説明

情報処理装置

【課題】経年変化によっても、記録媒体を確実に機器本体外に排出することを可能とする情報処理装置を提供する。
【解決手段】CDプレーヤ1は機器本体3とディスク検知機構7を備えている。ディスク検知機構7は機器本体3に互いに接離自在に設けられかつ互いに近づく方向に付勢された一対のレバー部材20とレバー部材20の各々に設けられかつ機器本体3内に搬送されるCD2a,2bの外縁に接触する一対の挿入用検知ピン21と機器本体3外に搬送されるCD2a,2bの外縁に接触する一対の排出用検知ピン22とを備えている。レバー部材20が互いに近づいた状態で一対の挿入用検知ピン21間の間隔よりも一対の排出用検知ピン22間の間隔が広くなっており一対の排出用検知ピン22が一対の挿入用検知ピン21よりも機器本体3の幅方向Xの外側に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、Compact Discなどの記録媒体から情報を読み出す情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disc)やBD(Blu-ray Disc)などの記録媒体から情報を読み出す情報処理装置(例えば、特許文献1参照)は、機器本体と、この機器本体に記録媒体を出し入れする搬送手段と、ディスク検知機構と、機器本体内に設けられかつ記録媒体をクランプして当該記録媒体から情報を読み出すクランプ再生手段とを備えている。
【0003】
搬送手段は、互いに接離自在に設けられ、かつ互いに近づく方向又は離れる方向に付勢されたディスクガイドと、搬送ローラとを備えている。搬送手段は、互いに近づいたディスクガイドと搬送ローラとの間に記録媒体を挟んで、この搬送ローラがモータにより回転駆動されることで、記録媒体を機器本体に出し入れする。
【0004】
ディスク検知機構は、互いに接離自在な一対のレバー部材と、これらのレバー部材の位置を検知する検知センサとを備えている。一対のレバー部材は、搬送ユニットの近傍に配され、当該搬送ユニットの記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に沿って、互いに間隔をあけて配置されている。また、これら一対のレバー部材は、それぞれ、記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に沿ってスライド自在に機器本体のシャーシなどに支持されており、互いに近づく方向に付勢されている。
【0005】
また、一対のレバー部材には、それぞれ、前述した記録媒体の外縁に接触する検知ピンが立設している。レバー部材は、検知ピンに記録媒体が接触して、当該記録媒体から押圧されることで、互いに離れる方向にスライドする。
【0006】
検知センサは、一対のレバー部材の位置を検知する。検知センサは、レバー部材の位置を検知することで、機器本体内に記録媒体が挿入されたか否かと、機器本体外に記録媒体を排出し終えたか否かを検知する。
【0007】
クランプ再生手段は、前記記録媒体を回転するために回転テーブルと、前記記録媒体に記録された情報を読み出すための光ピックアップ等を備えている。クランプ再生手段は、前記記録媒体をクランプして、回転テーブルが記録媒体を回転して、光ピックアップが前記記録媒体に記録された情報を読み出す。
【0008】
前述した情報処理装置は、前記記録媒体が機器本体内に挿入されると、まず、当該記録媒体が検知ピンに接触する。そして、記録媒体の外縁によって、検知ピンが互いに離れる方向にレバー部材が移動し、このレバー部材が移動したことを検知センサが検知すると、搬送ローラが回転駆動して、当該搬送ローラの回転によって記録媒体が機器本体内に搬送される。
【0009】
その後、記録媒体が機器本体内に搬送されるのにしたがって、一旦、検知ピンが互いに離れる方向にレバー部材が移動した後、検知ピンが互いに近づく方向にレバー部材が移動する。そして、検知センサが、検知ピンに記録媒体が接触せずに、一対のレバー部材が最も近づいた位置に位置付けられたことを検知すると、搬送ローラが停止し、クランプ再生手段が記録媒体をクランプする。その後、クランプ再生手段の光ピックアップが、記録媒体の情報を読み出して再生する。
【0010】
また、機器本体内から記録媒体を排出する際には、まず、クランプ再生手段の記録媒体のクランプを解除して、搬送ローラが回転駆動して、当該記録媒体が徐々に機器本体外に向かって排出される。そして、記録媒体が検知ピンに接触して、記録媒体の外縁によって、検知ピンが互いに離れる方向に一旦レバー部材が移動した後、検知ピンが互いに近づく方向にレバー部材が移動する。そして、検知センサが、検知ピンが所定の位置に位置付けられたことを検知すると、搬送ローラが停止する。
【特許文献1】特開2002−329361号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
前述した従来の情報処理装置は、記録媒体の挿入及び排出時には検知ピンが一対のレバー部材が互いに離れる方向に押圧される。情報処理装置は、経年変化により、空気中のゴミや埃がレバー部材に付着すると、レバー部材が移動しにくくなる。また、前述した情報処理装置は、元々、ディスク検知機構のレバー部材が記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に沿って移動自在となっている。
【0012】
このために、特に、経年変化によって、レバー部材が移動しにくくなると、記録媒体の検知ピンを押す力の全てが一対のレバー部材を互いに離れる方向に移動させるのに作用しないために、記録媒体を機器本体内に挿入できなくなったり、記録媒体を機器本体外に排出できなくなることが考えられる。
【0013】
このとき、記録媒体を機器本体に挿入する際には、レバー部材が移動しにくくなっても使用者が当該記録媒体を押圧することで挿入することができるが、レバー部材が移動し難くなると、記録媒体を機器本体外に排出することが困難となる。これに対して、一対の検知レバーに立設する検知ピンの間隔を広げれば、記録媒体が一対のレバー部材を互いに離れる方向に押圧する力は増大する。しかし、検知ピンが記録媒体を検知する位置によって搬送ローラの回転を開始したり停止したりするため、一対の検知ピンの間隔が広い場合には、挿入時にユーザが手の届く限り情報処理装置の奥まで記録媒体を挿入しても搬送が開始されなかったり、排出時に記録媒体が情報処理装置から十分に突出しない状態で搬送が停止するおそれがあった。
【0014】
したがって、本発明の目的は、例えば、挿排する記録媒体を的確な位置で検知しながら、経年変化によっても、記録媒体を確実に機器本体外に排出することを可能とする情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、機器本体に互いに接離自在に設けられかつ互いに近づく方向に付勢手段により付勢された一対のレバー部材と、前記レバー部材の各々に設けられかつ前記機器本体内外に搬送される記録媒体の外縁に接触する検知ピンと、を備えて、前記記録媒体によって前記検知ピンが押圧されて前記レバー部材が移動することで、前記記録媒体を検知する記録媒体検知機構を備えた情報処理装置において、前記検知ピンとして、前記機器本体内に搬送される記録媒体の外縁に最初に接触する一対の挿入用検知ピンと、前記機器本体外に搬送される記録媒体の外縁に最初に接触する一対の排出用検知ピンと、を備え、前記レバー部材が互いに近づいた状態で、前記一対の挿入用検知ピン間の間隔よりも一対の排出用検知ピン間の間隔が広くなっているとともに、前記一対の排出用検知ピンが前記一対の挿入用検知ピンよりも前記機器本体の幅方向の外側に配置されていることを特徴としている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態にかかる情報処理装置を説明する。本発明の一実施形態にかかる情報処理装置は、機器本体内に搬送される記録媒体の外縁に最初に接触する一対の挿入用検知ピン間の間隔よりも機器本体外に搬送される記録媒体の外縁に最初に接触する一対の排出用検知ピン間の間隔を広くして、一対の排出用検知ピンを一対の挿入用検知ピンよりも機器本体の幅方向の外側に配置している。こうすることで、機器本体外に搬送される記録媒体の外縁がまず一対の排出用検知ピンに接触するようにして、記録媒体の外縁の機器本体の幅方向の外側の部分で、当該排出用検知ピンを押圧するようにしている。さらに、挿入開始や排出停止の検知が行われる際の記録媒体の位置は、機器本体における挿入方向の手前側の検知ピン、すなわち、挿入時の記録媒体にまず接触する一対の挿入用検知ピンによって決定される。このために、記録媒体の検知は従来どおりの位置で的確に行われ、記録媒体を排出する力がより直接的に一対の排出用検知ピンを互いに離す方向に押圧することとなり、経年変化によってレバー部材が移動しにくくなっても、レバー部材を確実に移動させることができ、よって、記録媒体を確実に機器本体外に排出することができる。
【0017】
また、本実施形態の情報処理装置は、レバー部材を、互いに連結しかつ互いに別体の挿入用レバー部材と排出用レバー部材とに二分割して構成しても良い。この場合、記録媒体を排出する際に、記録媒体の外縁が排出用検知ピンと挿入用検知ピンとに順に接触し、記録媒体を挿入する際に、記録媒体の外縁が挿入用検知ピンと排出用検知ピンとに順に接触するので、挿入用レバー部材及び排出用レバー部材が互いに離れた際の間隔を、記録媒体を搬送するために必要な最小限の間隔にすることができる。すなわち、一対の排出用検知ピンは、記録媒体を搬送しない状態では一対の挿入用検知ピンよりも機器本体の幅方向の外側に位置するが、一対の挿入用検知ピンが記録媒体の外縁に接触して最も離れた状態では、一対の排出用検知ピンも記録媒体の外縁に接触し続けるため一対の排出用検知ピンが一対の挿入用検知ピンよりも機器本体の幅方向の外側に位置することがない。すなわち、機器本体の幅方向の寸法を挿入用レバー部材の移動範囲によって定めることができる。よって、機器本体の大型化を抑制することができる。
【0018】
さらに、付勢力によって、排出用検知ピンを挿入用検知ピンよりも機器本体の外側に位置付ける第2付勢手段を備えていても良い。この場合、機器本体外に搬送される記録媒体の外縁を、まず最初に一対の排出用検知ピンに確実に接触させることができ、記録媒体の外縁の機器本体の幅方向の外側の部分で、当該排出用検知ピンを確実に押圧することができる。このために、記録媒体を排出する力がより直接的に一対の排出用検知ピンを互いに離す方向に確実に押圧することとなり、経年変化によってレバー部材が移動しにくくなっても、レバー部材をより確実に移動させることができ、よって、記録媒体をより確実に機器本体外に排出することができる。
【実施例】
【0019】
以下、本発明の一実施例にかかる情報処理装置の一例としてのCDプレーヤ1を、図1ないし図10に基づいて説明する。図1などに示すCDプレーヤ1は、移動体としての自動車のインストルメントパネル(以下、インパネと呼ぶ)などに取り付けられて、記録媒体としての図2に示す大径のCD2aと、図9に示す小径のCD2bとのいずれかを一枚収容して、このCD2a,2bに記録された情報を読み出(再生)して、音声として出力する装置である。CD2a,2bは、勿論、円板状即ちディスク状に形成されており、コンピュータなどの電子機器で読みとることのできる情報を記録した記録媒体である。なお、CD2aは、外径が12cmの円板状に形成され、CD2bは、外径が8cmの円板状に形成されている。
【0020】
CDプレーヤ1は、図1及び図2に示すように、機器本体3(図1に示す)と、搬送手段としての搬送ユニット5と、クランプ再生手段としてのクランプ再生ユニット6と、異記録媒体検知機構としてのディスク検知機構7と、制御手段としてのμCOMとを備えている。なお、以下、CD2の表面と搬送ユニット5のCD2a,2bの搬送方向との双方と平行な図1中の矢印YをCDプレーヤ1の奥行き方向と記し、CD2a,2bの表面と平行でかつ前記奥行き方向Yと直交する矢印XをCDプレーヤ1の幅方向(勿論、機器本体3の幅方向をなしている)と記し、CD2a,2bの表面と奥行き方向Yと幅方向Xの全てと直交する矢印ZをCDプレーヤ1の厚み方向と記す。
【0021】
機器本体3は、合成樹脂や金属等からなる図1に示す外側ケース8と、図2に示すシャーシ本体9とを備えている。
【0022】
外側ケース8は、扁平な箱状に形成されている。外側ケース8の前述したインパネに取り付けると乗員に相対する前面8a(図1に示す)には、CD2a,2bを出し入れ可能な挿入口10が一つ設けられている。なお、前面8aは、外側ケース8即ちCDプレーヤ1がインパネに取り付けられると、該インパネの外側に露出する外側ケース8の一つの面である。
【0023】
挿入口10は、外側ケース8の外壁を貫通している。挿入口10は、内側にCD2a,2bを通すことができる。挿入口10を通して、前記CD2a,2bは、外側ケース8即ち機器本体3内に収容されたり、該機器本体3内から排出される。即ち、挿入口10は、CD2a,2bを機器本体3に出し入れ自在とする。
【0024】
さらに、前述した前面8aには、表示パネル11と、各種のスイッチ12とが設けられている。
【0025】
表示パネル11は、前面8aに露出して、使用者に対し各種の情報を表示する表示領域としての表示面を備えている。表示パネル11は、表示面に再生中のプログラム名等の情報を表示する。
【0026】
各種のスイッチ12は、使用者が操作するための操作部を構成している。スイッチ12が使用者などに操作されることによって、例えば、クランプ再生ユニット6が再生するCD2a,2bのプログラムの選択やCD2a,2bの出し入れなどが行われる。
【0027】
シャーシ本体9は、図2などに示すように、複数の折り曲げられた板金などが互いに取り付けられて構成されている。シャーシ本体9は、図2に示すように、略平坦な底壁13と、該底壁13に間隔をおいて相対する略平坦な天井壁15と、これらの底壁13と天井壁15とに連なる複数の周壁14と、を備えている。これらの壁13,14,15には、それぞれ、前記シャーシ本体9の軽量化と剛性の確保とのために、複数の開口部が設けられている。
【0028】
搬送ユニット5は、底壁13に支持されたローラアーム16(図3などに示す)と、天井壁15に取り付けられた図示しないディスクガイドと、を備えている。ローラアーム16は、駆動源としてのモータにより回転駆動される搬送ローラ17(図3などに示す)を備えている。ディスクガイドは、平板状に形成されている。搬送ユニット5は、ローラアーム16の搬送ローラ17とディスクガイドとの間にCDa,2bを挟みこんで、当該CD2a,2bを奥行方向Yに沿って移動させて、機器本体3内外に搬送する。
【0029】
クランプ再生ユニット6は、互いに一体となってシャーシ本体9に移動自在に設けられたキャリッジシャーシと、クランプアーム18とを備えている。キャリッジシャーシには、CD2a,2bを回転するための回転テーブルと、CD2a,2bから情報を読み出す図示しない光ピックアップとが取り付けられている。クランプアーム18は、回転テーブルとの間にCD2を挟みこむクランパ19が取り付けられている。
【0030】
クランプ再生ユニット6は、搬送ユニット5によって機器本体3のシャーシ本体9内に収容されたCD2a,2bを回転テーブルとクランパ19との間に挟みこんで(即ち、クランプして)、回転テーブルでCD2a,2bを回転させて光ピックアップにより、当該CD2a,2bから情報を読み出す。
【0031】
ディスク検知機構7は、図3に示すように、一対のレバー部材20と、検知ピンとしての一対の挿入用検知ピン21と、検知ピンとしての一対の排出用検知ピン22と、案内部23と、検知部24とを備えている。
【0032】
一対のレバー部材20は、それぞれ、挿入口10の近傍に配置されている。レバー部材20は、幅方向Xに対して直交する方向に沿って、互いに間隔をあけて配置され、かつ、それぞれが天井壁15上に重ねられている。
【0033】
レバー部材20は、それぞれ、帯板状に形成された挿入用レバー部材25と、排出用レバー部材26とを備えている。これら挿入用レバー部材25と、排出用レバー部材26とは、案内部23により天井壁15に幅方向Xに沿って移動自在に設けられている。即ち、一対のレバー部材20は、幅方向Xに移動自在に設けられていることで、互いに接離(近づいたり離れることをいう)自在に設けられている。
【0034】
挿入用レバー部材25は、前述した天井壁15上に重ねられている。挿入用レバー部材25は、平面形状が矩形状の部材本体27と、この部材本体27の縁から奥行き方向Yに沿って機器本体3の奥に向かって延在したばね係り片28と、このばね係り片28の先端部から立設した円柱状の連結ピン29とを一体に備えている。また、一対のレバー部材20の挿入用レバー部材25は、付勢手段としてのコイルばね30により互いに近づく方向に付勢されている。即ち、レバー部材20は、互いに近づく方向に付勢されている。
【0035】
排出用レバー部材26は、奥行き方向Yに沿って挿入用レバー部材25に並べられて配置されているとともに、当該挿入用レバー部材25よりも機器本体3の奥側に配置されている。排出用レバー部材26は、挿入用レバー部材25のばね係り片28上に重ねられている。挿入用レバー部材25は、平面形状が矩形状の部材本体31と、この部材本体31を貫通した連結用孔32と、当該部材本体31の一対のレバー部材20同士が互いに近接する端部から立設した円柱状のばね係り柱33とを備えている。
【0036】
連結用孔32は、部材本体31の中央部に設けられかつ幅方向Xに直線状に延在している。連結用孔32には、連結ピン29が侵入しているとともに、当該連結ピン29が幅方向Xに移動自在となっている。排出用レバー部材26は、連結用孔32内に連結ピン29が侵入することで、挿入用レバー部材25と連結されているとともに、連結用孔32内に連結ピン29が移動することで、挿入用レバー部材25に対して幅方向Xにスライド自在となっている。
【0037】
また、前述したばね係り片28と、ばね係り柱33とには、弾性変形自在な第2付勢手段としてのコイルばね34が掛け渡されている。即ち、CDプレーヤ1は、第2付勢手段としてのコイルばね34を備えている。コイルばね34の付勢力により、連結ピン29は、連結用孔32の一対のレバー部材20同士が互いに近接する側の一端部内に付勢されている。そして、一対のレバー部材20が互いに最も近づいた状態で、一対の排出用検知ピン22が、一対の挿入用検知ピン21よりも幅方向Xの外側に位置付けられている。即ち、コイルばね34は、挿入用レバー部材25と排出用レバー部材26とを近づける方向に付勢して、この付勢状態において、一対の排出用検知ピン22を一対の挿入用検知ピン21よりも幅方向Xの外側に位置付ける。
【0038】
挿入用検知ピン21は、円柱状に形成され、かつ一対のレバー部材20の挿入用レバー部材25の互いに離れた側の一端部から挿入口10に向かって立設している。即ち、挿入用検知ピン21は、挿入用レバー部材25即ちレバー部材20に設けられている。挿入用検知ピン21は、機器本体3内に挿入されたCD2a,2bの外縁に最初に接触するとともに、機器本体3内から当該機器本体3外に排出するCD2a,2bの外縁が接触する。即ち、挿入用検知ピン21は、機器本体3内外に搬送されるCD2a,2bの外縁に接触する。
【0039】
コイルばね30の付勢力によりレバー部材20の挿入用レバー部材25が互いに最も近づいた状態で、一対の挿入用検知ピン21間の間隔は、前述した小径のCD2bと大径のCD2aとの挿入排出動作を確実に行える間隔とされている。
【0040】
排出用検知ピン22は、円柱状に形成され、かつ一対のレバー部材20の排出用レバー部材26の互いに離れた側の一端部から挿入口10に向かって立設している。即ち、排出用検知ピン22は、排出用レバー部材26即ちレバー部材20に設けられている。排出用検知ピン22は、機器本体3内から当該機器本体3外に排出するCD2a,2bの外縁に最初に接触するとともに、機器本体3内に挿入されたCD2a,2bの外縁が接触する。即ち、排出用検知ピン22は、機器本体3内外に搬送されるCD2a,2bの外縁に接触する。
【0041】
また、コイルばね30の付勢力によりレバー部材20の挿入用レバー部材25が互いに最も近づいた状態で、一対の排出用検知ピン22間の間隔が一対の挿入用検知ピン21間の間隔よりも広くなっているとともに、一対の排出用検知ピン22が一対の挿入用検知ピン21よりも幅方向Xの外側に配置されている。
【0042】
案内部23は、図3に示すように、一対の挿入用ガイド孔35と、一対の排出用ガイド孔36とを備えている。
【0043】
一対の挿入用ガイド孔35と、一対の排出用ガイド孔36とは、それぞれ、天井壁15のレバー部材20が重ねられる箇所(即ち、機器本体3)に設けられ、幅方向Xに沿って互いに間隔をあけて配置されている。また、これらのガイド孔35,36は、勿論、天井壁15を貫通している。さらに、これらのガイド孔35,36は、幅方向Xに沿って直線状に延在している。
【0044】
また、挿入用ガイド孔35と排出用ガイド孔36とは、勿論、奥行き方向Yに沿って並べられているとともに、排出用ガイド孔36は挿入用ガイド孔35よりも奥行き方向Yの機器本体3の奥側に配置されている。さらに、挿入用ガイド孔35と排出用ガイド孔36とは、幅方向Xの外側の端部が奥行き方向Yに並べられている。挿入用ガイド孔35の幅方向Xの内側の端部が排出用ガイド孔36の幅方向Xの内側の端部よりも機器本体3の幅方向Xの中央寄りに配置されている。即ち、挿入用ガイド孔35が、排出用ガイド孔36よりも長く形成されている。
【0045】
さらに、挿入用ガイド孔35は、挿入用検知ピン21を内側に通しているとともに、この挿入用検知ピン21が幅方向Xに沿って移動自在となっている。排出用ガイド孔36は、排出用検知ピン22を内側に通しているとともに、この排出用検知ピン22が幅方向Xに沿って移動自在となっている。このように、案内部23は、検知ピン21,22の移動方向をガイド孔35,36により案内することで、レバー部材25,26の移動方向を案内する。
【0046】
検知部24は、図3に示すように、一対の挿入検知用スイッチ37と、一対の小径ディスク排出完了検知用スイッチ38と、大径ディスク検知用スイッチ39と、を備えている。これらのスイッチ37,38,39は、それぞれ、天井壁15に取り付けられており、本体部と当該本体部から凸没自在な接触子とを備えている。さらに、これらのスイッチ37,38,39は、前述したガイド孔35,36間に配置されている。
【0047】
挿入検知用スイッチ37は、それぞれ、ガイド孔35,36の幅方向Xの中央寄りの端部の近傍に配置されており、挿入用検知ピン21が機器本体3内に挿入されるCD2a,2bの外縁から押圧されて、挿入用レバー部材25が幅方向Xの外側に向かって移動し始めると、接触子が挿入用レバー部材25から押圧されてオンとなる。また、挿入検知用スイッチ37は、挿入用レバー部材25が幅方向Xの外側に向かって更に移動すると、接触子が挿入用レバー部材25から離れてオフとなるとともに、レバー部材20即ち挿入用レバー部材25が互いに最も近づいた状態では、当該接触子が挿入用レバー部材25から離れてオフとなる。
【0048】
小径ディスク排出完了検知用スイッチ38は、それぞれ、ガイド孔35,36の長手方向の中央部の近傍に配置されており、CD2bを機器本体3内に搬送する際と機器本体3外に搬送する際との両方において、挿入用レバー部材25から一旦接触子押圧されてオンとなった後、挿入用レバー部材25が離れてオフとなる。
【0049】
大径ディスク検知用スイッチ39は、一方のガイド孔35,36の幅方向Xの外側寄りの端部の近傍に配置されており、大径のCD2aを機器本体3に出し入れする際に、レバー部材20が互いに最も離れると、挿入用レバー部材25から接触子がオンとなり、レバー部材20が他の位置に位置付けている間にはオフの状態を維持している。なお、大径ディスク検知用スイッチ39は、これに遠い側に位置する小径ディスク排出完了検知用スイッチ38との間隔が小径のCD2bの外径(例えば8cm)以上離れて配置されている。
【0050】
検知部24は、前述したスイッチ37,38,39がオン又はオフとなることで、CD2a,2bが機器本体3内に挿入されたか否か及び当該CD2a,2bの位置を検知する。即ち、検知部24は、全てのスイッチ37,38,39がオフとなることで、CD2が機器本体3内に挿入されていないか機器本体3内に収容していることを検知する。
【0051】
そして、検知部24は、挿入検知用スイッチ37がオンとなることで、CD2a,2bが機器本体3内に挿入されたことを検知する。また、検知部24は、CD2a,2bを機器本体3外に搬送する際に、一旦、オンとなった後にオフとなることで、機器本体3外にCD2a,2bを排出し終わったことを検知する。検知部24は、CD2aを機器本体3内に搬送する際に、大径ディスク検知用スイッチ39がオンとなり、かつ、スイッチ38がオンとなることで、機器本体3内に搬送しているCD2aが大径のCD2aであることを検知し、それ以外の場合、すなわち、大径ディスク検知用スイッチ39またはスイッチ38のいずれかがオンとなることで、機器本体3内に搬送しているCD2bが小径のCD2bであることを検知する。
【0052】
検知部24は、前述したスイッチ37,38,39のオン又はオフを示す情報をμCOMに向かって出力する。こうして、前述したスイッチ37,38,39即ちディスク検知機構7は、CD2a,2bによって挿入用検知ピン21が押圧されてレバー部材20が移動して、当該レバー部材20の位置を検知することで、CD2a,2bが機器本体3内に挿入されたか否か(即ちCD2a,2b)を検知する。
【0053】
μCOMは、プログラムに従って各種の処理を行う中央処理ユニット(CPU)と、CPUが行う処理のプログラムなどを格納した読み取り専用のメモリであるROMと、CPUでの各種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格納するデータ格納エリアなどを有する読み取り書き込み自在のメモリであるRAMなどを内蔵し、これらがバスラインによって互いに接続されている。
【0054】
μCOMは、搬送ユニット5と、クランプ再生ユニット6などに接続しており、スイッチ12から入力された命令やCD2a,2bが挿入されたことを検知するスイッチ37,38,39の出力に応じて前述した搬送ユニット5及びクランプ再生ユニット6の動作を制御して、CDプレーヤ1全体の制御を司る。
【0055】
前述した構成のCDプレーヤ1は、以下に示すように動作する。まず、大径のCD2a(例えば外径が12cm)の動作を説明する。まず、CDプレーヤ1は、CD2aが機器本体3内に収容されてクランプ再生ユニット6によりクランプされている状態(即ち、排出用検知ピン22にCD2aが接触しない際)には、図3に示すように、レバー部材20が互いに最も近づいている。そして、CD2aを排出するための命令がスイッチ12を介してμCOMに入力すると、当該μCOMは、クランプ再生ユニット6のクランプを解除して、搬送ユニット5の搬送ローラ17をCD2aを排出する方向に回転駆動する。
【0056】
すると、CD2aが徐々に機器本体3外に向かって搬送される。そして、排出用検知ピン22が挿入用検知ピン21よりも奥行き方向Yの奥側に位置し、排出用検知ピン22が挿入用検知ピン21よりも幅方向Xの外側に位置するので、図4に示すように、CD2aの外縁が挿入用検知ピン21に接触することなく、排出用検知ピン22に接触する。
【0057】
そして、搬送ローラ17の回転駆動力により、CD2aの外縁により排出用検知ピン22が幅方向Xの外側に向かって押圧されて移動する。さらに、CD2aが排出されていくと、図5に示すように、CD2aの外縁が挿入用検知ピン21も幅方向Xの外側に押圧する。そして、図6に示すように、一対のレバー部材20が互いに最も離れた位置に位置付けられて、更に、図7に示すように、CD2aが機器本体3外に搬送される。その後、大径ディスク検知用スイッチ39がオフとなると、μCOMは、搬送ローラ17を停止する。すると、CD2aは、機器本体3外に排出されて、その外縁部の一部がディスクガイドと搬送ローラ17との間に挟まれた状態となる。
【0058】
また、前述した構成のCDプレーヤ1は、CD2aが機器本体3内に挿入されると、図8に示すように、当該CD2の外縁が挿入用検知ピン21に接触する。そして、挿入用検知ピン21が、CD2aの外縁により押圧されて、幅方向Xの外側に移動する。その後、挿入検知用スイッチ37がオンになると、μCOMは、CD2aを機器本体3内に搬送する方向に搬送ローラ17を回転駆動する。そして、CD2aを機器本体3内に収容し、クランプ再生ユニット6でクランプして、当該CD2aの情報を読み出して再生する。
【0059】
また、小径CD2bを機器本体3外に搬送する際も、図9に示すように、CD2aの場合と同様に搬送する。小径CD2bを機器本体3外に搬送する際も、図10に示すように、CD2aの場合と同様に搬送する。なお、この場合、勿論、大径ディスク検知用スイッチ39は、オンとならない。そして、小径ディスク排出完了用スイッチ38がオフとなると、μCOMは、搬送ローラ17を停止する。
【0060】
本実施例によれば、機器本体3内に搬送されるCD2a,2bの外縁に最初に接触する一対の挿入用検知ピン21間の間隔よりも機器本体3外に搬送されるCD2a,2bの外縁に最初に接触する一対の排出用検知ピン22間の間隔を広くして、一対の排出用検知ピン22を一対の挿入用検知ピン21よりも機器本体3の幅方向Xの外側に配置している。このため、機器本体3外に搬送されるCD2a,2bの外縁がまず一対の排出用検知ピン22に接触して、CD2a,2bの外縁の機器本体3の幅方向Xの外側の部分で、当該排出用検知ピン22を押圧する。
【0061】
さらに、挿入開始や排出停止の検知が行われる際のCD2a,2bの位置は、機器本体3における挿入方向の手前側の検知ピン、すなわち、挿入時のCD2a,2bにまず接触する一対の挿入用検知ピン21によって決定される。このために、CD2a,2bの検知は従来どおりの位置で的確に行われ、CD2a,2bを排出する力がより直接的に一対の排出用検知ピン22を互いに離す方向に押圧することとなり、経年変化によってレバー部材20が移動しにくくなっても、レバー部材20を確実に移動させることができ、よって、CD2a,2bを確実に機器本体3外に排出することができる。
【0062】
また、レバー部材20を、互いに連結しかつ互いに別体の挿入用レバー部材25と排出用レバー部材26とに二分割して構成している。このため、CD2a,2bを排出する際に、CD2a,2bの外縁が排出用検知ピン22と挿入用検知ピン21とに順に接触し、CD2a,2bを挿入する際に、CD2a,2bの外縁が挿入用検知ピン21と排出用検知ピン22とに順に接触するので、挿入用レバー部材25及び排出用レバー部材26が互いに離れた際の間隔を、CD2a,2bを搬送するために必要な最小限の間隔にすることができる。すなわち、一対の排出用検知ピン22は、CD2a,2bを搬送しない状態では一対の挿入用検知ピン21よりも機器本体3の幅方向Xの外側に位置するが、一対の挿入用検知ピン21がCD2a,2bの外縁に接触して最も離れた状態では、一対の排出用検知ピン22もCD2a,2bの外縁に接触し続けるため一対の排出用検知ピン22が一対の挿入用検知ピン21よりも機器本体30の幅方向Xの外側に位置することがない。すなわち、機器本体3の幅方向Xの寸法を挿入用レバー部材21の移動範囲によって定めることができる。よって、機器本体3の大型化を抑制することができる。
【0063】
さらに、付勢力によって、排出用検知ピン22を挿入用検知ピン21よりも機器本体3の幅方向Xの外側に位置付けるコイルばね34を備えている。このため、機器本体3外に搬送されるCD2a,2bの外縁がまず一対の排出用検知ピン22に確実に接触させることができ、CD2a,2bの外縁の機器本体3の幅方向Xの外側の部分で、当該排出用検知ピン22を確実に押圧することができる。このために、CD2a,2bを排出する力がより直接的に一対の排出用検知ピン22を互いに離す方向に確実に押圧することとなり、経年変化によってレバー部材20が移動しにくくなっても、レバー部材20をより確実に移動させることができ、よって、CD2a,2bをより確実に機器本体3外に排出することができる。
【0064】
前述した実施例では、挿入用レバー部材25と排出用レバー部材26とに二分割して、レバー部材20を構成している。しかしながら、本発明では、挿入用レバー部材25と排出用レバー部材26とを一体にして、レバー部材20を一つの部品により構成しても良い。
【0065】
前述した実施例によれば、以下のCDプレーヤ1が得られる。
【0066】
(付記) 機器本体3に互いに接離自在に設けられかつ互いに近づく方向にコイルばね30により付勢された一対のレバー部材20と、
前記レバー部材20の各々に設けられかつ前記機器本体3内外に搬送されるCD2a,2bの外縁に接触する検知ピン21,22と、
を備えて、前記CD2a,2bによって前記検知ピン21,22が押圧されて前記レバー部材20が移動することで、前記CD2a,2bを検知するディスク検知機構7を備えたCDプレーヤ1において、
前記検知ピンとして、前記機器本体3内に搬送されるCD2a,2bの外縁に最初に接触する一対の挿入用検知ピン21と、前記機器本体3外に搬送されるCD2a,2bの外縁に最初に接触する一対の排出用検知ピン22と、を備え、
前記レバー部材20が互いに近づいた状態で、前記一対の挿入用検知ピン21間の間隔よりも一対の排出用検知ピン22間の間隔が広くなっているとともに、前記一対の排出用検知ピン22が前記一対の挿入用検知ピン21よりも前記機器本体3の幅方向Xの外側に配置されていることを特徴とするCDプレーヤ1。
【0067】
付記によれば、機器本体3内に搬送されるCD2a,2bの外縁に最初に接触する一対の挿入用検知ピン21間の間隔よりも機器本体3外に搬送されるCD2a,2bの外縁に最初に接触する一対の排出用検知ピン22間の間隔を広くして、一対の排出用検知ピン22を一対の挿入用検知ピン21よりも機器本体3の幅方向Xの外側に配置している。このため、機器本体3外に搬送されるCD2a,2bの外縁がまず一対の排出用検知ピン22に接触して、CD2a,2bの外縁の機器本体3の幅方向Xの外側の部分で、当該排出用検知ピン22を押圧する。さらに、挿入開始や排出停止の検知が行われる際のCD2a,2bの位置は、機器本体3における挿入方向の手前側の検知ピン、すなわち、挿入時のCD2a,2bにまず接触する一対の挿入用検知ピン21によって決定される。このために、CD2a,2bの検知は従来どおりの位置で的確に行われ、CD2a,2bを排出する力がより直接的に一対の排出用検知ピン22を互いに離す方向に押圧することとなり、経年変化によってレバー部材20が移動しにくくなっても、レバー部材20を確実に移動させることができ、よって、CD2a,2bを確実に機器本体3外に排出することができる。
【0068】
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の一実施例にかかるCDプレーヤの斜視図である。
【図2】図1に示されたCDプレーヤのシャーシ本体及びクランプ再生ユニットなどを示す斜視図である。
【図3】図1に示されたCDプレーヤのディスク検知機構などを示す説明図である。
【図4】図3に示されたCDプレーヤが大径のCDを機器本体外に搬送し始めた状態を示す説明図である。
【図5】図4に示されたCDプレーヤが大径のCDを更に機器本体外に搬送した状態を示す説明図である。
【図6】図5に示されたCDプレーヤが大径のCDを更に機器本体外に搬送した状態を示す説明図である。
【図7】図6に示されたCDプレーヤが大径のCDを更に機器本体外に搬送した状態を示す説明図である。
【図8】図3に示されたCDプレーヤ内に大径のCDが挿入され始めた状態を示す説明図である。
【図9】図3に示されたCDプレーヤが小径のCDを機器本体外に搬送する状態を示す説明図である。
【図10】図3に示されたCDプレーヤ内に小径のCDが挿入され始めた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0070】
1 CDプレーヤ(情報処理装置)
2a 大径のCD(記録媒体)
2b 小径のCD(記録媒体)
3 機器本体
7 ディスク検知機構(記録媒体検知機構)
20 レバー部材
21 挿入用検知ピン(検知ピン)
22 排出用検知ピン(検知ピン)
25 挿入用レバー部材
26 排出用レバー部材
30 コイルばね(付勢手段)
33 コイルばね(第2付勢手段)
X 幅方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器本体に互いに接離自在に設けられかつ互いに近づく方向に付勢手段により付勢された一対のレバー部材と、
前記レバー部材の各々に設けられかつ前記機器本体内外に搬送される記録媒体の外縁に接触する検知ピンと、
を備えて、前記記録媒体によって前記検知ピンが押圧されて前記レバー部材が移動することで、前記記録媒体を検知する記録媒体検知機構を備えた情報処理装置において、
前記検知ピンとして、前記機器本体内に搬送される記録媒体の外縁に最初に接触する一対の挿入用検知ピンと、前記機器本体外に搬送される記録媒体の外縁に最初に接触する一対の排出用検知ピンと、を備え、
前記レバー部材が互いに近づいた状態で、前記一対の挿入用検知ピン間の間隔よりも一対の排出用検知ピン間の間隔が広くなっているとともに、前記一対の排出用検知ピンが前記一対の挿入用検知ピンよりも前記機器本体の幅方向の外側に配置されていることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記レバー部材は、それぞれ、前記挿入用検知ピンを設けた挿入用レバー部材と、前記排出用検知ピンを設けかつ前記挿入用レバー部材に前記幅方向にスライド自在に連結された排出用レバー部材と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記挿入用レバー部材と前記排出用レバー部材とを近づける方向に付勢するとともに、当該付勢状態において、前記一対の排出用検知ピンを前記一対の挿入用検知ピンよりも前記幅方向の外側に位置付ける第2付勢手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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