情報処理装置および画面表示方法
【課題】 様々な機種における操作性を統一させることができる情報処理装置および画面表示方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 キー入力部21において受け付けられたキー入力による画面表示が例外処理要求を必要とすると、メインシステム制御部23により判断されると、メインシステム制御部23は、例外処理要求をUIエンジン30に通知する。一方、UIエンジン30において、メインシステム20から例外処理要求が通知されると、UIコンテンツ制御部31の制御のもと、格納部32が当該例外処理要求を記憶する。そして、その後、メインシステム20において受け付けられたキー入力およびその時点でのページ状態が、例外処理記憶部322に記憶されている例外処理要求と一致する場合には、UIコンテンツ制御部31は例外処理発生の通知をメインシステム20に行い、メインシステム20では、通知にしたがった内容を表示部24に表示させる。
【解決手段】 キー入力部21において受け付けられたキー入力による画面表示が例外処理要求を必要とすると、メインシステム制御部23により判断されると、メインシステム制御部23は、例外処理要求をUIエンジン30に通知する。一方、UIエンジン30において、メインシステム20から例外処理要求が通知されると、UIコンテンツ制御部31の制御のもと、格納部32が当該例外処理要求を記憶する。そして、その後、メインシステム20において受け付けられたキー入力およびその時点でのページ状態が、例外処理記憶部322に記憶されている例外処理要求と一致する場合には、UIコンテンツ制御部31は例外処理発生の通知をメインシステム20に行い、メインシステム20では、通知にしたがった内容を表示部24に表示させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを表示することのできる情報処理装置および画面表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
移動機におけるメニューなどの表示画面(以下、UI(User Interface)コンテンツとする)はコンテンツ化されており、ユーザの嗜好に沿ったカスタマイズを行うことができるシステムが構築されている。例えば、特開2005−352943号(特許文献1)には、メニューなどの表示画面をユーザの使用形態を反映させてカスタマイズすることができる情報端末が記載されている。また、特開2006−311498号公報(特許文献2)には、特定のイベントが発生すると移動体のディスプレイを変化させる手段が開示されており、また端末機において、移動体(アイコンに相当)を魚のキャラクター化し、そのキャラクター化したイメージをディスプレイすることが記載されている。
【特許文献1】特開2005−352943号公報
【特許文献2】特開2006−311498号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このUIコンテンツの表現力に自由度をもたせるために、UIコンテンツはウエブサイトからダウンロードすることが考えられている。また、基本的には、移動機のキーイベントについては、UIコンテンツを制御するUIエンジン部が取得して、それに対する表示動作についても、UIコンテンツにしたがってUIエンジン部が決定権を持つことが考えられている。例えば、あるキーイベントが発生すると、UIエンジン部がキー内容を取得し、UIコンテンツにしたがってどのようなコンテンツを表示するかを判断し、表示することが考えられている。
【0004】
しかしながら、UIエンジン部およびその制御を行うシステム部のある特定の状態においては、例外処理的に、キーイベントに対する表示動作の決定権をシステム部がもつ必要がある。例えば、あるキーイベントに対して表示される表示画面を統一させたい場合がある。UIエンジン部におけるUIコンテンツの描画処理は、UIコンテンツにしたがった処理を行うことを前提とするものであることから、ユーザまたはUIコンテンツの製作者が、キーイベントに対するコンテンツの描画を適宜変えることができる。したがって、UIコンテンツのカスタマイズを前提とするUIエンジン部に操作の統一対象となるキーイベントの決定権を渡すことは妥当ではない。
【0005】
一方、システム部が常にUIエンジン部におけるUIコンテンツの表示状態を把握し、その表示状態に応じて処理を分けることで解決可能であるが、UIコンテンツの状態変化のたびに、UIエンジン部がシステム部に状態通知を行うことは、UIコンテンツの表示速度を著しく低下させる可能性がある。例えば、UIエンジン部におけるページ遷移などUIコンテンツの状態変化の度に、UIエンジン部からシステム部に状態通知が行われ、また、システム部では、スタックされた状態通知に応じて状態判定を行う処理時間が消費される。
【0006】
そこで、上述の課題を解決するために、本発明は、UIコンテンツの状態をシステム部に通知することなく、様々な機種における操作性を統一させることができる情報処理装置および画面表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、装置の制御を行うシステム部と、前記システム部による制御のもと、コンテンツの描画処理を行うコンテンツエンジン部と、を備える情報処理装置において、前記システム部は、ユーザからキー入力を受け付けるキー入力手段と、前記キー入力手段により受け付けられたキー入力による画面表示が例外処理要求を必要とするか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により例外処理要求が必要であると判断されると、前記コンテンツエンジン部にコンテンツの再生要求および例外処理要求の内容を通知し、例外処理要求が必要でないと判断されると、例外処理要求の通知を行わずに、コンテンツの再生要求を行う例外要求通知手段と、前記コンテンツエンジン部において描画処理されたコンテンツを表示する表示手段と、前記コンテンツエンジン部から例外処理発生の通知を受けると、当該通知にしたがった表示内容を前記表示手段に出力する例外処理手段と、を備え、前記コンテンツエンジン部は、前記例外要求通知手段により例外処理要求が通知されると、当該例外処理要求を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に例外処理内容が記憶された後に、前記キー入力手段によるキー入力が前記記憶手段に記憶されている例外処理要求に一致する場合には、例外処理発生の通知を前記システム部に行う例外処理通知手段と、前記記憶手段に例外処理要求が記憶された後に、前記キー入力手段によるキー入力が前記記憶手段に記憶されている例外処理要求に一致しない場合には、前記キー入力にしたがった描画処理を行い、描画処理したコンテンツを前記表示手段に出力する描画処理手段と、を備えている。
【0008】
この発明によれば、システム部において、受け付けられたキー入力による画面表示が例外処理要求を必要とすると判断されると、コンテンツの再生要求および例外処理要求の内容をコンテンツエンジン部に通知し、例外処理要求が必要でないと判断されると、例外処理要求の通知を行わずに、コンテンツの再生要求を行う。
【0009】
一方、コンテンツエンジン部において、システム部から例外処理要求が通知されると、当該例外処理要求を記憶する。そして、その後、システム部において受け付けられたキー入力が、記憶されている例外処理要求に一致する場合には、例外処理発生の通知をシステム部に行い、通知にしたがった内容を表示させる。また、システム部において受け付けられたキー入力が、記憶されている例外処理要求に一致しない場合には、キー入力にしたがった描画処理を行い、描画処理したコンテンツを表示させる。
【0010】
これにより、コンテンツエンジン部において例外処理の発生を判断し、システム部において例外処理を実行することができ、ユーザの操作性を統一させることを可能とさせる。
【0011】
また、本発明の情報処理装置において、例外処理要求は、入力されたキーを示すキー種別および表示されているページを示すページ状態を含み、前記コンテンツエンジン部における前記例外処理通知手段は、現に表示されているページのページ状態および前記キーイベント通知手段により通知されたキー入力のキー種別が、前記記憶手段に記憶されている例外処理要求の内容と一致する場合には、例外処理発生の通知を前記システム部に行い、一致しない場合には、前記キー入力にしたがった描画処理を行い、描画処理したコンテンツを前記表示手段に出力することが好ましい。
【0012】
この発明によれば、現に表示されているページのページ状態および通知されたキー入力のキー種別が、予め記憶されている例外処理要求の内容と一致しているか否かを判断することができ、システム部に例外処理の発生の通知を適切に行うことができる。
【0013】
ところで、本発明は、上記のように情報処理装置の発明として記述できる他に、以下のように、画面表示方法の発明としても記述することができる。これらはカテゴリーが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用・効果を奏する。
【0014】
すなわち、本発明の画面表示方法は、装置の制御を行うシステム部と、前記システム部による制御のもと、コンテンツの描画処理を行うコンテンツエンジン部と、を備える情報処理装置の画面表示方法において、前記システム部は、ユーザからキー入力を受け付けるキー入力ステップと、前記キー入力ステップにより受け付けられたキー入力による画面表示が例外処理要求を必要とするか否かを判断する判断ステップと、前記判断ステップにより例外処理要求が必要であると判断されると、前記コンテンツエンジン部にコンテンツの再生要求および例外処理要求の内容を通知し、例外処理要求でないと判断されると、例外処理要求の通知を行わずに、コンテンツの再生要求を行う例外処理要求通知ステップと、を備え、前記コンテンツエンジン部は、前記例外要求通知ステップにより例外処理要求が通知されると、当該例外処理要求を記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップに例外処理内容が記憶された後に、前記キー入力ステップによるキー入力が予め記憶されている例外処理要求に一致する場合には、例外処理発生の通知を前記システム部に行う例外処理通知ステップと、例外処理要求が記憶された後に、前記キー入力ステップによるキー入力が予め記憶されている例外処理要求に一致しない場合には、前記キー入力にしたがった描画処理を行い、描画処理したコンテンツを表示させる描画処理ステップと、を備え、前記システム部は、前記コンテンツエンジン部の描画処理ステップにおいて処理されたコンテンツを表示する表示ステップと、前記コンテンツエンジン部の前記例外処理通知ステップにおいて処理された例外処理発生の通知を受けると、当該通知にしたがった表示内容を表示させる例外処理ステップと、
をさらに備えている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、コンテンツエンジン部において例外処理の発生を判断し、システム部において例外処理を実行することができ、ユーザの操作性を統一させることを可能とさせる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明は、一実施形態のために示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解することができる。引き続いて、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0017】
図1は、本実施形態の携帯電話機10の機能ブロックを示すブロック図である。図1に示すように、携帯電話機10は、メインシステム20(システム部)およびUIエンジン30(コンテンツエンジン部)を含んで構成されている。さらに、メインシステム20は、キー入力部21(キー入力手段)、UIコンテンツ格納部22、メインシステム制御部23、および表示部24(表示手段)を含んで構成されており、UIエンジン30は、UIコンテンツ制御部31、格納部32、UIコンテンツ描画部33を含んで構成されている。この携帯電話機10は、図2に示されているハードウェアから構成されている。
【0018】
図2は、携帯電話機10のハードウェア構成図である。図1に示される携帯電話機10は、物理的には、図2に示すように、CPU101、主記憶部102、補助記憶部103、通信制御部104、表示部105、および操作部106などを含むコンピュータシステムとして構成されている。図1において説明した各機能は、図2に示すCPU101、主記憶部102等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで通信制御部104、表示部105、操作部106を動作させるとともに、主記憶部102、補助記憶装置103におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
【0019】
なお、この携帯電話機10におけるモジュール構成は図3に示す構成からなる。図3は、本実施形態の携帯電話機10に搭載されている各モジュールのモジュール構成図である。図3に示されているように、OS(Operating System)50の上にミドルウエアであるメインシステム制御モジュール(アプリケーション)51およびUIエンジン制御モジュール52が動作し、メインシステム制御モジュール51とUIエンジン制御モジュール52とは、相互に制御指示の送受を行うことを可能にしている。
【0020】
このUIエンジン制御モジュール52は、キャリア事業者がメーカに対して提供するモジュールの一つであって、コンテンツメーカが製作したメニュー画面など、ダウンロードされたコンテンツの描画表現を可能に構成されたモジュールである。この描画表現は、当該コンテンツに記述されているスクリプトにしたがって表現されるものである。本実施形態においては、コンテンツメーカ独自の表現を可能にするコンテンツであって、メニュー画面を構成するためのコンテンツの描画処理を可能にするように構成されてものである。
【0021】
このコンテンツがメニュー画面を構成するためのものである場合には、コンテンツメーカによって、その操作内容は異なっている場合がある。一方で、メインシステム制御モジュール51は、例えば、移動通信網のキャリア事業者により定められた基本設計に基づいて構成されたものであり、メインシステム20は同一のキャリア事業者から提供されている端末であればメーカが異なってもその操作性などの基本思想はほぼ同一のものとなるよう構成されている。
【0022】
また、メインシステム制御モジュール51は、メインシステム制御部23として機能するのであって、OS50を介してキー入力部21のキー入力の受付を判断し、また、OS50を介して表示部24に対して表示処理を行うことができる。また、UIエンジン制御モジュール52は、UIエンジン制御部35として機能するものであって、ハードウェアとして構成されている格納部32(例えば、主記憶部102または補助記憶部103内にその格納領域が形成されている)に対して各種情報の格納処理または読み出し処理を行う。以下、図1に示す機能ブロックに基づいて、各機能ブロックを説明する。
【0023】
メインシステム20は、装置全体を制御する制御モジュールであって、キー入力部21(操作部106に相当)、メインシステム制御部23(CPU101に相当)、および表示部24(表示部105に相当)から構成されている。
【0024】
キー入力部21は、ユーザからの操作を受け付ける部分であり、例えば、本実施形態においては少なくとも、メニュー画面を表示することを指示するためのメニューキー、メールメニュー画面を表示するためのメールキー、ブラウザメニュー画面を表示するためのインターネットキー、入力した文字を削除しまたは画面を一つ前に戻るためのクリアキー、および0を含んだ英数字のキーを含んでいる。
【0025】
UIコンテンツ格納部22は、メニュー画面を構成するためのフレームデータ、アイコンデータおよびメニュー画面における操作ルールが記述されているスクリプトデータなどのコンテンツデータを格納する部分である。このUIコンテンツ格納部22に格納されているフレームデータ、アイコンデータおよびスクリプトデータは、予め格納されたものでもよいし、ダウンロードされることにより取得されるものでもよい。
【0026】
メインシステム制御部23は、判断部231(判断手段)、通知部232(例外要求通知手段)および例外処理部233(例外処理手段)を備える。判断部231は、キー入力部21において受け付けられたキー操作内容に基づいて、例外処理要求が必要であるか否かを判断する部分であり、例えば、メインシステム制御部23は、キー入力部21において、メニューキー、メールキー、またはインターネットキーの入力の受け付けがなされか否かを判断し、例外処理の要求が必要であるか否かを判断する。
【0027】
ここで判断部231が、メニューキー、メールキー、またはインターネットキーのいずれかの入力の受付がなされ、例外処理の要求が必要であると判断すると、通知部232は、その入力に対応したTOPメニュー画面、メールメニュー画面、ブラウザメニュー画面のいずれかの画面を構成するコンテンツデータが記憶されているUIコンテンツ格納部22の領域のアドレスデータ、そのコンテンツデータの再生要求、および例外処理要求をUIエンジン30に出力する。なお、通知部232は、アドレスデータを出力する代わりに、コンテンツデータそのものを出力するようにしてもよい。
【0028】
また、判断部231は、上述のように予め定められた例外処理要求が必要ではないキー操作がキー入力部21により受け付けられたと判断した場合には、通知部232はその入力に対応したコンテンツデータの再生要求をUIエンジン30に出力する。この再生要求通知には、UIコンテンツ格納部22に記憶されているコンテンツデータの記憶領域を示すアドレスデータが含まれている。
【0029】
例外処理部233は、通知部232がキーイベント通知を行った後に、UIエンジン30から例外処理発生通知とともに、上述キー入力に応じた動作要求を受けると、当該動作要求に応じた処理を実行する。例えば、メインシステム制御部23は、メニューキーの押下によりTOPメニュー画面を表示し、その表示時に、キー入力部21において0キーが入力された場合には、UIエンジン30から例外処理発生通知とともに自局番号の表示要求を受信し、自局番号を表示部24に表示させる。
なお、メインシステム制御部23は、キー処理部(図示せず)および状態格納部(図示せず)をさらに備えており、この状態格納部は、UIエンジン30(UIコンテンツ制御部31)からUIコンテンツ再生要求に応じた応答信号を受けると、UIコンテンツ再生中の旨を記憶する。メインシステム部23は、キー入力があったとき、この状態格納部に記憶されている情報に基づいて、通知部232がUIコンテンツを利用するためのコンテンツ再生要求を行うか、若しくはキーイベント通知を行うか、またはキー処理部を用いた、UIコンテンツを利用しないキー入力処理を行うかを判断する。状態格納部にUIコンテンツが再生中である旨の情報が記憶されている場合には、通知部232はキーイベント通知を行うよう処理する。状態格納部に当該情報が記憶されていない場合には、キー処理部は受け付けたキー入力に対応した処理(UIコンテンツの再生要求、またはキー処理部によるキー処理)を実行する。
【0030】
表示部24は、UIエンジン30において描画処理されたメニュー画面などのコンテンツまたはメインシステム20において処理されたデータを表示する部分である。
【0031】
UIエンジン30は、UIコンテンツ制御部31(例外処理通知手段)、格納部32(記憶手段)、およびUIコンテンツ描画部33(描画処理手段)を含んで構成されている。
【0032】
UIコンテンツ制御部31は、メインシステム20から送信されたUIコンテンツ再生要求およびそのアドレスデータを受信すると、UIコンテンツ再生要求およびアドレスデータにしたがって、コンテンツデータをUIコンテンツ格納部22から読み出し、読み出したコンテンツデータをUIコンテンツ描画部33に出力し、描画処理をさせる。また、UIコンテンツ描画部33から描画要求に対する応答を受けると、当該UIコンテンツ再生要求に基づいたページ状態を記憶するようページ状態を示す情報をページ状態記憶部321に出力する。
【0033】
また、UIコンテンツ制御部31は、メインシステム20から例外処理要求を受信すると、例外処理要求に含まれている情報を例外処理記憶部322に出力し、記憶させる。例外処理要求には、ページ状態、キー種別、および動作種別が含まれている。ここで具体例を、図を用いて説明する。図4は、例外処理記憶部322に記憶されている例外処理要求一覧を示す説明図である。図4に示されているように、メニューキーが押下された場合、ページ状態として、TOPメニューページ、キー種別として、0キー、動作種別として、自局番号の表示要求がメインシステム20から送信され、例外処理記憶部322にはこれら情報が記憶される。なお、説明の便宜上、メニューキーが押下された場合、メールキーが押下され場合の両方を記憶されていることにしているが、通常いずれか一方のみが記憶され、または両方が記憶されていない状態である。
【0034】
また、UIコンテンツ制御部31は、メインシステム制御部23からキーイベント通知を受信すると、そのキーイベント通知に含まれているキー内容が、例外処理記憶部322に記憶されているキー種別に一致するか否かを、まず判断する。一致すると判断した場合には、つぎにページ状態記憶部321に記憶されているページ状態と例外処理記憶部322に記憶されているページ状態と一致するか否かを判断する。ここで、ページ状態も一致すると判断した場合には、UIコンテンツ制御部31は、例外処理発生通知をメインシステム20に出力する。この例外処理発生通知には、例外処理発生の旨および例外処理の内容(例えば、自局番号表示をする旨)が含まれている。
【0035】
なお、キー種別およびページ状態の一致・不一致の判断を両方行うとともにその判断結果をフラグで管理し、キー種別、ページ状態いずれのフラグも立っている状態である場合に、例外処理発生通知を行うようにしてもよい。このようにフラグで管理することにより、判定の種類が増えた場合、例えば入力文字列などの一致を判断したい場合を追加した場合にも、容易に設計変更を行うことを可能にする。
【0036】
また、UIコンテンツ制御部31は、当該UIコンテンツの再生が終了された場合には、例外処理記憶部322に記憶されている例外処理要求情報を消去する処理を行うことが好ましい。
【0037】
格納部32は、ページ状態記憶部321および例外処理記憶部322から構成されており、それぞれ現在表示しているページを示すページ状態情報、メインシステム20から出力された例外処理要求情報(キー種別、ページ状態、動作種別)を記憶する。
【0038】
UIコンテンツ描画部33は、UIコンテンツ制御部31からの指示により描画処理を行う部分であり、例えばメニュー画面を生成する部分である。
【0039】
つぎに、このように構成された携帯電話機10の動作について、図5および図6を用いて説明する。図5は、メニューキーが押下された場合の例外処理を実行する携帯電話機10のシーケンス図であり、図6は、通常処理を実行する携帯電話機10のシーケンス図である。
【0040】
まず、図5で示される例外処理が行われるときの携帯電話機10のシーケンス図について説明する。キー入力部21においてユーザによりメニューキーが押下されると(S101)、その旨がメインシステム制御部23に出力される(S102)。メインシステム制御部23では、判断部231により出力されたキー入力による表示画面が例外処理要求を必要とするか否かが判断される(S103)。ここでは、判断処理後、まずはメインシステム制御部23の通知部232により、UIコンテンツ再生要求およびコンテンツデータのアドレスデータが、UIエンジン30に出力される(S104、S105)。また、キー入力はメニューキーの入力であり、例外処理要求が必要であるため、例外処理要求が通知部232によりUIエンジン30に出力される(S106)。
【0041】
UIエンジン30では、入力された例外処理要求が、UIコンテンツ制御部31により例外処理記憶部322に出力され、記憶される(S107)。また、UIコンテンツ再生要求およびアドレスデータにしたがって、UIコンテンツ制御部31によりUIコンテンツデータがUIコンテンツ格納部22から読み出され(図示せず)、読み出されたコンテンツデータはUIコンテンツ描画部33に出力され、UIコンテンツ描画部33においてUIコンテンツデータに基づいてUIコンテンツ、すなわちここではメニュー画面が生成され(S108)、その応答信号がUIコンテンツ制御部31、メインシステム制御部23に出力される(S109)。UIコンテンツ制御部31では、この応答信号を受けると、ページ状態記憶部321に出力し、ページ状態情報を記憶させる(S110)。ここでは、ページ状態情報として“TOPメニューページ”が記憶される。一方で、UIコンテンツ制御部31からメインシステム制御部20が応答信号を受けると、メインシステム制御部20に備えられている状態格納部(図示せず)にUIコンテンツが再生中である旨が記憶される。
【0042】
UIコンテンツ描画部33により生成されたメニュー画面データは、メインシステム20における表示部24に出力され(S111)、TOPメニュー画面が表示部24に表示される(S112)。
【0043】
つぎに、TOPメニュー画面を見ながらユーザが操作するときの処理について、図5を用いて引き続き説明する。ここでは、0キーが押下された場合について説明している。表示部24におけるTOPメニュー画面表示後、ユーザによる押下操作により0キーが押下されたことがキー入力部21に受け付けられ(S113)、0キーが押下されたことがキーイベント通知としてメインシステム制御部23を介してUIコンテンツ制御部31に出力される(S114)。なお、メインシステム制御部23では、通知部232は、キー入力が行われると、UIコンテンツが再生中である旨を状態格納部が記憶していることを確認してからキーイベント通知をUIコンテンツ制御部31に出力する。UIコンテンツが再生中である旨を状態格納部が記憶していない場合には、通知部232の処理は行われることなく、メインシステム制御部23内においてキー入力に応じた処理、またはそのキー入力がUIコンテンツの再生要求である場合には当該再生要求が行われる。
【0044】
UIエンジン30では、UIコンテンツ制御部31によりキーイベント通知が入力されると、例外処理記億部322に記憶されている例外処理要求と、キーイベント通知により通知されたキーとを照合し、キー種別判断として、例外処理要求と一致することを確認する(S115)。そして、確認後、ページ状態判断として、現在のUIコンテンツ制御部31において把握しているページ状態、すなわちページ状態記憶部321に記憶されているページ状態情報と例外処理記憶部322に記憶されているページ状態情報とを比較し、一致していることを確認する(S116)。すなわち、例外処理の要求としてTOPメニューページが記憶され、ページ状態としてS110でTOPメニューページが記憶されており、ページ状態と例外処理の要求とが一致していることを確認する。
【0045】
確認後、UIコンテンツ制御部31によりこのキーイベント通知は例外処理要求であると判断され、UIコンテンツ制御部31により例外処理発生通知およびその動作内容である自局番号の表示要求がメインシステム20に出力される(S117)。
【0046】
メインシステム20では、例外処理部233により例外処理に基づいた自局番号表示処理が行われ、表示部24には自局番号が表示される(S118)。
【0047】
以上の通り、メインシステム20において例外処理を行うときの条件をUIエンジン30に通知し、UIエンジン30ではその条件を満たした場合に、メインシステム20に通知し、メインシステム20において例外処理にしたがった処理、ここでは自局番号の表示を行うことができる。よって、例外処理時には、UIコンテンツに依存することなく、メインシステム20において例外処理を実行することができ、操作の統一性を簡単に図ることができる。
【0048】
つぎに、図6に示される、例外処理を行わない通常処理、すなわち、キーイベントをUIエンジン30側でコンテンツの生成処理に利用するときの携帯電話機10の処理のシーケンス図について説明する。
【0049】
図5におけるS109でのメニュー画面表示後に、0キー以外のキーが押下されると(例えば1キーなど)、すなわち操作の統一性の対象ではないキーが押下されると(S201)、メインシステム制御部23に押下されたキー内容を含んだキーイベント通知が出力され、メインシステム制御部23では、UIコンテンツが再生中であることを確認した後、UIエンジン30にキーイベント通知として、キー内容が出力される(S202)。UIエンジン30では、UIコンテンツ制御部31によりキー種別が判断され(S203)、例外処理の要求ではないと判断されると、ページ状態を確認することなく、描画要求がUIコンテンツ描画部33に出力される(S204)。ここでは、1キーが押下されたため、例外処理記憶部322に記憶されている例外処理要求のキー種別(0キー)とは異なっていることが確認され、ページ状態判定が行われることなく、UIコンテンツ描画部33において、コンテンツ内のスクリプトによる1キーにしたがった描画処理が行われ、表示部24に出力される。
【0050】
UIコンテンツ描画部33から、描画要求に応じた応答がUIコンテンツ制御部31により受信されると、キーイベント通知に応じたページを示すページ状態が、ページ状態記憶部321に記憶される(S206)。そして、UIコンテンツ描画部33によりコンテンツデータが生成され、生成されたコンテンツデータは、表示部24に出力され(S207)、表示される(S208)。
【0051】
つぎに、メールキーが押下されたときの例外処理について説明する。図7は、メールキーが押下された場合の携帯電話機10における例外処理を示すシーケンス図であり、図8は、通常処理を示すシーケンス図である。図7および図8は、図5および図6におけるメニューキーの押下およびそれに対応する処理が、メールキー押下およびそれに対応する処理に置き換わったものである。
【0052】
すなわち、図7に示すとおり、ユーザによりメールキーが押下され、キー入力部21により受け付けられると(S101a)、その旨がメインシステム制御部23に出力され(S102)、メインシステム制御部23において例外処理要求が必要であるか否かが判断される(S103)。以下、図5におけるS104〜S111に示される処理が実行される。すなわち、UIコンテンツの再生要求、アドレスデータ、例外処理要求が、UIエンジン30に出力され、UIエンジン30において例外処理要求を記憶するとともに、メールメニューの描画要求が行われる。そして、描画要求が行われると、メールメニュー画面が表示部24に表示される(S112a)。
【0053】
その後、クリアキー押下がなされると(S113a)、UIコンテンツが表示中であることを確認した後、キーイベントが通知され(S114)、キー種別判断、ページ状態の判断がなされ(S115、S116)、待ち受け画面が表示部24に表示される(S118a)。
【0054】
同様に、図8に示すように、クリアキー以外が押下されると(S201a)、キーイベントが通知され、キー種別判断、描画要求、ページ状態記憶が行われ、その後、キーイベント通知に対応した画面データが出力され、表示される(S202〜S208)。
【0055】
このような処理により、メニューキーが押下され、メニューキーが表示されている状態でクリアキーが押下されると待ち受け画面に移行するよう、メインシステム側で管理することができ、その操作性を統一させることが容易となる。
【0056】
このように構成された携帯電話機10の表示部24に表示される画面遷移を説明する。図9は、TOPメニューからの画面遷移を示す説明図である。携帯電話機10に形成されているメニューキーが押下されると、TOPメニュー画面60が表示されるよう構成されている。このTOPメニュー画面60は、インターネット、メール、アプリ、データBOXなどの各種機能を起動させるための選択画面から構成されている。
【0057】
TOPメニュー画面60において、“2”キーが押下されると、メールメニュー画面61が表示される。さらに、メールメニュー画面61において、“1”キーが押下されると、受信BOXメニュー画面62が表示される。一方、TOPメニュー画面60において、“0”キーが押下されると、自局番号表示画面63が表示される。従来においては、UIエンジン30において“0”キーが押下されると自局番号表示する、という設定がなされていないと、自局番号表示ができなかったが、本実施形態においては上述説明したとおりメインシステム20において、自局番号表示の処理を実行することができる。よって、その操作性の統一性を保障することができる。
【0058】
図10は、メールニューからの画面遷移を示す説明図である。メールキーが押下されるとメールメニュー画面70が表示される。このメールメニュー画面70において、“1”キーが押下されると、受信BOXメニュー画面71が表示される。一方、メールメニュー画面70が表示されている状態において、クリアキーが押下されると、待受け画面72が表示される。図9の場合と同様に、メインシステム20において、待受け画面への遷移を実行することができ、その操作性を統一させることができる。
【0059】
つぎに、本実施形態の携帯電話機10の作用効果について説明する。本実施形態の携帯電話機10のメインシステム20において、キー入力部21において受け付けられたキー入力による表示画面が例外処理要求を必要とすると、メインシステム制御部23(判断部231)により判断されると、メインシステム制御部23(通知部232)は、UIコンテンツの再生要求および例外処理要求の内容をUIエンジン30(UIコンテンツ制御部31)に通知する。また、メインシステム制御部23(判断部231)により例外処理要求が必要でないと判断されると、メインシステム制御部23(通知部232)は例外処理要求の通知を行わずに、UIコンテンツの再生要求をUIエンジン30に通知する。
【0060】
一方、UIエンジン30において、メインシステム20(通知部232)から例外処理要求が通知されると、UIコンテンツ制御部31の制御のもと、格納部32(例外処理記憶部322)が当該例外処理要求を記憶する。そして、その後、メインシステム20において受け付けられたキー入力が、例外処理記憶部322に記憶されている例外処理要求と一致すると、UIコンテンツ制御部31が判断する場合には、UIコンテンツ制御部31は例外処理発生の通知をメインシステム20に行い、メインシステム20では、通知にしたがった内容を表示部24に表示させる。
【0061】
また、メインシステム20において受け付けられたキー入力が、例外処理記憶部322に記憶されている例外処理要求と一致しないと、UIコンテンツ制御部31が判断する場合には、UIコンテンツ描画部33に対して、キー入力にしたがった描画処理を行わせ、UIコンテンツ描画部33は、描画処理したコンテンツを表示部24に表示させる。
【0062】
これにより、UIエンジン30において例外処理の発生を判断し、メインシステム20において例外処理を実行することができ、ユーザの操作性を統一させることを可能とさせる。
【0063】
例えば、従来の方法においては、UIエンジン30側に、操作受け付けに対する処理の決定権があり、異なる機種間では必ずしも同じ操作性を保障していなかったが、本実施形態においては、メールキー押下によるメールメニュー画面を表示しているときに、クリアキーを押下すると、必ず待受け画面となるように設計することができる。以下、その具体例について説明する。図11は、本実施形態における画面遷移の例を示した説明図である。図11に示すように、操作例(1)、操作例(2)を対比しつつ説明する。
【0064】
図11の操作例(1)は、メニュー画面表示(状態(2))時のUIコンテンツ再生要求後に、例外処理要求を通知しない例であり、操作例(2)は、メールメニュー画面表示(状態(3))時のUIコンテンツ再生要求後に、例外処理要求を通知するする例である。操作例(1)(2)ともに、状態(1)として待受け画面表示状態が示されている。操作例(1)において、待受け画面表示中に(状態(1))、メニューキーが押下されると(イベント(1))、メニュー画面が表示され(状態(2))、さらに決定キーが押下されると(イベント(2))、メール画面表示状態となる(状態(3))。一方、操作例(2)においては、メールキーが押下されると(イベント(2))、同様にメール画面表示状態となる(状態(3))。
【0065】
以下、図11では、操作例(1)(2)ともに、メールメニュー画面表示状態から、決定キー押下(イベント(3))、受信BOX画面表示(状態(4))、クリアキー押下(イベント(4))、メール画面表示(状態(5))と遷移している。
【0066】
メール画面表示状態において、クリアキーが押下されると(イベント(5))、操作例(1)ではメニュー画面表示状態となる(状態(6))。一方、操作例(2)では、クリアキーが押下されると(イベント(5))、例外処理通知による例外処理が実行され待受け画面表示状態となる(状態(6))。従来において、イベント(5)においてクリアキーが押下された場合、その後に遷移する画面はUIエンジン30側に依存していたため、UIコンテンツを製作するメーカの仕様によっては必ずしも待受け画面表示にならない場合もある。
【0067】
しかしながら、操作性の統一という観点で、操作例(2)のイベント(5)を条件に、メインシステム20において待受け画面表示をさせることに統一させることで、操作性を向上させることができる。すなわち、機種およびUIコンテンツの種別に依存せず、メールキーによるメールメニュー画面が表示された場合に、クリアキーを押下すると、必ず待受け画面表示状態に遷移することができ、その操作性を向上させることができる。なお、操作例(1)においては、メニューキーを起点にメール画面を表示している。この場合には、クリアキーは一つ前の画面に戻ることがユーザの観点から望ましいと考えられている。よって、状態(5)においては同じ操作をしても、その起点が異なっている場合、その後の処理も変わるように制御されている。
【0068】
また、例外処理記憶部322は、少なくとも入力されたキーを示すキー種別および表示されているページを示すページ状態を記憶しておき、UIコンテンツ制御部31は、現に表示されているページのページ状態および通知されたキー入力のキー種別が、例外処理記憶部322に記憶されている例外処理要求の内容と一致しているか否かを判断する。これにより、メインシステム20に例外処理の発生の通知を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】、本実施形態の携帯電話機10の機能ブロックを示すブロック図である。
【図2】携帯電話機10のハードウェア構成図である。
【図3】本実施形態の携帯電話機10に搭載されている各モジュールのモジュール構成図である。
【図4】例外処理記憶部322に記憶されている例外処理要求一覧を示す説明図である。
【図5】メニューキーが押下された場合の例外処理を実行する携帯電話機10のシーケンス図である。
【図6】通常処理を実行する携帯電話機10のシーケンス図である。
【図7】メールキーが押下された場合の携帯電話機10における例外処理を示すシーケンス図である。
【図8】携帯電話機10における通常処理を示すシーケンス図である。
【図9】TOPメニューからの画面遷移を示す説明図である。
【図10】メールニューからの画面遷移を示す説明図である。
【図11】本実施形態における画面遷移の例を示した説明図である。
【符号の説明】
【0070】
10…携帯電話機、20…メインシステム、21…キー入力部、22…UIコンテンツ格納部、23…メインシステム制御部、231…判断部、232…通知部、233…例外処理部、24…表示部、30…UIエンジン、31…コンテンツ制御部、32…格納部、321…ページ状態記憶部、322…例外処理記憶部、33…コンテンツ描画部、35…エンジン制御部、51…メインシステム制御モジュール、52…UIエンジン制御モジュール。
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを表示することのできる情報処理装置および画面表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
移動機におけるメニューなどの表示画面(以下、UI(User Interface)コンテンツとする)はコンテンツ化されており、ユーザの嗜好に沿ったカスタマイズを行うことができるシステムが構築されている。例えば、特開2005−352943号(特許文献1)には、メニューなどの表示画面をユーザの使用形態を反映させてカスタマイズすることができる情報端末が記載されている。また、特開2006−311498号公報(特許文献2)には、特定のイベントが発生すると移動体のディスプレイを変化させる手段が開示されており、また端末機において、移動体(アイコンに相当)を魚のキャラクター化し、そのキャラクター化したイメージをディスプレイすることが記載されている。
【特許文献1】特開2005−352943号公報
【特許文献2】特開2006−311498号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このUIコンテンツの表現力に自由度をもたせるために、UIコンテンツはウエブサイトからダウンロードすることが考えられている。また、基本的には、移動機のキーイベントについては、UIコンテンツを制御するUIエンジン部が取得して、それに対する表示動作についても、UIコンテンツにしたがってUIエンジン部が決定権を持つことが考えられている。例えば、あるキーイベントが発生すると、UIエンジン部がキー内容を取得し、UIコンテンツにしたがってどのようなコンテンツを表示するかを判断し、表示することが考えられている。
【0004】
しかしながら、UIエンジン部およびその制御を行うシステム部のある特定の状態においては、例外処理的に、キーイベントに対する表示動作の決定権をシステム部がもつ必要がある。例えば、あるキーイベントに対して表示される表示画面を統一させたい場合がある。UIエンジン部におけるUIコンテンツの描画処理は、UIコンテンツにしたがった処理を行うことを前提とするものであることから、ユーザまたはUIコンテンツの製作者が、キーイベントに対するコンテンツの描画を適宜変えることができる。したがって、UIコンテンツのカスタマイズを前提とするUIエンジン部に操作の統一対象となるキーイベントの決定権を渡すことは妥当ではない。
【0005】
一方、システム部が常にUIエンジン部におけるUIコンテンツの表示状態を把握し、その表示状態に応じて処理を分けることで解決可能であるが、UIコンテンツの状態変化のたびに、UIエンジン部がシステム部に状態通知を行うことは、UIコンテンツの表示速度を著しく低下させる可能性がある。例えば、UIエンジン部におけるページ遷移などUIコンテンツの状態変化の度に、UIエンジン部からシステム部に状態通知が行われ、また、システム部では、スタックされた状態通知に応じて状態判定を行う処理時間が消費される。
【0006】
そこで、上述の課題を解決するために、本発明は、UIコンテンツの状態をシステム部に通知することなく、様々な機種における操作性を統一させることができる情報処理装置および画面表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、装置の制御を行うシステム部と、前記システム部による制御のもと、コンテンツの描画処理を行うコンテンツエンジン部と、を備える情報処理装置において、前記システム部は、ユーザからキー入力を受け付けるキー入力手段と、前記キー入力手段により受け付けられたキー入力による画面表示が例外処理要求を必要とするか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により例外処理要求が必要であると判断されると、前記コンテンツエンジン部にコンテンツの再生要求および例外処理要求の内容を通知し、例外処理要求が必要でないと判断されると、例外処理要求の通知を行わずに、コンテンツの再生要求を行う例外要求通知手段と、前記コンテンツエンジン部において描画処理されたコンテンツを表示する表示手段と、前記コンテンツエンジン部から例外処理発生の通知を受けると、当該通知にしたがった表示内容を前記表示手段に出力する例外処理手段と、を備え、前記コンテンツエンジン部は、前記例外要求通知手段により例外処理要求が通知されると、当該例外処理要求を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に例外処理内容が記憶された後に、前記キー入力手段によるキー入力が前記記憶手段に記憶されている例外処理要求に一致する場合には、例外処理発生の通知を前記システム部に行う例外処理通知手段と、前記記憶手段に例外処理要求が記憶された後に、前記キー入力手段によるキー入力が前記記憶手段に記憶されている例外処理要求に一致しない場合には、前記キー入力にしたがった描画処理を行い、描画処理したコンテンツを前記表示手段に出力する描画処理手段と、を備えている。
【0008】
この発明によれば、システム部において、受け付けられたキー入力による画面表示が例外処理要求を必要とすると判断されると、コンテンツの再生要求および例外処理要求の内容をコンテンツエンジン部に通知し、例外処理要求が必要でないと判断されると、例外処理要求の通知を行わずに、コンテンツの再生要求を行う。
【0009】
一方、コンテンツエンジン部において、システム部から例外処理要求が通知されると、当該例外処理要求を記憶する。そして、その後、システム部において受け付けられたキー入力が、記憶されている例外処理要求に一致する場合には、例外処理発生の通知をシステム部に行い、通知にしたがった内容を表示させる。また、システム部において受け付けられたキー入力が、記憶されている例外処理要求に一致しない場合には、キー入力にしたがった描画処理を行い、描画処理したコンテンツを表示させる。
【0010】
これにより、コンテンツエンジン部において例外処理の発生を判断し、システム部において例外処理を実行することができ、ユーザの操作性を統一させることを可能とさせる。
【0011】
また、本発明の情報処理装置において、例外処理要求は、入力されたキーを示すキー種別および表示されているページを示すページ状態を含み、前記コンテンツエンジン部における前記例外処理通知手段は、現に表示されているページのページ状態および前記キーイベント通知手段により通知されたキー入力のキー種別が、前記記憶手段に記憶されている例外処理要求の内容と一致する場合には、例外処理発生の通知を前記システム部に行い、一致しない場合には、前記キー入力にしたがった描画処理を行い、描画処理したコンテンツを前記表示手段に出力することが好ましい。
【0012】
この発明によれば、現に表示されているページのページ状態および通知されたキー入力のキー種別が、予め記憶されている例外処理要求の内容と一致しているか否かを判断することができ、システム部に例外処理の発生の通知を適切に行うことができる。
【0013】
ところで、本発明は、上記のように情報処理装置の発明として記述できる他に、以下のように、画面表示方法の発明としても記述することができる。これらはカテゴリーが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用・効果を奏する。
【0014】
すなわち、本発明の画面表示方法は、装置の制御を行うシステム部と、前記システム部による制御のもと、コンテンツの描画処理を行うコンテンツエンジン部と、を備える情報処理装置の画面表示方法において、前記システム部は、ユーザからキー入力を受け付けるキー入力ステップと、前記キー入力ステップにより受け付けられたキー入力による画面表示が例外処理要求を必要とするか否かを判断する判断ステップと、前記判断ステップにより例外処理要求が必要であると判断されると、前記コンテンツエンジン部にコンテンツの再生要求および例外処理要求の内容を通知し、例外処理要求でないと判断されると、例外処理要求の通知を行わずに、コンテンツの再生要求を行う例外処理要求通知ステップと、を備え、前記コンテンツエンジン部は、前記例外要求通知ステップにより例外処理要求が通知されると、当該例外処理要求を記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップに例外処理内容が記憶された後に、前記キー入力ステップによるキー入力が予め記憶されている例外処理要求に一致する場合には、例外処理発生の通知を前記システム部に行う例外処理通知ステップと、例外処理要求が記憶された後に、前記キー入力ステップによるキー入力が予め記憶されている例外処理要求に一致しない場合には、前記キー入力にしたがった描画処理を行い、描画処理したコンテンツを表示させる描画処理ステップと、を備え、前記システム部は、前記コンテンツエンジン部の描画処理ステップにおいて処理されたコンテンツを表示する表示ステップと、前記コンテンツエンジン部の前記例外処理通知ステップにおいて処理された例外処理発生の通知を受けると、当該通知にしたがった表示内容を表示させる例外処理ステップと、
をさらに備えている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、コンテンツエンジン部において例外処理の発生を判断し、システム部において例外処理を実行することができ、ユーザの操作性を統一させることを可能とさせる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明は、一実施形態のために示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解することができる。引き続いて、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0017】
図1は、本実施形態の携帯電話機10の機能ブロックを示すブロック図である。図1に示すように、携帯電話機10は、メインシステム20(システム部)およびUIエンジン30(コンテンツエンジン部)を含んで構成されている。さらに、メインシステム20は、キー入力部21(キー入力手段)、UIコンテンツ格納部22、メインシステム制御部23、および表示部24(表示手段)を含んで構成されており、UIエンジン30は、UIコンテンツ制御部31、格納部32、UIコンテンツ描画部33を含んで構成されている。この携帯電話機10は、図2に示されているハードウェアから構成されている。
【0018】
図2は、携帯電話機10のハードウェア構成図である。図1に示される携帯電話機10は、物理的には、図2に示すように、CPU101、主記憶部102、補助記憶部103、通信制御部104、表示部105、および操作部106などを含むコンピュータシステムとして構成されている。図1において説明した各機能は、図2に示すCPU101、主記憶部102等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで通信制御部104、表示部105、操作部106を動作させるとともに、主記憶部102、補助記憶装置103におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
【0019】
なお、この携帯電話機10におけるモジュール構成は図3に示す構成からなる。図3は、本実施形態の携帯電話機10に搭載されている各モジュールのモジュール構成図である。図3に示されているように、OS(Operating System)50の上にミドルウエアであるメインシステム制御モジュール(アプリケーション)51およびUIエンジン制御モジュール52が動作し、メインシステム制御モジュール51とUIエンジン制御モジュール52とは、相互に制御指示の送受を行うことを可能にしている。
【0020】
このUIエンジン制御モジュール52は、キャリア事業者がメーカに対して提供するモジュールの一つであって、コンテンツメーカが製作したメニュー画面など、ダウンロードされたコンテンツの描画表現を可能に構成されたモジュールである。この描画表現は、当該コンテンツに記述されているスクリプトにしたがって表現されるものである。本実施形態においては、コンテンツメーカ独自の表現を可能にするコンテンツであって、メニュー画面を構成するためのコンテンツの描画処理を可能にするように構成されてものである。
【0021】
このコンテンツがメニュー画面を構成するためのものである場合には、コンテンツメーカによって、その操作内容は異なっている場合がある。一方で、メインシステム制御モジュール51は、例えば、移動通信網のキャリア事業者により定められた基本設計に基づいて構成されたものであり、メインシステム20は同一のキャリア事業者から提供されている端末であればメーカが異なってもその操作性などの基本思想はほぼ同一のものとなるよう構成されている。
【0022】
また、メインシステム制御モジュール51は、メインシステム制御部23として機能するのであって、OS50を介してキー入力部21のキー入力の受付を判断し、また、OS50を介して表示部24に対して表示処理を行うことができる。また、UIエンジン制御モジュール52は、UIエンジン制御部35として機能するものであって、ハードウェアとして構成されている格納部32(例えば、主記憶部102または補助記憶部103内にその格納領域が形成されている)に対して各種情報の格納処理または読み出し処理を行う。以下、図1に示す機能ブロックに基づいて、各機能ブロックを説明する。
【0023】
メインシステム20は、装置全体を制御する制御モジュールであって、キー入力部21(操作部106に相当)、メインシステム制御部23(CPU101に相当)、および表示部24(表示部105に相当)から構成されている。
【0024】
キー入力部21は、ユーザからの操作を受け付ける部分であり、例えば、本実施形態においては少なくとも、メニュー画面を表示することを指示するためのメニューキー、メールメニュー画面を表示するためのメールキー、ブラウザメニュー画面を表示するためのインターネットキー、入力した文字を削除しまたは画面を一つ前に戻るためのクリアキー、および0を含んだ英数字のキーを含んでいる。
【0025】
UIコンテンツ格納部22は、メニュー画面を構成するためのフレームデータ、アイコンデータおよびメニュー画面における操作ルールが記述されているスクリプトデータなどのコンテンツデータを格納する部分である。このUIコンテンツ格納部22に格納されているフレームデータ、アイコンデータおよびスクリプトデータは、予め格納されたものでもよいし、ダウンロードされることにより取得されるものでもよい。
【0026】
メインシステム制御部23は、判断部231(判断手段)、通知部232(例外要求通知手段)および例外処理部233(例外処理手段)を備える。判断部231は、キー入力部21において受け付けられたキー操作内容に基づいて、例外処理要求が必要であるか否かを判断する部分であり、例えば、メインシステム制御部23は、キー入力部21において、メニューキー、メールキー、またはインターネットキーの入力の受け付けがなされか否かを判断し、例外処理の要求が必要であるか否かを判断する。
【0027】
ここで判断部231が、メニューキー、メールキー、またはインターネットキーのいずれかの入力の受付がなされ、例外処理の要求が必要であると判断すると、通知部232は、その入力に対応したTOPメニュー画面、メールメニュー画面、ブラウザメニュー画面のいずれかの画面を構成するコンテンツデータが記憶されているUIコンテンツ格納部22の領域のアドレスデータ、そのコンテンツデータの再生要求、および例外処理要求をUIエンジン30に出力する。なお、通知部232は、アドレスデータを出力する代わりに、コンテンツデータそのものを出力するようにしてもよい。
【0028】
また、判断部231は、上述のように予め定められた例外処理要求が必要ではないキー操作がキー入力部21により受け付けられたと判断した場合には、通知部232はその入力に対応したコンテンツデータの再生要求をUIエンジン30に出力する。この再生要求通知には、UIコンテンツ格納部22に記憶されているコンテンツデータの記憶領域を示すアドレスデータが含まれている。
【0029】
例外処理部233は、通知部232がキーイベント通知を行った後に、UIエンジン30から例外処理発生通知とともに、上述キー入力に応じた動作要求を受けると、当該動作要求に応じた処理を実行する。例えば、メインシステム制御部23は、メニューキーの押下によりTOPメニュー画面を表示し、その表示時に、キー入力部21において0キーが入力された場合には、UIエンジン30から例外処理発生通知とともに自局番号の表示要求を受信し、自局番号を表示部24に表示させる。
なお、メインシステム制御部23は、キー処理部(図示せず)および状態格納部(図示せず)をさらに備えており、この状態格納部は、UIエンジン30(UIコンテンツ制御部31)からUIコンテンツ再生要求に応じた応答信号を受けると、UIコンテンツ再生中の旨を記憶する。メインシステム部23は、キー入力があったとき、この状態格納部に記憶されている情報に基づいて、通知部232がUIコンテンツを利用するためのコンテンツ再生要求を行うか、若しくはキーイベント通知を行うか、またはキー処理部を用いた、UIコンテンツを利用しないキー入力処理を行うかを判断する。状態格納部にUIコンテンツが再生中である旨の情報が記憶されている場合には、通知部232はキーイベント通知を行うよう処理する。状態格納部に当該情報が記憶されていない場合には、キー処理部は受け付けたキー入力に対応した処理(UIコンテンツの再生要求、またはキー処理部によるキー処理)を実行する。
【0030】
表示部24は、UIエンジン30において描画処理されたメニュー画面などのコンテンツまたはメインシステム20において処理されたデータを表示する部分である。
【0031】
UIエンジン30は、UIコンテンツ制御部31(例外処理通知手段)、格納部32(記憶手段)、およびUIコンテンツ描画部33(描画処理手段)を含んで構成されている。
【0032】
UIコンテンツ制御部31は、メインシステム20から送信されたUIコンテンツ再生要求およびそのアドレスデータを受信すると、UIコンテンツ再生要求およびアドレスデータにしたがって、コンテンツデータをUIコンテンツ格納部22から読み出し、読み出したコンテンツデータをUIコンテンツ描画部33に出力し、描画処理をさせる。また、UIコンテンツ描画部33から描画要求に対する応答を受けると、当該UIコンテンツ再生要求に基づいたページ状態を記憶するようページ状態を示す情報をページ状態記憶部321に出力する。
【0033】
また、UIコンテンツ制御部31は、メインシステム20から例外処理要求を受信すると、例外処理要求に含まれている情報を例外処理記憶部322に出力し、記憶させる。例外処理要求には、ページ状態、キー種別、および動作種別が含まれている。ここで具体例を、図を用いて説明する。図4は、例外処理記憶部322に記憶されている例外処理要求一覧を示す説明図である。図4に示されているように、メニューキーが押下された場合、ページ状態として、TOPメニューページ、キー種別として、0キー、動作種別として、自局番号の表示要求がメインシステム20から送信され、例外処理記憶部322にはこれら情報が記憶される。なお、説明の便宜上、メニューキーが押下された場合、メールキーが押下され場合の両方を記憶されていることにしているが、通常いずれか一方のみが記憶され、または両方が記憶されていない状態である。
【0034】
また、UIコンテンツ制御部31は、メインシステム制御部23からキーイベント通知を受信すると、そのキーイベント通知に含まれているキー内容が、例外処理記憶部322に記憶されているキー種別に一致するか否かを、まず判断する。一致すると判断した場合には、つぎにページ状態記憶部321に記憶されているページ状態と例外処理記憶部322に記憶されているページ状態と一致するか否かを判断する。ここで、ページ状態も一致すると判断した場合には、UIコンテンツ制御部31は、例外処理発生通知をメインシステム20に出力する。この例外処理発生通知には、例外処理発生の旨および例外処理の内容(例えば、自局番号表示をする旨)が含まれている。
【0035】
なお、キー種別およびページ状態の一致・不一致の判断を両方行うとともにその判断結果をフラグで管理し、キー種別、ページ状態いずれのフラグも立っている状態である場合に、例外処理発生通知を行うようにしてもよい。このようにフラグで管理することにより、判定の種類が増えた場合、例えば入力文字列などの一致を判断したい場合を追加した場合にも、容易に設計変更を行うことを可能にする。
【0036】
また、UIコンテンツ制御部31は、当該UIコンテンツの再生が終了された場合には、例外処理記憶部322に記憶されている例外処理要求情報を消去する処理を行うことが好ましい。
【0037】
格納部32は、ページ状態記憶部321および例外処理記憶部322から構成されており、それぞれ現在表示しているページを示すページ状態情報、メインシステム20から出力された例外処理要求情報(キー種別、ページ状態、動作種別)を記憶する。
【0038】
UIコンテンツ描画部33は、UIコンテンツ制御部31からの指示により描画処理を行う部分であり、例えばメニュー画面を生成する部分である。
【0039】
つぎに、このように構成された携帯電話機10の動作について、図5および図6を用いて説明する。図5は、メニューキーが押下された場合の例外処理を実行する携帯電話機10のシーケンス図であり、図6は、通常処理を実行する携帯電話機10のシーケンス図である。
【0040】
まず、図5で示される例外処理が行われるときの携帯電話機10のシーケンス図について説明する。キー入力部21においてユーザによりメニューキーが押下されると(S101)、その旨がメインシステム制御部23に出力される(S102)。メインシステム制御部23では、判断部231により出力されたキー入力による表示画面が例外処理要求を必要とするか否かが判断される(S103)。ここでは、判断処理後、まずはメインシステム制御部23の通知部232により、UIコンテンツ再生要求およびコンテンツデータのアドレスデータが、UIエンジン30に出力される(S104、S105)。また、キー入力はメニューキーの入力であり、例外処理要求が必要であるため、例外処理要求が通知部232によりUIエンジン30に出力される(S106)。
【0041】
UIエンジン30では、入力された例外処理要求が、UIコンテンツ制御部31により例外処理記憶部322に出力され、記憶される(S107)。また、UIコンテンツ再生要求およびアドレスデータにしたがって、UIコンテンツ制御部31によりUIコンテンツデータがUIコンテンツ格納部22から読み出され(図示せず)、読み出されたコンテンツデータはUIコンテンツ描画部33に出力され、UIコンテンツ描画部33においてUIコンテンツデータに基づいてUIコンテンツ、すなわちここではメニュー画面が生成され(S108)、その応答信号がUIコンテンツ制御部31、メインシステム制御部23に出力される(S109)。UIコンテンツ制御部31では、この応答信号を受けると、ページ状態記憶部321に出力し、ページ状態情報を記憶させる(S110)。ここでは、ページ状態情報として“TOPメニューページ”が記憶される。一方で、UIコンテンツ制御部31からメインシステム制御部20が応答信号を受けると、メインシステム制御部20に備えられている状態格納部(図示せず)にUIコンテンツが再生中である旨が記憶される。
【0042】
UIコンテンツ描画部33により生成されたメニュー画面データは、メインシステム20における表示部24に出力され(S111)、TOPメニュー画面が表示部24に表示される(S112)。
【0043】
つぎに、TOPメニュー画面を見ながらユーザが操作するときの処理について、図5を用いて引き続き説明する。ここでは、0キーが押下された場合について説明している。表示部24におけるTOPメニュー画面表示後、ユーザによる押下操作により0キーが押下されたことがキー入力部21に受け付けられ(S113)、0キーが押下されたことがキーイベント通知としてメインシステム制御部23を介してUIコンテンツ制御部31に出力される(S114)。なお、メインシステム制御部23では、通知部232は、キー入力が行われると、UIコンテンツが再生中である旨を状態格納部が記憶していることを確認してからキーイベント通知をUIコンテンツ制御部31に出力する。UIコンテンツが再生中である旨を状態格納部が記憶していない場合には、通知部232の処理は行われることなく、メインシステム制御部23内においてキー入力に応じた処理、またはそのキー入力がUIコンテンツの再生要求である場合には当該再生要求が行われる。
【0044】
UIエンジン30では、UIコンテンツ制御部31によりキーイベント通知が入力されると、例外処理記億部322に記憶されている例外処理要求と、キーイベント通知により通知されたキーとを照合し、キー種別判断として、例外処理要求と一致することを確認する(S115)。そして、確認後、ページ状態判断として、現在のUIコンテンツ制御部31において把握しているページ状態、すなわちページ状態記憶部321に記憶されているページ状態情報と例外処理記憶部322に記憶されているページ状態情報とを比較し、一致していることを確認する(S116)。すなわち、例外処理の要求としてTOPメニューページが記憶され、ページ状態としてS110でTOPメニューページが記憶されており、ページ状態と例外処理の要求とが一致していることを確認する。
【0045】
確認後、UIコンテンツ制御部31によりこのキーイベント通知は例外処理要求であると判断され、UIコンテンツ制御部31により例外処理発生通知およびその動作内容である自局番号の表示要求がメインシステム20に出力される(S117)。
【0046】
メインシステム20では、例外処理部233により例外処理に基づいた自局番号表示処理が行われ、表示部24には自局番号が表示される(S118)。
【0047】
以上の通り、メインシステム20において例外処理を行うときの条件をUIエンジン30に通知し、UIエンジン30ではその条件を満たした場合に、メインシステム20に通知し、メインシステム20において例外処理にしたがった処理、ここでは自局番号の表示を行うことができる。よって、例外処理時には、UIコンテンツに依存することなく、メインシステム20において例外処理を実行することができ、操作の統一性を簡単に図ることができる。
【0048】
つぎに、図6に示される、例外処理を行わない通常処理、すなわち、キーイベントをUIエンジン30側でコンテンツの生成処理に利用するときの携帯電話機10の処理のシーケンス図について説明する。
【0049】
図5におけるS109でのメニュー画面表示後に、0キー以外のキーが押下されると(例えば1キーなど)、すなわち操作の統一性の対象ではないキーが押下されると(S201)、メインシステム制御部23に押下されたキー内容を含んだキーイベント通知が出力され、メインシステム制御部23では、UIコンテンツが再生中であることを確認した後、UIエンジン30にキーイベント通知として、キー内容が出力される(S202)。UIエンジン30では、UIコンテンツ制御部31によりキー種別が判断され(S203)、例外処理の要求ではないと判断されると、ページ状態を確認することなく、描画要求がUIコンテンツ描画部33に出力される(S204)。ここでは、1キーが押下されたため、例外処理記憶部322に記憶されている例外処理要求のキー種別(0キー)とは異なっていることが確認され、ページ状態判定が行われることなく、UIコンテンツ描画部33において、コンテンツ内のスクリプトによる1キーにしたがった描画処理が行われ、表示部24に出力される。
【0050】
UIコンテンツ描画部33から、描画要求に応じた応答がUIコンテンツ制御部31により受信されると、キーイベント通知に応じたページを示すページ状態が、ページ状態記憶部321に記憶される(S206)。そして、UIコンテンツ描画部33によりコンテンツデータが生成され、生成されたコンテンツデータは、表示部24に出力され(S207)、表示される(S208)。
【0051】
つぎに、メールキーが押下されたときの例外処理について説明する。図7は、メールキーが押下された場合の携帯電話機10における例外処理を示すシーケンス図であり、図8は、通常処理を示すシーケンス図である。図7および図8は、図5および図6におけるメニューキーの押下およびそれに対応する処理が、メールキー押下およびそれに対応する処理に置き換わったものである。
【0052】
すなわち、図7に示すとおり、ユーザによりメールキーが押下され、キー入力部21により受け付けられると(S101a)、その旨がメインシステム制御部23に出力され(S102)、メインシステム制御部23において例外処理要求が必要であるか否かが判断される(S103)。以下、図5におけるS104〜S111に示される処理が実行される。すなわち、UIコンテンツの再生要求、アドレスデータ、例外処理要求が、UIエンジン30に出力され、UIエンジン30において例外処理要求を記憶するとともに、メールメニューの描画要求が行われる。そして、描画要求が行われると、メールメニュー画面が表示部24に表示される(S112a)。
【0053】
その後、クリアキー押下がなされると(S113a)、UIコンテンツが表示中であることを確認した後、キーイベントが通知され(S114)、キー種別判断、ページ状態の判断がなされ(S115、S116)、待ち受け画面が表示部24に表示される(S118a)。
【0054】
同様に、図8に示すように、クリアキー以外が押下されると(S201a)、キーイベントが通知され、キー種別判断、描画要求、ページ状態記憶が行われ、その後、キーイベント通知に対応した画面データが出力され、表示される(S202〜S208)。
【0055】
このような処理により、メニューキーが押下され、メニューキーが表示されている状態でクリアキーが押下されると待ち受け画面に移行するよう、メインシステム側で管理することができ、その操作性を統一させることが容易となる。
【0056】
このように構成された携帯電話機10の表示部24に表示される画面遷移を説明する。図9は、TOPメニューからの画面遷移を示す説明図である。携帯電話機10に形成されているメニューキーが押下されると、TOPメニュー画面60が表示されるよう構成されている。このTOPメニュー画面60は、インターネット、メール、アプリ、データBOXなどの各種機能を起動させるための選択画面から構成されている。
【0057】
TOPメニュー画面60において、“2”キーが押下されると、メールメニュー画面61が表示される。さらに、メールメニュー画面61において、“1”キーが押下されると、受信BOXメニュー画面62が表示される。一方、TOPメニュー画面60において、“0”キーが押下されると、自局番号表示画面63が表示される。従来においては、UIエンジン30において“0”キーが押下されると自局番号表示する、という設定がなされていないと、自局番号表示ができなかったが、本実施形態においては上述説明したとおりメインシステム20において、自局番号表示の処理を実行することができる。よって、その操作性の統一性を保障することができる。
【0058】
図10は、メールニューからの画面遷移を示す説明図である。メールキーが押下されるとメールメニュー画面70が表示される。このメールメニュー画面70において、“1”キーが押下されると、受信BOXメニュー画面71が表示される。一方、メールメニュー画面70が表示されている状態において、クリアキーが押下されると、待受け画面72が表示される。図9の場合と同様に、メインシステム20において、待受け画面への遷移を実行することができ、その操作性を統一させることができる。
【0059】
つぎに、本実施形態の携帯電話機10の作用効果について説明する。本実施形態の携帯電話機10のメインシステム20において、キー入力部21において受け付けられたキー入力による表示画面が例外処理要求を必要とすると、メインシステム制御部23(判断部231)により判断されると、メインシステム制御部23(通知部232)は、UIコンテンツの再生要求および例外処理要求の内容をUIエンジン30(UIコンテンツ制御部31)に通知する。また、メインシステム制御部23(判断部231)により例外処理要求が必要でないと判断されると、メインシステム制御部23(通知部232)は例外処理要求の通知を行わずに、UIコンテンツの再生要求をUIエンジン30に通知する。
【0060】
一方、UIエンジン30において、メインシステム20(通知部232)から例外処理要求が通知されると、UIコンテンツ制御部31の制御のもと、格納部32(例外処理記憶部322)が当該例外処理要求を記憶する。そして、その後、メインシステム20において受け付けられたキー入力が、例外処理記憶部322に記憶されている例外処理要求と一致すると、UIコンテンツ制御部31が判断する場合には、UIコンテンツ制御部31は例外処理発生の通知をメインシステム20に行い、メインシステム20では、通知にしたがった内容を表示部24に表示させる。
【0061】
また、メインシステム20において受け付けられたキー入力が、例外処理記憶部322に記憶されている例外処理要求と一致しないと、UIコンテンツ制御部31が判断する場合には、UIコンテンツ描画部33に対して、キー入力にしたがった描画処理を行わせ、UIコンテンツ描画部33は、描画処理したコンテンツを表示部24に表示させる。
【0062】
これにより、UIエンジン30において例外処理の発生を判断し、メインシステム20において例外処理を実行することができ、ユーザの操作性を統一させることを可能とさせる。
【0063】
例えば、従来の方法においては、UIエンジン30側に、操作受け付けに対する処理の決定権があり、異なる機種間では必ずしも同じ操作性を保障していなかったが、本実施形態においては、メールキー押下によるメールメニュー画面を表示しているときに、クリアキーを押下すると、必ず待受け画面となるように設計することができる。以下、その具体例について説明する。図11は、本実施形態における画面遷移の例を示した説明図である。図11に示すように、操作例(1)、操作例(2)を対比しつつ説明する。
【0064】
図11の操作例(1)は、メニュー画面表示(状態(2))時のUIコンテンツ再生要求後に、例外処理要求を通知しない例であり、操作例(2)は、メールメニュー画面表示(状態(3))時のUIコンテンツ再生要求後に、例外処理要求を通知するする例である。操作例(1)(2)ともに、状態(1)として待受け画面表示状態が示されている。操作例(1)において、待受け画面表示中に(状態(1))、メニューキーが押下されると(イベント(1))、メニュー画面が表示され(状態(2))、さらに決定キーが押下されると(イベント(2))、メール画面表示状態となる(状態(3))。一方、操作例(2)においては、メールキーが押下されると(イベント(2))、同様にメール画面表示状態となる(状態(3))。
【0065】
以下、図11では、操作例(1)(2)ともに、メールメニュー画面表示状態から、決定キー押下(イベント(3))、受信BOX画面表示(状態(4))、クリアキー押下(イベント(4))、メール画面表示(状態(5))と遷移している。
【0066】
メール画面表示状態において、クリアキーが押下されると(イベント(5))、操作例(1)ではメニュー画面表示状態となる(状態(6))。一方、操作例(2)では、クリアキーが押下されると(イベント(5))、例外処理通知による例外処理が実行され待受け画面表示状態となる(状態(6))。従来において、イベント(5)においてクリアキーが押下された場合、その後に遷移する画面はUIエンジン30側に依存していたため、UIコンテンツを製作するメーカの仕様によっては必ずしも待受け画面表示にならない場合もある。
【0067】
しかしながら、操作性の統一という観点で、操作例(2)のイベント(5)を条件に、メインシステム20において待受け画面表示をさせることに統一させることで、操作性を向上させることができる。すなわち、機種およびUIコンテンツの種別に依存せず、メールキーによるメールメニュー画面が表示された場合に、クリアキーを押下すると、必ず待受け画面表示状態に遷移することができ、その操作性を向上させることができる。なお、操作例(1)においては、メニューキーを起点にメール画面を表示している。この場合には、クリアキーは一つ前の画面に戻ることがユーザの観点から望ましいと考えられている。よって、状態(5)においては同じ操作をしても、その起点が異なっている場合、その後の処理も変わるように制御されている。
【0068】
また、例外処理記憶部322は、少なくとも入力されたキーを示すキー種別および表示されているページを示すページ状態を記憶しておき、UIコンテンツ制御部31は、現に表示されているページのページ状態および通知されたキー入力のキー種別が、例外処理記憶部322に記憶されている例外処理要求の内容と一致しているか否かを判断する。これにより、メインシステム20に例外処理の発生の通知を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】、本実施形態の携帯電話機10の機能ブロックを示すブロック図である。
【図2】携帯電話機10のハードウェア構成図である。
【図3】本実施形態の携帯電話機10に搭載されている各モジュールのモジュール構成図である。
【図4】例外処理記憶部322に記憶されている例外処理要求一覧を示す説明図である。
【図5】メニューキーが押下された場合の例外処理を実行する携帯電話機10のシーケンス図である。
【図6】通常処理を実行する携帯電話機10のシーケンス図である。
【図7】メールキーが押下された場合の携帯電話機10における例外処理を示すシーケンス図である。
【図8】携帯電話機10における通常処理を示すシーケンス図である。
【図9】TOPメニューからの画面遷移を示す説明図である。
【図10】メールニューからの画面遷移を示す説明図である。
【図11】本実施形態における画面遷移の例を示した説明図である。
【符号の説明】
【0070】
10…携帯電話機、20…メインシステム、21…キー入力部、22…UIコンテンツ格納部、23…メインシステム制御部、231…判断部、232…通知部、233…例外処理部、24…表示部、30…UIエンジン、31…コンテンツ制御部、32…格納部、321…ページ状態記憶部、322…例外処理記憶部、33…コンテンツ描画部、35…エンジン制御部、51…メインシステム制御モジュール、52…UIエンジン制御モジュール。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置の制御を行うシステム部と、前記システム部による制御のもと、コンテンツの描画処理を行うコンテンツエンジン部と、を備える情報処理装置において、
前記システム部は、
ユーザからキー入力を受け付けるキー入力手段と、
前記キー入力手段により受け付けられたキー入力による画面表示が例外処理要求を必要とするか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により例外処理要求が必要であると判断されると、前記コンテンツエンジン部にコンテンツの再生要求および例外処理要求の内容を通知し、例外処理要求が必要でないと判断されると、例外処理要求の通知を行わずに、コンテンツの再生要求を行う例外要求通知手段と、
前記コンテンツエンジン部において描画処理されたコンテンツを表示する表示手段と、
前記コンテンツエンジン部から例外処理発生の通知を受けると、当該通知にしたがった表示内容を前記表示手段に出力する例外処理手段と、
を備え、
前記コンテンツエンジン部は、
前記例外要求通知手段により例外処理要求が通知されると、当該例外処理要求を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に例外処理内容が記憶された後に、前記キー入力手段によるキー入力が前記記憶手段に記憶されている例外処理要求に一致する場合には、例外処理発生の通知を前記システム部に行う例外処理通知手段と、
前記記憶手段に例外処理要求が記憶された後に、前記キー入力手段によるキー入力が前記記憶手段に記憶されている例外処理要求に一致しない場合には、前記キー入力にしたがった描画処理を行い、描画処理したコンテンツを前記表示手段に出力する描画処理手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記例外処理要求は、入力されたキーを示すキー種別および表示されているページを示すページ状態を含み、
前記コンテンツエンジン部における前記例外処理通知手段は、現に表示されているページのページ状態および前記キー入力手段によるキー入力のキー種別が、前記記憶手段に記憶されている例外処理要求の内容と一致する場合には、例外処理発生の通知を前記システム部に行い、一致しない場合には、前記キー入力にしたがった描画処理を行い、描画処理したコンテンツを前記表示手段に出力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
装置の制御を行うシステム部と、前記システム部による制御のもと、コンテンツの描画処理を行うコンテンツエンジン部と、を備える情報処理装置の画面表示方法において、
前記システム部は、
ユーザからキー入力を受け付けるキー入力ステップと、
前記キー入力ステップにより受け付けられたキー入力による画面表示が例外処理要求を必要とするか否かを判断する判断ステップと、
前記判断ステップにより例外処理要求が必要であると判断されると、前記コンテンツエンジン部にコンテンツの再生要求および例外処理要求の内容を通知し、例外処理要求でないと判断されると、例外処理要求の通知を行わずに、コンテンツの再生要求を行う例外処理要求通知ステップと、
を備え、
前記コンテンツエンジン部は、
前記例外要求通知ステップにより例外処理要求が通知されると、当該例外処理要求を記憶する記憶ステップと、
前記記憶ステップに例外処理内容が記憶された後に、前記キー入力ステップによるキー入力が予め記憶されている例外処理要求に一致する場合には、例外処理発生の通知を前記システム部に行う例外処理通知ステップと、
例外処理要求が記憶された後に、前記キー入力ステップによるキー入力が予め記憶されている例外処理要求に一致しない場合には、前記キー入力にしたがった描画処理を行い、描画処理したコンテンツを表示させる描画処理ステップと、
を備え、
前記システム部は、
前記コンテンツエンジン部の描画処理ステップにおいて処理されたコンテンツを表示する表示ステップと、
前記コンテンツエンジン部の前記例外処理通知ステップにおいて処理された例外処理発生の通知を受けると、当該通知にしたがった表示内容を表示させる例外処理ステップと、
をさらに備えることを特徴とする画面表示方法。
【請求項1】
装置の制御を行うシステム部と、前記システム部による制御のもと、コンテンツの描画処理を行うコンテンツエンジン部と、を備える情報処理装置において、
前記システム部は、
ユーザからキー入力を受け付けるキー入力手段と、
前記キー入力手段により受け付けられたキー入力による画面表示が例外処理要求を必要とするか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により例外処理要求が必要であると判断されると、前記コンテンツエンジン部にコンテンツの再生要求および例外処理要求の内容を通知し、例外処理要求が必要でないと判断されると、例外処理要求の通知を行わずに、コンテンツの再生要求を行う例外要求通知手段と、
前記コンテンツエンジン部において描画処理されたコンテンツを表示する表示手段と、
前記コンテンツエンジン部から例外処理発生の通知を受けると、当該通知にしたがった表示内容を前記表示手段に出力する例外処理手段と、
を備え、
前記コンテンツエンジン部は、
前記例外要求通知手段により例外処理要求が通知されると、当該例外処理要求を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に例外処理内容が記憶された後に、前記キー入力手段によるキー入力が前記記憶手段に記憶されている例外処理要求に一致する場合には、例外処理発生の通知を前記システム部に行う例外処理通知手段と、
前記記憶手段に例外処理要求が記憶された後に、前記キー入力手段によるキー入力が前記記憶手段に記憶されている例外処理要求に一致しない場合には、前記キー入力にしたがった描画処理を行い、描画処理したコンテンツを前記表示手段に出力する描画処理手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記例外処理要求は、入力されたキーを示すキー種別および表示されているページを示すページ状態を含み、
前記コンテンツエンジン部における前記例外処理通知手段は、現に表示されているページのページ状態および前記キー入力手段によるキー入力のキー種別が、前記記憶手段に記憶されている例外処理要求の内容と一致する場合には、例外処理発生の通知を前記システム部に行い、一致しない場合には、前記キー入力にしたがった描画処理を行い、描画処理したコンテンツを前記表示手段に出力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
装置の制御を行うシステム部と、前記システム部による制御のもと、コンテンツの描画処理を行うコンテンツエンジン部と、を備える情報処理装置の画面表示方法において、
前記システム部は、
ユーザからキー入力を受け付けるキー入力ステップと、
前記キー入力ステップにより受け付けられたキー入力による画面表示が例外処理要求を必要とするか否かを判断する判断ステップと、
前記判断ステップにより例外処理要求が必要であると判断されると、前記コンテンツエンジン部にコンテンツの再生要求および例外処理要求の内容を通知し、例外処理要求でないと判断されると、例外処理要求の通知を行わずに、コンテンツの再生要求を行う例外処理要求通知ステップと、
を備え、
前記コンテンツエンジン部は、
前記例外要求通知ステップにより例外処理要求が通知されると、当該例外処理要求を記憶する記憶ステップと、
前記記憶ステップに例外処理内容が記憶された後に、前記キー入力ステップによるキー入力が予め記憶されている例外処理要求に一致する場合には、例外処理発生の通知を前記システム部に行う例外処理通知ステップと、
例外処理要求が記憶された後に、前記キー入力ステップによるキー入力が予め記憶されている例外処理要求に一致しない場合には、前記キー入力にしたがった描画処理を行い、描画処理したコンテンツを表示させる描画処理ステップと、
を備え、
前記システム部は、
前記コンテンツエンジン部の描画処理ステップにおいて処理されたコンテンツを表示する表示ステップと、
前記コンテンツエンジン部の前記例外処理通知ステップにおいて処理された例外処理発生の通知を受けると、当該通知にしたがった表示内容を表示させる例外処理ステップと、
をさらに備えることを特徴とする画面表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−118431(P2009−118431A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−292419(P2007−292419)
【出願日】平成19年11月9日(2007.11.9)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【出願人】(505057646)株式会社アクロディア (7)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月9日(2007.11.9)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【出願人】(505057646)株式会社アクロディア (7)
【Fターム(参考)】
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