説明

情報処理装置及び表示方法

【課題】階層構造を有する情報において、簡単な操作で選択し、異なる上位層を選択するための操作回数を減らす。
【解決手段】情報を表示する表示装置と記憶装置とを含む情報処理装置が、少なくとも階層構造に含まれる第1の階層の選択肢群と、第1の階層の選択肢の一つに対応する第2の階層の選択肢群とを記憶装置から読み出すステップと、少なくとも第1の階層の選択肢群と、第1の階層の選択肢の一つに対応する第2の階層の選択肢群とを共に、操作可能な状態で表示装置に表示させるステップとを実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を表示する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、表示システムにおいては、ユーザインタフェースとしてGUI(Graphical User Interface)が採用されている。このようなGUIを採用する表示システムにおいては、ユーザが選択可能な複数の選択肢がディスプレイに表示される。これら複数の選択肢にはそれぞれ、表示システムに対するコマンドが割り当てられる。ユーザは、操作部材を利用して所望の選択肢を選択する。これにより、ユーザが選択した選択肢に割り当てられたコマンドが表示システムにおいて実行されることになる。
【0003】
また、近年の表示システムにおいては、搭載機能の多様化などに起因して、ユーザが選択することで実行可能なコマンドが多数存在している。このため、近年の表示システムにおいては、これらのコマンドを階層構造に分類し、階層構造のいずれかの階層の選択肢に含まれるコマンドのうちから一のコマンドの選択をユーザから受け付ける方式のGUIが採用される(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−281582号公報
【特許文献2】特開2008−191728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の階層構造からコマンドを選択する方式の表示システムのユーザは、最上位の階層から順に階層ごとに選択肢を選択していくことで、表示システムが実行すべき所望のコマンドを選択することになる。
【0006】
ところで、このような表示システムにおいては、ディスプレイへの表示対象となる階層(選択肢の選択対象とする階層)を、現時点の階層の上位階層とは異なる上位階層の下位となる階層へ変更する場合には、多くの操作が必要となる。具体的には、まず、ユーザは表示対象となる階層を現時点の階層から一つずつ上位の階層へ切り替える操作を行って、上位階層の変更が可能な階層を表示対象とさせる。そして、その状態で上位階層を変更する操作を行う。さらに、表示対象となる階層を一つずつ下位の階層へ切り替える操作を行って、目的とする階層を表示対象とさせることになる。
【0007】
このように必要な操作回数が多くなるとユーザが非常に煩雑に感じることになるため、改善が要望されている。例えば、車両に搭載される表示システムにおいては、信号待ちの停車中などの比較的短い期間に、車両の周辺の状況や車両の他の計器類にも注意を払いつつ表示システムをユーザが操作する場面が生じる。このため、車両に搭載される表示システムでは、必要な操作回数を減らすことができる技術が望まれていた。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、階層構造を有する情報において、簡単な操作で選択できる技術、主として、異なる上位層を選択するための操作回数を減らすことができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための態様の一つは、少なくとも階層構造に含まれる第1の階層の選択肢群と、該第1の階層の選択肢の一つに対応する第2の階層の選択肢群とを共に、操作可能な状態で表示装置に表示させる表示制御部を含む情報処理装置である。
【発明の効果】
【0010】
本願に係る構成によれば、階層構造を有する情報において、簡単な操作で選択できる技術、主として、異なる上位層を選択するための操作回数を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】音声データの階層構造の一例を示す図である。
【図2】AVN一体機の基本メニュー選択画面の例を示す図である。
【図3】基本メニュー選択画面の例を示す図である。
【図4】基本メニュー選択画面の例を示す図である。
【図5】基本メニュー選択画面の例を示す図である。
【図6】選択開始画面の例を示す図である。
【図7】第2層選択画面の例を示す図である。
【図8】マルチ選択画面の例を示す図である。
【図9】マルチ選択画面の例を示す図である。
【図10】選択結果出力画面の例を示す図である。
【図11】図2から図10の画面の遷移の一覧を示す図である。
【図12】順方向の処理におけるマルチ選択画面の遷移の例を示す図である。
【図13】逆方向の処理におけるマルチ選択画面の遷移の例を示す図である。
【図14】マルチ選択画面の構成例を示す図である。
【図15】基本メニュー表示領域の表示の例を示す図である。
【図16】AVN一体機のハードウェア構成の例を示す図である。
【図17】AVN一体機の制御部の機能ブロック図の一例である。
【図18】記憶部に保持される情報の一部の例を示す図である。
【図19】基本メニュー表示領域の表示処理に係るフローチャートの例である。
【図20】基本メニュー表示領域が画面の表示されている間の基本メニュー表示領域に係る処理のフローチャートの例である。
【図21】ショートカット表示領域に係る処理のフローチャートの例である。
【図22】選択開始画面表示中のタッチパネル操作に対する処理のフローチャートの例である。
【図23】選択開始画面表示中のタッチパネル操作に対する処理のフローチャートの例である。
【図24】選択開始画面表示中のタッチパネル操作に対する処理のフローチャートの例である。
【図25】選択開始画面表示中のタッチパネル操作に対する処理のフローチャートの例である。
【図26】第2層選択画面表示中のタッチパネル操作に対する処理のフローチャートの例である。
【図27】第2層選択画面表示中のタッチパネル操作に対する処理のフローチャートの例である。
【図28】マルチ選択画面表示中のタッチパネル操作に対する処理のフローチャートの例である。
【図29A】マルチ選択画面表示中のタッチパネル操作に対する処理のフローチャートの例である。
【図29B】マルチ選択画面表示中のタッチパネル操作に対する処理のフローチャートの例である。
【図30】マルチ選択画面表示中のタッチパネル操作に対する処理のフローチャートの例である。
【図31】選択結果出力画面表示中のタッチパネル操作に対する処理のフローチャートの例である。
【図32A】リストのスクロール処理を説明するための図である。
【図32B】リストのスクロール処理を説明するための図である。
【図33】リストのスクロール処理における選択中の項目の固定表示に係る処理のフローチャートの例である。
【図34】再生対象の楽曲選択処理において選択された楽曲の再生処理のフローチャートの例である。
【図35】インデックス表示領域の表示例を示す図である。
【図36】AVN一体機の制御部の機能ブロック図の例である。
【図37】記憶部に保持される、第2実施形態の階層構造一覧表である。
【図38】インデックス表示領域に係る処理のフローチャートの例である。
【図39】インデックス表示領域に係る処理のフローチャートの例である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施をするための形態(以下、実施形態という)について説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
【0013】
<第1実施形態>
第1実施形態では、情報処理装置で再生する音声データを選択する場合の階層構造の表示方法および操作方法について説明する。ここでは、情報処理装置として、車載装置を実施の形態の一つとして記載するが、本願に係る構成は、車載装置に限定されず、例えば、可搬型の携帯端末(例えば、PND、携帯電話、携帯型表示装置など)においても実現可能である。なお、本願の構成に係る車載装置は、AVN一体機と称する。ここで、AVN一体機とは、オーディオ機能、ビジュアル機能、ナビゲーション機能を一体的に有する車載用の電子機器のことである。
【0014】
(階層構造)
図1は、音声データの階層構造の一例を示す図である。図1に示される例では、第1層が最上位層であり、数字が大きくなるにつれてより下位の層になる。
【0015】
第1層の要素には、「プレイリスト」,「アーティスト」,「アルバム」,「楽曲名」,及び「ジャンル」が含まれる。階層構造は、第1層の要素を出発点として始まるので、第1層の要素を、第1実施形態においてルート(根)と称する。第1層の要素が選択されることによって、第2層以下の階層の要素が決定する、すなわち、階層構造が決定する。
【0016】
ユーザは、例えば、「プレイリスト」をルートとして選択することによって、プレイリストによって絞り込まれた楽曲の中から再生する楽曲を選択することができる。第1実施形態において、楽曲とは、音声データを示す。「プレイリスト」がルートとして選択された場合には、「プレイリスト」→「プレイリスト名リスト」→「プレイリストごとの楽曲名リスト」という階層構造となり、階層は3層となる。プレイリストは、AVN一体機のユーザによって選択された音声データの集合であり、各プレイリストには、ユーザによって、又は自動的に、名前が付される。プレイリスト名リストは、AVN一体機のオーディオソースに含まれる全てのプレイリストの名前のリストであり、例えば、五十音順及びアルファベット順で並べられている。プレイリストごとの楽曲名リストは、プレイリストに含まれる楽曲名のリストであり、ユーザによって設定された順番で並べられている。
【0017】
ユーザは、例えば、「アーティスト」をルートとして選択することによって、アーティ
スト名を手掛かりに楽曲を絞り込み、再生する楽曲を選択することができる。「アーティスト」がルートとして選択された場合には、「アーティスト」→「アーティスト名リスト」→「アーティストごとのアルバム名リスト」→「アルバムごとの楽曲名リスト」という階層構造となり、階層は4層となる。アーティスト名は、楽曲の演奏者、歌手、グループ等の名前である。アーティスト名リストは、AVN一体機のソース内のすべてのアーティスト名のリストであり、例えば、五十音順及びアルファベット順で並べられている。アーティストごとのアルバム名リストは、AVN一体機のソース内の或るアーティストのアルバムの名前のリストであり、例えば、五十音順及びアルファベット順で並べられている。アルバム毎の楽曲名リストは、AVN一体機のソース内の或るアルバムに含まれる楽曲の名前のリストであり、アルバムに収録されている順番で並べられている。
【0018】
ユーザは、例えば、「アルバム」をルートとして選択することによって、アルバム名リストの中からアルバム名を手掛かりに楽曲を絞りこんで、再生する楽曲を選択することができる。「アルバム」がルートとして選択された場合には、「アルバム」→「アルバム名リスト」→「アルバムごとの楽曲名リスト」という階層構造となり、階層は3層となる。アルバム名リストは、AVN一体機のソース内のすべてのアルバムの名前のリストであり、例えば、五十音順及びアルファベット順で並べられている。アルバムごとの楽曲名リストは、「アーティスト」をルートとする階層構造の第4層の要素である「アルバムごとの楽曲名リスト」と同じリストであってもよい。
【0019】
ユーザは、例えば、「楽曲名」をルートとして選択することによって、楽曲名リストから再生する楽曲を選択することができる。「楽曲名」がルートとして選択された場合には、「楽曲名」→「楽曲名リスト」という階層構造となり、階層は2層となる。楽曲名リストは、AVN一体機のソース内のすべての楽曲の名前のリストであり、例えば、五十音順及びアルファベット順で並べられている。
【0020】
ユーザは、例えば、「ジャンル」をルートとして選択することによって、ジャンル名のリストの中からジャンルを絞りこんで再生する楽曲を選択することができる。「ジャンル」がルートとして選択された場合には、「ジャンル名」→「ジャンル名リスト」→「ジャンルごとのアーティスト名リスト」→「アーティスト毎のアルバム名リスト」→「アルバムごとの楽曲リスト」という階層構造となり、階層は5層となる。ジャンル名リストは、AVN一体機のソース内の楽曲のジャンルの名前のリストであり、例えば、五十音順及びアルファベット順で並べられている。ジャンルごとのアーティスト名リストは、或るジャンルに分類されるアーティストの名前のリストであり、例えば、五十音順及びアルファベット順で並べられている。アーティストごとのアルバム名リストは、「アーティスト」をルートとする階層構造の第3層の要素である「アーティストごとのアルバム名リスト」と同じリストであってもよい。アルバムごとの楽曲名リストは、「アーティスト」をルートとする階層構造の第4層の要素である「アルバムごとの楽曲名リスト」、及び、「アルバム」をルートとする階層構造の第3層の要素である「アルバムごとの楽曲リスト」と同じリストであってもよい。
【0021】
(再生楽曲選択処理の画面遷移例)
図2,図3,図4,図5,図6,図7,図8,図9,及び図10は、オーディオソースとしてアップル社のiPod(登録商標)が用いられ、図1の階層構造のうち、「アーティスト」をルートとする階層構造によって、すなわち、「アーティスト」→「アーティスト名リスト」→「アーティストごとのアルバム名リスト」→「アルバムごとの楽曲名リスト」の順番で再生する楽曲が選択される場合のAVN一体機の画面表示の遷移の一例を示す図である。iPod内の楽曲の階層構造は、図1に示される階層構造であることを想定する。以降、右、左と表現する際には、特に指定されない限り、画面向かって右及び左を示すこととする。
【0022】
ここで、iPod(登録商標)を一例として記載するが、これに限定されることなく、AVN一体機と連携可能な楽曲再生装置であればよい。この場合、以降に記載される基本メニューに「iPod(登録商標)」の項目は表示されない。その代わりに、AVN一体機に接続された楽曲再生装置を識別可能な表示が行われる(例えば、装置名やトレードマークなどが表示される)。
【0023】
AVN一体機の画面に対する操作、すなわち、AVN一体機が認識するタッチパネル上のユーザの指の動作には、例えば、プッシュ,リリース,スクロール,フリック,及びスライド等がある。プッシュは、所定の圧力以上でタッチパネルを押さえる動作であり、リリースは、指をタッチパネルから離す動作である。プッシュとリリースとを組み合わせることで、リリースした位置を含む領域に表示されている項目を選択する操作となる。スクロールは、タッチパネル上で指を所定速度で所定距離移動させる動作であり、例えば、画面を遷移させたり、或る表示領域内の表示物を移動させたりする操作となる。フリックは、スクロール同様にタッチパネル上で指を移動させる動作であるものの、スクロールに比べて移動距離が短い。フリックは、例えば、スクロール同様に、画面を遷移させたり、或る表示領域内の表示物を移動させたりする操作や、タッチ位置から項目を選択する操作となる。スライドは、タッチパネル上に指を接触させたままスクロールよりも遅い速度で移動させる動作であって、プッシュ及びリリースと組み合わせてドラッグアンドドロップの操作となる。
【0024】
図2は、AVN一体機の基本メニュー選択画面の例を示す図である。基本メニュー選択画面は、例えば、AVN一体機の起動時やオープニング画面の次に表示されたり、AVN一体機のモードを選択する場合に表示されたりするトップ画面である。
【0025】
図2に示される基本メニュー選択画面SC1には、基本メニュー表示領域A1,ナビゲーション表示領域A2,及びショートカット表示領域A3が含まれる。
基本メニュー表示領域A1は、AVN一体機の基本機能を示す項目を表示する領域である。以降、AVN一体機の基本機能を示す項目を基本メニューと称する。基本メニュー(階層構造群)ごとに図1に示されるような階層構造が存在する。ナビゲーション表示領域A2は、例えば、AVN一体機を搭載する車両の現在位置,目的地,現在地から目的地までの経路,道路の渋滞情報等が表示される、ナビゲーション用の領域である。ショートカット表示領域A3は、ショートカットメニューのアイコンが表示される領域である。
【0026】
第1実施形態では、AVN一体機の基本メニューには、「現在地」,「目的地」,「iPod(登録商標)」,「車両」,「情報・G」,「電話」,及び「設定・編集」が含まれる。基本メニューの「現在地」は、AVN一体機を搭載する車両の現在位置を表示させるための項目であって、「現在地」が選択されると画面にナビゲーション表示領域A2が表示され、ナビゲーション表示領域A2内にAVN一体機を搭載する車両の現在位置が表示される。基本メニュー選択画面SC1では、初期設定でナビゲーショ表示領域A2にAVN一体機の現在位置が表示される設定、すなわち、基本メニューの「現在地」が選択されている設定となっている。基本メニューの「目的地」は、目的地を設定するため項目であって、「目的地」が選択されると、例えば、画面が、登録された目的地の中から目的地を選択する画面や、目的地を検索するための画面等に遷移する。
【0027】
基本メニューの「iPod(登録商標)」は、オーディオソースとしてApple社のiPod(登録商標)から再生する楽曲を選択するための項目であって、「iPod(登録商標)」が選択されると、図6以降の再生する楽曲を選択するための画面に遷移する。尚、第1実施形態では、iPod(登録商標)をオーディオソースのメインソースとして使用することを前提にAVN一体機が構成されているため、基本メニューの中に「iPo
d(登録商標)」の項目が含まれる。ただし、オーディのソースのメインソースとして、iPod以外の楽曲再生装置を用いることも可能であり、その場合は、基本メニューに「iPod」の代わりに、メインソースとして用いられる楽曲再生装置を示す項目が表示される。
【0028】
基本メニューの「車両」は、AVN一体機を搭載する車両の走行距離や燃費など、車両に関する情報を表示するための項目である。基本メニューの「車両」が選択されると、画面は、車両に関する情報を表示する画面に遷移する。基本メニューの「情報・G」は、AVN一体機のシステムに関する情報やデータ管理、VICS(Vehicle Information and Communication System)の情報、及びGPS(Global Positioning System)の情報の表
示を選択するための項目である。基本メニューの「情報・G」が選択されると、画面は、データ管理、VICS、GPS等の中からユーザが表示させたい情報を選択するための画面に遷移する。
【0029】
基本メニューの「電話」は、例えば、ブルートゥース(登録商標)等によってAVN一体機とユーザ所有の携帯電話端末とを接続させ、ハンズフリーで携帯電話端末から電話をかけさせるための項目である。基本メニューの「電話」が選択されると、画面は発信先を設定するための画面に遷移する。基本メニューの「設定・編集」は、ナビゲーション,電話,オーディオ,運転支援等の機能の設定及び編集を行うための画面を表示するための項目である。基本メニューの「設定・編集」が選択されると、画面は、ナビゲーション,電話,オーディオ,運転支援等の中から設定及び編集したい機能を選択するための画面に遷移する。
【0030】
ショートカット表示領域A3に表示されるショートカットメニューが選択されると、該ショートカットメニューに設定された動作が行われる。例えば、楽曲Aを再生するショートカットメニューが選択されると、楽曲Aの再生が開始され、画面は、基本メニュー選択画面から、楽曲Aの再生中を示す画面に遷移する。ショートカット表示領域A3の表示中に、ショートカット表示領域A3に選択対象(楽曲、選択項目等)がドラッグアンドドロップされると、該選択対象に対する動作のショートカットメニューが生成される。
【0031】
図3は、基本メニュー表示領域A1において、基本メニューの「iPod」がプッシュされた場合の、基本メニュー選択画面の例を示す図である。基本メニューの「iPod」がプッシュされると、画面は図2に示される基本メニュー選択画面SC1から図3に示される基本メニュー選択画面SC2に遷移する。基本メニュー選択画面に限られず、AVN一体機の画面では、選択された項目の表示領域は、例えば、他の項目と異なる表示色に変更される等の強調表示が行われる。基本メニュー選択画面SC2では、選択された基本メニュー表示領域A1の「iPod」の項目の表示領域の表示色が他の項目と反転されて表示されている。また、基本メニュー選択画面SC2では、選択された基本メニューの「iPod」の右側に「ソース」が表示される。「ソース」は、AVN一体機が備えるオーディオソース(iPodを含む)を選択するための項目である。ユーザが基本メニュー表示領域A1の「iPod」の表示領域から「ソース」の表示領域に指をスライドさせると、画面は図4に示される基本メニュー選択画面SC3に遷移する。なお、ユーザが基本メニュー表示領域A1の「iPod」の表示領域で指を離す(リリース)と、オーディオソースとして「iPod」が選択され、画面が図6に示される選択開始画面SC5に遷移する。オーディオソースが選択されると、再生対象の楽曲選択処理が開始される。
【0032】
図4は、基本メニュー選択画面において、ユーザが基本メニューの「iPod」の表示領域をプッシュし、続いて「ソース」の表示領域に指をスライドさせた場合の、基本メニュー選択画面の例を示す図である。基本メニュー選択画面SC3では、ユーザが基本メニューの「iPod」の表示領域から「ソース」の表示領域まで指をスライドさせたことに
よって、「ソース」の表示領域の表示色が反転している。「ソース」の表示領域においてユーザが指を離す(リリース)と、画面が図5に示される基本メニュー選択画面SC4に遷移する。
【0033】
図5は、基本メニュー選択画面において、ユーザが基本メニューの「iPod」の表示領域をプッシュし、続いて「ソース」の表示領域に指をスライドさせた後離した場合の、基本メニュー選択画面の例を示す図である。基本メニュー選択画面SC4では、図4に示される基本メニュー選択画面SC3において、「ソース」が選択されたので、基本メニュー表示領域A1では「iPod」の項目に代わって「ソース」の項目が表示されている。また、基本メニュー表示画面SC4においては、基本メニューの「ソース」が選択中であるため、表示色が反転して強調表示されている。また、基本メニュー選択画面SC4では、基本メニュー表示領域A1の右側にAVN一体機が利用可能なオーディオソースのリストを含むオーディオソースリスト表示領域A4がナビゲーション表示領域A2に重ねて前面に表示されている。例えば、AVN一体機が利用可能なオーディオソースには、AMラジオ(図5中「AM」),FMラジオ(図5中「FM」),iPod,及びテレビジョン(図5中「TV」)がある。例えば、オーディオソースリスト領域A4の「iPod」の表示領域にユーザが触れると、「iPod」の表示領域の表示色が反転して強調表示され、ユーザが「iPod」の表示領域で指を離す(リリース)と、オーディオソースとして「iPod」が選択され、画面が図6に示される選択開始画面SC5に遷移する。オーディオソースが選択されると、再生対象の楽曲選択処理が開始される。
【0034】
図6は、再生対象の楽曲選択処理においてトップ画面となる選択開始画面の例を示す図である。選択開始画面SC5から、階層構造を用いて再生する楽曲を選択する処理(再生対象の楽曲選択処理)が開始する。選択開始画面SC5には、第1層表示領域A5と、第2層表示領域A6とが含まれる。また、選択開始画面SC5においては、少なくとも第1層表示領域A5は、各項目名(ルートとなる項目の名前)が表示される程度の幅を有している。例えば、第1層表示領域A5と第2層表示領域A6との画面における比率は、5:5から4:6であるのが好ましい。
【0035】
第1層表示領域A5は、階層構造のルートがリストとして表示される。すなわち、第1層表示領域A5には、例えば、図1に示される階層構造の第1層の要素である、プレイリスト,アーティスト,アルバム,楽曲,及びジャンルがそれぞれのアイコンとともにリストの項目として表示されている。第2層表示領域A6には、第1層の選択された項目(ルート)に対応するリストが表示される。
【0036】
第1層表示領域A5及び第2層表示領域A6には、最後に表示された時の状態、すなわち、ラストモードのリストが表示される。ただし、表示されるリストにラストモードが存在しない場合、例えば、AVN一体機が初期状態から起動した場合等には、第1層表示領域A5には、第1層の要素(ルート)からなるリストが何れの項目(要素)も選択されていない初期状態で表示される。第2層表示領域A6には、第1層表示領域A5に表示されるリストのトップの項目に対応する第2層のリストが何れの項目も選択されていない初期状態で表示される。図6においては、第1層表示領域A5には、図1の階層構造のルートからなるリストが初期状態で表示され、第2層表示領域A6には、第1層表示領域A5に表示されるリストのトップである「プレイリスト」をルートとする階層構造の第2層の「プレイリスト名リスト」が初期状態で表示されている。なお、以降の何れの画面の何れの表示領域においても、表示されるリストはラストモードで表示され、ラストモードが存在しない場合には、初期状態で表示されるものとする。
【0037】
第1層表示領域A5及び第2層表示領域A6において、表示されるリストの項目が表示領域に収まりきらない場合には、第1層表示領域A5及び第2層表示領域A6は上下にス
クロール可能な状態となり、ユーザによるスクロール操作に応じて表示されるリストもスクロールして表示される。図6においては、第1層表示領域A5では図1の階層構造の要素が全て表示されているので、第1層表示領域A5はスクロール可能な状態にはならない。また、図6においては、第2層表示領域A6では、プレイリスト名リスト(図1参照)が表示されるが、プレイリスト名リストの全ての項目が第2層表示領域A6に表示されないので、第2層表示領域A6は上下にスクロール可能な状態となる。ユーザは第2層表示領域A6において指を上下スクロールさせることによって、第2層表示領域A6に表示されるプレイリスト名リストの全項目を確認することができる。
【0038】
例えば、ユーザが第1層表示領域A5に表示されるリストから「アーティスト」を選択すると、画面が図7に示される第2層選択画面SC6に遷移する。
【0039】
図7は、第2層選択画面の例を示す図である。第2層選択画面SC6は、第1層表示領域A5と、第2層表示領域A6とを含む。第2層選択画面SC6において、第1層表示領域A5は、折り畳まれて第1層の各項目のアイコンのみが表示される。図6に示される選択開始画面SC5において第1層表示領域A5の「アーティスト」が選択されたので、図7では、第1層表示領域A5のアーティストを示すアイコンの表示色が反転されて強調表示されている。
【0040】
第2層表示領域A6には、第1層で選択された項目である「アーティスト」をルートとする階層構造の第2層の「アーティスト名リスト」(図1参照)が表示されている。アーティスト名リストは第2層表示領域A6に表示しきらないため、スクロール可能な状態となっている。また、第2層選択表示画面SC6の第2層表示領域A6には、図6に示される選択開始画面と同じく、第1層の選択項目に対応する第2層のリストの最後の状態(ラストモード)が表示される。
【0041】
第2層選択画面SC6は、第2層の項目を選択することがメインの画面であるため、図6に示される選択開始画面SC5と比較して、第2層表示領域A6の画面内に占める比率が大きく、例えば、第1層表示領域A5と第2層表示領域A6との画面内の表示比率は、1:9から2:8程度であるのが好ましい。
【0042】
例えば、図7に示される第2層表示領域A6の「アーティストD」が選択されると、第2層表示領域A6の「アーティスト」の表示領域の表示色は反転されて強調表示され、画面は図8に示されるマルチ選択画面SC7に遷移する。
【0043】
図8は、第1層,第2層,及び第3層が操作可能な状態で表示されるマルチ選択画面の例を示す図である。マルチ選択画面は、複数の層を操作可能な状態で表示する画面であって、表示される層の中で最下層の項目をメインに選択するための画面である。
【0044】
図8に示されるマルチ選択画面SC7は、第1層表示領域A5,第2層表示領域A6,及び第3層表示領域A7を含む。図8におけるマルチ選択画面SC7は、図7に示される第2層選択画面SC6に第3層表示領域A7が追加されて、第3層表示領域A7が第2層表示領域A6よりも前面に表示された状態である。したがって、第1層表示領域A5及び第2層表示領域A6については、図7に示される第2層選択画面SC6と同様である。
【0045】
第3層表示領域A7には、第2層の選択された項目に対応する第3層のリストが表示される。図8においては、第3層表示領域A7には、第2層で選択された「アーティストD」に対応する、「アーティストDのアルバム名リスト」(図1参照)が表示される。図8においては、アーティストDのアルバム名リストは、第3層表示領域A7内に収まるので、スクロール可能な状態にはならない。
【0046】
図8に示されるマルチ選択画面SC7は、第3層の項目を選択することがメインの画面であるため、第3層表示領域A7の画面内に占める比率が最も高い。例えば、第1層表示領域A5,第2層表示領域A6,及び第3層表示領域A7の画面内の表示比率は、おおよそ1:4:5である。
【0047】
例えば、図8に示される第3層表示領域の「アルバムBB」が選択されると、「アルバムBB」の表示領域の表示色は反転されて強調表示され、画面は図9に示されるマルチ選択画面SC8に遷移する。
【0048】
図9は、第1層,第3層,第4層が操作可能な状態で表示されるマルチ選択画面の例を示す図である。図9に示されるマルチ選択画面SC8は、第1層表示領域A5,第2層表示領域A6,第3層表示領域A7,及び第4層表示領域A8を含む。第4層表示領域A8には、第3層の選択された項目である「アルバムBB」に対応する「アルバムBBの楽曲リスト」(図1参照)が表示される。アルバムBBの楽曲リストの項目は、第4層表示領域A8に収まりきらないため、第4層表示領域A8は上下スクロール可能な状態になる。
【0049】
図9に示されるマルチ選択画面SC8は、図8に示されるマルチ選択画面SC7に第4層表示領域A8が追加され、第4層表示領域A8が第2層表示領域A6及び第3層表示領域A7に重ねられて一番前に表示された画面である。図9に示されるマルチ選択画面SC8では、項目選択のメインである第4層の1つ上の層である第3層については第3層表示領域A7が操作可能な状態で表示されるが、第3層より上位の第2層については、第2層表示領域A6が選択項目の表示位置がわかる程度に折り畳まれて表示される。ただし、マルチ選択画面において第1層表示領域A5は常に表示されるため、図9に示されるマルチ選択画面SC8においても第1層表示領域A5は表示されている。
【0050】
図9に示されるマルチ選択画面SC8は、第4層の項目をメインに選択するための画面である。したがって、図9に示されるマルチ選択画面SC8では、第4層表示領域A8の画面内に占める比率が最も高い。例えば、図9に示されるマルチ選択画面SC8では、第1層表示領域A5,第3層表示領域A7,及び第4層表示領域A8の画面内の表示比率は、おおよそ1:4:5である。
【0051】
図9に示される第4層表示領域A8の「楽曲ad」が選択されると、「楽曲ad」の表示領域の表示色は反転されて強調表示される。第4層は、「アーティスト」をルートとする階層構造の最下層であるため、「楽曲ad」が選択されると、再生対象の楽曲選択処理が終了し、マルチ選択画面の表示も終了する。画面は図10に示される選択結果出力画面SC9に遷移する。
【0052】
図10は、選択結果出力画面の例を示す画面である。選択結果出力画面は、再生対象の楽曲選択処理の結果を出力するための画面である。選択結果出力画面SC9は、属性情報表示領域A9と「戻る」ボタン表示領域A10とを含む。属性情報表示領域A9は、選択された楽曲の属性情報を表示する領域である。楽曲の属性情報には、例えば、楽曲名,該楽曲が収録されるアルバム名,該楽曲のアーティスト名,該楽曲が収録されるアルバムジャケットの画像等である。「戻る」ボタン表示領域A10は、選択開始画面に戻るための「戻る」ボタンを表示する領域である。
【0053】
図11は、図2から図10において説明された画面SC1からSC9の遷移を一覧で示す図である。図11では、図2から図10にわたって説明された上位層から下位層へ進む画面遷移が実線の矢印で示される。処理の流れが、上位層から下位層であることを、第1実施形態では、順方向と称する。また、図11では、例えば、左から右へのフリック操作
による下位層から上位層への画面遷移が点線の矢印で示される。処理の流れが、下位層から上位層であることを、第1実施形態では、逆方向と称する。尚、順方向に画面遷移する際の操作は、プッシュの後リリースという一連の動作に限られない。また、逆方向に画面遷移する際の操作は、左から右へのフリックに限られず、左から右へのスクロールでもよい。
【0054】
第1実施形態では、図11に示される画面遷移の一覧に従って、画面が遷移するものとする。ただし、画面遷移は、図11に示される例に限られない。順方向の画面遷移については、図2から図10で説明された通りである。これに加えて、順方向の画面遷移において、例えば、図6に示される選択開始画面SC5において、第1層表示領域A5に表示される項目ではなく、第2層表示領域A6に表示される項目が選択された場合には、第2層選択画面は表示されずにマルチ選択画面に遷移する。
【0055】
逆方向の画面遷移は、以下の通りである。選択結果出力画面SC9の表示中に左から右のフリックが検出されると、画面は、選択結果出力画面SC9から、その直前に表示されていたマルチ選択画面SC8に遷移する。マルチ選択画面SC8の表示中に左から右のフリックが検出されると、画面は、マルチ選択画面SC8から、マルチ選択画面SC7に遷移する。マルチ選択画面SC7の表示中に左から右のフリックが検出されると、画面は、マルチ選択画面SC7から、第2層選択画面SC6に遷移する。第2層選択画面SC6の表示中に左から右のフリックが検出されると、画面は、第2層選択画面SC6から、選択開始画面SC5に遷移する。選択開始画面SC5の表示中に左から右のフリックが検出されると、画面は、選択開始画面SC5から、基本メニュー選択画面SC1に遷移する。
【0056】
図12は、順方向の処理におけるマルチ選択画面の遷移の例を示す図である。図12は、図8に示されるマルチ選択画面SC7から図9に示されるマルチ選択画面SC8への遷移の様子を示す。マルチ選択画面SC7の第3層表示領域A7において「アルバムBB」の表示領域内にユーザの指が触れたのちに離されると、「アルバムBB」が選択される。
【0057】
図12に示されるマルチ選択画面SC7−1は、第3層の項目が選択された後の、マルチ選択画面SC7からマルチ選択画面SC8へ遷移途中のマルチ選択画面の例である。第3層の項目が選択されると、第4層表示領域A8が画面右端から画面内に進入し、それとともに、第3層表示領域A7が右から左方向に移動する。また、第3層表示領域A7は、第2層表示領域A6よりも前面に表示されるため、第3層表示領域A7の移動に伴って第2層表示領域のA6は、表示領域が小さくなっていき(第3層表示領域A7の後ろに隠され)、最終的にマルチ選択画面SC8になる。
【0058】
図13は、逆方向の処理におけるマルチ選択画面の遷移の例を示す図である。図13は、図9に示されるマルチ選択画面SC8から図8に示されるマルチ選択画面SC7への遷移の様子を示す。マルチ選択画面SC8の表示中に、タッチパネル上でユーザが指を左から右にフリックさせると、マルチ選択画面SC8からマルチ選択画面SC7への画面遷移が実行される。
【0059】
図13に示されるマルチ選択画面SC7−2は、マルチ選択画面SC8からマルチ選択画面SC7への画面遷移の途中のマルチ選択画面の例である。マルチ選択画面SC8の表示中に、左から右へのフリック操作が検知されると、第3層表示領域A7と第4層表示領域A8とが、第4層表示領域A8が画面上に表示されなくなるまで、左から右に移動する。第3層表示領域A7と第4層表示領域A8との移動に伴って、第2層表示領域A6の表示領域が大きくなり(徐々に現れ)、最終的にマルチ選択画面SC7になる。
【0060】
(マルチ選択画面)
図14は、マルチ選択画面の構成例を示す図である。マルチ選択画面は、前述のように、階層構造のうちの複数の階層の項目(選択肢)が操作可能な状態で表示される画面である。操作可能な状態とは、表示領域に対するタッチパネルの操作に応じて、表示領域の表示が変わる状態を示す。例えば、或る階層の表示領域に表示されるリスト(選択肢群)の項目の一つの表示領域にユーザの指が触れると、該項目の表示領域の表示色が他の項目とは異なる色になって強調表示されたり、該階層の表示領域においてユーザが指を上下方向にスクロールするとその動きに合わせて表示されているリストもスクロールされたりする状態である。
【0061】
図1に示されるような階層構造一覧表の第1層の或る要素をルートとする階層構造の階層数をN(N:0を含まない自然数)とする。また、マルチ選択画面に表示される階層のうち最下層をX層(3≦X≦N)とする。そうすると、マルチ選択画面SC10には、第1層表示領域A5,第X層表示領域,第X−1層表示領域,第X−2層表示領域,...,第2層表示領域A6が含まれ、そのうち、第1層表示領域A5,第X層表示領域,及び第X−1層領域が操作可能な状態で表示される。それ以外の第2層表示領域A6から第X−2層表示領域は、折り畳み表示されている(第X−1層表示領域及び第X層表示領域によって隠されている)。
【0062】
ただし、マルチ選択画面の構成は、上述のものに限られず、例えば、マルチ選択画面に含まれる全ての階層の表示領域が操作可能な状態で表示されてもよい。すなわち、マルチ選択画面には、少なくとも、マルチ選択画面に含まれる階層のうち最下層の層の表示領域と、該最下層の一つ上の層の表示領域とが選択可能に表示されていればよい。
【0063】
例えば、マルチ選択画面SC10において、第X−1層表示領域に表示されるリストの現在選択中の項目とは別に新たに項目が選択されると、第X層表示領域に表示されるリストが、新たに選択された項目に対応するリストに変更される。
【0064】
また、例えば、マルチ選択画面SC10において、第1層表示領域A5の現在選択中の項目(ルート)とは別に新たに項目(ルート)が選択されると、マルチ選択画面SC10が第2層選択画面に遷移する。このときの第2層選択画面に含まれる第2層表示領域A6には、新たに選択された項目をルートとする階層構造の第2層の要素のリストが表示される。また、これに限られず、マルチ選択画面SC10において、第1層表示領域A5の現在選択中の項目(ルート)とは別に新たに項目(ルート)が選択された場合には、マルチ選択画面に含まれる第2層表示領域A6に新たに選択された項目をルートとする階層構造の第2層の要素のリストが表示され、第3層表示領域A7に第2層の選択項目に対応する第3層のリストが表示されてもよい。何れの場合にも、表示されるリストは、ラストモードであるとする。第1実施形態では、マルチ選択画面SC10において、第1層表示領域A5の現在選択中の項目(ルート)とは別に新たに項目(ルート)が選択されると、マルチ選択画面SC10が第2層選択画面に遷移するものとする。
【0065】
図14に示されるマルチ選択画面SC10では、第X−1層表示領域と第X層表示領域とがスクロール可能な状態で表示されている。マルチ選択画面SC10では、ユーザは、第X層表示領域に表示されるリストをスクロールして全項目を確認してから項目を選択することができ、さらに、その一つ上の層の第X−1層表示領域に表示されるリストをスクロールして全項目を確認して第X−1層の項目を選択し直すこともできる。さらに、マルチ選択画面SC10では、ユーザは第1層表示領域A5から階層構造のルートを選択し直すこともできる。
【0066】
(基本メニュー表示領域の表示方法)
基本メニュー表示領域A1は、上述のように、基本メニュー選択画面SC1に表示され
る。これに加えて、所定時間AVN一体機にタッチパネルの操作やボタン操作等の操作入力がない場合にも、基本メニュー表示領域が画面に表示される。また、基本メニュー表示領域A1は、例えば、操作部114に含まれる基本メニュー呼び出しボタン(「home」ボタン)が押されることによっても、画面に表示される。
【0067】
図15は、基本メニュー表示領域A1の表示の例を示す図である。図15では、選択された楽曲の再生中、すなわち、選択結果出力画面SC9の表示中に基本メニュー表示領域A1が表示される例が示される。所定時間、例えば、10秒間AVN一体機に対して操作信号の入力がない場合には、基本メニュー表示領域A1が画面左端からスライドして表示される。この場合、基本メニュー表示領域A1は、選択結果出力画面SC9の最前面に表示される。選択結果出力画面の表示中に限られず、AVN一体機の画面にどのような画面が表示されている場合でも、所定時間(例えば10秒)操作入力がない場合には、基本メニュー表示領域A1が最前面に表示される。
【0068】
(AVN一体機のハードウェア構成)
図16は、例えば、図2から図15において説明された画面表示処理を実行するAVN一体機のハードウェア構成を示す図である。AVN一体機1は、制御部100,外部記録媒体再生部101,ラジオ受信部102,テレビジョン(Television、TV)受信部103,ディスク再生部104,ナビゲーション部106,分配回路107,画像調整回路108,音声調整回路109,画像出力部110,VICS情報受信部111,GPS情報受信部112,セレクタ113,操作部114,メモリ117,通信ユニット121,表示部122を含む。なお、AVN一体機1が有する処理部は、上述した例に限定されるものではなく、AVN一体機1は、他の処理部を有してもよい。
【0069】
制御部100は、AVN一体機1の各部又は接続された外部機器からの信号、及び使用者の操作に基づく操作部114からの操作指示信号等を入力し、それら信号に基づきANV一体機1の各部、又は、外部機器を統括的に制御する。制御部100は、例えば、マイクロコンピュータ(マイコン)を備え、該マイコンがROM等のメモリに記憶された各種プログラムを実行することによって、各機能を実現する。
【0070】
外部記録媒体再生部101は、コネクタを備え、該コネクタに接続された外部記録媒体に記録されたデータを読み出して出力する。外部記録媒体は、例えば、SDカード、miniSDカード、microSDカード、その他のフラッシュメモリのメモリカードである。また、外部記録媒体には、例えば、iPodのようなハードディスクを備える楽曲再生装置も含まれる。外部記録媒体には、例えば、AVN一体機1のオペレーションシステム(OS)、ナビゲーション用の地図データ、MP3ファイル等の音楽データやJPEGファイル等の画像データが記録されている。外部記録媒体再生部101は、外部記録媒体から各種データから所望のデータを読出し、画像信号,音声信号,文字信号等を制御部100に出力する。外部記録媒体再生部101は、読取信号の復号回路等を備え、制御部100からの制御信号により、オン/オフ、読み込み位置等の各種動作が制御される。
【0071】
ラジオ受信部102は、アンテナにより受信された各ラジオ局から発信されるAM又はFMの放送波から、特定の周波数の放送波を選択して受信し、復調して等該放送の音声信号を出力する。TV受信部103は、アンテナにより受信された各放送局から発信される放送波から、セレクタにより特定の周波数の放送波を受信し、受信した映像信号,音声信号及びデータ信号を出力する。TV受信部103は、アナログ放送,デジタル放送等のうちの何れか少なくとも1つを受信可能である。ラジオ受信部102及びTV受信部103は、同調回路,復調及び復号回路等を備え、制御部100からの制御信号により、オン/オフ、受信周波数等の各種動作が制御される。ラジオ受信部102及びTV受信部103から制御部100に出力される信号は、AVN一体機1のオーディオソースの一つからの
信号として扱われる。
【0072】
ディスク再生部104は、CD(Compact Disc),MD(Mini Disc),DVD(Digital Versatile Disc),及びブルーレイディスク(Blu-ray Disc)などのディスクに記録
されているデータをピックアップにより読込み、読み込んだデータに基づく、音声信号、映像信号を出力する。ディスク再生部104は、光学ピックアップ,ピックアップディスク駆動機構,ピックアップディスク駆動機構の制御回路,読取信号の復号回路等を備える。ディスク再生部104は、制御部100からの制御信号により、オン/オフ、読み込み位置等の各種動作が制御される。ディスク再生部104によって読み込まれるディスクのデータは、AVN一体機1のオーディオソースの一つとして扱われる。
【0073】
VICS情報受信部111は、交通情報通信システム(VICS)に係る交通情報を受信し、受信した交通情報を出力する。VICS情報受信部111は、交通情報通信システムからのデータを受信する受信機(FM受信機、電波ビーコン受信機、光ビーコン受信機)、受信したデータを復号する復号回路等を備える。GPS情報受信機112は、GPS衛星からのGPS信号に基づき自車位置を検出し、検出した現在位置情報を出力する。GPS情報受信部112は、GPS信号を受信する受信回路、受信したGPS信号に基づき自車位置を算出する演算部等を備える。VICS情報受信部111及びGPS情報受信機112から取得された情報は、例えば、基本メニューの「情報・G」が選択された場合に表示される情報である。
【0074】
ナビゲーション部106は、地図上に自車位置や目的地までの経路を表示したり、交差点等で音声等により右左折等の進行方向案内を行ったり、VICS情報受信部111から交通情報を受信して表示したり、GPS情報受信部112から自車位置情報を受信して表示したりして、目的地までの経路案内を行う。ナビゲーション部106は、ナビゲーションの為に利用される地図情報を記録するハードディスク、各種演算処理を行うCPU(Central Processing unit)、各種処理のためにデータを記憶するRAM(Random Access Memory)等のメモリを備える。ナビゲーション部106は、制御部100からの制御信号
により、オン/オフ、各種動作が制御される。
【0075】
分配回路107は、制御部100の制御信号により、出力することが指定された各種ソース(外部記録媒体再生部101,ラジオ受信部102,TV受信部103,ディスク再生部104,及びナビゲーション部106)の音声信号と画像信号とを画像調整回路108及び音声調整回路109に出力する。分配回路107は、リレーまたはスイッチングトランジスタ等の電子回路で構成されたスイッチ群を備える。
【0076】
画像調整回路108は、制御部100の制御信号により、入力された画像信号に対し、輝度や色調、コントラストなどを調整し、調整した各画像信号を出力する。画像調整回路108は、画像データを記憶するメモリ、画像データを演算処理するデジタルシグナリングプロセッサ等の演算回路等を備える。
【0077】
画像出力部110は、画像調整回路108から入力された画像信号と、制御部100から表示部122に表示させる表示画像信号とを入力して画像合成等の処理を施し、当該処理を施した画像信号に基づき表示部122を駆動する。画像出力部110は、例えば、演算処理により、画像処理を行う画像用に特化された演算処理回路である画像ASIC、画像処理及び出力用に画像データを記憶するビデオメモリ、画像出力用ビデオメモリに記憶された画像データに基づき表示部122を駆動する画像駆動回路等を備える。
【0078】
表示部122は、画像出力部110から入力された画像信号に基づき画像を表示する。表示部122は、例えば、液晶ディスプレイ,有機ELディスプレイ,プラズマディスプ
レイ,冷陰極フラットパネルディスプレイ等である。表示部122は、バックライト200,液晶パネル201,タッチパネル202を備える。バックライト200は、液晶パネル201の照明である。タッチパネル202は、抵抗膜方式,表面弾性波方式,赤外線方式,電磁誘導方式、及び静電容量方式の何れであってもよい。タッチパネル202は、使用者によって押下された座標の座標情報を制御部100に出力し、制御部100は、この座標情報と液晶パネル201に表示中の表示画面情報とから、ユーザによって行われた操作及び該操作の対象領域を判定する。
【0079】
音声調整回路109は、制御部100の制御信号により、入力された音声信号に対し、音量、音声を調整し、調整した音声信号を出力する。音声調整回路109は、音声データを記憶するメモリ,音声データを演算処理するデジタルシグナルプロセッサ等の演算回路,トランジスタ,抵抗,コイル等により構成される増幅又は減衰回路や共振回路等を備える。スピーカ16は、音声調整回路109から出力された音声信号を音声として出力する。
【0080】
操作部114は、装置の使用者が各種操作を行うためのもので、例えば、タッチパネル,押釦スイッチ,回転操作スイッチ,ジョイスティック等である。基本メニュー表示領域A1を画面に表示させるための基本メニュー呼び出しボタンも操作部114に含まれる。
【0081】
メモリ117は、AVN一体機1に内蔵されたメモリであり、各種データ及び各種プログラムを記憶するメモリである。各種プログラムには、表示プログラムも含まれる。メモリ117は、例えば、RAMやフラッシュROM等を含む。
【0082】
通信ユニット121は、アンテナに接続された、例えば、DARC(Dedicated Short Range Communication),赤外線通信,ブルートゥース(登録商標)等の近距離の無線通
信のための通信インターフェースである。
【0083】
(AVN一体機の機能ブロック)
図17は、AVN一体機1の制御部100の機能ブロック図の一例を示す図である。尚、実際には、制御部100(図16)に相当するマイコン(CPU)がプログラムを実行することにより、図17に示される各機能ブロックの機能が実現されるが、便宜上、各機能ブロックが主体となって各処理を実行するものとして説明する。
【0084】
制御部100は、表示プログラムの実行を通じて、画面表示制御部11,タッチパネル操作解析部12,ラストモード取得部13,ラストモード読込部14,画面表示設定部15,音声データ再生指示部16,基本メニュー制御部17,及びショートカット制御部18として動作する。また、記憶部19は、表示プログラムの実行を通じて、または静的に、メモリ117の記憶領域に生成される。
【0085】
タッチパネル操作解析部12は、所定周期でタッチパネル202からユーザによるタッチパネルの接触位置の座標情報を取得し、座標情報からタッチパネル202上で行われたユーザの指の動作を解析し、ユーザによる操作を検出する。例えば、タッチパネル操作解析部12は、タッチパネル202上で行われたプッシュ,リリース,スクロール,フリック,及びスライドなどの動作と、座標情報と現在液晶パネル201に表示されている画面情報とから該動作が行われた領域とを検出し、それら動作又は動作の組み合わせによって行われた操作(選択,ドラッグアンドドロップ,スクロール等)を検出する。タッチパネル操作解析部12は、タッチパネル202上の操作の解析結果を、画面表示制御部11,基本メニュー制御部17,及びショートカット制御部18に出力する。なお、解析結果には、少なくとも、現在液晶パネル201に表示中の画面において行われた操作と、該操作の対象領域とが含まれる。
【0086】
ラストモード取得部13は、例えば、画面の表示が遷移する際に、画面表示制御部11からの指示に従って、各表示領域に表示されるリストの状態をラストモードとして取得し、記憶部19に格納する。リストの状態のラストモードとは、例えば、項目の選択状態である。また、ラストモード取得部13は、例えば、マルチ選択画面から選択結果出力画面に遷移するような場合に、遷移直前のマルチ選択画面をラスト画面として記憶部19に格納する。ラストモード,ラスト画面,及びラストモードとラスト画面とが取得される処理の詳細については、後述される。
【0087】
ラストモード読込部14は、例えば、画面の表示が遷移し、新たな表示領域が追加されるような場合に、画面表示制御部11からの指示に従って、新たな表示領域に表示されるべきリストのラストモードを記憶部19から読み出し、画面表示設定部15に出力する。また、ラストモード制御部14は、画面遷移の際に、ラスト画面を読み出し、画面表示設定部15に出力する。
【0088】
画面表示設定部15は、画面表示制御部11からの指示に従って、次に表示される画面を設定する。例えば、画面表示設定部15は、画面に新たな表示領域が追加されるようなときに、ラストモード読込部14から取得されるリストのラストモードの該表示領域への表示を設定し、さらに、該表示領域の表示方法(例えば、画面右端からスライド等)を設定する。画面表示設定部15は、設定した画面を、画面表示制御部11からの指示に従って、画像調整回路108に出力する。
【0089】
音声データ再生指示部16は、再生対象の楽曲が選択されたことが画面表示制御部11によって判定された場合に、画面表示制御部11からの指示に従って、選択された楽曲をトップとして再生楽曲リストを生成し、再生楽曲リストにしたがって楽曲の再生を所定の部に指示する。例えば、オーディオソースがiPodである場合には、音声データ再生指示部16は、選択された楽曲の再生を外部記録媒体再生部101に指示する。例えば、オーディオソースがCDやDVDなどのディスクである場合には、音声データ再生指示部16は、選択された楽曲の再生をディスク再生部104に指示する。
【0090】
画面表示制御部11は、例えば、図2から図10において説明されたような画面遷移において、各部に画面設定の指示,画面表示の指示,ラストモード取得の指示,ラストモード読み出しの指示,再生楽曲のリスト生成及び楽曲再生開始の指示等を行い、画面遷移に係る制御を行う。例えば、画面表示制御部11は、画像出力部110から現在液晶パネル201に表示中の画面情報を取得し、メモリ117の記憶領域に保持する。画面表示制御部11は、タッチパネル操作解析部12からタッチパネル202上の操作を取得すると、該操作に対する画面遷移及び画面内の各表示領域の表示の変更内容を判定し、画面表示設定を画面表示設定部15に指示する。また、タッチパネル202上の操作に対して行われるべき処理を判定し、所定の部に処理を指示する。例えば、タッチパネル202上の操作が再生対象の楽曲選択である場合には、画面表示制御部11は、選択された楽曲をリストのトップとする再生楽曲リストの生成及び楽曲の再生開始を音声データ再生指示部16に指示する。
【0091】
基本メニュー制御部17は、画面表示制御部11による画面遷移の制御とは独立して、基本メニュー表示領域A1の表示、及び、基本メニュー表示領域A1に対して行われた操作に応じて実行されるべき処理の制御を行う。基本メニュー制御部17は、無操作時間タイマを有しており、タッチパネル202又は操作部114から入力される操作信号(タッチパネル202からは座標情報)が入力されてから次の操作信号が入力されるまでの時間を計測する。すなわち、基本メニュー制御部17は、AVN一体機1の無操作時間を計測する。無操作時間が所定値に達すると(例えば、10秒)、基本メニュー制御部17は、
画面表示設定部15に対して基本メニュー表示領域A1の表示を指示する。そうすると、基本メニュー表示領域A1は、例えば、図15で説明されたようにして画面に表示される。また、基本メニュー制御部17は、基本メニュー表示領域A1の表示中に、画面に表示されるその他の表示領域に対する操作が行われた場合には、基本メニュー表示領域A1の表示を解除する。また、基本メニュー制御部17は、例えば、基本メニュー表示領域A1内の項目が選択された場合には、選択された項目に対応する選択開始画面に遷移するように、画面表示設定部15に指示する。
【0092】
ショートカット制御部18は、画面表示制御部11による画面遷移の制御とは独立して、ショートカット表示領域A3に対する操作に応じて実行されるべき処理の制御を行う。例えば、ショートカット制御部18は、タッチパネル操作解析部12からの解析結果に基づいて、画面に表示されているショートカット表示領域A3以外の領域に表示されているアイコン等がショートカット表示領域A3にドロップされたことを判定する。この場合には、ショートカット制御部18は、該アイコン等が示す処理のショートカットメニューを作成し、該ショートカットメニューをショートカット表示領域A3に追加して表示することを画面表示設定部15に指示する。また、ショートカット制御部18は、タッチパネル操作解析部12からの解析結果に基づいて、ショートカット表示領域A3に表示されるショートカットメニューが選択されたことを判定した場合には、該ショートカットメニューが示す処理の実行を所定の部に指示する。例えば、楽曲Aの再生を示すショートカットメニューが選択された場合には、ショートカット制御部18は、楽曲Aの再生を音声データ再生指示部16に指示する。
【0093】
記憶部19は、例えば、図1に示されるような階層構造の一覧及び各階層構造の要素となるリストを保持する。また、記憶部19は、例えば、各階層構造の要素であるリストのラストモード,基本メニュー表示領域のラストモード,選択開始画面のラスト画面,及びマルチ選択画面のラスト画面を保持する。また、記憶部19は、ショートカット表示領域A3に表示されるショートカットメニューと、各ショートカットメニューの動作状態を保持する。
【0094】
図18は、記憶部19に保持される情報の一部の例を示す図である。記憶部10に保持されるラストモードには、各階層構造の要素であるリストのラストモード、基本メニュー選択領域のラストモードが含まれる。各階層構造の要素であるリストのラストモードは、例えば、或る階層構造の第m層(mは0を含まない自然数)の要素のラストモードに焦点を当てると、第m層のリストのラストモードに対しては、各項目が選択された場合に応じた第m+1層のラストモードが保持されることとなる。すなわち、第m層のリストのラストモードにS個の項目が含まれている場合には、第m層のリストのラストモードには、S個の第m+1層のラストモードが保持されることとなる。
【0095】
(基本メニュー表示領域に係る処理)
図19及び図20は、基本メニュー表示領域に係る処理のフローチャートの例である。図19は、基本メニュー表示領域A1の表示処理に係るフローチャートの例である。図19のフローは、AVN一体機1が起動するとスタートし、基本メニュー表示領域A1が画面に表示されている間以外は、繰り返し実行される。
【0096】
OP1において、制御部100は、無操作時間の計測を開始する。OP2において、制御部100は、タッチパネル202または操作部114から操作信号の入力があるか否かを判定する。操作信号の入力がある場合には(OP2:Yes)、処理がOP4に進む。操作信号の入力がない場合には(OP2:No)、処理がOP3に進む。
【0097】
OP3において、制御部100は、無操作時間が所定値を超えたか否かを判定する。無
操作時間の所定値は、例えば、10秒である。但し、これに限られない。無操作時間が所定値を超えている場合には(OP3:Yes)、処理がOP5に進む。無操作時間が所定値を超えていない場合には(OP3:No)、処理がOP2に戻る。
【0098】
OP4では、制御部100は、操作信号が基本メニューの呼び出しボタンの操作による信号であるか否かを判定する。基本メニューの呼び出しボタンの操作である場合には(OP4:Yes)、処理がOP5に進む。基本メニューの呼び出しボタンの操作ではない場合には(OP4:No)、図19に示されるフローが終了し、基本メニュー表示領域A1が表示されるまで、再びOP1から処理が開始される。
【0099】
OP5では、制御部100は、基本メニュー表示領域A1のラストモードを読み込む。OP6では、制御部100は、基本メニュー表示領域A1を表示する画面情報を画像調整回路108及び画像出力部110に出力し、液晶パネル201の画面に基本メニュー表示領域A1を表示させる(図15参照)。基本メニュー表示領域A1が液晶パネル201の画面に表示されると、図19に示されるフローが終了し、繰り返し実行も中断される。
【0100】
図19に示されるフローは、例えば、図17に示される機能ブロックの、基本メニュー制御部17(OP1−OP6),タッチパネル操作解析部12(OP2,OP4),ラストモード読込部14(OP5),画面表示設定部15(OP6)の協働によって実現される。
【0101】
図20は、基本メニュー表示領域A1の表示中の基本メニュー表示領域A1に係る処理のフローチャートの例である。図20に示されるフローは、基本メニュー表示領域A1が画面に表示されることによって開始され、基本メニュー表示領域A1が表示されている間は繰り返し実行される。基本メニュー表示領域A1が画面に表示されなくなると、図20に示されるフローは実行されなくなる。
【0102】
OP12では、制御部100は、タッチパネル202からの座標情報から、基本メニュー表示領域A1に表示されている基本メニューのうちの一つが新たに選択されたか否かを判定する。基本メニュー表示領域A1に表示されている基本メニューのうちの一つが新たに選択された場合には(OP12:Yes)、処理がOP13に進む。基本メニュー表示領域A1に表示されている基本メニューのうちの一つが新たに選択されていない場合には(OP12:No)、処理がOP17に進む。
【0103】
OP13では、制御部100は、OP12において基本メニューが選択された状態の基本メニュー表示領域A1のラストモードを記憶する。OP14では、制御部100は、選択された基本メニューに対応する選択開始画面のラスト画面を読み込む。OP15では、制御部100は、読み込まれた選択開始画面のラスト画面を選択開始画面の表示領域に設定する。OP16では、制御部100は、選択された基本メニューに対応する選択開始画面を画像調整回路108及び画像出力部110に出力し、液晶パネル201の画面に選択開始画面を表示させる。これによって、画面から基本メニュー表示領域A1が消えるので、図20の示されるフローは、終了する。
【0104】
OP17では、制御部100は、タッチパネル202からの座標情報から、基本メニュー表示領域A1以外の表示領域に対する操作が行われたか否かを判定する。基本メニュー表示領域A1以外の表示領域に対する操作が行われた場合には(OP17:Yes)、処理がOP18に進む。基本メニュー表示領域A1以外の表示領域に対する操作ではない場合、及び、画面に対して操作が行われない場合には(OP17:No)、図20に示されるフローが終了し、OP12から繰り返し実行される。
【0105】
OP18では、制御部100は、基本メニュー表示領域A1以外の表示領域に対する操作を検出することによって、基本メニュー表示領域A1を画面から消去することを決定し、画像調整回路108及び画像出力部110に出力し、液晶パネル201の画面から基本メニュー表示領域A1を消去させる。これによって、画面から基本メニュー表示領域A1が消えるので、図20の示されるフローは、終了する。
【0106】
図20に示されるフローは、例えば、図17に示される機能ブロックの基本メニュー制御部17(OP12−OP18),タッチパネル操作解析部12(OP12,OP17),ラストモード取得部13(OP13),ラストモード読込部14(OP14),画面表示設定部15(OP15,OP16)の協働によって実現される。
【0107】
(ショートカット表示領域に係る処理)
図21は、ショートカット表示領域A3に係る処理のフローチャートの例である。図21に示されるフローは、ショートカット表示領域A3が表示されるとともに開始され、ショートカット表示領域A3が表示されている間は繰り返し実行される。また、画面遷移によりショートカット表示領域A3が画面から消去されると、図20に示されるフローは終了し、繰り返し実行も中断される。
【0108】
OP21では、制御部100は、タッチパネル202からの座標情報から、ショートカット表示領域A3に対する操作が行われた否かを判定する。ショートカット表示領域A3に対する操作が行われた場合には(OP21:Yes)、処理がOP22に進む。ショートカット表示領域A3以外の表示領域に対する操作が行われた場合、及び、タッチパネル202から座標情報が取得されない場合(タッチパネルへの操作がない場合)には(OP21:No)、図21に示されるフローが終了する。
【0109】
OP22において、制御部100は、ショートカット表示領域A3に対する操作が選択操作であるか否かを判定する。すなわち、制御100は、ショートカット表示領域A3において、プッシュの後にリリースの動作が行われたか否かを判定する。ショートカット表示領域A3に対する操作が選択操作である場合には(OP22:Yes)、処理がOP23に進む。ショートカット表示領域A3に対する操作が選択操作でない場合には(OP22:No)、処理がOP25に進む。
【0110】
OP23において、制御部100は、選択されたショートカットメニューに対応する動作状態を読み込む。OP24において、制御部100は、読み込んだ動作状態を再現するように、各部に指示を出す。読み込んだ動作状態において、画面にショートカット表示領域A3が表示される場合には、図21に示されるフローがOP21から繰り返し実行される。読み込んだ動作状態において、画面にショートカット表示領域A3が表示されない場合には、図21に示されるフローが終了し、繰り返し実行も中断される。
【0111】
OP25において、制御部100は、ショートカット表示領域A3に対する操作がドラッグアンドドロップであるか否かを判定する。ショートカット表示領域A3に対する操作がドラッグアンドドロップである場合には(OP25:Yes)、処理がOP26に進む
。ショートカット表示領域A3に対する操作がドラッグアンドドロップでない場合には(OP25:No)、制御部100は特に処理は行わず、図21に示されるフローをOP21から繰り返し実行する。
【0112】
OP26において、制御部100は、ショートカット表示領域A3に対する操作がドラッグアンドドロップされた時の動作状態を記憶し、ショートカットメニューを作成して追加する。追加されたショートカットメニューは、ショートカット表示領域A3に表示される。
【0113】
図21に示されるフローは、例えば、図17に示される機能ブロックのショートカット制御部18(OP21−OP26),タッチパネル操作解析部12(OP21,OP22,OP25),画面表示設定部15(OP26)の協働によって実現される。
【0114】
(選択開始画面表示中のタッチパネル操作に対する処理)
図22,図23,図24,及び図25は、選択開始画面表示中のタッチパネル操作に対する処理のフローチャートの例である。図22,図23,図24,及び図25に示されるフローは、選択開始画面が表示されると開始し、選択開始画面が表示されている間は繰り返し実行される。図22,図23,図24,及び図25に示されるフローは、選択開始画面の表示が終了すると終了し、繰り返し実行も終了する。
【0115】
OP30では、制御部100は、タッチパネル202から順次入力される座標情報から、タッチパネル202上でプッシュの後にリリースする一連の動作が行われたか否か、すなわち、選択操作が行われたか否かを判定する。選択操作が行われた場合には(OP30:Yes)、処理が図23のOP31に進む。選択操作ではない場合には(OP30:No)、処理がOP50に進む。
【0116】
OP50では、制御部100は、タッチパネル202から順次入力される座標情報から、タッチパネル202上で、上から下へ又は下から上へのスクロールの操作が行われたか否かを判定する。上から下へ又は下から上へのスクロールの操作が行われた場合には(OP50:Yes)、処理が図24のOP51に進む。上から下へ又は下から上へのスクロールの操作ではない場合には(OP50:No)、処理がOP60に進む。
【0117】
OP60では、制御部100は、タッチパネル202から順次入力される座標情報から、タッチパネル202上で、左から右へのフリックの動作が行われたか否かを判定する。左から右へのフリックの動作が行われた場合には(OP60:Yes)、処理が図25のOP61に進む。左から右へのフリックの動作ではない場合、及び、タッチパネル202から座標情報が取得されない場合には(OP60:No)、制御部100は、特に処理を行わず、図22に示されるフローをOP30から繰り返し実行する。
【0118】
図23は、選択開始画面の表示中に、タッチパネル202上で選択操作が検出された場合のフローチャートの例である。選択開始画面表示中にタッチパネル202上で選択操作が行われた場合には、順方向の処理となり、選択操作が検出された表示領域に応じて、画面が選択開始画面から第2層選択画面又はマルチ選択画面に遷移する。
【0119】
OP31において、制御部100は、選択操作が第1層表示領域A5に対して行われたか否かを判定する。選択操作が第1層表示領域A5に対して行われた場合には(OP31:Yes)、第1層表示領域A5に表示される項目(ルート)が選択されたことが示され、処理がOP32に進む。選択操作が第2層表示領域A6に対して行われた場合には(OP31:No)、第2層表示領域A6に表示されるリストの項目が選択されたことが示され、処理がOP38に進む。
【0120】
OP32において、制御部100は、直前の第1層の選択項目(ルート)に対する第2層表示領域A6に表示されるリストのラストモードを記憶する。OP33において、制御部100は、新たに項目が選択された状態である、第1層表示領域A5のラストモードを記憶する。
【0121】
OP34において、制御部100は、第1層の選択項目(ルート)に応じて階層数Nを決定する(図1参照)。
【0122】
OP35において、制御部100は、第1層の選択項目をルートとする階層構造の第2層の要素であるリストのラストモードを読み込む。OP36において、制御部100は、第2層のリストをOP35において読み込んだラストモードの状態で、次に画面に表示される第2層選択画面の第2層表示領域A5に表示する設定を行う。OP37において、制御部100は、第2層選択画面を画像調整回路108及び画像出力部110に出力し、液晶パネル201の画面に表示させる。これによって、AVN一体機1の画面が選択開始画面から第2層選択画面に遷移し、図23に示されるフローは、終了する。その後、図26に示される第2層選択画面表示中のタッチパネル202上の操作に対する処理が開始される。
【0123】
OP38において、制御部100は、現在選択中の第1層の項目(ルート)に対する第2層のリストのラストモードを記憶する。OP39において、制御部100は、次に表示されるマルチ選択画面のために、OP31において選択された第2層のリストの項目に対する第3層のリストのラストモードを読み込む。OP40において、制御部100は、次に表示されるマルチ選択画面に第3層表示領域を追加する。OP41において、制御部100は、第2層の選択項目に対応する第3層のリストをOP39において読み込んだラストモードの状態で、マルチ選択画面の第3層表示領域に表示する設定を行う。OP42において、制御部100は、変数X=3(3≦X≦N)と設定する。OP43において、制御部100は、マルチ選択画面を画像調整回路108及び画像出力部110に出力し、液晶パネル201の画面に表示させる。これによって、AVN一体機1の画面が選択開始画面からマルチ選択画面に遷移し、処理が終了する。その後、図28に示されるマルチ選択画面表示中のタッチパネル202上の操作に対する処理が開始される。
【0124】
図24は、選択開始画面の表示中に、タッチパネル202上で上下方向のスクロールが検出された場合のフローチャートの例である。選択開始画面表示中にタッチパネル202上で上下スクロールの動作が行われた場合には、該動作が検出された表示領域の表示が指の動きに合わせて(追従して)スクロールする。
【0125】
OP51では、制御部100は、上下方向のスクロールが検出された表示領域(第1層表示領域A5又は第2層表示領域A6)が、スクロール可能な状態であるか否かを判定する。上下方向のスクロールが検出された表示領域が、スクロール可能な状態である場合には(OP51:Yes)、処理がOP52に進む。上下方向のスクロールが検出された表示領域が、スクロール可能な状態でない場合には(OP51:No)、処理が終了し、図22のOP30から処理が繰り返される。
【0126】
OP52では、制御部100は、スクロールが検出された表示領域に表示されているリストを、検出されたタッチパネル202上のユーザの指の動きに追従するようにスクロールさせるように、画像調整回路108及び画像出力部110に指示し、液晶パネル201の画面に表示させる。その後、処理が終了し、図22のOP30から処理が繰り返される。
【0127】
図25は、選択開始画面の表示中に、タッチパネル202上で左から右へのフリックが検出された場合のフローチャートの例である。選択開始画面表示中にタッチパネル202上で左から右方向にフリックの動作が行われた場合には、逆方向の処理となり、画面が選択開始画面から基本メニュー選択画面に遷移する。
【0128】
OP61では、制御部100は、基本メニュー選択画面に表示されるナビゲーション画面をナビゲーション部106に生成させる。ナビゲーション部106は、AVN一体機を搭載する車両の現在位置をGPS受信部112から所定周期で取得しており、地図情報と
現在位置とから例えば図2に示されるナビゲーション画面を生成する。OP62では、制御部100は、OP61で取得したナビゲーション画面に基本メニュー表示領域A1を前面に表示する設定を行い、基本メニュー選択画面を生成し、画像調整回路108及び画像出力部110に指示し、液晶パネル201の画面に表示させる。これによって、AVN一体機の画面が、選択開始画面から基本メニュー選択画面に遷移する。
【0129】
図22,図23,図24,及び図25に示されるフローは、例えば、図17に示される機能ブロックの画面表示制御部11,タッチパネル操作解析部12,ラストモード取得部13,ラストモード読込部14,画面表示設定部15の協働によって実現される。
【0130】
(第2層選択画面表示中のタッチパネル操作に対する処理)
図26,図27,図23,及び図24は、第2層選択画面表示中のタッチパネル操作に対する処理のフローチャートの例である。図26,図27,図23,及び図24に示されるフローは、第2層選択画面が表示されると開始され、第2層選択画面が表示されている間は繰り返し実行される。図26,図23,図24,及び図27に示されるフローは、第2層選択画面の表示が終了すると終了され、繰り返し実行も終了される。
【0131】
OP70では、制御部100は、タッチパネル202から順次入力される座標情報から、タッチパネル202上でプッシュの後にリリースする一連の動作が行われたか否か、すなわち、選択操作が行われたか否かを判定する。選択操作が行われた場合には(OP70:Yes)、処理が図23のOP31に進む。ただし、図23において、処理対象は、選択開始画面から第2層選択画面に置き換えられる。選択操作ではない場合には(OP70:No)、処理がOP80に進む。
【0132】
OP80では、制御部100は、タッチパネル202の座標情報から、タッチパネル202上で、上から下へ又は下から上へのスクロールの操作が行われたか否かを判定する。上から下へ又は下から上へのスクロールの操作が行われた場合には(OP80:Yes)、処理が図24のOP51に進む。ただし、図24において、処理対象は、選択開始画面から第2層選択画面に置き換えられる。上から下へ又は下から上へのスクロールの操作ではない場合には(OP80:No)、処理がOP90に進む。
【0133】
OP90では、制御部100は、タッチパネル202の座標情報から、タッチパネル202上で、左から右へのフリックの動作が行われたか否かを判定する。左から右へのフリックの動作が行われた場合には(OP90:Yes)、処理が図27のOP91に進む。左から右へのフリックの動作ではない場合、及び、タッチパネル202から座標情報が取得されない場合には(OP90:No)、制御部100は、特に処理を行わず、図26に示されるフローをOP70から繰り返し実行する。
【0134】
図27は、第2層選択画面の表示中に、タッチパネル202上で左から右へのフリックが検出された場合のフローチャートの例である。第2層選択画面表示中にタッチパネル202上で左から右方向にフリックの動作が行われた場合には、逆方向の処理となり、画面が第2層選択画面から選択開始画面に遷移する。
【0135】
OP91では、制御部100は、第2層選択画面に含まれる第1層表示領域A5と第2層表示領域A6との画面内の表示比率を変えて、次に表示される選択開始画面の表示の設定を行う。例えば、第1層表示領域A5と第2層表示領域A6との画面内の表示比率を1:9から4:6に変更する。OP92では、制御部100は、OP91で設定した選択開始画面を、画像調整回路108及び画像出力部110に出力し、液晶パネル201の画面に表示させる。これによって、AVN一体機の画面が、第2層選択画面から選択開始画面に遷移する。その後、選択開始画面が表示されるので、図22に示されるフローが開始さ
れる。
【0136】
図26,図27,図23,及び図24に示されるフローは、例えば、図17に示される機能ブロックの画面表示制御部11,タッチパネル操作解析部12,ラストモード取得部13,ラストモード読込部14,画面表示設定部15の協働によって実現される。
【0137】
(マルチ選択画面表示中のタッチパネル操作に対する処理)
図28,図29A,図29B,図30,及び図24は、マルチ選択画面表示中のタッチパネル操作に対する処理のフローチャートの例である。図28,図29A,図29B,図30,及び図24に示されるフローは、マルチ選択画面が表示されると開始され、マルチ選択画面が表示されている間は繰り返し実行される。図28,図29A,図29B,図30,及び図24に示されるフローは、マルチ選択画面の表示が終了すると終了され、繰り返し実行も終了される。
【0138】
OP100では、制御部100は、タッチパネル202から順次入力される座標情報から、タッチパネル202上でプッシュの後リリースする一連の動作が行われたか否か、すなわち、選択操作が行われたか否かを判定する。選択操作が行われた場合には(OP100:Yes)、処理が図29AのOP101に進む。選択操作ではない場合には(OP100:No)、処理がOP140に進む。
【0139】
OP140では、制御部100は、タッチパネル202の座標情報から、タッチパネル202上で、上から下へ又は下から上へのスクロールの操作が行われたか否かを判定する。上から下へ又は下から上へのスクロールの操作が行われた場合には(OP140:Yes)、処理が図24のOP51に進む。上から下へ又は下から上へのスクロールの操作ではない場合には(OP140:No)、処理がOP130に進む。
【0140】
OP130では、制御部100は、タッチパネル202の座標情報から、タッチパネル202上で、左から右へのフリックの動作が行われたか否かを判定する。左から右へのフリックの動作が行われた場合には(OP130:Yes)、処理が図30のOP131に進む。左から右へのフリックの動作ではない場合、及び、タッチパネル202から座標情報が取得されない場合には(OP130:No)、制御部100は、特に処理を行わず、図28に示されるフローをOP100から繰り返し実行する。
【0141】
図29A及び図29Bは、マルチ選択画面の表示中に、タッチパネル202上で選択操作が検出された場合のフローチャートの例である。マルチ選択画面表示中にタッチパネル202上で選択操作が行われた場合には、順方向の処理となり、選択操作が検出された表示領域に応じて、画面が遷移する。
【0142】
OP101において、制御部100は、選択操作がマルチ選択画面内の第1層表示領域A5に対して行われたか否かを判定する。選択操作がマルチ選択画面内の第1層表示領域A5に対して行われた場合には(OP101:Yes)、第1層表示領域A5に表示される項目(ルート)が新たに選択されたことが示され、処理がOP102に進む。また、選択操作がマルチ選択画面内の第1層表示領域A5に対して行われた場合には、第1実施形態では、画面がマルチ選択画面から第2層選択画面に遷移する。第1層表示領域A5に以外の表示領域に対して行われた場合には(OP101:No)、処理がOP108に進む。
【0143】
OP102において、制御部100は、直前の第1層の選択項目(ルート)に対する第2層表示領域A6から第X層表示領域に表示される各リストのラストモードを記憶する。OP103において、制御部100は、新たに項目が選択された状態である、第1層表示
領域A5のラストモードを記憶する。
【0144】
OP104において、制御部100は、第1層の選択項目をルートとする階層構造の第2層の要素であるリストのラストモードを読み込む。OP105において、制御部100は、第2層のリストをOP104において読み込んだラストモードの状態で、次に画面に表示される第2層選択画面の第2層表示領域A5に表示する設定を行う。OP106において、制御部100は、第3層表示領域から第X層表示領域を現在表示されているマルチ選択画面から削除する設定を行う。このように設定すると、第1層から第X層までが含まれるマルチ選択画面から、第3層から第X層が、例えば、画面右端へスライドして消えて、画面がマルチ選択画面から第2層選択画面へと遷移することとなる。OP107において、制御部100は、第2層選択画面及び第2層選択画面への遷移の設定を画像調整回路
108及び画像出力部110に出力し、液晶パネル201の画面に表示させる。これによって、AVN一体機1の画面がマルチ選択画面から第2層選択画面に遷移する。その後、図26に示される第2層選択画面表示中のタッチパネル202上の操作に対する処理が開始される。
【0145】
OP108において、制御部100は、選択操作がマルチ選択画面内の操作可能な状態である第X−1層表示領域に対して行われたか否かを判定する。選択操作がマルチ選択画面内の第X−1層表示領域に対して行われた場合には(OP108:Yes)、第X−1層表示領域に表示される項目が新たに選択されたことが示され、それに伴って、マルチ選択画面の第X層表示領域の表示が遷移する。選択操作がマルチ選択画面内の第X−1層表示領域に対して行われた場合には、処理がOP109に進む。また、選択操作がマルチ選択画面内の第X−1層表示領域に対するものでない場合には(OP108:No)、処理がOP114に進む。
【0146】
OP109において、制御部100は、現在選択中の第X−1層の項目に対する第X層のリストのラストモードを記憶する。OP110において、制御部100は、OP108において項目が選択された状態である現在の第X−1層表示領域に表示されるリストのラストモードを記憶する。
【0147】
OP111において、制御部100は、OP108において選択された第X−1層のリストの項目に対する第X層のリストのラストモードを読み込む。OP112において、制御部100は、第X−1層の選択項目に対応する第X層のリストを読み込まれたラストモードの状態でマルチ選択画面の第X層表示領域に表示することを設定する。OP113において、制御部100は、マルチ選択画面を画像調整回路108及び画像出力部110に出力し、液晶パネル201の画面に表示させる。これによって、AVN一体機1に表示されるマルチ選択画面の第X層表示領域の表示が新たに選択された第X−1層の項目に対応するリストに遷移する。その後、図28のOP100から繰り返し実行される。
【0148】
図29BのOP114では、制御部100は、選択操作がマルチ選択画面内の操作可能な状態である第X層表示領域に対して行われたか否かを判定する。選択操作がマルチ選択画面内の第X層表示領域に対して行われた場合には(OP114:Yes)、第X層表示領域に表示される項目が選択されたことが示され、それに伴って、画面が遷移する。選択操作がマルチ選択画面内の第X層表示領域に対して行われた場合には、処理がOP115に進む。また、選択操作がマルチ選択画面内の第X層表示領域に対するものでない場合には(OP114:No)、処理は終了し、図28のOP100から繰り返し実行される。
【0149】
OP115では、制御部100は、変数X=N、すなわち、現在マルチ選択画面に表示されている層のうち最下層の層は、第1層の選択項目をルートとする階層構造の最下層であるか否かを判定する。変数X=Nである場合には(OP115:Yes)、第X層が階
層構造の最下層であることが示される、すなわち、再生対象の楽曲が選択されたことが示される。この場合には、画面は、マルチ選択画面から選択結果出力画面に遷移する。変数X=Nである場合には、処理がOP121に進む。変数X=Nでない場合には(OP115:No)、階層構造に第X層よりも下位の層が存在することが示される。この場合には、マルチ選択画面は、第1層表示領域A5と、第X層表示領域と、第X+1層表示領域とが操作可能な状態で表示される画面に遷移する。変数X=Nでない場合には、処理がOP116に進む。
【0150】
OP116では、制御部100は、現在選択中の第X−1層の項目に対する第X層のリストのラストモードを記憶する。OP117では、制御部100は、次に表示されるマルチ選択画面のために、選択された第X層のリストの項目に対する第X+1層のリストのラストモードを読み込む。OP118では、制御部100は、次に表示されるマルチ選択画面に第X+1層表示領域を追加する。OP119では、制御部100は、第X層の選択項目に対応する第X+1層のリストを読み込んだラストモードの状態で、マルチ選択画面の第X+1層表示領域に表示する設定を行う。OP120では、制御部100は、変数X=X+1(3≦X≦N)と設定する。OP121では、制御部100は、マルチ選択画面を画像調整回路108及び画像出力部110に出力し、液晶パネル201の画面に表示させる。これによって、マルチ選択画面が、第1層表示領域A5と、第X−1層表示領域と、第X層表示領域とが操作可能な状態で表示されていた画面から、第1層表示領域A5と、第X層表示領域と、第X+1層表示領域とが操作可能な状態で表示されている画面へと遷移する。その後、再び図28のOP100からフローが繰り返し実行される。
【0151】
OP122からは、マルチ選択画面から選択結果出力画面に遷移するための処理が行われる。OP122では、制御部100は、マルチ選択画面のラスト画面を記憶する。OP123では、制御部100は、選択された第X層の項目、すなわち、選択された楽曲の属性情報を読み込む。OP124は、選択された楽曲の属性情報を選択結果出力画面に表示するように設定する。OP125では、制御部100は、選択結果出力画面を画像調整回路108及び画像出力部110に出力し、液晶パネル201の画面に表示させる。これによって、画面がマルチ選択画面から選択結果出力画面に遷移する。
【0152】
OP126では、制御部100は、再生楽曲リストを作成する。例えば、特に設定がなされていない場合には、制御部100は、選択された楽曲を先頭として、第X層のリストに含まれる選択された楽曲以降の楽曲を該リストの順に含めて再生楽曲リストを生成する。また、選択された楽曲の繰り返し再生が設定されている場合には、制御部100は、選択された楽曲のみを含めて再生楽曲リストを生成する。OP127では、制御部100は、所定の部に対して、選択された楽曲の再生指示を出す。
【0153】
図30は、マルチ選択画面の表示中に、タッチパネル202上で左から右へのフリックが検出された場合のフローチャートの例である。マルチ選択画面表示中にタッチパネル202上で左から右方向にフリックの動作が行われた場合には、逆方向の処理となり、画面が遷移する。
【0154】
OP131では、制御部100は、変数X=3であるか否かを判定する。変数X=3である場合には(OP131:Yes)、マルチ選択画面に第1層表示領域A5と、第2層
表示領域A6と、第3層表示領域とが含まれていることが示される。変数X=3である場合には、タッチパネル202上で左から右方向にフリックの動作が行われると、マルチ選択画面から第2層選択画面に遷移する(図11参照)。変数X=3である場合には、処理がOP132に進む。
【0155】
変数X=3でない場合には(OP131:No)、タッチパネル202上で左から右方
向にフリックの動作が行われると、マルチ選択画面の操作可能な表示領域が第1層選択領域と第X−1層選択領域と第X層選択領域であったものが、第1層選択領域と第X−2層選択領域と第X−1層選択領域に変更される。変数X=3でない場合には、処理がOP134に進む。
【0156】
OP132では、制御部100は、マルチ選択画面から第3層表示領域を削除して第2層選択画面を表示する設定を行う。OP133では、制御部100は、OP132で設定した第2層選択画面を、画像調整回路108及び画像出力部110に出力し、液晶パネル201の画面に表示させる。これによって、AVN一体機の画面が、マルチ選択画面から第2層選択画面に遷移する。その後、第2層選択画面が表示されるので、図26のフローが開始される。
【0157】
OP134では、制御部100は、マルチ選択画面から第X層表示領域を削除する設定を行う。OP135では、マルチ選択画面において、第X−1層表示領域を右方向にスライドさせて表示させる設定を行う。これによって、第X−2層表示領域がマルチ選択画面に表示されることになる。OP136では、制御部100は、変数X=X−1に設定する。OP137では、制御部100は、OP134及びOP135において設定されたマルチ選択画面を、画像調整回路108及び画像出力部110に出力し、液晶パネル201の画面に表示させる。これによって、マルチ選択画面から第X層表示領域が消え、代わりに、第X−2層表示領域が表示される。その後、マルチ選択画面が表示されているので、図28のフローが開始される。
【0158】
図28,図29A,図29B,図30及び図24に示されるフローは、例えば、図17に示される機能ブロックの画面表示制御部11,タッチパネル操作解析部12,ラストモード取得部13,ラストモード読込部14,画面表示設定部15の協働によって実現される。
【0159】
(選択結果出力画面表示中のタッチパネル操作に対する処理)
図31は、選択結果出力画面表示中のタッチパネル操作に対する処理のフローチャートの例である。図31に示されるフローは、選択結果出力画面が表示されると開始し、選択結果出力画面が表示されている間は繰り返し実行される。図31に示されるフローは、選択結果出力画面の表示が終了すると終了され、繰り返し実行も終了される。
【0160】
OP160では、制御部100は、タッチパネル202から順次入力される座標情報から、タッチパネル202上で、左から右へのフリックの動作が行われたか否かを判定する。左から右へのフリックの動作が行われた場合には(OP160:Yes)、処理がOP161に進む。左から右へのフリックの動作ではない場合、及び、タッチパネル202から座標情報が取得されない場合には(OP160:No)、制御部100は、特に処理を行わず、図31に示されるフローをOP160から繰り返し実行する。
【0161】
OP161では、制御部100は、マルチ選択画面のラスト画面を読み込む。OP162では、制御部100は、マルチ選択画面のラスト画面を、画像調整回路108及び画像出力部110に出力し、液晶パネル201の画面に表示させる。これによって、画面が選択結果出力画面からマルチ選択画面に遷移する。その後、マルチ選択画面が表示されているので、図28のフローが開始される。
【0162】
図31に示されるフローは、例えば、図17に示される機能ブロックの画面表示制御部11,タッチパネル操作解析部12,ラストモード読込部14,画面表示設定部15の協働によって実現される。
【0163】
(リストのスクロール処理)
図32A及び図32Bは、リストのスクロール処理を説明するための図である。第1実施形態では、表示されるリストが表示領域に収まりきらない場合には、該表示領域はスクロール可能な状態となる。さらに、第1実施形態では、リスト内に選択中の項目がある場合には、リストがスクロールされる場合でも、選択中の項目は表示領域内に表示され続ける。
【0164】
例えば、図32Aに示されるマルチ選択画面の第4層表示領域A8は、スクロール可能な状態となっており、第4層表示領域A8内の「4.楽曲ad」が選択中の項目である。ユーザが、第4層表示領域A8内で上方向にスクロールの動作を行った場合、第4層表示領域A8に表示されるリストも上方向にスクロールされる(図32A中、画面SC8−1)。リストが上方向にスクロールされ続けると、選択中の項目「4.楽曲ad」は、第4層表示領域A8の上端に位置する(図32A中、画面SC8−2)。さらに、リストが上方向にスクロールされた場合には、選択中の項目「4.楽曲ad」は、第4層表示領域A8から外れることなく、第4層表示領域A8の上方にとどまって表示される(図32A中、画面SC8−3)。一方、第4層表示領域A8の選択中の項目「4.楽曲ad」の項目以降の項目(「5.楽曲ae」以降の項目)は、上方向にスクロールされる。
【0165】
図32Bは、図32Aの画面SC8−3の後に、ユーザが、第4層表示領域A8内で下方向にスクロールの動作を行った場合の画面の遷移の例を示す図である。ユーザが、第4層表示領域A8内で下方向にスクロールの動作を行った場合、選択中の項目「4.楽曲ad」は、画面上端にとどまっているが、リストのその他の項目は下方向にスクロールされる(図32B中、画面SC8−4)。リストが下方向にスクロールされ続けると、選択中の項目「4.楽曲ad」がリスト内の本来の位置に戻る(図32B中、画面SC8−5)。その後さらに、リストが下方向にスクロールされた場合には、選択中の項目「4.楽曲ad」は、リストの本来の位置で表示され、リストのスクロールとともに移動して表示される(図32B中、画面SC8−6)。
【0166】
このように、選択中の項目は、リストがスクロールされた場合でも表示領域内にとどまり、表示され続ける。これによって、ユーザは常に選択中の項目を視認することができる。また、選択中の項目がリストのスクロールによって、画面下方に位置した場合には、図32A及び図32Bと同様に、選択中の項目が画面下方にとどまって表示され続ける。
【0167】
図33は、図32A及び図32Bにおいて説明されたリストのスクロール処理における選択中の項目の固定表示に係る処理のフローチャートの例である。図33に示されるフローは、スクロール可能な表示領域において上下方向のスクロールが検出された際に、開始される。図33に示されるフローは、スクロール可能な表示領域において上下方向のスクロールが行われる間繰り返し実行され、スクロールが終了すると繰り返し実行も終了する。
【0168】
OP171では、制御部100は、スクロールが検出された表示領域に選択中の項目があるか否かを判定する。スクロールが検出された表示領域に選択中の項目がある場合には(OP171:Yes)、処理がOP172に進む。スクロールが検出された表示領域に選択中の項目が存在しない場合には(OP171:No)、処理が終了する。
【0169】
OP172では、制御部100は、選択中の項目が画面の上端(トップ)又は下端(ボトム)に固定表示されているか否かを判定する。選択中の項目が画面の上端(トップ)又は下端(ボトム)に固定表示されている場合には(OP172:Yes)、処理がOP173に進む。選択中の項目が画面の上端(トップ)又は下端(ボトム)に固定表示されていない場合には(OP172:No)、処理がOP175に進む。
【0170】
OP173では、制御部100は、選択中の項目の表示位置が、表示領域内(画面)の上端(トップ)又は下端(ボトム)であるか否かを判定する。選択中の項目の表示位置が、表示領域内(画面)の上端(トップ)又は下端(ボトム)である場合には(OP173:Yes)、処理がOP174に進む。選択中の項目の表示位置が、表示領域内(画面)の上端(トップ)又は下端(ボトム)でない場合には(OP173:No)、処理が終了する。その後、スクロールが続く間は、図33に示されるフローが繰り返し実行される。
【0171】
OP174では、制御部100は、選択中の項目を表示領域内(画面)の上端(トップ)又は下端(ボトム)に固定表示する。その後、スクロールが続く間は、図33に示されるフローが繰り返し実行される。
【0172】
OP175では、制御部100は、表示領域内(画面)の上端(トップ)又は下端(ボトム)に固定表示されている選択中の項目がリスト内の本来の位置に表示されているか否かを判定する。選択中の項目がリスト内の本来の位置に表示されている場合には(OP175:Yes)、処理がOP176に進む。選択中の項目がリスト内の本来の位置に表示されていない場合には(OP175:No)、処理が終了する。その後、スクロールが続く間は、図33に示されるフローが繰り返し実行される。
【0173】
OP176では、制御部100は、選択中の項目がリスト内の本来の位置に表示されているので、選択中の項目の固定表示を解除する。その後、スクロールが続く間は、図33に示されるフローが繰り返し実行される。
【0174】
図33に示されるフローは、例えば、図17に示される機能ブロックの画面表示制御部11,タッチパネル操作解析部12,画面表示設定部15の協働によって実現される。
【0175】
(楽曲再生処理)
図34は、再生対象の楽曲選択処理において選択された楽曲の再生処理のフローチャートの例である。図34に示されるフローは、例えば、図29BのフローのOP127で制御部100が選択楽曲の再生指示をした場合に、開始される。また、図34に示されるフローは、楽曲再生処理がユーザの操作によって停止されるまで繰り返し実行される。
【0176】
OP181では、制御部100は、再生楽曲リストが新規か否かを判定する。再生楽曲リストが新規である場合には(OP181:Yes)、処理がOP182に進む。再生楽曲リストが新規でない場合には(OP181:No)、処理がOP183に進む。
【0177】
OP182では、制御部100は、再生楽曲リストが新規であるため、再生楽曲リストの第1曲目の再生を所定の部に指示する。オーディオソースがiPodの場合には、制御部100は外部記録媒体再生部101に再生楽曲リストの第1曲目の再生を指示する。その後、ユーザの操作によって楽曲再生処理が停止されるまで図34に示されるフローが繰り返し実行される。
【0178】
OP183では、制御部100は、現在の再生対象の楽曲の再生が完了したか否かを判定する。現在の再生対象の楽曲の再生が完了した場合には(OP183:Yes)、処理がOP184に進む。OP184では、制御部100は、再生楽曲リストの次の楽曲の再生を所定の部に指示する。現在の再生対象の楽曲の再生が完了していない場合には(O183:No)、処理がOP185に進む。
【0179】
OP185では、制御部100は、再生楽曲リストの現在再生中の楽曲の前曲又は次曲を選択する選曲操作がなされたか否かを判定する。選曲操作は、例えば、操作部114に
含まれる、早送りボタンや巻戻しボタン等の押下による操作である。選曲操作がなされた場合には(OP185:Yes)、処理がOP186に進む。OP186では、制御部100は、再生楽曲リストの対象の楽曲の再生を所定の部に指示する。その後、ユーザの操作によって楽曲再生処理が停止されるまで図34に示されるフローが繰り返し実行される。選曲操作がなされない場合には(OP185:No)、処理が終了し、ユーザの操作によって楽曲再生処理が停止されるまで図34に示されるフローが繰り返し実行される。
【0180】
(第1実施形態の作用効果)
第1実施形態では、マルチ選択画面において、階層構造の第1層,第X−1層,及び第X層が操作可能な状態で表示される。これによって、階層構造において、異なる第X−1層の選択項目を変更する場合に、第X−1層を表示させる操作を省くことができ、利便性が増す。さらに、同じ画面上に第1層も操作可能な状態で表示されるため、第1層の選択項目を変更する場合には、何度も操作をすることなく、第1層の選択項目を変更することができる。
【0181】
マルチ選択画面において、階層構造の第1層,第X−1層,及び第X層が操作可能な状態で表示されることによって、例えば、第X層の項目を選択する際に、ユーザは上位の層である第X−1層の選択項目を視認しながら第X層の項目を選択することができる。また、第X層及び第X−1層の項目が表示領域内に表示しきれない場合には、第X層及び第X−1層の双方の表示領域をスクロールさせることができるので、ユーザは、第X層と同じ画面上で、一つ上位の第X−1層の項目を全て確認することができ、利便性が高まる。
【0182】
マルチ選択画面において、左から右に進むにつれて下位の層が表示されている場合に、左から右へフリックすることによって、第1層,第X−1層,及び第X層が表示されていた画面を、第1層,第X−2層,及び第X−1層が表示される画面に遷移させることができる。すなわち、ユーザは左から右に下位層の表示領域を画面から除外するようにフリックすることによって、より上位の層を画面に表示させることができる。このように、画面遷移を指示する操作と、画面表示とをリンクさせておくことによって、より直感的に操作することができ、操作性が高まる。
【0183】
また、第1実施形態では、リスト内の選択中の項目は、リストがスクロールされても表示領域内にとどまり、表示され続ける。これによって、ユーザは現在の選択中の項目を視認しつつ、項目を検索することができる。
【0184】
<第2実施形態>
図35は、インデックス表示領域の表示例を示す図である。第2実施形態では、五十音順及びアルファベット順で整列された所定数の項目を有するリストを表示する領域内で、所定の操作が行われた場合に、リストのインデックス文字が表示される。五十音順及びアルファベット順で整列された所定数の項目を有するリストは、例えば、オーディオソースに保持される全楽曲のリスト,全アーティストのリスト、全アルバムのリスト等がある。インデックス文字が表示される条件(所定の操作)は、例えば、或る項目を長押しする、同じ方向にリストを所定回数スクロールする、所定速度以上でスクロールする、等がある。尚、長押しとは、同じ位置に、例えば2秒以上所定圧力で触れることである。
【0185】
例えば、図35に示される例では、第2層選択画面SC12において、ユーザが第2層表示領域A6の「アーティスト(あきき)」(カッコ内がアーティスト名)の項目の表示領域を長押しすると、第2層表示領域A6の右側領域にインデックス表示領域A9が表示される。「アーティスト(あきき)」の項目が長押しされた場合には、アーティスト名「あきき」は、あ行に属するので、インデックス表示領域A9にはインデックス文字として「あ」が表示される。例えば、アーティスト名「HTO」の項目が長押しされた場合には
、インデックス表示領域A9にインデックス文字として「H」が表示される。
【0186】
インデックス表示領域A9が表示されると、第2層表示領域A6では、インデックス表示領域A9に表示されるインデックス文字から始まる項目を先頭にしてリストが表示される。例えば、インデックス表示領域A9にインデックス文字「H」が表示される場合には、第2層表示領域A6には、「H」から始まる項目を先頭としてリストが表示される。
【0187】
例えば図35に示される状態で、インデックス表示領域A9において下方向のフリックが実行されると、インデックス表示領域A9のインデックス文字の表示は、あ→か→さ→た→・・・というようにア段で順番に遷移する。また、インデックス表示領域A9にアルファベットが表示されている場合には、フリック操作に応じてアルファベット順でインデックス文字の表示が遷移する。例えば、インデックス表示領域A9にインデックス文字「H」が表示されている場合には、インデックス表示領域A9において下方向のフリックが実行されると、H→I→J→・・・というようにインデックス文字の表示が遷移する。
【0188】
また、インデックス表示領域A9に対して、上下方向のフリックやスクロール等が実行されると、インデックス表示領域A9に表示されるインデックス文字の遷移にリンクして、第2層表示領域A6の表示も遷移する。例えば、インデックス表示領域A9にインデックス文字「あ」が表示されている場合に、フリック等によって、インデックス表示領域A9の表示がインデックス文字「か」に遷移すると、第2層表示領域A6に表示されるリストも、「あ」から始まる項目が先頭に位置する状態から「か」から始まる項目が先頭に位置するまでスクロールされる。
【0189】
また、インデックス表示領域A9が表示された状態で、第2層表示領域A6においてリストがスクロールされると、リストのスクロールとリンクしてインデックス表示領域A9に表示されるインデックス文字も遷移する。例えば、第2層表示領域A6において、先頭に表示される項目が「あ」から始まる項目から「か」から始まる項目になるまでリストがスクロールされると、インデックス表示領域A9に表示されるインデックス文字も「あ」から「か」に遷移する。
【0190】
図35においては、第2層選択画面において、第2層表示領域A6にインデックス表示領域A9が表示される例について説明したが、これ限られず、例えば、マルチ選択画面においても、インデックス表示対象のリストが表示される表示領域であれば、インデックス表示領域A9を表示することが可能である。
【0191】
図36は、図35において説明されたインデックス表示領域を表示可能なAVN一体機1の制御部100の機能ブロック図の例である。第2実施形態においては、第1実施形態の機能ブロック図に対して、インデックス制御部20が加わった機能ブロック図となる。第1実施形態において説明された機能ブロックについては、第2実施形態では説明を省略する。
【0192】
インデックス制御部20は、制御部100が表示プログラムを実行することによって実現する機能ブロックの一つである。インデックス制御部20は、画面表示制御部11による画面遷移の制御とは独立して、インデックス表示領域A9の表示及び消去、表示するインデックス文字の遷移等の制御を行う。例えば、インデックス表示対象リストが表示される表示領域でインデックス表示条件が満たされた場合には、該表示領域にインデックス表示領域A9を表示し、インデックス表示終了条件が満たされた場合には、該表示領域に表示されるインデックス表示領域A9を消去する。インデックス表示条件は、例えば、長押し、同じ方向へのスクロールの連続回数、及びスクロールの速度等がある。インデックス表示終了条件は、例えば、インデックス表示領域A9が表示される表示領域以外の表示領
域において操作が行われたことや、項目の選択や逆方向の画面遷移などで、インデックス表示領域A9が表示されている表示領域が表示されなくなることである。
【0193】
インデックス制御部20は、タッチパネル操作解析部12からのタッチパネル202上の動作の解析結果から、インデックス表示条件及びインデックス表示終了条件が満たされたか否かを判定する。また、画面表示制御部11から、インデックス表示対象リストを表示する表示領域の情報を取得し、インデックス表示領域A9に表示するべきインデックス文字を決定する。また、インデックス制御部20は、インデックス表示領域A9の情報を画面表示設定部15に出力し、画面表示設定部15は、インデックス制御部20からの指示に従ってインデックス表示領域A9の画面への表示および消去を設定する。
【0194】
図37は、記憶部19に保持される、第2実施形態の階層構造一覧表である。第1実施形態の階層構造一覧表と異なる点は、各要素にインデックス表示対象フラグが備えられている点である。インデックス表示フラグは、要素であるリストがインデックス表示対象のリストであることを示すためのフラグである。
【0195】
インデックス表示対象となるリストは、五十音順又はアルファベット順等のルールに従って並べられており、且つ、所定数(例えば、100)以上項目があるリストである。図37に示される階層構造一覧表においては、「アーティスト」をルートとする階層構造の第2層の「アーティスト名リスト」,「アルバム」をルートとする階層構造の第2層の「アルバム名リスト」,「楽曲」をルートとする階層構造の第2層の「楽曲名リスト」,及び「ジャンル」をルートとする階層構造の第3層の「ジャンルごとのアーティスト名リスト」が、インデックス表示対象リストとして設定されている。
【0196】
インデックス制御部20は、記憶部19に保持される図37に示されるような階層構造一覧表を参照して、表示領域に表示されているリストがインデックス表示対象リストであるか否かを判定する。
【0197】
図38及び図39は、インデックス表示領域に係る処理のフローチャートの例である。図38は、インデックス表示領域の表示および消去に係る処理のフローチャートの例である。図38に示されるフローは、インデックス表示対象リストが、選択開始画面,第2層選択画面,及びマルチ選択画面に含まれる何れかの表示領域に表示されると、開始される。
【0198】
OP191では、制御部100は、インデックス表示対象のリストが表示されている表示領域に、インデックス表示領域が画面に表示されているか否かを判定する。インデックス表示領域が画面に表示されている場合には(OP191:Yes)、処理がOP192に進む。インデックス表示領域が画面に表示されていない場合には(OP191:No)、処理がOP194に進む。
【0199】
OP192では、制御部100は、インデックス表示対象のリストが表示されている表示領域において、インデックス表示条件が満たされたか否かを判定する。インデックス表示条件が満たされた場合には(OP192:Yes)、処理がOP193に進む。インデックス表示条件が満たされない場合には(OP192:No)、処理が終了する。
【0200】
OP193では、制御部100は、インデックス表示領域を、画像調整回路108及び画像出力部110に出力し、液晶パネル201の画面に表示させる。制御部100は、例えば、インデックス表示条件が長押しである場合には、長押しが検知された項目の先頭文字を解析し、該先頭文字の属する行のア段をインデックス表示領域に表示させる。又は、長押しが検知された項目の先頭文字がアルファベットである場合には、該先頭文字をイン
デックス表示領域に表示させる。その後、インデックス表示対象のリストが表示されている間は、図38に示すフローが繰り返し実行される。
【0201】
OP194では、制御部100は、インデックス表示領域が表示されているので、インデックス表示終了条件が満たされたか否かを判定する。インデックス表示終了条件が満たされた場合には(OP194:Yes)、処理がOP195に進む。インデックス表示終了条件が満たされない場合には(OP194:No)、処理が終了する。その後、インデックス表示対象のリストが表示されている間は、図38に示すフローが繰り返し実行される。
【0202】
図39は、インデックス表示領域の表示の遷移に係る処理のフローチャートの例である。図39に示されるフローは、インデックス表示領域が表示されると開始され、インデックス表示領域が表示されている間は繰り返し実行される。また、図39に示されるフローは、インデックス表示領域が表示されなくなると終了し、繰り返し実行も終了する。
【0203】
OP201では、制御部100は、タッチパネル202上での上下フリックが検出されたか否かを判定する。タッチパネル202上での上下フリックが検出された場合には(OP201:Yes)、処理がOP202に進む。タッチパネル202上での上下フリックが検出されない場合には(OP201:No)、処理は終了する。その後、インデックス表示領域が表示されている間は、図39のフローが繰り返し実行される。
【0204】
OP202では、制御部100は、上下フリックがインデックス表示領域内で行われたか否かを判定する。上下フリックがインデックス表示領域内で行われた場合には(OP202:Yes)、処理がOP203に進む。上下フリックがインデックス表示領域以外で行われた場合には(OP202:No)、処理がOP204に進む。
【0205】
OP203では、制御部100は、インデックス表示領域に表示されるインデックス文字の遷移にリンクさせて、表示されているインデックス表示対象のリストをスクロールさせる。
【0206】
OP204では、制御部100は、上下フリックがインデックス表示対象のリストが表示されている表示領域内で行われたか否かを判定する。上下フリックがインデックス表示対象のリストが表示されている表示領域内で行われた場合には(OP204:Yes)、処理がOP205に進む。上下フリックがインデックス表示対象のリストが表示されている表示領域外で行われた場合には(OP204:No)、処理が終了する。その後、インデックス表示領域が表示されている間は、図39のフローが繰り返し実行される。
【0207】
OP205では、制御部100は、インデックス表示対象のリストのスクロール(フリックに応じたスクロール)にリンクさせてインデックス表示領域に表示されるインデックス文字を遷移させる。その後、処理が終了し、インデックス表示領域が表示されている間は、図39のフローが繰り返し実行される。
【0208】
(第2実施形態の作用効果)
第2実施形態では、項目数が、所定数より多く、且つ、五十音順又はアルファベット順等で並べられたリストが表示される表示領域において、インデックス表示条件が満たされた場合に、インデックス表示領域が表示された。ンデックス表示領域において上下フリックすることで、インデックス表示領域に表示されたインデックス文字の遷移とリンクしてインデックス表示対象のリストもスクロールされるため、ユーザはより迅速に所望の項目を検出することができる。また、イ、所望の項目を検出するための操作回数、例えば、リストのスクロール回数が少なくて済む。
【0209】
(その他)
本発明の適用は、AVN一体機に限られず、例えば、タッチパネルを備える、携帯電話端末,音楽プレーヤ,ゲーム機,汎用のコンピュータ等の情報処理装置にも可能である。また、第1実施形態及び第2実施形態では、再生する楽曲を選択する際の処理を例として説明したが、これに限られず、本発明は、階層構造のデータを検索するような処理に適用可能である。例えば、電話番号検索等にも本発明は適用可能である。また、第1実施形態及び第2実施形態では、各階層の要素がリストであるとして説明したが、これに限られず、各階層の要素は、例えば、アイコンの集合等であってもよい。
【0210】
第1実施形態及び第2実施形態において例示されたタッチパネルの操作は一例であって、タッチパネル上の操作とそれに対応して実行される画面の遷移は、画面のデザインや設計者による設定に依るところが大きい。例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、タッチパネル上で上下スクロールが検出されると、該検出された表示領域に表示されるリストが上下にスクロールした。しかしながら、リストが縦書きであるような場合には、タッチパネル上の左右のスクロールに応じてリストがスクロールされてもよい。すなわち、タッチパネルに対する操作と、該操作に応じた画面の遷移は、タッチパネルに対する指の動作と画面に表示されるリストの動きとがリンクするように設定されるのが好ましい。
【0211】
また、第2実施形態において、インデックス表示領域の表示位置等は、例示であって、設計者が自由に設定することができる。
【0212】
以上説明したように本発明の態様の一つによれば、情報処理装置は、表示装置に第1の階層の選択肢群と、第1の階層の直下の階層であって第1の階層の選択肢の一つに対応する第2の階層の選択肢群とをタッチパネルに対する操作によって操作可能な状態で表示装置に表示させる。これによって、情報処理装置のユーザは、同じ画面上で第1の階層と第2の階層とを操作し選択することができ、例えば、上位の階層に戻って異なる選択肢を選択する場合に、上位の階層に戻るための操作を省くことができる。
【0213】
なお、本実施形態では、タッチパネルを用いた階層選択する構成を記載しているが、これに限定されず、例えば、AVN一体機1を操作可能な操作器(ジョグダイヤルやリモートコマンダなど)を用いた階層選択する構成であってもよい。
【0214】
また、本発明の態様の一つは、表示制御部が、第1の階層の選択肢群の一部が第1の階層の表示領域に表示されない場合には、タッチパネルに接触する接触物の移動に追従して第1の階層の表示領域に表示される第1の階層の選択肢を変更させるようにしてもよい。タッチパネルに接触する接触物は、例えば、ユーザの指やタッチペンである。情報処理装置のユーザは、タッチパネル上で接触物を移動させることによって第1の階層の表示領域に表示される選択肢を変更することができるので、第1の階層の選択肢の一部が表示領域に表示されない場合でも、ユーザは第1の階層の選択肢全てを視認することができる。
【0215】
また、本発明の態様の一つは、表示制御部が、第1の階層の選択肢群にユーザが選択中の選択肢が存在する場合には、該選択中の選択肢を、タッチパネルに接触する接触物の移動にかかわらず、第1の階層の表示領域に表示させるようにしてもよい。選択中の選択肢がタッチパネルに接触する接触物の移動にかかわらず第1の階層の表示領域に表示されることによって、ユーザは選択中の選択肢を視認しながら、第1の階層の選択肢を検索することができる。
【0216】
また、本発明の態様の一つは、表示制御部が、第1の階層の表示領域に表示される第1の階層の選択肢の一つがタッチパネルの操作によって選択された場合に、選択された第1
の階層の選択肢に対応する第2の階層の選択肢群を表示装置の第2の階層の表示領域に表示させるようにしてもよい。これによって、同じ画面上で、上位の層である第1の層の選択肢が選択されると、それに伴って直下層の第2の層の選択肢群も第1の層の選択された選択肢に対応するものに変わるため、ユーザは第1の階層の選択肢と第2の階層の選択肢群との対応を確認しやすい。
【0217】
また、本発明の態様の一つは、表示制御部が、表示装置に階層構造を選択するための選択肢群をさらに表示させるようにしてもよい。これによって、第1の階層の選択肢群と第2の階層の選択肢群と同じ画面上に、第1の階層よりも上位の階層となる、階層構造を選択するための選択肢群が表示され、ユーザが、異なる階層構造を選択したい場合にも、階層構造を選択するための選択肢群の表示に戻るための操作を省くことができる。
【0218】
また、本発明の態様の一つは、情報処理装置が、ユーザからの操作による操作信号が所定時間入力されない場合に、階層構造群を選択するための選択肢群を表示装置の画面の最前面に表示させる第2の制御部をさらに含むようにしてもよい。
【0219】
また、本発明の態様の一つは、所定数の選択肢が第1の階層または第2の階層の少なくとも何れか一方の表示領域に含まれ、該表示領域に対してタッチパネル上で所定の操作が行われた場合に、該表示領域内に所定数の選択肢のインデックスを表示させるインデックス表示制御部をさらに備えるようにしてもよい。インデックスが表示されることによって、より迅速に所望の選択肢を検出することができる。
【0220】
また、本発明の態様の一つは、インデックス表示制御部が、インデックスの表示領域に対して所定の操作が行われると、インデックスの表示領域に表示されるインデックス文字を遷移させ、インデックスが表示される第1の階層または第2の階層の表示領域に表示される選択肢を前記インデックス文字の遷移に連動させて変更させるようにしてもよい。
【0221】
更に、本発明は、方法、又はコンピュータによって実行されるプログラムとしても把握することが可能である。また、本発明は、そのようなプログラムをコンピュータやその他の装置、機械等が読み取り可能な記録媒体に記録したものでもよい。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
【0222】
例えば、本発明は、タッチパネルを備える表示装置と記憶装置とを含む情報処理装置が、少なくとも階層構造に含まれる第1の階層の選択肢群と、第1の階層の直下の階層であって第1の階層の選択肢の一つに対応する第2の階層の選択肢群とを記憶装置から読み出すステップと、少なくとも第1の階層の選択肢群と、第1の階層の選択肢の一つに対応する第2の階層の選択肢群とを、タッチパネルに対するユーザの操作によって操作可能な状態で表示装置に表示させるステップとを実行する表示方法である。
【0223】
また、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0224】
1 AVN一体機
11 画面表示制御部
12 タッチパネル操作解析部
13 ラストモード取得部
14 ラストモード読込部
15 画面表示制御部
16 音声データ再生指示部
17 基本メニュー制御部
18 ショートカット制御部
19 記憶部
20 インデックス制御部
100 制御部
122 表示部
201 液晶パネル
202 タッチパネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を表示する表示装置を含む情報処理装置であって、
少なくとも階層構造に含まれる第1の階層の選択肢群と、前記第1の階層の選択肢の一つに対応する第2の階層の選択肢群とを共に、操作可能な状態で前記表示装置に表示させる表示制御部を
含む情報処理装置。
【請求項2】
前記情報処理装置の表示装置はタッチパネルを有し、
前記表示制御部は、前記第1の階層の選択肢群及び前記第2の階層の選択肢群を操作可能な状態で表示させ、前記第1の階層の選択肢群の一部が前記第1の階層の表示領域に表示されない場合には、前記タッチパネルに接触する接触物の移動に追従して前記第1の階層の表示領域に表示される前記第1の階層の選択肢を変更させる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記第1の階層の選択肢群にユーザが選択中の選択肢が存在する場合には、前記タッチパネルに接触する接触物の移動にかかわらず、該選択中の選択肢を前記第1の階層の表示領域に表示させる
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記第1の階層の表示領域に表示される前記第1の階層の選択肢の一つが選択された場合に、前記選択された第1の階層の選択肢に対応する前記第2の階層の選択肢群を前記表示装置の前記第2の階層の表示領域に表示させる
請求項1から3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記表示装置に前記階層構造とは異なる階層構造を選択するための選択肢群をさらに表示させる
請求項1から4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
ユーザからの操作による操作信号が所定時間入力されない場合に、階層構造群を選択するための選択肢群を前記表示装置の画面の最前面に表示させる第2の制御部をさらに含む請求項1から5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
所定数の選択肢が前記第1の階層または前記第2の階層の少なくとも何れか一方の表示領域に含まれ、該表示領域に対して前記タッチパネル上で所定の操作が行われた場合に、該表示領域内に前記所定数の選択肢のインデックスを表示させるインデックス表示制御部を
さらに備える請求項2から6の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記インデックス表示制御部は、前記インデックスの表示領域に対して所定の操作が行われると、前記インデックスの表示領域に表示されるインデックス文字を遷移させ、前記インデックスが表示される前記第1の階層の表示領域または前記第2の階層の表示領域に表示される選択肢を前記インデックス文字の遷移に連動させて変更させる
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
情報を表示する表示装置と記憶装置とを含む情報処理装置が、
少なくとも階層構造に含まれる第1の階層の選択肢群と、前記第1の階層の選択肢の一つに対応する第2の階層の選択肢群とを前記記憶装置から読み出すステップと、
少なくとも前記第1の階層の選択肢群と、前記第2の階層の選択肢群とを共に、操作可能な状態で前記表示装置に表示させるステップとを
実行する表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29A】
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【図29B】
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【図30】
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【図31】
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【図32A】
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【図32B】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【公開番号】特開2012−123475(P2012−123475A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−271773(P2010−271773)
【出願日】平成22年12月6日(2010.12.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】