説明

情報処理装置および方法、並びにプログラム

【課題】ICカードの、光ディスクドライブ部への誤挿入を抑制する。
【解決手段】テレビジョン受像機1のカード検出部71は、所定のカードを検出する。引き込み部62は、メディアを引き込む。制御部22は、カード検出部71の検出結果に基づいて、引き込み部62を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、誤挿入を抑制するようにした情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル放送信号を受信するテレビジョン受像機などでは、映像信号のスクランブルを解除するためにIC(Integrated Circuit)カードが挿入される。ICカードには、有料放送などの契約情報が含まれるため、複数のテレビジョン受像機を有するユーザは、ICカードを差し替えて使用する。
【0003】
このように、ユーザがテレビジョン受像機によりデジタル放送を視聴するためには、ICカードが必要である。例えば、ICカードの挿入が検出され、電源がオンにされる技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、ICカードが抜かれた場合、アンテナへの電源供給が停止されて、節電する技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−251009号公報
【特許文献2】特開2001−268534号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、テレビジョン受像機には、光ディスクの読み書きを行う光ディスクドライブが搭載されたものがある。スロットイン機構の光ディスクドライブでは、ユーザにより光ディスクが挿入口に挿入されると、光ディスクが自動的に引き込まれる。
【0007】
このような、スロットイン機構の光ディスクドライブは、光ディスクと形状が異なっていても、挿入口に挿入可能な物体が挿入されると、引き込み動作を実行する。
【0008】
ICカードは、光ディスクと同程度の厚みを有しており、光ディスクより小さいため、光ディスクドライブの挿入口に誤って挿入されると、そのまま誤って引き込まれてしまうおそれがある。
【0009】
光ディスクドライブに一旦引き込まれてしまうと、ICカードは、光ディスクと形状が異なるため、光ディスクを排出する動作が実行されても光ディスクドライブから排出されないことがある。このような場合、テレビジョン受像機の本体を分解して取り出さなければならない。
【0010】
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、誤挿入を抑制できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本技術の一側面の情報処理装置は、所定のカードを検出するカード検出部と、メディアを引き込む引き込み部と、前記カード検出部の検出結果に基づいて、前記引き込み部を制御する制御部とを備える。
【0012】
前記制御部は、前記カード検出部により前記所定のカードが検出された場合、前記引き込み部の動作を許容し、前記カード検出部により前記所定のカードが検出されない場合、前記引き込み部の動作を禁止することができる。
【0013】
前記制御部は、前記カード検出部により前記所定のカードが検出された場合、前記引き込み部への電源供給を許容し、前記カード検出部により前記所定のカードが検出されない場合、前記引き込み部への電源供給を禁止することができる。
【0014】
前記引き込み部への電源供給を制御する強制電源制御部をさらに備え、前記制御部は、前記強制電源制御部により電源供給が指示された場合、前記カード検出部の検出結果に拘らず、前記引き込み部への電源供給を許容することができる。
【0015】
前記メディアを検出するメディア検出部をさらに備え、前記制御部は、前記カード検出部により前記所定のカードが検出されておらず、かつ、前記メディア検出部により前記メディアが検出された場合、前記引き込み部に前記メディアを排出させることができる。
【0016】
前記引き込み部は、前記メディアを排出する動作の開始後、所定時間が経過した場合、前記メディアを引き込むことができる。
【0017】
前記カード検出部により前記所定のカードが検出されなかった場合、警告情報を出力する出力部をさらに備えることができる。
【0018】
前記引き込み部に前記メディアの引き込みを指示する強制挿入制御部をさらに備え、前記制御部は、前記強制挿入制御部により引き込みが指示された場合、前記カード検出部の検出結果に拘らず、前記メディアを引き込むように前記引き込み部を制御することができる。
【0019】
前記引き込み部の挿入口に設置された蓋を制御する蓋制御部をさらに備え、前記蓋制御部は、前記カード検出部により前記所定のカードが検出された場合、前記蓋を開放し、前記カード検出部により前記所定のカードが検出されていない場合、前記蓋を閉鎖することができる。
【0020】
前記蓋制御部に前記蓋の開放を指示する強制開放制御部をさらに備え、前記蓋制御部は、前記強制開放制御部により前記蓋の開放が指示された場合、前記カード検出部による検出結果に拘らず、前記蓋を開放することができる。
【0021】
本技術の一側面の情報処理方法は、所定のカードを検出するカード検出ステップと、メディアを引き込む引き込みステップと、前記カード検出ステップの処理の検出結果に基づいて、前記引き込みステップの処理を制御する制御ステップとを含む。
【0022】
本技術の一側面のプログラムは、コンピュータに、所定のカードを検出するカード検出ステップと、メディアを引き込む引き込みステップと、前記カード検出ステップの処理の検出結果に基づいて、前記引き込みステップの処理を制御する制御ステップとを実行させる。
【0023】
本技術の一側面においては、所定のカードが検出され、その検出結果に基づいて、メディアの引き込みが制御される。
【発明の効果】
【0024】
本技術の側面によれば、誤挿入を抑制することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】テレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。
【図2】CPUの機能的構成例を示すブロック図である。
【図3】放送信号制御部の構成を示すブロック図である。
【図4】電源制御処理を説明するフローチャートである。
【図5】テレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。
【図6】電源制御処理を説明するフローチャートである。
【図7】テレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。
【図8】挿入制御処理を説明するフローチャートである。
【図9】引き込み防止処理を説明するフローチャートである。
【図10】引き込み防止処理を説明するフローチャートである。
【図11】引き込み防止処理を説明するフローチャートである。
【図12】テレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。
【図13】CPUの機能的構成例を示すブロック図である。
【図14】蓋制御処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
<1>第1の実施の形態
1.テレビジョン受像機の構成
2.電源制御処理1
3.テレビジョン受像機の構成
4.電源制御処理2
<2>第2の実施の形態
5.テレビジョン受像機の構成
6.挿入制御処理
7.引き込み防止処理1
8.引き込み防止処理2
9.引き込み防止処理3
<3>第3の実施の形態
10.テレビジョン受像機の構成
11.蓋制御処理
12.その他
【0027】
<第1の実施の形態>
【0028】
[テレビジョン受像機の構成]
【0029】
図1は、第1の実施の形態としてのテレビジョン受像機1の構成を示すブロック図である。
【0030】
図1の情報処理装置としてのテレビジョン受像機1は、光ディスクドライブ21、CPU(Central Processing Unit)22、カードスロット23、放送信号制御部24、入力部25、出力部26、および記憶部27から構成される。
【0031】
光ディスクドライブ21は、挿入された光ディスク11を駆動させ、読み書きを実行する。光ディスクドライブ21は、メディア検出部61、スロットローディング部62、および電源部63から構成される。
【0032】
なお光ディスクドライブ21の各ブロックは、必要に応じて相互に信号、データを授受することが可能とされている。
【0033】
メディア検出部61は、光ディスク11を含むメディアの光ディスクドライブ21の挿入口、すなわちスロットへの挿入開始、およびメディアの光ディスクドライブ21への挿入完了を検出する。
【0034】
メディア検出部61は、例えば、メカニカルスイッチ等により構成されており、光ディスクドライブ21の電源がオフの場合でも、メディアを検出し、テレビジョン受像機1全体の電源がオフされている状態でも待機機能を有するCPU(例えばCPU22)に通知する。
【0035】
引き込み部としてのスロットローディング部62は、メディア検出部61によりメディアが検出された場合、またはCPU22により制御された場合、メディアを引き込む。電源部63は、光ディスクドライブ61の電源供給を制御する。
【0036】
CPU22は、プログラムに従って各種の動作を制御する。図2を参照して、CPU22の機能的な構成について説明する。
【0037】
図2は、CPU22の機能的な構成例を示すブロック図である。CPU22は、取得部81、判定部82、光ディスクドライブ制御部83、および出力部84の機能ブロックを有している。
【0038】
なおCPU22の各ブロックは、必要に応じて相互に信号、データを授受することが可能とされている。また、CPU22の各ブロックは、1つのCPU内に限らず、複数のCPU内に別々に配置され、複数のCPUが協調して各ブロックを用いた処理を実行することもできる。
【0039】
取得部81は、各種の情報を取得する。判定部82は、各種の判定処理を実行する。光ディスクドライブ制御部83は、光ディスクドライブ21を制御する。出力部84は、各種の情報を出力する。
【0040】
図1に戻り、カードスロット23は、挿入されたICカード12の情報を取得し、CPU22に出力する。ICカード12には、ユーザがテレビジョン受像機1により放送を視聴するのに必要な識別番号、受信条件等のユーザを特定する情報が記憶されている。
【0041】
カードスロット23は、カード検出部71を有している。カード検出部71は、ICカード12のカードスロット23への挿入完了を検出する。カードスロット23は、カード検出部71によりICカード12の挿入完了が検出された場合、ICカード12の情報を読み出し、CPU22に出力する。
【0042】
放送信号制御部24は、アンテナ13などを介して取得された信号を出力部26、記憶部27に出力する。図3を参照して、放送信号制御部24の詳細について説明する。
【0043】
図3は、放送信号制御部24の構成例を示すブロック図である。
【0044】
図3の放送信号制御部24は、取得部121、チューナ122、復調部123、信号処理部124、および出力部125から構成される。
【0045】
取得部121は、CPU22を介してカードスロット23から、挿入されたICカード12の情報を取得する。
【0046】
チューナ122は、地上デジタル放送、衛星デジタル放送、CATV(Cable Television)網、インターネットなどの伝送路を介して伝送された放送信号を受信し、復調部123に出力する。
【0047】
復調部123は、チューナ122から供給された信号に対して、復調処理、誤り訂正処理を含む伝送路復号処理を実行し、伝送路復号処理により出力されたデータを信号処理部124に出力する。
【0048】
信号処理部124は、取得部121によりICカード12の情報が取得された場合、復調部123から供給されたデータに対して、伸張処理、デスクランブル処理などの信号処理を実行し、信号処理により出力されたデータを出力部125に出力する。
【0049】
出力部125は、信号処理部124から供給されたデータに対して、D/A変換などの処理を実行し、出力部26および記憶部27の少なくとも一方に出力する。
【0050】
図1に戻り、入力部25は、リモートコントローラ、キーボード、マウス、ボタンなどのユーザインタフェースにより構成され、所定の情報を入力するときユーザにより操作される。
【0051】
出力部26は、例えば、画像や音楽を出力するディスプレイ、スピーカなどにより構成される。記憶部27は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどにより構成される。
【0052】
[電源制御処理1]
【0053】
次に図4を参照して、電源制御処理1について説明する。
【0054】
図4は、テレビジョン受像機1の電源制御処理1を説明するフローチャートである。図4の電源制御処理1は、光ディスクドライブ21が光ディスク11の挿入を待機している場合に開始される。
【0055】
ステップS1において、光ディスクドライブ21のメディア検出部61は、メディアが検出されたかを判定する。例えば、光ディスク11を含むメディアの挿入が開始されたかが判定される。
【0056】
ステップS1において、まだメディアが検出されていないと判定された場合、処理はステップS1に戻り、ステップS1の処理が繰り返される。
【0057】
一方、ステップS1において、メディアが検出されたと判定された場合、すなわちメディアの挿入が開始された場合、処理はステップS2に進む。
【0058】
ステップS2において、カードスロット23のカード検出部71は、ICカード12が検出できたかを判定する。すなわち、ICカード12の挿入が完了したかが判定される。
【0059】
なお、ICカード12の挿入が完了した後にカードスロット23により出力されるICカード12の情報が、CPU22の取得部81および放送信号制御部24の取得部121の少なくとも一方により取得されたかを判定することで、ICカード12の検出を実行することもできる。
【0060】
また、カードスロット23のカード検出部71のICカード12の検出結果と、CPU22の取得部81および放送信号制御部24の取得部121の少なくとも一方のICカード12の検出結果を用いて、ICカード12の検出を実行することもできる。
【0061】
上述したICカード12の検出方法は、本技術における他の実施の形態(例えば、後述する図8のステップS63、図14のステップS142)においても同様に適用することができる。
【0062】
ステップS2において、まだICカード12が検出できていないと判定された場合、処理はステップS3に進む。
【0063】
なお、ICカード12が検出できていない場合、放送信号制御部24の取得部121は、ICカード12の情報を取得することができない。従って、ユーザは、放送信号に基づく映像、および音声を視聴することができない。
【0064】
ステップS3において、CPU22の出力部84は、警告情報を出力する。警告情報は、例えば、異常を知らせるメッセージ、アイコン、警告音などであり、出力部26により出力される。
【0065】
この実施の形態では、ICカード12が装着されていない場合には、原則として、光ディスクドライブ21の電源がオフであり、スロットローディング部62によりメディアを引き込むことができない。
【0066】
しかし、ステップS1の処理でメディア検出部61によりメディアが検出されたので、光ディスクドライブ21の電源がオフであることを表すメッセージや、ICカード12のカードスロット23への挿入を促すメッセージ等が警告として出力される。
【0067】
また、テレビジョン受像機1にLED(Light Emitting Diode)、LCD(Light Emitting Diode)、FLD(Fluorescent Display)などの警告用の表示装置を設置し、設置された表示装置により警告メッセージを表示させたり、点灯、または点滅により警告したりすることもできる。
【0068】
ステップS4において、CPU22の判定部82は、光ディスクドライブ21の電源がオンされているかを判定する。
【0069】
ステップS4において、光ディスクドライブ21の電源がオンされていないと判定された場合、すなわち、光ディスクドライブ21の電源がオフの場合、処理はステップS1に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0070】
一方、ステップS4において、光ディスクドライブ21の電源がオンされていると判定された場合、ステップS5において、光ディスクドライブ制御部83は、光ディスクドライブ21の電源をオフにする。
【0071】
すなわち、光ディスクドライブ21の電源部63が制御され、光ディスクドライブ21への電源供給が禁止される。このように、カードスロット23のカード検出部71によりICカード12が検出できない場合、光ディスクドライブ21は使用不能とされる。つまりこの場合、後述するステップS8のメディアの引き込み動作が禁止される。
【0072】
ステップS5の処理の後、処理はステップS1に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0073】
一方、ICカード12がカードスロット23に挿入されている場合、ステップS2においてYESと判定される。この場合、放送信号制御部24の取得部121により、ICカード12の情報が取得される。
【0074】
チューナ122は、放送信号を取得する。復調部123は、チューナ122により取得された放送信号を復調する。信号処理部124は、復調部123により復調された放送信号に対して、取得部121により取得されたICカード12の情報に基づいた所定の信号処理を実行する。
【0075】
信号処理部124により信号処理された放送信号は、出力部125により出力部26に出力される。これにより、ユーザは出力部26により出力された放送信号に基づく映像および音声を視聴することができる。
【0076】
ステップS2において、ICカード12が検出できたと判定された場合、ステップS6において、CPU22の判定部82は、光ディスクドライブ21の電源がオンされているかを判定する。
【0077】
ステップS6において、光ディスクドライブ21の電源がオンされていないと判定された場合、すなわち、光ディスクドライブ21の電源がオフの場合、ステップS7において、CPU22の光ディスクドライブ制御部83は、光ディスクドライブ21の電源をオンにする。
【0078】
すなわち、光ディスクドライブ21の電源部63が制御され、光ディスクドライブ21に電源供給が許容され、光ディスクドライブ21は使用可能な状態とされる。
【0079】
一方、ステップS6において、光ディスクドライブ21の電源がオンされていると判定された場合、ステップS7の処理はスキップされ、処理はステップS8に進む。
【0080】
ステップS8において、光ディスクドライブ21のスロットローディング部62は、メディアの引き込みを開始する。すなわち、メディア検出部61により検出されたメディアが引き込まれる。つまり、メディアの引き込み動作が許容される。
【0081】
例えば、CPU22の光ディスクドライブ制御部83から光ディスクドライブ21のスロットローディング部62に引き込みコマンドが出力され、メディア検出部61により検出されたメディアが光ディスクドライブ21の内部に引き込まれる。
【0082】
ステップS8により、メディア(例えば光ディスク11)の引き込み動作が許容された場合、以後、光ディスク11に対する情報の読み書きが実行される。
【0083】
ステップS8の処理の後、電源制御処理1は終了する。
【0084】
このように、ICカード12が、カードスロット23のカード検出部71により検出されていない場合、ICカード12が光ディスクドライブ21のスロットに誤って挿入されるおそれがある。
【0085】
そこで、ICカード12がカードスロット23に挿入されていない場合には、スロットローディング部62の電源をオフにすることで、その動作を禁止する。これにより、ICカード12が誤って光ディスクドライブ21に挿入されることを防止することができる。
【0086】
しかし、図4の電源制御処理1では、ユーザがICカード12をカードスロット23に装着していない場合、常に光ディスク11の読み書きをすることができない。
【0087】
図5と図6を参照して、ユーザがICカード12をカードスロット23に装着していなくても、光ディスク11の読み書きを可能にする実施の形態について説明する。
【0088】
[テレビジョン受像機の構成]
【0089】
図5は、テレビジョン受像機201の構成を示すブロック図である。
【0090】
図5の情報処理装置としてのテレビジョン受像機201のうち、図1のテレビジョン受像機1と対応する要素には同じ符号が付されている。
【0091】
すなわち、テレビジョン受像機201は、強制電源制御部221を有する点がテレビジョン受像機1と異なり、他の構成はテレビジョン受像機1と同様である。
【0092】
強制電源制御部221は、強制電源スイッチ241を有している。強制電源制御部221は、入力部25を介してユーザにより操作された強制電源スイッチ241の状態をCPU22に出力することで、光ディスクドライブ21(少なくともスロットローディング部62)への電源供給を制御する。
【0093】
強制電源スイッチ241は、オンとオフが切替るスイッチ、オンに切替えられた後、一定時間経過後にオフに切替るスイッチ、または操作中だけオンになるスイッチなどとすることができる。
【0094】
強制電源スイッチ241は、例えば、トグルスイッチ、ボタンスイッチなどにより構成される。また、強制電源スイッチ241は、リモートコントローラなどによるボタン操作、およびGUI(Graphical User Interface)の操作により切替えることもできる。
【0095】
さらに、強制電源スイッチ241は、専用のスイッチ、ボタンなどにより切替えてもよいし、既存のスイッチ、ボタンなどにより切替えてもよい。
【0096】
[電源制御処理2]
【0097】
次に図6を参照して、電源制御処理2について説明する。
【0098】
図6は、テレビジョン受像機201の電源制御処理2を説明するフローチャートである。図6においてステップS21,S23乃至S29の処理は、図4のステップS1乃至S8の処理に対応する処理である。したがって、これらの処理は繰り返しになるので簡単に説明する。
【0099】
図6の電源制御処理2は、光ディスクドライブ21が光ディスク11の挿入を待機している場合に開始される。
【0100】
ステップS21において、光ディスクドライブ21のメディア検出部61は、メディアが検出されたかを判定する。ステップS21において、まだメディアが検出されていないと判定された場合、処理はステップS21に戻り、ステップS21の処理が繰り返される。
【0101】
一方、ステップS21において、メディアが検出されたと判定された場合、すなわちメディアの挿入が開始された場合、処理はステップS22に進む。
【0102】
ステップS22において、CPU22の判定部82は、強制電源スイッチ241がオンされているかを判定する。すなわち、強制電源制御部221から強制電源スイッチ241のオンが出力され、取得部81により取得されたかが判定される。
【0103】
ステップS22において、強制電源スイッチ241がオンされていないと判定された場合、すなわち、強制電源スイッチ241がオフの場合、処理はステップS23に進む。この場合、以下、図4のステップS2乃至S8と同様の処理が実行される。
【0104】
すなわち、ステップS23において、カードスロット23のカード検出部71は、ICカード12が検出できたかを判定する。ステップS23において、まだICカード12が検出できていないと判定された場合、処理はステップS24に進む。
【0105】
ステップS24において、CPU22の出力部84は、警告情報を出力する。
【0106】
ステップS25において、CPU22の判定部82は、光ディスクドライブ21の電源がオンされているかを判定する。
【0107】
ステップS25において、光ディスクドライブ21の電源がオンされていないと判定された場合、処理はステップS21に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0108】
一方、ステップS25において、光ディスクドライブ21の電源がオンされていると判定された場合、ステップS26において、CPU22の光ディスクドライブ制御部83は、光ディスクドライブ21の電源をオフにする。
【0109】
ステップS26の処理の後、処理はステップS21に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0110】
ユーザはICカード12をカードスロット23に装着していない状態において光ディスクドライブ21を使用する場合、強制電源スイッチ241をオンさせる。この場合、ステップS21において、強制電源スイッチ241がオンされていると判定される。
【0111】
ステップS22において、強制電源スイッチ241がオンされていると判定された場合、およびステップS23において、ICカード12が挿入されていると判定された場合、処理はステップS27に進む。
【0112】
ステップS27において、CPU22の判定部82は、光ディスクドライブ21の電源がオンされているかを判定する。
【0113】
ステップS27において、光ディスクドライブ21の電源がオンされていないと判定された場合、ステップS28において、CPU22の光ディスクドライブ制御部83は、光ディスクドライブ21の電源をオンにする。
【0114】
一方、ステップS27において、光ディスクドライブ21の電源がオンされていると判定された場合、ステップS28の処理はスキップされ、処理はステップS29に進む。
【0115】
ステップS29において、光ディスクドライブ21のスロットローディング部62は、メディアの引き込みを開始する。ステップS29の処理の後、電源制御処理2は終了する。
【0116】
このように、テレビジョン受像機201は、ICカード12がカードスロット23のカード検出部71により検出されていない場合でも、ユーザの強制電源スイッチ241の操作により光ディスクドライブ21への電源供給を許容し、光ディスクドライブ21を使用することができる。
【0117】
<第2の実施の形態>
【0118】
[テレビジョン受像機の構成]
【0119】
図7は、第2の実施の形態におけるテレビジョン受像機301の構成を示すブロック図である。
【0120】
図7の情報処理装置としてのテレビジョン受像機301のうち、図1のテレビジョン受像機1と対応する要素には同じ符号が付されている。
【0121】
すなわち、テレビジョン受像機301は、強制挿入制御部323を有する点と、電源部63が省略されている点(光ディスクドライブ321を有する点)がテレビジョン受像機1と異なり、他の構成はテレビジョン受像機1と同様である。
【0122】
強制挿入制御部323は、強制挿入スイッチ341を有している。強制挿入制御部323は、入力部25を介してユーザに操作された強制挿入スイッチ341の状態をCPU22に出力する。
【0123】
強制挿入スイッチ341は、図5の強制電源スイッチ241と同様の構成であり、オンとオフが切替るスイッチ、オンに切替えられた後、一定時間経過後にオフに切替るスイッチ、または操作中だけオンになるスイッチなどとすることができる。
【0124】
強制挿入スイッチ341は、例えば、トグルスイッチ、ボタンスイッチなどにより構成される。また、強制挿入スイッチ341は、リモートコントローラなどによるボタン操作、およびGUIの操作により切替えることもできる。
【0125】
さらに、強制挿入スイッチ341は、専用のスイッチ、ボタンなどにより切替えてもよいし、既存のスイッチ、ボタンなどにより切替えてもよい。
【0126】
[挿入制御処理]
【0127】
次に、図8と図9を参照して、挿入制御処理について説明する。
【0128】
図8は、テレビジョン受像機301の挿入制御処理を説明するフローチャートである。図8の挿入制御処理は、光ディスクドライブ321が光ディスク11の挿入を待機している場合に開始される。
【0129】
ステップS61において、光ディスクドライブ321のメディア検出部61は、メディアが検出されたかを判定する。例えば、光ディスク11を含むメディアが検出されたかが判定される。
【0130】
なお、光ディスク11ではなく、ユーザが誤ってICカード12を光ディスクドライブ321に挿入した場合にも、メディアが検出されたと判定される。
【0131】
ステップS61において、まだメディアが検出されていないと判定された場合、処理はステップS61に戻り、ステップS61の処理が繰り返される。
【0132】
一方、ステップS61において、メディアが検出されたと判定された場合、ステップS62において、CPU22の判定部82は、強制挿入スイッチ341がオンされているかを判定する。
【0133】
すなわち、強制挿入制御部323から強制挿入スイッチ341のオンが出力され、取得部81により取得されたかが判定される。
【0134】
ステップS62において、強制挿入スイッチ341がオンされていないと判定された場合、すなわち、強制挿入スイッチ341がオフの場合、処理はステップS63に進む。
【0135】
ステップS63において、カードスロット23のカード検出部71は、ICカード12が検出できたかを判定する。すなわち、ICカード12の挿入が完了したかが判定される。
【0136】
ステップS63において、まだICカード12が検出できていないと判定された場合、ステップS64において、引き込み防止処理が実行される。図9を参照して、引き込み防止処理について説明する。
【0137】
[引き込み防止処理1]
【0138】
図9は、引き込み防止処理1を説明するフローチャートである。
【0139】
ステップS81において、光ディスクドライブ321のスロットローディング部62は、メディアの排出処理を開始する。すなわち、メディア検出部61により検出されたメディアが排出される。
【0140】
例えば、CPU22の光ディスクドライブ制御部83から光ディスクドライブ321のスロットローディング部62に排出コマンドが出力され、メディア検出部61により検出されたメディアが排出される。
【0141】
排出処理により実行される排出動作は、例えば、光ディスクドライブ321に挿入されるメディアを一定時間排出する動作、間欠的に排出する動作、または所定の挿入量までは引き込んだ後、排出する動作などとすることができる。
【0142】
ステップS82において、CPU22の出力部84は、警告情報を出力する。
【0143】
この実施の形態では、ICカード12が装着されていない場合には、原則として、光ディスク11を読み書きできないにも拘わらず、メディアが検出されたので、使用不可であることを表すメッセージが警告として出力される。
【0144】
ステップS82の処理の後、引き込み防止処理1は終了し、処理は図8のステップS65に進む。
【0145】
図8のステップS65において、光ディスクドライブ321のメディア検出部61は、メディアの挿入が完了したかを判定する。
【0146】
すなわち、意図に反する排出動作が実行され、警告が出力されたにも拘らず、ユーザにより誤操作が実行され(例えばICカード12が光ディスクドライブ321にスロットインされ)、光ディスクドライブ321にメディアが引き込まれたかが判定される。
【0147】
ステップS65において、メディアの挿入が完了しなかったと判定された場合、すなわち、ユーザが誤操作に気付きメディアの挿入を停止した場合、処理はステップS61に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0148】
一方、ステップS62において、強制挿入スイッチ341がオンされていると判定された場合、およびステップS63において、ICカード12が検出できたと判定された場合、処理はステップS66に進む。
【0149】
ステップS66において、光ディスクドライブ321のスロットローディング部62は、メディアの引き込みを開始する。すなわち、メディア検出部61により検出されたメディアが引き込まれる。つまり、メディアの引き込み動作が許容される。
【0150】
例えば、CPU22の光ディスクドライブ制御部83から光ディスクドライブ321のスロットローディング部62に引き込みを指示する引き込みコマンドが出力され、メディア検出部61により検出されたメディアが光ディスクドライブ321に引き込まれる。
【0151】
ステップS66の処理の後、およびステップS65において、メディアの挿入が完了したと判定された場合、挿入制御処理は終了する。
【0152】
このように、テレビジョン受像機301は、ICカード12がカードスロット23に挿入されていない場合、ユーザにより光ディスクドライブ321に挿入されるメディアを排出するとともに、警告をすることで、スロットローディング部62によるメディアの引き込み動作を禁止する。
【0153】
これにより、ICカード12が誤って光ディスクドライブ21に挿入されることを抑制することができる。
【0154】
[引き込み防止処理2]
【0155】
次に、図10を参照して、図8のステップS64の引き込み防止処理の他の例について説明する。図10においてステップS102,S103の処理は、図9のステップS81,S82の処理に対応する処理である。したがって、これらの処理は繰り返しになるので簡単に説明する。
【0156】
ステップS101において、CPU22の判定部82は、所定の時間が経過したかを判定する。すなわち、図8のステップS63の処理で、最初にNO(ICカード12が検出できていない)と判定されてから所定の時間が経過したかが判定される。
【0157】
具体的には、図8のステップS63で、最初にNOと判定されてから、ステップS64,S65,S61,S62,S63,S64,・・・の順番で処理が繰り返されている間、判定部82より時間がカウントされ、カウントされた時間が所定の値に達したかが判定される。
【0158】
ステップS101において、まだ所定の時間が経過していないと判定された場合、ステップS102において、光ディスクドライブ321のスロットローディング部62は、メディアの排出処理を開始する。すなわち、メディア検出部61により検出されたメディアが排出される。
【0159】
ステップS103において、CPU22の出力部84は、警告情報を出力する。ステップS103の処理の後、処理は図8のステップS65に進み、それ以降の処理が繰り返される。
【0160】
一方、ステップS101において、所定の時間が経過したと判定された場合、ステップS104において、光ディスクドライブ321のスロットローディング部62は、メディアの排出処理を停止する。
【0161】
スロットローディング部62により排出処理が長時間実行され続けると、スロットローディング部62が故障するおそれがある。従って、所定の時間が経過した後、排出処理を停止することで、光ディスクドライブ321の故障を防ぐことができる。
【0162】
ステップS104の処理の後、処理は図8のステップS65に進む。
【0163】
ステップS104の処理で排出処理が停止された場合、ユーザによりメディアが強制的に光ディスクドライブ321に押し込まれたとき、ステップS65の処理でYES(メディアの挿入が完了した)と判定され、図8の挿入制御処理は終了する。
【0164】
なお、例えば、メディアとして光ディスク11が強制的に押し込まれた場合、押し込まれた光ディスク11は読み書きできないようにしてもよい。
【0165】
[引き込み防止処理3]
【0166】
次に、図11を参照して、図8のステップS64の引き込み防止処理のさらに他の例について説明する。図11においてステップS121乃至S123の処理は、図10のステップS101乃至S103の処理に対応する処理である。したがって、これらの処理は繰り返しになるので簡単に説明する。
【0167】
ステップS121において、CPU22の判定部82は、所定の時間が経過したかを判定する。すなわち、図8のステップS63の処理で、最初にNOと判定されてから所定の時間が経過したかが判定される。
【0168】
ステップS121において、まだ所定の時間が経過していないと判定された場合、ステップS122において、光ディスクドライブ321のスロットローディング部62は、メディアの排出処理を開始する。
【0169】
ステップS123において、CPU22の出力部84は、警告情報を出力する。ステップS123の処理の後、処理は図8のステップS65に進み、それ以降の処理が繰り返される。
【0170】
一方、ステップS121において、所定の時間が経過したと判定された場合、ステップS124において、光ディスクドライブ321のスロットローディング部62は、メディアの引き込みを開始する。すなわち、図8のステップS61の処理でメディア検出部61により検出されたメディアが引き込まれる。
【0171】
スロットローディング部62により排出処理が長時間実行され続けると、スロットローディング部62が故障するおそれがある。従って、所定の時間が経過した後、メディアの引き込みを開始することで、光ディスクドライブ321の故障を防ぐことができる。
【0172】
ステップS124の処理の後、処理は図8のステップS65に進む。
【0173】
ステップS124の処理でメディアが引き込まれた場合、図8のステップS65の処理で、YES(メディアの挿入が完了した)と判定され、図8の挿入制御処理は終了する。
【0174】
このように、図8のステップS64の引き込み防止処理としては、図9乃至図11を参照して説明した引き込み防止処理1乃至3のいずれかの処理を採用することができる。
【0175】
<第3の実施の形態>
【0176】
[テレビジョン受像機の構成]
【0177】
図12は、第3の実施の形態におけるテレビジョン受像機401の構成を示すブロック図である。
【0178】
図12の情報処理装置としてのテレビジョン受像機401のうち、図7のテレビジョン受像機301と対応する要素には同じ符号が付されている。
【0179】
すなわち、テレビジョン受像機401は、CPU421、アクチュエータ422、蓋423、強制開放制御部424を有する点がテレビジョン受像機301と異なり、他の構成はテレビジョン受像機301と同様である。
【0180】
CPU421は、プログラムに従って各種の動作を制御する。図13を参照して、CPU421の機能的な構成について説明する。
【0181】
図13は、CPU421の機能的な構成例を示すブロック図である。図13のCPU421のうち、図2のCPU22と対応する要素には同じ符号が付されている。
【0182】
すなわち、CPU421は、アクチュエータ制御部481を有する点がCPU22と異なり、他の構成はCPU22と同様である。アクチュエータ制御部481は、アクチュエータ422を制御する。
【0183】
図12のアクチュエータ422は、CPU421の制御(すなわち、アクチュエータ制御部481の制御)により、光ディスクドライブ321の挿入口に設置された蓋423を開閉させる。
【0184】
強制開放制御部424は、強制開放スイッチ441を有している。強制開放制御部424は、入力部25を介してユーザにより操作された強制開放スイッチ441の状態をCPU421に出力する。
【0185】
強制開放スイッチ441は、図5の強制電源スイッチ241、図7の強制挿入スイッチ341と同様の構成であり、オンとオフが切替るスイッチ、オンに切替えられた後、一定時間経過後にオフに切替るスイッチ、または操作中だけオンになるスイッチなどとすることができる。
【0186】
強制開放スイッチ441は、例えば、トグルスイッチ、ボタンスイッチなどにより構成される。また、強制開放スイッチ441は、リモートコントローラなどによるボタン操作、およびGUIの操作により切替えることもできる。
【0187】
さらに、強制開放スイッチ441は、専用のスイッチ、ボタンなどにより切替えてもよいし、既存のスイッチ、ボタンなどにより切替えてもよい。
【0188】
[蓋制御処理]
【0189】
図14を参照して、蓋制御処理について説明する。
【0190】
図14は、テレビジョン受像機401の蓋制御処理を説明するフローチャートである。図14の蓋制御処理は、光ディスクドライブ321が光ディスク11の挿入を待機している場合に開始される。
【0191】
ステップS141において、CPU421の判定部82は、強制開放スイッチ441がオンされているかを判定する。すなわち、強制開放制御部424から強制開放スイッチ441のオンが出力され、取得部81により取得されたかが判定される。
【0192】
ステップS141において、強制開放スイッチ441がオンされていないと判定された場合、すなわち、強制開放スイッチ441がオフの場合、処理はステップS142に進む。
【0193】
ステップS142において、カードスロット23のカード検出部71は、ICカード12が検出できたかを判定する。すなわち、ICカード12の挿入が完了したかが判定される。
【0194】
ステップS142において、ICカード12が検出できていないと判定された場合、ステップS143において、CPU421の出力部84は、警告情報を出力する。例えば「ICカードが挿入されていません。」といったメッセージが表示される。
【0195】
ステップS144において、CPU421の判定部82は、蓋423が閉じているかを判定する。すなわち、アクチュエータ422の駆動により、蓋423が閉じているかが判定される。
【0196】
ステップS144において、蓋423が閉じていると判定された場合、処理はステップS141に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0197】
一方、ステップS144において、蓋423が閉じていないと判定された場合、すなわち、蓋423が開いている場合、ステップS145において、CPU421のアクチュエータ制御部481は、アクチュエータ422に蓋閉鎖コマンドを出力する。
【0198】
すなわち、蓋閉鎖コマンドが入力されると、アクチュエータ422は、蓋423を閉じるように駆動する。これにより、メディアの引き込み動作が禁止される。ステップS145の処理の後、処理はステップS141に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0199】
ICカード12をカードスロット23に装着しない状態で光ディスクドライブ321を使用する場合、ユーザは強制開放スイッチ441をオンさせる。
【0200】
この場合、ステップS141において、強制開放スイッチがオンされていると判定される。蓋423の開放が指示された場合、およびステップS142において、ICカード12が挿入されていると判定された場合、処理はステップS146に進む。
【0201】
ステップS146において、CPU421の判定部82は、蓋423が開いているかを判定する。すなわち、アクチュエータ422により、蓋423が開放されているかが判定される。
【0202】
ステップS146において、蓋が開いていないと判定された場合、すなわち、蓋423が閉じている場合、ステップS147において、CPU421のアクチュエータ制御部481は、アクチュエータ422に蓋開放コマンドを出力する。
【0203】
すなわち、蓋の開放を指示する蓋開放コマンドが入力されると、アクチュエータ422は、蓋423を開けるように駆動する。
【0204】
一方、ステップS146において、蓋423が開いていると判定された場合、ステップS147の処理はスキップされ、処理はステップS148に進む。
【0205】
ステップS148において、光ディスクドライブ321のメディア検出部61は、メディアが検出されたかを判定する。例えば、光ディスク11を含むメディアが検出されたかが判定される。
【0206】
ステップS148において、まだメディアが検出されていないと判定された場合、処理はステップS141に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0207】
一方、ステップS148において、メディアが検出されたと判定された場合、ステップS149において、光ディスクドライブ321のスロットローディング部62は、メディアの引き込みを開始する。
【0208】
すなわち、メディア検出部61により検出されたメディアが光ディスクドライブ321の内部に引き込まれる。つまり、メディアの引き込み動作が許容される。
【0209】
ステップS149の処理の後、蓋制御処理は終了する。
【0210】
このように、テレビジョン受像機401は、ICカード12がカードスロット23に挿入されていない場合、光ディスクドライブ321の挿入口を蓋423により塞ぐことにより、スロットローディング部62の動作を禁止する。
【0211】
これにより、ICカード12が誤って光ディスクドライブ21に挿入されることを抑制することができる。
【0212】
[その他]
【0213】
本技術の実施の形態は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、本技術の実施の形態は、一部の機能を他の装置が有していても良い。
【0214】
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)所定のカードを検出するカード検出部と、メディアを引き込む引き込み部と、前記カード検出部の検出結果に基づいて、前記引き込み部を制御する制御部とを備える情報処理装置。
(2)前記制御部は、前記カード検出部により前記所定のカードが検出された場合、前記引き込み部の動作を許容し、前記カード検出部により前記所定のカードが検出されない場合、前記引き込み部の動作を禁止する前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)前記制御部は、前記カード検出部により前記所定のカードが検出された場合、前記引き込み部への電源供給を許容し、前記カード検出部により前記所定のカードが検出されない場合、前記引き込み部への電源供給を禁止する前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)前記引き込み部への電源供給を制御する強制電源制御部をさらに備え、前記制御部は、前記強制電源制御部により電源供給が指示された場合、前記カード検出部の検出結果に拘らず、前記引き込み部への電源供給を許容する前記(1)から(3)のいずれかに記載の情報処理装置。
(5)前記メディアを検出するメディア検出部をさらに備え、前記制御部は、前記カード検出部により前記所定のカードが検出されておらず、かつ、前記メディア検出部により前記メディアが検出された場合、前記引き込み部に前記メディアを排出させる前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(6)前記引き込み部は、前記メディアを排出する動作の開始後、所定時間が経過した場合、前記メディアを引き込む前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)前記カード検出部により前記所定のカードが検出されなかった場合、警告情報を出力する出力部をさらに備える前記(1)から(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(8)前記引き込み部に前記メディアの引き込みを指示する強制挿入制御部をさらに備え、前記制御部は、前記強制挿入制御部により引き込みが指示された場合、前記カード検出部の検出結果に拘らず、前記メディアを引き込むように前記引き込み部を制御する前記(1)、(5)から(7)のいずれかに記載の情報処理装置。
(9)前記引き込み部の挿入口に設置された蓋を制御する蓋制御部をさらに備え、前記蓋制御部は、前記カード検出部により前記所定のカードが検出された場合、前記蓋を開放し、前記カード検出部により前記所定のカードが検出されていない場合、前記蓋を閉鎖する前記(1)から(8)のいずれかに記載の情報処理装置。
(10)前記蓋制御部に前記蓋の開放を指示する強制開放制御部をさらに備え、前記蓋制御部は、前記強制開放制御部により前記蓋の開放が指示された場合、前記カード検出部による検出結果に拘らず、前記蓋を開放する前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)所定のカードを検出するカード検出ステップと、メディアを引き込む引き込みステップと、前記カード検出ステップの処理の検出結果に基づいて、前記引き込みステップの処理を制御する制御ステップとを含む情報処理方法。
(12)コンピュータに、所定のカードを検出するカード検出ステップと、メディアを引き込む引き込みステップと、前記カード検出ステップの処理の検出結果に基づいて、前記引き込みステップの処理を制御する制御ステップとを実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0215】
1 テレビジョン受像機, 61 メディア検出部, 62 スロットローディング部, 71 カード検出部71, 83 光ディスクドライブ制御部, 84 出力部, 201 テレビジョン受像機, 221 強制電源制御部, 301 テレビジョン受像機, 323 強制挿入制御部, 401 テレビジョン受像機, 422 アクチュエータ, 423 蓋, 424 強制開放制御部, 481 アクチュエータ制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のカードを検出するカード検出部と、
メディアを引き込む引き込み部と、
前記カード検出部の検出結果に基づいて、前記引き込み部を制御する制御部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記カード検出部により前記所定のカードが検出された場合、前記引き込み部の動作を許容し、前記カード検出部により前記所定のカードが検出されない場合、前記引き込み部の動作を禁止する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記カード検出部により前記所定のカードが検出された場合、前記引き込み部への電源供給を許容し、前記カード検出部により前記所定のカードが検出されない場合、前記引き込み部への電源供給を禁止する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記引き込み部への電源供給を制御する強制電源制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記強制電源制御部により電源供給が指示された場合、前記カード検出部の検出結果に拘らず、前記引き込み部への電源供給を許容する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記メディアを検出するメディア検出部をさらに備え、
前記制御部は、前記カード検出部により前記所定のカードが検出されておらず、かつ、前記メディア検出部により前記メディアが検出された場合、前記引き込み部に前記メディアを排出させる
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記引き込み部は、前記メディアを排出する動作の開始後、所定時間が経過した場合、前記メディアを引き込む
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記カード検出部により前記所定のカードが検出されなかった場合、警告情報を出力する出力部をさらに備える
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記引き込み部に前記メディアの引き込みを指示する強制挿入制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記強制挿入制御部により引き込みが指示された場合、前記カード検出部の検出結果に拘らず、前記メディアを引き込むように前記引き込み部を制御する
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記引き込み部の挿入口に設置された蓋を制御する蓋制御部をさらに備え、
前記蓋制御部は、前記カード検出部により前記所定のカードが検出された場合、前記蓋を開放し、前記カード検出部により前記所定のカードが検出されていない場合、前記蓋を閉鎖する
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記蓋制御部に前記蓋の開放を指示する強制開放制御部をさらに備え、
前記蓋制御部は、前記強制開放制御部により前記蓋の開放が指示された場合、前記カード検出部による検出結果に拘らず、前記蓋を開放する
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
所定のカードを検出するカード検出ステップと、
メディアを引き込む引き込みステップと、
前記カード検出ステップの処理の検出結果に基づいて、前記引き込みステップの処理を制御する制御ステップと
を含む情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータに、
所定のカードを検出するカード検出ステップと、
メディアを引き込む引き込みステップと、
前記カード検出ステップの処理の検出結果に基づいて、前記引き込みステップの処理を制御する制御ステップと
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−12268(P2013−12268A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−143792(P2011−143792)
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】