説明

情報処理装置及び方法、並びにプログラム

【課題】削除されたコンテンツと同一または類似のコンテンツを再生することができるようにする。
【解決手段】 記録再生制御部は、コンテンツを所定の記録媒体に記録し、所定の記録媒体からコンテンツを読み出して再生する。記録再生制御部は、所定の記録媒体に記録されている削除対象のコンテンツを削除する場合、削除したコンテンツを再生するのに必要な情報を他の情報処理装置に送信して記録させて、削除したコンテンツの再生が指示された場合、他の情報処理装置からの情報に基づいて削除したコンテンツを合成して再生する。本技術は、ネットワークに接続された記録再生装置に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、情報処理装置及び方法、並びにプログラムに関し、特に、削除されたコンテンツと同一または類似のコンテンツを再生することができる、情報処理装置及び方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビジョン放送番組等のコンテンツを記録できる記録再生装置が普及している。これらの記録再生装置は、膨大な数のコンテンツを記録媒体に記録することが可能となっている。しかしながら、記録媒体の記録容量は有限であるため、記録媒体の空き容量を確保するための一般的な手法として、記録媒体に記録されているコンテンツの中から所定のコンテンツを削除する手法が用いられている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−176096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、記録媒体の空き容量を確保するために削除されたコンテンツは、その後再生させることはできない。また、ユーザの操作により削除されたコンテンツについても、その後再生させることはできない。
【0005】
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、削除されたコンテンツと同一または類似のコンテンツを再生することができるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本技術の第1の側面の情報処理装置は、コンテンツを所定の記録媒体に記録し、前記所定の記録媒体からコンテンツを読み出して再生する記録再生制御部を備え、前記記録再生制御部は、前記所定の記録媒体に記録されている削除対象のコンテンツを削除する場合、削除した前記コンテンツを再生するのに必要な情報を他の情報処理装置に送信して記録させ、削除した前記コンテンツの再生が指示された場合、前記他の情報処理装置からの情報に基づいて削除した前記コンテンツを合成して再生する。
【0007】
前記記録再生制御部は、前記削除対象のコンテンツに対して圧縮符号化処理を施し、その結果得られる圧縮符号化コンテンツを前記他の情報処理装置に送信して記録させ、削除した前記コンテンツの再生が指示された場合、圧縮符号化コンテンツの形態で前記他の情報処理装置に記録された前記削除対象のコンテンツを読み出し、伸張復号化して再生することができる。
【0008】
前記削除対象のコンテンツについて、その内容の盛上りの度合いを示す盛上り特性の値を時系列に算出する盛上り特性算出部をさらに備え、前記記録再生制御部は、前記削除対象のコンテンツのうち、前記盛上り特性算出部により算出された前記盛上り特性の値が所定の閾値以下となった区間に対してのみ、前記圧縮符号化処理を施すことができる。
【0009】
前記他の情報処理装置に記録されている複数のコンテンツの中から、削除した前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを検索する検索部をさらに備え、前記記録再生制御部は、前記削除対象のコンテンツの内容が識別可能なメタデータを前記所定の記録媒体に記録し、前記検索部は、前記記録再生制御部により前記所定の記録媒体に記録された前記メタデータに基づいて、前記他の情報処理装置に記録されている複数のコンテンツの中から、削除された前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを検索し、前記記録再生制御部は、前記検索部により検索された前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを前記他の情報処理装置から読み出して再生することができる。
【0010】
前記メタデータは、前記コンテンツに含まれる複数のシーン毎の特徴量であり、
前記検索部は、削除された前記コンテンツに含まれる複数のシーン毎に、その特徴量と同一又は類似の特徴量を有するシーンを、前記他の情報処理装置に記録されている複数のコンテンツの各々に含まれるシーンの中から検索することができる。
【0011】
前記検索部は、予め設定された許容類似度に応じて、削除された前記コンテンツに含まれる複数のシーン毎に、その特徴量についての類似の範囲を設定することができる。
【0012】
前記検索部により、前記許容類似度が下げられた後に、前記検索部により検索された前記シーンに対して、警告の表示をする表示制御部をさらに備えることができる。
【0013】
前記記録再生制御部は、前記削除対象のコンテンツの内容を識別可能なメタデータを前記他の情報処理装置に送信し、前記他の情報処理装置から、選択された前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを有するさらに他の情報処理装置があるかの検出結果を受信し、選択された前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを有する前記さらに他の情報処理装置があるという前記検出結果が受信された場合、前記メタデータを前記所定の記録媒体に記録させると共に、前記削除対象のコンテンツを削除し、選択された前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを有する前記さらに他の情報処理装置がないという前記検出結果が受信された場合、前記メタデータを前記所定の記録媒体に記録させると共に、前記削除対象のコンテンツに対して圧縮符号化処理を施し、その結果得られる圧縮符号化データを前記他の情報処理装置に送信すると共に、前記削除対象のコンテンツを削除し、削除した前記コンテンツの再生が指示された場合、前記メタデータを前記他の情報処理装置に送信し、前記他の情報処理装置によって、前記圧縮符号化データが送信されてきた場合、前記圧縮符号化データを受信し、前記情報処理装置によって、削除された前記コンテンツと同一または類似のコンテンツが前記さらに他の情報処理装置から読み出されて送信されてきた場合、前記コンテンツを受信することができる。
【0014】
前記メタデータは、前記削除対象のコンテンツの特徴量とすることができる。
【0015】
前記記録再生制御部は、前記所定の記録媒体への記録が指示された新たなコンテンツのデータ容量が、前記所定の記録媒体の空き容量に基づく所定量よりも多い場合に、所定の判定基準を満たすコンテンツを前記削除対象のコンテンツとして選択することができる。
【0016】
前記所定の判定基準は、ユーザによるアクセス頻度が低いという基準とすることができる。
【0017】
前記所定の判定基準は、ユーザの入力機器に対する操作内容が、所定のコンテンツの削除の指示であるという基準とすることができる。
【0018】
本技術の第1の側面の情報処理方法及びプログラムは、上述した本技術の第1の側面の情報処理装置に対応する方法及びプログラムである。
【0019】
本技術の第1の側面の情報処理装置及び方法並びにプログラムにおいては、コンテンツが所定の記録媒体に記録され、前記所定の記録媒体からコンテンツが読み出されて再生され、前記所定の記録媒体に記録されている削除対象のコンテンツが削除される場合、削除された前記コンテンツを再生するのに必要な情報が他の情報処理装置に送信されて記録され、削除された前記コンテンツの再生が指示された場合、前記他の情報処理装置からの情報に基づいて削除された前記コンテンツが合成されて再生される。
【0020】
本技術の第2の側面の情報処理装置は、第1の他の情報処理装置が、削除対象のコンテンツを削除する場合に、前記第1の他の情報処理装置から受信した前記削除対象のコンテンツの内容を識別可能なメタデータに基づいて、前記削除対象のコンテンツと同一または類似のコンテンツを有する第2の他の情報処理装置があるかを検出し、前記第2の他の情報処理装置がある場合、前記第2の他の情報処理装置の情報と前記削除対象のコンテンツと同一または類似のコンテンツのメタデータを記録すると共に、前記第2の他の情報処理装置があるという検出結果を前記第1の他の情報処理装置に送信し、前記第2の他の情報処理装置がない場合、前記第2の他の情報処理装置がないという前記検出結果を前記第1の他の情報処理装置に送信すると共に、前記削除対象のコンテンツに対して圧縮符号化処理が施された圧縮符号化データを前記第1の他の情報処理装置から受信して記録媒体に記録するメタデータ管理部と、前記第1の他の情報処理装置において、削除した前記コンテンツの再生が指示された場合に、前記第1の他の情報処理装置から再び受信した前記メタデータに基づいて、前記記録媒体から前記圧縮符号化データを検索し、前記圧縮符号化データがあった場合、前記圧縮符号化データを前記第1の他の情報処理装置に送信し、前記圧縮符号化データがなかった場合、削除した前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを有する前記第2の他の情報処理装置を検索する検索部とを備える。
【0021】
前記検索部により、削除した前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを有する前記第2の他の情報処理装置が検索された場合、前記第2の他の情報処理装置に対して、前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを前記第1の他の情報処理装置に配信可能か否かを問い合わせ、前記第2の他の情報処理装置から配信可の問い合わせ結果を受信した場合には、前記第2の他の情報処理装置から削除した前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを読み出して、前記第1の他の情報処理装置に送信するコンテンツ管理部をさらに備えることができる。
【0022】
本技術の第2の側面の情報処理方法及びプログラムは、上述した本技術の第2の側面の情報処理装置に対応する方法及びプログラムである。
【0023】
本技術の第2の側面の情報処理装置及び方法並びにプログラムにおいては、第1の他の情報処理装置において、削除対象のコンテンツが削除される場合に、前記第1の他の情報処理装置から受信した前記削除対象のコンテンツの内容を識別可能なメタデータに基づいて、前記削除対象のコンテンツと同一または類似のコンテンツを有する第2の他の情報処理装置があるかが検出され、前記第2の他の情報処理装置がある場合、前記第2の他の情報処理装置の情報と前記削除対象のコンテンツと同一または類似のコンテンツのメタデータが記録されると共に、前記第2の他の情報処理装置があるという検出結果が前記第1の他の情報処理装置に送信され、前記第2の他の情報処理装置がない場合、前記第2の他の情報処理装置がないという前記検出結果が前記第1の他の情報処理装置に送信されると共に、前記削除対象のコンテンツに対して圧縮符号化処理が施された圧縮符号化データが前記第1の他の情報処理装置から受信されて記録媒体に記録され、前記第1の他の情報処理装置において、削除された前記コンテンツの再生が指示された場合に、前記第1の他の情報処理装置から再び受信された前記メタデータに基づいて、前記記録媒体から前記圧縮符号化データが検索され、前記圧縮符号化データがあった場合、前記圧縮符号化データが前記第1の他の情報処理装置に送信され、前記圧縮符号化データがなかった場合、削除した前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを有する前記第2の他の情報処理装置が検索される。
【発明の効果】
【0024】
以上のごとく、本技術によれば、削除されたコンテンツと同一または類似のコンテンツを再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】第1実施形態が適用されるコンテンツ管理システムの構成を示す図である。
【図2】盛上り特性を用いたアーカイブ処理について説明する図である。
【図3】ユーザ用記録再生システムの構成例を示すブロック図である。
【図4】サーバの構成例を示すブロック図である。
【図5】システムコントローラの機能的構成例を示すブロック図である。
【図6】盛上り特性に基づくアーカイブ処理の流れを説明するフローチャートである。
【図7】コンテンツ再生処理の流れを説明するフローチャートである。
【図8】第2実施形態が適用されるコンテンツ管理システムの構成を示す図である。
【図9】コンテンツの再生について説明する図である。
【図10】システムコントローラの機能的構成例を示すブロック図である。
【図11】コンテンツ削除処理の流れを説明するフローチャートである。
【図12】コンテンツ再生処理の流れを説明するフローチャートである。
【図13】第3実施形態が適用されるコンテンツ管理システムの構成を示す図である。
【図14】コンテンツの再生について説明する図である。
【図15】管理部の機能的構成例を示すブロック図である。
【図16】コンテンツ削除処理の流れを説明するフローチャートである。
【図17】削除時コンテンツ管理処理の流れを説明するフローチャートである。
【図18】コンテンツ再生処理の流れを説明するフローチャートである。
【図19】再生時コンテンツ管理処理の流れを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本技術の実施形態として、3つの実施形態(以下、それぞれ第1実施形態乃至第3実施形態と称する)について、以下の順序で説明する。
1.第1実施形態(コンテンツにアーカイブ処理を施す例)
2.第2実施形態(メタデータのみを記録してコンテンツデータを削除する例)
3.第3実施形態(他のユーザ用記録再生システムに記録されているコンテンツの中から、類似コンテンツを検索する例)
【0027】
ここで、コンテンツとは、映画、音楽、演劇、文芸、写真、漫画、アニメーション、コンピュータゲームその他の文字、図形、色彩、音声、動作若しくは映像若しくはこれらを組み合わせたもの又はこれらに係る情報を電子計算機を介して提供するためのプログラム(電子計算機に対する指令であって、一の結果を得ることができるように組み合わせたものをいう)をいう。ただし、本実施形態では、コンテンツとして映像(動画像)が採用されているものとする。また、本実施形態では、コンテンツは、記録媒体に記録されるため、その記録媒体に記録可能なデータの形態を取る。
【0028】
以下、図面を参照して、本技術の実施の形態について説明する。
【0029】
<1.第1実施形態>
[コンテンツ管理システムの構成例]
図1は、本技術の第1実施形態が適用されるコンテンツ管理システムの構成を示すブロック図である。
【0030】
図1のコンテンツ管理システム1は、ユーザ用記録再生システム11及びサーバ12が、インターネット21を介して相互に接続されて構成されている。ユーザ用記録再生システム11は、記録再生装置31及びディスプレイ32により構成されている。
【0031】
記録再生装置31は、コンテンツを記録媒体に記録し、当該コンテンツを記録媒体から読み出して再生することができる。ただし、記録媒体の記録容量は有限であるため、記録再生装置31は、新たなコンテンツを記録媒体に記録する前に、当該新たなコンテンツのデータ容量に対して当該記録媒体の空き容量が十分にあるかを判定する。
【0032】
記録再生装置31は、新たなコンテンツの記録に際して記録媒体の空き容量が十分にないと判定すると、アーカイブ処理を実行する。すなわち、記録再生装置31は、記録媒体への記録が指示された新たなコンテンツのデータ容量が、当該記録媒体の空き容量に基づく所定量よりも多い場合に、アーカイブ処理を実行する。
【0033】
アーカイブ処理とは、次のような一連の処理をいう。すなわち、装置(本実施形態では、記録再生装置31)は、所定の記録媒体(本実施形態では、記録再生装置31の記録媒体)に記録されている1以上のコンテンツ(以下、記録済みコンテンツと称する)の中から、所定の判定基準を満たすコンテンツを、アーカイブ対象のコンテンツとして選択する。装置は、アーカイブ対象のコンテンツに対して所定の圧縮符号化処理を施す。なお、以下、圧縮符号化が施されたコンテンツを、圧縮符号化コンテンツと呼ぶ。装置は、圧縮符号化コンテンツを、当該所定の記録媒体とは異なる記録媒体(本実施形態では、サーバ12の記録媒体)に記録する。このような一連の処理がアーカイブ処理であり、当該アーカイブ処理が施されたコンテンツは、当該所定の記録媒体から削除される。
【0034】
ここで、アーカイブ対象を選択するための所定の判定基準は、特に限定されず、例えば所定の記録媒体に記録されてからの経過時間が最長であるという基準であってもよいが、本実施形態においては、ユーザによるアクセス頻度が低いという基準が採用されている。すなわち、本実施形態においては、記録再生装置31は、1以上の記録済みコンテンツのうち、ユーザによるアクセス頻度が低い(例えば、最も低いか、所定の基準値より低い)コンテンツ、例えばコンテンツ41を、アーカイブ対象のコンテンツとして選択する。記録再生装置31は、アーカイブ対象のコンテンツ41に対して所定の圧縮符号化処理を施し、その結果得られる圧縮符号化コンテンツ41を、当該所定の記録媒体とは異なるサーバ12の記録媒体に記録する。
【0035】
さらに、アーカイブ対象を選択するための所定の判定基準の個数は、特に限定されず、本実施形態では2つとされている。すなわち、本実施形態では、上述のアクセス頻度が低いという判定基準のみならず、さらに、ユーザの入力機器(すなわち、リモートコントローラ等)に対する操作内容が、所定のコンテンツの削除の指示であるという判定基準が採用されている。
【0036】
例えば、コンテンツ41が、アクセス頻度が低いという判定基準を満たしていない状態でユーザが入力機器を操作してコンテンツ41の削除の指示を出したとする。この場合、記録再生装置31は、コンテンツ41に対してアーカイブ処理を施し、圧縮符号化データの形態で、別の記録媒体であるサーバ12の記録媒体に記録させる。このようにして、ユーザが誤ってコンテンツ41を削除した場合にも、コンテンツ41にはアーカイブ処理が施されて、サーバ12の記録媒体に記録される。
【0037】
サーバ12は、記録再生装置31から圧縮符号化コンテンツ41を受信して記録する。これにより、コンテンツ41は、アーカイブ処理が施された状態(以下、アーカイブ状態と称する)となる。
【0038】
記録再生装置31は、アーカイブ状態のコンテンツ41を再生させる場合、サーバ12から圧縮符号化コンテンツ41を受信して伸張復号化して再生し、ディスプレイ32に表示させる。
【0039】
記録再生装置31は、コンテンツ41にアーカイブ処理を施す場合、コンテンツ41の全区間を対象にしても、一部の区間を対象にしてもよい。記録再生装置31は、コンテンツ41の一部の区間を対象にアーカイブ処理を施す場合、例えば、コンテンツ41の内容の盛上りの度合いに応じてアーカイブ処理を施す。すなわち、記録再生装置31は、コンテンツ41の内容が盛上っていないと判定される区間にのみアーカイブ処理を施し、盛上っていると判定される区間については記録再生装置31に記録したままにする。
【0040】
コンテンツ41の内容の盛上りの度合いに応じてアーカイブ処理を施す例について、図2を用いて説明する。
【0041】
[盛上り特性を用いたアーカイブ処理]
図2は、盛上り特性を用いたアーカイブ処理について説明する図である。
【0042】
盛上り特性は、コンテンツの内容の盛上りの度合いを示す値の時間推移であり、その値が高いほど盛上っていることを示す。盛上り度合いとは、多数の視聴者にとって、盛上っていると感じる度合いの推定量である。盛上り特性は、コンテンツの画像特徴量の変化、及び音声特徴量の変化に応じて算出される値である。
【0043】
図2の一番上に示されるグラフは、アーカイブ対象のコンテンツ41の盛上り特性を示すグラフである。グラフの縦軸は、盛上り特性の瞬時値を示し、横軸は時間を示している。また、盛上り特性には、予め所定の閾値Lが設定されている。
【0044】
図2の上から2番目に示される図は、アーカイブ対象のコンテンツ41を示している。コンテンツ41は、シーン41−1乃至41−M(Mは2以上の整数値)から構成される。シーンは、コンテンツから区分された所定の区間の映像であり、1つのコンテンツは、複数のシーンの集合体からなる。シーン41−1乃至41−Mのそれぞれは、その順番で連続して再生される。なお、図2においては、M=8以上とされており、シーン41−1乃至41−Mのうち、シーン41−1乃至41−8のみが示されている。
【0045】
上から2番目の図に示されるように、シーン41−1,41−2が含まれるコンテンツ41の区間R1は、盛上り特性の値が閾値L以下であるため、アーカイブ処理の対象となる。具体的には、シーン41−1,41−2が含まれるコンテンツ41の区間R1は、所定の圧縮符号化処理が施されて圧縮符号化データ51−1となる。そして、圧縮符号化データ51−1は、インターネット21を介してサーバ12に送信され、サーバ12の記録媒体に記録されてアーカイブ状態となる。その結果、シーン41−1,41−2は、記録再生装置31の記録媒体から削除される。
【0046】
同様に、シーン41−3,41−4が含まれるコンテンツ41の区間R2は、盛上り特性の値が閾値L以下であるため、アーカイブ処理の対象となる。具体的には、シーン41−3,41−4が含まれるコンテンツ41の区間R2は、所定の圧縮符号化処理が施されて圧縮符号化データ51−2となる。そして、圧縮符号化データ51−2は、インターネット21を介してサーバ12に送信され、サーバ12の記録媒体に記録されてアーカイブ状態となる。その結果、シーン41−3,41−4は、記録再生装置31の記録媒体から削除される。
【0047】
一方、シーン41−5,41−6が含まれるコンテンツ41の区間R3は、盛上り特性の値が閾値よりも大きい値であるため、アーカイブ処理の対象とならない。したがって、シーン41−5,41−6が含まれるコンテンツ41の区間R3は、記録再生装置31の記録媒体に記録されたままとなる。
【0048】
シーン41−7,41−8が含まれるコンテンツ41の区間R4は、盛上り特性の値が閾値L以下であるため、アーカイブ処理の対象となる。具体的には、シーン41−7,41−8が含まれるコンテンツ41の区間R4は、所定の圧縮符号化処理が施されて圧縮符号化データ51−3となる。そして、圧縮符号化データ51−3は、インターネットを介してサーバ12に送信され、サーバ12の記録媒体に記録されてアーカイブ状態となる。その結果、シーン41−7,41−8は、記録再生装置31の記録媒体から削除される。
【0049】
このように、記録再生装置31は、新たなコンテンツを記録媒体に記録する前に、当該新たなコンテンツのデータ容量に対して当該記録媒体の空き容量が十分にないと判定すると、アーカイブ対象のコンテンツ41の一部の区間であるR1,R2,R4にアーカイブ処理を施して記録媒体から削除する。したがって、記録再生装置31の記録媒体には、アーカイブ対象のコンテンツ41の区間R1,R2,R4のデータ分の空き容量が確保される。
【0050】
また、記録再生装置31は、ユーザの明示の操作がなくとも、自律的な判断で、記録媒体の空き容量がなくなる前に、空き容量を確保すべくアーカイブ処理を実行する。これにより、記録媒体には、新たなコンテンツの記録に必要な空き容量が確保された状態になるので、ユーザは空き容量があるか否かを意識することなく、所望のコンテンツを記録媒体に記録させる指示をすることができる。
【0051】
記録再生装置31は、アーカイブ状態のコンテンツ41の再生が指示された場合、サーバ12から圧縮符号化データ51−1乃至51−3を受信して、記録媒体に記録する。そして、記録再生装置31は、圧縮符号化データ51−1乃至51−3を伸張復号化してシーン41−1乃至41−4,41−7,41−8とし、記録再生装置31に記録されているシーン41−5,41−6を含むコンテンツを合成して再生し、ディスプレイ32に表示させる。
【0052】
このように、コンテンツ41にアーカイブ処理が施された結果、ユーザは、実際には記録再生装置31から削除されているコンテンツ41を視聴することができる。すなわち、ユーザは、誤ってコンテンツ41を削除した場合にも、コンテンツ41を視聴することができる。
【0053】
なお、記録再生装置31は、アーカイブ処理が施されたコンテンツ41の再生の指示がされた場合、コンテンツ41がアーカイブ状態である旨の表示を行う。そして、記録再生装置31は、コンテンツ41の全区間の再生、または盛上り区間のみの再生の指示が選択可能な表示をする。
【0054】
コンテンツ41の全区間の再生が指示された場合、記録再生装置31は、上述したように、サーバ12から圧縮符号化データ51−1乃至51−3を受信して伸張復号化し、記録再生装置31に記録されているシーン41−5,41−6を含むコンテンツを合成して再生する。
【0055】
一方、コンテンツ41の盛上り区間のみの再生が指示された場合、記録再生装置31は、記録媒体に記録されているシーン41−5,41−6を読み出して再生する。したがって、コンテンツ41の盛上り区間のみの再生が指示された場合は、コンテンツ41の全区間の再生が指示された場合と比較して、再生を行うまでの処理時間が短くなる。
【0056】
[ユーザ用記録再生システムの構成例]
図3は、図1のコンテンツ管理システム1のうちのユーザ用記録再生システム11の構成例を示すブロック図である。
【0057】
ユーザ用記録再生システム11は、ネットワークI/F部61、チューナ62、記録処理部64、画像音声特徴抽出部65、操作部66、I/F部67、メモリ68、及びディスクドライブ69が、コントロールバス77により相互に接続されることにより構成される。また、ユーザ用記録再生システム11は、記録媒体71、再生制御部72、再生処理部73、表示処理部74、及びシステムコントローラ75が、コントロールバス77により相互に接続されることにより構成される。表示処理部74には、ディスプレイ32が接続されている。ユーザ用記録再生システム11の各構成要素のデータは、データバス76を介して送受信される。
【0058】
ユーザ用記録再生システム11は、ネットワークI/F部61を介してインターネット21に接続されている。すなわち、サーバ12から送信されるコンテンツは、インターネット21からネットワークI/F部61に受信され、記録処理部64に供給される。
【0059】
チューナ62は、サーバ12から送信された圧縮符号化コンテンツの電波を、アンテナ63によって受信する。チューナ62は、受信した電波を復調し、その結果映像信号となったコンテンツに対して各種処理を施し、記録処理部64に供給する。
【0060】
また、チューナ62は、複数の放送局のうち選局された放送局の放送波に対応する放送信号をアンテナ63によって受信し、その放送信号に対して各種処理をし、記録処理部64に供給する。なお、放送信号には、放送予定又は放送中のテレビジョン放送番組のEPG(Electronic Program Guide)情報が含まれている場合がある。
【0061】
記録処理部64は、チューナ62に受信されたコンテンツの映像信号等を、記録媒体71に記録するために適した形態、例えば所定の圧縮符号化方式に準拠した圧縮符号化データの形態に変換し、記録媒体71に記録させる。
【0062】
画像音声特徴抽出部65は、コンテンツ毎、またはコンテンツに含まれるシーン毎に画像特徴量と音声特徴量(以下、特徴量と称する)を抽出し、システムコントローラ75に供給する。なお、特徴量は、コンテンツの内容の盛上りの度合いを表す盛上り特性の算出に用いられる。
【0063】
操作部66は、ボタンやダイヤルを有するリモートコントローラ等により構成され、ユーザによる所定操作を受け付ける。ユーザは、操作部66を操作することにより、コンテンツの再生、記録等を指示することができる。
【0064】
I/F部67は、操作部66により受け付けられた所定操作に基づいた操作信号を、システムコントローラ75に供給する。
【0065】
メモリ68は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成され、システムコントローラ75が各種処理を実行する上において必要なデータ等が適宜記憶される。
【0066】
ディスクドライブ69には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなるリムーバブルメディア70が適宜装着される。
【0067】
記録媒体71は、ハードディスク、フラッシュメモリ等により構成され、記録処理部64から供給された圧縮符号化コンテンツを記録する。
【0068】
再生制御部72は、システムコントローラ75の指示に基づいて、再生処理部73の処理を制御する。
【0069】
再生処理部73は、記録媒体71に記録されている圧縮符号化コンテンツを、再生制御部72の制御に従って再生する。
【0070】
表示処理部74は、再生処理部73によって再生されるコンテンツを、ディスプレイ32に表示するために適した形態に変換し、ディスプレイ32に供給する。
【0071】
ディスプレイ32は、表示処理部74から供給されるコンテンツを表示する。
【0072】
システムコントローラ75は、ユーザ用記録再生システム11全体の処理を制御する。システムコントローラ75の詳細な機能については、図5を用いて後述する。
【0073】
[サーバの構成例]
図4は、図1のコンテンツ管理システム1のうちのサーバ12の構成例を示すブロック図である。
【0074】
サーバ12は、ネットワークI/F部91、管理部92、記録媒体93が、インター/イントラネットワーク94により相互に接続されることにより構成される。
【0075】
サーバ12は、ネットワークI/F部91を介してインターネット21に接続されている。
【0076】
管理部92は、ユーザ用記録再生システム11から送信されるコンテンツ等を管理する。
【0077】
記録媒体93は、ハードディスク、フラッシュメモリ等により構成され、ユーザ用記録再生システム11から送信されるコンテンツ等を記録する。
【0078】
[システムコントローラの機能的構成例]
図5は、ユーザ用記録再生システム11のシステムコントローラ75の機能的構成例を示すブロック図である。
【0079】
システムコントローラ75は、記録再生制御部131、盛上り特性算出部132、及び表示制御部133から構成されている。
【0080】
記録再生制御部131は、コンテンツを記録媒体71に記録し、記録媒体71からコンテンツを読み出して再生する。また、記録再生制御部131は、記録媒体71の空き容量の監視、コンテンツの記録と再生、およびコンテンツのアーカイブ処理を実行する。
【0081】
盛上り特性算出部132は、画像音声特徴抽出部65から供給された、コンテンツに含まれるシーン毎の特徴量から、盛上り特性を算出する。すなわち、盛上り特性算出部132は、コンテンツ41の画像特徴量の変化(すなわち、画像特徴量の変化が激しいほど盛上っていると判断できる)、及び音声特徴量の変化(すなわち、音声レベルが高いほど盛上っていると判断できる)に応じて盛上り特性の値を算出する。
【0082】
表示制御部133は、ユーザに対する問い合わせ等をディスプレイ32に表示させるための制御を実行する。
【0083】
次に、図2を用いて説明した盛上り特性に基づくアーカイブ処理と、当該処理によりアーカイブ処理が施されたコンテンツを再生させる処理(以下、コンテンツ再生処理と称する)について、それぞれ図6と図7を用いて説明する。
【0084】
[盛上り特性に基づくアーカイブ処理]
図6は、盛上り特性に基づくアーカイブ処理の流れを説明するフローチャートである。
【0085】
盛上り特性に基づくアーカイブ処理は、ユーザによる所定操作を受け付けた操作部66からの操作信号に従って、新たなコンテンツの記録が指示されると開始される。
【0086】
ステップS11において、記録再生制御部131は、記録媒体71に新たなコンテンツの記録に必要な空き容量はあるかを判定する。
【0087】
コンテンツとして番組が採用された場合には、例えば、次のようにしてコンテンツの記録に必要な記録媒体71の空き容量が算出される。上述したように、本実施形態では、放送信号に含まれるEPG情報が、チューナ62から適宜受信され、記録媒体71に予め記録されている。そこで、記録再生制御部131は、例えば、番組を含むEPG情報を記録媒体71から読み出し、そのEPG情報から番組の放送開始時刻および放送終了時刻を取得し、これらの時刻から、番組の放送時間を算出する。そして、記録再生制御部131は、この放送時間に基づいて番組の記録に必要な容量を算出し、記録媒体71の空き容量と比較することによって、記録に必要な空き容量はあるかを判定する。
【0088】
記録に必要な空き容量がある場合、ステップS11においてYESであると判定されて、処理はステップS12に進む。
【0089】
ステップS12において、記録再生制御部131は、記録媒体71に新たなコンテンツを記録する。すなわちこの場合には、新たなコンテンツがそのまま記録媒体71に記録される。
【0090】
これにより、盛上り特性に基づくアーカイブ処理は終了する。
【0091】
これに対して、記録に必要な空き容量がない場合、ステップS11においてNOであると判定されて、処理はステップS13に進む。
【0092】
ステップS13において、記録再生制御部131は、アクセス頻度に基づきアーカイブ対象のコンテンツを選択する。すなわち、記録再生制御部131は、記録済みコンテンツの中から、ユーザによるアクセス頻度が低いコンテンツをアーカイブ対象のコンテンツとして選択する。以下、アーカイブ対象のコンテンツとして、図2に示されるコンテンツ41が選択されたとして説明する。
【0093】
ステップS14において、盛上り特性算出部132は、コンテンツ41に含まれるシーンの盛上り特性を算出する。すなわち、盛上り特性算出部132は、画像音声特徴抽出部65により抽出されたコンテンツ41に含まれるシーン毎の特徴量から、コンテンツ41に含まれるシーンの盛上り特性を算出する。具体的には、例えば、盛上り特性算出部132は、図2に示されるシーン41−1の盛上り特性を算出する。
【0094】
ステップS15において、盛上り特性算出部132は、シーン41−1の盛上り特性の値は閾値L以下であるかを判定する。
【0095】
盛上り特性の値が閾値L以下である場合、ステップS15においてYESであると判定されて、処理はステップS17に進む。例えば、図2に示されるように、シーン41−1の盛上り特性の値は閾値L以下であるため、ステップS15においてYESであると判定される。なお、ステップS17以降の処理については後述する。
【0096】
これに対して、盛上り特性の値が閾値Lよりも大きい場合、ステップS15においてNOであると判定されて、処理はステップS16に進む。例えば、図2のシーン41−5のように、盛上り特性の値が閾値Lよりも大きい場合には、ステップS15においてNOであると判定される。
【0097】
ステップS16において、盛上り特性算出部132は、次のシーンを処理対象にすると、処理はステップS14に戻され、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、シーンの盛上り特性が閾値L以下となるまでの間、ステップS14乃至S16のループ処理が繰り返される。ステップS14乃至S16のループ処理が繰り返される間、盛上り特性の値が閾値Lよりも大きいシーンはアーカイブ処理の対象とはされずに、そのまま記録媒体71に記録された状態となる。
【0098】
その後、シーンの盛上り特性が閾値L以下となった場合、ステップS15においてYESであると判定されて、処理はステップS17に進む。
【0099】
ステップS17において、記録再生制御部131は、アーカイブ処理を実行する。すなわち、記録再生制御部131は、盛上り特性が閾値L以下であるシーンに所定の圧縮符号化処理を施し、サーバ12に送信する。これにより、当該シーンは記録媒体71から削除される。例えば、図2に示されるように、シーン41−1,41−2は、所定の圧縮符号化処理が施されて圧縮符号化データ51−1とされ、インターネット21を介してサーバ12に送信される。そして、圧縮符号化データ51−1はサーバ12の記録媒体93に記録されてアーカイブ状態となる。その結果、シーン41−1,41−2は、記録媒体71から削除される。
【0100】
ステップS18において、記録再生制御部131は、コンテンツ41に含まれる全てのシーンについて処理が終了したかを判定する。すなわち、記録再生制御部131は、図2に示されるように、コンテンツ41に含まれるシーン41−1乃至41−Mの全てについて処理が終了したかを判定する。
【0101】
まだ全てのシーンについて処理が終了していない場合、ステップS18においてNOであると判定されて、処理はステップS16に戻され、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、全てのシーンについて処理が終了するまでの間、ステップS14乃至S18のループ処理が繰り返される。
【0102】
その後、全てのシーンについて処理が終了すると、ステップS18においてYESであると判定されて、処理はステップS19に進む。
【0103】
ステップS19において、記録再生制御部131は、記録媒体71に記録に必要な空き容量は確保されたかを判定する。すなわち、記録再生制御部131は、アーカイブ対象のコンテンツ41の一部の区間(すなわち、盛上っていない区間)が記録媒体71から削除されたことにより、記録媒体71に新たなコンテンツの記録に必要な空き容量が確保されたかを判定する。
【0104】
まだ記録媒体71に記録に必要な空き容量が確保されていない場合、ステップS19においてNOであると判定されて、処理はステップS13に戻され、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、記録媒体71に新たなコンテンツの記録に必要な空き容量が確保されるまでの間、ステップS13乃至S19のループ処理が繰り返される。
【0105】
その後、記録媒体71に新たなコンテンツの記録に必要な空き容量が確保されると、ステップS19においてYESであると判定されて、処理はステップS20に進む。
【0106】
ステップS20において、記録再生制御部131は、記録媒体71に新たなコンテンツを記録する。
【0107】
これにより、盛上り特性に基づくアーカイブ処理は終了する。
【0108】
なお、図6の例は、アーカイブ対象を選択するための所定の判定基準として、ユーザによるアクセス頻度が低いという基準が採用された場合について説明した。しかしながら、上述したように、ユーザの入力機器に対する操作内容が、所定のコンテンツの削除の指示であるという判定基準が採用されてもよい。すなわち、ユーザによる所定操作を受け付けた操作部66からの操作信号に従って、コンテンツ41が削除された場合にも、コンテンツ41にはアーカイブ処理が施される。
【0109】
この場合、図6の処理はステップS13から開始され、ステップS13で、ユーザによる所定操作を受け付けた操作部66からの操作信号に従って削除が指示されたコンテンツが、アーカイブ対象のコンテンツとなる。その後の処理については、図6のステップS14乃至S18の処理と同様である。そして、ステップS18でYESと判定された場合、処理は終了する。
【0110】
以上の盛上り特性に基づくアーカイブ処理が実行された結果、アーカイブ対象のコンテンツは、サーバ12の記録媒体93に記録されてアーカイブ状態となり、記録媒体71から削除されている。したがって、記録媒体71には、新たなコンテンツの記録に必要な空き容量が確保される。
【0111】
また、アーカイブ処理の結果、記録媒体71から削除されたコンテンツであっても、当該コンテンツはサーバ12に記録される。したがって、ユーザは、記録媒体71から削除されたコンテンツであっても、再生させることができる。
【0112】
[コンテンツ再生処理]
図7は、コンテンツ再生処理の流れを説明するフローチャートである。
【0113】
コンテンツ再生処理は、ユーザによる所定操作を受け付けた操作部66からの操作信号に従って、コンテンツの再生が指示されると開始される。
【0114】
ステップS31において、記録再生制御部131は、再生が指示されたコンテンツは、削除済みのコンテンツであるかを判定する。すなわち、記録再生制御部131は、再生が指示されたコンテンツが、アーカイブ処理が施された結果、記録媒体71から削除されているコンテンツであるかを判定する。
【0115】
再生が指示されたコンテンツが削除済みのコンテンツではない場合、ステップS31においてNOであると判定されて、処理はステップS32に進む。
【0116】
ステップS32において、記録再生制御部131は、再生が指示されたコンテンツを再生する。再生が指示されたコンテンツが削除済みのコンテンツではない場合、当該コンテンツは記録媒体71に記録されたままである。したがって、記録再生制御部131は、記録媒体71に記録されている当該コンテンツを読み出して再生する。
【0117】
これにより、コンテンツの再生処理は終了する。
【0118】
これに対して、再生が指示されたコンテンツが削除済みのコンテンツである場合、ステップS31においてYESであると判定されて、処理はステップS33に進む。以下、削除済みのコンテンツは、図6の処理で削除されたコンテンツ41であるとして説明する。
【0119】
ステップS33において、表示制御部133は、選択されたコンテンツ41は、アーカイブ状態であることを表示する。
【0120】
ステップS34において、表示制御部133は、選択されたコンテンツ41の盛上り区間の再生をするか全区間の再生をするかの問い合わせを表示する。表示された問い合わせに対して、ユーザは操作部66を操作することにより、選択したコンテンツの盛上り区間の再生をするか全区間の再生をするかを選択することができる。
【0121】
ステップ35において、記録再生制御部131は、コンテンツ41の盛上り区間の再生が指示されたかを判定する。
【0122】
コンテンツ41の盛上り区間の再生が指示された場合、ステップS35においてYESであると判定されて、処理はステップS36に進む。
【0123】
ステップS36において、記録再生制御部131は、コンテンツ41の盛上り区間を再生する。すなわち、記録再生制御部131は、削除されずに記録媒体71に記録されたままのシーン41−5,41−6を読み出して再生する。これにより、コンテンツの再生処理は終了する。
【0124】
これに対して、ステップ35において、コンテンツ41の盛上り区間の再生が指示されなかった場合、すなわちコンテンツ41の全区間の再生が指示された場合、ステップS35においてNOであると判定されて、処理はステップS37に進む。
【0125】
ステップS37において、記録再生制御部131は、圧縮符号化コンテンツ41をサーバ12から受信して記録媒体71に記録する。すなわち、記録再生制御部131は、サーバ12から圧縮符号化データ51−1乃至51−3を受信して、記録媒体71に記録する。
【0126】
ステップS38において、記録再生制御部131は、コンテンツ41の全区間を再生する。すなわち、記録再生制御部131は、圧縮符号化データ51−1乃至51−3を伸張復号化する。そして、記録再生装置31は、伸張復号化されたシーン41−1乃至41−4,41−7,41−8と、記録再生装置31に記録されているシーン41−5,41−6を含むコンテンツを合成して再生する。
【0127】
これにより、コンテンツの再生処理は終了する。
【0128】
コンテンツの再生処理により、ユーザは、記録容量を確保するためにアーカイブ処理が施され、記録媒体71から削除されたコンテンツを視聴することができる。また、ユーザは、自らコンテンツを削除した場合にも、当該削除したコンテンツを視聴することができる。さらに、ユーザは、盛上り区間の再生を指示することにより、素早くコンテンツの概要を知ることができる。
【0129】
なお、上述の例では、コンテンツ41の一部の区間に対してアーカイブ処理が施される場合、コンテンツ41の盛上り特性に基づいてアーカイブ処理が施される区間が決定された。しかしながら、コンテンツ41のアーカイブ処理が施される区間の決定は、盛上り特性に基づくことに限定されない。例えば、コンテンツ41のうち、ユーザがお気に入り指定した区間以外に対してアーカイブ処理が施されるようにしてもよい。すなわち、コンテンツ41のうち、お気に入り指定された区間に対しては、アーカイブ処理が禁止されるようにしてもよい。
【0130】
<2.第2実施形態>
第1実施形態においては、記録再生装置は、コンテンツにアーカイブ処理を施し、その結果、記録媒体から当該コンテンツが削除されることで、新たなコンテンツの記録に必要な空き容量を確保した。しかしながら、新たなコンテンツの記録に必要な空き容量を確保するための手法は、これに限定されない。例えば、記録再生装置は、コンテンツの内容が識別できるメタデータのみを記録媒体に残し、コンテンツ自体は削除することで、記録に必要な空き容量を確保するようにしてもよい。
【0131】
[コンテンツ管理システムの構成例]
図8は、本技術の第2実施形態が適用されるコンテンツ管理システムの構成を示すブロック図である。
【0132】
図8のコンテンツ管理システム151は、ユーザ用記録再生システム161、及びサーバ162−1乃至162−N(Nは、2以上の整数値であって、図8の例では3)が、インターネット171を介して相互に接続されて構成されている。ユーザ用記録再生システム161は、記録再生装置181及びディスプレイ182により構成されている。なお、以下、サーバ162−1乃至162−3を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめてサーバ162と称する。サーバ162は、商用サーバ等であって、膨大な数のコンテンツが記録されているものとする。
【0133】
ユーザ用記録再生システム161及びサーバ162の基本的な構成は、それぞれ図3のユーザ用記録再生システム11及び図4のサーバ12と同様である。したがって、図3のユーザ用記録再生システム11及び図4のサーバ12の構成は、図8のユーザ用記録再生システム161及びサーバ162の構成としても引用する。
【0134】
記録再生装置181は、新たなコンテンツを記録媒体に記録する前に、新たなコンテンツのデータ容量に対して記録媒体71の空き容量が十分にあるかを判定する。記録再生装置181は、記録媒体71に新たなコンテンツの記録に必要な空き容量がないと判定すると、記録済みコンテンツの中からユーザによるアクセス頻度が低いコンテンツを、削除対象のコンテンツとして選択する。図8の場合、削除対象のコンテンツとしてコンテンツ211が選択されたとする。
【0135】
記録再生装置181は、選択された削除対象のコンテンツ211の内容が識別できるメタデータ191のみを記録媒体71に記録し、コンテンツ211自体は削除する。本実施形態においては、当該メタデータ191として、画像音声特徴抽出部65により抽出されるコンテンツ211のシーン毎の特徴量が採用される。
【0136】
記録再生装置181は、後述するように、記録媒体71に記録したコンテンツ211のシーン毎の特徴量を用いることにより、コンテンツ211と同一または類似の特徴量を有するコンテンツ(以下、類似コンテンツと称する)を再生させることができる。すなわち、記録再生装置181は、コンテンツ211のシーン毎の特徴量を記録媒体71に記録させれば、データ量が多いコンテンツ211自体は削除することができる。これにより、記録媒体71には新たなコンテンツの記録に必要な空き容量が確保される。
【0137】
また、記録再生装置181は、コンテンツ211のシーン毎の特徴量と共に、コンテンツ211のキーフレーム192も記録媒体71に記録する。キーフレームとは、例えば、コンテンツ211に含まれるシーンのうち、盛上り特性の値が最も高いシーンに含まれる1のフレームをいう。当該キーフレーム192は、削除されたコンテンツ211のサムネイル画像として用いることができる。例えば、記録再生装置181は、記録媒体71に記録されている複数のコンテンツのサムネイル画像を表示させる場合、実際には記録媒体71から削除されているコンテンツ211のサムネイル画像を表示させるときに、当該キーフレーム192を用いることができる。
【0138】
記録再生装置181は、削除したコンテンツ211の再生の指示がされた場合、記録媒体71に記録したコンテンツ211のシーン毎の特徴量を抽出する。そして、記録再生装置181は、サーバ162に記録されている複数のコンテンツに含まれるシーンの中から、コンテンツ211のシーン毎に、コンテンツ211のシーンの特徴量と同一または類似の特徴量を有するシーン(以下、類似シーンと称する)を検索する。
【0139】
記録再生装置181は、サーバ162に記録されている複数のコンテンツに含まれるシーンの中から類似シーンを検索する場合、予め設定された許容類似度に従って検索する。許容類似度は、所定のシーンの類似シーンとして許容される類似度をいう。すなわち、所定のシーンとの類似度が許容類似度以上のシーンは、類似シーンとして検索される一方、所定のシーンとの類似度が許容類似度未満のシーンは、類似シーンとして検索されない。したがって、許容類似度を所定の値に設定することによって、所定のシーンの類似シーンとして検索される範囲を自在に変更することができる。したがって、類似シーンの検索数を増加させたい場合には、許容類似度を下げればよい。逆に、類似シーンの検索数を減少させたい場合には、許容類似度を上げればよい。なお、許容類似度はユーザが任意に設定可能なものとする。
【0140】
ここで、許容類似度を下げるということは、それだけ類似シーンが検索されやすくなることを意味するが、そのようにして検索された類似シーンは、類似度が低いシーンになっている場合もあり得る。したがって、ある一定以下の類似度のシーンを類似シーンとして検索されないようにするために、許容類似度の下限値(閾値)が設けられている。これにより、閾値未満の類似度のシーンが類似シーンとして検索されてしまうことを防止することができる。
【0141】
複数のシーンのそれぞれに対して類似シーンを検索する場合、閾値未満の類似度のシーンは類似シーンとして検索されないので、複数のシーンの中には、類似シーンが検索されないものもある。このような場合、検索された類似シーンの数は、元の複数のシーンの数よりも少なくなる。したがって、検索された類似シーンをつなげた類似コンテンツは、元のコンテンツと同じかまたは短くなる。
【0142】
図8の例では、サーバ162−1には、シーン211−1,211−2が記録されており、サーバ162−2には、シーン211−3乃至211−5が記録されており、サーバ162−3には、シーン211−6,211−7が記録されている。
【0143】
記録再生装置181は、サーバ162に記録されているこれらのシーンの中から、予め設定された許容類似度に従って類似シーンを検索する。類似シーンが見つかった場合には、記録再生装置181は、当該類似シーンを記録媒体71に記録する。
【0144】
一方、予め設定された許容類似度に従って検索をした結果、類似シーンが見つからなかった場合、記録再生装置181は、許容類似度を予め設定されている値よりも下げて類似シーンの再検索を試みる。これにより、類似度は低くても、ある一定以上の類似性をもった類似シーンを検索することができる。類似シーンが見つかった場合には、記録再生装置181は、当該類似シーンを記録媒体71に記録する。
【0145】
次に、ユーザにより記録媒体72から削除されたコンテンツ211の再生の指示がされた場合について、図9を用いて説明する。
【0146】
[コンテンツの再生]
図9は、コンテンツ211の再生について説明する図である。
【0147】
記録再生装置181が、サーバ162に記録されているコンテンツに含まれるシーンの中から、コンテンツ211に含まれるシーン毎に類似シーンを検索すると、次のような結果になったとする。すなわち、コンテンツ211に含まれるシーンのうち、シーン211−1,211−2の類似シーンがサーバ162−1に記録されており、シーン211−3,211−4の類似シーンがサーバ162−2に記録されており、シーン211−6,211−7の類似シーンがサーバ162−3に記録されていたとする。
【0148】
記録再生装置181は、これらの複数の類似シーンを記録媒体71に記録する。そして、記録再生装置181は、記録媒体71に記録されたこれらの複数の類似シーンと記録媒体71に記録したままであるキーフレーム192を含む新たなコンテンツを合成し、新たなコンテンツを再生する。これにより、記録再生装置181は、記録媒体71から削除されたコンテンツ211の類似コンテンツを再生することができる。
【0149】
以上説明したように、記録再生装置181は、コンテンツ211に含まれるシーンと類似性の高いシーンを検索することが可能となり、コンテンツ211と類似性の高いコンテンツを再生させることができる。
【0150】
削除対象のコンテンツとして選択されたコンテンツ211は、ユーザによるアクセス頻度が低いコンテンツである。すなわち、ユーザは、過去にコンテンツ211を視聴したことがあったとしても、現在はその内容を詳細には記憶していない可能性が高いと想定できる。したがって、ユーザにより、記録媒体72から削除されたコンテンツ211の再生の指示がされた場合、コンテンツ211が再生不可能とされるよりも、コンテンツ211と類似する類似コンテンツが再生される方が、ユーザの要求は満たされると想定できる。
【0151】
なお、サーバ162の中に、コンテンツ211に含まれる所定のシーンの類似シーンが複数検索できた場合には、画質の良い方の類似シーンを優先的に選択するようにする。例えば、所定のシーンの類似シーンとして、低解像度または標準解像度のSD(Standard Definition)画像の類似シーンと、高解像度のHD(High Definition)画像の類似シーンが検索されたとする。この場合、記録再生装置181は、高解像度のHD画像の類似シーンを選択して記録媒体71に記録するようにする。
【0152】
上述の例では、記録再生装置181は、コンテンツ211のシーン毎の特徴量と共に、コンテンツ211のキーフレーム192も記録媒体71に記録した。しかしながら、コンテンツ211のキーフレーム192は記録媒体71に記録せずに削除してもよい。この場合、削除されたキーフレーム192についても、サーバ162の中から同一または類似のものが検索される。
【0153】
また、上述の例では、選択されたコンテンツ211の内容が識別できるメタデータ191として、コンテンツ211のシーン毎の特徴量が採用された。しかしながら、メタデータ191は、これに限定されない。例えば、コンテンツ211として番組が採用された場合には、メタデータ191としてEPG情報を採用することができる。記録再生装置181は、EPG情報に含まれるコンテンツ211のタイトル、放送時間、チャンネル、放送地域等の情報に基づいて、サーバ162に記録されたコンテンツの中から、類似コンテンツを検索して再生することができる。
【0154】
また、例えば、コンテンツ211としてユーザが撮影した映像が採用された場合には、メタデータ191として当該映像の撮影日時、撮影場所等の情報を採用することができる。具体的には、コンテンツ211が、ユーザが所定のイベントを撮影した映像であった場合、記録再生装置181は、サーバ162の中から同一のイベントが撮影されたコンテンツを検索する。そして、記録再生装置181は、検索されたコンテンツに含まれるシーンの中から、コンテンツ211に含まれるシーンの類似シーンを検索して記録し、それらを含む新たなコンテンツを合成して再生することができる。
【0155】
[システムコントローラの機能的構成例]
図10は、ユーザ用記録再生システム161のシステムコントローラ75の機能的構成例を示すブロック図である。
【0156】
システムコントローラ75は、記録再生制御部231、検索部232、及び表示制御部233から構成されている。
【0157】
記録再生制御部231は、コンテンツを記録媒体に記録し、当該コンテンツを記録媒体から読み出して再生することができる。また、記録再生制御部231は、記録媒体71の空き容量の監視、コンテンツの記録、再生、及び削除、特徴量の記録等を実行する。
【0158】
検索部232は、コンテンツ211の所定のシーンの類似シーンをサーバ162の中から検索する。
【0159】
表示制御部233は、ユーザに対する警告表示等をディスプレイ32に表示させるための制御を実行する。
【0160】
次に、図8を用いて説明した、メタデータ191のみを記録してコンテンツが削除される処理(以下、コンテンツ削除処理と称する)について、図11を用いて説明する。また、図9を用いて説明した、削除されたコンテンツが再生される処理(以下、コンテンツ再生処理と称する)について、図12を用いて説明する。なお、図11と図12においては、コンテンツ211のキーフレーム192は記録媒体71に記録されずに削除されるものとする。
【0161】
[コンテンツ削除処理]
図11は、コンテンツ削除処理の流れを説明するフローチャートである。
【0162】
コンテンツ削除処理は、ユーザによる所定操作を受け付けた操作部66からの操作信号に従って、新たなコンテンツの記録が指示されると開始される。
【0163】
ステップS51において、記録再生制御部231は、記録媒体71に新たなコンテンツの記録に必要な空き容量はあるかを判定する。
【0164】
記録媒体71に記録に必要な空き容量がある場合、ステップS51においてYESであると判定されて、処理はステップS52に進む。
【0165】
ステップS52において、記録再生制御部231は、記録媒体71に新たなコンテンツを記録する。すなわちこの場合には、新たなコンテンツがそのまま記録媒体71に記録される。
【0166】
これにより、コンテンツ削除処理は終了する。
【0167】
これに対して、記録媒体71に記録に必要な空き容量がない場合、ステップS51においてNOであると判定されて、処理はステップS53に進む。
【0168】
ステップS53において、記録再生制御部231は、アクセス頻度に基づき削除対象のコンテンツを選択する。すなわち、記録再生制御部231は、記録済みコンテンツの中から、ユーザによるアクセス頻度が低いコンテンツを削除対象のコンテンツとして選択する。以下、削除対象のコンテンツとして、図8に示されるコンテンツ211が選択されたとして説明する。
【0169】
ステップS54において、記録再生制御部231は、コンテンツ211に含まれるシーンの特徴量を抽出する。すなわち、記録再生制御部231は、画像音声特徴抽出部65により抽出されたコンテンツ211に含まれるシーン毎の特徴量を抽出する。
【0170】
ステップS55において、記録再生制御部231は、当該シーンの特徴量を記録して、当該シーンを構成するフレームデータを削除する。
【0171】
ステップS56において、記録再生制御部231は、コンテンツ211に含まれる全てのシーンについて処理が終了したかを判定する。すなわち、記録再生制御部231は、コンテンツ211に含まれる全てのシーンの特徴量を記録して、特徴量を記録したシーンを構成するフレームデータを削除したかを判定する。
【0172】
まだ全てのシーンについて処理が終了していない場合、ステップS56においてNOであると判定されて、処理はステップS57に進む。
【0173】
ステップS57において、記録再生制御部231は、次のシーンを処理対象にすると、処理はステップS54に戻され、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、全てのシーンについて処理が終了するまでの間、ステップS54乃至S57のループ処理が繰り返される。
【0174】
その後、全てのシーンについて処理が終了した場合、ステップS56においてYESであると判定されて、処理はステップS58に進む。
【0175】
ステップS58において、記録再生制御部231は、記録媒体71に記録に必要な空き容量は確保されたかを判定する。すなわち、記録再生制御部231は、コンテンツ211の特徴量のみを記録媒体71に記録して、コンテンツ211は削除されたことにより、記録媒体71に新たなコンテンツの記録に必要な空き容量が確保されたかを判定する。
【0176】
まだ記録媒体71に記録に必要な空き容量が確保されていない場合、ステップS58においてNOであると判定されて、処理はステップS53に戻され、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、記録媒体71に新たなコンテンツの記録に必要な空き容量が確保されるまでの間、ステップS53乃至S58のループ処理が繰り返される。
【0177】
その後、記録媒体71に新たなコンテンツの記録に必要な空き容量が確保されると、ステップS58においてYESであると判定されて、処理はステップS59に進む。
【0178】
ステップS59において、記録再生制御部231は、記録媒体71に新たなコンテンツを記録する。
【0179】
これにより、コンテンツ削除処理は終了する。
【0180】
なお、図11の例は、アーカイブ対象を選択するための所定の判定基準として、ユーザによるアクセス頻度が低いという基準が採用された場合について説明した。しかしながら、上述したように、ユーザの入力機器に対する操作内容が、所定のコンテンツの削除の指示であるという判定基準が採用されてもよい。すなわち、ユーザによる所定操作を受け付けた操作部66からの操作信号に従って、コンテンツ211が削除された場合にも、コンテンツ211の特徴量のみが記録媒体71に記録されて、コンテンツ211は削除される。
【0181】
この場合、図11の処理はステップS53から開始され、ステップS53の処理において、ユーザによる所定操作を受け付けた操作部66からの操作信号に従って削除が指示されたコンテンツが、削除対象のコンテンツとなる。その後、上述した場合と同様にステップS54乃至S56の処理が実行される。そして、ステップS56においてYESと判定された場合、処理は終了する。
【0182】
以上のコンテンツ削除処理が実行された結果、記録媒体71には、削除対象のコンテンツの特徴量のみが記録され、コンテンツは削除されたので、新たなコンテンツの記録に必要な空き容量が確保される。
【0183】
[コンテンツ再生処理]
図12は、コンテンツ再生処理の流れを説明するフローチャートである。
【0184】
コンテンツ再生処理は、ユーザによる所定操作を受け付けた操作部66からの操作信号に従って、コンテンツの再生が指示されると開始される。
【0185】
ステップS71において、記録再生制御部231は、再生が指示されたコンテンツは、削除済みのコンテンツであるかを判定する。
【0186】
再生が指示されたコンテンツが削除済みのコンテンツではない場合、ステップS71においてNOであると判定されて、処理はステップS72に進む。
【0187】
ステップS72において、記録再生制御部231は、再生が指示されたコンテンツを再生する。再生が指示されたコンテンツが削除済みのコンテンツではない場合、当該コンテンツは記録媒体71に記録されたままである。したがって、記録再生制御部231は、記録媒体71に記録されている当該コンテンツを読み出して再生する。
【0188】
これにより、コンテンツ再生処理は終了する。
【0189】
これに対して、再生が指示されたコンテンツが削除済みのコンテンツ211である場合、ステップS71においてYESであると判定されて、処理はステップS73に進む。以下、削除済みのコンテンツは、図11の処理で削除されたコンテンツ211であるとして説明する。
【0190】
ステップS73において、記録再生制御部231は、コンテンツ211の所定のシーンの特徴量を読み出す。すなわち、記録再生制御部231は、図11のコンテンツ削除処理により記録媒体71に記録されたコンテンツ211の所定のシーンの特徴量を読み出す。
【0191】
ステップS74において、検索部232は、コンテンツ211の所定のシーンの類似シーンを検索する。すなわち、検索部232は、インターネット171を介して、サーバ162に記録されている複数のコンテンツに含まれるシーンの中から、予め設定された許容類似度に従って類似シーンを検索する。
【0192】
ステップS75において、検索部232は、コンテンツ211の所定のシーンの類似シーンが見つかったかを判定する。
【0193】
コンテンツ211の所定のシーンの類似シーンが見つからなかった場合、ステップS75においてNOであると判定されて、処理はステップS77に進む。なお、ステップS77以降の処理については後述する。
【0194】
これに対して、コンテンツ211の所定のシーンの類似シーンが見つかった場合、ステップS75においてYESであると判定されて、処理はステップS76に進む。
【0195】
ステップS76において、記録再生制御部231は、コンテンツ211の所定のシーンの類似シーンを記録媒体71に記録する。
【0196】
コンテンツ211の所定のシーンの類似シーンが記録媒体71に記録されると、処理はステップS82に進む。なお、ステップS82以降の処理については後述する。
【0197】
一方、ステップS75において、コンテンツ211の所定のシーンの類似シーンが見つからなかった場合、NOであると判定されて、処理はステップS77に進む。
【0198】
ステップS77において、検索部232は、許容類似度を下げて再検索する。すなわち、検索部232は、ステップS74の処理で検索していたシーンよりも、所定のシーンの特徴量との類似の度合いが低い特徴量を有するシーンの検索を試みる。
【0199】
ステップS78において、検索部232は、許容類似度が閾値よりも小さいかを判定する。
【0200】
許容類似度が閾値よりも小さい場合、ステップS78においてYESであると判定されて、処理はステップS81に進む。なお、ステップS81以降の処理については後述する。
【0201】
これに対して、許容類似度が閾値以上の場合、ステップS78においてNOであると判定されて、処理はステップS79に進む。
【0202】
ステップS79において、検索部232は、コンテンツ211の所定のシーンの類似シーンが見つかったかを判定する。
【0203】
コンテンツ211の所定のシーンの類似シーンが見つかった場合、ステップS79においてYESであると判定されて、処理はステップS80に進む。
【0204】
ステップS80において、表示制御部233は、警告表示をする。すなわち、ステップS79で見つかった類似シーンは、許容類似度が下げられた後で検索されたシーンであり、コンテンツ211の所定のシーンの特徴量と類似の度合いが低い特徴量を有するシーンとなる。したがって、表示制御部233は、コンテンツ211に含まれるシーンとは類似の度合いが低いシーンが含まれる旨の警告表示を、ディスプレイ32に表示させるための制御を実行する。
【0205】
警告表示がされると、処理はステップS76に進む。
【0206】
ステップS76において、記録再生制御部231は、コンテンツ211の所定のシーンの類似シーンを記録媒体71に記録する。すなわち、記録再生制御部231は、許容類似度が下げられた後で検索された類似シーンを記録媒体71に記録する。
【0207】
コンテンツ211の所定のシーンの類似シーンが記録媒体71に記録されると、処理はステップS82に進む。なお、ステップS82以降の処理については後述する。
【0208】
一方、ステップS79において、コンテンツ211の所定のシーンの類似シーンが見つからなかった場合、NOであると判定されて、処理はステップS77に戻され、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、許容類似度が閾値以上である間、コンテンツ211の所定のシーンの類似シーンが見つかるまでは、ステップS77乃至S79のループ処理が繰り返される。
【0209】
その後、許容類似度が閾値よりも小さくなると、ステップS78においてYESであると判定されて、処理はステップS81に進む。
【0210】
ステップS81において、表示制御部233は、警告表示をする。すなわち、許容類似度が閾値よりも小さくなると、所定のシーンの類似シーンが検索されなくなる。したがって、表示制御部233は、再生される類似コンテンツは、コンテンツ211よりも短いコンテンツとなる旨の警告表示をする。
【0211】
ステップS82において、記録再生制御部231は、コンテンツ211に含まれる全てのシーンについて処理が終了したかを判定する。すなわち、記録再生制御部231は、コンテンツ211に含まれる全てのシーンについて類似シーンの検索が終了したかを判定する。
【0212】
まだ全てのシーンについて処理が終了していない場合、ステップS82においてNOであると判定されて、処理はステップS73に戻され、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、全てのシーンについて処理が終了するまでの間、ステップS73乃至S82のループ処理が繰り返される。
【0213】
その後、全てのシーンについて処理が終了した場合、ステップS82においてYESであると判定されて、処理はステップS83に進む。
【0214】
ステップS83において、記録再生制御部231は、類似コンテンツを再生する。すなわち、記録再生制御部231は、検索の結果、記録媒体71に記録された複数の類似シーンを含む新たなコンテンツを合成して再生する。すなわち、記録媒体71から削除されたコンテンツ211の類似コンテンツが再生されることになる。
【0215】
これにより、コンテンツ再生処理は終了する。
【0216】
コンテンツ再生処理により、ユーザは、記録容量を確保するために記録媒体71から削除されたコンテンツと類似度の高いコンテンツを視聴することができる。また、ユーザは、自ら削除したコンテンツについても、削除したコンテンツと類似度の高いコンテンツを視聴することができる。
【0217】
<3.第3実施形態>
第2実施形態においては、記録済みコンテンツの内容が識別できるメタデータのみが記録媒体に記録され、コンテンツ自体は削除されることで、記録に必要な空き容量が確保された。この場合、ユーザ用記録再生システムが、削除したコンテンツに含まれるシーンの類似シーンを検索できるように、商用サーバ等であるサーバは、膨大な数のコンテンツを記録しておく必要がある。しかしながら、サーバに膨大な数のコンテンツを記録させずに、ユーザ用記録再生システムが、他のユーザ用記録再生システムに記録されているコンテンツの中から、類似コンテンツを検索できるようにしてもよい。
【0218】
[コンテンツ管理システムの構成例]
図13は、本技術の第3実施形態が適用されるコンテンツ管理システムの構成を示すブロック図である。
【0219】
図13のコンテンツ管理システム251は、ユーザ用記録再生システム261−1乃至261−N(Nは、2以上の整数値であって、図13の例では3)、及びサーバ262が、インターネット271を介して相互に接続されて構成されている。また、ユーザ用記録再生システム261−i(iは、1乃至3のうちの何れかの整数値)は、記録再生装置281−i、及びディスプレイ282−iにより構成されている。また、サーバ262は、特徴量データベース291とケーブル等により直接接続されている。
【0220】
以下、ユーザ用記録再生システム261−1乃至261−3を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめてユーザ用記録再生システム261と称する。また、他の構成要素についても同様とする。
【0221】
なお、ユーザ用記録再生システム261及びサーバ262の基本的な構成は、それぞれ図3のユーザ用記録再生システム11及び図4のサーバ12と同様である。したがって、図3のユーザ用記録再生システム11及び図4のサーバ12の構成は、図13のユーザ用記録再生システム261及びサーバ262の構成としても引用する。また、図13の矢印は処理の流れを示し、矢印に示されている数字K(Kは1乃至6)は処理の流れの順番を示すものである。したがって、数字Kが示されている矢印を第K矢印と称して処理の流れを順に説明する。
【0222】
ユーザ用記録再生システム261−1の記録再生装置281−1は、新たにコンテンツを記録する場合に、記録媒体71に記録に必要な空き容量があるかを判定する。記録再生装置281−1は、記録媒体71に新たなコンテンツの記録に必要な空き容量がないと判定すると、記録媒体71に記録されているコンテンツの中からユーザによるアクセス頻度が低いコンテンツを、削除対象のコンテンツとして選択する。図13の場合、削除対象のコンテンツとしてコンテンツ301が選択されたとする。
【0223】
第1矢印に示されるように、記録再生装置281−1は、削除対象のコンテンツ301を削除する前に、コンテンツ301の内容が識別できるメタデータをサーバ262に送信する。本実施形態においては、当該メタデータとして、画像音声特徴抽出部65により抽出されるコンテンツ301の特徴量が採用される。
【0224】
すると、第2矢印に示されるように、サーバ262は、記録再生装置281−1から受信したコンテンツ301の特徴量を、ユーザ用記録再生システム261−2及び261−3に送信する。そして、サーバ262は、ユーザ用記録再生システム261−2及び261−3に対して、コンテンツ301の類似コンテンツの有無を問い合わせる。
【0225】
第3矢印に示されるように、ユーザ用記録再生システム261−2及び261−3は、問い合わせに返信する。すなわち、ユーザ用記録再生システム261−2及び261−3は、それぞれ自身の記録再生装置281−2,281−3にコンテンツ301の類似コンテンツが記録されているかを判定する。そして、ユーザ用記録再生システム261−2及び261−3は、それぞれ類似コンテンツ有りまたは無しの問い合わせ結果を送信する。
【0226】
ここで、ユーザ用記録再生システム261−3は、類似コンテンツ無しの問い合わせ結果を送信したとする。すなわち、記録再生装置281−3においては、コンテンツ301の類似コンテンツは、元々記録されていないか、再生頻度が低いため、またはユーザが削除したために記録再生装置281−3から削除されている。
【0227】
一方、ユーザ用記録再生システム261−2は、類似コンテンツ有りの問い合わせ結果を送信したとする。すなわち、記録再生装置281−2においては、コンテンツ301の類似コンテンツ302が記録されており、類似コンテンツ302は再生頻度が低くないため、記録再生装置281−2に記録されたままである。
【0228】
すると、第4矢印に示されるように、サーバ262は、類似コンテンツ有りの問い合わせ結果を送信したユーザ用記録再生システム261−2の記録再生装置281−2の情報と、類似コンテンツ302の特徴量を、特徴量データベース291に記録する。なお、記録再生装置281−2の情報は、記録再生装置281−2を識別する情報であればよく、例えば、記録再生装置281−2のユーザ情報であってもよい。
【0229】
次に、第5矢印に示されるように、サーバ262は、ユーザ用記録再生システム261−1に、コンテンツ301の類似コンテンツが他のユーザ用記録再生システム261の記録再生装置281に記録されているか否かの結果を送信する。図13の場合、類似コンテンツ302がユーザ用記録再生システム261−2に記録されている。したがって、サーバ262は、コンテンツ301の類似コンテンツが他のユーザ用記録再生システム261の記録再生装置281に記録されているという結果を送信する。
【0230】
類似コンテンツが他のユーザ用記録再生システム261の記録再生装置281に記録されているという結果を受信した場合、ユーザ用記録再生システム261−1の記録再生装置281−1は、コンテンツ301の特徴量を記録した後で、コンテンツ301を削除する。なお、記録再生装置281−1は、コンテンツ301のシーン毎の特徴量も記録しておく。
【0231】
これに対して、類似コンテンツが他のユーザ用記録再生システム261の記録再生装置281に記録されていないという結果を受信した場合、ユーザ用記録再生システム261−1の記録再生装置281−1は次のような処理を実行する。
【0232】
すなわち、記録再生装置281−1は、コンテンツ301の特徴量を記録した後、コンテンツ301に所定の圧縮符号化処理を施してサーバ262に送信する。すなわち、記録再生装置281−1は、コンテンツ301にアーカイブ処理を施す。その結果、コンテンツ301は、記録再生装置281−1の記録媒体71から削除され、サーバ262の記録媒体93に記録される。なお、サーバ262は、このとき、コンテンツ301の特徴量も合わせて記録する。また、記録再生装置281−1は、コンテンツ301の特徴量を記録するときに、コンテンツ301のシーン毎の特徴量も記録しておく。
【0233】
すなわち、コンテンツ管理システム251においては、複数のコンテンツが複数のユーザ用記録再生システム261によって分散して記録されている。したがって、コンテンツ301の類似コンテンツ302が他のユーザ用記録再生システム261に記録されている場合には、ユーザ用記録再生システム261−1は、コンテンツ301の特徴量のみを残して記録媒体71からコンテンツ301を削除することができる。これに対して、コンテンツ301の類似コンテンツ302が他のユーザ用記録再生システム261に記録されていない場合には、ユーザ用記録再生システム261−1は、コンテンツ301の特徴量を残した上で、コンテンツ301にアーカイブ処理を施してサーバ262に記録させる。これにより、ユーザ用記録再生システム261−1は、記録媒体71からコンテンツ301を削除することができる。
【0234】
なお、図示はしないが、インターネット271には、図8に示される複数のサーバ162も接続されている。上述したように、サーバ162は商用サーバ等であって、膨大な数のコンテンツが記録されている。
【0235】
次に、記録再生装置281が、記録媒体72から削除されたコンテンツ301を再生させる場合について、図14を用いて説明する。
【0236】
[コンテンツの再生]
図14は、コンテンツ301の再生について説明する図である。
【0237】
図14には、図13に示されたユーザ用記録再生システム261−1の記録再生装置281−1、ユーザ用記録再生システム261−2の記録再生装置281−2、及びサーバ262が示されている。記録再生装置281−1,281−2、及びサーバ262は、インターネット271を介して相互に接続されている。なお、図中の矢印は、図13と同様に処理の流れを示すものである。
【0238】
第1矢印に示されるように、記録再生装置281−1は、削除されたコンテンツ301の再生が指示された場合、記録媒体71に記録されているコンテンツ301の特徴量をサーバ262に送信する。
【0239】
すると、第2矢印に示されるように、サーバ262は、受信したコンテンツ301の特徴量を基に、記録媒体93の中から圧縮符号化コンテンツ301が記録されているか検索する。検索の結果、圧縮符号化コンテンツ301が見つからなかった場合、サーバ262は、他の記録再生装置281に類似コンテンツが記録されているか検索する。すなわち、サーバ262は、特徴量データベース291の中から、類似コンテンツが記録されている記録再生装置281の情報を検索する。
【0240】
記録媒体93の中に圧縮符号化コンテンツ301が記録されていた場合、サーバ262は、圧縮符号化コンテンツ301を記録再生装置281−1に送信する。しかしながら、いまの場合は、記録媒体93に圧縮符号化コンテンツ301は記録されておらず、特徴量データベース291の中から、類似コンテンツが記録されている記録再生装置281−2の情報が見つかったとする。
【0241】
第3矢印に示されるように、サーバ262は、記録再生装置281−2に類似コンテンツ302の配信が可能であるかを問い合わせる。
【0242】
すると、第4矢印に示されるように、記録再生装置281−2は、配信可否の結果をサーバ262に送信する。
【0243】
配信可の結果がサーバ262に送信された場合、第5矢印に示されるように、記録再生装置281−2は、サーバ262を介して、類似コンテンツ302を記録再生装置281−1に送信する。なお、記録再生装置281−2は、サーバ262を介して類似コンテンツ302を記録再生装置281−1に送信せずに、直接記録再生装置281−1に送信するようにしてもよい。
【0244】
これに対して、配信不可の結果がサーバ262に送信された場合、図示はしないが、記録再生装置281−1は、図12で説明した手法と同様に、商用サーバ等である複数のサーバ162の中から、コンテンツ301に含まれるシーン毎に類似シーンを検索する。
【0245】
なお、上述の例では、削除されたコンテンツ301の内容が識別できるメタデータとして、コンテンツ301の特徴量が採用された。しかしながら、メタデータは、これに限定されない。コンテンツ301として番組が採用された場合には、例えば、メタデータとしてはEPG情報等を採用することができる。また、コンテンツ301としてユーザが撮影した映像が採用された場合には、例えば、メタデータとしては撮影日時、撮影場所等の情報を採用することができる。
【0246】
以上説明したように、コンテンツ管理システム251においては、複数のコンテンツが複数のユーザ用記録再生システム261によって分散して記録されている。したがって、サーバ262が膨大な数のコンテンツを記録しておく必要がなくなる。また、サーバ262の代わりに、他のユーザ用記録再生システム261が、ユーザ用記録再生システム261−1に対してコンテンツの配信を行うこともできるので、サーバ262は、膨大な数の配信要求に全て応答する必要がなくなる。したがって、サーバ262の構築コストおよび運用コストを抑制することができる。
【0247】
[管理部の機能的構成例]
図15は、サーバ262の管理部92の機能的構成例を示すブロック図である。
【0248】
管理部92は、特徴量管理部321、コンテンツ管理部322、及び検索部323から構成されている。
【0249】
特徴量管理部321は、コンテンツ及びコンテンツのシーン毎の特徴量をユーザ用記録再生システム261との間で授受する。また、特徴量管理部321は、ユーザ用記録再生システム261に類似コンテンツの有無を問い合わせ、類似コンテンツを有する記録再生装置281を検出する。
【0250】
コンテンツ管理部322は、ユーザ用記録再生システム261との間で、コンテンツを授受する。また、コンテンツ管理部322は、ユーザ用記録再生システム261に対して類似コンテンツの配信が可能か否かの問い合わせを行い、コンテンツの管理をする。
【0251】
検索部323は、コンテンツ及びコンテンツのシーン毎の特徴量に基づいて、圧縮符号化コンテンツ301、及び類似コンテンツが記録された記録再生装置281を検索する。
【0252】
なお、ユーザ用記録再生システム261のシステムコントローラ75の機能的構成例は、図10と同様である。
【0253】
次に、図13を用いて説明した、メタデータのみが記録されてコンテンツ301が削除されるときのユーザ用記録再生システム261−1が実行する処理(以下、コンテンツ削除処理と称する)を、図16を用いて説明する。また、そのときのサーバ262が実行する処理(以下、削除時コンテンツ管理処理と称する)を、図17を用いて説明する。
【0254】
さらに、図14を用いて説明した、削除されたコンテンツ301が再生されるときのユーザ用記録再生システム261−1が実行する処理(以下、コンテンツ再生処理と称する)を、図18を用いて説明する。また、そのときのサーバ262が実行する処理(以下、再生時コンテンツ管理処理と称する)を、図19を用いて説明する。
【0255】
[コンテンツ削除処理]
図16はユーザ用記録再生システム261−1が実行するコンテンツ削除処理、図17はサーバ262が実行する削除時コンテンツ管理処理の流れを説明するフローチャートである。
【0256】
図16のコンテンツ削除処理は、ユーザによる所定操作を受け付けた操作部66からの操作信号に従って、新たなコンテンツの記録が指示されると開始される。
【0257】
ステップS101において、ユーザ用記録再生システム261−1の記録再生制御部231は、記録媒体71に新たなコンテンツの記録に必要な空き容量はあるかを判定する。
【0258】
記録媒体71に記録に必要な空き容量がある場合、ステップS101においてYESであると判定されて、処理はステップS102に進む。
【0259】
ステップS102において、記録再生制御部231は、記録媒体71に新たなコンテンツを記録する。すなわちこの場合には、新たなコンテンツがそのまま記録媒体71に記録される。
【0260】
これにより、コンテンツ削除処理は終了する。
【0261】
これに対して、記録媒体71に記録に必要な空き容量がない場合、ステップS101においてNOであると判定されて、処理はステップS103に進む。
【0262】
ステップS103において、記録再生制御部231は、アクセス頻度に基づき削除対象のコンテンツを選択する。すなわち、記録再生制御部231は、記録済みコンテンツの中から、ユーザによるアクセス頻度が低いコンテンツを削除対象のコンテンツとして選択する。以下、削除対象のコンテンツとして、図13に示されるコンテンツ301が選択されたとして説明する。
【0263】
ステップS104において、記録再生制御部231は、削除対象のコンテンツ301の特徴量をサーバ262に送信する。すなわち、記録再生制御部231は、画像音声特徴抽出部65により抽出されたコンテンツ301の特徴量をサーバ262に送信する。なお、ステップS105以降の処理については後述する。
【0264】
図17のステップS121において、サーバ262の特徴量管理部321は、記録再生制御部231が送信した削除対象のコンテンツ301の特徴量を受信する。
【0265】
ステップS122において、特徴量管理部321は、削除対象のコンテンツの特徴量をユーザ用記録再生システム261−2及び261−3に送信し、類似コンテンツの有無を問い合わせる。すなわち、特徴量管理部321は、類似コンテンツが記録されているユーザ用記録再生システム261の検出を試みる。
【0266】
ステップS123において、特徴量管理部321は、類似コンテンツ有りの問い合わせ結果を受信したかを判定する。
【0267】
類似コンテンツ有りの問い合わせ結果を受信しなかった場合、すなわち、ユーザ用記録再生システム261−2及び261−3の記録再生装置281−2及び281−3のどちらにも類似コンテンツが記録されていないと検出された場合、ステップS123においてNOであると判定されて、処理はステップS126に進む。なお、ステップS126以降の処理については後述する。
【0268】
これに対して、類似コンテンツ有りの問い合わせ結果を受信した場合、すなわち、類似コンテンツが記録されているユーザ用記録再生システム261が検出された場合、ステップS123においてYESと判定されて、処理はステップS124に進む。この場合、ユーザ用記録再生システム261−2の記録再生装置281−2に、類似コンテンツ302が記録されており、記録再生装置281−2が、類似コンテンツ有りの問い合わせ結果を送信したとする。
【0269】
ステップS124において、特徴量管理部321は、類似コンテンツ302を有する記録再生装置281−2の情報と類似コンテンツ302の特徴量を特徴量データベース291に記録する。
【0270】
ステップS125において、特徴量管理部321は、類似コンテンツ有りの結果を、ユーザ用記録再生システム261−1に送信する。これにより、削除時コンテンツ管理処理は終了する。
【0271】
図16のステップS105において、ユーザ用記録再生システム261−1の記録再生制御部231は、類似コンテンツ有りの結果を受信したかを判定する。
【0272】
いまの場合、図17のステップS125で、類似コンテンツ有りの結果が送信されたので、ステップS105においてYESであると判定されて、処理はステップS106に進む。
【0273】
ステップS106において、記録再生制御部231は、削除対象のコンテンツ301の特徴量を記録媒体71に記録する。なお、記録再生制御部231は、削除対象のコンテンツ301のシーン毎の特徴量も記録する。
【0274】
ステップS107において、記録再生制御部231は、削除対象のコンテンツ301を削除する。すなわち、削除対象のコンテンツ301が記録媒体71から削除される。
【0275】
ステップS108において、記録再生制御部231は、記録媒体71に記録に必要な空き容量は確保されたかを判定する。
【0276】
まだ記録媒体71に記録に必要な空き容量が確保されていない場合、ステップS108においてNOであると判定されて、処理はステップS103に戻され、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、記録媒体71に新たなコンテンツの記録に必要な空き容量が確保されるまでの間、ステップS103乃至S108のループ処理が繰り返される。
【0277】
その後、記録媒体71に新たなコンテンツの記録に必要な空き容量が確保されると、ステップS108においてYESであると判定されて、処理はステップS109に進む。
【0278】
ステップS109において、記録再生制御部231は、記録媒体71に新たなコンテンツを記録する。
【0279】
これにより、コンテンツ削除処理は終了する。
【0280】
一方、図17のステップS123において、類似コンテンツ有りの問い合わせ結果を受信しなかった場合、NOであると判定されて、処理はステップS126に進む。
【0281】
ステップS126において、特徴量管理部321は、類似コンテンツ無しの結果を、ユーザ用記録再生システム261−1に送信する。なお、ステップS127以降の処理については後述する。
【0282】
図16のステップS105において、ユーザ用記録再生システム261−1の記録再生制御部231は、類似コンテンツ有りの結果を受信したかを判定する。
【0283】
いまの場合、図17のステップS126で、類似コンテンツ無しの結果が送信されたので、ステップS105においてNOであると判定されて、処理はステップS110に進む。
【0284】
ステップS110において、記録再生制御部231は、削除対象のコンテンツ301の特徴量を記録する。なお、記録再生制御部231は、削除対象のコンテンツ301のシーン毎の特徴量も記録する。
【0285】
ステップS111において、記録再生制御部231は、削除対象のコンテンツ301のアーカイブ処理を実行する。すなわち、記録再生制御部231は、削除対象のコンテンツ301に所定の圧縮符号化処理を施し、サーバ262に送信する。その結果、記録媒体71からはコンテンツ301が削除される。
【0286】
その後、処理はステップS108に進む。なお、ステップS108以降の処理については繰り返しになるので省略する。
【0287】
これにより、コンテンツ削除処理は終了する。
【0288】
なお、ステップS111において、削除対象のコンテンツ301に所定の圧縮符号化処理が施されると、圧縮符号化コンテンツ301がサーバ262に送信される。
【0289】
図17のステップS127において、コンテンツ管理部322は、圧縮符号化された削除対象のコンテンツ301を受信して、記録媒体93に記録する。
【0290】
これにより、削除時コンテンツ管理処理は終了する。
【0291】
なお、図16の例は、アーカイブ対象を選択するための所定の判定基準として、ユーザによるアクセス頻度が低いという基準が採用された場合について説明した。しかしながら、上述したように、ユーザの入力機器に対する操作内容が、所定のコンテンツの削除の指示であるという判定基準が採用されてもよい。すなわち、ユーザによる所定操作を受け付けた操作部66からの操作信号に従って、コンテンツ301が削除された場合にも、コンテンツ301にはアーカイブ処理が施される。
【0292】
以上のコンテンツ削除処理が実行された結果、コンテンツ301の類似コンテンツ302が他のユーザ用記録再生システム261に記録されている場合には、コンテンツ301の特徴量のみが記録されて、コンテンツ301は記録媒体71から削除される。これに対して、コンテンツ301の類似コンテンツ302が他のユーザ用記録再生システム261に記録されていない場合には、コンテンツ301の特徴量が記録された上で、コンテンツ301にはアーカイブ処理が施される。その結果、コンテンツ301は記録媒体71から削除される。
【0293】
[コンテンツ再生処理]
図18はユーザ用記録再生システム261−1が実行するコンテンツ再生処理、図19はサーバ262が実行する再生時コンテンツ管理処理の流れを説明するフローチャートである。
【0294】
コンテンツ再生処理は、ユーザによる所定操作を受け付けた操作部66からの操作信号に従って、コンテンツの再生が指示されると開始される。
【0295】
ステップS141において、記録再生制御部231は、再生が指示されたコンテンツは、削除済みのコンテンツであるかを判定する。
【0296】
再生が指示されたコンテンツが削除済みのコンテンツではない場合、ステップS141においてNOであると判定されて、処理はステップS142に進む。
【0297】
ステップS142において、記録再生制御部231は、再生が指示されたコンテンツを再生する。再生が指示されたコンテンツが削除済みのコンテンツではない場合、当該コンテンツは記録媒体71に記録されたままである。したがって、記録再生制御部231は、記録媒体71に記録されている当該コンテンツを読み出して再生する。
【0298】
これにより、コンテンツ再生処理は終了する。
【0299】
これに対して、再生が指示されたコンテンツが削除済みのコンテンツである場合、ステップS141においてYESであると判定されて、処理はステップS143に進む。なお、以下では、再生が指示された削除済みのコンテンツは、図16のコンテンツ削除処理で記録媒体71から削除された削除対象のコンテンツ301であるとして説明する。
【0300】
ステップS143において、記録再生制御部231は、削除済みのコンテンツ301の特徴量を読み出す。すなわち、記録再生制御部231は、図16のコンテンツ削除処理のステップS106またはステップS110で記録媒体71に記録されたコンテンツ301の特徴量を読み出す。
【0301】
ステップS144において、記録再生制御部231は、削除済みのコンテンツ301の特徴量をサーバ262に送信する。なお、ステップS145以降の処理については後述する。
【0302】
図19のステップS171において、サーバ262の特徴量管理部321は、削除済みのコンテンツ301の特徴量を受信する。
【0303】
ステップS172において、検索部323は、記録媒体93の中から圧縮符号化された削除済みのコンテンツ301を検索する。すなわち、検索部323は、削除済みのコンテンツ301の特徴量に基づいて、図17の削除時コンテンツ管理処理のステップS127で記録された、圧縮符号化された削除済みのコンテンツ301を検索する。
【0304】
ステップS173において、検索部323は、圧縮符号化された削除済みのコンテンツ301が見つかったかを判定する。
【0305】
圧縮符号化された削除済みのコンテンツ301が見つからなかった場合、ステップS173においてNOであると判定されて、処理はステップS175に進む。なお、ステップS175以降の処理については後述する。
【0306】
これに対して、圧縮符号化された削除済みのコンテンツ301が見つかった場合、ステップS173においてYESであると判定されて、処理はステップS174に進む。
【0307】
ステップS174において、コンテンツ管理部322は、圧縮符号化された削除済みのコンテンツ302を、ユーザ用記録再生システム261−1に送信する。これにより再生時コンテンツ管理処理は終了する。
【0308】
一方、ステップS173において、圧縮符号化された削除済みのコンテンツ301が見つからなかった場合、NOであると判定されて、処理はステップS175に進む。
【0309】
ステップS175において、検索部323は、特徴量データベース291の中から類似コンテンツを有する記録再生装置281の情報を検索する。すなわち、検索部323は、図17の削除時コンテンツ管理処理のステップS124で記録された、類似コンテンツを有するユーザ用記録再生システム261の記録再生装置281の情報を検索する。
【0310】
ステップS176において、検索部323は、類似コンテンツを有する記録再生装置281の情報が見つかったかを判定する。
【0311】
類似コンテンツを有する記録再生装置281の情報が見つかった場合、ステップS176においてYESであると判定されて、処理はステップS178に進む。いまの場合、類似コンテンツが記録されているユーザ用記録再生システム261−2の記録再生装置281−2の情報が見つかったとする。なお、ステップS176以降の処理については後述する。
【0312】
これに対して、類似コンテンツを有する記録再生装置281の情報が見つからなかった場合、ステップS176においてNOであると判定されて、処理はステップS177に進む。
【0313】
ステップS177において、コンテンツ管理部322は、類似コンテンツ無しの情報をユーザ用記録再生システム261−1に送信する。これにより、再生時コンテンツ管理処理は終了する。
【0314】
一方、ステップS176において、類似コンテンツ302を有する記録再生装置281の情報が見つかった場合、YESであると判定されて、処理はステップS178に進む。
【0315】
ステップS178において、コンテンツ管理部322は、類似コンテンツ有りの情報をユーザ用記録再生システム261−1に送信する。
【0316】
ステップS179において、コンテンツ管理部322は、類似コンテンツ302を有するユーザ用記録再生システム261−2の記録再生装置281−2に、類似コンテンツ302の配信可否の問い合わせをする。
【0317】
ステップS180において、コンテンツ管理部322は、類似コンテンツ302の配信可の問い合わせ結果を受信したかを判定する。
【0318】
配信可の問い合わせ結果を受信した場合、ステップS180においてYESであると判定されて、処理はステップS181に進む。なお、ステップS181以降の処理については後述する。
【0319】
これに対して、配信可の問い合わせ結果を受信しなかった場合、ステップS180においてNOであると判定されて、処理はステップS183に進む。
【0320】
ステップS183において、コンテンツ管理部322は、配信不可の問い合わせ結果をユーザ用記録再生システム261−1に送信する。これにより、再生時コンテンツ管理処理は終了する。
【0321】
一方、ステップS180において、配信可の問い合わせ結果を受信した場合、YESであると判定されて、処理はステップS181に進む。
【0322】
ステップS181において、コンテンツ管理部322は、配信可の問い合わせ結果をユーザ用記録再生システム261−1に送信する。
【0323】
ステップS182において、コンテンツ管理部322は、ユーザ用記録再生システム261−2から類似コンテンツ302を受信して、ユーザ用記録再生システム261−1に送信する。
【0324】
これにより、再生時コンテンツ管理処理は終了する。
【0325】
図19のステップS173で、圧縮符号化された削除済みのコンテンツ301が見つかり、ステップS174で、圧縮符号化された削除済みのコンテンツ301がユーザ用記録再生システム261−1に送信されると、図18のステップS145では次のような処理が行われる。
【0326】
図18のステップS145において、記録再生制御部231は、圧縮符号化された削除済みのコンテンツ301を受信したかを判定する。
【0327】
いまの場合、図19のステップS174で、圧縮符号化された削除済みのコンテンツ301が送信されたので、ステップS145においてYESであると判定されて、処理はステップS146に進む。すなわち、図19のステップS174で、圧縮符号化された削除済みのコンテンツ301が送信されると、記録再生制御部231は、圧縮符号化された削除済みのコンテンツ301を受信して、記録媒体71に記録する。
【0328】
ステップS146において、記録再生制御部231は、圧縮符号化された削除済みのコンテンツ301を再生する。すなわち、記録再生制御部231は、記録媒体71に記録した圧縮符号化された削除済みのコンテンツ301を伸張復号化して再生する。これにより、コンテンツ再生処理は終了する。
【0329】
これに対して、図19のステップS173で、圧縮符号化された削除済みのコンテンツ301が見つからなかった場合、圧縮符号化された削除済みのコンテンツ301はユーザ用記録再生システム261−1に送信されないので、図18のステップS145においてNOであると判定されて、処理はステップS147に進む。
【0330】
ステップS147において、記録再生制御部231は、類似コンテンツ有りの情報を受信したかを判定する。
【0331】
図19のステップS176で、類似コンテンツを有する記録再生装置の情報が見つからず、ステップS177で、類似コンテンツ無しの情報が送信された場合、図18のステップS147においてNOであると判定されて、処理はステップS150に進む。なお、ステップS150以降の処理については後述する。
【0332】
これに対して、図19のステップS176で、類似コンテンツ302を有する記録再生装置281−2の情報が見つかり、ステップS178で、類似コンテンツ有りの情報が送信された場合、図18のステップS147においてYESであると判定されて、処理はステップS148に進む。
【0333】
ステップS148において、記録再生制御部231は、配信可の問い合わせ結果を受信したかを判定する。
【0334】
図19のステップS180で、配信可の問い合わせ結果が受信されず、ステップS183で、配信不可の問い合わせ結果が送信された場合、図18のステップS148においてNOであると判定されて、処理はステップS150に進む。なお、ステップS150以降の処理については後述する。
【0335】
これに対して、図19のステップS180で、配信可の問い合わせ結果が受信され、ステップS181で、配信可の問い合わせ結果が送信された場合、図18のステップS148においてYESであると判定されて、処理はステップS149に進む。
【0336】
ステップS149において、記録再生制御部231は、類似コンテンツ302を受信して再生する。すなわち、記録再生制御部231は、図19のステップS182で送信された類似コンテンツ302を受信して、再生する。これによりコンテンツ再生処理は終了する。
【0337】
一方、ステップS147で類似コンテンツ有りの情報を受信しなかったと判定された場合、またはステップS148で配信可の問い合わせ結果を受信しなかったと判定された場合、処理はステップS150に進む。
【0338】
ステップS150において、記録再生制御部231は、削除済みのコンテンツ301の所定のシーンの特徴量を読み出す。すなわち、記録再生制御部231は、図16のコンテンツ削除処理により記録媒体71に記録されたコンテンツ301の所定のシーンの特徴量を読み出す。
【0339】
ステップS151において、検索部232は、コンテンツ301の所定のシーンの類似シーンを検索する。すなわち、検索部232は、インターネット271を介して、複数のサーバ262に記録されている複数のコンテンツに含まれるシーンの中から、予め設定された許容類似度に従って類似シーンを検索する。
【0340】
コンテンツ301の所定のシーンの類似シーンが検索されると、処理はステップS152に進む。なお、ステップS152以降の処理、すなわちステップS152乃至S160の処理は、図12のステップS75乃至S83の処理と同様で繰り返しになるのでその説明は省略する。
【0341】
ステップS160において、ステップS151乃至S159の検索の結果、記録媒体71に記録された複数のシーンを含むコンテンツが合成されて再生されると、コンテンツ再生処理は終了する。
【0342】
すなわち、ユーザ用記録再生システム261−1は、サーバ262に圧縮符号化された削除済みのコンテンツ301が記録されておらず、さらに、他のユーザ用記録再生システム261に削除済みのコンテンツ301の類似コンテンツ302が記録されていない場合には、他の複数のサーバ162からコンテンツ301に含まれるシーン毎に類似シーンを検索する。そして、ユーザ用記録再生システム261−1は、他の複数のサーバ162に記録されている類似シーンを検索して、それらを含むコンテンツを合成し、削除済みのコンテンツ301の類似コンテンツとして再生する。
【0343】
以上説明したように、コンテンツ管理システム251においては、複数のコンテンツが複数のユーザ用記録再生システム261によって分散して記録されている。したがって、サーバ262が膨大な数のコンテンツを記録しておく必要がなくなる。また、サーバ262の代わりに、ユーザ用記録再生システム261がコンテンツの配信を行うこともできるので、サーバ262は、膨大な数の配信要求に全て応答する必要がなくなる。したがって、サーバ262の構築コストおよび運用コストを抑制することができる。
【0344】
さらに、ユーザ用記録再生システム261−1は、サーバ262及び他のユーザ用記録再生システム261に類似コンテンツが記録されていない場合には、他の複数のサーバ162から削除済みのコンテンツ301と類似度の高いコンテンツを検索して再生することができる。
【0345】
[本技術のプログラムへの適用]
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
【0346】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0347】
このようなプログラムを含む記録媒体は、図3に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア(パッケージメディア)70により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているメモリ68や、記録媒体71に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0348】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0349】
本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0350】
なお、本技術は、以下のような構成もとることができる。
【0351】
(1)
コンテンツを所定の記録媒体に記録し、前記所定の記録媒体からコンテンツを読み出して再生する記録再生制御部を備え、
前記記録再生制御部は、
前記所定の記録媒体に記録されている削除対象のコンテンツを削除する場合、削除した前記コンテンツを再生するのに必要な情報を他の情報処理装置に送信して記録させ、
削除した前記コンテンツの再生が指示された場合、前記他の情報処理装置からの情報に基づいて削除した前記コンテンツを合成して再生する
情報処理装置。
(2)
前記記録再生制御部は、
前記削除対象のコンテンツに対して圧縮符号化処理を施し、その結果得られる圧縮符号化コンテンツを前記他の情報処理装置に送信して記録させ、
削除した前記コンテンツの再生が指示された場合、圧縮符号化コンテンツの形態で前記他の情報処理装置に記録された前記削除対象のコンテンツを読み出し、伸張復号化して再生する
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記削除対象のコンテンツについて、その内容の盛上りの度合いを示す盛上り特性の値を時系列に算出する盛上り特性算出部
をさらに備え、
前記記録再生制御部は、前記削除対象のコンテンツのうち、前記盛上り特性算出部により算出された前記盛上り特性の値が所定の閾値以下となった区間に対してのみ、前記圧縮符号化処理を施す
前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記他の情報処理装置に記録されている複数のコンテンツの中から、削除した前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを検索する検索部
をさらに備え、
前記記録再生制御部は、
前記削除対象のコンテンツの内容が識別可能なメタデータを前記所定の記録媒体に記録し、
前記検索部は、
前記記録再生制御部により前記所定の記録媒体に記録された前記メタデータに基づいて、前記他の情報処理装置に記録されている複数のコンテンツの中から、削除された前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを検索し、
前記記録再生制御部は、
前記検索部により検索された前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを前記他の情報処理装置から読み出して再生する
前記(1)、(2)、または(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記メタデータは、前記コンテンツに含まれる複数のシーン毎の特徴量であり、
前記検索部は、削除された前記コンテンツに含まれる複数のシーン毎に、その特徴量と同一又は類似の特徴量を有するシーンを、前記他の情報処理装置に記録されている複数のコンテンツの各々に含まれるシーンの中から検索する
前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(6)
前記検索部は、予め設定された許容類似度に応じて、削除された前記コンテンツに含まれる複数のシーン毎に、その特徴量についての類似の範囲を設定する
前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7)
前記検索部により、前記許容類似度が下げられた後に、前記検索部により検索された前記シーンに対して、警告の表示をする表示制御部をさらに備える
前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(8)
前記記録再生制御部は、
前記削除対象のコンテンツの内容を識別可能なメタデータを前記他の情報処理装置に送信し、
前記他の情報処理装置から、選択された前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを有するさらに他の情報処理装置があるかの検出結果を受信し、
選択された前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを有する前記さらに他の情報処理装置があるという前記検出結果が受信された場合、前記メタデータを前記所定の記録媒体に記録させると共に、前記削除対象のコンテンツを削除し、
選択された前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを有する前記さらに他の情報処理装置がないという前記検出結果が受信された場合、前記メタデータを前記所定の記録媒体に記録させると共に、前記削除対象のコンテンツに対して圧縮符号化処理を施し、その結果得られる圧縮符号化データを前記他の情報処理装置に送信すると共に、前記削除対象のコンテンツを削除し、
削除した前記コンテンツの再生が指示された場合、前記メタデータを前記他の情報処理装置に送信し、
前記他の情報処理装置によって、前記圧縮符号化データが送信されてきた場合、前記圧縮符号化データを受信し、
前記情報処理装置によって、削除された前記コンテンツと同一または類似のコンテンツが前記さらに他の情報処理装置から読み出されて送信されてきた場合、前記コンテンツを受信する
前記(1)乃至(7)のいずれかに記載の情報処理装置。
(9)
前記メタデータは、前記削除対象のコンテンツの特徴量である
前記(1)乃至(8)のいずれかに記載の情報処理装置。
(10)
前記記録再生制御部は、前記所定の記録媒体への記録が指示された新たなコンテンツのデータ容量が、前記所定の記録媒体の空き容量に基づく所定量よりも多い場合に、所定の判定基準を満たすコンテンツを前記削除対象のコンテンツとして選択する
前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の情報処理装置。
(11)
前記所定の判定基準は、ユーザによるアクセス頻度が低いという基準である
前記(1)乃至(10)のいずれかに記載の情報処理装置。
(12)
前記所定の判定基準は、ユーザの入力機器に対する操作内容が、所定のコンテンツの削除の指示であるという基準である
前記(1)乃至(12)のいずれかに記載の情報処理装置。
(13)
第1の他の情報処理装置が、削除対象のコンテンツを削除する場合に、前記第1の他の情報処理装置から受信した前記削除対象のコンテンツの内容を識別可能なメタデータに基づいて、前記削除対象のコンテンツと同一または類似のコンテンツを有する第2の他の情報処理装置があるかを検出し、
前記第2の他の情報処理装置がある場合、前記第2の他の情報処理装置の情報と前記削除対象のコンテンツと同一または類似のコンテンツのメタデータを記録すると共に、前記第2の他の情報処理装置があるという検出結果を前記第1の他の情報処理装置に送信し、
前記第2の他の情報処理装置がない場合、前記第2の他の情報処理装置がないという前記検出結果を前記第1の他の情報処理装置に送信すると共に、前記削除対象のコンテンツに対して圧縮符号化処理が施された圧縮符号化データを前記第1の他の情報処理装置から受信して記録媒体に記録するメタデータ管理部と、
前記第1の他の情報処理装置において、削除した前記コンテンツの再生が指示された場合に、前記第1の他の情報処理装置から再び受信した前記メタデータに基づいて、前記記録媒体から前記圧縮符号化データを検索し、
前記圧縮符号化データがあった場合、前記圧縮符号化データを前記第1の他の情報処理装置に送信し、
前記圧縮符号化データがなかった場合、削除した前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを有する前記第2の他の情報処理装置を検索する検索部と
を備える情報処理装置。
(14)
前記検索部により、削除した前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを有する前記第2の他の情報処理装置が検索された場合、前記第2の他の情報処理装置に対して、前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを前記第1の他の情報処理装置に配信可能か否かを問い合わせ、前記第2の他の情報処理装置から配信可の問い合わせ結果を受信した場合には、前記第2の他の情報処理装置から削除した前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを読み出して、前記第1の他の情報処理装置に送信するコンテンツ管理部
前記(13)に記載の情報処理装置。
【0352】
本技術は、ネットワークに接続された記録再生装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0353】
1 コンテンツ管理システム, 11 ユーザ用記録再生システム, 12 サーバ, 21 インターネット, 31 記録再生装置, 32 ディスプレイ, 41 コンテンツ, 61 ネットワークI/F部, 62 チューナ, 64 記録処理部, 65 画像音声特徴抽出部, 66 操作部, 67 I/F部, 68 メモリ, 69 ディスクドライブ, 71 記録媒体, 72 再生制御部, 73 再生処理部, 74 表示処理部, 75 システムコントローラ, 76 コントロールバス, 77 データバス, 91 ネットワークI/F部, 92 管理部, 93 記録媒体, 131 記録再生制御部, 132 盛上り特性算出部, 133 表示制御部, 191 メタデータ, 192 キーフレーム, 231 記録再生制御部, 232 検索部, 233 表示制御部, 291 特徴量データベース, 321 特徴量管理部, 322 コンテンツ管理部, 333 検索部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを所定の記録媒体に記録し、前記所定の記録媒体からコンテンツを読み出して再生する記録再生制御部を備え、
前記記録再生制御部は、
前記所定の記録媒体に記録されている削除対象のコンテンツを削除する場合、削除した前記コンテンツを再生するのに必要な情報を他の情報処理装置に送信して記録させ、
削除した前記コンテンツの再生が指示された場合、前記他の情報処理装置からの情報に基づいて削除した前記コンテンツを合成して再生する
情報処理装置。
【請求項2】
前記記録再生制御部は、
前記削除対象のコンテンツに対して圧縮符号化処理を施し、その結果得られる圧縮符号化コンテンツを前記他の情報処理装置に送信して記録させ、
削除した前記コンテンツの再生が指示された場合、圧縮符号化コンテンツの形態で前記他の情報処理装置に記録された前記削除対象のコンテンツを読み出し、伸張復号化して再生する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記削除対象のコンテンツについて、その内容の盛上りの度合いを示す盛上り特性の値を時系列に算出する盛上り特性算出部
をさらに備え、
前記記録再生制御部は、前記削除対象のコンテンツのうち、前記盛上り特性算出部により算出された前記盛上り特性の値が所定の閾値以下となった区間に対してのみ、前記圧縮符号化処理を施す
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記他の情報処理装置に記録されている複数のコンテンツの中から、削除した前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを検索する検索部
をさらに備え、
前記記録再生制御部は、
前記削除対象のコンテンツの内容が識別可能なメタデータを前記所定の記録媒体に記録し、
前記検索部は、
前記記録再生制御部により前記所定の記録媒体に記録された前記メタデータに基づいて、前記他の情報処理装置に記録されている複数のコンテンツの中から、削除された前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを検索し、
前記記録再生制御部は、
前記検索部により検索された前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを前記他の情報処理装置から読み出して再生する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記メタデータは、前記コンテンツに含まれる複数のシーン毎の特徴量であり、
前記検索部は、削除された前記コンテンツに含まれる複数のシーン毎に、その特徴量と同一又は類似の特徴量を有するシーンを、前記他の情報処理装置に記録されている複数のコンテンツの各々に含まれるシーンの中から検索する
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記検索部は、予め設定された許容類似度に応じて、削除された前記コンテンツに含まれる複数のシーン毎に、その特徴量についての類似の範囲を設定する
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記検索部により、前記許容類似度が下げられた後に、前記検索部により検索された前記シーンに対して、警告の表示をする表示制御部
をさらに備える請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記記録再生制御部は、
前記削除対象のコンテンツの内容を識別可能なメタデータを前記他の情報処理装置に送信し、
前記他の情報処理装置から、選択された前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを有するさらに他の情報処理装置があるかの検出結果を受信し、
選択された前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを有する前記さらに他の情報処理装置があるという前記検出結果が受信された場合、前記メタデータを前記所定の記録媒体に記録させると共に、前記削除対象のコンテンツを削除し、
選択された前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを有する前記さらに他の情報処理装置がないという前記検出結果が受信された場合、前記メタデータを前記所定の記録媒体に記録させると共に、前記削除対象のコンテンツに対して圧縮符号化処理を施し、その結果得られる圧縮符号化データを前記他の情報処理装置に送信すると共に、前記削除対象のコンテンツを削除し、
削除した前記コンテンツの再生が指示された場合、前記メタデータを前記他の情報処理装置に送信し、
前記他の情報処理装置によって、前記圧縮符号化データが送信されてきた場合、前記圧縮符号化データを受信し、
前記情報処理装置によって、削除された前記コンテンツと同一または類似のコンテンツが前記さらに他の情報処理装置から読み出されて送信されてきた場合、前記コンテンツを受信する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記メタデータは、前記削除対象のコンテンツの特徴量である
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記記録再生制御部は、前記所定の記録媒体への記録が指示された新たなコンテンツのデータ容量が、前記所定の記録媒体の空き容量に基づく所定量よりも多い場合に、所定の判定基準を満たすコンテンツを前記削除対象のコンテンツとして選択する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記所定の判定基準は、ユーザによるアクセス頻度が低いという基準である
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記所定の判定基準は、ユーザの入力機器に対する操作内容が、所定のコンテンツの削除の指示であるという基準である
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項13】
コンテンツを所定の記録媒体に記録し、前記所定の記録媒体からコンテンツを読み出して再生する記録再生制御ステップを含み、
前記記録再生制御ステップの処理は、
前記所定の記録媒体に記録されている削除対象のコンテンツを削除する場合、削除した前記コンテンツを再生するのに必要な情報を他の情報処理装置に送信して記録させ、
削除した前記コンテンツの再生が指示された場合、前記他の情報処理装置からの情報に基づいて削除した前記コンテンツを合成して再生する
情報処理方法。
【請求項14】
コンテンツを所定の記録媒体に記録し、前記所定の記録媒体からコンテンツを読み出して再生するステップを含み、
前記所定の記録媒体に記録されている削除対象のコンテンツを削除する場合、削除した前記コンテンツを再生するのに必要な情報を他の情報処理装置に送信して記録させ、
削除した前記コンテンツの再生が指示された場合、前記他の情報処理装置からの情報に基づいて削除した前記コンテンツを合成して再生する
制御処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項15】
第1の他の情報処理装置が、削除対象のコンテンツを削除する場合に、前記第1の他の情報処理装置から受信した前記削除対象のコンテンツの内容を識別可能なメタデータに基づいて、前記削除対象のコンテンツと同一または類似のコンテンツを有する第2の他の情報処理装置があるかを検出し、
前記第2の他の情報処理装置がある場合、前記第2の他の情報処理装置の情報と前記削除対象のコンテンツと同一または類似のコンテンツのメタデータを記録すると共に、前記第2の他の情報処理装置があるという検出結果を前記第1の他の情報処理装置に送信し、
前記第2の他の情報処理装置がない場合、前記第2の他の情報処理装置がないという前記検出結果を前記第1の他の情報処理装置に送信すると共に、前記削除対象のコンテンツに対して圧縮符号化処理が施された圧縮符号化データを前記第1の他の情報処理装置から受信して記録媒体に記録するメタデータ管理部と、
前記第1の他の情報処理装置において、削除した前記コンテンツの再生が指示された場合に、前記第1の他の情報処理装置から再び受信した前記メタデータに基づいて、前記記録媒体から前記圧縮符号化データを検索し、
前記圧縮符号化データがあった場合、前記圧縮符号化データを前記第1の他の情報処理装置に送信し、
前記圧縮符号化データがなかった場合、削除した前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを有する前記第2の他の情報処理装置を検索する検索部と
を備える情報処理装置。
【請求項16】
前記検索部により、削除した前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを有する前記第2の他の情報処理装置が検索された場合、前記第2の他の情報処理装置に対して、前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを前記第1の他の情報処理装置に配信可能か否かを問い合わせ、前記第2の他の情報処理装置から配信可の問い合わせ結果を受信した場合には、前記第2の他の情報処理装置から削除した前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを読み出して、前記第1の他の情報処理装置に送信するコンテンツ管理部
をさらに備える請求項15に記載の情報処理装置。
【請求項17】
第1の他の情報処理装置が、削除対象のコンテンツを削除する場合に、前記第1の他の情報処理装置から受信した前記削除対象のコンテンツの内容を識別可能なメタデータに基づいて、前記削除対象のコンテンツと同一または類似のコンテンツを有する第2の他の情報処理装置があるかを検出し、
前記第2の他の情報処理装置がある場合、前記第2の他の情報処理装置の情報と前記削除対象のコンテンツと同一または類似のコンテンツのメタデータを記録すると共に、前記第2の他の情報処理装置があるという検出結果を前記第1の他の情報処理装置に送信し、
前記第2の他の情報処理装置がない場合、前記第2の他の情報処理装置がないという前記検出結果を前記第1の他の情報処理装置に送信すると共に、前記削除対象のコンテンツに対して圧縮符号化処理が施された圧縮符号化データを前記第1の他の情報処理装置から受信して記録媒体に記録するメタデータ管理ステップと、
前記第1の他の情報処理装置において、削除した前記コンテンツの再生が指示された場合に、前記第1の他の情報処理装置から再び受信した前記メタデータに基づいて、前記記録媒体から前記圧縮符号化データを検索し、
前記圧縮符号化データがあった場合、前記圧縮符号化データを前記第1の他の情報処理装置に送信し、
前記圧縮符号化データがなかった場合、削除した前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを有する前記第2の他の情報処理装置を検索する検索ステップと
を含む情報処理方法。
【請求項18】
第1の他の情報処理装置が、削除対象のコンテンツを削除する場合に、前記第1の他の情報処理装置から受信した前記削除対象のコンテンツの内容を識別可能なメタデータに基づいて、前記削除対象のコンテンツと同一または類似のコンテンツを有する第2の他の情報処理装置があるかを検出し、
前記第2の他の情報処理装置がある場合、前記第2の他の情報処理装置の情報と前記削除対象のコンテンツと同一または類似のコンテンツのメタデータを記録すると共に、前記第2の他の情報処理装置があるという検出結果を前記第1の他の情報処理装置に送信し、
前記第2の他の情報処理装置がない場合、前記第2の他の情報処理装置がないという前記検出結果を前記第1の他の情報処理装置に送信すると共に、前記削除対象のコンテンツに対して圧縮符号化処理が施された圧縮符号化データを前記第1の他の情報処理装置から受信して記録媒体に記録し、
前記第1の他の情報処理装置において、削除した前記コンテンツの再生が指示された場合に、前記第1の他の情報処理装置から再び受信した前記メタデータに基づいて、前記記録媒体から前記圧縮符号化データを検索し、
前記圧縮符号化データがあった場合、前記圧縮符号化データを前記第1の他の情報処理装置に送信し、
前記圧縮符号化データがなかった場合、削除した前記コンテンツと同一または類似のコンテンツを有する前記第2の他の情報処理装置を検索する
ステップを含む制御処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−222504(P2012−222504A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−84500(P2011−84500)
【出願日】平成23年4月6日(2011.4.6)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】