説明

情報処理装置及びプログラム

【課題】ネットスーパーシステムのようにデータの発生元が複数になるような場合であっても、どの店のどの商品がどのような売価でサイト表示されているかを一括管理する。
【解決手段】第1サーバ群から店舗毎の商品情報を受信する店舗情報受信手段と、第2サーバから全店共通の商品情報を受信する共通情報受信手段と、前記店舗毎の商品情報と前記全店共通の商品情報とから、双方に共通するものであってネットスーパーサービスを提供するためのサイトを運営する第3サーバに対する送信対象となる送信対象商品を抽出する商品抽出手段と、前記送信対象商品に対して、前記ネットスーパーサービスで取り扱うか否かを設定する取扱設定手段と、前記ネットスーパーサービスで取り扱うか否かが設定された前記送信対象商品に係る商品情報を格納したネットスーパー用の商品マスタファイルを生成するマスタファイル生成手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のネットワークの普及により、インターネットを介して商品の販売を行う販売方式(EC:Electronic Commerce)が盛んに行われている。また、スーパーマーケット等の店舗においても、店舗内で販売している商品をインターネットを介して販売する、所謂ネットスーパーと呼ばれる販売方式が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述したようなネットスーパーシステムを構築するには、下記のようにデータの発生元が複数になるため、どの店のどの商品がどのような売価でサイト表示されているかを一括管理する必要がある。
(1)各店舗に備えられた店舗サーバからの売価情報
(2)上位システムとなる本部サーバからの商品情報
(3)ネットスーパーサーバのネットスーパーサイト上でのメンテナンス情報
【課題を解決するための手段】
【0004】
実施形態の情報処理装置は、店舗で販売される各種の商品情報を格納する店舗用の商品マスタファイルを店舗毎に保持する第1サーバ群から店舗毎の商品情報を受信する店舗情報受信手段と、前記第1サーバ群に対して送信する全店共通の商品情報を格納する商品マスタファイルを保持する第2サーバから前記全店共通の商品情報を受信する共通情報受信手段と、前記店舗毎の商品情報と前記全店共通の商品情報とから、双方に共通するものであってネットスーパーサービスを提供するためのサイトを運営する第3サーバに対する送信対象となる送信対象商品を抽出する商品抽出手段と、前記送信対象商品に対して、前記ネットスーパーサービスで取り扱うか否かを設定する取扱設定手段と、前記ネットスーパーサービスで取り扱うか否かが設定された前記送信対象商品に係る商品情報を格納したネットスーパー用の商品マスタファイルを生成するマスタファイル生成手段と、を備える。
【0005】
実施形態のプログラムは、店舗で販売される各種の商品情報を格納する店舗用の商品マスタファイルを店舗毎に保持する第1サーバ群から店舗毎の商品情報を受信する店舗情報受信手段と、前記第1サーバ群に対して送信する全店共通の商品情報を格納する商品マスタファイルを保持する第2サーバから前記全店共通の商品情報を受信する共通情報受信手段と、前記店舗毎の商品情報と前記全店共通の商品情報とから、双方に共通するものであってネットスーパーサービスを提供するためのサイトを運営する第3サーバに対する送信対象となる送信対象商品を抽出する商品抽出手段と、前記送信対象商品に対して、前記ネットスーパーサービスで取り扱うか否かを設定する取扱設定手段と、前記ネットスーパーサービスで取り扱うか否かが設定された前記送信対象商品に係る商品情報を格納したネットスーパー用の商品マスタファイルを生成するマスタファイル生成手段と、としてコンピュータを機能させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、販売システムの全体構成を概略的に示したシステム構成図である。
【図2】図2は、商品管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、店舗用商品マスタ管理ファイルの構成を示す模式図である。
【図4】図4は、本部用商品マスタ管理ファイルの構成を示す模式図である。
【図5】図5は、ネットスーパー向け商品マスタの作成および送信手順を概略的に示す説明図である。
【図6】図6は、マスタファイル生成および送信処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】図7は、送信対象商品抽出処理を示す説明図である。
【図8】図8は、取扱フラグの取扱いを示す説明図である。
【図9】図9は、取扱フラグの取扱いを示す説明図である。
【図10】図10は、取扱フラグの取扱いを示す説明図である。
【図11】図11は、ネットスーパー向け商品マスタの一例を示す模式図である。
【図12】図12は、ネットスーパー向け商品マスタの一例を示す模式図である。
【図13】図13は、送信対象条件の例を示す図である。
【図14】図14は、マスタメンテナンス処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】図15は、条件選択画面の一例を示す正面図である。
【図16】図16は、条件選択画面の表示制御例を示す模式図である。
【図17】図17は、商品一覧画面の一例を示す正面図である。
【図18】図18は、優先順の割り付け例を示す説明図である。
【図19】図19は、優先順の割り付け例を示す説明図である。
【図20】図20は、優先順の割り付け例を示す説明図である。
【図21】図21は、優先順の割り付け例を示す説明図である。
【図22】図22は、優先順の割り付け例を示す説明図である。
【図23】図23は、全店共通情報メンテナンス画面の一例を示す正面図である。
【図24】図24は、店別情報メンテナンス画面の一例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、添付図面を参照して、実施形態に係る情報処理装置及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0008】
図1は、販売システム1の全体構成を概略的に示したシステム構成図である。図1に示したように、販売システム1は、商品販売データ処理装置としての複数台のPOS(Point Of Sales:販売時点管理)端末2および各POS端末2をLAN3によって接続して集中管理する第1サーバである店舗サーバ4を備えていて各店舗に設けられるPOSシステム7と、専用回線8を介して店舗サーバ4を接続する第2サーバである本部サーバ13と、専用回線8を介して店舗サーバ4を接続する商品管理サーバ14と、を備えている。なお、本部サーバ13と商品管理サーバ14とは、LAN9によって接続されている。
【0009】
POSシステム7について簡単に説明する。店舗サーバ4は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等
で構成されるコンピュータ構成の制御部、キーボードや各種ボタン等の入力デバイス、CRTやLCD等の表示デバイス、店舗で販売される各種の商品情報を格納する店舗用の商品マスタファイルを格納するHDDやフラッシュメモリ等の記憶デバイス、ネットワーク5に接続可能な通信インタフェース等を備え(何れも図示せず)、記憶デバイスに記憶された所定のプログラムを制御部が実行することで、POSシステム7全体の制御を受け持つものである。
【0010】
POS端末2は、ユニークなレジナンバーを割り振られて精算場所に配設されており、キャッシャが売上処理を行うための端末である。POS端末2は、キーボード、ドロワ、表示器、カードリーダ/ライタ、コードスキャナ等が接続されている。POS端末2は、コードスキャナによりバーコードや二次元コード等の形態で各商品に付加された商品コードを読み取ると、この商品コードを店舗サーバ4に通知することで商品の問い合わせを行
う。店舗サーバ4は、POS端末2からの問い合わせに応じて商品マスタファイルを検索し、該当する商品コードに対応した商品情報を読み出してPOS端末2へ送信する。POS端末2は、店舗サーバ4から対応する商品の単価等を取得する。また、POS端末2は、購入対象となった商品の単価及び販売個数に基づき、これら商品の総額を算出し精算等の処理を行って売上データを生成した後、当該売上データを所定のタイミングで店舗サーバ4に送信する。
【0011】
加えて、図1に示したように、販売システム1は、POSシステム7が設置された店舗内で販売されている商品を、インターネット等のネットワーク5を介して販売するネットスーパーサービスを提供するためのサイトを運営する第3サーバであるネットスーパーサーバ6を備えている。ネットスーパーサーバ6は、インターネット5を介して顧客端末10から接続可能である。
【0012】
ネットスーパーサーバ6は、CPU、ROM、RAM等で構成されるコンピュータ構成の制御部、キーボードや各種ボタン等の入力デバイス、CRTやLCD等の表示デバイス、HDDやフラッシュメモリ等の記憶デバイス、ネットワーク5に接続可能な通信インタフェース等を備え(何れも図示せず)、記憶デバイスに記憶された所定のプログラム(例えば、Webアプリケーション、データベースプログラム等)を制御部が実行することで各種の機能部を実現する。
【0013】
顧客端末10は、ネットスーパーの顧客(ユーザ)が操作するパーソナルコンピュータ(Personal computer:PC)や携帯電話等の端末装置である。顧客端末10は、CPU、ROM、RAM等で構成される制御部、キーボードや各種ボタン等の入力デバイス、CRTやLCD等の表示デバイス、HDDやフラッシュメモリ等の記憶デバイス、ネットワーク5に接続可能な通信インタフェース等を備え(何れも図示せず)、記憶デバイスに記憶された所定のプログラム(例えば、Webブラウザ等)を制御部が実行することで各種の機能を実現する。
【0014】
また、各店舗には、ネットスーパーサーバ6で受け付けた注文商品を含む注文商品リストを当該ネットスーパーサーバ6から受け取って管理するネットスーパー管理サーバ11と、ネットスーパーサーバ6で受け付けた注文商品リストに従って該当する商品を店舗内から収集した商品を顧客毎に仕分けるパッキング作業に用いるパッキング装置12とが、備えられている。
【0015】
ネットスーパー管理サーバ11は、CPU、ROM、RAM等で構成されるコンピュータ構成の制御部、キーボードや各種ボタン等の入力デバイス、CRTやLCD等の表示デバイス、HDDやフラッシュメモリ等の記憶デバイス、LAN3やネットワーク5に接続可能な通信インタフェース等を備え(何れも図示せず)、記憶デバイスに記憶された所定のプログラム(例えば、Webアプリケーション、データベースプログラム等)を制御部が実行することで、ネットスーパーサービスを提供するために必要な各種のデータを管理する。
【0016】
本部サーバ13は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成されるコンピュータ構成の制御部(
図示せず)を備えており、各店舗の店舗サーバ4から送信される売上データを管理したり、各店舗の店舗サーバ4や商品管理サーバ14に対して全店共通の商品マスタファイルを送信したりするネットスーパーサービスを提供するために必要な各種のデータを管理するサーバである。
【0017】
商品管理サーバ14は、ネットスーパーサービスを提供するにあたって、どの店のどの
商品がどのような売価でサイト表示されているかを一括管理する情報処理装置であり、その電装系は例えば図2に示すような構成とされている。
【0018】
ここで、図2は、商品管理サーバ14の構成を示すブロック図である。図2に示すように、商品管理サーバ14は、CPU、ROM、RAM等で構成されるコンピュータ構成の制御部31と、バス32と、LAN9に接続可能な第1通信インタフェース331と、ネットワーク5に接続可能な第2通信インタフェース332と、専用回線8に接続可能な第3通信インタフェース333と、I/O機器制御部34と、キーボードやマウス等により構成される操作入力部35と、CRTやLCD等の表示デバイスにより構成される表示部36と、HDDやフラッシュメモリ等の記憶デバイスにより構成される記憶部37と、を備えている。
【0019】
制御部31は、バス32に接続された第1通信インタフェース331を介して本部サーバ13との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。また、制御部31は、バス32に接続された第2通信インタフェース332を介してネットスーパーサーバ6との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。また、制御部31は、バス32に接続された第3通信インタフェース333を介して店舗サーバ4との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。さらに、制御部31には、バス32及びI/O機器制御部34を介して、操作入力部35、表示部36、記憶部37が接続されている。
【0020】
記憶部37は、制御部31が実行する各種プログラムや当該プログラムの実行に係る各種設定情報を記憶している。制御部31は、記憶部37に記憶された所定のプログラムとの協働により各種の機能部を実現し、後述するマスタファイル生成および送信処理、マスタメンテナンス処理等を実行する。
【0021】
また、記憶部37は、販売システム1の動作に必要なデータとして、店舗用商品マスタ管理ファイル371、本部用商品マスタ管理ファイル372、ネットスーパー向け商品マスタファイル373等を有している。
【0022】
図3は、店舗用商品マスタ管理ファイル371の構成を示す模式図である。図3に示すように、店舗用商品マスタ管理ファイル371は、店舗毎に設けられており、店舗サーバ4から送信された店舗用の商品マスタの一部である店舗内で販売される各商品の商品コード情報100を保持している。
【0023】
店舗サーバ4は、指定時間(例えば、閉店処理時等)に、店舗サーバ4で保持している全商品から過去1年間売上があった商品の商品マスタ(商品コード情報、商品名、単価、カテゴリ、特売情報など)を抽出し、商品管理サーバ14へ送信する。商品管理サーバ14の制御部31(図2に示す店舗情報受信手段51)は、店舗サーバ4から商品管理サーバ14に送信された商品の商品マスタ(商品コード情報、商品名、単価、カテゴリ、特売情報など)を受信し、店舗用商品マスタ管理ファイル371に格納する。
【0024】
ここで、商品コード情報100は、各商品を識別することが可能なJAN(Japanese Article Number)等の商品コード101および自社コード102を含んでいる。自社コ
ード102は、産地の違う商品などを1商品としてまとめるための情報である。なお、商品コード101は、店舗内で販売される各商品にバーコード等の形態で予め付加されているものとする。この店舗用商品マスタ管理ファイル371に格納される商品コード情報100は、指定時間(例えば、閉店処理時等)に、店舗サーバ4から送信される。
【0025】
図4は、本部用商品マスタ管理ファイル372の構成を示す模式図である。図4に示す
ように、本部用商品マスタ管理ファイル372は、全店舗およびネットスーパーで販売される各商品の商品コード情報200毎に、その商品のカテゴリ204、商品名205、単価206、特売情報207、バンドル情報208等を関連付けたレコードが保持されている。
【0026】
本部サーバ13は、本部サーバ13で管理している商品の商品マスタ(商品コード情報200等)をCSVデータで作成し、随時、本部サーバ13から商品管理サーバ14に送信する。商品管理サーバ14の制御部31(図2に示す共通情報受信手段52)は、本部サーバ13から商品管理サーバ14に送信された商品マスタ(商品コード情報200等)を受信し、本部用商品マスタ管理ファイル372に格納する。
【0027】
ここで、商品コード情報200は、各商品を識別することが可能なJAN(Japanese Article Number)等の商品コード201と自社コード202と代表フラグ203とを含
んでいる。自社コード202は、産地の違う商品などを1商品としてまとめるための情報である。代表フラグ203は、自社コード202が同じ商品が複数存在する場合に、例えば産地が違うだけの同一商品が大量にネットスーパーに並んでしまうことを避ける為のものである。すなわち、同一の自社コード202が複数の商品に設定されている場合、1つの商品が代表フラグ203が“1”に設定され、ネットスーパーに掲載される商品として設定される。なお、自社コード202が複数の商品コード201にわたって設定されていない場合にも、代表フラグ203が“1”に設定されて配信される。
【0028】
ネットスーパー向け商品マスタファイル373に格納されるネットスーパー向け商品マスタは、予め設定された時刻に、商品管理サーバ14において作成される。図5は、ネットスーパー向け商品マスタの作成および送信手順を概略的に示す模式図である。図5に示すように、商品管理サーバ14は、店舗用商品マスタ管理ファイル371に格納されたデータと、本部用商品マスタ管理ファイル372に格納されたデータとを用い、マスタファイル生成および送信処理を実行することによって、ネットスーパー向け商品マスタを生成および送信する。
【0029】
ここで、商品管理サーバ14におけるマスタファイル生成および送信処理について説明する。商品管理サーバ14の制御部31は、記憶部37に記憶されたマスタファイル生成および送信プログラムとの協働により各種の機能部(店舗情報受信手段51、共通情報受信手段52、商品抽出手段53、マスタファイル生成手段54、送信手段55等)を実現し、マスタファイル生成および送信処理を実行する。
【0030】
図6は、マスタファイル生成および送信処理の流れを示すフローチャートである。図6に示すように、商品管理サーバ14の制御部31(商品抽出手段53)は、図示しないRTC(Real Time Clock)等の計時部で計時される現在日時に基づき、予め設定された
時刻になったと判断すると(ステップS1;Yes)、送信対象商品抽出処理を実行する(ステップS2)。
【0031】
商品抽出手段53は、ステップS2の送信対象商品抽出処理において、店舗用商品マスタ管理ファイル371に格納されたデータと、本部用商品マスタ管理ファイル372に格納されたデータとの比較により、送信対象商品をワークテーブル(RAM)に抽出する。
【0032】
ステップS2の送信対象商品抽出処理について、図7に示す具体例を参照して説明する。図7に示すように、商品管理サーバ14の制御部31は、店舗用商品マスタ管理ファイル371に格納されたデータと、本部用商品マスタ管理ファイル372に格納されたデータとを比較し、両方のファイルに共通する商品コードおよび自社コードがある場合に、共通する商品コードおよび自社コードを有している商品を送信対象商品として抽出する。図
7に示す例によれば、上の3つの商品が同一商品コードおよび自社コードを有している商品であり、代表商品である「4900000000001」だけが代表フラグ203が“1”に設定さ
れている。また、図7に示す例によれば、上の3つの商品は全て取扱フラグ301を「取扱有」であることを示す“1”に設定されている。
【0033】
また、図7に示す上から4番目の商品は、同一商品コードを持つ商品が他にない為、「取扱有」+「代表商品」となる。よって、図7に示す例によれば、ネットスーパーサーバ6へ送信される商品は2商品となる。
【0034】
取扱フラグ301は、商品管理サーバ14のみが持つ情報で、その情報によりネットスーパーサーバ6への送信が制御されるものである。店舗サーバ4または本部サーバ13のから送信されてきただけの商品は、取扱フラグ301を「取扱無」であることを示す“0”に設定されている。取扱フラグ301が“0”に設定されている商品は、ネットスーパーサーバ6には送信されない。一方、商品管理サーバ14における後述するマスタメンテナンス処理において取扱フラグ301を「取扱有」であることを示す“1”に設定されている商品は、ネットスーパーサーバ6に送信される。
【0035】
商品管理サーバ14の制御部31による取扱フラグ301の取扱いについて詳述する。
【0036】
図8は、商品管理サーバ14に管理されていない商品を店舗サーバ4または本部サーバ13から受信した場合の取扱フラグ301の取扱いを示す説明図である。図8に示すように、商品管理サーバ14に管理されていない商品を店舗サーバ4から集信または本部サーバ13から受信した場合、取扱フラグ301は「取扱無」であることを示す“0”に設定される。したがって、この商品は、商品管理サーバ14における後述するマスタメンテナンス処理において取扱フラグ301を「取扱有」であることを示す“1”に変更するメンテナンスを行わなければ、ネットスーパーサーバ6へ送信されることはない。
【0037】
図9は、商品管理サーバ14で管理されている商品(取扱有)を店舗サーバ4または本部サーバ13から受信した場合の取扱フラグ301の取扱いを示す説明図である。図9に示すように、商品管理サーバ14において管理されている商品(取扱有)を店舗サーバ4または本部サーバ13から受信した場合、商品管理サーバ14の制御部31は、受信した内容で内部情報を更新するが、取扱フラグ301はそのままとする。これは、取扱フラグ301が「取扱有」であることを示す“1”ということはネットスーパーサーバ6へ送信しネットスーパーで販売している商品ということであり、その商品情報が送られてきたということは、ネットスーパー上の情報を修正したいという意図があるとの判断からである。
【0038】
図10は、商品管理サーバ14で管理されている商品(取扱無)を店舗サーバ4から受信した場合の取扱フラグ301の取扱いを示す説明図である。図10に示すように、商品管理サーバ14において管理されているが取扱フラグ301は「取扱無」であることを示す“0”に設定されている商品(取扱無)を店舗サーバ4から受信した場合、商品管理サーバ14の制御部31は、その商品はネットスーパー側で取扱っていない商品ということで、内部更新は行わない。
【0039】
以上のようにしてステップS2の送信対象商品抽出処理が終了すると、商品管理サーバ14の制御部31(マスタファイル生成手段54)は、ネットスーパー向け商品マスタを生成するマスタ生成処理を実行する(ステップS3)。
【0040】
ステップS3のマスタ生成処理は、ステップS2の送信対象商品抽出処理でネットスーパーサーバ6へ送信される商品であるとして抽出された取扱フラグ301が“1”に設定
された商品に対応付けられる各種データを、店舗用商品マスタ管理ファイル371と本部用商品マスタ管理ファイル372とから取得して、ネットスーパー向け商品マスタとする。ここで、図11はJANコードが付された通常商品時のネットスーパー向け商品マスタの一例を示すものであり、図12はNON-PLU商品時のネットスーパー向け商品マス
タの一例を示すものである。
【0041】
商品管理サーバ14の制御部31(送信手段55)は、上記のようにして生成されたネットスーパー向け商品マスタを格納したネットスーパー向け商品マスタファイル373に格納された送信対象商品のうち、ネットスーパーサービスで取り扱う送信対象商品に係る商品情報を、ネットスーパーサーバ6に対して送信して(ステップS4)、処理を終了する。
【0042】
なお、本実施形態においては、商品管理サーバ14で管理する取扱フラグ301に基づいてネットスーパーサーバ6に送信する商品であるか否かを決定するようにしたが、送信対象条件はこれに限るものではない。例えば、図13に示すように、店舗を考慮した取扱フラグ、NON-PLU商品を考慮した取扱フラグ、取扱期間、実売価格などに基づいて
ネットスーパーサーバ6に送信する商品であるか否かを決定するようにしてもよい。
【0043】
ところで、商品管理サーバ14、本部サーバ13、店舗サーバ4の操作者(ユーザー)は、上述のようにして本部サーバ13および店舗サーバ4から受信した商品マスタから生成されてネットスーパー向け商品マスタファイル373に格納されたネットスーパー向け商品マスタについて、ネットスーパーサーバ6へ送信する商品の選択、及び商品マスタに登録された各種商品情報のメンテナンスを行うことができる。
【0044】
次に、商品管理サーバ14におけるマスタメンテナンス処理について説明する。商品管理サーバ14の制御部31は、記憶部37に記憶されたマスタメンテナンスプログラムとの協働により各種の機能部(取扱設定手段56、表示順設定手段57、店舗情報変更手段58、共通情報変更手段59等)を実現し、マスタメンテナンス処理を実行する。
【0045】
図14は、マスタメンテナンス処理の流れを示すフローチャートである。図14に示すように、商品管理サーバ14の制御部31は、販売システム1上のいずれかの端末よりWebアプリケーションを介した操作者(ユーザー)のマスタメンテナンス指示を受け付けると(ステップS11;Yes)、マスタメンテナンスが指示された端末に、商品メンテナンス処理を実行させるためのGUIである条件選択画面を表示させる(ステップS12)。
【0046】
ここで、図15は条件選択画面400の一例を示す正面図である。図15に示す条件選択画面400は、メンテナンスを行う商品の絞込みを行う為の画面である。条件選択画面400は、メンテナンスする商品を選択するコードの指定(メンテ区分)について、スキャンコード指定ボタン401の操作によるスキャンコード指定、商品コード指定ボタン402の操作による商品コード指定、カテゴリコード指定ボタン403の操作によるカテゴリコード指定のいずれかを選択可能である。
【0047】
条件選択画面400は、スキャンコード指定ボタン401の操作によるスキャンコード指定があった場合、スキャンコード指定エリア404におけるスキャナ入力、及びスキャンコードのマニュアル入力で、メンテナンスする商品を選択するコードの指定を操作者(ユーザー)に実行させる。これにより、指定されたスキャンコードの商品が抽出される。
【0048】
条件選択画面400は、商品コード指定ボタン402の操作による商品コード指定があった場合、商品コード指定エリア405における商品コードのマニュアル入力で、メンテ
ナンスする商品を選択するコードの指定を操作者(ユーザー)に実行させる。これにより、指定された商品コードが設定されている商品が抽出される。
【0049】
条件選択画面400は、カテゴリコード指定ボタン403の操作によるカテゴリコード指定があった場合、カテゴリコード入力エリア406におけるカテゴリコードのプルダウンメニュー(カテゴリリスト)からのマニュアル入力で、メンテナンスする商品が属するカテゴリを選択するコードの指定を操作者(ユーザー)に実行させる。また、カテゴリリストからカテゴリを指定すると、カテゴリコード指定エリア407に指定されたカテゴリに属するカテゴリや商品が抽出され、さらに、絞込みの為の条件指定によって所望の商品の指定を操作者(ユーザー)に実行させる。
【0050】
なお、条件選択画面400は、メンテ区分の指定により入力可能項目が制御される。図16に示すように、メンテ区分選択時は、選択されたメンテ区分のGUI以外はグレイアウトし、入力、選択ができない状態となる。なお、初期状態としては、スキャンコード指定ボタン401の操作によるスキャンコード指定が選択されている状態となっている。
【0051】
ツールボタンについて説明する。確定ボタン408は、指定したコードを確定するためのボタンである。終了ボタン409は、商品メンテナンスを終了しメニューへ戻るためのボタンである。前画面ボタン410は、商品メンテナンスを終了し前画面(図示せず)へ戻るためのボタンである。
【0052】
条件選択画面400においてメンテナンスを行う商品の絞込みを行う為の条件が指定されると(ステップS13;Yes)、商品管理サーバ14の制御部31(取扱設定手段56、表示順設定手段57)は、ネットスーパー向け商品マスタファイル373から条件選択画面400で指定された条件に合致する商品を抽出し(ステップS14)、マスタメンテナンスが指示された端末に、商品を選択させるためのGUIである商品一覧画面を表示させる(ステップS15)。
【0053】
ここで、図17は商品一覧画面500の一例を示す正面図である。図17に示す商品一覧画面500は、条件選択画面400で指定した条件により、ネットスーパー向け商品マスタファイル373から抽出された商品を商品一覧501に一覧形式で表示する。商品一覧画面500は、取扱フラグ502、取扱期間503、サイト表示順504を設定する為の画面である。
【0054】
送信商品数505は、現状の送信対象商品数(全店合計)を表示する。送信対象マーク506は、ネットスーパーサーバ6へ送信する送信対象商品に「○」を付加して表示する。
【0055】
スキャンコード507は、スキャンコード指定時における指定したスキャンコードの商品を表示する。また、スキャンコード507は、商品コード指定時における指定した商品コードが設定されている商品を表示する。また、スキャンコード507は、カテゴリコード指定時における指定したカテゴリが設定されている商品を表示する。
【0056】
商品コード508は、本部サーバ13から受信した「商品コード」を初期表示する。商品名称509は、本部サーバ13から受信した「商品名」を初期表示する。代表フラグ510は、取扱フラグ502と合わせてネットスーパーサーバ6への送出条件となるものである。
【0057】
ツールボタンについて説明する。商品詳細ボタン511は、商品一覧画面500で選択されている商品に係る後述する全店共通情報メンテナンス画面へ移動するためのボタンで
ある。なお、設定が変更されている場合は、「メンテナンス内容を確定する」旨の確認メッセージを表示する。確定ボタン512は、メンテナンス内容を確定するためのボタンである。確定ボタン512を押下後、「メンテナンス内容を確定する」旨の確認メッセージを表示し、図示しない「はい」ボタンの選択時に確定となる。終了ボタン513は、商品メンテナンスを終了しメニューへ戻るためのボタンである。設定が変更されている場合は、「メンテナンス内容を破棄する」旨の確認メッセージを表示する。前画面ボタン514は、条件選択画面400へ戻るためのボタンである。設定が変更されている場合は、「メンテナンス内容を破棄する」旨の確認メッセージを表示する。
【0058】
次に、商品一覧画面500における設定処理について詳述する。
【0059】
取扱フラグ502は、入力可能項目であり、どの商品をネットスーパーで取扱うか否かを設定するものである。ネットスーパーで取扱う商品は、取扱フラグ502を「取扱有」であることを示す“1”に設定される。取扱フラグ502が“1”に設定されている商品は、ネットスーパーサーバ6に送信される。なお、取扱フラグ502が“0”に設定されている商品は、これ以降のメンテナンスは行えない。
【0060】
取扱期間503は、入力可能項目であり、取扱開始および取扱終了としてその商品を取り扱う期間を設定するものである。取扱期間503は、季節商品など一定の期間だけサイト掲載する商品についての期間設定を可能にするものである。
【0061】
サイト表示順504は、入力可能項目であり、最優先フラグおよび優先順を指定することでサイトでの表示順を設定するものである。最優先フラグおよび優先順は、サイト掲載時の表示順を制御する為の情報である。基本的には、特売商品、バンドル商品、通常商品の順で表示し、これらに関係なく表示させたい場合に最優先フラグを使う。優先順は、自動割付される情報と、商品一覧画面500から入力される情報とに分かれる。商品管理サーバ14の制御部31は、ネットスーパーサーバ6へ送信する際には、その両方の情報から最終的な優先順(表示順)を決定し送信する。ネットスーパーサーバ6では、その優先順と商品コードで表示順を決定することになる。
【0062】
ここで、優先順の自動割付について説明する。優先順(自動割付)は、店舗サーバ4または本部サーバ13における商品マスタ更新時に更新される。商品マスタ更新時において、その時点で店舗サーバ4または本部サーバ13の商品マスタに特売、バンドルいずれかの企画商品が存在するかを確認し、特売商品が存在する場合は「200」、バンドル商品が存在する場合は「300」、特売バンドル商品が存在する場合は「200」、通常商品の場合は「900」をセットする。
【0063】
優先順を商品一覧画面500でメンテナンスしない場合には、図18に示すように、特売商品、バンドル商品、通常商品の順で優先順が割り付けられ、サイトでは、その順番で表示されることになる。
【0064】
一方、商品一覧画面500でのメンテナンスにおいて入力可能な特売商品、バンドル商品、通常商品におけるそれぞれの優先順は「1〜9」である。「1」が最も優先度が高く、「9」が最も優先度が低くなっている。商品一覧画面500において、図19に示すように、自動割付される特売商品の中での優先度「9」を「8」に変更した商品は、サイトでは、その順番が繰り上がって表示されることになる。また、図20に示すように、商品一覧画面500において最優先商品を設定した場合は、自動割付される優先順は無視されるので、特売、バンドル、通常に関係なく、上位に表示されることになる。
【0065】
なお、図21に示すように、特売期間が終了した商品は、自動割付される優先順が通常
商品となるので、表示順は最下位となる。但し、図22に示すように、商品一覧画面500において入力された優先順は元に戻らないので、通常商品の中では上位に表示されることになる。
【0066】
商品一覧画面500において確定ボタン512を押下後、「メンテナンス内容を確定する」旨の確認メッセージの「はい」ボタンが選択されると(ステップS16;No、ステップS17;Yes)、ネットスーパー向け商品マスタファイル373について確定した設定内容を変更する(ステップS18)。
【0067】
一方、商品一覧画面500において商品詳細ボタン511が操作されると(ステップS16;Yes)、商品管理サーバ14の制御部31(共通情報変更手段59)は、マスタメンテナンスが指示された端末に、商品一覧画面500で選択されている商品に係る全店共通情報メンテナンス画面を表示させる(ステップS19)。
【0068】
ここで、図23は全店共通情報メンテナンス画面600の一例を示す正面図である。図23に示す全店共通情報メンテナンス画面600は、商品一覧画面500で選択した商品のメンテナンスを行う画面であって、全店共通情報のメンテナンスを行う画面である。
【0069】
全店共通情報メンテナンス画面600は、表示項目として、メンテナンス中商品情報601を表示する。メンテナンス中商品情報601は、現在メンテナンスしている商品の「スキャンコード」、「商品コード」、「商品名称」を表示する。
【0070】
全店共通情報602は、全店共通情報のメンテナンスを行うエリアであって、メーカー名6021、商品名6022、規格名6023、キャッチコピー6024、商品詳細説明6025、商品画像ファイル名6026、温度区分(冷凍、冷蔵、常温)6027、本部売価6028などを入力可能としている。なお、本部売価が設定されている場合、店舗売価ではなく本部売価をネットスーパーサーバ6へ送信することになる(本部売価優先)。また、店舗より同一商品を集信した場合であっても、本部売価はクリアされない。
【0071】
サイト掲載イメージ603は、設定した情報がサイト上でどのように表示されるかを確認する為に、サイトイメージでの表示を行うエリアである。サイト掲載イメージ603においては、商品画像6031、商品コード6032、メーカー名6033、商品名6034、規格6035、産地名6036、キャッチコピー6037、実売価格6038、店舗略称6039などが表示される。通常商品の実売価格は、本部売価が設定されている場合は本部売価、設定されていない場合は実売価格を表示する。また、NON−PLU商品の実売価格は、NON−PLU情報で設定した価格を表示する。
【0072】
ツールボタンについて説明する。店別詳細ボタン604は、全店共通情報メンテナンス画面600で選択されている商品に係る後述する店別情報メンテナンス画面へ移動するためのボタンである。なお、設定が変更されている場合は、「メンテナンス内容を確定する」旨の確認メッセージを表示する。確定ボタン605は、メンテナンス内容を確定するためのボタンである。確定ボタン605を押下後、「メンテナンス内容を確定する」旨の確認メッセージを表示し、図示しない「はい」ボタンの選択時に確定となる。終了ボタン606は、商品メンテナンスを終了しメニューへ戻るためのボタンである。設定が変更されている場合は、「メンテナンス内容を破棄する」旨の確認メッセージを表示する。前画面ボタン607は、商品一覧画面500へ戻るためのボタンである。設定が変更されている場合は、「メンテナンス内容を破棄する」旨の確認メッセージを表示する。
【0073】
全店共通情報メンテナンス画面600において確定ボタン605を押下後、「メンテナンス内容を確定する」旨の確認メッセージの「はい」ボタンが選択されると(ステップS
20;No、ステップS21;Yes)、本部用商品マスタ管理ファイル372について確定した設定内容を変更する(ステップS22)。
【0074】
一方、全店共通情報メンテナンス画面600において店別詳細ボタン604が操作されると(ステップS20;Yes)、商品管理サーバ14の制御部31(店舗情報変更手段58)は、マスタメンテナンスが指示された端末に、全店共通情報メンテナンス画面600で選択されている商品に係る店別情報メンテナンス画面を表示させる(ステップS23)。
【0075】
ここで、図24は店別情報メンテナンス画面700の一例を示す正面図である。図24に示す店別情報メンテナンス画面700は、全店共通情報メンテナンス画面600(商品一覧画面500)で選択した商品の店舗単位のメンテナンスを行う画面である。全店共通設定の商品の場合はメンテナンスの必要はないが、店毎に売価が違う、取扱っていない店舗がある商品などはこの画面で設定を行う。
【0076】
店別情報メンテナンス画面700は、表示項目として、メンテナンス中商品情報701を表示する。メンテナンス中商品情報701は、現在メンテナンスしている商品の「スキャンコード」、「商品コード」、「商品名称」を表示する。
【0077】
送信商品数(店合計)702は、現状の送信対象商品数(店合計)を表示する。店舗選択リスト703は、メンテナンスする店舗を選択する為のリストである。店舗選択リスト703よりメンテナンス対象店舗を選択後に、その店舗の送信商品数を表示する。
【0078】
本部売価704は、後述する実売価格入力エリアの下に参考として本部売価を表示するものである。「特売」インジケータ705は、特売情報が設定されている場合に表示するものである。「M&M」インジケータ706は、バンドル情報が設定されている場合に表示するものである。
【0079】
店別情報707は、各店の情報のメンテナンスを行うエリアであって、取扱区分7071、取扱期間(開始/終了)7072、実売価格7073、産地名7074、在庫7075、販売限度数(1日)7076、販売限度数(1取引)7077、販促カテゴリ7078、便制御フラグ7079などを入力可能としている。
【0080】
NON−PLU情報708は、選択した商品がNON−PLU商品の場合、入力可能となるものである。NON−PLU情報708は、取扱区分7081、商品名7082、規格名7083、価格7084などを入力可能としている。
【0081】
ツールボタンについて説明する。店別確定ボタン709は、メンテナンス内容を確定するためのボタンである。店別確定ボタン709を押下後、「メンテナンス内容を確定する」旨の確認メッセージを表示し、図示しない「はい」ボタンの選択時に確定となる。なお、商品が特売、バンドルいずれかの対象である場合、実売価格が変更されていたら、企画が成立しなくなる可能性がある旨の確認メッセージを表示する。終了ボタン710は、商品メンテナンスを終了しメニューへ戻るためのボタンである。設定が変更されている場合は、「メンテナンス内容を破棄する」旨の確認メッセージを表示する。前画面ボタン711は、全店共通情報メンテナンス画面600へ戻るためのボタンである。設定が変更されている場合は、「メンテナンス内容を破棄する」旨の確認メッセージを表示する。
【0082】
商品管理サーバ14の制御部31は、店別情報メンテナンス画面700において店別確定ボタン709を押下後、「メンテナンス内容を確定する」旨の確認メッセージの「はい」ボタンが選択されると(ステップS24;Yes)、店舗用商品マスタ管理ファイル3
71について確定した設定内容を変更する(ステップS25)。
【0083】
以上説明したマスタメンテナンス処理は、終了ボタン710が操作されて商品メンテナンスの終了が宣言されるまで繰り返される。
【0084】
終了ボタン710が操作されて商品メンテナンスの終了が宣言されると(ステップS26;Yes)、商品管理サーバ14の制御部31は、GUIからの操作による商品メンテナンス処理によって作成された店舗毎のメンテナンスデータ(商品マスタ)をネットスーパーサーバ6へ送信する(ステップS27)。
【0085】
このように本実施形態によれば、各店舗に備えられた店舗サーバ4からの商価情報と、上位システムとなる本部サーバ13からの商品情報とから、双方に共通するものであってネットスーパーサービスを提供するためのサイトを運営するネットスーパーサーバ6に対する送信対象となる送信対象商品をネットスーパー用の商品マスタファイルにおいて一括管理するとともに、ネットスーパーサーバ6のネットスーパーサイトにおけるメンテナンスをネットスーパー用の商品マスタファイルに対して行うようにしたので、ネットスーパーシステムのようにデータの発生元が複数になるような場合であっても、どの店のどの商品がどのような売価でサイト表示されているかを一括管理することができる。
【0086】
すなわち、本実施形態によれば、複数の店舗で売価が違う商品であっても、本部側で決めた価格でネットスーパーを運用することが可能になっている。
【0087】
なお、上述したネットスーパーサーバ6、本部サーバ13、商品管理サーバ14などを含むシステムの実現には、クラウドコンピューティングを利用するようにしても良い。より具体的には、Software as a Service(SaaS)と称されるソフトウェア提供形態が適する。
【0088】
また、上記実施形態の各装置で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。また、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0089】
また、上記プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【0090】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0091】
4 第1サーバ
6 第3サーバ
13 第2サーバ
14 情報処理装置
51 店舗情報受信手段
52 共通情報受信手段
53 商品抽出手段
54 マスタファイル生成手段
55 送信手段
56 取扱設定手段
57 表示順設定手段
58 店舗情報変更手段
59 共通情報変更手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0092】
【特許文献1】特開2011−164775号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗で販売される各種の商品情報を格納する店舗用の商品マスタファイルを店舗毎に保持する第1サーバ群から店舗毎の商品情報を受信する店舗情報受信手段と、
前記第1サーバ群に対して送信する全店共通の商品情報を格納する商品マスタファイルを保持する第2サーバから前記全店共通の商品情報を受信する共通情報受信手段と、
前記店舗毎の商品情報と前記全店共通の商品情報とから、双方に共通するものであってネットスーパーサービスを提供するためのサイトを運営する第3サーバに対する送信対象となる送信対象商品を抽出する商品抽出手段と、
前記送信対象商品に対して、前記ネットスーパーサービスで取り扱うか否かを設定する取扱設定手段と、
前記ネットスーパーサービスで取り扱うか否かが設定された前記送信対象商品に係る商品情報を格納したネットスーパー用の商品マスタファイルを生成するマスタファイル生成手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記ネットスーパー用の商品マスタファイルに格納された前記送信対象商品のうち、前記ネットスーパーサービスで取り扱う前記送信対象商品に係る商品情報を、前記第3サーバに対して送信する送信手段を更に備える、
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記送信対象商品に対して、前記第3サーバで運営されるサイトにおける前記送信対象商品の当該サイトでの表示順を設定する表示順設定手段を更に備え、
前記ネットスーパー用の商品マスタファイルに格納される前記送信対象商品に係る商品情報には、前記第3サーバで運営されるサイトにおける前記送信対象商品の当該サイトでの表示順を設定するための情報が含まれる、
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1サーバ群から受信した前記店舗毎の商品情報の設定を変更する店舗情報変更手段を更に備える、
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第2サーバから受信した前記全店共通の商品情報の設定を変更する共通情報変更手段を更に備える、
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
店舗で販売される各種の商品情報を格納する店舗用の商品マスタファイルを店舗毎に保持する第1サーバ群から店舗毎の商品情報を受信する店舗情報受信手段と、
前記第1サーバ群に対して送信する全店共通の商品情報を格納する商品マスタファイルを保持する第2サーバから前記全店共通の商品情報を受信する共通情報受信手段と、
前記店舗毎の商品情報と前記全店共通の商品情報とから、双方に共通するものであってネットスーパーサービスを提供するためのサイトを運営する第3サーバに対する送信対象となる送信対象商品を抽出する商品抽出手段と、
前記送信対象商品に対して、前記ネットスーパーサービスで取り扱うか否かを設定する取扱設定手段と、
前記ネットスーパーサービスで取り扱うか否かが設定された前記送信対象商品に係る商品情報を格納したネットスーパー用の商品マスタファイルを生成するマスタファイル生成手段と、
としてコンピュータを機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2013−92845(P2013−92845A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−233348(P2011−233348)
【出願日】平成23年10月24日(2011.10.24)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】