説明

情報処理装置

【課題】通信相手に好適なタイミングで発信やメールの送信を行うことができるようにする。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置に適用可能な携帯電話機1においては、制御部23の通信履歴登録部40は、通信相手との通信履歴と、通信相手に関して通信注意喚起動作を開始させる際に用いられる未通信時間を対応付けて通信履歴データベース44に登録し、制御部23の一致判定部41は、タイマとしての時計回路27を用いて現在の時刻と直近の通信履歴との時間差を算出するとともに、算出された時間差と、通信履歴データベース44に登録されている未通信時間とが一致するか否かを判定し、制御部23の通信注意喚起部42は、時間差と未通信時間とが一致すると判定された場合、通信相手との通信を行う旨の注意を喚起する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理装置に係り、特に、特定の相手にメールの送信や発信を行うことができるようにした情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一度構築された人間関係(例えば家族関係や友人関係など)は、頻繁にコミュニケーション(電話、メール、手紙、話し合いなど)を取ることによって維持されるが、長い間コミュニケーションが取られないと、折角構築された人間関係が維持されなくなる。
【0003】
最近では、携帯電話機には、単なる通話による通信機能だけでなく、アドレス帳機能、基地局やインターネットなどのネットワークを介したメール機能などが搭載されるようになってきており、コミュニケーションを取るための重要な手段となってきている。
【0004】
なお、近年、移動携帯端末によって、位置に関係するスケジュールの内容を、その位置で的確に通知することが可能な技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−223782号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、携帯電話機を用いて通信相手とコミュニケーションを取る場合、一般に、ユーザは、用事があるときや、そのときの気分で連絡をとりたいときなどにしか通信相手に連絡を取らないと考えられる。そのため、例えば多忙であるとかの理由で、ユーザがその通信相手と長い間連絡を取ることを忘れてしまうと、ユーザが気づかないうちに、その通信相手との人間関係が希薄になってしまう。このように、携帯電話機を用いてコミュニケーションを取ることが当たり前になると、一旦構築されたそれぞれの人間関係を維持することが困難であるという課題があった。
【0006】
本発明は、このような状況鑑みてなされたものであり、通信相手に好適なタイミングで発信やメールの送信を行うことができる情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の情報処理装置は、上述した課題を解決するために、通信相手ごとに、この通信相手との通信履歴と、この通信相手に対する通信を促すタイミングを示す未通信時間を対応付けて記憶する記憶手段と、時刻を求めるタイマと、タイマによって得られた時刻と直近の通信履歴との時間差を算出し、この算出された時間差と、記憶手段に記憶されている未通信時間とが一致するか否かを判定する判定手段と、判定手段により時間差と未通信時間とが一致すると判定された場合、通信相手との通信を促す通信注意喚起手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の情報処理装置は、上述した課題を解決するために、通信相手ごとに、この通信相手との通信履歴と、この通信相手に対する通信を促すタイミングを示す通信時刻を対応付けて記憶する記憶手段と、時刻を求めるタイマと、タイマによって得られた時刻と、記憶手段に記憶されている通信時刻とが一致するか否かを判定する判定手段と、判定手段によりタイマによって得られた時刻と通信時刻とが一致すると判定された場合、通信相手との通信を促す通信注意喚起手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の情報処理装置は、上述した課題を解決するために、通信相手ごとに、この通信相手との通信履歴と、この通信相手に対する通信を促すタイミングを示す通信相手位置情報および通信距離を対応付けて記憶する記憶手段と、位置情報を求める位置情報取得手段と、位置情報取得手段によって得られた情報処理装置の位置情報と通信相手位置情報との距離差を算出し、この算出された距離差が、記憶手段に記憶されている通信距離以下であるか否か判定する判定手段と、判定手段により距離差が通信距離以下であると判定された場合、通信相手との通信を促す通信注意喚起手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の情報処理装置は、上述した課題を解決するために、通信相手ごとに、この通信相手との通信履歴と、この通信相手に対する通信を促すタイミングを示す通信時間帯を対応付けて記憶する記憶手段と、時刻を求めるタイマと、タイマによって得られた時刻が、記憶登録手段に記憶されている通信時間帯にあるか否かを判定する判定手段と、判定手段によりタイマによって得られた時刻が通信時間帯にあると判定された場合、通信相手との通信を促す通信注意喚起手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の情報処理装置は、上述した課題を解決するために、通信相手ごとに、この通信相手との通信履歴と、この通信相手に対してメールメッセージ選択動作を開始させるタイミングを示す未通信時間を対応付けて記憶する記憶手段と、時刻を求めるタイマと、タイマによって得られた時刻と直近の通信履歴との時間差を算出し、この算出された時間差と、記憶手段に記憶されている未通信時間とが一致するか否かを判定する判定手段と、判定手段により時間差と未通信時間とが一致すると判定された場合、メールメッセージデータベースに予め登録されている複数のメッセージの中から、いずれかのメールメッセージを選択するメールメッセージ選択手段と、メールメッセージ選択手段により選択されたメールメッセージに基づくメールを、通信相手に対して送信する送信手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【0012】
本発明の情報処理装置は、上述した課題を解決するために、通信相手ごとに、この通信相手との通信履歴と、この通信相手に対してメールメッセージ選択動作を開始させるタイミングを示す未通信時間を対応付けて記憶する記憶手段と、時刻を求めるタイマと、タイマによって得られた時刻と、記憶手段に記憶されている通信時刻とが一致するか否かを判定する判定手段と、判定手段により現在の時刻と通信時刻とが一致すると判定された場合、メールメッセージデータベースに予め登録されている複数のメッセージの中から、いずれかのメールメッセージを選択するメールメッセージ選択手段と、メールメッセージ選択手段により選択されたメールメッセージに基づくメールを、通信相手に対して送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の情報処理装置は、上述した課題を解決するために、通信相手ごとに、この通信相手との通信履歴と、この通信相手に対してメールメッセージ選択動作を開始させるタイミングを示す未通信時間を対応付けて記憶する記憶手段と、位置情報を求める位置情報取得手段と、位置情報取得手段によって得られた情報処理装置の位置情報と通信相手位置情報との距離差を算出し、この算出された距離差が、記憶登録手段に記憶されている通信距離以下であるか否か判定する判定手段と、判定手段により距離差が通信距離以下であると判定された場合、メールメッセージデータベースに予め登録されている複数のメッセージの中から、いずれかのメールメッセージを選択するメールメッセージ選択手段と、メールメッセージ選択手段により選択されたメールメッセージに基づくメールを、通信相手に対して送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、通信相手に好適なタイミングで発信やメールの送信を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1は、本発明に係る情報処理装置に適用可能な携帯電話機1の内部の構成を表している。
【0017】
図示せぬ基地局から送信されてきた無線信号は、アンテナ11で受信された後、アンテナ共用器(DUP)12を介して受信回路(RX)13に入力される。受信回路13は、受信された無線信号を周波数シンセサイザ(SYN)14から出力された局部発振信号とミキシングして中間周波数信号に周波数変換(ダウンコンバート)する。そして、受信回路13は、このダウンコンバートされた中間周波数信号を直交復調して受信ベースバンド信号を出力する。なお、周波数シンセサイザ14から発生される局部発振信号の周波数は、制御部23から出力される制御信号SYCによって指示される。
【0018】
受信回路13からの受信ベースバンド信号は、CDMA信号処理部16に入力される。CDMA信号処理部16は、図示せぬRAKE受信機を備える。このRAKE受信機では、受信ベースバンド信号に含まれる複数のパスがそれぞれの拡散符号(すなわち、拡散された受信信号の拡散符号と同一の拡散符号)で逆拡散処理される。そして、この逆拡散処理された各パスの信号は、位相が調停された後、コヒーレントRake合成される。Rake合成後のデータ系列は、デインタリーブおよびチャネル復号(誤り訂正復号)が行われた後、2値のデータ判定が行われる。これにより、所定の伝送フォーマットの受信パケットデータが得られる。この受信パケットデータは、圧縮伸張処理部17に入力される。
【0019】
圧縮伸張処理部17は、DSP(Digital Signal Processor)などにより構成され、CDMA信号処理部16から出力された受信パケットデータを図示せぬ多重分離部によりメディアごとに分離し、分離されたメディアごとのに対してそれぞれ復号処理を行う。例えば通話モードにおいては、受信パケットデータに含まれる通話音声などに対応するオーディオデータをスピーチコーデックにより復号する。また、例えばテレビ電話モードなどのように、受信パケットデータに動画像データが含まれていれば、この動画像データをビデオコーデックにより復号する。さらに、受信パケットデータがダウンロードコンテンツであれば、このダウンロードコンテンツを伸張した後、伸張されたダウンロードコンテンツを制御部23に出力する。
【0020】
復号処理により得られたディジタルオーディオ信号はPCMコーデック18に供給される。PCMコーデック18は、圧縮伸張処理部17から出力されたディジタルオーディオ信号をPCM復号し、PCM復号後のアナログオーディオデータ信号を受話増幅器19に出力する。このアナログオーディオ信号は、受話増幅器19にて増幅された後、スピーカ20により出力される。
【0021】
圧縮伸張処理部17によりビデオコーデックにて復号されたディジタル動画像信号は、制御部23に入力される。制御部23は、圧縮伸張処理部17から出力されたディジタル動画像信号に基づく動画像を、図示せぬビデオRAM(例えばVRAMなど)を介してメインディスプレイ30に表示させる。なお、制御部23は、受信された動画像データだけでなく、CCD(Charge Coupled Device)カメラ32により撮像された動画像データに関しても、図示せぬビデオRAMを介してメインディスプレイ30に表示させることも可能である。
【0022】
また、圧縮伸張処理部17は、受信パケットデータが電子メールである場合、この電子メールを制御部23に供給する。制御部23は、圧縮伸張処理部17から供給された電子メールを記憶部24に記憶させる。そして、制御部23は、ユーザによる入力部としての操作キー29の操作に応じて、記憶部24に記憶されているこの電子メールを読み出し、読み出された電子メールをメインディスプレイ30に表示させる。
【0023】
一方、通話モードにおいて、マイクロフォン21に入力された話者(ユーザ)の音声信号(アナログオーディオ信号)は、送話増幅器22により適正レベルまで増幅された後、PCMコーデック18によりPCM符号化される。このPCM符号化後のディジタルオーディオ信号は、圧縮伸張処理部17に入力される。また、CCDカメラ32から出力される動画像信号は、制御部23によりディジタル化されて圧縮伸張処理部17に入力される。さらに、制御部23にて作成されたテキストデータである電子メールも、圧縮伸張処理部17に入力される。
【0024】
圧縮伸張処理部17は、PCMコーデック18から出力されたディジタルオーディオ信号を所定の送信データレートに応じたフォーマットで圧縮符号化する。これにより、オーディオデータが生成される。また、圧縮伸張処理部17は、制御部23から出力されたディジタル動画像信号を圧縮符号化して動画像データを生成する。そして、圧縮伸張処理部17は、これらのオーディオデータや動画像データを図示せぬ多重分離部で所定の伝送フォーマットに従って多重化した後にパケット化し、パケット化後の送信パケットデータをCDMA信号処理部16に出力する。なお、圧縮伸張処理部17は、制御部23から電子メールが出力された場合にも、この電子メールを送信パケットデータに多重化する。
【0025】
CDMA信号処理部16は、圧縮伸張処理部17から出力された送信パケットデータに対し、送信チャネルに割り当てられた拡散符号を用いてスペクトラム拡散処理を施し、スペクトラム拡散処理後の出力信号を送信回路(TX)15に出力する。送信回路15は、スペクトラム拡散処理後の信号をQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式などのディジタル変調方式を使用して変調する。送信回路15は、ディジタル変調後の送信信号を、周波数シンセサイザ14から発生される局部発振信号と合成して無線信号に周波数変換(アップコンバート)する。そして、送信回路15は、制御部23により指示される送信電力レベルとなるように、このアップコンバートにより生成された無線信号を高周波増幅する。この高周波増幅された無線信号は、アンテナ共用器12を介してアンテナ11に供給され、このアンテナ11から図示せぬ基地局に向けて送信される。
【0026】
携帯電話機1には、現在の正確な現在の時刻を測定する時計回路(タイマ)27が設けられている。携帯電話機1には入力部としてサイドキー28と操作キー29が設けられている。この操作キー29には、例えば「0」乃至「9」の数字キー、発呼キー、リダイヤルキー、終話・電源キー、クリアキー、および電子メールキーなどが含まれており、この操作キー14を用いて各種指示を入力することができる。携帯電話機1には、表示部として例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなるメインディスプレイ30やサブディスプレイ31が設けられている。
【0027】
また、携帯電話機1は、外部メモリインタフェース33を備えている。この外部メモリインタフェース33は、メモリカード34を着脱することが可能なスロットを備えている。メモリカード34は、NAND型フラッシュメモリカードやNOR型フラッシュメモリカードなどに代表されるフラッシュメモリカードの一種であり、10ピン端子を介して画像や音声、音楽等の各種データの書き込み及び読み出しが可能となっている。また、携帯電話機1には、携帯電話機1の状態を検知するためのセンサ群35(例えば磁気センサなど)が設けられる。
【0028】
GPS受信部36は、図示せぬGPS衛星からのGPS波(GPS情報)を受信する。このGPS情報には、例えばそれぞれのGPS衛星からの発信時刻情報が含まれている。その後、制御部23においては、取得されたGPS情報を用いて携帯電話機1の現在地を示す位置情報(緯度経度の情報)が計算され(例えば3つ乃至4つのGPS情報から計算することが望ましい)、携帯電話機1の現在地を示す位置情報(GPS測位に基づく位置情報)が求められる。なお、このGPS情報に基づいて求められる位置情報として緯度経度を取得することが一般的であるが、更に緯度経度に対応した住所情報を取得するようにしてもよい。また、緯度経度に対応した住所情報を取得する際には、外部のサーバ(図示せず)などにアクセスして住所情報を得るようにしてもよい。従って、「GPS測位に基づく位置情報」とは、GPS情報から計算された位置情報(例えば緯度経度情報)や、その情報に対応する住所情報などの情報も含むものとする。
【0029】
制御部23は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などからなり、CPUは、ROMに記憶されているプログラムまたは記憶部24からRAMにロードされた各種のアプリケーションプログラムに従って各種の処理を実行するとともに、種々の制御信号を生成し、各部に供給することにより携帯電話機1を統括的に制御する。RAMは、CPUが各種の処理を実行する上において必要なデータなどを適宜記憶する。
【0030】
記憶部24は、例えば、電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ素子やHDD(Hard Disc Drive)などからなり、制御部23のCPUにより実行される種々のアプリケーションプログラムや種々のデータ群を格納している。また、記憶部24は、過去の通信履歴などが登録されている通信履歴データベース44と、種々の内容のメールメッセージが予め登録されているメールメッセージデータベース45を有する。電源回路26は、バッテリ25の出力を基に所定の動作電源電圧Vccを生成して各回路部に供給する。
【0031】
ところで、制御部23は、本発明に係る機能的な構成として、通信相手未通信時間設定部37、通信相手通信時刻設定部38、通信相手位置情報設定部39、通信履歴得登録部40、一致判定部41、通信注意喚起部42、およびメールメッセージ選択部43とを有している。
【0032】
通信相手未通信時間設定部37は、ユーザにより操作キー29が操作されることにより入力された入力データに基づいて、特定の通信相手に関して通信注意喚起動作またはメールメッセージ選択動作を開始させる際に用いられる通信相手未通信時間を設定し、設定された通信相手未通信時間に関する設定データを通信履歴登録部39に供給する。
【0033】
通信相手通信時刻設定部38は、ユーザにより操作キー29が操作されることにより入力された入力データに基づいて、特定の通信相手に関して通信注意喚起動作またはメールメッセージ選択動作を開始させる際に用いられる通信相手通信時刻を設定し、設定された通信相手通信時刻に関する設定データを通信履歴登録部39に供給する。
【0034】
通信相手位置情報設定部39は、ユーザにより操作キー29が操作されることにより入力された入力データに基づいて、特定の通信相手に関して通信注意喚起動作またはメールメッセージ選択動作を開始させる際に用いられる通信相手位置情報および通信相手通信距離を設定し、設定された通信相手位置情報および通信相手通信距離に関する設定データを通信履歴登録部39に供給する。
【0035】
通信履歴得登録部40は、通信やメールの送信が行われる度に、記憶部24の通信履歴データベース43に管理されている通信履歴を更新するとともに、通信相手未通信時間設定部37、通信相手通信時刻設定部38、および通信相手位置情報設定部39から供給された各設定データ(通信相手未通信時間に関する設定データ、通信相手通信時刻に関する設定データ、および通信相手位置情報と通信相手通信距離に関する設定データ)に基づいて、この通信履歴に対応付けて通信相手未通信時間、通信相手通信時刻、および通信相手位置情報と通信相手通信距離を登録する。また、通信履歴登録部39は、通信注意喚起部42による通信注意喚起動作のみが行われて、その後に実行される通信処理がキャンセルされた場合に、その通信注意喚起動作が行われた時刻に基づいて、この通信履歴データベースに管理されている通信履歴を更新する。
【0036】
一致判定部41は、時計回路27を用いて現在の時刻と直近の通信履歴との時間差を算出するとともに、算出されたこの時間差と、通信履歴データベース43に登録されている通信相手未通信時間とが一致するか否かを判定する。また、一致判定部41は、時計回路27を用いて、現在の時刻と、通信履歴データベース43に登録されている通信相手通信時刻とが一致するか否かを判定する。さらに、一致判定部41は、現在の位置と、通信履歴データベース43に登録されている通信相手位置情報に基づく位置との距離の差が通信相手通信距離以下であるか否かを判定する。
【0037】
通信注意喚起部42は、一致判定部41から供給された判定結果を取得すると、取得された判定結果に基づいて、例えば算出されたこの時間差と、通信履歴データベース43に登録されている通信相手未通信時間とが一致する通信相手との通信を行う旨の注意をユーザに喚起する。通信注意喚起部42は、例えばスピーカ20に出力させたり、メインディスプレイ30などにポップアップ表示させたり、図示せぬバイブレータを振動させたりすることで、ユーザにこの旨の注意を喚起する。
【0038】
メールメッセージ選択部43は、記憶部24のメールメッセージデータベース45に予め登録されている種々のメールメッセージの中から、いずれかのメールメッセージを自動的に(あるいはユーザの指示に従って)選択する。
【0039】
次に、図2のフローチャートを参照して、図1の携帯電話機1における通信処理について説明する。この通信処理は、ユーザにより操作キー29が操作されることにより、通信相手通信時間を設定するとの指示が受け付けられることで、開始される。
【0040】
ステップS1において、制御部23の通信相手未通信時間設定部37は、ユーザにより操作キー29が操作されることにより、特定の通信相手に関して通信注意喚起動作を開始させる際に用いられる通信相手未通信時間を設定するとの指示が受け付けられると、メインディスプレイ30に表示される通信相手未通信時間設定画面上においてユーザによる操作キーにより入力された入力データに基づいて、この通信相手未通信時間を設定する。
【0041】
例えば、すでに登録されている通信相手に関して、通信相手未通信時間として30日や60日などがユーザの好みに応じて設定される。このとき、通信相手との間柄(属性)などを考慮して、通信相手未通信時間を設定する通信相手が「家族」である場合には、通信相手未通信時間として30日が設定され、通信相手未通信時間を設定する通信相手が「親友」である場合には、通信相手未通信時間として15日が設定され、通信相手未通信時間を設定する通信相手が「知人」である場合には、通信相手未通信時間として60日が設定される。
【0042】
なお、通信相手の属性(すなわち、通信相手との親密度)に応じて通信相手未通信時間をユーザの好みの時間に設定するようにしてもよいし、通信相手の属性の変化(例えば通信相手が知人から親友となったときなど)に応じて適宜変更するようにしてもよい。
【0043】
勿論、ステップS1の設定処理において通信相手未通信時間を設定する場合に、図3に示されるように、通信相手の属性に応じて、デフォルトの通信相手未通信時間を設定するようにしてもよい。例えば図3の場合、通信相手の属性が「家族」である場合、デフォルト通信相手未通信時間として「15日」が設定されるようにする。また、通信相手の属性が「親友」である場合、デフォルト通信相手未通信時間として「7日」が設定されるようにする。これにより、通信相手ごとに通信相手未通信時間を設定する設定処理におけるユーザの手間などを省くことができる。
【0044】
通信相手未通信時間設定部37は、設定された通信相手未通信時間に関する設定データを通信履歴登録部39に供給する。
【0045】
ステップS2において、通信履歴登録部39は、通信相手未通信時間設定部37から供給された通信相手未通信時間に関する設定データを取得すると、記憶部24に管理されている通信履歴データベース44を読み出す。
【0046】
図4は、記憶部24に管理されている通信履歴データベース44の構成例を表している。図4の通信履歴データベース44には、通信相手(例えば通信相手AやBなど)、通信相手の属性(例えば「家族」や「親友」など)、通信相手未通信時間、および通信相手との通信履歴などが予め対応付けられて登録されている。例えば図4に示されるように、通信相手の属性に応じて、通信相手Aの場合には属性が「家族」であることから、通信相手未通信時間として「3日」がすでに設定されている。また、通信相手Bの場合には属性が「親友」であることから、通信相手未通信時間として「15日」がすでに設定されている。さらに、通信相手Cの場合には属性が「知人」であることから、通信相手未通信時間として「60日」がすでに設定されている。
【0047】
ステップS3において、通信履歴登録部39は、取得された通信相手未通信時間に関する設定データに基づいて、読み出された通信履歴データベース44に新たに登録する。例えばステップS1の設定処理において、通信相手未通信時間を設定する通信相手Dが「親友」であり、通信相手Dに関して通信相手未通信時間として15日が設定された場合、通信履歴データベース44では、通信相手Dに関する通信相手未通信時間として「15日」が新たに登録される。また、ステップS1の設定処理において、通信相手未通信時間を設定する通信相手Eが「知人」であり、通信相手Eに関して通信相手未通信時間として75日が設定された場合、通信履歴データベース44では、通信相手Eに関する通信相手未通信時間として「75日」が新たに登録される。
【0048】
ステップS4において、制御部23は、時計回路27から現在の正確な時刻を取得する。ステップS5において、制御部23の一致判定部41は、時計回路27から取得された現在の時刻と直近の通信履歴との時間差を算出する。具体的には、図4に示されるように、通信相手Aの場合、通信履歴データベース44に登録されている直近の通信履歴が「06/03/07 23時22分15秒」であるときに、現在の時刻が「06/03/15 10時30分15秒」であるとすると、現在の時刻と直近の通信履歴との時間差は「7日11時間08分00秒」と算出される。
【0049】
ステップS6において、制御部23の一致判定部41は、算出されたこの時間差(例えば「7日11時間08分00秒」など)と、通信履歴データベース43に登録されている通信相手未通信時間とが一致するか否かを判定する。
【0050】
図4に示されるように、通信相手Aの場合、通信相手未通信時間が「30日」であり、算出された時間差が「7日11時間08分00秒」であるとき、通信履歴データベース43に登録されている通信相手未通信時間と一致しないと判定される。
【0051】
ステップS6において時間差と通信履歴データベース43に登録されている通信相手未通信時間とが一致しないと判定された場合、処理はステップS4に戻り、ステップS4以降の処理が繰り返し実行される。これにより、例えば通信相手Aの場合、通信相手未通信時間が「30日」であることから、直近の通信履歴との時間差が「30日」となるまで、ステップS4乃至S6の処理が繰り返し実行される。
【0052】
ステップS6において算出された時間差と、通信履歴データベース43に登録されている通信相手未通信時間とが一致すると判定された場合、一致判定部41は、その判定結果を通信注意喚起部42に供給する。ステップS7において、通信注意喚起部42は、一致判定部41から供給された判定結果を取得すると、取得された判定結果に基づいて算出された時間差と、通信履歴データベース43に登録されている通信相手未通信時間とが一致すると認識するとともに、通信注意喚起動作を開始する。
【0053】
ステップS8において、通信注意喚起部42は、メインディスプレイ30を制御し、例えば算出された時間差と、通信履歴データベース43に登録されている通信相手未通信時間とが一致する通信相手との通信を行う旨の注意をユーザに喚起するための通信注意喚起メッセージをポップアップ表示させる。メインディスプレイ30は、通信注意喚起部42の制御に従い、算出された時間差と、通信履歴データベース43に登録されている通信相手未通信時間とが一致する通信相手との通信を行う旨の注意をユーザに喚起するための通信注意喚起メッセージをポップアップ表示する。
【0054】
ポップアップ表示される通信注意喚起メッセージには、例えば「通信相手Aさんとの未通信時間が30日を経過しました。通信相手Aさんと通信をとりますか? 電話番号090−××××−×××× メールアドレス aaa@bbb.ne.jp」などのような通信注意喚起メッセージがメインディスプレイ30にポップアップ表示される。
【0055】
なお、メインディスプレイ30などにポップアップ表示させたりする以外にも、例えばスピーカ20に出力させたり、図示せぬLEDを発光させたり、図示せぬバイブレータを振動させたりすることで、ユーザにこの旨の注意を喚起するようにしてもよい。
【0056】
ステップS9において、制御部23は、ユーザにより操作キー29が操作されることにより、通信を行うとの指示が受け付けられたか否かを判定する。すなわち、ユーザにより操作キー29が操作されることにより、メインディスプレイ30に表示される通信注意喚起メッセージ上にて「Yes」との指示がなされると、通信を行うとの指示が受け付けられたと判定される。一方、ユーザにより操作キー29が操作されることにより、メインディスプレイ30に表示される通信注意喚起メッセージ上にて「No」との指示がなされると、通信を行うとの指示が受け付けられたと判定される。
【0057】
ステップS9において通信を行うとの指示が受け付けられたと判定された場合、制御部23はステップS10で、CDMA信号処理部16や圧縮伸張処理部17などを制御し、通信を行うとの指示が受け付けられた通信相手(通信相手の所有する携帯電話機1など)との通信処理を開始する。
【0058】
ステップS11において、制御部23の通信履歴登録部42は、時計回路27を用いて通信処理を開始した時刻を取得するとともに、取得された通信処理を開始した時刻に基づいて、記憶部24に管理されている通信履歴データベース44に登録されている通信履歴を更新する。例えば通信相手Aとの通信処理を開始した時刻が「06/04/07 23時25分12秒」である場合、通信相手Aの直近の通信履歴が「06/04/07 23時25分12秒」に更新される。その後、処理はステップS4に戻り、ステップS4以降の処理が繰り返し実行される。
【0059】
一方、ステップS9において通信を行うとの指示が受け付けられていないと判定された場合、制御部23の通信履歴登録部40は、時計回路27を用いて通信注意喚起動作を開始した時刻を取得するとともに、取得された通信注意喚起動作を開始した時刻に基づいて、記憶部24に管理されている通信履歴データベース44に登録されている通信履歴を更新する。例えば通信相手Aとの通信注意喚起動作を開始した時刻が「「06/04/05 23時22分16秒」である場合、通信相手Aの直近の通信履歴が「06/04/05 23時22分16秒」に更新される。その後、処理はステップS4に戻り、ステップS4以降の処理が繰り返し実行される。
【0060】
本発明の実施形態においては、特定の通信相手との通信履歴と、特定の通信相手に関して通信注意喚起動作を開始させる際に用いられる通信相手未通信時間を対応付けて通信履歴データベース44に登録し、時計回路27を用いて現在の時刻と直近の通信履歴との時間差を算出するとともに、算出された時間差と、通信履歴データベース44に登録されている通信相手未通信時間とが一致するか否かを判定し、この時間差と通信相手未通信時間とが一致すると判定された場合、特定の通信相手との通信を行う旨の注意を喚起することができる。具体的には、特定の通信相手との通信を行う旨の注意を例えば通信注意喚起メッセージのポップアップ表示などによってユーザにその旨を喚起し、その後、ユーザの指示に応じて通信相手との通信処理(発信処理)を開始することができる。これにより、例えば多忙であるとかの理由で、ユーザがその通信相手と長い間連絡を取ることを忘れてしまったとしても、最低でも予め通信履歴データベース44に登録された通信相手未通信時間ごとにその通信相手との通信を行うことができ、ユーザが気づかないうちに、その通信相手との人間関係が希薄になってしまうことを防止することができる。従って、それぞれの通信相手に好適なタイミングで発信を行うことができる。その結果、携帯電話機1を用いた通信処理における利便性を向上させることができる。
【0061】
なお、図2のフローチャートを用いて説明した通信処理においては、時間差と通信相手未通信時間とが一致すると判定された場合、特定の通信相手との通信を行う旨の注意を例えば通信注意喚起メッセージのポップアップ表示などによってユーザにその旨を喚起し、その後、ユーザの指示に応じて通信相手との通信処理を開始するようにしたが、このような場合に限られず、時間差と通信相手未通信時間とが一致すると判定された場合、メール記憶部24に管理されているメールメッセージデータベース45に予め登録されているメールメッセージを自動的に(あるいはユーザの指示に従って)選択し、選択されたメールメッセージを用いて通信相手にメールを行うようにしてもよい。以下、この方法を用いた通信処理について説明する。
【0062】
図5のフローチャートを参照して、図1の携帯電話機1における他の通信処理について説明する。なお、図5のステップS21乃至S26の処理は、図2のステップS1乃至S6の処理と基本的には同様であり、その説明は繰り返しになるので省略する。
【0063】
ステップS26において算出された時間差と、通信履歴データベース43に登録されている通信相手未通信時間(メールメッセージ選択動作を開始させる際に用いられる通信相手未通信時間)とが一致すると判定された場合、一致判定部41は、その判定結果をメールメッセージ選択部43に供給する。ステップS27において、メールメッセージ選択部43は、一致判定部41から供給された判定結果を取得すると、取得された判定結果に基づいて算出された時間差と、通信履歴データベース43に登録されている通信相手未通信時間とが一致すると認識するとともに、記憶部24に管理されているメールメッセージデータベース45を読み出す。
【0064】
図6は、記憶部24に管理されているメールメッセージデータベース45の構成例を表している。例えば図6に示されるメールメッセージデータベース45には、時間差と通信相手未通信時間とが一致すると判定された場合に、通信相手にメールを行う際に用いられるメールメッセージとして、「お元気ですか?」や「ご無沙汰しております、お忙しいでしょうか?」などのメールメッセージが予め登録されている。勿論、メールメッセージデータベース45に登録されているメールメッセージに関しては、ユーザの好みに応じて適宜追加、変更、削除等を行うようにしてもよい。
【0065】
ステップS28において、メールメッセージ選択部43は、読み出されたメールメッセージデータベース45を用いて、メールメッセージ選択動作を開始する。ステップS29において、メールメッセージ選択部43は、記憶部24のメールメッセージデータベース45に予め登録されている種々のメールメッセージの中から、いずれかのメールメッセージを自動的にランダムに選択する。例えば図6のメールメッセージデータベース45に登録されているメールメッセージのうち、番号1に対応するメールメッセージ「お元気ですか?」を選択する。なお、メールメッセージ選択部43にて自動的にランダムにメールメッセージを選択するようにしてもよいが、予め登録された通信相手の属性に応じて自動的にメールメッセージを選択するようにしてもよいし、メインディスプレイ30にメールメッセージ選択画面を表示させて、メールメッセージ選択画面上にてユーザから選択が受け付けられたメールメッセージを選択するようにしてもよい。
【0066】
ステップS31において、制御部23は、選択されたメールメッセージに基づいてテキストデータ(電子メール)を作成し、作成されたテキストデータ(電子メール)を圧縮伸張処理部17に出力する。圧縮伸張処理部17は、制御部23からの電子メールを送信パケットデータに多重化する。その後、制御部23は、CDMA信号処理部16などを制御し、通信相手(通信相手が所有する携帯電話機1など)にメールをアンテナ11を介して送信する。例えば電子メール(Eメール)以外にも、ショートメールとしてのCメールなどを送信するようにしてもよい。
【0067】
ステップS31において、制御部23の通信履歴登録部40は、時計回路27を用いてメール送信処理を開始した時刻を取得するとともに、取得されたメール送信処理を開始した時刻に基づいて、記憶部24に管理されている通信履歴データベース44に登録されている通信履歴を更新する。例えば通信相手Aとの通信処理を開始した時刻が「06/04/07 23時25分12秒」である場合、通信相手Aの直近の通信履歴が「06/04/07 23時25分12秒」に更新される。その後、処理はステップS24に戻り、ステップS24以降の処理が繰り返し実行される。
【0068】
本発明の実施形態においては、特定の通信相手との通信履歴と、特定の通信相手に関してメールメッセージ選択動作を開始させる際に用いられる通信相手未通信時間を対応付けて通信履歴データベース44に登録し、時計回路27を用いて現在の時刻と直近の通信履歴との時間差を算出するとともに、算出された時間差と、通信履歴データベース44に登録されている通信相手未通信時間とが一致するか否かを判定し、この時間差と通信相手未通信時間とが一致すると判定された場合、記憶部24のメールメッセージデータベース45に予め登録されている種々のメールメッセージの中から、いずれかのメールメッセージを自動的にランダムに選択し、選択されたメールメッセージを用いて特定通信相手にメールを送信することができる。これにより、ユーザにとってより簡便なメールを用いて、例えば多忙であるとかの理由で、ユーザがその通信相手と長い間連絡を取ることを忘れてしまったとしても、最低でも予め通信履歴データベース44に登録された通信相手未通信時間ごとにその通信相手との通信を行うことができ、ユーザが気づかないうちに、その通信相手との人間関係が希薄になってしまうことを防止することができる。従って、それぞれの通信相手に好適なタイミングでメールの送信を行うことができる。その結果、携帯電話機1を用いた通信処理におけるより利便性を向上させることができる。
【0069】
なお、この通信相手未通信時間を用いて必要に応じて特定の通信相手に関して通信注意喚起動作またはメールメッセージ選択動作を開始させる場合に、携帯電話機1の電源がオフにされているとか、圏外であるときなどには、これらの動作を行うことができない。そこで、電源がオンになったときや圏外から復帰したときなどにこれらの動作を行うことを制御部23のRAM(SRAMなど)や記憶部24に記憶させておくようにしてもよい。これにより、その後、電源がオンになったときや圏外から復帰したときなどに、これらの動作を確実に行うことができる。
【0070】
なお、図2または図5における通信処理においては、通信履歴データベース44に登録される通信相手未通信時間に関しては、それぞれの通信相手の通信履歴における通信時間差の平均値を算出し、算出された通信時間差の平均値を通信相手未通信時間として登録しておき、適宜更新するようにしてもよい。これにより、ユーザが実際にそれぞれの通信相手と連絡を取っている間隔に応じた通信相手未通信時間を設定し、通信履歴データベース44に登録することができる。すなわち、過去に頻繁に連絡を取っている通信相手の場合には、通信時間差の平均値は小さくなることから、より短い通信相手未通信時間が設定される。従って、それぞれの通信相手により好適なタイミングで発信やメールの送信を行うことができる。
【0071】
ところで、図2や図5のフローチャートを用いて説明した通信処理においては、特定の通信相手に関して通信注意喚起動作またはメールメッセージ選択動作を開始させる際に用いられる通信相手未通信時間を予め通信履歴データベース44に登録しておき、この通信相手未通信時間を用いて必要に応じて特定の通信相手に関して通信注意喚起動作またはメールメッセージ選択動作を開始させるようにしたが、このような場合に限られず、例えば図4に示されるように、特定の通信相手に関して通信注意喚起動作またはメールメッセージ選択動作を開始させる際に用いられる通信相手通信時刻を登録しておき、この通信相手通信時刻を用いて必要に応じて特定の通信相手に関して通信注意喚起動作またはメールメッセージ選択動作を開始させるようにしてもよい。以下、この方法を用いた通信処理について説明する。
【0072】
図7のフローチャートを参照して、図1の携帯電話機1における他の通信処理について説明する。なお、図7のステップS46乃至S51の処理は、図2のステップS7乃至S12の処理と同様であり、その説明は繰り返しになるので省略する。
【0073】
ステップS41において、制御部23の通信相手通信時刻設定部38は、ユーザにより操作キー29が操作されることにより、特定の通信相手に関して通信注意喚起動作を開始させる際に用いられる通信相手通信時刻を設定するとの指示が受け付けられると、メインディスプレイ30に表示される通信相手通信時刻設定画面上においてユーザによる操作キーにより入力された入力データに基づいて、この通信相手通信時刻を設定する。
【0074】
例えば、すでに登録されている通信相手に関して、通信相手通信時刻として「12月25日10時00分00秒」や「2月18日10時00分00秒」などがユーザの好みに応じて設定される。このとき、通信相手と比較的連絡を取りやすい時刻などを考慮して通信相手通信時刻が設定される。通信相手通信時刻設定部38は、設定された通信相手通信時時刻に関する設定データを通信履歴登録部39に供給する。
【0075】
なお、通信相手の誕生日やクリスマスなどの場合には、その日付けに変わる午前0時を通信相手通信時刻とするようにしてもよい。
【0076】
ステップS42において、通信履歴登録部39は、通信相手通信時刻設定部38から供給された通信相手通信時刻に関する設定データを取得すると、記憶部24に管理されている通信履歴データベース44を読み出す。記憶部24に管理されている通信履歴データベース44の構成例は、図4に示される。例えば図4に示されるように、通信相手に応じて、通信相手Aの場合、通信相手通信時刻として「12月25日10時00分00秒」や「2月18日10時00分00秒」がすでに登録されている。また、通信相手Bの場合、通信相手通信時刻として「8月30日12時00分00秒」や「5月6日8時30分00秒」がすでに登録されている。さらに、通信相手Cの場合、通信相手通信時刻として「1月1日00時00分00秒」がすでに登録されている。なお、通信履歴データベース44には、ユーザの好みに応じて、通信相手に関して複数の通信相手通信時刻を登録するようにしてもよい。
【0077】
ステップS43において、通信履歴登録部39は、取得された通信相手通信時刻に関する設定データに基づいて、読み出された通信履歴データベース44に新たに登録する。例えばステップS41の設定処理において、通信相手通信時間を設定する通信相手Dに関して通信相手通信時刻として「10月23日12時10分00秒」が設定された場合、通信履歴データベース44では、通信相手Dに関する通信相手未通信時間として「10月23日12時10分00秒」が新たに登録される。
【0078】
ステップS44において、制御部23は、時計回路27から現在の正確な時刻を取得する。ステップS45において、制御部23の一致判定部41は、時計回路27から取得された現在の時刻と、通信履歴データベース43に登録されている通信相手通信時刻とが一致するか否かを判定する。
【0079】
図4に示されるように、通信相手Aの場合、通信相手通信時刻が「12月25日10時00分00秒」や「2月18日10時00分00秒」であり、現在の時刻が例えば「9月25日13時23分30秒」であるときには、通信履歴データベース43に登録されている通信相手未通信時間と一致しないと判定される。
【0080】
ステップS45において現在の時刻と通信履歴データベース43に登録されている通信相手通信時刻と一致しないと判定された場合、処理はステップS44に戻り、ステップS44以降の処理が繰り返し実行される。これにより、例えば通信相手Aの場合、通信相手通信時刻が「12月25日10時00分00秒」や「2月18日10時00分00秒」であることから、現在の時刻が「12月25日10時00分00秒」または「2月18日10時00分00秒」となるまで、ステップS44乃至S45の処理が繰り返し実行される。
【0081】
一方、ステップS45において現在の時刻と、通信履歴データベース43に登録されている通信相手通信時刻とが一致すると判定された場合、処理はステップS46に進み、ステップS46以降の処理が実行される。
【0082】
これにより、例えば多忙であるとかの理由で、ユーザがその通信相手と長い間連絡を取ることを忘れてしまったとしても、予め通信履歴データベース44に登録された通信相手通信時刻になる度にその通信相手との通信を確実に行うことができ、ユーザが気づかないうちに、その通信相手との人間関係が希薄になってしまうことを防止することができる。従って、それぞれの通信相手に好適なタイミングで発信を行うことができる。その結果、携帯電話機1を用いた通信処理における利便性を向上させることができる。
【0083】
なお、ステップS41の設定処理において通信相手通信時刻を設定する場合、通信相手に対してより確実に連絡することができるように、通信時刻にある程度の幅を持たせたりしてもよい。また、通信相手に対してより確実に連絡することができるように、仮に予め登録された通信相手通信時刻になったとしても、一時的に通信処理(発信処理)を保留しておき、ユーザが携帯電話機1を操作し始めたときに通信注意喚起動作を実行するようにしてもよい。
【0084】
なお、図7のフローチャートを用いて説明した通信処理においては、通信注意喚起動作を行うようにしたが、図8のフローチャートに示されるように、その代わりにメールメッセージ選択動作を行い、通信相手にメールを送信するようにしてもよい。
【0085】
ところで、通信相手が特定の場所(例えば北海道や仙台など)に住んでいる場合に、ユーザがたまたま出張などでその周辺にきたとき、通信注意喚起動作またはメールメッセージ動作を開始するようにしてもよい。このとき、予め、その特定通信相手が通常存在する場所に関する通信相手位置情報と、特定の通信相手に関して通信注意喚起動作またはメールメッセージ選択動作を開始させる際に用いられる通信相手通信距離を通信履歴データベース44に登録するようにする。以下、この方法を用いた通信処理について説明する。
【0086】
図9のフローチャートを参照して、図1の携帯電話機1における他の通信処理について説明する。なお、図9のステップS77乃至S82の処理は、図2のステップS7乃至S12の処理と基本的には同様であり、その説明は繰り返しになるので省略する。
【0087】
ステップS71において、制御部23の通信相手位置情報設定部39は、ユーザにより操作キー29が操作されることにより、特定の通信相手に関して通信注意喚起動作を開始させる際に用いられる通信相手位置情報と通信相手通信距離を設定するとの指示が受け付けられると、メインディスプレイ30に表示される通信相手位置情報設定画面上においてユーザによる操作キーにより入力された入力データに基づいて、この通信相手位置情報と通信相手通信距離を設定する。
【0088】
例えば、すでに登録されている通信相手に関して、通信相手位置情報として「仙台市青葉区八幡1−2−3」や「東京都日野市旭が丘1−1−1」などがユーザの好みに応じて設定される。通信相手位置情報設定部39は、設定された通信相手位置情報および通信相手通信距離に関する設定データを通信履歴登録部39に供給する。
【0089】
なお、ステップS71の設定処理において通信相手位置情報と通信相手通信距離を設定する場合に、携帯電話機1のメインディスプレイ30に表示されるマップなどを用いて設定するようにしてもよい。
【0090】
ステップS72において、通信履歴登録部39は、通信相手位置情報設定部39から供給された通信相手位置情報および通信相手通信距離に関する設定データを取得すると、記憶部24に管理されている通信履歴データベース44を読み出す。記憶部24に管理されている通信履歴データベース44の構成例は、図4に示される。例えば図4に示されるように、通信相手に応じて、通信相手Aの場合、通信相手位置情報として「仙台市青葉区八幡1−2−3」がすでに登録されている。また、通信相手Bの場合、通信相手位置情報として「東京都日野市旭が丘1−1−1」がすでに登録されている。さらに、通信相手Aの場合、通信相手通信距離として「5km」がすでに登録されている。通信相手Bの場合、通信相手通信距離として「50km」がすでに登録されている。
【0091】
ステップS73において、通信履歴登録部39は、取得された通信相手位置情報および通信相手通信距離に関する設定データに基づいて、読み出された通信履歴データベース44に新たに登録する。例えばステップS71の設定処理において、通信相手位置情報および通信相手通信距離を設定する通信相手Dに関して通信相手位置情報として「埼玉県さいたま市大宮区桜木町1−2−3」が設定された場合、通信履歴データベース44では、通信相手Dに関する通信相手位置情報として「埼玉県さいたま市大宮区桜木町1−2−3」が新たに登録される。また、通信相手通信距離を設定する通信相手Dに関して通信相手通信距離として「3km」が設定された場合、通信履歴データベース44では、通信相手Dに関する通信相手位置情報として「3km」が新たに登録される。
【0092】
ステップS74において、制御部23は、GPS受信部36を起動し、図示せぬGPS衛星からのGPS波(GPS情報)を受信し、受信されたGPS波(GPS情報)から現在の位置情報を取得する。このGPS情報には、例えばそれぞれのGPS衛星からの発信時刻情報が含まれている。その後、制御部23においては、取得されたGPS情報を用いて携帯電話機1の現在地を示す位置情報(緯度経度の情報)が計算され、携帯電話機1の現在地を示す位置情報(GPS測位に基づく位置情報)が求められる。なお、携帯電話機1の現在地を示す位置情報として、GPS測位に基づく位置情報以外にも、例えば図示せぬ基地局からの位置情報を用いるようにしてもよい。
【0093】
ステップS45において、制御部23の一致判定部41は、GPS受信部36から取得された現在の位置情報と、通信履歴データベース43に登録されている通信相手位置情報との距離差を算出する。具体的には、通信相手Aの場合、現在の位置情報と通信履歴データベース43に登録されている通信相手位置情報(「仙台市青葉区八幡1−2−3」)との距離差(例えば35.8kmなど)がと算出される。
【0094】
ステップS76において、制御部23の一致判定部41は、現在の位置情報と、通信履歴データベース43に登録されている通信相手位置情報との距離差が、通信履歴データベース43に登録されている通信相手通信距離以下であるか否かを判定する。
【0095】
図4に示されるように、通信相手Aの場合、通信相手通信距離が「5km」であり、現在の位置情報との距離差が例えば「35.8km」であるときには、通信履歴データベース43に登録されている通信相手通信距離以下ではないと判定される。
【0096】
ステップS76において通信履歴データベース43に登録されている通信相手通信距離以下ではないと判定された場合、処理はステップS74に戻り、ステップS74以降の処理が繰り返し実行される。これにより、例えば通信相手Aの場合、通信相手通信距離が「5km」であることから、現在の位置情報との距離差が「5km」となるまで、ステップS74乃至S76の処理が繰り返し実行される。
【0097】
一方、ステップS76において通信履歴データベース43に登録されている通信相手通信距離以下であると判定された場合、処理はステップS77に進み、ステップS77以降の処理が実行される。
【0098】
これにより、例えば多忙であるとかの理由で、ユーザがその通信相手と長い間連絡を取ることを忘れてしまったとしても、予め通信履歴データベース44に登録された通信相手通信距離以下になる度にその通信相手との通信を確実に行うことができ、ユーザが気づかないうちに、その通信相手との人間関係が希薄になってしまうことを防止することができる。従って、それぞれの通信相手に好適なタイミングで発信を行うことができる。その結果、携帯電話機1を用いた通信処理における利便性を向上させることができる。
【0099】
なお、図9のフローチャートを用いて説明した通信処理においては、通信注意喚起動作を行うようにしたが、図10のフローチャートに示されるように、その代わりにメールメッセージ選択動作を行い、通信相手にメールを送信するようにしてもよい。
【0100】
また、通信注意喚起動作またはメールメッセージ選択動作を行う場合に、通信相手の都合を考慮して、図4に示されるように、通信注意喚起・メールメッセージ動作時間帯として毎日8:00から24:00とか、土日8:00から24:00、土日8:00から20:00とか通信履歴データベース44に登録しておき、この時間帯のみにおいて通信注意喚起動作またはメールメッセージ選択動作を許容するようにしてもよい。このとき、この時間帯でないために通信注意喚起動作またはメールメッセージ選択動作を行うことができなかったときには、制御部23のRAM(SRAMなど)や記憶部24に記憶させておくようにしてもよい。
【0101】
なお、本発明は、携帯電話機1以外にも、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、携帯型ゲーム機、携帯型音楽再生機、携帯型動画再生機、その他の情報処理情報処理装置にも適用することができる。
【0102】
また、本発明の実施形態において説明した一連の処理は、ソフトウェアにより実行させることもできるが、ハードウェアにより実行させることもできる。
【0103】
さらに、本発明の実施形態では、フローチャートのステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明に係る情報処理装置に適用可能な携帯電話機の内部の構成を示すブロック図。
【図2】図1の携帯電話機における通信処理を説明するフローチャート。
【図3】通信相手の属性に応じて設定される通信相手未通信時間を説明するための説明図。
【図4】図1の記憶部に管理されている通信履歴データベースの構成例を示す図。
【図5】図1の携帯電話機における他の通信処理を説明するフローチャート。
【図6】図1の記憶部に管理されているメールメッセージデータベースの構成例を示す図。
【図7】図1の携帯電話機における他の通信処理を説明するフローチャート。
【図8】図1の携帯電話機における他の通信処理を説明するフローチャート。
【図9】図1の携帯電話機における他の通信処理を説明するフローチャート。
【図10】図1の携帯電話機における他の通信処理を説明するフローチャート。
【符号の説明】
【0105】
1…携帯電話機、11…アンテナ、12…アンテナ共用器(DUP)、13…受信回路(RX)、14…周波数シンセサイザ(SYN)、15…送信回路(TX)、16…CDMA信号処理部、17…圧縮伸張処理部、18…PCMコーデック、19…受話増幅器、20…スピーカ、21…マイクロフォン、22…送話増幅器、23…制御部、24…記憶部、25…バッテリ、26…電源回路、27…時計回路、28…サイドキー、29…操作キー、30…メインディスプレイ、31…サブディスプレイ、32…CCDカメラ、33…外部インタフェース、34…メモリカード、35…センサ群、36…GPS受信部、37…通信相手未通信時間設定部、38…通信相手通信時刻設定部、39…通信相手位置情報設定部、40…通信履歴登録部、41…一致判定部、42…通信注意喚起部、43…メールメッセージ選択部、44…通信履歴データベース、45…メールメッセージデータベース。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信相手ごとに、この通信相手との通信履歴と、この通信相手に対する通信を促すタイミングを示す未通信時間を対応付けて記憶する記憶手段と、
時刻を求めるタイマと、
前記タイマによって得られた時刻と直近の通信履歴との時間差を算出し、この算出された時間差と、前記記憶手段に記憶されている前記未通信時間とが一致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記時間差と前記未通信時間とが一致すると判定された場合、前記通信相手との通信を促す通信注意喚起手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
通信相手ごとに、この通信相手との通信履歴と、この通信相手に対する通信を促すタイミングを示す通信時刻を対応付けて記憶する記憶手段と、
時刻を求めるタイマと、
前記タイマによって得られた時刻と、前記記憶手段に記憶されている前記通信時刻とが一致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によりタイマによって得られた時刻と前記通信時刻とが一致すると判定された場合、前記通信相手との通信を促す通信注意喚起手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
通信相手ごとに、この通信相手との通信履歴と、この通信相手に対する通信を促すタイミングを示す通信相手位置情報および通信距離を対応付けて記憶する記憶手段と、
位置情報を求める位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段によって得られた情報処理装置の位置情報と前記通信相手位置情報との距離差を算出し、この算出された距離差が、前記記憶手段に記憶されている前記通信距離以下であるか否か判定する判定手段と、
前記判定手段により前記距離差が前記通信距離以下であると判定された場合、前記通信相手との通信を促す通信注意喚起手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
通信相手ごとに、この通信相手との通信履歴と、この通信相手に対する通信を促すタイミングを示す通信時間帯を対応付けて記憶する記憶手段と、
時刻を求めるタイマと、
前記タイマによって得られた時刻が、前記記憶登録手段に記憶されている前記通信時間帯にあるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によりタイマによって得られた時刻が前記通信時間帯にあると判定された場合、前記通信相手との通信を促す通信注意喚起手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
通信相手ごとに、この通信相手との通信履歴と、この通信相手に対してメールメッセージ選択動作を開始させるタイミングを示す未通信時間を対応付けて記憶する記憶手段と、
時刻を求めるタイマと、
前記タイマによって得られた時刻と直近の通信履歴との時間差を算出し、この算出された時間差と、前記記憶手段に記憶されている前記未通信時間とが一致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記時間差と前記未通信時間とが一致すると判定された場合、メールメッセージデータベースに予め登録されている複数のメッセージの中から、いずれかのメールメッセージを選択するメールメッセージ選択手段と、
前記メールメッセージ選択手段により選択された前記メールメッセージに基づくメールを、前記通信相手に対して送信する送信手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
通信相手ごとに、この通信相手との通信履歴と、この通信相手に対してメールメッセージ選択動作を開始させるタイミングを示す未通信時間を対応付けて記憶する記憶手段と、
時刻を求めるタイマと、
前記タイマによって得られた時刻と、前記記憶手段に記憶されている前記通信時刻とが一致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により現在の時刻と前記通信時刻とが一致すると判定された場合、メールメッセージデータベースに予め登録されている複数のメッセージの中から、いずれかのメールメッセージを選択するメールメッセージ選択手段と、
前記メールメッセージ選択手段により選択された前記メールメッセージに基づくメールを、前記通信相手に対して送信する送信手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
通信相手ごとに、この通信相手との通信履歴と、この通信相手に対してメールメッセージ選択動作を開始させるタイミングを示す未通信時間を対応付けて記憶する記憶手段と、
位置情報を求める位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段によって得られた情報処理装置の位置情報と前記通信相手位置情報との距離差を算出し、この算出された距離差が、前記記憶登録手段に記憶されている前記通信距離以下であるか否か判定する判定手段と、
前記判定手段により前記距離差が前記通信距離以下であると判定された場合、メールメッセージデータベースに予め登録されている複数のメッセージの中から、いずれかのメールメッセージを選択するメールメッセージ選択手段と、
前記メールメッセージ選択手段により選択された前記メールメッセージに基づくメールを、前記通信相手に対して送信する送信手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−81518(P2009−81518A)
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−247378(P2007−247378)
【出願日】平成19年9月25日(2007.9.25)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】