説明

情報処理装置と方法および画像形成装置と方法ならびに画像処理システムと方法ならびにシートとプログラム

【課題】自由フォーマットのマークシートを精度良く読み取ることが可能な情報処理装置および画像処理システムを実現する。
【解決手段】画像形成装置10は、設定された設問内容や用意された回答項目に基づいて自由フォーマットのマークシート20を作成する。マークシート20には、マーク欄の位置、形状、マークシートの種類の情報が符号化されて含まれているQRコード(登録商標)等の2次元コードが設けられている。情報処理装置30は、この2次元コードが設けられたマークシート20を読み取り、2次元コードからマーク欄の位置および形状の情報を取り出してそれぞれのマーク欄にマークが記載されているか否かを判定し、その判定結果に基づいて回答内容を集計して出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マークシートを作成するための画像形成装置と、このマークシートを読み取るための情報処理装置とからなる画像処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
各種のアンケート、試験等において自動読み取り方式のマークシートが広く用いられている。このマークシートを読み取るための情報処理装置では、機械的に用紙を搬送し、マーク欄に記載(マーキング)されたマークを光学的に読み取っている。そのため、マークシート上のマーク欄は一定のパターンに並んでいる必要があった。このような理由により、アンケートの質問内容や試験の問題内容等に関係なく汎用的なマークシートを用いることが一般的に行われている。
【0003】
しかし、このように汎用的なマークシートを用いた場合、利用されない未使用のマーク領域が残ってしまうことがある。このように未使用のマーク領域が残ってしまうと、利用者の塗りつぶし位置の間違い等のヒューマンエラーを誘発する場合があった。しかし、上述したような理由により、自由フォーマットのマークシート実現には難しい問題があった。
【0004】
自由フォーマットのマークシートを実現するために、OCR(Optical Character Reader)による罫線認識や文字認識によってマーク欄の位置を認識するような方法も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、このような罫線認識を用いてマーク欄の位置を認識するようにした方法では、フォーマット中に罫線を用いることができないという問題が発生する。また、必ずしも画像認識処理の信頼性は高くないため、マーク欄の位置の認識を失敗する可能性があるという問題も存在する。さらに、読み込んだ画像の全体に対して処理を行わなければならないため、処理に時間がかかってしまい処理速度が遅くなってしまうという問題がある。このような問題は大量のマークシートを高精度で読み取らなくてはならないようなシステムには適用することができない。
【0005】
【特許文献1】特開2005−173673号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来の情報処理装置では、マーク欄に記載されたマークを精度良く読み取るためには汎用的なマークシートを用いなければならないという問題点があった。
【0007】
本発明の目的は、自由フォーマットのマークシートを精度良く読み取ることが可能な情報処理装置および画像処理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[情報処理装置]
上記目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、シートに形成された画像を読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた画像に含まれる機械可読情報から、シート上の任意の位置に設けられた被判読部の位置情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された位置情報に基づいて、前記読取手段により読み取られた画像における被判読部の状態を判定する判定手段とを有する。
【0009】
本発明では、シートに設けられている被判読部の位置情報を含んだ機械可読情報がシート上に設けられているため、情報処理装置では、画像データからこの機械可読情報を抽出することにより被判読部の位置を把握することが可能となる。そのため、被判読部の位置が固定化されていない自由フォーマットのシートを高い精度で読み取ることが可能になる。
【0010】
好ましくは、前記被判読部がマーク欄であり、
前記判定手段は、前記抽出手段により抽出された位置情報に基づいて各マーク欄におけるマークの有無を判定する。
【0011】
好ましくは、前記機械可読情報が2次元コードである。
【0012】
[画像形成装置]
また、本発明の画像形成装置は、シートデータを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成されたシートデータにおける被判読部の位置情報が含まれた機械可読情報を、該シートデータに付加する付加手段と、
前記付加手段により機械可読情報が付加されたシートデータに基づいてシートを印刷する印刷手段とを有する。
【0013】
[画像処理システム]
また、本発明の画像処理システムは、シートデータを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成されたシートデータにおける被判読部の位置情報が含まれた機械可読情報を、該シートデータに付加する付加手段と、
前記付加手段により機械可読情報が付加されたシートデータに基づいてシートを印刷する印刷手段と、
前記印刷手段により印刷されたシートに形成された画像を読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた画像に含まれる機械可読情報から、シート上の任意の位置に設けられた被判読部の位置情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された位置情報に基づいて、前記読取手段により読み取られた画像における被判読部の状態を判定する判定手段とを有する。
【0014】
[シート]
また、本発明のシートは、被判読部の位置情報が含まれた機械可読情報が設けられている。
【0015】
[情報処理方法]
また、本発明の情報処理方法は、シートに形成された画像を読み取り、
読み取られた画像に含まれる機械可読情報から、シート上の任意の位置に設けられた被判読部の位置情報を抽出し、
抽出された位置情報に基づいて、読み取られた画像における被判読部の状態を判定する。
【0016】
[画像形成方法]
また、本発明の画像形成方法は、シートデータを作成し、
作成されたシートデータにおける被判読部の位置情報が含まれた機械可読情報を、該シートデータに付加し、
機械可読情報が付加されたシートデータに基づいてシートを印刷する。
【0017】
[プログラム]
また、本発明のプログラムは、シートに形成された画像を読み取るステップと、
読み取られた画像に含まれる機械可読情報から、シート上の任意の位置に設けられた被判読部の位置情報を抽出するステップと、
抽出された位置情報に基づいて、読み取られた画像における被判読部の状態を判定するステップとをコンピュータに実行させる。
【0018】
また、本発明のプログラムは、シートデータを作成するステップと、
作成されたシートデータにおける被判読部の位置情報が含まれた機械可読情報を、該シートデータに付加するステップと、
機械可読情報が付加されたシートデータに基づいてシートを印刷するステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明によれば、情報処理装置では、シートに設けられている2次元コード等の機械判読情報からマーク欄等の被判読部の位置情報を得ることができるため、自由フォーマットのシートを高い精度で読み取ることができるという効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の画像処理システムの構成を示す図である。
本実施形態の画像処理システムは、図1に示されるように、画像形成装置10と、情報処理装置30とから構成されている。
【0021】
また、画像形成装置10は、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンと略す。)40と、プリンタ50とから構成されている。また、画像処理装置30は、パソコン60と、スキャナ70とから構成されている。
【0022】
なお、本実施形態では、画像形成装置10と情報処理装置30とがそれぞれ独立した装置であるものとして説明しているが、画像形成装置10と情報処理装置30とが同一の装置により実現されるようにしても良い。
【0023】
画像形成装置10は、設定された設問内容や用意された回答項目に基づいて自由フォーマットのマークシート20を作成する。マークシート20には、例えば、QRコード(登録商標)等の2次元コードが設けられている。そして、この2次元コードには、マーク欄の位置、マーク欄の形状、マークシートの種類の情報が符号化されて含まれている。
【0024】
ここで、自由フォーマットのマークシートとは、マーク欄がマークシート上の任意の位置に複数設けられたものを示す。なお、設問とその回答を記載すべきマーク欄が異なる用紙に印刷されているものでもよいし、同一の用紙に印刷されているものでもよい。
【0025】
なお、本実施形態では、2次元コードとしてQRコードを用いた場合について説明を行うが、他の2次元コードを用いた場合でも同様に本発明を適用することができるものである。
【0026】
ここで、回答者がマーク欄に記載するマークとは、円形、四角形、楕円形等の閉領域を塗りつぶしたものをいう。また、設問に対する回答を丸で囲ませたようなものや、チェックマークを記述させたりしたものもマークに含まれるものとする。
【0027】
情報処理装置30は、この2次元コードが設けられたマークシート20を読み取り、2次元コードからマーク欄の位置および形状の情報を取り出してそれぞれのマーク欄にマークが記載されているか否かを判定し、その判定結果に基づいて回答内容を集計して出力する。
【0028】
次に、この画像形成装置10の機能構成を図2を参照して説明する。
図2は、マークシート作成プログラムが実行されることにより実現される画像形成装置10の機能構成を例示する図である。
【0029】
画像形成装置10は、図2に示されるように、マークシートデータ作成部11と、符号化部12と、2次元コードデータ生成部13と、2次元コード付加部14と、印刷部15とから構成されている。
【0030】
マークシートデータ作成部11は、設定された設問内容や用意された回答項目に基づいてマークシートデータを生成して2次元コード付加部14に出力する。また、マークシートデータ作成部11は、マーク欄の位置、マーク欄の形状、マークシートの種類の情報を符号化部12に出力する。
【0031】
符号化部12は、マークシートデータ作成部11から入力した情報に対して、符号化、誤り訂正符号の追加等の処理を行って2次元コードデータ生成部13に出力する。
【0032】
2次元コードデータ生成部13は、符号化部12から入力した符号化データに基づいて2次元コードを生成するための2次元コードデータを生成する。
【0033】
2次元コード付加部14は、マークシートデータ作成部11により作成されたマークシードデータに対して、2次元コードデータ生成部13により生成された2次元コードデータを付加する。
【0034】
印刷部15は、2次元コード付加部14により2次元コードデータが付加された後のマークシートデータを印刷して、2次元コードが設けられたマークシート20を印刷する。
【0035】
次に、本実施形態における画像形成装置10により作成されたマークシート20の一例を図3および図4に示す。
【0036】
図3に示す例は、楕円のマーク欄を塗りつぶすようになっているマークシート20の例である。また、図4に示す例は、四角形の枠内をチェックするようになっているマークシート20の例である。図3および図4に示す両方の例とも、マーク欄の位置、マーク欄の形状、マークシートの種類の情報を含むQRコード21がマークシート20上に印刷されている。
【0037】
このようなマークシート20は、回答者に配布され、回答者によるマーク欄へのマーキングが終了した後に回収される。
【0038】
次に、この情報処理装置30の機能構成を図5を参照して説明する。
図5は、マークシート読み取りプログラムが実行されることにより実現される情報処理装置30の機能構成を例示する図である。
【0039】
本実施形態における情報処理装置30は、図5に示されるように、画像読み取り部31と、2次元コード抽出部32と、復号部33と、マーク判定部34と、集計部35とから構成されている。
【0040】
画像読み取り部31は、回答者から回収されたマークシート20に形成された画像を光学的に読み取り画像データに変換する。
【0041】
2次元コード抽出部32は、画像読み取り部31により読み取られた画像データから2次元コードのデータを抽出する。
【0042】
復号部33は、2次元コード抽出部32により抽出された2次元コードデータに対して、復号、誤り訂正等の処理を行うことにより、読み取りを行ったマークシートに含まれるマーク欄の位置、マーク欄の形状、マークシートの種類の情報を得てマーク判定部34に出力する。
【0043】
つまり、2次元コード抽出部32と復号部33とにより、画像読み取り部31により読み取られた画像データに含まれる2次元コードでから、マークシート上の認知の一に設けられたマーク欄の位置、形状、マークシートの種類の情報が抽出される。
【0044】
マーク判定部34は、復号部33から入力されたマーク欄の位置および形状の情報に基づいて、画像読み取り部32により読み取られた画像データ中の各マーク欄の状態、つまり各マーク欄のマークの有無をそれぞれ判定する。マークシートの種類の情報は、マーク判定部34から集計部35に送られる。
【0045】
ここで、マーク判定部34が、マークの有無を認識するための方法としては、従来と同様な方法を用いることができる。例えば、図5に示したような四角形の枠内をチェックする場合には、四角形の枠内のドットの面積比率が既知であるため、なんらかのマークが記載された場合、読み取った画像のマーク欄内の面積を積算することでマークの有無を検出することができる。
【0046】
集計部35は、マーク判定部34による各マークの判定結果およびマークシートの種類の情報に基づいて、設定された設問に対する回答内容を集計して集計結果を出力する。
【0047】
次に、本実施形態のマークシート読み取り部30の動作を図6のフローチャートを参照して詳細に説明する。
先ず、回答者から回収されたマークシート原稿は、画像読み取り部31にセットされる(S101)。ここで、マークシート原稿の向き、種類、枚数を気にする必要はない。すると、画像読み取り部31は、セットされたマークシート原稿の読み取りを開始する(S102)。そして、画像読み取り部31は、全てのマークシート原稿の読み取りが終了するまで読み取りを続ける(S103)。
【0048】
次に、2次元コード抽出部32は、画像読み取り部31により読み取られた画像データの中に含まれている2次元コードを抽出する。そして、復号部33は、抽出された2次元コードを復号、誤り訂正することによりマーク欄の位置、マーク欄の形状、マークシートの種類からなる情報を得る(S104)。ここで、読み取られた画像データがマークシート原稿のものでないと判定された場合(S105)、2次元コード抽出部32は、次の原稿の処理に進み(S106)、2次元コードの解析を継続する(S104)。
【0049】
そして、復号部33によりマーク欄の位置および形状の情報が得られると、マーク判定部34は、この情報に基づいて各マーク欄にマークが記載されているか否かのマーク解析を行う(S107)。そして、マーク判定部34は、全てのマーク欄の解析が完了するまでマーク解析を行う(S108)。そして、全てのマーク欄の解析が完了すると、集計部35は、マーク判定部34により各マーク欄の解析結果を集計して処理を終了する(S109)。
【0050】
なお、ここでは全枚数のマークシート原稿を読み込んでから処理を行う場合を用いて説明しているが、マークシート原稿を1枚ずつ読み取って処理するようにしてもよい。
【0051】
本実施形態では、マークシートに設けられた2次元コードにマーク欄の位置、形状およびマークシートの種類の情報が含まれているため、情報処理装置30では、この2次元コードに含まれた情報に基づいて各マーク欄の位置や形状を把握することができる。そして、本実施形態で用いたQRコードには、誤り訂正を行う機能が備えられているので、読み取りの際のエラーは訂正され、マーク欄の位置、形状は高い精度で把握されることになる。そのため、情報処理装置30は、OCR等による画像認識を用いた場合と比較して、自由フォーマットのマークシートを高精度に読み取ることができる。
【0052】
その結果、設定したい設問内容に応じてきめ細かなレイアウトのマークシートを構成することができ、また、設問と回答を同一のシート上に構成することも可能となり、設問用紙やアンケート用紙を別々に管理する手間を省くことが可能となる。
【0053】
また、本実施形態の情報処理装置30によれば、2次元コードの向きや位置を基準にして各マーク欄の位置を特定しているため、セットしたマークシート原稿の向きがどのような向きであっても正確にマーク欄の位置を把握することが可能となる。
【0054】
さらに、2次元コードがマークシートに設けられていることにより、マークシート原稿でない用紙が混在したような場合でも、無回答のマークシート原稿なのかマークシート原稿でないのかを判定することが可能となり、得られる集計結果の精度を高めることができる。
【0055】
また、汎用的な従来の情報処理装置を用いた場合、異なるフォーマットのマークシートが混在したまま読み取りを行うことはできない。そのため、マークシートの読み取りを行う前に、マークシートの種類毎に仕分けする必要がある。しかし、本実施形態の情報処理装置によれば、2次元コードにマークシートの種類の情報が含まれているため、複数種類のマークシートを混在させた状態でもマークシートの種類毎に回答内容を集計することが可能である。
【0056】
例えば、マークシートの種類を男性用、女性用と分けたり、年齢別に分けたりした場合でも、読み取る前に仕分けすることなくまとめて読み取ることが可能となる。そのため、層別に細かく回答を分析するような多様化したアンケート実施を行う場合でも、面倒な手間をかけることなく層別の集計結果を得ることができる。
【0057】
さらに、汎用的なマークシートは、機械的に用紙を搬送するために専用紙が用いられているため、小部数で多品種のマークシートを用意しようとするとコストがかかってしまっていた。その結果、従来技術では、質問項目に応じたマークシートを作成することは現実的には難しかった。そして、汎用的なマークシートを読み取るための読み取り装置も専用の装置が用いられていた。
【0058】
しかし、本実施形態の画像処理システムによれば、2次元コードを基準にマーク欄の位置を特定するため、マークシートの形状は自由に決定することができる。そのため、本実施形態によれば、専用の読み取り装置も不要であり、また安価な普通紙を用いることも可能となる。
【0059】
[変形例]
上記実施形態では、マークシートに印刷された2次元コードに、マーク欄の位置、形状およびマークシートの種類の情報を含める場合を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、マーク欄の形状が予め決まっており、マークシートの種類も1種類であれば、マーク欄の位置情報を2次元コードに含めるようにするだけで本発明は成立するものである。また、さらにマークを読み取る際の読み取り条件の情報を2次元コードに含めるようにしてもよい。
【0060】
また、上記実施形態では、マークシート上に設けられたマーク欄の位置情報等を2次元コードに含める場合を用いて説明しているが、本発明はこのような場合に限定されるものではない。2次元コードの代わりとして、機械により読み取ることが可能な機械可読情報であれば他の情報を用いてもよい。例えば、RFID(Radio Frequency Identification)タグに上記の情報を格納してマークシートに貼付または埋め込むようにしても同様に自由フォーマットのマークシートを実現することが可能である。
【0061】
さらに、マーク欄が設けられたマークシートでなくても本発明は適用可能である。シート上に被判読部が設けられ、この被判読部の状態により何らかの情報が示されるようなものであれば本発明は適用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の一実施形態の画像処理システムの構成を示す図である。
【図2】図1中の画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。
【図3】画像形成装置10により作成されたマークシート20の一例を示す図である。
【図4】画像形成装置10により作成されたマークシート20の他の例を示す図である。
【図5】図1中の情報処理装置30の機能構成を示すブロック図である。
【図6】情報処理装置30の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0063】
10 画像形成装置
11 マークシートデータ作成部
12 符号化部
13 2次元コードデータ生成部
14 2次元コード付加部
15 印刷部
20 マークシート
21 QRコード
30 情報処理装置
31 画像読み取り部
32 2次元コード抽出部
33 復号部
34 マーク判定部
35 集計部
40 パソコン
50 プリンタ
60 パソコン
70 スキャナ
S101〜S109 ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートに形成された画像を読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた画像に含まれる機械可読情報から、シート上の任意の位置に設けられた被判読部の位置情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された位置情報に基づいて、前記読取手段により読み取られた画像における被判読部の状態を判定する判定手段と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記被判読部がマーク欄であり、
前記判定手段は、前記抽出手段により抽出された位置情報に基づいて各マーク欄におけるマークの有無を判定する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記機械可読情報が2次元コードである請求項1または2記載の情報処理装置。
【請求項4】
シートデータを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成されたシートデータにおける被判読部の位置情報が含まれた機械可読情報を、該シートデータに付加する付加手段と、
前記付加手段により機械可読情報が付加されたシートデータに基づいてシートを印刷する印刷手段と、
を有する画像形成装置。
【請求項5】
前記被判読部がマーク欄である請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記機械可読情報が2次元コードである請求項4または5記載の情報処理装置。
【請求項7】
シートデータを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成されたシートデータにおける被判読部の位置情報が含まれた機械可読情報を、該シートデータに付加する付加手段と、
前記付加手段により機械可読情報が付加されたシートデータに基づいてシートを印刷する印刷手段と、
前記印刷手段により印刷されたシートに形成された画像を読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた画像に含まれる機械可読情報から、シート上の任意の位置に設けられた被判読部の位置情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された位置情報に基づいて、前記読取手段により読み取られた画像における被判読部の状態を判定する判定手段と、
を有する画像処理システム。
【請求項8】
前記被判読部がマーク欄であり、
前記判定手段は、前記抽出手段により抽出された位置情報に基づいて各マーク欄におけるマークの有無を判定する請求項7記載の画像処理システム。
【請求項9】
前記機械可読情報が2次元コードである請求項7または8記載の画像処理システム。
【請求項10】
被判読部の位置情報が含まれた機械可読情報が設けられたシート。
【請求項11】
前記被判読部がマーク欄である請求項10記載のシート。
【請求項12】
前記機械可読情報が2次元コードである請求項10または11記載のシート。
【請求項13】
シートに形成された画像を読み取り、
読み取られた画像に含まれる機械可読情報から、シート上の任意の位置に設けられた被判読部の位置情報を抽出し、
抽出された位置情報に基づいて、読み取られた画像における被判読部の状態を判定する情報処理方法。
【請求項14】
前記被判読部がマーク欄であり、
被判読部の状態を判定する際には、抽出された位置情報に基づいて各マーク欄におけるマークの有無を判定する請求項13記載の情報処理方法。
【請求項15】
前記機械可読情報が2次元コードである請求項13または14記載の情報処理方法。
【請求項16】
シートデータを作成し、
作成されたシートデータにおける被判読部の位置情報が含まれた機械可読情報を、該シートデータに付加し、
機械可読情報が付加されたシートデータに基づいてシートを印刷する画像形成方法。
【請求項17】
前記被判読部がマーク欄である請求項16記載の画像形成方法。
【請求項18】
前記機械可読情報が2次元コードである請求項16または17記載の画像形成方法。
【請求項19】
シートに形成された画像を読み取るステップと、
読み取られた画像に含まれる機械可読情報から、シート上の任意の位置に設けられた被判読部の位置情報を抽出するステップと、
抽出された位置情報に基づいて、読み取られた画像における被判読部の状態を判定するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項20】
シートデータを作成するステップと、
作成されたシートデータにおける被判読部の位置情報が含まれた機械可読情報を、該シートデータに付加するステップと、
機械可読情報が付加されたシートデータに基づいてシートを印刷するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項21】
前記被判読部がマーク欄である請求項19または20記載のプログラム。
【請求項22】
前記機械可読情報が2次元コードである請求項19から21のいずれか1項記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−304755(P2007−304755A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−131088(P2006−131088)
【出願日】平成18年5月10日(2006.5.10)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】