情報処理装置とその処理方法及びプログラム
【課題】印刷データの種別に従って、設定情報を含むテンプレートを表示させることで、設定を適用した印刷データの出力を容易にする仕組みを提供すること。
【解決手段】プリンタに印刷データを出力するためのクライアントPC101で、出力する印刷データに適用される設定情報と、当該設定情報を適用可能な印刷データのデータ種別を含むテンプレートを記憶し(テンプレート記憶制御)、出力対象の印刷データを取得し、取得した印刷データからデータ種別を取得し、取得したデータ種別とテンプレートのデータ種別とに従って、前記印刷データに適用可能なテンプレートを一覧表示し、一覧表示したテンプレートを選択し、選択したテンプレートに含まれる設定情報を用いて、出力対象となるプリンタに出力する。
【解決手段】プリンタに印刷データを出力するためのクライアントPC101で、出力する印刷データに適用される設定情報と、当該設定情報を適用可能な印刷データのデータ種別を含むテンプレートを記憶し(テンプレート記憶制御)、出力対象の印刷データを取得し、取得した印刷データからデータ種別を取得し、取得したデータ種別とテンプレートのデータ種別とに従って、前記印刷データに適用可能なテンプレートを一覧表示し、一覧表示したテンプレートを選択し、選択したテンプレートに含まれる設定情報を用いて、出力対象となるプリンタに出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
印刷設定を適用するための情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ユーザが所望の印刷物を得るために、プリンタドライバでユーザが任意に印刷設定を行い、印刷を行っていた。
【0003】
また、プリンタドライバでの印刷設定は複数あるため、良く利用する印刷設定をテンプレートとしてお気に入り登録し、印刷設定の簡便化が行われている。
【0004】
このお気に入りは、複数登録しておくことが可能であり、利用目的によりユーザが切り換えて使用することができる。
【0005】
お気に入りを利用して印刷する技術は、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−79470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、お気に入りの仕組みは、簡易的に印刷設定が利用できるものの、登録されたお気に入りが多くなると、選択するのが不便であり、結果的に印刷設定が利用しづらくなってしまうという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明は、印刷データの種別に従って、設定情報を含むテンプレートを表示させることで、設定を適用した印刷データの出力を容易にする仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的を達成するために、プリンタに印刷データを出力するための情報処理装置であって、出力する印刷データに適用される設定情報と、当該設定情報を適用可能な印刷データのデータ種別を含むテンプレートを記憶するテンプレート記憶手段と、出力対象の印刷データを取得する印刷データ取得手段と、前記印刷データ取得手段で取得した印刷データからデータ種別を取得するデータ種別取得手段と、前記データ種別取得手段で取得したデータ種別とテンプレートのデータ種別とに従って、前記印刷データに適用可能なテンプレートを一覧表示するテンプレート表示手段と、前記テンプレート表示手段で一覧表示したテンプレートを選択するテンプレート選択手段と、前記テンプレート選択手段で選択したテンプレートに含まれる設定情報を用いて、出力対象となるプリンタに出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
また、プリンタに設定可能な設定情報を含む出力するためのプリンタの一覧を記憶するプリンタ一覧記憶手段と、前記テンプレート選択手段によるテンプレートの選択に従って、前記プリンタ一覧から前記テンプレートを適用できるプリンタと適用できないプリンタを決定するプリンタ決定手段と、プリンタ決定手段によって選択したテンプレートが適用できるプリンタと、適用できないプリンタとを識別可能に表示するプリンタ一覧表示手段とを更に備えることを特徴とする。
【0011】
また、前記テンプレート選択手段によって選択されたテンプレートを前記プリンタ一覧表示手段で表示されたプリンタに設定するプリンタ設定手段と、前記プリンタ設定手段で設定するプリンタが、前記テンプレートを適用できないプリンタである場合に、前記プリンタで適用可能にするべく適用できない設定情報を適用できる設定情報に変更する変更手段とを更に備えることを特徴とする。
【0012】
また、テンプレート選択手段は、複数のテンプレートを選択し、前記選択された複数のテンプレートに従って、設定情報を生成する設定情報生成手段とを更に備えることを特徴とする。
【0013】
また、前記設定情報は、印刷データを印刷する際に用いる印刷設定であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、印刷データの種別に従って、設定情報を含むテンプレートを表示させることで、設定を適用した印刷データの出力を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】システム構成を示す概略図である。
【図2】クライアントPC101のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。
【図3】プリンタ102のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。
【図4】クライアントPC101の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図5】情報管理テーブルの一例を示す図である。
【図6】テンプレートを適用する際のテンプレート適用画面の一例を示す図である。
【図7】ポップアップメニューの一例を示す図である。
【図8】出力設定編集画面の一例を示す図である。
【図9】確認画面の一例を示す図である。
【図10】確認画面の一例を示す図である。
【図11】システムの基本的な処理フローを示す図である。
【図12】基本的な処理フローの続きを示す図である。
【図13】S1108の詳細な処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0017】
まず、図1から図4に示す、本発明の実施形態におけるシステム構成図、ハードウェア構成図、及び機能構成図について説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態におけるシステム構成を示す概略図である。
【0019】
図1において、クライアントPC101とプリンタ102(出力装置)は、ネットワーク103(LAN等)を介して接続されており、クライアントPC101にて作成された出力対象データを、ネットワーク103を介してプリンタ102へ送ることにより、印刷が可能な構成となっている。
【0020】
なお、図1のネットワーク(LAN等)103に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0021】
次に、図1のクライアントPC101のハードウェア構成について、図2を用いて説明する。
【0022】
図2は、本発明の実施形態におけるクライアントPC101のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。
【0023】
図2において、クライアントPC101は、ディスプレイ201、CPU202、RAM203、ROM204、Network
I/F205、ビデオI/F206、キーボード207、マウス208、HDD209、記憶媒体210、及びシステムバス211を備える。
【0024】
ディスプレイ201は、ビデオI/F206を介して制御される表示装置であり、CRTに限定されず、液晶ディスプレイ等でも構わない。
【0025】
CPU202は、システムバス211に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0026】
また、ROM204、あるいは記憶媒体210には、CPU202の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output
System)や、オペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、PCの実行機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶されている。
【0027】
RAM203は、CPU202の主メモリや、ワークエリア等として機能する。CPU202は、各処理の実行に必要なプログラム等をRAM203にロードして、該プログラムを実行することで各処理を実現するものである。
【0028】
Network I/F205は、ネットワークを介して、外部機器との接続や通信を実現するものであり、例えば、TCP/IPを利用したインターネット通信に代表されるような、ネットワークを介する通信制御を行う。
【0029】
また、キーボード207やマウス208等のポインティングデバイスからの入力制御を行う。
【0030】
HDD209は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種アプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するためのハードディスクドライブを表している。記憶媒体210は、フロッピーディスク(登録商標FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリを表している。
【0031】
これら、HDD209、及び記憶媒体210は、メモリコントローラ(不図示)により、外部からアクセス制御されている。
【0032】
なお、CPU202は、例えば、RAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ201による各種表示や閲覧を可能とする。また、CPU202は、ディスプレイ201上のマウスカーソル(不図示)等によるユーザからの指示を処理する。
【0033】
本発明を実現するための、プログラムは、HDD209に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされ、CPU202により実行される。また、本発明に係わるプログラムが参照する情報テーブル等は、HDD209に格納されている。
【0034】
次に、図1のプリンタ102のハードウェア構成について、図3を用いて説明する。
【0035】
図3は、本発明の実施形態におけるプリンタ102のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。
【0036】
図3において、コントローラユニット301は、画像出力デバイスとして機能するプリンタ部314や、画像入力デバイスとして機能するスキャナ部315と接続する一方、ネットワーク(LAN等)103と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力も可能である。また、操作部316によって、プリンタ102を視覚的に操作することが可能である。
【0037】
コントローラユニット301は、CPU302、RAM303、ROM304、HDD305、Network
I/F306、IMAGE BUS
I/F307、操作部I/F308、外部I/F309、RIP310、プリンタI/F311、スキャナI/F312、及び画像処理部313を備える。
【0038】
コントローラユニット301で、画像入力デバイスとして機能するスキャナ部315や、画像出力デバイスとして機能するプリンタ部314と接続する一方、ネットワーク(LAN等)103や公衆回線(WAN)(PSTNやISDN等)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行うことが可能である。
【0039】
コントローラユニット301において、CPU302は、システム全体を制御するプロセッサである。RAM303は、CPU302が動作するためのシステムワークメモリであり、プログラムを記録するためのプログラムメモリ、あるいは画像データ情報等を一時記録するためのメモリである。ROM304は、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納されている。
【0040】
HDD(ハードディスクドライブ)305は、システムを制御するための各種プログラム,画像データ等を格納する。操作部I/F(操作部インタフェース)308は、操作部(キーボード等)316とのインタフェース部である。また、操作部I/F308は、操作部(キーボード等)316から入力されたキー情報等をCPU302に伝達する。
【0041】
Network I/F(ネットワークインタフェース)306は、LAN103と接続され、データの入出力を行う。外部I/F(外部インタフェース)309は、USB、IEEE1394、プリンタポート、RS−232C等の外部入力を受け付けるI/F部である。以上のデバイスがシステムバス317上に配置される。
【0042】
IMAGE BUS
I/F(イメージバスインタフェース)307は、システムバス317と、画像データ等を高速で転送する画像バス318とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス318は、PCIバス、あるいはIEEE1394で構成される。
【0043】
画像バス318上には、以下のデバイスが配置される。
【0044】
RIP(ラスタイメージプロセッサ)310は、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。
【0045】
プリンタI/F(プリンタインタフェース)311は、プリンタ部314とコントローラユニット301を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0046】
スキャナI/F(スキャナインタフェース)312は、スキャナ部315とコントローラユニット301を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0047】
画像処理部313は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。
【0048】
また、画像処理部313は、画像データの回転や、多値画像データに対してはJPEG、2値画像データに対してはJBIG、MMR、MH等の圧縮伸張処理を行う。
【0049】
スキャナ部315は、原稿となる紙上のイメージを照明し、CCDラインセンサで走査することで、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。
【0050】
原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットし、装置使用者が操作部316から読み取り指示することにより、CPU302がスキャナ部315に指示を与え、フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードし、原稿画像の読み取り処理を行う。
【0051】
プリンタ部314は、ラスタイメージデータを用紙上のイメージに変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式を用いても構わない。
【0052】
プリント動作の起動は、CPU302からの指示によって開始する。尚、プリンタ部314には、異なる用紙サイズ、あるいは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットがある。
【0053】
操作部(キーボード等)316は、LCD表示部を有し、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示すると共に、表示してあるキーが押されるとその位置情報を操作部I/F308を介してCPU302に伝達する。また、操作部(キーボード等)316は、各操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等を備える。尚、表示部はプリンタによって表示性能が異なり、タッチパネルを介して操作可能なプリンタ、単に液晶画面を備え文字列を表示(印刷状態や印刷している文書名の表示)させるだけのプリンタ等により、本発明は構成される。
【0054】
ここで、操作部(キーボード等)316のスタートキーは、原稿イメージの読み取り処理を開始する時などに利用する。
【0055】
スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色の違いにより、スタートキーが利用可能な状態にあるか否かを示す。
【0056】
また、操作部(キーボード等)316のストップキーは、稼働中の動作を止める働きをする。
【0057】
また、操作部316のIDキーは、使用者のユーザIDを入力する時に利用する。リセットキーは、操作部316からの入力を初期化する時に利用する。
【0058】
以上のような構成により、プリンタ102は、スキャナ部315から読み込んだ画像データをネットワーク(LAN等)103上に送信したり、ネットワーク(LAN等)103から受信した印刷データを、プリンタ部314から印刷出力することができる。
【0059】
また、スキャナ部315から読み込んだ画像データを、モデム(不図示)により、公衆回線上にFAX送信したり、公衆回線からFAX受信した画像データをプリンタ部314から出力することができる。
【0060】
次に、クライアントPC101における基本的な機能構成について、図4を用いて説明する。
【0061】
図4は、本発明の実施形態におけるクライアントPC101の機能構成を示す機能ブロック図である。クライアントPC101は、テンプレート記憶部401、印刷データ取得部402、データ種別取得部403、テンプレート表示部404、テンプレート選択部405、出力部406を有する。
【0062】
テンプレート記憶部401は、出力する印刷データに適用される設定情報と、当該設定情報を適用可能な印刷データのデータ種別を含むテンプレートを記憶する機能部である。
【0063】
印刷データ取得部402は、出力対象の印刷データを取得する機能部である。
【0064】
データ種別取得部403は、印刷データ取得部で取得した印刷データからデータ種別を取得する機能部である。
【0065】
テンプレート表示部404は、データ種別取得部で取得したデータ種別とテンプレートのデータ種別とに従って、印刷データに適用可能なテンプレートを一覧表示する機能部である。
【0066】
テンプレート選択部405は、テンプレート表示部で一覧表示したテンプレートを選択する機能部である。
【0067】
出力部406は、テンプレート選択部で選択したテンプレートに含まれる設定情報を用いて、出力対象となるプリンタに出力する機能部である。
【0068】
次に、本発明の実施形態における出力設定情報(印刷設定のテンプレート)の情報管理テーブルについて、図5を用いて説明する。
【0069】
図5は、本発明の実施形態における出力設定情報の管理形態の一例を示す情報管理テーブルである。
【0070】
情報管理テーブル500は、後述するテンプレートに設定された出力設定情報の変更、保存、あるいはデータ出力を行った場合に、該出力設定情報を記憶し、後述するテンプレート適用画面600(図6参照)にてテンプレートを一覧表示601するために、参照して該テンプレートを復元(生成)するためのものである。
【0071】
情報管理テーブル500は、クライアントPC101のHDD209にて記憶、管理され、テンプレートを一覧表示するために必要な情報、例えば、図5に示す、データ種別501、ID502、変更項目503、変更値504、出力回数505、利用者506、更新日507等を管理(保持)する。
【0072】
データ種別501は、拡張子を記憶してあり、出力対象データのドキュメント名(ファイル名)の拡張子と一致するデータを抽出して、後述するテンプレート適用画面600(図6参照)にてテンプレートを一覧表示601するためのものである。なお、ID502により、同じデータ種別501内のテンプレートを区分する。変更項目503以降の出力設定情報は、上記、データ種別501とID502に紐づいて管理(記憶)され、テンプレートを一覧表示601する際に参照される。
【0073】
また、出力回数505や利用者506、更新日507等は、テンプレートの一覧表示601の際に、該テンプレートを並び替えやフィルタリング等して、一覧表示するための情報としても参照される。
【0074】
尚、情報管理テーブル500は、本実施形態における一例であり、複数のテーブルに分かれるなど他の形態であってもよい。
【0075】
図6は、本発明の実施形態におけるテンプレート(出力設定情報)の適用する際のテンプレート適用画面の一例である。
【0076】
テンプレート適用画面600は、ユーザの操作に従って投入した出力対象データの種別(例えば、ファイル拡張子)に応じたテンプレートを一覧表示601し、ユーザが所望するテンプレートを、同画面600内のデバイス表示欄606に表示された任意のデバイスにドロップすることで、該テンプレートに設定された出力情報を、該出力対象データに設定し、該デバイスから出力するためのものである。
【0077】
ここで、上記、一覧表示601するテンプレートは、ユーザが投入したデータ種別と、情報管理テーブル500のデータ種別501が一致したものを該テーブル500から抽出し、該各出力設定情報を基に自動生成し、例えば、該テーブル500の出力回数505の多い順に表示するようにする。
【0078】
また、各データ種別ごとに、標準的な出力設定を行ったテンプレート602を予め1つ又は複数用意しておき、設定情報の変更や出力処理を簡易化するようにしても良い。
【0079】
まず、ユーザの操作に従って、テンプレート適用画面600のテンプレート表示欄601から、投入した出力対象データに設定したいテンプレートを選択する。
【0080】
ここで、ユーザの操作に従って、テンプレートを選択された場合、例えば、603に示すように、選択したテンプレートを既存の太枠や赤枠で囲んだり、背景色を変化させる等して、該テンプレートを選択した旨が容易に認識できるようにする。
【0081】
また、情報表示欄604を設けて、選択中のテンプレート603に設定された各種情報(出力設定等)を、リアルタイムに表示するようにする。ここで、標準設定テンプレート602との差分情報のみを、該情報表示欄604に表示するようにしても良い。尚、テンプレートは、既存の単数選択でも、複数選択でも可能である。
【0082】
テンプレートに設定された出力情報を編集する場合、テンプレート表示欄601から、編集したいテンプレートを選択し、既存の右クリック等により表示されるポップアップメニュー700(図7参照)内の編集ボタン701を選択することで表示される、出力設定編集画面800(図8参照)にて編集処理を行う。出力情報の編集処理の詳細な説明に関しては、図8の説明にて後述する。
【0083】
また、該メニュー700内の削除ボタン702を選択すると、テンプレート削除確認画面900(図9a参照)を確認メッセージ901と共に表示して、ユーザに該テンプレートを削除するか否かの最終確認を行う。該画面900にて、YESボタン902を選択すると、該選択テンプレートを削除し、一方、NOボタン903を選択すると、本画面900を閉じ、テンプレート適用画面600に戻る。
【0084】
尚、上記、削除処理にて削除した情報や、後述する未保存の一時設定情報(616、617)は、本システムの終了と共に情報管理テーブル500から一括して削除するようにしても良いし、上記、削除処理時点で情報管理テーブル500から個別に削除するようにしても良い。
【0085】
次に、ユーザの操作に従って、単数、または複数選択したテンプレートを、同画面600内の下部に表示されたデバイス表示欄606の出力対象デバイスに向けてドラッグする。
【0086】
ここで、ユーザの操作に従って、上記、テンプレートをドラッグしたことをシステムが検知すると、デバイス表示欄606に表示された出力対象デバイス内の、該テンプレートに設定された出力情報にて出力不可であるデバイスを、既存のマスキング表示607や非表示にする等して、該デバイスにて出力ができない旨を容易に認識できるようにする。
【0087】
尚、上記、マスキング表示となったデバイスを除き、ドラッグ中のテンプレートの設定情報を出力するのに最適なデバイスをシステムが自動的に判別し、表示中のデバイスをリアルタイムに並び替えて、デバイス表示欄606に優先的に表示するようにしても良い。
【0088】
また、前記、テンプレート選択時と同様に、デバイス表示欄606内のデバイスを選択することで、選択中の該デバイスの各種情報を、情報表示欄604に表示するようにする。ここで、上記、デバイスの選択時は、テンプレート選択時と同様に、既存の太枠や赤枠で囲んだり、背景色を変化させる等して、該デバイスを選択した旨が容易に認識できるようにする。
【0089】
尚、デバイスもテンプレート同様、既存の単数選択でも、複数選択でも可能である。
【0090】
次に、ユーザの操作に従って、ドラッグ中のテンプレートを、同画面600内の下部に表示されたデバイス表示欄606の出力対象デバイスにドロップする。
【0091】
ここで、表示上は、マスキング表示607されたデバイスに、ユーザがドラッグしたテンプレートをドロップできないようにするが、例えば、該テンプレートがマスキング表示607されたデバイスにドロップされた場合に、該テンプレートの背景色を変化させたり(608)、該テンプレートに設定されたエラー対象の該設定情報を赤文字でエラー表示(609)する等して、該テンプレートの設定を適用できない旨を容易に認識できるようにする。
【0092】
尚、複数のテンプレートをデバイスにドロップした際に、該テンプレートに同じ変更項目503で異なる変更値504が設定されていた場合、例えば、カラーモードがモノクロとカラー等のように、相反する設定がされていた場合には、既存のエラー表示(不図示)を行い、ユーザにどちらを適用するかを選択させたり、あるいは、どちらの設定も適用させるような選択、例えば、10ページで構成される文書データであれば、1〜5ページをモノクロとし、残りのページをカラーにする等の選択をさせるように構成しても良い。ここで、システムが自動的に該出力対象データに適した設定を判断し、ユーザに優先的に表示させるようなヘルプ機能を設けても良い。
【0093】
上記、エラー状態(608、609)となった場合、例えば、情報表示欄604の該エラー情報609を選択することで、既存のヘルプ機能やガイド機能等を利用して、エラーの詳細な内容を表示したり、更に、既存のドロップダウンリスト等を利用して、エラー対象の設定値をリアルタイムに変更できるようにしても良い。
【0094】
また、ユーザがデバイスにドロップしたテンプレートの合計数が容易に把握できるように、デバイスの近傍に、該合計数を表示610するようにしても良い。
【0095】
一方で、正常にデバイスに適用されたテンプレートは、例えば、既存の該テンプレートの背景色を変化させる(611、617)等して、正常に適用された旨が容易に認識できるようにする。
【0096】
ここで、テンプレートドロップ時に、本システム内部では、次の2つの処理を順に行う。1つ目は、テンプレートに設定された該出力設定情報を、ユーザが投入した出力対象データに適用する処理であり、2つ目は、出力設定済の該データを、ドロップ先のデバイスに適用する処理である。前記、エラーは、上記、2つ目の処理にて、本システムが検知する。
【0097】
最後に、ユーザは、出力ボタン612を選択することで、前記デバイスに適用した該データの出力を行う。
【0098】
ここで、複数の出力対象データが存在する場合に、すべての該データの出力設定処理が確定していない状態で出力ボタン612が選択された場合は、該ボタン612選択時点で出力設定が確定済のデータのみを、前記、ドロップ先のデバイスにて出力することもできる。
【0099】
また、後述する出力設定編集画面800(図8参照)にてテンプレートに設定された情報の変更を行い、一時的に仮生成されたテンプレート616をデバイスに適用し、該ボタン612を選択して出力を行った場合、該テンプレートに設定された情報を情報管理テーブル500に保存すると共に、該テンプレートを標準の表示状態618に更新する。
【0100】
尚、出力ボタン612選択時に、例えば、出力確認画面940(図9c参照)を確認メッセージ941と共に表示するようにして、ユーザに該適用状態で出力しても良いか否かの最終確認を行うようにしても良い。該画面940にて、YESボタン942を選択すると、該適用状態にて出力を行い、一方、NOボタン943を選択すると、本画面940を閉じ、テンプレート適用画面600に戻る。
【0101】
ユーザの操作によって、投入した出力対象データが複数の場合、次へボタン613aを選択することで、現在、設定中の出力対象データの適用状態を確定して、次の出力対象データの出力設定処理に遷移する。遷移後の各処理に関しては、前述した通りである。一方で、戻るボタン613bを選択することで、上記、確定した出力設定を、再度、設定可能な状態に戻すことができる。
【0102】
ここで、最後の出力対象データがアクティブとなっている場合は、既存の灰色表示等を利用して、次へボタン613aを選択不可の状態(不図示)とし、最初の出力対象データがアクティブとなっている場合は、戻るボタン613bを選択不可の状態(不図示)にする。尚、上記、選択不可表示は、該ボタン(613a、613b)に限らず、例えば、テンプレートがデバイスに未適用の状態では出力ボタン612が選択できないようにする等、本システム内の他のボタンにも適用するようにする。
【0103】
初期化ボタン614を選択すると、現在、アクティブ状態の画面にて、デバイスに適用済のテンプレートをすべて取り消して、初期の何も適用されていない状態に戻すことができる。ここで、例えば、デバイスに適用済のテンプレート(611、617)を、個別に選択して、初期化ボタン614を選択することで、該テンプレートを未適用、及び標準の表示状態618に戻すようにしても良い。
【0104】
上記、初期化ボタン614選択時に、例えば、初期化確認画面920(図9b参照)を確認メッセージ921と共に表示するようにして、ユーザに初期化する旨の最終確認をとるようしても良い。該画面920にて、YESボタン922を選択すると、前記、適用済のテンプレートを未適用の状態に戻し、一方、NOボタン923を選択すると、本画面920を閉じ、テンプレート適用画面600に戻る。
【0105】
保存ボタン615を選択すると、現在、一覧表示されているすべてのテンプレートの各種設定情報、及び次へボタン613aを選択して既に確定した情報を、情報管理テーブル500に保存する。該保存情報は、次回、本システム起動時に読み込んで、テンプレートを一覧表示するための情報として利用する。尚、情報の保存形態としては、例えば、既存のファイルダイアログ等を利用してファイルに保存したり、本システム固有の形式で保存するように構成する。
【0106】
終了ボタン605を選択すると、終了確認画面960(図9d参照)を、確認メッセージ961と共に表示し、ユーザに本システムの終了確認をする。該画面960にて、YESボタン962を選択すると、本システムを終了し、一方、NOボタン963を選択すると、本画面960を閉じ、テンプレート適用画面600に戻る。
【0107】
尚、上記、YESボタン962選択時に、ユーザが編集して一時的に作成された未保存のテンプレート、または適用済で未出力のテンプレート(616、617)が存在する場合は、該テンプレート(616、617)を保存するか否かをユーザに確認するような画面(不図示)を、確認メッセージと共に表示するようにしても良い。
【0108】
ここで、本画面600内のテンプレート表示欄601、情報表示欄604、デバイス表示欄606は、該画面600の縮小や多くの情報が存在する等して、各種情報を該表示欄内に表示しきれなくなった場合には、例えば、図6に示すように、既存のスクロールバー等を表示して利用することで、各々、すべての情報を閲覧できるように構成する。
【0109】
また、情報表示欄604の上部に「全て」、「設定」、「適用」等の表示を行い、ユーザがいずれかを選択することで、該選択した各情報を、情報表示欄604に表示できるようにする。「設定」を選択した場合は、ユーザが選択中のテンプレートの設定情報のみを全て表示する。「適用」を選択した場合は、デバイスに適用済のテンプレートの設定情報のみを全て表示する。「全て」を選択した場合は、上記、「設定」、及び「適用」選択時の情報を全て表示する。ここで、上記、該選択状態が容易に認識できるように、例えば、既存の該選択文字を太字(不図示)にしたり、文字色を変化619させる等の構成をとるようにしても良い。
【0110】
また、テンプレート表示欄601についても、上記、同様の表示を行うようにして、例えば、適用済のテンプレートのみを表示させるような構成をとっても良い。
【0111】
尚、本実施形態はあくまでも一例であり、他の形態で実施してもよい。
【0112】
次に、本実施形態におけるポップアップメニュー例について、図7を用いて説明する。
【0113】
図7は、本発明の実施形態におけるポップアップメニュー700である。
【0114】
本メニューは、テンプレート適用画面600(図6参照)内の、テンプレート表示欄601に表示されたテンプレートを、既存の右クリック等の方法で選択することで表示されるものである。
【0115】
該メニューは、例えば、編集ボタン701、削除ボタン702等、個々のテンプレートを操作する処理に特化したボタンで構成するようにする。
【0116】
該各ボタンの詳細な処理の説明に関しては、前記、図6の説明にて前述した通りである。
【0117】
尚、本実施形態はあくまでも一例であり、他の形態で実施してもよい。
【0118】
次に、本実施形態における出力設定編集画面例について、図8を用いて説明する。
【0119】
図8は、本発明の実施形態における出力設定編集画面800である。
【0120】
出力設定編集画面800は、図7に示すポップアップメニューの編集ボタン701を選択することで表示されるものであり、テンプレートに設定された各種出力設定情報を変更するためのものである。
【0121】
ユーザは、本画面800内の設定情報欄801に表示された各種設定情報を確認し、変更したい設定項目を選択すると表示されるドロップダウンリスト805から、所望する設定値を選択する。ここで、設定値を変更した場合、例えば、806に示すように、変更した設定項目の背景色を変更したり、既存の文字色を変える等して、設定値を変更した旨が容易に認識できるように構成する。
【0122】
設定変更後、取消ボタン802を選択すると、変更取消確認画面1000(図10a参照)を確認メッセージ1001と共に表示する。該確認画面1000にて、YESボタン1002を選択すると、変更した設定値を変更前の設定値に戻し、一方、NOボタン1003を選択すると、変更した設定値の取り消しは行わずに、出力設定編集画面800に戻る。
【0123】
また、設定変更後、確定ボタン803を選択すると、変更確定確認画面1030(図10b参照)を確認メッセージ1031と共に表示する。該確認画面1030にて、YESボタン1032を選択すると、変更した設定値を確定すると共に、該設定項目の背景色を標準の色に戻し、一方、NOボタン1033を選択すると、変更した設定値の確定は行わずに、出力設定編集画面800に戻る。
【0124】
また、設定変更後、閉じるボタン804を選択すると、編集終了確認画面1060(図10c参照)を確認メッセージ1061と共に表示する。該確認画面1060にて、YESボタン1062を選択すると、変更した設定値を無効にし、出力設定編集画面800を閉じて、テンプレート適用画面600(図6参照)に遷移する。一方、NOボタン1063を選択すると、設定値は変更されたまま、設定変更処理は終了せずに、出力設定編集画面800に戻る。
【0125】
ここで、出力設定を変更して本画面800を閉じた場合、該設定のテンプレートを仮生成616、617(図6参照)して、テンプレート表示欄601(図6参照)に表示する。
【0126】
尚、前記、仮生成されたテンプレート616、617(図6参照)は、既存の点線等で表示するようにして、仮生成である旨が容易に認識できるように構成し、該テンプレートの保存、または出力が行われた場合に、標準のテンプレート表示618(図6参照)に更新して、該テンプレートの設定情報を情報管理テーブル500に保存する。
【0127】
尚、本実施形態はあくまでも一例であり、他の形態で実施してもよい。
【0128】
次に、本システムにおける確認画面例について、図9、及び図10を用いて説明する。
【0129】
図9、及び図10は、本発明の実施形態における確認画面(9a、9b、9c、9d、10a、10b、10c)である。
【0130】
本確認画面(9a、9b、9c、9d、10a、10b、10c)は、ユーザの各操作に対して、該確認メッセージと共に表示して、該操作を最終決定するか否かの判断を行うためのものである。
【0131】
該確認画面の詳細な処理の説明に関しては、前記、図6、及び図8の説明にて前述した通りである。
【0132】
尚、本実施形態はあくまでも一例であり、他の形態で実施してもよい。
【0133】
次に、図11を用いて、本発明の実施形態におけるシステムの基本的な処理フローについて説明する。
【0134】
尚、本処理フローにおける各処理は、CPU202(図2参照)が実行する。
【0135】
S1101は、プリンタドライバなど出力アプリケーションがOSから出力対象データを受け付ける処理である。上記、受け付けたデータは、RAM203に記憶し、後の出力処理に利用する。
【0136】
S1102は、S1101にて受け付けたデータのドキュメント名(ファイル名)から拡張子を取得し、その拡張子からデータ種別(文書データ、表計算データ、プレゼンテーションデータ、画像データ等)を判断する処理である。例えば、拡張子が「.doc」や「.txt」の場合には文書データ、「.xls」の場合には表計算データ、「.ppt」の場合にはプレゼンテーションデータ、「.jpg」や「.bmp」の場合には画像データと判断する。
【0137】
S1103は、情報管理テーブル500(図5参照)から、S1102にて判断されたデータ種別のデータ(レコード)を取得し、取得したデータごとにテンプレートオブジェクト(アイコン)を生成し、ユーザが選択可能な状態で、テンプレート表示欄601(図6参照)に一覧表示する処理である。
【0138】
一覧表示されたテンプレートオブジェクトをユーザが選択し、同画面内のデバイスにドロップすることで、S1101で受け付けた出力対象データに出力設定を適用することができる。以下、出力設定されたテンプレートオブジェクトをテンプレートと呼ぶ。
【0139】
ここで、メモリ容量の範囲内であれば、一覧表示するテンプレートの枚数の制限はせず、既存のメニューから選択する方法等を利用して、前回、出力または保存した日付(更新日)507の新しい順や、出力回数505の多い順等、ユーザの望む形態で一覧表示できるようにする。また、既存の表示倍率や表示方法を変える等の方法を利用して、テンプレートの表示形式を変える等、ユーザの視認性や使い易さを考慮した構成をとっても良い。
【0140】
S1104は、S1103にて一覧表示されたテンプレートに設定された出力設定を、ユーザの所望する出力設定に変更するか否かを判断する分岐処理である。
【0141】
出力設定を変更する場合(S1104でYESの場合)、S1103にて一覧表示された設定変更対象のテンプレートを右クリックすることで表示されるポップアップメニュー700(図7参照)から、編集ボタン701を選択することで、テンプレート編集画面800(図8参照)が表示され、そこでテンプレートに設定された出力設定の変更処理を行う(S1105)。出力設定の変更処理の詳細な説明に関しては、画面説明の箇所にて前述した通りである。
【0142】
一方、出力設定を変更しない場合(S1104でNOの場合)、後述するS1108(図13参照)の処理に遷移する。
【0143】
S1106は、テンプレートに設定された出力設定に、ユーザによる変更が加えられたか否かを判断する分岐処理である。
【0144】
出力設定の変更があった場合(S1106でYESの場合)、元のテンプレートの出力設定情報と該設定変更情報を基にテンプレートを仮生成し(S1107)、テンプレート適用画面600(図6参照)内のテンプレート表示欄601に表示する。
【0145】
ここで、上記、仮生成したテンプレートは、既存の半透明や点線602(図6参照)等の方法を利用して、設定変更が加えられたテンプレートである旨が分かるような表示を行う。また、変更が加えられた出力設定項目を、既存の赤文字や太字、斜体等で表示する(図6参照)ことで、どの出力設定項目を変更したのかが一目で分かるように構成する。
【0146】
保存処理や表示方法等の詳細な説明に関しては、画面説明の箇所にて前述した通りである。
【0147】
一方、出力設定の変更がない場合(S1106でNOの場合)、後述するS1108(図13参照)の処理に遷移する。
【0148】
S1108は、ユーザが設定したいテンプレートを選択し、同じ画面内に表示されたデバイスにドラッグアンドドロップする処理である。本処理フローに関する詳細な説明については、図13にて後述する。
【0149】
次に図12は、図11で示す本発明の実施形態における基本的な処理フローの続きを示す図である。
【0150】
尚、本処理フローにおける各処理は、図11と同様、CPU202が実行する。
【0151】
S1201は、S1108にてドロップしたテンプレートに加えて、他のテンプレートを追加するか否かを判断する分岐処理である。
【0152】
他のテンプレートを追加する場合(S1201にてYESの場合)、S1104に遷移し、前述した処理を行う。一方、他のテンプレートを追加しない場合(S1201にてNOの場合)、後述するS1202の処理に遷移する。他のテンプレートを追加する場合、複数のテンプレートの出力設定からユーザが任意に出力設定を選択(編集)する。つまり、複数のテンプレートから新たな出力設定が作成される。
【0153】
S1202は、出力対象データ及びデバイスに適用した出力設定(テンプレート)を、確定するか否かを判断する分岐処理である。
【0154】
出力設定(テンプレート)を確定する場合(S1202にてYESの場合)、テンプレート適用画面600(図6参照)内の確定ボタン607を押下することで、S1108にて適用した出力設定(テンプレート)を確定する。出力設定(テンプレート)を確定しない場合(S1202にてNOの場合)、S1201に戻り、前述した処理を行う。
【0155】
出力設定(テンプレート)の確定処理の詳細な説明に関しては、画面説明の箇所にて前述した通りである。
【0156】
S1203は、1つのジョブに対して適用した出力設定(テンプレート)、及び該ジョブを出力するデバイスを確定する処理である。本処理は、確定ボタン607(図6参照)を押下することで実行される。
【0157】
S1204は、S1203にて確定したジョブ以外に、S1101にてユーザが投入した出力対象データがまだ存在するか否かを判断する分岐処理である。他のデータが存在する場合(S1204にてYESの場合)、S1203にて確定したジョブの次のジョブをアクティブ状態にし、図11のS1102の処理に遷移して、以降、ユーザが投入した出力対象ジョブが存在する間、前述した処理を繰り返す。一方、他のデータが存在しない場合(S1204にてNOの場合)、後述するS1205の処理に遷移する。
【0158】
ここで、S1101にてユーザが投入した全ての出力対象データの出力設定を確定せずに、出力ボタン608(図6参照)を押下することで、該ボタン押下時点で、既に出力設定を確定しているジョブのみを出力することも可能である。
【0159】
S1205は、S1203にて出力設定を確定したジョブを、指定のデバイスから出力するか否かを判断する分岐処理である。
【0160】
該データを出力する場合(S1205にてYESの場合)、出力ボタン608(図6参照)を押下することで、該ボタン押下時点で、既に出力設定を確定しているジョブを、指定のデバイスから出力する(S1207)。一方、該データを出力しない場合(S1205にてNOの場合)、後述するS1206の処理に遷移する。
【0161】
S1206は、S1203にて出力設定を確定し、出力しないデータを保存するか否かを判断する分岐処理である。該データを保存する場合(S1206にてYESの場合)、保存ボタン609(図6参照)を押下することで、既存のファイル保存ダイアログ等を表示して、該ボタン押下時点で、ジョブに適用されている各種設定情報をテンプレートとして、情報管理テーブル500(図5参照)に記憶する。一方、該データを保存しない場合(S1206にてNOの場合)、後述するS1209の処理に遷移する。
【0162】
S1207は、ユーザが投入した出力対象データを出力する処理である。
【0163】
S1208は、出力済データ、または未出力で保存対象データに適用された出力設定情報をテンプレートとして、情報管理テーブル500(図5参照)に保存する処理である。
【0164】
出力設定情報(テンプレート)の保存処理の詳細な説明に関しては、画面説明の箇所にて前述した通りである。
【0165】
S1209は、S1101にてユーザが投入した出力対象データの出力処理を終了するか否かを判断する分岐処理である。該データの出力処理を終了しない場合(S1209にてNOの場合)、後述するS1210の処理に遷移する。一方、該データの出力処理を終了する場合(S1209にてYESの場合)、本システムを終了する。
【0166】
S1210は、S1101にてユーザが投入した出力対象データに適用された出力設定情報を、消去するか否かを判断する分岐処理である。該設定情報を消去する場合(S1210にてYESの場合)、後述するS1211の処理に遷移する。一方、該設定情報を消去しない場合(S1210にてNOの場合)、S1205に戻り、前述した処理を行う。
【0167】
S1211は、ユーザが投入した出力対象データに適用された出力設定情報を消去する処理である。出力設定情報(テンプレート)の消去処理の詳細な説明に関しては、画面説明の箇所にて前述した通りである。本消去処理終了後、S1104に戻り、前述した処理を行う。
【0168】
図13は、本発明の実施形態におけるS1108の詳細な処理フローを示す図である。
【0169】
尚、本処理フローにおける各処理は、図11と同様、CPU202が実行する。
【0170】
S1301は、ユーザの操作に従って、投入した出力対象データに適用するテンプレートを選択する処理である。
【0171】
本処理において、テンプレートは単一でも複数でも選択することが可能である。
【0172】
S1302は、S1301にてユーザが選択したテンプレートがドラッグされたか否かを判断する分岐処理である。テンプレートがドラッグされていない場合(S1302にてNOの場合)、前述したS1301の処理に戻る。一方、テンプレートがドラッグされた場合(S1302にてYESの場合)、後述するS1303の処理に遷移する。
【0173】
ここで、テンプレートをドラッグ中にドラッグを解除した場合、テンプレートは選択された状態で、自動的にドラッグする前の位置に戻るように構成する。
【0174】
S1303は、S1302にてドラッグされたテンプレートが、同じ画面内に表示されたデバイスにて出力可能か否かを判断する分岐処理である。デバイスにて出力可能か否かは、デバイスに適用可能な出力設定によって判断する。例えば、ステイプルができないデバイスに、ステイプル設定がされたテンプレートは適用できないため、出力不可と判定される。デバイス出力が不可のデバイスの場合(S1303にてNOの場合)、該デバイスをマスキング表示(S1304)等して出力できない旨をユーザに通知する。一方、デバイス出力が可能のデバイスの場合(S1303にてYESの場合)、後述するS1305の処理に遷移する。
【0175】
S1305は、前述したS1303の分岐処理を、同じ画面内に表示されたデバイスの数だけ繰り返すための分岐処理である。同じ画面内に表示されたすべてのデバイスについて、デバイス出力が可能か否かの判断が終了していない場合(S1305にてYESの場合)、S1303に戻り、前述した分岐処理を行う。一方、同じ画面内に表示されたすべてのデバイスについて、デバイス出力が可能か否かの判断が終了した場合(S1305にてNOの場合)、後述するS1306の処理に遷移する。
【0176】
S1306は、S1302にてユーザがドラッグしたテンプレートが、同じ画面内に表示された任意のデバイスにドロップされたか否かを判断する分岐処理である。テンプレートがドロップされていない場合(S1306にてNOの場合)、テンプレートがドラッグ中であるか否かを判断する(S1310)。テンプレートがドラッグ中である場合(S1310にてYESの場合)、S1303に戻り、前述した分岐処理を行う。テンプレートがドラッグ中でない場合(S1310にてNOの場合)、S1301に戻り、前述した処理を行う。一方、テンプレートがドロップされた場合(S1306にてYESの場合)、後述するS1307の処理に遷移する。
【0177】
ここで、テンプレートを同じ画面内に表示された任意のデバイスにドロップする前にドラッグを解除した場合、テンプレートは選択された状態で、自動的にドラッグする前の位置に戻るように構成する。
【0178】
S1307は、S1306にてドロップされたデバイスがマスキング表示等の状態であるか否かを判断する分岐処理である。該デバイスがマスキング表示等の状態である場合(S1307にてYESの場合)、ドロップされたテンプレートに設定された出力不可の設定項目を、赤文字でエラー表示(S1309)等して、ユーザに該設定項目が該デバイスにて出力不可である旨を容易に認識できるようにする。なお、プリンタごとに設定項目とその設定項目に設定可能な設定情報がHDD209やRAM203にプリンタ一覧として記憶されている。
【0179】
ここで、ユーザの出力処理の効率化、負担の軽減を考慮して、上述したエラー表示に加え、どのように出力設定を変更すれば該エラー表示が解除されるかのヘルプ機能等を備えるように構成しても良い。
【0180】
S1310では、ユーザの操作に従って、出力不可の設定項目に対してドロップされたデバイスで出力可能な設定に変更する指示があったか否かを判定する。変更する指示があった場合には、S1311へ処理を移し、変更指示がない場合には前述した出力処理(S1201)に遷移する。
【0181】
S1311では、変更指示にのあった設定項目で変更された設定と、デバイスにドロップした際に出力可と判定された設定項目の設定をユーザが投入した出力対象データに適用するため、RAM203に保持する。
【0182】
一方、該デバイスがマスキング表示等の状態でない場合(S1307にてNOの場合)、該テンプレートの出力設定を、ユーザが投入した出力対象データに適用するために、RAM203に保持する(S1308)。前述した出力処理(S1201)に遷移する。
【0183】
以上説明したように、本システムはすなわち、プリンタに印刷データを出力するためのクライアントPC101(情報処理装置)で、出力する印刷データに適用される設定情報と、当該設定情報を適用可能な印刷データのデータ種別を含むテンプレートを記憶し(テンプレート記憶制御)、出力対象の印刷データを取得し、取得した印刷データからデータ種別を取得し、取得したデータ種別とテンプレートのデータ種別とに従って、前記印刷データに適用可能なテンプレートを一覧表示し、一覧表示したテンプレートを選択し、選択したテンプレートに含まれる設定情報を用いて、出力対象となるプリンタに出力する。
【0184】
また、プリンタに設定可能な設定情報を含む出力するためのプリンタの一覧を記憶し(プリンタ一覧記憶)、テンプレートの選択に従って、前記プリンタ一覧から前記テンプレートを適用できるプリンタと適用できないプリンタを決定し、選択したテンプレートが適用できるプリンタと、適用できないプリンタとを識別可能に表示する。
【0185】
また、選択されたテンプレートをプリンタ一覧表示されたプリンタに設定し(プリンタ決定)、設定するプリンタが、前記テンプレートを適用できないプリンタである場合に、前記プリンタで適用可能にするべく適用できない設定情報を適用できる設定情報に変更する。
【0186】
また、テンプレート選択は、複数のテンプレートを選択し、前記選択された複数のテンプレートに従って、設定情報を生成する(設定情報生成)。また、設定情報は、印刷データを印刷する際に用いる印刷設定である。
【0187】
以上説明したように、本実施形態によれば、印刷データの種別に従って、設定情報を含むテンプレートを表示させることで、設定を適用した印刷データの出力を容易にできる。
【0188】
また、ユーザが投入した出力対象のデータ種別に応じて該テンプレートを一覧表示し、そこからユーザ好みのテンプレートを、同じ画面内に表示されたデバイスにドラッグアンドドロップすることで、容易にユーザの嗜好に合った出力設定を該データに設定すると共に、ドロップ先のデバイスにも適用するため、データ投入から出力するまでのフローの簡略化、効率化に加え、より直観的なユーザ操作による出力を可能とする。
【0189】
さらに、前述したマスキング表示やエラー表示、ヘルプ機能等を備えることで、以前までのような、何段階もの詳細な出力処理を、ユーザ自身が行う必要がなくなり、ユーザへの負担の軽減、データ出力の効率化に寄与することが可能となる。
【0190】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0191】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0192】
また、本発明におけるプログラムは、図11〜図13に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図11〜図13の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図11〜図13の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0193】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0194】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0195】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0196】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0197】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0198】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0199】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0200】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0201】
101 クライアントPC
102 プリンタ
103 ネットワーク
401 テンプレート記憶部
402 印刷データ取得部
403 データ種別取得部
404 テンプレート表示部
405 テンプレート選択部
406 出力部
【技術分野】
【0001】
印刷設定を適用するための情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ユーザが所望の印刷物を得るために、プリンタドライバでユーザが任意に印刷設定を行い、印刷を行っていた。
【0003】
また、プリンタドライバでの印刷設定は複数あるため、良く利用する印刷設定をテンプレートとしてお気に入り登録し、印刷設定の簡便化が行われている。
【0004】
このお気に入りは、複数登録しておくことが可能であり、利用目的によりユーザが切り換えて使用することができる。
【0005】
お気に入りを利用して印刷する技術は、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−79470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、お気に入りの仕組みは、簡易的に印刷設定が利用できるものの、登録されたお気に入りが多くなると、選択するのが不便であり、結果的に印刷設定が利用しづらくなってしまうという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明は、印刷データの種別に従って、設定情報を含むテンプレートを表示させることで、設定を適用した印刷データの出力を容易にする仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的を達成するために、プリンタに印刷データを出力するための情報処理装置であって、出力する印刷データに適用される設定情報と、当該設定情報を適用可能な印刷データのデータ種別を含むテンプレートを記憶するテンプレート記憶手段と、出力対象の印刷データを取得する印刷データ取得手段と、前記印刷データ取得手段で取得した印刷データからデータ種別を取得するデータ種別取得手段と、前記データ種別取得手段で取得したデータ種別とテンプレートのデータ種別とに従って、前記印刷データに適用可能なテンプレートを一覧表示するテンプレート表示手段と、前記テンプレート表示手段で一覧表示したテンプレートを選択するテンプレート選択手段と、前記テンプレート選択手段で選択したテンプレートに含まれる設定情報を用いて、出力対象となるプリンタに出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
また、プリンタに設定可能な設定情報を含む出力するためのプリンタの一覧を記憶するプリンタ一覧記憶手段と、前記テンプレート選択手段によるテンプレートの選択に従って、前記プリンタ一覧から前記テンプレートを適用できるプリンタと適用できないプリンタを決定するプリンタ決定手段と、プリンタ決定手段によって選択したテンプレートが適用できるプリンタと、適用できないプリンタとを識別可能に表示するプリンタ一覧表示手段とを更に備えることを特徴とする。
【0011】
また、前記テンプレート選択手段によって選択されたテンプレートを前記プリンタ一覧表示手段で表示されたプリンタに設定するプリンタ設定手段と、前記プリンタ設定手段で設定するプリンタが、前記テンプレートを適用できないプリンタである場合に、前記プリンタで適用可能にするべく適用できない設定情報を適用できる設定情報に変更する変更手段とを更に備えることを特徴とする。
【0012】
また、テンプレート選択手段は、複数のテンプレートを選択し、前記選択された複数のテンプレートに従って、設定情報を生成する設定情報生成手段とを更に備えることを特徴とする。
【0013】
また、前記設定情報は、印刷データを印刷する際に用いる印刷設定であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、印刷データの種別に従って、設定情報を含むテンプレートを表示させることで、設定を適用した印刷データの出力を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】システム構成を示す概略図である。
【図2】クライアントPC101のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。
【図3】プリンタ102のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。
【図4】クライアントPC101の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図5】情報管理テーブルの一例を示す図である。
【図6】テンプレートを適用する際のテンプレート適用画面の一例を示す図である。
【図7】ポップアップメニューの一例を示す図である。
【図8】出力設定編集画面の一例を示す図である。
【図9】確認画面の一例を示す図である。
【図10】確認画面の一例を示す図である。
【図11】システムの基本的な処理フローを示す図である。
【図12】基本的な処理フローの続きを示す図である。
【図13】S1108の詳細な処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0017】
まず、図1から図4に示す、本発明の実施形態におけるシステム構成図、ハードウェア構成図、及び機能構成図について説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態におけるシステム構成を示す概略図である。
【0019】
図1において、クライアントPC101とプリンタ102(出力装置)は、ネットワーク103(LAN等)を介して接続されており、クライアントPC101にて作成された出力対象データを、ネットワーク103を介してプリンタ102へ送ることにより、印刷が可能な構成となっている。
【0020】
なお、図1のネットワーク(LAN等)103に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0021】
次に、図1のクライアントPC101のハードウェア構成について、図2を用いて説明する。
【0022】
図2は、本発明の実施形態におけるクライアントPC101のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。
【0023】
図2において、クライアントPC101は、ディスプレイ201、CPU202、RAM203、ROM204、Network
I/F205、ビデオI/F206、キーボード207、マウス208、HDD209、記憶媒体210、及びシステムバス211を備える。
【0024】
ディスプレイ201は、ビデオI/F206を介して制御される表示装置であり、CRTに限定されず、液晶ディスプレイ等でも構わない。
【0025】
CPU202は、システムバス211に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0026】
また、ROM204、あるいは記憶媒体210には、CPU202の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output
System)や、オペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、PCの実行機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶されている。
【0027】
RAM203は、CPU202の主メモリや、ワークエリア等として機能する。CPU202は、各処理の実行に必要なプログラム等をRAM203にロードして、該プログラムを実行することで各処理を実現するものである。
【0028】
Network I/F205は、ネットワークを介して、外部機器との接続や通信を実現するものであり、例えば、TCP/IPを利用したインターネット通信に代表されるような、ネットワークを介する通信制御を行う。
【0029】
また、キーボード207やマウス208等のポインティングデバイスからの入力制御を行う。
【0030】
HDD209は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種アプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するためのハードディスクドライブを表している。記憶媒体210は、フロッピーディスク(登録商標FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリを表している。
【0031】
これら、HDD209、及び記憶媒体210は、メモリコントローラ(不図示)により、外部からアクセス制御されている。
【0032】
なお、CPU202は、例えば、RAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ201による各種表示や閲覧を可能とする。また、CPU202は、ディスプレイ201上のマウスカーソル(不図示)等によるユーザからの指示を処理する。
【0033】
本発明を実現するための、プログラムは、HDD209に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされ、CPU202により実行される。また、本発明に係わるプログラムが参照する情報テーブル等は、HDD209に格納されている。
【0034】
次に、図1のプリンタ102のハードウェア構成について、図3を用いて説明する。
【0035】
図3は、本発明の実施形態におけるプリンタ102のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。
【0036】
図3において、コントローラユニット301は、画像出力デバイスとして機能するプリンタ部314や、画像入力デバイスとして機能するスキャナ部315と接続する一方、ネットワーク(LAN等)103と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力も可能である。また、操作部316によって、プリンタ102を視覚的に操作することが可能である。
【0037】
コントローラユニット301は、CPU302、RAM303、ROM304、HDD305、Network
I/F306、IMAGE BUS
I/F307、操作部I/F308、外部I/F309、RIP310、プリンタI/F311、スキャナI/F312、及び画像処理部313を備える。
【0038】
コントローラユニット301で、画像入力デバイスとして機能するスキャナ部315や、画像出力デバイスとして機能するプリンタ部314と接続する一方、ネットワーク(LAN等)103や公衆回線(WAN)(PSTNやISDN等)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行うことが可能である。
【0039】
コントローラユニット301において、CPU302は、システム全体を制御するプロセッサである。RAM303は、CPU302が動作するためのシステムワークメモリであり、プログラムを記録するためのプログラムメモリ、あるいは画像データ情報等を一時記録するためのメモリである。ROM304は、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納されている。
【0040】
HDD(ハードディスクドライブ)305は、システムを制御するための各種プログラム,画像データ等を格納する。操作部I/F(操作部インタフェース)308は、操作部(キーボード等)316とのインタフェース部である。また、操作部I/F308は、操作部(キーボード等)316から入力されたキー情報等をCPU302に伝達する。
【0041】
Network I/F(ネットワークインタフェース)306は、LAN103と接続され、データの入出力を行う。外部I/F(外部インタフェース)309は、USB、IEEE1394、プリンタポート、RS−232C等の外部入力を受け付けるI/F部である。以上のデバイスがシステムバス317上に配置される。
【0042】
IMAGE BUS
I/F(イメージバスインタフェース)307は、システムバス317と、画像データ等を高速で転送する画像バス318とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス318は、PCIバス、あるいはIEEE1394で構成される。
【0043】
画像バス318上には、以下のデバイスが配置される。
【0044】
RIP(ラスタイメージプロセッサ)310は、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。
【0045】
プリンタI/F(プリンタインタフェース)311は、プリンタ部314とコントローラユニット301を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0046】
スキャナI/F(スキャナインタフェース)312は、スキャナ部315とコントローラユニット301を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0047】
画像処理部313は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。
【0048】
また、画像処理部313は、画像データの回転や、多値画像データに対してはJPEG、2値画像データに対してはJBIG、MMR、MH等の圧縮伸張処理を行う。
【0049】
スキャナ部315は、原稿となる紙上のイメージを照明し、CCDラインセンサで走査することで、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。
【0050】
原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットし、装置使用者が操作部316から読み取り指示することにより、CPU302がスキャナ部315に指示を与え、フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードし、原稿画像の読み取り処理を行う。
【0051】
プリンタ部314は、ラスタイメージデータを用紙上のイメージに変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式を用いても構わない。
【0052】
プリント動作の起動は、CPU302からの指示によって開始する。尚、プリンタ部314には、異なる用紙サイズ、あるいは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットがある。
【0053】
操作部(キーボード等)316は、LCD表示部を有し、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示すると共に、表示してあるキーが押されるとその位置情報を操作部I/F308を介してCPU302に伝達する。また、操作部(キーボード等)316は、各操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等を備える。尚、表示部はプリンタによって表示性能が異なり、タッチパネルを介して操作可能なプリンタ、単に液晶画面を備え文字列を表示(印刷状態や印刷している文書名の表示)させるだけのプリンタ等により、本発明は構成される。
【0054】
ここで、操作部(キーボード等)316のスタートキーは、原稿イメージの読み取り処理を開始する時などに利用する。
【0055】
スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色の違いにより、スタートキーが利用可能な状態にあるか否かを示す。
【0056】
また、操作部(キーボード等)316のストップキーは、稼働中の動作を止める働きをする。
【0057】
また、操作部316のIDキーは、使用者のユーザIDを入力する時に利用する。リセットキーは、操作部316からの入力を初期化する時に利用する。
【0058】
以上のような構成により、プリンタ102は、スキャナ部315から読み込んだ画像データをネットワーク(LAN等)103上に送信したり、ネットワーク(LAN等)103から受信した印刷データを、プリンタ部314から印刷出力することができる。
【0059】
また、スキャナ部315から読み込んだ画像データを、モデム(不図示)により、公衆回線上にFAX送信したり、公衆回線からFAX受信した画像データをプリンタ部314から出力することができる。
【0060】
次に、クライアントPC101における基本的な機能構成について、図4を用いて説明する。
【0061】
図4は、本発明の実施形態におけるクライアントPC101の機能構成を示す機能ブロック図である。クライアントPC101は、テンプレート記憶部401、印刷データ取得部402、データ種別取得部403、テンプレート表示部404、テンプレート選択部405、出力部406を有する。
【0062】
テンプレート記憶部401は、出力する印刷データに適用される設定情報と、当該設定情報を適用可能な印刷データのデータ種別を含むテンプレートを記憶する機能部である。
【0063】
印刷データ取得部402は、出力対象の印刷データを取得する機能部である。
【0064】
データ種別取得部403は、印刷データ取得部で取得した印刷データからデータ種別を取得する機能部である。
【0065】
テンプレート表示部404は、データ種別取得部で取得したデータ種別とテンプレートのデータ種別とに従って、印刷データに適用可能なテンプレートを一覧表示する機能部である。
【0066】
テンプレート選択部405は、テンプレート表示部で一覧表示したテンプレートを選択する機能部である。
【0067】
出力部406は、テンプレート選択部で選択したテンプレートに含まれる設定情報を用いて、出力対象となるプリンタに出力する機能部である。
【0068】
次に、本発明の実施形態における出力設定情報(印刷設定のテンプレート)の情報管理テーブルについて、図5を用いて説明する。
【0069】
図5は、本発明の実施形態における出力設定情報の管理形態の一例を示す情報管理テーブルである。
【0070】
情報管理テーブル500は、後述するテンプレートに設定された出力設定情報の変更、保存、あるいはデータ出力を行った場合に、該出力設定情報を記憶し、後述するテンプレート適用画面600(図6参照)にてテンプレートを一覧表示601するために、参照して該テンプレートを復元(生成)するためのものである。
【0071】
情報管理テーブル500は、クライアントPC101のHDD209にて記憶、管理され、テンプレートを一覧表示するために必要な情報、例えば、図5に示す、データ種別501、ID502、変更項目503、変更値504、出力回数505、利用者506、更新日507等を管理(保持)する。
【0072】
データ種別501は、拡張子を記憶してあり、出力対象データのドキュメント名(ファイル名)の拡張子と一致するデータを抽出して、後述するテンプレート適用画面600(図6参照)にてテンプレートを一覧表示601するためのものである。なお、ID502により、同じデータ種別501内のテンプレートを区分する。変更項目503以降の出力設定情報は、上記、データ種別501とID502に紐づいて管理(記憶)され、テンプレートを一覧表示601する際に参照される。
【0073】
また、出力回数505や利用者506、更新日507等は、テンプレートの一覧表示601の際に、該テンプレートを並び替えやフィルタリング等して、一覧表示するための情報としても参照される。
【0074】
尚、情報管理テーブル500は、本実施形態における一例であり、複数のテーブルに分かれるなど他の形態であってもよい。
【0075】
図6は、本発明の実施形態におけるテンプレート(出力設定情報)の適用する際のテンプレート適用画面の一例である。
【0076】
テンプレート適用画面600は、ユーザの操作に従って投入した出力対象データの種別(例えば、ファイル拡張子)に応じたテンプレートを一覧表示601し、ユーザが所望するテンプレートを、同画面600内のデバイス表示欄606に表示された任意のデバイスにドロップすることで、該テンプレートに設定された出力情報を、該出力対象データに設定し、該デバイスから出力するためのものである。
【0077】
ここで、上記、一覧表示601するテンプレートは、ユーザが投入したデータ種別と、情報管理テーブル500のデータ種別501が一致したものを該テーブル500から抽出し、該各出力設定情報を基に自動生成し、例えば、該テーブル500の出力回数505の多い順に表示するようにする。
【0078】
また、各データ種別ごとに、標準的な出力設定を行ったテンプレート602を予め1つ又は複数用意しておき、設定情報の変更や出力処理を簡易化するようにしても良い。
【0079】
まず、ユーザの操作に従って、テンプレート適用画面600のテンプレート表示欄601から、投入した出力対象データに設定したいテンプレートを選択する。
【0080】
ここで、ユーザの操作に従って、テンプレートを選択された場合、例えば、603に示すように、選択したテンプレートを既存の太枠や赤枠で囲んだり、背景色を変化させる等して、該テンプレートを選択した旨が容易に認識できるようにする。
【0081】
また、情報表示欄604を設けて、選択中のテンプレート603に設定された各種情報(出力設定等)を、リアルタイムに表示するようにする。ここで、標準設定テンプレート602との差分情報のみを、該情報表示欄604に表示するようにしても良い。尚、テンプレートは、既存の単数選択でも、複数選択でも可能である。
【0082】
テンプレートに設定された出力情報を編集する場合、テンプレート表示欄601から、編集したいテンプレートを選択し、既存の右クリック等により表示されるポップアップメニュー700(図7参照)内の編集ボタン701を選択することで表示される、出力設定編集画面800(図8参照)にて編集処理を行う。出力情報の編集処理の詳細な説明に関しては、図8の説明にて後述する。
【0083】
また、該メニュー700内の削除ボタン702を選択すると、テンプレート削除確認画面900(図9a参照)を確認メッセージ901と共に表示して、ユーザに該テンプレートを削除するか否かの最終確認を行う。該画面900にて、YESボタン902を選択すると、該選択テンプレートを削除し、一方、NOボタン903を選択すると、本画面900を閉じ、テンプレート適用画面600に戻る。
【0084】
尚、上記、削除処理にて削除した情報や、後述する未保存の一時設定情報(616、617)は、本システムの終了と共に情報管理テーブル500から一括して削除するようにしても良いし、上記、削除処理時点で情報管理テーブル500から個別に削除するようにしても良い。
【0085】
次に、ユーザの操作に従って、単数、または複数選択したテンプレートを、同画面600内の下部に表示されたデバイス表示欄606の出力対象デバイスに向けてドラッグする。
【0086】
ここで、ユーザの操作に従って、上記、テンプレートをドラッグしたことをシステムが検知すると、デバイス表示欄606に表示された出力対象デバイス内の、該テンプレートに設定された出力情報にて出力不可であるデバイスを、既存のマスキング表示607や非表示にする等して、該デバイスにて出力ができない旨を容易に認識できるようにする。
【0087】
尚、上記、マスキング表示となったデバイスを除き、ドラッグ中のテンプレートの設定情報を出力するのに最適なデバイスをシステムが自動的に判別し、表示中のデバイスをリアルタイムに並び替えて、デバイス表示欄606に優先的に表示するようにしても良い。
【0088】
また、前記、テンプレート選択時と同様に、デバイス表示欄606内のデバイスを選択することで、選択中の該デバイスの各種情報を、情報表示欄604に表示するようにする。ここで、上記、デバイスの選択時は、テンプレート選択時と同様に、既存の太枠や赤枠で囲んだり、背景色を変化させる等して、該デバイスを選択した旨が容易に認識できるようにする。
【0089】
尚、デバイスもテンプレート同様、既存の単数選択でも、複数選択でも可能である。
【0090】
次に、ユーザの操作に従って、ドラッグ中のテンプレートを、同画面600内の下部に表示されたデバイス表示欄606の出力対象デバイスにドロップする。
【0091】
ここで、表示上は、マスキング表示607されたデバイスに、ユーザがドラッグしたテンプレートをドロップできないようにするが、例えば、該テンプレートがマスキング表示607されたデバイスにドロップされた場合に、該テンプレートの背景色を変化させたり(608)、該テンプレートに設定されたエラー対象の該設定情報を赤文字でエラー表示(609)する等して、該テンプレートの設定を適用できない旨を容易に認識できるようにする。
【0092】
尚、複数のテンプレートをデバイスにドロップした際に、該テンプレートに同じ変更項目503で異なる変更値504が設定されていた場合、例えば、カラーモードがモノクロとカラー等のように、相反する設定がされていた場合には、既存のエラー表示(不図示)を行い、ユーザにどちらを適用するかを選択させたり、あるいは、どちらの設定も適用させるような選択、例えば、10ページで構成される文書データであれば、1〜5ページをモノクロとし、残りのページをカラーにする等の選択をさせるように構成しても良い。ここで、システムが自動的に該出力対象データに適した設定を判断し、ユーザに優先的に表示させるようなヘルプ機能を設けても良い。
【0093】
上記、エラー状態(608、609)となった場合、例えば、情報表示欄604の該エラー情報609を選択することで、既存のヘルプ機能やガイド機能等を利用して、エラーの詳細な内容を表示したり、更に、既存のドロップダウンリスト等を利用して、エラー対象の設定値をリアルタイムに変更できるようにしても良い。
【0094】
また、ユーザがデバイスにドロップしたテンプレートの合計数が容易に把握できるように、デバイスの近傍に、該合計数を表示610するようにしても良い。
【0095】
一方で、正常にデバイスに適用されたテンプレートは、例えば、既存の該テンプレートの背景色を変化させる(611、617)等して、正常に適用された旨が容易に認識できるようにする。
【0096】
ここで、テンプレートドロップ時に、本システム内部では、次の2つの処理を順に行う。1つ目は、テンプレートに設定された該出力設定情報を、ユーザが投入した出力対象データに適用する処理であり、2つ目は、出力設定済の該データを、ドロップ先のデバイスに適用する処理である。前記、エラーは、上記、2つ目の処理にて、本システムが検知する。
【0097】
最後に、ユーザは、出力ボタン612を選択することで、前記デバイスに適用した該データの出力を行う。
【0098】
ここで、複数の出力対象データが存在する場合に、すべての該データの出力設定処理が確定していない状態で出力ボタン612が選択された場合は、該ボタン612選択時点で出力設定が確定済のデータのみを、前記、ドロップ先のデバイスにて出力することもできる。
【0099】
また、後述する出力設定編集画面800(図8参照)にてテンプレートに設定された情報の変更を行い、一時的に仮生成されたテンプレート616をデバイスに適用し、該ボタン612を選択して出力を行った場合、該テンプレートに設定された情報を情報管理テーブル500に保存すると共に、該テンプレートを標準の表示状態618に更新する。
【0100】
尚、出力ボタン612選択時に、例えば、出力確認画面940(図9c参照)を確認メッセージ941と共に表示するようにして、ユーザに該適用状態で出力しても良いか否かの最終確認を行うようにしても良い。該画面940にて、YESボタン942を選択すると、該適用状態にて出力を行い、一方、NOボタン943を選択すると、本画面940を閉じ、テンプレート適用画面600に戻る。
【0101】
ユーザの操作によって、投入した出力対象データが複数の場合、次へボタン613aを選択することで、現在、設定中の出力対象データの適用状態を確定して、次の出力対象データの出力設定処理に遷移する。遷移後の各処理に関しては、前述した通りである。一方で、戻るボタン613bを選択することで、上記、確定した出力設定を、再度、設定可能な状態に戻すことができる。
【0102】
ここで、最後の出力対象データがアクティブとなっている場合は、既存の灰色表示等を利用して、次へボタン613aを選択不可の状態(不図示)とし、最初の出力対象データがアクティブとなっている場合は、戻るボタン613bを選択不可の状態(不図示)にする。尚、上記、選択不可表示は、該ボタン(613a、613b)に限らず、例えば、テンプレートがデバイスに未適用の状態では出力ボタン612が選択できないようにする等、本システム内の他のボタンにも適用するようにする。
【0103】
初期化ボタン614を選択すると、現在、アクティブ状態の画面にて、デバイスに適用済のテンプレートをすべて取り消して、初期の何も適用されていない状態に戻すことができる。ここで、例えば、デバイスに適用済のテンプレート(611、617)を、個別に選択して、初期化ボタン614を選択することで、該テンプレートを未適用、及び標準の表示状態618に戻すようにしても良い。
【0104】
上記、初期化ボタン614選択時に、例えば、初期化確認画面920(図9b参照)を確認メッセージ921と共に表示するようにして、ユーザに初期化する旨の最終確認をとるようしても良い。該画面920にて、YESボタン922を選択すると、前記、適用済のテンプレートを未適用の状態に戻し、一方、NOボタン923を選択すると、本画面920を閉じ、テンプレート適用画面600に戻る。
【0105】
保存ボタン615を選択すると、現在、一覧表示されているすべてのテンプレートの各種設定情報、及び次へボタン613aを選択して既に確定した情報を、情報管理テーブル500に保存する。該保存情報は、次回、本システム起動時に読み込んで、テンプレートを一覧表示するための情報として利用する。尚、情報の保存形態としては、例えば、既存のファイルダイアログ等を利用してファイルに保存したり、本システム固有の形式で保存するように構成する。
【0106】
終了ボタン605を選択すると、終了確認画面960(図9d参照)を、確認メッセージ961と共に表示し、ユーザに本システムの終了確認をする。該画面960にて、YESボタン962を選択すると、本システムを終了し、一方、NOボタン963を選択すると、本画面960を閉じ、テンプレート適用画面600に戻る。
【0107】
尚、上記、YESボタン962選択時に、ユーザが編集して一時的に作成された未保存のテンプレート、または適用済で未出力のテンプレート(616、617)が存在する場合は、該テンプレート(616、617)を保存するか否かをユーザに確認するような画面(不図示)を、確認メッセージと共に表示するようにしても良い。
【0108】
ここで、本画面600内のテンプレート表示欄601、情報表示欄604、デバイス表示欄606は、該画面600の縮小や多くの情報が存在する等して、各種情報を該表示欄内に表示しきれなくなった場合には、例えば、図6に示すように、既存のスクロールバー等を表示して利用することで、各々、すべての情報を閲覧できるように構成する。
【0109】
また、情報表示欄604の上部に「全て」、「設定」、「適用」等の表示を行い、ユーザがいずれかを選択することで、該選択した各情報を、情報表示欄604に表示できるようにする。「設定」を選択した場合は、ユーザが選択中のテンプレートの設定情報のみを全て表示する。「適用」を選択した場合は、デバイスに適用済のテンプレートの設定情報のみを全て表示する。「全て」を選択した場合は、上記、「設定」、及び「適用」選択時の情報を全て表示する。ここで、上記、該選択状態が容易に認識できるように、例えば、既存の該選択文字を太字(不図示)にしたり、文字色を変化619させる等の構成をとるようにしても良い。
【0110】
また、テンプレート表示欄601についても、上記、同様の表示を行うようにして、例えば、適用済のテンプレートのみを表示させるような構成をとっても良い。
【0111】
尚、本実施形態はあくまでも一例であり、他の形態で実施してもよい。
【0112】
次に、本実施形態におけるポップアップメニュー例について、図7を用いて説明する。
【0113】
図7は、本発明の実施形態におけるポップアップメニュー700である。
【0114】
本メニューは、テンプレート適用画面600(図6参照)内の、テンプレート表示欄601に表示されたテンプレートを、既存の右クリック等の方法で選択することで表示されるものである。
【0115】
該メニューは、例えば、編集ボタン701、削除ボタン702等、個々のテンプレートを操作する処理に特化したボタンで構成するようにする。
【0116】
該各ボタンの詳細な処理の説明に関しては、前記、図6の説明にて前述した通りである。
【0117】
尚、本実施形態はあくまでも一例であり、他の形態で実施してもよい。
【0118】
次に、本実施形態における出力設定編集画面例について、図8を用いて説明する。
【0119】
図8は、本発明の実施形態における出力設定編集画面800である。
【0120】
出力設定編集画面800は、図7に示すポップアップメニューの編集ボタン701を選択することで表示されるものであり、テンプレートに設定された各種出力設定情報を変更するためのものである。
【0121】
ユーザは、本画面800内の設定情報欄801に表示された各種設定情報を確認し、変更したい設定項目を選択すると表示されるドロップダウンリスト805から、所望する設定値を選択する。ここで、設定値を変更した場合、例えば、806に示すように、変更した設定項目の背景色を変更したり、既存の文字色を変える等して、設定値を変更した旨が容易に認識できるように構成する。
【0122】
設定変更後、取消ボタン802を選択すると、変更取消確認画面1000(図10a参照)を確認メッセージ1001と共に表示する。該確認画面1000にて、YESボタン1002を選択すると、変更した設定値を変更前の設定値に戻し、一方、NOボタン1003を選択すると、変更した設定値の取り消しは行わずに、出力設定編集画面800に戻る。
【0123】
また、設定変更後、確定ボタン803を選択すると、変更確定確認画面1030(図10b参照)を確認メッセージ1031と共に表示する。該確認画面1030にて、YESボタン1032を選択すると、変更した設定値を確定すると共に、該設定項目の背景色を標準の色に戻し、一方、NOボタン1033を選択すると、変更した設定値の確定は行わずに、出力設定編集画面800に戻る。
【0124】
また、設定変更後、閉じるボタン804を選択すると、編集終了確認画面1060(図10c参照)を確認メッセージ1061と共に表示する。該確認画面1060にて、YESボタン1062を選択すると、変更した設定値を無効にし、出力設定編集画面800を閉じて、テンプレート適用画面600(図6参照)に遷移する。一方、NOボタン1063を選択すると、設定値は変更されたまま、設定変更処理は終了せずに、出力設定編集画面800に戻る。
【0125】
ここで、出力設定を変更して本画面800を閉じた場合、該設定のテンプレートを仮生成616、617(図6参照)して、テンプレート表示欄601(図6参照)に表示する。
【0126】
尚、前記、仮生成されたテンプレート616、617(図6参照)は、既存の点線等で表示するようにして、仮生成である旨が容易に認識できるように構成し、該テンプレートの保存、または出力が行われた場合に、標準のテンプレート表示618(図6参照)に更新して、該テンプレートの設定情報を情報管理テーブル500に保存する。
【0127】
尚、本実施形態はあくまでも一例であり、他の形態で実施してもよい。
【0128】
次に、本システムにおける確認画面例について、図9、及び図10を用いて説明する。
【0129】
図9、及び図10は、本発明の実施形態における確認画面(9a、9b、9c、9d、10a、10b、10c)である。
【0130】
本確認画面(9a、9b、9c、9d、10a、10b、10c)は、ユーザの各操作に対して、該確認メッセージと共に表示して、該操作を最終決定するか否かの判断を行うためのものである。
【0131】
該確認画面の詳細な処理の説明に関しては、前記、図6、及び図8の説明にて前述した通りである。
【0132】
尚、本実施形態はあくまでも一例であり、他の形態で実施してもよい。
【0133】
次に、図11を用いて、本発明の実施形態におけるシステムの基本的な処理フローについて説明する。
【0134】
尚、本処理フローにおける各処理は、CPU202(図2参照)が実行する。
【0135】
S1101は、プリンタドライバなど出力アプリケーションがOSから出力対象データを受け付ける処理である。上記、受け付けたデータは、RAM203に記憶し、後の出力処理に利用する。
【0136】
S1102は、S1101にて受け付けたデータのドキュメント名(ファイル名)から拡張子を取得し、その拡張子からデータ種別(文書データ、表計算データ、プレゼンテーションデータ、画像データ等)を判断する処理である。例えば、拡張子が「.doc」や「.txt」の場合には文書データ、「.xls」の場合には表計算データ、「.ppt」の場合にはプレゼンテーションデータ、「.jpg」や「.bmp」の場合には画像データと判断する。
【0137】
S1103は、情報管理テーブル500(図5参照)から、S1102にて判断されたデータ種別のデータ(レコード)を取得し、取得したデータごとにテンプレートオブジェクト(アイコン)を生成し、ユーザが選択可能な状態で、テンプレート表示欄601(図6参照)に一覧表示する処理である。
【0138】
一覧表示されたテンプレートオブジェクトをユーザが選択し、同画面内のデバイスにドロップすることで、S1101で受け付けた出力対象データに出力設定を適用することができる。以下、出力設定されたテンプレートオブジェクトをテンプレートと呼ぶ。
【0139】
ここで、メモリ容量の範囲内であれば、一覧表示するテンプレートの枚数の制限はせず、既存のメニューから選択する方法等を利用して、前回、出力または保存した日付(更新日)507の新しい順や、出力回数505の多い順等、ユーザの望む形態で一覧表示できるようにする。また、既存の表示倍率や表示方法を変える等の方法を利用して、テンプレートの表示形式を変える等、ユーザの視認性や使い易さを考慮した構成をとっても良い。
【0140】
S1104は、S1103にて一覧表示されたテンプレートに設定された出力設定を、ユーザの所望する出力設定に変更するか否かを判断する分岐処理である。
【0141】
出力設定を変更する場合(S1104でYESの場合)、S1103にて一覧表示された設定変更対象のテンプレートを右クリックすることで表示されるポップアップメニュー700(図7参照)から、編集ボタン701を選択することで、テンプレート編集画面800(図8参照)が表示され、そこでテンプレートに設定された出力設定の変更処理を行う(S1105)。出力設定の変更処理の詳細な説明に関しては、画面説明の箇所にて前述した通りである。
【0142】
一方、出力設定を変更しない場合(S1104でNOの場合)、後述するS1108(図13参照)の処理に遷移する。
【0143】
S1106は、テンプレートに設定された出力設定に、ユーザによる変更が加えられたか否かを判断する分岐処理である。
【0144】
出力設定の変更があった場合(S1106でYESの場合)、元のテンプレートの出力設定情報と該設定変更情報を基にテンプレートを仮生成し(S1107)、テンプレート適用画面600(図6参照)内のテンプレート表示欄601に表示する。
【0145】
ここで、上記、仮生成したテンプレートは、既存の半透明や点線602(図6参照)等の方法を利用して、設定変更が加えられたテンプレートである旨が分かるような表示を行う。また、変更が加えられた出力設定項目を、既存の赤文字や太字、斜体等で表示する(図6参照)ことで、どの出力設定項目を変更したのかが一目で分かるように構成する。
【0146】
保存処理や表示方法等の詳細な説明に関しては、画面説明の箇所にて前述した通りである。
【0147】
一方、出力設定の変更がない場合(S1106でNOの場合)、後述するS1108(図13参照)の処理に遷移する。
【0148】
S1108は、ユーザが設定したいテンプレートを選択し、同じ画面内に表示されたデバイスにドラッグアンドドロップする処理である。本処理フローに関する詳細な説明については、図13にて後述する。
【0149】
次に図12は、図11で示す本発明の実施形態における基本的な処理フローの続きを示す図である。
【0150】
尚、本処理フローにおける各処理は、図11と同様、CPU202が実行する。
【0151】
S1201は、S1108にてドロップしたテンプレートに加えて、他のテンプレートを追加するか否かを判断する分岐処理である。
【0152】
他のテンプレートを追加する場合(S1201にてYESの場合)、S1104に遷移し、前述した処理を行う。一方、他のテンプレートを追加しない場合(S1201にてNOの場合)、後述するS1202の処理に遷移する。他のテンプレートを追加する場合、複数のテンプレートの出力設定からユーザが任意に出力設定を選択(編集)する。つまり、複数のテンプレートから新たな出力設定が作成される。
【0153】
S1202は、出力対象データ及びデバイスに適用した出力設定(テンプレート)を、確定するか否かを判断する分岐処理である。
【0154】
出力設定(テンプレート)を確定する場合(S1202にてYESの場合)、テンプレート適用画面600(図6参照)内の確定ボタン607を押下することで、S1108にて適用した出力設定(テンプレート)を確定する。出力設定(テンプレート)を確定しない場合(S1202にてNOの場合)、S1201に戻り、前述した処理を行う。
【0155】
出力設定(テンプレート)の確定処理の詳細な説明に関しては、画面説明の箇所にて前述した通りである。
【0156】
S1203は、1つのジョブに対して適用した出力設定(テンプレート)、及び該ジョブを出力するデバイスを確定する処理である。本処理は、確定ボタン607(図6参照)を押下することで実行される。
【0157】
S1204は、S1203にて確定したジョブ以外に、S1101にてユーザが投入した出力対象データがまだ存在するか否かを判断する分岐処理である。他のデータが存在する場合(S1204にてYESの場合)、S1203にて確定したジョブの次のジョブをアクティブ状態にし、図11のS1102の処理に遷移して、以降、ユーザが投入した出力対象ジョブが存在する間、前述した処理を繰り返す。一方、他のデータが存在しない場合(S1204にてNOの場合)、後述するS1205の処理に遷移する。
【0158】
ここで、S1101にてユーザが投入した全ての出力対象データの出力設定を確定せずに、出力ボタン608(図6参照)を押下することで、該ボタン押下時点で、既に出力設定を確定しているジョブのみを出力することも可能である。
【0159】
S1205は、S1203にて出力設定を確定したジョブを、指定のデバイスから出力するか否かを判断する分岐処理である。
【0160】
該データを出力する場合(S1205にてYESの場合)、出力ボタン608(図6参照)を押下することで、該ボタン押下時点で、既に出力設定を確定しているジョブを、指定のデバイスから出力する(S1207)。一方、該データを出力しない場合(S1205にてNOの場合)、後述するS1206の処理に遷移する。
【0161】
S1206は、S1203にて出力設定を確定し、出力しないデータを保存するか否かを判断する分岐処理である。該データを保存する場合(S1206にてYESの場合)、保存ボタン609(図6参照)を押下することで、既存のファイル保存ダイアログ等を表示して、該ボタン押下時点で、ジョブに適用されている各種設定情報をテンプレートとして、情報管理テーブル500(図5参照)に記憶する。一方、該データを保存しない場合(S1206にてNOの場合)、後述するS1209の処理に遷移する。
【0162】
S1207は、ユーザが投入した出力対象データを出力する処理である。
【0163】
S1208は、出力済データ、または未出力で保存対象データに適用された出力設定情報をテンプレートとして、情報管理テーブル500(図5参照)に保存する処理である。
【0164】
出力設定情報(テンプレート)の保存処理の詳細な説明に関しては、画面説明の箇所にて前述した通りである。
【0165】
S1209は、S1101にてユーザが投入した出力対象データの出力処理を終了するか否かを判断する分岐処理である。該データの出力処理を終了しない場合(S1209にてNOの場合)、後述するS1210の処理に遷移する。一方、該データの出力処理を終了する場合(S1209にてYESの場合)、本システムを終了する。
【0166】
S1210は、S1101にてユーザが投入した出力対象データに適用された出力設定情報を、消去するか否かを判断する分岐処理である。該設定情報を消去する場合(S1210にてYESの場合)、後述するS1211の処理に遷移する。一方、該設定情報を消去しない場合(S1210にてNOの場合)、S1205に戻り、前述した処理を行う。
【0167】
S1211は、ユーザが投入した出力対象データに適用された出力設定情報を消去する処理である。出力設定情報(テンプレート)の消去処理の詳細な説明に関しては、画面説明の箇所にて前述した通りである。本消去処理終了後、S1104に戻り、前述した処理を行う。
【0168】
図13は、本発明の実施形態におけるS1108の詳細な処理フローを示す図である。
【0169】
尚、本処理フローにおける各処理は、図11と同様、CPU202が実行する。
【0170】
S1301は、ユーザの操作に従って、投入した出力対象データに適用するテンプレートを選択する処理である。
【0171】
本処理において、テンプレートは単一でも複数でも選択することが可能である。
【0172】
S1302は、S1301にてユーザが選択したテンプレートがドラッグされたか否かを判断する分岐処理である。テンプレートがドラッグされていない場合(S1302にてNOの場合)、前述したS1301の処理に戻る。一方、テンプレートがドラッグされた場合(S1302にてYESの場合)、後述するS1303の処理に遷移する。
【0173】
ここで、テンプレートをドラッグ中にドラッグを解除した場合、テンプレートは選択された状態で、自動的にドラッグする前の位置に戻るように構成する。
【0174】
S1303は、S1302にてドラッグされたテンプレートが、同じ画面内に表示されたデバイスにて出力可能か否かを判断する分岐処理である。デバイスにて出力可能か否かは、デバイスに適用可能な出力設定によって判断する。例えば、ステイプルができないデバイスに、ステイプル設定がされたテンプレートは適用できないため、出力不可と判定される。デバイス出力が不可のデバイスの場合(S1303にてNOの場合)、該デバイスをマスキング表示(S1304)等して出力できない旨をユーザに通知する。一方、デバイス出力が可能のデバイスの場合(S1303にてYESの場合)、後述するS1305の処理に遷移する。
【0175】
S1305は、前述したS1303の分岐処理を、同じ画面内に表示されたデバイスの数だけ繰り返すための分岐処理である。同じ画面内に表示されたすべてのデバイスについて、デバイス出力が可能か否かの判断が終了していない場合(S1305にてYESの場合)、S1303に戻り、前述した分岐処理を行う。一方、同じ画面内に表示されたすべてのデバイスについて、デバイス出力が可能か否かの判断が終了した場合(S1305にてNOの場合)、後述するS1306の処理に遷移する。
【0176】
S1306は、S1302にてユーザがドラッグしたテンプレートが、同じ画面内に表示された任意のデバイスにドロップされたか否かを判断する分岐処理である。テンプレートがドロップされていない場合(S1306にてNOの場合)、テンプレートがドラッグ中であるか否かを判断する(S1310)。テンプレートがドラッグ中である場合(S1310にてYESの場合)、S1303に戻り、前述した分岐処理を行う。テンプレートがドラッグ中でない場合(S1310にてNOの場合)、S1301に戻り、前述した処理を行う。一方、テンプレートがドロップされた場合(S1306にてYESの場合)、後述するS1307の処理に遷移する。
【0177】
ここで、テンプレートを同じ画面内に表示された任意のデバイスにドロップする前にドラッグを解除した場合、テンプレートは選択された状態で、自動的にドラッグする前の位置に戻るように構成する。
【0178】
S1307は、S1306にてドロップされたデバイスがマスキング表示等の状態であるか否かを判断する分岐処理である。該デバイスがマスキング表示等の状態である場合(S1307にてYESの場合)、ドロップされたテンプレートに設定された出力不可の設定項目を、赤文字でエラー表示(S1309)等して、ユーザに該設定項目が該デバイスにて出力不可である旨を容易に認識できるようにする。なお、プリンタごとに設定項目とその設定項目に設定可能な設定情報がHDD209やRAM203にプリンタ一覧として記憶されている。
【0179】
ここで、ユーザの出力処理の効率化、負担の軽減を考慮して、上述したエラー表示に加え、どのように出力設定を変更すれば該エラー表示が解除されるかのヘルプ機能等を備えるように構成しても良い。
【0180】
S1310では、ユーザの操作に従って、出力不可の設定項目に対してドロップされたデバイスで出力可能な設定に変更する指示があったか否かを判定する。変更する指示があった場合には、S1311へ処理を移し、変更指示がない場合には前述した出力処理(S1201)に遷移する。
【0181】
S1311では、変更指示にのあった設定項目で変更された設定と、デバイスにドロップした際に出力可と判定された設定項目の設定をユーザが投入した出力対象データに適用するため、RAM203に保持する。
【0182】
一方、該デバイスがマスキング表示等の状態でない場合(S1307にてNOの場合)、該テンプレートの出力設定を、ユーザが投入した出力対象データに適用するために、RAM203に保持する(S1308)。前述した出力処理(S1201)に遷移する。
【0183】
以上説明したように、本システムはすなわち、プリンタに印刷データを出力するためのクライアントPC101(情報処理装置)で、出力する印刷データに適用される設定情報と、当該設定情報を適用可能な印刷データのデータ種別を含むテンプレートを記憶し(テンプレート記憶制御)、出力対象の印刷データを取得し、取得した印刷データからデータ種別を取得し、取得したデータ種別とテンプレートのデータ種別とに従って、前記印刷データに適用可能なテンプレートを一覧表示し、一覧表示したテンプレートを選択し、選択したテンプレートに含まれる設定情報を用いて、出力対象となるプリンタに出力する。
【0184】
また、プリンタに設定可能な設定情報を含む出力するためのプリンタの一覧を記憶し(プリンタ一覧記憶)、テンプレートの選択に従って、前記プリンタ一覧から前記テンプレートを適用できるプリンタと適用できないプリンタを決定し、選択したテンプレートが適用できるプリンタと、適用できないプリンタとを識別可能に表示する。
【0185】
また、選択されたテンプレートをプリンタ一覧表示されたプリンタに設定し(プリンタ決定)、設定するプリンタが、前記テンプレートを適用できないプリンタである場合に、前記プリンタで適用可能にするべく適用できない設定情報を適用できる設定情報に変更する。
【0186】
また、テンプレート選択は、複数のテンプレートを選択し、前記選択された複数のテンプレートに従って、設定情報を生成する(設定情報生成)。また、設定情報は、印刷データを印刷する際に用いる印刷設定である。
【0187】
以上説明したように、本実施形態によれば、印刷データの種別に従って、設定情報を含むテンプレートを表示させることで、設定を適用した印刷データの出力を容易にできる。
【0188】
また、ユーザが投入した出力対象のデータ種別に応じて該テンプレートを一覧表示し、そこからユーザ好みのテンプレートを、同じ画面内に表示されたデバイスにドラッグアンドドロップすることで、容易にユーザの嗜好に合った出力設定を該データに設定すると共に、ドロップ先のデバイスにも適用するため、データ投入から出力するまでのフローの簡略化、効率化に加え、より直観的なユーザ操作による出力を可能とする。
【0189】
さらに、前述したマスキング表示やエラー表示、ヘルプ機能等を備えることで、以前までのような、何段階もの詳細な出力処理を、ユーザ自身が行う必要がなくなり、ユーザへの負担の軽減、データ出力の効率化に寄与することが可能となる。
【0190】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0191】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0192】
また、本発明におけるプログラムは、図11〜図13に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図11〜図13の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図11〜図13の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0193】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0194】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0195】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0196】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0197】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0198】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0199】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0200】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0201】
101 クライアントPC
102 プリンタ
103 ネットワーク
401 テンプレート記憶部
402 印刷データ取得部
403 データ種別取得部
404 テンプレート表示部
405 テンプレート選択部
406 出力部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリンタに印刷データを出力するための情報処理装置であって、
出力する印刷データに適用される設定情報と、当該設定情報を適用可能な印刷データのデータ種別を含むテンプレートを記憶するテンプレート記憶手段と、
出力対象の印刷データを取得する印刷データ取得手段と、
前記印刷データ取得手段で取得した印刷データからデータ種別を取得するデータ種別取得手段と、
前記データ種別取得手段で取得したデータ種別とテンプレートのデータ種別とに従って、前記印刷データに適用可能なテンプレートを一覧表示するテンプレート表示手段と、
前記テンプレート表示手段で一覧表示したテンプレートを選択するテンプレート選択手段と、
前記テンプレート選択手段で選択したテンプレートに含まれる設定情報を用いて、出力対象となるプリンタに出力する出力手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
プリンタに設定可能な設定情報を含む出力するためのプリンタの一覧を記憶するプリンタ一覧記憶手段と、
前記テンプレート選択手段によるテンプレートの選択に従って、前記プリンタ一覧から前記テンプレートを適用できるプリンタと適用できないプリンタを決定するプリンタ決定手段と、
プリンタ決定手段によって選択したテンプレートが適用できるプリンタと、適用できないプリンタとを識別可能に表示するプリンタ一覧表示手段とを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記テンプレート選択手段によって選択されたテンプレートを前記プリンタ一覧表示手段で表示されたプリンタに設定するプリンタ設定手段と、
前記プリンタ設定手段で設定するプリンタが、前記テンプレートを適用できないプリンタである場合に、前記プリンタで適用可能にするべく適用できない設定情報を適用できる設定情報に変更する変更手段とを更に備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
テンプレート選択手段は、複数のテンプレートを選択し、
前記選択された複数のテンプレートに従って、設定情報を生成する設定情報生成手段とを更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記設定情報は、印刷データを印刷する際に用いる印刷設定であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
プリンタに印刷データを出力するための情報処理装置の処理方法であって、
前記情報処理装置が
出力する印刷データに適用される設定情報と、当該設定情報を適用可能な印刷データのデータ種別を含むテンプレートを記憶部に記憶制御するテンプレート記憶制御ステップと、
出力対象の印刷データを取得する印刷データ取得ステップと、
前記印刷データ取得ステップで取得した印刷データからデータ種別を取得するデータ種別取得ステップと、
前記データ種別取得ステップで取得したデータ種別とテンプレートのデータ種別とに従って、前記印刷データに適用可能なテンプレートを一覧表示するテンプレート表示ステップと、
前記テンプレート表示ステップで一覧表示したテンプレートを選択するテンプレート選択ステップと、
前記テンプレート選択ステップで選択したテンプレートに含まれる設定情報を用いて、出力対象となるプリンタに出力する出力ステップとを備えることを特徴とする処理方法。
【請求項7】
プリンタに印刷データを出力するための情報処理装置で実行可能なプログラムであって、
前記情報処理装置を、
出力する印刷データに適用される設定情報と、当該設定情報を適用可能な印刷データのデータ種別を含むテンプレートを記憶するテンプレート記憶手段と、
出力対象の印刷データを取得する印刷データ取得手段と、
前記印刷データ取得手段で取得した印刷データからデータ種別を取得するデータ種別取得手段と、
前記データ種別取得手段で取得したデータ種別とテンプレートのデータ種別とに従って、前記印刷データに適用可能なテンプレートを一覧表示するテンプレート表示手段と、
前記テンプレート表示手段で一覧表示したテンプレートを選択するテンプレート選択手段と、
前記テンプレート選択手段で選択したテンプレートに含まれる設定情報を用いて、出力対象となるプリンタに出力する出力手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
プリンタに印刷データを出力するための情報処理装置であって、
出力する印刷データに適用される設定情報と、当該設定情報を適用可能な印刷データのデータ種別を含むテンプレートを記憶するテンプレート記憶手段と、
出力対象の印刷データを取得する印刷データ取得手段と、
前記印刷データ取得手段で取得した印刷データからデータ種別を取得するデータ種別取得手段と、
前記データ種別取得手段で取得したデータ種別とテンプレートのデータ種別とに従って、前記印刷データに適用可能なテンプレートを一覧表示するテンプレート表示手段と、
前記テンプレート表示手段で一覧表示したテンプレートを選択するテンプレート選択手段と、
前記テンプレート選択手段で選択したテンプレートに含まれる設定情報を用いて、出力対象となるプリンタに出力する出力手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
プリンタに設定可能な設定情報を含む出力するためのプリンタの一覧を記憶するプリンタ一覧記憶手段と、
前記テンプレート選択手段によるテンプレートの選択に従って、前記プリンタ一覧から前記テンプレートを適用できるプリンタと適用できないプリンタを決定するプリンタ決定手段と、
プリンタ決定手段によって選択したテンプレートが適用できるプリンタと、適用できないプリンタとを識別可能に表示するプリンタ一覧表示手段とを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記テンプレート選択手段によって選択されたテンプレートを前記プリンタ一覧表示手段で表示されたプリンタに設定するプリンタ設定手段と、
前記プリンタ設定手段で設定するプリンタが、前記テンプレートを適用できないプリンタである場合に、前記プリンタで適用可能にするべく適用できない設定情報を適用できる設定情報に変更する変更手段とを更に備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
テンプレート選択手段は、複数のテンプレートを選択し、
前記選択された複数のテンプレートに従って、設定情報を生成する設定情報生成手段とを更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記設定情報は、印刷データを印刷する際に用いる印刷設定であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
プリンタに印刷データを出力するための情報処理装置の処理方法であって、
前記情報処理装置が
出力する印刷データに適用される設定情報と、当該設定情報を適用可能な印刷データのデータ種別を含むテンプレートを記憶部に記憶制御するテンプレート記憶制御ステップと、
出力対象の印刷データを取得する印刷データ取得ステップと、
前記印刷データ取得ステップで取得した印刷データからデータ種別を取得するデータ種別取得ステップと、
前記データ種別取得ステップで取得したデータ種別とテンプレートのデータ種別とに従って、前記印刷データに適用可能なテンプレートを一覧表示するテンプレート表示ステップと、
前記テンプレート表示ステップで一覧表示したテンプレートを選択するテンプレート選択ステップと、
前記テンプレート選択ステップで選択したテンプレートに含まれる設定情報を用いて、出力対象となるプリンタに出力する出力ステップとを備えることを特徴とする処理方法。
【請求項7】
プリンタに印刷データを出力するための情報処理装置で実行可能なプログラムであって、
前記情報処理装置を、
出力する印刷データに適用される設定情報と、当該設定情報を適用可能な印刷データのデータ種別を含むテンプレートを記憶するテンプレート記憶手段と、
出力対象の印刷データを取得する印刷データ取得手段と、
前記印刷データ取得手段で取得した印刷データからデータ種別を取得するデータ種別取得手段と、
前記データ種別取得手段で取得したデータ種別とテンプレートのデータ種別とに従って、前記印刷データに適用可能なテンプレートを一覧表示するテンプレート表示手段と、
前記テンプレート表示手段で一覧表示したテンプレートを選択するテンプレート選択手段と、
前記テンプレート選択手段で選択したテンプレートに含まれる設定情報を用いて、出力対象となるプリンタに出力する出力手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−230574(P2012−230574A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−98817(P2011−98817)
【出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
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