説明

情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム

【課題】SIMカードの活線挿抜を防止できるようにした情報処理装置を提供する。
【解決手段】取出し部201は、格納部材を格納するSIMトレイ21を取出し、取出し検出部72は、前記取出し部201によりSIMトレイ21が取出される前に、SIMトレイ21の取出し開始の動作を検出する。さらに前記格納部材への電源供給を制御する電源制御部を備え、前記電源制御部は前記取出し検出部72により前記SIMトレイ21の取出し開始の動作が検出された場合、前記格納部材への電源供給を停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、SIMカードの活線挿抜を防止するようにした情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機等には、電話番号を特定するため固有の情報を記録したSIM(Subscriber Identity Module)カードが装着されている。
【0003】
ユーザはSIMカードを挿抜することで、複数の携帯電話機で電話番号を共有したり、1つの携帯電話機で複数の電話番号を切替えて使用したりすることができる。
【0004】
携帯電話機に対してSIMカードを挿抜する場合、挿抜する前にSIMカードの電源供給を停止する必要がある。そのため多くの携帯電話機は、電池を取り外してからSIMカードを挿抜する構成になっている。
【0005】
図1は、従来の携帯電話機501の例を示す図である。図1Aには、携帯電話機501と電池521が示されている。携帯電話機501の電池521の下側には、SIMカードが接続されるSIMコネクタが配置される。
【0006】
例えば、図1Bに示されるように、携帯電話機501−1の電池521の下側に、SIMコネクタ522−1の挿入口522−1Aが配置される。ユーザは、SIMカードを挿入口522−1AからSIMコネクタ522−1に差し込み、携帯電話機501−1を使用する。
【0007】
また、図1Cに示す例では、携帯電話機501−2の電池521の下側に、SIMコネクタ522−2が配置されている。ユーザは、SIMカードをSIMコネクタ522−2の上からはめ込み、携帯電話機501−2を使用する。
【0008】
しかし、電池521を取り外してSIMカードが挿抜される携帯電話機501では、頻繁にSIMカードを挿抜する場合、ユーザが挿抜する度に電池521を取り外す必要があり、不便であった。
【0009】
電池を取り外さずにSIMカードを挿抜する携帯電話機も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0010】
特許文献1の例では、非通話時、2つ折りの状態とされ、通話時、開放される2つのケースのうちの一方の端面であって、開放時、他方のケースの端面と接触する面の挿入口からSIMカードが挿抜される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開平6−252991号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかし、特許文献1の発明では、SIMカードに対する電源供給が停止されずにSIMカードが挿抜される、すなわち活線挿抜されるおそれがあった。
【0013】
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、SIMカードの活線挿抜を防止できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本技術の一側面の情報処理装置は、格納部材を格納するトレイを取出す取出し部と、前記取出し部により前記トレイが取出される前に、前記トレイの取出し開始の動作を検出する取出し検出部とを備える。
【0015】
前記格納部材への電源供給を制御する電源制御部をさらに備え、前記電源制御部は、前記取出し検出部により前記トレイの取出し開始の動作が検出された場合、前記格納部材への電源供給を停止することができる。
【0016】
前記トレイが挿入されたことを検出するトレイ検出部をさらに備え、前記電源制御部は、前記トレイ検出部により前記トレイが挿入されたことが検出された場合、前記格納部材への電源供給を開始することができる。
【0017】
前記取出し検出部および前記トレイ検出部の検出結果に基づいて、取出し信号を出力する検出判定部をさらに備え、前記検出判定部は、前記取出し検出部により前記トレイの取出し開始の動作が検出されず、且つ前記トレイ検出部により前記トレイが挿入されたことが検出された場合、第1のレベルの前記取出し信号を出力し、前記電源制御部は、前記検出判定部により出力された前記取出し信号が前記第1のレベルである場合、前記格納部材への電源供給を開始することができる。
【0018】
前記検出判定部は、前記取出し検出部により前記トレイの取出し開始の動作が検出された場合、および前記取出し検出部により前記トレイの取出し開始の動作が検出されず、且つ前記トレイ検出部により前記トレイが挿入されたことが検出されなかった場合、第2のレベルの前記取出し信号を出力し、前記電源制御部は、前記検出判定部により出力された前記取出し信号が前記第2のレベルである場合、前記格納部材への電源供給を停止することができる。
【0019】
本技術の一側面の情報処理方法は、格納部材を格納するトレイを取出す取出しステップと、前記取出しステップの処理により前記トレイが取出される前に、前記トレイの取出し開始の動作を検出する取出し検出ステップとを含む。
【0020】
本技術の一側面の記録媒体、またはプログラムは、コンピュータに、格納部材を格納するトレイを取出す取出しステップと、前記取出しステップの処理により前記トレイが取出される前に、前記トレイの取出し開始の動作を検出する取出し検出ステップとを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、またはプログラムである。
【0021】
本発明の一側面においては、格納部材を格納するトレイが取出され、トレイが取出される前に、前記トレイの取出し開始の動作が検出される。
【発明の効果】
【0022】
本技術の側面によれば、SIMカードの活線挿抜を防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】従来の携帯電話機の例を示す図である。
【図2】本技術のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
【図3】本技術のパーソナルコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【図4】本技術のSIMトレイ検出システムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図5】SIMトレイとSIMカードの配置の例を示す図である。
【図6】SIMトレイ検出部の概略の構成例を示す図である。
【図7】SIMコネクタの構成例を示す図である。
【図8】SIMトレイ検出処理を説明するフローチャートである。
【図9】SIMトレイの挿入の例を示す図である。
【図10】SIMカード検出処理を説明するフローチャートである。
【図11】情報提供処理を説明するフローチャートである。
【図12】取出し検出処理を説明するフローチャートである。
【図13】SIMトレイの取出しの例を示す図である。
【図14】取出し検出処理を説明するフローチャートである。
【図15】本技術のSIMトレイ検出システムの他の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図16】検出判定回路の例を示す図である。
【図17】電源供給処理を説明するフローチャートである。
【図18】SIM取出し信号の出力を説明する図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
(1)第1の実施の形態
1.パーソナルコンピュータの構成
2.SIMトレイ検出システムの構成
3.SIMカード検出処理
4.取出し検出処理
(2)第2の実施の形態
5.SIMトレイ検出システムの構成
6.電源供給処理
7.その他
【0025】
<第1の実施の形態>
【0026】
[パーソナルコンピュータの構成]
【0027】
図2は、本技術のパーソナルコンピュータ1の構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ1は、下側筐体3に対して回動自在とされる上側筐体2の内側にディスプレイ(図示せず)が設けられている。
【0028】
また、下側筐体3の上面には、複数のキー5が配置されている。パーソナルコンピュータ1の後側の端面4の穴6には、格納部材としてのSIMカードが格納されたSIMトレイ21が挿入されている。
【0029】
ユーザが、SIMトレイ21の穴301にピン321を差し込むことで、SIMトレイ21の一部がパーソナルコンピュータ1の下側筐体3の端面4から飛び出す。
【0030】
ユーザは、飛び出したSIMトレイ21の一部をさらに引き出した状態にして、SIMトレイ21に格納されているSIMカードを取出すことができる。
【0031】
図3は、本技術を適用したパーソナルコンピュータ1のハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【0032】
パーソナルコンピュータ1において、SIMトレイ検出部22、通信モジュール23、CPU(Central Processing Unit)24,ROM(Read Only Memory)25、およびRAM(Random Access Memory)26は、バス27により相互に接続されている。
【0033】
SIMトレイ検出部22は、挿入されたSIMトレイ21を検出するとともに、SIMトレイ21に格納されたSIMカード51と電気的に接続し、SIMカード51を駆動させる。
【0034】
パーソナルコンピュータ1のうち、SIMトレイ21、SIMトレイ検出部22、通信モジュール23、およびCPU24によりSIMトレイ検出システム11が構成される。SIMトレイ検出システム11の詳細は、図4を参照して後述する。
【0035】
バス27には、さらに、入出力インタフェース28が接続されている。入出力インタフェース28には、入力部29、出力部30、記憶部31、通信部32、およびドライブ33が接続されている。
【0036】
入力部29は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどにより構成される。出力部30は、ディスプレイ、スピーカなどにより構成される。記憶部31は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどにより構成される。
【0037】
通信部32は、ネットワークインタフェースなどにより構成される。ドライブ33は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア34を駆動する。
【0038】
以上のように構成されるパーソナルコンピュータ1においては、CPU24が、例えば、記憶部31に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース28及びバス27を介して、RAM26にロードして実行することにより、各種の処理が行われる。
【0039】
CPU24が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア34に記録して提供される。
【0040】
なお、パッケージメディアとしては、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどが用いられる。
【0041】
また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
【0042】
パーソナルコンピュータ1においては、プログラムは、リムーバブルメディア34をドライブ33に装着することにより、入出力インタフェース28を介して、記憶部31にインストールすることができる。
【0043】
また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部32で受信し、記憶部31にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM25や記憶部31に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0044】
なお、パーソナルコンピュータ1が実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われる処理であっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【0045】
[SIMトレイ検出システムの構成]
【0046】
図4は、本技術のSIMトレイ検出システム11の一実施の形態の構成を示す図である。
【0047】
図4のSIMトレイ検出システム11は、SIMトレイ21、SIMトレイ検出部22、通信モジュール23、およびCPU24から構成されている。
【0048】
SIMトレイ21は、SIMカード51を格納できるように構成される。SIMカード51は、取得部61、通信部62、および記憶部63を有している。なおSIMカード51の各ブロックは、必要に応じて相互に信号、データを授受することが可能とされている。
【0049】
取得部61は、各種の情報を取得する。通信部62は、各種の情報を通信する。記憶部63は、SIMカード情報を記憶する。
【0050】
図5を参照して、SIMトレイ21とSIMカード51について説明する。
【0051】
図5は、SIMトレイ21とSIMカード51の配置の例を示している。図5Aは、SIMカード51を格納したSIMトレイ21の平面図を示している。図5Bは、SIMカード51を格納したSIMトレイ21の底面図を示している。
【0052】
図5Aに示されるように、SIMトレイ21は、穴301、スイッチ接触部302、および凸部303を有している。
【0053】
SIMトレイ21の正面21Aの右側に形成された穴301は、図2のピン321が挿入されるものであり、破線で示されている。
【0054】
SIMトレイ21の正面21Aから最も離れた奥側に形成されたスイッチ接触部302は、図6を参照して後述するトレイ検出部73のSIMトレイ接触部141と接触する。
【0055】
凸部303は、図6を参照して後述するSIMコネクタ71の取出し部201と接触する。
【0056】
SIMカード51は、SIMトレイ21の底面側にはめ込められる。このため、SIMトレイ21の底面にはSIMカード51の外形に沿った取付部21Bが形成されている。
【0057】
なお、SIMトレイ21にSIMカード51を格納する方法は、はめ込む以外の他の方法を用いることもできる。
【0058】
図5Bに示されるように、SIMカード51がSIMトレイ21に装着されると、端子361−1乃至361−6がSIMトレイ21の切欠部21Cから露出する。
【0059】
端子361−1乃至361−6は、図7を参照して後述するSIMコネクタ71の端子202−1乃至202−6のそれぞれと接続する。
【0060】
図4に戻り、SIMトレイ検出部22は、SIMコネクタ71、取出し検出部72、およびトレイ検出部73から構成されている。図6を参照して、SIMトレイ検出部22について説明する。
【0061】
図6は、SIMトレイ検出部22の概略の構成例を示す図である。SIMコネクタ71、取出し検出部72、およびトレイ検出部73は、図6に示されるように配置されている。
【0062】
すなわち、SIMコネクタ71に装着されたSIMトレイ21の右側(図6においては左側)の穴301に挿入されたピン321が移動する位置に取出し検出部72が配置されている。
【0063】
また、SIMトレイ21のスイッチ接触部302が当接する位置にSIMトレイ検出部73が配置されている。
【0064】
SIMコネクタ71は、取出し部201、および端子202を有している。図7を参照して、SIMコネクタ71について説明する。
【0065】
図7は、SIMコネクタ71の構成例を示す図である。SIMコネクタ71は、取出し部201、および端子202−1乃至202−6を有している。SIMコネクタ71には、図5のSIMトレイ21が、スイッチ接触部302の方から矢印241の方向に挿入される。
【0066】
取出し部201は、SIMコネクタ71に設置され、SIMコネクタ71に挿入されたSIMトレイ21を取出す。取出し部201は、ピン接触部221、回転軸222、およびSIMトレイ接触部223を有している。
【0067】
取出し部201は、ピン接触部221またはSIMトレイ接触部223が押された場合、回転軸222を中心に回動する。取出し部201の動作の詳細は、図13を参照して後述する。
【0068】
端子202−1乃至202−6は、SIMコネクタ71の内側に設置されており、SIMコネクタ71に挿入されたSIMカード51の端子361−1乃至361−6のそれぞれと接続する。
【0069】
具体的には、端子202−1と端子361−1とが接続され、端子202−2と端子361−2とが接続され、端子202−3と端子361−3とが接続され、端子202−4と端子361−4とが接続され、端子202−5と端子361−5とが接続され、端子202−6と端子361−6とが接続される。
【0070】
図6に戻り、取出し検出部72は、ピン接触部131、および取出し検出スイッチ132から構成される。
【0071】
ピン接触部131は、取出し検出スイッチ132の図中上方に配置され、挿入された図2のピン321により下方に押されることで、取出し検出スイッチ132を押下する。
【0072】
取出し検出部72は、取出し検出スイッチ132が押下された場合、すなわちオフからオンに切替った場合、取出し検出信号HをCPU24に送信する。
【0073】
また、取出し検出部72は、ピン321が抜かれ、ピン接触部131が図中上方に戻り、取出し検出スイッチ132の押下が解除された場合、すなわち取出し検出スイッチ132がオンからオフに切替った場合、取出し検出信号LをCPU24に送信する。
【0074】
トレイ検出部73は、SIMトレイ接触部141、およびSIMトレイ検出スイッチ142から構成される。
【0075】
SIMトレイ接触部141は、SIMトレイ検出スイッチ142の図中上方に配置され、図5のSIMトレイ21のスイッチ接触部302により下方に押されることで、SIMトレイ検出スイッチ142を押下する。
【0076】
取出し検出部73は、SIMトレイ検出スイッチ142が押下された場合、すなわちオフからオンに切替った場合、SIMトレイ検出信号HをCPU24に送信する。
【0077】
また、取出し検出部73は、SIMトレイ21がSIMコネクタ71から引き抜かれ、SIMトレイ接触部141が上方に戻り、SIMトレイ検出スイッチ142の押下が解除された場合、すなわちSIMトレイ検出スイッチ142がオンからオフに切替った場合、SIMトレイ検出信号LをCPU24に送信する。
【0078】
図4に戻り、CPU24は、プログラムに従って各種の動作を制御する。このプログラムにより、CPU24は実質的に、取得部111、電源制御部112、通信部113、および判定部114の機能ブロックを有している。
【0079】
なおCPU24の各ブロックは、必要に応じて相互に信号、データを授受することが可能とされている。
【0080】
取得部111は各種の情報を取得する。電源制御部112は、通信モジュール23を介してSIMコネクタ71の電源供給を制御する。通信部113は各種の情報を通信する。判定部114は、各種の判定処理を実行する。
【0081】
[SIMカード検出処理]
【0082】
次に、図8乃至図11を参照して、SIMカード検出処理について説明する。この場合、ユーザはSIMカード51をSIMトレイ21に装着し、SIMトレイ21を穴6の内部に挿入する。
【0083】
図8は、SIMトレイ検出部22のSIMトレイ検出処理を説明するフローチャートである。図9は、SIMトレイ21の挿入の例を示す図である。図10は、CPU24のSIMカード検出処理を説明するフローチャートである。図11は、SIMカード51の情報提供処理を説明するフローチャートである。
【0084】
ステップS1において、トレイ検出部73は、SIMトレイ検出スイッチ142がオンにされたかを判定する。すなわち、SIMトレイ21がSIMコネクタ71に挿入されたかが判定される。
【0085】
SIMトレイ21が所定位置まで挿入されると、スイッチ接触部302がSIMトレイ検出スイッチ142をオンする。
【0086】
ステップS1において、まだSIMトレイ検出スイッチ142がオンにされていないと判定された場合、処理はステップS2に進む。
【0087】
ステップS2において、トレイ検出部73は、SIMトレイ検出信号Lを出力する。すなわち、SIMトレイ21がSIMコネクタ71に挿入されていないことがCPU24に通知される。
【0088】
一方、SIMトレイ21が所定位置まで挿入されると、ステップS1において、SIMトレイ検出スイッチ142がオンにされたと判定される。この場合、処理はステップS3に進む。
【0089】
ステップS3において、トレイ検出部73は、SIMトレイ検出信号Hを出力する。すなわち、SIMトレイ21がSIMコネクタ71に挿入されたことがCPU24に通知される。
【0090】
ステップS2,S3の処理の後、処理はステップS1に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0091】
図9を参照して、SIMトレイ検出スイッチ142がオンにされた場合、すなわち、SIMトレイ21がSIMコネクタ71に挿入された場合について説明する。
【0092】
図9に示されるように、SIMトレイ21がSIMコネクタ71に挿入されると、SIMトレイ21の検出スイッチ接触部302がトレイ検出部73のSIMトレイ接触部141を下方に押し込み、SIMトレイ検出スイッチ142が押下される。
【0093】
また、SIMトレイ21がSIMトレイ検出スイッチ142が押下される位置まで移動すると、SIMトレイ21に格納されたSIMカード51の端子361−1乃至361−6がSIMコネクタ71の端子202−1乃至202−6にそれぞれ接続される。
【0094】
図10のステップS21において、CPU24の判定部114は、SIMトレイ検出信号Hを取得したかを判定する。すなわち、図8のステップS3の処理によりトレイ検出部73から送信されたSIMトレイ検出信号Hが取得部111により取得されたかが判定される。
【0095】
ステップS21において、まだSIMトレイ検出信号Hを取得していないと判定された場合、(図8のステップS2で出力されたSIMトレイ検出信号Lが取得されている場合)処理はステップS21に戻り、同様の処理が繰り返される。
【0096】
一方、ステップS21において、SIMトレイ検出信号Hを取得したと判定された場合、処理はステップS22に進む。
【0097】
ステップS22において、CPU24の電源制御部112は、SIMコネクタ71に電源供給を開始する。すなわち、通信モジュール23を介して、SIMコネクタ71に電力が供給される。
【0098】
SIMコネクタ71に対して電源供給が開始されることで、CPU24とSIMカード51との接続が確立される。
【0099】
ステップS23において、CPU24の通信部113は、SIMカード51にSIMカード情報の要求を送信する。すなわち、通信モジュール23およびSIMコネクタ71を介して、SIMカード51にSIMカード情報の要求が送信される。
【0100】
図11のステップS41において、SIMカード51の取得部61は、SIMカード情報の要求を取得する。すなわち、図10のステップS23の処理によりCPU24から送信されたSIMカード情報の要求が取得される。
【0101】
ステップS42において、SIMカード51の取得部61は、SIMカード情報を取得する。すなわち、記憶部63に記憶されているSIMカード情報が取得される。SIMカード情報は、例えば、SIMカード51のID(Identification)、電話番号等とすることができる。
【0102】
ステップS43において、SIMカード51の通信部62は、CPU24にSIMカード情報を送信する。すなわち、ステップS42の処理により取得されたSIMカード情報がSIMコネクタ71および通信モジュール23を介して、CPU24に送信される。
【0103】
ステップS43の処理の後、SIMカード51の情報提供処理は終了する。
【0104】
図10に戻り、ステップS24において、CPU24の判定部114は、SIMカード情報を取得したかを判定する。
【0105】
ステップS24において、SIMカード情報を取得しなかったと判定された場合、すなわち、SIMカード51がSIMトレイ21に格納されていなかった場合、処理はステップS25に進む。
【0106】
ステップS25において、CPU24の電源制御部112は、SIMコネクタ71の電源供給を停止する。
【0107】
一方、ステップS24において、SIMカード情報を取得したと判定された場合、およびステップS25の処理の後、CPU24のSIMカード検出処理は終了する。これにより、CPU24は、SIMカード51が挿入されたことを検出することができる。
【0108】
[取出し検出処理]
【0109】
次に、図12乃至図14を参照して、取出し検出処理について説明する。
【0110】
図12は、SIMトレイ検出部22の取出し検出処理を説明するフローチャートである。図13は、SIMトレイ21の取出しの例を示す図である。図14は、CPU24の取出し検出処理を説明するフローチャートである。
【0111】
SIMトレイ21を取出すとき、ユーザは穴301にピン321を挿入する。そこでステップS101において、取出し検出部72は、取出し検出スイッチ132がオンにされたかを判定する。すなわち、ピン321がSIMトレイ21の穴301に挿入されたかが判定される。
【0112】
ステップS101において、まだ取出し検出スイッチ132がオンにされていないと判定された場合、ステップS102において、取出し検出部72は取出し検出信号Lを出力する。その後、処理はステップS101に戻り、同様の処理が繰り返される。
【0113】
一方、ステップS101において、取出し検出スイッチ132がオンにされたと判定された場合、処理はステップS103に進む。図13を参照して、ピン321がSIMトレイ21の穴301に挿入された場合について説明する。
【0114】
図13に示されるように、ピン321がSIMトレイ21の穴301に挿入されると、ピン321により、取出し検出部72のピン接触部131が押され、取出し検出スイッチ132が押下される。
【0115】
図12に戻り、ステップS103において、取出し検出部72は、CPU24に取出し検出信号Hを出力する。すなわち、SIMトレイ21の取出し開始の動作が検出されたことが、CPU24に通知される。
【0116】
図14のステップS121において、CPU24の判定部114は、取出し検出信号Hを取得したかを判定する。すなわち、図12のステップS103の処理により取出し検出部72から送信された取出し検出信号Hが取得部111により取得されたかが判定される。
【0117】
ステップS121において、まだ取出し検出信号Hを取得していないと判定された場合、処理はステップS121に戻り、同様の処理が繰り返される。
【0118】
一方、ステップS121において、取出し検出信号Hを取得したと判定された場合、処理はステップS122に進む。
【0119】
ステップS122において、CPU24の電源制御部112は、SIMコネクタ71の電源供給を停止する。電源供給を停止することで、CPU24とSIMカード51との接続が解除される。
【0120】
SIMトレイ21の穴301にピン321が挿入されたことが検出されたとき、CPU24がSIMコネクタ71に対して電源供給を停止することで、確実にSIMカード51の活線挿抜を防止することができる。
【0121】
図12に戻り、ステップS104において、トレイ検出部73は、SIMトレイ検出スイッチ142がオフにされたかを判定する。
【0122】
すなわち、SIMトレイ21が取出され、スイッチ接触部302による押圧が解除されて、トレイ検出部73のSIMトレイ接触部141が上方に動いたかが判定される。
【0123】
ステップS104において、まだSIMトレイ検出スイッチ142がオフにされていないと判定された場合、ステップS105において、取出し検出部72は、取出し検出スイッチ132がオフにされたかを判定する。
【0124】
すなわち、SIMトレイ21がSIMコネクタ71から取出されずに、SIMトレイ21の穴301からピン321が抜かれたかが判定される。
【0125】
ステップS105において、まだ取出し検出スイッチ132がオフにされていないと判定された場合、処理はステップS104に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0126】
一方、ステップS105において、取出し検出スイッチ132がオフにされたと判定された場合、すなわち、SIMトレイ21がSIMコネクタ71から取出されずに、SIMトレイ21の穴301からピン321が抜かれた場合、処理はステップS106に進む。
【0127】
ステップS106において、取出し検出部72は、取出し検出信号Lを出力する。すなわち、SIMトレイ21の穴301からピン321が抜かれたことが、CPU24に通知される。
【0128】
ステップS106の処理の後、処理はステップS101に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0129】
図14のステップS123において、CPU24の判定部114は、SIMトレイ検出信号Lを取得したかを判定する。すなわち、後述する図12のステップS107の処理によりSIMトレイ検出信号Lが送信されたかが判定される。
【0130】
ステップS123において、まだSIMトレイ検出信号Lを取得していないと判定された場合、ステップS124において、CPU24の判定部114は、取出し検出信号Lを取得したかを判定する。
【0131】
ステップS124において、まだ取出し検出信号Lを取得していないと判定された場合、処理はステップS123に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0132】
一方、ステップS124において、取出し検出信号Lを取得したと判定された場合、すなわち、図12のステップS103の処理で取出し検出信号Hが出力された後、ステップS106の処理により送信された取出し検出信号Lが取得部111により取得された場合、処理はステップS125に進む。
【0133】
ステップS125において、CPU24の電源制御部112は、SIMコネクタ71の電源供給を開始する。
【0134】
すなわち、SIMトレイ21の穴301にピン321が挿入されたが、SIMトレイ21を取出す前にピン321が抜かれた場合、再びSIMコネクタ71に電源電圧が供給される。従って、再びCPU24とSIMカード51との接続が確立される。
【0135】
ステップS125の処理の後、処理はステップS121に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0136】
図12に戻り、ステップS104において、SIMトレイ検出スイッチ142がオフにされたと判定された場合、すなわち、SIMトレイ21が取出された場合、処理はステップS107に進む。
【0137】
図13に示されるように、取出し検出部72のピン接触部131を下方に押し込んだピン321が更に挿入されると、ピン321は取出し部201のピン接触部221を図中下方に押し込む。
【0138】
ピン321により取出し部201のピン接触部221が下方に押し込まれると、取出し部201は回転軸222を中心に図中、反時計方向に回動する。
【0139】
取出し部201が回動することで、取出し部201のSIMトレイ接触部223が図13において上方に動き、SIMトレイ21の凸部303を上方に押圧する。
【0140】
その結果、SIMトレイ21は、取出し部201により上方に押し出され、パーソナルコンピュータ1の筐体の外側に一部が飛び出す。
【0141】
ユーザはピン321を穴301から抜き出すとともに、飛び出したSIMトレイ21の一部を摘み、パーソナルコンピュータ1からSIMトレイ21を取出す。
【0142】
また、SIMトレイ21が取出されることで、SIMトレイ21のスイッチ接触部302がトレイ検出部73のSIMトレイ接触部141から離れる。
【0143】
従って、トレイ検出部73のSIMトレイ接触部141は図13において上方に動き、SIMトレイ検出スイッチ142がオンからオフに切替る。
【0144】
図12に戻り、ステップS107において、トレイ検出部73は、SIMトレイ検出信号Lを出力する。すなわち、SIMトレイ21が取出されたことが、CPU24に通知される。
【0145】
ステップS107の処理の後、SIMトレイ検出部22の取出し検出処理は終了する。
【0146】
図14のステップS123において、SIMトレイ検出信号Lを取得したと判定された場合、すなわち、図12のステップS107の処理により送信されたSIMトレイ検出信号Lが取得部111により取得された場合、CPU24の取出し検出処理は終了する。
【0147】
このように、取出し検出部72により、SIMトレイ21の穴301にピン321が挿入されたことが検出されるので、すなわち取出し部201によりSIMトレイ21が取出される前にSIMトレイ21の取出し開始の動作が検出されるので、確実に活線挿抜を防止することができる。
【0148】
また、SIMカード51(SIMトレイ21)の挿抜時に、電池などを外す必要がないので、ユーザが容易にSIMカード51を挿抜することができる。
【0149】
さらに、SIMトレイ検出部22は、パーソナルコンピュータ1の筐体の任意の位置に設置可能なので、パーソナルコンピュータ1の設計の自由度が増加し、様々な形状、デザインのパーソナルコンピュータ1に適用することができる。
【0150】
さらにまた、SIMトレイ21を取出す場合、ピン321を挿入するだけでよいので、蓋などを設置する場合に較べて設置スペースを小さくすることができるとともに、設置されるパーソナルコンピュータ1の剛性を保持することができる。
【0151】
<第2の実施の形態>
【0152】
[SIMトレイ検出システムの構成]
【0153】
図15は、本技術が適用されるSIMトレイ検出システム411の他の実施の形態の構成を示す図である。
【0154】
図15のSIMトレイ検出システム411のうち、図4のSIMトレイ検出システム11と対応する要素には同じ符号が付されている。
【0155】
すなわち、図15のSIMトレイ検出システム411は、検出判定回路421を有する点が図4のSIMトレイ検出システム11と異なり、他の構成はSIMトレイ検出システム11と同様である。
【0156】
検出判定回路421は、取出し検出部72およびトレイ検出部73の検出結果に基づいてSIM取出し信号を生成し、CPU24に出力する。図16を参照して、検出判定回路421について説明する。
【0157】
図16は、検出判定回路421の例を示す図である。検出判定回路421は、取出し検出スイッチ132、SIMトレイ検出スイッチ142、出力信号線441、電界効果トランジスタ442、抵抗443、および抵抗444から構成される。
【0158】
なお、図16の例では、説明を簡単にするため、検出判定回路421が取出し検出スイッチ132とSIMトレイ検出スイッチ142を有するが、取出し検出スイッチ132とSIMトレイ検出スイッチ142のそれぞれと同じタイミングでオン、オフが切替るものであれば他の構成を使用することもできる。
【0159】
出力信号線441および電界効果トランジスタ442のドレインには、抵抗443を介して電源電圧Vが供給される。電界効果トランジスタ442のゲートには、抵抗444を介して電源電圧Vが供給される。
【0160】
取出し検出スイッチ132のオン、オフが切替ることで、電界効果トランジスタ442のゲート電圧が低レベルまたは高レベルになる。
【0161】
また、電界効果トランジスタ442のゲート電圧が高レベル(すなわち、取出し検出スイッチ132がオフ)の場合、SIMトレイ検出スイッチ142のオン、オフが切替ることで、出力信号線441が低レベルまたは高レベルになる。
【0162】
出力信号線441は、低レベルまたは高レベルのSIM取出し信号をCPU24に出力する。
【0163】
[電源供給処理]
【0164】
図17と図18を参照して、電源供給処理について説明する。図17は、CPU24の電源供給処理を説明するフローチャートである。図18は、SIM取出し信号の出力を説明する図である。
【0165】
図17においてステップS203乃至S206の処理は、図10のステップS22乃至S25の処理に対応する処理である。従って、これらの処理は繰り返しになるので簡単に説明する。
【0166】
図17のCPU24の電源供給処理は、パーソナルコンピュータ1が起動されたときに開始される。
【0167】
ステップS201において、CPU24の取得部111は、SIM取出し信号を取得する。すなわち、検出判定回路421の出力信号線441により出力されたSIM取出し信号が取得される。
【0168】
ステップS202において、CPU24の判定部114は、SIM取出し信号が低レベルであるかを判定する。
【0169】
すなわち、図18に示されるように、取出し検出スイッチ132がオフ、且つSIMトレイ検出スイッチ142がオンの状態(すなわち、SIMトレイ21がSIMコネクタ71に挿入された状態)であるかが判定される。
【0170】
ステップS202において、SIM取出し信号が低レベルでないと判定された場合、すなわち、SIM取出し信号が高レベルである場合、処理はステップS203に進む。
【0171】
図18に示されるように、SIM取出し信号が高レベルになるのは、取出し検出スイッチ132がオフ且つSIMトレイ検出スイッチ142がオフの状態、または取出し検出スイッチ132がオンの状態(すなわち、取出し検出スイッチ132がオン且つSIMトレイ検出スイッチ142がオンの状態、若しくは取出し検出スイッチ132がオン且つSIMトレイ検出スイッチ142がオフの状態)のときである。
【0172】
すなわち、SIMトレイ21がSIMコネクタ71に挿入されていない場合、またはSIMトレイ21の穴301にピン321が挿入された場合、SIM取出し信号は高レベルになる。
【0173】
ステップS203において、CPU24の電源制御部112は、SIMコネクタ71の電源供給を停止する。
【0174】
すなわち、SIMコネクタ71にSIMトレイ21が挿入されていない状態、またはSIMトレイ21の穴301にピン321が挿入された状態である場合、電源電圧の供給が停止される。
【0175】
ステップS203の処理の後、処理はステップS201に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0176】
なお、ステップS203の処理において、既にSIMコネクタ71の電源供給が停止していた場合、ステップS203の処理はスキップされ、処理はステップS201に戻るようにすることができる。
【0177】
一方、ステップS202において、SIM取出し信号が低レベルであると判定された場合、すなわち、SIMトレイ21がSIMコネクタ71に挿入された場合、処理はステップS204に進む。
【0178】
ステップS204において、CPU24の電源制御部112は、SIMコネクタ71の電源供給を開始する。
【0179】
なお、ステップS204の処理において、既にSIMコネクタ71の電源供給が開始していた場合、ステップS204乃至S206の処理はスキップされ、処理はステップS201に戻るようにすることができる。
【0180】
ステップS205において、CPU24の通信部113は、SIMカード51にSIMカード情報の要求を送信する。
【0181】
図11のステップS41において、SIMカード51の取得部61は、SIMカード情報の要求を取得する。ステップS42において、SIMカード51の取得部61は、SIMカード情報を取得する。
【0182】
ステップS43において、SIMカード51の通信部62は、CPU24にSIMカード情報を送信する。ステップS43の処理の後、SIMカード51の情報提供処理は終了する。
【0183】
図17に戻り、ステップS206において、CPU24の判定部114は、SIMカード情報を取得したかを判定する。
【0184】
ステップS206において、SIMカード情報を取得しなかったと判定された場合、ステップS203において、CPU24の電源制御部112は、SIMコネクタ71の電源供給を停止する。
【0185】
一方、ステップS206において、SIMカード情報を取得したと判定された場合、処理はステップS201に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0186】
このように、検出判定回路421を用いることで、CPU24の処理の量を低減することができるとともに、より簡単にSIMトレイ21の挿抜を検出することができる。
【0187】
[その他]
【0188】
本明細書において、システムの用語は、複数の装置、手段などより構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0189】
本技術の実施の形態は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、本技術の実施の形態は、一部の機能を他の装置が有していても良い。
【0190】
なお、本技術の実施の形態においては、CPU24により各種の処理が制御されるとしたが、CPU24とは別にEC(Embedded Controller)を設け、ECがCPU24の代わりに各種の処理を制御することができる。
【0191】
また、本技術の実施の形態においては、SIMコネクタ71の端子202と、SIMカード51の端子361の数は6個としたが、端子202と端子361の数はこれに限られない。
【0192】
本技術は、パーソナルコンピュータの他、携帯電話機等のSIMカードを利用する情報処理装置にも適用することができる。また、SIMカード以外の格納部材をトレイに格納する場合にも本技術を適用することができる。
【0193】
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)格納部材を格納するトレイを取出す取出し部と、前記取出し部により前記トレイが取出される前に、前記トレイの取出し開始の動作を検出する取出し検出部とを備える情報処理装置。
(2)前記格納部材への電源供給を制御する電源制御部をさらに備え、前記電源制御部は、前記取出し検出部により前記トレイの取出し開始の動作が検出された場合、前記格納部材への電源供給を停止する前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)前記トレイが挿入されたことを検出するトレイ検出部をさらに備え、前記電源制御部は、前記トレイ検出部により前記トレイが挿入されたことが検出された場合、前記格納部材への電源供給を開始する前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)前記取出し検出部および前記トレイ検出部の検出結果に基づいて、取出し信号を出力する検出判定部をさらに備え、前記検出判定部は、前記取出し検出部により前記トレイの取出し開始の動作が検出されず、且つ前記トレイ検出部により前記トレイが挿入されたことが検出された場合、第1のレベルの前記取出し信号を出力し、前記電源制御部は、前記検出判定部により出力された前記取出し信号が前記第1のレベルである場合、前記格納部材への電源供給を開始する前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)前記検出判定部は、前記取出し検出部により前記トレイの取出し開始の動作が検出された場合、および前記取出し検出部により前記トレイの取出し開始の動作が検出されず、且つ前記トレイ検出部により前記トレイが挿入されたことが検出されなかった場合、第2のレベルの前記取出し信号を出力し、前記電源制御部は、前記検出判定部により出力された前記取出し信号が前記第2のレベルである場合、前記格納部材への電源供給を停止する前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)格納部材を格納するトレイを取出す取出しステップと、前記取出しステップの処理により前記トレイが取出される前に、前記トレイの取出し開始の動作を検出する取出し検出ステップとを含む情報処理方法。
(7)コンピュータに、格納部材を格納するトレイを取出す取出しステップと、前記取出しステップの処理により前記トレイが取出される前に、前記トレイの取出し開始の動作を検出する取出し検出ステップとを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(8)コンピュータに、格納部材を格納するトレイを取出す取出しステップと、前記取出しステップの処理により前記トレイが取出される前に、前記トレイの取出し開始の動作を検出する取出し検出ステップとを実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0194】
1 パーソナルコンピュータ, 21 SIMトレイ, 51 SIMカード, 71 SIMコネクタ, 72 取出し検出部, 73 トレイ検出部, 112 電源制御部, 421 検出判定回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
格納部材を格納するトレイを取出す取出し部と、
前記取出し部により前記トレイが取出される前に、前記トレイの取出し開始の動作を検出する取出し検出部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記格納部材への電源供給を制御する電源制御部をさらに備え、
前記電源制御部は、前記取出し検出部により前記トレイの取出し開始の動作が検出された場合、前記格納部材への電源供給を停止する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記トレイが挿入されたことを検出するトレイ検出部をさらに備え、
前記電源制御部は、前記トレイ検出部により前記トレイが挿入されたことが検出された場合、前記格納部材への電源供給を開始する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取出し検出部および前記トレイ検出部の検出結果に基づいて、取出し信号を出力する検出判定部をさらに備え、
前記検出判定部は、前記取出し検出部により前記トレイの取出し開始の動作が検出されず、且つ前記トレイ検出部により前記トレイが挿入されたことが検出された場合、第1のレベルの前記取出し信号を出力し、
前記電源制御部は、前記検出判定部により出力された前記取出し信号が前記第1のレベルである場合、前記格納部材への電源供給を開始する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記検出判定部は、前記取出し検出部により前記トレイの取出し開始の動作が検出された場合、および前記取出し検出部により前記トレイの取出し開始の動作が検出されず、且つ前記トレイ検出部により前記トレイが挿入されたことが検出されなかった場合、第2のレベルの前記取出し信号を出力し、
前記電源制御部は、前記検出判定部により出力された前記取出し信号が前記第2のレベルである場合、前記格納部材への電源供給を停止する
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
格納部材を格納するトレイを取出す取出しステップと、
前記取出しステップの処理により前記トレイが取出される前に、前記トレイの取出し開始の動作を検出する取出し検出ステップと
を含む情報処理方法。
【請求項7】
コンピュータに、
格納部材を格納するトレイを取出す取出しステップと、
前記取出しステップの処理により前記トレイが取出される前に、前記トレイの取出し開始の動作を検出する取出し検出ステップと
を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項8】
コンピュータに、
格納部材を格納するトレイを取出す取出しステップと、
前記取出しステップの処理により前記トレイが取出される前に、前記トレイの取出し開始の動作を検出する取出し検出ステップと
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−242949(P2012−242949A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−110365(P2011−110365)
【出願日】平成23年5月17日(2011.5.17)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】