情報処理装置及び媒体処理装置
【課題】媒体処理装置4内の媒体の有無の確認を容易に行なう。
【解決手段】外部から挿入された媒体に対して所定の処理を行なう媒体処理装置4と、情報処理装置1が動作状態の場合に、前記媒体処理装置4に第1電源電圧Vccを供給する一方、前記情報処理装置1がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置4に第2電源電圧Vcc_スタンバイを供給可能な電源部6と、前記媒体処理装置4に前記媒体が挿入された状態で、前記情報処理装置1がシャットダウン状態の場合に、前記電源部6からの前記第2電源電圧Vcc_スタンバイを前記媒体処理装置4に供給する一方、前記第2電源電圧Vcc_スタンバイを供給された前記媒体処理装置4から前記媒体が排出された場合に、前記第2電源電圧Vcc_スタンバイの前記媒体処理装置4への供給を停止する電源供給制御部5と、を備える。
【解決手段】外部から挿入された媒体に対して所定の処理を行なう媒体処理装置4と、情報処理装置1が動作状態の場合に、前記媒体処理装置4に第1電源電圧Vccを供給する一方、前記情報処理装置1がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置4に第2電源電圧Vcc_スタンバイを供給可能な電源部6と、前記媒体処理装置4に前記媒体が挿入された状態で、前記情報処理装置1がシャットダウン状態の場合に、前記電源部6からの前記第2電源電圧Vcc_スタンバイを前記媒体処理装置4に供給する一方、前記第2電源電圧Vcc_スタンバイを供給された前記媒体処理装置4から前記媒体が排出された場合に、前記第2電源電圧Vcc_スタンバイの前記媒体処理装置4への供給を停止する電源供給制御部5と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件は、外部から挿入された媒体に対して所定の処理を行なう媒体処理装置を備えた情報処理装置及び媒体処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図13は、パーソナルコンピュータ(Personal Computer;以下、PCという)に搭載される光ディスク装置(媒体処理装置)400における、光ディスク(媒体)の挿入及び排出に関わる構成の一例を示す図である。
図13に例示するように、光ディスク装置400は、CD−ROM等の媒体を格納する媒体トレイ430、媒体トレイ430の開閉を行なうためのイジェクトボタン440、及び媒体トレイ430を強制的に開けさせる強制イジェクトホール450等を備える。PCは、使用者によるイジェクトボタン440の操作に応じて、媒体トレイ430を開閉することにより、媒体トレイ430上に載置された媒体を光ディスク装置400に挿入する。そして、PCは、光ディスク装置400に挿入された媒体から、記録されたデータや映像、音声等の読み取り等の処理を行なう。
【0003】
光ディスク装置400を内蔵するPCでは、電源がオフの場合、つまりOS(Operating System)のシャットダウンが行なわれてPCが備える電源装置からPC内への電力供給が停止した場合、光ディスク装置400には、電力が供給されなくなる。すなわち、PCの電源がオフの場合、媒体トレイ430を開閉する光ディスク装置400内の図示しないモータ等にも電力が供給されないため、使用者によりイジェクトボタン440が押されても媒体トレイ430がオープンしない。
【0004】
従来、PCの使用者や第三者等(以下、単に使用者という)は、PCの電源がオフになった後に、媒体の抜き取り忘れの有無、つまり光ディスク装置400内の媒体の有無を確認したい場合、例えば以下の(i)又は(ii)の手法を採っていた。
(i)使用者がPCの電源を入れ、PC(OS)が立ち上がった後、イジェクトボタン440を押して媒体トレイ430を開け、媒体の有無を確認する
(ii)使用者が細長いピン等を用意して、強制イジェクトホール450にピンを押し込み、媒体トレイ430を強制的に開けて、媒体の有無を確認する
なお、関連する技術として、コンピュータにおいて、ソフトウェアによる電源断の際、ドライブ内のメディアの有無を検出し、メディアの存在が確認できた場合、ユーザに通知することにより、ドライブ内のメディアの置き忘れ防止を可能にする技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−322808号公報
【特許文献2】特開平9−34365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記(i)の手法では、使用者は、媒体の有無の確認に際して、媒体トレイ430を開けるために、PCが立ち上がるまで待たなくてはならず、また、媒体の有無の確認後にPCの電源を切る手間も発生する。
また、上記(ii)の手法では、使用者は、強制イジェクトホール450に押し込むことができるピンを用意しなければならず、ピンを探す時間や手間がかかる。
【0007】
さらに、上記(ii)の手法では、ピンがない場合や、光ディスク装置400に強制イジェクトホール450が備えられていない場合には、使用者は上記(ii)の手法を採ることができず、上記(i)の手法を採ることになる。
上記(i)又は(ii)の手法に係る上述した問題は、特に、例えば学校や施設のコンピュータルーム等、複数台(例えば十数台〜数十台以上)のPCが設置された環境において、使用者が光ディスク装置400から抜き取り忘れた媒体を探し出す場合には、多大な時間や手間を要することになる。
【0008】
また、上述した、電源断の際、メディアの存在を確認できた場合にソフトウェアがユーザに通知する技術は、PCが通電中つまり電源がオンの場合に行なわれるものであり、PCの電源がオフになった場合には実行されない。
ここまで、光ディスク装置400がPCに備えられる場合について説明したが、光ディスク装置400が、AV機器や車両のナビゲーション装置等、PCを含む様々な装置(情報処理装置)に搭載された場合においても同様の問題がある。
【0009】
上述の点に鑑み、本件の目的の一つは、媒体処理装置内の媒体の有無の確認を容易に行なうことができる情報処理装置及び媒体処理装置を提供することである。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の一つとして位置付けることができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本件の情報処理装置は、外部から挿入された媒体に対して所定の処理を行なう媒体処理装置と、情報処理装置が動作状態の場合に、前記媒体処理装置に第1電源電圧を供給する一方、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置に第2電源電圧を供給可能な電源部と、前記媒体処理装置に前記媒体が挿入された状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給する一方、前記第2電源電圧を供給された前記媒体処理装置から前記媒体が排出された場合に、前記第2電源電圧の前記媒体処理装置への供給を停止する電源供給制御部と、を備えるものである。
【0011】
また、本件の媒体処理装置は、情報処理装置が動作状態の場合に、媒体処理装置に第1電源電圧を供給する一方、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置に第2電源電圧を供給可能な電源部を有する前記情報処理装置に備えられ、外部から挿入された媒体に対して所定の処理を行なう前記媒体処理装置であって、前記媒体処理装置に前記媒体が挿入された状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置内に供給する一方、前記第2電源電圧を供給された前記媒体処理装置から前記媒体が排出された場合に、前記第2電源電圧の前記媒体処理装置内への供給を停止する電源供給制御部を備えるものである。
【発明の効果】
【0012】
開示の技術によれば、媒体処理装置内の媒体の有無の確認を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1及び第2実施形態としての情報処理装置の構成例を示す図である。
【図2】第1実施形態に係る情報処理装置の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態に係る情報処理装置の一例を示す正面図である。
【図4】第1実施形態に係る光ディスク装置における、光ディスクの挿入及び排出に関わる構成例を示す図である。
【図5】第1実施形態に係る情報処理装置の電源がオフの場合の、光ディスク装置及び表示部に供給される電源電圧の状態例を説明する図である。
【図6】第1実施形態に係る情報処理装置における、光ディスク装置及び表示部に対する電源制御の一例を説明するフローチャートである。
【図7】第1実施形態の変形例に係る情報処理装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図8】第1実施形態の変形例に係る光ディスク装置における、光ディスクの挿入及び排出に関わる構成を示す図である。
【図9】第1実施形態の変形例に係る情報処理装置の電源がオフの場合の、光ディスク装置及び表示部に供給される電源電圧の状態を説明する図である。
【図10】第1実施形態の変形例に係る情報処理装置における、光ディスク装置及び表示部に対する電源制御を説明するフローチャートである。
【図11】第2実施形態に係る情報処理装置の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図12】第2実施形態の変形例に係る情報処理装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図13】PCに搭載される光ディスク装置における、光ディスクの挿入及び排出に関わる構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
〔1〕第1実施形態
〔1−1〕第1実施形態の構成
図1は、第1実施形態としての情報処理装置1の構成例を示す図であり、図2は、情報処理装置1の詳細な構成例を示すブロック図である。また、図3は、情報処理装置1の一例を示す正面図であり、図4は、光ディスク装置4における、光ディスクの挿入及び排出に関わる構成例を示す図である。
【0015】
情報処理装置1は、例えば、PC,CDプレーヤーやDVDプレーヤー等の各種AV機器,車両のナビゲーション装置等の、光ディスク装置4の搭載が可能な各種装置である。
図1に例示するように、情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)2、チップセット3、光ディスク装置4、電源供給制御部5、電源部6、及び表示部7を備える。
【0016】
なお、図1において二重線で示すラインは、制御バスやデータバス等のバスであり、実線で示すラインは、後述する電源部6から電源電圧Vcc又はVcc_スタンバイを各装置に供給するための電源ラインである。
CPU2は、種々の制御や演算を行なう処理装置(プロセッサ)であり、光ディスク装置4やHDD(Hard Disk Drive)等のIO装置、又はROM(Read Only Memory)等に格納されたプログラムを、図示しないRAM(Random Access Memory)に一時的に格納・展開して実行することにより、種々の機能を実現する。なお、CPU2に代えてMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサが備えられても良い。
【0017】
電源部6は、情報処理装置1の外部の電力源から供給される電力を用いて、情報処理装置1内のCPU2、チップセット3、光ディスク装置4、電源供給制御部5、及び表示部7等の各装置に対して電源電圧Vcc又はVcc_スタンバイを供給するものであり、各装置に係るVcc電源又はVcc_Dual電源として機能する。
ここで、電源部6におけるVcc電源は、情報処理装置1の電源がオンの場合(情報処理装置1が動作状態の場合)、つまり情報処理装置1上でCPU2によりOSやファームウェア等が起動・実行されている場合に、各装置に対して電源電圧(第1電源電圧)Vccを供給する電源である。つまり、Vcc電源は、情報処理装置1の起動に伴い各装置に電源電圧Vccを供給するものであり、情報処理装置1上でCPU2によるOSやファームウェア等の実行に用いられる電源電圧Vccを供給するものである。また、Vcc電源は、情報処理装置1の電源がオフの場合(情報処理装置1がシャットダウン状態の場合)、つまり情報処理装置1上でCPU2によりOSやファームウェア等のシャットダウンが行なわれた場合に、電源電圧Vccの供給を停止する。
【0018】
また、Vcc_Dual電源は、情報処理装置1の電源がオンの場合に、少なくとも光ディスク装置4(電源供給制御部5)を含む情報処理装置1内の各装置に対してVcc電源と同様に電源電圧Vccを供給する一方、情報処理装置1の電源がオフの場合に、少なくとも光ディスク装置4(電源供給制御部5)を含む情報処理装置1内の各装置に対して、電源電圧(第2電源電圧)Vcc_スタンバイを供給する。つまり、Vcc_Dual電源としての電源部6は、情報処理装置1上でCPU2により実行されるOS又はファームウェア等のシャットダウンが行なわれた場合に、情報処理装置1の電源がオフになったものとして(シャットダウン状態であるとして)、情報処理装置1内への電源電圧Vccの供給を停止し、電源電圧Vcc_スタンバイの供給を行なう。
【0019】
なお、シャットダウン状態には、OS又はファームウェア等の終了により、CPU2、メモリ、HDD等への給電が停止した状態の他に、メモリ上に展開された処理中のOS等のプログラムをHDDに保存してから、CPU2、メモリ、HDD等への給電を停止する休止状態や、CPU2、HDD等への給電を停止する一方、処理中のOS等のプログラムが展開されているメモリへの給電を継続するスタンバイ(スリープ)状態等が含まれても良い。
【0020】
光ディスク装置(媒体処理装置)4は、後述するチップセット3を介したCPU2からの制御に応じて、外部から挿入された光ディスク(媒体)に対して所定の処理を行なう装置である。光ディスク装置4は、例えば、CPU2からのデータの取得要求に応じて、光ディスクからデータを取得したり、CPU2からのデータの書込要求に応じて、光ディスクに対するデータの書き込み等を行なう。
【0021】
ここで、光ディスクとは、CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),BD(BD−ROM,BD−R,BD−RE等),レーザーディスク等の、媒体処理装置が読取可能な記録媒体である。
なお、第1実施形態及び後述する第2実施形態に係る光ディスク装置4においては、処理対象の媒体として上記光ディスクを挙げているが、これに限定されるものではない。
【0022】
媒体処理装置4による処理対象の媒体としては、媒体処理装置4による電気的及び機械的な制御により、媒体の挿入又は/及び排出が行なわれ得る、例えばVHS(登録商標)等のテープであっても良く、この場合、媒体処理装置4がビデオテープレコーダであっても良い。また、フレキシブルディスク,磁気ディスク,光磁気ディスク等のカートリッジ式の媒体であっても、媒体処理装置4による電気的及び機械的な制御により、媒体の挿入又は/及び排出が行なわれる場合には、媒体処理装置4による処理対象の媒体として用いることができる。
【0023】
図2及び図4に例示するように、第1実施形態に係る光ディスク装置4Aは、媒体検出部41、トレイオープン検出部42、媒体トレイ43、イジェクトボタン44、及び媒体トレイ43を強制的に開けさせるための強制イジェクトホール45を備える。なお、以下の説明において、光ディスク装置4A及び後述する光ディスク装置4B〜4Dを区別しない場合には、単に光ディスク装置4という。
【0024】
媒体検出部41は、光ディスク装置4に光ディスクが挿入されているか否かを検出するものであり、光ディスク装置4(媒体トレイ43)に光ディスクが挿入されている間、電源電圧Vcc又はVcc_スタンバイによって、媒体検出信号を出力する。
具体的には、媒体検出部41は、後述する電源供給制御部5から光ディスク装置4に供給されている電源電圧Vcc又はVcc_スタンバイによって動作し、光ディスク装置4に光ディスクが挿入されていることを検出している間、電源供給制御部5及びチップセット3に媒体検出信号を出力する。
【0025】
なお、媒体検出部41は、光ディスク装置4の光ピックアップによって実現されても良いし、光ディスク装置4(媒体トレイ43)内での光ディスクの有無を検出可能なセンサ等によって実現されても良い。
媒体トレイ43は、開閉することにより、光ディスク等を光ディスク装置4Aから排出又は光ディスクを光ディスク装置4Aに挿入するトレイであり、使用者によるイジェクトボタン44の操作により、媒体トレイ43の開閉が行なわれる。
【0026】
以下、使用者とは、情報処理装置1を使用する者のほか、媒体の抜き取り忘れの有無、つまり光ディスク装置4内の媒体の有無を確認したい第三者も含むものとする。
トレイオープン検出部42は、媒体トレイ43が開いている間、電源電圧Vcc又はVcc_スタンバイによって、トレイオープン信号を出力する。
具体的には、トレイオープン検出部42は、媒体トレイ43が開いている間、後述する電源供給制御部5Aから光ディスク装置4Aに供給されている電源電圧Vcc又はVcc_スタンバイによって動作し、電源供給制御部5Aにトレイオープン信号を出力する。
【0027】
なお、トレイオープン検出部42は、リミットスイッチ等により実現されても良いし、媒体トレイ43の開閉を検出可能なセンサ等によって実現されても良い。
電源供給制御部5は、電源部6からの電源電圧Vcc又はVcc_スタンバイを、光ディスク装置4及び表示部7に供給する制御を行なうものである。
具体的には、電源供給制御部5は、情報処理装置1の電源がオンの場合に、電源部6からの電源電圧Vccを光ディスク装置4に供給するとともに、光ディスク装置4に光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1の電源がオフの場合に、電源電圧Vcc_スタンバイを光ディスク装置4及び表示部7に供給する制御を行なう。
【0028】
また、電源供給制御部5は、電源電圧Vcc_スタンバイを供給された光ディスク装置4から光ディスクが排出された場合に、電源電圧Vcc_スタンバイの光ディスク装置4及び表示部7への供給を停止するものである。
図2に例示するように、第1実施形態に係る電源供給制御部5Aは、スイッチ部51、遅延部54a、及びOR回路55を備える。なお、以下の説明において、電源供給制御部5A及び後述する電源供給制御部5Bを区別しない場合には、単に電源供給制御部5という。また、以下の説明において、遅延部54a及び後述する遅延部54bを区別しない場合には、単に遅延部54という。
【0029】
遅延部54aは、トレイオープン検出部42からのトレイオープン信号の入力を遅延させてスイッチ部51に出力するものであり、例えばコンデンサ等の遅延素子により構成することができる。
スイッチ部51は、光ディスク装置4及び表示部7に供給されるVcc_Dual電源のオン/オフを切り替えるものであり、図2に例示するように、OR回路52a及びスイッチ53を備える。
【0030】
OR回路52aは、入力側に媒体検出信号、トレイオープン信号、及び、遅延部54aにおいて遅延されたトレイオープン信号、を伝送するラインがそれぞれ接続されるとともに、出力側にスイッチ53が接続される。OR回路52aは、入力側にこれらの信号のうちの少なくとも一つが入力されている間、スイッチ53をオンに切り替える信号を出力側から出力する。なお、スイッチ53としての機能は、例えばトランジスタ等の素子により実現することができる。
【0031】
OR回路55は、入力側にVcc電源及びVcc_Dual電源からの電源ラインがそれぞれ接続されるとともに、出力側に光ディスク装置4及び表示部7に電源電圧Vcc又はVcc_スタンバイを供給するための電源ラインが接続される。
OR回路55は、入力側のVcc電源から電源電圧Vccが入力されると、当該電源電圧Vccを光ディスク装置4及び表示部7に出力する。また、OR回路55は、スイッチ部51によりOR回路55の入力側のVcc_Dual電源がオンになっている場合(スイッチ53がオンになっている場合)に、入力側のVcc電源からの電源電圧Vccの供給がオンからオフに切り替わると(情報処理装置1の電源がオンからオフになると)、入力側のVcc_Dual電源から入力されるVcc_スタンバイを光ディスク装置4及び表示部7に出力する。
【0032】
すなわち、電源供給制御部5は、情報処理装置1の電源がオンの場合に、Vcc電源(又はVcc_Dual電源)から供給される電源電圧Vccを光ディスク装置4及び表示部7に供給する。
また、電源供給制御部5Aは、情報処理装置1の電源がオフの場合に、媒体検出信号、トレイオープン信号、及び、遅延部54aにおいて遅延されたトレイオープン信号、のうちの少なくとも一つが入力されている間、電源電圧Vcc_スタンバイを光ディスク装置4A及び表示部7に供給する。より具体的には、電源供給制御部5Aは、媒体検出信号、トレイオープン信号、及び、遅延部54aにおいて遅延されたトレイオープン信号、のうちの少なくとも一つが入力されている状態で、情報処理装置1の電源がオンからオフに切り替わった場合に、これらの少なくとも一つの信号が入力されている間は、電源電圧Vcc_スタンバイを光ディスク装置4A及び表示部7に供給するものである。
【0033】
換言すれば、媒体検出部41、トレイオープン検出部42、スイッチ部51、遅延部54a、及びOR回路55は、情報処理装置1の電源がオンの状態で光ディスクが光ディスク装置4Aに挿入された場合に、当該光ディスクが排出されるまでは、光ディスク装置4A及び表示部7に電源電圧(情報処理装置1の電源がオンの場合にはVcc、オフの場合にはVcc_スタンバイ)を供給し続ける自己保持回路として機能する。
【0034】
上述の如く構成された光ディスク装置4A及び電源供給制御部5Aによれば、光ディスク装置4Aに光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1の電源がオフになった場合も、光ディスク装置4Aに光ディスクが挿入されている間は、電源電圧Vcc_スタンバイが光ディスク装置4Aに供給される。従って、使用者は、情報処理装置1の電源がオフになった場合でも、イジェクトボタン44を押すことで、媒体トレイ43を開閉することができ、光ディスク装置4A内の光ディスクの有無の確認を容易に行なうことができる。
【0035】
表示部7は、例えばLED(Light Emitting Diode)等の発光素子であり、光ディスク装置4に光ディスクが挿入されている状態であることを、点灯又は点滅制御されることにより表示するものである。すなわち、表示部7は、光ディスクの抜き取り忘れ防止用に備えられるものである。以下、表示部7はLEDであるものとして説明する。
なお、表示部7は、光ディスクが挿入されている状態を文字や音等で表示する、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイや、ブザー等の音響機器であっても良い。或いは、表示部7は、光ディスクが挿入されている状態である旨を、有線若しくは無線で情報処理装置1に接続されたホスト装置等に送信(通知)する、送信器等であっても良い。このように、表示部7は、光ディスク装置4に光ディスクが挿入されている状態であることを使用者に通知する通知部として機能する。
【0036】
表示部7は、媒体検出部41が媒体検出信号を出力している状態で、情報処理装置1の電源がオンの場合には、電源供給制御部5からの電源電圧Vccの供給を受けて、光ディスクが挿入された状態であることを示す表示を行なう。一方、表示部7は、媒体検出部41が媒体検出信号を出力している状態で、情報処理装置1の電源がオフになった場合に、電源電圧Vcc_スタンバイの供給を受けて、光ディスクが挿入された状態であることを示す表示を行なう。
【0037】
なお、表示部7は、情報処理装置1の任意の箇所に備えられて良い。例えば、表示部7は、図3に示すように、情報処理装置1の筐体(前面パネル)の一部に備えられても良く、図4に示すように、光ディスク装置4の前面に備えられても良い。
チップセット(制御部)3は、CPU2及び光ディスク装置4に接続され、CPU2からの要求に応じて光ディスク装置4に対する制御を行なうものである。チップセット3としては、例えばIOコントローラが挙げられる。なお、チップセット3としての機能は、情報処理装置1の構成に応じて、CPU2が備えても良い。
【0038】
また、チップセット3は、媒体検出部41から媒体検出信号を入力されて、表示部7に係る制御を行なう。
具体的には、チップセット3は、媒体検出部41から媒体検出信号が入力されている間、表示部7に光ディスクが挿入された状態であることを示す表示を行なわせる制御(点灯又は点滅制御)を行なう。なお、チップセット3は、媒体検出部41からの媒体検出信号の入力が停止した場合には、表示部7に対する点灯又は点滅制御を停止する。
【0039】
図2に例示するように、チップセット3は、GPI(General Purpose Input;汎用入力部)31及びGPO(General Purpose Output;汎用出力部)32を備える。
GPI31は、チップセット3の制御対象の各装置から信号が入力されるものであり、第1実施形態においては媒体検出部41からの媒体検出信号が入力される。
GPO32は、GPI31に媒体検出信号が入力されている間、電源供給制御部5から表示部7に供給される電源電圧(情報処理装置1の電源がオンの場合にはVcc、オフの場合にはVcc_スタンバイ)により、表示部7に対する点灯又は点滅制御を行なう。
【0040】
例えば、GPI31は、媒体検出部41から媒体検出信号が入力されると、図示しないレジスタをオンにセットする一方、媒体検出信号の入力が停止すると、レジスタをオフにセットし、GPO32は、このレジスタを参照することで、表示部7に対する点灯又は点滅制御を行なうようにしても良い。
なお、チップセット3は、電源部6のVcc_Dual電源が接続されているため、チップセット3としての動作は、情報処理装置1の電源がオフの場合にも、Vcc_Dual電源からの電源電圧Vcc_スタンバイの供給を受けて継続することができる。
【0041】
上述の如く構成された表示部7及びチップセット3によれば、光ディスク装置4に光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1の電源がオフになった場合も、光ディスク装置4に光ディスクが挿入されており媒体検出部41から媒体検出信号が出力されている間は、電源電圧Vcc_スタンバイの供給を受けて、表示部7の点灯又は点滅が維持される。従って、使用者は、情報処理装置1の電源がオフになった場合でも、表示部7の点灯又は点滅状態を確認することで、光ディスク装置4内の光ディスクの有無の確認を容易に行なうことができる。
【0042】
次に、上述の如く構成された情報処理装置1における、媒体検出信号、トレイオープン信号、及び光ディスク装置4Aに供給される電源電圧Vcc_スタンバイの関係について説明する。
図5は、第1実施形態に係る光ディスク装置4Aに光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1の電源がオンからオフに切り替わった場合の、光ディスク装置4A及び表示部7に供給される電源電圧Vcc_スタンバイの状態例を説明する図である。
【0043】
ここで、図5(a)は、電源電圧Vcc_スタンバイが供給されている光ディスク装置4Aに対して、使用者がイジェクトボタン44を押して媒体トレイ43を開いたものの、光ディスクを排出せずに、イジェクトボタン44を押して媒体トレイ43を閉じた場合を示すものである。また、図5(b)は、電源電圧Vcc_スタンバイが供給されている光ディスク装置4Aに対して、使用者がイジェクトボタン44を押して媒体トレイ43を開き、光ディスクを排出した後に、イジェクトボタン44を押して媒体トレイ43を閉じた場合を示すものである。
【0044】
はじめに図5(a)に示す場合について説明する。
タイミングt0は、光ディスク装置4Aに光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1の電源がオンからオフに切り替わった状態である。
タイミングt0では、光ディスクが媒体トレイ43に挿入され、且つ媒体トレイ43は閉じているため、トレイオープン信号は“L”(例えば0V)、媒体検出信号は“H”(例えば1V)となる。従って、“H”である媒体検出信号によりスイッチ53がオンとなり、電源供給制御部5Aによって、光ディスク装置4Aに電源電圧Vcc_スタンバイが供給される。また、媒体検出信号が“H”であるため、表示部7が点灯又は点滅する。
【0045】
タイミングt1において、使用者によりイジェクトボタン44が押されると、媒体トレイ43が開くため、トレイオープン信号は“H”(例えば1V)となる。一方、媒体トレイ43が開くことで媒体検出部41により光ディスクが検出されなくなるため、媒体検出信号は“L”(例えば0V)となる。従って、“H”であるトレイオープン信号によりスイッチ53は引き続きオンとなり、電源供給制御部5Aによって、光ディスク装置4Aに電源電圧Vcc_スタンバイが供給される。また、媒体検出信号が“L”であるため、表示部7が消灯する。
【0046】
使用者により開いている媒体トレイ43から光ディスクが排出されずに、イジェクトボタン44が押され、タイミングt2において、媒体トレイ43が閉じると、媒体検出部41では光ディスクが再度検出され、媒体検出信号は“H”となる。一方、媒体トレイ43が閉じることでトレイオープン検出部52によりトレイオープン信号の出力が停止されるが、遅延部54aにより遅延時間(ここではΔt)だけトレイオープン信号の“H”から“L”への切り替わりが遅延される。従って、タイミングt2では、“H”である遅延されたトレイオープン信号と媒体検出信号とによりスイッチ53は引き続きオンとなり、電源供給制御部5Aによって、光ディスク装置4Aに電源電圧Vcc_スタンバイが供給される。また、タイミングt2では、媒体検出信号が“H”であるため、表示部7が点灯又は点滅する。
【0047】
タイミングt3(=t2+Δt)では、遅延部54aにより遅延されたトレイオープン信号が“L”になる一方、光ディスクが媒体トレイ43に挿入されているため媒体検出信号は“H”である。従って、“H”である媒体検出信号によりスイッチ53は引き続きオンとなり、電源供給制御部5Aによって、光ディスク装置4Aに電源電圧Vcc_スタンバイが供給される。また、タイミングt3では、“H”である媒体検出信号により、表示部7が引き続き点灯又は点滅する。
【0048】
次いで図5(b)に示す場合について説明する。なお、タイミングt1までは図5(a)に示す場合と同様であるため、タイミングt2′以降について説明する。
使用者により開いている媒体トレイ43から光ディスクが排出され、イジェクトボタン44が押され、タイミングt2′において、媒体トレイ43が閉じると、媒体検出部41では光ディスクが検出されず、媒体検出信号は“L”が維持される。一方、タイミングt2′で媒体トレイ43が閉じることでトレイオープン検出部52によりトレイオープン信号の出力が停止されるが、遅延部54aにより遅延時間Δtだけトレイオープン信号の“H”から“L”への切り替わりが遅延される。従って、タイミングt2′では、“H”である遅延されたトレイオープン信号によりスイッチ53は引き続きオンとなり、電源供給制御部5Aによって、光ディスク装置4Aに電源電圧Vcc_スタンバイが供給される。また、タイミングt2′では、媒体検出信号が“L”であるため、表示部7が引き続き消灯する。
【0049】
なお、光ディスク装置4Aは、タイミングt2′以後遅延時間Δtの間、電源電圧Vcc_スタンバイの供給を受けて、内部での媒体トレイ43の収納動作を完了させる。
タイミングt3′(=t2′+Δt)では、遅延部54aにより遅延されたトレイオープン信号が“L”になる。従って、ともに“L”であるトレイオープン信号及び媒体検出信号によりスイッチ53はオフとなり、電源供給制御部5Aによって、光ディスク装置4Aに供給される電源電圧Vcc_スタンバイがオフに切り替えられる。また、タイミングt3′では、媒体検出信号が“L”であるため、表示部7が引き続き消灯する。
【0050】
〔1−2〕第1実施形態の動作
次に、上述の如く構成された第1実施形態に係る情報処理装置1における、光ディスク装置4A及び表示部7に対する電源制御の一例を説明する。
図6は、第1実施形態に係る情報処理装置1における、光ディスク装置4A及び表示部7に対する電源制御の一例を説明するフローチャートである。
【0051】
はじめに、使用者等により、情報処理装置1の電源がオンにされ、OSが起動される(ステップS1)。
次いで、媒体検出部41により、光ディスクが光ディスク装置4A内に存在するか否かが判断される(ステップS2)。
光ディスクが光ディスク装置4A内に存在しない場合(ステップS2のNoルート)、CPU2により、OSのシャットダウン操作が行なわれたか否かが判断される(ステップS3)。OSのシャットダウン操作が行なわれた場合には(ステップS3のYesルート)、CPU2により、OSがシャットダウンされ、情報処理装置1の電源がオフにされて(ステップS4)、処理が終了する。一方、OSのシャットダウン操作が行なわれていない場合には(ステップS3のNoルート)、ステップS2の処理に移行する。
【0052】
ステップS2において、光ディスクが光ディスク装置4A内に存在する場合には(ステップS2のYesルート)、媒体検出信号を入力されたチップセット3により、表示部7としてのLEDを点灯(点滅)するためのレジスタがオンにセットされ、表示部7が点灯(点滅)される(ステップS5)。
次に、光ディスク装置4Aにより、光ディスクが排出されたか否かが判断される(ステップS6)。光ディスクが排出された場合には(ステップS6のYesルート)、媒体検出信号がオフになり、チップセット3によってレジスタがオフにセットされ、表示部7が消灯されて(ステップS7)、ステップS2の処理に移行する。
【0053】
光ディスクが排出されていない場合(ステップS6のNoルート)、CPU2により、OSのシャットダウン操作が行なわれたか否かが判断される(ステップS3′)。OSのシャットダウン操作が行なわれていない場合には(ステップS3′のNoルート)、ステップS6の処理に移行する。一方、OSのシャットダウン操作が行なわれた場合には(ステップS3′のYesルート)、CPU2により、OSがシャットダウンされ、情報処理装置1の電源がオフにされるとともに、レジスタがオンにセットされているため、制御部3により表示部7の点灯(点滅)が継続される(ステップS8)。また、媒体検出信号が出力されているため、電源供給制御部5Aにより、光ディスク装置4AにVcc_Dual電源から電源電圧Vcc_スタンバイが供給される。
【0054】
そして、トレイオープン検出部42によって媒体トレイ43が開かれることが検出されるまで、媒体検出信号により、光ディスク装置4Aに電源電圧Vcc_スタンバイの供給が維持される(ステップS9及びステップS9のNoルート)。
媒体トレイ43が開いたことが検出されると(ステップS9のYesルート)、トレイオープン検出部42によって媒体トレイ43の収納操作が行なわれたことが検出されるまで、トレイオープン信号により、光ディスク装置4Aに電源電圧Vcc_スタンバイの供給が維持される(ステップS10及びステップS10のNoルート)。
【0055】
媒体トレイ43の収納操作が行なわれたことが検出されると(ステップS10のYesルート)、遅延部54aにより遅延されたトレイオープン信号がスイッチ部51に入力され、媒体トレイ43の収納操作が完了するまで、光ディスク装置4Aに電源電圧Vcc_スタンバイの供給が維持される(ステップS11)。
次に、媒体検出部41により光ディスクが光ディスク装置4Aから排出されたか否かが検出され(ステップS12)、光ディスクが光ディスク装置4Aから排出されていない場合(ステップS12)、つまり光ディスク装置4A内で光ディスクが検出された場合には、ステップS9の処理に移行する。
【0056】
一方、光ディスクが光ディスク装置4Aから排出された場合(ステップS12のYesルート)、スイッチ部51には媒体検出信号及びトレイオープン信号が入力されないため、電源供給制御部5Aにより、光ディスク装置4AへのVcc_Dual電源からの電源電圧Vcc_スタンバイの供給が停止される(ステップS13)。
また、チップセット3には、媒体検出信号が入力されなくなるため、チップセット3により、レジスタがオフにセットされ、表示部7が消灯されて(ステップS14)、処理が終了する。
【0057】
上述のように、第1実施形態に係る情報処理装置1によれば、電源供給制御部5Aにより、光ディスク装置4Aに光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1がシャットダウン状態の場合に、電源部6からの電源電圧Vcc_スタンバイが光ディスク装置4Aに供給される。
従って、使用者は、情報処理装置1がシャットダウン状態であっても、光ディスク装置4Aに光ディスクが挿入されている場合には、イジェクトボタン44を押すことで媒体トレイ43を開閉することができ、光ディスク装置4A内の光ディスクの有無の確認を、上述した従来の(i)又は(ii)の手法よりも容易に行なうことができる。また、情報処理装置1がシャットダウン状態であっても、使用者は、光ディスク装置4Aに光ディスクが挿入されている場合には、媒体トレイ43を開いて光ディスクを取り出すことができるため、従来の(i)又は(ii)の手法に比して、光ディスクを取り出すための時間や手間を低減することができる。
【0058】
また、電源供給制御部5Aにより、電源電圧Vcc_スタンバイを供給された光ディスク装置4Aから光ディスクが排出された場合に、電源電圧Vcc_スタンバイの光ディスク装置4Aへの供給が停止される。従って、光ディスク装置4Aから光ディスクが排出された場合には、光ディスク装置4Aへの電源電圧Vcc_スタンバイの供給が停止するため、情報処理装置1がシャットダウン状態の場合の消費電力を抑えることができる。
【0059】
さらに、電源供給制御部5により、Vcc電源又はVcc_Dual電源としての電源部6からの電源電圧Vcc又はVcc_スタンバイが光ディスク装置4に供給される。従って、光ディスク装置4は、情報処理装置1がシャットダウン状態の場合も、情報処理装置1が動作状態の場合と同一の電源部6から電源電圧を供給されるため、他の電源を備えずに済み、製造コストを抑えることができるとともに、情報処理装置1の装置規模の増大を抑えることができる。
【0060】
また、光ディスク装置4Aに光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1がシャットダウン状態の場合も、媒体検出部41から媒体検出信号が出力されている間は、電源電圧Vcc_スタンバイの供給を受けて、表示部7が点灯又は点滅する。従って、使用者は、情報処理装置1がシャットダウン状態の場合でも、表示部7の点灯又は点滅状態を確認することで、光ディスク装置4A内の媒体の有無の確認を、上述した従来の(i)又は(ii)の手法よりも容易に行なうことができる。
【0061】
さらに、情報処理装置1がシャットダウン状態の場合も、媒体検出信号、トレイオープン信号、及び、遅延部54aにおいて遅延されたトレイオープン信号、のうちの少なくとも一つが入力されている間、電源電圧Vcc_スタンバイが光ディスク装置4Aに供給される。従って、媒体検出信号及びトレイオープン信号については、光ディスク装置4Aにおける既存の検出手段を用いることで実現でき、製造コストを抑えることができる。
【0062】
また、遅延部54aにより、電源電圧Vcc_スタンバイの供給が停止するまでの時間が調整されるため、光ディスクが排出され、媒体トレイ43が閉じられた後の光ディスク装置4A内部の媒体トレイ43の収納動作を確実に実行することができる。
さらに、上述した情報処理装置1は、電源供給制御部5及び表示部7を用意するだけで、光ディスク装置4及びチップセット3等は既存のものを用いることができるため、製造コストを抑えることができる。
【0063】
〔1−3〕第1実施形態の変形例
上述した第1実施形態に係る情報処理装置1では、光ディスク装置4が、媒体トレイ43を備える光ディスク装置4Aである場合について説明したが、これに限定されるものではない。
第1実施形態の変形例に係る情報処理装置1は、図7及び図8に示すスロットイン方式を採用する光ディスク装置4Bを備えるものである。
【0064】
図7は、第1実施形態の変形例に係る情報処理装置1の詳細な構成を示すブロック図であり、図8は、光ディスク装置4Bにおける、光ディスクの挿入及び排出に関わる構成を示す図である。なお、図7及び図8に示す情報処理装置1において既述の符号と同一の符号は、図2及び図4に示す第1実施形態に係る情報処理装置1と同一の部分若しくは略同一の部分を示しているため、重複した説明は省略する。
【0065】
図8に例示するように、第1実施形態の変形例に係る光ディスク装置4Bは、図4に示す媒体トレイ43及び強制イジェクトホール45に代えて、スロット46を備える。
すなわち、図7に例示するように、光ディスク装置4Bは、媒体トレイ43を備えないため、図2に示すトレイオープン検出部42も備えていない。
一方、第1実施形態の変形例に係る電源供給制御部5Bは、遅延部54aに代えて、媒体検出信号の入力を遅延させる遅延部54bを備える。また、OR回路52bの入力側には、媒体検出信号を伝送するラインと、遅延部54bにより遅延された媒体検出信号を伝送するラインとが接続される。
【0066】
すなわち、電源供給制御部5Bは、情報処理装置1の電源がオフの場合に、媒体検出信号、及び、遅延部54bにおいて遅延された媒体検出信号、のうちの少なくとも一つが入力されている間、電源電圧Vcc_スタンバイを光ディスク装置4B及び表示部7に供給する。
より具体的には、電源供給制御部5Bは、媒体検出信号、及び、遅延部54bにおいて遅延された媒体検出信号、のうちの少なくとも一つが入力されている状態で、情報処理装置1の電源がオンからオフに切り替わった場合に、これらの少なくとも一つの信号が入力されている間は、電源電圧Vcc_スタンバイを光ディスク装置4B及び表示部7に供給するものである。
【0067】
換言すれば、媒体検出部41、スイッチ部51、遅延部54b、及びOR回路55により、上述した自己保持回路としての機能が実現される。
上述の如く構成された光ディスク装置4B及び電源供給制御部5Bによっても、光ディスク装置4Bに光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1がシャットダウン状態の場合も、光ディスク装置4Bに光ディスクが挿入されている間は、電源電圧Vcc_スタンバイが光ディスク装置4Bに供給される。従って、使用者は、情報処理装置1がシャットダウン状態の場合でも、イジェクトボタン44を押すことで、スロット46から光ディスクを排出することができ、光ディスク装置4B内の光ディスクの有無の確認を容易に行なうことができる。
【0068】
次に、上述の如く構成された情報処理装置1における、媒体検出信号、及び光ディスク装置4Bに供給される電源電圧Vcc_スタンバイの関係について説明する。
図9は、第1実施形態の変形例に係る光ディスク装置4Bに光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1の電源がオンからオフに切り替わった場合の、光ディスク装置4B及び表示部7に供給される電源電圧Vcc_スタンバイの状態例を説明する図である。
【0069】
ここで、図9は、電源電圧Vcc_スタンバイが供給されている光ディスク装置4Bに対して、使用者がイジェクトボタン44を押して光ディスクをスロット46から排出した場合を示すものである。
タイミングt4は、光ディスク装置4Bに光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1の電源がオンからオフに切り替わった状態である。
【0070】
タイミングt4では、光ディスクがスロット46に挿入されているため、媒体検出信号は“H”となる。従って、“H”である媒体検出信号によりスイッチ53がオンとなり、電源供給制御部5Bによって、光ディスク装置4Bに電源電圧Vcc_スタンバイが供給される。また、媒体検出信号が“H”であるため、表示部7が点灯又は点滅する。
使用者によりイジェクトボタン44が押され、光ディスクがスロット46から排出され、タイミングt5において、媒体検出部41により光ディスクが検出されなくなると、媒体検出部41により媒体検出信号の出力が停止されるが、遅延部54bにより遅延時間Δtだけ媒体検出信号の“H”から“L”への切り替わりが遅延される。従って、タイミングt5では、“H”である遅延された媒体検出信号によりスイッチ53は引き続きオンとなり、電源供給制御部5Bによって、光ディスク装置4Bに電源電圧Vcc_スタンバイが供給される。また、タイミングt5では、遅延された媒体検出信号が“H”であるため、表示部7が引き続き点灯又は点滅する。
【0071】
なお、光ディスク装置4Bは、タイミングt5以後遅延時間Δtの間、電源電圧Vcc_スタンバイの供給を受けて、光ディスク排出後のスロット46の内部動作を完了させる。
タイミングt6(=t5+Δt)では、遅延部54bにより遅延された媒体検出信号が“L”になる。従って、“L”である媒体検出信号によりスイッチ53はオフとなり、電源供給制御部5Bによって、光ディスク装置4Bに供給される電源電圧Vcc_スタンバイがオフに切り替えられる。また、タイミングt6では、媒体検出信号が“L”であるため、表示部7が消灯する。
【0072】
次に、上述の如く構成された第1実施形態の変形例に係る情報処理装置1における、光ディスク装置4B及び表示部7に対する電源制御を説明する。
図10は、第1実施形態の変形例に係る情報処理装置1における、光ディスク装置4B及び表示部7に対する電源制御を説明するフローチャートである。
以下、上述した図6に示す符号と同一の符号が付された処理は、第1実施形態における処理と同一又は略同一の処理を示すため、その詳細な説明を省略する。
【0073】
図10のステップS8において、光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1の電源がオフになった場合に、図6を用いて既述の如く、電源供給制御部5Bにより、光ディスク装置4にVcc_Dual電源から電源電圧Vcc_スタンバイが供給される。
そして、媒体検出部41によって光ディスクが光ディスク装置4Bから排出されたことが検出されるまで、媒体検出信号により、光ディスク装置4Bに電源電圧Vcc_スタンバイの供給が維持される(ステップS8及びステップS12のNoルート)。
【0074】
光ディスクが光ディスク装置4Bから排出された場合(ステップS12のYesルート)、遅延部54bにより遅延された媒体検出信号がスイッチ部51に入力され、光ディスク排出に伴うスロット46内の処理が完了するまで、光ディスク装置4Bに電源電圧Vcc_スタンバイの供給が維持される(ステップS11′)。
スイッチ部51に媒体検出信号が入力されなくなると、電源供給制御部5により、光ディスク装置4BへのVcc_Dual電源からの電源電圧Vcc_スタンバイの供給が停止される(ステップS13)。
【0075】
また、チップセット3には、媒体検出信号が入力されなくなるため、チップセット3により、レジスタがオフにセットされ、表示部7が消灯されて(ステップS14)、処理が終了する。
上述のように、第1実施形態の変形例に係る情報処理装置1によっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0076】
また、使用者は、情報処理装置1がシャットダウン状態であっても、光ディスク装置4Bに光ディスクが挿入されている場合には、イジェクトボタン44を押すことで光ディスクをスロット46から排出することができる。従って、光ディスク装置4B内の光ディスクの有無の確認を、上述した従来の(i)又は(ii)の手法よりも容易に行なうことができるとともに、光ディスクを取り出すための時間や手間を低減することができる。
【0077】
また、情報処理装置1がシャットダウン状態の場合も、媒体検出信号、及び、遅延部54bにおいて遅延された媒体検出信号、のうちの少なくとも一つが入力されている間、電源電圧Vcc_スタンバイが光ディスク装置4Bに供給される。従って、媒体検出信号については、光ディスク装置4Bにおける既存の検出手段を用いることで実現でき、製造コストを抑えることができる。
【0078】
さらに、遅延部54bにより、電源電圧Vcc_スタンバイの供給が停止するまでの時間が調整されるため、光ディスクがスロット46から排出された後の光ディスク装置4内部のスロット46の動作を確実に実行することができる。
〔2〕第2実施形態
〔2−1〕第2実施形態の構成及び動作
上述した第1実施形態及び第1実施形態の変形例に係る情報処理装置1では、情報処理装置1が電源供給制御部5及び表示部7を備える一方、光ディスク装置4は既存の光ディスク装置であっても良い場合について説明したが、これに限定されるものではない。
【0079】
第2実施形態に係る情報処理装置1は、図11及び図4に示す光ディスク装置4Cを備えるものである。
図11は、第2実施形態に係る情報処理装置1の詳細な構成例を示すブロック図である。なお、図11に示す情報処理装置1において既述の符号と同一の符号は、図2及び図4に示す第1実施形態に係る情報処理装置1と同一の部分若しくは略同一の部分を示しているため、重複した説明は省略する。
【0080】
図11に例示するように、第2実施形態に係る光ディスク装置4Cは、図2に示す光ディスク装置4Aと比して、電源供給制御部5A及び表示部7を内部に備える点が異なる。
すなわち、第2実施形態に係る光ディスク装置4Cは、電源部6から電源電圧Vcc及びVcc_スタンバイを供給される電源ラインと、チップセット3のGPI31及びGPO32に接続されるラインと、チップセット3に接続されて図示しないCPU2による制御が行なわれるためのラインと、を備えて構成される。
【0081】
これにより、第2実施形態に係る情報処理装置1は、光ディスク装置4Cと、光ディスク装置4Cに接続するための上述したラインと、を備える以外は、既存の情報処理装置を用いることができる。
なお、上述の如く構成された第2実施形態に係る情報処理装置1における、媒体検出信号、トレイオープン信号、及び光ディスク装置4Cに供給される電源電圧Vcc_スタンバイの関係は、図5を用いて既述のものと同様のため、その説明を省略する。また、情報処理装置1における、光ディスク装置4C及び表示部7に対する電源制御は、図6を用いて既述のものと同様のため、その説明を省略する。
【0082】
上述のように、第2実施形態に係る情報処理装置1によっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、電源供給制御部5A及び表示部7が光ディスク装置4Cに備えられるため、既存の情報処理装置に第2実施形態に係る光ディスク装置4Cを備えるだけ良い。
従って、第1実施形態に係る情報処理装置1を製造するよりも製造/運用コストを抑えることができるとともに、光ディスク装置4Cを既存の様々な情報処理装置に備えることができるため、光ディスク装置4Cの汎用性を高めることができる。
【0083】
〔2−2〕第2実施形態の変形例
上述した第2実施形態に係る情報処理装置1についても、図12に示すように、図7及び図8と同様のスロットイン方式を採用する光ディスク装置4Dを備えても良い。
第2実施形態の変形例に係る情報処理装置1は、図12及び図8に示す光ディスク装置4Dを備えるものである。
【0084】
図12は、第2実施形態の変形例に係る情報処理装置1の詳細な構成を示すブロック図である。なお、図12に示す情報処理装置1において既述の符号と同一の符号は、図7及び図8に示す第1実施形態の変形例に係る情報処理装置1と同一の部分若しくは略同一の部分を示しているため、重複した説明は省略する。
図12に例示するように、第2実施形態の変形例に係る光ディスク装置4Dは、図7に示す光ディスク装置4Bと比して、電源供給制御部5B及び表示部7を内部に備える点が異なる。
【0085】
すなわち、第2実施形態の変形例に係る光ディスク装置4Dは、第2実施形態に係る光ディスク装置4Cと同様に、電源部6から電源電圧Vcc及びVcc_スタンバイを供給される電源ラインと、チップセット3のGPI31及びGPO32に接続されるラインと、チップセット3に接続されて図示しないCPU2による制御が行なわれるためのラインと、を備えて構成される。
【0086】
これにより、第2実施形態の変形例に係る情報処理装置1は、光ディスク装置4Dと、光ディスク装置4Dに接続するための上述したラインと、を備える以外は、既存の情報処理装置を用いることができる。
なお、上述の如く構成された第2実施形態の変形例に係る情報処理装置1における、媒体検出信号、及び光ディスク装置4Dに供給される電源電圧Vcc_スタンバイの関係は、図9を用いて既述のものと同様のため、その説明を省略する。また、情報処理装置1における、光ディスク装置4D及び表示部7に対する電源制御は、図10を用いて既述のものと同様のため、その説明を省略する。
【0087】
上述のように、第2実施形態の変形例に係る情報処理装置1によっても、上述した第1実施形態の変形例と同様の効果を奏することができる。また、電源供給制御部5B及び表示部7が光ディスク装置4Dに備えられるため、既存の情報処理装置に第2実施形態の変形例に係る光ディスク装置4Dを備えるだけ良い。
従って、第1実施形態の変形例に係る情報処理装置1を製造するよりも製造/運用コストを抑えることができるとともに、光ディスク装置4Dを既存の様々な情報処理装置に備えることができるため、光ディスク装置4Dの汎用性を高めることができる。
【0088】
〔3〕その他
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、かかる特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形、変更して実施することができる。
例えば、第1及び第2実施形態、並びに各変形例に係る表示部7は、制御部としてのチップセット3による媒体検出信号に応じた制御によって、点灯/点滅、又は消灯が行なわれるものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、表示部7に係る制御部としての機能を光ディスク装置4が備え、媒体検出部41からの媒体検出信号の“H”及び“L”に応じて、表示部7の点灯/点滅制御を行なっても良い。なお、この場合も、表示部7は、図3、図4、及び図8に示すように、情報処理装置1又は光ディスク装置4の任意の箇所に備えられて良い。
【0089】
これにより、光ディスク装置4とチップセット3とを接続するラインを減少させることができるため、情報処理装置1の製造コストを低減させることができる。特に第2実施形態及び第2実施形態の変形例に係る情報処理装置1においては、光ディスク装置4C及び4Dは、電源部6から電源電圧Vcc及びVcc_スタンバイを供給される電源ラインと、チップセット3に接続されて図示しないCPU2による制御が行なわれるためのラインと、を備えるだけで済むため、情報処理装置1の製造コストを低減させることができる。
【0090】
また、第1及び第2実施形態、並びに各変形例に係る遅延部54は、電源供給制御部5ではなく、光ディスク装置4に備えられても良い。
つまり、電源供給制御部5A(OR回路52a)には、光ディスク装置4A又は4Cから、媒体検出信号と、トレイオープン信号及び遅延部54aにより遅延されたトレイオープン信号のORの結果と、が入力されるようにしても良い。また、電源供給制御部5B(OR回路52b)には、光ディスク装置4B又は4Dから、媒体検出信号及び遅延部54bにより遅延された媒体検出信号のORの結果、が入力されるようにしても良い。
【0091】
これにより、媒体検出部41(及びトレイオープン検出部42)と電源供給制御部5とを接続するラインを削減することができ、製造コストを低減させることができる。
〔4〕付記
そして、本発明は、以下に示すように要約することができる。
(付記1)
外部から挿入された媒体に対して所定の処理を行なう媒体処理装置と、
情報処理装置が動作状態の場合に、前記媒体処理装置に第1電源電圧を供給する一方、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置に第2電源電圧を供給可能な電源部と、
前記媒体処理装置に前記媒体が挿入された状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給する一方、前記第2電源電圧を供給された前記媒体処理装置から前記媒体が排出された場合に、前記第2電源電圧の前記媒体処理装置への供給を停止する電源供給制御部と、を備えることを特徴とする、情報処理装置。
【0092】
(付記2)
前記媒体処理装置は、
前記媒体処理装置に媒体が挿入されている状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置に前記媒体が挿入されている間、前記第2電源電圧によって、前記電源供給制御部に媒体検出信号を出力する媒体検出部を備え、
前記電源供給制御部は、
前記媒体検出信号が入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給することを特徴とする、付記1記載の情報処理装置。
【0093】
(付記3)
前記媒体検出部が前記媒体検出信号を出力している状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧の供給を受けて、前記媒体が挿入された状態であることを示す表示を行なう表示部をさらに備えることを特徴とする、付記2記載の情報処理装置。
【0094】
(付記4)
前記媒体検出部から前記媒体検出信号を入力されて、前記表示部に係る制御を行なう制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記媒体検出信号が入力されている状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧の供給を受けて、前記表示部に前記表示を行なわせることを特徴とする、付記3記載の情報処理装置。
【0095】
(付記5)
前記媒体処理装置は、さらに、
開閉することにより、前記媒体を前記媒体処理装置から排出又は前記媒体を前記媒体処理装置に挿入する媒体トレイと、
前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体トレイが開いている間、前記第2電源電圧によって、前記電源供給制御部にトレイオープン信号を出力するトレイオープン検出部と、を備え、
前記電源供給制御部は、前記媒体検出信号及び前記トレイオープン信号のうちの少なくとも一つが入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給することを特徴とする、付記2〜4のいずれか1項記載の情報処理装置。
【0096】
(付記6)
前記トレイオープン信号の入力を遅延させる遅延部をさらに備え、
前記電源供給制御部は、前記媒体検出信号、前記トレイオープン信号、及び、前記遅延部において遅延されたトレイオープン信号、のうちの少なくとも一つが入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給することを特徴とする、付記5記載の情報処理装置。
【0097】
(付記7)
前記媒体検出信号の入力を遅延させる遅延部をさらに備え、
前記電源供給制御部は、前記媒体検出信号、及び、前記遅延部において遅延された媒体検出信号、のうちの少なくとも一つが入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給することを特徴とする、付記2〜4のいずれか1項記載の情報処理装置。
【0098】
(付記8)
前記電源部は、外部の電力源から供給される電源電圧を用いて、前記情報処理装置内に、前記第1電源電圧又は前記第2電源電圧を供給することを特徴とする、付記1〜7のいずれか1項記載の情報処理装置。
(付記9)
前記電源部は、前記情報処理装置上で実行されるOS(Operating System)又はファームウェアのシャットダウンが行なわれた場合に、前記情報処理装置がシャットダウン状態であるとして、前記情報処理装置内に前記第2電源電圧を供給することを特徴とする、付記1〜8のいずれか1項記載の情報処理装置。
【0099】
(付記10)
情報処理装置が動作状態の場合に、媒体処理装置に第1電源電圧を供給する一方、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置に第2電源電圧を供給可能な電源部を有する前記情報処理装置に備えられ、外部から挿入された媒体に対して所定の処理を行なう前記媒体処理装置であって、
前記媒体処理装置に前記媒体が挿入された状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置内に供給する一方、前記第2電源電圧を供給された前記媒体処理装置から前記媒体が排出された場合に、前記第2電源電圧の前記媒体処理装置内への供給を停止する電源供給制御部を備えることを特徴とする、媒体処理装置。
【0100】
(付記11)
前記媒体処理装置に媒体が挿入されている状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置に前記媒体が挿入されている間、前記第2電源電圧によって、前記電源供給制御部に媒体検出信号を出力する媒体検出部をさらに備え、
前記電源供給制御部は、
前記媒体検出信号が入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置内に供給することを特徴とする、付記10記載の媒体処理装置。
【0101】
(付記12)
前記媒体検出部が前記媒体検出信号を出力している状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧の供給を受けて、前記媒体が挿入された状態であることを示す表示を行なう表示部をさらに備えることを特徴とする、付記11記載の媒体処理装置。
【0102】
(付記13)
前記媒体検出部から前記媒体検出信号を入力されて、前記表示部に係る制御を行なう制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記媒体検出信号が入力されている状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧の供給を受けて、前記表示部に前記表示を行なわせることを特徴とする、付記12記載の媒体処理装置。
【0103】
(付記14)
開閉することにより、前記媒体を前記媒体処理装置から排出又は前記媒体を前記媒体処理装置に挿入する媒体トレイと、
前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体トレイが開いている間、前記第2電源電圧によって、前記電源供給制御部にトレイオープン信号を出力するトレイオープン検出部と、をさらに備え、
前記電源供給制御部は、前記媒体検出信号及び前記トレイオープン信号のうちの少なくとも一つが入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置内に供給することを特徴とする、付記11〜13のいずれか1項記載の媒体処理装置。
【0104】
(付記15)
前記トレイオープン信号の入力を遅延させる遅延部をさらに備え、
前記電源供給制御部は、前記媒体検出信号、前記トレイオープン信号、及び、前記遅延部において遅延されたトレイオープン信号、のうちの少なくとも一つが入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給することを特徴とする、付記14記載の媒体処理装置。
【0105】
(付記16)
前記媒体検出信号の入力を遅延させる遅延部をさらに備え、
前記電源供給制御部は、前記媒体検出信号、及び、前記遅延部において遅延された媒体検出信号、のうちの少なくとも一つが入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給することを特徴とする、付記11〜13のいずれか1項記載の媒体処理装置。
【0106】
(付記17)
前記電源部は、外部の電力源から供給される電源電圧を用いて、前記媒体処理装置内に、前記第1電源電圧又は前記第2電源電圧を供給することを特徴とする、付記10〜16のいずれか1項記載の媒体処理装置。
(付記18)
前記電源部は、前記情報処理装置上で実行されるOS(Operating System)が又はファームウェアのシャットダウンが行なわれた場合に、前記情報処理装置がシャットダウン状態であるとして、前記媒体処理装置内に前記第2電源電圧を供給することを特徴とする、付記10〜17のいずれか1項記載の媒体処理装置。
【符号の説明】
【0107】
1 情報処理装置
2 CPU
3 チップセット(IOコントローラ,制御部)
31 GPI
32 GPO
4,4A〜4D,400 光ディスク装置(媒体処理装置)
41 媒体検出部
42 トレイオープン検出部
43,430 媒体トレイ
44,440 イジェクトボタン
45,450 強制イジェクトホール
46 スロット
5,5A,5B 電源供給制御部
51 スイッチ部
52a,52b,55 OR回路
53 スイッチ
54,54a,54b 遅延部
6 電源部
7 表示部
【技術分野】
【0001】
本件は、外部から挿入された媒体に対して所定の処理を行なう媒体処理装置を備えた情報処理装置及び媒体処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図13は、パーソナルコンピュータ(Personal Computer;以下、PCという)に搭載される光ディスク装置(媒体処理装置)400における、光ディスク(媒体)の挿入及び排出に関わる構成の一例を示す図である。
図13に例示するように、光ディスク装置400は、CD−ROM等の媒体を格納する媒体トレイ430、媒体トレイ430の開閉を行なうためのイジェクトボタン440、及び媒体トレイ430を強制的に開けさせる強制イジェクトホール450等を備える。PCは、使用者によるイジェクトボタン440の操作に応じて、媒体トレイ430を開閉することにより、媒体トレイ430上に載置された媒体を光ディスク装置400に挿入する。そして、PCは、光ディスク装置400に挿入された媒体から、記録されたデータや映像、音声等の読み取り等の処理を行なう。
【0003】
光ディスク装置400を内蔵するPCでは、電源がオフの場合、つまりOS(Operating System)のシャットダウンが行なわれてPCが備える電源装置からPC内への電力供給が停止した場合、光ディスク装置400には、電力が供給されなくなる。すなわち、PCの電源がオフの場合、媒体トレイ430を開閉する光ディスク装置400内の図示しないモータ等にも電力が供給されないため、使用者によりイジェクトボタン440が押されても媒体トレイ430がオープンしない。
【0004】
従来、PCの使用者や第三者等(以下、単に使用者という)は、PCの電源がオフになった後に、媒体の抜き取り忘れの有無、つまり光ディスク装置400内の媒体の有無を確認したい場合、例えば以下の(i)又は(ii)の手法を採っていた。
(i)使用者がPCの電源を入れ、PC(OS)が立ち上がった後、イジェクトボタン440を押して媒体トレイ430を開け、媒体の有無を確認する
(ii)使用者が細長いピン等を用意して、強制イジェクトホール450にピンを押し込み、媒体トレイ430を強制的に開けて、媒体の有無を確認する
なお、関連する技術として、コンピュータにおいて、ソフトウェアによる電源断の際、ドライブ内のメディアの有無を検出し、メディアの存在が確認できた場合、ユーザに通知することにより、ドライブ内のメディアの置き忘れ防止を可能にする技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−322808号公報
【特許文献2】特開平9−34365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記(i)の手法では、使用者は、媒体の有無の確認に際して、媒体トレイ430を開けるために、PCが立ち上がるまで待たなくてはならず、また、媒体の有無の確認後にPCの電源を切る手間も発生する。
また、上記(ii)の手法では、使用者は、強制イジェクトホール450に押し込むことができるピンを用意しなければならず、ピンを探す時間や手間がかかる。
【0007】
さらに、上記(ii)の手法では、ピンがない場合や、光ディスク装置400に強制イジェクトホール450が備えられていない場合には、使用者は上記(ii)の手法を採ることができず、上記(i)の手法を採ることになる。
上記(i)又は(ii)の手法に係る上述した問題は、特に、例えば学校や施設のコンピュータルーム等、複数台(例えば十数台〜数十台以上)のPCが設置された環境において、使用者が光ディスク装置400から抜き取り忘れた媒体を探し出す場合には、多大な時間や手間を要することになる。
【0008】
また、上述した、電源断の際、メディアの存在を確認できた場合にソフトウェアがユーザに通知する技術は、PCが通電中つまり電源がオンの場合に行なわれるものであり、PCの電源がオフになった場合には実行されない。
ここまで、光ディスク装置400がPCに備えられる場合について説明したが、光ディスク装置400が、AV機器や車両のナビゲーション装置等、PCを含む様々な装置(情報処理装置)に搭載された場合においても同様の問題がある。
【0009】
上述の点に鑑み、本件の目的の一つは、媒体処理装置内の媒体の有無の確認を容易に行なうことができる情報処理装置及び媒体処理装置を提供することである。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の一つとして位置付けることができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本件の情報処理装置は、外部から挿入された媒体に対して所定の処理を行なう媒体処理装置と、情報処理装置が動作状態の場合に、前記媒体処理装置に第1電源電圧を供給する一方、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置に第2電源電圧を供給可能な電源部と、前記媒体処理装置に前記媒体が挿入された状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給する一方、前記第2電源電圧を供給された前記媒体処理装置から前記媒体が排出された場合に、前記第2電源電圧の前記媒体処理装置への供給を停止する電源供給制御部と、を備えるものである。
【0011】
また、本件の媒体処理装置は、情報処理装置が動作状態の場合に、媒体処理装置に第1電源電圧を供給する一方、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置に第2電源電圧を供給可能な電源部を有する前記情報処理装置に備えられ、外部から挿入された媒体に対して所定の処理を行なう前記媒体処理装置であって、前記媒体処理装置に前記媒体が挿入された状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置内に供給する一方、前記第2電源電圧を供給された前記媒体処理装置から前記媒体が排出された場合に、前記第2電源電圧の前記媒体処理装置内への供給を停止する電源供給制御部を備えるものである。
【発明の効果】
【0012】
開示の技術によれば、媒体処理装置内の媒体の有無の確認を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1及び第2実施形態としての情報処理装置の構成例を示す図である。
【図2】第1実施形態に係る情報処理装置の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態に係る情報処理装置の一例を示す正面図である。
【図4】第1実施形態に係る光ディスク装置における、光ディスクの挿入及び排出に関わる構成例を示す図である。
【図5】第1実施形態に係る情報処理装置の電源がオフの場合の、光ディスク装置及び表示部に供給される電源電圧の状態例を説明する図である。
【図6】第1実施形態に係る情報処理装置における、光ディスク装置及び表示部に対する電源制御の一例を説明するフローチャートである。
【図7】第1実施形態の変形例に係る情報処理装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図8】第1実施形態の変形例に係る光ディスク装置における、光ディスクの挿入及び排出に関わる構成を示す図である。
【図9】第1実施形態の変形例に係る情報処理装置の電源がオフの場合の、光ディスク装置及び表示部に供給される電源電圧の状態を説明する図である。
【図10】第1実施形態の変形例に係る情報処理装置における、光ディスク装置及び表示部に対する電源制御を説明するフローチャートである。
【図11】第2実施形態に係る情報処理装置の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図12】第2実施形態の変形例に係る情報処理装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図13】PCに搭載される光ディスク装置における、光ディスクの挿入及び排出に関わる構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
〔1〕第1実施形態
〔1−1〕第1実施形態の構成
図1は、第1実施形態としての情報処理装置1の構成例を示す図であり、図2は、情報処理装置1の詳細な構成例を示すブロック図である。また、図3は、情報処理装置1の一例を示す正面図であり、図4は、光ディスク装置4における、光ディスクの挿入及び排出に関わる構成例を示す図である。
【0015】
情報処理装置1は、例えば、PC,CDプレーヤーやDVDプレーヤー等の各種AV機器,車両のナビゲーション装置等の、光ディスク装置4の搭載が可能な各種装置である。
図1に例示するように、情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)2、チップセット3、光ディスク装置4、電源供給制御部5、電源部6、及び表示部7を備える。
【0016】
なお、図1において二重線で示すラインは、制御バスやデータバス等のバスであり、実線で示すラインは、後述する電源部6から電源電圧Vcc又はVcc_スタンバイを各装置に供給するための電源ラインである。
CPU2は、種々の制御や演算を行なう処理装置(プロセッサ)であり、光ディスク装置4やHDD(Hard Disk Drive)等のIO装置、又はROM(Read Only Memory)等に格納されたプログラムを、図示しないRAM(Random Access Memory)に一時的に格納・展開して実行することにより、種々の機能を実現する。なお、CPU2に代えてMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサが備えられても良い。
【0017】
電源部6は、情報処理装置1の外部の電力源から供給される電力を用いて、情報処理装置1内のCPU2、チップセット3、光ディスク装置4、電源供給制御部5、及び表示部7等の各装置に対して電源電圧Vcc又はVcc_スタンバイを供給するものであり、各装置に係るVcc電源又はVcc_Dual電源として機能する。
ここで、電源部6におけるVcc電源は、情報処理装置1の電源がオンの場合(情報処理装置1が動作状態の場合)、つまり情報処理装置1上でCPU2によりOSやファームウェア等が起動・実行されている場合に、各装置に対して電源電圧(第1電源電圧)Vccを供給する電源である。つまり、Vcc電源は、情報処理装置1の起動に伴い各装置に電源電圧Vccを供給するものであり、情報処理装置1上でCPU2によるOSやファームウェア等の実行に用いられる電源電圧Vccを供給するものである。また、Vcc電源は、情報処理装置1の電源がオフの場合(情報処理装置1がシャットダウン状態の場合)、つまり情報処理装置1上でCPU2によりOSやファームウェア等のシャットダウンが行なわれた場合に、電源電圧Vccの供給を停止する。
【0018】
また、Vcc_Dual電源は、情報処理装置1の電源がオンの場合に、少なくとも光ディスク装置4(電源供給制御部5)を含む情報処理装置1内の各装置に対してVcc電源と同様に電源電圧Vccを供給する一方、情報処理装置1の電源がオフの場合に、少なくとも光ディスク装置4(電源供給制御部5)を含む情報処理装置1内の各装置に対して、電源電圧(第2電源電圧)Vcc_スタンバイを供給する。つまり、Vcc_Dual電源としての電源部6は、情報処理装置1上でCPU2により実行されるOS又はファームウェア等のシャットダウンが行なわれた場合に、情報処理装置1の電源がオフになったものとして(シャットダウン状態であるとして)、情報処理装置1内への電源電圧Vccの供給を停止し、電源電圧Vcc_スタンバイの供給を行なう。
【0019】
なお、シャットダウン状態には、OS又はファームウェア等の終了により、CPU2、メモリ、HDD等への給電が停止した状態の他に、メモリ上に展開された処理中のOS等のプログラムをHDDに保存してから、CPU2、メモリ、HDD等への給電を停止する休止状態や、CPU2、HDD等への給電を停止する一方、処理中のOS等のプログラムが展開されているメモリへの給電を継続するスタンバイ(スリープ)状態等が含まれても良い。
【0020】
光ディスク装置(媒体処理装置)4は、後述するチップセット3を介したCPU2からの制御に応じて、外部から挿入された光ディスク(媒体)に対して所定の処理を行なう装置である。光ディスク装置4は、例えば、CPU2からのデータの取得要求に応じて、光ディスクからデータを取得したり、CPU2からのデータの書込要求に応じて、光ディスクに対するデータの書き込み等を行なう。
【0021】
ここで、光ディスクとは、CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),BD(BD−ROM,BD−R,BD−RE等),レーザーディスク等の、媒体処理装置が読取可能な記録媒体である。
なお、第1実施形態及び後述する第2実施形態に係る光ディスク装置4においては、処理対象の媒体として上記光ディスクを挙げているが、これに限定されるものではない。
【0022】
媒体処理装置4による処理対象の媒体としては、媒体処理装置4による電気的及び機械的な制御により、媒体の挿入又は/及び排出が行なわれ得る、例えばVHS(登録商標)等のテープであっても良く、この場合、媒体処理装置4がビデオテープレコーダであっても良い。また、フレキシブルディスク,磁気ディスク,光磁気ディスク等のカートリッジ式の媒体であっても、媒体処理装置4による電気的及び機械的な制御により、媒体の挿入又は/及び排出が行なわれる場合には、媒体処理装置4による処理対象の媒体として用いることができる。
【0023】
図2及び図4に例示するように、第1実施形態に係る光ディスク装置4Aは、媒体検出部41、トレイオープン検出部42、媒体トレイ43、イジェクトボタン44、及び媒体トレイ43を強制的に開けさせるための強制イジェクトホール45を備える。なお、以下の説明において、光ディスク装置4A及び後述する光ディスク装置4B〜4Dを区別しない場合には、単に光ディスク装置4という。
【0024】
媒体検出部41は、光ディスク装置4に光ディスクが挿入されているか否かを検出するものであり、光ディスク装置4(媒体トレイ43)に光ディスクが挿入されている間、電源電圧Vcc又はVcc_スタンバイによって、媒体検出信号を出力する。
具体的には、媒体検出部41は、後述する電源供給制御部5から光ディスク装置4に供給されている電源電圧Vcc又はVcc_スタンバイによって動作し、光ディスク装置4に光ディスクが挿入されていることを検出している間、電源供給制御部5及びチップセット3に媒体検出信号を出力する。
【0025】
なお、媒体検出部41は、光ディスク装置4の光ピックアップによって実現されても良いし、光ディスク装置4(媒体トレイ43)内での光ディスクの有無を検出可能なセンサ等によって実現されても良い。
媒体トレイ43は、開閉することにより、光ディスク等を光ディスク装置4Aから排出又は光ディスクを光ディスク装置4Aに挿入するトレイであり、使用者によるイジェクトボタン44の操作により、媒体トレイ43の開閉が行なわれる。
【0026】
以下、使用者とは、情報処理装置1を使用する者のほか、媒体の抜き取り忘れの有無、つまり光ディスク装置4内の媒体の有無を確認したい第三者も含むものとする。
トレイオープン検出部42は、媒体トレイ43が開いている間、電源電圧Vcc又はVcc_スタンバイによって、トレイオープン信号を出力する。
具体的には、トレイオープン検出部42は、媒体トレイ43が開いている間、後述する電源供給制御部5Aから光ディスク装置4Aに供給されている電源電圧Vcc又はVcc_スタンバイによって動作し、電源供給制御部5Aにトレイオープン信号を出力する。
【0027】
なお、トレイオープン検出部42は、リミットスイッチ等により実現されても良いし、媒体トレイ43の開閉を検出可能なセンサ等によって実現されても良い。
電源供給制御部5は、電源部6からの電源電圧Vcc又はVcc_スタンバイを、光ディスク装置4及び表示部7に供給する制御を行なうものである。
具体的には、電源供給制御部5は、情報処理装置1の電源がオンの場合に、電源部6からの電源電圧Vccを光ディスク装置4に供給するとともに、光ディスク装置4に光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1の電源がオフの場合に、電源電圧Vcc_スタンバイを光ディスク装置4及び表示部7に供給する制御を行なう。
【0028】
また、電源供給制御部5は、電源電圧Vcc_スタンバイを供給された光ディスク装置4から光ディスクが排出された場合に、電源電圧Vcc_スタンバイの光ディスク装置4及び表示部7への供給を停止するものである。
図2に例示するように、第1実施形態に係る電源供給制御部5Aは、スイッチ部51、遅延部54a、及びOR回路55を備える。なお、以下の説明において、電源供給制御部5A及び後述する電源供給制御部5Bを区別しない場合には、単に電源供給制御部5という。また、以下の説明において、遅延部54a及び後述する遅延部54bを区別しない場合には、単に遅延部54という。
【0029】
遅延部54aは、トレイオープン検出部42からのトレイオープン信号の入力を遅延させてスイッチ部51に出力するものであり、例えばコンデンサ等の遅延素子により構成することができる。
スイッチ部51は、光ディスク装置4及び表示部7に供給されるVcc_Dual電源のオン/オフを切り替えるものであり、図2に例示するように、OR回路52a及びスイッチ53を備える。
【0030】
OR回路52aは、入力側に媒体検出信号、トレイオープン信号、及び、遅延部54aにおいて遅延されたトレイオープン信号、を伝送するラインがそれぞれ接続されるとともに、出力側にスイッチ53が接続される。OR回路52aは、入力側にこれらの信号のうちの少なくとも一つが入力されている間、スイッチ53をオンに切り替える信号を出力側から出力する。なお、スイッチ53としての機能は、例えばトランジスタ等の素子により実現することができる。
【0031】
OR回路55は、入力側にVcc電源及びVcc_Dual電源からの電源ラインがそれぞれ接続されるとともに、出力側に光ディスク装置4及び表示部7に電源電圧Vcc又はVcc_スタンバイを供給するための電源ラインが接続される。
OR回路55は、入力側のVcc電源から電源電圧Vccが入力されると、当該電源電圧Vccを光ディスク装置4及び表示部7に出力する。また、OR回路55は、スイッチ部51によりOR回路55の入力側のVcc_Dual電源がオンになっている場合(スイッチ53がオンになっている場合)に、入力側のVcc電源からの電源電圧Vccの供給がオンからオフに切り替わると(情報処理装置1の電源がオンからオフになると)、入力側のVcc_Dual電源から入力されるVcc_スタンバイを光ディスク装置4及び表示部7に出力する。
【0032】
すなわち、電源供給制御部5は、情報処理装置1の電源がオンの場合に、Vcc電源(又はVcc_Dual電源)から供給される電源電圧Vccを光ディスク装置4及び表示部7に供給する。
また、電源供給制御部5Aは、情報処理装置1の電源がオフの場合に、媒体検出信号、トレイオープン信号、及び、遅延部54aにおいて遅延されたトレイオープン信号、のうちの少なくとも一つが入力されている間、電源電圧Vcc_スタンバイを光ディスク装置4A及び表示部7に供給する。より具体的には、電源供給制御部5Aは、媒体検出信号、トレイオープン信号、及び、遅延部54aにおいて遅延されたトレイオープン信号、のうちの少なくとも一つが入力されている状態で、情報処理装置1の電源がオンからオフに切り替わった場合に、これらの少なくとも一つの信号が入力されている間は、電源電圧Vcc_スタンバイを光ディスク装置4A及び表示部7に供給するものである。
【0033】
換言すれば、媒体検出部41、トレイオープン検出部42、スイッチ部51、遅延部54a、及びOR回路55は、情報処理装置1の電源がオンの状態で光ディスクが光ディスク装置4Aに挿入された場合に、当該光ディスクが排出されるまでは、光ディスク装置4A及び表示部7に電源電圧(情報処理装置1の電源がオンの場合にはVcc、オフの場合にはVcc_スタンバイ)を供給し続ける自己保持回路として機能する。
【0034】
上述の如く構成された光ディスク装置4A及び電源供給制御部5Aによれば、光ディスク装置4Aに光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1の電源がオフになった場合も、光ディスク装置4Aに光ディスクが挿入されている間は、電源電圧Vcc_スタンバイが光ディスク装置4Aに供給される。従って、使用者は、情報処理装置1の電源がオフになった場合でも、イジェクトボタン44を押すことで、媒体トレイ43を開閉することができ、光ディスク装置4A内の光ディスクの有無の確認を容易に行なうことができる。
【0035】
表示部7は、例えばLED(Light Emitting Diode)等の発光素子であり、光ディスク装置4に光ディスクが挿入されている状態であることを、点灯又は点滅制御されることにより表示するものである。すなわち、表示部7は、光ディスクの抜き取り忘れ防止用に備えられるものである。以下、表示部7はLEDであるものとして説明する。
なお、表示部7は、光ディスクが挿入されている状態を文字や音等で表示する、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイや、ブザー等の音響機器であっても良い。或いは、表示部7は、光ディスクが挿入されている状態である旨を、有線若しくは無線で情報処理装置1に接続されたホスト装置等に送信(通知)する、送信器等であっても良い。このように、表示部7は、光ディスク装置4に光ディスクが挿入されている状態であることを使用者に通知する通知部として機能する。
【0036】
表示部7は、媒体検出部41が媒体検出信号を出力している状態で、情報処理装置1の電源がオンの場合には、電源供給制御部5からの電源電圧Vccの供給を受けて、光ディスクが挿入された状態であることを示す表示を行なう。一方、表示部7は、媒体検出部41が媒体検出信号を出力している状態で、情報処理装置1の電源がオフになった場合に、電源電圧Vcc_スタンバイの供給を受けて、光ディスクが挿入された状態であることを示す表示を行なう。
【0037】
なお、表示部7は、情報処理装置1の任意の箇所に備えられて良い。例えば、表示部7は、図3に示すように、情報処理装置1の筐体(前面パネル)の一部に備えられても良く、図4に示すように、光ディスク装置4の前面に備えられても良い。
チップセット(制御部)3は、CPU2及び光ディスク装置4に接続され、CPU2からの要求に応じて光ディスク装置4に対する制御を行なうものである。チップセット3としては、例えばIOコントローラが挙げられる。なお、チップセット3としての機能は、情報処理装置1の構成に応じて、CPU2が備えても良い。
【0038】
また、チップセット3は、媒体検出部41から媒体検出信号を入力されて、表示部7に係る制御を行なう。
具体的には、チップセット3は、媒体検出部41から媒体検出信号が入力されている間、表示部7に光ディスクが挿入された状態であることを示す表示を行なわせる制御(点灯又は点滅制御)を行なう。なお、チップセット3は、媒体検出部41からの媒体検出信号の入力が停止した場合には、表示部7に対する点灯又は点滅制御を停止する。
【0039】
図2に例示するように、チップセット3は、GPI(General Purpose Input;汎用入力部)31及びGPO(General Purpose Output;汎用出力部)32を備える。
GPI31は、チップセット3の制御対象の各装置から信号が入力されるものであり、第1実施形態においては媒体検出部41からの媒体検出信号が入力される。
GPO32は、GPI31に媒体検出信号が入力されている間、電源供給制御部5から表示部7に供給される電源電圧(情報処理装置1の電源がオンの場合にはVcc、オフの場合にはVcc_スタンバイ)により、表示部7に対する点灯又は点滅制御を行なう。
【0040】
例えば、GPI31は、媒体検出部41から媒体検出信号が入力されると、図示しないレジスタをオンにセットする一方、媒体検出信号の入力が停止すると、レジスタをオフにセットし、GPO32は、このレジスタを参照することで、表示部7に対する点灯又は点滅制御を行なうようにしても良い。
なお、チップセット3は、電源部6のVcc_Dual電源が接続されているため、チップセット3としての動作は、情報処理装置1の電源がオフの場合にも、Vcc_Dual電源からの電源電圧Vcc_スタンバイの供給を受けて継続することができる。
【0041】
上述の如く構成された表示部7及びチップセット3によれば、光ディスク装置4に光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1の電源がオフになった場合も、光ディスク装置4に光ディスクが挿入されており媒体検出部41から媒体検出信号が出力されている間は、電源電圧Vcc_スタンバイの供給を受けて、表示部7の点灯又は点滅が維持される。従って、使用者は、情報処理装置1の電源がオフになった場合でも、表示部7の点灯又は点滅状態を確認することで、光ディスク装置4内の光ディスクの有無の確認を容易に行なうことができる。
【0042】
次に、上述の如く構成された情報処理装置1における、媒体検出信号、トレイオープン信号、及び光ディスク装置4Aに供給される電源電圧Vcc_スタンバイの関係について説明する。
図5は、第1実施形態に係る光ディスク装置4Aに光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1の電源がオンからオフに切り替わった場合の、光ディスク装置4A及び表示部7に供給される電源電圧Vcc_スタンバイの状態例を説明する図である。
【0043】
ここで、図5(a)は、電源電圧Vcc_スタンバイが供給されている光ディスク装置4Aに対して、使用者がイジェクトボタン44を押して媒体トレイ43を開いたものの、光ディスクを排出せずに、イジェクトボタン44を押して媒体トレイ43を閉じた場合を示すものである。また、図5(b)は、電源電圧Vcc_スタンバイが供給されている光ディスク装置4Aに対して、使用者がイジェクトボタン44を押して媒体トレイ43を開き、光ディスクを排出した後に、イジェクトボタン44を押して媒体トレイ43を閉じた場合を示すものである。
【0044】
はじめに図5(a)に示す場合について説明する。
タイミングt0は、光ディスク装置4Aに光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1の電源がオンからオフに切り替わった状態である。
タイミングt0では、光ディスクが媒体トレイ43に挿入され、且つ媒体トレイ43は閉じているため、トレイオープン信号は“L”(例えば0V)、媒体検出信号は“H”(例えば1V)となる。従って、“H”である媒体検出信号によりスイッチ53がオンとなり、電源供給制御部5Aによって、光ディスク装置4Aに電源電圧Vcc_スタンバイが供給される。また、媒体検出信号が“H”であるため、表示部7が点灯又は点滅する。
【0045】
タイミングt1において、使用者によりイジェクトボタン44が押されると、媒体トレイ43が開くため、トレイオープン信号は“H”(例えば1V)となる。一方、媒体トレイ43が開くことで媒体検出部41により光ディスクが検出されなくなるため、媒体検出信号は“L”(例えば0V)となる。従って、“H”であるトレイオープン信号によりスイッチ53は引き続きオンとなり、電源供給制御部5Aによって、光ディスク装置4Aに電源電圧Vcc_スタンバイが供給される。また、媒体検出信号が“L”であるため、表示部7が消灯する。
【0046】
使用者により開いている媒体トレイ43から光ディスクが排出されずに、イジェクトボタン44が押され、タイミングt2において、媒体トレイ43が閉じると、媒体検出部41では光ディスクが再度検出され、媒体検出信号は“H”となる。一方、媒体トレイ43が閉じることでトレイオープン検出部52によりトレイオープン信号の出力が停止されるが、遅延部54aにより遅延時間(ここではΔt)だけトレイオープン信号の“H”から“L”への切り替わりが遅延される。従って、タイミングt2では、“H”である遅延されたトレイオープン信号と媒体検出信号とによりスイッチ53は引き続きオンとなり、電源供給制御部5Aによって、光ディスク装置4Aに電源電圧Vcc_スタンバイが供給される。また、タイミングt2では、媒体検出信号が“H”であるため、表示部7が点灯又は点滅する。
【0047】
タイミングt3(=t2+Δt)では、遅延部54aにより遅延されたトレイオープン信号が“L”になる一方、光ディスクが媒体トレイ43に挿入されているため媒体検出信号は“H”である。従って、“H”である媒体検出信号によりスイッチ53は引き続きオンとなり、電源供給制御部5Aによって、光ディスク装置4Aに電源電圧Vcc_スタンバイが供給される。また、タイミングt3では、“H”である媒体検出信号により、表示部7が引き続き点灯又は点滅する。
【0048】
次いで図5(b)に示す場合について説明する。なお、タイミングt1までは図5(a)に示す場合と同様であるため、タイミングt2′以降について説明する。
使用者により開いている媒体トレイ43から光ディスクが排出され、イジェクトボタン44が押され、タイミングt2′において、媒体トレイ43が閉じると、媒体検出部41では光ディスクが検出されず、媒体検出信号は“L”が維持される。一方、タイミングt2′で媒体トレイ43が閉じることでトレイオープン検出部52によりトレイオープン信号の出力が停止されるが、遅延部54aにより遅延時間Δtだけトレイオープン信号の“H”から“L”への切り替わりが遅延される。従って、タイミングt2′では、“H”である遅延されたトレイオープン信号によりスイッチ53は引き続きオンとなり、電源供給制御部5Aによって、光ディスク装置4Aに電源電圧Vcc_スタンバイが供給される。また、タイミングt2′では、媒体検出信号が“L”であるため、表示部7が引き続き消灯する。
【0049】
なお、光ディスク装置4Aは、タイミングt2′以後遅延時間Δtの間、電源電圧Vcc_スタンバイの供給を受けて、内部での媒体トレイ43の収納動作を完了させる。
タイミングt3′(=t2′+Δt)では、遅延部54aにより遅延されたトレイオープン信号が“L”になる。従って、ともに“L”であるトレイオープン信号及び媒体検出信号によりスイッチ53はオフとなり、電源供給制御部5Aによって、光ディスク装置4Aに供給される電源電圧Vcc_スタンバイがオフに切り替えられる。また、タイミングt3′では、媒体検出信号が“L”であるため、表示部7が引き続き消灯する。
【0050】
〔1−2〕第1実施形態の動作
次に、上述の如く構成された第1実施形態に係る情報処理装置1における、光ディスク装置4A及び表示部7に対する電源制御の一例を説明する。
図6は、第1実施形態に係る情報処理装置1における、光ディスク装置4A及び表示部7に対する電源制御の一例を説明するフローチャートである。
【0051】
はじめに、使用者等により、情報処理装置1の電源がオンにされ、OSが起動される(ステップS1)。
次いで、媒体検出部41により、光ディスクが光ディスク装置4A内に存在するか否かが判断される(ステップS2)。
光ディスクが光ディスク装置4A内に存在しない場合(ステップS2のNoルート)、CPU2により、OSのシャットダウン操作が行なわれたか否かが判断される(ステップS3)。OSのシャットダウン操作が行なわれた場合には(ステップS3のYesルート)、CPU2により、OSがシャットダウンされ、情報処理装置1の電源がオフにされて(ステップS4)、処理が終了する。一方、OSのシャットダウン操作が行なわれていない場合には(ステップS3のNoルート)、ステップS2の処理に移行する。
【0052】
ステップS2において、光ディスクが光ディスク装置4A内に存在する場合には(ステップS2のYesルート)、媒体検出信号を入力されたチップセット3により、表示部7としてのLEDを点灯(点滅)するためのレジスタがオンにセットされ、表示部7が点灯(点滅)される(ステップS5)。
次に、光ディスク装置4Aにより、光ディスクが排出されたか否かが判断される(ステップS6)。光ディスクが排出された場合には(ステップS6のYesルート)、媒体検出信号がオフになり、チップセット3によってレジスタがオフにセットされ、表示部7が消灯されて(ステップS7)、ステップS2の処理に移行する。
【0053】
光ディスクが排出されていない場合(ステップS6のNoルート)、CPU2により、OSのシャットダウン操作が行なわれたか否かが判断される(ステップS3′)。OSのシャットダウン操作が行なわれていない場合には(ステップS3′のNoルート)、ステップS6の処理に移行する。一方、OSのシャットダウン操作が行なわれた場合には(ステップS3′のYesルート)、CPU2により、OSがシャットダウンされ、情報処理装置1の電源がオフにされるとともに、レジスタがオンにセットされているため、制御部3により表示部7の点灯(点滅)が継続される(ステップS8)。また、媒体検出信号が出力されているため、電源供給制御部5Aにより、光ディスク装置4AにVcc_Dual電源から電源電圧Vcc_スタンバイが供給される。
【0054】
そして、トレイオープン検出部42によって媒体トレイ43が開かれることが検出されるまで、媒体検出信号により、光ディスク装置4Aに電源電圧Vcc_スタンバイの供給が維持される(ステップS9及びステップS9のNoルート)。
媒体トレイ43が開いたことが検出されると(ステップS9のYesルート)、トレイオープン検出部42によって媒体トレイ43の収納操作が行なわれたことが検出されるまで、トレイオープン信号により、光ディスク装置4Aに電源電圧Vcc_スタンバイの供給が維持される(ステップS10及びステップS10のNoルート)。
【0055】
媒体トレイ43の収納操作が行なわれたことが検出されると(ステップS10のYesルート)、遅延部54aにより遅延されたトレイオープン信号がスイッチ部51に入力され、媒体トレイ43の収納操作が完了するまで、光ディスク装置4Aに電源電圧Vcc_スタンバイの供給が維持される(ステップS11)。
次に、媒体検出部41により光ディスクが光ディスク装置4Aから排出されたか否かが検出され(ステップS12)、光ディスクが光ディスク装置4Aから排出されていない場合(ステップS12)、つまり光ディスク装置4A内で光ディスクが検出された場合には、ステップS9の処理に移行する。
【0056】
一方、光ディスクが光ディスク装置4Aから排出された場合(ステップS12のYesルート)、スイッチ部51には媒体検出信号及びトレイオープン信号が入力されないため、電源供給制御部5Aにより、光ディスク装置4AへのVcc_Dual電源からの電源電圧Vcc_スタンバイの供給が停止される(ステップS13)。
また、チップセット3には、媒体検出信号が入力されなくなるため、チップセット3により、レジスタがオフにセットされ、表示部7が消灯されて(ステップS14)、処理が終了する。
【0057】
上述のように、第1実施形態に係る情報処理装置1によれば、電源供給制御部5Aにより、光ディスク装置4Aに光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1がシャットダウン状態の場合に、電源部6からの電源電圧Vcc_スタンバイが光ディスク装置4Aに供給される。
従って、使用者は、情報処理装置1がシャットダウン状態であっても、光ディスク装置4Aに光ディスクが挿入されている場合には、イジェクトボタン44を押すことで媒体トレイ43を開閉することができ、光ディスク装置4A内の光ディスクの有無の確認を、上述した従来の(i)又は(ii)の手法よりも容易に行なうことができる。また、情報処理装置1がシャットダウン状態であっても、使用者は、光ディスク装置4Aに光ディスクが挿入されている場合には、媒体トレイ43を開いて光ディスクを取り出すことができるため、従来の(i)又は(ii)の手法に比して、光ディスクを取り出すための時間や手間を低減することができる。
【0058】
また、電源供給制御部5Aにより、電源電圧Vcc_スタンバイを供給された光ディスク装置4Aから光ディスクが排出された場合に、電源電圧Vcc_スタンバイの光ディスク装置4Aへの供給が停止される。従って、光ディスク装置4Aから光ディスクが排出された場合には、光ディスク装置4Aへの電源電圧Vcc_スタンバイの供給が停止するため、情報処理装置1がシャットダウン状態の場合の消費電力を抑えることができる。
【0059】
さらに、電源供給制御部5により、Vcc電源又はVcc_Dual電源としての電源部6からの電源電圧Vcc又はVcc_スタンバイが光ディスク装置4に供給される。従って、光ディスク装置4は、情報処理装置1がシャットダウン状態の場合も、情報処理装置1が動作状態の場合と同一の電源部6から電源電圧を供給されるため、他の電源を備えずに済み、製造コストを抑えることができるとともに、情報処理装置1の装置規模の増大を抑えることができる。
【0060】
また、光ディスク装置4Aに光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1がシャットダウン状態の場合も、媒体検出部41から媒体検出信号が出力されている間は、電源電圧Vcc_スタンバイの供給を受けて、表示部7が点灯又は点滅する。従って、使用者は、情報処理装置1がシャットダウン状態の場合でも、表示部7の点灯又は点滅状態を確認することで、光ディスク装置4A内の媒体の有無の確認を、上述した従来の(i)又は(ii)の手法よりも容易に行なうことができる。
【0061】
さらに、情報処理装置1がシャットダウン状態の場合も、媒体検出信号、トレイオープン信号、及び、遅延部54aにおいて遅延されたトレイオープン信号、のうちの少なくとも一つが入力されている間、電源電圧Vcc_スタンバイが光ディスク装置4Aに供給される。従って、媒体検出信号及びトレイオープン信号については、光ディスク装置4Aにおける既存の検出手段を用いることで実現でき、製造コストを抑えることができる。
【0062】
また、遅延部54aにより、電源電圧Vcc_スタンバイの供給が停止するまでの時間が調整されるため、光ディスクが排出され、媒体トレイ43が閉じられた後の光ディスク装置4A内部の媒体トレイ43の収納動作を確実に実行することができる。
さらに、上述した情報処理装置1は、電源供給制御部5及び表示部7を用意するだけで、光ディスク装置4及びチップセット3等は既存のものを用いることができるため、製造コストを抑えることができる。
【0063】
〔1−3〕第1実施形態の変形例
上述した第1実施形態に係る情報処理装置1では、光ディスク装置4が、媒体トレイ43を備える光ディスク装置4Aである場合について説明したが、これに限定されるものではない。
第1実施形態の変形例に係る情報処理装置1は、図7及び図8に示すスロットイン方式を採用する光ディスク装置4Bを備えるものである。
【0064】
図7は、第1実施形態の変形例に係る情報処理装置1の詳細な構成を示すブロック図であり、図8は、光ディスク装置4Bにおける、光ディスクの挿入及び排出に関わる構成を示す図である。なお、図7及び図8に示す情報処理装置1において既述の符号と同一の符号は、図2及び図4に示す第1実施形態に係る情報処理装置1と同一の部分若しくは略同一の部分を示しているため、重複した説明は省略する。
【0065】
図8に例示するように、第1実施形態の変形例に係る光ディスク装置4Bは、図4に示す媒体トレイ43及び強制イジェクトホール45に代えて、スロット46を備える。
すなわち、図7に例示するように、光ディスク装置4Bは、媒体トレイ43を備えないため、図2に示すトレイオープン検出部42も備えていない。
一方、第1実施形態の変形例に係る電源供給制御部5Bは、遅延部54aに代えて、媒体検出信号の入力を遅延させる遅延部54bを備える。また、OR回路52bの入力側には、媒体検出信号を伝送するラインと、遅延部54bにより遅延された媒体検出信号を伝送するラインとが接続される。
【0066】
すなわち、電源供給制御部5Bは、情報処理装置1の電源がオフの場合に、媒体検出信号、及び、遅延部54bにおいて遅延された媒体検出信号、のうちの少なくとも一つが入力されている間、電源電圧Vcc_スタンバイを光ディスク装置4B及び表示部7に供給する。
より具体的には、電源供給制御部5Bは、媒体検出信号、及び、遅延部54bにおいて遅延された媒体検出信号、のうちの少なくとも一つが入力されている状態で、情報処理装置1の電源がオンからオフに切り替わった場合に、これらの少なくとも一つの信号が入力されている間は、電源電圧Vcc_スタンバイを光ディスク装置4B及び表示部7に供給するものである。
【0067】
換言すれば、媒体検出部41、スイッチ部51、遅延部54b、及びOR回路55により、上述した自己保持回路としての機能が実現される。
上述の如く構成された光ディスク装置4B及び電源供給制御部5Bによっても、光ディスク装置4Bに光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1がシャットダウン状態の場合も、光ディスク装置4Bに光ディスクが挿入されている間は、電源電圧Vcc_スタンバイが光ディスク装置4Bに供給される。従って、使用者は、情報処理装置1がシャットダウン状態の場合でも、イジェクトボタン44を押すことで、スロット46から光ディスクを排出することができ、光ディスク装置4B内の光ディスクの有無の確認を容易に行なうことができる。
【0068】
次に、上述の如く構成された情報処理装置1における、媒体検出信号、及び光ディスク装置4Bに供給される電源電圧Vcc_スタンバイの関係について説明する。
図9は、第1実施形態の変形例に係る光ディスク装置4Bに光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1の電源がオンからオフに切り替わった場合の、光ディスク装置4B及び表示部7に供給される電源電圧Vcc_スタンバイの状態例を説明する図である。
【0069】
ここで、図9は、電源電圧Vcc_スタンバイが供給されている光ディスク装置4Bに対して、使用者がイジェクトボタン44を押して光ディスクをスロット46から排出した場合を示すものである。
タイミングt4は、光ディスク装置4Bに光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1の電源がオンからオフに切り替わった状態である。
【0070】
タイミングt4では、光ディスクがスロット46に挿入されているため、媒体検出信号は“H”となる。従って、“H”である媒体検出信号によりスイッチ53がオンとなり、電源供給制御部5Bによって、光ディスク装置4Bに電源電圧Vcc_スタンバイが供給される。また、媒体検出信号が“H”であるため、表示部7が点灯又は点滅する。
使用者によりイジェクトボタン44が押され、光ディスクがスロット46から排出され、タイミングt5において、媒体検出部41により光ディスクが検出されなくなると、媒体検出部41により媒体検出信号の出力が停止されるが、遅延部54bにより遅延時間Δtだけ媒体検出信号の“H”から“L”への切り替わりが遅延される。従って、タイミングt5では、“H”である遅延された媒体検出信号によりスイッチ53は引き続きオンとなり、電源供給制御部5Bによって、光ディスク装置4Bに電源電圧Vcc_スタンバイが供給される。また、タイミングt5では、遅延された媒体検出信号が“H”であるため、表示部7が引き続き点灯又は点滅する。
【0071】
なお、光ディスク装置4Bは、タイミングt5以後遅延時間Δtの間、電源電圧Vcc_スタンバイの供給を受けて、光ディスク排出後のスロット46の内部動作を完了させる。
タイミングt6(=t5+Δt)では、遅延部54bにより遅延された媒体検出信号が“L”になる。従って、“L”である媒体検出信号によりスイッチ53はオフとなり、電源供給制御部5Bによって、光ディスク装置4Bに供給される電源電圧Vcc_スタンバイがオフに切り替えられる。また、タイミングt6では、媒体検出信号が“L”であるため、表示部7が消灯する。
【0072】
次に、上述の如く構成された第1実施形態の変形例に係る情報処理装置1における、光ディスク装置4B及び表示部7に対する電源制御を説明する。
図10は、第1実施形態の変形例に係る情報処理装置1における、光ディスク装置4B及び表示部7に対する電源制御を説明するフローチャートである。
以下、上述した図6に示す符号と同一の符号が付された処理は、第1実施形態における処理と同一又は略同一の処理を示すため、その詳細な説明を省略する。
【0073】
図10のステップS8において、光ディスクが挿入された状態で、情報処理装置1の電源がオフになった場合に、図6を用いて既述の如く、電源供給制御部5Bにより、光ディスク装置4にVcc_Dual電源から電源電圧Vcc_スタンバイが供給される。
そして、媒体検出部41によって光ディスクが光ディスク装置4Bから排出されたことが検出されるまで、媒体検出信号により、光ディスク装置4Bに電源電圧Vcc_スタンバイの供給が維持される(ステップS8及びステップS12のNoルート)。
【0074】
光ディスクが光ディスク装置4Bから排出された場合(ステップS12のYesルート)、遅延部54bにより遅延された媒体検出信号がスイッチ部51に入力され、光ディスク排出に伴うスロット46内の処理が完了するまで、光ディスク装置4Bに電源電圧Vcc_スタンバイの供給が維持される(ステップS11′)。
スイッチ部51に媒体検出信号が入力されなくなると、電源供給制御部5により、光ディスク装置4BへのVcc_Dual電源からの電源電圧Vcc_スタンバイの供給が停止される(ステップS13)。
【0075】
また、チップセット3には、媒体検出信号が入力されなくなるため、チップセット3により、レジスタがオフにセットされ、表示部7が消灯されて(ステップS14)、処理が終了する。
上述のように、第1実施形態の変形例に係る情報処理装置1によっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0076】
また、使用者は、情報処理装置1がシャットダウン状態であっても、光ディスク装置4Bに光ディスクが挿入されている場合には、イジェクトボタン44を押すことで光ディスクをスロット46から排出することができる。従って、光ディスク装置4B内の光ディスクの有無の確認を、上述した従来の(i)又は(ii)の手法よりも容易に行なうことができるとともに、光ディスクを取り出すための時間や手間を低減することができる。
【0077】
また、情報処理装置1がシャットダウン状態の場合も、媒体検出信号、及び、遅延部54bにおいて遅延された媒体検出信号、のうちの少なくとも一つが入力されている間、電源電圧Vcc_スタンバイが光ディスク装置4Bに供給される。従って、媒体検出信号については、光ディスク装置4Bにおける既存の検出手段を用いることで実現でき、製造コストを抑えることができる。
【0078】
さらに、遅延部54bにより、電源電圧Vcc_スタンバイの供給が停止するまでの時間が調整されるため、光ディスクがスロット46から排出された後の光ディスク装置4内部のスロット46の動作を確実に実行することができる。
〔2〕第2実施形態
〔2−1〕第2実施形態の構成及び動作
上述した第1実施形態及び第1実施形態の変形例に係る情報処理装置1では、情報処理装置1が電源供給制御部5及び表示部7を備える一方、光ディスク装置4は既存の光ディスク装置であっても良い場合について説明したが、これに限定されるものではない。
【0079】
第2実施形態に係る情報処理装置1は、図11及び図4に示す光ディスク装置4Cを備えるものである。
図11は、第2実施形態に係る情報処理装置1の詳細な構成例を示すブロック図である。なお、図11に示す情報処理装置1において既述の符号と同一の符号は、図2及び図4に示す第1実施形態に係る情報処理装置1と同一の部分若しくは略同一の部分を示しているため、重複した説明は省略する。
【0080】
図11に例示するように、第2実施形態に係る光ディスク装置4Cは、図2に示す光ディスク装置4Aと比して、電源供給制御部5A及び表示部7を内部に備える点が異なる。
すなわち、第2実施形態に係る光ディスク装置4Cは、電源部6から電源電圧Vcc及びVcc_スタンバイを供給される電源ラインと、チップセット3のGPI31及びGPO32に接続されるラインと、チップセット3に接続されて図示しないCPU2による制御が行なわれるためのラインと、を備えて構成される。
【0081】
これにより、第2実施形態に係る情報処理装置1は、光ディスク装置4Cと、光ディスク装置4Cに接続するための上述したラインと、を備える以外は、既存の情報処理装置を用いることができる。
なお、上述の如く構成された第2実施形態に係る情報処理装置1における、媒体検出信号、トレイオープン信号、及び光ディスク装置4Cに供給される電源電圧Vcc_スタンバイの関係は、図5を用いて既述のものと同様のため、その説明を省略する。また、情報処理装置1における、光ディスク装置4C及び表示部7に対する電源制御は、図6を用いて既述のものと同様のため、その説明を省略する。
【0082】
上述のように、第2実施形態に係る情報処理装置1によっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、電源供給制御部5A及び表示部7が光ディスク装置4Cに備えられるため、既存の情報処理装置に第2実施形態に係る光ディスク装置4Cを備えるだけ良い。
従って、第1実施形態に係る情報処理装置1を製造するよりも製造/運用コストを抑えることができるとともに、光ディスク装置4Cを既存の様々な情報処理装置に備えることができるため、光ディスク装置4Cの汎用性を高めることができる。
【0083】
〔2−2〕第2実施形態の変形例
上述した第2実施形態に係る情報処理装置1についても、図12に示すように、図7及び図8と同様のスロットイン方式を採用する光ディスク装置4Dを備えても良い。
第2実施形態の変形例に係る情報処理装置1は、図12及び図8に示す光ディスク装置4Dを備えるものである。
【0084】
図12は、第2実施形態の変形例に係る情報処理装置1の詳細な構成を示すブロック図である。なお、図12に示す情報処理装置1において既述の符号と同一の符号は、図7及び図8に示す第1実施形態の変形例に係る情報処理装置1と同一の部分若しくは略同一の部分を示しているため、重複した説明は省略する。
図12に例示するように、第2実施形態の変形例に係る光ディスク装置4Dは、図7に示す光ディスク装置4Bと比して、電源供給制御部5B及び表示部7を内部に備える点が異なる。
【0085】
すなわち、第2実施形態の変形例に係る光ディスク装置4Dは、第2実施形態に係る光ディスク装置4Cと同様に、電源部6から電源電圧Vcc及びVcc_スタンバイを供給される電源ラインと、チップセット3のGPI31及びGPO32に接続されるラインと、チップセット3に接続されて図示しないCPU2による制御が行なわれるためのラインと、を備えて構成される。
【0086】
これにより、第2実施形態の変形例に係る情報処理装置1は、光ディスク装置4Dと、光ディスク装置4Dに接続するための上述したラインと、を備える以外は、既存の情報処理装置を用いることができる。
なお、上述の如く構成された第2実施形態の変形例に係る情報処理装置1における、媒体検出信号、及び光ディスク装置4Dに供給される電源電圧Vcc_スタンバイの関係は、図9を用いて既述のものと同様のため、その説明を省略する。また、情報処理装置1における、光ディスク装置4D及び表示部7に対する電源制御は、図10を用いて既述のものと同様のため、その説明を省略する。
【0087】
上述のように、第2実施形態の変形例に係る情報処理装置1によっても、上述した第1実施形態の変形例と同様の効果を奏することができる。また、電源供給制御部5B及び表示部7が光ディスク装置4Dに備えられるため、既存の情報処理装置に第2実施形態の変形例に係る光ディスク装置4Dを備えるだけ良い。
従って、第1実施形態の変形例に係る情報処理装置1を製造するよりも製造/運用コストを抑えることができるとともに、光ディスク装置4Dを既存の様々な情報処理装置に備えることができるため、光ディスク装置4Dの汎用性を高めることができる。
【0088】
〔3〕その他
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、かかる特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形、変更して実施することができる。
例えば、第1及び第2実施形態、並びに各変形例に係る表示部7は、制御部としてのチップセット3による媒体検出信号に応じた制御によって、点灯/点滅、又は消灯が行なわれるものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、表示部7に係る制御部としての機能を光ディスク装置4が備え、媒体検出部41からの媒体検出信号の“H”及び“L”に応じて、表示部7の点灯/点滅制御を行なっても良い。なお、この場合も、表示部7は、図3、図4、及び図8に示すように、情報処理装置1又は光ディスク装置4の任意の箇所に備えられて良い。
【0089】
これにより、光ディスク装置4とチップセット3とを接続するラインを減少させることができるため、情報処理装置1の製造コストを低減させることができる。特に第2実施形態及び第2実施形態の変形例に係る情報処理装置1においては、光ディスク装置4C及び4Dは、電源部6から電源電圧Vcc及びVcc_スタンバイを供給される電源ラインと、チップセット3に接続されて図示しないCPU2による制御が行なわれるためのラインと、を備えるだけで済むため、情報処理装置1の製造コストを低減させることができる。
【0090】
また、第1及び第2実施形態、並びに各変形例に係る遅延部54は、電源供給制御部5ではなく、光ディスク装置4に備えられても良い。
つまり、電源供給制御部5A(OR回路52a)には、光ディスク装置4A又は4Cから、媒体検出信号と、トレイオープン信号及び遅延部54aにより遅延されたトレイオープン信号のORの結果と、が入力されるようにしても良い。また、電源供給制御部5B(OR回路52b)には、光ディスク装置4B又は4Dから、媒体検出信号及び遅延部54bにより遅延された媒体検出信号のORの結果、が入力されるようにしても良い。
【0091】
これにより、媒体検出部41(及びトレイオープン検出部42)と電源供給制御部5とを接続するラインを削減することができ、製造コストを低減させることができる。
〔4〕付記
そして、本発明は、以下に示すように要約することができる。
(付記1)
外部から挿入された媒体に対して所定の処理を行なう媒体処理装置と、
情報処理装置が動作状態の場合に、前記媒体処理装置に第1電源電圧を供給する一方、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置に第2電源電圧を供給可能な電源部と、
前記媒体処理装置に前記媒体が挿入された状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給する一方、前記第2電源電圧を供給された前記媒体処理装置から前記媒体が排出された場合に、前記第2電源電圧の前記媒体処理装置への供給を停止する電源供給制御部と、を備えることを特徴とする、情報処理装置。
【0092】
(付記2)
前記媒体処理装置は、
前記媒体処理装置に媒体が挿入されている状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置に前記媒体が挿入されている間、前記第2電源電圧によって、前記電源供給制御部に媒体検出信号を出力する媒体検出部を備え、
前記電源供給制御部は、
前記媒体検出信号が入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給することを特徴とする、付記1記載の情報処理装置。
【0093】
(付記3)
前記媒体検出部が前記媒体検出信号を出力している状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧の供給を受けて、前記媒体が挿入された状態であることを示す表示を行なう表示部をさらに備えることを特徴とする、付記2記載の情報処理装置。
【0094】
(付記4)
前記媒体検出部から前記媒体検出信号を入力されて、前記表示部に係る制御を行なう制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記媒体検出信号が入力されている状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧の供給を受けて、前記表示部に前記表示を行なわせることを特徴とする、付記3記載の情報処理装置。
【0095】
(付記5)
前記媒体処理装置は、さらに、
開閉することにより、前記媒体を前記媒体処理装置から排出又は前記媒体を前記媒体処理装置に挿入する媒体トレイと、
前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体トレイが開いている間、前記第2電源電圧によって、前記電源供給制御部にトレイオープン信号を出力するトレイオープン検出部と、を備え、
前記電源供給制御部は、前記媒体検出信号及び前記トレイオープン信号のうちの少なくとも一つが入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給することを特徴とする、付記2〜4のいずれか1項記載の情報処理装置。
【0096】
(付記6)
前記トレイオープン信号の入力を遅延させる遅延部をさらに備え、
前記電源供給制御部は、前記媒体検出信号、前記トレイオープン信号、及び、前記遅延部において遅延されたトレイオープン信号、のうちの少なくとも一つが入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給することを特徴とする、付記5記載の情報処理装置。
【0097】
(付記7)
前記媒体検出信号の入力を遅延させる遅延部をさらに備え、
前記電源供給制御部は、前記媒体検出信号、及び、前記遅延部において遅延された媒体検出信号、のうちの少なくとも一つが入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給することを特徴とする、付記2〜4のいずれか1項記載の情報処理装置。
【0098】
(付記8)
前記電源部は、外部の電力源から供給される電源電圧を用いて、前記情報処理装置内に、前記第1電源電圧又は前記第2電源電圧を供給することを特徴とする、付記1〜7のいずれか1項記載の情報処理装置。
(付記9)
前記電源部は、前記情報処理装置上で実行されるOS(Operating System)又はファームウェアのシャットダウンが行なわれた場合に、前記情報処理装置がシャットダウン状態であるとして、前記情報処理装置内に前記第2電源電圧を供給することを特徴とする、付記1〜8のいずれか1項記載の情報処理装置。
【0099】
(付記10)
情報処理装置が動作状態の場合に、媒体処理装置に第1電源電圧を供給する一方、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置に第2電源電圧を供給可能な電源部を有する前記情報処理装置に備えられ、外部から挿入された媒体に対して所定の処理を行なう前記媒体処理装置であって、
前記媒体処理装置に前記媒体が挿入された状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置内に供給する一方、前記第2電源電圧を供給された前記媒体処理装置から前記媒体が排出された場合に、前記第2電源電圧の前記媒体処理装置内への供給を停止する電源供給制御部を備えることを特徴とする、媒体処理装置。
【0100】
(付記11)
前記媒体処理装置に媒体が挿入されている状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置に前記媒体が挿入されている間、前記第2電源電圧によって、前記電源供給制御部に媒体検出信号を出力する媒体検出部をさらに備え、
前記電源供給制御部は、
前記媒体検出信号が入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置内に供給することを特徴とする、付記10記載の媒体処理装置。
【0101】
(付記12)
前記媒体検出部が前記媒体検出信号を出力している状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧の供給を受けて、前記媒体が挿入された状態であることを示す表示を行なう表示部をさらに備えることを特徴とする、付記11記載の媒体処理装置。
【0102】
(付記13)
前記媒体検出部から前記媒体検出信号を入力されて、前記表示部に係る制御を行なう制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記媒体検出信号が入力されている状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧の供給を受けて、前記表示部に前記表示を行なわせることを特徴とする、付記12記載の媒体処理装置。
【0103】
(付記14)
開閉することにより、前記媒体を前記媒体処理装置から排出又は前記媒体を前記媒体処理装置に挿入する媒体トレイと、
前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体トレイが開いている間、前記第2電源電圧によって、前記電源供給制御部にトレイオープン信号を出力するトレイオープン検出部と、をさらに備え、
前記電源供給制御部は、前記媒体検出信号及び前記トレイオープン信号のうちの少なくとも一つが入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置内に供給することを特徴とする、付記11〜13のいずれか1項記載の媒体処理装置。
【0104】
(付記15)
前記トレイオープン信号の入力を遅延させる遅延部をさらに備え、
前記電源供給制御部は、前記媒体検出信号、前記トレイオープン信号、及び、前記遅延部において遅延されたトレイオープン信号、のうちの少なくとも一つが入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給することを特徴とする、付記14記載の媒体処理装置。
【0105】
(付記16)
前記媒体検出信号の入力を遅延させる遅延部をさらに備え、
前記電源供給制御部は、前記媒体検出信号、及び、前記遅延部において遅延された媒体検出信号、のうちの少なくとも一つが入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給することを特徴とする、付記11〜13のいずれか1項記載の媒体処理装置。
【0106】
(付記17)
前記電源部は、外部の電力源から供給される電源電圧を用いて、前記媒体処理装置内に、前記第1電源電圧又は前記第2電源電圧を供給することを特徴とする、付記10〜16のいずれか1項記載の媒体処理装置。
(付記18)
前記電源部は、前記情報処理装置上で実行されるOS(Operating System)が又はファームウェアのシャットダウンが行なわれた場合に、前記情報処理装置がシャットダウン状態であるとして、前記媒体処理装置内に前記第2電源電圧を供給することを特徴とする、付記10〜17のいずれか1項記載の媒体処理装置。
【符号の説明】
【0107】
1 情報処理装置
2 CPU
3 チップセット(IOコントローラ,制御部)
31 GPI
32 GPO
4,4A〜4D,400 光ディスク装置(媒体処理装置)
41 媒体検出部
42 トレイオープン検出部
43,430 媒体トレイ
44,440 イジェクトボタン
45,450 強制イジェクトホール
46 スロット
5,5A,5B 電源供給制御部
51 スイッチ部
52a,52b,55 OR回路
53 スイッチ
54,54a,54b 遅延部
6 電源部
7 表示部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から挿入された媒体に対して所定の処理を行なう媒体処理装置と、
情報処理装置が動作状態の場合に、前記媒体処理装置に第1電源電圧を供給する一方、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置に第2電源電圧を供給可能な電源部と、
前記媒体処理装置に前記媒体が挿入された状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給する一方、前記第2電源電圧を供給された前記媒体処理装置から前記媒体が排出された場合に、前記第2電源電圧の前記媒体処理装置への供給を停止する電源供給制御部と、を備えることを特徴とする、情報処理装置。
【請求項2】
前記媒体処理装置は、
前記媒体処理装置に媒体が挿入されている状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置に前記媒体が挿入されている間、前記第2電源電圧によって、前記電源供給制御部に媒体検出信号を出力する媒体検出部を備え、
前記電源供給制御部は、
前記媒体検出信号が入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給することを特徴とする、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記媒体検出部が前記媒体検出信号を出力している状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧の供給を受けて、前記媒体が挿入された状態であることを示す表示を行なう表示部をさらに備えることを特徴とする、請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記媒体処理装置は、さらに、
開閉することにより、前記媒体を前記媒体処理装置から排出又は前記媒体を前記媒体処理装置に挿入する媒体トレイと、
前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体トレイが開いている間、前記第2電源電圧によって、前記電源供給制御部にトレイオープン信号を出力するトレイオープン検出部と、を備え、
前記電源供給制御部は、前記媒体検出信号及び前記トレイオープン信号のうちの少なくとも一つが入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給することを特徴とする、請求項2又は請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記媒体検出信号の入力を遅延させる遅延部をさらに備え、
前記電源供給制御部は、前記媒体検出信号、及び、前記遅延部において遅延された媒体検出信号、のうちの少なくとも一つが入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給することを特徴とする、請求項2又は請求項3記載の情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置が動作状態の場合に、媒体処理装置に第1電源電圧を供給する一方、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置に第2電源電圧を供給可能な電源部を有する前記情報処理装置に備えられ、外部から挿入された媒体に対して所定の処理を行なう前記媒体処理装置であって、
前記媒体処理装置に前記媒体が挿入された状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置内に供給する一方、前記第2電源電圧を供給された前記媒体処理装置から前記媒体が排出された場合に、前記第2電源電圧の前記媒体処理装置内への供給を停止する電源供給制御部を備えることを特徴とする、媒体処理装置。
【請求項1】
外部から挿入された媒体に対して所定の処理を行なう媒体処理装置と、
情報処理装置が動作状態の場合に、前記媒体処理装置に第1電源電圧を供給する一方、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置に第2電源電圧を供給可能な電源部と、
前記媒体処理装置に前記媒体が挿入された状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給する一方、前記第2電源電圧を供給された前記媒体処理装置から前記媒体が排出された場合に、前記第2電源電圧の前記媒体処理装置への供給を停止する電源供給制御部と、を備えることを特徴とする、情報処理装置。
【請求項2】
前記媒体処理装置は、
前記媒体処理装置に媒体が挿入されている状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置に前記媒体が挿入されている間、前記第2電源電圧によって、前記電源供給制御部に媒体検出信号を出力する媒体検出部を備え、
前記電源供給制御部は、
前記媒体検出信号が入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給することを特徴とする、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記媒体検出部が前記媒体検出信号を出力している状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧の供給を受けて、前記媒体が挿入された状態であることを示す表示を行なう表示部をさらに備えることを特徴とする、請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記媒体処理装置は、さらに、
開閉することにより、前記媒体を前記媒体処理装置から排出又は前記媒体を前記媒体処理装置に挿入する媒体トレイと、
前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体トレイが開いている間、前記第2電源電圧によって、前記電源供給制御部にトレイオープン信号を出力するトレイオープン検出部と、を備え、
前記電源供給制御部は、前記媒体検出信号及び前記トレイオープン信号のうちの少なくとも一つが入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給することを特徴とする、請求項2又は請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記媒体検出信号の入力を遅延させる遅延部をさらに備え、
前記電源供給制御部は、前記媒体検出信号、及び、前記遅延部において遅延された媒体検出信号、のうちの少なくとも一つが入力されている間、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置に供給することを特徴とする、請求項2又は請求項3記載の情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置が動作状態の場合に、媒体処理装置に第1電源電圧を供給する一方、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記媒体処理装置に第2電源電圧を供給可能な電源部を有する前記情報処理装置に備えられ、外部から挿入された媒体に対して所定の処理を行なう前記媒体処理装置であって、
前記媒体処理装置に前記媒体が挿入された状態で、前記情報処理装置がシャットダウン状態の場合に、前記電源部からの前記第2電源電圧を前記媒体処理装置内に供給する一方、前記第2電源電圧を供給された前記媒体処理装置から前記媒体が排出された場合に、前記第2電源電圧の前記媒体処理装置内への供給を停止する電源供給制御部を備えることを特徴とする、媒体処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−69117(P2013−69117A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−207248(P2011−207248)
【出願日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.レーザーディスク
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.レーザーディスク
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
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