説明

情報処理装置および表示処理方法

【課題】ユーザがデータファイルに容易にアクセス可能な情報処理装置を実現する。
【解決手段】実施形態によれば、情報処理装置は、デバイス表示手段と、パーティション表示手段と、ファイル表示手段とを具備する。デバイス表示手段は、少なくとも1つの記憶デバイスを表示する。パーティション表示手段は、前記デバイス表示手段によって表示されている記憶デバイスの何れかが選択され、前記選択された記憶デバイスに複数のパーティションが含まれていた場合、前記複数のパーティションを表示する。ファイル表示手段は、前記デバイス表示手段によって表示されている記憶デバイスの何れかが選択され、前記選択された記憶デバイスに複数のパーティションが含まれていなかった場合、前記選択された記憶デバイス内のデータファイルを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、データを一覧で表示可能な情報処理装置および表示処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピュータ(PC)またはタブレットPCのような種々の情報処理装置が開発されている。この種の多くの情報処理装置では、データを管理するためのデータ管理アプリケーションが実装されている。
【0003】
また、データが複数の異なる場所に格納されていた場合、一般的に、ファイル管理アプリケーションは複数の異なる場所に格納されているデータを場所ごとに一覧で表示することができる。このため、このデータ管理アプリケーションを実行することによって、ユーザは管理したいデータが複数の異なる場所に格納されていた場合でも容易にデータを管理することができる。また、データ管理アプリケーションはデータの格納場所を一覧でも表示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005―216141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、複数のパーティションで分割されたデバイス(以下、パーティションデバイスとも称す。)を管理する場合、各々のパーティションが異なる格納場所として認識され一覧で表示される。複数個のパーティションデバイスを管理する際、パーティションデバイスごとにパーティショが一覧で表示されず、パーティションとパーティションデバイスとの対応関係をユーザが認識することが困難であることが考えられる。
【0006】
本発明は、ユーザがデータファイルに容易にアクセス可能な情報処理装置及び表示処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、情報処理装置は、デバイス表示手段と、パーティション表示手段と、ファイル表示手段とを具備する。デバイス表示手段は、少なくとも1つの記憶デバイスを表示する。パーティション表示手段は、前記デバイス表示手段によって表示されている記憶デバイスの何れかが選択され、前記選択された記憶デバイスに複数のパーティションが含まれていた場合、前記複数のパーティションを表示する。ファイル表示手段は、前記デバイス表示手段によって表示されている記憶デバイスの何れかが選択され、前記選択された記憶デバイスに複数のパーティションが含まれていなかった場合、前記選択された記憶デバイス内のデータファイルを表示する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態に係る情報処理装置の外観を示す図。
【図2】実施形態に係る情報処理装置のシステム構成を示すブロック図。
【図3】実施形態に係る情報処理装置で動作するファイル管理プログラムの構成例を示すブロック図。
【図4】実施形態のファイル管理プログラムを実行することによって表示されるデバイス及びデータファイルの表示画面の一例を示す図。
【図5】実施形態のファイル管理プログラムを実行することによって表示されるパーティションの表示画面の一例を示す図。
【図6】実施形態のファイル管理プログラムを実行することによって表示されるデバイスの表示画面の状態の遷移を示す図。
【図7】実施形態のファイル管理プログラムの処理の手順を説明するためのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態の情報処理装置の構成を説明する。この情報処理装置は、携帯型の端末、たとえば、タブレット型パーソナルコンピュータ、ラップトップ型またはノートブック型のパーソナルコンピュータ、またはPDA、として実現し得る。以下では、この情報処理装置がタブレット型パーソナルコンピュータ10(以下、コンピュータ10と称す。)として実現されている場合を想定する。
【0010】
図1は、コンピュータ10の外観を示している。このコンピュータ10は、コンピュータ本体1と、タッチスクリーンディスプレイ17とから構成される。コンピュータ本体1は薄い箱形の筐体を有している。タッチスクリーンディスプレイ17はコンピュータ本体1の表面上に配置される。タッチスクリーンディスプレイ17は、フラットパネルディスプレイ(たとえば、液晶表示装置(LCD))と、タッチパネルとを備える。タッチパネルは、LCDの画面を覆うように設けられる。タッチパネルは、ユーザの指またはペンによってタッチされたタッチスクリーンディスプレイ17上の位置を検出するように構成されている。
【0011】
コンピュータ本体1は、カードスロット111、USB(Universal serial bus)コネクタ13A及びUSBコネクタ13B、ACアダプタ接続端子14等を備える。カードスロット111は、コンピュータ本体1の一側面に配置されており、カード型外部メモリデバイスを装着するためのポートである。カード型外部メモリデバイスは、例えばSDメモリカード(登録商標)である。USBコネクタ13A及びUSBコネクタ13Bの各々(以下、USBコネクタ13と称す。)は、コンピュータ本体1の一側面に配置されている。USBコネクタ13は、USBデバイスを接続するためのコネクタである。USBデバイスは、例えば、USBコネクタと接続可能なUSB端子を備えたUSB外部記憶デバイスである。ACアダプタ接続端子14は、電源を供給するために必要なACアダプタを接続するためのコネクタである。
【0012】
なお、コンピュータ10はドックと接続可能であってもよい。例えばACアダプタのような外部電源を接続するための電源端子がドックに備えられていてもよい。この場合、コンピュータ10がドックに装着された状態においては、コンピュータ10は、ドックに接続された外部電源からの電力で駆動される。また、コンピュータ10がドックに装着された状態においては、コンピュータ10内のバッテリが外部電源からの電力によって充電される。
【0013】
図2は、コンピュータ10のシステム構成の一例を示すブロック図である。
コンピュータ10は、中央処理装置(CPU)101、ブリッジ回路102、主メモリ103、グラフィクスコントローラ(GPU)105、サウンドコントローラ106、BIOS−ROM107、ソリッドステートドライブ(SSD)109、BT(Bluetooth(登録商標))モジュール110、カードスロット111、無線LANコントローラ112、エンベデッドコントローラ(EC)113、EEPROM114、USBコネクタ13、タッチスクリーンディスプレイ17、ビデオメモリ(VRAM)300等を備える。
【0014】
CPU101は、コンピュータ10内の各部の動作を制御するプロセッサである。CPU101は、SSD109から主メモリ103にロードされるオペレーティングシステム(OS)201及び各種アプリケーションプログラムを実行する。アプリケーションプログラムには、ファイル管理プログラム202が含まれている。
【0015】
ファイル管理プログラム202は、データファイルを管理するためのプログラム、及び/または、コンピュータ10に接続された及び/または内蔵された記憶デバイスを管理するためのプログラムである。ファイル管理プログラム202は、例えばファイルマネジャー(File Manager)あるいはファイル管理(閲覧)アプリケーションとも称される。ファイル管理プログラム202は、接続された及び/または内蔵された記憶デバイスを、一覧(デバイスリスト)として、特定の順序で表示するための処理を行う。
【0016】
また、ファイル管理プログラム202は、データファイルを一覧で表示することが可能である。データファイルを管理するとは、具体的には、データファイルを他の格納場所に移動または複成(コピー)すること、あるいはデータファイルを削除することであってもよい。
【0017】
ファイル管理プログラム202は、記憶デバイスをデバイス単位で表示する。デバイス単位とは、コンピュータ10と接続されている記憶デバイスの各々を示しており、記憶デバイスのパーティション(ディスクパーティション)単位ではない。換言すると、デバイス単位とは、コンピュータ10に接続される記憶デバイス単位(ストレージ単位)であり、接続される記憶デバイスの(ディスク)パーティション単位ではない。このように、本実施形態で、ファイル管理プログラム202は、デバイス単位で記憶デバイスを認識し、デバイス単位で記憶デバイスを表示する。
【0018】
また、ファイル管理プログラム202は、デバイス単位で記憶デバイスを表示し、さらに記憶デバイスに複数のパーティションが含まれていた場合、その記憶デバイスのパーティションを表示する。つまり、本実施形態で、ファイル管理プログラム202は、2段階(方式)で表示を行う。なお、ここで、パーティションが複数ある場合、2段階方式とは、記憶デバイスを表示した後、さらにそこに含まれるパーティションを表示することである。例えば、複数のデータファイルを格納しているデータフォルダを表示した後、そのデータフォルダ内のデータファイルを表示する通常の2段階方式とは異なる。
【0019】
さらに、ファイル管理プログラム202は、頻度に基づき表示位置をまたは表示順序を決定し、その表示位置にまたはその表示順序で記憶デバイスを表示させる。頻度とは、例えばユーザが頻繁に使用する記憶デバイスの使用頻度である。なお、頻度に関して、図3を参照して後述する。具体的には、例えば、ユーザが、USB外部記憶デバイスよりもカード型外部メモリデバイスを頻繁に使用する場合、ファイル管理プログラム202は、USB外部記憶デバイスよりも上位にカード型外部メモリデバイスを表示する。
【0020】
OS201は、本実施形態では、例えばAndroid(登録商標)OSを想定している。つまり、Android(登録商標)OSを使用したシステムを想定しており、コンピュータ10は、Android(登録商標)OSを実装した装置を想定している。本実施形態で、このようなコンピュータ10に接続される記憶デバイスをデバイス単位で表示することができる。なお、本実施形態は、OS201は、Android(登録商標)OS以外のOSを実装したコンピュータ10であってもよい。つまり、本実施形態で述べるようなシステムを他のOSを実装したシステムに適用することができるため、Android(登録商標)OS以外のOSを実装したコンピュータ10に対しても、本実施形態で述べるようなシステムを応用することができる。
【0021】
また、CPU101は、BIOS−ROM107に格納されたBIOS(basic input/output system)も実行する。BIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
ブリッジ回路102は、CPU101のローカルバスと、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイス及びLPC(Low Pin Count)バス上の各デバイスと、の間を接続するブリッジデバイスである。また、SSD109を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラを内蔵している。さらに、サウンドコントローラ106との通信を実行する機能も有している。あるいは、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してGPU105との通信を実行する機能も有している。
【0022】
GPU105は、コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17Aを制御する表示コントローラである。このGPU105によって生成される映像信号(表示信号ともいう)はLCD17Aに送られる。また、GPU105は、HDMI制御回路3およびHDMI端子4を介して、外部ディスプレイ40に映像信号を送出することもできる。
【0023】
サウンドコントローラ106は音源デバイスであり、再生対象のオーディオデータをスピーカ18A及びスピーカ18Bに出力する。無線LANコントローラ112は、例えばIEEE 802.11規格の無線通信を実行する無線通信デバイスである。
【0024】
EC113は、電力管理のためのエンベデッドコントローラである。EC113は、ユーザの操作に応じてコンピュータ10を電源オン/電源オフする機能を有している。電源回路121は、コンピュータ10内のバッテリ122から供給される電力、またはACアダプタ123のような外部電源から供給される電力を用いて、各コンポーネントに供給すべき動作電力を生成する。また、電源回路121は、外部電源から供給される電力を用いてバッテリ122の充電も行う。
【0025】
タッチパネルディスプレイ17には、LCD17Aのほか、タッチパネル17Bが組み込まれている。LCD17Aに重ね合わせて配置されるタッチパネル17Bは、センサやMCU(Micro controller unit)等を有している。タッチパネル17B上でタッチ操作が行われると、そのタッチされた位置がセンサによって検出され、当該タッチパネル17B上のタッチされた位置を含む入力情報がMCUによって出力される。
【0026】
ビデオメモリ(VRAM)300は、グラフィックスコントローラ105と接続されている。ビデオメモリ(VRAM)300は、例えば、外部ディスプレイ40やLCD17Aに表示される画面イメージに対応する画面イメージデータを記憶する。
【0027】
なお、パーティションとは、記憶デバイス内の分割された領域のことである。1つの記憶デバイスを複数の領域(パーティション)に分割することで、分割された領域の各々をあたかも異なる記憶デバイスであるかのように使用できる。本実施形態では、1つの記憶デバイスに複数のパーティションがあった場合でも、複数のパーティションの各々をあたかも異なる記憶デバイスとするのではなく、複数のパーティションを含む記憶デバイスを1つの記憶デバイスとして認識する。また、パーティションは、データを格納する場所の1つである。
【0028】
ここで、パーティションとデータファイルとの違いを説明するために、データの容量(サイズ)に着目する。各々のパーティションのサイズは、ディスク全体のサイズを分割することによって決定される。そのため、各々のパーティションのサイズは、パーティション内に格納されるデータのサイズによらず一定である。一方、データファイルのサイズは、データファイル内に格納されているデータのサイズによって変化する。
【0029】
また、本実施形態で、記憶デバイスは、コンピュータ10の内部に備えられている内部ストレージ、コンピュータ10に外部から接続可能な第1の外部ストレージ、及びコンピュータ10に外部から接続可能で且つ第1の外部ストレージに比べコンピュータ10から取り外される可能性が低い第2の外部ストレージを想定している。内部ストレージは、コンピュータ10から取り外すことができないような記憶デバイスであってもよい。第1の外部ストレージ及び第2の外部ストレージは、ユーザが携帯することができるようなモバイルストレージであってもよい。第1の外部ストレージは、例えばUSBコネクタを介してコンピュータ10と接続するようなUSBデバイスであってもよい。第2の外部ストレージは、例えばカードスロット111を介してコンピュータ10と接続するようなカード型メモリストレージであるSDカードであってもよい。
【0030】
また、データファイルは、上述したように文書ファイル及び映像ファイル以外でもよく、例えば音楽ファイル、アプリケーションを構成するファイル(例えば、アプリケーションの設定値をデータとして格納しているファイル)、またはアプリケーションのショートカットを示すファイル等であってもよい。さらに、データファイルは、他のデータファイルを格納しているデータフォルダであってもよい。データフォルダは、データファイルの上位の階層に相当するデータファイルである。
【0031】
また、データファイルとは、ファイル形式で格納されたデータであり、例えば文書データのファイルあるいは映像データのファイル等である。データファイルを管理するとは、例えばデータファイルの属性(プロパティ)を変更することもできる。データファイルの属性は、例えばデータファイルが格納されている場所、データファイルの有無、またはデータファイルの利用権限等である。この他にも、データファイルの属性は、データファイルが作成された日時、データファイルの種類(拡張子等)、またはデータファイルのサイズ(容量)等である。
【0032】
次に、図3を参照して、ファイル管理プログラム202の機能の詳細について説明する。
ファイル管理プログラム202は、デバイス信号検出部31、デバイス判定部32、表示制御部33、パーティション検出部34、及び選択信号検出部35を備える。
デバイス信号検出部31は、OS201及びデバイス判定部32と接続されている。デバイス信号検出部31は、記憶デバイスがコンピュータ10に接続(以下、マウントとも称す。)されたことを示す信号、またはコンピュータ10から記憶デバイスが切断(以下、アンマウントとも称す。)されたことを示す信号を検出する。これらの信号(以下、デバイス信号とも称す。)は、例えば、OS201等のシステムから送られてくるマウントイベントメッセージ(mount event message)等である。また、マウントイベントメッセージは、システムからブロードキャストされた信号であってもよい。デバイス信号検出部31は、デバイス信号を検出した場合、その検出結果であるデバイス検出結果をデバイス判定部32及びパーティション検出部34に送る。
【0033】
デバイス判定部32は、頻度設定部39を備えている。また、デバイス判定部32は、デバイス信号検出部31、デバイス表示部36、及びパーティション検出部34と接続されている。デバイス判定部32は、マウントまたはアンマウントされた記憶デバイスを判定する。具体的には、デバイス判定部32はマウントまたはアンマウントされた記憶デバイスの種類を判定する。記憶デバイスの種類の詳細については後述する。デバイス判定部32は、デバイス信号検出部31から受信されるデバイス検出結果に基づき、記憶デバイスを判定する。
【0034】
頻度設定部39には、記憶デバイスが接続またはマウントされる頻度が設定されている。頻度設定部39には、頻度が記憶デバイス毎に予め設定されている。換言すると、頻度はパーティション毎ではなく、記憶デバイス毎に設定されている。なお、頻度の詳細に関しては後述する。デバイス判定部32は、頻度設定部39に設定されている頻度に基づき、判定された記憶デバイスと頻度と対応付けを行う。デバイス判定部32は、この対応付け結果をデバイス表示部36に送る。
【0035】
次に、頻度の設定の仕方について述べる。頻度とは、例えば、記憶デバイスが使用される頻度を示す使用頻度、または記憶デバイスがコンピュータ10にマウントされる頻度を示すマウント頻度等である。
使用頻度とは、例えば、ユーザによって記憶デバイスが使用される可能性を示したユーザ使用頻度である。ユーザ使用頻度は、具体的には、コンピュータ10に上述したようなカード型外部メモリデバイス及びUSBストレージがマウントされていた場合において、ユーザがUSBストレージよりもカード型外部メモリデバイスを使用する可能性が高いので、使用頻度はUSBストレージよりもカード型外部メモリデバイスの方が高い。このように、使用頻度は相対的な頻度であってもよいが、記憶デバイス固有の絶対的な頻度であってもよい。
【0036】
あるいは、使用頻度は、記憶デバイスに格納されているデータへのアクセスの可能性を示すアクセス頻度であってもよい。具体的には、ある記憶デバイス内に格納されているデータへのアクセス回数に対して、他の記憶デバイス内に格納されているデータへのアクセス回数の方が多い場合、ある記憶デバイスのアクセス頻度よりも、他の記憶デバイスのアクセス頻度の方が高いとする。
【0037】
一方、マウント頻度は、例えば、記憶デバイスがコンピュータ10にマウントされる回数であってもよいし、あるいは、記憶デバイスがコンピュータ10にマウントされている期間であってもよい。
【0038】
表示制御部33は、デバイス表示部36、パーティション表示部37、及びファイル表示部38を備えている。表示制御部33は、ファイル管理プログラム202によって実行される処理結果をLCD17Aに表示するための制御を行う。
【0039】
デバイス表示部36は、デバイス判定部32、パーティション表示部37、LCD17A、及び選択信号検出部35と接続されている。デバイス表示部36は、デバイス判定部から受信される対応付け結果に基づき、少なくとも1つの記憶デバイスをLCD17Aに表示させるための信号をLCD17Aに送る。また、デバイス表示部36は、複数の記憶デバイスを頻度に基づく表示をし、複数の記憶デバイスを頻度に応じた順番で並べて表示する。なお、記憶デバイスの表示内容の詳細は図4を参照して後述する。
【0040】
ここで、選択信号検出部35について説明する。選択信号検出部35は、デバイス表示部36、パーティション表示部37、ファイル表示部38、及びタッチパネル17Bと接続されている。選択信号検出部35は、記憶デバイスが選択されたことを示す選択信号を検出する。選択信号とは、記憶デバイスを指定するための信号であればよく、例えば、上述したように、タッチパネル17B上のタッチされた位置を含む入力情報の信号である。選択信号検出部35は、選択信号が検出されたことをデバイス表示部36、パーティション表示部37、及びファイル表示部38に通知する。
【0041】
デバイス表示部36は、選択信号検出部35から受信される通知に基づき、選択されたことを示す表示の制御を行う。選択されたことを示す表示の例については、図4を参照して後述する。また、デバイス表示部36は、選択された記憶デバイスの情報をパーティション表示部37に送る。
【0042】
パーティション表示部37は、デバイス表示部36、ファイル表示部38、LCD17A、選択信号検出部35、及びパーティション検出部34と接続されている。パーティション表示部37は、記憶デバイスのパーティションを表示するための制御を行う。デバイス表示部36から受信される選択された記憶デバイスの情報に基づき、パーティション検出部34から受信されるパーティション情報に含まれる選択された記憶デバイスの情報に対応するパーティションをLCD17Aに表示させるための制御を行う。パーティション表示部37は、選択信号検出部35から受信される通知に基づき、選択されたパーティション情報をファイル表示部38に送る。
【0043】
パーティション検出部34は、デバイス信号検出部31、パーティション表示部37、及び選択信号検出部35と接続されている。また、パーティション検出部34は、パーティション記憶部34Aを含む。パーティション検出部34は、マウントされている記憶デバイスのパーティションを検出し、パーティション情報を生成する。なお、パーティション情報の詳細については図5を参照して後述する。パーティション検出部34は、生成したパーティション情報をパーティション表示部37に送る。パーティション検出部34は、検出された記憶デバイスとその記憶デバイスのパーティション情報を対応付ける。対応付けられたパーティション情報は、パーティション記憶部34Aに記憶される。また、パーティション検出部34は、選択信号検出部35から受信される記憶デバイスが選択されたことを示す通知に基づき、パーティション記憶部34Aに記憶されている選択された記憶デバイスに対応するパーティション情報をパーティション表示部37に送る。
【0044】
ファイル表示部38は、パーティション表示部37、LCD17A、及び選択信号検出部35と接続されている。ファイル表示部38は、データファイルを表示するための制御を行う。ファイル表示部38は、パーティション表示部37から受信される選択されたパーティション情報に基づき、選択されたパーティションに含まれるデータファイルをLCD17Aに表示させるための信号をLCD17Aに送る。また、ファイル表示部38は、選択信号検出部35から受信される通知に基づきデータファイルが選択された場合、データファイル内のデータをLCD17Aに表示させるための通知をLCD17Aに送る。
【0045】
次に、図4を参照し、ファイル管理プログラム202の表示の一例について説明する。
図4は、ファイル管理プログラム202を操作するためのGUI(メニュー、ボタン、等)のレイアウトを表示した例である。
ファイル管理プログラム202を実行中にLCD17Aに表示されるファイル管理プログラム表示画面41は、デバイス領域(エリア)42、データファイル領域(エリア)43、ステータス領域47、ステータス領域48、及びステータス領域49等から構成される。
【0046】
デバイスエリア42は、記憶デバイスを示すあるいは記憶デバイスの種類を示す要素44Aが表示される領域である。デバイスエリア42は、要素44Aの他に複数の記憶デバイス(要素44B乃至要素44D)が表示されていてもよい。なお、以下、コンピュータ10に複数の記憶デバイスがマウントされている場合を想定する。また、以下、複数の記憶デバイスの各々は、互いに異なる種類の記憶デバイスである場合を想定する。デバイスエリア42には、複数の記憶デバイスの各々に対応した異なる種類を示す要素が表示される。ただし、図4では、一部の記憶デバイスが同じ種類の記憶デバイスである場合を示している。具体的には、要素44A乃至要素44Dの各々が記憶デバイスの種類を示しており、要素44A乃至要素44Dの各々の名称が記憶デバイスを示している。また、図4では、内部ストレージが選択された場合を示している。また、記憶デバイスの種類の詳細については後述する。
【0047】
デバイスエリア42には、内部ストレージが外部ストレージよりも上に表示される。また、外部ストレージに関して、USBストレージ以外の外部ストレージであるカード型外部メモリストレージが、USBストレージ(または、複数のUSBストレージ)よりも上に表示される。さらに、外部ストレージよりも下に特定のフォルダを使用するアプリケーション及びフォルダのショートカット等が表示される。このような順番で、コンピュータ10にマウントされた記憶デバイス等のリストが表示される。
【0048】
具体的には、図4で、デバイスエリア42内に、内部ストレージを示す要素44A、カード型外部メモリストレージを示す要素44B、複数のUSBストレージの内の1つを示す要素44C、複数のUSBストレージの内の他の1つを示す要素44D、特定のフォルダを使用するアプリケーションを示す要素44E、フォルダのショートカットを示す要素44F、他のフォルダのショートカットを示す要素44Gが、この記載順に上から表示されている。
【0049】
要素44A乃至要素44Gの各々は、各々の要素に対応する記憶デバイス等を示すアイコン及び名称を含んでいる。例えば、要素44Bは、図4に示すように、カード型外部メモリストレージを示すアイコンの右側にカード型外部メモリストレージの名称を示す「メモリカード」が表示されている。また、要素44C及び要素44Cのように、同じ種類の記憶デバイスに関しては、同じアイコンを使用してもよいが、記憶デバイスの名称は「デバイス0」及び「デバイス1」のように識別可能なように表示する。
【0050】
また、要素44B、及び要素44Cまたは要素44Dは、マウントされた順番ではなく、上述したような頻度に基づく順番で表示される。しかしながら、要素44C及び要素44Dのように同じ種類を示す記憶デバイスに関しては、マウントされた順番に上から表示される。このように、同じ種類を示す記憶デバイスがマウントされた場合は、各々の記憶デバイスを表示する。
【0051】
要素44Aは、デバイスエリア42の最上位に表示される。要素44Aは、コンピュータ10から取り外すことができないような記憶デバイス、例えば内部ストレージであり、デバイスエリア42に常に表示される。
【0052】
要素44Bは、コンピュータ10に装着したままの状態の、USBストレージ以外の外部ストレージ、例えばSDカード(商標登録)等の記憶デバイスである。つまり、要素44Bは、コンピュータ10から取り外す可能性が低い記憶デバイスを示す要素である。
【0053】
要素44C及び要素44Dは、コンピュータ10から取り外す可能性が高い記憶デバイス、例えばUSBストレージである。
要素44Eは、特定のフォルダを使用するアプリケーションを示す要素である。特定のフォルダとは、例えば削除することができないフォルダ、あるいはそのフォルダ内に新たにフォルダを作ることができないようなフォルダである。特定のフォルダは、例えば、LCD17Aに表示されている画面をキャプチャするアプリケーションによってキャプチャされたデータを格納するデータフォルダである。
【0054】
要素44F及び要素44Gの各々は、所定のフォルダのショートカットを示す要素である。要素44Fは、要素44Gよりも前に作成されたショートカットである。このようなショートカットを示す要素は、デバイスエリア42内の下位に表示する。
【0055】
記憶デバイスの種類とは、例えば、記憶デバイスとコンピュータ10とを接続するためのインタフェースまたはポートの種類、あるいはデータが格納されている記憶デバイスの種類等である。また、複数の記憶デバイスを想定しているため、記憶デバイスの種類は、図4に示すように、複数の記憶デバイスの各々の種類を示す複数の要素で示される。インタフェースまたはポートとは、例えば、USBコネクタ13あるいはカードスロット111等である。データが格納されている記憶デバイスの種類とは、例えば、不揮発性メモリあるいは揮発性メモリ等によって示される種類である。これらの記憶デバイスの種類の違いに基づき、記憶デバイスを判別してもよい。
【0056】
また、デバイス情報に基づいて、記憶デバイスを判別してもよい。デバイス情報とは、記憶デバイスの機器情報あるいは機器コード等である。デバイス情報は、各々の記憶デバイスに記録されており、各々の記憶デバイスから固有のデバイス情報を取得することで、他の記憶デバイスと識別できる。さらに、記憶デバイスをコンピュータ10にマウントした場合、例えば、記憶デバイス内のデータを格納する領域の始めの位置に、パーティション情報が記録されている。このパーティション情報をOS201が取得することによって、例えば、マウントされた記憶デバイスのパーティションの数に関する情報を得ることができる。
【0057】
なお、図4は、内部ストレージを示す要素44Aが選択された場合の表示画面の一例を示しており、要素44Aで示される領域が他の要素と比較して強調されて表示される。また、デバイスエリア42内の各要素には、各記憶デバイスを示すアイコン(以下、デバイスアイコンとも称す。)のみ、または各記憶デバイスの名称のみ、表示されていてもよい。また、記憶デバイスの名称は、記憶デバイスを識別可能な名称が表示されていればよい。記憶デバイスの名称は、各記憶デバイスに記録されているため、各記憶デバイスから情報として取得することができる。取得した記憶デバイスの名称の情報に基づき、記憶デバイスの名称を各要素内に表示してもよい。
【0058】
次に、データファイルエリア43について述べる。
データファイルエリア43は、記憶デバイス内のデータファイルを表示する領域である。図4では、データファイルは、データファイル46A、46B、及び46C等(以下、データファイル46とも称す。)で示されている。例えば、データファイル46A、46B、46C、及び46Dは、データフォルダを示している。データファイル46Eは、写真のデータを示すデータファイルである。データファイル46Fは、音楽のデータを示すデータファイルである。データファイル46Gは、映像のデータを示すデータファイルである。
【0059】
なお、図4で、データファイルエリア43内に示されているデータファイル46H及びデータファイル46Kは、文書のデータを示すデータファイルであってもよい。あるいは、データファイル46H及びデータファイル46Kにデータが含まれていないことを示していてもよいが、データファイル46H及びデータファイル46Kにデータが含まれていない場合は、データファイル46H及びデータファイル46Kをデータファイルエリア43内に表示しなくてもよい。また、データファイルエリア43内には、hiddenファイルと呼ばれるデータファイルもふくまれていてもよい。hiddenファイルとは、例えばアプリケーションの設定値あるいはパラメータ等を含むデータファイルである。また、図4では、複数のデータファイルが表示されているが、1つのデータファイルが表示されていてもよい。
【0060】
また、ステータス領域47、ステータス領域48、またはステータス領域49には、選択されている記憶デバイスに関する情報、コンピュータ10と接続されている記憶デバイスに関する情報、データファイルエリア43内に表示されるデータファイルの表示順番を変更するためのアイコン、要素44F及び要素44Gのようなデータファイルのショートカットを作成するためのアイコン、及び選択している記憶デバイスよりも前に選択した記憶デバイス内のデータファイルを表示させるためのアイコン等が表示されていてもよい。
【0061】
次に、図5を参照し、パーティションの表示の一例について述べる。
図5は、USBストレージ内に複数のパーティションがある場合において、USBストレージ内のパーティションを、ユーザ等が選択するためのメニューを表示した際の一例である。
上述したように、パーティションの表示の制御はパーティション表示部37によって行われる。また、図5では、USBストレージに対応した要素44Cが複数のパーティションを有している場合を想定している。パーティション表示部37は、USBストレージ選択された場合、USBストレージのパーティションをパーティション表示画面50に表示させる。パーティション表示画面50は、図5に示すように、ファイル管理プログラム表示画面41の上、デバイスエリア42の上、またはデータファイルエリア43の上、に重なるように表示される(ポップアップ表示)。パーティションをポップアップで表示することによって、ポップアップで表示されるパーティションは、データファイルエリア43に表示されるデータファイルとは異なること、例えばパーティションは削除、移動、または複成する等ができないこと、を強調することができる。なお、パーティション表示画面50は、必ずしもポップアップで表示する必要はなく、例えば、要素44Cが選択された場合、データファイルエリア43に代えてパーティション表示画面50を表示してもよい。
【0062】
パーティション表示画面50には、図5に示すように、USBストレージのパーティションが一覧(リスト)で表示される。USBストレージに10個のパーティション(Disk0乃至Disk9)が含まれていることを示している。Disk0乃至Disk9の各々は、パーティションアイコン51A及びパーティションアイコン51Bのようなアイコンを使用し、表示してもよい。さらに、パーティション表示画面50には、USBストレージのパーティションが現在表示されていることを示す表記が表示されていてもよい。この表記は、例えば、パーティション画面50の上部に表示されている、USBストレージと関連付けられたアイコン及びUSBストレージの名称「デバイス0」等である。
【0063】
また、パーティション表示画面50に表示されているパーティションの中から、例えば「Disk0」が選択された場合、Disk0内のデータファイルを、データファイルエリア43に表示する。この際、例えば、ステータス領域48等に「Disk0」と表示してもよい。また、デバイスエリア42には、記憶デバイスであるデバイス0を示す要素44Cが選択されていることが分かるように、例えば、要素44Cが強調されて表示されている。そのため、パーティションの1つであるDisk0内のデータファイルがデータファイルエリア43に表示されている場合、ユーザはデータファイルエリア43に表示されているデータファイルが、どの記憶デバイスのどのパーティション内のデータファイルであるか知ることができる。
【0064】
このように、記憶デバイスが表示されているデバイスエリア42の上に重なるように配置されたパーティション表示領域(画面)に複数のパーティションを表示することで、ポップアップで表示しているものがデータフォルダである等の誤解をユーザに与えることが防止することができる。
【0065】
なお、ポップアップでパーティション表示画面50をファイル管理プログラム表示画面41の中央部に必ずしも表示する必要はなく、例えばファイル管理プログラム表示画面41の上に重なるように表示してもよい。あるいは、パーティション表示画面50は、ファイル管理プログラム表示画面41が表示されていないエリアに表示してもよい。
【0066】
また、図3を参照して上述したパーティション情報とは、パーティションの数に関する情報、各パーティションのサイズに関する情報、または各パーティションの名称に関する情報等である。
【0067】
次に、図6を参照し、デバイスエリア42の表示の更新について説明する。図6では、コンピュータ10に記憶デバイスがマウントされた場合の状態の遷移に従い、デバイスエリア42の表示内容が変化することを示している。具体的には、USBストレージがマウントされた後、デバイスエリア42内にUSBストレージを示すアイコンを表示し、さらに、メモリカードデバイスがマウントされた場合、デバイスエリア42内にメモリカードデバイスを表示する。換言すると、複数の記憶デバイスの1つである第1の記憶デバイスがコンピュータ10と接続されている場合、第1の記憶デバイスよりも頻度が高い第2の記憶デバイスが接続されると、第1の記憶デバイスに対応する要素よりも上位に第2の記憶デバイスに対応する要素が表示されるように複数の要素を表示する。
【0068】
状態1(original)は、初期状態を示している。初期状態とは、例えば外部デバイスがマウントされていない状態である。状態1では、デバイスエリア42に、内部ストレージアイコン60及びスクリーンキャプチャアイコン61が表示されている。このように、状態1では、内部ストレージアイコン60が常に表示されており、スクリーンキャプチャアイコン61は、スクリーンキャプチャアイコン61に対応するアプリケーションがインストールされている場合に表示される。なお、スクリーンキャプチャアイコン61は、消去することができないデータ格納場所を示している。
【0069】
状態1において、外部デバイス0がマウントされると、デバイスエリア42にUSBストレージアイコン62が表示される(状態2)。USBストレージデバイスアイコン62は、内部ストレージアイコン60とスクリーンキャプチャアイコン61の間に表示される。さらに、メモリカードデバイスがマウントされると、デバイスエリア42に、メモリカードデバイスアイコン63が表示される(状態3)。メモリカードデバイスアイコン63は、内部ストレージアイコン60とUSBストレージアイコン62の間に表示される。このように、新たに記憶デバイスが追加されると、デバイスエリアの表示が更新される。
【0070】
このように、SDカード(登録商標)等のメモリカードデバイスアイコン及びUSBストレージアイコンは、これらがマウントされた場合に表示される。メモリカードデバイス及び/またはUSBストレージがアンマウントされた後、アンマウントされた記憶デバイスに対応するアイコンが表示されなくなる。なお、記憶デバイスがマウントまたはアンマウントされたことを示すステータスは、記憶デバイスがマウントまたはアンマウントされた場合に、記憶デバイスからOS201またはファイル管理アプリケーション202等にブロードキャストされるマウントイベントメッセージに基づき、ハードウェアからソフトウェアへの接続が行われる。
【0071】
このように、新たに追加された記憶デバイスに関連付けられたアイコンの、デバイスエリア42内における、表示位置は上述した頻度に基づき決定される。具体的には、USBストレージの頻度が内部ストレージの頻度よりも小さい場合、USBストレージアイコン62は、図6の状態2に示されるような表示位置に表示される。なお、スクリーンキャプチャアイコン61は、記憶デバイスを示すアイコン、例えば内部ストレージアイコン60及びUSBストレージアイコン62、よりも下位に表示される。また、メモリカードデバイスの頻度が内部ストレージの頻度よりも小さく、且つメモリカードデバイスの頻度がUSBストレージの頻度よりも大きい場合、メモリカードデバイスアイコン63は、図6の状態3に示されるような表示位置に表示される。
【0072】
さらに、複数の記憶デバイスの各々の種類が同じである場合、記憶ストレージがコンピュータ10とマウントされるタイミングに基づき、そのタイミングが早い記憶ストレージに対応する要素が上位に表示されるように複数の要素を表示してもよい。具体的には、複数のUSBストレージがマウントされる場合を想定すると、複数のUSBストレージの内、先にマウントされたUSBストレージを、後にマウントされたUSBストレージよりも上に表示する。
【0073】
なお、図6に示すようなデバイスエリア内の表示の更新は、上述したようなマウントイベントメッセージを受信したことに基づき、行われてもよい。また、表示の更新は記憶デバイスがマウントされた場合だけでなく、記憶デバイスがアンマウントされた場合においても適用することができる。具体的には、状態3においてメモリカードデバイスがアンマウントされた場合、状態3から状態2へ状態が遷移し、表示が更新される。さらに、状態2においてUSBストレージがアンマウントされた場合、状態2から状態1へ状態が遷移し、表示が更新される。
【0074】
また、図6では、デバイスエリア42内にアイコンのみが表示されているが、図4に示すような記憶デバイスの名称を表示してもよい。また、状態1は、ファイル管理アプリケーション202が起動した場合またはファイル管理アプリケーション202がインストールされた場合等であってもよい。あるいは、状態1は、ファイル管理アプリケーション202を起動するために必要となる記憶デバイスがマウントされている状態であってもよい。
【0075】
次に、図7のフローチャートを参照し、ファイル管理プログラム20の表示更新処理の手順について述べる。
ブロック70で、ファイル管理プログラム202が起動される。この場合の表示画面の一例が図4に示されている。
ブロック71で、デバイス信号検出部31によって記憶デバイスが新たに検出されたかどうかが判定される。ファイル管理プログラム202は、記憶デバイスが新たに検出されるまで待機する。新たに記憶デバイスが検出された場合、ブロック72に進む。
【0076】
ブロック72で、記憶デバイスまたは記憶デバイスの種類を表示するデバイス表示部36によって、記憶デバイス単位で、新たに検出された記憶デバイスと関連付けられたアイコンを表示するための表示更新処理が行われる。この表示更新処理の一例が図6に示されている。また、デバイス表示部36は、複数の記憶デバイスをマウントする場合、記憶デバイスがコンピュータ10にマウントされるマウント頻度または記憶デバイスへのアクセス頻度に基づき、複数の記憶デバイスの内マウント頻度またはアクセス頻度が高い記憶デバイスに対応する要素が上位に表示されるように複数の要素を表示する。
【0077】
また、ブロック72で、複数の要素は、コンピュータ10の内部に備えられている内部ストレージに対応する第1の要素、コンピュータ10に備えられている第1の外部ストレージに対応する第2の要素、及びコンピュータ10と接続可能な第2の外部ストレージに対応する第3の要素を有している場合、デバイス表示部36は、第1の要素、第2の要素、及び第3の要素の順序で複数の要素を表示する。
【0078】
ブロック73で、表示されているデバイスアイコンが選択されたかどうかが判定される。ファイル管理プログラム202は、デバイスアイコンが選択されるまで待機する。デバイスアイコンが選択された場合、ブロック74に進む。
【0079】
ブロック74で、ファイル管理プログラム202によって、選択されたデバイスに複数のパーティションがあるかどうか判定される。パーティション検出部34が複数のパーティションを検出した場合、ブロック75に進む。パーティション検出部34が複数のパーティションを検出しなかった場合、ブロック78に進む。
【0080】
ブロック75で、パーティション表示部37は、選択された記憶デバイスのパーティション及びそのアイコンを表示する。ブロック75の処理に関する表示画面の一例が図5に示されている。パーティションは、パーティションのリストを表示するためのメニューを出して表示される。このように、記憶デバイスが選択され、記憶デバイスに複数のパーティションが含まれていた場合、複数のパーティションを表示することができる。なお、パーティションのリストはユーザによって認識可能なように表示されればよいので、例えば、デバイスエリア42及びデータファイルエリア43以外のファイル管理プログラム表示画面41内の領域に、パーティションのリストを表示してもよい。
【0081】
ブロック76で、ファイル管理プログラム202は、パーティションアイコンが選択されたかどうかを判定する。ファイル管理プログラム202は、パーティションアイコンが選択されるまで待機する。パーティションアイコンが選択された場合、ブロック77に進む。
【0082】
ブロック77で、ファイル表示部38は、選択されたパーティション内のデータファイルまたはデータフォルダを表示する。
ブロック78で、ブロック74において複数のパーティションが検出されなかった場合、選択された記憶デバイス内のデータファイルまたはデータフォルダを表示する。このように、記憶デバイスが選択され、記憶デバイスに複数のパーティションが含まれていなかった場合、記憶デバイス内のデータファイルを表示する。
【0083】
以上説明したように、本実施形態において、データファイルに容易にアクセスすることができる。そのため、ユーザにとってデータファイルにアクセスするために都合が良い。また、コンピュータ10に接続された記憶デバイスを、記憶デバイスのパーティション単位ではなく、デバイス単位で表示するため、ユーザがデータファイルに容易にアクセスすることができる。また、接続された記憶デバイスに複数のパーティションがある場合、記憶デバイスを選択することによって、選択された記憶デバイスの複数のパーティションを表示することによって、ユーザは記憶デバイスとパーティションとの対応関係を容易に認識することができる。また、接続された記憶デバイスの状態を容易にユーザが知ることができるようなGUIのデザインを表示することができる。さらに、パーティションをポップアップで表示することで、データファイルとまたは記憶デバイスと、パーティションと、の違いをユーザに誤解を与えることなくパーティションを表示することができる。また、複数の記憶デバイスの取り外しが頻繁に行われる場合、特定の順番で、記憶デバイスが表示されるため、表示が更新された場合、表示内容が頻繁に切り替わることを防止することができる。
【0084】
また、本実施形態で説明したファイル管理プログラム202の機能は、専用LSI、DSP、またはマイクロコンピュータのようなハードウェアによって実現してもよい。
なお、本実施形態のファイル表示処理の手順は全てソフトウェアによって実行することができる。このため、このファイル表示処理手順を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
【0085】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0086】
10…コンピュータ、17…タッチスクリーンディスプレイ、31…デバイス信号検出部、32…デバイス判定部、36…デバイス表示部、37…パーティション表示部、38…ファイル表示部、41…ファイル管理プログラム表示画面、42…デバイス領域(エリア)、44A…(デバイス)要素、43…データファイル領域(エリア)、50…パーティション表示画面、202…ファイル管理プログラム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの記憶デバイスを表示するデバイス表示手段と、
前記デバイス表示手段によって表示されている記憶デバイスの何れかが選択され、前記選択された記憶デバイスに複数のパーティションが含まれていた場合、前記複数のパーティションを表示するパーティション表示手段と、
前記デバイス表示手段によって表示されている記憶デバイスの何れかが選択され、前記選択された記憶デバイスに複数のパーティションが含まれていなかった場合、前記選択された記憶デバイス内のデータファイルを表示するファイル表示手段と、
を具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記パーティション表示手段は、前記少なくとも1つの記憶デバイスが表示されているデバイス表示領域の上に重なるように配置されたパーティション表示領域に前記複数のパーティションを表示する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記デバイス表示手段は、複数の記憶デバイスを頻度に基づく表示をし、前記複数の記憶デバイスを前記頻度に応じた順番で並べて表示する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記デバイス表示手段は、前記記憶デバイスが前記情報処理装置と接続される接続頻度または前記記憶デバイスへのアクセス頻度に基づき、前記複数の記憶デバイスの内前記接続頻度または前記アクセス頻度が高い記憶デバイスを上位に表示する請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記デバイス表示手段は、前記情報処理装置の内部に備えられている内部ストレージ、前記情報処理装置に備えられている第1の外部ストレージ、前記情報処理装置と接続可能な第2の外部ストレージ、を順に表示する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記デバイス表示手段は、前記複数の記憶デバイスの1つである第1の記憶デバイスが前記情報処理装置と接続されている場合、前記第1の記憶デバイスよりも前記頻度が高い第2の記憶デバイスが接続されると、前記第1の記憶デバイスを上位に表示する請求項3記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記デバイス表示手段は、前記複数の記憶デバイスが同じである場合、前記記憶デバイスが前記情報処理装置と接続されるタイミングに基づき、前記タイミングが早い前記記憶デバイスを上位に表示する請求項3記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記デバイス表示手段は、前記記憶デバイス、及び消去することができないデータ格納場所、を表示する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項9】
少なくとも1つの記憶デバイスを表示し、
前記表示されている記憶デバイスの何れかが選択され、前記選択された記憶デバイスに複数のパーティションが含まれていた場合、前記複数のパーティションを表示し、
前記表示されている記憶デバイスの何れかが選択され、前記選択された記憶デバイスに複数のパーティションが含まれていなかった場合、前記選択された記憶デバイス内のデータファイルを表示する表示処理方法。
【請求項10】
少なくとも1つの記憶デバイスを表示する手順と、
前記表示されている記憶デバイスの何れかが選択され、前記選択された記憶デバイスに複数のパーティションが含まれていた場合、前記複数のパーティションを表示する手順と、
前記表示されている記憶デバイスの何れかが選択され、前記選択された記憶デバイスに複数のパーティションが含まれていなかった場合、前記選択された記憶デバイス内のデータファイルを表示する手順とをコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−114565(P2013−114565A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−262005(P2011−262005)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】