【0067】
ステップS113において、入力条件判定部103は、貸出設定を選択する選択ボタン221が選択されたか否かを判定し、操作されるまで同様の処理を繰り返す。ステップS113において、例えば、操作部101により選択ボタン221が操作され、貸出設定が選択された場合、処理は、ステップS114に進む。
【0068】
ステップS114において、入力条件判定部103は、表示制御部102を制御して、例えば、図10で示されるような貸出設定画面251を表示する。図10の貸出設定画面251には、設定対象欄261、遊技媒体単価欄262、払出単位金額欄263、貸出数欄264、球管理設定条件欄265、および更新ボタン266が表示されている。設定対象欄261には、遊技媒体の貸出設定における設定対象として、店舗ごと、遊技島ごと、および遊技台ごとのいずれかをオンにすることで選択するチェックボックス271乃至273が設けられている。また、チェックボタン272または273をオンにする場合、さらに、設定対象となる遊技島を特定するための島番号記入欄274、および遊技台36を特定するための台番号記入欄275が設けられている。図10においては、チェックボタン272がオンされて、設定対象として遊技島ごとが選択され、さらに、島番号「002」の遊技島が設定対象とされていることが示されている。尚、設定対象とする遊技台36または遊技島51を特定する遊技台IDおよび遊技島IDは、カンマによって区切って入力することで、いずれも複数設定することができる。
【0069】
遊技媒体単価欄262には、単価欄291が表示さており、図示せぬポインタにより選択されると、予め遊技媒体単価として設定されている値がドロップダウンリストとして表示され、その表示された遊技媒体単価のいずれかを選択することができる。遊技媒体単価としては、例えば、0.01円単位でドロップダウンリストに表示させて、それぞれを選択できるようにしてもよい。図10においては、「4円」が選択されており、遊技媒体である遊技球1個が4円の単価として選択されていることが示されている。
【0070】
払出単位金額欄263には、予め払出単位金額として設定されている金額として設定されている100円、200円、300円、400円、500円、および1000円をそれぞれ選択することができるチェックボタン301乃至306が設けられている。各金額が表示されている枠は、後述する処理により選択可能な遊技媒体単価については表示色が変わるように表示され、選択可能な遊技媒体単価に対応するチェックボタン301乃至306のみをオンにすることができる。図10において、100円、200円、300円、400円、500円、および1000円の枠が全て選択できる表示色とされ、そのうち500円に対応するチェックボタン305がオンにされていることが示されている。
【0071】
貸出数欄264には、遊技媒体単価欄262により設定された遊技媒体単価において払出単位金額欄263により設定された払出単位金額で貸し出される遊技媒体数が表示される。図10においては、払出単位金額が500円であって、遊技媒体単価が4円であるので、125球(=500(円)/4(円/1球))であることが示されている。
【0072】
球管理設定条件欄265には、球管理設定条件を選択するチェックボタン321乃至323が設けられている。チェックボタン321乃至323は、それぞれ球詰防止設定、補給球不足防止設定、およびそれらのいずれも選択しない「なし」を選択するときオンにされる。図10において、チェックボタン322がオンにされており、補給球不足防止設定が選択されていることが示されている。
【0073】
更新ボタン266は、貸出設定を更新するとき、図示せぬポインタにより押下する。この処理により、貸出設定が更新される。
【0074】
ここで、図7のフローチャートの説明に戻る。
【0075】
ステップS1において、貸出設定処理が実行されて、図10で示されるような貸出設定画面251が表示され、貸出設定が可能な状態に進むと、処理は、ステップS2に進む。
【0076】
ステップS2において、入力処理が実行されて、貸出設定の各種の情報が入力される。
【0077】
[入力処理]
ここで、図11のフローチャートを参照して、入力処理について説明する。
【0078】
ステップS131において、入力条件判定部103の遊技媒体単価入力受付部131は、貸出設定画面における遊技媒体単価欄262における単価欄291の情報に基づいて、選択された遊技媒体単価の入力を受け付けて記憶する。
【0079】
ステップS132において、払出単位算出部132は、払出単位金額として予め設定されている100円、200円、300円、400円、500円、および1000円のうち、未処理の払出単位金額の、遊技媒体単価における貸出数を算出する。すなわち、例えば、払出単位金額が100円であり、遊技媒体単価が4円の場合、払出単位算出部132は、貸出数を25球として算出する。
【0080】
尚、上述したように、球切カウンタ66においては、1度数について25球を払い出すように設定されており、度数単位でしか遊技球を払い出すことができないため、貸出数25球の場合、球切カウンタ66の処理に対応付けて、払出単位算出部132は、払出単位金額100円に対して1度数=25球と算出する。
【0081】
また、例えば、払出単位金額が100円であり、遊技媒体単価が3円の場合、払出単位算出部132は、貸出数を33球として算出することになる。しかしながら、この場合、有価価値である100円に対して33球では1円分が端数となってしまう。このような場合、払出単位算出部132は、貸出数と共に有価価値の端数も算出する。また、このような場合、球切カウンタ66の払出単位である1度数に対応する25球に対して、8球の端数が生じるので、度数については1度数となり端数として8球が求められることになる。
【0082】
ステップS133において、払出条件判定部133は、算出された払出単位金額により設定される貸出数に対応する度数および有価価値に端数などが発生せず、設定可能な払出単位金額であるか否かを判定する。ステップS133において、例えば、上述したように、払出単位金額が100円であり、遊技媒体単価が4円の場合、貸出数は25球であることから球切カウンタ66における1度数となり、また、有価価値媒体における端数も生じることがないため、設定可能であると判定されて、処理は、ステップS134に進む。
【0083】
ステップS134において、入力条件判定部103は、表示制御部102を制御して、払出単位金額欄263の対応する金額の枠の表示を設定可能であることを示すように表示し、貸出条件テーブル104に記録する。今の場合、100円という払出単位金額が設定可能であるので、例えば、100円の枠については、別の配色として設定可能であることを示す。例えば、図10においては、払出単位金額のうち、設定可能な払出単位金額が記載された各枠内の斜線部により、別の配色の有無が示されている。すなわち、図10においては、遊技媒体単価が、4円であり、100円、200円、300円、400円、500円、および1000円のいずれの払出単位金額でも設定可能となっているので、全ての払出単位金額の枠内に斜線部が設けられており、配色が変更されていることが示されている。
【0084】
一方、ステップS133において、例えば、払出単位金額が100円であり、遊技媒体単価が3円の場合、貸出数は33球として算出されることになり、有価価値である100円に対して33球では1円分が端数となり、また、球切カウンタ66の払出単位である1度数に対応する25球に対して、8球の端数が生じることになるので、設定不能であると判定され、処理は、ステップS135に進む。
【0085】
ステップS135において、入力条件判定部103は、表示制御部102を制御して、払出単位金額欄263の対応する金額の枠の表示を設定不能であることを示すように表示する。今の場合、100円という払出単位金額が設定不能であるので、例えば、100円の枠については、別の配色として設定不能であることを示す。このとき、対応するチェックボタン301をオンにできないようにしてもよい。
【0086】
ステップS136において、払出単位算出部132は、未処理の払出単位金額があるか否かを判定し、未処理の払出単位金額がある場合、処理は、ステップS132に戻る。すなわち、全ての払出単位金額について貸出数と度数を求め、さらに、設定可能であるか否かが判定されるまで、ステップS132乃至S136の処理が繰り返される。そして、ステップS136において、全ての払出単位金額について処理が終了すると、処理は、ステップS137に進む。
【0087】
ステップS137において、払出単位算出部132は、全ての設定可能な払出単位金額のうち最小となる金額を選択した状態で表示する。すなわち、図10で示される貸出設定画面251のチェックボタン301がオンにされて、最低金額である100円が、デフォルトとして選択された状態で表示される。
【0088】
ステップS138において、貸出数算出部135は、選択されている払出単位金額の貸出数を算出し、表示制御部102を制御して、貸出数欄264に表示させる。尚、図10においては、ステップS137の処理においてチェックボタンが301がオンにされた状態から、チェックボタン305をオンの状態に変更されており、結果として、払出単位金額が500円に設定されているので、貸出数欄264には、125球が表示されている。
【0089】
ステップS139において、払出条件判定部133は、払出単位受付部134において、チェックボタン301乃至306のうち、選択可能なもののいずれがオンにされているかを認識し、選択された払出単位金額として記憶すると共に、設定対象、払出単位金額、貸出数、および遊技媒体単価の情報を管理条件判定部109、および貸出条件設定部110に供給する。
【0090】
すなわち、以上の処理により、例えば、遊技媒体単価に対応付けて、払出単位金額毎の度数は、図12で示されるように算出される。図12においては、No.1乃至65で示される遊技媒体単価のうち、払出単位金額として予め設定されている100円、200円、300円、400円、500円、および1000円のいずれかで設定可能となっている度数だけを標記したものである。例えば、太線で示されるNo.31,51,65の遊技媒体単価1円、2円、4円の場合については、払出単位金額として予め設定されている100円、200円、300円、400円、500円、および1000円のいずれにおいても設定可能であるため度数が求められている。尚、度数の上限は20であるため、遊技媒体単価1円については、1000円の払出単位金額については空欄となっている。このため、このような場合、貸出数欄264には、それぞれ4度数に対応する100球、2度数に対応する50球、および1度数に対応する25球が表示されることになる。
【0091】
また、例えば、No.49の遊技媒体単価1.78円などの場合、払出単位金額は400円のみとなり、貸出数欄264には、9度数に対応する225球が表示されることになる。
【0092】
尚、以上の処理においては、様々な遊技媒体単価が設定されることにより、設定可能な度数が貸出条件テーブル104に記録され、あたかも図12で示されるようなテーブルが構成されることになるので、設定可能であるものであるか否かは、貸出条件テーブル104に登録済みのものについては、有無を確認するのみで判定するようにしてもよい。また、図12で示されるような貸出条件テーブル104について予め生成しておくようにして、判定処理を高速で処理できるようにしてもよい。
【0093】
ここで、図7のフローチャートの説明に戻る。
【0094】
ステップS2の処理が終了すると、ステップS3において、設定対象特定部137は、球管理設定条件のチェックボタン321乃至323を参照して、球管理設定条件の情報を読み出す。
【0095】
ステップS4において、球管理設定条件特定部136は、チェックボタン321がオンにされ、球詰防止設定がありの状態とされているか否かを判定する。ステップS4において、例えば、チェックボタン321がオンにされ、球詰防止設定がありの状態とされていると判定された場合、処理は、ステップS5に進む。
【0096】
ステップS5において、球管理設定条件特定部136は、球詰防止設定がなされていることを前提条件要求部105、および管理条件判定部109に供給する。このとき、球管理設定条件特定部136は、貸出設定画面251の設定対象欄261における、チェックボックス271乃至273のいずれがオンにされているかにより、設定対象が店舗ごと(遊技店1ごと)、遊技島ごと、または遊技台ごとのいずれかを前提条件要求部105に供給する。さらに、球管理設定条件特定部136は、設定対象が遊技台ごと、または遊技島ごとの場合については、対象となる台番号に対応する遊技台36の遊技台ID、または、対象となる島番号に対応する遊技島の遊技島IDを送信する。これにより、管理条件判定部109は、球詰防止判定処理を実行し、球詰防止設定が有効に機能するか否かを判定する。
【0097】
[球詰防止判定処理]
ここで、図13のフローチャートを参照して、球詰防止判定処理について説明する。
【0098】
ステップS151において、管理条件判定部109の設定対象特定部191は、入力条件判定部103より供給されてくる情報に基づいて、設定対象が遊技台36ごとであるか否かを判定する。ステップS151において、入力条件判定部103より送信されてくる設定対象を示す情報が遊技台ごとであり、遊技台36を特定する遊技台IDと共に供給されている場合、処理は、ステップS152に進む。
【0099】
ステップS152において、前提条件要求部105の台満杯数要求部152は、入力条件判定部103より供給されてきた遊技台IDに基づいて、遊技店管理装置24に対して遊技台IDにより特定される遊技台36の台満杯数の情報を要求する。この要求に応じて、遊技店管理装置24は、遊技台IDにより遊技台管理DB25を検索し、対応付けて登録されている台満杯数、および遊技島IDの情報を読み出し、遊技台IDおよび遊技島IDと共に媒体貸出管理装置27に送信する。そこで、前提条件取得部106の台満杯数取得部172は、遊技店管理装置24より送信されてくる遊技台IDと対応する遊技台36の台満杯数の情報を遊技島IDと共に取得し、遊技島テーブル生成部107、および管理条件判定部109に供給する。遊技島テーブル生成部107は、取得した遊技台IDに対応付けて台満杯数を遊技島テーブル108に登録する。
【0100】
ステップS153において、管理条件判定部109の球詰防止判定部193は、遊技島テーブル108にアクセスし、設定対象となっている遊技台IDの台満杯数の情報を読み出し、台満杯数が貸出数よりも大きいか否かを判定する。すなわち、台満杯数は、遊技台36の上皿、または下皿の容量などにより決定されるものであり、遊技台36に収容可能な遊技球数である。このため、貸出数が台満杯数を上回るように設定されると、貸出操作をしただけで遊技台36の収容可能数を超えてしまうことになるため、球溢れや球詰が生じやすい設定となる。ステップS153において、例えば、台満杯数が貸出数よりも大きく、球詰や球溢れの心配がないとみなされた場合、ステップS154において、球詰防止判定部192は、球詰防止設定が有効であることを認識する。
【0101】
また、ステップS153において、例えば、台満杯数が貸出数よりも大きくなく、球詰や球溢れの可能性があるとみなされた場合、ステップS155において、球詰防止判定部192は、球詰防止設定が無効であることを認識し、処理を終了する。
【0102】
一方、ステップS151において、設定対象が遊技台ではないと判定された場合、ステップS156において、設定対象特定部191は、入力条件判定部103より供給されてくる情報に基づいて、設定対象が遊技島ごとであるか否かを判定する。ステップS156において、入力条件判定部103より送信されてくる設定対象を示す情報が遊技島ごとであり、遊技島を特定する遊技島IDと共に供給されている場合、処理は、ステップS157に進む。
【0103】
ステップS157において、前提条件要求部105の台満杯数要求部152は、入力条件判定部103より供給されてきた遊技島IDに基づいて、遊技店管理装置24に対して遊技島IDにより特定される遊技島の全ての遊技台36の台満杯数の情報を要求する。この要求に応じて、遊技店管理装置24は、遊技島IDにより遊技台管理DB25を検索し、対応付けて登録されている遊技島に設けられている全ての遊技台36に対応する遊技台IDの台満杯数の情報を読み出し、遊技台IDと共に媒体貸出管理装置27に送信する。そこで、前提条件取得部106の台満杯数取得部172は、遊技店管理装置24より送信されてくる設定対象となる遊技島IDの遊技島に属する全ての遊技台IDと対応する遊技台36の台満杯数の情報を取得し、遊技島テーブル生成部107、および管理条件判定部109に供給する。遊技島テーブル生成部107は、取得した遊技台IDに対応付けて台満杯数、および遊技島IDを遊技島テーブル108に登録する。
【0104】
ステップS158において、球詰防止判定部193は、遊技島テーブル108にアクセスし、設定対象となっている遊技島IDの遊技島に属する全ての遊技台IDの台満杯数の情報を読み出し、それらを合算し、設定対象となっている遊技島の島満杯数を算出する。
【0105】
ステップS159において、球詰防止判定部193は、島満杯数が、貸出数に設定対象となっている遊技島に設けられている遊技台36の総数を乗じた値よりも大きいか否かを判定する。すなわち、島満杯数は、設定対象となっている遊技島に設けられている全ての遊技台36の上皿、または下皿の容量などにより決定されるものであり、遊技台36に収容可能な遊技球数である。このため、遊技島に設けられた全ての台間機37の貸出数が島満杯数を上回るように設定されると、貸出操作をしただけで遊技島の収容可能数を超えてしまうことになるため、遊技島内の球供給樋61において球溢れや球詰が生じやすい設定となる。ステップS159において、例えば、島満杯数が遊技島の全ての台間機37の貸出数よりも大きく、球詰や球溢れの心配がないとみなされた場合、処理は、ステップS154に進む。
【0106】
また、ステップS159において、例えば、島満杯数が遊技島の全ての台間機37の貸出数よりも大きくなく、球詰や球溢れの可能性があるとみなされた場合、処理は、ステップS155に進む。
【0107】
さらに、ステップS156において、設定対象が遊技島ではないと判定された場合、すなわち、設定対象が遊技台でも遊技島でなく、店舗ごとであると判定された場合、ステップS160において、前提条件要求部105の台満杯数要求部152は、遊技店管理装置24に対して全ての遊技島IDにより特定される遊技島の全ての遊技台36の台満杯数の情報、すなわち、遊技店1内の全ての遊技台36についての台満杯情報を要求する。この要求に応じて、遊技店管理装置24は、遊技台管理DB25を検索し、店舗内の全ての遊技台36に対応する遊技台IDの台満杯数の情報を読み出し、遊技台IDと共に媒体貸出管理装置27に送信する。そこで、前提条件取得部106の台満杯数取得部172は、遊技店管理装置24より送信されてくる設定対象となる遊技店1内の全ての遊技台IDと対応する遊技台36の台満杯数の情報を取得し、遊技島テーブル生成部107、および管理条件判定部109に供給する。遊技島テーブル生成部107は、取得した遊技台IDに対応付けて台満杯数、および遊技島IDを遊技島テーブル108に登録する。
【0108】
ステップS161において、球詰防止判定部193は、遊技島テーブル108にアクセスし、設定対象となっている遊技店1内の全ての遊技島IDの遊技島に属する全ての遊技台IDの台満杯数の情報を読み出し、それらを合算し、設定対象となっている遊技店1の店内満杯数を算出する。
【0109】
ステップS162において、球詰防止判定部193は、店内満杯数が、貸出数に設定対象となっている遊技店1内の全ての遊技台36の総数を乗じた値よりも大きいか否かを判定する。すなわち、店内満杯数は、設定対象となっている遊技店1内の全ての遊技台36の上皿、または下皿の容量などにより決定されるものであり、遊技台36に収容可能な遊技球数である。このため、遊技店1に設けられた全ての台間機37の貸出数が島満杯数を上回るように設定されると、貸出操作をしただけで遊技店1内の収容可能数を超えてしまうことになるため、遊技島内の球供給樋61において球溢れや球詰が生じやすい設定となる。ステップS162において、例えば、店内満杯数が遊技店1の全ての台間機37の貸出数よりも大きく、球詰や球溢れの心配がないとみなされた場合、処理は、ステップS154に進む。
【0110】
また、ステップS162において、例えば、店内満杯数が遊技店1の全ての台間機37の貸出数よりも大きくなく、球詰や球溢れの可能性があるとみなされた場合、処理は、ステップS155に進む。
【0111】
以上の処理により、球詰防止設定がなされた場合、遊技台36の収容能力に応じた球詰や球溢れの可能性の有無により、すなわち、供給される遊技球数が過多の状態となって遊技不能の状態となるか否かにより、球詰防止設定が有効であるか否かを判定することが可能となる。
【0112】
ここで、図7のフローチャートの説明に戻る。
【0113】
ステップS5において、球詰防止判定処理が実行され、球詰防止設定が有効であるか否かが判定されると、ステップS6において、管理条件判定部109は、球詰防止設定が有効であるか否かを判定する。ステップS6において、例えば、ステップS5の球詰防止判定処理において設定が無効であり、有効ではない場合、処理は、ステップS7に進む。
【0114】
ステップS7において、管理条件判定部109は、表示制御部102を制御して、表示部26に今現在の貸出条件では球詰防止設定が有効とならないことを表示させる。すなわち、遊技店の従業員は、貸出設定をするにあたり、遊技媒体単価と払出単位金額とを設定するだけで、球詰防止設定が有効であるか否かを判断することができ、球詰防止設定が無効であるような場合、遊技媒体単価、または払出単位金額のいずれかの設定を変更させる必要があることを認識することができる。
【0115】
ステップS8において、管理条件判定部109は、操作部101が操作されることにより、入力条件判定部103より新たな別の遊技媒体単価が設定されたことが通知されたか否かを判定する。ステップS8において、例えば、球詰防止設定が無効であったので、有効にするため、操作部101が操作されて、遊技媒体の単価が変更された場合、処理は、ステップS2に戻る。すなわち、遊技媒体単価が設定され直されることにより、払出単位金額の設定などを含めて入力処理が再度実行される。
【0116】
ステップS8において、例えば、球詰防止設定が無効であったが、払出単位金額が変更されなかった場合、ステップS9において、管理条件判定部109は、操作部101が操作されることにより、入力条件判定部103より新たな別の払出単位金額が設定されたことが通知されたか否かを判定する。ステップS9において、例えば、球詰防止設定が無効であったが、遊技媒体単価が変更されず、かつ、払出単位金額も変更されていない場合、処理は、ステップS3に戻る。すなわち、球詰防止設定が設定された状態であって、かつ、球詰防止設定が有効に機能しない場合、球詰防止設定が有効に機能しない遊技媒体単価、および払出単位金額のままであるとき、遊技媒体単価、または払出単位金額の変更されて、球詰防止設定が有効に機能する状態になるまで、または、球詰防止設定がなしの状態になるまで、ステップS3乃至S9の処理が繰り返されることになる。
【0117】
一方、ステップS9において、例えば、球詰防止設定が無効であったので、有効にするため、遊技媒体単価は変更されていないが、操作部101が操作されて、別の払出単位金額が設定されたと判定された場合、ステップS10において、入力条件判定部103の貸出数算出部135は、選択された払出単位金額の貸出数を算出する。そして、ステップS11において、貸出数算出部135は、表示制御部102を制御して、貸出数欄264に表示させ、処理は、ステップS3に戻る。すなわち、遊技媒体単価に変更がなく、払出単位金額のみが変更されているので、対応した貸出数のみが再計算されて、表示された後、ステップS3以降の処理が繰り返されて、再び球詰防止設定が有効であるか否かが判定される。
【0118】
また、ステップS4において、球詰防止設定の有りを指示するチェックボタン321がオンにされておらず、球詰防止設定がない場合、または、ステップS6において、球詰防止設定が有効であると判定された場合、いずれも処理は、ステップS20に進む。
【0119】
ステップS20において、球管理設定条件特定部136は、チェックボタン322がオンにされ、補給球不足防止設定がありの状態とされているか否かを判定する。ステップS20において、例えば、チェックボタン322がオンにされ、補給球不足防止設定がありの状態とされていると判定された場合、処理は、ステップS21に進む。
【0120】
ステップS21において、球管理設定条件特定部136は、補給球不足防止設定がなされていることを前提条件要求部105、および管理条件判定部109に供給する。このとき、球管理設定条件特定部136は、貸出設定画面251の設定対象欄261における、チェックボックス271乃至273のいずれがオンにされているかにより、設定対象が店舗ごと、遊技島ごと、または遊技台ごとのいずれかを前提条件要求部105に供給する。さらに、球管理設定条件特定部136は、設定対象が遊技台ごと、または遊技島ごとの場合については、対象となる台番号に対応する遊技台36の遊技台ID、または、対象となる島番号に対応する遊技島の遊技島IDを送信する。これにより、管理条件判定部109は、補給球不足防止設定処理を実行し、補給球不足防止設定が有効に機能するか否かを判定する。
【0121】
[補給球不足防止設定処理]
ここで、図14のフローチャートを参照して、補給球不足防止設定処理について説明する。
【0122】
ステップS181において、管理条件判定部109の設定対象特定部191は、入力条件判定部103より供給されてくる情報に基づいて、設定対象が遊技台36ごとであるか否かを判定する。ステップS181において、入力条件判定部103より送信されてくる設定対象を示す情報が遊技台ごとであり、遊技台36を特定する遊技台IDと共に供給されている場合、処理は、ステップS182に進む。
【0123】
ステップS182において、前提条件要求部105の台平均払出数要求部151は、入力条件判定部103より供給されてきた遊技台IDに基づいて、遊技店管理装置24に対して遊技台IDが設けられている遊技島の全ての遊技台36の台平均払出数の情報を要求する。また、このとき、島最大循環数要求部153は、入力条件判定部103より供給されてきた遊技台IDに基づいて、遊技店管理装置24に対して遊技台IDが設けられている遊技島の島最大循環数の情報を要求する。
【0124】
この要求に応じて、遊技店管理装置24は、設定対象となっている遊技台36が設けられている遊技島に対応する遊技島IDを含む全ての遊技台36の遊技台IDを遊技台管理DB25を検索し、対応付けて登録されている台平均払出数の情報を読み出し、遊技台IDおよび遊技島IDと共に媒体貸出管理装置27に送信する。また、遊技店管理装置24は、設定対象となっている遊技台36が設けられている遊技島に対応する遊技島IDを遊技台管理DB25から検索し、対応付けて登録されている島平均循環数の情報のうち、最大となる値を島最大循環数として読み出し、遊技島IDと共に媒体貸出管理装置27に送信する。
【0125】
そこで、前提条件取得部106の島最大循環数取得部173は、遊技店管理装置24より送信されてくる遊技島IDと対応する島最大循環数の情報を取得し、遊技島テーブル生成部107に供給する。また、台平均払出数取得部171は、遊技店管理装置24より送信されてくる遊技台IDと対応する台平均払出数の情報を取得し、遊技島テーブル生成部107に供給する。遊技島テーブル生成部107は、取得した遊技島IDの全ての遊技台IDに対応付けて台平均払出数および遊技島IDを遊技島テーブル108に登録する。また、遊技島テーブル生成部107は、取得した遊技島IDに対応付けて台平均払出数を遊技島テーブル108に登録する。
【0126】
ステップS183において、管理条件判定部109の補給球不足防止判定部192は、遊技島テーブル108にアクセスし、設定対象となっている遊技台36を含む遊技島に設けられている全ての遊技台36の遊技台IDに対応付けて登録されている台平均払出数の情報を読み出し、それらを合算して、島平均払出数を求める。
【0127】
ステップS184において、補給球不足防止判定部192は、設定対象となっている遊技台36を含む遊技島の島平均払出数と、貸出数に設定対象となっている遊技台を含む遊技島に設けられた全ての遊技台36の台数を乗じた値とを加算した値が、島最大循環数よりも小さいか否かを判定する。
【0128】
すなわち、設定対象となっている遊技台36を含む遊技島の島平均払出数と、貸出数に設定対象となっている遊技台を含む遊技島に設けられた遊技台36の台数を乗じた値とを加算した値とは、設定対象となっている遊技台36の存在する遊技島において、全ての台間機37が遊技球を払い出すと同時に、入賞に伴って平均的に払い出される遊技球の数を合わせた値であり、遊技島において、同時に払い出さなければならない遊技球数の最大数であるといえる。したがって、この最大数が、登録されている遊技島の払出能力の最大数である、島最大循環数を超えると、遊技球の払い出しに不足が生じる恐れがある。
【0129】
ステップS184において、例えば、設定対象となっている遊技台36を含む遊技島の島平均払出数と、貸出数に設定対象となっている遊技台を含む遊技島に設けられた遊技台36の台数を乗じた値とを加算した値が、島最大循環数よりも小さいと判定された場合、処理は、ステップS185に進む。
【0130】
ステップS185において、補給球不足防止判定部192は、補給球不足防止設定が有効であることを認識する。
【0131】
また、ステップS184において、設定対象となっている遊技台36を含む遊技島の島平均払出数と、貸出数に設定対象となっている遊技台を含む遊技島に設けられた遊技台36の台数を乗じた値とを加算した値が、島最大循環数よりも小さくないと判定された場合、ステップS185において、補給球不足防止判定部192は、補給球不足防止設定が無効であることを認識し、処理を終了する。
【0132】
一方、ステップS181において、設定対象が遊技台ではないと判定された場合、ステップS187において、設定対象特定部191は、入力条件判定部103より供給されてくる情報に基づいて、設定対象が遊技島ごとであるか否かを判定する。ステップS187において、入力条件判定部103より送信されてくる設定対象を示す情報が遊技島ごとであり、遊技島を特定する遊技島IDと共に供給されている場合、処理は、ステップS182に進む。
【0133】
すなわち、補給球不足防止設定については、設定対象が遊技台であっても、遊技島であっても、遊技島単位で補給球の不足が生じるか否かを判定することになるため、処理は、設定対象が遊技台のみである場合と同様である。
【0134】
また、ステップS187において、設定対象が遊技島ではないと判定された場合、すなわち、設定対象が遊技台でも遊技島でなく、店舗ごとであると判定された場合、ステップS188において、前提条件要求部105の島最大循環数要求部153は、遊技店管理装置24に対して全ての遊技島IDにより特定される遊技島の島最大循環数の情報を要求する。また、台最大払出数要求部154は、遊技店管理装置24に対して遊技店1内に存在する全ての遊技台36の最大払出数である台最大払出数の情報を要求する。さらに、最大稼働率要求部155は、遊技店管理装置24に対して遊技店1内に存在する全ての遊技台36の最大稼働率の情報を要求する。
【0135】
この要求に応じて、遊技店管理装置24は、遊技台管理DB25を検索し、店舗内の全ての遊技島の全ての遊技島IDに対応付けて島最大循環数の情報を読み出し、遊技島IDと共に媒体貸出管理装置27に送信する。また、遊技店管理装置24は、遊技台管理DB25を検索し、店舗内の全ての遊技台の払出数の情報のうち、最大である最大払出数の情報を遊技台IDに対応付けて読み出し、遊技島IDと共に媒体貸出管理装置27に送信する。さらに、遊技店管理装置24は、遊技台管理DB25を検索し、店舗内の全ての遊技台36ごとの最大稼働率を読み出し、遊技台IDと共に媒体貸出管理装置27に送信する。
【0136】
そこで、前提条件取得部106の島最大循環数取得部173は、遊技店管理装置24より送信されてくる設定対象となる遊技店1内の全ての遊技島IDと対応する遊技島の島最大循環数の情報を取得し、遊技島テーブル生成部107に供給する。遊技島テーブル生成部107は、取得した島最大循環数の情報を遊技島IDに対応付けて、遊技島テーブル108に登録する。さらに、台最大払出数取得部174は、遊技店管理装置24より送信されてくる設定対象となる遊技店1内の全ての遊技台36の台最大払出数の情報を遊技台IDと共に取得し、遊技島テーブル生成部107に供給する。遊技島テーブル生成部107は、取得した台最大払出数の情報を遊技台IDに対応付けて遊技島テーブル108に登録する。また、最大稼働率取得部175は、遊技店管理装置24より送信されてくる設定対象となる遊技店1内の全ての遊技台36の台最大稼働率の情報を遊技台IDと共に取得し、遊技島テーブル生成部107に供給する。遊技島テーブル生成部107は、取得した台最大稼働率の情報を遊技台IDに対応付けて遊技島テーブル108に登録する。
【0137】
ステップS189において、補給球不足防止判定部192は、遊技島テーブル108にアクセスし、設定対象となっている遊技店1内の全ての遊技島ごとに全ての遊技台IDの台最大払出数の情報を読み出し、それらを合算し、それぞれの遊技島IDに対応付けて島最大払出数を算出する。
【0138】
ステップS190において、補給球不足防止判定部192は、全ての遊技島について、島最大払出数に、貸出数に対して遊技島ごとに設けられている遊技台36の台数および遊技島内の遊技台36の稼働率のうち、最大となる最大稼働率を乗じた値が、島最大循環数よりも小さいか否かを判定する。すなわち、島最大払出数に、貸出数に対して遊技島ごとに設けられている遊技台36の台数および遊技島内の遊技台36の稼働率のうち、最大となる最大稼働率を乗じた値は、遊技島において払い出される遊技球の最大数であり、島最大循環数よりも大きいと、全ての遊技島に対して遊技球を循環させることができない状態となる恐れがあるため、補給球が不足する可能性がある。
【0139】
尚、最大稼働率が乗じられているのは、全ての遊技島について考慮する場合、単体の遊技台ごと、または、遊技島ごとの設定において用いていた島平均払出数ではなく、島最大払出数を用いて計算するためである。すなわち、全ての遊技台36が稼動している可能性は極めて低く、また、全ての遊技台36が稼動している状態で、遊技島の島最大払出数を用いた補給球の不足の有無を判定すると、膨大な量の遊技球が必要となるため、遊技店内において、実質的な遊技球の流通量の最大数に基づいて判定するために最大稼働率が用いられている。
【0140】
ステップS190において、例えば、遊技店1の全ての遊技島において、島最大払出数に、貸出数に対して遊技島ごとに設けられている遊技台36の台数および遊技島内の遊技台36の稼働率のうち、最大となる最大稼働率を乗じた値が、島最大循環数よりも小さいと判定された場合、補給球の不足は生じないものとみなし、処理は、ステップS185に進む。
【0141】
また、ステップS190において、遊技店1の全ての遊技島において、島最大払出数に、貸出数に対して遊技島ごとに設けられている遊技台36の台数および遊技島内の遊技台36の稼働率のうち、最大となる最大稼働率を乗じた値が、島最大循環数よりも小さくないと判定された場合、補給球が不足する可能性があるものとみなし、処理は、ステップS186に進む。
【0142】
以上の処理により、補給球不足防止設定がありの状態に設定された場合、各遊技島の最大循環数に基づいて、補給球の不足の可能性の有無により、設定が有効であるか否かを判定することが可能となる。
【0143】
ここで、図7のフローチャートの説明に戻る。
【0144】
ステップS21において、補給球不足防止設定処理が実行され、補給球不足防止設定が有効であるか否かが判定されると、ステップS22において、管理条件判定部109は、補給球不足防止設定が有効であるか否かを判定する。ステップS22において、例えば、ステップS21の補給球不足防止設定処理において設定が無効であり、有効ではない場合、処理は、ステップS23に進む。
【0145】
ステップS23において、管理条件判定部109は、表示制御部102を制御して、表示部26に今現在の貸出条件では補給球不足防止設定が有効とならないことを表示させる。すなわち、遊技店の従業員は、貸出設定をするにあたり、遊技媒体単価と払出単位金額とを設定するだけで、補給球不足防止設定が有効であるか否かを判断することができ、補給球不足防止設定が無効であるような場合、遊技媒体単価、または払出単位金額のいずれかの設定を変更させる必要があることを認識することができる。
【0146】
尚、ステップS24乃至S27の処理は、上述したステップS8乃至S11の処理と同様であるので、その説明は省略するものとする。
【0147】
また、ステップS20において、補給球不足防止設定がありの状態とされていない場合、または、ステップS22において、補給球不足防止設定が有効であると判定された場合、処理は、ステップS12に進む。
【0148】
すなわち、貸出設定画面において、チェックボタン323がオンに操作されて球詰防止設定および補給球不足防止設定がいずれもなされていない、または、チェックボタン321,322のいずれか、または、その両方がオンに操作された後、球詰防止設定、および補給球不足防止設定のいずれか、または、その両方が有効であると判定された場合、処理は、ステップS12に進む。
【0149】
尚、ステップS12,S13,S18,S19については、上述したステップS8乃至S11、または、ステップS24乃至S27と同様の処理であるので、その説明は省略する。すなわち、再度、遊技店1の従業員により貸出設定画面251における遊技媒体単価、および払出単位金額に変更操作がないか否かが判定され、変更がない限り、同様の処理が繰り返される。
【0150】
そして、ステップS12,S13において、管理条件判定部109は、操作部101が操作されて、遊技媒体単価および払出単位金額に変更がない場合、ステップS14において、操作部101により、チェックボタン321乃至323の変更操作がなされて、球管理設定条件欄265の設定内容に変更が生じたか否かを判定する。
【0151】
ステップS14において、変更操作があったと判定された場合、処理は、ステップS3に戻る。すなわち、球管理設定条件について、それぞれ有効であるか否かが判定される。一方、ステップS14において、変更操作がないと判定された場合、ステップS15において、管理条件判定部109は、操作部101が操作されて、更新ボタン266が押下されたか否かを判定する。すなわち、遊技店1の従業員が貸出設定処理を終了させようとして、更新ボタン266が押下されたか否かが判定される。
【0152】
ステップS15において、操作部101により、更新ボタン266が押下されない場合、処理は、ステップS12に戻る。すなわち、更新ボタン266が押下されるまで、ステップS12乃至S15の処理が繰り返される。そして、ステップS15において、更新ボタン266が押下されたと判定された場合、ステップS16において、管理条件判定部109は、貸出設定画面251の設定内容を貸出条件設定部110に供給する。これにより、貸出条件設定部110は、貸出設定画面251の設定内容に基づいて貸出条件を設定する。
【0153】
ステップS17において、貸出条件設定部110は、送信処理を実行し、貸出条件の情報を貸出条件送信部111に供給し、設定対象となる遊技台36に対応する台間機37に送信させる。
【0154】
[送信処理および貸出処理]
ここで、図15のフローチャートを参照して、媒体貸出管理装置27による送信処理および台間機37による貸出処理について説明する。
【0155】
ステップS201において、貸出条件設定部110は、例えば、図16で示されるような貸出設定条件結果画面361を生成し、表示制御部102を制御して、表示部26に表示させる。すなわち、貸出設定条件結果画面361は、図16で示されるように、結果リスト361、一括送信ボタン362、個別送信ボタン363、貸出設定画面ボタン364、およびメニュー画面表示ボタン365より構成されている。
【0156】
結果リスト361には、左から遊技台IDに対応付けて、遊技島ID、遊技媒体単価、払出単位金額、貸出数、球管理設定条件、および送信指定が登録されている。図16において、遊技台IDは、上から、「001」、「002」、「003」、「004」、・・・と登録されている。また、遊技島IDは、上から、「001」、「001」、「001」、「002」、・・・と登録されている。遊技媒体単価は、上から「4円」、「4円」、「4円」、「4円」、・・・と登録されている。さらに、払出単位金額は、上から「500円」、「500円」、「500円」、「500円」、・・・と登録されている。また、貸出数は、上から、「125球」、「125球」、「125球」、「125球」、・・・と登録されている。さらに、球管理設定条件は、上から、「なし」、「球詰防止」、「球詰防止」、「補給球不足防止」、・・・と登録されている。送信指定欄には、チェックボックスが設けられており、2段目および3段目にチェックマークが付されている。
【0157】
このため、図16の結果リスト361の最上段においては、遊技台IDが「001」の遊技台36が、遊技島IDが「001」の遊技島に設けられており、遊技媒体単価が「4円」に設定され、払出単位金額が「500円」に設定され、貸出数が125球に設定され、球管理設定条件としては設定がなく、個別送信においては送信指定がないことが示されている。また、結果リスト361の2段目においては、遊技台IDが「002」の遊技台36が、遊技島IDが「001」の遊技島に設けられており、遊技媒体単価が「4円」に設定され、払出単位金額が「500円」に設定され、貸出数が125球に設定され、球管理設定条件としては球詰防止設定がありとされ、個別送信においては送信指定がされていることが示されている。さらに、結果リスト361の3段目においては、遊技台IDが「003」の遊技台36が、遊技島IDが「001」の遊技島に設けられており、遊技媒体単価が「4円」に設定され、払出単位金額が「500円」に設定され、貸出数が125球に設定され、球管理設定条件としては球詰防止設定がありとされ、個別送信においては送信指定がされていることが示されている。また、結果リスト361の4段目においては、遊技台IDが「004」の遊技台36が、遊技島IDが「002」の遊技島に設けられており、遊技媒体単価が「4円」に設定され、払出単位金額が「500円」に設定され、貸出数が125球に設定され、球管理設定条件としては補給球不足防止設定がありとされ、個別送信においては送信指定がされていないことが示されている。
【0158】
一括送信ボタン362は、送信指定欄のチェックボックスのチェックの有無に関係なく、一括して全ての遊技台IDに対応する台間機37に貸出設定情報を送信するように指示する時操作される。
【0159】
個別送信ボタン363は、送信指定欄のチェックボックスにチェックがなされている遊技台IDに対応する台間機37に貸出設定情報を送信するように指示する時操作される。
【0160】
貸出設定画面ボタン364は、図10で示されるような貸出設定画面251を表示させるとき操作される。貸出設定画面ボタン364の操作により、処理は、実質的に図7のステップS2の処理に戻る。
【0161】
メニュー画面表示ボタン365は、図9で示されるようなメニュー画面211を表示させるとき操作される。メニュー画面表示ボタン365の操作により、処理は、実質的に、図8のステップS112の処理に戻る。
【0162】
ステップS202において、貸出条件設定部110は、操作部101が操作されて、入力条件判定部103を介して、一括送信ボタン362が操作されたことを示す信号が供給されてきたか否かを判定する。ステップS202において、例えば、一括送信ボタン362が操作されて、対応する信号が供給されてきた場合、処理は、ステップS203に進む。
【0163】
ステップS203において、貸出条件設定部110は、貸出条件送信部111を制御して貸出設定結果設定画面301に表示されている全ての遊技台IDに対応する台間機37に対して貸出設定条件の情報を送信させる。
【0164】
一方、ステップS202において、一括送信ボタン362が操作されていないと判定された場合、ステップS204において、貸出条件設定部110は、操作部101が操作されて、入力条件判定部103を介して個別送信ボタン363が操作されたか否かを判定する。ステップS204において、個別送信ボタン363が操作されて、個別送信が指示された場合、処理は、ステップS205に進む。
【0165】
ステップS205において、貸出条件設定部110は、貸出条件送信部111を制御して貸出設定結果設定画面301に表示されている遊技台IDのうち、送信指定欄のチェックボックスにチェックが入った、送信が指示されている遊技台IDに対応する台間機37に対して貸出設定条件の情報を送信させる。
【0166】
尚、ステップS205において、個別送信ボタン363が操作されていないと判定された場合、処理は、ステップS202に戻り、一括送信ボタン362、または個別送信ボタン363のいずれかが操作されるまで、ステップS202,S204の処理が繰り返される。また、この間、貸出設定画面ボタン364が操作されると、処理は、ステップS2の処理に戻り、メニュー画面表示ボタン365が捜査されると、処理は、図8のステップS112の処理に戻るが、その処理については、説明を省略する。
【0167】
すなわち、以上の処理により、貸出設定結果が、一括に全ての台間機37に送信されるか、または、個別に送信が指示された台間機37に送信される。
【0168】
これに応じて、台間機37は、以下のような貸出処理を実行する。
【0169】
すなわち、ステップS211において、台間機37の受信部201は、貸出設定結果が送信されてきたか否かを判定し、例えば、ステップS203またはS205の処理により、貸出設定結果の情報が送信されてきた場合、ステップS212において、送信されてきた貸出設定情報を受信する。
【0170】
ステップS213において、有価価値媒体受付部202は、紙幣投入口37aより現金が、ICコイン投入口37cよりICコインが、または、プリペイドカード投入口37eよりプリペイドカードが投入され、これらの有価価値媒体を認識し受け付けた上で、遊技媒体の貸し出しが指示されたか否かを判定する。
【0171】
ステップS213において、例えば、有価価値媒体が投入されて認識された上で、遊技場合、払出部203は、貸出設定結果情報に基づいた貸出数の遊技媒体を遊技台36の上皿、および下皿に対して、払い出させ、処理は、ステップS211に戻る。
【0172】
尚、ステップS211において、貸出設定結果情報が送信されてこない場合、ステップS212の処理がスキップされ、処理は、ステップS213に進む。また、ステップS213において、有価価値媒体が投入されることなく、また、遊技媒体の貸し出しが指示されなかったら、ステップS214の処理はスキップされる。
【0173】
以上の処理により、遊技媒体単価を様々に設定しても、払出単位金額において、有価価値媒体、または貸出数に端数が発生するような金額は設定不能となるため、端数が発生させるような数の遊技媒体の貸出単位金額を設定させないようにすることができる。
【0174】
また、遊技媒体単価を様々に変化させるようにしても、遊技媒体の貸出単位金額に対応する貸出数が急激に増えて、遊技台36の収容能力を超えた球数となることにより、球詰の発生を防止する球詰防止設定や、必要とされる遊技球が不足する補給球不足防止設定などを実現することが可能となる。さらに、これらの球詰防止設定や補給球不足防止設定が無効であるときには、有効な状態とならない限り、貸出設定ができない構成となっているので、従業者の不注意により、球詰や補給球不足を生じないようにすることが可能となる。
【0175】
結果として、従来の遊技店、および遊技台の設備をそのまま利用しつつ、遊技媒体単価を任意に変更した場合でも遊技に支障が出ない様に遊技球を払い出することが可能となる。
【0176】
ところで、上述した一連の監視処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0177】
図17は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタフェース1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
【0178】
入出力インタフェース1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
【0179】
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011から読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0180】
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
【0181】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【符号の説明】
【0182】
26 表示部
27 媒体貸出管理装置
36,36−1乃至36−n 遊技台
37,37−1乃至37−n 台間機
38,38−1乃至38−n アウト球カウンタ
101 操作部
102 表示制御部
103 入力条件判定部
104 貸出条件テーブル
105 前提条件要求部
106 前提条件取得部
107 遊技島テーブル生成部
108 遊技島テーブル
109 管理条件判定部
110 管理条件設定部
111 貸出条件送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の遊技台毎に設けられた、遊技媒体を貸し出す複数の台間機を管理する情報処理装置において、
前記遊技媒体の有価価値単価を遊技媒体単価として設定する遊技媒体単価設定手段と、
前記遊技媒体単価に基づいて、予め設定される、貸し出される前記遊技媒体の貸出単位金額における、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の端数の有無により、前記貸出単位金額として設定可能であるか否かを判定する端数判定手段と、
前記端数判定手段により設定可能であると判定された貸出単位金額のいずれかを選択することにより、前記貸出単位金額を設定する貸出単位金額設定手段と、
前記貸出単位金額設定手段により設定された貸出単位金額の情報と、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の情報とを、前記複数の台間機に送信する送信手段と
を含む情報処理装置。
【請求項2】
前記台間機には、それらを識別する台間機ID、前記台間機に対応付けて設けられている遊技台を識別する遊技台ID、および前記台間機と共に前記遊技機が設けられている遊技島を識別する遊技島IDのいずれか、または、その全てが設定されており、
前記送信手段は、前記台間機ID、前記遊技台ID、または遊技島IDが設定されている台間機に、前記貸出単位金額設定手段により設定された貸出単位金額の情報と、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の情報とを送信する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記貸出単位金額設定手段は、前記遊技媒体単価に基づいて、予め設定される、貸し出される前記遊技媒体の貸出単位金額における、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の端数の有無、並びに、前記貸出単位金額および前記遊技媒体単価に基づく貸出単位数に基づいて、前記遊技台IDに対応する前記遊技台、前記遊技島IDに対応する遊技島に設けられた全ての遊技台、または全ての遊技島IDに対応する遊技島に設けられた全ての遊技台に対して、貸し出される遊技媒体数の過多、および不足のいずれか、またはその両方の有無により、前記貸出単位金額として設定可能であると判定された貸出単位金額のいずれかを選択することにより、前記貸出単位金額を設定する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記遊技台毎に前記遊技台IDに対応付けて前記遊技台に収容可能な遊技媒体数を収容可能遊技媒体数として取得する収容可能遊技媒体数取得手段と、
前記遊技島IDに対応する遊技島毎に遊技媒体の最大循環数を取得する島最大循環数取得手段と、
前記貸出単位金額および前記遊技媒体単価に基づく貸出単位数と、前記遊技台IDに対応付けて取得された収容可能遊技媒体数との関係から、前記遊技台において前記貸出単位数での遊技媒体の収容能力に対する過多の有無により前記貸出単位金額が設定可能であるか否かを判定する貸出遊技媒体過多判定手段と、
前記貸出単位金額および前記遊技媒体単価に基づく貸出単位数と、前記遊技島IDに対応付けて取得された遊技島における遊技媒体の最大循環数との関係から、前記遊技島IDに対応する遊技島に設けられた遊技台において前記貸出単位数の遊技媒体の不足の有無を判定する貸出遊技媒体不足判定手段とをさらに含み、
前記貸出単位金額設定手段は、
前記端数判定手段により、前記遊技媒体単価に基づいて、予め設定される、貸し出される前記遊技媒体の貸出単位金額における、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の端数の有無により貸出単位金額として設定可能であると判定され、
前記貸出遊技媒体過多判定手段により、前記貸出単位金額および前記遊技媒体単価に基づく貸出単位数と、前記遊技台IDに対応付けて取得された収容可能遊技媒体数との関係から、前記遊技台において前記貸出単位数の遊技媒体が収容可能であるか否かにより過多がないと判定され、
前記貸出遊技媒体不足判定手段により、前記貸出単位金額および前記遊技媒体単価に基づく貸出単位数と、前記遊技島IDに対応付けて取得された遊技島における遊技媒体の最大循環数との関係から、前記遊技島IDに対応する遊技島に設けられた遊技台において前記貸出単位数の遊技媒体の不足がないと判定され、
設定可能であると判定された貸出単位金額のいずれかを選択することにより、前記貸出単位金額を設定する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
複数の遊技台毎に設けられた、遊技媒体を貸し出す複数の台間機を管理する情報処理装置の情報処理方法において、
前記遊技媒体の有価価値単価を遊技媒体単価として設定する遊技媒体単価設定ステップと、
前記遊技媒体単価に基づいて、予め設定される、貸し出される前記遊技媒体の貸出単位金額における、前記遊技媒体単価設定ステップの処理により設定された遊技媒体単価の端数の有無により、前記貸出単位金額として設定可能であるか否かを判定する端数判定ステップと、
前記端数判定ステップの処理により設定可能であると判定された貸出単位金額のいずれかを選択することにより、前記貸出単位金額を設定する貸出単位金額設定ステップと、
前記貸出単位金額設定ステップの処理により設定された貸出単位金額の情報と、前記遊技媒体単価設定ステップの処理により設定された遊技媒体単価の情報とを、前記複数の台間機に送信する送信ステップと
を含む情報処理方法。
【請求項6】
複数の遊技台毎に設けられた、遊技媒体を貸し出す複数の台間機を管理する情報処理装置を制御するコンピュータに、
前記遊技媒体の有価価値単価を遊技媒体単価として設定する遊技媒体単価設定ステップと、
前記遊技媒体単価に基づいて、予め設定される、貸し出される前記遊技媒体の貸出単位金額における、前記遊技媒体単価設定ステップの処理により設定された遊技媒体単価の端数の有無により、前記貸出単位金額として設定可能であるか否かを判定する端数判定ステップと、
前記端数判定ステップの処理により設定可能であると判定された貸出単位金額のいずれかを選択することにより、前記貸出単位金額を設定する貸出単位金額設定ステップと、
前記貸出単位金額設定ステップの処理により設定された貸出単位金額の情報と、前記遊技媒体単価設定ステップの処理により設定された遊技媒体単価の情報とを、前記複数の台間機に送信する送信ステップと
を含む処理を実行させるプログラム。
【請求項7】
複数の遊技台毎に設けられた、遊技媒体を貸し出す複数の台間機と、前記複数の台間機を管理する情報処理装置とからなる情報処理システムにおいて、
前記情報処理装置は、
前記遊技媒体の有価価値単価を遊技媒体単価として設定する遊技媒体単価設定手段と、
前記遊技媒体単価に基づいて、予め設定される、貸し出される前記遊技媒体の貸出単位金額における、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の端数の有無により、前記貸出単位金額として設定可能であるか否かを判定する端数判定手段と、
前記端数判定手段により設定可能であると判定された貸出単位金額のいずれかを選択することにより、前記貸出単位金額を設定する貸出単位金額設定手段と、
前記貸出単位金額設定手段により設定された貸出単位金額の情報と、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の情報とを、前記複数の台間機に送信する送信手段と
を含み、
前記複数の台間機は、
前記送信手段により送信されてくる、前記貸出単位金額設定手段により設定された貸出単位金額の情報と、前記遊技媒体単価設定手段により設定された遊技媒体単価の情報とを受信する受信手段と、
前記有価価値媒体を受け付ける有価価値媒体受付手段と、
前記有価価値媒体受付手段により受け付けられた有価価値媒体に対して、前記遊技媒体単価で前記貸出単位金額に相当する貸出個数の遊技媒体を払い出す払出手段と
を含む情報処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−279609(P2010−279609A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−136321(P2009−136321)
【出願日】平成21年6月5日(2009.6.5)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【出願人】(501468770)株式会社ジョイコシステムズ (66)
【Fターム(参考)】