説明

情報処理装置及びプログラム

【課題】表示領域を指先や操作子でスライドさせるスライド操作が行われる機器において、表示物の内容を確認しやすくすること。
【解決手順】複合機の操作パネル部に設けられたタッチパネル部上には、フリック操作及びドラッグ操作を受け付ける第一表示領域21と、画面遷移が発生しても、常にフリック操作及びドラッグ操作を受け付けることのない第二表示領域22が設定される。第一表示領域21は、操作に伴って汚れや傷が付きやすいものの、第二表示領域22は汚れや傷が付きにくいので、フリック操作及びドラッグ操作の対象となる表示物に関連する関連表示物を第二表示領域22に表示すれば、関連表示物に対する視認性が向上し、操作パネル部における操作性が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、表示装置の表示領域に対して透明なタッチパネルを重ねて配置することにより、表示領域にボタンなどを表示して、そのボタンに対するタッチ操作をタッチパネルで受け付けるように構成されたタッチパネル付き表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−40561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1には、ボタンに対するタッチ操作に関連する技術は提案されているものの、表示領域を指先や操作子でスライドさせるスライド操作(フリック操作やドラッグ操作)に関連する技術は提案されていない。
【0005】
また、上記特許文献1に記載の技術により、摩耗が進んだ領域とは別の位置へボタンを移動させると新たな位置で摩耗が進むことになる。そのため、このような移動をいたずらに繰り返すと、傷や汚れの付いた領域が徐々に増大し、表示物を鮮明に表示できる範囲が狭まってしまう、という問題を招く。
【0006】
特に、タッチパネル上で上述のようなスライド操作が行われる場合には、傷や汚れの付く範囲は広くなりやすいため、表示物の内容が確認しにくくなることがあり、その結果、そのような表示物を対象にした操作を実施しにくくなることがある。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、表示領域を指先や操作子でスライドさせるスライド操作が行われる機器において、表示物の内容を確認しやすくすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下、本発明において採用した構成について説明する。
本発明の情報処理装置は、原稿から画像を読み取る画像読取機構、及び被記録媒体に対して画像を形成する画像形成機構のうち、少なくとも一方である画像処理機構と、画像を表示し、当該画像に対する利用者操作を受け付ける表示手段と、前記画像処理機構による画像処理に関する複数の設定項目についての設定値が予め組み合わされた、設定値の組であるプリセット設定組を複数記憶するプリセット設定組記憶手段と、前記複数のプリセット設定組それぞれに対応する複数のアイコンのうち、一つのアイコンは選択状態にあることを示す態様である選択状態態様で、残りのアイコンについては非選択状態にあることを示す態様であって前記選択状態にあることを示す態様とは異なる態様である非選択状態態様で、前記表示手段の第一表示領域に第一方向に並べて表示させるアイコン表示制御手段と、前記第一表示領域に対する、前記第一方向へスライドする利用者操作が受け付けられた場合には、前記アイコンを前記第一方向へスクロールさせるアイコンスクロール制御手段と、前記第一表示領域に対して前記第一方向に直交する第二方向へ所定量だけずれた位置にある第二表示領域に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に関連する表示物である関連表示物を表示させる関連表示物表示制御手段と、画像処理の開始を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に従って前記画像処理機構を制御することにより、前記画像処理機構による画像処理を実行させる画像処理機構制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
このような情報処理装置によれば、アイコン表示手段によって表示されてスライド操作が可能な第一表示領域に対し、その第一表示領域でのスライド操作方向(第一方向)とは直交する方向(第二方向)へ所定量だけずれた位置に、第二表示領域が確保され、そこにプリセット設定組に関連する表示物(関連表示物)が表示される。
【0010】
したがって、スライド操作が行われる第一表示領域に比べ、第二表示領域は傷や汚れが付きにくいので、このような第二表示領域に関連表示物が表示されれば、そのような関連表示物の内容を確認しやすくすることができる。
【0011】
また、本発明の情報処理装置は、次のような技術として把握することもできる。すなわち、本発明の情報処理装置は、原稿から画像を読み取る画像読取機構、及び被記録媒体に対して画像を形成する画像形成機構のうち、少なくとも一方である画像処理機構と、画像を表示する表示面と、前記表示面への指示体による接触又は接近がなされたときに前記指示体が接触又は接近した位置に対応した出力情報を出力する表示手段と、前記画像処理機構による画像処理に関する複数の設定項目についての設定値が予め組み合わされた、設定値の組であるプリセット設定組を複数記憶するプリセット設定組記憶手段と、前記複数のプリセット設定組それぞれに対応する複数のアイコンのうち、一つのアイコンは選択状態にあることを示す態様である選択状態態様で、残りのアイコンについては非選択状態にあることを示す態様であって前記選択状態にあることを示す態様とは異なる態様である非選択状態態様で、前記表示手段の第一表示領域に第一方向に並べて表示させるアイコン表示制御手段と、前記表示手段が出力する出力情報の対応する位置が、一の時点では前記第一表示領域内の一の位置であり、一の時点に続く断続する時点では、直前の時点での位置よりも第一方向へずれた位置である場合には、前記アイコンを前記第一方向へスクロールさせるアイコンスクロール制御手段と、前記第一表示領域に対して前記第一方向に直交する第二方向へ所定量だけずれた位置にある第二表示領域に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に関連する表示物である関連表示物を表示させる関連表示物表示制御手段と、画像処理の開始を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に従って前記画像処理機構を制御することにより、前記画像処理機構による画像処理を実行させる画像処理機構制御手段とを備えたことを特徴とするものでもある。
【0012】
さらに、本発明の情報処理装置は、所定の処理を実行する処理実行手段と、画像を表示し、当該画像に対する利用者操作を受け付ける表示手段と、前記処理実行手段による処理に関する複数の設定項目についての設定値が予め組み合わされた、設定値の組であるプリセット設定組を複数記憶するプリセット設定組記憶手段と、前記複数のプリセット設定組それぞれに対応する複数のアイコンのうち、一つのアイコンは選択状態にあることを示す態様である選択状態態様で、残りのアイコンについては非選択状態にあることを示す態様であって前記選択状態にあることを示す態様とは異なる態様である非選択状態態様で、前記表示手段の第一表示領域に第一方向に並べて表示させるアイコン表示制御手段と、前記第一表示領域に対する、前記第一方向へスライドする利用者操作が受け付けられた場合には、前記アイコンを前記第一方向へスクロールさせるアイコンスクロール制御手段と、前記第一表示領域に対して前記第一方向に直交する第二方向へ所定量だけずれた位置にある第二表示領域に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に関連する表示物である関連表示物を表示させる関連表示物表示制御手段と、プリセット設定組の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかの表示を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記表示手段の第三表示領域に、前記選択状態態様で表示されているアイコンに対応するプリセット設定組に含まれる複数の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかに対応する複数の設定画像を、前記第一方向に直交する第二方向に並べて表示させる設定表示制御手段と、前記第三表示領域に対する、前記第二方向へスライドする利用者操作が受け付けられた場合には、前記設定画像を前記第二方向へスクロールさせる設定画像スクロール制御手段と、前記設定画像に対応する前記設定項目の設定値を変更する旨の利用者操作が受け付けられた場合に、変更後の設定値を記憶手段に記憶させる設定値記憶制御手段とを備えており、前記処理実行手段は、前記処理実行手段による処理の実行開始を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に従って、前記所定の処理を実行する手段であり、前記関連表示物表示制御手段は、前記第一表示領域に対して前記第二方向へ所定量だけずれた位置、かつ前記第三表示領域に対して前記第一方向へ所定量だけずれた位置にある前記第二表示領域に、前記関連表示物を表示させる手段であることを特徴とする。
【0013】
このような情報処理装置によれば、アイコン表示手段によって表示されてスライド操作が可能な第一表示領域に対し、その第一表示領域でのスライド操作方向(第一方向)とは直交する方向(第二方向)へ所定量だけずれた位置に、第二表示領域が確保される。しかも、上記第一表示領域に加え、設定画像表示手段によって表示されてスライド操作が可能な第三表示領域に対しても、その第三表示領域でのスライド操作方向(第二方向)とは直交する方向(第一方向)へ所定量だけずれた位置に、第二表示領域が確保され、そのような第二表示領域にプリセット設定組に関連する表示物(関連表示物)が表示される。
【0014】
したがって、スライド操作が行われる第一表示領域及び第三表示領域に比べ、第二表示領域は傷や汚れが付きにくいので、このような第二表示領域に関連表示物が表示されれば、そのような関連表示物の内容を確認しやすくすることができる。
【0015】
また、本発明の情報処理装置は、次のような技術として把握することもできる。すなわち、本発明の情報処理装置は、所定の処理を実行する処理実行手段と、画像を表示する表示面と、前記表示面への指示体による接触又は接近がなされたときに前記指示体が接触又は接近した位置に対応した出力情報を出力する表示手段と、前記処理実行手段による処理に関する複数の設定項目についての設定値が予め組み合わされた、設定値の組であるプリセット設定組を複数記憶するプリセット設定組記憶手段と、前記複数のプリセット設定組それぞれに対応する複数のアイコンのうち、一つのアイコンは選択状態にあることを示す態様である選択状態態様で、残りのアイコンについては非選択状態にあることを示す態様であって前記選択状態にあることを示す態様とは異なる態様である非選択状態態様で、前記表示手段の第一表示領域に第一方向に並べて表示させるアイコン表示制御手段と、前記表示手段が出力する出力情報の対応する位置が、一の時点では前記第一表示領域内の一の位置であり、一の時点に続く断続する時点では、直前の時点での位置よりも第一方向へずれた位置である場合には、前記アイコンを前記第一方向へスクロールさせるアイコンスクロール制御手段と、前記第一表示領域に対して前記第一方向に直交する第二方向へ所定量だけずれた位置にある第二表示領域に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に関連する表示物である関連表示物を表示させる関連表示物表示制御手段と、プリセット設定組の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかの表示を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記表示手段の第三表示領域に、前記選択状態態様で表示されているアイコンに対応するプリセット設定組に含まれる複数の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかに対応する複数の設定画像を、前記第一方向に直交する第二方向に並べて表示させる設定表示制御手段と、前記第三表示領域に対する、前記第二方向へスライドする利用者操作が受け付けられた場合には、前記設定画像を前記第二方向へスクロールさせる設定画像スクロール制御手段と、前記設定画像に対応する前記設定項目の設定値を変更する旨の利用者操作が受け付けられた場合に、変更後の設定値を記憶手段に記憶させる設定値記憶制御手段とを備えており、前記処理実行手段は、前記処理実行手段による処理の実行開始を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に従って、前記所定の処理を実行する手段であり、前記関連表示物表示制御手段は、前記第一表示領域に対して前記第二方向へ所定量だけずれた位置、かつ前記第三表示領域に対して前記第一方向へ所定量だけずれた位置に設けられた前記第二表示領域に、前記関連表示物を表示させる手段であることを特徴とするものでもある。
【0016】
ところで、本発明の情報処理装置は、プリセット設定組の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかの表示を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記表示手段の第三表示領域に、前記選択状態態様で表示されているアイコンに対応するプリセット設定組に含まれる複数の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかに対応する複数の設定画像を、前記第一方向に直交する第二方向に並べて表示させる設定表示制御手段と、前記第三表示領域に対する、前記第二方向へスライドする利用者操作が受け付けられた場合には、前記設定画像を前記第二方向へスクロールさせる設定画像スクロール制御手段と、前記設定画像に対応する前記設定項目の設定値を変更する旨の利用者操作が受け付けられた場合に、変更後の設定値を記憶手段に記憶させる設定値記憶制御手段とを備えており、前記関連表示物表示制御手段は、前記第一表示領域に対して前記第二方向へ所定量だけずれた位置、かつ前記第三表示領域に対して前記第一方向へ所定量だけずれた位置にある前記第二表示領域に、前記関連表示物を表示させる手段であると好ましい。
【0017】
あるいは、本発明の情報処理装置は、プリセット設定組の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかの表示を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記表示手段の第三表示領域に、前記選択状態態様で表示されているアイコンに対応するプリセット設定組に含まれる複数の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかに対応する複数の設定画像を、前記第一方向に直交する第二方向に並べて表示させる設定表示制御手段と、前記表示手段が出力する出力情報の対応する位置が、一の時点では前記第三表示領域内の一の位置であり、一の時点に続く断続する時点では、直前の時点での位置よりも第二方向へずれた位置である場合には、前記設定画像を前記第二方向へスクロールさせるアイコンスクロール制御手段と、前記設定画像に対応する前記設定項目の設定値を変更する旨の利用者操作が受け付けられた場合に、変更後の設定値を記憶手段に記憶させる設定値記憶制御手段とを備えており、前記関連表示物表示制御手段は、前記第一表示領域に対して前記第二方向へ所定量だけずれた位置、かつ前記第三表示領域に対して前記第一方向へ所定量だけずれた位置にある前記第二表示領域に、前記関連表示物を表示させる手段であると好ましい。
【0018】
このような情報処理装置によれば、上記第一表示領域に加え、設定画像表示手段によって表示されてスライド操作が可能な第三表示領域に対しても、その第三表示領域でのスライド操作方向(第二方向)とは直交する方向(第一方向)へ所定量だけずれた位置に、第二表示領域が確保され、そこにプリセット設定組に関連する表示物(関連表示物)が表示される。
【0019】
したがって、スライド操作が行われる第一表示領域及び第三表示領域に比べ、第二表示領域は傷や汚れが付きにくいので、このような第二表示領域に関連表示物が表示されれば、そのような関連表示物の内容を確認しやすくすることができる。
【0020】
また、本発明の情報処理装置において、前記関連表示物表示制御手段は、前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組の設定値を示す情報と、前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組に従って前記画像処理機構制御手段が前記画像処理機構を制御する際に、利用者が任意に入力可能な設定値を示す情報と、前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組の設定値を変更する旨の指令を入力する場合に、利用者による操作対象として前記表示手段に表示されるボタンの画像と、前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組に従って画像処理を実行する旨の指令を入力する場合に、利用者による操作対象として前記表示手段に表示されるボタンの画像とのうち、少なくとも一つを前記関連表示物として前記表示手段に表示させると好ましい。
【0021】
また、本発明の情報処理装置において、前記関連表示物表示制御手段は、前記第一表示領域に対して前記第一方向に直交する第二方向へ所定量だけずれた位置にある前記第二表示領域であって、かつ、前記第一方向の端部にある前記第二表示領域に前記関連表示物を表示させると好ましい。
【0022】
このような情報処理装置によれば、第一表示領域に対して第二方向へ所定量だけずれた位置に設けられる第二表示領域が、設計上、比較的操作対象となりやすい表示手段の中央付近から、更に第一方向へ所定量だけずれた位置に設けられることになる。
【0023】
したがって、第二表示領域には、傷や汚れがより一層付きにくくなり、これにより、関連表示物の内容を確認しやすくすることができ、また、そのような関連表示物を対象にした表示手段上での操作を実施しやすくすることができる。
【0024】
また、本発明の情報処理装置において、前記アイコン表示制御手段は、前記一つのアイコンを前記選択状態態様で前記第一表示領域に表示させる際、当該アイコンに隣接し、かつ、当該アイコン対して前記第二方向へずれた位置に、当該アイコンに対応する文字列を表示させると好ましい。
【0025】
このような情報処理装置によれば、選択状態にあるアイコンについては、アイコンに対応する文字列が表示されるので、そのような文字列として、アイコンに付けられたタイトルやプリセット設定組の特徴に関する説明などに相当する文字列を対応させておくことで、アイコンだけではわかりにくいプリセット設定組の内容について、利用者に理解を促すことができる。
【0026】
また、このような文字列を表示させるに当たって、比較的操作対象とされやすいアイコンの表示位置に対し、第二方向へずれた位置に文字列の表示位置があるので、アイコンに対するスライド操作が行われても、文字列の表示位置には比較的傷や汚れが付きにくく、文字列の内容を確認しやすくすることができる。
【0027】
また、本発明の情報処理装置において、前記関連表示物表示制御手段は、前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組の設定値を示す情報と、前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組に従って前記画像処理機構制御手段が前記画像処理機構を制御する際に、利用者が任意に入力可能な設定値を示す情報と、前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組の設定値を変更する旨の指令を入力する場合に、利用者による操作対象として前記表示手段に表示されるボタンの画像と、前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組に従って画像処理を実行する旨の指令を入力する場合に、利用者による操作対象として前記表示手段に表示されるボタンの画像とのうち、少なくとも一つを前記関連表示物として前記表示手段に表示させ、前記第一表示領域に前記アイコンが表示された状態において、前記第二表示領域に表示しなかった画像を、前記第三表示領域に前記設定画像が表示された状態において、前記第二表示領域に前記関連表示物として表示させると好ましい。
【0028】
また、本発明の情報処理装置において、前記関連表示物表示制御手段は、前記表示手段において前記第三表示領域に前記設定画像が表示される状態とされたときに、前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組に従って前記所定の処理を実行する旨の指令を入力する際に利用者によって操作される対象として前記表示手段に表示される第一ボタンの画像、又は、当該第一ボタンの画像が含まれる画面を呼び出す際に利用者によって操作される対象として前記表示手段に表示される第二ボタンの画像を、前記第一表示領域に対して前記第二方向へ所定量だけずれた位置にある前記第二表示領域であって、かつ、前記第三表示領域に対して前記第一方向へ所定量だけずれた位置に設けられた前記第二表示領域に表示させると好ましい。
【0029】
このような情報処理装置によれば、上述のような第一ボタン又は第二ボタンの画像が、第二表示領域に表示されるので、比較的傷や汚れが付きやすい第一表示領域と第三表示領域との双方を避けて、第一ボタン又は第二ボタンの画像を見やすく表示できる。
【0030】
また、本発明の情報処理装置において、前記関連表示物表示制御手段は、前記表示手段において前記第一表示領域に前記アイコンが表示される状態とされたときに、前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組に従って前記所定の処理を実行する旨の指令を入力する際に利用者によって操作される対象として前記表示手段に表示される第一ボタンの画像を前記第二表示領域に表示し、かつ、前記表示手段において前記第三表示領域に前記設定画像が表示される状態とされたときに、前記第一ボタンの画像が含まれる画面を呼び出す際に利用者によって操作される対象として前記表示手段に表示される第二ボタンの画像を前記第二表示領域に表示させ、前記第一ボタンの表示位置及び前記第二ボタンの表示位置は、前記第一表示領域に対して前記第二方向へ所定量だけずれた位置にある前記第二表示領域であって、かつ、前記第三表示領域に対して前記第一方向へ所定量だけずれた位置に設けられた前記第二表示領域、の内にあり、重複する位置であると好ましい。
【0031】
このような情報処理装置によれば、上述のような第一ボタン又は第二ボタンの画像が、第二表示領域に表示されるので、比較的傷や汚れが付きやすい第一表示領域や第三表示領域を避けて、第一ボタン又は第二ボタンの画像を見やすく表示できる。しかも、第一ボタンの表示位置及び第二ボタンの表示位置は、第二表示領域内で重複する位置とされているので、その重複位置で第二ボタンを操作して第一ボタンの画像が含まれる画面を呼び出せば、更に同じ重複位置での操作によって第一ボタンを操作できる。したがって、第二ボタン、第一ボタンの順に操作する際には、操作位置を上記重複位置から変更しなくても済み、良好な操作性を確保することができる。
【0032】
また、本発明の情報処理装置において、前記設定項目表示制御手段は、各設定画像に対応する前記設定項目名を示す文字列が各設定画像内に表示された前記設定画像を、前記第三表示領域内に表示させる手段とされており、前記アイコン表示制御手段は、前記選択状態にあるアイコンを前記第一表示領域に表示させる際には、前記第三表示領域内における前記設定項目名を示す文字列の表示位置に対して前記第一方向へ所定量だけずれた位置に、前記選択状態にあるアイコンを表示し、しかも、前記選択状態にあるアイコンに隣接し、かつ、当該アイコン対して前記第二方向へずれた位置には、当該アイコンに対応する文字列を表示させると好ましい。
【0033】
このような情報処理装置によれば、設定画像が表示された際、設定項目名を示す文字列が表示される部分は、特にスライド操作が行われやすい領域になりがちであるが、アイコンが表示される画面へ遷移した際には、そのようなスライド操作が行われやすい領域から第一方向へ所定量だけずれた位置に、選択状態にあるアイコンが表示されるので、選択状態にあるアイコンを見やすくすることができる。
【0034】
また、選択状態にあるアイコンについては、アイコンに対応する文字列が表示されるので、そのような文字列として、アイコンに付けられたタイトルやプリセット設定組の特徴に関する説明などに相当する文字列を対応させておくことで、アイコンだけではわかりにくいプリセット設定組の内容について、利用者に理解を促すことができる。しかも、このような文字列を表示させるに当たって、比較的操作対象とされやすいアイコンの表示位置に対し、第二方向へずれた位置に文字列の表示位置があるので、アイコンに対するスライド操作が行われても、文字列の表示位置には比較的傷や汚れが付きにくく、文字列の内容を確認しやすくすることができる。
【0035】
また、本発明のプログラムは、原稿から画像を読み取る画像読取機構、及び被記録媒体に対して画像を形成する画像形成機構のうち、少なくとも一方である画像処理機構を備える情報処理装置を制御する制御部、画像を表示するとともに当該画像に対する利用者操作を検出可能に構成された表示手段、及び前記画像処理機構による画像処理に関する複数の設定項目についての設定値が予め組み合わされた、設定値の組であるプリセット設定組を複数記憶するプリセット設定組記憶手段を備える機器における前記制御部を、前記複数のプリセット設定組それぞれに対応する複数のアイコンのうち、一つのアイコンは選択状態にあることを示す態様である選択状態態様で、残りのアイコンについては非選択状態にあることを示す態様であって前記選択状態にあることを示す態様とは異なる態様である非選択状態態様で、前記表示手段の第一表示領域に第一方向に並べて表示させるアイコン表示制御手段と、前記第一表示領域に対する、前記第一方向へスライドする利用者操作が受け付けられた場合には、前記アイコンを前記第一方向へスクロールさせるアイコンスクロール制御手段と、前記第一表示領域に対して前記第一方向に直交する第二方向へ所定量だけずれた位置にある第二表示領域に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に関連する表示物である関連表示物を表示させる関連表示物表示制御手段と、画像処理の開始を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に従って前記画像処理機構を制御することにより、前記画像処理機構による画像処理を実行させる画像処理機構制御手段として機能させることを特徴とする。
【0036】
このようなプログラムによって、上述のような情報処理装置の制御部を、上述した各手段として機能させれば、本発明の情報処理装置と同様の作用、効果を奏する。
さらに、本発明のプログラムは、次のような技術として把握することもできる。すなわち、本発明のプログラムは、原稿から画像を読み取る画像読取機構、及び被記録媒体に対して画像を形成する画像形成機構のうち、少なくとも一方である画像処理機構を備える情報処理装置を制御する制御部、画像を表示する表示面と、前記表示面への指示体による接触又は接近がなされたときに前記指示体が接触又は接近した位置に対応した出力情報を出力する表示手段、及び前記画像処理機構による画像処理に関する複数の設定項目についての設定値が予め組み合わされた、設定値の組であるプリセット設定組を複数記憶するプリセット設定組記憶手段を備える機器における前記制御部を、前記複数のプリセット設定組それぞれに対応する複数のアイコンのうち、一つのアイコンは選択状態にあることを示す態様である選択状態態様で、残りのアイコンについては非選択状態にあることを示す態様であって前記選択状態にあることを示す態様とは異なる態様である非選択状態態様で、前記表示手段の第一表示領域に第一方向に並べて表示させるアイコン表示制御手段と、前記表示手段が出力する出力情報の対応する位置が、一の時点では前記第一表示領域内の一の位置であり、一の時点に続く断続する時点では、直前の時点での位置よりも第一方向へずれた位置である場合には、前記アイコンを前記第一方向へスクロールさせるアイコンスクロール制御手段と、前記第一表示領域に対して前記第一方向に直交する第二方向へ所定量だけずれた位置にある第二表示領域に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に関連する表示物である関連表示物を表示させる関連表示物表示制御手段と、画像処理の開始を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に従って前記画像処理機構を制御することにより、前記画像処理機構による画像処理を実行させる画像処理機構制御手段として機能させるものでもある。
【0037】
また、本発明のプログラムは、画像を表示し、当該画像に対する利用者操作を受け付ける表示手段、及び前記画像処理機構による画像処理に関する複数の設定項目についての設定値が予め組み合わされた、設定値の組であるプリセット設定組を複数記憶するプリセット設定組記憶手段を備える情報処理装置が備える制御部を、所定の処理を実行する処理実行手段と、前記複数のプリセット設定組それぞれに対応する複数のアイコンのうち、一つのアイコンは選択状態にあることを示す態様である選択状態態様で、残りのアイコンについては非選択状態にあることを示す態様であって前記選択状態にあることを示す態様とは異なる態様である非選択状態態様で、前記表示手段の第一表示領域に第一方向に並べて表示させるアイコン表示制御手段と、前記第一表示領域に対する、前記第一方向へスライドする利用者操作が受け付けられた場合には、前記アイコンを前記第一方向へスクロールさせるアイコンスクロール制御手段と、前記第一表示領域に対して前記第一方向に直交する第二方向へ所定量だけずれた位置にある第二表示領域に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に関連する表示物である関連表示物を表示させる関連表示物表示制御手段と、プリセット設定組の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかの表示を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記表示手段の第三表示領域に、前記選択状態態様で表示されているアイコンに対応するプリセット設定組に含まれる複数の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかに対応する複数の設定画像を、前記第一方向に直交する第二方向に並べて表示させる設定表示制御手段と、前記第三表示領域に対する、前記第二方向へスライドする利用者操作が受け付けられた場合には、前記設定画像を前記第二方向へスクロールさせる設定画像スクロール制御手段と、前記設定画像に対応する前記設定項目の設定値を変更する旨の利用者操作が受け付けられた場合に、変更後の設定値を記憶手段に記憶させる設定値記憶制御手段として機能させるプログラムであり、前記処理実行手段は、前記処理実行手段による処理の実行開始を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に従って、前記所定の処理を実行する手段であり、前記関連表示物表示制御手段は、前記第一表示領域に対して前記第二方向へ所定量だけずれた位置、かつ前記第三表示領域に対して前記第一方向へ所定量だけずれた位置にある前記第二表示領域に、前記関連表示物を表示させる手段である。
【0038】
このようなプログラムによって、上述のような情報処理装置の制御部を、上述した各手段として機能させれば、本発明の情報処理装置と同様の作用、効果を奏する。
さらに、本発明のプログラムは、次のような技術として把握することもできる。すなわち、本発明のプログラムは、画像を表示する表示面と、前記表示面への指示体による接触又は接近がなされたときに前記指示体が接触又は接近した位置に対応した出力情報を出力する表示手段、及び前記画像処理機構による画像処理に関する複数の設定項目についての設定値が予め組み合わされた、設定値の組であるプリセット設定組を複数記憶するプリセット設定組記憶手段を備える情報処理装置が備える制御部を、所定の処理を実行する処理実行手段と、画像を表示する表示面と、前記表示面への指示体による接触又は接近がなされたときに前記指示体が接触又は接近した位置に対応した出力情報を出力する表示手段と、前記処理実行手段による処理に関する複数の設定項目についての設定値が予め組み合わされた、設定値の組であるプリセット設定組を複数記憶するプリセット設定組記憶手段と、前記複数のプリセット設定組それぞれに対応する複数のアイコンのうち、一つのアイコンは選択状態にあることを示す態様である選択状態態様で、残りのアイコンについては非選択状態にあることを示す態様であって前記選択状態にあることを示す態様とは異なる態様である非選択状態態様で、前記表示手段の第一表示領域に第一方向に並べて表示させるアイコン表示制御手段と、前記表示手段が出力する出力情報の対応する位置が、一の時点では前記第一表示領域内の一の位置であり、一の時点に続く断続する時点では、直前の時点での位置よりも第一方向へずれた位置である場合には、前記アイコンを前記第一方向へスクロールさせるアイコンスクロール制御手段と、前記第一表示領域に対して前記第一方向に直交する第二方向へ所定量だけずれた位置にある第二表示領域に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に関連する表示物である関連表示物を表示させる関連表示物表示制御手段と、プリセット設定組の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかの表示を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記表示手段の第三表示領域に、前記選択状態態様で表示されているアイコンに対応するプリセット設定組に含まれる複数の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかに対応する複数の設定画像を、前記第一方向に直交する第二方向に並べて表示させる設定表示制御手段と、前記第三表示領域に対する、前記第二方向へスライドする利用者操作が受け付けられた場合には、前記設定画像を前記第二方向へスクロールさせる設定画像スクロール制御手段と、前記設定画像に対応する前記設定項目の設定値を変更する旨の利用者操作が受け付けられた場合に、変更後の設定値を記憶手段に記憶させる設定値記憶制御手段として機能させるプログラムであり、前記処理実行手段は、前記処理実行手段による処理の実行開始を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に従って、前記所定の処理を実行する手段であり、前記関連表示物表示制御手段は、前記第一表示領域に対して前記第二方向へ所定量だけずれた位置、かつ前記第三表示領域に対して前記第一方向へ所定量だけずれた位置に設けられた前記第二表示領域に、前記関連表示物を表示させる手段であることを特徴とするものでもある
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】複合機の内部構成を示すブロック図。
【図2】アイコン選択画面の表示状態と操作状態との関係を示すアクティビティ図。
【図3】リスト表示画面の表示状態と操作状態との関係を示すアクティビティ図。
【図4】設定内容変更画面の表示状態と操作状態との関係を示すアクティビティ図。
【図5】アイコン選択画面の説明図。
【図6】リスト表示画面の説明図。
【図7】設定内容変更画面の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0040】
次に、本発明の実施形態について、具体的な例を挙げて説明する。
[複合機の構成]
複合機1は、図1(a)に示すように、制御部11、画像読取部12、画像形成部13、ネットワーク通信部14、電話通信部15、及び操作パネル部16などを備えている。
【0041】
制御部11は、周知のCPU、ROM、RAM、及びNVRAMなどを備えるマイクロコンピュータを中心に構成されている。この制御部11において、CPUはROMに記憶されたプログラムに従って後述する処理を実行し、これにより、複合機1の各部が制御されている。
【0042】
画像読取部12は、イメージセンサ、自動原稿送り装置(Automatic Document Feeder;ADF)などによって構成され、ADFによって搬送される原稿又はフラットベッドのプラテンガラス上に置かれた原稿からイメージセンサで画像を読み取り、その画像を表す画像データを生成することができる。画像形成部13は、インクジェット方式あるいは電子写真方式などを採用した画像形成機構によって構成され、シート状の被記録媒体(例えば記録用紙)に対して画像を記録することができる。
【0043】
ネットワーク通信部14は、ネットワークインターフェースカード(Network Interface Card;NIC)等によって構成される。電話通信部15は、モデム等によって構成され、電話回線(図示略)を介して通信を行う際に利用される。
【0044】
操作パネル部16は、液晶ディスプレイ部16A、内照式表示部16B、及びタッチパネル部16Cによって構成される。
これらのうち、液晶ディスプレイ部16Aは、任意の画像をフルカラーで表示可能なLCDモジュールによって構成されている。この液晶ディスプレイ部16Aには、各種アイコンや利用者操作用ボタンなどの画像、及び各種情報を示すテキストなどが、操作状況に応じて動的に表示される。
【0045】
内照式表示部16Bは、図1(b)に示すように、テンキーやその他の利用者操作用ボタンを示す画像が表示される部分である。この内照式表示部16Bの前面パネル上には、各画像が表示されることとなる位置に対応付けて光透過部が設けられ、各光透過部の背後に設けられた発光素子を点灯させると、透過光によって各画像が所定の色で発光表示される。なお、液晶ディスプレイ部16Aの表示面と内照式表示部16Bの表示面は、同一面上に位置するように配設されている。
【0046】
タッチパネル部16Cは、周知の方式(例えば静電容量方式など)で指先や操作子によるタッチ操作を検出可能な透明なフィルム状の入力デバイスである。このタッチパネル部16Cは、液晶ディスプレイ部16A及び内照式表示部16Bの表示面に重ねて配置されている。本実施形態においては、タッチパネル部16Cによってタッチ操作が検出された際、タッチ操作された位置に応じた出力信号がタッチパネル部16Cから制御部11に出力される。制御部11は、出力信号に基づいて、そのタッチ操作が、ドラッグ操作やフリック操作などのスライド操作なのか、あるいはシングルタップ操作やダブルタップ操作などのタップ操作なのか、ピンチ操作なのか、を判断する。制御部11は、また、液晶ディスプレイ部16Aの表示面と重なる範囲、及び内照式表示部16Bによって表示される画像と重なる位置に対するタッチ操作であるか否かも判断する。制御部11は、判断したタッチ操作の種類と位置とに対応する処理を実行する。
【0047】
[操作パネル入出力処理]
次に、複合機1の操作パネル部16でタッチ操作を行われたときに実行される操作パネル入出力処理について、図2〜図4に示すアクティビティ図に基づいて説明する。なお、以下の説明では、複合機1においてコピー機能の設定変更を行う場合を例に挙げて、操作パネル部16での入出力処理(タッチ操作検出処理及び画面表示出力処理)について説明するが、他の機能(例えば、スキャン機能やファクス機能)の設定変更を行う場合でも、基本的な操作方法や表示態様は、以下に説明する例とほぼ同様となる。
【0048】
複合機1の操作パネル部16で、初期画面(図示略)に表示されるメニューからコピー機能を選択すると、制御部11は、図5(a)及び同図(b)に例示するようなアイコン選択画面20を表示する(S10)。アイコン選択画面20は、コピー機能に関する設定を行うに当たって、予め用意されている複数のプリセット設定組(コピー機能に関する複数の設定が予め組み合わされた設定の組)の中から、一つのプリセット設定組を選択する操作を実施可能な画面である。
【0049】
このアイコン選択画面20には、コピー枚数、用紙種別(図5(a)では文字列「普通紙」。)、用紙サイズ(図5(a)では文字列「A4」。)、排出トレイの設定(図5(a)では文字列「オートトレイ設定」。)、複数のプリセット設定組に対応するアイコン、現時点で選択状態にある一つのアイコン(図5(a)では周囲に四角形枠が付与されたアイコン。)に対応するテキスト情報(図5(a)では文字列「標準コピー」。)、詳細設定ボタン、モノクロコピースタートボタン、カラーコピースタートボタンなどが配置されている。
【0050】
このようなアイコン選択画面20が液晶ディスプレイ部16Aに表示される状態において、タッチパネル部16C上には、図5(b)に示すように、フリック操作及びドラッグ操作(スライド操作)の開始を有効に受け付けるための領域(フリック・ドラッグ領域(スライド操作領域))である第一表示領域21が存在する。また、第一表示領域21とは別の範囲には、後述する処理の中で画面遷移が発生しても、常にフリック操作及びドラッグ操作(スライド操作)の開始を有効に受け付けない第二表示領域22が存在する。
【0051】
制御部11は定期的(例えば50ミリ秒ごと)にタッチパネル部16Cが出力する出力信号を監視している。タッチパネル部16Cが所定時間以上出力信号を出力していない状態で、第一表示領域21内の位置がタッチされたことを示す出力信号をタッチパネル部16Cが出力した以降にタッチパネル部16Cが出力する出力信号が示す位置が、同じ方向にずれていっている場合、制御部11はドラッグ操作がなされていると判断する。ドラッグ操作と判断した以降にタッチパネル部16Cが出力する出力信号が示す位置が、所定の加速度以上の加速度でずれていった場合に、制御部11はドラッグ操作がフリック操作で終了したと判断する。ドラッグ操作と判断した以降に、ドラッグ操作がフリック操作で終了したと制御部11が判断することなく、タッチパネル部16Cが所定時間以上出力信号を出力しなかった場合(離上操作(タッチパネル部16Cから指先や操作子を離間させる操作)がなされた場合)に、制御部11は、ドラッグ操作が離上操作で終了したと判断する。タッチパネル部16Cが所定時間以上出力信号を出力していない状態で、第二表示領域22内の位置がタッチされたことを示す出力信号をタッチパネル部16Cが出力したとしても、制御部11は、ドラッグ操作であるかどうかの判断を行わない。
【0052】
S10でアイコン選択画面20を表示した後、第一表示領域21において横方向(左右方向)へのドラッグ操作が行われた場合に、制御部11は、ドラッグに追随する方向へアイコンを移動させる(S20)。そして、ドラッグ操作が終了した場合に、制御部11は、アイコンの移動を終了する(S30)。
【0053】
離上操作でドラッグ操作を終了した場合、制御部11は、現在位置から最も近い規定状態にアイコンを移動する(S40)。すなわち、アイコンは、ドラッグ中は任意の位置を移動するものの、離上操作が行われた際には、直ちに任意の位置で停止するのではなく、最寄りの規定位置にまで移動したところで停止する。これにより、アイコンは事前に決められている位置で整列する。なお、S40の後は、図2中の(1)へと進む。
【0054】
一方、S30の後、フリック操作でドラッグ操作を終了した場合、若しくは、S10の後、フリック操作が行われた場合、そのフリック操作をタッチパネル部16Cで検出したら、制御部11は、フリック方向にアイコンを移動する(S50)。
【0055】
フリック操作におけるタッチパネル部16Cが出力する出力信号が示す位置がずれる速度ないし加速度が制御部11において算出され、制御部11は、その速度ないし加速度に応じた初速でアイコンの移動を開始させる。また、その後は、アイコンの速度を徐々に減速し、最終的には速度がゼロに近づいたら、最寄りの規定位置でアイコンを停止させる。なお、S50の後は、図2中の(1)へと進む。
【0056】
また、S10の後、詳細設定ボタン、モノクロコピースタートボタン、カラーコピースタートボタン等に対するタッチ操作も、タッチパネル部16Cによって検出される。ここで、詳細設定ボタンが押下されたことをタッチパネル部16Cで検出した場合は、図3に示すS110へと進むことになる。また、モノクロコピースタートボタン、又はカラーコピースタートボタンが押下されたことをタッチパネル部16Cで検出した場合、制御部11は、その時点での設定に従って、画像読取部12及び画像形成部13を制御し、これにより、複合機1によるコピー処理が実行される。なお、図2ではユーザーインターフェース関連のアクティビティ(処理)を抜粋して示してあるので、コピー処理に関連する詳細については、図示を省略してある。
【0057】
さて、図3に示すS110へ進んだ場合、制御部11は、リスト表示画面30を表示する(S110)。リスト表示画面30は、その時点で選択状態にあるプリセット設定組に対応する複数の設定項目と、各設定項目の設定値とを一覧表示するための画面である。
【0058】
このリスト表示画面30には、画面の見出し(図6(a)では文字列「コピー設定」。)、複数の設定項目とその設定値(図6(a)では設定項目「記録紙タイプ」と、その設定値「普通紙」、…等々。)、画面外にはみ出している設定項目をスクロール表示させるためのスクロールバー、ショートカット登録ボタン、選択状態にあるプリセット設定組に対応するアイコン、OKボタンなどが配置されている。
【0059】
このようなリスト表示画面30が液晶ディスプレイ部16Aに表示される状態において、タッチパネル部16C上には、図6(b)に示すように、フリック操作及びドラッグ操作(スライド操作)の開始を有効に受け付ける領域(フリック・ドラッグ領域(スライド操作領域))である第三表示領域31が存在する。また、第三表示領域31とは別の範囲には、常にフリック操作及びドラッグ操作(スライド操作)の開始を有効に受け付けない第二表示領域32が存在する。第二表示領域32は、先に説明した第二表示領域22(図5(b)参照。)と同一範囲の領域である。
【0060】
制御部11は、アイコン選択画面20の場合と同様の判断手法で第三表示領域31での操作を受け付ける一方、第二表示領域32ではタッチされたことを示す出力信号をタッチパネル部16Cが出力したとしても、制御部11は第二表示領域32での操作に関する判断を行わない。
【0061】
S110でリスト表示画面30を表示した後、第三表示領域31において縦方向(上下方向)へのドラッグ操作が行われた場合に、制御部11は、ドラッグに追随する方向へリスト(縦列配置された複数の設定項目)を移動させる(S120)。そして、ドラッグ操作が終了した場合に、制御部11は、リストの移動を終了する(S130)。
【0062】
離上操作でドラッグ操作を終了した場合、制御部11は、現在位置から最も近い規定状態にリストを移動する(S140)。すなわち、リストは、ドラッグ操作中は任意の位置を移動するものの、離上操作が行われた際には、直ちに任意の位置で停止するのではなく、最寄りの規定位置にまで移動したところで停止する。なお、S140の後は、図3中の(2)へと進む。
【0063】
一方、S130の後、フリック操作でドラッグ操作を終了した場合、若しくは、S110の後、フリック操作が行われた場合、そのフリック操作をタッチパネル部16Cで検出したら、制御部11は、フリック方向にリストを移動する(S150)。なお、S150の後は、図3中の(2)へと進む。
【0064】
また、S110の後、スクロールバーの上下両端にある上下矢印ボタンを押下する操作が行われた場合、その操作をタッチパネル部16Cで検出したら、制御部11は、リストを矢印方向(上矢印ボタンであれば上方向、下矢印ボタンであれば下方向)へ移動する(S160)。なお、S160の後は、図3中の(2)へと進む。
【0065】
また、S110の後、リストの各設定項目に対応するボタン(以下、リストのボタンと称する。)、ショートカット登録ボタン、OKボタン等に対するタッチ操作も、タッチパネル部16Cによって検出される。ここで、OKボタンが押下されたことをタッチパネル部16Cで検出した場合は、図2に示すS10へと進むことになる。また、リストのボタンを押下・離上する操作がなされたことをタッチパネル部16Cで検出した場合は、図4に示すS210へと進むことになる。
【0066】
さて、図4に示すS210へ進んだ場合、制御部11は、設定内容変更画面40を表示する(S210)。設定内容変更画面40は、その時点で設定変更の対象とされている設定項目に対して設定可能な設定値の候補を一覧表示するための画面である。
【0067】
この設定内容変更画面40には、設定項目を示す文字列(図7(a)では文字列「コピー画質」。)、設定値の候補(図7(a)では「標準」、「高速」、「高画質」。)、ショートカット登録ボタン、選択状態にあるプリセット設定組に対応するアイコンなどが配置されている。なお、設定値の候補が多くて画面外にはみ出す場合は、リスト表示画面30(図6(a)参照。)と同様、はみ出した設定値の候補をスクロール表示させるためのスクロールバーも表示される。
【0068】
このような設定内容変更画面40が液晶ディスプレイ部16Aに表示される状態において、タッチパネル部16C上には、図7(b)に示すように、フリック操作及びドラッグ操作(スライド操作)の開始を有効に受け付ける領域(フリック・ドラッグ領域(スライド操作領域))である第三表示領域41が存在する。また、第三表示領域41とは別の範囲には、常にフリック操作及びドラッグ操作(スライド操作)の開始を有効に受け付けない第二表示領域42が設定される。第二表示領域42は、先に説明した第二表示領域22,32(図5(b),図6(b)参照。)と同一範囲の領域である。すなわち、第二表示領域22,32,42は、画面が遷移しても常にフリック操作及びドラッグ操作(スライド操作)を受け付けることのない状態が維持される。
【0069】
制御部11は、アイコン選択画面20及びリスト表示画面30の場合と同様の判断手法で第三表示領域41での操作を受け付ける一方、第二表示領域42ではタッチされたことを示す出力信号をタッチパネル部16Cが出力したとしても、制御部11は第二表示領域42での操作に関する判断を行わない。
【0070】
S210で設定内容変更画面40を表示した後、第三表示領域41において縦方向(上下方向)へのドラッグ操作が行われた場合、制御部11は、ドラッグに追随する方向へリスト(縦列配置された複数の設定値の候補)を移動させる(S220)。そして、ドラッグ操作が終了した場合に、制御部11は、リストの移動を終了する(S230)。
【0071】
離上操作でドラッグ操作を終了した場合、制御部11は、現在位置から最も近い規定状態にリストを移動する(S240)。すなわち、設定値の候補のリストは、ドラッグ操作中は任意の位置を移動するものの、離上操作が行われた際には、直ちに任意の位置で停止するのではなく、最寄りの規定位置にまで移動したところで停止する。なお、S240の後は、図4中の(3)へと進む。
【0072】
一方、S230の後、フリック操作でドラッグ操作を終了した場合、若しくは、S210の後、フリック操作が行われた場合、そのフリック操作をタッチパネル部16Cで検出したら、制御部11は、フリック方向にリストを移動する(S250)。なお、S250の後は、図4中の(3)へと進む。
【0073】
ちなみに、図6(a)には図示されていないが、リストをスクロールさせるためのスクロールバーが表示されている場合には、S210の後、スクロールバーの上下両端にある上下矢印ボタンを押下する操作が行われることもある。その場合、そのような操作をタッチパネル部16Cで検出したら、制御部11は、リストを矢印方向(上矢印ボタンであれば上方向、下矢印ボタンであれば下方向)へ移動する(S260)。なお、S260の後は、図4中の(3)へと進む。
【0074】
また、S210の後、リストの各設定値候補に対応するボタン(以下、リストのボタンと称する。)、ショートカット登録ボタン等に対するタッチ操作も、タッチパネル部16Cによって検出される。ここで、リストのボタンを押下・離上する操作がなされたことをタッチパネル部16Cで検出した場合は、対応する設定値を設定(有効化)した上で、図3に示すS110へと進むことになる。
【0075】
ところで、以上が、コピー機能の設定変更を行うときに表示される画面と、その画面上で実施可能な操作に関する説明であるが、図5(b)に示したアイコン選択画面20において、第一表示領域21はスライド操作が行われるので、他の領域よりも汚れや傷が付きやすくなる。中でも、アイコンが表示される領域21Aは、横方向(左右方向)へ擦られる頻度が高く、その周辺部以上に汚れや傷が付きやすい傾向にある。
【0076】
ただし、この複合機1においては、アイコンが表示される領域21Aのスライド操作方向に対し、垂直な縦方向(上下方向)へ領域21Aからずれた位置にある領域21Bに、選択状態にあるアイコンするテキスト情報(図5(a)では文字列「標準コピー」。)を表示している。そのため、同種の情報が領域21Aに表示される場合に比べ、領域21Aの汚れや傷に起因してテキスト情報が見にくくなるのを抑制することができる。
【0077】
また、図6(b)及び図7(b)に示したリスト表示画面30や設定内容変更画面40において、第三表示領域31,41はスライド操作が行われるので、他の領域よりも汚れや傷が付きやすくなる。中でも、リスト中の文字列が表示される領域31A,41Aは、縦方向(上下方向)へ擦られる頻度が高く、その周辺部以上に汚れや傷が付きやすい傾向にある。
【0078】
ただし、この複合機1においては、リスト中の文字列が表示される領域31A,41Aのスライド操作方向に対し、垂直な横方向(左右方向)へ領域31Aからずれた位置にある領域31Bに、設定値を示すテキスト情報を表示している。そのため、同種の情報が領域31Aに表示される場合に比べ、領域31Aの汚れや傷に起因してテキスト情報が見にくくなるのを抑制することができる。
【0079】
さらに、既に説明したとおり、第二表示領域22,32,42については、常に第一表示領域21,第三表示領域31,41のいずれにも重ならない領域として確保されている。したがって、第二表示領域22,32,42では、全くスライド操作が行われないので、スライド操作に伴う汚れの付着や傷の発生を防ぐことができる。よって、このような第二表示領域22,32,42に重要な情報を表示すれば、そのような情報を鮮明に表示することができ、そのような鮮明な情報を確認しつつ、第一表示領域21や第三表示領域31,41でのスライド操作を実施することができる。
【0080】
例えば、上記実施形態においては、第二表示領域22,32,42には、プリセット設定に関連する表示物(第二表示領域22ではプリセット設定の設置値、第二表示領域32,42ではプリセット設定をショートカット登録するためのボタン)を表示している。これらの表示物は、プリセット設定に関連する操作を行っている際には、重要な情報やボタンとなるので、このようなプリセット設定に関連する関連表示物を第二表示領域22,32,42に配置することで、操作性を向上させたり誤操作の防止を図ったりすることができる。
【0081】
[効果]
以上説明したとおり、この複合機1によれば、スライド操作の開始を有効に受け付ける第一表示領域21に比べ、第二表示領域22,32,42は傷や汚れが付きにくいので、このような第二表示領域22,32,42に関連表示物(第二表示領域22ではプリセット設定の設置値、第二表示領域32,42ではプリセット設定をショートカット登録するためのボタン)が表示されれば、そのような関連表示物の内容を確認しやすくすることができ、また、そのような関連表示物を対象にした操作パネル部16上での操作を実施しやすくすることができる。
【0082】
また、この複合機1によれば、第一表示領域21に対して、その第一表示領域21で有効に受け付けるスライド操作のスライド方向とは直交する方向へ所定量だけずれた位置に、第二表示領域22,32,42が確保されるので、第二表示領域22,32,42はスライド操作中の指によるい傷や汚れが付きにくく、関連表示物の内容を確認しやすくすることや、関連表示物を対象にした操作を実施しやすくなる。
【0083】
また、この複合機1によれば、第一表示領域21に加え、第三表示領域31,41に対しても、その第三表示領域31,41でのスライド操作方向とは直交する方向へ所定量だけずれた位置に、第二表示領域22,32,42が確保されるので、第二表示領域22,32,42はスライド操作中の指によるい傷や汚れが付きにくく、関連表示物の内容を確認しやすくすることや、関連表示物を対象にした操作を実施しやすくなる。
【0084】
また、上記複合機1によれば、カラーコピースタートボタンの画像が、第二表示領域22に表示され、また、OKボタンの画像が第二表示領域32に表示されるので、比較的傷や汚れが付きやすい第一表示領域21や第三表示領域31,41を避けて、カラーコピースタートボタンやOKボタンの画像を見やすく表示できる。また、カラーコピースタートボタンやOKボタンの表示位置は、第二表示領域22,32内で重複する位置とされているので、その重複位置でOKボタンを操作してカラーコピースタートボタンの画像が含まれる画面を呼び出せば、更に同じ重複位置での操作によってカラーコピースタートボタンを操作できる。したがって、OKボタン、カラーコピースタートボタンの順に操作する際には、操作位置を上記重複位置から変更しなくても済み、良好な操作性を確保することができる。
【0085】
また、上記複合機1によれば、設定項目名を示す文字列が表示される領域31Aは、特にスライド操作が行われやすい領域になりがちであるが、アイコン選択画面20へ遷移した際には、そのようなスライド操作が行われやすい領域31Aから横方向へ所定量だけずれた位置に、選択状態にあるアイコンが表示されるので、選択状態にあるアイコンを見やすくすることができる。
【0086】
また、選択状態にあるアイコンについては、領域21Bにアイコンに対応する文字列が表示されるので、そのような文字列として、アイコンに付けられたタイトルやプリセット設定組の特徴に関する説明などに相当する文字列を対応させておくことで、アイコンだけではわかりにくいプリセット設定組の内容について、利用者に理解を促すことができる。しかも、このような文字列を表示するに当たって、比較的操作対象とされやすいアイコンの表示位置となる領域21Aに対し、縦方向へずれた位置に文字列を表示する領域21Bがあるので、アイコンに対するスライド操作が行われても、文字列の表示位置には比較的傷や汚れが付きにくく、文字列の内容を確認しやすくすることができる。
【0087】
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
【0088】
例えば、上記実施形態では、タッチパネル部16Cについては、周知の方式(例えば静電容量方式など)でタッチ操作を検出可能であればよい旨を説明したが、静電容量方式以外の方式としては、例えば、電磁誘導方式、赤外線方式、表面弾性波方式、抵抗膜方式などを利用することができる。
【0089】
また、上記実施形態では、液晶ディスプレイ部16A及び内照式表示部16Bの双方で単一のタッチパネル部16Cを共用する例を示したが、液晶ディスプレイ部16Aと内照式表示部16Bとで、それぞれ別々のタッチパネル部が設けられていてもよい。その場合、それら別々のタッチパネル部は、同じ方式のものであってもよいが、それぞれ異なる方式のタッチパネル部であってもよい。例えば、一方は指先での操作に適した方式で、他方は操作子(例えば、操作用のペン)での操作に適した方式にするとか、一方は分解能が高い方式で、他方は分解能が低いものの安価な方式にする、といったことが可能である。
【0090】
また、上記実施形態では、表示デバイスである液晶ディスプレイ部16Aと入力デバイスであるタッチパネル部16Cを重ねた構造にすることで、表示機能及び入力機能の双方を備える操作パネル部16を構成してあったが、単一のデバイスで表示機能及び入力機能の双方を備えるデバイスを利用すれば、そのような単一のデバイスで操作パネル部16を構成することもできる。
【0091】
また、上記実施形態では、複合機1が備える制御部11及び操作パネル部16により、上述の各種表示及び各種入力の受け付けを実現する例を示したが、複合機1とパーソナルコンピュータ(PC)やスマートフォンなどの情報処理装置とを接続した場合は、それらの情報処理装置が備える制御部、表示部、及び入力部を利用して、上述の各種表示及び各種入力の受け付けを実現することも可能である。
【0092】
具体的には、図4から図8のフローチャートに示した各処理と同等な処理を、複合機1に接続された情報処理装置の制御部に実行させるプログラムを情報処理装置にインストールし、そのプログラムに従った処理を情報処理装置の制御部が実行する。これにより、情報処理装置が備える表示部及び入力部において、上述の各種表示及び各種入力の受け付けが実現され、例えば、図1から図3に示す画面は、情報処理装置が備える表示部に表示される。また、S80,S85のような複合機1が備える構成を制御する処理ステップは、情報処理装置から複合機1へコピー実行の指令を送信する処理ステップで代替され、これにより、複合機1側では、指令を受けた制御部11が複合機1が備える構成を制御する。
【0093】
加えて、上記実施形態では、コピー機能に関する設定変更について例示したが、他の機能に関する設定変更についても、同様のユーザーインターフェースで実現できるのはもちろんである。
【0094】
また、上記実施形態では、ファクス機能、スキャン機能、コピー機能などを備える複合機1を例に挙げたが、単機能のプリンタ、単機能のイメージスキャナ、単機能のファクシミリ装置などにおいても、本発明の構成を採用することができる。また、上述したパーソナルコンピュータ(PC)やスマートフォンなどの情報処理装置を、表示部及び入力部として利用する構成とする場合にも、そのような情報処理装置での制御対象については、上述のような単機能のプリンタ、スキャナ、ファクシミリ装置とすることができる。この場合、情報処理装置では、図4から図8のフローチャートが示す処理と同等な処理を実行させるためのプログラムを利用して、それら単機能の機器を対象とした表示及び入力などを実行することとなる。あるいは、上述したパーソナルコンピュータ(PC)やスマートフォンなどの情報処理装置において、情報処理装置そのものの設定変更を行う場合であっても、タッチパネルディスプレイを採用している情報処理装置であれば、本発明の構成を採用することができる。
【0095】
また、上記実施形態では、選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組の設定値を示す情報(図5(b)参照。)、ショートカット登録ボタン(図6(b)及び図7(b)参照。)などを、第二表示領域22,32,42に表示する例を示したが、この他、利用者が任意に入力可能な設定値を示す情報、プリセット設定組の設定値を変更する旨の指令を入力する場合に、利用者による操作対象として表示される詳細設定ボタンの画像、選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組に従って画像処理を実行する旨の指令を入力する場合に、利用者による操作対象として表示されるモノクロコピースタートボタン、カラーコピースタートボタンなどの画像を、第二表示領域22,32,42に表示してもよい。
【符号の説明】
【0096】
1・・・複合機、11・・・制御部、12・・・画像読取部、13・・・画像形成部、14・・・ネットワーク通信部、15・・・電話通信部、16・・・操作パネル部、16A・・・液晶ディスプレイ部、16B・・・内照式表示部、16C・・・タッチパネル部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿から画像を読み取る画像読取機構、及び被記録媒体に対して画像を形成する画像形成機構のうち、少なくとも一方である画像処理機構と、
画像を表示し、当該画像に対する利用者操作を受け付ける表示手段と、
前記画像処理機構による画像処理に関する複数の設定項目についての設定値が予め組み合わされた、設定値の組であるプリセット設定組を複数記憶するプリセット設定組記憶手段と、
前記複数のプリセット設定組それぞれに対応する複数のアイコンのうち、一つのアイコンは選択状態にあることを示す態様である選択状態態様で、残りのアイコンについては非選択状態にあることを示す態様であって前記選択状態にあることを示す態様とは異なる態様である非選択状態態様で、前記表示手段の第一表示領域に第一方向に並べて表示させるアイコン表示制御手段と、
前記第一表示領域に対する、前記第一方向へスライドする利用者操作が受け付けられた場合には、前記アイコンを前記第一方向へスクロールさせるアイコンスクロール制御手段と、
前記第一表示領域に対して前記第一方向に直交する第二方向へ所定量だけずれた位置にある第二表示領域に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に関連する表示物である関連表示物を表示させる関連表示物表示制御手段と、
画像処理の開始を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に従って前記画像処理機構を制御することにより、前記画像処理機構による画像処理を実行させる画像処理機構制御手段と
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
原稿から画像を読み取る画像読取機構、及び被記録媒体に対して画像を形成する画像形成機構のうち、少なくとも一方である画像処理機構と、
画像を表示する表示面と、前記表示面への指示体による接触又は接近がなされたときに前記指示体が接触又は接近した位置に対応した出力情報を出力する表示手段と、
前記画像処理機構による画像処理に関する複数の設定項目についての設定値が予め組み合わされた、設定値の組であるプリセット設定組を複数記憶するプリセット設定組記憶手段と、
前記複数のプリセット設定組それぞれに対応する複数のアイコンのうち、一つのアイコンは選択状態にあることを示す態様である選択状態態様で、残りのアイコンについては非選択状態にあることを示す態様であって前記選択状態にあることを示す態様とは異なる態様である非選択状態態様で、前記表示手段の第一表示領域に第一方向に並べて表示させるアイコン表示制御手段と、
前記表示手段が出力する出力情報の対応する位置が、一の時点では前記第一表示領域内の一の位置であり、一の時点に続く断続する時点では、直前の時点での位置よりも第一方向へずれた位置である場合には、前記アイコンを前記第一方向へスクロールさせるアイコンスクロール制御手段と、
前記第一表示領域に対して前記第一方向に直交する第二方向へ所定量だけずれた位置にある第二表示領域に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に関連する表示物である関連表示物を表示させる関連表示物表示制御手段と、
画像処理の開始を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に従って前記画像処理機構を制御することにより、前記画像処理機構による画像処理を実行させる画像処理機構制御手段と
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
所定の処理を実行する処理実行手段と、
画像を表示し、当該画像に対する利用者操作を受け付ける表示手段と、
前記処理実行手段による処理に関する複数の設定項目についての設定値が予め組み合わされた、設定値の組であるプリセット設定組を複数記憶するプリセット設定組記憶手段と、
前記複数のプリセット設定組それぞれに対応する複数のアイコンのうち、一つのアイコンは選択状態にあることを示す態様である選択状態態様で、残りのアイコンについては非選択状態にあることを示す態様であって前記選択状態にあることを示す態様とは異なる態様である非選択状態態様で、前記表示手段の第一表示領域に第一方向に並べて表示させるアイコン表示制御手段と、
前記第一表示領域に対する、前記第一方向へスライドする利用者操作が受け付けられた場合には、前記アイコンを前記第一方向へスクロールさせるアイコンスクロール制御手段と、
前記第一表示領域に対して前記第一方向に直交する第二方向へ所定量だけずれた位置にある第二表示領域に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に関連する表示物である関連表示物を表示させる関連表示物表示制御手段と、
プリセット設定組の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかの表示を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記表示手段の第三表示領域に、前記選択状態態様で表示されているアイコンに対応するプリセット設定組に含まれる複数の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかに対応する複数の設定画像を、前記第一方向に直交する第二方向に並べて表示させる設定表示制御手段と、
前記第三表示領域に対する、前記第二方向へスライドする利用者操作が受け付けられた場合には、前記設定画像を前記第二方向へスクロールさせる設定画像スクロール制御手段と、
前記設定画像に対応する前記設定項目の設定値を変更する旨の利用者操作が受け付けられた場合に、変更後の設定値を記憶手段に記憶させる設定値記憶制御手段と
を備えており、
前記処理実行手段は、前記処理実行手段による処理の実行開始を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に従って、前記所定の処理を実行する手段であり、
前記関連表示物表示制御手段は、前記第一表示領域に対して前記第二方向へ所定量だけずれた位置、かつ前記第三表示領域に対して前記第一方向へ所定量だけずれた位置にある前記第二表示領域に、前記関連表示物を表示させる手段である
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
所定の処理を実行する処理実行手段と、
画像を表示する表示面と、前記表示面への指示体による接触又は接近がなされたときに前記指示体が接触又は接近した位置に対応した出力情報を出力する表示手段と、
前記処理実行手段による処理に関する複数の設定項目についての設定値が予め組み合わされた、設定値の組であるプリセット設定組を複数記憶するプリセット設定組記憶手段と、
前記複数のプリセット設定組それぞれに対応する複数のアイコンのうち、一つのアイコンは選択状態にあることを示す態様である選択状態態様で、残りのアイコンについては非選択状態にあることを示す態様であって前記選択状態にあることを示す態様とは異なる態様である非選択状態態様で、前記表示手段の第一表示領域に第一方向に並べて表示させるアイコン表示制御手段と、
前記表示手段が出力する出力情報の対応する位置が、一の時点では前記第一表示領域内の一の位置であり、一の時点に続く断続する時点では、直前の時点での位置よりも第一方向へずれた位置である場合には、前記アイコンを前記第一方向へスクロールさせるアイコンスクロール制御手段と、
前記第一表示領域に対して前記第一方向に直交する第二方向へ所定量だけずれた位置にある第二表示領域に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に関連する表示物である関連表示物を表示させる関連表示物表示制御手段と、
プリセット設定組の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかの表示を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記表示手段の第三表示領域に、前記選択状態態様で表示されているアイコンに対応するプリセット設定組に含まれる複数の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかに対応する複数の設定画像を、前記第一方向に直交する第二方向に並べて表示させる設定表示制御手段と、
前記第三表示領域に対する、前記第二方向へスライドする利用者操作が受け付けられた場合には、前記設定画像を前記第二方向へスクロールさせる設定画像スクロール制御手段と、
前記設定画像に対応する前記設定項目の設定値を変更する旨の利用者操作が受け付けられた場合に、変更後の設定値を記憶手段に記憶させる設定値記憶制御手段と
を備えており、
前記処理実行手段は、前記処理実行手段による処理の実行開始を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に従って、前記所定の処理を実行する手段であり、
前記関連表示物表示制御手段は、前記第一表示領域に対して前記第二方向へ所定量だけずれた位置、かつ前記第三表示領域に対して前記第一方向へ所定量だけずれた位置に設けられた前記第二表示領域に、前記関連表示物を表示させる手段である
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
プリセット設定組の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかの表示を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記表示手段の第三表示領域に、前記選択状態態様で表示されているアイコンに対応するプリセット設定組に含まれる複数の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかに対応する複数の設定画像を、前記第一方向に直交する第二方向に並べて表示させる設定表示制御手段と、
前記第三表示領域に対する、前記第二方向へスライドする利用者操作が受け付けられた場合には、前記設定画像を前記第二方向へスクロールさせる設定画像スクロール制御手段と、
前記設定画像に対応する前記設定項目の設定値を変更する旨の利用者操作が受け付けられた場合に、変更後の設定値を記憶手段に記憶させる設定値記憶制御手段と
を備えており、
前記関連表示物表示制御手段は、前記第一表示領域に対して前記第二方向へ所定量だけずれた位置、かつ前記第三表示領域に対して前記第一方向へ所定量だけずれた位置にある前記第二表示領域に、前記関連表示物を表示させる手段である
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
プリセット設定組の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかの表示を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記表示手段の第三表示領域に、前記選択状態態様で表示されているアイコンに対応するプリセット設定組に含まれる複数の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかに対応する複数の設定画像を、前記第一方向に直交する第二方向に並べて表示させる設定表示制御手段と、
前記表示手段が出力する出力情報の対応する位置が、一の時点では前記第三表示領域内の一の位置であり、一の時点に続く断続する時点では、直前の時点での位置よりも第二方向へずれた位置である場合には、前記設定画像を前記第二方向へスクロールさせるアイコンスクロール制御手段と、
前記設定画像に対応する前記設定項目の設定値を変更する旨の利用者操作が受け付けられた場合に、変更後の設定値を記憶手段に記憶させる設定値記憶制御手段と
を備えており、
前記関連表示物表示制御手段は、前記第一表示領域に対して前記第二方向へ所定量だけずれた位置、かつ前記第三表示領域に対して前記第一方向へ所定量だけずれた位置にある前記第二表示領域に、前記関連表示物を表示させる手段である
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記関連表示物表示制御手段は、
前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組の設定値を示す情報と、
前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組に従って前記画像処理機構制御手段が前記画像処理機構を制御する際に、利用者が任意に入力可能な設定値を示す情報と、
前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組の設定値を変更する旨の指令を入力する場合に、利用者による操作対象として前記表示手段に表示されるボタンの画像と、
前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組に従って画像処理を実行する旨の指令を入力する場合に、利用者による操作対象として前記表示手段に表示されるボタンの画像と
のうち、少なくとも一つを前記関連表示物として前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記関連表示物表示制御手段は、前記第一表示領域に対して前記第一方向に直交する第二方向へ所定量だけずれた位置にある前記第二表示領域であって、かつ、前記第一方向の端部にある前記第二表示領域に前記関連表示物を表示させる
ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記アイコン表示制御手段は、前記一つのアイコンを前記選択状態態様で前記第一表示領域に表示させる際、当該アイコンに隣接し、かつ、当該アイコン対して前記第二方向へずれた位置に、当該アイコンに対応する文字列を表示させる
ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記関連表示物表示制御手段は、
前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組の設定値を示す情報と、
前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組に従って前記画像処理機構制御手段が前記画像処理機構を制御する際に、利用者が任意に入力可能な設定値を示す情報と、
前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組の設定値を変更する旨の指令を入力する場合に、利用者による操作対象として前記表示手段に表示されるボタンの画像と、
前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組に従って画像処理を実行する旨の指令を入力する場合に、利用者による操作対象として前記表示手段に表示されるボタンの画像と
のうち、少なくとも一つを前記関連表示物として前記表示手段に表示させ、
前記第一表示領域に前記アイコンが表示された状態において、前記第二表示領域に表示しなかった画像を、前記第三表示領域に前記設定画像が表示された状態において、前記第二表示領域に前記関連表示物として表示させる
ことを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記関連表示物表示制御手段は、前記表示手段において前記第三表示領域に前記設定画像が表示される状態とされたときに、前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組に従って前記所定の処理を実行する旨の指令を入力する際に利用者によって操作される対象として前記表示手段に表示される第一ボタンの画像、又は、当該第一ボタンの画像が含まれる画面を呼び出す際に利用者によって操作される対象として前記表示手段に表示される第二ボタンの画像を、前記第一表示領域に対して前記第二方向へ所定量だけずれた位置にある前記第二表示領域であって、かつ、前記第三表示領域に対して前記第一方向へ所定量だけずれた位置に設けられた前記第二表示領域に表示させる
ことを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記関連表示物表示制御手段は、前記表示手段において前記第一表示領域に前記アイコンが表示される状態とされたときに、前記選択状態にあるアイコンに対応するプリセット設定組に従って前記所定の処理を実行する旨の指令を入力する際に利用者によって操作される対象として前記表示手段に表示される第一ボタンの画像を前記第二表示領域に表示し、かつ、前記表示手段において前記第三表示領域に前記設定画像が表示される状態とされたときに、前記第一ボタンの画像が含まれる画面を呼び出す際に利用者によって操作される対象として前記表示手段に表示される第二ボタンの画像を前記第二表示領域に表示させ、前記第一ボタンの表示位置及び前記第二ボタンの表示位置は、前記第一表示領域に対して前記第二方向へ所定量だけずれた位置にある前記第二表示領域であって、かつ、前記第三表示領域に対して前記第一方向へ所定量だけずれた位置に設けられた前記第二表示領域、の内にあり、重複する位置である
ことを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記設定項目表示制御手段は、各設定画像に対応する前記設定項目名を示す文字列が各設定画像内に表示された前記設定画像を、前記第三表示領域内に表示させる手段とされており、
前記アイコン表示制御手段は、前記選択状態にあるアイコンを前記第一表示領域に表示させる際には、前記第三表示領域内における前記設定項目名を示す文字列の表示位置に対して前記第一方向へ所定量だけずれた位置に、前記選択状態にあるアイコンを表示し、しかも、前記選択状態にあるアイコンに隣接し、かつ、当該アイコン対して前記第二方向へずれた位置には、当該アイコンに対応する文字列を表示させる
ことを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項14】
原稿から画像を読み取る画像読取機構、及び被記録媒体に対して画像を形成する画像形成機構のうち、少なくとも一方である画像処理機構を備える情報処理装置を制御する制御部、画像を表示するとともに当該画像に対する利用者操作を検出可能に構成された表示手段、及び前記画像処理機構による画像処理に関する複数の設定項目についての設定値が予め組み合わされた、設定値の組であるプリセット設定組を複数記憶するプリセット設定組記憶手段を備える機器における前記制御部を、
前記複数のプリセット設定組それぞれに対応する複数のアイコンのうち、一つのアイコンは選択状態にあることを示す態様である選択状態態様で、残りのアイコンについては非選択状態にあることを示す態様であって前記選択状態にあることを示す態様とは異なる態様である非選択状態態様で、前記表示手段の第一表示領域に第一方向に並べて表示させるアイコン表示制御手段と、
前記第一表示領域に対する、前記第一方向へスライドする利用者操作が受け付けられた場合には、前記アイコンを前記第一方向へスクロールさせるアイコンスクロール制御手段と、
前記第一表示領域に対して前記第一方向に直交する第二方向へ所定量だけずれた位置にある第二表示領域に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に関連する表示物である関連表示物を表示させる関連表示物表示制御手段と、
画像処理の開始を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に従って前記画像処理機構を制御することにより、前記画像処理機構による画像処理を実行させる画像処理機構制御手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項15】
原稿から画像を読み取る画像読取機構、及び被記録媒体に対して画像を形成する画像形成機構のうち、少なくとも一方である画像処理機構を備える情報処理装置を制御する制御部、画像を表示する表示面と、前記表示面への指示体による接触又は接近がなされたときに前記指示体が接触又は接近した位置に対応した出力情報を出力する表示手段、及び前記画像処理機構による画像処理に関する複数の設定項目についての設定値が予め組み合わされた、設定値の組であるプリセット設定組を複数記憶するプリセット設定組記憶手段を備える機器における前記制御部を、
前記複数のプリセット設定組それぞれに対応する複数のアイコンのうち、一つのアイコンは選択状態にあることを示す態様である選択状態態様で、残りのアイコンについては非選択状態にあることを示す態様であって前記選択状態にあることを示す態様とは異なる態様である非選択状態態様で、前記表示手段の第一表示領域に第一方向に並べて表示させるアイコン表示制御手段と、
前記表示手段が出力する出力情報の対応する位置が、一の時点では前記第一表示領域内の一の位置であり、一の時点に続く断続する時点では、直前の時点での位置よりも第一方向へずれた位置である場合には、前記アイコンを前記第一方向へスクロールさせるアイコンスクロール制御手段と、
前記第一表示領域に対して前記第一方向に直交する第二方向へ所定量だけずれた位置にある第二表示領域に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に関連する表示物である関連表示物を表示させる関連表示物表示制御手段と、
画像処理の開始を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に従って前記画像処理機構を制御することにより、前記画像処理機構による画像処理を実行させる画像処理機構制御手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項16】
画像を表示し、当該画像に対する利用者操作を受け付ける表示手段、及び前記画像処理機構による画像処理に関する複数の設定項目についての設定値が予め組み合わされた、設定値の組であるプリセット設定組を複数記憶するプリセット設定組記憶手段
を備える情報処理装置が備える制御部を、
所定の処理を実行する処理実行手段と、
前記複数のプリセット設定組それぞれに対応する複数のアイコンのうち、一つのアイコンは選択状態にあることを示す態様である選択状態態様で、残りのアイコンについては非選択状態にあることを示す態様であって前記選択状態にあることを示す態様とは異なる態様である非選択状態態様で、前記表示手段の第一表示領域に第一方向に並べて表示させるアイコン表示制御手段と、
前記第一表示領域に対する、前記第一方向へスライドする利用者操作が受け付けられた場合には、前記アイコンを前記第一方向へスクロールさせるアイコンスクロール制御手段と、
前記第一表示領域に対して前記第一方向に直交する第二方向へ所定量だけずれた位置にある第二表示領域に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に関連する表示物である関連表示物を表示させる関連表示物表示制御手段と、
プリセット設定組の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかの表示を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記表示手段の第三表示領域に、前記選択状態態様で表示されているアイコンに対応するプリセット設定組に含まれる複数の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかに対応する複数の設定画像を、前記第一方向に直交する第二方向に並べて表示させる設定表示制御手段と、
前記第三表示領域に対する、前記第二方向へスライドする利用者操作が受け付けられた場合には、前記設定画像を前記第二方向へスクロールさせる設定画像スクロール制御手段と、
前記設定画像に対応する前記設定項目の設定値を変更する旨の利用者操作が受け付けられた場合に、変更後の設定値を記憶手段に記憶させる設定値記憶制御手段
として機能させるプログラムであり、
前記処理実行手段は、前記処理実行手段による処理の実行開始を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に従って、前記所定の処理を実行する手段であり、
前記関連表示物表示制御手段は、前記第一表示領域に対して前記第二方向へ所定量だけずれた位置、かつ前記第三表示領域に対して前記第一方向へ所定量だけずれた位置にある前記第二表示領域に、前記関連表示物を表示させる手段である
ことを特徴とするプログラム。
【請求項17】
画像を表示する表示面と、前記表示面への指示体による接触又は接近がなされたときに前記指示体が接触又は接近した位置に対応した出力情報を出力する表示手段、及び前記画像処理機構による画像処理に関する複数の設定項目についての設定値が予め組み合わされた、設定値の組であるプリセット設定組を複数記憶するプリセット設定組記憶手段
を備える情報処理装置が備える制御部を、
所定の処理を実行する処理実行手段と、
画像を表示する表示面と、前記表示面への指示体による接触又は接近がなされたときに前記指示体が接触又は接近した位置に対応した出力情報を出力する表示手段と、
前記処理実行手段による処理に関する複数の設定項目についての設定値が予め組み合わされた、設定値の組であるプリセット設定組を複数記憶するプリセット設定組記憶手段と、
前記複数のプリセット設定組それぞれに対応する複数のアイコンのうち、一つのアイコンは選択状態にあることを示す態様である選択状態態様で、残りのアイコンについては非選択状態にあることを示す態様であって前記選択状態にあることを示す態様とは異なる態様である非選択状態態様で、前記表示手段の第一表示領域に第一方向に並べて表示させるアイコン表示制御手段と、
前記表示手段が出力する出力情報の対応する位置が、一の時点では前記第一表示領域内の一の位置であり、一の時点に続く断続する時点では、直前の時点での位置よりも第一方向へずれた位置である場合には、前記アイコンを前記第一方向へスクロールさせるアイコンスクロール制御手段と、
前記第一表示領域に対して前記第一方向に直交する第二方向へ所定量だけずれた位置にある第二表示領域に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に関連する表示物である関連表示物を表示させる関連表示物表示制御手段と、
プリセット設定組の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかの表示を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記表示手段の第三表示領域に、前記選択状態態様で表示されているアイコンに対応するプリセット設定組に含まれる複数の設定項目又は設定値のうち少なくともいずれかに対応する複数の設定画像を、前記第一方向に直交する第二方向に並べて表示させる設定表示制御手段と、
前記第三表示領域に対する、前記第二方向へスライドする利用者操作が受け付けられた場合には、前記設定画像を前記第二方向へスクロールさせる設定画像スクロール制御手段と、
前記設定画像に対応する前記設定項目の設定値を変更する旨の利用者操作が受け付けられた場合に、変更後の設定値を記憶手段に記憶させる設定値記憶制御手段
として機能させるプログラムであり、
前記処理実行手段は、前記処理実行手段による処理の実行開始を指令する利用者操作が受け付けられた場合に、前記選択状態態様で表示されている一つのアイコンに対応するプリセット設定組に従って、前記所定の処理を実行する手段であり、
前記関連表示物表示制御手段は、前記第一表示領域に対して前記第二方向へ所定量だけずれた位置、かつ前記第三表示領域に対して前記第一方向へ所定量だけずれた位置に設けられた前記第二表示領域に、前記関連表示物を表示させる手段である
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−92844(P2013−92844A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−233337(P2011−233337)
【出願日】平成23年10月24日(2011.10.24)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】