情報処理装置及び情報処理装置の制御方法
【課題】 接続準備のための設定を不要としながらもデータ通信を行う情報装置を明確に指定するとともに、各装置間のデータ通信のための接続認証を簡単にし、意図する情報装置間での接続を可能とする。
【解決手段】 第1のジェスチャを入力する入力手段と、入力手段によって入力された第1のジェスチャと、他の装置で入力され、入力受信手段によって受信した第2のジェスチャとを比較(107)し、比較結果に基づいてデータを送受信する通信手段(102)の接続を認証(108)する。
【解決手段】 第1のジェスチャを入力する入力手段と、入力手段によって入力された第1のジェスチャと、他の装置で入力され、入力受信手段によって受信した第2のジェスチャとを比較(107)し、比較結果に基づいてデータを送受信する通信手段(102)の接続を認証(108)する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ通信の接続認証を行う情報処理装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、小型携帯端末にデータを保存して持ち歩き、別の携帯端末とデータ交換を行うことがよくある。特に携帯電話機やデジタルカメラなどでは、その端末で撮影された画像データや、アドレス情報など、頻繁にデータ交換を行いたいコンテンツが多く保存されている。
【0003】
情報装置間でデータを転送するために、情報装置同士をUSBなどで接続してデータ通信を行う方法や、赤外線通信機能をもった携帯電話機同士では赤外線通信を用いてデータのやり取りを行うことができる。
【0004】
しかしながら、情報装置同士を接続して相互にデータ通信を行う方法では、データ転送の前に各装置に設定されているパスワードを入力する作業や、通信接続のためのワンタイムパスワードや認証コードを入力する作業などの接続認証のための作業が必要であった。
【0005】
一方、赤外線通信による携帯電話機同士の通信では、データを受信する側の携帯電話機を通信待ち受け状態にし、データを送信する側を送信状態にする必要がある。相互にデータをやり取りするためには、一度データ通信を終了し、再度受信状態と送信状態を切り替える必要があった。また、データ通信を行う端末を明確に指定できないため、意図した相手端末と通信を確立できないことがあった。
【0006】
これらの課題を解決する為に、特許文献1および2では、接続認証作業を簡略化するために接続する装置に接続先を自動認識するための仕組みを備える方法が提案されている。
【特許文献1】特開2003−32175号公報
【特許文献2】特開2001−307032号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した特許文献1では、一方の情報装置に非接触ICカードを内蔵させ、他方の情報装置で該非接触ICカードに登録されている識別情報を非接触で読み取ることで、通信のための接続認証を簡略化する。しかしながら、予め接続する情報装置の識別情報を登録しておく必要がある。上述した特許文献2においても非接触ICカードや非接触ICタグに書き込まれた電子情報をRFIDリーダライタによって非接触で読み取ることで通信のための接続認証を簡略化する。しかしながら、予め接続する情報装置に電子情報を書き込む必要がある。
【0008】
以上のように、特許文献1および特許文献2においては、接続認証作業を簡略化するために、接続する装置に接続先を自動認識するための仕組みを準備する必要があり、頻繁に同じ情報装置間でデータ通信を行う際には効果的である。しかし、一度だけ接続したい場合にも接続認証作業を簡略化するための設定が必要であるという問題点があった。
【0009】
本発明の目的は、上記従来の問題点を鑑み、接続準備のための設定を不要としながらもデータ通信を行う情報装置を明確に指定するとともに、各装置間のデータ通信のための接続認証を簡単にし、意図する情報装置間での接続を可能とする方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するための本発明の一態様によるコンテンツ表示装置は、以下の構成を備える。即ち、他の装置とデータの送受信をする通信手段と、第1のジェスチャを入力する入力手段と、前記他の装置へ入力された第2のジェスチャを前記通信手段によって受信する入力受信手段と、前記入力手段によって入力された第1のジェスチャと、前記入力受信手段によって受信した第2のジェスチャとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果に基づいて前記通信手段の接続を認証する認証手段とを備える。
【0011】
また、上記の目的を達成するための本発明の一態様によるコンテンツ表示装置の制御方法は、以下の構成を備える。即ち、他の装置とデータの送受信を通信手段が行う通信工程と、第1のジェスチャを入力手段が入力する入力工程と、前記他の装置へ入力された第2のジェスチャを前記通信手段によって受信する入力受信工程と、前記入力工程で入力された第1のジェスチャと、前記入力受信工程で受信した第2のジェスチャとを比較手段が比較する比較工程と、前記比較工程での比較結果に基づいて前記通信工程での接続を認証手段が認証する認証工程とを備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、データ通信を行う情報装置を明確に指定するとともに、情報装置間での接続認証を簡単にすることができる確実で簡便な情報処理装置が実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
【0014】
[第1実施形態]
以下、本発明の実施の形態に係る情報処理装置について図面を用いて説明する。以下、ジェスチャ入力情報は、各実施形態における入力のジェスチャ種別によって、手書き、スタイラスペンなどによって座標入力面に対して入力される軌跡情報、もしくは加速度センサなどの振動検出手段によって検出され入力される振動情報を示す。
【0015】
以下の説明および図面においてジェスチャ入力受付手段は、上述の軌跡情報や、振動情報の入力受付を行う。また、以下の説明、図面において、ジェスチャ入力受信手段は、上述の軌跡情報や、振動情報の入力受信を行う。また、以下の説明、図面において、ジェスチャ比較手段は、上述の軌跡情報や、振動情報の比較を行う。
【0016】
図1は本発明の情報処理装置の構成例を示すブロック図である。情報処理装置101は通信手段102とジェスチャ入力受付手段103、ジェスチャ入力受信手段105、ジェスチャ比較手段107、接続認証手段108からなる。通信手段102は、外部の情報処理装置109とのデータの送受信を行うデータ通信手段である。103ジェスチャ入力受付手段は、入力装置110から入力されたユーザのジェスチャ入力をジェスチャ入力104(第1のジェスチャ)として受け付ける。ジェスチャ入力受信手段105は、外部から送信された情報処理装置109に対するユーザのジェスチャ入力を、通信手段102を介してジェスチャ入力106(第2のジェスチャ)として受信する。ジェスチャ比較手段ジェスチャ比較手段107は、ジェスチャ入力104とジェスチャ入力106とを比較する。接続認証手段108は、ジェスチャ比較手段ジェスチャ比較手段107による比較結果に基づいて、外部の情報処理装置109に対して通信接続認証を行う。
【0017】
本実施形態では、ジェスチャ情報のヘッダに認証のためのデータであるというデータを持たせることにより、ジェスチャ情報であることを識別し、認証前のデータであっても通信手段102による通信を行う。ただし、認証前でもジェスチャ情報の通信ができれば他の方法でも構わない。
【0018】
図2は本発明における情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0019】
202はCPUであり、各種処理のための演算や論理判断等を行い、バス201に接続された各構成要素を制御する。本装置には、プログラムメモリとデータメモリを含むメモリが搭載されている。プログラムメモリには、フローチャートにつき後述する処理手順を含むCPUによる制御のためのプログラムを格納する。メモリはROM203であっても良いし外部記憶装置などからプログラムがロードされるRAM204であっても良い。205はデータやプログラムを記憶しておくための不揮発性メモリやハードディスクなどの記憶装置である。206はユーザからの情報を入力するための入力装置であり、この装置はマウス、タッチパネル、キーボードなどがある。本発明の場合には、手書き軌跡を入力するのためのデジタイザや振動情報を入力するための加速度センサを用いた入力装置も入力装置にあたる。208は分析されたデータ出力情報を出力する出力装置であり、CRTや液晶表示器などの表示装置である。207はネットワークI/Fであり、ネットワークで接続された他の記憶媒体やデバイスとのやり取りを行う。本発明においては、特に無線通信のためのI/Fを含み、外部の装置とIEEE802.1Xなどの規格に則って、通信を行うことができる。
【0020】
本実施形態においては、接続認証のためのジェスチャ入力判断の基準をジェスチャ入力データ同士の同一性とし、二台の情報処理装置に同時に二本の指を使って手書き入力することで、接続のための認証を二台同時に行うことができる例を示す。ここでいうジェスチャ入力データとは軌跡データのことであり、図1のジェスチャ入力情報104、ジェスチャ入力情報106は軌跡情報(第1の軌跡、第2の軌跡)である。尚、以降、同一性とは、全く同一ではなく、所定の基準を設け、同一性があるとみなされた場合に同一性があると判断してもよい。また、同時とは、所定の時間の幅を持たせて、所定時間差であれば同時であるとみなしてもよい。
【0021】
図3は本発明の第1の実施形態における情報処理装置の接続認証のための全体処理の流れの一例を示すフローチャートである。図においてS301からS316までは各ステップを表す。
【0022】
本発明において、装置はイベントによって処理を切り替えていることとする。S301で、イベント取得処理において、イベントを取得する。S302において取得されたイベントの種類を判定し、処理を切り替える。S302の判定において、イベントの種類がデータ通信開始の場合には処理の流れはS305に進む。S302の判定結果がその他の処理の場合にはS304でその他の処理を行い、S301のイベント取得処理に戻る。S302の判定結果が処理終了の場合には、全体処理は終了となる。
【0023】
S302の判定から処理の流れがS305へ進んだ場合には、S305において通信を開始する。ここでは装置の近くにある通信可能な他の情報処理装置をサーチして、通信リンクをはる。この際、通信可能な他の情報処理装置が複数見つかった場合には、まず、通信開始のトリガが発信されている状態の装置を優先的に通信相手として選んでもよい。その後、ジェスチャ入力受付手段103は、S306でジェスチャ入力初期化処理、S307でジェスチャ入力情報受付処理、S308でジェスチャ入力情報送信処理を行う。一方通信手段102、ジェスチャ入力受信手段105はS309で通信データ初期化処理、S310でジェスャ入力情報受信処理を行う。本実施形態においてはそれぞれの処理を並列に行う例を示しているが、それぞれの処理をS306、S307、S308、S309、S310の順に行ってもよい。
【0024】
ジェスチャ入力受付手段103はS306においてジェスチャ入力初期化処理を行う。ここでは、例えば、ジェスチャ入力が手書き入力の場合には、装置を手書き入力可能な状態する。続いてS307のジェスチャ入力情報受付処理において、ユーザからのジェスチャ入力を受け付ける。ここで受け付けられるジェスチャ入力情報の例は例えば図5に示されるようなものである。図5については後で説明する。続いてS308においてジェスチャ入力情報を通信先に送信するように102通信手段に依頼する。
【0025】
一方では、通信手段102がS309で通信データ受信初期化処理を行う。そして、データの受信を可能な状態にし、ジェスチャ入力受信手段105がS310でジェスチャ入力情報受信処理において外部から他の情報処理装置109へのユーザのジェスチャ入力情報を受信する。
【0026】
ジェスチャ入力情報受付処理(S307)、およびジェスチャ入力情報受信処理(S310)が終了すると、各処理の結果、ジェスチャ入力情報比較が可能であるかどうかをS311で判定する。
【0027】
S311の判定においてジェスチャ入力情報の比較が可能である場合には、処理の流れはS312のジェスチャ入力判断処理に進む。ジェスチャ入力情報の比較が難しく、再度ジェスチャ入力情報を取得する必要がある場合には、処理はS306およびS309に戻る。ここで、ジェスチャ入力情報の比較が難しい場合とは、例えば二つの入力情報をDPマッチング等で距離計算した場合に、この距離が所定の値を超えている場合である。また、自装置でのジェスチャ入力に失敗した場合、または、他の情報処理装置109から受信したジェスチャ入力データが受信途中で通信エラーになった場合などがあげられる。
【0028】
S311のジェスチャ入力判断処理において、S307のジェスチャ入力情報受付処理、およびS310のジェスチャ入力情報受信処理で取得された、2つのジェスチャ入力情報を比較し、その結果をS312のデータ通信接続認証処理に渡す。S312ジェスチャ入力判断処理については図6において詳細に説明する。
【0029】
S313のデータ通信接続認証処理においては、S312ジェスチャ入力判断処理の結果に基づいてS310のジェスチャ入力情報受信処理において受信されたジェスチャ入力情報に対応する他の情報処理装置109へのデータ通信認証を発行するかどうかを決める。S313のデータ通信接続認証処理の結果をS314において判定する。S314で通信認証を通知すると判定された場合には、S315のデータ通信処理において、通信認証を通知し、他の情報処理装置109に対してデータ通信を許可し実際のデータ通信を行う。S315でデータ通信処理が終了すると、処理の流れはS316へ進む。一方、S314の判定によって通信認証を通知しないとされた場合には処理の流れはS316へ進む。最後にS316において通信を終了し、処理の流れはS301へ戻り、イベント待ち状態となる。
【0030】
図4は本実施形態における情報処理装置へのユーザの入力の一例を示す図である。
【0031】
図1、2で説明した401、402は本発明による情報処理装置である。ここで、401、402情報処理装置は403、404のような手書き入力可能な領域を備えているとする。本実施形態においてユーザは401、402情報処理装置を並べて配置し、二本の指をつかって、405、406のような手書き軌跡をもつ手書きジェスチャ入力情報を各情報処理装置401、402に入力する。ここで、図4においては説明を簡単にするために、405、406のような手書き軌跡を403、404手書き入力可能な領域に表示させているが、実際の装置においては、軌跡を表示しないような構成にしてもよい。
【0032】
本実施形態においては、401、402の情報処理装置の両者で通信を開始するトリガイベントを発生させてから実際の手書き入力を行うこととする。通信開始のトリガイベントは情報処理装置毎に設定してもよい。例えば通信開始ボタンを用意してもよいし、通信開始のジェスチャを登録してもよい。この通信開始のトリガイベントによって、各情報処理装置における全体処理において、S302の判定はS305に進み、S305において通信を開始する。
【0033】
その後、401、402情報処理装置の各々においてジェスチャ入力受付手段103がS306、S307、S308の処理を行い、一方通信手段102、ジェスチャ入力受信手段105がS309、S310の処理を行うことになる。すなわち、401、402情報処理装置の各々において同時に通信接続認証のための処理が行われることになる。図5は本発明に係るジェスチャ入力情報の一例を示す図である。本実施形態において装置が受け付けるジェスチャ入力情報は、装置情報501、ジェスチャ種別情報502、ジェスチャ入力データ503からなる。本実施形態においては、ジェスチャ入力情報は3つの情報からなるとしているが、実際の装置においては、装置情報501、ジェスチャ種別情報502のいずれか、または両方を含まない構成にしてもよい。この場合、装置情報501、ジェスチャ種別情報502に対応する情報は別の情報を用いることができる。
【0034】
図4のようにユーザから入力されたジェスチャ入力情報は、情報処理装置401、402において各々作成されることになる。
【0035】
図6は本発明に係る実施形態におけるS312のジェスチャ入力判断処理の一例を示す図である。図においてS601からS610までは各ステップを表す。
【0036】
S601においてS307で得られたジェスチャ入力情報受付処理の結果を取得する。以下の説明のためにここで取得された情報をジェスチャ入力情報Aとする。
【0037】
つづいてS602において、S310で得られたジェスチャ入力情報受信処理の結果を取得する。以下の説明のためにここで取得された情報をジェスチャ入力情報Bとする。
【0038】
S603においてジェスチャ入力比較判断基準を取得する。ここで、ジェスチャ入力比較判断基準とは、ジェスチャ入力情報Aおよびジェスチャ入力情報Bをどのように比較するかを表す。この基準は装置ごとに予め設定されていてもよいし、S306のジェスチャ入力初期化処理において設定されてもよい。なお本実施例においてジェスチャ入力比較判断基準は「ジェスチャ入力データ同士の同一性」と設定されていることにする。
【0039】
さらにS604においてジェスチャ種別を取得する。ここでジェスチャ種別はジェスチャ入力情報Aおよびジェスチャ入力情報Bが図5のような構成である場合には、各々のジェスチャ入力情報から取得し、それらが一致する場合にはそれを用いてもよい。ジェスチャ入力情報にジェスチャ種別を含まない場合には、S307ジェスチャ入力情報受付処理の中で装置がユーザからのジェスチャ入力をどのように、どの処理部で受け付けるかによってジェスチャ種別を設定してもよい。後者の場合、本実施形態では手書きジェスチャ入力を受け付けるのは403、404のような手書き入力可能な領域からであるので、ジェスチャ種別を手書きと設定できる。
【0040】
続いて、S601、S602の処理の結果ジェスチャ入力情報Aおよびジェスチャ入力情報Bを使用して、S605において、各々のジェスチャ入力データを取得する。続いてS606の判断においてS603で取得されたジェスチャ入力比較判断基準によって処理を分ける。
【0041】
ジェスチャ入力比較判断がジェスチャ入力データ同士の同一性である場合には、S606の判定の結果、S607のジェスチャ入力データ同一性判断処理へ進む。S607のジェスチャ入力データ同一性判断処理の詳細は後で図8を使用して詳細に説明する。ジェスチャ入力比較判断がジェスチャ入力データ同士の関連性である場合には、S606の判定はS608ジェスチャ入力データ関連性判断処理へ進む。S608のジェスチャ入力データ関連性判断処理の詳細は後で図を使用して詳細に説明する。ジェスチャ入力比較判断がその他の基準である場合には、S606の判定はS609その他のジェスチャ入力データ判断基処理へ進む。それぞれの処理が終了すると、S610において判断結果を出力し、S312ジェスチャ入力判断処理を終了する。
【0042】
図7は本発明に係る実施例におけるS313のデータ通信接続認証処理の一例を示す図である。図においてS701からS703までは各ステップを表す。まずS701においてジェスチャ入力判断処理の結果を取得する。
【0043】
S702において取得された結果を判定し、ジェスチャ入力比較による判断がOKの場合には、S703で通信接続認証の発行を通信手段102に依頼して、S313のデータ通信接続認証処理を終了する。NGの場合には、そのまま終了する。
【0044】
図8は本発明に係る実施形態1におけるS607のジェスチャ入力データ同一性判断処理の一例を示す図である。図においてS801からS807までは各ステップを表す。
【0045】
まず、S801において、S604で取得されたジェスチャ種別によって処理を分ける。ジェスチャ種別が手書きの場合には、S801の判定から処理の流れはS802の手書きデータ同一性判断処理へ進む。ジェスチャ種別が振動の場合には、S801の判定から処理の流れはS803の振動データ同一性判断処理へ進む。ジェスチャ種別がその他の場合には、S801の判定から処理の流れはS804のその他の同一性判断処理へ進む。本実施形態においては、ジェスチャ種別は手書きであるのでS802の手書きデータ同一性判断処理へ進む。
【0046】
S802において、本実施形態ではジェスチャ入力情報Aおよびジェスチャ入力情報Bから取得したジェスチャ入力データ同士の類似性を判断することにより同一性を判断する。ここでは、一般的な手書き認識等の技術を利用することができる。本実施形態においては、2本の指で同時に手書きを行っているのでその類似性は非常に高いと考えられる。例えば、S305において通信可能であるとして通信リンクをはった他装置において、手書きジェスチャを真似て同じように手書き入力したとしても、本実施例よりも類似度が低くなる可能性が高い。
【0047】
同一性判断処理が終了するとS805によって、ジェスチャ入力データ同士の同一性を判定する。S805の判定の結果、データの同一性が判定された場合には、S806においてジェスチャ入力データの同一性判断をOKとする。S805の判定の結果、データの同一性が判定されなかった場合には、S807においてジェスチャ入力データの同一性判断をNGとする。同一性の判断にジェスチャ入力データ同士の形状のみの類似性を判断してもよいし、時間情報を更に用いて、同時刻に入力された入力データによって同一性を判断してもよい。以上の処理でジェスチャ入力データ同一性判断処理は終了する。
【0048】
本実施形態においては、二本の指で同時に手書きを行った場合、類似性が高くなり、S805の判定はデータの同一性を認める結果となり、S806においてジェスチャ入力データの同一性判断をOKとする。この同一性判断処理の結果を図6のS610でこの結果を出力し、図3のS312のジェスチャ入力判断処理の結果としてS313へ渡し、S315のデータ通信処理において、通信認証を通知し、他装置に対してデータ通信を許可し実際のデータ通信を行う。本実施形態において、情報処理装置401においてこのような流れで通信認証を行い、同時に手書き入力を行った情報処理装置402に通信認証を通知する。同様に情報処理装置内402でも同様の処理の結果、情報処理装置401に対して通信認証が行われることになる。
【0049】
以上説明した様に、本実施形態によれば、同時に二本の指で二台の装置に手書き入力を行うので、データ通信を行う情報装置を明確に指定することができる。また、接続準備等の設定をしなくても、情報装置間での接続認証を簡単にすることができる。
【0050】
また、本実施形態によれば、情報処理装置401、402の各々において同時に通信接続認証のための処理が行うことができるので、ユーザにとっては一度の操作で情報処理装置間401、402の相互のデータ通信認証を行うことができる。
【0051】
(第2の実施形態)
前述の実施形態においては、接続認証のためのジェスチャ入力比較判断基準をジェスチャ入力データ同士の同一性とする例を示したが、本実施例においては、接続認証のためのジェスチャ入力比較判断基準をジェスチャ入力データ同士の関連性とする例を示す。図9は本発明に係る第2の実施形態におけるユーザの入力を説明する図である。
【0052】
901、902は本発明による情報処理装置である。情報処理装置の構成及びハードウェア構成は第1の実施形態で説明したものと同様であるのでここでは省略する。ここで、情報処理装置901、902は903、904のような同じサイズの手書入力可能な領域を備えているとする。本実施形態においてユーザは情報処理装置901、902を左右に並べて接した状態で置き、二台の装置にまたがるような手書き入力ジェスチャを入力することとする。これにより、情報処理装置903には905のような手書き軌跡をもつ手書きジェスチャ入力情報が入力され、情報処理装置904には906のような手書き軌跡を持つ手書きジェスチャ入力情報が入力されることとなる。ここで、図9においては説明を簡単にするために、905、906のような手書き軌跡を903、904手書き入力可能な領域に表示させているが、実際の装置においては、軌跡を表示しないような構成にしてもよい。
【0053】
ここで、二台の情報処理装置は各々の手書入力可能な領域の上部をそろえて接しており、二台の装置の手書きジェスチャ入力はあたかも、一つの座標入力面に入力されているようになる。
【0054】
本実施形態においても、前述の実施形態1と同様に、情報処理装置901、902の両者で通信を開始するトリガイベントを発生させてから実際の手書き入力を行うこととする。通信開始のトリガイベントは装置毎に設定してもよい。例えば通信開始ボタンを用意してもよいし、通信開始のジェスチャを登録してもよい。この通信開始のトリガイベントによって、各装置における全体処理において、図3のS302の判定でS305に進み、S305において通信を開始する。その後、情報処理装置901、902の各々においてジェスチャ入力受付手段103がS306、S307、S308の処理を行い、一方通信手段102、ジェスチャ入力受信手段105がS309、S310の処理を行うことになる。すなわち、情報処理装置901、902の各々において同時に通信接続認証のための処理が行われることになる。
【0055】
本実施形態2において、接続認証のための全体処理の流れは実施形態1で説明した図3の全体処理と同様であるので詳細は省略する。
【0056】
図6を用いて説明したS312のジェスチャ入力判断処理についても実施形態1と同様であるが、本実施例においては、接続認証のためのジェスチャ入力比較判断基準が「ジェスチャ入力データ同士の関連性」と設定されている。そして、S606の判定はS608ジェスチャ入力データ関連性判断処理へ進む。
【0057】
図10は本発明に係る実施形態2におけるジェスチャ入力データ関連性判断処理の一例を示す図である。図においてS1001からS1010までは各ステップを表す。
【0058】
まずS1001においてジェスチャ種別を取得する。ジェスチャ種別が手書きの場合にはS1001の判定はS1002の手書きデータ不連続点取得処理へと進む。ジェスチャ種別がそれ以外の場合には、S1001の判定はS1003へ進み、その他の関連性判断処理を行う。本実施形態においてジェスチャ種別は手書きとなっているので、S1002で手書きデータ不連続点取得処理を行う。取得される不連続点は、図9においては907から911に相当する、手書き入力ジェスチャによる入力が各手書き入力可能領域903、904と接する点である。ここでは、情報処理装置903においては、905のような手書き軌跡をもつ手書きジェスチャ入力情報から、不連続点907〜911の座標として、(X1,A1)、(X1,B1)、(X1,C1)、(X1,D1)、(X1,E1)が取得される。そして、情報処理装置904には906のような手書き軌跡を持つ手書きジェスチャ入力情報から不連続点907〜911の座標として、(0,A2)、(0,B2)、(0,C2)、(0,D2)、(0,E2)が取得されるとする。ここで各手書き入力可能領域903、904においては、左上の座標を(X,Y)=(0,0)とし、右下の座標を(X,Y)=(X,Y)(手書き入力可能領域のサイズ)とする。また本実施形態においては、手書きジェスチャ入力情報の中に各座標が入力された時間情報も含められているとする。
【0059】
続いて、S1004において不連続点比較処理を行う。本実施例においては、各々のジェスチャ入力データの座標について、座標入力時間情報をもとに比較すると、(X1,A1)と(0,A2)、(X1,B1)と(0,B2)、(X1,C1)と(0,C2)、(X1,D1)と(0,D2)、(X1,E1)と(0,E2)の入力時間情報がほぼ同じである。したがって、時間とともに変化している座標はY座標であるので、Y座標の変化について比較する。比較の結果、本実施例においてはA1=A2、B1=B2、C1=C2、D1=D2、E1=E2である。したがって、各手書き入力可能領域903、904は、手書き入力可能領域903における界面X=X、および手書き入力可能領域904における界面x=0において二つの手書きジェスチャ入力が接合することができると判断できる。
【0060】
この結果をもとに、S1005の判定はS1006へ進み、二つのジェスチャ入力データには関連性があるとする。二つのジェスチャ入力データがある界面で接続できない場合には、S1005の判定はS1007 へ進み、二つのジェスチャ入力データには関連性がないとする。
【0061】
続いてS1008において、これまでの処理の結果をもとに、ジェスチャ入力データの関連性を判定し、ジェスチャ入力データの関連性がある場合にはS1009においてジェスチャ入力データ関連性判断をOKとする。ジェスチャ入力データの関連性がない場合にはS1010においてジェスチャ入力データ関連性判断をNGとする。それぞれの処理が終了すると、S610において判断結果を出力し、S312ジェスチャ入力判断処理を終了する。
【0062】
本実施形態においては、装置同士を隣り合わせて設置させ、二つの装置に跨る手書き入力を行っているので、境界での座標点の類似性は非常に高いと考えられる。そのためS1005の判定はデータ関連性ありとなり、S1006においてジェスチャ入力データの関連性判断をOKとする。この結果を図6のS610でS312ジェスチャ入力判断処理の結果としてS313へ渡し、S315データ通信処理において、通信認証を通知し、他装置に対してデータ通信を許可し実際のデータ通信を行う。以上のように本実施形態において、情報処理装置901においてこのような流れで通信認証が行い、同時に各装置に跨る手書き入力を行った情報処理装置902に通信認証を通知する。同様に情報処理装置902内でも同様の処理の結果、901情報処理装置に対して通信認証が行われることになる。
【0063】
本実施形態によれば、同時に二台の装置に跨るような手書きジェスチャ入力を行うので、データ通信を行う情報装置を明確に指定することができる。また、接続準備等の設定をしなくても、情報装置間での接続認証を簡単にすることができる。
【0064】
また、本実施例によれば、情報処理装置901、902の各々において同時に通信接続認証のための処理が行うことができるので、ユーザにとっては一度の操作で情報処理装置901、902間の相互のデータ通信認証を行うことができる。
【0065】
なお、本実施形態においては、不連続点の座標について入力時間情報を基準に各々比較して関連性を判断したが、入力された手書き入力データの座標をもとに、時間情報に関する入力関数を生成し、それらを比較する様にしても良い。この様な構成とする事で、各装置の座標体系が異なる場合でも関連性の判断が可能となる。
【0066】
(第3の実施形態)
前述の各実施形態においては、二台の装置の手書きジェスチャ入力は同じ座標間隔を用いて入力され、各々の情報処理装置は各々の手書入力可能な領域の上部をそろえて接している場合の例を示した。本実施例においては二台の装置が上下にずれた状態で接している場合の例を示す。なお、本実施例においては、接続認証のためのジェスチャ入力比較判断基準をジェスチャ入力データ同士の関連性とする。
【0067】
図11は本発明に係る第3の実施形態におけるユーザの入力を説明する図である。
【0068】
1101、1102は本発明による情報処理装置である。情報処理装置1101、1102の構成及びハードウェア構成は第1の実施形態で説明したものと同様であるのでここでは省略する。ここで、情報処理装置1101、1102は、1103、1104のような同じサイズの手書入力可能な領域備えているとする。本実施形態においてユーザは情報処理装置1101、1102を左右に並べて接した状態で置き、二台の装置にまたがるような手書き入力ジェスチャを入力することとする。これにより、情報処理装置1103には1105のような手書き軌跡をもつ手書きジェスチャ入力情報が入力され、情報処理装置1104には1106のような手書き軌跡を持つ手書きジェスチャ入力情報が入力されることとなる。ここで、図11においては説明を簡単にするために、1105、1106のような手書き軌跡を1103、1104手書き入力可能な領域に表示させているが、実際の装置においては、軌跡を表示しないような構成にしてもよい。二台の情報処理装置は、各々の手書入力可能な領域をΔyだけずれた状態で接しているとする。また二台の装置の手書きジェスチャ入力はあたかも、一つの座標入力面に入力されているようになる。
【0069】
本実施形態においても、前述の第1の実施形態と同様に、情報処理装置1101、1102の両者で通信を開始するトリガイベントを発生させてから実際の手書き入力を行うこととする。通信開始のトリガイベントは装置毎に設定してもよい。例えば通信開始ボタンを用意してもよいし、通信開始のジェスチャを登録してもよい。この通信開始のトリガイベントによって、各装置における全体処理において、S302の判定でS305に進み、S305において通信を開始する。
【0070】
その後、情報処理装置1101、1102の各々においてジェスチャ入力受付手段103がS306,S307の処理を行い、一方通信手段102、ジェスチャ入力受信手段105がS308、S309の処理を行うことになる。すなわち、情報処理装置1101、1102の各々において同時に通信接続認証のための処理が行われることになる。
【0071】
本実施形態において、接続認証のための全体処理の流れは第1の実施形態で説明した図3全体処理と同様であるので詳細は省略する。図6を用いて説明したS312ジェスチャ入力判断処理についても同様である。ただし、本実施形態においては、接続認証のためのジェスチャ入力比較判断基準が「ジェスチャ入力データ同士の関連性」と設定されている。そのため、S606の判定はS608ジェスチャ入力データ関連性判断処理へ進む。
【0072】
図12は本発明に係る第3の実施形態におけるジェスチャ入力データ関連性判断処理の一例を示す図である。図においてS1001からS1010、およびS1201からS1203までは各ステップを表す。図12は実施例2における図10と比較して、S1201からS1203までのステップが追加されている。それ以外のS1001からS1010の処理の流れは実施例2図10と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0073】
本実施形態においてS1002において取得される不連続点は、図11における1107から1111に相当する、手書き入力ジェスチャによる入力が各手書き入力可能領域1103、1104と接する点である。ここでは、情報処理装置1103においては、1105のような手書き軌跡をもつ手書きジェスチャ入力情報から、不連続点1107〜1111の座標として、(X1、E1)、(X1、F1)、(X1,G1)、(X1,H1)、(X1,I1)が取得される。そして、情報処理装置1104には1106のような手書き軌跡を持つ手書きジェスチャ入力情報から不連続点1107〜1111の座標として、(0,E2)、(0,F2)、(0,G2)、(0,H2)、(0,I2)が取得されるとする。ここで各手書き入力可能領域903、904においては、左上の座標を(x,y)=(0,0)とし、右下の座標を(x,y)=(X,Y)(手書き入力可能領域のサイズ)とする。また本実施形態においては、手書きジェスチャ入力情報の中に各座標が入力された時間情報も含められているとする。
【0074】
続いて、S1201において、不連続点一部比較処理を行う。ここでは、S1004不連続点比較処理の前準備として、不連続点のうちの一部を比較する。本実施例においては不連続点のうちの一部として各々ジェスチャ入力データのうち最初2点の座標のみを比較する事にする。本実施形態においては、各々のジェスチャ入力データの座標について、座標入力時間情報をもとに比較する。すると、(X1,E1)と(0,E2)、(X1,F1)と(0,F2)、(X1,G1)と(0,G2)、(X1,H1)と(0,H2)、(X1,I1)と(0,I2)の入力時間情報がほぼ同じである。したがって、時間とともに変化している座標はy座標であるので、y座標の変化について比較する。そのうち最初の2点を比較すると、本実施例においてはE1とE2、F1とF2を比較すると、それぞれ一致しないことがわかり、補正が必要であると判断される。ここで、本実施例においては補正が必要とされる判断基準を、一部比較の結果、一致しないとしたが、実際の構成においては別の基準を用いて補正の必要性を判断しても良い。
【0075】
S1202において、補正の必要性がある場合にはS1203のジェスチャ入力データ補正処理に進む。S1203のジェスチャ入力データ補正処理については図13で詳細に説明する。補正の必要がない場合には、そのままS1004不連続点比較処理へと進み、第2の実施形態と同様に処理を進める。
【0076】
図13は本発明に係る第3の実施形態におけるジェスチャ入力補正処理の一例を示す図である。図においてS1301からS1303までは各ステップを表す。
【0077】
まずS1301において、手書きデータ不連続点座標のうち、値が変化している座標軸を取得する。本実施例においては前述のように、(X1、E1)と(0、E2)、(X1、F1)と(0、F2)、(X1,G1)と(0,G2)、(X1,H1)と(0,H2)、(X1,I1)と(0,I2)の入力時間情報がほぼ同じである。したがって、時間とともに変化している座標はy座標である。続いてS1302において二つの手書きデータ不連続点のy軸に関するズレを計算する。各座標(X1,E1)と(0,E2)、(X1,F1)と(0,F2)、(X1,G1)と(0,G2)、(X1,H1)と(0,H2)、(X1,I1)と(0,I2)のy座標の変化について比較する。すると、E1=E2+Δy、F1=F2+Δy‥であるので、各手書き入力可能領域903、904の接地にはΔyのずれがあると計算できる。ここで、本実施例においては、ズレを計算する際には各座標点の比較の結果において同じズレを計算できたが、実際の構成においては、ズレの計算は、各座標点のズレの平均としても良い。また、各々の手書きデータ不連続点を時間とy座標の関数として表し、各々の関数の位相を合わせるような計算を行っても良い。
【0078】
S1303においては、S1302において計算されたズレΔy分を不連続点1107〜1111の座標、(0,E2)、(0,F2)、(0,G2)、(0,H2)、(0,I2)のy座標に加えてズレ分の補正を行う。即ち、S1004不連続点比較処理で使用されるジェスチャ入力データは、不連続点1107〜1111の座標、(X1,E1)、(X1,F1)、(X1,G1)、(X1,H1)、(X1,I1)と、不連続点1107〜1111の座標として補正された座標、(0,E2+Δy)、(0,F2+Δy)、(0,G2+Δy)、(0,H2+Δy)、(0,I2+Δy)となる。
【0079】
S1203ジェスチャ入力補正処理終了後、S1004不連続点比較処理へと進み、第2の実施形態と同様に処理を進める。本実施例においてもS1005の判定はデータ関連性ありとなり、S1006においてジェスチャ入力データの関連性判断をOKとする。この結果を図6のS610で出力し、図3のS312ジェスチャ入力判断処理の結果としてS313のデータ通信接続認証処理へ渡し、S315のデータ通信処理において、通信認証を通知し、他装置に対してデータ通信を許可し実際のデータ通信を行う。以上のように、本実施形態において、情報処理装置1101においてこのような流れで通信認証が行い、同時に各装置に跨る手書き入力を行った情報処理装置1102に通信認証を通知する。同様に情報処理装置1102内でも同様の処理の結果、情報処理装置1101に対して通信認証が行われることになる。
【0080】
以上説明した様に、本実施形態によれば、同時に二台の装置に跨るような手書きジェスチャ入力を行う際に、手書き入力領域がずれていた場合でも、補正を行うことで情報装置間での接続認証を正確に行うことができる。
【0081】
(第4の実施形態)
前述の各実施形態においては、ユーザが入力するジェスチャ種別が手書きの場合の例を示したが、本実施例においてはユーザが入力するジェスチャ種別が振動である場合の例を示す。情報処理装置の構成及びハードウェア構成は第1の実施形態で説明したものと同様であるのでここでは省略する。
【0082】
図14は本発明に係る第4の実施形態におけるユーザの入力を説明する図である。ユーザは、通信接続を行いたい二台の情報処理装置1401、1402を一度に持ち、上下に振ることによって振動ジェスチャを入力する。なお、本実施例においては、接続認証のためのジェスチャ入力比較判断基準をジェスチャ入力データ同士の同一性とする。
【0083】
本実施形態においても、前述の第1の実施形態と同様に、情報処理装置1101、1102の両者で通信を開始するトリガイベントを発生させてから実際の手書き入力を行うこととする。通信開始のトリガイベントは装置毎に設定してもよい。例えば通信開始ボタンを用意してもよいし、通信開始のジェスチャを登録してもよい。この通信開始のトリガイベントによって、各装置における全体処理において、図3のS302の判定はS305に進み、S305において通信を開始する。
【0084】
その後、情報処理装置1101、1102の各々においてジェスチャ入力受付手段103がS306、S307、S308の処理を行い、一方通信手段102、ジェスチャ入力受信手段105がS309、S310の処理を行うことになる。すなわち、情報処理装置1101、1102の各々において同時に通信接続認証のための処理が行われることになる。
【0085】
本実施形態において、接続認証のための全体処理の流れは第1の実施形態で説明した図3の全体処理と同様であるので詳細は省略する。
【0086】
また、本実施形態におけるジェスチャ入力判断処理(S312)は第1の実施形態における図6を用いて説明したジェスチャ入力判断処理と同様であるので詳細は省略する。
【0087】
本実施形態では図6のS604においてジェスチャ種別として「振動」が取得される。さらにS606の判定では、接続認証のためのジェスチャ入力比較判断基準が「ジェスチャ入力データ同士の同一性」と設定されているので、S606の判定はS607ジェスチャ入力データ同一性判断処理へ進む。
【0088】
本実施形態におけるS607のジェスチャ入力データ同一性判断処理は、第1の実施形態における図8を用いて説明したジェスチャ入力データ同一性判断処理と同様であるので詳細は省略する。
【0089】
本実施形態ではS801の判定の結果、S803へ進み、振動情報同一性処理を行う。この処理において、ジェスチャ入力データの同一性が判断される。本実施形態においては、二台の情報処理装置を重ねて持ち同時に振っているのでその振動情報の類似性は非常に高いのため、判定はデータの同一性を認める判定となり、ジェスチャ入力データの同一性判断をOKとする結果が出力される。この結果が、S313へ渡され、S315データ通信処理において、通信認証を通知し、他装置に対してデータ通信を許可し実際のデータ通信を行う。本実施形態において、情報処理装置1401においてこのような流れで通信認証が行い、同時に手書き入力を行った情報処理装置1402に通信認証を通知する。同様に情報処理装置1402内でも同様の処理の結果、情報処理装置1401に対して通信認証が行われることになる。
【0090】
以上説明した様に、本実施形態によれば、二台の情報処理装置を同時に振り、ジェスチャ入力として振動を与えることで二台の情報処理装置の接続認証が可能となる。
【0091】
なお、本実施形態においては、二台の情報処理装置を同時に振ることによって振動ジェスチャを与えたが、二台の情報処理装置同士をぶつけることで、互いに同じ振動情報を与えるようにしても良い。
【0092】
<他の実施形態>
以上、実施形態を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0093】
また、本実施形態では、情報処理装置109も、情報処理装置101と同じ構成を有し、双方にジェスチャが入力された場合、情報処理装置101と同様の認証を行うこととする。ただし、ジェスチャの入力が早い方や、予め定められた親子関係の親等、一方の情報処理装置が認証を行い、その認証結果を他方に送るようにしてもよい。
【0094】
尚、本発明は、ソフトウェアのプログラムをシステム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによって前述した実施形態の機能が達成される場合を含む。この場合、供給されるプログラムは実施形態で図に示したフローチャートに対応したコンピュータプログラムである。
【0095】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0096】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
【0097】
コンピュータプログラムを供給するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体としては以下が挙げられる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などである。
【0098】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることが挙げられる。この場合、ダウンロードされるプログラムは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルであってもよい。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0099】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布するという形態をとることもできる。この場合、所定の条件をクリアしたユーザに、インターネットを介してホームページから暗号を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用して暗号化されたプログラムを実行し、プログラムをコンピュータにインストールさせるようにもできる。
【0100】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどとの協働で実施形態の機能が実現されてもよい。この場合、OSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
【0101】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれて前述の実施形態の機能の一部或いは全てが実現されてもよい。この場合、機能拡張ボードや機能拡張ユニットにプログラムが書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行なう。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る実施例における全体の処理の一例を示す図である。
【図4】本発明に係る第1の実施形態におけるユーザの入力を説明する図である。
【図5】本発明に係るジェスチャ入力情報の一例を示す図である。
【図6】本発明に係るジェスチャ入力判断処理の一例を示す図である。
【図7】本発明に係るデータ通信接続認証処理の一例を示す図である。
【図8】本発明に係る第1の実施形態におけるジェスチャ入力データ同一性判断処理の一例を示す図である。
【図9】本発明に係る第2の実施形態におけるユーザの入力を説明する図である。
【図10】本発明に係る第2の実施形態におけるジェスチャ入力データ関連性判断処理の一例を示す図である。
【図11】本発明に係る第3の実施形態におけるユーザの入力を説明する図である。
【図12】本発明に係る第3の実施形態におけるジェスチャ入力データ関連性判断処理の一例を示す図である。
【図13】本発明に係る第3の実施形態におけるジェスチャ入力補正処理の一例を示す図である。
【図14】本発明に係る第4の実施形態におけるユーザの入力を説明する図である。
【符号の説明】
【0103】
101 情報処理装置
102 通信手段
103 ジェスチャ入力受付手段
105 ジェスチャ入力受信手段
107 ジェスチャ比較手段
108 接続認証手段
109 外部の情報処理装置
104、106 ジェスチャ入力
201 バス装置
202 CPU
203 ROMなどの記憶装置
204 RAMなどの記憶装置
205 二次記憶装置
206 入力装置
207 ネットワークI/F
208 出力装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ通信の接続認証を行う情報処理装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、小型携帯端末にデータを保存して持ち歩き、別の携帯端末とデータ交換を行うことがよくある。特に携帯電話機やデジタルカメラなどでは、その端末で撮影された画像データや、アドレス情報など、頻繁にデータ交換を行いたいコンテンツが多く保存されている。
【0003】
情報装置間でデータを転送するために、情報装置同士をUSBなどで接続してデータ通信を行う方法や、赤外線通信機能をもった携帯電話機同士では赤外線通信を用いてデータのやり取りを行うことができる。
【0004】
しかしながら、情報装置同士を接続して相互にデータ通信を行う方法では、データ転送の前に各装置に設定されているパスワードを入力する作業や、通信接続のためのワンタイムパスワードや認証コードを入力する作業などの接続認証のための作業が必要であった。
【0005】
一方、赤外線通信による携帯電話機同士の通信では、データを受信する側の携帯電話機を通信待ち受け状態にし、データを送信する側を送信状態にする必要がある。相互にデータをやり取りするためには、一度データ通信を終了し、再度受信状態と送信状態を切り替える必要があった。また、データ通信を行う端末を明確に指定できないため、意図した相手端末と通信を確立できないことがあった。
【0006】
これらの課題を解決する為に、特許文献1および2では、接続認証作業を簡略化するために接続する装置に接続先を自動認識するための仕組みを備える方法が提案されている。
【特許文献1】特開2003−32175号公報
【特許文献2】特開2001−307032号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した特許文献1では、一方の情報装置に非接触ICカードを内蔵させ、他方の情報装置で該非接触ICカードに登録されている識別情報を非接触で読み取ることで、通信のための接続認証を簡略化する。しかしながら、予め接続する情報装置の識別情報を登録しておく必要がある。上述した特許文献2においても非接触ICカードや非接触ICタグに書き込まれた電子情報をRFIDリーダライタによって非接触で読み取ることで通信のための接続認証を簡略化する。しかしながら、予め接続する情報装置に電子情報を書き込む必要がある。
【0008】
以上のように、特許文献1および特許文献2においては、接続認証作業を簡略化するために、接続する装置に接続先を自動認識するための仕組みを準備する必要があり、頻繁に同じ情報装置間でデータ通信を行う際には効果的である。しかし、一度だけ接続したい場合にも接続認証作業を簡略化するための設定が必要であるという問題点があった。
【0009】
本発明の目的は、上記従来の問題点を鑑み、接続準備のための設定を不要としながらもデータ通信を行う情報装置を明確に指定するとともに、各装置間のデータ通信のための接続認証を簡単にし、意図する情報装置間での接続を可能とする方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するための本発明の一態様によるコンテンツ表示装置は、以下の構成を備える。即ち、他の装置とデータの送受信をする通信手段と、第1のジェスチャを入力する入力手段と、前記他の装置へ入力された第2のジェスチャを前記通信手段によって受信する入力受信手段と、前記入力手段によって入力された第1のジェスチャと、前記入力受信手段によって受信した第2のジェスチャとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果に基づいて前記通信手段の接続を認証する認証手段とを備える。
【0011】
また、上記の目的を達成するための本発明の一態様によるコンテンツ表示装置の制御方法は、以下の構成を備える。即ち、他の装置とデータの送受信を通信手段が行う通信工程と、第1のジェスチャを入力手段が入力する入力工程と、前記他の装置へ入力された第2のジェスチャを前記通信手段によって受信する入力受信工程と、前記入力工程で入力された第1のジェスチャと、前記入力受信工程で受信した第2のジェスチャとを比較手段が比較する比較工程と、前記比較工程での比較結果に基づいて前記通信工程での接続を認証手段が認証する認証工程とを備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、データ通信を行う情報装置を明確に指定するとともに、情報装置間での接続認証を簡単にすることができる確実で簡便な情報処理装置が実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
【0014】
[第1実施形態]
以下、本発明の実施の形態に係る情報処理装置について図面を用いて説明する。以下、ジェスチャ入力情報は、各実施形態における入力のジェスチャ種別によって、手書き、スタイラスペンなどによって座標入力面に対して入力される軌跡情報、もしくは加速度センサなどの振動検出手段によって検出され入力される振動情報を示す。
【0015】
以下の説明および図面においてジェスチャ入力受付手段は、上述の軌跡情報や、振動情報の入力受付を行う。また、以下の説明、図面において、ジェスチャ入力受信手段は、上述の軌跡情報や、振動情報の入力受信を行う。また、以下の説明、図面において、ジェスチャ比較手段は、上述の軌跡情報や、振動情報の比較を行う。
【0016】
図1は本発明の情報処理装置の構成例を示すブロック図である。情報処理装置101は通信手段102とジェスチャ入力受付手段103、ジェスチャ入力受信手段105、ジェスチャ比較手段107、接続認証手段108からなる。通信手段102は、外部の情報処理装置109とのデータの送受信を行うデータ通信手段である。103ジェスチャ入力受付手段は、入力装置110から入力されたユーザのジェスチャ入力をジェスチャ入力104(第1のジェスチャ)として受け付ける。ジェスチャ入力受信手段105は、外部から送信された情報処理装置109に対するユーザのジェスチャ入力を、通信手段102を介してジェスチャ入力106(第2のジェスチャ)として受信する。ジェスチャ比較手段ジェスチャ比較手段107は、ジェスチャ入力104とジェスチャ入力106とを比較する。接続認証手段108は、ジェスチャ比較手段ジェスチャ比較手段107による比較結果に基づいて、外部の情報処理装置109に対して通信接続認証を行う。
【0017】
本実施形態では、ジェスチャ情報のヘッダに認証のためのデータであるというデータを持たせることにより、ジェスチャ情報であることを識別し、認証前のデータであっても通信手段102による通信を行う。ただし、認証前でもジェスチャ情報の通信ができれば他の方法でも構わない。
【0018】
図2は本発明における情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0019】
202はCPUであり、各種処理のための演算や論理判断等を行い、バス201に接続された各構成要素を制御する。本装置には、プログラムメモリとデータメモリを含むメモリが搭載されている。プログラムメモリには、フローチャートにつき後述する処理手順を含むCPUによる制御のためのプログラムを格納する。メモリはROM203であっても良いし外部記憶装置などからプログラムがロードされるRAM204であっても良い。205はデータやプログラムを記憶しておくための不揮発性メモリやハードディスクなどの記憶装置である。206はユーザからの情報を入力するための入力装置であり、この装置はマウス、タッチパネル、キーボードなどがある。本発明の場合には、手書き軌跡を入力するのためのデジタイザや振動情報を入力するための加速度センサを用いた入力装置も入力装置にあたる。208は分析されたデータ出力情報を出力する出力装置であり、CRTや液晶表示器などの表示装置である。207はネットワークI/Fであり、ネットワークで接続された他の記憶媒体やデバイスとのやり取りを行う。本発明においては、特に無線通信のためのI/Fを含み、外部の装置とIEEE802.1Xなどの規格に則って、通信を行うことができる。
【0020】
本実施形態においては、接続認証のためのジェスチャ入力判断の基準をジェスチャ入力データ同士の同一性とし、二台の情報処理装置に同時に二本の指を使って手書き入力することで、接続のための認証を二台同時に行うことができる例を示す。ここでいうジェスチャ入力データとは軌跡データのことであり、図1のジェスチャ入力情報104、ジェスチャ入力情報106は軌跡情報(第1の軌跡、第2の軌跡)である。尚、以降、同一性とは、全く同一ではなく、所定の基準を設け、同一性があるとみなされた場合に同一性があると判断してもよい。また、同時とは、所定の時間の幅を持たせて、所定時間差であれば同時であるとみなしてもよい。
【0021】
図3は本発明の第1の実施形態における情報処理装置の接続認証のための全体処理の流れの一例を示すフローチャートである。図においてS301からS316までは各ステップを表す。
【0022】
本発明において、装置はイベントによって処理を切り替えていることとする。S301で、イベント取得処理において、イベントを取得する。S302において取得されたイベントの種類を判定し、処理を切り替える。S302の判定において、イベントの種類がデータ通信開始の場合には処理の流れはS305に進む。S302の判定結果がその他の処理の場合にはS304でその他の処理を行い、S301のイベント取得処理に戻る。S302の判定結果が処理終了の場合には、全体処理は終了となる。
【0023】
S302の判定から処理の流れがS305へ進んだ場合には、S305において通信を開始する。ここでは装置の近くにある通信可能な他の情報処理装置をサーチして、通信リンクをはる。この際、通信可能な他の情報処理装置が複数見つかった場合には、まず、通信開始のトリガが発信されている状態の装置を優先的に通信相手として選んでもよい。その後、ジェスチャ入力受付手段103は、S306でジェスチャ入力初期化処理、S307でジェスチャ入力情報受付処理、S308でジェスチャ入力情報送信処理を行う。一方通信手段102、ジェスチャ入力受信手段105はS309で通信データ初期化処理、S310でジェスャ入力情報受信処理を行う。本実施形態においてはそれぞれの処理を並列に行う例を示しているが、それぞれの処理をS306、S307、S308、S309、S310の順に行ってもよい。
【0024】
ジェスチャ入力受付手段103はS306においてジェスチャ入力初期化処理を行う。ここでは、例えば、ジェスチャ入力が手書き入力の場合には、装置を手書き入力可能な状態する。続いてS307のジェスチャ入力情報受付処理において、ユーザからのジェスチャ入力を受け付ける。ここで受け付けられるジェスチャ入力情報の例は例えば図5に示されるようなものである。図5については後で説明する。続いてS308においてジェスチャ入力情報を通信先に送信するように102通信手段に依頼する。
【0025】
一方では、通信手段102がS309で通信データ受信初期化処理を行う。そして、データの受信を可能な状態にし、ジェスチャ入力受信手段105がS310でジェスチャ入力情報受信処理において外部から他の情報処理装置109へのユーザのジェスチャ入力情報を受信する。
【0026】
ジェスチャ入力情報受付処理(S307)、およびジェスチャ入力情報受信処理(S310)が終了すると、各処理の結果、ジェスチャ入力情報比較が可能であるかどうかをS311で判定する。
【0027】
S311の判定においてジェスチャ入力情報の比較が可能である場合には、処理の流れはS312のジェスチャ入力判断処理に進む。ジェスチャ入力情報の比較が難しく、再度ジェスチャ入力情報を取得する必要がある場合には、処理はS306およびS309に戻る。ここで、ジェスチャ入力情報の比較が難しい場合とは、例えば二つの入力情報をDPマッチング等で距離計算した場合に、この距離が所定の値を超えている場合である。また、自装置でのジェスチャ入力に失敗した場合、または、他の情報処理装置109から受信したジェスチャ入力データが受信途中で通信エラーになった場合などがあげられる。
【0028】
S311のジェスチャ入力判断処理において、S307のジェスチャ入力情報受付処理、およびS310のジェスチャ入力情報受信処理で取得された、2つのジェスチャ入力情報を比較し、その結果をS312のデータ通信接続認証処理に渡す。S312ジェスチャ入力判断処理については図6において詳細に説明する。
【0029】
S313のデータ通信接続認証処理においては、S312ジェスチャ入力判断処理の結果に基づいてS310のジェスチャ入力情報受信処理において受信されたジェスチャ入力情報に対応する他の情報処理装置109へのデータ通信認証を発行するかどうかを決める。S313のデータ通信接続認証処理の結果をS314において判定する。S314で通信認証を通知すると判定された場合には、S315のデータ通信処理において、通信認証を通知し、他の情報処理装置109に対してデータ通信を許可し実際のデータ通信を行う。S315でデータ通信処理が終了すると、処理の流れはS316へ進む。一方、S314の判定によって通信認証を通知しないとされた場合には処理の流れはS316へ進む。最後にS316において通信を終了し、処理の流れはS301へ戻り、イベント待ち状態となる。
【0030】
図4は本実施形態における情報処理装置へのユーザの入力の一例を示す図である。
【0031】
図1、2で説明した401、402は本発明による情報処理装置である。ここで、401、402情報処理装置は403、404のような手書き入力可能な領域を備えているとする。本実施形態においてユーザは401、402情報処理装置を並べて配置し、二本の指をつかって、405、406のような手書き軌跡をもつ手書きジェスチャ入力情報を各情報処理装置401、402に入力する。ここで、図4においては説明を簡単にするために、405、406のような手書き軌跡を403、404手書き入力可能な領域に表示させているが、実際の装置においては、軌跡を表示しないような構成にしてもよい。
【0032】
本実施形態においては、401、402の情報処理装置の両者で通信を開始するトリガイベントを発生させてから実際の手書き入力を行うこととする。通信開始のトリガイベントは情報処理装置毎に設定してもよい。例えば通信開始ボタンを用意してもよいし、通信開始のジェスチャを登録してもよい。この通信開始のトリガイベントによって、各情報処理装置における全体処理において、S302の判定はS305に進み、S305において通信を開始する。
【0033】
その後、401、402情報処理装置の各々においてジェスチャ入力受付手段103がS306、S307、S308の処理を行い、一方通信手段102、ジェスチャ入力受信手段105がS309、S310の処理を行うことになる。すなわち、401、402情報処理装置の各々において同時に通信接続認証のための処理が行われることになる。図5は本発明に係るジェスチャ入力情報の一例を示す図である。本実施形態において装置が受け付けるジェスチャ入力情報は、装置情報501、ジェスチャ種別情報502、ジェスチャ入力データ503からなる。本実施形態においては、ジェスチャ入力情報は3つの情報からなるとしているが、実際の装置においては、装置情報501、ジェスチャ種別情報502のいずれか、または両方を含まない構成にしてもよい。この場合、装置情報501、ジェスチャ種別情報502に対応する情報は別の情報を用いることができる。
【0034】
図4のようにユーザから入力されたジェスチャ入力情報は、情報処理装置401、402において各々作成されることになる。
【0035】
図6は本発明に係る実施形態におけるS312のジェスチャ入力判断処理の一例を示す図である。図においてS601からS610までは各ステップを表す。
【0036】
S601においてS307で得られたジェスチャ入力情報受付処理の結果を取得する。以下の説明のためにここで取得された情報をジェスチャ入力情報Aとする。
【0037】
つづいてS602において、S310で得られたジェスチャ入力情報受信処理の結果を取得する。以下の説明のためにここで取得された情報をジェスチャ入力情報Bとする。
【0038】
S603においてジェスチャ入力比較判断基準を取得する。ここで、ジェスチャ入力比較判断基準とは、ジェスチャ入力情報Aおよびジェスチャ入力情報Bをどのように比較するかを表す。この基準は装置ごとに予め設定されていてもよいし、S306のジェスチャ入力初期化処理において設定されてもよい。なお本実施例においてジェスチャ入力比較判断基準は「ジェスチャ入力データ同士の同一性」と設定されていることにする。
【0039】
さらにS604においてジェスチャ種別を取得する。ここでジェスチャ種別はジェスチャ入力情報Aおよびジェスチャ入力情報Bが図5のような構成である場合には、各々のジェスチャ入力情報から取得し、それらが一致する場合にはそれを用いてもよい。ジェスチャ入力情報にジェスチャ種別を含まない場合には、S307ジェスチャ入力情報受付処理の中で装置がユーザからのジェスチャ入力をどのように、どの処理部で受け付けるかによってジェスチャ種別を設定してもよい。後者の場合、本実施形態では手書きジェスチャ入力を受け付けるのは403、404のような手書き入力可能な領域からであるので、ジェスチャ種別を手書きと設定できる。
【0040】
続いて、S601、S602の処理の結果ジェスチャ入力情報Aおよびジェスチャ入力情報Bを使用して、S605において、各々のジェスチャ入力データを取得する。続いてS606の判断においてS603で取得されたジェスチャ入力比較判断基準によって処理を分ける。
【0041】
ジェスチャ入力比較判断がジェスチャ入力データ同士の同一性である場合には、S606の判定の結果、S607のジェスチャ入力データ同一性判断処理へ進む。S607のジェスチャ入力データ同一性判断処理の詳細は後で図8を使用して詳細に説明する。ジェスチャ入力比較判断がジェスチャ入力データ同士の関連性である場合には、S606の判定はS608ジェスチャ入力データ関連性判断処理へ進む。S608のジェスチャ入力データ関連性判断処理の詳細は後で図を使用して詳細に説明する。ジェスチャ入力比較判断がその他の基準である場合には、S606の判定はS609その他のジェスチャ入力データ判断基処理へ進む。それぞれの処理が終了すると、S610において判断結果を出力し、S312ジェスチャ入力判断処理を終了する。
【0042】
図7は本発明に係る実施例におけるS313のデータ通信接続認証処理の一例を示す図である。図においてS701からS703までは各ステップを表す。まずS701においてジェスチャ入力判断処理の結果を取得する。
【0043】
S702において取得された結果を判定し、ジェスチャ入力比較による判断がOKの場合には、S703で通信接続認証の発行を通信手段102に依頼して、S313のデータ通信接続認証処理を終了する。NGの場合には、そのまま終了する。
【0044】
図8は本発明に係る実施形態1におけるS607のジェスチャ入力データ同一性判断処理の一例を示す図である。図においてS801からS807までは各ステップを表す。
【0045】
まず、S801において、S604で取得されたジェスチャ種別によって処理を分ける。ジェスチャ種別が手書きの場合には、S801の判定から処理の流れはS802の手書きデータ同一性判断処理へ進む。ジェスチャ種別が振動の場合には、S801の判定から処理の流れはS803の振動データ同一性判断処理へ進む。ジェスチャ種別がその他の場合には、S801の判定から処理の流れはS804のその他の同一性判断処理へ進む。本実施形態においては、ジェスチャ種別は手書きであるのでS802の手書きデータ同一性判断処理へ進む。
【0046】
S802において、本実施形態ではジェスチャ入力情報Aおよびジェスチャ入力情報Bから取得したジェスチャ入力データ同士の類似性を判断することにより同一性を判断する。ここでは、一般的な手書き認識等の技術を利用することができる。本実施形態においては、2本の指で同時に手書きを行っているのでその類似性は非常に高いと考えられる。例えば、S305において通信可能であるとして通信リンクをはった他装置において、手書きジェスチャを真似て同じように手書き入力したとしても、本実施例よりも類似度が低くなる可能性が高い。
【0047】
同一性判断処理が終了するとS805によって、ジェスチャ入力データ同士の同一性を判定する。S805の判定の結果、データの同一性が判定された場合には、S806においてジェスチャ入力データの同一性判断をOKとする。S805の判定の結果、データの同一性が判定されなかった場合には、S807においてジェスチャ入力データの同一性判断をNGとする。同一性の判断にジェスチャ入力データ同士の形状のみの類似性を判断してもよいし、時間情報を更に用いて、同時刻に入力された入力データによって同一性を判断してもよい。以上の処理でジェスチャ入力データ同一性判断処理は終了する。
【0048】
本実施形態においては、二本の指で同時に手書きを行った場合、類似性が高くなり、S805の判定はデータの同一性を認める結果となり、S806においてジェスチャ入力データの同一性判断をOKとする。この同一性判断処理の結果を図6のS610でこの結果を出力し、図3のS312のジェスチャ入力判断処理の結果としてS313へ渡し、S315のデータ通信処理において、通信認証を通知し、他装置に対してデータ通信を許可し実際のデータ通信を行う。本実施形態において、情報処理装置401においてこのような流れで通信認証を行い、同時に手書き入力を行った情報処理装置402に通信認証を通知する。同様に情報処理装置内402でも同様の処理の結果、情報処理装置401に対して通信認証が行われることになる。
【0049】
以上説明した様に、本実施形態によれば、同時に二本の指で二台の装置に手書き入力を行うので、データ通信を行う情報装置を明確に指定することができる。また、接続準備等の設定をしなくても、情報装置間での接続認証を簡単にすることができる。
【0050】
また、本実施形態によれば、情報処理装置401、402の各々において同時に通信接続認証のための処理が行うことができるので、ユーザにとっては一度の操作で情報処理装置間401、402の相互のデータ通信認証を行うことができる。
【0051】
(第2の実施形態)
前述の実施形態においては、接続認証のためのジェスチャ入力比較判断基準をジェスチャ入力データ同士の同一性とする例を示したが、本実施例においては、接続認証のためのジェスチャ入力比較判断基準をジェスチャ入力データ同士の関連性とする例を示す。図9は本発明に係る第2の実施形態におけるユーザの入力を説明する図である。
【0052】
901、902は本発明による情報処理装置である。情報処理装置の構成及びハードウェア構成は第1の実施形態で説明したものと同様であるのでここでは省略する。ここで、情報処理装置901、902は903、904のような同じサイズの手書入力可能な領域を備えているとする。本実施形態においてユーザは情報処理装置901、902を左右に並べて接した状態で置き、二台の装置にまたがるような手書き入力ジェスチャを入力することとする。これにより、情報処理装置903には905のような手書き軌跡をもつ手書きジェスチャ入力情報が入力され、情報処理装置904には906のような手書き軌跡を持つ手書きジェスチャ入力情報が入力されることとなる。ここで、図9においては説明を簡単にするために、905、906のような手書き軌跡を903、904手書き入力可能な領域に表示させているが、実際の装置においては、軌跡を表示しないような構成にしてもよい。
【0053】
ここで、二台の情報処理装置は各々の手書入力可能な領域の上部をそろえて接しており、二台の装置の手書きジェスチャ入力はあたかも、一つの座標入力面に入力されているようになる。
【0054】
本実施形態においても、前述の実施形態1と同様に、情報処理装置901、902の両者で通信を開始するトリガイベントを発生させてから実際の手書き入力を行うこととする。通信開始のトリガイベントは装置毎に設定してもよい。例えば通信開始ボタンを用意してもよいし、通信開始のジェスチャを登録してもよい。この通信開始のトリガイベントによって、各装置における全体処理において、図3のS302の判定でS305に進み、S305において通信を開始する。その後、情報処理装置901、902の各々においてジェスチャ入力受付手段103がS306、S307、S308の処理を行い、一方通信手段102、ジェスチャ入力受信手段105がS309、S310の処理を行うことになる。すなわち、情報処理装置901、902の各々において同時に通信接続認証のための処理が行われることになる。
【0055】
本実施形態2において、接続認証のための全体処理の流れは実施形態1で説明した図3の全体処理と同様であるので詳細は省略する。
【0056】
図6を用いて説明したS312のジェスチャ入力判断処理についても実施形態1と同様であるが、本実施例においては、接続認証のためのジェスチャ入力比較判断基準が「ジェスチャ入力データ同士の関連性」と設定されている。そして、S606の判定はS608ジェスチャ入力データ関連性判断処理へ進む。
【0057】
図10は本発明に係る実施形態2におけるジェスチャ入力データ関連性判断処理の一例を示す図である。図においてS1001からS1010までは各ステップを表す。
【0058】
まずS1001においてジェスチャ種別を取得する。ジェスチャ種別が手書きの場合にはS1001の判定はS1002の手書きデータ不連続点取得処理へと進む。ジェスチャ種別がそれ以外の場合には、S1001の判定はS1003へ進み、その他の関連性判断処理を行う。本実施形態においてジェスチャ種別は手書きとなっているので、S1002で手書きデータ不連続点取得処理を行う。取得される不連続点は、図9においては907から911に相当する、手書き入力ジェスチャによる入力が各手書き入力可能領域903、904と接する点である。ここでは、情報処理装置903においては、905のような手書き軌跡をもつ手書きジェスチャ入力情報から、不連続点907〜911の座標として、(X1,A1)、(X1,B1)、(X1,C1)、(X1,D1)、(X1,E1)が取得される。そして、情報処理装置904には906のような手書き軌跡を持つ手書きジェスチャ入力情報から不連続点907〜911の座標として、(0,A2)、(0,B2)、(0,C2)、(0,D2)、(0,E2)が取得されるとする。ここで各手書き入力可能領域903、904においては、左上の座標を(X,Y)=(0,0)とし、右下の座標を(X,Y)=(X,Y)(手書き入力可能領域のサイズ)とする。また本実施形態においては、手書きジェスチャ入力情報の中に各座標が入力された時間情報も含められているとする。
【0059】
続いて、S1004において不連続点比較処理を行う。本実施例においては、各々のジェスチャ入力データの座標について、座標入力時間情報をもとに比較すると、(X1,A1)と(0,A2)、(X1,B1)と(0,B2)、(X1,C1)と(0,C2)、(X1,D1)と(0,D2)、(X1,E1)と(0,E2)の入力時間情報がほぼ同じである。したがって、時間とともに変化している座標はY座標であるので、Y座標の変化について比較する。比較の結果、本実施例においてはA1=A2、B1=B2、C1=C2、D1=D2、E1=E2である。したがって、各手書き入力可能領域903、904は、手書き入力可能領域903における界面X=X、および手書き入力可能領域904における界面x=0において二つの手書きジェスチャ入力が接合することができると判断できる。
【0060】
この結果をもとに、S1005の判定はS1006へ進み、二つのジェスチャ入力データには関連性があるとする。二つのジェスチャ入力データがある界面で接続できない場合には、S1005の判定はS1007 へ進み、二つのジェスチャ入力データには関連性がないとする。
【0061】
続いてS1008において、これまでの処理の結果をもとに、ジェスチャ入力データの関連性を判定し、ジェスチャ入力データの関連性がある場合にはS1009においてジェスチャ入力データ関連性判断をOKとする。ジェスチャ入力データの関連性がない場合にはS1010においてジェスチャ入力データ関連性判断をNGとする。それぞれの処理が終了すると、S610において判断結果を出力し、S312ジェスチャ入力判断処理を終了する。
【0062】
本実施形態においては、装置同士を隣り合わせて設置させ、二つの装置に跨る手書き入力を行っているので、境界での座標点の類似性は非常に高いと考えられる。そのためS1005の判定はデータ関連性ありとなり、S1006においてジェスチャ入力データの関連性判断をOKとする。この結果を図6のS610でS312ジェスチャ入力判断処理の結果としてS313へ渡し、S315データ通信処理において、通信認証を通知し、他装置に対してデータ通信を許可し実際のデータ通信を行う。以上のように本実施形態において、情報処理装置901においてこのような流れで通信認証が行い、同時に各装置に跨る手書き入力を行った情報処理装置902に通信認証を通知する。同様に情報処理装置902内でも同様の処理の結果、901情報処理装置に対して通信認証が行われることになる。
【0063】
本実施形態によれば、同時に二台の装置に跨るような手書きジェスチャ入力を行うので、データ通信を行う情報装置を明確に指定することができる。また、接続準備等の設定をしなくても、情報装置間での接続認証を簡単にすることができる。
【0064】
また、本実施例によれば、情報処理装置901、902の各々において同時に通信接続認証のための処理が行うことができるので、ユーザにとっては一度の操作で情報処理装置901、902間の相互のデータ通信認証を行うことができる。
【0065】
なお、本実施形態においては、不連続点の座標について入力時間情報を基準に各々比較して関連性を判断したが、入力された手書き入力データの座標をもとに、時間情報に関する入力関数を生成し、それらを比較する様にしても良い。この様な構成とする事で、各装置の座標体系が異なる場合でも関連性の判断が可能となる。
【0066】
(第3の実施形態)
前述の各実施形態においては、二台の装置の手書きジェスチャ入力は同じ座標間隔を用いて入力され、各々の情報処理装置は各々の手書入力可能な領域の上部をそろえて接している場合の例を示した。本実施例においては二台の装置が上下にずれた状態で接している場合の例を示す。なお、本実施例においては、接続認証のためのジェスチャ入力比較判断基準をジェスチャ入力データ同士の関連性とする。
【0067】
図11は本発明に係る第3の実施形態におけるユーザの入力を説明する図である。
【0068】
1101、1102は本発明による情報処理装置である。情報処理装置1101、1102の構成及びハードウェア構成は第1の実施形態で説明したものと同様であるのでここでは省略する。ここで、情報処理装置1101、1102は、1103、1104のような同じサイズの手書入力可能な領域備えているとする。本実施形態においてユーザは情報処理装置1101、1102を左右に並べて接した状態で置き、二台の装置にまたがるような手書き入力ジェスチャを入力することとする。これにより、情報処理装置1103には1105のような手書き軌跡をもつ手書きジェスチャ入力情報が入力され、情報処理装置1104には1106のような手書き軌跡を持つ手書きジェスチャ入力情報が入力されることとなる。ここで、図11においては説明を簡単にするために、1105、1106のような手書き軌跡を1103、1104手書き入力可能な領域に表示させているが、実際の装置においては、軌跡を表示しないような構成にしてもよい。二台の情報処理装置は、各々の手書入力可能な領域をΔyだけずれた状態で接しているとする。また二台の装置の手書きジェスチャ入力はあたかも、一つの座標入力面に入力されているようになる。
【0069】
本実施形態においても、前述の第1の実施形態と同様に、情報処理装置1101、1102の両者で通信を開始するトリガイベントを発生させてから実際の手書き入力を行うこととする。通信開始のトリガイベントは装置毎に設定してもよい。例えば通信開始ボタンを用意してもよいし、通信開始のジェスチャを登録してもよい。この通信開始のトリガイベントによって、各装置における全体処理において、S302の判定でS305に進み、S305において通信を開始する。
【0070】
その後、情報処理装置1101、1102の各々においてジェスチャ入力受付手段103がS306,S307の処理を行い、一方通信手段102、ジェスチャ入力受信手段105がS308、S309の処理を行うことになる。すなわち、情報処理装置1101、1102の各々において同時に通信接続認証のための処理が行われることになる。
【0071】
本実施形態において、接続認証のための全体処理の流れは第1の実施形態で説明した図3全体処理と同様であるので詳細は省略する。図6を用いて説明したS312ジェスチャ入力判断処理についても同様である。ただし、本実施形態においては、接続認証のためのジェスチャ入力比較判断基準が「ジェスチャ入力データ同士の関連性」と設定されている。そのため、S606の判定はS608ジェスチャ入力データ関連性判断処理へ進む。
【0072】
図12は本発明に係る第3の実施形態におけるジェスチャ入力データ関連性判断処理の一例を示す図である。図においてS1001からS1010、およびS1201からS1203までは各ステップを表す。図12は実施例2における図10と比較して、S1201からS1203までのステップが追加されている。それ以外のS1001からS1010の処理の流れは実施例2図10と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0073】
本実施形態においてS1002において取得される不連続点は、図11における1107から1111に相当する、手書き入力ジェスチャによる入力が各手書き入力可能領域1103、1104と接する点である。ここでは、情報処理装置1103においては、1105のような手書き軌跡をもつ手書きジェスチャ入力情報から、不連続点1107〜1111の座標として、(X1、E1)、(X1、F1)、(X1,G1)、(X1,H1)、(X1,I1)が取得される。そして、情報処理装置1104には1106のような手書き軌跡を持つ手書きジェスチャ入力情報から不連続点1107〜1111の座標として、(0,E2)、(0,F2)、(0,G2)、(0,H2)、(0,I2)が取得されるとする。ここで各手書き入力可能領域903、904においては、左上の座標を(x,y)=(0,0)とし、右下の座標を(x,y)=(X,Y)(手書き入力可能領域のサイズ)とする。また本実施形態においては、手書きジェスチャ入力情報の中に各座標が入力された時間情報も含められているとする。
【0074】
続いて、S1201において、不連続点一部比較処理を行う。ここでは、S1004不連続点比較処理の前準備として、不連続点のうちの一部を比較する。本実施例においては不連続点のうちの一部として各々ジェスチャ入力データのうち最初2点の座標のみを比較する事にする。本実施形態においては、各々のジェスチャ入力データの座標について、座標入力時間情報をもとに比較する。すると、(X1,E1)と(0,E2)、(X1,F1)と(0,F2)、(X1,G1)と(0,G2)、(X1,H1)と(0,H2)、(X1,I1)と(0,I2)の入力時間情報がほぼ同じである。したがって、時間とともに変化している座標はy座標であるので、y座標の変化について比較する。そのうち最初の2点を比較すると、本実施例においてはE1とE2、F1とF2を比較すると、それぞれ一致しないことがわかり、補正が必要であると判断される。ここで、本実施例においては補正が必要とされる判断基準を、一部比較の結果、一致しないとしたが、実際の構成においては別の基準を用いて補正の必要性を判断しても良い。
【0075】
S1202において、補正の必要性がある場合にはS1203のジェスチャ入力データ補正処理に進む。S1203のジェスチャ入力データ補正処理については図13で詳細に説明する。補正の必要がない場合には、そのままS1004不連続点比較処理へと進み、第2の実施形態と同様に処理を進める。
【0076】
図13は本発明に係る第3の実施形態におけるジェスチャ入力補正処理の一例を示す図である。図においてS1301からS1303までは各ステップを表す。
【0077】
まずS1301において、手書きデータ不連続点座標のうち、値が変化している座標軸を取得する。本実施例においては前述のように、(X1、E1)と(0、E2)、(X1、F1)と(0、F2)、(X1,G1)と(0,G2)、(X1,H1)と(0,H2)、(X1,I1)と(0,I2)の入力時間情報がほぼ同じである。したがって、時間とともに変化している座標はy座標である。続いてS1302において二つの手書きデータ不連続点のy軸に関するズレを計算する。各座標(X1,E1)と(0,E2)、(X1,F1)と(0,F2)、(X1,G1)と(0,G2)、(X1,H1)と(0,H2)、(X1,I1)と(0,I2)のy座標の変化について比較する。すると、E1=E2+Δy、F1=F2+Δy‥であるので、各手書き入力可能領域903、904の接地にはΔyのずれがあると計算できる。ここで、本実施例においては、ズレを計算する際には各座標点の比較の結果において同じズレを計算できたが、実際の構成においては、ズレの計算は、各座標点のズレの平均としても良い。また、各々の手書きデータ不連続点を時間とy座標の関数として表し、各々の関数の位相を合わせるような計算を行っても良い。
【0078】
S1303においては、S1302において計算されたズレΔy分を不連続点1107〜1111の座標、(0,E2)、(0,F2)、(0,G2)、(0,H2)、(0,I2)のy座標に加えてズレ分の補正を行う。即ち、S1004不連続点比較処理で使用されるジェスチャ入力データは、不連続点1107〜1111の座標、(X1,E1)、(X1,F1)、(X1,G1)、(X1,H1)、(X1,I1)と、不連続点1107〜1111の座標として補正された座標、(0,E2+Δy)、(0,F2+Δy)、(0,G2+Δy)、(0,H2+Δy)、(0,I2+Δy)となる。
【0079】
S1203ジェスチャ入力補正処理終了後、S1004不連続点比較処理へと進み、第2の実施形態と同様に処理を進める。本実施例においてもS1005の判定はデータ関連性ありとなり、S1006においてジェスチャ入力データの関連性判断をOKとする。この結果を図6のS610で出力し、図3のS312ジェスチャ入力判断処理の結果としてS313のデータ通信接続認証処理へ渡し、S315のデータ通信処理において、通信認証を通知し、他装置に対してデータ通信を許可し実際のデータ通信を行う。以上のように、本実施形態において、情報処理装置1101においてこのような流れで通信認証が行い、同時に各装置に跨る手書き入力を行った情報処理装置1102に通信認証を通知する。同様に情報処理装置1102内でも同様の処理の結果、情報処理装置1101に対して通信認証が行われることになる。
【0080】
以上説明した様に、本実施形態によれば、同時に二台の装置に跨るような手書きジェスチャ入力を行う際に、手書き入力領域がずれていた場合でも、補正を行うことで情報装置間での接続認証を正確に行うことができる。
【0081】
(第4の実施形態)
前述の各実施形態においては、ユーザが入力するジェスチャ種別が手書きの場合の例を示したが、本実施例においてはユーザが入力するジェスチャ種別が振動である場合の例を示す。情報処理装置の構成及びハードウェア構成は第1の実施形態で説明したものと同様であるのでここでは省略する。
【0082】
図14は本発明に係る第4の実施形態におけるユーザの入力を説明する図である。ユーザは、通信接続を行いたい二台の情報処理装置1401、1402を一度に持ち、上下に振ることによって振動ジェスチャを入力する。なお、本実施例においては、接続認証のためのジェスチャ入力比較判断基準をジェスチャ入力データ同士の同一性とする。
【0083】
本実施形態においても、前述の第1の実施形態と同様に、情報処理装置1101、1102の両者で通信を開始するトリガイベントを発生させてから実際の手書き入力を行うこととする。通信開始のトリガイベントは装置毎に設定してもよい。例えば通信開始ボタンを用意してもよいし、通信開始のジェスチャを登録してもよい。この通信開始のトリガイベントによって、各装置における全体処理において、図3のS302の判定はS305に進み、S305において通信を開始する。
【0084】
その後、情報処理装置1101、1102の各々においてジェスチャ入力受付手段103がS306、S307、S308の処理を行い、一方通信手段102、ジェスチャ入力受信手段105がS309、S310の処理を行うことになる。すなわち、情報処理装置1101、1102の各々において同時に通信接続認証のための処理が行われることになる。
【0085】
本実施形態において、接続認証のための全体処理の流れは第1の実施形態で説明した図3の全体処理と同様であるので詳細は省略する。
【0086】
また、本実施形態におけるジェスチャ入力判断処理(S312)は第1の実施形態における図6を用いて説明したジェスチャ入力判断処理と同様であるので詳細は省略する。
【0087】
本実施形態では図6のS604においてジェスチャ種別として「振動」が取得される。さらにS606の判定では、接続認証のためのジェスチャ入力比較判断基準が「ジェスチャ入力データ同士の同一性」と設定されているので、S606の判定はS607ジェスチャ入力データ同一性判断処理へ進む。
【0088】
本実施形態におけるS607のジェスチャ入力データ同一性判断処理は、第1の実施形態における図8を用いて説明したジェスチャ入力データ同一性判断処理と同様であるので詳細は省略する。
【0089】
本実施形態ではS801の判定の結果、S803へ進み、振動情報同一性処理を行う。この処理において、ジェスチャ入力データの同一性が判断される。本実施形態においては、二台の情報処理装置を重ねて持ち同時に振っているのでその振動情報の類似性は非常に高いのため、判定はデータの同一性を認める判定となり、ジェスチャ入力データの同一性判断をOKとする結果が出力される。この結果が、S313へ渡され、S315データ通信処理において、通信認証を通知し、他装置に対してデータ通信を許可し実際のデータ通信を行う。本実施形態において、情報処理装置1401においてこのような流れで通信認証が行い、同時に手書き入力を行った情報処理装置1402に通信認証を通知する。同様に情報処理装置1402内でも同様の処理の結果、情報処理装置1401に対して通信認証が行われることになる。
【0090】
以上説明した様に、本実施形態によれば、二台の情報処理装置を同時に振り、ジェスチャ入力として振動を与えることで二台の情報処理装置の接続認証が可能となる。
【0091】
なお、本実施形態においては、二台の情報処理装置を同時に振ることによって振動ジェスチャを与えたが、二台の情報処理装置同士をぶつけることで、互いに同じ振動情報を与えるようにしても良い。
【0092】
<他の実施形態>
以上、実施形態を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0093】
また、本実施形態では、情報処理装置109も、情報処理装置101と同じ構成を有し、双方にジェスチャが入力された場合、情報処理装置101と同様の認証を行うこととする。ただし、ジェスチャの入力が早い方や、予め定められた親子関係の親等、一方の情報処理装置が認証を行い、その認証結果を他方に送るようにしてもよい。
【0094】
尚、本発明は、ソフトウェアのプログラムをシステム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによって前述した実施形態の機能が達成される場合を含む。この場合、供給されるプログラムは実施形態で図に示したフローチャートに対応したコンピュータプログラムである。
【0095】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0096】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
【0097】
コンピュータプログラムを供給するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体としては以下が挙げられる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などである。
【0098】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることが挙げられる。この場合、ダウンロードされるプログラムは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルであってもよい。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0099】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布するという形態をとることもできる。この場合、所定の条件をクリアしたユーザに、インターネットを介してホームページから暗号を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用して暗号化されたプログラムを実行し、プログラムをコンピュータにインストールさせるようにもできる。
【0100】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどとの協働で実施形態の機能が実現されてもよい。この場合、OSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
【0101】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれて前述の実施形態の機能の一部或いは全てが実現されてもよい。この場合、機能拡張ボードや機能拡張ユニットにプログラムが書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行なう。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る実施例における全体の処理の一例を示す図である。
【図4】本発明に係る第1の実施形態におけるユーザの入力を説明する図である。
【図5】本発明に係るジェスチャ入力情報の一例を示す図である。
【図6】本発明に係るジェスチャ入力判断処理の一例を示す図である。
【図7】本発明に係るデータ通信接続認証処理の一例を示す図である。
【図8】本発明に係る第1の実施形態におけるジェスチャ入力データ同一性判断処理の一例を示す図である。
【図9】本発明に係る第2の実施形態におけるユーザの入力を説明する図である。
【図10】本発明に係る第2の実施形態におけるジェスチャ入力データ関連性判断処理の一例を示す図である。
【図11】本発明に係る第3の実施形態におけるユーザの入力を説明する図である。
【図12】本発明に係る第3の実施形態におけるジェスチャ入力データ関連性判断処理の一例を示す図である。
【図13】本発明に係る第3の実施形態におけるジェスチャ入力補正処理の一例を示す図である。
【図14】本発明に係る第4の実施形態におけるユーザの入力を説明する図である。
【符号の説明】
【0103】
101 情報処理装置
102 通信手段
103 ジェスチャ入力受付手段
105 ジェスチャ入力受信手段
107 ジェスチャ比較手段
108 接続認証手段
109 外部の情報処理装置
104、106 ジェスチャ入力
201 バス装置
202 CPU
203 ROMなどの記憶装置
204 RAMなどの記憶装置
205 二次記憶装置
206 入力装置
207 ネットワークI/F
208 出力装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の装置とデータの送受信をする通信手段と、
第1のジェスチャを入力する入力手段と、
前記他の装置へ入力された第2のジェスチャを前記通信手段によって受信する入力受信手段と、
前記入力手段によって入力された第1のジェスチャと、前記入力受信手段によって受信した第2のジェスチャとを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果に基づいて前記通信手段の接続を認証する認証手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第1、第2のジェスチャは軌跡であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記比較手段は、該座標入力面と前記他の装置の有する座標入力面とを並べて配置した状態で入力された前記第1及び第2のジェスチャを比較することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記認証手段は、前記比較結果が前記第1、前記第2のジェスチャが同一性があるとみなされた場合に認証することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記同一性があるとは、前記第1、第2のジェスチャの形状と入力された時刻に同一性があることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記認証手段は、前記比較結果が前記第1のジェスチャと前記第2のジェスチャに関連性があるとみなされた場合に認証することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記関連性があるとは、該座標入力面と前記他の装置の有する座標入力面とを並べて接した状態で入力された前記第1及び第2のジェスチャの界面の座標が接合することであることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記座標入力面と、前記他の装置の有する座標入力面とのずれを判断する判断手段と、
前記第1の軌跡または前記第2の軌跡の少なくとも一方を補正する補正手段とを更に有し、
該判断手段によってずれがあると判断された場合、該補正手段によって補正を行うことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項9】
振動検出手段を更に備え、
前記ジェスチャは、該振動検出手段によって検出された振動であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
他の装置とデータの送受信を通信手段が行う通信工程と、
第1のジェスチャを入力手段が入力する入力工程と、
前記他の装置へ入力された第2のジェスチャを前記通信手段によって受信する入力受信工程と、
前記入力工程で入力された第1のジェスチャと、前記入力受信工程で受信した第2のジェスチャとを比較手段が比較する比較工程と、
前記比較工程での比較結果に基づいて前記通信工程での接続を認証手段が認証する認証工程と
を備えることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項11】
請求項10に記載の情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項12】
請求項10に記載の情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納しコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項1】
他の装置とデータの送受信をする通信手段と、
第1のジェスチャを入力する入力手段と、
前記他の装置へ入力された第2のジェスチャを前記通信手段によって受信する入力受信手段と、
前記入力手段によって入力された第1のジェスチャと、前記入力受信手段によって受信した第2のジェスチャとを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果に基づいて前記通信手段の接続を認証する認証手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第1、第2のジェスチャは軌跡であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記比較手段は、該座標入力面と前記他の装置の有する座標入力面とを並べて配置した状態で入力された前記第1及び第2のジェスチャを比較することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記認証手段は、前記比較結果が前記第1、前記第2のジェスチャが同一性があるとみなされた場合に認証することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記同一性があるとは、前記第1、第2のジェスチャの形状と入力された時刻に同一性があることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記認証手段は、前記比較結果が前記第1のジェスチャと前記第2のジェスチャに関連性があるとみなされた場合に認証することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記関連性があるとは、該座標入力面と前記他の装置の有する座標入力面とを並べて接した状態で入力された前記第1及び第2のジェスチャの界面の座標が接合することであることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記座標入力面と、前記他の装置の有する座標入力面とのずれを判断する判断手段と、
前記第1の軌跡または前記第2の軌跡の少なくとも一方を補正する補正手段とを更に有し、
該判断手段によってずれがあると判断された場合、該補正手段によって補正を行うことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項9】
振動検出手段を更に備え、
前記ジェスチャは、該振動検出手段によって検出された振動であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
他の装置とデータの送受信を通信手段が行う通信工程と、
第1のジェスチャを入力手段が入力する入力工程と、
前記他の装置へ入力された第2のジェスチャを前記通信手段によって受信する入力受信工程と、
前記入力工程で入力された第1のジェスチャと、前記入力受信工程で受信した第2のジェスチャとを比較手段が比較する比較工程と、
前記比較工程での比較結果に基づいて前記通信工程での接続を認証手段が認証する認証工程と
を備えることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項11】
請求項10に記載の情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項12】
請求項10に記載の情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納しコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−97340(P2010−97340A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−266526(P2008−266526)
【出願日】平成20年10月15日(2008.10.15)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月15日(2008.10.15)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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