説明

情報処理装置及びプログラム

【課題】一般物体認識により対象物の認識を行う情報処理装置において、当該対象物の読みこぼしを低減することが可能な情報処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】対象物が載置される載置台の載置面を異なる複数の撮像方向から撮像する第1撮像手段と、前記第1撮像手段により前記複数の撮像方向の各々で撮像された第1撮像画像の各々から、当該第1撮像画像に含まれた前記対象物を表す対象画像の特徴量を読み取り、予め記憶された各対象物の特徴量と比較することで、当該対象画像に対応する対象物を前記第1撮像画像毎に認識する認識手段と、前記第1撮像画像毎での前記対象画像の認識結果に基づいて、前記載置台に載置された前記対象物の認識結果を決定する決定手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、物品(オブジェクト)を撮像した画像データから当該物品の特徴量を抽出し、予め用意された照合用のデータ(特徴量)と比較することで、当該物品の種別等を認識する一般物体認識に係る技術が存在している。また、従来、この一般物体認識に係る技術を食器等の種別判別に用いた店舗用のシステムが提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述した一般物体認識に係る技術では、複数の物品を一度に撮像することで、これら物品のそれぞれを認識することが可能である。しかしながら、これら物品の配置状態によっては、何れかの物品が撮像(撮影)の死角に位置する場合があるため、読みこぼしが発生する可能性があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
実施の形態の情報処理装置は、第1撮像手段と、認識手段と、決定手段とを備える。第1撮像手段は、対象物が載置される載置台の載置面を異なる複数の撮像方向から撮像する。認識手段は、第1撮像手段により複数の撮像方向の各々で撮像された第1撮像画像の各々から、当該第1撮像画像に含まれた対象物を表す対象画像の特徴量を読み取り、予め記憶された各対象物の特徴量と比較することで、当該対象画像に対応する対象物を第1撮像画像毎に認識する。決定手段は、第1撮像画像毎での対象画像の認識結果に基づいて、載置台に載置された対象物の認識結果を決定する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】図1は、実施形態の決済システムの概要構成ブロック図である。
【図2】図2は、商品登録装置の外観斜視図である。
【図3】図3は、商品登録装置の概要構成ブロック図である。
【図4】図4は、商品識別用データベースのデータフォーマットの一例の説明図である。
【図5】図5は、商品事前登録シートの一例の説明図である。
【図6】図6は、商品登録装置の機能構成を示すブロック図である。
【図7】図7は、配置変更指示画面の一例を示す図である。
【図8】図8は、決済端末装置(POS端末装置)の概要構成ブロック図である。
【図9】図9は、実施形態の決済システムの処理タイミングチャートである。
【図10】図10は、商品識別処理の処理フローチャートである。
【図11−1】図11−1は、図2に示す一方の第1撮像部で撮像された第1画像の一例を示す図である。
【図11−2】図11−2は、図2に示す他方の第1撮像部で撮像された第1画像の一例を示す図である。
【図11−3】図11−3は、図2に示す第2撮像部で撮像された第1画像の一例を示す図である。
【図12】図12は、商品登録装置の他の構成例を示す図である。
【図13】図13は、商品登録装置の他の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下では、本実施形態に係る情報処理装置及びプログラムについて、図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、情報処理装置及びプログラムを、一取引にかかる商品の認識及び登録を行う商品登録装置に適用した例について説明する。
【0007】
図1は、実施形態の決済システム10の概要構成ブロック図である。決済システム10は、物体認識に係る技術を採用し、一又は複数の商品を特定し、商品登録を行うオブジェクト認識装置である商品登録装置11と、一括登録がなされるのに伴って商品登録装置11により発行された後述する商品事前登録シート12を読み取って決済処理を行う複数の決済端末装置(POS端末装置)13−1〜13−nと、を備えている。
【0008】
図2は、商品登録装置11の外観斜視図である。商品登録装置11は、詳細は後述するが、装置本体21と、商品が載置される載置台22と、載置台22を図中右上方及び左上方から撮像する第1撮像部23a(R、L)と、載置台22を下方から撮像する第2撮像部23bと、第1撮像部23aを所定位置に保持する第1保持部24aと、第2撮像部23bを所定位置に保持する第2保持部24bと、各種情報を表示するディスプレイ25と、ディスプレイ25の表示画面上に配置され、各種操作を行うためのタッチパネルセンサ26と、後述する商品事前登録シート12を印刷出力するプリンタ27と、を備えている。以下、第1撮像部23a(R、L)を特に区別しない場合には、単に第1撮像部23aと表記する。
【0009】
載置台22は、板状のガラスや透明樹脂等の光透過性の部材で形成されている。そのため、載置台22に載置された商品Gを、当該載置台22の下方(真下)から第2撮像部23bにより撮像することが可能となっている。なお、図2では、箱状の支持台28の上面に載置台22を設けた例を示しているが、設置形態この例に限らないものとする。また、載置台22上における商品の載置(配置)状態は特に問わないものとするが、各商品が接触しないよう間隔を設けて配置することが好ましい。
【0010】
第1撮像部23a及び第2撮像部23bは、CCD(Charge Coupled Device Image Sensor)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を有した撮像装置である。ここで、第1撮像部23aの各々は、載置台22の上面を互いに異なる撮影方向から撮像する位置に保持されており、第1撮像部23aの各々又は複数の第1撮像部23aの組により、載置台22の全域が撮像範囲に設定されている。また、第2撮像部23bにより、載置台22の全域が撮像範囲に設定されている。なお、第1撮像部23a及び第2撮像部23bは、有線又は無線により、装置本体21に接続されているものとする。
【0011】
図3は、商品登録装置11の概要構成ブロック図である。商品登録装置11は、各種演算処理を実行し各部を制御するCPU(Central Processing Unit)31と、制御プログラム等を不揮発的に記憶するROM(Read Only Memory)32と、各種データを一時的に記憶し、ワーキングエリアを構成するRAM(Random Access Memory)33と、を備えており、互いにバス接続されている。
【0012】
さらに商品登録装置11は、上述した第1撮像部23a及び第2撮像部23bが制御可能に接続されたI/Oポート34と、上述したディスプレイ25及びタッチパネルセンサ26をCPU31の制御下で制御するタッチパネルコントローラ35と、上述したプリンタ27をCPU31の制御下で制御するプリンタコントローラ36と、ハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)等として構成され、CPU31が実行するプログラムや大容量の各種データを更新可能に記憶する記憶装置37をCPU31の制御下で制御する記憶装置コントローラ38と、を備えている。上記構成において、記憶装置37は、商品識別用データベース40を備えている。
【0013】
図4は、商品識別用データベースのデータフォーマットの一例の説明図である。商品識別用データベース40は、商品毎にユニークに割り当てられた商品コードを格納した商品コードデータ41と、商品名等の商品に関する情報が格納された商品情報データ42と、商品を含んで撮影された画像から抽出された特徴量に基づいて、商品をオブジェクト認識により識別するための商品識別データ43と、を備えている。ここで、商品識別データ43は、商品の輪郭、色、色の配置等の特徴量であり、基準となる商品から抽出された各種の特徴量が特徴量データとして予め格納されている。
【0014】
なお、画像中に含まれる商品(オブジェクト;物体)の認識技術としては、例えば、下記の文献において詳しく解説されている。
柳井 啓司,“一般物体認識の現状と今後”,情報処理学会論文誌,Vol.48,No.SIG16 [平成22年8月10日検索],インターネット<URL: http://mm.cs.uec.ac.jp/IPSJ-TCVIM-Yanai.pdf >
【0015】
また、画像をオブジェクトごとに領域分割することによってオブジェクト認識を行う技術については、例えば、下記の文献において解説されている。
Jamie Shottonら,“Semantic Texton Forests for Image Categorization and Segmentation”,[平成22年8月10日検索],インターネット<URL: http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.145.3036&rep=rep1&type=pdf >
【0016】
図5は、商品事前登録シートの一例の説明図である。商品登録装置11は、オブジェクト認識が完了し、載置台22上に載置されている商品が特定できると、プリンタ27を介して特定した全ての商品に付いての情報を含む商品事前登録シート12を印刷出力する。
【0017】
商品事前登録シート12は、図5に示すように、登録の対象となった商品の個数が印刷される登録商品数印刷領域51と、商品の合計金額が印刷される合計金額印刷領域52と、商品の商品コードが情報として全て含まれる2次元バーコードが印刷される2次元バーコード印刷領域53と、各種コメント等が印刷されるコメント印刷領域54と、を備えている。
【0018】
具体的には、図5の例の場合、登録商品数印刷領域51の情報から、登録した商品数は6点であり、合計金額印刷領域52の情報から、その概算合計金額は1260円であり、コメント印刷領域54の情報から、当該商品事前登録シート12を持ってレジの担当者に渡してもらうように依頼されていることがわかる。
【0019】
次に、CPU31が記憶装置37に記憶されたプログラムを順次実行することで実現されるCPU31の機能部について、図6を参照して説明する。図6は、商品登録装置11の機能構成を示すブロック図である。図6に示すように、CPU31は、プログラムを順次実行することにより、画像取込部311、抽出部312、認識部313、比較判定部314、報知部315及びシート生成部316としての機能を備える。
【0020】
画像取込部311は、各第1撮像部23a及び第2撮像部23bに撮像オン信号を出力して、第1撮像部23a及び第2撮像部23bに撮像動作を開始させ、これら第1撮像部23a及び第2撮像部23bの各々で撮像された撮像画像をRAM33等に取り込む。なお、第1撮像部23a(R、L)及び第2撮像部23bの各々で撮像された撮像画像は、何れの撮像部で撮像されたものか識別可能に構成されているものとする。以下、第1撮像部23a(R、L)の各々で撮像された撮像画像を「第1画像」、第2撮像部23bで撮像された撮像画像を「第2画像」という。
【0021】
抽出部312は、画像取込部311により取り込まれた第1画像及び第2画像の各々に含まれる商品Gの全部又は一部を表す画像を、パターンマッチング技術等を用いて検出する。具体的には、第1画像及び第2画像から商品の輪郭線を検出し、当該輪郭線に基づいて第1画像及び第2画像に含まれた商品の画像(対象画像)を抽出する。なお、第2画像からの対象画像の抽出については、各商品Gの底部となる画像領域の輪郭線を検出し、当該輪郭線に基づいて対象画像を抽出してもよい。
【0022】
認識部313は、第1画像の各々から抽出された各対象画像から、当該対象画像(輪郭線)の形状や、表面の色、当該色の分布等を特徴量として読み取る。認識部313は、記憶装置37に記憶されている商品識別用データベース40を参照し、抽出した各対象画像の特徴量にマッチする(例えば、類似度が高い)商品識別データ43を検索する。この検索の結果、特徴量のマッチングの度合が所定の基準値を上回る商品識別データ43が存在する場合、認識部313は、対象画像の商品Gを認識(特定)できたと判断する。なお、対象画像の認識は第1画像に行われる。
【0023】
また、認識部313は、第1画像の各々に含まれた対象画像の当該第1画像中における存在位置と、その第1画像が撮像された撮像方向とに基づいて、載置台22上に載置された各商品Gの対象画像を第1画像毎に特定する。そして、認識部313は、第1画像の各々から導出した対象画像毎の認識結果を、載置台22上に載置された対応する商品Gに対応付けることで、各商品Gについての認識結果を決定(集約)する。これにより、載置台22上の同一位置に載置された商品Gを重複して認識してしまうことを防止することができる。
【0024】
なお、載置台22の同一位置に載置された商品Gの対象画像を特定する方法は特に問わず、例えば、第1画像を構成する画素の位置と、載置台22上での位置とを予め対応付けて記憶したマッピングデータを用いて、載置台22の同一位置に載置された商品Gの対象画像を特定してもよい。また、第1画像の各々に含まれた対象画像の位置関係を比較することで、載置台22の同一位置に載置された商品Gの対象画像を特定してもよい。
【0025】
また、認識部313は、認識結果を対応付けた商品Gに基づいて、当該商品Gの個数を種別毎に取得するとともに、種別毎に求めた商品Gの個数の合計値を、第1画像から認識した全商品Gの個数(総数)として取得する。
【0026】
比較判定部314は、抽出部312により第2画像から抽出された対象画像の個数と、認識部313により第1画像から認識された商品Gの個数とを比較する。この比較の結果、第2画像から抽出された対象画像の個数が、第1画像から認識された商品Gの個数を上回ると判定した場合、比較判定部314は、載置台22上に未認識の商品Gが存在すると判断し、報知部315に配置変更の報知を指示する。
【0027】
また、上記比較の結果、第1画像から認識された商品Gの個数が、第2画像から抽出された対象画像の個数以上と判定した場合、比較判定部314は、載置台22に載置された全ての商品Gが認識部313で認識されたと判断する。そして、比較判定部314は、認識部313が認識した各商品Gの商品コードデータ41及び商品情報データ42を商品識別用データベース40から読み出し、認識部313が取得した商品Gの種別毎の個数、及び、認識部313が取得した商品Gの個数(以下、登録商品数という)とともに、シート生成部316に出力する。
【0028】
上述したように、本実施形態では、第2撮像部23bで撮像された第2画像から抽出される対象画像を、載置台22に載置された商品の個数として取り扱う。その理由は、第2画像は、載置台22の真下から商品Gを撮像したものであるため、各商品Gの底面(或いは影)によって載置台22に載置された各商品Gの個数を容易に確認することができるからである。なお、第2画像から抽出された商品の個数を、第1画像から認識された商品Gの個数が上回った場合を容認するのは、商品Gの載置(配置)状態によっては、第1画像から得られる個数の方が、正確度が高いケースがあるためである。例えば、商品Gを積み重ねて載置台22上に載置している場合では、第2画像では一つの底面(影)として検出されるため、第1画像から得られる個数を採用することで正確な個数を得ることができる。
【0029】
報知部315は、比較判定部314からの指示に応じて、載置台22に載置された商品Gの配置変更を促すための画面(以下、配置変更指示画面)を、ディスプレイ25に表示させる。
【0030】
ここで、図7は、配置変更指示画面の一例を示す図である。同図では、読みこぼしが発生している旨を提示することで、商品の配置変更を促している。商品登録装置11のオペレータは、ディスプレイ25に表示された配置変更指示画面に基づき、載置台22上の商品の配置を変更する。これにより、認識部313で認識される商品数が変化するため、商品の読みこぼしを防止することができる。
【0031】
なお、本実施形態では、商品の配置位置の変更を、ディスプレイ25を用いて報知する形態としたが、これに限らず、音声出力やインジケータランプ等を用いて報知する形態としてもよい。
【0032】
図6に戻り、シート生成部316は、比較判定部314から入力された商品コードデータ41、商品情報データ42、商品Gの種別毎の個数及び登録商品数に基づいて、商品事前登録シート12の印刷用データを生成し、当該印刷用データの印刷をプリンタコントローラ36に指示する。これにより、プリンタコントローラ36では、図5に示したような商品事前登録シート12をプリンタ27から出力する。
【0033】
具体的に、シート生成部316は、比較判定部314から入力された登録商品数を、印刷領域51に配置する。また、シート生成部316は、商品Gの種別毎の個数と、当該商品Gの商品情報データ42に含まれた単価とに基づいて、全商品Gの購入に係る合計金額を算出し、合計金額印刷領域52に配置する。また、シート生成部316は、商品コードデータ41及び商品情報データ42から二次元コードを生成し、2次元バーコード印刷領域53に配置する。
【0034】
次に、決済端末装置について説明する。図8は、決済端末装置の概要構成ブロック図である。本実施形態において、決済端末装置(POS端末装置)13−1〜13−nは、同様の構成であるので、決済端末装置13−1を例として説明する。
【0035】
決済端末装置13−1は、図8に示すように、CPU61、ROM62、RAM63、時計部64、I/O(Input/Output)ポート65、ネットワークインタフェース68、キーボード69、キーボードコントローラ70、タッチパネルセンサ71、ディスプレイ72、タッチパネルコントローラ73、レシート/ジャーナルプリンタ(図面ではR/Jプリンタと表記)74、プリンタコントローラ75、バーコードスキャナ76、スキャナコントローラ77、CCDスキャナ78、スキャナコントローラ79、記憶装置80及び記憶装置コントローラ82を備えている。
【0036】
ここで、CPU61、ROM62、RAM63、時計部64、I/O(Input/Output)ポート65、ネットワークインタフェース68、キーボードコントローラ70、タッチパネルコントローラ73、プリンタコントローラ75、スキャナコントローラ77、スキャナコントローラ79及び記憶装置コントローラ82は、アドレスバス、データバス等のバスラインを介して相互に接続されている。
【0037】
CPU61は、決済端末装置13−1全体を制御するものであり、ROM62に記憶されたコンピュータ読み取り可能な各種プログラムを実行することにより、決済端末装置13−1を制御する。ROM62は、CPU61が実行する各種プログラムや各種データを記憶する。RAM63は、CPU61が実行する各種プログラムや各種データを一時的に記憶し、ワーキングエリアとして機能する。
【0038】
時計部64は、現在の日時を計時する。I/Oポート65は、モードスイッチ66からのモード選択信号を入力するとともにドロワ(図示せず)の引出しを自動開放させるドロワ開放装置67に駆動信号を出力する。ネットワークインタフェース68は、有線通信ネットワーク等を通じて接続される他の装置とのデータ通信を制御する。
【0039】
キーボードコントローラ70は、キーボード69から操作キーに対応したキー信号を取込んでCPU61に通知する。タッチパネルコントローラ73は、タッチパネル付きのディスプレイ72の駆動を制御してCPU61から供給される表示データに対応した文字等をカラー表示させるとともに、ディスプレイ72の画面に取り付けられたタッチパネルセンサ71からの信号を取込んでCPU61に通知する。プリンタコントローラ75は、レシート/ジャーナルプリンタ74の駆動を制御してCPU61から供給される印字データをもとにレシート印字及びジャーナル印字を行わせる。
【0040】
バーコードスキャナ76は、商品に付されたバーコードを光学的に読み取るものである。スキャナコントローラ77は、バーコードスキャナ76で読み取られたデータの信号を取込んでCPU61に入力する。CCDスキャナ78は、前述の商品事前登録シート12に記録された2次元コードを含む2次元バーコードを光学的に読み取るものである。スキャナコントローラ79は、CCDスキャナ78で読み取られたデータの信号を取込んでCPU61に入力する。記憶装置コントローラ82は、CPU61の制御下で記憶装置80に対するデータの書き込み及び読み出しを制御する。
【0041】
記憶装置80は、例えばハードディスクドライブ装置、SSD(Solid State Drive)等から構成されており、CPU61で動作するプログラム等の他、商品の各種情報を含む商品データを記憶する商品情報記憶部81を備えている。商品情報記憶部81に記憶される商品データとしては、例えば、商品の商品コード、商品名、単価等を含んでいる。
【0042】
次に、実施形態の動作を説明する。図9は、実施形態の決済システムの処理タイミングチャートである。まず、商品登録装置11のオペレータは、顧客が選んだ商品を図2に示したように、載置台22に載置する。
【0043】
そして、撮像準備が整ったことを自動で認識(例えば、第1撮像部23a又は第2撮像部23bの撮像画像において、動きが所定量以下となったことを検出)あるいは、タッチパネルセンサ26をオペレータが操作することにより指示が入力されると、商品登録装置11の画像取込部311は、第1撮像部23a及び第2撮像部23bに撮像オン信号を出力して、第1撮像部23a及び第2撮像部23bに撮像動作を開始させる(ステップS11)。これにより、画像取込部311は、第1撮像部23a及び第2撮像部23bで撮像された第1画像及び第2画像をRAM33等に取り込む。
【0044】
次に商品登録装置11の抽出部312及び認識部313は、載置台22に載置されている商品Gを認識する商品認識処理を行う(ステップS12)。
【0045】
図10は、商品識別処理の処理フローチャートである。まず、抽出部312は、画像取込部311により取り込まれた第1画像及び第2画像の各々から商品の輪郭線等を検出し、当該輪郭線に基づいて第1画像及び第2画像に含まれた対象画像を抽出する(ステップS21)。次いで、認識部313は、第1画像の各々から抽出された対象画像毎に、当該対象画像の特徴量を読み取る(ステップS22)。
【0046】
続いて、認識部313は、記憶装置37に記憶されている商品識別用データベース40を参照し、各対象画像の特徴量にマッチする(例えば、類似度が高い)商品識別データ43をそれぞれ検索する。そして、認識部313は、対象画像の各々について、特徴量のマッチングの度合いが所定の基準値以上となった商品が、その対象画像に対応すると認識する(ステップS23)。
【0047】
なお、特徴量のマッチングの度合いが所定の基準値以上となった商品が複数存在する場合には、これら商品を商品候補としてディスプレイ25の表示画面に表示し、オペレータである店員に選択を促すオペレータ問い合わせ処理を行うものとする。また、何れの商品とも特徴量のマッチングの度合いが所定の基準値未満の場合には、オペレータである店員に手動登録を行うように促し、手動登録を行わせるものとする。
【0048】
続いて、認識部313は、第1画像の各々に含まれた対象画像の当該第1画像中での存在位置と、その第1画像が撮像された撮像方向とに基づいて、載置台22上に載置されている商品Gの対象画像を特定し、当該対象画像毎の認識結果を対応する商品Gに対応付けることで、載置台22に載置された各商品Gの認識結果を決定する(ステップS24)。次いで、認識部313は、ステップS24の処理結果に基づいて、認識した商品Gの個数を種別毎に取得する(ステップS25)とともに、種別毎に求めた商品Gの個数の合計値を、第1画像から認識した全商品Gの個数(総数)として取得する(ステップS26)。
【0049】
ここで、図11−1、図11−2は、図2に示した二台の第1撮像部23aで撮像された第1画像の一例を示す図であり、載置台22に載置された同一の対象物(商品群)を表している。また、図11−3は、第2撮像部23bで撮像された第1画像の一例を示す図であり、図11−1及び図11−2と同一の対象物(商品群)を表している。なお、図11−1は、載置台22を右上方から撮像する第1撮像部23a(R)で撮像された第1画像を示しており、図11−2は、載置台22を左上方から撮像する第1撮像部23a(L)で撮像された第1画像を示している。
【0050】
抽出部312は、ステップS21において、図11−1、図11−2、図11−3に含まれる対象画像を抽出する。例えば、図11−1から対象画像OB1〜OB4を抽出する。また、図11−2から対象画像OB1〜OB5を抽出する。また、図11−3から対象画像OB1〜OB6を抽出する。
【0051】
認識部313は、ステップS22において、図11−1及び図11−2から抽出された対象画像OB1〜OB5の各々から、対象画像の形状(輪郭線)、表面の色、表面の色の分布等を特徴量として抽出する特徴量を読み取り、続くステップS23において、この特徴量に基づいて各対象画像に対応する商品を認識する。例えば、図11−1及び図11−2の各々から、対象画像OB1が「すいか」、対象画像OB2が「メロン」、対象画像OB3〜OB5が「みかん」、と認識される。
【0052】
また、認識部313は、ステップS24において、第1画像の各々に含まれた対象画像の存在位置と、その第1画像が撮像された撮像方向とに基づいて、載置台22上に載置された商品Gの対象画像を第1画像の各々から特定し、この対象画像から認識した認識結果を商品Gに対応付ける。ここで、図11−1及び図11−2の例では、各図において認識された対象画像OB1〜OB4の認識結果が、載置台22上の対応する商品Gに対応付けられる。
【0053】
そして、認識部313は、ステップS25及びS26において、ステップS24での処理結果に基づき、認識した商品Gの個数を種別毎に取得するとともに、種別毎に求めた商品Gの個数の合計値を、第1画像から認識した全商品Gの個数(総数)として取得する。これにより、認識部313は、「すいか」を1個、「メロン」を1個、「みかん」を3個認識したことを取得し、図11−1及び図11−2の第1画像から合計5個の商品Gを認識したことを取得する。
【0054】
図10に戻り、比較判定部314は、ステップS21で第2画像から抽出された対象画像の個数と、ステップS26で取得された商品の個数、即ち第1画像から認識された全商品の個数とを比較する(ステップS27)。
【0055】
ステップS27の比較の結果、第2画像から抽出された対象画像の個数が、第1画像から認識された商品Gの個数を上回ると判定した場合(ステップS28;No)、比較判定部314は、載置台22上に未認識の商品Gが存在すると判断する。そして、比較判定部314は、報知部315に報知を指示することで、配置変更指示画面(図7参照)をディスプレイ25に表示させた後(ステップS29)、図9のステップS11に再び戻る。
【0056】
例えば、上述した図11−1及び図11−2の第1画像と、図11−3の第2画像とを比較すると、対象画像OB1と対象画像OB2とに挟まれた対象画像OB6(みかん)は、第1撮像部23aの死角になっているため、第1画像から抽出することはできない。そのため、図11−3の第2画像から抽出された対象画像OB1〜OB6の個数(6個)は、図11−1及び図11−2から認識された商品Gの個数(5個)を上回ることになる。この場合、比較判定部314は、載置台22上に未認識の商品Gが存在すると判断し、報知部315に報知を指示することで、配置変更指示画面(図7参照)をディスプレイ25に表示させる。これにより、オペレータである店員に、載置台22に載置された商品Gの配置変更を促す。
【0057】
一方、ステップS28において、第1画像から認識された商品Gの個数が、第2画像から抽出された対象画像の個数以上と判定した場合(ステップS28;Yes)、比較判定部314は、載置台22上の全ての商品Gが認識部313で認識されたと判断する。そして、比較判定部314は、認識部313が認識した各商品Gの商品コードデータ41及び商品情報データ42を商品識別用データベース40から読み出し、ステップS25で取得された商品Gの種別毎の個数、及び、ステップS26で取得された認識済の商品Gの個数(登録商品数)とともに、シート生成部316に出力し(ステップS30)、図9のステップS13に移行する。
【0058】
図9に戻り、商品認識処理(ステップS12)が完了すると、シート生成部316は、比較判定部314から入力された商品コードデータ41、商品情報データ42、商品Gの種別毎の個数及び登録商品数に基づいて、商品事前登録シート12の印刷用データを生成する(ステップS13)。そして、シート生成部316は、印刷用データの印刷をプリンタコントローラ36に指示することで、商品事前登録シート12をプリンタ27から印刷させる(ステップS14)。
【0059】
これにより、顧客は、商品事前登録シート12を商品登録装置11のオペレータである店員から受け取り、載置台22に載置された商品と共に、決済端末装置13−1のオペレータである店員に渡すこととなる。この結果、決済端末装置13−1のオペレータである店員は、CCDスキャナ78により商品事前登録シート12の2次元バーコードの読み取りを行わせる(ステップS15)。
【0060】
そして、決済端末装置13−1のCPU61は、スキャナコントローラ79を介して入力された2次元バーコードに含まれていた商品コードデータ41に基づく、購入商品の種類及び数に基づいて決済処理を行い、レシートをレシート/ジャーナルプリンタ74を介して出力することとなる(ステップS16)。
【0061】
以上の説明のように本実施形態によれば、複数の撮像方向から載置台22を撮像した第1画像から、載置台22に載置されている商品Gの対象画像を抽出し、当該対象画像の特徴量に基づいて、対象画像の各々に対応する商品を認識する。これにより、一の撮影方向からでは死角となる位置に配置された商品Gを、他の撮影方向から撮像された第1画像を用いて認識することができるため、商品の読みこぼしが発生するのを抑制することができる。また、第1画像毎での対象画像の認識結果に基づいて、載置台22に載置された商品Gの認識結果を決定することで、載置台22の同一位置に載置された商品Gを重複して認識してしまうことを防止できるため、認識精度を向上させることができる。
【0062】
また、第1画像から認識した商品の個数と、第2画像から抽出された対象画像の個数とを比較し、この第2画像から抽出された対象画像の個数が、第1画像から認識した商品の個数を上回る場合に、載置台22に未認識の商品Gが存在すると判断し、配置の変更を指示した配置変更画面をディスプレイ25に表示する。これにより、第1画像でカバーしきれない位置に商品Gが配置されていることをオペレータである店員に報知できるため、読みこぼしの発生を未然に防止することができる。
【0063】
ところで、上記実施形態における商品登録装置11での撮像に係る構成は、種々の形態を採用することが可能である。例えば、図2では、載置台22の上方に第1撮像部23aを2台設ける構成としたが、これに限らず、載置台22に対する相対的な撮像位置又は撮像方向を変更可能に構成した1台の第1撮像部23aを設ける構成としてもよい。
【0064】
第1撮像部23aを1台構成とする場合、例えば、図12に示すように、第1撮像部23aの設置位置(図中矢印A1参照)や、第1撮像部23aの撮像方向(図中矢印A2参照)を、画像取込部311の指示に応じて変更可能な構成とすることで、載置台22の上面を互いに異なる複数の撮像方向から撮像することができる。また、第1撮像部23aを固定し、画像取込部311の指示に応じて載置台22を当該載置台22の載置面と平行な平面上で移動や回転可能な構成(図中矢印A3参照)とすることで、載置台22の上面を互いに異なる複数の撮像方向から撮像することができる。
【0065】
また、1台の第1撮像部23aと、1又は複数の反射鏡との組を用い、画像取込部311の指示に応じて第1撮像部23a又は反射鏡の撮像方向/反射角度を変更可能な構成とすることで、載置台22の上面を互いに異なる複数の撮像方向から撮像することができる。例えば、図13に示すように、1台の第1撮像部23aと1台の反射鏡29との組を用い、第1撮像部23aの撮像方向を方向D1と方向D2とに向けることで、載置台22の上面を二つの撮像方向から撮像することができる。なお、撮像時の結像範囲(撮像範囲)が載置台22となるよう、第1撮像部23a及び反射鏡29の角度調整が行われているものとする。
【0066】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加等を行うことができる。また、上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0067】
例えば、上記実施形態では、載置台22に商品Gが直接載置される形態としたが、これに限らず、光透過性の容器や袋に収納された商品Gを載置台22に載置する形態としてもよい。
【0068】
また、上記実施形態では、認識する対象を商品等の物(オブジェクト)としたが、これに限らず、例えば商品に付されたバーコードや二次元コード等のシンボルコードとしてもよい。この場合、認識部313はシンボルコードに埋め込まれた情報を解読可能なデコード機能をさらに有するものとし、デコードしたシンボルコードの個数を第1画像から認識した商品の個数として取得するものとする。なお、シンボルコードの多重読みを防ぐため、上述した載置台22上での同一位置の確認を同様に行うことが好ましい。
【0069】
また、上記実施形態では、商品登録装置11が商品識別用データベース40を記憶する形態としたが、これに限らず、商品登録装置11がアクセスすることが可能な外部装置に商品識別用データベース40を記憶する形態としてもよい。
【0070】
また、上記実施形態では、商品登録装置11と、決済端末装置13−1〜13−nとの間のデータ連携を商品事前登録シート12の紙媒体を用いて行っていたが、これに限らないものとする。例えば、同様のデータの遣り取りを、ブルートゥース(登録商標)等の無線ネットワークを介して無線通信で接続したり、イーサネット(登録商標)等の有線ネットワークを介して有線通信で接続したり、RFID、USBメモリなどの電子的な記録媒体(記録通信媒体)を用いて行う形態としてもよい。
【0071】
また、上記実施形態では、商品事前登録シート12において、商品コードや、商品情報を2次元バーコードに記録していたが、これに限らず、一または複数の1次元バーコードを用いて記録する形態としてもよい。
【0072】
また、上記実施形態の各装置で実行されるプログラムは、各装置が備える記憶媒体(ROM又は記憶部)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らず、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0073】
また、上記実施形態の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよく、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0074】
11 商品登録装置
21 装置本体
22 載置台
23a 第1撮像部
23b 第2撮像部
24a 第1保持部
24b 第2保持部
25 ディスプレイ
26 タッチパネルセンサ
27 プリンタ
31 CPU
311 画像取込部
312 抽出部
313 認識部
314 比較判定部
315 報知部
316 シート生成部
32 ROM
33 RAM
34 I/Oポート
35 タッチパネルコントローラ
36 プリンタコントローラ
37 記憶装置
38 記憶装置コントローラ
40 商品識別用データベース
41 商品コードデータ
42 商品情報データ
43 商品識別データ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0075】
【特許文献1】特開2009−176209号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物が載置される載置台の載置面を異なる複数の撮像方向から撮像する第1撮像手段と、
前記第1撮像手段により前記複数の撮像方向の各々で撮像された第1撮像画像の各々から、当該第1撮像画像に含まれた前記対象物を表す対象画像の特徴量を読み取り、予め記憶された各対象物の特徴量と比較することで、当該対象画像に対応する対象物を前記第1撮像画像毎に認識する認識手段と、
前記第1撮像画像毎での前記対象画像の認識結果に基づいて、前記載置台に載置された前記対象物の認識結果を決定する決定手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記載置台は、光透過性の部材で形成され、
前記載置台を当該載置台の下方から撮像する第2撮像手段を更に備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第2撮像手段により撮像された第2撮像画像に含まれる前記対象画像の個数と、前記決定手段により認識結果が決定された前記対象物の個数と、を比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記第2撮像画像に含まれる前記対象画像の個数が、前記認識結果が決定された前記対象物の個数を上回った場合に、前記載置台に載置された前記対象物の配置変更を報知する報知手段と、
を備える請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記比較手段による比較の結果、前記認識結果が決定された前記対象物の個数が、前記第2撮像画像に含まれる前記対象画像の個数以上の場合に、当該認識結果を出力する出力手段と、
を備える請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1撮像手段は、互いに異なる撮像方向から撮像する複数台の撮像装置又は前記載置台に対する相対的な撮像位置又は撮像方向が変更可能に構成された1台の撮像装置と、当該撮像装置で撮像された前記第1撮像画像を取り込む取込手段とを有する請求項1〜4の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータを、
対象物が載置される載置台の載置面を互いに異なる複数の撮像方向から撮像する第1撮像手段と、
前記第1撮像手段により前記複数の撮像方向の各々で撮像された第1撮像画像の各々から、当該第1撮像画像に含まれた前記対象物を表す対象画像の特徴量を読み取り、予め記憶された各対象物の特徴量と比較することで、当該対象画像に対応する対象物を前記第1撮像画像毎に認識する認識手段と、
前記第1撮像画像毎での前記対象画像の認識結果に基づいて、前記載置台に載置された前記対象物の認識結果を決定する決定手段と、
して機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11−1】
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【図11−2】
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【図11−3】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−54673(P2013−54673A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−194055(P2011−194055)
【出願日】平成23年9月6日(2011.9.6)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】