情報処理装置及び方法、並びにプログラム
【課題】 画像内の特定の領域を拡大表示する操作を容易に実現することができるようにする。
【解決手段】 表示部は、一意のラベルがそれぞれ付された複数の分割画像を含む画像を所定のサイズで表示する。座標取得部は、表示部に積層されたタッチパネルに対してタッチ操作がなされると、タッチ操作の位置の座標を取得する。拡大処理部は、取得された座標が、所定のラベルが付されている分割画像に属する場合、分割画像を含む矩形の領域を拡大する。また、表示部は、拡大された矩形の領域を表示する。本技術は、画像を表示する情報処理装置に適用することができる。
【解決手段】 表示部は、一意のラベルがそれぞれ付された複数の分割画像を含む画像を所定のサイズで表示する。座標取得部は、表示部に積層されたタッチパネルに対してタッチ操作がなされると、タッチ操作の位置の座標を取得する。拡大処理部は、取得された座標が、所定のラベルが付されている分割画像に属する場合、分割画像を含む矩形の領域を拡大する。また、表示部は、拡大された矩形の領域を表示する。本技術は、画像を表示する情報処理装置に適用することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、情報処理装置及び方法、並びにプログラムに関し、特に、画像内の特定の領域を拡大表示する操作を容易に実現することができる、情報処理装置及び方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ディスプレイに表示された画像内の特定の領域を拡大する手法として、次のような第1乃至第3の手法が知られている。
【0003】
第1の手法は、ピンチ操作、即ち、2本の指でディスプレイ上をタッチし、ディスプレイ上に指を載せたまま、2本の指の間隔を広げる操作により、画像を拡大する手法である(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図1は、第1の手法を説明するための、従来のタブレット端末の表示画面を示す図である。
【0005】
図1においては、タブレット端末C1のディスプレイD1に、石像のオブジェクトを含む画像が表示されている。ユーザは、当該画像のうち石像を含む領域T1を拡大させる操作として、次のような操作を行う。即ち、ユーザは、領域T1を挟むように2本の指FL,FRをディスプレイD1上に載せ、指FL,FRの間隔を広げるピンチ操作をすることで当該画像を拡大させ、その結果、領域T1を所望の大きさに拡大させる。
【0006】
第2の手法は、ディスプレイ上に予め表示されたスライダー等のソフトウエア操作器具を用いる操作により、画像を拡大する手法である。
【0007】
図2は、第2の手法を説明するための、従来のデジタルカメラの表示画面を示す図である。
【0008】
図2においては、デジタルカメラC11のディスプレイD11に、カバのオブジェクトを含む画像が表示されている。また、ディスプレイD11の左側には、スライダーSLが表示された操作領域E11が表示され、ディスプレイD11の右側には、操作切り替えボタン等が表示された操作領域E12が表示されている。ユーザは、当該画像のうちカバを含む領域T11を拡大させる操作として、次のような操作を行う。即ち、ユーザは、操作領域E11内のスライダーSLを上方向に移動させる操作をすることにより、当該画像を拡大させ、その結果、領域T11を所望の大きさに拡大させる。
【0009】
第3の手法は、ディスプレイ上をダブルタップする操作により、画像全体を拡大する手法である。
【0010】
図3は、第3の手法を説明するための、従来のスマートフォンの表示画面を示す図である。
【0011】
図3の左側においては、スマートフォンC21のディスプレイD21には、ネコとイヌのオブジェクトを含む画像PS1を含むWebページが表示されている。ユーザは、画像PS1を拡大させる操作として、次のような操作を行う。即ち、ユーザは、画像PS1を指FRでダブルタップする。すると、図3の右側に示されるように、ディスプレイD21には、画像PS1の拡大画像PL1が全画面表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2002−311820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、第1又は第2の手法を適用した場合、ピンチ操作やソフトウエア操作器具を用いた操作がなされても、画像全体が拡大の対象となることから、画像内の特定の領域、例えば石像のオブジェクトまたはカバのオブジェクトのみを拡大表示することは困難である。
【0014】
また、第3の手法では、画像全体が全画面表示されることから、画像内の一部の特定の領域、例えばネコのオブジェクトだけを拡大表示することは困難である。
【0015】
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、画像内の特定の領域を拡大表示する操作を容易に実現することができるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本技術の一側面の情報処理装置は、一意のラベルがそれぞれ付された複数の分割画像を含む画像を所定のサイズで表示する表示部と、前記表示部に積層されたタッチパネルに対してタッチ操作がなされると、前記タッチ操作の位置の座標を取得する座標取得部と、前記座標取得部により取得された前記座標が、所定のラベルが付されている分割画像に属する場合、前記分割画像を含む矩形の領域を拡大する拡大処理部とを備え、前記表示部は、前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域を表示する。
【0017】
前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域が前記表示部に表示されている状態でタッチ操作がなされ、前記座標取得部により取得された前記座標が前記分割画像以外の領域に属する場合、前記矩形の領域を縮小する縮小処理部をさらに備え、前記表示部は、前記縮小処理部により縮小された前記矩形の領域を含む前記画像を前記所定のサイズで表示することができる。
【0018】
前記縮小処理部は、前記縮小処理として、前記所定のサイズの前記画像を取得することができる。
【0019】
前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域は、複数の新たな分割画像に分割され、前記複数の新たな分割画像のそれぞれには、新たなラベルがそれぞれ付され、前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域が前記表示部に表示されている状態でタッチ操作がなされ、前記座標取得部により取得された前記座標が、所定の新たなラベルが付されている前記新たな分割画像に属する場合、前記拡大処理部は、さらに、前記新たな分割画像を含む新たな矩形の領域を拡大し、前記表示部は、前記拡大処理部により拡大された前記新たな矩形の領域を表示することができる。
【0020】
前記拡大処理部は、前記矩形の領域を所定のサイズに拡大することができる。
【0021】
前記分割画像は、前記画像に対してグラフカットによりセグメンテーションされて得ることができる。
【0022】
前記分割画像は、depth画像を用いてセグメンテーションされて得ることができる。
【0023】
本技術の一側面の情報処理方法及びプログラムは、上述した本技術の一側面の情報処理装置に対応する方法及びプログラムである。
【0024】
本技術の一側面の情報処理装置及び方法並びにプログラムにおいては、一意のラベルがそれぞれ付された複数の分割画像を含む画像が所定のサイズで表示され、タッチパネルに対してタッチ操作がなされると、前記タッチ操作の位置の座標が取得され、取得された前記座標が、所定のラベルが付されている分割画像に属する場合、前記分割画像を含む矩形の領域が拡大され、拡大された前記矩形の領域が表示される。
【発明の効果】
【0025】
以上のごとく、本技術によれば、画像内の特定の領域を拡大する操作を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】従来のタブレット端末の表示画面を示す図である。
【図2】従来のデジタルカメラの表示画面を示す図である。
【図3】従来のスマートフォンの表示画面を示す図である。
【図4】本技術が適用される情報処理装置のハードウエアの構成例を示すブロック図である。
【図5】図4の情報処理装置の機能的構成を示す機能ブロック図である。
【図6】画像サイズ変換処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
【図7】タップが検出された位置を示す図である。
【図8】分割画像に割り当てられたラベルを示す図である。
【図9】最大画面表示されたバウンディングボックスの画像を示す図である。
【図10】バウンディングボックスの多段階の拡大画像を示す図である。
【図11】depth画像を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1乃至図3を用いて説明したように、第1乃至第3の手法といった一般的な画像の拡大手法を適用しても、画像内の特定の領域を拡大する操作を容易に実現することは困難である。
【0028】
そこで、本発明者は、画像内の特定の領域を拡大する操作を容易に実現すべく、次のような一連の処理が実行される手法を開発した。即ち、処理対象の画像のデータは、事前にセグメンテーションによりオブジェクト毎にラベリングさせておく。セグメンテーションの手法は特に限定されず、例えばグラフカットを用いる手法を採用することができる。このように、セグメンテーションされてラベリングされた各々のオブジェクトを示す画像を、以下、分割画像と称する。処理対象の画像が表示されている状態で、当該画像内の所定の位置を指定する操作(後述するタッチパネルに対するタッチ操作等)がなされると、当該位置が、何れの分割画像に属するかがラベルにより認識される。そして、認識されたラベルの分割画像を含む矩形の領域を拡大対象として、当該拡大対象が拡大される。このような一連の処理が実行される、本発明者により開発された手法を、以下、本技術の手法と称する。
【0029】
[本技術が適用された情報処理装置の構成例]
図4は、本技術が適用された情報処理装置のハードウエアの構成例を示すブロック図である。
【0030】
情報処理装置1は、例えばスマートフォンとして構成され、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、バス14、入出力インタフェース15、入力部16、表示部17、記憶部18、通信部19、及びドライブ20を備えている。
【0031】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラムや、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0032】
CPU11、ROM12、及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インタフェース15も接続されている。入出力インタフェース15には、入力部16、表示部17、記憶部18、通信部19、及びドライブ20が接続されている。
【0033】
入力部16は、タッチパネルで構成されており、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。表示部17は、ディスプレイにより構成され、各種画像を表示する。
【0034】
より具体的には、タッチパネルとして構成される入力部16は、表示部17の表示画面全体に積層され、タッチ操作がなされた位置の座標を検出し、その検出結果を、入出力インタフェース15及びバス14を介してCPU11に供給する。ここで、タッチ操作とは、タッチパネルに対する物体(例えば、ユーザの指やタッチペン等)の接触又は近接の操作をいい、いわゆるタップ等も含む。
【0035】
入力部16を構成するタッチパネルとしては、例えば、静電容量式タッチパネルや抵抗膜式タッチパネルを採用することができる。静電容量式タッチパネルは、表示部17の表示画面上において、導電膜により形成される。静電容量式タッチパネルは、指によるタッチ操作がなされると、その指先と導電膜との間で生ずる静電容量の変化に基づいて、タッチ操作の位置の座標を検出する。抵抗膜式タッチパネルは、表示部17の表示画面上において、PET(Polyethylene terephthalate)のような柔らかい表面膜と、その奥にある液晶ガラス膜が並行に重ねられて形成される。双方の膜は、それぞれ透明な導電膜が貼り込まれており、透明なスペーサを介してそれぞれ電気的に絶縁されている。表面膜とガラス膜とはそれぞれ導体が通っており、指等によりタッチ操作がなされると、指等の突起物による応力により表面膜が湾曲し、表面膜とガラス膜が部分的に導通状態となる。この時、突起物の接触位置に応じて電気抵抗値や電位が変化する。CPU11は、このような電気抵抗値や電位の変化に基づいて、当該突起物の接触位置の座標、即ちタッチ操作の位置の座標を検出する。
【0036】
記憶部18は、ハードディスクや不揮発性のメモリ等で構成され、画像のデータ等の各種データを記憶する。通信部19は、ネットワークインタフェース等で構成され、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
【0037】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア21が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている画像のデータ等の各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0038】
[情報処理装置1の機能的構成例]
図5は、図4の情報処理装置1の機能的構成のうち、上述の本技術の手法に従って画像の表示サイズを変換する処理(以下、画像サイズ変換処理と称する)を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【0039】
情報処理装置1が画像サイズ変換処理を実行する場合、図5に示されるように、CPU11においては、座標取得部41、判定部42、拡大処理部43、縮小処理部44、及び表示制御部45が機能する。
【0040】
座標取得部41は、入力部16としてのタッチパネルに対してなされたタッチ操作の位置の座標を取得する。ここで、表示部17の表示画面において、横方向がX軸方向として規定され、縦方向がY軸方向として規定される座標系における2次元平面上の、(x,y)の位置Qの座標を、以下、座標Q(x,y)と表記する。この場合、タッチ操作が位置Qにおいてなされた場合には、座標Q(x,y)が座標取得部41により取得される。
【0041】
判定部42は、座標取得部41により取得された座標Q(x,y)に対してラベルが付されているかを判定する。即ち、所定の分割画像には、より正確には当該分割画像を構成する各画素には、割り当てられたラベルが付されている。そこで、判定部42は、座標取得部41により取得された座標Q(x,y)が所定の分割画像内に属する場合、当該所定の分割画像に割り当てられたラベルを判定結果として出力する。一方、判定部42は、座標取得部41により取得された座標Q(x,y)が何れの分割画像にも属しない場合、ラベル無しを判定結果として出力する。
【0042】
拡大処理部43は、判定部42により所定のラベルが判定結果として出力された場合、当該ラベルが割り当てられた分割画像を含む矩形の領域(以下、バウンディングボックスと称する)を特定可能な値、例えばバウンディングボックスの対角線上の2端の座標等を取得する。そして、拡大処理部43は、取得した値によって特定されるバウンディングボックスのデータに対して拡大処理を施す。ここで、拡大処理部43は、バウンディングボックスが表示部17に最大画面表示されるように、バウンディングボックスのデータに対して拡大処理を施す。なお、最大画面表示とは、バウンディングボックスの横方向の長さを表示部17の横方向の長さに対応させるか、またはバウンディングボックスの縦方向の長さを表示部17の縦方向の長さに対応させて表示させることをいう。
【0043】
縮小処理部44は、判定部42によりラベル無しが判定結果として出力された場合、処理対象の画像のデータに対して縮小処理を施す。
【0044】
具体的には、処理対象の画像に含まれる所定のバウンディングボックスのデータに対して拡大処理が施されている場合、即ち所定のバウンディングボックスが最大画面表示されている場合、ラベルが付されていない領域(例えば、背景画像の領域等)も拡大表示されている。このため、このようなラベルが付されていない領域に対するタッチ操作は、拡大表示されている分だけ容易になるので、本実施形態では、もとの画像に戻す指示操作として受け付けられる。即ち、所定のバウンディングボックスが最大画面表示されている状態で、ラベルが付されていない領域に対してタッチ操作がなされると、判定部42により出力されるラベル無しの判定結果が、もとの画像に戻す指示として縮小処理部44に受け付けられる。そこで、縮小処理部44は、バウンディングボックスを含む処理対象の画像があたかも拡大されているものとして、当該処理対象の画像をもとのサイズまであたかも縮小させる縮小処理として、もとサイズの処理対象の画像を取得する。
【0045】
なお、処理対象の画像がもとのサイズで表示されている状態、即ち、何れのバウンディングボックスのデータに対しても拡大処理が施されていない状態で、判定部42によりラベル無しが判定結果として出力された場合、縮小倍率は1倍として縮小処理が縮小処理部44により施される。即ち、もとのサイズ(即ち、縮小倍率が1倍のサイズ)の処理対象の画像がそのまま表示される。
【0046】
表示制御部45は、拡大処理部43により拡大処理が施されたバウンディングボックスの画像、または縮小処理部44により縮小処理が施された画像を表示部17に表示させる制御を実行する。
【0047】
[画像サイズ変換処理]
次に、このような図5の機能的構成を有する情報処理装置1が実行する画像サイズ変換処理の流れについて、図6を参照して説明する。
【0048】
図6は、画像サイズ変換処理の流れの一例を説明するフローチャートである。なお、画像サイズ変換処理で採用可能なタッチ操作の種類は、特に限定されないが、図6の例では、タップが採用されている。
【0049】
ステップS1において、座標取得部41は、ユーザによるタップがなされたかを判定する。
【0050】
タップがなされない場合、ステップS1においてNOであると判定されて、処理はステップS1に再び戻される。即ち、タップがなされるまでの間、ステップS1の判定処理が繰り返される。
【0051】
タップがなされると、ステップS1においてYESであると判定されて、処理はステップS2に進む。ステップS2において、座標取得部41は、タップの位置の座標Q(x,y)を取得する。
【0052】
[タップの検出位置]
ここで、ステップS1,S2の処理の詳細について図7を参照して説明する。
【0053】
図7は、タップが検出された位置を示す図である。
【0054】
図7に示されるように、情報処理装置1の表示部17には、石像をオブジェクトに含む画像P1が所定のサイズで表示されている。ユーザは、画像P1の中で拡大させたい領域、図7の例では石像の額の領域を指FRでタップする。より正確には、表示部17に積層されたタッチパネル(即ち、入力部16)のうち、表示部17における当該領域の表示位置の上方の位置がタップされる。このようにしてタップがなされると(ステップS1:YES)、座標取得部41によって、タップの位置の座標Q1(x1,y1)が取得される(ステップS2)。
【0055】
図6の説明に戻り、このようにしてステップS2の処理で、タップの位置の座標Q(x,y)が取得されると、処理はステップS3に進む。ステップS3において、判定部42は、タップの位置の座標Q(x,y)にラベルが割り当てられているかを判定する。ステップS3の処理の詳細について図8を参照して説明する。
【0056】
[分割画像に割り当てられたラベル]
図8は、分割画像に割り当てられたラベルを示す図である。
【0057】
図8に示されるように、画像P1に含まれる各オブジェクトのそれぞれを示す分割画像毎に、一意のラベルL1乃至L6がそれぞれ割り当てられている。具体的には、カメラのオブジェクトを示す分割画像DV1には、ラベルL1が割り当てられている。石像のオブジェクトを示す分割画像DV2には、ラベルL2が割り当てられている。ライトのオブジェクトを示す分割画像DV3には、ラベルL3が割り当てられている。机のオブジェクトを示す分割画像DV4には、ラベルL4が割り当てられている。石像が載せられた台のオブジェクトを示す分割画像DV5には、ラベルL5が割り当てられている。壁に貼られた新聞のオブジェクトを示す分割画像DV6には、ラベル6が割り当てられている。
【0058】
ここで、画像P1に含まれる各オブジェクトを示す分割画像は、画像P1がグラフカットによりセグメンテーションされて得られたものである。ただし、セグメンテーションの手法としては、特にグラフカットに限定されず、既知の手法のみならず、今後登場するであろう手法も含めて任意の手法を採用することができる。また、ラベリングの手法も特に限定されず、例えば、面積の大きな分割画像から順にラベルが割り当てられる手法を採用してもよい。
【0059】
図6の説明に戻り、タップの位置の座標Q(x,y)にラベルが割り当てられていない場合、ステップS3においてNOであると判定されて、処理はステップS4に進む。なお、ステップS4以降の処理については後述する。
【0060】
これに対して、タップの位置の座標Q(x,y)にラベルが割り当てられている場合、ステップS3においてYESであると判定されて、処理はステップS5に進む。ステップS5において、拡大処理部43は、バウンディングボックスを特定可能な値を取得する。
【0061】
具体的には例えば、石像のオブジェクトを示す分割画像DV2に対してタップがなされた場合には、当該分割画像DV2にはラベルL2が割り当てられているので、ステップS3においてYESであると判定され、判定部42によりラベルL2が判定結果として出力される。そして、ステップS5において、図8に示されるように、ラベルL2が割り当てられた分割画像(即ち、石像のオブジェクト)を含む矩形のバウンディングボックスBB2を特定可能な値が取得される。
【0062】
ステップS6において、拡大処理部43は、表示部17に最大画面表示されるように、バウンディングボックスのデータに対して拡大処理を施す。即ち、各バウンディングボックスのサイズに応じて異なる拡大率が設定されて、拡大処理が実行される。
【0063】
ステップS7において、表示制御部45は、ステップS6の拡大処理により拡大されたバウンディングボックスの画像を、表示部17に最大画面表示させる。ステップS7の処理の詳細について図9を参照して説明する。
【0064】
[最大画面表示されたバウンディングボックスの画像]
図9は、最大画面表示されたバウンディングボックスの画像を示す図である。
【0065】
図9に示されるように、情報処理装置1の表示部17には、バウンディングボックスBB2の拡大画像BBL2が最大画面表示される。
【0066】
図6の説明に戻り、ステップS8において、判定部42は、処理の終了が指示されたかを判定する。ここで、処理の終了の指示は特に限定されず、例えば、ユーザによって所定の操作ボタンが押下されたことを処理の終了の指示としてもよい。
【0067】
処理の終了の指示がされない場合、ステップS8においてNOであると判定されて、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、処理の終了が指示されるまでの間、ステップS1乃至ステップS8のループ処理が繰り返される。
【0068】
このようなステップS1乃至S8のループ処理の繰り返し途中において、ラベルが割り当てられている領域に再度タップされた場合、ステップS6では、拡大率が1倍の拡大処理が実行されるものとする。即ち、拡大されたバウンディングボックスの最大画面表示が継続されるものとする。
【0069】
これに対して、ステップS1乃至S8のループ処理の繰り返し途中において、ラベルが割り当てられていない領域にタップされた場合、即ち判定部によりラベル無しが判定結果として出力された場合には、ステップS3においてNOであると判定されて、処理はステップS4に進む。
【0070】
ここで、ラベルが割り当てられていない領域は、セグメンテーションの結果として、背景画像のように所定の第1面積以上の領域か、又は、ノイズ領域のように所定の第2面積以下の領域に分割された領域をいう。
【0071】
ステップS4において、縮小処理部44は、処理対象の画像のデータに対して縮小処理を施す。
【0072】
上述したように、バウンディングボックスが拡大された状態で、分割画像以外の領域(即ち、背景画像等の領域)に対してタップがなされると、もとの処理対象の画像に戻す指示操作がなされたとして取り扱われる。そこで、縮小処理部44は、ステップS4の処理として、バウンディングボックスを含む処理対象の画像があたかも拡大されているものとして、当該処理対象の画像をもとのサイズまであたかも縮小させる縮小処理として、もとサイズの処理対象の画像を取得する。
【0073】
具体的には例えば、図9に示されるバウンディングボックスBB2の拡大画像BBL2のうちラベルが割り当てられていない領域(すなわち、石像を示すオブジェクト以外の領域)内で、タップの位置の座標Q(x,y)が取得された場合、縮小処理部44は、図7に示される画像P1を取得する。
【0074】
なお、処理対象の画像がもとのサイズで表示されている状態、即ち、何れのバウンディングボックスのデータに対しても拡大処理が施されていない状態で、分割画像以外の領域(即ち、背景画像等の領域)に対してタップされた場合には、ステップS4では、縮小率が1倍の縮小処理が実行されるものとする。即ち、もとのサイズの処理対象の画像、即ち図7に示される画像P1の全画面表示が継続されるものとする。
【0075】
ステップS7において、表示制御部45は、ステップS4の縮小処理により縮小された画像の全体、即ちもとのサイズの処理対象の画像(図7に示される画像P1)を、表示部17に表示させる。
【0076】
ステップS8において、判定部42は、処理の終了が指示されたかを判定する。
【0077】
処理の終了の指示がされない場合、ステップS8においてNOであると判定されて、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
【0078】
その後、処理の終了が指示されると、ステップS8においてYESであると判定されて、画像サイズ変換処理は終了する。
【0079】
[バウンディングボックスの多段階の拡大処理]
上述の例では、拡大処理の段階は1段階とされたが、拡大処理の段階は複数段階としてもよい。
【0080】
つまり、所定のN段階目の拡大処理により拡大されたバウンディングボックスが最大画面表示されると、再度セグメンテーションされて再ラベリングされ、複数の新たな分割画像に分割される。この状態で、当該バウンディングボックスに含まれる新たな分割画像に対してタッチ操作がなされると、当該新たな分割画像のラベルが判定部42から判定結果として出力される。このような場合、拡大処理部43は、拡大されたバウンディングボックスのデータに対して、更にN+1段階目の拡大処理を施す。
【0081】
このような、バウンディングボックスの多段階の拡大処理について、図9と図10を参照してさらに説明する。
【0082】
具体的には例えば、図9に示されるバウンディングボックスBB2の拡大画像BBL2のデータは、再度セグメンテーションされて再ラベリングされ、複数の新たな分割画像に分割される。この状態で、例えば、拡大画像BBL2の中で石像の鼻の領域に対してタップがされたとすると、タップの位置の座標Q(x,y)が取得される。そして、当該タップの位置の座標Q(x,y)にラベルが割り当てられている場合、当該ラベルが割り当てられた石像の鼻のオブジェクトを含むバウンディングボックスのデータに対して拡大処理が施され、表示部17に最大画面表示される。
【0083】
図10は、バウンディングボックスの多段階の拡大画像を示す図である。
【0084】
拡大されたバウンディングボックスに含まれる新たな分割画像、即ち石像の鼻のオブジェクトを示す分割画像に対してタップがされた場合、図10に示されるように、情報処理装置1の表示部17には、石像の鼻のオブジェクトを含むバウンディングボックスの拡大画像BBL11が最大画面表示される。
【0085】
なお、図10に示される拡大画像BBL11の表示から、図9に示される拡大画像BBL2の表示へ戻す操作は、所定の操作、例えばユーザによる所定の操作ボタンの押下により行われるようにしてもよい。同様に、図9に示される拡大画像BBL2の表示から図7に示される画像の表示へ戻す操作も、所定の操作により行われるようにしてもよい。
【0086】
また、ステップS2の処理において、ラベルが割り当てられた複数の分割画像の境界付近でタップの位置の座標Q(x,y)が取得された場合、拡大処理部43は、当該複数のバウンディングボックスのデータに対して拡大処理を施すようにしてもよい。すると、表示部17には、当該複数のバウンディングボックスの画像がそれぞれ拡大されて表示される。したがって、ユーザは、拡大された複数のバウンディングボックスの画像の中で再度拡大させたい領域を指FRでタップすることにより、所望の領域を拡大させることができる。
【0087】
さらに、ステップS2の処理において、ラベルが割り当てられた複数の分割画像の境界上でタップの位置の座標Q(x,y)が取得された場合、拡大処理部43は、ユーザの指FRの接触面積が最大の分割画像を含むバウンディングボックスのデータに対して拡大処理を施すようにしてもよい。
【0088】
このように、本技術によれば、画像内の特定の領域を拡大する操作を容易に実現することができる。
【0089】
また、上述した第1又は第2の手法といった一般的な画像の拡大手法を適用した場合、ピンチ操作やソフトウエア操作器具を用いた操作がなされても、当該所定の領域が、ユーザにとって適切な位置に表示されるとは限らない。従って、ユーザは、その後さらに、当該所定の領域を平行移動させる操作を複数回繰り返すことによって、当該所定の領域を適切な位置(多くの場合、表示部の中央の位置)まで移動させなければならない。このように、第1又は第2の手法を適用した場合、ユーザにとって、操作が煩雑になり、操作終了まで長時間を要することがあった。
【0090】
しかしながら、本技術によれば、画像内の特定の領域が表示部17に最大画面表示される。したがって、ユーザは、簡単な操作で瞬時に、画像内の特定の領域の拡大画像を適切な位置で視認することができる。
【0091】
[depth画像]
上述の例では、セグメンテーションの手法としてグラフカットが採用された。しかしながら、セグメンテーションの手法はこれに限定されず、例えばdepth画像を用いてセグメンテーションされてもよい。depth画像は、ステレオカメラやkinect(マイクロソフト社の登録商標)に用いられるカメラによって得られる、奥行き情報を有する画像である。depth画像について図11を参照して説明する。
【0092】
図11は、depth画像を示す図である。
【0093】
depth画像は、手前にあるオブジェクトほどグレースケールが明るい領域として表わされる。図11の例では、depth画像DP1において、ボードのオブジェクトを示す画像、左側の人物のオブジェクトを示す画像、右側の人物のオブジェクトを示す画像の順にグレースケールが明るい領域として表わされる。したがって、奥から順にボードのオブジェクト、左側の人物のオブジェクト、右側の人物のオブジェクトが配置されていることがわかる。
【0094】
このようなdepth画像DP1に含まれる各オブジェクトを示す分割画像に対して、ラベルDPL1乃至DPL3が割り当てられる。具体的には、ボードのオブジェクトを示す画像には、ラベルDPL1が割り当てられる。また、左側の人物のオブジェクトを示す画像には、ラベルDPL2が割り当てられる。また、右側の人物のオブジェクトを示す画像には、ラベルDPL3が割り当てられる。
【0095】
このように、depth画像を用いてセグメンテーションされてラベリングされた分割画像を含むバウンディングボックスが、画像サイズ変換処理において処理対象とされてもよい。
【0096】
上述の例では、画像サイズ変換処理の処理対象の画像として、静止画像が採用された。しかしながら、処理対象の画像はこれに限定されず、例えば動画像、Webページの画像等が処理対象の画像として採用されてもよい。
【0097】
[本技術のプログラムへの適用]
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
【0098】
例えば、コンピュータの一例である図4の情報処理装置1において、CPU11が、例えば、記憶部18に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース15及びバス14を介して、RAM13にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
【0099】
コンピュータが実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア21に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
【0100】
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア21をドライブ20に装着することにより、入出力インタフェース15を介して、記憶部18にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部19で受信し、記憶部18にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM12や記憶部18に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0101】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【0102】
本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0103】
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
【0104】
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
【0105】
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
【0106】
なお、本技術は、以下のような構成もとることができる。
(1)
一意のラベルがそれぞれ付された複数の分割画像を含む画像を所定のサイズで表示する表示部と、
前記表示部に積層されたタッチパネルに対してタッチ操作がなされると、前記タッチ操作の位置の座標を取得する座標取得部と、
前記座標取得部により取得された前記座標が、所定のラベルが付されている分割画像に属する場合、前記分割画像を含む矩形の領域を拡大する拡大処理部と
を備え、
前記表示部は、前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域を表示する
情報処理装置。
(2)
前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域が前記表示部に表示されている状態でタッチ操作がなされ、前記座標取得部により取得された前記座標が前記分割画像以外の領域に属する場合、前記矩形の領域を縮小する縮小処理部をさらに備え、
前記表示部は、前記縮小処理部により縮小された前記矩形の領域を含む前記画像を前記所定のサイズで表示する
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記縮小処理部は、前記縮小処理として、前記所定のサイズの前記画像を取得する
前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域は、複数の新たな分割画像に分割され、前記複数の新たな分割画像のそれぞれには、新たなラベルがそれぞれ付され、
前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域が前記表示部に表示されている状態でタッチ操作がなされ、前記座標取得部により取得された前記座標が、所定の新たなラベルが付されている前記新たな分割画像に属する場合、前記拡大処理部は、さらに、前記新たな分割画像を含む新たな矩形の領域を拡大し、
前記表示部は、前記拡大処理部により拡大された前記新たな矩形の領域を表示する
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の情報処理装置。
(5)
前記拡大処理部は、前記矩形の領域を所定のサイズに拡大する
前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(6)
前記分割画像は、前記画像に対してグラフカットによりセグメンテーションされて得られる
前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7)
前記分割画像は、depth画像を用いてセグメンテーションされて得られる
前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
【0107】
本技術は、画像を表示する情報処理装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0108】
1 情報処理装置, 11 CPU, 16 入力部, 17 表示部, 41 座標取得部, 42 判定部, 43 拡大処理部, 44 縮小処理部, 45 表示制御部
【技術分野】
【0001】
本技術は、情報処理装置及び方法、並びにプログラムに関し、特に、画像内の特定の領域を拡大表示する操作を容易に実現することができる、情報処理装置及び方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ディスプレイに表示された画像内の特定の領域を拡大する手法として、次のような第1乃至第3の手法が知られている。
【0003】
第1の手法は、ピンチ操作、即ち、2本の指でディスプレイ上をタッチし、ディスプレイ上に指を載せたまま、2本の指の間隔を広げる操作により、画像を拡大する手法である(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図1は、第1の手法を説明するための、従来のタブレット端末の表示画面を示す図である。
【0005】
図1においては、タブレット端末C1のディスプレイD1に、石像のオブジェクトを含む画像が表示されている。ユーザは、当該画像のうち石像を含む領域T1を拡大させる操作として、次のような操作を行う。即ち、ユーザは、領域T1を挟むように2本の指FL,FRをディスプレイD1上に載せ、指FL,FRの間隔を広げるピンチ操作をすることで当該画像を拡大させ、その結果、領域T1を所望の大きさに拡大させる。
【0006】
第2の手法は、ディスプレイ上に予め表示されたスライダー等のソフトウエア操作器具を用いる操作により、画像を拡大する手法である。
【0007】
図2は、第2の手法を説明するための、従来のデジタルカメラの表示画面を示す図である。
【0008】
図2においては、デジタルカメラC11のディスプレイD11に、カバのオブジェクトを含む画像が表示されている。また、ディスプレイD11の左側には、スライダーSLが表示された操作領域E11が表示され、ディスプレイD11の右側には、操作切り替えボタン等が表示された操作領域E12が表示されている。ユーザは、当該画像のうちカバを含む領域T11を拡大させる操作として、次のような操作を行う。即ち、ユーザは、操作領域E11内のスライダーSLを上方向に移動させる操作をすることにより、当該画像を拡大させ、その結果、領域T11を所望の大きさに拡大させる。
【0009】
第3の手法は、ディスプレイ上をダブルタップする操作により、画像全体を拡大する手法である。
【0010】
図3は、第3の手法を説明するための、従来のスマートフォンの表示画面を示す図である。
【0011】
図3の左側においては、スマートフォンC21のディスプレイD21には、ネコとイヌのオブジェクトを含む画像PS1を含むWebページが表示されている。ユーザは、画像PS1を拡大させる操作として、次のような操作を行う。即ち、ユーザは、画像PS1を指FRでダブルタップする。すると、図3の右側に示されるように、ディスプレイD21には、画像PS1の拡大画像PL1が全画面表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2002−311820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、第1又は第2の手法を適用した場合、ピンチ操作やソフトウエア操作器具を用いた操作がなされても、画像全体が拡大の対象となることから、画像内の特定の領域、例えば石像のオブジェクトまたはカバのオブジェクトのみを拡大表示することは困難である。
【0014】
また、第3の手法では、画像全体が全画面表示されることから、画像内の一部の特定の領域、例えばネコのオブジェクトだけを拡大表示することは困難である。
【0015】
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、画像内の特定の領域を拡大表示する操作を容易に実現することができるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本技術の一側面の情報処理装置は、一意のラベルがそれぞれ付された複数の分割画像を含む画像を所定のサイズで表示する表示部と、前記表示部に積層されたタッチパネルに対してタッチ操作がなされると、前記タッチ操作の位置の座標を取得する座標取得部と、前記座標取得部により取得された前記座標が、所定のラベルが付されている分割画像に属する場合、前記分割画像を含む矩形の領域を拡大する拡大処理部とを備え、前記表示部は、前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域を表示する。
【0017】
前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域が前記表示部に表示されている状態でタッチ操作がなされ、前記座標取得部により取得された前記座標が前記分割画像以外の領域に属する場合、前記矩形の領域を縮小する縮小処理部をさらに備え、前記表示部は、前記縮小処理部により縮小された前記矩形の領域を含む前記画像を前記所定のサイズで表示することができる。
【0018】
前記縮小処理部は、前記縮小処理として、前記所定のサイズの前記画像を取得することができる。
【0019】
前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域は、複数の新たな分割画像に分割され、前記複数の新たな分割画像のそれぞれには、新たなラベルがそれぞれ付され、前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域が前記表示部に表示されている状態でタッチ操作がなされ、前記座標取得部により取得された前記座標が、所定の新たなラベルが付されている前記新たな分割画像に属する場合、前記拡大処理部は、さらに、前記新たな分割画像を含む新たな矩形の領域を拡大し、前記表示部は、前記拡大処理部により拡大された前記新たな矩形の領域を表示することができる。
【0020】
前記拡大処理部は、前記矩形の領域を所定のサイズに拡大することができる。
【0021】
前記分割画像は、前記画像に対してグラフカットによりセグメンテーションされて得ることができる。
【0022】
前記分割画像は、depth画像を用いてセグメンテーションされて得ることができる。
【0023】
本技術の一側面の情報処理方法及びプログラムは、上述した本技術の一側面の情報処理装置に対応する方法及びプログラムである。
【0024】
本技術の一側面の情報処理装置及び方法並びにプログラムにおいては、一意のラベルがそれぞれ付された複数の分割画像を含む画像が所定のサイズで表示され、タッチパネルに対してタッチ操作がなされると、前記タッチ操作の位置の座標が取得され、取得された前記座標が、所定のラベルが付されている分割画像に属する場合、前記分割画像を含む矩形の領域が拡大され、拡大された前記矩形の領域が表示される。
【発明の効果】
【0025】
以上のごとく、本技術によれば、画像内の特定の領域を拡大する操作を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】従来のタブレット端末の表示画面を示す図である。
【図2】従来のデジタルカメラの表示画面を示す図である。
【図3】従来のスマートフォンの表示画面を示す図である。
【図4】本技術が適用される情報処理装置のハードウエアの構成例を示すブロック図である。
【図5】図4の情報処理装置の機能的構成を示す機能ブロック図である。
【図6】画像サイズ変換処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
【図7】タップが検出された位置を示す図である。
【図8】分割画像に割り当てられたラベルを示す図である。
【図9】最大画面表示されたバウンディングボックスの画像を示す図である。
【図10】バウンディングボックスの多段階の拡大画像を示す図である。
【図11】depth画像を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1乃至図3を用いて説明したように、第1乃至第3の手法といった一般的な画像の拡大手法を適用しても、画像内の特定の領域を拡大する操作を容易に実現することは困難である。
【0028】
そこで、本発明者は、画像内の特定の領域を拡大する操作を容易に実現すべく、次のような一連の処理が実行される手法を開発した。即ち、処理対象の画像のデータは、事前にセグメンテーションによりオブジェクト毎にラベリングさせておく。セグメンテーションの手法は特に限定されず、例えばグラフカットを用いる手法を採用することができる。このように、セグメンテーションされてラベリングされた各々のオブジェクトを示す画像を、以下、分割画像と称する。処理対象の画像が表示されている状態で、当該画像内の所定の位置を指定する操作(後述するタッチパネルに対するタッチ操作等)がなされると、当該位置が、何れの分割画像に属するかがラベルにより認識される。そして、認識されたラベルの分割画像を含む矩形の領域を拡大対象として、当該拡大対象が拡大される。このような一連の処理が実行される、本発明者により開発された手法を、以下、本技術の手法と称する。
【0029】
[本技術が適用された情報処理装置の構成例]
図4は、本技術が適用された情報処理装置のハードウエアの構成例を示すブロック図である。
【0030】
情報処理装置1は、例えばスマートフォンとして構成され、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、バス14、入出力インタフェース15、入力部16、表示部17、記憶部18、通信部19、及びドライブ20を備えている。
【0031】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラムや、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0032】
CPU11、ROM12、及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インタフェース15も接続されている。入出力インタフェース15には、入力部16、表示部17、記憶部18、通信部19、及びドライブ20が接続されている。
【0033】
入力部16は、タッチパネルで構成されており、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。表示部17は、ディスプレイにより構成され、各種画像を表示する。
【0034】
より具体的には、タッチパネルとして構成される入力部16は、表示部17の表示画面全体に積層され、タッチ操作がなされた位置の座標を検出し、その検出結果を、入出力インタフェース15及びバス14を介してCPU11に供給する。ここで、タッチ操作とは、タッチパネルに対する物体(例えば、ユーザの指やタッチペン等)の接触又は近接の操作をいい、いわゆるタップ等も含む。
【0035】
入力部16を構成するタッチパネルとしては、例えば、静電容量式タッチパネルや抵抗膜式タッチパネルを採用することができる。静電容量式タッチパネルは、表示部17の表示画面上において、導電膜により形成される。静電容量式タッチパネルは、指によるタッチ操作がなされると、その指先と導電膜との間で生ずる静電容量の変化に基づいて、タッチ操作の位置の座標を検出する。抵抗膜式タッチパネルは、表示部17の表示画面上において、PET(Polyethylene terephthalate)のような柔らかい表面膜と、その奥にある液晶ガラス膜が並行に重ねられて形成される。双方の膜は、それぞれ透明な導電膜が貼り込まれており、透明なスペーサを介してそれぞれ電気的に絶縁されている。表面膜とガラス膜とはそれぞれ導体が通っており、指等によりタッチ操作がなされると、指等の突起物による応力により表面膜が湾曲し、表面膜とガラス膜が部分的に導通状態となる。この時、突起物の接触位置に応じて電気抵抗値や電位が変化する。CPU11は、このような電気抵抗値や電位の変化に基づいて、当該突起物の接触位置の座標、即ちタッチ操作の位置の座標を検出する。
【0036】
記憶部18は、ハードディスクや不揮発性のメモリ等で構成され、画像のデータ等の各種データを記憶する。通信部19は、ネットワークインタフェース等で構成され、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
【0037】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア21が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている画像のデータ等の各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0038】
[情報処理装置1の機能的構成例]
図5は、図4の情報処理装置1の機能的構成のうち、上述の本技術の手法に従って画像の表示サイズを変換する処理(以下、画像サイズ変換処理と称する)を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【0039】
情報処理装置1が画像サイズ変換処理を実行する場合、図5に示されるように、CPU11においては、座標取得部41、判定部42、拡大処理部43、縮小処理部44、及び表示制御部45が機能する。
【0040】
座標取得部41は、入力部16としてのタッチパネルに対してなされたタッチ操作の位置の座標を取得する。ここで、表示部17の表示画面において、横方向がX軸方向として規定され、縦方向がY軸方向として規定される座標系における2次元平面上の、(x,y)の位置Qの座標を、以下、座標Q(x,y)と表記する。この場合、タッチ操作が位置Qにおいてなされた場合には、座標Q(x,y)が座標取得部41により取得される。
【0041】
判定部42は、座標取得部41により取得された座標Q(x,y)に対してラベルが付されているかを判定する。即ち、所定の分割画像には、より正確には当該分割画像を構成する各画素には、割り当てられたラベルが付されている。そこで、判定部42は、座標取得部41により取得された座標Q(x,y)が所定の分割画像内に属する場合、当該所定の分割画像に割り当てられたラベルを判定結果として出力する。一方、判定部42は、座標取得部41により取得された座標Q(x,y)が何れの分割画像にも属しない場合、ラベル無しを判定結果として出力する。
【0042】
拡大処理部43は、判定部42により所定のラベルが判定結果として出力された場合、当該ラベルが割り当てられた分割画像を含む矩形の領域(以下、バウンディングボックスと称する)を特定可能な値、例えばバウンディングボックスの対角線上の2端の座標等を取得する。そして、拡大処理部43は、取得した値によって特定されるバウンディングボックスのデータに対して拡大処理を施す。ここで、拡大処理部43は、バウンディングボックスが表示部17に最大画面表示されるように、バウンディングボックスのデータに対して拡大処理を施す。なお、最大画面表示とは、バウンディングボックスの横方向の長さを表示部17の横方向の長さに対応させるか、またはバウンディングボックスの縦方向の長さを表示部17の縦方向の長さに対応させて表示させることをいう。
【0043】
縮小処理部44は、判定部42によりラベル無しが判定結果として出力された場合、処理対象の画像のデータに対して縮小処理を施す。
【0044】
具体的には、処理対象の画像に含まれる所定のバウンディングボックスのデータに対して拡大処理が施されている場合、即ち所定のバウンディングボックスが最大画面表示されている場合、ラベルが付されていない領域(例えば、背景画像の領域等)も拡大表示されている。このため、このようなラベルが付されていない領域に対するタッチ操作は、拡大表示されている分だけ容易になるので、本実施形態では、もとの画像に戻す指示操作として受け付けられる。即ち、所定のバウンディングボックスが最大画面表示されている状態で、ラベルが付されていない領域に対してタッチ操作がなされると、判定部42により出力されるラベル無しの判定結果が、もとの画像に戻す指示として縮小処理部44に受け付けられる。そこで、縮小処理部44は、バウンディングボックスを含む処理対象の画像があたかも拡大されているものとして、当該処理対象の画像をもとのサイズまであたかも縮小させる縮小処理として、もとサイズの処理対象の画像を取得する。
【0045】
なお、処理対象の画像がもとのサイズで表示されている状態、即ち、何れのバウンディングボックスのデータに対しても拡大処理が施されていない状態で、判定部42によりラベル無しが判定結果として出力された場合、縮小倍率は1倍として縮小処理が縮小処理部44により施される。即ち、もとのサイズ(即ち、縮小倍率が1倍のサイズ)の処理対象の画像がそのまま表示される。
【0046】
表示制御部45は、拡大処理部43により拡大処理が施されたバウンディングボックスの画像、または縮小処理部44により縮小処理が施された画像を表示部17に表示させる制御を実行する。
【0047】
[画像サイズ変換処理]
次に、このような図5の機能的構成を有する情報処理装置1が実行する画像サイズ変換処理の流れについて、図6を参照して説明する。
【0048】
図6は、画像サイズ変換処理の流れの一例を説明するフローチャートである。なお、画像サイズ変換処理で採用可能なタッチ操作の種類は、特に限定されないが、図6の例では、タップが採用されている。
【0049】
ステップS1において、座標取得部41は、ユーザによるタップがなされたかを判定する。
【0050】
タップがなされない場合、ステップS1においてNOであると判定されて、処理はステップS1に再び戻される。即ち、タップがなされるまでの間、ステップS1の判定処理が繰り返される。
【0051】
タップがなされると、ステップS1においてYESであると判定されて、処理はステップS2に進む。ステップS2において、座標取得部41は、タップの位置の座標Q(x,y)を取得する。
【0052】
[タップの検出位置]
ここで、ステップS1,S2の処理の詳細について図7を参照して説明する。
【0053】
図7は、タップが検出された位置を示す図である。
【0054】
図7に示されるように、情報処理装置1の表示部17には、石像をオブジェクトに含む画像P1が所定のサイズで表示されている。ユーザは、画像P1の中で拡大させたい領域、図7の例では石像の額の領域を指FRでタップする。より正確には、表示部17に積層されたタッチパネル(即ち、入力部16)のうち、表示部17における当該領域の表示位置の上方の位置がタップされる。このようにしてタップがなされると(ステップS1:YES)、座標取得部41によって、タップの位置の座標Q1(x1,y1)が取得される(ステップS2)。
【0055】
図6の説明に戻り、このようにしてステップS2の処理で、タップの位置の座標Q(x,y)が取得されると、処理はステップS3に進む。ステップS3において、判定部42は、タップの位置の座標Q(x,y)にラベルが割り当てられているかを判定する。ステップS3の処理の詳細について図8を参照して説明する。
【0056】
[分割画像に割り当てられたラベル]
図8は、分割画像に割り当てられたラベルを示す図である。
【0057】
図8に示されるように、画像P1に含まれる各オブジェクトのそれぞれを示す分割画像毎に、一意のラベルL1乃至L6がそれぞれ割り当てられている。具体的には、カメラのオブジェクトを示す分割画像DV1には、ラベルL1が割り当てられている。石像のオブジェクトを示す分割画像DV2には、ラベルL2が割り当てられている。ライトのオブジェクトを示す分割画像DV3には、ラベルL3が割り当てられている。机のオブジェクトを示す分割画像DV4には、ラベルL4が割り当てられている。石像が載せられた台のオブジェクトを示す分割画像DV5には、ラベルL5が割り当てられている。壁に貼られた新聞のオブジェクトを示す分割画像DV6には、ラベル6が割り当てられている。
【0058】
ここで、画像P1に含まれる各オブジェクトを示す分割画像は、画像P1がグラフカットによりセグメンテーションされて得られたものである。ただし、セグメンテーションの手法としては、特にグラフカットに限定されず、既知の手法のみならず、今後登場するであろう手法も含めて任意の手法を採用することができる。また、ラベリングの手法も特に限定されず、例えば、面積の大きな分割画像から順にラベルが割り当てられる手法を採用してもよい。
【0059】
図6の説明に戻り、タップの位置の座標Q(x,y)にラベルが割り当てられていない場合、ステップS3においてNOであると判定されて、処理はステップS4に進む。なお、ステップS4以降の処理については後述する。
【0060】
これに対して、タップの位置の座標Q(x,y)にラベルが割り当てられている場合、ステップS3においてYESであると判定されて、処理はステップS5に進む。ステップS5において、拡大処理部43は、バウンディングボックスを特定可能な値を取得する。
【0061】
具体的には例えば、石像のオブジェクトを示す分割画像DV2に対してタップがなされた場合には、当該分割画像DV2にはラベルL2が割り当てられているので、ステップS3においてYESであると判定され、判定部42によりラベルL2が判定結果として出力される。そして、ステップS5において、図8に示されるように、ラベルL2が割り当てられた分割画像(即ち、石像のオブジェクト)を含む矩形のバウンディングボックスBB2を特定可能な値が取得される。
【0062】
ステップS6において、拡大処理部43は、表示部17に最大画面表示されるように、バウンディングボックスのデータに対して拡大処理を施す。即ち、各バウンディングボックスのサイズに応じて異なる拡大率が設定されて、拡大処理が実行される。
【0063】
ステップS7において、表示制御部45は、ステップS6の拡大処理により拡大されたバウンディングボックスの画像を、表示部17に最大画面表示させる。ステップS7の処理の詳細について図9を参照して説明する。
【0064】
[最大画面表示されたバウンディングボックスの画像]
図9は、最大画面表示されたバウンディングボックスの画像を示す図である。
【0065】
図9に示されるように、情報処理装置1の表示部17には、バウンディングボックスBB2の拡大画像BBL2が最大画面表示される。
【0066】
図6の説明に戻り、ステップS8において、判定部42は、処理の終了が指示されたかを判定する。ここで、処理の終了の指示は特に限定されず、例えば、ユーザによって所定の操作ボタンが押下されたことを処理の終了の指示としてもよい。
【0067】
処理の終了の指示がされない場合、ステップS8においてNOであると判定されて、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、処理の終了が指示されるまでの間、ステップS1乃至ステップS8のループ処理が繰り返される。
【0068】
このようなステップS1乃至S8のループ処理の繰り返し途中において、ラベルが割り当てられている領域に再度タップされた場合、ステップS6では、拡大率が1倍の拡大処理が実行されるものとする。即ち、拡大されたバウンディングボックスの最大画面表示が継続されるものとする。
【0069】
これに対して、ステップS1乃至S8のループ処理の繰り返し途中において、ラベルが割り当てられていない領域にタップされた場合、即ち判定部によりラベル無しが判定結果として出力された場合には、ステップS3においてNOであると判定されて、処理はステップS4に進む。
【0070】
ここで、ラベルが割り当てられていない領域は、セグメンテーションの結果として、背景画像のように所定の第1面積以上の領域か、又は、ノイズ領域のように所定の第2面積以下の領域に分割された領域をいう。
【0071】
ステップS4において、縮小処理部44は、処理対象の画像のデータに対して縮小処理を施す。
【0072】
上述したように、バウンディングボックスが拡大された状態で、分割画像以外の領域(即ち、背景画像等の領域)に対してタップがなされると、もとの処理対象の画像に戻す指示操作がなされたとして取り扱われる。そこで、縮小処理部44は、ステップS4の処理として、バウンディングボックスを含む処理対象の画像があたかも拡大されているものとして、当該処理対象の画像をもとのサイズまであたかも縮小させる縮小処理として、もとサイズの処理対象の画像を取得する。
【0073】
具体的には例えば、図9に示されるバウンディングボックスBB2の拡大画像BBL2のうちラベルが割り当てられていない領域(すなわち、石像を示すオブジェクト以外の領域)内で、タップの位置の座標Q(x,y)が取得された場合、縮小処理部44は、図7に示される画像P1を取得する。
【0074】
なお、処理対象の画像がもとのサイズで表示されている状態、即ち、何れのバウンディングボックスのデータに対しても拡大処理が施されていない状態で、分割画像以外の領域(即ち、背景画像等の領域)に対してタップされた場合には、ステップS4では、縮小率が1倍の縮小処理が実行されるものとする。即ち、もとのサイズの処理対象の画像、即ち図7に示される画像P1の全画面表示が継続されるものとする。
【0075】
ステップS7において、表示制御部45は、ステップS4の縮小処理により縮小された画像の全体、即ちもとのサイズの処理対象の画像(図7に示される画像P1)を、表示部17に表示させる。
【0076】
ステップS8において、判定部42は、処理の終了が指示されたかを判定する。
【0077】
処理の終了の指示がされない場合、ステップS8においてNOであると判定されて、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
【0078】
その後、処理の終了が指示されると、ステップS8においてYESであると判定されて、画像サイズ変換処理は終了する。
【0079】
[バウンディングボックスの多段階の拡大処理]
上述の例では、拡大処理の段階は1段階とされたが、拡大処理の段階は複数段階としてもよい。
【0080】
つまり、所定のN段階目の拡大処理により拡大されたバウンディングボックスが最大画面表示されると、再度セグメンテーションされて再ラベリングされ、複数の新たな分割画像に分割される。この状態で、当該バウンディングボックスに含まれる新たな分割画像に対してタッチ操作がなされると、当該新たな分割画像のラベルが判定部42から判定結果として出力される。このような場合、拡大処理部43は、拡大されたバウンディングボックスのデータに対して、更にN+1段階目の拡大処理を施す。
【0081】
このような、バウンディングボックスの多段階の拡大処理について、図9と図10を参照してさらに説明する。
【0082】
具体的には例えば、図9に示されるバウンディングボックスBB2の拡大画像BBL2のデータは、再度セグメンテーションされて再ラベリングされ、複数の新たな分割画像に分割される。この状態で、例えば、拡大画像BBL2の中で石像の鼻の領域に対してタップがされたとすると、タップの位置の座標Q(x,y)が取得される。そして、当該タップの位置の座標Q(x,y)にラベルが割り当てられている場合、当該ラベルが割り当てられた石像の鼻のオブジェクトを含むバウンディングボックスのデータに対して拡大処理が施され、表示部17に最大画面表示される。
【0083】
図10は、バウンディングボックスの多段階の拡大画像を示す図である。
【0084】
拡大されたバウンディングボックスに含まれる新たな分割画像、即ち石像の鼻のオブジェクトを示す分割画像に対してタップがされた場合、図10に示されるように、情報処理装置1の表示部17には、石像の鼻のオブジェクトを含むバウンディングボックスの拡大画像BBL11が最大画面表示される。
【0085】
なお、図10に示される拡大画像BBL11の表示から、図9に示される拡大画像BBL2の表示へ戻す操作は、所定の操作、例えばユーザによる所定の操作ボタンの押下により行われるようにしてもよい。同様に、図9に示される拡大画像BBL2の表示から図7に示される画像の表示へ戻す操作も、所定の操作により行われるようにしてもよい。
【0086】
また、ステップS2の処理において、ラベルが割り当てられた複数の分割画像の境界付近でタップの位置の座標Q(x,y)が取得された場合、拡大処理部43は、当該複数のバウンディングボックスのデータに対して拡大処理を施すようにしてもよい。すると、表示部17には、当該複数のバウンディングボックスの画像がそれぞれ拡大されて表示される。したがって、ユーザは、拡大された複数のバウンディングボックスの画像の中で再度拡大させたい領域を指FRでタップすることにより、所望の領域を拡大させることができる。
【0087】
さらに、ステップS2の処理において、ラベルが割り当てられた複数の分割画像の境界上でタップの位置の座標Q(x,y)が取得された場合、拡大処理部43は、ユーザの指FRの接触面積が最大の分割画像を含むバウンディングボックスのデータに対して拡大処理を施すようにしてもよい。
【0088】
このように、本技術によれば、画像内の特定の領域を拡大する操作を容易に実現することができる。
【0089】
また、上述した第1又は第2の手法といった一般的な画像の拡大手法を適用した場合、ピンチ操作やソフトウエア操作器具を用いた操作がなされても、当該所定の領域が、ユーザにとって適切な位置に表示されるとは限らない。従って、ユーザは、その後さらに、当該所定の領域を平行移動させる操作を複数回繰り返すことによって、当該所定の領域を適切な位置(多くの場合、表示部の中央の位置)まで移動させなければならない。このように、第1又は第2の手法を適用した場合、ユーザにとって、操作が煩雑になり、操作終了まで長時間を要することがあった。
【0090】
しかしながら、本技術によれば、画像内の特定の領域が表示部17に最大画面表示される。したがって、ユーザは、簡単な操作で瞬時に、画像内の特定の領域の拡大画像を適切な位置で視認することができる。
【0091】
[depth画像]
上述の例では、セグメンテーションの手法としてグラフカットが採用された。しかしながら、セグメンテーションの手法はこれに限定されず、例えばdepth画像を用いてセグメンテーションされてもよい。depth画像は、ステレオカメラやkinect(マイクロソフト社の登録商標)に用いられるカメラによって得られる、奥行き情報を有する画像である。depth画像について図11を参照して説明する。
【0092】
図11は、depth画像を示す図である。
【0093】
depth画像は、手前にあるオブジェクトほどグレースケールが明るい領域として表わされる。図11の例では、depth画像DP1において、ボードのオブジェクトを示す画像、左側の人物のオブジェクトを示す画像、右側の人物のオブジェクトを示す画像の順にグレースケールが明るい領域として表わされる。したがって、奥から順にボードのオブジェクト、左側の人物のオブジェクト、右側の人物のオブジェクトが配置されていることがわかる。
【0094】
このようなdepth画像DP1に含まれる各オブジェクトを示す分割画像に対して、ラベルDPL1乃至DPL3が割り当てられる。具体的には、ボードのオブジェクトを示す画像には、ラベルDPL1が割り当てられる。また、左側の人物のオブジェクトを示す画像には、ラベルDPL2が割り当てられる。また、右側の人物のオブジェクトを示す画像には、ラベルDPL3が割り当てられる。
【0095】
このように、depth画像を用いてセグメンテーションされてラベリングされた分割画像を含むバウンディングボックスが、画像サイズ変換処理において処理対象とされてもよい。
【0096】
上述の例では、画像サイズ変換処理の処理対象の画像として、静止画像が採用された。しかしながら、処理対象の画像はこれに限定されず、例えば動画像、Webページの画像等が処理対象の画像として採用されてもよい。
【0097】
[本技術のプログラムへの適用]
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
【0098】
例えば、コンピュータの一例である図4の情報処理装置1において、CPU11が、例えば、記憶部18に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース15及びバス14を介して、RAM13にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
【0099】
コンピュータが実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア21に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
【0100】
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア21をドライブ20に装着することにより、入出力インタフェース15を介して、記憶部18にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部19で受信し、記憶部18にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM12や記憶部18に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0101】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【0102】
本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0103】
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
【0104】
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
【0105】
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
【0106】
なお、本技術は、以下のような構成もとることができる。
(1)
一意のラベルがそれぞれ付された複数の分割画像を含む画像を所定のサイズで表示する表示部と、
前記表示部に積層されたタッチパネルに対してタッチ操作がなされると、前記タッチ操作の位置の座標を取得する座標取得部と、
前記座標取得部により取得された前記座標が、所定のラベルが付されている分割画像に属する場合、前記分割画像を含む矩形の領域を拡大する拡大処理部と
を備え、
前記表示部は、前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域を表示する
情報処理装置。
(2)
前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域が前記表示部に表示されている状態でタッチ操作がなされ、前記座標取得部により取得された前記座標が前記分割画像以外の領域に属する場合、前記矩形の領域を縮小する縮小処理部をさらに備え、
前記表示部は、前記縮小処理部により縮小された前記矩形の領域を含む前記画像を前記所定のサイズで表示する
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記縮小処理部は、前記縮小処理として、前記所定のサイズの前記画像を取得する
前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域は、複数の新たな分割画像に分割され、前記複数の新たな分割画像のそれぞれには、新たなラベルがそれぞれ付され、
前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域が前記表示部に表示されている状態でタッチ操作がなされ、前記座標取得部により取得された前記座標が、所定の新たなラベルが付されている前記新たな分割画像に属する場合、前記拡大処理部は、さらに、前記新たな分割画像を含む新たな矩形の領域を拡大し、
前記表示部は、前記拡大処理部により拡大された前記新たな矩形の領域を表示する
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の情報処理装置。
(5)
前記拡大処理部は、前記矩形の領域を所定のサイズに拡大する
前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(6)
前記分割画像は、前記画像に対してグラフカットによりセグメンテーションされて得られる
前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7)
前記分割画像は、depth画像を用いてセグメンテーションされて得られる
前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
【0107】
本技術は、画像を表示する情報処理装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0108】
1 情報処理装置, 11 CPU, 16 入力部, 17 表示部, 41 座標取得部, 42 判定部, 43 拡大処理部, 44 縮小処理部, 45 表示制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一意のラベルがそれぞれ付された複数の分割画像を含む画像を所定のサイズで表示する表示部と、
前記表示部に積層されたタッチパネルに対してタッチ操作がなされると、前記タッチ操作の位置の座標を取得する座標取得部と、
前記座標取得部により取得された前記座標が、所定のラベルが付されている分割画像に属する場合、前記分割画像を含む矩形の領域を拡大する拡大処理部と
を備え、
前記表示部は、前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域を表示する
情報処理装置。
【請求項2】
前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域が前記表示部に表示されている状態でタッチ操作がなされ、前記座標取得部により取得された前記座標が前記分割画像以外の領域に属する場合、前記矩形の領域を縮小する縮小処理部をさらに備え、
前記表示部は、前記縮小処理部により縮小された前記矩形の領域を含む前記画像を前記所定のサイズで表示する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記縮小処理部は、前記縮小処理として、前記所定のサイズの前記画像を取得する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域は、複数の新たな分割画像に分割され、前記複数の新たな分割画像のそれぞれには、新たなラベルがそれぞれ付され、
前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域が前記表示部に表示されている状態でタッチ操作がなされ、前記座標取得部により取得された前記座標が、所定の新たなラベルが付されている前記新たな分割画像に属する場合、前記拡大処理部は、さらに、前記新たな分割画像を含む新たな矩形の領域を拡大し、
前記表示部は、前記拡大処理部により拡大された前記新たな矩形の領域を表示する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記拡大処理部は、前記矩形の領域を所定のサイズに拡大する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記分割画像は、前記画像に対してグラフカットによりセグメンテーションされて得られる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記分割画像は、depth画像を用いてセグメンテーションされて得られる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置の情報処理方法において、
一意のラベルがそれぞれ付された複数の分割画像を含む画像を所定のサイズで表示する表示部を備える前記情報処理装置が、
前記表示部に積層されたタッチパネルに対してタッチ操作がなされると、前記タッチ操作の位置の座標を取得し、
取得された前記座標が、所定のラベルが付されている分割画像に属する場合、前記分割画像を含む矩形の領域を拡大するステップを含む情報処理方法であって、
前記表示部は、前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域を表示する
情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータを、
一意のラベルがそれぞれ付された複数の分割画像を含む画像を所定のサイズで表示する表示部と、
前記表示部に積層されたタッチパネルに対してタッチ操作がなされると、前記タッチ操作の位置の座標を取得する座標取得部と、
前記座標取得部により取得された前記座標が、所定のラベルが付されている分割画像に属する場合、前記分割画像を含む矩形の領域を拡大する拡大処理部と
して機能させるためのプログラムであって、
前記表示部は、前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域を表示するためのプログラム。
【請求項1】
一意のラベルがそれぞれ付された複数の分割画像を含む画像を所定のサイズで表示する表示部と、
前記表示部に積層されたタッチパネルに対してタッチ操作がなされると、前記タッチ操作の位置の座標を取得する座標取得部と、
前記座標取得部により取得された前記座標が、所定のラベルが付されている分割画像に属する場合、前記分割画像を含む矩形の領域を拡大する拡大処理部と
を備え、
前記表示部は、前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域を表示する
情報処理装置。
【請求項2】
前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域が前記表示部に表示されている状態でタッチ操作がなされ、前記座標取得部により取得された前記座標が前記分割画像以外の領域に属する場合、前記矩形の領域を縮小する縮小処理部をさらに備え、
前記表示部は、前記縮小処理部により縮小された前記矩形の領域を含む前記画像を前記所定のサイズで表示する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記縮小処理部は、前記縮小処理として、前記所定のサイズの前記画像を取得する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域は、複数の新たな分割画像に分割され、前記複数の新たな分割画像のそれぞれには、新たなラベルがそれぞれ付され、
前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域が前記表示部に表示されている状態でタッチ操作がなされ、前記座標取得部により取得された前記座標が、所定の新たなラベルが付されている前記新たな分割画像に属する場合、前記拡大処理部は、さらに、前記新たな分割画像を含む新たな矩形の領域を拡大し、
前記表示部は、前記拡大処理部により拡大された前記新たな矩形の領域を表示する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記拡大処理部は、前記矩形の領域を所定のサイズに拡大する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記分割画像は、前記画像に対してグラフカットによりセグメンテーションされて得られる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記分割画像は、depth画像を用いてセグメンテーションされて得られる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置の情報処理方法において、
一意のラベルがそれぞれ付された複数の分割画像を含む画像を所定のサイズで表示する表示部を備える前記情報処理装置が、
前記表示部に積層されたタッチパネルに対してタッチ操作がなされると、前記タッチ操作の位置の座標を取得し、
取得された前記座標が、所定のラベルが付されている分割画像に属する場合、前記分割画像を含む矩形の領域を拡大するステップを含む情報処理方法であって、
前記表示部は、前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域を表示する
情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータを、
一意のラベルがそれぞれ付された複数の分割画像を含む画像を所定のサイズで表示する表示部と、
前記表示部に積層されたタッチパネルに対してタッチ操作がなされると、前記タッチ操作の位置の座標を取得する座標取得部と、
前記座標取得部により取得された前記座標が、所定のラベルが付されている分割画像に属する場合、前記分割画像を含む矩形の領域を拡大する拡大処理部と
して機能させるためのプログラムであって、
前記表示部は、前記拡大処理部により拡大された前記矩形の領域を表示するためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−105238(P2013−105238A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−247304(P2011−247304)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]