説明

情報処理装置

【課題】常に使用者の両手を開放し自由に作業を行うことができ、作業性や使い勝手に優れた新規な情報処理装置を提供する。
【解決手段】コード情報読取手段、電子情報読取手段、又は電子情報書込手段の何れかが内蔵されてなるハウジング11と、このハウジング11に配置されてなるとともに上記コード情報読取手段、電子情報読取手段、又は電子情報書込手段の何れかを動作させるトリガー42,44と、上記ハウジング11に固定されてなるとともに使用者の手指の甲に装着する装着用ベルト12と、を備え、上記装着用ベルト12は、使用者の手指の第2関節と第3関節との間に装着可能とされてなるとともに、上記トリガー42,44は、上記ハウジング11であって上記装着ベルト12を装着した使用者の手の親指により操作可能な位置に配置されてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バーコード化若しくは2次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段、電波による送信機能を備えたICチップに書き込まれた情報を読み取る電子情報読取手段、電波による受信機能を備えたICチップに電子情報を書き込む電子情報書込手段等を備えた情報処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、バーコード、2次元コード又はICチップ等の記憶媒体に記録された情報を読み取る際に使用されている情報処理装置としては、所謂ハンディスキャナと称されるものが多用されている(特許文献1参照)。こうしたハンディスキャナは、先端に、2次元コードに発光される発光素子及びこの2次元コードの反射光を受光する受光素子と、ICチップの情報を読み取るリーダーとを備えて構成されている。また、この特許文献1に係るハンディスキャナはコンピュータと接続されるとともに、このコンピュータには、バーコードに対応する価格、製造年月日その他の商品又は製品情報等が記憶部に記憶されており、中央演算処理装置により、所定のプログラムに従って情報処理がなされる。したがって、従来の情報処理装置では、使用者は、片手で上記ハンディスキャナを把持しながら、他方の手で商品又は製品を持ち上げるなどの作業をしていた。
【特許文献1】特開2001−319199号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した従来の情報処理装置では、必ず一方の手で該装置を把持しなければならず、すなわち、該一方の手は該装置により占有されてしまうため、作業性が極めて悪い。例えば、両手で移動させなければならないような商品又は製品にバーコード等が表示されている場合には、上記情報処理装置を適当な所に載置しておき、次いで、上記商品又は製品を両手で所定の場所に置き、その後に片手で上記情報処理装置を把持し、スキャニングを行った後、再び上記商品又は製品を元の位置に戻すなどの作業が必要となり、極めて作業性が悪い。
【0004】
そこで、本発明は、上述した情報処理装置が有する課題を解決するために提案されたものであって、常に使用者の両手を開放し自由に作業を行うことができ、作業性や使い勝手に優れた新規な情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した目的を達成するため、第1の発明(請求項1記載の発明)に係る情報処理装置は、バーコード化若しくは2次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段、又は、電波による送信機能を備えたICチップに書き込まれた情報を読み取る電子情報読取手段、若しくは、電波による受信機能を備えたICチップに電子情報を書き込む電子情報書込手段、の何れかを備えた情報処理装置であって、上記コード情報読取手段、電子情報読取手段、又は電子情報書込手段の何れかが内蔵されてなるハウジングと、このハウジングに配置されてなるとともに上記コード情報読取手段、電子情報読取手段、又は電子情報書込手段の何れかを動作させるトリガーと、上記ハウジングに固定されてなるとともに使用者の手指の甲に装着する装着用ベルトと、を備え、上記装着用ベルトは、使用者の手指の第2関節と第3関節との間に装着可能とされてなるとともに、上記トリガーは、上記ハウジングであって上記装着ベルトを装着した使用者の手の親指により操作可能な位置に配置されてなることを特徴とするものである。
【0006】
この第1の発明に係る情報処理装置には、使用者の手指に装着される装着用ベルトがハウジングに配置されていることから、使用者は該情報処理装置を手指の甲に配置した状態で装着し使用することができ、さらに、上記装着用ベルトは、使用者の手指の第2関節(指の先から2番目の関節)と第3関節(指の先から3番目の関節)との間に装着可能とされてなるから、第1関節ないし第3関節を自由に曲げたり伸ばしたりすることができる。したがって、掌による情報処理装置の把持と開放との繰り返し動作が不要であるとともに、両手が自由に使えることから、使用者が手作業をする際に該手作業の支障とならず、作業性の向上を図ることができる。また、装着ベルトを装着した使用者の手の親指によりトリガーを操作できるとともに、情報処理装置を装着した手で他の作業をしながら読み取り操作や書き込み操作をすることができることから、さらなる作業性の向上を図ることができる。
【0007】
また、コード情報読取手段、電子情報読取手段、又は、電子情報書込手段を動作させるトリガーは、この情報処理装置を装着ベルトにより装着した使用者の手の親指により操作可能な位置に配置されてなることから、使用者は片手のみで読み取り操作や書き込み操作が可能となり、より一層作業性を向上することができる。
【0008】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、上記第1の発明において、前記トリガーは、前記ハウジングの左右両側面の何れか又は両側面に配置されていることを特徴とするものである。
【0009】
この第2の発明によれば、前記トリガーは、前記ハウジングの左右両側面の何れか又は両側面に配置されていることから、装着ベルトにより情報処理装置を装着した使用者が手の親指により容易に情報の読み取り操作や書き込み操作をすることができ、さらに作業性の向上を図ることができる。特に、上記トリガーを前記ハウジングの左右両側面に配置した場合には、上記装着ベルトによりこの情報処理装置を使用者の左手又は右手の何れに装着した場合でもそれぞれの親指により操作することができる。このため、使用者の利き手が左利きでも右利きでもこの情報処理装置を使用することができる。また、使用者が一方の手に情報処理装置を装着して作業を継続して疲労した場合等であって該使用者が他方の手に該情報処理装置を装着し直した場合であっても、該使用者はその他方の手の親指でトリガーの操作をすることができ、このように左右何れか一方の手から他方の手に該情報処理装置を装着し直した場合にもそれまでと同様に作業を継続することができる。
【0010】
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、上記第1又は第2の何れかの発明において、前記ハウジングが装着される手指は、人差指と中指との2本であることを特徴とするものである。
【0011】
この第3の発明によれば、前記ハウジングが装着される手指は、人差指と中指との2本であることから、装着されたハウジングが手指の周方向にずれることなく、安定した装着状態を確保できる。なお、ハウジングを装着する装着用ベルトは、紐状又は帯状の何れでもよいが、伸縮自在な弾性部材にすることにより2本の指の屈伸を自在にすることができる。したがって、この第3の発明によれば、さらに作業性の向上を図ることができる。
【0012】
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、上記第1、第2又は第3の何れかの発明において、前記ハウジング又は装着用ベルトの下面であって、該ハウジングの装着時における使用者の手指の甲及び/又は手の甲が接触する部位には、低反発性シート部材が配置されてなることを特徴とするものである。
【0013】
この第4の発明によれば、低反発性シート部材は、シート部材自体に加わる圧力を均等に吸収して分散することから、手指とハウジング又は装着用ベルトとの間に該低反発性シート部材を配置させることにより、ハウジング又は装着用ベルトの位置ずれを防止するとともに、装着による不快感を防止することができる。したがって、この第4の発明によれば、さらに作業性の向上を図ることができる。
【0014】
また、第5の発明(請求項5記載の発明)は、上記第1、第2、第3又は第4の何れかの発明において、前記ハウジングには、前記コード情報読取手段と、前記電子情報読取手段及び/又は電子情報書込手段とが内蔵され、上記コード情報読取手段は、前記コード情報を読み取る受光部を有し、上記電子情報読取手段又は電子情報書込手段は前記ICチップからの電波を受信又は送信するアンテナを有してなるとともに、上記受光部及びアンテナは、上記ハウジングの下面を除く何れかの面であって互いに同一の面又はその近傍に配置されてなることを特徴とするものである。
【0015】
この第5の発明によれば、この情報処理装置は、バーコード化若しくは2次元コード化された識別コード情報の読み取りの操作と、ICチップに書き込まれた情報の電波による読み取り及び/又はICチップへの電波による情報の書き込みの操作とをいちどきに連続して実行するのに適したものとなり、上記第1又は第2の発明に係る情報処理システムを構成する情報処理装置の操作に際して、作業性の向上を図ることができる。なお、コード情報読取手段は、受光部により画像であるバーコード化若しくは2次元コード化された識別コード情報の読み取りをするものであるが、特にこの発明を構成する受光部は、具体的にはCCD等の受光素子上にバーコード若しくは2次元コードの画像を結像させるレンズである。また、電子情報読取手段及び電子情報書込手段はICチップとの間で電波により情報の受信及び送信をすることで情報の読み取り及び書き込みをするものであるが、この電波の受信及び送信は該電子情報読取手段及び電子情報書込手段を構成するアンテナを介してされるのであって、このアンテナは導電体を平面状のコイルとしたものが用いられている。そして、この電子情報読取手段及び電子情報書込手段がアンテナを介して電波により情報の受信及び送信をする際には、このアンテナの面と直交する方向(平面状のコイルであるアンテナの面の法線の方向)にICチップが位置する場合に最も該電子情報読取手段及び電子情報書込手段は効率的に情報の受信及び送信をすることができる。この第5の発明の情報処理装置では、上記受光部及びアンテナは、同一の面又はその近傍に配置されており、このため、受光部(レンズ)により識別コード情報の読み取りに適した方向(受光部によりCCD等の受光素子上に識別コード情報を結像することができる方向)と、アンテナによりICチップとの情報の受信及び送信に適した方向(平面状のコイルとしたアンテナの面の法線方向)とが一致するものとなる。また、上記受光部及びアンテナは、互いに同一の面、すなわちハウジングに形成された(下面を除く)面にそれぞれ形成されたものばかりではなく、例えば、受光部はその面に形成されてなる一方、アンテナはその面の内側に配置されているものであっても良い。
【発明の効果】
【0016】
上記第1の発明(請求項1記載の発明)に係る情報処理装置によれば、上記の構成により、掌による情報処理装置の把持と開放との繰り返し動作が不要であるとともに、両手が自由に使えることから、使用者が手作業をする際に該手作業の支障とならず、誤操作を招くことがないとともに、作業性の向上を図ることができる。また、装着ベルトを装着した使用者の手の親指によりトリガーを操作できるとともに、情報処理装置を装着した手で他の作業をしながら読み取り操作や書き込み操作をすることができることから、より一層作業性を向上することができる。
【0017】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)によれば、トリガーは、前記ハウジングの左右両側面の何れか又は両側面に配置されていることから、装着ベルトを装着した使用者の手の親指により容易に操作をすることができる。特に、このトリガーを前記ハウジングの左右両側面に配置することにより、使用者は該ハウジングを左手又は右手の何れに装着した場合でもそれぞれの親指により操作することができ、使用者が左利きでも右利きでも使用することができる。したがって、左利き用又は右利き用の情報処理装置を個別に用意する必要がなく、この情報処理装置の製造原価を低減することができる。また、使用者が疲労等によりこの情報処理装置を一方の手から他方の手に装着し直した場合にも、同様に親指による作業を継続することができる。
【0018】
また、第3の発明(請求項3記載の発明)によれば、ハウジングが装着される手指は、人差指と中指との2本であることから、装着されたハウジングが手指の周方向にずれることなく、安定した装着状態を確保できるので、作業性の向上を図ることができる。
【0019】
また、第4の発明(請求項4記載の発明)によれば、使用者の手指の甲及び/又は手の甲とハウジングが接触する部位に低反発性シート部材を配置させることにより、ハウジングの位置ずれを防止するとともに、装着による不快感を防止することができるので、作業性の向上を図ることができる。
【0020】
また、第5の発明(請求項5記載の発明)によれば、上記受光部及びアンテナは、同一の面又はその近傍に配置されてなることから、該受光部(レンズ)によって識別コード情報を読み取るのに適した方向と、アンテナによってICチップとの情報の受信及び送信に適した方向とが一致するものとなる。このため、使用者がバーコード又は2次元コード及びICチップの何れもが付された情報対象物と、情報処理装置とを適切な位置関係とした場合には、この位置関係は、受光部によるバーコード化若しくは2次元コード化された識別コード情報の読み取りにも、アンテナを介した電波によるICチップとの情報の受信及び/又は送信による読み取り及び/又は書き込みにも適した位置関係となる。したがって、この情報処理装置は、バーコード化若しくは2次元コード化された識別コード情報の読み取りの操作と、ICチップに書き込まれた情報の電波による読み取り及び/又はICチップへの電波による情報の書き込みの操作とを一度に連続して実行するのに適したものとなり、作業性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための最良の形態に係る情報処理装置について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】
本発明の実施の形態に係る情報処理装置1は、図1又は図2に示すような形状となされている。すなわち、この情報処理装置1は、内部に電気回路や電源等を内蔵するプラスチック製のハウジング11と、該ハウジング11の下方に固定されている装着ベルト12とから構成されている。また、上記ハウジング11の上面21のやや正面側(図1に示す左端側)には透明板22が取り付けられており、該透明板22の直下内には、後述するコード情報読取手段82を構成するレンズ23と発光部24とが内蔵されている。また、上記ハウジング11の上面21の略中央であって、上記透明板22よりもやや背面側には、この情報処理装置1が読み取った情報や書き込む情報を使用者に通知し、或いは、この情報処理装置1の現在の状態等の様々な情報を表示する液晶の表示部25が配置されている。
【0023】
また、上記ハウジング11の上面21の背面側(上記表示部25よりもやや背面側)には、4つの押しボタン状のスイッチ26,27,28,29が左右に並んで配置されており、使用者はこれらのスイッチ26,27,28,29の押し下げ操作によりこの情報処理装置1の電源の入切や動作についての操作をすることができる。また、上記ハウジング11の上面21から左側に連続する傾斜面31には、LED(発光ダイオード)32,33,34,35が配置されており、また同様に、ハウジング11の上面21から右側に連続する傾斜面36には、LED37,38,39,40が配置されている。これらLED32,33,34,35,37,38,39,40が点灯することにより、この情報処理装置1の電源の入切の状態や他の機器との通信の状態等のこの情報処理装置1の現在の状態を示す。なお、これらLED32,33,34,35,37,38,39,40は、使用者がこの情報処理装置1を右手に装着して上記ハウジング11の左方から見た場合にも、あるいは、使用者が該情報処理装置1を左手に装着して該ハウジング11の右方から見た場合にも同様に確認ができるように、LED32,33,34,35とLED37,38,39,40とは互いに対となって同じ点滅動作をする。
【0024】
また、上記透明板22,表示部25及びスイッチ26,27,28,29が配置されたこのハウジング11の上面21の直下には、外部に露出しないアンテナ30が埋設されている。このアンテナ30は、後述する電子情報読取手段83及び電子情報書込手段84を構成するものであって(図5参照)、該電子情報読取手段82及び電子情報書込手段84と後述する現品票91のRFタグ93のRFタグ側送受信手段96を構成する図示しないアンテナとの間での電波による情報の受信及び送信に用いられる。なお、このRFタグ93のRFタグ側送受信手段96を構成するアンテナは、線状の導電体を平面状でコイルにしたものである。また、上記アンテナ30は、図1において破線で示すように、上記表示部25の周囲を囲うような位置に配置されている。このアンテナ30は平面状のコイルとされていることから、この平面と直交する方向(この平面の法線の方向)に現品票91のRFタグ93のRFタグ側送受信手段96を構成するアンテナが位置することが、該RFタグ93との情報の受信及び送信に最も適した位置関係となっている。したがって、例えば、図4に示す2次元コード化された識別コード情報が印刷されたQRコード92や、電波によって情報を送信及び受信するICチップ(RFタグ93)が付された現品票91に対して、情報処理装置1によって情報の読み取り及び書き込みをする場合であって、上記レンズ23を該QRコード92に向けて該QRコード92の読み取りに適した位置関係とした場合には、この情報処理装置1と現品票91との位置関係は、アンテナ30がRFタグ93との電波による情報の受信及び送信に適した位置関係ともなっている。このため、後述する使用方法の例のように、使用者が上記情報処理装置1を用いて左トリガー42(又は右トリガー44)の操作をするのみで識別コード情報の読み取りとこの識別コード情報に対応する情報のRFタグ93への書き込みを一連に(ほぼ同時に)行う作業の際には、この情報処理装置1はこのような作業に非常に適したものとなっている。
【0025】
また、図1又は図2に示すように、上記ハウジング11の左側面41には、押しボタン状のスイッチである左トリガー42が配置されており、また、反対側の右側面43には、押しボタン状のスイッチである右トリガー44が配置されている。これらトリガー42,43は、例えば、図4に示すように、装着ベルト12により情報処理装置1を使用者の右手Hに装着した場合には、右手Hの親指F3により左トリガー42が容易に操作できるように配置されている。また、情報処理装置1を使用者の図示しない左手に装着した場合には、左手の親指により右トリガー43が容易に操作できるように配置されている(図3参照)。このため、使用者の手に装着された情報処理装置1は、右手に装着した場合にも、左手に装着した場合にも、同様に使用することができる。また、このハウジング11の下面の背面側には電池蓋46が配置されており、使用者はこの電池蓋46を開閉することにより該ハウジング11内に収納されている電池の交換等ができる。
【0026】
また、上述の通り、上記ハウジング11の正面側の下方には、装着ベルト12が取り付けられている。すなわち、上記ハウジング11の左側面41及び右側面43それぞれの下端部には、図2及び図3に示すように、正面側及び背面側のそれぞれに下方へ突出する左側の突出部51,52と、一部が図示されない右側の突出部53とが対向して形成されている。これらの突出部51,52,53には図中に点線で示す軸穴(符号は省略する。)が形成されており、これらの軸穴の開口には棒体55,56が挿通されて固定されている。また、上記装着ベルト12は合成繊維性であって、一端には金属環57が取り付けられており、該装着ベルト12の他端及び該他端側中途部には一対の面ファスナー58,59が貼付されている。そして、この装着ベルト12は上記棒体55,56と上記ハウジング11の下面との間を挿通されるとともに、該装着ベルト12の他端は上記金属環57内を挿通して折り返され、上記一対の面ファスナー58,59により貼り合わされて環状となっている。このため、この情報処理装置1を用いる使用者は、図4に示すように、この装着ベルト12内に右手H(又は左手)の人差指F1と中指F2とを挿入して該情報処理装置1を該右手H(又は左手)に装着することができる。なお、上記装着ベルト12は、この情報処理装置1を装着した際に使用者の右手H(又は左手)の人差指F1と中指F2の第2関節と第3関節との間に装着されるようになっている。また、この環状とされた装着ベルト12内に挿入する使用者の右手H(又は左手)の人差指F1と中指F2とのサイズに合わせて、上記装着ベルト12の面ファスナー58,59が貼り合わされる箇所を適宜調節することができる。このように、この情報処理装置1は使用者の右手H(又は左手)の人差指F1と中指F2に装着されることから、この装着されたハウジング11が手指の周方向にずれることなく、安定した装着状態を確保できる。また、上記の環状とされた装着ベルト12の内面であって、使用者が上述の要領で上記情報処理装置1を装着した際に、該使用者の右手H(又は左手)の人差指F1と中指F2との甲が接触する部位には、低反発性シート部材60が貼付されている。このため、使用者がこの情報処理装置1を装着した場合には、使用者の人差指F1と中指F2との甲が直接装着ベルト12の内面に接触することを防ぎ、また上記低反発性シート部材60は、加わる圧力を均等に吸収して分散することから、該ハウジング11の位置ずれを防止するとともに、装着による不快感を防止することができ、使用者の作業性の向上を図ることができる。
【0027】
また、この情報処理装置1内には、図5に示す電子回路が内蔵されている。この電子回路は、後述のフローチャートを示して説明する演算処理、判別処理等をする情報処理装置側中央演算処理装置(以下、情報処理装置側CPUという)81が設けられ、この情報処理装置側CPU81には、QRコード92等の識別コード情報を読み取るコード情報読取手段82と、RFタグ93の記憶情報を読み取る電子情報読取手段83と、RFタグ93に特定の個別情報等を書き込む電子情報書込手段84と、各種の情報を記憶する情報処理装置側記憶手段85と、情報処理装置側CPU81に接続され後述するホストコンピュータ101と各種情報の送受信をための情報処理装置側送受信手段88と、使用者に読み取りの契機等を知らせるブザー86と、使用者に読み取りの契機等を知らせるバイブレータ87とがそれぞれ接続されている。また、上述した情報処理装置側CPU81には、ハウジング11に取り付けられた表示部25と、スイッチ26,27,28,29と、LED32,33,34,35,37,38,39,40と、左トリガー42及び右トリガー44とが接続されている。
【0028】
なお、上記情報処理装置側記憶手段85には、この情報処理装置1自体が動作するために必要な情報や使用者を通知する情報のデータベース、すなわち、上記表示部25への表示の内容や、上記スイッチ26,27,28,29,左トリガー42及び右トリガー44への使用者の操作に応じた該情報処理装置1の動作、LED32,33,34,35,37,38,39,40の点灯、ブザー86の発音、バイブレータ87の作動、情報処理装置側送受信手段88による情報の送信及び受信(及び、その送信及び受信に係る情報の内容や、送信及び受信の相手)等について入力されている。特に上記表示部25への表示の内容としては、この情報処理装置1の電源を入れたときに表示される起動画面の文字列や、この情報処理装置1自体が電源が入っていることを使用者に伝える文字列や、この情報処理装置1がホストコンピュータ101等の他の機器との接続をしていること又は接続をしていないことを使用者に伝える文字列や、この情報処理装置1へ次のデータが入力されることを待機していることを使用者に伝える文字列や、次に使用者が該情報処理装置1について何を操作すべきであるかについて指示する文字列や、この情報処理装置1のバッテリーの電圧が低下したことを使用者に伝える文字列や、この情報処理装置1が使用者により電源を切る操作をされた際に電源を切ることについて確認する旨を使用者に伝える文字列や、この情報処理装置1の設定を変更する操作をされた際にこの設定の内容を使用者に確認する文字列が入力されている。
【0029】
また、後述する各商品等毎の個別情報を一般的な文字(例えば、商品等の個別の商品名等)と対応させる変換テーブルの文字列等、或いは、上記情報処理装置側送受信手段88が上記ホストコンピュータ101とブルートゥースの規格により通信をするために必要なプロトコルやパスキー(認証鍵)に関する情報や、これらの情報を用いた情報処理装置1の動作に必要なコマンドからなるプログラム等の情報が入力されている。また、この情報処理装置1自体の動作に必要な情報については、情報処理装置側CPU81が上記情報処理装置側記憶手段85に入力されたコマンドを直接読み込んで逐次実行するものとされていることからこのコマンドに関する定義や動作に関する情報が入力されているが、この情報処理装置側CPU81は上記情報処理装置側記憶手段85に入力されたオペレーションシステムを介して入力された情報に基づいて動作するものとしても良く、このオペレーションシステムとしてはトロンやウインドウズCE等を用いるものとしても良い。
【0030】
また、以下に述べるこの実施の形態での該情報処理装置1の動作は、あくまで一例に過ぎず、使用者がこの情報処理装置1により行う作業に応じてこの情報処理装置1の動作は適宜プログラムすることができる。すなわち、この実施の形態での情報処理装置1では、後述するように左トリガー42を押圧した際には上記コード情報読取手段82,電子情報読取手段83及び電子情報書込手段84が一連の動作を連続して(使用者からすればほぼ同時に)動作をするものとしてプログラムが設定されているが、これら読み取り、書き込み、動作、発音、作動、情報の送信及び受信等のうち何れか一又は二のもののみが動作をするように設定するものとしても良い。なお、この情報処理装置1の読み取り、書き込み、動作、発音、作動、情報の送信及び受信等をプログラムとして入力して設定する場合には、上記スイッチ26,27,28,29の動作により設定用のメニュー画面を上記液晶の表示部25に表示させた上で該スイッチ26,27,28,29の操作により行うものとしても良い。また、この情報処理装置1の動作のプログラムの入力は、後述するホストコンピュータ101で上記の情報処理装置1の動作についてのプログラムを入力しておいたものを該情報処理装置1へ転送することで入力するものとしても良い。このホストコンピュータ101を用いて情報処理装置1にプログラムを入力する場合には、該ホストコンピュータ101で入力したプログラムは、上述した情報処理装置側送受信手段88と後述するホストコンピュータ側送受信手段104との間のブルートゥースの規格による通信で転送して入力するものとしても良く、或いは、この情報処理装置1に一般にコンピュータに多く用いられている図示しないUSB端子を設け、該USB端子によりホストコンピュータ101と接続して転送して入力するとしても良く、或いは、この情報処理装置1に図示しない外部記憶媒体用接続端子(例えば、SDカードのスロット)を設け、該外部記憶媒体用接続端子に該プログラムを書き込んだ外部記憶媒体(例えば、SDカード)を繋ぐことにより、該外部記憶媒体内に入力したプログラムをこの情報処理装置1(の情報処理装置側記憶手段85)へ転送して入力するものとしても良い。また、予めこの情報処理装置1(の情報処理装置側記憶手段85)内に該情報処理装置1の動作を設定するプログラムを複数入力しておき、これら複数のプログラムの内の何れを用いるかを使用者が選択できるものとしても良い。この場合、プログラムの選択は、この情報処理装置1に入力された複数の該プログラムの一覧を上記表示部25に表示するものとし、この中から何れか一つのプログラムをスイッチ26,27,28,29の操作により選択するものとしても良く、或いは、上記の複数のプログラムと対応する複数のQRコードを印刷し、この複数のQRコードのうちの何れかを情報処理装置1のコード情報読取手段82で読み取ることによって何れのプログラムを用いるか選択するものとしても良い。また、このQRコードの替わりにRFタグを用い、この複数のRFタグのうちの何れかを情報処理装置1の電子情報読取手段83で読み取ることによって何れのプログラムを用いるか選択するものとしても良く、或いは、複数のRFタグ内にそれぞれ異なるプログラムを入力し、この複数のRFタグのうちの何れかを情報処理装置1の電子情報読取手段83で読み取ることによって必要なプログラムを入力するものとしても良い。
【0031】
また、この情報処理装置1を構成する上記各手段等の動作,表示,点灯,発音及び作動は、何れも該情報処理装置1が備えるスイッチ26,27,28,29,左トリガー42及び右トリガー44への使用者の操作に応じたものと限られず、後述するホストコンピュータ101からの上記情報処理装置側送受信手段88を介した指示又は操作に応じて上記の各手段等の動作,表示,点灯,発音及び作動をするものと設定することができる。すなわち、使用者が後述するホストコンピュータ101の入力手段105である図示しないキーボード又はマウスを操作することにより、上記情報処理装置1のコード情報読取手段82,電子情報読取手段83及び電子情報書込み手段84が読み取り及び書き込みを開始するように(いわばホストコンピュータ101が情報処理装置1をリモートコントロールするように)設定することもできる。
【0032】
また、使用者がこの情報処理装置1を用いて現品票91の情報処理をする際の構成について、図5を参照して説明する。この現品票91とは、一般に物流管理や生産管理、或いはそれらの受発注管理等に用いられるものであって、例えば、特定の工場が他の工場に対して商品等の納入の要求情報を記載したカードであって、商品自体或いは商品等を納めた輸送用又は保管用の容器に貼付され、表面には該商品等の名称,仕様,数量,生産日時,納期,生産地,生産者或いは仕向地等の情報が記載されている。また特に近年では、この現品票に上記情報を文字で記載することに加えて、該現品票に上記情報についてのバーコード化や2次元コード化された識別コード情報を記載し、或いは、電子情報の受信又は送信の機能を有するICチップを付加し、これら識別コード情報や電子情報を機械的に読み取り或いは書き込むことによって、この現品票による商品等の管理をコンピュータにより容易,迅速且つ確実に行うことができるようにされている。この実施の形態で挙げる図5に示す現品票91には、識別コード情報として一般に良く用いられている2次元コードであるQRコード92が表面に印刷されてなるとともに、電子情報の受信及び送信の機能を有するICチップであるRFタグ93を内蔵している。なお、このRFタグ93には、情報の処理を行うRFタグ側情報処理手段(以下、情報処理手段という)94と、RFタグ側記憶手段95と、RFタグ側送受信手段96と、を備えている。このRFタグ側送受信手段96は、上記情報処理装置1の電子情報読取手段83及び電子情報書込手段84と対応して情報の送受信をするものであって、電子情報読取手段83及び電子情報書込手段84のアンテナ30を介して情報の送受信をするための図示しないアンテナを備えている。また、この発明の実施の形態においては、説明の便宜上、RFタグ93が情報処理手段94,RFタグ側記憶手段95及びRFタグ側送受信手段96とを備えるものとしているが、これら三つの情報処理手段94,RFタグ側記憶手段95及びRFタグ側送受信手段96が物理的な部材としてそれぞれRFタグ93内にあるのではなく、これら三つの手段は何れも一つのICチップからなるRFタグ93の回路上に形成されてなるものである。
【0033】
また、この情報処理装置1は、ホストコンピュータ101と連携して動作する情報処理システムを構成するものであって、該情報処理装置1が現品票91のQRコード92から読み取った情報を該ホストコンピュータ101へ送信し、また、送信された情報に基づいて該ホストコンピュータ101が該情報処理装置1へ送信した情報(特定の個別情報)を該情報処理装置1が該RFタグ93に書き込むものとされている。このホストコンピュータ101は一般に市販されているパソコンと同様な構成とされてなるものであって、図5に示すように、ホストコンピュータ側中央演算処理装置(以下、ホストコンピュータ側CPUという)102と、ホストコンピュータ側記憶手段103と、ホストコンピュータ側送受信手段104と、を備えており、また、該ホストコンピュータ101にはキーボードやマウス等の入力手段105、ディスプレイ等の表示手段106が接続されており、また、必要に応じて現品票等に文字の情報やQRコードの印刷を行うプリンタ107等とも接続されている。
【0034】
なお、上記ホストコンピュータ側記憶手段104には、上記の通りこのホストコンピュータ101が一般に市販されているパソコンと同様な構成とされていることから、このホストコンピュータ101の動作に必要なオペレーションシステムが入力されている他、上記情報処理装置1から送信される識別コード情報と該識別コード情報に対応する個別情報に関するデータベースが入力されている。すなわちこのデータベースは、入力された識別コード情報に対する個別情報が出力できるようにされており、具体的には、入力された識別コード情報に対応する商品等の名称,仕様,数量,生産日時,納期,生産地,生産者或いは仕向地等の情報等の個別情報が出力できるものとされている。
【0035】
以下、上記情報処理装置1,現品票91及びホストコンピュータ101による情報処理システムについて、一連の情報の読み取り及び書き込みの手順を図6及び図7に示すフローチャートに従い説明する。先ず使用者は、上述したように装着ベルト12により自己の右手Hの人差指F1及び中指F2に情報処理装置1を装着し(図4参照)、また、図5に示すスイッチ26を押圧操作して該情報処理装置1の電源を入れる。なお、このように電源を入れることにより、上記LED32,37が点灯し(図1参照)、この情報処理装置1は使用者の操作に対して待機する状態となる。次いで使用者は、装着した情報処理装置1を、図4に示すハウジング11の上面21に配置されたレンズ23を上記現品票91と対向するような位置関係とした上で、親指F3で左トリガー42を押圧する(ステップSt1)。なお、この実施の形態では、使用者が右手Hに上記情報処理装置1を装着し、右手Hの親指F3で左トリガー42を押圧するものとして説明しているが、該情報処理装置1の左トリガー42を押圧したときも右トリガー44を押圧したときも同様な動作をするようにされていることから、使用者は該情報処理装置1を左手に装着して左手の親指で右トリガー44を押圧する場合にも、同様に使用することができる。また、この情報処理装置1では、上記ステップSt1において左トリガー42又は右トリガー44が押圧されると、上記発光部24が発光し、該発光部24と対向する面上(この実施の形態では現品票91の表面上)にレーザー光による直線や長方形等の図形を投影する。この発光部24から発するレーザー光が投影する図形は、上記コード情報読取手段82が上記レンズ23を介して上記QRコード92を読み取ることができる範囲を示しているため、使用者はこのレーザー光をガイドとして容易にこの情報処理装置1を使ってQRコード92を読み取ることができる。なお、上記コード情報読取手段82は、この発光部24から発光された光が現品票91上から反射した反射光を用いてQRコード92を読み取るものではない。
【0036】
次のステップSt2において、上記ステップSt1により左トリガー42が押圧されたか否かが情報処理装置側CPU81によって判別され、該情報処理装置側CPU81により該左トリガー42が押圧されていないと判別された場合にはステップSt1に戻り、該左トリガー42が押圧されたと判別された場合には、次のステップSt3に進んで上記コード情報読取手段82によりQRコード92を読み取る(スキャニングする)。次のステップSt4において、ステップSt3における上記コード情報読取手段82が読み取った否かについて情報処理装置側CPU81によって判別され、QRコード92が読み取られていないと判別された場合にはステップSt3に戻り、QRコード92を読み取ったと判別された場合には、次のステップSt5において、この読み取ったQRコード92の情報(識別コード情報)を情報処理装置側記憶手段85に一時格納し、ほぼ同時期のステップSt6において、この識別コード情報を上記表示部25に表示するとともに、ほぼ同時期のステップSt7において、上記ブザー86を発音させて使用者にQRコード92の情報を読み取ったことを知らせる。なお、このステップSt7及び以下のステップにおいて上記情報処理装置側CPU81が上記ブザー86を発音させる際には、上記バイブレータ87も同時に作動させてこの情報処理装置1を振動させ、これにより使用者に知らせるものとしても良い。このブザー86の発音及びバイブレータ87の作動は、必要に応じて使用者が設定することができ、両方を同時に実行させることも任意の一方のみを実行させることもできる。
【0037】
次いで、ステップSt8において、上記情報処理装置側CPU81は識別コード情報を上記情報処理装置側送受信手段88により上記ホストコンピュータ101のホストコンピュータ側送受信手段104に送信する。なお、この情報処理装置側送受信手段88とホストコンピュータ側送受信手段104間の情報の送受信は、無線通信の規格であるブルートゥースの技術に基づいてなされており、上記情報処理装置1とホストコンピュータ101とが互いに離れて位置する場合でも情報の送受信が可能である。なお、上記情報処理装置1とホストコンピュータ101との間では予めパスキー(認証鍵)を用いたペアリングがなされており、また、該情報処理装置1が他の機器との間でブルートゥースによる通信が可能な状態の時は、該情報処理装置1の上記LED33,38が点灯する。このブルートゥースの規格で接続された機器は、互いに情報の送受信がなされたかについて常に監視している(いわば、これら情報処理装置1とホストコンピュータ101は無線により繋ぎっぱなしの状態となっている)。そして、次のステップSt9において、ホストコンピュータ側送受信手段104が上記識別コード情報を受信したか否かが上記ホストコンピュータ側CPU102によって判別され、この識別コード情報が受信されていないと判別された場合にはステップSt8に戻り、この識別コード情報を受信したと判別された場合には、この識別コード情報を上記表示手段106に表示するするとともに、ほぼ同時期のステップSt11において、ホストコンピュータ側CPU102は、この識別コード情報を上記ホストコンピュータ側記憶手段103に予め格納されていた特定の個別情報のデータベースと照合する。
【0038】
そして、次のステップSt12において、上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報があるか否かについてホストコンピュータ側CPU102によって判別され、上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報がないと判別された場合には、ステップSt14により情報処理装置1の表示部25にエラー表示(読み取ったQRコードに該当する識別コード情報が無い旨,QRコードの読取に失敗した旨等)をするとともにステップSt1に戻り、上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報があると判別された場合には、次のステップSt13に進んでこの識別コード情報をホストコンピュータ側記憶手段103に格納する。また、上記ホストコンピュータ側記憶手段103に格納されている特定の個別情報とは、使用者が上記情報処理装置1を用いて読み取る上記QRコード92の識別コード情報のそれぞれに対応するものであって、該QRコード92を貼付した商品等の情報(名称,仕様,数量,生産日時,納期,生産地或いは仕向地等の情報)である。
【0039】
次いでステップSt15において、上記のステップSt13によりホストコンピュータ側記憶手段103に格納された識別コード情報に対応する特定の個別情報を該ホストコンピュータ側記憶手段103より取り出し、この特定の個別情報をホストコンピュータ側送受信手段104から情報処理装置側送受信手段88を介して情報処理装置側CPU81に送信する。次のステップSt16において、上記情報処理装置側CPU81に上記特定の個別情報が受信されたか否かが判別され、該情報処理装置側CPU81にこの特定の個別情報が受信されていないと判別された場合には、ステップSt15に戻り、該情報処理装置側CPU81に特定の個別情報が受信されたと判別された場合には、次のステップSt17に進んで、この特定の個別情報を情報処理装置側記憶手段85に一時格納し、ほぼ同時期のステップSt18において、この特定の個別情報を上記表示部25に表示するとともに、ほぼ同時期のステップSt19において、上記ブザー86を発音させて使用者に特定の個別情報を受信したことを知らせて次のステップSt20に進む。なお、上記ステップSt18において、上記QRコード92を貼付した商品等の特定の個別情報、特に該商品等の名称を、表示部25に表示することにより、使用者は自己が情報処理装置1を使用して読み取った商品等の特定の個別情報を目視で確認することができる。
【0040】
次いで、ステップSt20において、上記のステップSt17により一時格納された特定の個別情報は、先に格納されている識別コード情報(QRコード92の読取情報)と互いに正しく対応するものであるかを照合される。そして、次のステップSt21において上記の特定の個別情報と識別コード情報とが正しく対応するものであるか否かが判別され、該情報処理装置側CPU81により上記の特定の個別情報と識別コード情報とが正しく対応するものでないと判別された場合には、ステップSt9に戻り、特定の個別情報と識別コード情報とが正しく対応するものであると判別された場合には、次のステップSt22に進んで、この特定の個別情報を電子情報書込手段84により上記現品票91のRFタグ93に送信する。
【0041】
次のステップSt23において、RFタグ93の情報処理手段94に特定の個別情報が受信されたか否かについて該情報処理手段94により判別され、特定の個別情報が受信されていないと判別された場合にはステップSt22に戻り、特定の個別情報が受信されたと判別された場合には、次のステップSt24に進んで該特定の個別情報を上記RFタグ側記憶手段95に格納する(書き込みする)とともに、ほぼ同時期のステップSt25に進んで、上記情報処理手段94は、該特定の個別情報を受信したことについて上記RFタグ側送受信手段96を介して送信し、これを情報処理装置1の電子情報読取手段83が受信した場合には、情報処理装置側CPU81は上記ブザー86を発音させて使用者に特定の個別情報が受信されたことを知らせ、一連の情報の読み取り及び書き込みに係る作業手順が終了する。
【0042】
このように、この実施の形態に係る情報処理装置1を用いた情報処理システムによれば、ホストコンピュータ101と連携してQRコード92の情報とRFタグ93の情報を極めて簡単且つ迅速に一致させることができ、非常に作業性が高いものとなっている。すなわち、この情報処理装置1によれば、QRコード92の情報の読み取りと、RFタグ93への情報の書き込みとを連携した一連の動作として連続的に行うことができることから、QRコード92の情報とRFタグ93の情報とを一致させる作業をより一層簡単且つ迅速に行うことが可能となる。また、特に上記レンズ23及びアンテナ30は、同一の面又はその近傍に配置されてなることから、該レンズ23によってQRコード92を読み取るのに適した方向と、アンテナ30によってRFタグ93との情報の送信に適した方向とが一致するものとなり、使用者がQRコード92もRFタグ93も備えた現品票91と情報処理装置1とを適切な位置関係とした場合には、この位置関係は、レンズ23によるQRコード92の読み取りにも、アンテナ30を介したRFタグ93との情報の受信及び/又は送信による読み取り及び/又は書き込みにも適した位置関係となる。したがって、この情報処理装置1は、上述の図6及び図7に示す実施の形態のようなQRコード92の読み取りの操作とRFタグ93への書き込みの操作をいちどきに(ほぼ同時に)連続して実行するのに適したものとなり、作業性が高いものとなっている。
【0043】
また、上述の図6及び図7のフローチャートに示す実施の形態では、上記情報処理装置1をホストコンピュータ101と連携してQRコード92の識別コード情報とRFタグ93の個別情報との一連の情報の読み取り及び書き込みに係る情報処理システムとしての作業手順について説明したが、該情報処理装置1の動作については使用者が上述の通り様々に設定することができる。すなわち、上記情報処理装置1は、上記ホストコンピュータ101と連携させず、上記現品票91に対して単なるRFタグリーダー,RFタグライター或いはQRコードリーダーとして設定して使用することができる。以下、上記情報処理装置1をRFタグリーダーとして設定した場合の現品票91のRFタグ93に記憶された個別情報の読み取りをする手順について図8に示すフローチャートに従い説明する。
【0044】
先ず使用者は、上述の実施の形態と同様に上記情報処理装置1を装着し(使用者は右手Hに該情報処理装置1を装着したものとする。)、該情報処理装置1の電源を入れる。次いでステップSt1において、装着した情報処理装置1を、図1又は図2に示すハウジング11の上面21が上記現品票91と対向するような位置関係とした上で、親指F3で左トリガー42を押圧する(図4参照)。次のステップSt2において、左トリガー42が押圧されたか否かについて情報処理装置側CPU81によって判別され、該左トリガー42が押圧されていないと判別された場合には、ステップSt1に戻り、該左トリガー42が押圧されたと判別された場合には、次のステップSt3に進んで、上記電子情報読取手段83によりRFタグ93の個別情報を読み取る。なお、このステップSt3では、通常の一般に良く使用されているRFタグリーダーと同様な動作で読み取りをする。すなわち、上記情報処理装置1のアンテナ30(図1参照)から発した電波を上記現品票91のRFタグ側送受信手段96のアンテナが受けることにより、上記情報処理手段94は上記RFタグ側記憶手段95から読み出した個別情報を該RFタグ側送受信手段96のアンテナから送信し、この個別情報を該アンテナ30が受信する。そして、次のステップSt4において、上記電子情報読取手段83によりRFタグ93の個別情報が読み取られたか否かについて情報処理装置側CPU81によって判別され、該電子情報読取手段83によりRFタグ93の個別情報が読み取られていないと判別された場合には、ステップSt3に戻り、RFタグ93の個別情報が読み取られたと判別された場合には、次のステップSt5に進んで、読み取ったRFタグ93の個別情報を上記表示部25に表示するとともに、ほぼ同時期のステップSt6に進んで、上記ブザー86を発音させて使用者にRFタグ93の個別情報が読み取られたことを知らせ、情報処理装置1をRFタグリーダーとして設定した場合の現品票91のRFタグ93に記憶された個別情報の読み取りをする一連の作業手順が終了する。このようにステップSt5において表示部25に読み取ったRFタグ93の情報を表示することにより、使用者は自己が上記情報処理装置1により読み取ったRFタグ93の個別情報を目視で確認することができるが、上記情報処理装置側CPU81がこの個別情報を情報処理装置側記憶手段85に一時格納するものとしても良い。また、特にこの個別情報が単なる数字や記号の羅列からなるもので判り難いものである場合(例えば、一連の商品等に付される通し番号等である場合)には、この個別情報を一般的な文字(例えば、商品等の個別の商品名等)と対応させる変換テーブルを予め上記情報処理装置側記憶手段85に入力しておき、上記情報処理装置側CPU81は該変換テーブルによる処理を行った上で該一般的な文字を表示部25に表示するものとしても良く、この場合には、使用者はこの表示部25の表示によって容易に目視での確認をすることができる。
【0045】
また、上述の通り上記情報処理装置1は、QRコードリーダーとして使用することができるが、以下、該情報処理装置1をQRコードリーダーとして設定した場合の現品票91のQRコード92に記録(印刷)された識別コード情報の読み取りをする手順について図9に示すフローチャートに従い説明する。
【0046】
先ず使用者は、上述の実施の形態と同様に上記情報処理装置1を装着し(使用者は右手Hに該情報処理装置1を装着したものとする。)、該情報処理装置1の電源を入れる。次いでステップSt1において、装着した情報処理装置1を、上記上面21に位置するレンズ23を上記現品票91と対向するような位置関係とした上で、親指F3で左トリガー42を押圧する。次のステップSt2において、左トリガー42が押圧されたか否かについて情報処理装置側CPU81によって判別され、該左トリガー42が押圧されていないと判別された場合には、ステップSt1に戻り、左トリガー42が押圧されたと判別された場合には、次のステップSt3に進んで、上記コード読取手段82によりQRコード92の識別コード情報を読み取る。そして、次のステップSt4において、上記コード情報読取手段82によりQRコード92の識別コード情報が読み取られたか否かについて情報処理装置側CPU81によって判別され、該コード情報読取手段82によりQRコード92の識別コード情報が読み取られていないと判別された場合には、ステップSt3に戻り、QRコード92の識別コード情報が読み取られたと判別された場合には、次のステップSt5に進んで、この読み取ったQRコード92の識別コード情報を上記表示部25に表示するとともに、ほぼ同時期のステップSt6に進んで、上記ブザー86を発音させて使用者にQRコード92の識別コード情報を読み取ったことを知らせ、情報処理装置1をQRコードリーダーとして設定した場合の現品票91のQRコード92に記録された識別コード情報の読み取りをする一連の作業手順が終了する。このようにステップSt5において表示部25に読み取ったRFタグ93の情報を表示することにより、使用者は自己が上記情報処理装置1により読み取ったQRコード92の識別コード情報を目視で確認することができるが、上記情報処理装置側CPU81がこの識別コード情報を情報処理装置側記憶手段85に一時格納するものとしても良い。また、特にこの識別コード情報が単なる数字や記号の羅列からなるもので判り難いものである場合(例えば、一連の商品等に付される通し番号等である場合)には、この識別コード情報を一般的な文字(例えば、商品等の個別の商品名等)と対応させる変換テーブルを予め上記情報処理装置側記憶手段85に入力しておき、上記情報処理装置側CPU81は該変換テーブルによる処理を行った上で該一般的な文字を表示部25に表示するものとしても良く、この場合には、使用者はこの表示部25の表示によって容易に目視での確認をすることができる。
【0047】
また、上述の通り上記情報処理装置1はRFタグライターとして設定して使用することができるが、以下、該情報処理装置1をRFタグライターとして設定した場合の現品票91のRFタグ93に書込情報の書き込みをする手順について図10に示すフローチャートに従い説明する。なお、上述の通り、上記情報処理装置1はホストコンピュータ101の入力手段105である図示しないキーボード又はマウスを操作することにより、上記情報処理装置1のコード情報読取手段82,電子情報読取手段83及び電子情報書込み手段84が読み取り及び書き込みを開始するように(いわばホストコンピュータ101が情報処理装置1をリモートコントロールするように)設定することもできるが、この図10に示すフローチャートによる説明では、該ホストコンピュータ101のホストコンピュータ側記憶手段103に格納されたプログラムの操作により該情報処理装置1をRFタグライターとして書込情報の書き込みをする手順について説明する。
【0048】
先ず使用者は、上述の実施の形態と同様に上記情報処理装置1を装着し(使用者は右手Hに該情報処理装置1を装着したものとする。)、該情報処理装置1の電源を入れる。次いで使用者は、装着した情報処理装置1を、上記上面21を上記現品票91と対向するような位置関係とする。そして、ステップSt1において、使用者はこの現品票91のRFタグ93に書き込む特定の個別情報(以下、書込情報という。)を入力手段105によりホストコンピュータ101に入力する。なお、このステップSt1のように使用者が書込情報を直接入力しても良いが、予め上記ホストコンピュータ101のホストコンピュータ側記憶手段103に書込情報を入力しておき、このステップSt1ではこの予め入力されていた書込情報から選択して書き込みをするように指示を入力しても良い。次のステップSt2において、書込情報が入力されたか否かについてホストコンピュータ側CPU102によって判別され、書込情報が入力されていないと判別された場合には、ステップSt1に戻り、書込情報が入力されたと判別された場合には、次のステップSt3に進んで、該ホストコンピュータ側CPU102は該書込情報を上記ホストコンピュータ側記憶手段103に格納する。次のステップSt4において、上記ホストコンピュータ側記憶手段103に格納した書込情報を該ホストコンピュータ側記憶手段103より取り出し、この書込情報をホストコンピュータ側送受信手段104から情報処理装置側送受信手段88を介して情報処理装置側CPU81に送信する。次のステップSt5において、情報処理装置側CPU81に上記書込情報が受信されたか否かが上記情報処理装置側CPU81によって判別され、該情報処理装置側CPU81によって書込情報が受信されていないと判別された場合には、ステップSt4に戻り、書込情報が受信されたと判別された場合には、次のステップSt6に進んで、該情報処理装置側CPU81はこの書込情報を情報処理装置側記憶手段85に一時格納し、ほぼ同時期のステップSt7において、この書込情報を上記表示部25に表示するとともに、ほぼ同時期のステップSt8において、上記ブザー86を発音させて使用者に書込情報を受信したことを知らせる。なお、上記ステップSt7において、上記RFタグ93を貼付した商品等の個別情報、特に該商品等の名称を表示部25に表示することにより、使用者は自己が情報処理装置1を使用して書き込む商品等を目視で確認することができる。
【0049】
次いで、ステップSt9において、情報処理装置側記憶手段85に一時格納された書込情報を電子情報書込手段84によりRFタグ側送受信手段96を介してRFタグ93の情報処理手段94に送信する。次のステップSt10において、RFタグ93の情報処理手段94に書込情報が受信されたか否かについて上記情報処理手段94により判別され、該情報処理手段94に書込情報が受信されていないと判別された場合には、ステップSt9に戻り、書込情報が受信されたと判別された場合には、次のステップSt11に進んで、該情報処理手段94は該書込情報を上記RFタグ側記憶手段95に格納し、ほぼ同時期のステップSt12において、上記RFタグ側送受信手段96、電子情報読取手段83、情報処理装置側CPU81を経て上記ブザー86を発音させて、使用者に書込情報をRFタグ93に書き込んだことを知らせ、ホストコンピュータ101のホストコンピュータ側記憶手段103に格納されたプログラムの操作により情報処理装置1をRFタグライターとして書込情報の書き込みをする一連の作業手順が終了する。
【0050】
この発明の実施の形態に係る情報処理装置1は、上記実施の形態の説明より明らかなように、単なるQRコードリーダーとしても、RFタグリーダーとしても、或いは、RFタグライターとしても使用することができ、また、使用者の設定によって他のコンピュータであるホストコンピュータ101と連携した一連の動作を連続的に行うことができるように設定することができ、更に、該ホストコンピュータ101との連携する動作の内容についても様々に設定することができる。すなわち、上記図6及び図7のフローチャートに示す情報処理装置1の動作において、上記QRコード92の識別コード情報の読み取りから上記RFタグ93への個別情報の書き込みまでの一連の手順については、使用者が行う操作はステップSt1での左トリガー42(又は右トリガー44)の操作を一回行うのみで自動的に進行する。しかし、この動作において、ステップSt17において表示部25に表示される表示内容と現品票91が貼付された商品等との対応関係が正しいことを使用者が目視で確認した上で再度左トリガー42(又は右トリガー44)の操作を行った場合(すなわち、同一の現品票91に対して二度目の左トリガー42(又は右トリガー44)の操作を行った場合)にのみ上記RFタグ93への書き込みを行うものとしても良い。また、上記図6及び図7のフローチャートに示す情報処理装置1の動作においては、ステップSt1において使用者が左トリガー42(又は右トリガー44)を操作することにより、ステップSt3においてはコード情報読取手段82は現品票91のQRコード92を読み取るが、上記情報処理装置1の設定を変え、このステップSt3においてこのコード情報読取手段82による現品票91のQRコード92の読み取りと同時に電子情報読取手段83が現品票91のRFタグ93の読み取るものとし、ステップSt8でコード情報のホストコンピュータ101を送信すると同時に、上記のRFタグ93から読み取った情報もホストコンピュータ101に送信するように該情報処理装置1を設定しても良い。
【0051】
なお、上記情報処理装置1は、上述の通り無線通信の規格であるブルートゥースの技術に基づいて上記ホストコンピュータ101と通信をするものとしているが、これら情報処理装置1とホストコンピュータ101との間の通信の方法はこのブルートゥースによるものに限定されず、WiFi等の規格に基づいてするものとしても良く、また、電波以外に赤外線等の無線通信手段によって通信するものとしても良く、更に情報処理装置1とホストコンピュータ101との間をケーブルで接続することによる有線での通信をするものとしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報処理装置を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る情報処理装置を示す正面図である。
【図3】図1に示す情報処理装置のA−A矢視側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る情報処理装置の使用の状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る情報処理装置,ホストコンピュータ及び現品票の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る情報処理装置及びホストコンピュータを用いて現品票のQRコード及びRFタグの読み取り及び書き込みをする際のフローを示すフローチャートである。
【図7】図6に示すフローチャートの続葉である。
【図8】本発明の実施の形態に係る情報処理装置を用いて現品票のRFタグの読み取りをする際のフローを示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係る情報処理装置を用いて現品票のQRコードの読み取りをする際のフローを示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態に係る情報処理装置及びホストコンピュータを用いて現品票のRFタグの書き込みをする際のフローを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0053】
1 情報処理装置
11 ハウジング
12 装着ベルト
21 上面
23 レンズ
30 アンテナ
41 左側面
42 左トリガー
43 右側面
44 右トリガー
60 低反発性シート部材
82 コード情報読取手段
83 電子情報読取手段
84 電子情報書込手段
92 QRコード
93 RFタグ
F1 人差指
F2 中指
F3 親指

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バーコード化若しくは2次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段、又は、電波による送信機能を備えたICチップに書き込まれた情報を読み取る電子情報読取手段、若しくは、電波による受信機能を備えたICチップに電子情報を書き込む電子情報書込手段、の何れかを備えた情報処理装置であって、
上記コード情報読取手段、電子情報読取手段、又は電子情報書込手段の何れかが内蔵されてなるハウジングと、
このハウジングに配置されてなるとともに上記コード情報読取手段、電子情報読取手段、又は電子情報書込手段の何れかを動作させるトリガーと、
上記ハウジングに固定されてなるとともに使用者の手指の甲に装着する装着用ベルトと、
を備え、
上記装着用ベルトは、使用者の手指の第2関節と第3関節との間に装着可能とされてなるとともに、上記トリガーは、上記ハウジングであって上記装着ベルトを装着した使用者の手の親指により操作可能な位置に配置されてなることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記トリガーは、前記ハウジングの左右両側面の何れか又は両側面に配置されていることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ハウジングが装着される手指は、人差指と中指との2本であることを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ハウジング又は装着用ベルトの下面であって、該ハウジングの装着時における使用者の手指の甲及び/又は手の甲が接触する部位には、低反発性シート部材が配置されてなることを特徴とする請求項1,2又は3何れか記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ハウジングには、前記コード情報読取手段と、前記電子情報読取手段及び/又は電子情報書込手段とが内蔵され、上記コード情報読取手段は、前記識別コード情報を読み取る受光部を有し、上記電子情報読取手段又は電子情報書込手段は前記ICチップからの電波を受信又は送信するアンテナを有してなるとともに、
上記受光部及びアンテナは、上記ハウジングの下面を除く何れかの面であって互いに同一の面又はその近傍に配置されてなることを特徴とする請求項1,2,3又は4の何れか記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−293474(P2008−293474A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−35139(P2008−35139)
【出願日】平成20年2月15日(2008.2.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
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【出願人】(507136947)株式会社エイピーリファイン (2)
【Fターム(参考)】