説明

情報処理装置及び情報処理方法

【課題】コンテンツから抽出したキーワードを表示する情報処理装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、情報処理装置はコンテンツ表示手段と、抽出手段と、記憶手段と、キーワード表示手段とを具備する。抽出手段は表示手段により表示されているコンテンツからキーワードを抽出する。記憶手段は抽出された第1キーワードを記憶する。キーワード表示手段は抽出された第1キーワードと記憶手段から読み出された第2キーワードとを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は情報を検索する情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットには、1つ又は複数のウェブページからなる数多くのウェブサイトが接続されている。インターネットに接続された情報処理装置は、ウェブページへアクセスすることによって多種多様な情報を使用者へ提供することができる。ここで、ウェブページとは、html(HyperText Markup Language)によって記述されたファイルに対応する。また、ウェブページは、URI(Uniform Resource Indicator)あるいはURL(Uniform Resource Locator)(以下、URIと称する)によって識別される。そして、ウェブサイトは、ウェブページの集まりである。数多くのウェブページへのアクセスが可能であるため、情報処理装置の使用者は、有用なウェブページを見つけることが困難である。そこで、装置の使用者は、アクセスしているウェブページに含まれる注目する語彙を指定し、装置は、指定された語彙をキーワードとし、更に、その語彙周辺の文字列からキーワードを抽出し、それらのキーワードを指定してウェブページを検索し、検索されたウェブページへアクセスする処理が知られている。
【0003】
しかしながら、装置にウェブページを検索させるために、装置の使用者は、注目する語彙を選択して指定する必要があった。そのために語彙の意味を熟慮することと、選択した語彙を誤り無く指定する操作とが避けられず、その結果、手軽に検索をさせることができない問題点があった。
【0004】
これを解決するために、情報処理装置により表示されたウェブページからキーワードを自動的に抽出する手段が開発されている。抽出されたキーワードが画面上に表示されるため、ユーザは表示されたキーワードを選択するだけでキーワード検索を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−115790号公報
【特許文献2】特開2009−129098号公報
【特許文献3】特開2004−23345号公報
【特許文献4】特開2002−149668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の情報処理装置は当該装置により現在表示されているウェブページから抽出したキーワードの中からいずれかのキーワードを選択することはできるが、過去に表示されたウェブページから抽出したキーワードを選択することはできなかった。
【0007】
本発明の目的は、現在表示されているウェブページから抽出したキーワードに加えて過去に表示されたウェブページから抽出したキーワードも選択することができる情報処理装置及び情報処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態によれば、情報処理装置はコンテンツ表示手段と、抽出手段と、記憶手段と、キーワード表示手段とを具備する。抽出手段はコンテンツ表示手段により表示されているコンテンツからキーワードを抽出する。記憶手段は抽出された第1キーワードを記憶する。キーワード表示手段は抽出された第1キーワードと記憶手段から読み出された第2キーワードとを表示する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の実施形態に係る情報処理装置の外観の一例を示す図。
【図2】第1の実施形態に係る情報処理装置の典型的なシステム構成を示すブロック図。
【図3】第1の実施形態に係る情報処理方法を示す典型的なフローチャートの一例を示す図。
【図4】第1の実施形態に係る抽出キーワード記憶部に記憶される典型的なデータの例を示す図。
【図5】第1の実施形態に係るキーワードを表示する表示画面の一例を示す図。
【図6】第1の実施形態に係る検索キーワード記憶部に記憶される典型的なデータの例を示す図。
【図7】第1の実施形態に係るキーワード及び検索結果の表示画面の一例を示す図。
【図8】第2の実施形態に係る情報処理装置の典型的なシステム構成を示すブロック図。
【図9】第2の実施形態に係る抽出キーワード記憶部に記憶される典型的なデータの例を示す図。
【図10】第2の実施形態に係るキーワードを表示する表示画面の一例を示す図。
【図11】第2の実施形態に係る過去キーワード記憶部に記憶される典型的なデータの例を示す図。
【図12】第3の実施形態に係る情報処理装置の外観の一例を示す図。
【図13】第3の実施形態に係る情報処理装置の典型的なシステム構成を示すブロック図。
【図14】第3の実施形態に係る情報処理方法の一部を示す典型的なフローチャートの一例を示す図。
【図15】第3の実施形態に係る情報処理方法の他の一部を示す典型的なフローチャートの一例を示す図。
【図16】第3の実施形態に係る抽出キーワード記憶部または過去キーワード記憶部に記憶される典型的なデータの例を示す図。
【図17】第3の実施形態に係るキーワードを表示する表示画面の一例を示す図。
【図18】第3の実施形態に係るキーワード及び検索結果の表示画面の一例を示す図。
【図19】第4の実施形態に係るキーワードを表示する表示画面の一例を示す図。
【図20】第4の実施形態に係る抽出キーワード記憶部または過去キーワード記憶部に記憶される典型的なデータの例を示す図。
【図21】第5の実施形態に係る情報処理装置の典型的なシステム構成を示すブロック図。
【図22】第5の実施形態に係る過去キーワード記憶部に記憶される典型的なデータの例を示す図。
【図23】第5の実施形態に係るキーワードを表示する表示画面の一例を示す図。
【図24】第6の実施形態に係る情報処理装置の典型的なシステム構成を示すブロック図。
【図25】第6の実施形態に係る抽出キーワード記憶部または過去キーワード記憶部に記憶される典型的なデータの例を示す図。
【図26】第6の実施形態に係るキーワードを表示する表示画面の一例を示す図。
【図27】第7の実施形態に係る情報処理装置の典型的なシステム構成を示すブロック図。
【図28】第7の実施形態に係るURI閲覧履歴記憶部に記憶される典型的なデータの例を示す図。
【図29】第7の実施形態に係る閲覧URIを表示する表示画面の一例を示す図。
【図30】第8の実施形態に係る情報処理装置の典型的なシステム構成を示すブロック図。
【図31】第8の実施形態に係るキーワード及び閲覧履歴表示ボタンを表示する表示画面の一例を示す図。
【図32】第8の実施形態に係るコンテンツ閲覧履歴記憶部に記憶される典型的なデータの例を示す図。
【図33】第8の実施形態に係るキーワード、閲覧履歴表示ボタン、及び閲覧履歴結果を表示する表示画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0011】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の外観を示す斜視図である。この電子機器は、例えばノートブックタイプのパーソナルコンピュータ102として実現されている。図1に示すように、本コンピュータ102は、コンピュータ本体100と、ディスプレイユニット101とから構成されている。ディスプレイユニット101には、LCD(Liquid Crystal Display)104が組み込まれている。ディスプレイユニット101は、コンピュータ本体102の上面が露出される開放位置とコンピュータ本体102の上面を覆う閉塞位置との間を回動自在にコンピュータ本体102に取り付けられている。
【0012】
コンピュータ本体102は、薄い箱形の筐体を有しており、その上面には、キーボード106、本コンピュータ102を電源オン/電源オフするためのパワーボタン110、入力操作パネル112、タッチパッド108、スピーカ114A,114Bなどが配置されている。入力操作パネル112上には、各種操作ボタンが設けられている。
【0013】
コンピュータ102は、パワーボタン110がユーザによってオンされることによって起動する。起動したコンピュータ102は、ユーザの操作によってキーボード106またはタッチパッド108のような入力インタフェースからの入力信号に従い操作される。また、この入力信号に従いコンピュータ102はLCD104に情報を表示する。例えば、ウェブページがLCD104に表示されている場合において、ユーザがLCD104に表示されたウェブページ(以下、コンテンツとも称する)のリンクを選択する際、ユーザは上記のような入力インタフェースを使用してLCD104に表示されたそのリンクを選択することができる。
【0014】
第1の実施形態では、LCD104にコンテンツを表示し、そのコンテンツからキーワードを抽出し、抽出されたキーワードを記憶し、現在表示しているコンテンツから抽出したキーワード及び過去に表示したコンテンツから抽出され記憶されているキーワードをLCD104に表示する。詳細については後述するが、第1の実施形態でのキーワードの表示の概観に関して述べると、コンテンツから抽出されたキーワードがガジェットとしてLCD104上に常時表示される。キーワードがLCD104に常時表示されているため、表示されているキーワードからユーザはいずれかのキーワードを選択するだけで、ユーザは選択したキーワードに基づいてコンテンツの検索を行うことができる。但し、表示の態様はガジェットに限らず、LCD104上のアプリケーションを使用してキーワードを表示してもよい。例えば、コンテンツ表示画面の端にキーワード表示ボタンを表示し、このボタンが選択された時にコンテンツ表示画面からキーワード表示画面に切り替わるようにしてもよい。
【0015】
LCD104に表示されるコンテンツは、例えばインターネットから取得したHTML文書、テレビなどの番組関連情報、またはメタデータなどのテキストデータや文字列である。また、これに限らず後述する形態素解析によって抽出可能なテキストデータや文字列を含むコンテンツであればよい。
【0016】
さらに、LCD104に表示されるコンテンツの一部がキーワードの抽出ができない場合でも、LCD104に表示されるコンテンツの一部にキーワードを抽出することが可能なコンテンツが含まれていればよい。
【0017】
次に、図2及び図3を参照して上述したコンピュータ102で処理される第1の実施形態の処理について説明する。
【0018】
始めに図2を参照してコンピュータ102を含んだ処理システムの構成について説明する。図2は第1の実施形態のシステム構成を示すブロック図である。
【0019】
第1の実施形態の処理システムは、コンピュータ102、コンテンツ提供サーバ204、キーワード検索サーバ240から構成される。コンテンツ提供サーバ204及びキーワード検索サーバ240は、例えばインターネットのようなIPネットワークによりアクセス可能であるサーバである。ただし、コンテンツ提供サーバ204及びキーワード検索サーバ240は必須のものではない。コンピュータ102がこのようなサーバと同等の機能を含んでいれば、コンテンツ提供サーバ204及びキーワード検索サーバ240を設ける必要はない。すなわち、コンピュータ102自身に格納されているコンテンツをコンピュータ102自身が有しているキーワード抽出機能により抽出されたキーワードに基づいて検索するシステムでもよい。
【0020】
コンピュータ102は、ユーザによってキーボード106またはタッチパッド108のような入力インタフェースを使用してURIを指定し、指定したURIに基づき、コンテンツ表示プログラム206により実現されるURI指定部208を介してコンテンツ提供サーバ204に接続される。コンピュータ102は、コンテンツ表示プログラム206により実現されるHTML文書取得部210に指定されたURIに対応したHTML文書212をコンテンツ提供サーバ204から取得する。
【0021】
HTML文書取得部210は、コンテンツ提供サーバ204から取得したHTML文書212をコンテンツ読込監視部216に接続されているコンテンツ表示部214に送る。
【0022】
コンテンツ表示部214は、HTML文書取得部210から送られたHTML文書212を解釈し、LCD104にその解釈されたHTML文書212に基づくコンテンツを表示する。コンテンツ読込監視部216は、コンテンツ表示部214によって表示されるコンテンツの表示の進捗状況を監視する。表示されるべきコンテンツの全ての表示が完了したことを、コンテンツ読込監視部216が確認すると、キーワード抽出部220に接続されている文書抽出部218にその旨を通知する。
【0023】
文書抽出部218はその通知を受けると、HTML文書取得部210からHTML文書212を取得し、キーワード辞書222及び抽出キーワード記憶部226に接続されているキーワード抽出部220にHTML文書212を送る。
【0024】
キーワード抽出部220は、文書抽出部218から送られてきたHTML文書212からキーワード辞書222を用いてキーワードを抽出する。キーワード抽出部220は抽出キーワード記憶部226に抽出したキーワード224を記録する。キーワード読出部230は抽出キーワード記憶部226からキーワードを読み出す。キーワード表示部232はキーワード読出部230により読み出されたキーワード224をLCD104上に表示する。
【0025】
ユーザの操作によってキーボード106またはタッチパッド108のような入力インタフェースからの入力信号を受信する入力部234から、キーワード表示部232により表示されているキーワード238のいずれかがユーザによって選択されると、キーワード検索部236にその旨が通知される。
【0026】
キーワード検索部236は、ユーザによって選択されたキーワード238を検索キーワード記憶部228に送り、記録するとともに、キーワード検索サーバ240にもキーワード238を送る。
【0027】
検索結果表示部244は、キーワード検索サーバ240を介してキーワード検索部236に接続されており、キーワード検索サーバ240によるキーワード検索の検索結果242を受信する。受信した検索結果242に基づき、検索結果表示部244はユーザによって選択されたキーワード238による検索結果をLCD104上に表示する。
【0028】
検索結果はキーワードを含むコンテンツを示すものであり、WEBページのタイトル、スニペット、及びコンテンツのURI等から構成される。これらのコンテンツのいずれかがユーザによって選択されると、入力部234はURI指定部208に接続されている検索結果表示指示部246にその旨を通知する。検索結果表示部246は、その通知に従い検索結果表示部244に表示された検索結果の中のコンテンツURI248をURI指定部208に送る。
【0029】
次に、第1の実施形態の処理方法を図3に示したフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0030】
コンテンツ表示プログラム206は、例えばWEBブラウザのようなHTML文書を表示するアプリケーションである。WEBブラウザ以外にもインターネットから取得したHTML文書を表示できるプログラムであればよい。また、コンテンツ表示プログラム206に表示するコンテンツはHTML文書以外にもキーワードを抽出可能な言語で記述されたWEBブラウザ等に表示可能な文書でもよい。
【0031】
ブロック302で、ユーザの操作によってキーボード106またはタッチパッド108のような入力インタフェースからのURI入力情報を受信したURI指定部208からのURIに基づいてHTML文書取得部210がインターネット上のコンテンツ提供サーバ204からHTML文書212を取得する。
【0032】
ブロック304で、コンテンツ表示部214がHTML文書取得部210からのHTML文書212を解釈し、解釈したHTML文書212に基づくコンテンツを、LCD104のWEBブラウザ上に表示する。
【0033】
ブロック306で、コンテンツ読込監視部216がコンテンツ表示部214に表示されるコンテンツの表示の進捗状況を監視する。コンテンツ表示部214によって表示されるべきコンテンツが完全に表示されると、ブロック308でコンテンツ読込監視部216がその旨(コンテンツの表示完了)の通知を文書抽出部218に通知する。
【0034】
ブロック310で、文書抽出部218がその旨の通知を受けると、文書抽出部218はコンテンツ表示部214で表示しているコンテンツのHTML文書を抽出する。文書抽出部218はその抽出したHTML文書212をキーワード抽出部220に送る。
【0035】
ブロック312で、キーワード抽出部220は文書抽出部218から送られたHTML文書212を解析し、特徴的なキーワードを抽出する。具体的には、キーワード抽出部220がコンテンツの本文に対応するHTML文書212の箇所のテキストを抽出する。その抽出したテキストに対してキーワード辞書222を用いて形態素解析を行い、キーワードを抽出する。例えば、キーワード抽出部220はキーワード辞書222に含まれる単語に基づいて、言語として意味を持つ最小の単位である形態素に自然文であるテキストを分解する。キーワード辞書222には例えば形態素の品詞を判別できるような単語が記憶されている。形態素解析によって分解されたテキストの各形態素が抽出キーワードとなる。抽出キーワードは、例えばスコアの高い順で並べられる。スコアとは、例えば抽出キーワードの出現頻度の高さを表す。キーワードを並べる方法はスコアの高い順以外にも、スコアの低い順でもよい。また、抽出キーワードを並べ変えず、スコアに関係なく並べてもよい。
【0036】
ブロック314で、形態素解析によって抽出され、例えばスコアによって並び替えられたキーワード224が抽出キーワード記憶部226に記録される。実際は、図4に示すように、抽出キーワード224と日時が抽出キーワード記憶部226に記録される。
【0037】
日時はキーワード224が抽出された日時を表し、キーワード224はスコアが高いキーワードから順番に上から並べられている。図4で、例えば最もスコアが高いキーワードが「サッカー」であり、2番目にスコアが高いキーワードが「世界大会」である。図4には6つのキーワードが示されており、各キーワードは同時刻に抽出されたことが分かる。なお、抽出キーワード記憶部226に記録するキーワードは6つに限定されない。例えば、テキストから抽出されたキーワードがn個あった場合、抽出された全てのキーワードであるn個のキーワードを抽出キーワード記憶部226に記録してもよいし、記録するキーワードの上限数を設けてスコアの高いキーワードの内上位いくつかのキーワードを記録してもよい。また、抽出されたキーワードの日時が抽出されるキーワードによって異っていてもよい。抽出キーワード記憶部226に記録されるキーワードにはキーワードのカテゴリを示すような人名や地名などが属性情報として含まれていてもよい。以下、属性情報も含めてキーワードと称する。
【0038】
ブロック316で、キーワード読出部230は抽出キーワード記憶部226へのキーワードの書込みの進捗状況を監視する。抽出キーワード記憶部226へのキーワードの書き込みが完了した場合、ブロック318でキーワード読出部230は抽出キーワード記憶部226から抽出キーワードを読み出す。
【0039】
さらに、キーワード読出部230は検索キーワード記憶部228からもキーワードを読み出す。キーワード読出部230は抽出キーワード記憶部226及び検索キーワード記憶部228から読み出されたキーワードをキーワード表示部232に渡す。
【0040】
ブロック320で、キーワード表示部はキーワード読出部230から受け取ったキーワードを表示する。このキーワードには抽出キーワード記憶部226及び検索キーワード記憶部228の双方から読み出されたキーワードを含む。
【0041】
キーワード表示部232が表示する表示画面の一例を図5を参照して説明する。
【0042】
図5は、第1の実施形態のLCD104に表示されるキーワードの表示画面例を示した図である。
【0043】
LCD104の表示画面上に例えばガジェット504としてキーワードが表示される。ガジェット504に表示される具体的な表示画面は抽出キーワード表示画面504及び過去検索キーワード表示画面504からなる。
【0044】
抽出キーワード表示画面504及び過去検索キーワード表示画面504は、その上部に示されるタブによって切り替えられ、選択されたいずれかの画面が表示される。タブは、「抽出キーワード」及び「過去検索キーワード」の2つのタブから構成される。また、抽出キーワード表示画面504及び過去検索キーワード表示画面504に表示されるキーワードはボタンのラベルとして表示される。
【0045】
具体的には、抽出キーワード表示画面504では抽出キーワード記憶部226から読み出された抽出キーワードが表示される。表示されるキーワードは上述したようなスコアに基づいて並び替えられていてもよいし、抽出日時順でもよい。
【0046】
過去検索キーワード表示画面504では検索キーワード記憶部228から読み出された過去検索キーワードが表示される。詳細については図6(検索キーワード記憶部228の内容)を参照して後述するが、表示されるキーワードの順番は例えばキーワードが検索された日時に関して、日時の降順、つまり直近の過去検索キーワードをキーワードの一番上に表示する方法でもよい。さらに、過去検索キーワード表示画面504でも上述したようなスコアに基づいて並び替えられた過去検索キーワードが表示されてもよい。
【0047】
ブロック322で、ユーザが抽出キーワード表示画面504または過去検索キーワード表示画面504に表示されているいずれかのキーワードのボタンを上述したような入力インタフェースを用いて選択すると、入力部234がその旨の通知を受け取る。例えば抽出キーワード表示画面504に示される抽出キーワードである「サッカー」がキーボード106によって選択された場合、入力部はその入力信号を受信する。次のWebページが読み込まれるまでは待機状態となる。
【0048】
ブロック324及びブロック326で、入力部234はユーザによって選択されたキーワードをキーワード検索部236に通知する。キーワード検索部266は、例えばインターネット上のキーワード検索サーバ240にキーワード「サッカー」に関する情報を検索する検索クエリを発行する。また、キーワード検索サーバ240はインターネット上に必ずしもなくてもよい。例えばパソコン202にキーワードに関する情報を検索できるサーバと同等のソフトウェアが含まれる場合、そのソフトウェアを使用してもよい。さらに、ローカルネットワーク上に存在するようなキーワード検索サーバを使用してもよい。なお、図2では1つのキーワード238の検索クエリを発行することを想定しているが、複数のキーワードがユーザによって選択された場合、複数の検索クエリを発行してもよい。さらに、ブロック326では、キーワード検索サーバ240が検索クエリに基づいてキーワード「サッカー」に関する情報を検索する。
【0049】
ブロック328で、キーワード検索部236は検索に使用したキーワード238を検索キーワード記憶部228に過去検索キーワードとして記録する。
【0050】
図6は、検索キーワード記憶部228に記録されるデータの一例である。
【0051】
図6に示されるように、検索キーワード記憶部228に記録されるデータは図4と同様に日時及びキーワードから構成される。日時に関しては、抽出キーワード記憶部226に記録されるキーワードとは異なり、抽出日時ではなく、当該キーワードにより検索が行われた日時が記録される。したがって、過去検索キーワードである「サッカー」と「競泳」の検索日時が異なる。なお、日時は検索日時ではなく、ユーザが当該キーワードを選択した時刻でもよい。また、図6に示されるように直近に検索に使用されたキーワードがデータの一番上にきてもよいし、直近のキーワードが一番下にくるようにしてもよい。
【0052】
次に、図5に示される過去検索キーワード表示画面504について詳細に説明する。過去検索キーワード表示画面504には、検索キーワード記憶部228に記録された過去検索キーワードが表示される。図6では2つのキーワードが検索キーワード記憶部228に記録されていることを示しているが、2つ以上のキーワードが記録されていてもよい。図5は6つの過去検索キーワードが記録されることを示している。また、抽出キーワード表示画面504及び過去検索キーワード表示画面504の上部に示されるタブである「過去検索キーワード」とは、この表示画面は検索キーワード記憶部228に記憶された過去の検索に使用されたキーワードを表示することを意味する。
【0053】
ブロック330で、キーワード検索部236によって発行された検索クエリに基づいて、キーワード検索サーバ240によって検索されたキーワード238に関する情報の検索結果242が検索結果表示部244に送られる。検索結果表示部244は、検索結果242に基づいた検索結果画面702を表示する。
【0054】
検索結果表示部244によって表示される検索結果画面702の表示例を図7に示す。
【0055】
図7では、検索結果画面702は抽出キーワード表示画面504または過去検索キーワード表示画面504の左隣にガジェットとして表示される。但し、検索結果画面702はガジェット以外にWEBブラウザなどのLCD104に表示されるアプリケーションを使用して表示してもよい。なお、検索結果画面702は抽出キーワード表示画面504または過去検索キーワード表示画面504の左隣に必ずしも表示される必要はなく、LCD104上の任意の場所に表示してもよい。図7の検索結果画面702には、選択したキーワードで「サッカー」に関する4つの検索結果項目702(i=1〜4)の情報が表示されているが、4つに限定する必要はない。検索結果702の検索結果項目702はタイトル、スニペット、URIから構成される。なお、検索結果項目の表示の順番は特に限定はされず、任意の順番でよい。
【0056】
ブロック332で、ユーザが検索結果画面702中の何れかの検索結果項目702を選択した場合、ブロック334で入力部234はユーザからの入力信号を受け取り、さらに検索結果表示指示部246に検索結果項目702が選択されたことを通知する。ユーザが検索結果画面702のどの検索結果項目702も選択しなかった場合、ブロック322に戻り、抽出キーワード表示画面504または過去検索キーワード表示画面504に示される何れかのキーワードがユーザによって選択されるのを一定時間待つ。ブロック322で他のキーワードが選択されると、そのキーワードによる検索が行われ(ブロック326)、図7の表示画面も連動して変わる(ブロック330)。
【0057】
ブロック334で、検索結果表示指示部246はユーザによって選択された検索結果に対応したコンテンツURI248(図7の検索結果項目702を参照)をURI指定部208に通知する。URI指定部208は上述したように指定したURIのHTML文書をコンテンツ提供サーバ204から取得するようにHTML文書取得部210通知する。
【0058】
以上説明したように第1の実施形態によれば、ユーザがキーワード検索を行う際に必要な処理を自動的に行うことができる。例えば、従来は表示している文書から検索キーワードをユーザが検索ボックスにコピーすることでキーワード検索が行われたが、表示されているコンテンツから自動的に抽出されたキーワードをガジェットに常時表示しているので、その中からキーワードを選択するだけでよく、キーワードを入力する、コピーする等の煩雑な作業が不要で、表示しているコンテンツに関連する情報を検索することが可能となる。また、キーワードはガジェットとして表示しているので、コンテンツの表示画面をキーワードが隠すことがないため、ユーザのコンテンツ閲覧行為を邪魔することもない。また、ガジェットで表示されているため、抽出キーワードが自然と目に入り、ユーザが自分で検索を行う時には使わないようなキーワードにも興味をひかれ、検索を行うことにより、ユーザが入手する情報の幅を広げることが可能になる。また、現在閲覧しているコンテンツから抽出されたキーワードに加えて、過去に検索に使用したキーワードも表示することにより、そのキーワードが含まれているコンテンツを閲覧していない時でも、以前検索を行ったキーワードについて再度検索を行うことも可能になる。
【0059】
他の実施形態について説明する。他の実施形態の説明において、第1の実施形態と対応する部分は同一の参照数字を付して詳細な説明は省略する。
【0060】
[第2の実施形態]
次に第2の実施形態について説明する。
【0061】
第1の実施形態では、抽出されたキーワードが抽出キーワード記憶部262に記憶され、抽出キーワード記憶部262から読み出された抽出キーワードの中から実際に検索に使用された過去検索キーワードが検索キーワード記憶部228に記憶される。一方、第2の実施形態では、抽出されたキーワードが抽出キーワード記憶部262に記憶されるのは同じであるが、抽出キーワード記憶部262から読み出された抽出キーワードが全て過去キーワード記憶部に記憶される。これ以外は第2の実施形態は第1の実施形態と同じである。
【0062】
具体的に図8を参照して第2の実施形態のコンピュータ102を含んだ処理システムの構成について説明する。
【0063】
過去キーワード記憶部804はキーワード抽出部220、抽出キーワード記憶部802及びキーワード読出部230に接続されている。キーワード抽出部220は抽出キーワード記憶部802にデータが記憶されているかどうか確認する。ここで述べるデータは少なくともキーワードを含むデータである。詳細については後述するが、例えばデータはキーワードを抽出した日時、抽出されたキーワードの中でどのキーワードが検索に使用されたかどうかを示す検索情報も含む。抽出キーワード記憶部802にデータが記憶されている場合、キーワード抽出部220はそのデータを過去キーワード記憶部804にコピーし、抽出キーワード記憶部802のデータを消去する。その後、キーワード抽出部220は文書抽出部218から送られてきたHTML文書212の形態素解析を行いキーワード224を抽出する。抽出されたキーワードは抽出キーワード記憶部802に記憶される。
【0064】
次に図9を参照して抽出キーワード記憶部802に記録されるデータについて説明する。
【0065】
図9は、第2の実施形態における抽出キーワード記憶部802に記録されるデータの一例である。データは左の列からキーワードが抽出された日時、抽出されたキーワード、及びそのキーワードが検索に使用されたかどうかを示す検索フラグから構成される。日時及びキーワードについては第1の実施形態と同様である。検索フラグは、あるキーワードに関してそのキーワードが実際に検索に使用されたかどうかを示す。例えば、キーワード「サッカー」が検索に使用された場合、「サッカー」の検索フラグを「1」とする。また、キーワード抽出部220からキーワードが送られてきた時点では、図9に示すように各キーワードの検索フラグは「0」である。但し、キーワード抽出部220からキーワードが送られてきた時点で各キーワードの検索フラグが「1」であってもよい。さらに、「0」や「1」に限らず検索されたかどうかが分かるものであればよい。なお、抽出キーワード記憶部802に記録されるデータには検索フラグは無くてもよいが、ここでは、抽出キーワード記憶部802と過去キーワード記憶部804が同じ形式のデータを記憶できるという便宜上、検索フラグを設けた。
【0066】
図11は、第2の実施形態における過去キーワード記憶部804に記録されるデータの一例を示した図である。データは左の列から日時、キーワード、検索フラグから構成される。日時、検索フラグは図9の定義と同じである。図11はサッカーというキーワードが異なる日時に抽出されたことを示しており、1行目のキーワード「サッカー」は検索に使用されたキーワード(検索フラグが「1」)であり、3行目のキーワード「サッカー」は抽出されたが検索に使用されていないキーワード(検索フラグが「0」)であることを示す。
【0067】
図8に戻り、キーワード表示部805はキーワード読出部801を介して抽出キーワード記憶部802及び過去キーワード記憶部804に接続されている。キーワード表示部805はキーワード読出部801によって抽出キーワード記憶部802及び過去キーワード記憶部804から読み出された図9、図11に示すようなデータに基づいた情報をLCD104に表示する。表示方法は第1の実施形態と同様である。但し、第1の実施形態と異なり過去検索キーワード表示画面504の代わりに、図10に示される過去キーワード表示画面504がガジェット504に表示される。
【0068】
図10は、第2の実施形態におけるキーワード表示部805によってガジェット504に表示される過去に抽出したキーワードを表示する過去キーワード表示画面504を示す一例である。第1の実施形態と同様に、タブによって抽出キーワード表示画面及び過去キーワード表示画面を切り替えることができる。第2の実施形態では、検索フラグが「1」のキーワード、つまり検索に使用されたキーワードに対応するキーワードのボタンにとともに、検索に使用されたことを示す検索マーク(図10では虫眼鏡で示される)が表示される。図10では、キーワード「サッカー」及び「競泳」のボタンの右側に検索マークが示されている。なお、この検索マークは検索に使用されたキーワードであることが分かるマークであれば何でもよい。
【0069】
再び図8に戻り、ガジェット504に表示されている何れかのキーワードがユーザによって選択された場合、キーワード検索部806はキーワード検索サーバ240にユーザによって選択されたキーワードの検索クエリを発行するとともに、抽出キーワード記憶部802にユーザによって選択されたキーワードの検索フラグを「1」にする指示を発行する。
【0070】
以上説明したように、第2の実施形態によれば、抽出キーワードに加えて、過去に検索に使用したキーワードだけでなく、検索には使用していないが過去に閲覧したコンテンツから抽出したキーワードが過去キーワードとして表示されるため、ユーザがこれまで検索に使用していなかったキーワードによる検索も行うことが可能になり、ユーザが過去には興味を持たなかったキーワードについても検索を行うことができるようになる。
【0071】
[第3の実施形態]
次に第3の実施形態について説明する。上述の実施形態と同様の構成や機能については説明を省略する。
【0072】
第3の実施形態では第1、第2の実施形態とは異なり、図12に示されるようなスレートPC1202として実施される。また、第3の実施形態はキーワードの表示態様が上述の実施形態とは異なる。その他については、第3の実施形態は第1、第2の実施形態と同じである。
【0073】
図12は、第3の実施形態における情報処理端末の外観の一例を示す図である。スレートPC1202はモニタ1204、複数、例えば3つの操作スイッチ1206、1207、1210から構成される。なお、操作スイッチ1206、1207、1210のいずれかはハードウェアとして設けられるのではなく、アプリケーション上で表示されてもよい。操作スイッチは3つに限定されない。
【0074】
次に、第3の実施形態の処理システムの構成について図13を参照して説明する。図13は、スレートPC1202を含む第3の実施形態のシステム構成を示すブロック図である。ユーザが操作スイッチ1206、1207、または1210を使用するか、またはモニタ1204に指などで触れることでモニタ1204に表示させるコンテンツのURIを指定し、指定されたURIをURI指定部1308が受信する。例えば、ユーザがモニタ1204に表示されるWEBブラウザのアドレスバーへの文字入力やハイパーテキストのリンクをクリックすることによってURIを指定し、URI指定部1308がそれを受信する。
【0075】
また、コンテンツ読込監視部1316はコンテンツ表示部214に表示されるコンテンツの表示の進捗状況を監視するが、HTML文書取得部210から送られてきたHTML文書212に基づく全てのコンテンツの表示が完了したことはWEBブラウザのプラグインによって監視してもよい。同様に、文書抽出部1318によるHTML文書の抽出手段に関してもWEBブラウザのプラグインを使用してもよい。
【0076】
上述の実施形態では抽出キーワード記憶部262、802には抽出キーワードが上書きされ、以前の抽出キーワードは消去されるが、第3の実施形態では抽出キーワード記憶部1302に記録されたキーワードを消去せずに、キーワード抽出部1320から送られてくるキーワード224を抽出キーワード記憶部1302に書き込む前に、抽出キーワード記憶部1302の記憶データを過去キーワード記憶部1304へコピーする。検索結果記憶部1334に記録される情報は、検索結果表示部244に表示された検索されたキーワードの検索結果242に基づくWEBページのタイトル、スニペット、及びコンテンツ表示プログラム206に表示されるコンテンツのURIである。
【0077】
過去キーワード記録部1304に記録されるキーワードは、実際には図16に示されるようなデータテーブルに含まれている。
【0078】
図16は、左の列からキーワード、そのキーワードが抽出された日時、検索フラグを示している。検索フラグは、第2の実施形態で説明した「0」または「1」の代わりに「false」または「true」を使用している。さらに、抽出日時の異なるキーワードが同じデータテーブルに記録されている。抽出日時は降順で示されているが、昇順でデータテーブルに記録されていてもよい。抽出キーワード記憶部1302に記録されるデータも図16と同様である。
【0079】
次に、図14及び図15のフローチャートを参照して第3の実施形態の処理方法について説明する。
【0080】
図14は図3のフローチャートのキーワード記録ブロック314に関する処理である。ブロック1402で、コンテンツ表示部214による表示すべき全てのコンテンツが表示されたことがコンテンツ読込監視部1316により確認される。ブロック1404で、文書抽出部1318はHTML文書212を抽出する。ブロック1406で、キーワード抽出部1320は、抽出されたHTML文書212からキーワード224を抽出する。ブロック1408で抽出キーワード記憶部1302に記録されているキーワードを過去キーワード記憶部1304にコピーする。ブロック1410で、キーワード抽出部1320によって抽出されたキーワード224を抽出キーワード記憶部1302に記録する。
【0081】
第1、第2の実施形態ではキーワードの抽出が完了すると、ガジェットとして常時表示されるが、画面が小さいことが想定されるスレートPCに関する第3実施形態ではキーワードの常時表示は行わない。キーワードはユーザの指示により表示される。そのため、図15のブロック1502で、ユーザが操作スイッチ1206、1207、または1210を使用するか、またはモニタ1204に指などで触れることで入力部234がキーワード表示部1332にキーワードを表示する機能を呼び出す。ブロック1504で、キーワード読出部1330は抽出キーワード記憶部1302からキーワードを読出し、その後ブロック1506で、過去キーワード記憶部1304からキーワードを読み出し、ブロック1508でキーワード表示部1332が読み出した両方のキーワードをモニタ1204に表示する。
【0082】
この後は第1実施形態のフローチャート(図3)のブロック332以降と同様に、ブロック1510でキーワード選択の有無を判定する。キーワードが選択された場合、ブロック1512でそのキーワードによる検索が行われ、ブロック1514で検索結果が表示される。ブロック1516でいずれかの検索結果が選択されたか否かを判定する。いずれかの検索結果が選択されると、ブロック1518で選択された検索結果に対応したコンテンツURIをURI指定部1308に通知し、指定したURIのHTML文書をコンテンツ提供サーバ204から取得するようにHTML文書取得部210に通知する。
【0083】
次に、キーワード表示部1332及び検索結果表示部244によってモニタ1204に表示するキーワードの表示態様について図17及び図18を参照して説明する。
【0084】
図17は、第3の実施形態におけるキーワードを表示する表示画面の一例を示した図である。第3の実施形態では第1の実施形態及び第2の実施形態とは異なり、コンテンツの表示画面の一部にガジェットとしてキーワードを表示するのではなく、コンテンツの表示画面全体がキーワードの表示画面に切り替えられる。そのため、抽出したキーワード及び過去に抽出したキーワードが表示を切り替えることなく同一の画面に同時に表示される。表示画面は3つの領域から構成される。具体的には、表示画面は左上に示され、抽出キーワード記憶部1302から読出したキーワードを表示する「いま抽出したキーワード」領域、左下に示され、過去キーワード記憶部1304から読み出したキーワードを表示する「むかし抽出したキーワード」領域、及びこれら両方の領域の右側に示され、何れかの領域に示されるキーワードがユーザによって選択されることに応じて表示される「検索結果」領域から構成される。
【0085】
「いま抽出したキーワード」及び「むかし抽出したキーワード」領域にリスト状に表示される各々のキーワードは図16に示されるデータテーブルの抽出日時に基づいて表示される。したがって、抽出日時が降順であれば「いま抽出したキーワード」及び「むかし抽出したキーワード」領域に表示されるキーワードも降順である。但し、必ずしも抽出日時に基づいてキーワードが並べられている必要はなく、何らかの指標に基づいて並べてもよい。例えば、第1の実施形態のようにスコア順に並べてもよい。
【0086】
「むかし抽出したキーワード」領域に表示される幾つかのキーワードには、実際に検索に使用されたことを示す検索マーク(図17では虫眼鏡のマーク)が表示されている。この検索マークは図16の検索フラグが「true」であるキーワードに対して表示される。
【0087】
図17においてキーワード「サッカー」が選択されると、画面は図18に示すように変化する。
【0088】
「いま抽出したキーワード」領域のキーワード「サッカー」がユーザによって選択された場合、「検索結果」領域に、図7と同様にキーワード「サッカー」の検索結果が検索結果表示部244によって表示される。検索結果の各検索結果項目は、WEBページのタイトル、スニペット、及びコンテンツ表示プログラム206に表示されるコンテンツのURIから構成される。
【0089】
なお、第3の実施形態では図17または図18に示される表示画面をスレートPC1202のモニタ1204の領域全てに表示するとしたが、図17または図18に示される表示画面のサイズを変更することによりモニタ1204の一部の領域に表示すること、すなわち、上述した実施形態のようにガジェットとして表示することも可能である。
【0090】
以上説明したように第3の実施形態によれば、現在閲覧しているコンテンツから抽出した「いま抽出したキーワード」、過去に閲覧したコンテンツから抽出した「むかし抽出キーワード(実際に検索に使用したキーワードは他とは識別可能に表示)」、及びユーザによって選択されたキーワードによる「検索結果」を同時にユーザが見ることができる。そのため、上述した実施形態のようにタブを使用しキーワード表示画面を切り替える必要がなく、キーワード選択の操作性が向上する。また、ユーザの指示によって図17または図18に示される表示画面を表示させることができるので、ユーザがキーワード検索を行いたい時にモニタ1202に図17または図18に示される表示画面を表示させることができる。そのため、画面が小さい装置においても、コンテンツの表示を妨害せずに、キーワードを表示することができる。
【0091】
[第4の実施形態]
次に第4の実施形態について説明する。上述の実施形態と同様の構成や機能については説明を省略する。
【0092】
第4の実施形態は、第1、第2、第3の実施形態の変形に関するもので、キーワード表示画面にキーワードを表示するとともに、検索対象のカテゴリも表示する。表示されたキーワードのカテゴリをユーザが選択することで、選択したカテゴリ内で検索が実施される。このため、検索の効率が向上する。
【0093】
具体的に、図19を参照して説明する。図19は第4の実施形態においてキーワードを表示する画面を示す図である。
【0094】
一例として第1の実施形態で説明した図5の変形を図19に示す。抽出キーワード表示画面1902及び過去検索キーワード表示画面1902が図5の抽出キーワード表示画面504及び過去検索キーワード表示画面504に対応する。したがって、抽出キーワード表示画面1902及び過去検索キーワード表示画面1902は、抽出キーワード表示画面1902及び過去検索キーワード表示画面1902の各々の上部に表示されたタブをユーザが選択することによって切り替えられる。また、抽出キーワード表示画面1902及び過去検索キーワード表示画面1902はLCD104に表示されるガジェット504に表示される。但し、図19ではキーワードの他にそのキーワードが検索されるカテゴリが表示される。
【0095】
例えば、抽出キーワード表示画面1902において、キーワード「サッカー」の右側に検索対象のカテゴリ「動画」、「写真」、「買物」が表示されている。具体的には、ユーザが動画のカテゴリ内でサッカーに関する情報を検索したい場合、ユーザは「サッカー」の右側に表示された「動画」のボタンを選択すればよい。
【0096】
また、過去検索キーワード表示画面1902では上述した抽出キーワード表示画面1902と同様の表示方法に加え、第2の実施形態で説明したように検索に使用したキーワードまたは検索したカテゴリを示す検索マーク(図19では虫眼鏡)が表示される。例えば、あるカテゴリについてのみ検索が行われた場合は、当該カテゴリに検索マークが表示され(例えば、サッカーの動画カテゴリ、バタフライの写真カテゴリ)、カテゴリを指定せずに検索が行われた場合は、キーワードに検索マークが表示されている(例えば、競泳、金メダル)。
【0097】
なお、検索対象のカテゴリは図19に示すような動画、写真、及び買物以外にも、地図、音楽、または歴史などのカテゴリが表示されてもよい。また、各キーワードのカテゴリの表示位置は各キーワードの右側ではなく左側、上側、または下側でもよい。さらに、各キーワードに対応するカテゴリは他のキーワードに対応するカテゴリと同じである必要はなく、キーワードごとに他のキーワードとは異なるカテゴリを表示してもよい。また、表示されるキーワード数、カテゴリ数は図19の例に限定されない。
【0098】
ここまで、第4の実施形態のキーワード等の表示画面について説明した。
【0099】
次に第4の実施形態固有の処理システムについて説明する。なお、第4の実施形態のシステム構成は第1の実施形態の説明で使用した図2と同じであるので、図2を参照して説明する。
【0100】
上述したように、ユーザが抽出キーワード表示画面1902または過去検索キーワード表示画面1902に表示される何れかのカテゴリを選択した場合、キーワード検索部236は選択されたカテゴリに対応するキーワード、すなわち図19に示すように選択されたカテゴリの左側に表示されているキーワードに関する情報を選択されたカテゴリ内で検索する検索クエリを発行する。発行された検索クエリはキーワード検索サーバ240に送られ、選択されたカテゴリ内でキーワード検索が実行される。なお、キーワード検索サーバ240が複数存在する場合、各キーワード検索サーバ240が抽出キーワード表示画面1902または過去検索キーワード表示画面1902に表示される複数のカテゴリに対応したサーバを設け、それぞれ各カテゴリに対応したサーバでキーワード検索を実行してもよい。
【0101】
検索キーワード記憶部228に記録されるデータについて図20を参照して説明する。
【0102】
図20は、第4の実施形態における検索キーワード記録部228に記録されるデータを示した図である。データはキーワード検索が実施された日時、検索に使用されたキーワード、及び検索が行われたカテゴリから構成される。なお、カテゴリに関するデータは1つだけではなく、複数のカテゴリに関するデータを記録可能に構成されていてもよい。例えば、図20はキーワード「サッカー」について動画のカテゴリで検索が行われたことを示している。
【0103】
検索キーワード記憶部228に記録されるデータにカテゴリの種別も記録することで、検索に使用したキーワードまたは検索のカテゴリを示す検索マークが過去検索キーワード表示画面1902に表示される。
【0104】
第4の実施形態を第1の実施形態の変形例として説明したが、図7に示した第2の実施形態、図18で説明した第3の実施形態の変形としても実施可能である。
【0105】
以上説明したように第4の実施形態によれば、キーワードとともに検索対象のカテゴリを表示するので、ユーザはカテゴリの何れか1つのボタンを選択するだけで選択したカテゴリ内でキーワードに関する情報を検索することがき、ユーザはカテゴリを絞って効率的に検索を行うことができる。
【0106】
[第5の実施形態]
次に第5の実施形態について説明する。上述の実施形態と同様の構成や機能については説明を省略する。
【0107】
第1〜第4の実施形態は、コンテンツを表示している情報処理装置で抽出されているキーワードとともに、当該装置で過去に抽出され、および/または実際に検索に使用されたキーワードを記憶するが、第5の実施形態は、他の機器において抽出され、および/または実際に検索に使用されたキーワードを含むデータの共有ができる情報処理システムを提供する。これは、同一のユーザが複数種類の端末でコンテンツを閲覧する場合等、有用である。例えば、テレビ番組を視聴後、その番組に関する情報をインターネット上で検索する場合がある。
【0108】
具体的に、図21を参照して説明する。図21は第5の実施形態における複数の端末を含む情報処理システムを示した図である。複数の端末はモバイル端末2102、第1、第2の実施形態のコンピュータ102、及び第3のスレートPC1202等である。ここでは、コンピュータ102が他の端末からキーワードを収集するホスト的な機器として説明するが、他の端末も同様に自分以外の他の端末からキーワードを収集する機能を有する。モバイル端末210は、例えばスマートフォンや携帯電話などである。モバイル端末210の詳細は図示しないが、コンピュータ102と同じ構成を有する。モバイル端末2102及びコンピュータ102は、外部のネットワーク、例えばインターネット、にある履歴管理サーバ2106を介して接続されている。履歴管理サーバ2106には過去キーワード記憶部2108が含まれる。また、キーワード抽出部220、1320はキーワードを履歴管理サーバ2106に送るとともに、当該キーワードがどの機器で抽出されたかを示す情報であるデバイス情報2104も履歴管理サーバ2106に送る。
【0109】
抽出キーワード記憶部2110に記憶されるデータには機器の種別を示すデバイス情報が含まれる。このデータに関して図22を参照して説明する。図22は、第5の実施形態における抽出キーワード記憶部2110に記録されるデータの一例を示す。図22のデータは、左の列からキーワードが抽出された日時または検索が行われた日時、抽出されたキーワード、検索フラグ、キーワードが抽出または検索が行われた機器(以下、端末と称す)を示している。なお、端末に関するデータは1つだけではなく、複数の端末に関するデータを記録可能に構成してもよい。図22に示される各キーワードに対応した端末はコンピュータ102を意味するPCが示されている。つまり、図22に示される全てのキーワードがコンピュータ102で抽出されたことを示す。
【0110】
次に、第5の実施形態におけるキーワードの表示画面について図23を参照して説明する。
【0111】
図23は、第5の実施形態における複数の端末の種別を含むキーワードの表示画面を示した一例である。図23では、例えば3つの端末によってキーワードが抽出または検索されたことを示している。具体的には、コンピュータ102を表す端末種別マーク2302、スレートPC1202を表す端末種別マーク2304、デスクトップパソコンを表す端末種別マーク2306が端末種別マークとして示されている。図21には示していないが、デスクトップパソコンも本実施形態の端末として履歴管理サーバ2016に接続可能である。デスクトップパソコンの詳細は図示しないが、コンピュータ102と同じ構成を有する。各マークは図22の端末の項目に示される情報に基づいて表示される。つまり図22の端末の項目がPCであればコンピュータ102を表す端末種別マーク2302が表示される。例えば、図23の過去キーワード「サッカー」はコンピュータ102及びスレートPC1202によって過去に抽出されたことを示すために、端末種別マーク2302(コンピュータ102)及び端末種別マーク2304(スレートPC1202)が「サッカー」のボタンの右側に表示されている。さらに、「サッカー」のボタンには虫眼鏡のマークが表示されているが、これは「サッカー」がキーワードとして検索されたことを示す。
【0112】
なお、各端末種別マークはどの端末でキーワードが抽出または検索されたかが分かればよく、図23のマークに限定されない。
【0113】
なお、図21において過去キーワード記憶部2108が端末の外部にある履歴管理サーバ2106に接続されるのではなく、自端末(コンピュータ102)の内部にあってもよい。この場合、履歴管理サーバ2106を介せず複数の機器間で各機器が抽出または検索したデータを同期するとよい。
【0114】
また、文書抽出部218が抽出する文書はHTML文書に限らない。例えば、テレビの番組表に含まれるキーワードを抽出可能な文書であってもよい。
【0115】
以上説明したように第5の実施形態によれば、ある機器により抽出されたキーワードが他の機器でも表示される。そのため、ユーザは機器の違いを問わず抽出したキーワードを再度利用して検索することができる。すなわち、ある機器で閲覧したコンテンツに含まれるキーワードを、それとは異なる機器で利用して検索クエリを作成し、キーワードに関する情報検索することができる。例えば、テレビ番組を視聴した場合、そのテレビ番組に含まれるテレビ番組表からキーワードが抽出され、他の機器が当該抽出キーワードの情報を共有していれば、ユーザはテレビ番組の視聴後に、他の端末、例えばモバイル端末、でテレビ番組に関連する情報を検索することができる。
【0116】
[第6の実施形態]
次に第6の実施形態について説明する。上述の実施形態と同様の構成や機能については説明を省略する。
【0117】
第6の実施形態は、第5の実施形態の変形に関するものである。第5の実施形態では、抽出キーワード記憶部2110が各端末内にあるが、第6の実施形態では、抽出キーワード記憶部は端末内ではなく、外部のサーバ上にある。このため、第5の実施形態では他の機器で現在抽出されているキーワードは共有できないが、第6の実施形態では他の機器で現在抽出されているキーワードも共有でき、キーワードを抽出した機器以外の機器でも抽出キーワードを表示することができる。これ以外は、第6の実施形態は第5の実施形態と同じである。
【0118】
図24は第6の実施形態における複数の機器を含む情報処理システムを示した図である。履歴管理サーバ2400に過去キーワード記憶部2108及び抽出キーワード記憶部2402の両方が含まれる。また、キーワード読出部2404は抽出キーワード記憶部2402及び過去キーワード記憶部2108に記録されたキーワードを履歴管理サーバ2400を介して読み出す。したがって、第5の実施形態とは異なり、各機器で抽出されたているキーワードが他の機器でも表示できる。各機器で抽出されたキーワードを記録したキーワードを他の機器で表示できることは第5の実施形態と同様である。図24ではモバイル端末2102及びスレートPC1202を含む情報処理システムを示しているが、第5の実施形態と同様にモバイル端末2102及びコンピュータ102を含む情報処理システムであってもよい。
【0119】
過去キーワード記憶部2108及び抽出キーワード記憶部2402に記録されるデータについて図25を参照して説明する。
【0120】
図25は、第6の実施形態において過去キーワード記憶部2108に記録されるデータの一例を示す図である。データは左側から抽出または検索されたキーワード、キーワードの抽出時刻、検索フラグ、端末の項目から構成される。第5の実施形態で説明した図22と異なり、検索フラグは、キーワードが検索された場合は「true」を示し、キーワードが検索されなかった場合は「false」を示す。
【0121】
抽出キーワード記憶部2402に記録されるデータも図25と同様である。
【0122】
次に、第6の実施形態におけるキーワードの表示画面について図26を参照して説明する。
【0123】
図26は、第6の実施形態におけるキーワードの表示画面の一例を示した図である。第3の実施形態で説明した図17と同様に、表示画面は左上の「いま抽出したキーワード」領域、左下の「むかし抽出したキーワード」領域、及びこれら両方の領域の右側に表示される「検索結果」領域から構成される。「むかし抽出したキーワード」領域に表示される幾つかのキーワードのボタンには、実際に検索に使用されたことを示す検索マーク(図26では虫眼鏡のマーク)が表示されている。この検索マークは図25の検索フラグが「true」であるキーワードに対して表示される。さらに、「いま抽出したキーワード」領域、「むかし抽出したキーワード」領域の各キーワードのボタンにはどの機器で抽出されたかを示す端末種別マークが表示されている。
【0124】
以上説明したように、第6の実施形態によれば、他の機器で現在抽出されているキーワードも、他の機器で過去に抽出されたキーワードを共有することができるので、多数のキーワードの中からユーザの興味があるキーワードを選択することができ、種々の情報を効率よく検索することができる。
【0125】
[第7の実施形態]
次に第7の実施形態について説明する。上述の実施形態と同様の構成や機能については説明を省略する。
【0126】
第7の実施形態は第5、第6実施形態の変形に関するものであり、上記実施形態の機能に加えて、各機器が閲覧した履歴を他の機器と共有することができる情報処理システムを提供する。具体的に図27を参照してそのシステムについて説明する。
【0127】
図27は、第7の実施形態における複数の機器を含む情報処理システムの一例を示す図である。履歴情報管理サーバ2704は複数の端末、例えばモバイル端末2102及びコンピュータ102と接続されている。また、履歴情報管理サーバ2704は各機器が閲覧したURIを記録するコンテンツ閲覧履歴記憶部2706を含む。コンテンツ読込監視部2712はコンテンツ表示部214によるコンテンツの表示の進捗状況を監視するが、表示されるべきコンテンツの表示が完了すると文書抽出部218にその旨を送るとともに、履歴情報管理サーバ2704に閲覧履歴2702を送り、コンテンツ閲覧履歴記憶部2706に閲覧したURIを含む閲覧履歴2702を記録する。同様に、モバイル端末2102も閲覧した閲覧履歴2702を履歴情報管理サーバ2704に送る。キーワード読出部2404は、抽出キーワード記憶部2110及び履歴情報管理サーバ2704に接続されており、抽出キーワード記憶部2110、過去キーワード記憶部2108、及び閲覧URI記憶部から抽出キーワード、過去キーワード、及び閲覧されたURIをそれぞれ読み出す。なお、ここではモバイル端末2102及びコンピュータ102とから構成される情報処理システムを示しているが、例えばモバイル端末2102及びスレートPC1202のような他の情報処理機器から構成される情報処理システムでもよい。
【0128】
次に、コンテンツ閲覧履歴記憶部2706に記録されるデータの一例について図28を参照して説明する。
【0129】
図28は、第7の実施形態において各機器が閲覧したURIを含む閲覧履歴データの一例を示した図である。データは、左側から閲覧日時、コンテンツ表示部214に表示しユーザが閲覧したコンテンツのタイトル、閲覧したコンテンツのURI、コンテンツを閲覧した機器情報を示す端末の項目から構成される。例えば、コンピュータ102が「「サッカー」とは」というタイトルで、そのURIが…world…であるコンテンツを2010年11月24日11時15分30秒に閲覧したことが示されている。
【0130】
次に、図29を参照し第7の実施形態のコンテンツ閲覧履歴記憶部2706に記録された前述のデータに基づく表示画面の一例について説明する。
【0131】
図29は、第7の実施形態における各機器の閲覧履歴の表示画面の一例を示す図である。上述した実施形態と同様に表示画面の上部にタブが表示され、抽出キーワード、過去キーワード、及び閲覧URIを切り替えることができる。閲覧URIのタブをユーザが選択すると、閲覧URI記憶部2706に記録された図28に示されるようなデータに基づいて、各機器が閲覧したコンテンツのタイトル、URI、及びどの端末で閲覧したかを示すマークがラベルやボタンとして表示される。
【0132】
図27に戻り、ユーザが図29に示される閲覧URIの何れかのラベルまたはボタンを選択すると、入力部2712がその信号を受信し、検索結果閲覧指示部246にその旨を通知する。検索結果閲覧指示部246はユーザによって選択された閲覧URIをURI指定部208に送る。これにより、選択された閲覧URIに基づいたウェブページが表示される。
【0133】
なお、図29に示されるように閲覧URIの表示順番は図28に示される日時に基づいたものでもよいが、それ以外にも任意の指標やスコアに基づいた順番で表示してもよい。
【0134】
以上説明したように、第7の実施形態によれば、他の機器で閲覧されたURI等の閲覧履歴情報も共有することができるので、機器を問わず閲覧履歴を参照することができ、ある機器で過去に閲覧したコンテンツを他の機器で再度閲覧することができる。
【0135】
[第8の実施形態]
次に第8の実施形態について説明する。上述の実施形態と同様の構成や機能については説明を省略する。
【0136】
第8の実施形態は第7実施形態の変形に関する。第7実施形態は第1、第2、第4実施形態と同様にパソコン102に関する実施形態であるが、第8実施形態は第3、第6実施形態と同様にスレートPC1202に関する実施形態である。すなわち、第7実施形態では、図29に示すようにガジェットとしてキーワードを常時表示し、タブを使用して表示画面を切り替えるのではなく、図18等に示すように、コンテンツ表示画面をキーワード・閲覧履歴表示画面に切り替え、同一の画面に表示し、各機器で閲覧した閲覧履歴を他の機器で表示する。
【0137】
具体的に図30を参照してその処理手段について説明する。
【0138】
図30は、第8の実施形態における複数の機器を含む処理システムの一例を示す図である。コンテンツ表示部3012は閲覧履歴記憶部3006を介して閲覧履歴抽出部3008と接続されている。閲覧履歴抽出部3008は、過去キーワード記憶部2108、抽出キーワード記憶部3004、及びコンテンツ閲覧履歴記憶部3005を含む閲覧情報履歴サーバ3002に接続されている。また、閲覧履歴表示部3009は入力部2712と接続されており、また閲覧履歴読出部3007を介して閲覧情報履歴サーバ3002に接続されている。
【0139】
閲覧履歴記憶部3006が、WEBブラウザなどのコンテンツ表示プログラム206を使用して表示されたWEBページなどの閲覧履歴をデータテーブル形式で記録する。閲覧履歴抽出部3008は閲覧履歴記憶部3006のデータテーブルが更新されたことを示す信号を受けると、その更新された閲覧履歴を履歴情報管理サーバ3002に記憶する。
【0140】
図32は、コンテンツ閲覧履歴記憶部3005に記憶された閲覧履歴のデータテーブルの一例を示した図である。データテーブルは左の列から、閲覧したタイトル、閲覧したコンテンツのテキストの抜き書きであるスニペット、閲覧したコンテンツのURI、閲覧した時刻を示す閲覧時刻、端末の項目から構成される。
【0141】
次に、図31を参照し第8の実施形態のキーワード・閲覧履歴の表示画面例について説明する。
【0142】
図31は、閲覧履歴表示ボタン3102を含む表示画面の一例を示す図である。閲覧履歴表示ボタン3102は「むかし抽出したキーワード」領域の下側に表示される。なお、閲覧履歴表示ボタン3102の表示位置はこの位置に限らず、例えば「いま抽出したキーワード」領域の上側でもよい。
【0143】
次に図33を参照し、ユーザによって閲覧履歴表示3102のボタンが選択された場合の閲覧履歴の表示について説明する。
【0144】
ユーザによって閲覧履歴表示3102のボタンが選択されたことを示す信号を入力部2712が受信すると、閲覧履歴読出し部3007によって閲覧情報履歴サーバ3002の各記憶部に記録された図32に示されるデータテーブルが読み出され、それに基づいて閲覧履歴表示部3009が図33の右側の領域「閲覧履歴」に閲覧履歴項目を表示する。閲覧履歴の各項目3302(i=1〜4)は、閲覧したコンテンツのタイトル、スニペット、URI、及びそのコンテンツを閲覧した機器を示すマークから構成される。
【0145】
なお、「閲覧履歴」領域に閲覧履歴項目が表示されている時に、例えば「いま抽出したキーワード」の何れかのキーワードが選択された場合、「閲覧履歴」領域は図18の右側の領域に示されるように選択されたキーワードの「検索結果」領域に切り替えられる。
【0146】
以上説明したように第8の実施形態によっても、他の機器で閲覧されたURI等の閲覧履歴情報も共有することができるので、機器を問わず閲覧履歴を参照することができ、ある機器で過去に閲覧したコンテンツを他の機器で再度閲覧することができる。また、他の機器と共有したキーワードと同時に閲覧履歴を表示するので、検索の効率が向上する。
【0147】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。例えば、各実施形態は特定の実施形態を基に説明したが、説明した実施形態に限らず他の実施形態と組み合わせることも可能である。また、上述の説明は特定の2つの実施形態の組み合わせを説明したが、任意の実施形態との組み合わせ、あるいは3つ以上の実施形態を組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0148】
102・・・コンピュータ、206・・・コンテンツ表示プログラム、218・・・文書抽出部、220・・・キーワード抽出部、262・・・抽出キーワード記憶部、228・・・検索キーワード記憶部、236・・・キーワード検索部、244・・・検索結果表示部、804・・・過去キーワード記憶部、808・・・検索結果記憶部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを表示するコンテンツ表示手段と、
前記表示手段により表示されている前記コンテンツからキーワードを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された第1キーワードを記憶する記憶手段と、
前記抽出手段によって抽出された前記第1キーワードと前記記憶手段から読み出された第2キーワードを表示するキーワード表示手段と、
を具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記キーワード表示手段は前記第1キーワードを表示する第1画面と前記第2キーワードを表示する第2画面とを具備し、前記第1画面と前記第2画面は切り替え可能である請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記キーワード表示手段は前記第1キーワードを表示する第1画面と前記第2キーワードとを表示する第2画面を具備し、前記第1画面と前記第2画面は同時に表示される請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記キーワード表示手段で表示されている前記第1のキーワードと前記第2のキーワードのいずれかを選択する選択手段と、
前記選択手段で選択されたキーワードを用いて検索を行う検索手段と、をさらに具備し、
前記記憶手段は前記検索手段が用いた第3キーワードも記憶し、
前記キーワード表示手段は前記記憶手段から読み出された第2キーワードの中の第3キーワードを表示する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記キーワード表示手段で表示されている前記第1のキーワードと前記第2のキーワードのいずれかを選択する選択手段と、
前記選択手段で選択されたキーワードを用いて検索を行う検索手段と、
前記選択手段による検索結果を表示する検索結果表示手段をさらに具備する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記検索結果表示手段により表示される検索結果は前記選択手段による選択に応じて更新される請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記キーワード表示手段は前記第1キーワードを表示する第1画面と前記第3キーワードを表示する第3画面とを具備し、前記第1画面と前記第3画面は切り替え可能である請求項5記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記キーワード表示手段は前記第1キーワードを表示する第1画面と前記第3キーワードとを表示する第3画面を具備し、前記第1画面と前記第3画面は同時に表示される請求項5記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記キーワード表示手段で表示されている前記第1のキーワードと前記第2のキーワードのいずれかを選択する選択手段と、
前記選択手段で選択された第3キーワードを用いて検索を行う検索手段と、をさらに具備し、
前記キーワード表示手段は前記第2キーワードの中の前記第3キーワードを識別可能に表示する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記キーワード表示手段は、前記第3キーワードと識別マークとを表示する請求項9記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記キーワード表示手段は前記第1キーワードを表示する第1画面と前記第2キーワードを表示する第2画面とを具備し、前記第1画面と前記第2画面は切り替え可能である請求項9記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記キーワード表示手段は前記第1キーワードを表示する第1画面と前記第2キーワードとを表示する第2画面を具備し、前記第1画面と前記第2画面は同時に表示される請求項9記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記キーワード表示手段はカテゴリを表示し、
前記選択手段はカテゴリを選択し、
検索手段は選択されたカテゴリについて検索を行う請求項4または5記載の情報処理装置。
【請求項14】
他の機器からキーワードと当該機器の識別情報とを受信する受信手段をさらに具備し、
前記記憶手段は前記受信手段で受信されたキーワードと識別情報を記憶し、
前記キーワード表示手段は記憶手段から読み出されたキーワードと識別情報とを表示する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記コンテンツ表示手段によるコンテンツの閲覧履歴を表示する履歴表示手段をさらに具備する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記キーワード表示手段は前記第1キーワードを表示する第1画面と前記第2キーワードを表示する第2画面とを具備し、前記履歴表示手段は前記閲覧履歴を表示する第3画面とを具備し、前記第1画面と前記第2画面と前記第3画面は切り替え可能である請求項15記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記キーワード表示手段は前記第1キーワードを表示する第1画面と前記第2キーワードを表示する第2画面とを具備し、前記履歴表示手段は前記閲覧履歴を表示する第3画面とを具備し、前記第1画面と前記第2画面と前記第3画面は同時に表示される請求項15記載の情報処理装置。
【請求項18】
コンテンツを表示し、
表示されている前記コンテンツからキーワードを抽出し、
抽出された第1キーワードを記憶部に記録し、
抽出された前記第1キーワードと前記記憶部から読み出された第2キーワードとを表示する情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【公開番号】特開2012−212191(P2012−212191A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−42817(P2011−42817)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】