説明

情報処理装置及び情報処理方法

【課題】HD DVD再生機能を有するアプリケーションを実行してコンテンツを再生する情報処理装置において、パーシステントストレージのコンテンツ名を一覧表示してコンテンツを管理する。
【解決手段】プロバイダからダウンロードした付加的なコンテンツをハードディスクに規定されたパーシステントストレージに書き込む際等にパーシステントストレージに保持されている付加的なコンテンツのプロバイダ名とコンテンツ名とを含むコンテンツの一覧を表示して、ユーザに付加的なコンテンツ名を選択させる。選択されたコンテンツをパーシステントストレージから削除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光ディスクに記録されているコンテンツを再生する情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
映像コンテンツあるいはオーディオコンテンツを高密度で記録可能な記録媒体として光ディスクが実用化されて久しい。
【0003】
光ディスクは、テープ状の媒体に比較して、任意の再生位置からのコンテンツの再生が可能で、物理的な大きさに対する記録容量が大きいことから、急速に普及している。
【0004】
近年、記録されているコンテンツ(情報)の再生に、青色または青紫色の、波長の短いレーザ光を用いることにより、HD(High Definition)規格の映像データと高品質のサラウンドオーディオデータとを一枚のディスクに保存できる超高密度光ディスク(High Definition Digital Versatile Disc,以下、HD DVDと略称する)も既に実用化されている。
【0005】
HD DVD規格の光ディスク(一部のDVD規格の光ディスクも含む)では、光ディスクに収容されているある種のコンテンツ(アドバンストコンテンツと称する)に、ネットワークを介してそのコンテンツの供給元(プロバイダ)へのアクセスを推奨するアドレスあるいはリンク先情報が含まれている。プロバイダへアクセスすると、光ディスクに収納されているコンテンツに関連する付加的なコンテンツ(例えば、ビデオソフトが製造された後に追加された映像、ビデオソフトの購入者への特典として用意されたオリジナルプログラムやビデオソフトには収容されていない別の言語の音声等)をダウンロード可能である。このため、ディスク再生装置において光ディスクを再生する場合に、任意にネットワークからダウンロードしたコンテンツを、光ディスクのコンテンツと同時に/または並列に再生することも可能である。なお、付加的なコンテンツとしては、例えば同じ供給元が供給する他のビデオソフトの案内等である新着案内と呼ばれるコンテンツも存在する。
【0006】
HD DVD規格では、このようなダウンロードした付加的なコンテンツを格納するための記憶装置としてパーシステントストレージが定義されている。パーシステントストレージは固定されたパーシステントストレージ(必須)と、付加的なパーシステントストレージ(任意)との2種類がある。固定されたパーシステントストレージはフラッシュメモリ等の再生装置内部に固定された媒体である。付加的なパーシステントストレージはリムーバブルな媒体であり、例えばUSBメモリや可搬形HDD、またはメモリーカード等で実現することができる。
【0007】
ゲーム等のコンテンツの再生においては、ゲームスコア、ハイスコア等種々な情報が生成される。光ディスクが再生装置に装着されている状態では、ゲームスコア等の情報は消去されず、有効に使用することができる。しかしながら、ディスク交換等のためにディスクが再生装置から取り外されたような場合や、装置の電源がオフにされた場合には、何らかの対処をしない限り、これまでに生成されたゲームスコア等の情報は消えてしまうことになる。このようなハイスコア等のコンテンツに関連する情報も付加的なコンテンツとしてパーシステントストレージ内に記録される。
【0008】
HD DVDの再生は専用機で行われる場合だけでなく、HD DVDの再生機能を持つアプリケーションをパーソナルコンピュータにインストールして行なうことも考えられている。このようなアプリケーションは光ディスクのコンテンツにアクセスしてコンテンツメニュー等を表示し、コンテンツを選択して再生することはできるが、パーシステントストレージの付加的なコンテンツにアクセスしてコンテンツメニュー等を表示し、削除等の処理をすることが不可能であった。
【0009】
なお、DVDではないが、蓄積情報を表示するデジタルテレビ装置は特許文献1に記載されている。このデジタルテレビ装置は、蓄積装置の大容量化及び低価格化により、大量の情報を蓄積することが可能となっている。視聴者が放送番組を視聴中に、モニタにおける番組を表示する領域とは異なる領域を使って、例えば番組が終了した後や番組と並行してテレビ番組の番組に関連した蓄積情報を番組に対応させて表示させることで、情報提供者及び視聴者の双方にとって有効な情報提供を可能とする。
【特許文献1】特開2002−247471号公報(段落0004、0007、0063)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
このように従来の光ディスク再生機能を有するアプリケーションプログラムはパーシステントストレージのコンテンツを一覧表示して管理することができないという欠点がある。
【0011】
本発明は、光ディスク再生機能を有するアプリケーションを実行してコンテンツを再生する情報処理装置において、パーシステントストレージのコンテンツ名を一覧表示してコンテンツを管理することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記した課題を解決し目的を達成するために、本発明は以下に示す手段を用いている。
【0013】
(1)本発明の情報処理装置は、ディスクユニットにセットされている光ディスクに記録されている情報をアプリケーションプログラムにより再生する手段と、前記ディスクユニットにセットされている前記光ディスクに関連のある付加的なコンテンツを保持可能なパーシステントストレージと、前記パーシステントストレージに保持されている付加的なコンテンツのプロバイダ名とコンテンツ名とを含むコンテンツのリストを表示する手段と、前記表示手段により表示されたリスト上でユーザにより選択され、前記パーシステントストレージに保持されている付加的なコンテンツを処理する手段とを具備するものである。
【0014】
(2)本発明の情報処理方法は、ディスクユニットにセットされている光ディスクに記録されている情報をアプリケーションプログラムにより再生する手段と、前記ディスクユニットにセットされている前記光ディスクに関連のある付加的なコンテンツを保持可能なパーシステントストレージとを具備する情報処理装置の情報処理方法において、前記パーシステントストレージに保持されている付加的なコンテンツのプロバイダ名とコンテンツ名とを含むコンテンツのリストを表示するステップと、表示された前記リスト上でユーザにより選択され、前記パーシステントストレージに保持されている付加的なコンテンツを処理するステップとを具備するものである。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように本発明によれば、パーシステントストレージのデータファイルをパーソナルコンピュータのファイルシステムが管理する一般ファイルと同様に管理するので、パーシステントストレージのコンテンツ名を一覧表示して、コンテンツを処理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明による情報処理装置及び情報処理方法の実施の形態を説明する。
【0017】
第1の実施の形態
先ず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成について説明する。この情報処理装置は、例えば、ノートブック型パーソナルコンピュータ10として実現されている。
【0018】
図1はノートブック型パーソナルコンピュータ10のディスプレイユニットを開いた状態における斜視図である。本コンピュータ10は、コンピュータ本体11と、ディスプレイユニット12とから構成されている。ディスプレイユニット12には、TFT−LCD(Thin Film Transistor Liquid Crystal Display)17から構成される表示装置が組み込まれており、そのLCD17の表示画面はディスプレイユニット12のほぼ中央に位置されている。
【0019】
ディスプレイユニット12は、コンピュータ本体11に対して開放位置と閉塞位置との間を回動自在に取り付けられている。コンピュータ本体11は薄い箱形の筐体を有しており、その上面にはキーボード13、本コンピュータ10をパワーオン/パワーオフするためのパワーボタン14、タッチパッド15、およびスピーカ19A,19Bなどが配置されている。コンピュータ本体11の前面にはHD DVD−ROMドライブ18の開口と、本コンピュータ10の光ディスク再生機能を制御するリモコンユニット(図示せず)との通信を実行するためのリモコンユニットインタフェース部20が設けられている。リモコンユニットインタフェース部20は、赤外線信号受信部などから構成されている。HD DVD−ROMドライブ18はHD DVDのみならず、CD、DVDの光ディスクにも対応できる。
【0020】
タッチパッド15は、マウスの代わりにLCD17の表示画面上のカーソルを移動したり、画面上の項目を選択する。
【0021】
キーボード13の上方には入力操作パネル24が設けられている。入力操作パネル24は、押されたボタンに対応するイベントを入力する入力装置であり、複数の機能をそれぞれ起動するための複数のボタンを備えている。これらボタン群には、HD DVD−ROMドライブ18にセットされている光ディスクを電源オフ時にパワーボタン14を押してコンピュータ10を起動することなく直接再生開始するCD/DVD/HD DVDキーも含まれている。
【0022】
次に、図2を参照して、本コンピュータ10のシステム構成について説明する。
【0023】
本コンピュータ10は、図2に示されているように、CPU101、ノースブリッジ102、主メモリ103、サウスブリッジ104、グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)105、ビデオメモリ(VRAM)105A、サウンドコントローラ106、BIOS−ROM109、LANコントローラ110、ハードディスクドライブ(HDD)111、HD DVDドライブ112、カードコントローラ113、無線LANコントローラ114、IEEE 1394コントローラ115、及びエンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)116等を備えている。
【0024】
CPU101は本コンピュータ10の動作を制御するプロセッサであり、ハードディスクドライブ(HDD)111から主メモリ103にロードされるオペレーティングシステム、および各種アプリケーションプログラムを実行する。アプリケーションプログラムはドライブ112にセットされた光ディスクを再生するアプリケーションプログラムも含む。
【0025】
また、CPU101は、BIOS−ROM109に格納されたBIOS(Basic Input Output System)も実行する。BIOSはハードウェア制御のためのプログラムである。
【0026】
HDD111はその記憶領域の一部にパーシステントストレージが設けられている。パーシステントストレージの容量は64MB以上であることが要求されている。なお、パーシステントストレージはHDD111の一部に限定されずに、フラッシュメモリ等の再生装置内部に固定された不揮発性の記憶媒体(再生装置から取出しが不可能な媒体)、あるいはUSBメモリや可搬形HDD、またはメモリーカード等の付加的な不揮発性の記憶媒体により実現してもよい。パーシステントストレージは光ディスクに記録されている主コンテンツに付随する付加的なコンテンツを格納する。付加的なコンテンツの一例としては、主コンテンツのコンテンツプロバイダがネットワークを介して提供し、本装置によりダウンロードしたコンテンツ(例えば、ビデオソフトが製造された後に追加された映像、ビデオソフトの購入者への特典として用意されたオリジナルプログラムやビデオソフトには収容されていない別の言語の音声、新着案内等)や、ゲームコンテンツの場合のハイスコア等がある。
【0027】
ノースブリッジ112はCPU101のローカルバスとサウスブリッジ104との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ102には、主メモリ103をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ102は、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してGPU105との通信を実行する機能も有している。
【0028】
GPU105は本コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17を制御する表示コントローラである。このGPU105によって生成される表示信号はLCD17に送られる。また、表示信号は、コンピュータ本体11に設けられたインタフェース3、4をそれぞれ介して外部のTV1、外部のHDMI(High-Definition Multimedia Interface)モニタに送出することもできる。
【0029】
サウスブリッジ104は、LPC(Low Pin Count)バス上の各デバイス、およびPCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ104は、HDD111、HD DVDドライブ112を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラを内蔵している。さらに、サウスブリッジ104は、サウンドコントローラ106との通信を実行する機能も有している。
【0030】
サウンドコントローラ106は音源デバイスであり、再生対象のオーディオデータをスピーカ19A,19Bに出力する。
【0031】
カードコントローラ113は、PCカード、SD(Secure Digital)カードのようなカードを制御する。無線LANコントローラ114は、たとえばIEEE 802.11規格の無線通信を実行する無線通信デバイスである。この無線通信により本コンピュータ10はインターネットに接続される。IEEE 1394コントローラ115は、IEEE 1394規格のシリアルバスを介して外部機器との通信を実行する。エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)116は、電力管理のためのエンベデッドコントローラと、キーボード(KB)13、タッチパッド15及び入力操作パネル24を制御するためのキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。このエンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)116は、ユーザによるパワーボタン14の操作に応じて本コンピュータ10をパワーオン/パワーオフする機能を有している。さらに、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)116は、リモコンユニットインタフェース20との通信を実行する機能を有している。
【0032】
図3はパーソナルコンピュータ(PC)10のOS30と、PC−ファイルシステム36の関係を示す図である。
【0033】
HD DVDには上記パーシステントストレージのデータ以外にもコンテンツに関するメタデータや管理データが存在する。これらのパーシステントストレージのデータファイル42やHD DVDのメタデータ/管理データ44等のHD DVDデータファイル38を、PC−ファイルシステム36の中の一般のPC−ファイルとして管理する。
【0034】
PC−ファイルシステム36は、PC−OS30のファイル管理システム32により管理されるので、HD DVDデータファイル38もファイル管理システム32により一般のPC−ファイルと同様に管理される。さらに、HD DVDデータファイル38はPC−OS30のその他のファシリティ群44により一般のPC−ファイルと同様にアクセス/編集の対象(リード、ライト、生成、消去等)とすることが出来る。
【0035】
このようにHD DVD再生機能を有するアプリケーションプログラムをパーソナルコンピュータに搭載する時、パーシステントストレージのデータファイル等のHD DVD資源をPC−OS30から制御できるように管理することにより、PC−OS30のユーザインタフェースとユーザファシリティ34を利用してHD−DVD資源をPC−ファイルと同様に取り扱うことができる。そのため、PC−OS30のユーザインタフェースを利用してパーシステントストレージのデータファイルを操作することができるので、記録可能な残り容量が少なくなった時にパーシステントストレージのファイルを削除、移動等することができる。
【0036】
図4はパーシステントストレージの物理的なディレクトリ構造の一例である。パーシステントストレージ内にはデバイスインフォメーションファイル、プロバイダインフォメーションファイル、コンテンツインフォメーションファイルの3つの種類のインフォメーションファイルがある。全てのインフォメーションファイルは同じフォーマットで記録され、info.txtというファイル名を有する。
【0037】
デバイスインフォメーションファイルは、ルートディレクトリの下のHD DVDディレクトリの下に配置され、パーシステントストレージの説明device_explanation.jpgを記述する。上述したように、パーシステントストレージはHDD111の一部に限定されずに、フラッシュメモリ等の再生装置内部に固定された媒体、あるいはUSBメモリや可搬形HDD、またはメモリーカード等の付加的な媒体により実現されることもあるので、パーシステントストレージを特定するデバイスインフォメーションファイルとして、device_explanation.jpgが配置される。
【0038】
HD DVDディレクトリの下に1つのコモンディレクトリ、1つあるいは1つ以上のプロバイダIDディレクトリが配置される。コモンディレクトリの下にはprofile.txtファイルが配置される。
【0039】
プロバイダインフォメーションファイルは、プロバイダIDディレクトリの下に配置され、プロバイダの説明provider_explanation.txtを記述する。
【0040】
コンテンツインフォメーションファイルは、プロバイダIDディレクトリの下のコンテンツIDディレクトリの下に配置され、コンテンツの説明content_explanation_ja.png、content_explanation_en.pngあるいはscreenshot1.jpg、screenshot2.jpgを記述する。
【0041】
次に、PC−OS30によるパーシステントストレージのデータファイル42のアクセス/編集について説明する。このアクセス/編集のために、図5に示すようなパーシステントストレージ管理メニューが設けられる。このメニューは画像表示ウィンドウ内の「設定」ボタンからタブ付きの詳細設定ダイアログを呼び出し、「その他の設定」から「メニューの表示」をクリックことにより随時表示できる。あるいは、プレイリスト中で予め決めた所定のタイミングで自動的に表示しても良い。例えば、光ディスクに収容されているあるコンテンツのプロバイダへアクセスして、プロバイダからネットワークを介して付加的なコンテンツをダウンロードする前(ダウンロードコンテンツは自動的にパーシステントストレージに保存されるように設定されているとする)、パーシステントストレージの記録可能な残り容量が所定容量以下であることが検出されると(PC−OS30は定期的にパーシステントストレージの残り容量を監視している)、表示するようにしても良い。これは、パーシステントストレージのデータファイルの編集の主目的は残り容量が少なくなった場合にコンテンツを整理(削除、移動等)することであるからである。
【0042】
パーシステントストレージ管理メニューはプロバイダ毎にコンテンツを表示する。コンテンツ52は横長のコンテンツ画像(背景画像)の上にコンテンツ名(例えば、ゲーム○○のハイスコア)を重畳して表示される。コンテンツ画像の左にはチェックボックス54が、右にはコンテンツのサイズ56が表示される。チェックボックスにはコンテンツが選択されると、チェックマークが表示される。チェックマークはそのコンテンツが次のアクションの対象となることを示す。カーソルが現在位置しているコンテンツ58はコンテンツ画像の周囲が太線で囲まれている。カーソルの移動、コンテンツの選択はリモコンユニットの十字キー、エンターキーにより行われるが、全選択、全解除はメニューの下方のアイコン60、62を選択することによって行なわれる。
【0043】
プロバイダ64も横長のプロバイダ画像の上にプロバイダ名を重畳して表示され、プロバイダ画像の右にはプルダウンボックス66が表示され、プロバイダを選択できるようになっている。全プロバイダという選択肢も用意されている。プルダウンボックスの右側にはプロバイダの全コンテンツのサイズ68が表示される。
【0044】
メニューの下方の中央には選択した全コンテンツの数と合計のサイズを示すアイコン70が表示される。
【0045】
選択された(チェックボックスにチェックマークが表示されている)コンテンツはメニューの下方の「削除」アイコン72を選択すると削除される。これにより、パーシステントストレージの空き容量を増やすことができる。
【0046】
このメニューによりパーシステントストレージに含まれているコンテンツ情報(プロバイダ名、コンテンツ名)の確認が可能である。また、1つ及び複数のコンテンツ情報の選択、プロバイダの全てのコンテンツ情報の選択、全プロバイダのコンテンツ情報(すなわち、パーシステントストレージの全てのコンテンツ情報)の選択を行なうことができ、選択されたコンテンツの削除を行なうことができる。
【0047】
上記メニューはコンテンツ情報の編集として削除を説明したが、これに限らず、複数のパーシステントストレージが用意されている場合は、ストレージ間でコンテンツをコピー、移動してもよい。
【0048】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、HD DVD再生機能を有するアプリケーションプログラムをパーソナルコンピュータに搭載し、パーシステントストレージのデータファイル等のHD DVD資源をパーソナルコンピュータのオペレーティングシステムから制御できるように管理することにより、パーソナルコンピュータのユーザインタフェースとユーザファシリティを利用してHD−DVD資源を一般のファイルと同様に取り扱うことができる。これにより、HD DVD再生機能を有するアプリケーションを実行してコンテンツを再生する情報処理装置において、パーシステントストレージのコンテンツ名を一覧表示してコンテンツを管理することができる。
【0049】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るパーソナルコンピュータの外観を示す斜視図。
【図2】図1のパーソナルコンピュータのシステム構成の例を示すブロック図。
【図3】HD DVDファイルの管理方法を説明するための図。
【図4】HD DVDファイルのディレクトリ構造を図1のパーソナルコンピュータのファイル管理方法を説明するための図。
【図5】パーシステントストレージ管理メニューの一例を示す図。
【符号の説明】
【0051】
10…コンピュータ、101…CPU、103…主メモリ、105…表示コントローラ(GPU)、105A…ビデオメモリ(VRAM)、32…ファイル管理システム、38…HD DVDデータファイル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクユニットにセットされている光ディスクに記録されている情報をアプリケーションプログラムにより再生する手段と、
前記ディスクユニットにセットされている前記光ディスクに関連のある付加的なコンテンツを保持可能なパーシステントストレージと、
前記パーシステントストレージに保持されている付加的なコンテンツのプロバイダ名とコンテンツ名とを含むコンテンツのリストを表示する手段と、
前記表示手段により表示されたリスト上でユーザにより選択され、前記パーシステントストレージに保持されている付加的なコンテンツを処理する手段と、
を具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記処理手段は選択されたコンテンツを前記パーシステントストレージから削除する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記パーシステントストレージはハードディスク装置と不揮発性メモリの少なくとも一方である請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記付加的なコンテンツは前記ディスクユニットにセットされた前記光ディスクが保持している主コンテンツのプロバイダがネットワークを介して提供するコンテンツである請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記付加的なコンテンツは前記ディスクユニットにセットされた前記光ディスクが保持しているゲームコンテンツのハイスコアである請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示手段はプロバイダ毎に横長のコンテンツ画像の上に付加的なコンテンツ名を重畳して表示し、コンテンツ画像の隣にコンテンツのサイズを表示し、複数のコンテンツ画像を縦方向に並べて表示する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示手段は前記パーシステントストレージへコンテンツを書き込む時に前記リストを表示する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示手段は前記パーシステントストレージの記録可能な残り容量が所定容量以下になると、前記リストを表示する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記表示手段は前記光ディスクに記録されている情報を読み出す時に表示されるメニュー画面でリスト表示が選択されると、前記リストを表示する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項10】
ディスクユニットにセットされている光ディスクに記録されている情報をアプリケーションプログラムにより再生する手段と、
前記ディスクユニットにセットされている前記光ディスクに関連のある付加的なコンテンツを保持可能なパーシステントストレージとを具備する情報処理装置の情報処理方法において、
前記パーシステントストレージに保持されている付加的なコンテンツのプロバイダ名とコンテンツ名とを含むコンテンツのリストを表示するステップと、
表示された前記リスト上でユーザにより選択され、前記パーシステントストレージに保持されている付加的なコンテンツを処理するステップと、
を具備する情報処理方法。
【請求項11】
前記処理ステップは前記選択されたコンテンツを前記パーシステントストレージから削除するステップを含む請求項10記載の情報処理方法。
【請求項12】
前記付加的なコンテンツは前記ディスクユニットにセットされた前記光ディスクが保持している主コンテンツのプロバイダがネットワークを介して提供するコンテンツである請求項10記載の情報処理方法。
【請求項13】
前記付加的なコンテンツは前記ディスクユニットにセットされた前記光ディスクが保持しているゲームコンテンツのハイスコアである請求項10記載の情報処理方法。
【請求項14】
前記表示ステップはプロバイダ毎に横長のコンテンツ画像の上に付加的なコンテンツ名を重畳して表示し、コンテンツ画像の隣にコンテンツのサイズを表示し、複数のコンテンツ画像を縦方向に並べて表示する請求項10記載の情報処理方法。
【請求項15】
前記表示ステップは前記パーシステントストレージへコンテンツを書き込む時に前記リストを表示する請求項10記載の情報処理方法。
【請求項16】
前記表示ステップは前記パーシステントストレージの記録可能な残り容量が所定容量以下になると、前記リストを表示する請求項10記載の情報処理方法。
【請求項17】
前記表示ステップは前記光ディスクに記録されている情報を読み出す時に表示されるメニュー画面でリスト表示が選択されると、前記リストを表示する請求項10記載の情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−42742(P2008−42742A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−217067(P2006−217067)
【出願日】平成18年8月9日(2006.8.9)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】