情報処理装置及び情報処理プログラム
【課題】各処理フェーズの処理履歴の管理を同時に行うことが出来る情報処理管理システムを、ユーザの用途に応じて編集することができる情報処理装置の提供。
【解決手段】作業アイテムの受付から処理結果の出力に至る処理シーケンスに則った複数の処理フェーズのメニューウインドウ、及び各処理フェーズに存在する作業アイテムの表示名を一括表示した作業フローのデータを編集する作業フロー編集手段と、前記構成データに基づき作業フローを表示すると共に、各処理フェーズのメニューウインドウで選択された作業アイテムについての処理指令を受け付け、各処理フェーズに割り当てられた処理プログラムを前記選択された作業アイテムに適用すると共に、当該処理フェーズに割り当てられた処理を終えた作業アイテムの表示名を当該処理フェーズのメニューウインドウから次の処理フェーズのメニューウインドウへ移す作業アイテム管理手段を具備した情報処理装置。
【解決手段】作業アイテムの受付から処理結果の出力に至る処理シーケンスに則った複数の処理フェーズのメニューウインドウ、及び各処理フェーズに存在する作業アイテムの表示名を一括表示した作業フローのデータを編集する作業フロー編集手段と、前記構成データに基づき作業フローを表示すると共に、各処理フェーズのメニューウインドウで選択された作業アイテムについての処理指令を受け付け、各処理フェーズに割り当てられた処理プログラムを前記選択された作業アイテムに適用すると共に、当該処理フェーズに割り当てられた処理を終えた作業アイテムの表示名を当該処理フェーズのメニューウインドウから次の処理フェーズのメニューウインドウへ移す作業アイテム管理手段を具備した情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業アイテムの構成データを取得し、処理し、処理結果を引き渡すための情報処理管理システムに関するものであって、特に、ユーザの望みに応じて当該情報処理管理システムを編集する手法に関する。
【背景技術】
【0002】
所謂OA機器の普及が顕著である今日、従来書面によって処理されていた種々の未処理案件等(以下、作業アイテムと記す。)が情報データとして多数コンピュータに登録され、各情報データに対して種々の業務に応じた処理が複数施され、その結果得られた最終情報が商品として顧客に提供されるという業務形態が目覚ましく普及している。その結果、今日扱われる情報が書面として保存される事が益々減少し、コンピュータによるデータベース化一辺倒となる傾向を強めているところである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この様に、情報が逐一データベース化されると、情報の所在は、コンピュータを検索し、情報が記録されたファイルを探しだし、そのファイルの内容や進捗状況を確認した上で所定の処理を施さなければならない。しかしながら、ファイルの保存先やファイル名は作成者のみが知る場合が多く、また、その進捗状況を知るには当該ファイルの内容をつぶさに検証しなければならないことから、当該作成者が不在の場合には、目的とする作業アイテムの処理がどこまで完了しているか不明である為に、当該作業アイテムの進捗状況を精査するという極めて煩雑な事前作業を、肝心な作業を行う前にこなさなければならないと言う不都合があった。
【0004】
また、業務には納期が付き物であることから、それらの納期管理も必要となり、殊に多くの作業アイテムが登録され、それらの処理が日々個々に進捗していくことともなれば、それらの進捗状況が所定のスケジュールを満足しているものであるか否かの判定を把握することも容易ではない。
【0005】
加えて、その業務に複数の処理フェーズが存在し、それぞれについて異なった処理が行われる場合には、当該業務の進行に従ってそれぞれの作業アイテムについて異なった種類の情報データがファイル化される場合もあり、更には、バックアップファイル等、管理すべき情報データも増加する結果、それらの管理作業もユーザにとって煩雑なものとなる。
【0006】
上記の様にユーザが被る作業の煩雑さを解消する手法として、例えば下記特許文献1に開示されている様なユーザインターフェースを充実させる手法や、例えば下記特許文献2に開示されている様なユーザのスケジュールイベントに関連する作業アイテムに合わせてユーザにリマインダーを通知するスケジュール管理システムが紹介されているが、前記不都合を解消するには至っていない。
【特許文献1】特開平11−312064号公報
【特許文献2】特開2001−350884号公報
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、複数の処理フェーズを経ることが義務づけられた作業アイテムに対し、実際に処理を施しつつ、各処理フェーズにおける処理履歴の管理をも同時に行うことが出来る情報処理管理システムを、ユーザの用途に応じて編集することができる情報処理装置及び情報処理プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する為に成された本発明による情報処理装置は、プログラムされたコンピュータによって作業アイテムの処理を実行する情報処理装置であって、作業アイテムの受付から処理結果の出力に至る一連の処理シーケンスに則った複数の処理フェーズのメニューウインドウ、及び各処理フェーズに存在する作業アイテムの表示名を一括表示した作業フローのデータを編集する作業フロー編集手段と、前記構成データに基づき作業フローを表示すると共に、各処理フェーズのメニューウインドウで選択された作業アイテムについての処理指令を受け付け、各処理フェーズに割り当てられた処理プログラムを前記選択された作業アイテムに適用すると共に、当該処理フェーズに割り当てられた処理を終えた作業アイテムの表示名を当該処理フェーズのメニューウインドウから次の処理フェーズのメニューウインドウへ移す作業アイテム管理手段と、を具備したことを特徴とする。
【0009】
前記作業フロー編集手段に、前記作業フロー一件毎にデータの所属フィールドを特定する為の管理情報をフィールドIDと共に登録したフィールドデータを編集するフィールドデータ作成モジュールと、前記作業フローを用いるユーザの管理情報を前記フィールドID及びユーザIDと共に登録したユーザデータを編集するユーザデータ作成モジュールと、前記作業フローに含まれる各処理フェーズの管理情報を前記フィールドID及びフェーズIDと共に登録したフェーズデータを編集するフェーズデータ作成モジュールと、前記作業フローに含まれる各処理フェーズ間を作業アイテムが移動する際の管理情報を前記フィールドID及びブリッジIDと共に登録したブリッジデータを編集するブリッジデータ作成モジュールと、前記作業フローにおける各ユーザの権限情報を前記フィールドID、フェーズID、又はブリッジID、及び前記ユーザIDと共に登録したユーザ権限データを編集するユーザ権限作成モジュールと、を具備し、前記作業アイテム管理手段に、前記フィールドデータ、ユーザデータ、フェーズデータ、ブリッジデータ、ユーザ権限データ、及びアイテムデータに基づいて前記作業フローを表示するフィールド表示モジュールと、前記作業フローの使用を要求するユーザが使用権限を持つユーザであるか否かを前記ユーザデータ又はユーザ権限データに基づいて判定するユーザ認証モジュールと、前記フェーズデータを参照して前記処理プログラムを特定し、当該選択された作業アイテムについて当該処理プログラムを機能させその返値データを保存する処理プログラム起動モジュールと、処理指令を受け付けると共に、前記アイテムデータを参照して選択された作業アイテムを特定し、当該選択された作業アイテムの表示名を前記フェーズデータ及びブリッジデータに基づく所定の処理フェーズのメニューウインドウに移すアイテムデータ移動モジュールと、処理指令を受け付けると共に、前記ユーザ認証モジュール及び処理プログラム起動モジュールを機能させ、前記作業アイテムの管理情報を前記フィールドID及びアイテムIDと共に登録した前記アイテムデータを編集するアイテムデータ作成編集モジュールと、を具備する情報処理装置としても良い。
【0010】
また、前記編集手段に、各処理フェーズを起点とした拡散及び結合の有無を示すフェーズ分類を登録したフェーズデータを編集するフェーズデータ作成モジュールを具備し、前記作業アイテム管理手段に、各作業アイテムについて各処理フェーズを起点として拡散し再び結合する際の目印となるファミリIDを登録するアイテムデータを編集する前記アイテムデータ作成編集モジュールと、処理司令を受け付けると共に、前記アイテムデータを参照して選択された作業アイテムを特定し、当該選択された作業アイテムのアイテムデータを前記フェーズデータ及びブリッジデータに基づいて複数定まる次の処理フェーズのアイテムデータとしてそれぞれコピーし、それら次の処理フェーズのメニューウインドウに前記選択された作業アイテムの表示名をコピーするアイテム拡散コピーモジュールと、結合フェーズに移動した作業アイテムと当該結合フェーズに存在した作業アイテムのアイテムデータとを照合して当該ファミリIDが共通する作業アイテムを特定すると共に、共通のファミリIDを持つべき全ての作業アイテムが特定できた場合に、前記特定した作業アイテムの一つを残して共通のファミリIDを持つ作業アイテム全てを削除する拡散コピーアイテム結合モジュールと、を具備した情報処理装置としても良い。
【0011】
また、上記課題を解決する情報処理プログラムとして、上記いずれかの情報処理装置として機能させる情報処理プログラムを、前記作業アイテムの処理を実行するコンピュータに用いることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明による情報処理プログラムや情報処理装置によれば、ユーザが必要とする処理シーケンスに応じて、自由にフェーズウインドウのレイアウトがなされた作業フローを作成することができると共に、当該作業フローに基づく情報処理管理が可能となり、いかなる処理系統で情報処理を行おうとする場合であっても、その都度、都合に合わせて作業フローを作成すれば、当該情報処理の進捗情報が、作成した作業フローに反映した形で標示されるので、情報の内容や進捗状況が一目で判断できる。
【0013】
また、当該処理の進捗状況に応じて、目的とする作業アイテムの構成データが、所定のインデックスに基づいて定められた領域に整理された形で更新処理されていくので、各処理フェーズを経る毎に構成データが乱立・分散することもなく、肝心な作業を行う前に、乱立・分散した当該構成データをつぶさに検証し当該作業アイテムについて既に完了した処理フェーズを調べるという極めて煩雑な作業が取り省かれる。而して、特定の担当者でなくとも、即座に適正な処理フェーズの情報処理作業にかかることができ、情報処理作業の促進、並びに作業の効率化に寄与する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムの実施の形態を、図面受付、図面承認、部品製造、組立、及び完成からなる六つの処理フェーズ(図13参照)から成る情報処理を行う例に基づいて図面を示しつつ詳細に説明する。
【0015】
ここで示す情報処理装置は、情報処理プログラムによる情報処理が、キーボードやマウス等の入力装置、並びにディスプレイ装置及びプリンタ等の出力装置を備えたコンピュータを用いて実現されたものであって、作業アイテムの受付から処理結果の出力に至る一連の処理シーケンスに則った複数の処理フェーズのメニューウインドウ2、及び各処理フェーズにある作業アイテムの表示名4を一括表示した作業フロー1を編集する作業フロー編集手段と、当該作業フロー1を表示すると共に、当該作業フロー1における現処理フェーズのメニューウインドウ2において前記作業アイテムが選択され当該作業アイテムのデータに対する処理指令を受け付けることで、当該処理指令に割り当てられた処理プログラムを選択された作業アイテムに適用すると共に、当該作業アイテムの表示名4を前記現処理フェーズのメニューウインドウ2から次処理フェーズのメニューウインドウ2へ移す作業アイテム管理手段とを具備したコンピュータシステムである(図1)。
【0016】
前記編集手段は、前記作業フロー1一件毎にデータの所属フィールドを特定する為の管理情報をフィールドIDと共に登録したフィールドデータを編集するフィールドデータ作成モジュールと、前記作業フロー1を用いるユーザの管理情報を前記フィールドID及びユーザIDと共に登録したユーザデータを編集するユーザデータ作成モジュールと、前記作業フロー1に含まれる各処理フェーズの管理情報を前記フィールドID及びフェーズIDと共に登録したフェーズデータを編集するフェーズデータ作成モジュールと、前記作業フロー1に含まれる各処理フェーズ間を作業アイテムが移動する際の管理情報を前記フィールドID及びブリッジIDと共に登録したブリッジデータを編集するブリッジデータ作成モジュールと、前記作業フロー1における各ユーザの権限情報を前記フィールドID、フェーズID、又はブリッジID、及び前記ユーザIDと共に登録したユーザ権限データを編集するユーザ権限作成モジュールとを具備する。
【0017】
前記フィールドデータ作成モジュールは、所定の入力支援画面をディスプレイ装置に表示し、編集する作業フロー1に割り当てられた編集フィールドを示すフィールドID、及び当該フィールド名の入力を促すと共に、入力されたそれらフィールドデータを図3(A)の如く関連づけ、フィールドテーブルとして記憶装置に記録するユーザインターフェースである。
【0018】
前記ユーザデータ作成モジュールは、所定の入力支援画面をディスプレイ装置に表示し、前記フィールドテーブルにより示される編集フィールドを使用する権限を持つユーザのユーザID、ユーザ名(ログイン名)、及びパスワードの入力を促すと共に、入力されたそれらユーザデータを、図3(B)の如く当該ユーザテーブルが属するフィールドのフィールドIDと共に関連づけ、ユーザテーブルとして記憶装置に記録するユーザインターフェースである。
【0019】
前記フェーズデータ作成モジュールは、所定の入力支援画面をディスプレイ装置に表示し、マウス等のポインティング手段(以下、マウス等と記す)を用いてのクリック操作やドラッグ操作を以て、一覧される各メニューウインドウ2の矩形領域を設定する。そして、各矩形領域について更に所定の入力支援画面をディスプレイ装置に表示し、キーボード等のテキスト入力手段やマウス等を用いてフェーズデータを設定するユーザインターフェースである。
【0020】
その際、当該フェーズデータ作成モジュールは、当該フェーズデータが属するフィールドのフィールドID、設定しようとする処理フェーズのフェーズID、フェーズ名、滞留制限時間(処理制限時間)、フェーズ分類、矩形座標、及び新規作業アイテム作成用の作成ボタン有無、並びに、作成ボタン押下起動アプリケーション、及び起動オプションコマンドライン、並びに、ダブルクリック起動アプリケーション(編集権有り)、及び起動オプションコマンドライン、並びにダブルクリック起動アプリケーション(編集権無し)、及び起動オプションコマンドライン、・・・、ドロップ時起動アプリケーション(編集権無し)、及び起動オプションコマンドラインの入力を促すと共に、入力されたそれらフェーズデータを図3(C)の如く当該ユーザテーブルが属するフィールドのフィールドIDと共に関連づけ、フェーズテーブルとして記憶装置に記録するユーザインターフェースである。
【0021】
尚、前記フェーズ分類とは、処理シーケンス上における処理の分岐や集束の有無(構成データの拡散や結合の有無)に基づく分類であって、処理の分岐や集束の無い一般的な処理フェーズをノーマル、処理が分岐する起点となる処理フェーズを拡散フェーズ、複数の処理フェーズの集束点となる処理フェーズを結合フェーズとしたものである。前記滞留制限時間とは、処理を完了に費やすことが許容された制限時間の設定データである。
【0022】
前記矩形座標とは、矩形状を呈するメニューウインドウ2の、作業フロー1上での位置及び寸法を決める座標である。前記作成ボタン有無とは、作業アイテムを新規に登録する必要性がある処理フェーズのメニューウインドウ2について、作成ボタンを設けるか否かの設定データである。作成ボタン有りとした場合には、作成ボタンが設けられたメニューウインドウ2が標示されることとなる(図17(A)チェックボックス:新規作成ボタンの表示参照)。
【0023】
前記作成ボタン押下起動アプリケーションとは、前記作成ボタンを押下(クリック等)した際に起動する処理プログラムであって、その起動オプションコマンドラインとは、当該処理プログラムの起動と共に行われるものとして設定する1又は2以上の司令、及び当該司令の処理対象の所在等から成るコマンドラインである。
【0024】
同様に、ダブルクリック起動アプリケーションとは、前記メニューウインドウ2に表示された作業アイテムの表示名4に対してダブルクリックを行うことを以て起動する処理プログラム(図17(B)ダブルクリックのタグウインドウ参照)。ドロップ起動アプリケーションとは、前記メニューウインドウ2に表示された作業アイテムの表示名4に対するドラッグ&ドロップ操作に含まれるドロップ操作を以て起動する処理プログラム。編集権有り及び編集権無しとは、使用するユーザに編集権限が有る場合と無い場合とで起動する処理プログラムを異ならせる為のデータである。以下、これらの起動アプリケーション及び各々の起動オプションコマンドラインをアイテム操作と記す。
【0025】
前記ブリッジデータ作成モジュールは、所定の入力支援画面をディスプレイ装置に表示し、マウス等によるクリック操作やドラッグ操作を以て各処理フェーズを処理シーケンス的に連結するルート(ブリッジ3)を設定し、当該ブリッジ3のブリッジID、当該ブリッジ3の始点座標及び終点座標、当該ブリッジ3の始点に当たる処理フェーズのIDである始点フェーズID、及び当該ブリッジ3の終点に当たる処理フェーズのIDである終点フェーズIDの入力を促すと共に、入力されたそれらブリッジデータを、図3(D)の如く当該ブリッジテーブルが属するフィールドのフィールドIDと共に関連づけ、ブリッジテーブルとして記憶装置に記録するユーザインターフェースである。
【0026】
前記ユーザ権限作成モジュールは、所定の入力支援画面をディスプレイ装置に表示し、前記フィールドテーブルにより特定されたフィールドを使用する何等かの権限を持つユーザのユーザID、ユーザが情報処理作業を行おうとする処理のフェーズID又はブリッジID、及び当該ユーザの当該作業フェーズ又はブリッジ3での権限内容を示す権限No.名(ログイン名)の入力を促すと共に、入力されたそれらユーザデータを、図3(E)の如く当該ユーザ権限テーブルが属するフィールドのフィールドIDと共に関連づけ、ユーザ権限テーブルとして記憶装置に記録するユーザインターフェースである。
【0027】
尚、当該例における前記権限No.は、図4(B)の如く1から8までの八種類設けられており、1or2:新規作成の可否、3or4:編集の可否、5or6:閲覧の可否、及び7or8:ブリッジ通行の可否について、それぞれ二者択一で複数の権限が設定出来る様にされている。
【0028】
以上の如く構成された前記作業フロー編集手段が機能すると、図14に示す入力支援画面(編集メニュー画面)がディスプレイ装置に表示される。目的とする情報処理作業を行う為の作業フロー1を新規に編集する際には、当該編集メニュー画面の新規作成ボタンをクリックして押下(以下、押下すると記す)しフィールドデータ作成モジュールを機能させる。当該編集メニュー画面においてフィールド名をキー入力しOKボタンを押下することによって、当該フィールド名に所定のフィールドIDが割り当てられたフィールドテーブルが形成され、図16(A)に示す作業フロー編集画面を備えた入力支援画面(編集画面)がディスプレイ装置に表示される。
【0029】
当該編集画面においてユーザーボタンを押下すると、ユーザデータ作成モジュールが機能し、図15に示す入力支援画面(ユーザ設定画面)がディスプレイ装置に表示される。当該、ユーザ名及びパスワードをキー入力しOKボタンを押下することによって、前記ユーザテーブルが形成される。
【0030】
更に、前記編集画面のフェーズボタンを押下し、プルダウンメニューからウインドウ編集作業を選択すると、前記ユーザ設定画面が閉じると共に、フェーズデータ作成モジュールが機能し、前記編集画面(図16(A)参照)をディスプレイ装置に表示しつつウインドウ編集モードとなる。そこで、当該編集画面に、マウス等のドラッグ操作で、作業フロー1を構成するメニューウインドウ2に適した矩形領域を描画すると、当該描画された矩形領域を決める座標は、前記矩形座標なるフェーズデータとして前記記憶装置の所定領域に前記の如く記録される。
【0031】
矩形領域を決めた後、前記編集画面のフェーズボタンを押下し、プルダウンメニューからフェーズ設定作業を選択すると、当該フェーズデータ作成モジュールの機能によって、図17(A)(B)に示すフェーズ設定画面がディスプレイ装置に表示され、フェーズ設定モードとなる。そこで、当該フェーズ設定画面の入力ボックスに、キー入力やマウス等のドラッグ操作で、当該処理フェーズの名称、前記処理制限時間、フェーズ分類、前記作成ボタンの有無、及び前記アイテム操作を設定すると、それらは、前記フェーズデータとして前記記憶装置の所定領域に前記の如く記録され、図16(B)の如く処理フェーズの名称や作成ボタンが表示された前記編集画面がディスプレイ装置に表示される。
【0032】
前記アイテム操作の設定は、前記フェーズ設定画面において所望作業のタグを押下し、各タグのダイヤログウインドウにおいて、既に登録してあるアプリケーションの実行ファイル及びデータベースファイル、並びにマクロ等のコマンドラインを選択する。尚、当該例において、ダブルクリック、ドロップ、右クリック操作により起動するアプリケーションについては、編集権限が有るユーザ用と無いユーザ用について起動アプリケーションがそれぞれ設定される。
【0033】
選択する前記実行ファイルは、前記編集画面のフェーズボタンを押下し、プルダウンメニューから実行ファイルの登録作業を選択すると、当該フェーズデータ作成モジュールの新規登録機能によって、図20(A)に示す実行ファイル登録画面がディスプレイ装置に表示され、実行ファイル登録モードとなる。そこで、当該コンピュータにインストールされている実行ファイルを選択し、ファイル登録画面の入力ボックスに、キー入力やマウス等のクリック操作或いはドラッグ操作で、当該ファイルの名称、種類を設定すると、それらは、登録された前記処理プログラムとして前記記憶装置の所定領域に記録される。
【0034】
一方、選択するデータベースファイル、又はコマンドラインは、前記編集画面のフェーズボタンを押下し、プルダウンメニューからデータベースの登録作業を選択すると、当該フェーズデータ作成モジュールの新規登録機能によって、図20(B)に示すデータベース登録画面がディスプレイ装置に表示され、データベース登録モードとなる。そこで、当該コンピュータに保存されているデータベースファイル、及びマクロ名を選択し、データベース登録画面の入力ボックスに、キー入力やマウス等のクリック操作或いはドラッグ操作で、データベースファイルの名称、及び所在、並びにマクロ名を設定すると、それらは、前記処理プログラムの起動オプションとして前記記憶装置の所定領域に記録される。
【0035】
前記フェーズ設定作業を終え前記編集画面のブリッジボタンを押下すると、前記ブリッジデータ作成モジュールの機能によって、ディスプレイ装置に表示された前記編集画面においてブリッジ3を描画する事が出来るブリッジ設定モードとなる。当該ブリッジ描画作業は、各処理フェーズのメニューウインドウ2からメニューウインドウ2へカーソルをドラッグする操作によって行われ、当該ドラッグ操作で与えられた、ドラッグ操作の始点座標及び終点座標、並びに始点となった処理フェーズの前記フェーズID、及び終点となった処理フェーズの前記フェーズIDが、前記ブリッジデータとして前記記憶装置の所定領域に記録される。
【0036】
上記ブリッジ設定作業を終え前記編集画面のユーザーボタンを押下すると、前記ユーザ権限作成モジュールの機能によって、ユーザ一覧表(図示省略)がディスプレイ装置に表示され、当該一覧表に列挙されているユーザから権限設定をしようとするユーザを押下により選択すると、ディスプレイ装置に表示された前記作業フロー1に基づいて各ユーザの権限表示を選択する事が出来るユーザ権限作成モードとなり、図19(A)(B)の様なユーザ権限設定画面がディスプレイ装置に表示される。
【0037】
当該ユーザ権限作成作業は、当該ユーザ権限設定画面に表示された各処理フェーズのメニューウインドウ2に表示されている作成、編集、又は閲覧の各作業項目について、許可の場合は“○”ボタンを、不許可の場合は“×”ボタンを押下する事によって設定し、各処理フェーズのメニューウインドウ2からメニューウインドウ2にかけられたブリッジ3について、作業アイテムの移動を許可する場合には“○”ボタンを、不許可の場合は“×”ボタンを押下する事によって設定する。この様に設定された内容は、前記押下で与えられた、クリック操作の位置座標を含むメニューウインドウ2に相当する処理フェーズの前記フェーズID、又はブリッジ3のブリッジIDが、前記ユーザ権限テーブルを構成するユーザ権限データとして前記記憶装置の所定領域に記録される。
【0038】
以上を以て、作業フロー編集手段による作業フロー1の編集が終了し、作業アイテム編集手段によって、当該作業フロー1を用いた情報処理作業を行うことが可能となる。
以下、前記作業アイテム管理手段について説明する。
【0039】
前記作業アイテム管理手段は、前記フィールドデータ、ユーザデータ、フェーズデータ、ブリッジデータ、ユーザ権限データ、及びアイテムデータに基づいて前記作業フロー1を表示するフィールド表示モジュールと、前記作業フロー1の使用を要求するユーザが使用権限を持つユーザであるか否かを前記ユーザデータ又はユーザ権限データに基づいて判定するユーザ認証モジュールと、前記フェーズデータを参照して前記処理プログラムを特定し、当該選択された作業アイテムについて当該処理プログラムを機能させその返値データを保存する処理プログラム起動モジュールと、処理指令を受け付けると共に、前記アイテムデータを参照して選択された作業アイテムを特定し、当該選択された作業アイテムの表示名4を前記フェーズデータ及びブリッジデータに基づく所定の処理フェーズのメニューウインドウ2に移すアイテムデータ移動モジュールと、処理指令を受け付けると共に、前記ユーザ認証モジュール及び処理プログラム起動モジュールを機能させ、前記作業アイテムの管理情報を前記フィールドID及びアイテムIDと共に登録した前記アイテムデータを編集するアイテムデータ作成編集モジュールと、フェーズ毎にそれぞれのフェーズに存在する作業アイテムの滞留時間を管理する作業時間管理モジュールを具備する。
【0040】
当該例におけるアイテムデータ作成編集モジュールは、所定の入力支援画面をディスプレイ装置に表示し、当該作業アイテムの識別子たるアイテムID、前記作業フロー上での表示名、及び完了期限の入力を促すと共に、当該表示名の表示位置を示す表示名矩形領域座標、及び当該作業アイテムの存在するフェーズにおける滞留開始時刻(日時)を設定し、処理プログラムから返された付属データを保存し、それら入力、設定、或いは保存されたアイテムデータを、図3(F)の如く当該アイテムテーブルが属するフィールドのフィールドIDと共に関連づけ、アイテムテーブルとして記憶装置に記録するユーザインターフェースである。
【0041】
当該例では、前記アイテムデータ作成編集モジュールによって編集されるアイテムデータとして、各作業アイテムについて各処理フェーズを起点として拡散し再び結合する際の目印となるファミリIDが加わり、当該ファミリIDを利用するモジュールとして、更に、処理司令を受け付けると共に、前記アイテムデータを参照して選択された作業アイテムを特定し、当該選択された作業アイテムのアイテムデータを前記フェーズデータ及びブリッジデータに基づいて複数定まる次の処理フェーズのアイテムデータとしてそれぞれコピーし、それら次の処理フェーズのメニューウインドウ2に前記選択された作業アイテムの表示名4をコピーするアイテム拡散コピーモジュールと、前記結合フェーズに移動した作業アイテムと当該結合フェーズに存在した作業アイテムのアイテムデータとを照合して当該ファミリIDが共通する作業アイテムを特定すると共に、共通のファミリIDを持つべき全ての作業アイテムが特定できた場合に、前記特定した作業アイテムの一つを残して共通のファミリIDを持つ作業アイテム全てを削除する拡散コピーアイテム結合モジュールとを具備している。
【0042】
当該作業アイテム管理手段が機能すると、先ず、前記ユーザ認証モジュールを機能させ、図21に示すユーザ認証画面が前記データベースから読み出されディスプレイ装置に表示される。当該ユーザ認証画面においてユーザ名及びパスワードをキー入力し、OKボタンを押下することによって、当該ユーザ名及びパスワードと合致するユーザが存在するか否かを、ユーザテーブルを参照して照合する(図5(F)参照)。そこで、前記ユーザ名及びパスワードと合致するユーザであると判定した場合には、続いて前記フィールド表示モジュールを機能させ、前記データベースのフィールドテーブル、フェーズテーブル、ブリッジテーブル、及びアイテムテーブルを参照して各種データを読み出すと共に(図5(G)参照)、前記データベースから前記作業フロー1のフォームを読み出して前記ディスプレイ装置へ出力する。逆に合致しなかった場合には当該作業アイテム管理手段の機能を停止する。
【0043】
図13に示す作業フロー1の例は、機械部品の設計から組立までの作業工程の繋がりを表したものであって、作業アイテムの受付、部品図の承認、部品の製作、及び組立からなる各処理フェーズのメニューウインドウ2,2間を、細長い三角形を呈するブリッジ3で繋ぎ、処理のルート及び方向を示したものである。途中、拡散フェーズのメニューウインドウ2から複数の処理フェーズのメニューウインドウ2へ向かう複数のブリッジ3を設定し、当該複数の処理フェーズのメニューウインドウ2から結合フェーズのメニューウインドウ2へ向かう複数のブリッジ3を設定することで、前記部品の製作において二つの処理フェーズに拡散し、組立の処理フェーズへ集束する形を採った六つのメニューウインドウ2による作業フロー1が構成されている。
【0044】
前記六つのメニューウインドウ2は、受付ウインドウ、承認ウインドウ、部品加工ウインドウA、部品加工ウインドウB、組立ウインドウ、及び完成ウインドウであり、処理過程にある状態のメニューウインドウ2には、当該処理フェーズにある作業アイテムの表示名4たるアイコン及びラベル(以下、表示名4と記す)が一覧的に表示されている。尚、当該例の表示名4として、前記受付ウインドウに“依頼主○○様”と例示されている。
【0045】
前記各メニューウインドウ2、又はそれらを繋ぐブリッジ3には、新規に作業アイテムを作成する機能を要求する作成ボタンが、前記フェーズデータ作成モジュールによって編集されたフェーズデータに基づき適宜設けられている。
【0046】
当該例において新規に作業アイテムを作成する際には、各モジュール、処理プログラム、及びデータ等が、図6に示すフローチャートに従って、図5(H)の如く協働することとなる。即ち、前記アイテムデータ作成編集モジュールは、フェーズテーブルを参照してカーソルの座標からフェーズIDを取得し、作成ボタンが押下された否かを判定する。そこで、当該作成ボタンが押下されたと判定した場合には、当該アイテムデータ作成編集モジュールは、更に、前記ユーザ認証モジュールを機能させ、先に前記ユーザ認証画面においてユーザ名及びパスワードがキー入力されたユーザに、当該編集ボタンが押下されたメニューウインドウ2又はブリッジ3について、当該作成ボタンによって働く機能を使用する権限が有るか否かを、ユーザ権限テーブル及びフェーズテーブルを参照して照合し、権限有りと判定した場合には、続いて入力支援画面をディスプレイ装置に表示し、新規に作成するアイテムのアイテムID(ユニークID)を取得する。
【0047】
続いて、前記アイテムデータ作成編集モジュールは、前記処理プログラム起動モジュールを機能させ、前記フェーズテーブルを参照し、当該処理フェーズ所定の起動アプリケーション(処理プログラム(例えば、当該処理フェーズにおいて用いる市販アプリケーションプログラム等))と、当該処理プログラムにおける当該処理フェーズ所定の起動コマンドオプションライン(起動オプション)を機能させ、当該処理プログラムにおける起動オプション所定の入力支援画面をディスプレイ装置に表示する。
【0048】
当該処理プログラムが機能する下、作業アイテムの新規作成作業を正常に終え、当該処理プログラムが終了すると、当該アイテムデータ作成編集モジュールは、前記処理プログラムによって新たに追加された作業アイテムのアイテムデータ用として、アイテムデータと同様の構成を持ったデータバッファを作成し、当該データバッファの表示名をアイテムIDとする。
【0049】
次に、当該アイテムデータ作成編集モジュールは、当該新規作成作業において返値データが発生したか否かを判定し、返値データが発生しなかった場合には、前記データバッファの滞留開始時刻及び完了期限を現時刻とし、当該データバッファの内容をアイテムデータとして前記アイテムテーブルに追加して当該新規作成作業を終了する。
【0050】
当該新規作成作業において返値データが発生した場合には、当該返値データの一つである表示名が指定されたか否かを判定する。当該表示名が指定された場合には、前記データバッファの表示名を、当該表示名として指定された文字列とし、表示名が指定されなかった場合には、前記アイテムIDをそのまま表示名として、当該新規作成作業において当該情報処理プログラムが管理下に置く付属データたる編集データが発生したか否かを判定する。
【0051】
前記付属データが発生した場合には、当該付属データを前記データバッファのデータとしてコピーし、前記データバッファの滞留開始時刻及び完了期限を現時刻とし、前記表示名矩形領域座標を設定し、当該データバッファの内容をアイテムデータとして前記アイテムテーブルに追加して当該新規作成作業を終了する。一方、前記付属データが発生しなかった場合には、前記データバッファの滞留開始時刻及び完了期限を現時刻とし、且つ前記表示名矩形領域座標を設定した上で、それまでの当該データバッファの内容をアイテムデータとして前記アイテムテーブルに追加して当該新規作成作業を終了する。
【0052】
尚、返値データとは、処理プログラムから当該作業アイテム管理手段への返される出力データであって、当該情報処理プログラムの管理下に置かれているデータである。例えば、新規登録の作業アイテムの表示名4を処理プログラムが機能する下で指定する場合等において当該処理プログラムから前記作業アイテム管理手段へ返され、前記作業フロー1に各作業アイテムの分身(エイリアス等)として表示され管理される当該作業アイテムの表示名4等である。
【0053】
具体的には、前記処理プログラムは、アイテムID“001”を起動オプション文字列で受け取り、当該処理プログラムが機能する下、作業アイテムの新規作成作業を正常に終え、当該処理プログラムが終了すると、前記の如くアイテム名として入力した文字列その他の編集された文字列:“依頼主○○様”を、前記アイテムIDを含むテキストファイル:“001.txt”を形成して返値データとして出力し保存する。また、前記完了期限も返値データの一つであり、当該完了期限の返値データに特定のキーワード(/DATE)を付して「〜/DATE 2004・10・10
23:45:10〜」の様に出力し保存する。
【0054】
一方、当該処理プログラムから制御権限を返上された前記アイテムデータ作成編集モジュールは、当該処理プログラム呼び出し時の新規アイテムIDからテキストファイル:“001.txt”を検索し、当該テキストファイル:“001.txt”開いて表示名4を取得し、前記の如く当該アイテムデータの表示名を更新すると共に、当該作業アイテムが新たに作成されたことにより、当該作業アイテムの表示名を出力する為の表示名矩形領域を更新する。前記表示名4を取得できない場合には、アイテムIDを表示名とし、当該アイテムデータの表示名と表示名矩形領域を更新する。
【0055】
更に、当該アイテムデータ作成編集モジュールは、前記フィールド表示モジュールを機能させ、前記データベースのフィールドテーブル、フェーズテーブル、ブリッジテーブル、及びアイテムテーブルを参照して各種データを読み出すと共に、前記データベースから前記作業フロー1のフォームを読み出して当該処理フェーズのメニューウインドウ2に、新規作業アイテムの前記表示名4を追加した前記作業フロー1をディスプレイ装置に表示する。
【0056】
一方、既存の作業アイテムを修正或いは編集する際、又は閲覧する際には、各モジュール、処理プログラム、及びデータ等が、図7に示すフローチャートに従って、図5(H)の如く協働することとなる。前記アイテムデータ作成編集モジュールは、マウス等によりダブルクリック操作が行われた際のカーソルの位置座標を検出する。前記アイテムデータ作成編集モジュールは、フェーズテーブルの矩形座標を参照して、カーソルの座標から当該カーソルが存在するフェーズテーブルに対応したフェーズIDの取得を試み、当該カーソルがいずれかの処理フェーズのメニューウインドウ2のエリアに存在するか否かを判定する。当該エリアに存在しないと判定した場合には、当該アイテムデータ作成編集モジュールは機能を停止する。
【0057】
当該カーソルがメニューウインドウ2のエリアに存在すると判定した場合には、当該アイテムデータ作成編集モジュールは、更に、アイテムテーブルの表示名矩形領域座標を参照して、カーソルの座標から当該カーソルが存在する表示名矩形領域に対応したアイテムIDの取得を試み、当該カーソルがいずれかのアイテムの表示名矩形領域に存在するか否かを判定する。当該表示名矩形領域に存在しないと判定した場合には、当該アイテムデータ作成編集モジュールは機能を停止する。
【0058】
当該カーソルが前記表示名矩形領域に存在すると判定した場合には、当該アイテムデータ作成編集モジュールは、前記ユーザ認証モジュールを機能させ、先に前記ユーザ認証画面においてユーザ名及びパスワードがキー入力されたユーザに、当該メニューウインドウ2に対応する処理フェーズにおいて、作業アイテムに対し、編集機能、或いは閲覧機能を使用する権限が有るか否かを、ユーザ権限テーブル、フェーズテーブル、及びアイテムテーブルを参照して照合し、権限無しと判定した場合には、当該アイテムデータ作成編集モジュールの機能を停止させる。
【0059】
一方、当該権限有りと判定した場合には、現在、通信手段を通じて当該作業アイテムに対し他のユーザによる何らかの処理が実行中であり、当該アイテムデータが他のユーザによって更新され得る状況にある(以下、使用中と記す)か否かを、使用中ユーザを示す前記アイテムデータの使用ユーザIDを参照して判定し、使用中と判定した場合には、当該アイテムデータ作成編集モジュールは機能を停止する。
【0060】
他のユーザが使用していないと判定した場合には、前記アイテムデータ作成編集モジュールは、前記使用ユーザIDを、当該作業アイテムを編集する機能を要求しているユーザのユーザIDに更新すると共に、前記処理プログラム起動モジュールを機能させ、前記フェーズテーブルを参照し、当該処理フェーズ所定の処理プログラムと、当該処理プログラムにおける起動オプションを機能させ、当該処理プログラムの起動に基づく起動オプション、並びに作業アイテム所定の入力支援画面をディスプレイ装置に表示する。
【0061】
当該処理プログラムが正常終了すると、当該アイテムデータ作成編集モジュールは、前記処理プログラムによって編集する作業アイテムのアイテムデータと同様の構成を持ったデータバッファを作成し、前記新規作成作業の如く、返値データの有無、新たな表示名の指定の有無、及び付属データの発生の有無を、当該編集作業に伴って当該データバッファに記録された内容に基づいて検証し、更新事項が存在する場合には、当該データバッファにおける変更内容を反映する形で前記アイテムデータを更新する。
【0062】
当該例においては、当該処理プログラムが機能する下、作業アイテムの編集作業、或いは閲覧作業を正常に終え、当該処理プログラムが終了しても、当該処理プログラムから制御権限を返上された当該情報処理プログラム(アイテムデータ作成編集モジュール)は、原則として、前記処理プログラムが編集したデータファイルの管理については、前記付属データを除いて関知しない様にされている。
【0063】
しかしながら、その具体的な処理形態は、当該処理プログラムが市販のプログラムであるか否か、或いはその処理プログラムが編集したデータファイルの管理機能を有するか否かに応じて異なり、前記アイテムデータ作成編集モジュールは、当該処理プログラムで編集されたデータファイルを以下の様に管理する。
【0064】
前記処理プログラムが、市販のプログラムであって、編集したデータファイルに対するデータ管理能力を備え、起動マクロやVBA(Visual Basic for Applications)等によりアイテムIDを受け取り、分岐処理等の操作を行うことができる場合には、当該処理プログラムが編集したデータは、前記アイテムデータの付属データとしては取り扱われず、原則として、当該情報処理プログラムの管理下にはないアイテム補助データとして位置付けられる。
【0065】
例えば、前記処理プログラムがデータベース機能を有するプログラムである場合に基づいて説明すると、予めアイテムIDフィールドを、当該処理プログラムのデータベースレコードとして設けておき、当該処理プログラムを起動させて作業アイテムに対する編集作業を行う際には、目的のアイテムIDを前記起動オプションとして当該処理プログラムに渡し、当該アイテムIDに対応したレコードのみを表示し編集の対象とする。当該編集作業の終了時には、入力された文字列や描画データは、当該処理プログラムの機能によって保存される。
【0066】
尚、処理プログラムの能力に応じて、編集されたデータファイルの管理権を譲り受けることが可能な場合には、前記アイテムデータ作成編集モジュール(当該情報処理プログラム)は、当該データファイルを、前記アイテムデータの付属データとして適宜管理することも出来る。
【0067】
また、前記処理プログラムが、市販のプログラムであって、それ自体が、編集したデータファイルに対するデータ管理能力を備えていない場合には、当該処理プログラムが編集したデータは、専ら、当該情報処理プログラムの管理下にはないアイテム補助データとして位置付けられる。
【0068】
例えば、前記処理プログラムが簡易なテキストエディタプログラムである場合であるが、この様な市販プログラムを管理する場合には、予め、当該処理プログラムを起動する際の起動マクロやVBAに代わる起動プログラムをVB(Visual Basic)やC言語で作成し、当該起動プログラムが、アイテムIDを起動オプションとして受け取り、当該アイテムIDを含む任意のファイル名を作成して前記処理プログラムを起動する様にする。
【0069】
当該編集作業を終え前記処理プログラムが終了した際には、制御権限が返った前記起動プログラムは、当該編集作業において返値データや他の更新データが発生した場合には、当該更新データや他の更新データを書き込んで当該作業アイテムのデータファイルを更新し、前記返値データや他の更新データが発生しなかった場合には、前記データファイルを更新することなく終了する。尚、前記起動プログラムが前記アイテムデータ作成編集モジュール(当該情報処理プログラム)に更新されたデータファイルを返すか否かは、当該起動プログラムの仕様に応じて異なる。
【0070】
また、前記処理プログラムが、市販のプログラムではなく、新たに作成されたものである場合(以下、非買プログラムと記す)には、編集したデータファイルに対するデータ管理能力を備えていない市販のプログラムと同様に、予め、当該処理プログラムを起動する際の起動マクロやVBAに代わる起動プログラムを作成し、更に、当該処理フェーズで求められる処理を行うプログラム(以下、本体プログラムと記す)を作成し、当該起動プログラムが、アイテムIDを起動オプションとして受け取り、当該アイテムIDを含むオリジナルなファイル名を作成して前記本体プログラムを起動する様にする。
【0071】
当該編集作業を終え前記本体プログラムが終了した際には、制御権限が返った前記起動プログラムは、当該編集作業において返値データや他の更新データが発生した場合には、当該返値データや他の更新データを書き込んで当該作業アイテムのデータファイルを更新し、前記返値データや他の更新データが発生しなかった場合には当該データファイルを更新することなく終了する。この場合も、前記起動プログラムが、前記アイテムデータ作成編集モジュール(当該情報処理プログラム)に当該データファイルを返すか否かは、当該起動プログラムの仕様に応じて異なる。
【0072】
一方、上記種々の処理プログラムから制御権限を返上された前記アイテムデータ作成編集モジュール(当該情報処理プログラム)は、上記処理に基づいて付属データの変更を伴う返値データや更新データが発生した場合には、当該返値データや付属データを更新する等によってアイテムデータを適宜更新してその処理を終了する。
【0073】
そして、最後に、前記アイテムデータ作成編集モジュールは、使用中ユーザを示す前記アイテムデータの使用ユーザIDに記録されていた、当該作業アイテムを編集、或いは閲覧する機能を要求していたユーザのユーザIDの記録を解除して当該モジュールの機能を終了する。
【0074】
前記アイテムデータ移動モジュールは、各処理フェーズのメニューウインドウ2において所定の処理プログラムによる処理が終了した作業アイテムを、次なる処理フェーズのメニューウインドウ2に移動させるモジュールである。
【0075】
当該アイテムデータ移動モジュールは、マウス等によりドラッグ&ドロップ操作(以下、ドラッグ操作と記す)が行われた際における始点と終点のカーソルの位置座標を検出する。当該ドラッグ操作は、カーソルを移動させてドラッグの始点をマウス等のボタン押下で決定するマウスダウン操作、前記マウス等のボタンの押下を継続しつつマウス等を移動させるムーブ操作、及び、ドラッグ操作の終点をマウス等のボタンの押下を終了することで決定するマウスアップ操作とからなる。以下、それぞれを分けて説明する(図5(I)参照)。
【0076】
前記マウスダウン操作時において(図8参照)、前記アイテムデータ移動モジュールは、フェーズテーブルの矩形座標を参照して、カーソルの座標から当該カーソルが存在するフェーズテーブルに対応したフェーズIDの取得を試み、当該カーソルがいずれかの処理フェーズのメニューウインドウ2のエリアに存在するか否かを判定する。当該エリアに存在しないと判定した場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは機能を停止する。
【0077】
当該カーソルがメニューウインドウ2のエリアに存在すると判定した場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは、更に、アイテムテーブルの表示名矩形領域座標を参照して、カーソルの座標から当該カーソルが存在する表示名矩形領域に対応したアイテムIDの取得を試み、当該カーソルがいずれかのアイテムの表示名矩形領域に存在するか否かを判定する。当該表示名矩形領域に存在しないと判定した場合には、前記アイテムIDを保持することなく当該アイテムデータ移動モジュールは機能を停止する。
【0078】
当該カーソルが前記表示名矩形領域に存在すると判定した場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは、現在、通信手段を通じて当該作業アイテムに対し他のユーザにより使用中であるか否かを、前記アイテムデータの使用ユーザIDを参照して判定し、使用中と判定した場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは機能を停止する。
【0079】
他のユーザが使用していないと判定した場合には、前記アイテムデータ移動モジュールは、前記アイテムデータの使用ユーザIDを、当該作業アイテムを編集する機能を要求しているユーザのユーザIDに更新すると共に、当該移動の始点となる処理フェーズのフェーズIDと、移動される作業アイテムのアイテムIDを記憶領域に保持する。
【0080】
前記ムーブ操作時においては(図9参照)、移動される作業アイテムのアイテムIDを保持しているか否かを確認し、保持していない場合には、アイテムデータ移動モジュールは、当該操作がドラッグ操作ではない、単なるカーソル移動操作であると判断して当該アイテムデータ移動モジュールの機能を終了する。
【0081】
一方、保持している場合において、当該アイテムデータ移動モジュールは、確認する度に前記フィールド表示モジュールを機能させ、前記データベースのフィールドテーブル、フェーズテーブル、ブリッジテーブル、及びアイテムテーブルを参照して各種データを読み出すと共に、前記データベースから前記作業フロー1のフォームを読み出して前記アイテムIDに対応する作業アイテムの前記表示名4の前記作業フロー1における表示位置を更新する。
【0082】
前記マウスアップ操作時、即ち、ドロップ時においては(図10参照)、移動される作業アイテムのアイテムIDを保持しているか否かを確認し、保持していない場合には、アイテムデータ移動モジュールは、当該操作がドラッグ操作ではない、単なるカーソル移動操作であると判断して当該アイテムデータ移動モジュールの機能を終了する。
【0083】
一方、保持している場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは、前記ドラッグ操作でのカーソルの終点にあたる位置座標を検出すると共に、フェーズテーブルの各メニューウインドウ2の存在位置を示す矩形座標を参照して、前記カーソルの位置座標から当該カーソルが存在するメニューウインドウ2に対応したフェーズIDの取得を試み、当該カーソルがいずれかの処理フェーズのメニューウインドウ2に存在するか否かを判定する。
【0084】
当該メニューウインドウ2に存在しないと判定した場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは、使用中ユーザを示す前記アイテムデータの使用ユーザIDに記録されていた、当該作業アイテムを移動する機能を使用していたユーザのユーザIDの記録を解除して当該アイテムデータ移動モジュールの機能を終了する。
【0085】
当該メニューウインドウ2に存在すると判定した場合には、前記ドラッグ操作でのカーソルの始点が存在するメニューウインドウ2にあたる処理フェーズと、終点が存在するメニューウインドウ2にあたる処理フェーズの各々のフェーズIDから、前記ブリッジテーブルの始点フェーズID及び終点フェーズIDを参照して、それらの処理フェーズを連結するブリッジ3のブリッジIDの取得を試みる。
【0086】
当該ブリッジIDが取得出来ない時、即ち、それらの処理フェーズを連結するブリッジ3が存在しないと判定した場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは、使用中ユーザを示す前記アイテムデータの使用ユーザIDに記録されていた、当該作業アイテムを移動する機能を使用していたユーザのユーザIDの記録を解除して当該アイテムデータ移動モジュールの機能を終了する。
【0087】
前記ブリッジIDが取得でき、それらの処理フェーズを連結するブリッジ3が存在すると判定した場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは、更に、前記ユーザ認証モジュールを機能させ、先に前記ユーザ認証画面においてユーザ名及びパスワードがキー入力されたユーザに、当該ドラッグ操作が行われた処理フェーズを連結するブリッジ3について、当該作業アイテムを移動させる機能を使用する権限が有るか否かを、ユーザ権限テーブル、ブリッジテーブル、及びフェーズテーブルを参照して照合する。
【0088】
当該権限無しと判定した場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは、使用中ユーザを示す前記アイテムデータの使用ユーザIDに記録されていた、当該作業アイテムを移動する機能を使用していたユーザのユーザIDの記録を解除して当該アイテムデータ移動モジュールの機能を終了する。
【0089】
当該権限有りと判定した場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは、当該作業アイテムがドロップされた前記終点位置に当該アイテムIDの表示位置を更新し、前記フィールド表示モジュールを機能させ、前記データベースのフィールドテーブル、フェーズテーブル、ブリッジテーブル、及びアイテムテーブルを参照して各種データを読み出すと共に、前記データベースから前記作業フロー1のフォームを読み出し、前記アイテムIDに対応する作業アイテムの前記表示名4の前記作業フロー1における表示位置を更新する。
【0090】
また、当該アイテムデータ移動モジュールは、ドロップ時に当該作業アイテムのアイテムデータにおける滞留開始時刻を現在時刻(日時)に更新すると共に、使用中ユーザを示す前記アイテムデータの使用ユーザIDに記録されていた、当該作業アイテムを移動する機能を要求していたユーザのユーザIDの記録を解除して当該アイテムデータ移動モジュールの機能を終了する。
【0091】
実際の作業フロー1上では、一の処理フェーズ(拡散フェーズ)から複数の処理フェーズへ処理が拡散する場合や、この様に拡散した複数の処理フェーズから再び一の処理フェーズ(結合フェーズ)に結合する場合が生じる。この様な場合に備えて、当該例では、前記アイテム拡散コピーモジュールと拡散コピーアイテム結合モジュールを具備している。
【0092】
前記アイテム拡散コピーモジュールは(図11参照)、前記フェーズテーブルのフェーズ分類を参照して、ドラッグ操作の始点を含むメニューウインドウ2に相当する処理フェーズが拡散元の処理フェーズ(拡散フェーズ)であるか否かを判定する。拡散フェーズではない場合には、当該アイテム拡散コピーモジュールの機能を終了する。
【0093】
一方、拡散フェーズである場合には、前記アイテム拡散コピーモジュールは、前記ドラッグ操作の始点を含むメニューウインドウ2を始点としたブリッジ3の先側に位置するメニューウインドウ2に対応した処理フェーズ(終点フェーズ)のフェーズIDを取得し、前記アイテムテーブルにおけるアイテムデータのファミリIDにドラッグ操作の対象となっている作業アイテムのアイテムIDをコピーし、前記拡散フェーズから拡散する処理フェーズの数を、前記アイテムデータのファミリメンバー数に保持し、同アイテムデータのファミリメンバーNo.を“1”とする。
【0094】
更に、前記アイテム拡散コピーモジュールは、上記の如く更新されたアイテムデータをアイテムテーブルに保存し、当該アイテムデータにおける表示名矩形領域座標を前記終点フェーズのメニューウインドウ2の位置に更新する。
【0095】
次に、前記終点フェーズの全てについて既にフェーズIDが取得済みか否かを判定し、取得済みである場合には当該アイテム拡散コピーモジュールの機能を終了する。
【0096】
一方、前記拡散する処理フェーズの数と比較して取得済みでない終点フェーズが残る場合には、前記アイテム拡散コピーモジュールは、先に保存したアイテムデータのファミリメンバーNo.をインクリメントすると共に、当該アイテムデータにおける表示名矩形領域座標を当該他の終点フェーズのメニューウインドウ2の位置として更新し、新規アイテムデータとしてアイテムテーブルに追加する。
【0097】
これらの処理を全ての終点フェーズについてアイテムデータのコピーが成されるまで繰り返し、更に、当該アイテム拡散コピーモジュールは、前記フィールド表示モジュールを機能させ、更新されコピーされた各アイテムデータの表示名矩形領域座標を反映した作業フロー1をディスプレイ装置に表示する。
【0098】
前記拡散コピーアイテム結合モジュールは(図12参照)、前記フェーズテーブルのフェーズ分類を参照して、ドラッグ操作の終点を含むメニューウインドウ2に相当する処理フェーズが結合先として定められた処理フェーズ(結合フェーズ)であるか否かを判定する。結合フェーズでは無い場合には、当該拡散コピーアイテム結合モジュールの機能を終了する。
【0099】
一方、結合フェーズである場合には、前記拡散コピーアイテム結合モジュールは、アイテムテーブルを参照しドラッグ操作の対象となっている作業アイテムのアイテムIDを取得し、当該結合フェーズにある作業アイテムのうち、同じファミリIDを持つ作業アイテムを取得する。そして、当該同じファミリIDを持つ作業アイテムの数が、それら作業アイテムのアイテムデータに記録されたファミリメンバー数と同じであるか否かを判定する。
【0100】
同じでない場合には、前記拡散コピーアイテム結合モジュールは、その機能を停止し、同じである場合には、前記拡散コピーアイテム結合モジュールは、前記ドラッグ操作の対象となっている作業アイテムを残して、前記ファミリIDが共通する他の作業アイテムのアイテムデータを削除してその機能を終了する。
【0101】
前記フィールド表示モジュールは、前記の如く他の処理モジュールの機能に応じて作業フロー1を表示するに際して発生するイベント、或いは、一定時間に発生するタイマーイベントを受け付ける度に作業時間管理モジュールを機能させる(図22参照)。
【0102】
当該作業時間管理モジュールは、表示されている当該フィールドのフィールドIDを取得し、当該フィールドに含まれる各処理フェーズについての滞留制限時間を各フェーズデータを参照して取得し、各々の処理フェーズに存在する各作業アイテムの完了期限を各アイテムデータを参照して取得し、現在時刻(日時)が各作業アイテムの完了期限に達しているか否かを判定し、当該完了期限に達している場合には、例えば赤等の警告色で当該作業アイテムの表示名を出力するよう前記フィールド表示モジュールに働きかける。
【0103】
一方、前記完了期限に達していない場合には、更に当該アイテムデータを参照して当該作業アイテムの滞留開始時刻を取得し、前記現在時刻が当該滞留開始時刻に滞留制限時間を加えた日時に達しているか否かを判定する。その結果、達していると判定した場合には、例えば青等の注意色で当該作業アイテムの表示名を出力し、達していないと判定した場合には、例えば黒等の通常色で当該作業アイテムの表示名を出力するよう前記フィールド表示モジュールに働きかける。
【産業上の利用可能性】
【0104】
オフィス内といったローカルエリアに集中して行われる処理アイテムに止まらず、情報ネットワークを用いたグローバルエリアに分散して行われる処理アイテムに対しても、効率的で且つ複雑でないスケジュール管理システムや工程管理システム等の情報管理システムを多岐分野に亘って提供することに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明による情報処理装置が具備する機能、及び情報処理プログラムによるコンピュータの機能の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムを実現するハードウエア構成の一例を示す構成図である。
【図3】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムで用いられる主なデータの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムで用いられる、(A):フェーズデータに含まれるフェーズ分類の一例、及び(B):ユーザデータに含まれる権限No.の一例を示す表である。
【図5】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムが具備する各種モジュールと各種データとの関連を例示した説明図である。
【図6】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムで行われる処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムで行われる処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムで行われる処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムで行われる処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムで行われる処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムで行われる処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムで行われる処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で出力される入力支援画の一例である。
【図14】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で出力される入力支援画の一例である。
【図15】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で出力される入力支援画の一例である。
【図16】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で出力される入力支援画の一例である。
【図17】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で出力される入力支援画の一例である。
【図18】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で出力される入力支援画の一例である。
【図19】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で出力される入力支援画の一例である。
【図20】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で出力される入力支援画の一例である。
【図21】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で出力される入力支援画の一例である。
【図22】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で行われる処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0106】
1 作業フロー,
2 メニューウインドウ,
3 ブリッジ,4 表示名,
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業アイテムの構成データを取得し、処理し、処理結果を引き渡すための情報処理管理システムに関するものであって、特に、ユーザの望みに応じて当該情報処理管理システムを編集する手法に関する。
【背景技術】
【0002】
所謂OA機器の普及が顕著である今日、従来書面によって処理されていた種々の未処理案件等(以下、作業アイテムと記す。)が情報データとして多数コンピュータに登録され、各情報データに対して種々の業務に応じた処理が複数施され、その結果得られた最終情報が商品として顧客に提供されるという業務形態が目覚ましく普及している。その結果、今日扱われる情報が書面として保存される事が益々減少し、コンピュータによるデータベース化一辺倒となる傾向を強めているところである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この様に、情報が逐一データベース化されると、情報の所在は、コンピュータを検索し、情報が記録されたファイルを探しだし、そのファイルの内容や進捗状況を確認した上で所定の処理を施さなければならない。しかしながら、ファイルの保存先やファイル名は作成者のみが知る場合が多く、また、その進捗状況を知るには当該ファイルの内容をつぶさに検証しなければならないことから、当該作成者が不在の場合には、目的とする作業アイテムの処理がどこまで完了しているか不明である為に、当該作業アイテムの進捗状況を精査するという極めて煩雑な事前作業を、肝心な作業を行う前にこなさなければならないと言う不都合があった。
【0004】
また、業務には納期が付き物であることから、それらの納期管理も必要となり、殊に多くの作業アイテムが登録され、それらの処理が日々個々に進捗していくことともなれば、それらの進捗状況が所定のスケジュールを満足しているものであるか否かの判定を把握することも容易ではない。
【0005】
加えて、その業務に複数の処理フェーズが存在し、それぞれについて異なった処理が行われる場合には、当該業務の進行に従ってそれぞれの作業アイテムについて異なった種類の情報データがファイル化される場合もあり、更には、バックアップファイル等、管理すべき情報データも増加する結果、それらの管理作業もユーザにとって煩雑なものとなる。
【0006】
上記の様にユーザが被る作業の煩雑さを解消する手法として、例えば下記特許文献1に開示されている様なユーザインターフェースを充実させる手法や、例えば下記特許文献2に開示されている様なユーザのスケジュールイベントに関連する作業アイテムに合わせてユーザにリマインダーを通知するスケジュール管理システムが紹介されているが、前記不都合を解消するには至っていない。
【特許文献1】特開平11−312064号公報
【特許文献2】特開2001−350884号公報
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、複数の処理フェーズを経ることが義務づけられた作業アイテムに対し、実際に処理を施しつつ、各処理フェーズにおける処理履歴の管理をも同時に行うことが出来る情報処理管理システムを、ユーザの用途に応じて編集することができる情報処理装置及び情報処理プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する為に成された本発明による情報処理装置は、プログラムされたコンピュータによって作業アイテムの処理を実行する情報処理装置であって、作業アイテムの受付から処理結果の出力に至る一連の処理シーケンスに則った複数の処理フェーズのメニューウインドウ、及び各処理フェーズに存在する作業アイテムの表示名を一括表示した作業フローのデータを編集する作業フロー編集手段と、前記構成データに基づき作業フローを表示すると共に、各処理フェーズのメニューウインドウで選択された作業アイテムについての処理指令を受け付け、各処理フェーズに割り当てられた処理プログラムを前記選択された作業アイテムに適用すると共に、当該処理フェーズに割り当てられた処理を終えた作業アイテムの表示名を当該処理フェーズのメニューウインドウから次の処理フェーズのメニューウインドウへ移す作業アイテム管理手段と、を具備したことを特徴とする。
【0009】
前記作業フロー編集手段に、前記作業フロー一件毎にデータの所属フィールドを特定する為の管理情報をフィールドIDと共に登録したフィールドデータを編集するフィールドデータ作成モジュールと、前記作業フローを用いるユーザの管理情報を前記フィールドID及びユーザIDと共に登録したユーザデータを編集するユーザデータ作成モジュールと、前記作業フローに含まれる各処理フェーズの管理情報を前記フィールドID及びフェーズIDと共に登録したフェーズデータを編集するフェーズデータ作成モジュールと、前記作業フローに含まれる各処理フェーズ間を作業アイテムが移動する際の管理情報を前記フィールドID及びブリッジIDと共に登録したブリッジデータを編集するブリッジデータ作成モジュールと、前記作業フローにおける各ユーザの権限情報を前記フィールドID、フェーズID、又はブリッジID、及び前記ユーザIDと共に登録したユーザ権限データを編集するユーザ権限作成モジュールと、を具備し、前記作業アイテム管理手段に、前記フィールドデータ、ユーザデータ、フェーズデータ、ブリッジデータ、ユーザ権限データ、及びアイテムデータに基づいて前記作業フローを表示するフィールド表示モジュールと、前記作業フローの使用を要求するユーザが使用権限を持つユーザであるか否かを前記ユーザデータ又はユーザ権限データに基づいて判定するユーザ認証モジュールと、前記フェーズデータを参照して前記処理プログラムを特定し、当該選択された作業アイテムについて当該処理プログラムを機能させその返値データを保存する処理プログラム起動モジュールと、処理指令を受け付けると共に、前記アイテムデータを参照して選択された作業アイテムを特定し、当該選択された作業アイテムの表示名を前記フェーズデータ及びブリッジデータに基づく所定の処理フェーズのメニューウインドウに移すアイテムデータ移動モジュールと、処理指令を受け付けると共に、前記ユーザ認証モジュール及び処理プログラム起動モジュールを機能させ、前記作業アイテムの管理情報を前記フィールドID及びアイテムIDと共に登録した前記アイテムデータを編集するアイテムデータ作成編集モジュールと、を具備する情報処理装置としても良い。
【0010】
また、前記編集手段に、各処理フェーズを起点とした拡散及び結合の有無を示すフェーズ分類を登録したフェーズデータを編集するフェーズデータ作成モジュールを具備し、前記作業アイテム管理手段に、各作業アイテムについて各処理フェーズを起点として拡散し再び結合する際の目印となるファミリIDを登録するアイテムデータを編集する前記アイテムデータ作成編集モジュールと、処理司令を受け付けると共に、前記アイテムデータを参照して選択された作業アイテムを特定し、当該選択された作業アイテムのアイテムデータを前記フェーズデータ及びブリッジデータに基づいて複数定まる次の処理フェーズのアイテムデータとしてそれぞれコピーし、それら次の処理フェーズのメニューウインドウに前記選択された作業アイテムの表示名をコピーするアイテム拡散コピーモジュールと、結合フェーズに移動した作業アイテムと当該結合フェーズに存在した作業アイテムのアイテムデータとを照合して当該ファミリIDが共通する作業アイテムを特定すると共に、共通のファミリIDを持つべき全ての作業アイテムが特定できた場合に、前記特定した作業アイテムの一つを残して共通のファミリIDを持つ作業アイテム全てを削除する拡散コピーアイテム結合モジュールと、を具備した情報処理装置としても良い。
【0011】
また、上記課題を解決する情報処理プログラムとして、上記いずれかの情報処理装置として機能させる情報処理プログラムを、前記作業アイテムの処理を実行するコンピュータに用いることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明による情報処理プログラムや情報処理装置によれば、ユーザが必要とする処理シーケンスに応じて、自由にフェーズウインドウのレイアウトがなされた作業フローを作成することができると共に、当該作業フローに基づく情報処理管理が可能となり、いかなる処理系統で情報処理を行おうとする場合であっても、その都度、都合に合わせて作業フローを作成すれば、当該情報処理の進捗情報が、作成した作業フローに反映した形で標示されるので、情報の内容や進捗状況が一目で判断できる。
【0013】
また、当該処理の進捗状況に応じて、目的とする作業アイテムの構成データが、所定のインデックスに基づいて定められた領域に整理された形で更新処理されていくので、各処理フェーズを経る毎に構成データが乱立・分散することもなく、肝心な作業を行う前に、乱立・分散した当該構成データをつぶさに検証し当該作業アイテムについて既に完了した処理フェーズを調べるという極めて煩雑な作業が取り省かれる。而して、特定の担当者でなくとも、即座に適正な処理フェーズの情報処理作業にかかることができ、情報処理作業の促進、並びに作業の効率化に寄与する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムの実施の形態を、図面受付、図面承認、部品製造、組立、及び完成からなる六つの処理フェーズ(図13参照)から成る情報処理を行う例に基づいて図面を示しつつ詳細に説明する。
【0015】
ここで示す情報処理装置は、情報処理プログラムによる情報処理が、キーボードやマウス等の入力装置、並びにディスプレイ装置及びプリンタ等の出力装置を備えたコンピュータを用いて実現されたものであって、作業アイテムの受付から処理結果の出力に至る一連の処理シーケンスに則った複数の処理フェーズのメニューウインドウ2、及び各処理フェーズにある作業アイテムの表示名4を一括表示した作業フロー1を編集する作業フロー編集手段と、当該作業フロー1を表示すると共に、当該作業フロー1における現処理フェーズのメニューウインドウ2において前記作業アイテムが選択され当該作業アイテムのデータに対する処理指令を受け付けることで、当該処理指令に割り当てられた処理プログラムを選択された作業アイテムに適用すると共に、当該作業アイテムの表示名4を前記現処理フェーズのメニューウインドウ2から次処理フェーズのメニューウインドウ2へ移す作業アイテム管理手段とを具備したコンピュータシステムである(図1)。
【0016】
前記編集手段は、前記作業フロー1一件毎にデータの所属フィールドを特定する為の管理情報をフィールドIDと共に登録したフィールドデータを編集するフィールドデータ作成モジュールと、前記作業フロー1を用いるユーザの管理情報を前記フィールドID及びユーザIDと共に登録したユーザデータを編集するユーザデータ作成モジュールと、前記作業フロー1に含まれる各処理フェーズの管理情報を前記フィールドID及びフェーズIDと共に登録したフェーズデータを編集するフェーズデータ作成モジュールと、前記作業フロー1に含まれる各処理フェーズ間を作業アイテムが移動する際の管理情報を前記フィールドID及びブリッジIDと共に登録したブリッジデータを編集するブリッジデータ作成モジュールと、前記作業フロー1における各ユーザの権限情報を前記フィールドID、フェーズID、又はブリッジID、及び前記ユーザIDと共に登録したユーザ権限データを編集するユーザ権限作成モジュールとを具備する。
【0017】
前記フィールドデータ作成モジュールは、所定の入力支援画面をディスプレイ装置に表示し、編集する作業フロー1に割り当てられた編集フィールドを示すフィールドID、及び当該フィールド名の入力を促すと共に、入力されたそれらフィールドデータを図3(A)の如く関連づけ、フィールドテーブルとして記憶装置に記録するユーザインターフェースである。
【0018】
前記ユーザデータ作成モジュールは、所定の入力支援画面をディスプレイ装置に表示し、前記フィールドテーブルにより示される編集フィールドを使用する権限を持つユーザのユーザID、ユーザ名(ログイン名)、及びパスワードの入力を促すと共に、入力されたそれらユーザデータを、図3(B)の如く当該ユーザテーブルが属するフィールドのフィールドIDと共に関連づけ、ユーザテーブルとして記憶装置に記録するユーザインターフェースである。
【0019】
前記フェーズデータ作成モジュールは、所定の入力支援画面をディスプレイ装置に表示し、マウス等のポインティング手段(以下、マウス等と記す)を用いてのクリック操作やドラッグ操作を以て、一覧される各メニューウインドウ2の矩形領域を設定する。そして、各矩形領域について更に所定の入力支援画面をディスプレイ装置に表示し、キーボード等のテキスト入力手段やマウス等を用いてフェーズデータを設定するユーザインターフェースである。
【0020】
その際、当該フェーズデータ作成モジュールは、当該フェーズデータが属するフィールドのフィールドID、設定しようとする処理フェーズのフェーズID、フェーズ名、滞留制限時間(処理制限時間)、フェーズ分類、矩形座標、及び新規作業アイテム作成用の作成ボタン有無、並びに、作成ボタン押下起動アプリケーション、及び起動オプションコマンドライン、並びに、ダブルクリック起動アプリケーション(編集権有り)、及び起動オプションコマンドライン、並びにダブルクリック起動アプリケーション(編集権無し)、及び起動オプションコマンドライン、・・・、ドロップ時起動アプリケーション(編集権無し)、及び起動オプションコマンドラインの入力を促すと共に、入力されたそれらフェーズデータを図3(C)の如く当該ユーザテーブルが属するフィールドのフィールドIDと共に関連づけ、フェーズテーブルとして記憶装置に記録するユーザインターフェースである。
【0021】
尚、前記フェーズ分類とは、処理シーケンス上における処理の分岐や集束の有無(構成データの拡散や結合の有無)に基づく分類であって、処理の分岐や集束の無い一般的な処理フェーズをノーマル、処理が分岐する起点となる処理フェーズを拡散フェーズ、複数の処理フェーズの集束点となる処理フェーズを結合フェーズとしたものである。前記滞留制限時間とは、処理を完了に費やすことが許容された制限時間の設定データである。
【0022】
前記矩形座標とは、矩形状を呈するメニューウインドウ2の、作業フロー1上での位置及び寸法を決める座標である。前記作成ボタン有無とは、作業アイテムを新規に登録する必要性がある処理フェーズのメニューウインドウ2について、作成ボタンを設けるか否かの設定データである。作成ボタン有りとした場合には、作成ボタンが設けられたメニューウインドウ2が標示されることとなる(図17(A)チェックボックス:新規作成ボタンの表示参照)。
【0023】
前記作成ボタン押下起動アプリケーションとは、前記作成ボタンを押下(クリック等)した際に起動する処理プログラムであって、その起動オプションコマンドラインとは、当該処理プログラムの起動と共に行われるものとして設定する1又は2以上の司令、及び当該司令の処理対象の所在等から成るコマンドラインである。
【0024】
同様に、ダブルクリック起動アプリケーションとは、前記メニューウインドウ2に表示された作業アイテムの表示名4に対してダブルクリックを行うことを以て起動する処理プログラム(図17(B)ダブルクリックのタグウインドウ参照)。ドロップ起動アプリケーションとは、前記メニューウインドウ2に表示された作業アイテムの表示名4に対するドラッグ&ドロップ操作に含まれるドロップ操作を以て起動する処理プログラム。編集権有り及び編集権無しとは、使用するユーザに編集権限が有る場合と無い場合とで起動する処理プログラムを異ならせる為のデータである。以下、これらの起動アプリケーション及び各々の起動オプションコマンドラインをアイテム操作と記す。
【0025】
前記ブリッジデータ作成モジュールは、所定の入力支援画面をディスプレイ装置に表示し、マウス等によるクリック操作やドラッグ操作を以て各処理フェーズを処理シーケンス的に連結するルート(ブリッジ3)を設定し、当該ブリッジ3のブリッジID、当該ブリッジ3の始点座標及び終点座標、当該ブリッジ3の始点に当たる処理フェーズのIDである始点フェーズID、及び当該ブリッジ3の終点に当たる処理フェーズのIDである終点フェーズIDの入力を促すと共に、入力されたそれらブリッジデータを、図3(D)の如く当該ブリッジテーブルが属するフィールドのフィールドIDと共に関連づけ、ブリッジテーブルとして記憶装置に記録するユーザインターフェースである。
【0026】
前記ユーザ権限作成モジュールは、所定の入力支援画面をディスプレイ装置に表示し、前記フィールドテーブルにより特定されたフィールドを使用する何等かの権限を持つユーザのユーザID、ユーザが情報処理作業を行おうとする処理のフェーズID又はブリッジID、及び当該ユーザの当該作業フェーズ又はブリッジ3での権限内容を示す権限No.名(ログイン名)の入力を促すと共に、入力されたそれらユーザデータを、図3(E)の如く当該ユーザ権限テーブルが属するフィールドのフィールドIDと共に関連づけ、ユーザ権限テーブルとして記憶装置に記録するユーザインターフェースである。
【0027】
尚、当該例における前記権限No.は、図4(B)の如く1から8までの八種類設けられており、1or2:新規作成の可否、3or4:編集の可否、5or6:閲覧の可否、及び7or8:ブリッジ通行の可否について、それぞれ二者択一で複数の権限が設定出来る様にされている。
【0028】
以上の如く構成された前記作業フロー編集手段が機能すると、図14に示す入力支援画面(編集メニュー画面)がディスプレイ装置に表示される。目的とする情報処理作業を行う為の作業フロー1を新規に編集する際には、当該編集メニュー画面の新規作成ボタンをクリックして押下(以下、押下すると記す)しフィールドデータ作成モジュールを機能させる。当該編集メニュー画面においてフィールド名をキー入力しOKボタンを押下することによって、当該フィールド名に所定のフィールドIDが割り当てられたフィールドテーブルが形成され、図16(A)に示す作業フロー編集画面を備えた入力支援画面(編集画面)がディスプレイ装置に表示される。
【0029】
当該編集画面においてユーザーボタンを押下すると、ユーザデータ作成モジュールが機能し、図15に示す入力支援画面(ユーザ設定画面)がディスプレイ装置に表示される。当該、ユーザ名及びパスワードをキー入力しOKボタンを押下することによって、前記ユーザテーブルが形成される。
【0030】
更に、前記編集画面のフェーズボタンを押下し、プルダウンメニューからウインドウ編集作業を選択すると、前記ユーザ設定画面が閉じると共に、フェーズデータ作成モジュールが機能し、前記編集画面(図16(A)参照)をディスプレイ装置に表示しつつウインドウ編集モードとなる。そこで、当該編集画面に、マウス等のドラッグ操作で、作業フロー1を構成するメニューウインドウ2に適した矩形領域を描画すると、当該描画された矩形領域を決める座標は、前記矩形座標なるフェーズデータとして前記記憶装置の所定領域に前記の如く記録される。
【0031】
矩形領域を決めた後、前記編集画面のフェーズボタンを押下し、プルダウンメニューからフェーズ設定作業を選択すると、当該フェーズデータ作成モジュールの機能によって、図17(A)(B)に示すフェーズ設定画面がディスプレイ装置に表示され、フェーズ設定モードとなる。そこで、当該フェーズ設定画面の入力ボックスに、キー入力やマウス等のドラッグ操作で、当該処理フェーズの名称、前記処理制限時間、フェーズ分類、前記作成ボタンの有無、及び前記アイテム操作を設定すると、それらは、前記フェーズデータとして前記記憶装置の所定領域に前記の如く記録され、図16(B)の如く処理フェーズの名称や作成ボタンが表示された前記編集画面がディスプレイ装置に表示される。
【0032】
前記アイテム操作の設定は、前記フェーズ設定画面において所望作業のタグを押下し、各タグのダイヤログウインドウにおいて、既に登録してあるアプリケーションの実行ファイル及びデータベースファイル、並びにマクロ等のコマンドラインを選択する。尚、当該例において、ダブルクリック、ドロップ、右クリック操作により起動するアプリケーションについては、編集権限が有るユーザ用と無いユーザ用について起動アプリケーションがそれぞれ設定される。
【0033】
選択する前記実行ファイルは、前記編集画面のフェーズボタンを押下し、プルダウンメニューから実行ファイルの登録作業を選択すると、当該フェーズデータ作成モジュールの新規登録機能によって、図20(A)に示す実行ファイル登録画面がディスプレイ装置に表示され、実行ファイル登録モードとなる。そこで、当該コンピュータにインストールされている実行ファイルを選択し、ファイル登録画面の入力ボックスに、キー入力やマウス等のクリック操作或いはドラッグ操作で、当該ファイルの名称、種類を設定すると、それらは、登録された前記処理プログラムとして前記記憶装置の所定領域に記録される。
【0034】
一方、選択するデータベースファイル、又はコマンドラインは、前記編集画面のフェーズボタンを押下し、プルダウンメニューからデータベースの登録作業を選択すると、当該フェーズデータ作成モジュールの新規登録機能によって、図20(B)に示すデータベース登録画面がディスプレイ装置に表示され、データベース登録モードとなる。そこで、当該コンピュータに保存されているデータベースファイル、及びマクロ名を選択し、データベース登録画面の入力ボックスに、キー入力やマウス等のクリック操作或いはドラッグ操作で、データベースファイルの名称、及び所在、並びにマクロ名を設定すると、それらは、前記処理プログラムの起動オプションとして前記記憶装置の所定領域に記録される。
【0035】
前記フェーズ設定作業を終え前記編集画面のブリッジボタンを押下すると、前記ブリッジデータ作成モジュールの機能によって、ディスプレイ装置に表示された前記編集画面においてブリッジ3を描画する事が出来るブリッジ設定モードとなる。当該ブリッジ描画作業は、各処理フェーズのメニューウインドウ2からメニューウインドウ2へカーソルをドラッグする操作によって行われ、当該ドラッグ操作で与えられた、ドラッグ操作の始点座標及び終点座標、並びに始点となった処理フェーズの前記フェーズID、及び終点となった処理フェーズの前記フェーズIDが、前記ブリッジデータとして前記記憶装置の所定領域に記録される。
【0036】
上記ブリッジ設定作業を終え前記編集画面のユーザーボタンを押下すると、前記ユーザ権限作成モジュールの機能によって、ユーザ一覧表(図示省略)がディスプレイ装置に表示され、当該一覧表に列挙されているユーザから権限設定をしようとするユーザを押下により選択すると、ディスプレイ装置に表示された前記作業フロー1に基づいて各ユーザの権限表示を選択する事が出来るユーザ権限作成モードとなり、図19(A)(B)の様なユーザ権限設定画面がディスプレイ装置に表示される。
【0037】
当該ユーザ権限作成作業は、当該ユーザ権限設定画面に表示された各処理フェーズのメニューウインドウ2に表示されている作成、編集、又は閲覧の各作業項目について、許可の場合は“○”ボタンを、不許可の場合は“×”ボタンを押下する事によって設定し、各処理フェーズのメニューウインドウ2からメニューウインドウ2にかけられたブリッジ3について、作業アイテムの移動を許可する場合には“○”ボタンを、不許可の場合は“×”ボタンを押下する事によって設定する。この様に設定された内容は、前記押下で与えられた、クリック操作の位置座標を含むメニューウインドウ2に相当する処理フェーズの前記フェーズID、又はブリッジ3のブリッジIDが、前記ユーザ権限テーブルを構成するユーザ権限データとして前記記憶装置の所定領域に記録される。
【0038】
以上を以て、作業フロー編集手段による作業フロー1の編集が終了し、作業アイテム編集手段によって、当該作業フロー1を用いた情報処理作業を行うことが可能となる。
以下、前記作業アイテム管理手段について説明する。
【0039】
前記作業アイテム管理手段は、前記フィールドデータ、ユーザデータ、フェーズデータ、ブリッジデータ、ユーザ権限データ、及びアイテムデータに基づいて前記作業フロー1を表示するフィールド表示モジュールと、前記作業フロー1の使用を要求するユーザが使用権限を持つユーザであるか否かを前記ユーザデータ又はユーザ権限データに基づいて判定するユーザ認証モジュールと、前記フェーズデータを参照して前記処理プログラムを特定し、当該選択された作業アイテムについて当該処理プログラムを機能させその返値データを保存する処理プログラム起動モジュールと、処理指令を受け付けると共に、前記アイテムデータを参照して選択された作業アイテムを特定し、当該選択された作業アイテムの表示名4を前記フェーズデータ及びブリッジデータに基づく所定の処理フェーズのメニューウインドウ2に移すアイテムデータ移動モジュールと、処理指令を受け付けると共に、前記ユーザ認証モジュール及び処理プログラム起動モジュールを機能させ、前記作業アイテムの管理情報を前記フィールドID及びアイテムIDと共に登録した前記アイテムデータを編集するアイテムデータ作成編集モジュールと、フェーズ毎にそれぞれのフェーズに存在する作業アイテムの滞留時間を管理する作業時間管理モジュールを具備する。
【0040】
当該例におけるアイテムデータ作成編集モジュールは、所定の入力支援画面をディスプレイ装置に表示し、当該作業アイテムの識別子たるアイテムID、前記作業フロー上での表示名、及び完了期限の入力を促すと共に、当該表示名の表示位置を示す表示名矩形領域座標、及び当該作業アイテムの存在するフェーズにおける滞留開始時刻(日時)を設定し、処理プログラムから返された付属データを保存し、それら入力、設定、或いは保存されたアイテムデータを、図3(F)の如く当該アイテムテーブルが属するフィールドのフィールドIDと共に関連づけ、アイテムテーブルとして記憶装置に記録するユーザインターフェースである。
【0041】
当該例では、前記アイテムデータ作成編集モジュールによって編集されるアイテムデータとして、各作業アイテムについて各処理フェーズを起点として拡散し再び結合する際の目印となるファミリIDが加わり、当該ファミリIDを利用するモジュールとして、更に、処理司令を受け付けると共に、前記アイテムデータを参照して選択された作業アイテムを特定し、当該選択された作業アイテムのアイテムデータを前記フェーズデータ及びブリッジデータに基づいて複数定まる次の処理フェーズのアイテムデータとしてそれぞれコピーし、それら次の処理フェーズのメニューウインドウ2に前記選択された作業アイテムの表示名4をコピーするアイテム拡散コピーモジュールと、前記結合フェーズに移動した作業アイテムと当該結合フェーズに存在した作業アイテムのアイテムデータとを照合して当該ファミリIDが共通する作業アイテムを特定すると共に、共通のファミリIDを持つべき全ての作業アイテムが特定できた場合に、前記特定した作業アイテムの一つを残して共通のファミリIDを持つ作業アイテム全てを削除する拡散コピーアイテム結合モジュールとを具備している。
【0042】
当該作業アイテム管理手段が機能すると、先ず、前記ユーザ認証モジュールを機能させ、図21に示すユーザ認証画面が前記データベースから読み出されディスプレイ装置に表示される。当該ユーザ認証画面においてユーザ名及びパスワードをキー入力し、OKボタンを押下することによって、当該ユーザ名及びパスワードと合致するユーザが存在するか否かを、ユーザテーブルを参照して照合する(図5(F)参照)。そこで、前記ユーザ名及びパスワードと合致するユーザであると判定した場合には、続いて前記フィールド表示モジュールを機能させ、前記データベースのフィールドテーブル、フェーズテーブル、ブリッジテーブル、及びアイテムテーブルを参照して各種データを読み出すと共に(図5(G)参照)、前記データベースから前記作業フロー1のフォームを読み出して前記ディスプレイ装置へ出力する。逆に合致しなかった場合には当該作業アイテム管理手段の機能を停止する。
【0043】
図13に示す作業フロー1の例は、機械部品の設計から組立までの作業工程の繋がりを表したものであって、作業アイテムの受付、部品図の承認、部品の製作、及び組立からなる各処理フェーズのメニューウインドウ2,2間を、細長い三角形を呈するブリッジ3で繋ぎ、処理のルート及び方向を示したものである。途中、拡散フェーズのメニューウインドウ2から複数の処理フェーズのメニューウインドウ2へ向かう複数のブリッジ3を設定し、当該複数の処理フェーズのメニューウインドウ2から結合フェーズのメニューウインドウ2へ向かう複数のブリッジ3を設定することで、前記部品の製作において二つの処理フェーズに拡散し、組立の処理フェーズへ集束する形を採った六つのメニューウインドウ2による作業フロー1が構成されている。
【0044】
前記六つのメニューウインドウ2は、受付ウインドウ、承認ウインドウ、部品加工ウインドウA、部品加工ウインドウB、組立ウインドウ、及び完成ウインドウであり、処理過程にある状態のメニューウインドウ2には、当該処理フェーズにある作業アイテムの表示名4たるアイコン及びラベル(以下、表示名4と記す)が一覧的に表示されている。尚、当該例の表示名4として、前記受付ウインドウに“依頼主○○様”と例示されている。
【0045】
前記各メニューウインドウ2、又はそれらを繋ぐブリッジ3には、新規に作業アイテムを作成する機能を要求する作成ボタンが、前記フェーズデータ作成モジュールによって編集されたフェーズデータに基づき適宜設けられている。
【0046】
当該例において新規に作業アイテムを作成する際には、各モジュール、処理プログラム、及びデータ等が、図6に示すフローチャートに従って、図5(H)の如く協働することとなる。即ち、前記アイテムデータ作成編集モジュールは、フェーズテーブルを参照してカーソルの座標からフェーズIDを取得し、作成ボタンが押下された否かを判定する。そこで、当該作成ボタンが押下されたと判定した場合には、当該アイテムデータ作成編集モジュールは、更に、前記ユーザ認証モジュールを機能させ、先に前記ユーザ認証画面においてユーザ名及びパスワードがキー入力されたユーザに、当該編集ボタンが押下されたメニューウインドウ2又はブリッジ3について、当該作成ボタンによって働く機能を使用する権限が有るか否かを、ユーザ権限テーブル及びフェーズテーブルを参照して照合し、権限有りと判定した場合には、続いて入力支援画面をディスプレイ装置に表示し、新規に作成するアイテムのアイテムID(ユニークID)を取得する。
【0047】
続いて、前記アイテムデータ作成編集モジュールは、前記処理プログラム起動モジュールを機能させ、前記フェーズテーブルを参照し、当該処理フェーズ所定の起動アプリケーション(処理プログラム(例えば、当該処理フェーズにおいて用いる市販アプリケーションプログラム等))と、当該処理プログラムにおける当該処理フェーズ所定の起動コマンドオプションライン(起動オプション)を機能させ、当該処理プログラムにおける起動オプション所定の入力支援画面をディスプレイ装置に表示する。
【0048】
当該処理プログラムが機能する下、作業アイテムの新規作成作業を正常に終え、当該処理プログラムが終了すると、当該アイテムデータ作成編集モジュールは、前記処理プログラムによって新たに追加された作業アイテムのアイテムデータ用として、アイテムデータと同様の構成を持ったデータバッファを作成し、当該データバッファの表示名をアイテムIDとする。
【0049】
次に、当該アイテムデータ作成編集モジュールは、当該新規作成作業において返値データが発生したか否かを判定し、返値データが発生しなかった場合には、前記データバッファの滞留開始時刻及び完了期限を現時刻とし、当該データバッファの内容をアイテムデータとして前記アイテムテーブルに追加して当該新規作成作業を終了する。
【0050】
当該新規作成作業において返値データが発生した場合には、当該返値データの一つである表示名が指定されたか否かを判定する。当該表示名が指定された場合には、前記データバッファの表示名を、当該表示名として指定された文字列とし、表示名が指定されなかった場合には、前記アイテムIDをそのまま表示名として、当該新規作成作業において当該情報処理プログラムが管理下に置く付属データたる編集データが発生したか否かを判定する。
【0051】
前記付属データが発生した場合には、当該付属データを前記データバッファのデータとしてコピーし、前記データバッファの滞留開始時刻及び完了期限を現時刻とし、前記表示名矩形領域座標を設定し、当該データバッファの内容をアイテムデータとして前記アイテムテーブルに追加して当該新規作成作業を終了する。一方、前記付属データが発生しなかった場合には、前記データバッファの滞留開始時刻及び完了期限を現時刻とし、且つ前記表示名矩形領域座標を設定した上で、それまでの当該データバッファの内容をアイテムデータとして前記アイテムテーブルに追加して当該新規作成作業を終了する。
【0052】
尚、返値データとは、処理プログラムから当該作業アイテム管理手段への返される出力データであって、当該情報処理プログラムの管理下に置かれているデータである。例えば、新規登録の作業アイテムの表示名4を処理プログラムが機能する下で指定する場合等において当該処理プログラムから前記作業アイテム管理手段へ返され、前記作業フロー1に各作業アイテムの分身(エイリアス等)として表示され管理される当該作業アイテムの表示名4等である。
【0053】
具体的には、前記処理プログラムは、アイテムID“001”を起動オプション文字列で受け取り、当該処理プログラムが機能する下、作業アイテムの新規作成作業を正常に終え、当該処理プログラムが終了すると、前記の如くアイテム名として入力した文字列その他の編集された文字列:“依頼主○○様”を、前記アイテムIDを含むテキストファイル:“001.txt”を形成して返値データとして出力し保存する。また、前記完了期限も返値データの一つであり、当該完了期限の返値データに特定のキーワード(/DATE)を付して「〜/DATE 2004・10・10
23:45:10〜」の様に出力し保存する。
【0054】
一方、当該処理プログラムから制御権限を返上された前記アイテムデータ作成編集モジュールは、当該処理プログラム呼び出し時の新規アイテムIDからテキストファイル:“001.txt”を検索し、当該テキストファイル:“001.txt”開いて表示名4を取得し、前記の如く当該アイテムデータの表示名を更新すると共に、当該作業アイテムが新たに作成されたことにより、当該作業アイテムの表示名を出力する為の表示名矩形領域を更新する。前記表示名4を取得できない場合には、アイテムIDを表示名とし、当該アイテムデータの表示名と表示名矩形領域を更新する。
【0055】
更に、当該アイテムデータ作成編集モジュールは、前記フィールド表示モジュールを機能させ、前記データベースのフィールドテーブル、フェーズテーブル、ブリッジテーブル、及びアイテムテーブルを参照して各種データを読み出すと共に、前記データベースから前記作業フロー1のフォームを読み出して当該処理フェーズのメニューウインドウ2に、新規作業アイテムの前記表示名4を追加した前記作業フロー1をディスプレイ装置に表示する。
【0056】
一方、既存の作業アイテムを修正或いは編集する際、又は閲覧する際には、各モジュール、処理プログラム、及びデータ等が、図7に示すフローチャートに従って、図5(H)の如く協働することとなる。前記アイテムデータ作成編集モジュールは、マウス等によりダブルクリック操作が行われた際のカーソルの位置座標を検出する。前記アイテムデータ作成編集モジュールは、フェーズテーブルの矩形座標を参照して、カーソルの座標から当該カーソルが存在するフェーズテーブルに対応したフェーズIDの取得を試み、当該カーソルがいずれかの処理フェーズのメニューウインドウ2のエリアに存在するか否かを判定する。当該エリアに存在しないと判定した場合には、当該アイテムデータ作成編集モジュールは機能を停止する。
【0057】
当該カーソルがメニューウインドウ2のエリアに存在すると判定した場合には、当該アイテムデータ作成編集モジュールは、更に、アイテムテーブルの表示名矩形領域座標を参照して、カーソルの座標から当該カーソルが存在する表示名矩形領域に対応したアイテムIDの取得を試み、当該カーソルがいずれかのアイテムの表示名矩形領域に存在するか否かを判定する。当該表示名矩形領域に存在しないと判定した場合には、当該アイテムデータ作成編集モジュールは機能を停止する。
【0058】
当該カーソルが前記表示名矩形領域に存在すると判定した場合には、当該アイテムデータ作成編集モジュールは、前記ユーザ認証モジュールを機能させ、先に前記ユーザ認証画面においてユーザ名及びパスワードがキー入力されたユーザに、当該メニューウインドウ2に対応する処理フェーズにおいて、作業アイテムに対し、編集機能、或いは閲覧機能を使用する権限が有るか否かを、ユーザ権限テーブル、フェーズテーブル、及びアイテムテーブルを参照して照合し、権限無しと判定した場合には、当該アイテムデータ作成編集モジュールの機能を停止させる。
【0059】
一方、当該権限有りと判定した場合には、現在、通信手段を通じて当該作業アイテムに対し他のユーザによる何らかの処理が実行中であり、当該アイテムデータが他のユーザによって更新され得る状況にある(以下、使用中と記す)か否かを、使用中ユーザを示す前記アイテムデータの使用ユーザIDを参照して判定し、使用中と判定した場合には、当該アイテムデータ作成編集モジュールは機能を停止する。
【0060】
他のユーザが使用していないと判定した場合には、前記アイテムデータ作成編集モジュールは、前記使用ユーザIDを、当該作業アイテムを編集する機能を要求しているユーザのユーザIDに更新すると共に、前記処理プログラム起動モジュールを機能させ、前記フェーズテーブルを参照し、当該処理フェーズ所定の処理プログラムと、当該処理プログラムにおける起動オプションを機能させ、当該処理プログラムの起動に基づく起動オプション、並びに作業アイテム所定の入力支援画面をディスプレイ装置に表示する。
【0061】
当該処理プログラムが正常終了すると、当該アイテムデータ作成編集モジュールは、前記処理プログラムによって編集する作業アイテムのアイテムデータと同様の構成を持ったデータバッファを作成し、前記新規作成作業の如く、返値データの有無、新たな表示名の指定の有無、及び付属データの発生の有無を、当該編集作業に伴って当該データバッファに記録された内容に基づいて検証し、更新事項が存在する場合には、当該データバッファにおける変更内容を反映する形で前記アイテムデータを更新する。
【0062】
当該例においては、当該処理プログラムが機能する下、作業アイテムの編集作業、或いは閲覧作業を正常に終え、当該処理プログラムが終了しても、当該処理プログラムから制御権限を返上された当該情報処理プログラム(アイテムデータ作成編集モジュール)は、原則として、前記処理プログラムが編集したデータファイルの管理については、前記付属データを除いて関知しない様にされている。
【0063】
しかしながら、その具体的な処理形態は、当該処理プログラムが市販のプログラムであるか否か、或いはその処理プログラムが編集したデータファイルの管理機能を有するか否かに応じて異なり、前記アイテムデータ作成編集モジュールは、当該処理プログラムで編集されたデータファイルを以下の様に管理する。
【0064】
前記処理プログラムが、市販のプログラムであって、編集したデータファイルに対するデータ管理能力を備え、起動マクロやVBA(Visual Basic for Applications)等によりアイテムIDを受け取り、分岐処理等の操作を行うことができる場合には、当該処理プログラムが編集したデータは、前記アイテムデータの付属データとしては取り扱われず、原則として、当該情報処理プログラムの管理下にはないアイテム補助データとして位置付けられる。
【0065】
例えば、前記処理プログラムがデータベース機能を有するプログラムである場合に基づいて説明すると、予めアイテムIDフィールドを、当該処理プログラムのデータベースレコードとして設けておき、当該処理プログラムを起動させて作業アイテムに対する編集作業を行う際には、目的のアイテムIDを前記起動オプションとして当該処理プログラムに渡し、当該アイテムIDに対応したレコードのみを表示し編集の対象とする。当該編集作業の終了時には、入力された文字列や描画データは、当該処理プログラムの機能によって保存される。
【0066】
尚、処理プログラムの能力に応じて、編集されたデータファイルの管理権を譲り受けることが可能な場合には、前記アイテムデータ作成編集モジュール(当該情報処理プログラム)は、当該データファイルを、前記アイテムデータの付属データとして適宜管理することも出来る。
【0067】
また、前記処理プログラムが、市販のプログラムであって、それ自体が、編集したデータファイルに対するデータ管理能力を備えていない場合には、当該処理プログラムが編集したデータは、専ら、当該情報処理プログラムの管理下にはないアイテム補助データとして位置付けられる。
【0068】
例えば、前記処理プログラムが簡易なテキストエディタプログラムである場合であるが、この様な市販プログラムを管理する場合には、予め、当該処理プログラムを起動する際の起動マクロやVBAに代わる起動プログラムをVB(Visual Basic)やC言語で作成し、当該起動プログラムが、アイテムIDを起動オプションとして受け取り、当該アイテムIDを含む任意のファイル名を作成して前記処理プログラムを起動する様にする。
【0069】
当該編集作業を終え前記処理プログラムが終了した際には、制御権限が返った前記起動プログラムは、当該編集作業において返値データや他の更新データが発生した場合には、当該更新データや他の更新データを書き込んで当該作業アイテムのデータファイルを更新し、前記返値データや他の更新データが発生しなかった場合には、前記データファイルを更新することなく終了する。尚、前記起動プログラムが前記アイテムデータ作成編集モジュール(当該情報処理プログラム)に更新されたデータファイルを返すか否かは、当該起動プログラムの仕様に応じて異なる。
【0070】
また、前記処理プログラムが、市販のプログラムではなく、新たに作成されたものである場合(以下、非買プログラムと記す)には、編集したデータファイルに対するデータ管理能力を備えていない市販のプログラムと同様に、予め、当該処理プログラムを起動する際の起動マクロやVBAに代わる起動プログラムを作成し、更に、当該処理フェーズで求められる処理を行うプログラム(以下、本体プログラムと記す)を作成し、当該起動プログラムが、アイテムIDを起動オプションとして受け取り、当該アイテムIDを含むオリジナルなファイル名を作成して前記本体プログラムを起動する様にする。
【0071】
当該編集作業を終え前記本体プログラムが終了した際には、制御権限が返った前記起動プログラムは、当該編集作業において返値データや他の更新データが発生した場合には、当該返値データや他の更新データを書き込んで当該作業アイテムのデータファイルを更新し、前記返値データや他の更新データが発生しなかった場合には当該データファイルを更新することなく終了する。この場合も、前記起動プログラムが、前記アイテムデータ作成編集モジュール(当該情報処理プログラム)に当該データファイルを返すか否かは、当該起動プログラムの仕様に応じて異なる。
【0072】
一方、上記種々の処理プログラムから制御権限を返上された前記アイテムデータ作成編集モジュール(当該情報処理プログラム)は、上記処理に基づいて付属データの変更を伴う返値データや更新データが発生した場合には、当該返値データや付属データを更新する等によってアイテムデータを適宜更新してその処理を終了する。
【0073】
そして、最後に、前記アイテムデータ作成編集モジュールは、使用中ユーザを示す前記アイテムデータの使用ユーザIDに記録されていた、当該作業アイテムを編集、或いは閲覧する機能を要求していたユーザのユーザIDの記録を解除して当該モジュールの機能を終了する。
【0074】
前記アイテムデータ移動モジュールは、各処理フェーズのメニューウインドウ2において所定の処理プログラムによる処理が終了した作業アイテムを、次なる処理フェーズのメニューウインドウ2に移動させるモジュールである。
【0075】
当該アイテムデータ移動モジュールは、マウス等によりドラッグ&ドロップ操作(以下、ドラッグ操作と記す)が行われた際における始点と終点のカーソルの位置座標を検出する。当該ドラッグ操作は、カーソルを移動させてドラッグの始点をマウス等のボタン押下で決定するマウスダウン操作、前記マウス等のボタンの押下を継続しつつマウス等を移動させるムーブ操作、及び、ドラッグ操作の終点をマウス等のボタンの押下を終了することで決定するマウスアップ操作とからなる。以下、それぞれを分けて説明する(図5(I)参照)。
【0076】
前記マウスダウン操作時において(図8参照)、前記アイテムデータ移動モジュールは、フェーズテーブルの矩形座標を参照して、カーソルの座標から当該カーソルが存在するフェーズテーブルに対応したフェーズIDの取得を試み、当該カーソルがいずれかの処理フェーズのメニューウインドウ2のエリアに存在するか否かを判定する。当該エリアに存在しないと判定した場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは機能を停止する。
【0077】
当該カーソルがメニューウインドウ2のエリアに存在すると判定した場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは、更に、アイテムテーブルの表示名矩形領域座標を参照して、カーソルの座標から当該カーソルが存在する表示名矩形領域に対応したアイテムIDの取得を試み、当該カーソルがいずれかのアイテムの表示名矩形領域に存在するか否かを判定する。当該表示名矩形領域に存在しないと判定した場合には、前記アイテムIDを保持することなく当該アイテムデータ移動モジュールは機能を停止する。
【0078】
当該カーソルが前記表示名矩形領域に存在すると判定した場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは、現在、通信手段を通じて当該作業アイテムに対し他のユーザにより使用中であるか否かを、前記アイテムデータの使用ユーザIDを参照して判定し、使用中と判定した場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは機能を停止する。
【0079】
他のユーザが使用していないと判定した場合には、前記アイテムデータ移動モジュールは、前記アイテムデータの使用ユーザIDを、当該作業アイテムを編集する機能を要求しているユーザのユーザIDに更新すると共に、当該移動の始点となる処理フェーズのフェーズIDと、移動される作業アイテムのアイテムIDを記憶領域に保持する。
【0080】
前記ムーブ操作時においては(図9参照)、移動される作業アイテムのアイテムIDを保持しているか否かを確認し、保持していない場合には、アイテムデータ移動モジュールは、当該操作がドラッグ操作ではない、単なるカーソル移動操作であると判断して当該アイテムデータ移動モジュールの機能を終了する。
【0081】
一方、保持している場合において、当該アイテムデータ移動モジュールは、確認する度に前記フィールド表示モジュールを機能させ、前記データベースのフィールドテーブル、フェーズテーブル、ブリッジテーブル、及びアイテムテーブルを参照して各種データを読み出すと共に、前記データベースから前記作業フロー1のフォームを読み出して前記アイテムIDに対応する作業アイテムの前記表示名4の前記作業フロー1における表示位置を更新する。
【0082】
前記マウスアップ操作時、即ち、ドロップ時においては(図10参照)、移動される作業アイテムのアイテムIDを保持しているか否かを確認し、保持していない場合には、アイテムデータ移動モジュールは、当該操作がドラッグ操作ではない、単なるカーソル移動操作であると判断して当該アイテムデータ移動モジュールの機能を終了する。
【0083】
一方、保持している場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは、前記ドラッグ操作でのカーソルの終点にあたる位置座標を検出すると共に、フェーズテーブルの各メニューウインドウ2の存在位置を示す矩形座標を参照して、前記カーソルの位置座標から当該カーソルが存在するメニューウインドウ2に対応したフェーズIDの取得を試み、当該カーソルがいずれかの処理フェーズのメニューウインドウ2に存在するか否かを判定する。
【0084】
当該メニューウインドウ2に存在しないと判定した場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは、使用中ユーザを示す前記アイテムデータの使用ユーザIDに記録されていた、当該作業アイテムを移動する機能を使用していたユーザのユーザIDの記録を解除して当該アイテムデータ移動モジュールの機能を終了する。
【0085】
当該メニューウインドウ2に存在すると判定した場合には、前記ドラッグ操作でのカーソルの始点が存在するメニューウインドウ2にあたる処理フェーズと、終点が存在するメニューウインドウ2にあたる処理フェーズの各々のフェーズIDから、前記ブリッジテーブルの始点フェーズID及び終点フェーズIDを参照して、それらの処理フェーズを連結するブリッジ3のブリッジIDの取得を試みる。
【0086】
当該ブリッジIDが取得出来ない時、即ち、それらの処理フェーズを連結するブリッジ3が存在しないと判定した場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは、使用中ユーザを示す前記アイテムデータの使用ユーザIDに記録されていた、当該作業アイテムを移動する機能を使用していたユーザのユーザIDの記録を解除して当該アイテムデータ移動モジュールの機能を終了する。
【0087】
前記ブリッジIDが取得でき、それらの処理フェーズを連結するブリッジ3が存在すると判定した場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは、更に、前記ユーザ認証モジュールを機能させ、先に前記ユーザ認証画面においてユーザ名及びパスワードがキー入力されたユーザに、当該ドラッグ操作が行われた処理フェーズを連結するブリッジ3について、当該作業アイテムを移動させる機能を使用する権限が有るか否かを、ユーザ権限テーブル、ブリッジテーブル、及びフェーズテーブルを参照して照合する。
【0088】
当該権限無しと判定した場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは、使用中ユーザを示す前記アイテムデータの使用ユーザIDに記録されていた、当該作業アイテムを移動する機能を使用していたユーザのユーザIDの記録を解除して当該アイテムデータ移動モジュールの機能を終了する。
【0089】
当該権限有りと判定した場合には、当該アイテムデータ移動モジュールは、当該作業アイテムがドロップされた前記終点位置に当該アイテムIDの表示位置を更新し、前記フィールド表示モジュールを機能させ、前記データベースのフィールドテーブル、フェーズテーブル、ブリッジテーブル、及びアイテムテーブルを参照して各種データを読み出すと共に、前記データベースから前記作業フロー1のフォームを読み出し、前記アイテムIDに対応する作業アイテムの前記表示名4の前記作業フロー1における表示位置を更新する。
【0090】
また、当該アイテムデータ移動モジュールは、ドロップ時に当該作業アイテムのアイテムデータにおける滞留開始時刻を現在時刻(日時)に更新すると共に、使用中ユーザを示す前記アイテムデータの使用ユーザIDに記録されていた、当該作業アイテムを移動する機能を要求していたユーザのユーザIDの記録を解除して当該アイテムデータ移動モジュールの機能を終了する。
【0091】
実際の作業フロー1上では、一の処理フェーズ(拡散フェーズ)から複数の処理フェーズへ処理が拡散する場合や、この様に拡散した複数の処理フェーズから再び一の処理フェーズ(結合フェーズ)に結合する場合が生じる。この様な場合に備えて、当該例では、前記アイテム拡散コピーモジュールと拡散コピーアイテム結合モジュールを具備している。
【0092】
前記アイテム拡散コピーモジュールは(図11参照)、前記フェーズテーブルのフェーズ分類を参照して、ドラッグ操作の始点を含むメニューウインドウ2に相当する処理フェーズが拡散元の処理フェーズ(拡散フェーズ)であるか否かを判定する。拡散フェーズではない場合には、当該アイテム拡散コピーモジュールの機能を終了する。
【0093】
一方、拡散フェーズである場合には、前記アイテム拡散コピーモジュールは、前記ドラッグ操作の始点を含むメニューウインドウ2を始点としたブリッジ3の先側に位置するメニューウインドウ2に対応した処理フェーズ(終点フェーズ)のフェーズIDを取得し、前記アイテムテーブルにおけるアイテムデータのファミリIDにドラッグ操作の対象となっている作業アイテムのアイテムIDをコピーし、前記拡散フェーズから拡散する処理フェーズの数を、前記アイテムデータのファミリメンバー数に保持し、同アイテムデータのファミリメンバーNo.を“1”とする。
【0094】
更に、前記アイテム拡散コピーモジュールは、上記の如く更新されたアイテムデータをアイテムテーブルに保存し、当該アイテムデータにおける表示名矩形領域座標を前記終点フェーズのメニューウインドウ2の位置に更新する。
【0095】
次に、前記終点フェーズの全てについて既にフェーズIDが取得済みか否かを判定し、取得済みである場合には当該アイテム拡散コピーモジュールの機能を終了する。
【0096】
一方、前記拡散する処理フェーズの数と比較して取得済みでない終点フェーズが残る場合には、前記アイテム拡散コピーモジュールは、先に保存したアイテムデータのファミリメンバーNo.をインクリメントすると共に、当該アイテムデータにおける表示名矩形領域座標を当該他の終点フェーズのメニューウインドウ2の位置として更新し、新規アイテムデータとしてアイテムテーブルに追加する。
【0097】
これらの処理を全ての終点フェーズについてアイテムデータのコピーが成されるまで繰り返し、更に、当該アイテム拡散コピーモジュールは、前記フィールド表示モジュールを機能させ、更新されコピーされた各アイテムデータの表示名矩形領域座標を反映した作業フロー1をディスプレイ装置に表示する。
【0098】
前記拡散コピーアイテム結合モジュールは(図12参照)、前記フェーズテーブルのフェーズ分類を参照して、ドラッグ操作の終点を含むメニューウインドウ2に相当する処理フェーズが結合先として定められた処理フェーズ(結合フェーズ)であるか否かを判定する。結合フェーズでは無い場合には、当該拡散コピーアイテム結合モジュールの機能を終了する。
【0099】
一方、結合フェーズである場合には、前記拡散コピーアイテム結合モジュールは、アイテムテーブルを参照しドラッグ操作の対象となっている作業アイテムのアイテムIDを取得し、当該結合フェーズにある作業アイテムのうち、同じファミリIDを持つ作業アイテムを取得する。そして、当該同じファミリIDを持つ作業アイテムの数が、それら作業アイテムのアイテムデータに記録されたファミリメンバー数と同じであるか否かを判定する。
【0100】
同じでない場合には、前記拡散コピーアイテム結合モジュールは、その機能を停止し、同じである場合には、前記拡散コピーアイテム結合モジュールは、前記ドラッグ操作の対象となっている作業アイテムを残して、前記ファミリIDが共通する他の作業アイテムのアイテムデータを削除してその機能を終了する。
【0101】
前記フィールド表示モジュールは、前記の如く他の処理モジュールの機能に応じて作業フロー1を表示するに際して発生するイベント、或いは、一定時間に発生するタイマーイベントを受け付ける度に作業時間管理モジュールを機能させる(図22参照)。
【0102】
当該作業時間管理モジュールは、表示されている当該フィールドのフィールドIDを取得し、当該フィールドに含まれる各処理フェーズについての滞留制限時間を各フェーズデータを参照して取得し、各々の処理フェーズに存在する各作業アイテムの完了期限を各アイテムデータを参照して取得し、現在時刻(日時)が各作業アイテムの完了期限に達しているか否かを判定し、当該完了期限に達している場合には、例えば赤等の警告色で当該作業アイテムの表示名を出力するよう前記フィールド表示モジュールに働きかける。
【0103】
一方、前記完了期限に達していない場合には、更に当該アイテムデータを参照して当該作業アイテムの滞留開始時刻を取得し、前記現在時刻が当該滞留開始時刻に滞留制限時間を加えた日時に達しているか否かを判定する。その結果、達していると判定した場合には、例えば青等の注意色で当該作業アイテムの表示名を出力し、達していないと判定した場合には、例えば黒等の通常色で当該作業アイテムの表示名を出力するよう前記フィールド表示モジュールに働きかける。
【産業上の利用可能性】
【0104】
オフィス内といったローカルエリアに集中して行われる処理アイテムに止まらず、情報ネットワークを用いたグローバルエリアに分散して行われる処理アイテムに対しても、効率的で且つ複雑でないスケジュール管理システムや工程管理システム等の情報管理システムを多岐分野に亘って提供することに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明による情報処理装置が具備する機能、及び情報処理プログラムによるコンピュータの機能の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムを実現するハードウエア構成の一例を示す構成図である。
【図3】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムで用いられる主なデータの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムで用いられる、(A):フェーズデータに含まれるフェーズ分類の一例、及び(B):ユーザデータに含まれる権限No.の一例を示す表である。
【図5】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムが具備する各種モジュールと各種データとの関連を例示した説明図である。
【図6】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムで行われる処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムで行われる処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムで行われる処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムで行われる処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムで行われる処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムで行われる処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明による情報処理装置及び情報処理プログラムで行われる処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で出力される入力支援画の一例である。
【図14】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で出力される入力支援画の一例である。
【図15】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で出力される入力支援画の一例である。
【図16】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で出力される入力支援画の一例である。
【図17】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で出力される入力支援画の一例である。
【図18】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で出力される入力支援画の一例である。
【図19】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で出力される入力支援画の一例である。
【図20】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で出力される入力支援画の一例である。
【図21】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で出力される入力支援画の一例である。
【図22】本発明による情報処理プログラム及び情報処理装置で行われる処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0106】
1 作業フロー,
2 メニューウインドウ,
3 ブリッジ,4 表示名,
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プログラムされたコンピュータによって作業アイテムの処理を実行する情報処理装置であって、
作業アイテムの受付から処理結果の出力に至る一連の処理シーケンスに則った複数の処理フェーズのメニューウインドウ、及び各処理フェーズに存在する作業アイテムの表示名を一括表示した作業フローのデータを編集する作業フロー編集手段と、
前記構成データに基づき作業フローを表示すると共に、各処理フェーズのメニューウインドウで選択された作業アイテムについての処理指令を受け付け、各処理フェーズに割り当てられた処理プログラムを前記選択された作業アイテムに適用すると共に、当該処理フェーズに割り当てられた処理を終えた作業アイテムの表示名を当該処理フェーズのメニューウインドウから次の処理フェーズのメニューウインドウへ移す作業アイテム管理手段と、
を具備した情報処理装置。
【請求項2】
前記作業フロー編集手段に、
前記作業フロー一件毎にデータの所属フィールドを特定する為の管理情報をフィールドIDと共に登録したフィールドデータを編集するフィールドデータ作成モジュールと、
前記作業フローを用いるユーザの管理情報を前記フィールドID及びユーザIDと共に登録したユーザデータを編集するユーザデータ作成モジュールと、
前記作業フローに含まれる各処理フェーズの管理情報を前記フィールドID及びフェーズIDと共に登録したフェーズデータを編集するフェーズデータ作成モジュールと、
前記作業フローに含まれる各処理フェーズ間を作業アイテムが移動する際の管理情報を前記フィールドID及びブリッジIDと共に登録したブリッジデータを編集するブリッジデータ作成モジュールと、
前記作業フローにおける各ユーザの権限情報を前記フィールドID、フェーズID、又はブリッジID、及び前記ユーザIDと共に登録したユーザ権限データを編集するユーザ権限作成モジュールと、
を具備し、
前記作業アイテム管理手段に、
前記フィールドデータ、ユーザデータ、フェーズデータ、ブリッジデータ、ユーザ権限データ、及びアイテムデータに基づいて前記作業フローを表示するフィールド表示モジュールと、
前記作業フローの使用を要求するユーザが使用権限を持つユーザであるか否かを前記ユーザデータ又はユーザ権限データに基づいて判定するユーザ認証モジュールと、
前記フェーズデータを参照して前記処理プログラムを特定し、当該選択された作業アイテムについて当該処理プログラムを機能させその返値データを保存する処理プログラム起動モジュールと、
処理指令を受け付けると共に、前記アイテムデータを参照して選択された作業アイテムを特定し、当該選択された作業アイテムの表示名を前記フェーズデータ及びブリッジデータに基づく所定の処理フェーズのメニューウインドウに移すアイテムデータ移動モジュールと、
処理指令を受け付けると共に、前記ユーザ認証モジュール及び処理プログラム起動モジュールを機能させ、前記作業アイテムの管理情報を前記フィールドID及びアイテムIDと共に登録した前記アイテムデータを編集するアイテムデータ作成編集モジュールと、
を具備する前記請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記編集手段に、
各処理フェーズを起点とした拡散及び結合の有無を示すフェーズ分類を登録したフェーズデータを編集するフェーズデータ作成モジュールを具備し、
前記作業アイテム管理手段に、
各作業アイテムについて各処理フェーズを起点として拡散し再び結合する際の目印となるファミリIDを登録するアイテムデータを編集する前記アイテムデータ作成編集モジュールと、
処理司令を受け付けると共に、前記アイテムデータを参照して選択された作業アイテムを特定し、当該選択された作業アイテムのアイテムデータを前記フェーズデータ及びブリッジデータに基づいて複数定まる次の処理フェーズのアイテムデータとしてそれぞれコピーし、それら次の処理フェーズのメニューウインドウに前記選択された作業アイテムの表示名をコピーするアイテム拡散コピーモジュールと、
結合フェーズに移動した作業アイテムと当該結合フェーズに存在した作業アイテムのアイテムデータとを照合して当該ファミリIDが共通する作業アイテムを特定すると共に、共通のファミリIDを持つべき全ての作業アイテムが特定できた場合に、前記特定した作業アイテムの一つを残して共通のファミリIDを持つ作業アイテム全てを削除する拡散コピーアイテム結合モジュールと、
を具備した前記請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
作業アイテムの処理を実行するコンピュータに、
作業アイテムの受付から処理結果の出力に至る一連の処理シーケンスに則った複数の処理フェーズのメニューウインドウ、及び各処理フェーズに存在する作業アイテムの表示名を一括表示した作業フローのデータを編集する作業フロー編集手段、及び
前記構成データに基づき作業フローを表示すると共に、各処理フェーズのメニューウインドウで選択された作業アイテムについての処理指令を受け付け、各処理フェーズに割り当てられた処理プログラムを前記選択された作業アイテムに適用すると共に、当該処理フェーズに割り当てられた処理を終えた作業アイテムの表示名を当該処理フェーズのメニューウインドウから次の処理フェーズのメニューウインドウへ移す作業アイテム管理手段、
を具備した情報処理装置として機能させる情報処理プログラム。
【請求項5】
前記作業フロー編集手段に、
前記作業フロー一件毎にデータの所属フィールドを特定する為の管理情報をフィールドIDと共に登録したフィールドデータを編集するフィールドデータ作成モジュールと、
前記作業フローを用いるユーザの管理情報を前記フィールドID及びユーザIDと共に登録したユーザデータを編集するユーザデータ作成モジュールと、
前記作業フローに含まれる各処理フェーズの管理情報を前記フィールドID及びフェーズIDと共に登録したフェーズデータを編集するフェーズデータ作成モジュールと、
前記作業フローに含まれる各処理フェーズ間を作業アイテムが移動する際の管理情報を前記フィールドID及びブリッジIDと共に登録したブリッジデータを編集するブリッジデータ作成モジュールと、
前記作業フローにおける各ユーザの権限情報を前記フィールドID、フェーズID、又はブリッジID、及び前記ユーザIDと共に登録したユーザ権限データを編集するユーザ権限作成モジュールと、
を具備し、
前記作業アイテム管理手段に、
前記フィールドデータ、ユーザデータ、フェーズデータ、ブリッジデータ、ユーザ権限データ、及びアイテムデータに基づいて前記作業フローを表示するフィールド表示モジュールと、
前記作業フローの使用を要求するユーザが使用権限を持つユーザであるか否かを前記ユーザデータ又はユーザ権限データに基づいて判定するユーザ認証モジュールと、
前記フェーズデータを参照して前記処理プログラムを特定し、当該選択された作業アイテムについて当該処理プログラムを機能させその返値データを保存する処理プログラム起動モジュールと、
処理指令を受け付けると共に、前記アイテムデータを参照して選択された作業アイテムを特定し、当該選択された作業アイテムの表示名を前記フェーズデータ及びブリッジデータに基づく所定の処理フェーズのメニューウインドウに移すアイテムデータ移動モジュールと、
処理指令を受け付けると共に、前記ユーザ認証モジュール及び処理プログラム起動モジュールを機能させ、前記作業アイテムの管理情報を前記フィールドID及びアイテムIDと共に登録した前記アイテムデータを編集するアイテムデータ作成編集モジュールと、
を具備する情報処理装置として機能させる前記請求項4に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
前記編集手段に、
各処理フェーズを起点とした拡散及び結合の有無を示すフェーズ分類を登録したフェーズデータを編集するフェーズデータ作成モジュールを具備し、
前記作業アイテム管理手段に、
各作業アイテムについて各処理フェーズを起点として拡散し再び結合する際の目印となるファミリIDを登録するアイテムデータを編集する前記アイテムデータ作成編集モジュールと、
処理司令を受け付けると共に、前記アイテムデータを参照して選択された作業アイテムを特定し、当該選択された作業アイテムのアイテムデータを前記フェーズデータ及びブリッジデータに基づいて複数定まる次の処理フェーズのアイテムデータとしてそれぞれコピーし、それら次の処理フェーズのメニューウインドウに前記選択された作業アイテムの表示名をコピーするアイテム拡散コピーモジュールと、
結合フェーズに移動した作業アイテムと当該結合フェーズに存在した作業アイテムのアイテムデータとを照合して当該ファミリIDが共通する作業アイテムを特定すると共に、共通のファミリIDを持つべき全ての作業アイテムが特定できた場合に、前記特定した作業アイテムの一つを残して共通のファミリIDを持つ作業アイテム全てを削除する拡散コピーアイテム結合モジュールと、
を具備する情報処理装置として機能させる前記請求項5に記載の情報処理プログラム。
【請求項1】
プログラムされたコンピュータによって作業アイテムの処理を実行する情報処理装置であって、
作業アイテムの受付から処理結果の出力に至る一連の処理シーケンスに則った複数の処理フェーズのメニューウインドウ、及び各処理フェーズに存在する作業アイテムの表示名を一括表示した作業フローのデータを編集する作業フロー編集手段と、
前記構成データに基づき作業フローを表示すると共に、各処理フェーズのメニューウインドウで選択された作業アイテムについての処理指令を受け付け、各処理フェーズに割り当てられた処理プログラムを前記選択された作業アイテムに適用すると共に、当該処理フェーズに割り当てられた処理を終えた作業アイテムの表示名を当該処理フェーズのメニューウインドウから次の処理フェーズのメニューウインドウへ移す作業アイテム管理手段と、
を具備した情報処理装置。
【請求項2】
前記作業フロー編集手段に、
前記作業フロー一件毎にデータの所属フィールドを特定する為の管理情報をフィールドIDと共に登録したフィールドデータを編集するフィールドデータ作成モジュールと、
前記作業フローを用いるユーザの管理情報を前記フィールドID及びユーザIDと共に登録したユーザデータを編集するユーザデータ作成モジュールと、
前記作業フローに含まれる各処理フェーズの管理情報を前記フィールドID及びフェーズIDと共に登録したフェーズデータを編集するフェーズデータ作成モジュールと、
前記作業フローに含まれる各処理フェーズ間を作業アイテムが移動する際の管理情報を前記フィールドID及びブリッジIDと共に登録したブリッジデータを編集するブリッジデータ作成モジュールと、
前記作業フローにおける各ユーザの権限情報を前記フィールドID、フェーズID、又はブリッジID、及び前記ユーザIDと共に登録したユーザ権限データを編集するユーザ権限作成モジュールと、
を具備し、
前記作業アイテム管理手段に、
前記フィールドデータ、ユーザデータ、フェーズデータ、ブリッジデータ、ユーザ権限データ、及びアイテムデータに基づいて前記作業フローを表示するフィールド表示モジュールと、
前記作業フローの使用を要求するユーザが使用権限を持つユーザであるか否かを前記ユーザデータ又はユーザ権限データに基づいて判定するユーザ認証モジュールと、
前記フェーズデータを参照して前記処理プログラムを特定し、当該選択された作業アイテムについて当該処理プログラムを機能させその返値データを保存する処理プログラム起動モジュールと、
処理指令を受け付けると共に、前記アイテムデータを参照して選択された作業アイテムを特定し、当該選択された作業アイテムの表示名を前記フェーズデータ及びブリッジデータに基づく所定の処理フェーズのメニューウインドウに移すアイテムデータ移動モジュールと、
処理指令を受け付けると共に、前記ユーザ認証モジュール及び処理プログラム起動モジュールを機能させ、前記作業アイテムの管理情報を前記フィールドID及びアイテムIDと共に登録した前記アイテムデータを編集するアイテムデータ作成編集モジュールと、
を具備する前記請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記編集手段に、
各処理フェーズを起点とした拡散及び結合の有無を示すフェーズ分類を登録したフェーズデータを編集するフェーズデータ作成モジュールを具備し、
前記作業アイテム管理手段に、
各作業アイテムについて各処理フェーズを起点として拡散し再び結合する際の目印となるファミリIDを登録するアイテムデータを編集する前記アイテムデータ作成編集モジュールと、
処理司令を受け付けると共に、前記アイテムデータを参照して選択された作業アイテムを特定し、当該選択された作業アイテムのアイテムデータを前記フェーズデータ及びブリッジデータに基づいて複数定まる次の処理フェーズのアイテムデータとしてそれぞれコピーし、それら次の処理フェーズのメニューウインドウに前記選択された作業アイテムの表示名をコピーするアイテム拡散コピーモジュールと、
結合フェーズに移動した作業アイテムと当該結合フェーズに存在した作業アイテムのアイテムデータとを照合して当該ファミリIDが共通する作業アイテムを特定すると共に、共通のファミリIDを持つべき全ての作業アイテムが特定できた場合に、前記特定した作業アイテムの一つを残して共通のファミリIDを持つ作業アイテム全てを削除する拡散コピーアイテム結合モジュールと、
を具備した前記請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
作業アイテムの処理を実行するコンピュータに、
作業アイテムの受付から処理結果の出力に至る一連の処理シーケンスに則った複数の処理フェーズのメニューウインドウ、及び各処理フェーズに存在する作業アイテムの表示名を一括表示した作業フローのデータを編集する作業フロー編集手段、及び
前記構成データに基づき作業フローを表示すると共に、各処理フェーズのメニューウインドウで選択された作業アイテムについての処理指令を受け付け、各処理フェーズに割り当てられた処理プログラムを前記選択された作業アイテムに適用すると共に、当該処理フェーズに割り当てられた処理を終えた作業アイテムの表示名を当該処理フェーズのメニューウインドウから次の処理フェーズのメニューウインドウへ移す作業アイテム管理手段、
を具備した情報処理装置として機能させる情報処理プログラム。
【請求項5】
前記作業フロー編集手段に、
前記作業フロー一件毎にデータの所属フィールドを特定する為の管理情報をフィールドIDと共に登録したフィールドデータを編集するフィールドデータ作成モジュールと、
前記作業フローを用いるユーザの管理情報を前記フィールドID及びユーザIDと共に登録したユーザデータを編集するユーザデータ作成モジュールと、
前記作業フローに含まれる各処理フェーズの管理情報を前記フィールドID及びフェーズIDと共に登録したフェーズデータを編集するフェーズデータ作成モジュールと、
前記作業フローに含まれる各処理フェーズ間を作業アイテムが移動する際の管理情報を前記フィールドID及びブリッジIDと共に登録したブリッジデータを編集するブリッジデータ作成モジュールと、
前記作業フローにおける各ユーザの権限情報を前記フィールドID、フェーズID、又はブリッジID、及び前記ユーザIDと共に登録したユーザ権限データを編集するユーザ権限作成モジュールと、
を具備し、
前記作業アイテム管理手段に、
前記フィールドデータ、ユーザデータ、フェーズデータ、ブリッジデータ、ユーザ権限データ、及びアイテムデータに基づいて前記作業フローを表示するフィールド表示モジュールと、
前記作業フローの使用を要求するユーザが使用権限を持つユーザであるか否かを前記ユーザデータ又はユーザ権限データに基づいて判定するユーザ認証モジュールと、
前記フェーズデータを参照して前記処理プログラムを特定し、当該選択された作業アイテムについて当該処理プログラムを機能させその返値データを保存する処理プログラム起動モジュールと、
処理指令を受け付けると共に、前記アイテムデータを参照して選択された作業アイテムを特定し、当該選択された作業アイテムの表示名を前記フェーズデータ及びブリッジデータに基づく所定の処理フェーズのメニューウインドウに移すアイテムデータ移動モジュールと、
処理指令を受け付けると共に、前記ユーザ認証モジュール及び処理プログラム起動モジュールを機能させ、前記作業アイテムの管理情報を前記フィールドID及びアイテムIDと共に登録した前記アイテムデータを編集するアイテムデータ作成編集モジュールと、
を具備する情報処理装置として機能させる前記請求項4に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
前記編集手段に、
各処理フェーズを起点とした拡散及び結合の有無を示すフェーズ分類を登録したフェーズデータを編集するフェーズデータ作成モジュールを具備し、
前記作業アイテム管理手段に、
各作業アイテムについて各処理フェーズを起点として拡散し再び結合する際の目印となるファミリIDを登録するアイテムデータを編集する前記アイテムデータ作成編集モジュールと、
処理司令を受け付けると共に、前記アイテムデータを参照して選択された作業アイテムを特定し、当該選択された作業アイテムのアイテムデータを前記フェーズデータ及びブリッジデータに基づいて複数定まる次の処理フェーズのアイテムデータとしてそれぞれコピーし、それら次の処理フェーズのメニューウインドウに前記選択された作業アイテムの表示名をコピーするアイテム拡散コピーモジュールと、
結合フェーズに移動した作業アイテムと当該結合フェーズに存在した作業アイテムのアイテムデータとを照合して当該ファミリIDが共通する作業アイテムを特定すると共に、共通のファミリIDを持つべき全ての作業アイテムが特定できた場合に、前記特定した作業アイテムの一つを残して共通のファミリIDを持つ作業アイテム全てを削除する拡散コピーアイテム結合モジュールと、
を具備する情報処理装置として機能させる前記請求項5に記載の情報処理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図22】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
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【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図22】
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【図14】
【図15】
【図16】
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【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2006−127207(P2006−127207A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−315675(P2004−315675)
【出願日】平成16年10月29日(2004.10.29)
【出願人】(594045791)株式会社ア−キテック (3)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月29日(2004.10.29)
【出願人】(594045791)株式会社ア−キテック (3)
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