説明

情報処理装置

【課題】ACアダプタから電源を供給されて動作している場合に、装着されているメモリカードを、当該動作を停止させることなく安全に取り外すことが可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】ラップトップPC100は、バッテリーパック4の着脱状態及びWWANアプリケーションからのWWANモジュール7の電源ON/OFF信号を監視しており、バッテリーパック4が取り外されている場合またはWWANモジュール7の電源ON/OFF信号がOFFの場合には、電源回路6からモデム8への電力供給を規制する。これにより、ラップトップPC100がACアダプタ5により動作している場合でも、WWANモジュール7以外のラップトップPCの動作を保持しながら、モデム8に接続されたSIMカード9への電力供給を停止させてSIMカード9を安全に取り外すことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばSIM(subscriber identity module)カード等のメモリカードを接続可能なラップトップ型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、携帯電話機においては、個々の契約者を識別するための契約者情報を記憶したSIMカードというメモリカードを携帯電話機に挿入することで通信可能とする方式が採られている。SIMカードを差し替えることで、ユーザは複数の異なる携帯電話機を使用可能となる。当該SIMカードを採用した携帯電話機においては、SIMカードの着脱の際に、SIMカードに電源が入ったままの状態だとSIMカード内部のデータが破壊されてしまうおそれがある。このため、バッテリーパックを外さなければアクセスできない場所にSIMカードの挿入口を設けることで、携帯電話機の電源を確実に切断した状態でのSIMカードの着脱をユーザに促している。
【0003】
なお、当該SIMカードを採用した携帯電話機に関する特許文献としては、例えば下記の特許文献1が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−319038号公報(図1等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年では、上記SIMカードをラップトップ型のパーソナルコンピュータにも適用し、当該SIMカードをラップトップ型パーソナルコンピュータに挿入することで、携帯電話機と同様にWWAN(Wireless Wide Area Network、広域無線通信ネットワーク)へ接続可能なラップトップ型パーソナルコンピュータが提案されている。
【0006】
携帯電話機はバッテリーパックのみから電源を供給されているため、バッテリーパックを外せば確実に電源を切断できることとなる。しかしながら、ラップトップ型のパーソナルコンピュータは、バッテリーパックの他に、ACアダプタからも電源を供給されているため、装着されているSIMカードを取り外す場合に、ACアダプタから電源を供給されて動作している場合には、バッテリーパックを外してもSIMカードへの電源の供給を停止させることができない。また、SIMカードを取り外す目的のためだけにACアダプタからラップトップ型パーソナルコンピュータへ供給されている電源を切断させることは、ユーザの利便性を大きく損ねる結果となる。
【0007】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、外部電源装置及びバッテリーパックの何れから電源を供給されて動作している場合でも、装着されている契約者情報記憶カードを、当該動作を停止させることなく安全に取り外すことが可能な情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決するため、本発明の情報処理装置は、バッテリーパックからの電源または外部電源装置からの電源を前記情報処理装置内に供給する電源供給手段と、前記電源供給手段により電源を供給され、無線通信ネットワークの利用契約者に関する契約者情報が記憶された契約者情報記憶カードを着脱可能なカード装着部と、前記カード装着部を露出可能に覆うバッテリーパックと、前記バッテリーパックを着脱可能であって前記カード装着部が設けられたバッテリーパック装着部と、前記バッテリーパック装着部への前記バッテリーパックの着脱を検出する検出手段と、前記検出手段により、前記バッテリーパック装着部へ前記バッテリーパックが装着されていないことが検出された場合には、前記電源供給手段により前記外部電源装置からの電源が前記情報処理装置内に供給されていても、前記カード装着部へ装着された契約者情報記憶カードへの電源供給を停止し、前記契約者情報記憶カード以外への電源供給を維持するように前記電源供給手段を制御する制御手段とを具備する。
【0009】
この構成によれば、カード装着部がバッテリーパックにより覆われていない場合には、情報処理装置が外部電源装置及びバッテリーパックの何れから電源を供給されている場合でも当該外部電源装置またはバッテリーパックからの契約者情報記憶カードへの電源の供給がピンポイントで停止される。したがって、情報処理装置に装着された契約者情報記憶カードを、上記情報処理装置の動作を保持したまま、安全に取り外すことができる。
【0010】
上記情報処理装置は、前記契約者情報記憶カードが装着された状態で前記広域無線通信ネットワークへ接続可能な通信部を更に具備し、前記制御手段は、前記通信部への電力供給を停止することにより前記契約者情報記憶カードへの電源供給を停止するようにしても構わない。
【0011】
これにより、情報処理装置が外部電源装置及びバッテリーパックの何れから電源を供給されている場合でも、上記広域無線通信ネットワークへの接続動作以外の動作を停止させることなく、かつ、上記契約者情報記憶カードに記憶された契約者情報等のデータを破壊することなく安全に契約者情報記憶カードを取り外すことができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、情報処理装置が外部電源装置及びバッテリーパックの何れから電源を供給されて動作している場合でも、装着されている契約者情報記憶カードを、当該動作を停止させることなく安全に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施形態におけるラップトップ型PC100の背面側の外観を示した斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態におけるラップトップ型PC100の底面側の外観を示した斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態におけるラップトップPC100の構成を示したブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態においてSIMカード9への電力供給を制御する際の動作の流れを示したフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態におけるラップトップPC200の外観を示した平面図である。
【図6】本発明の第2実施形態におけるラップトップPC200の構成を示したブロック図である。
【図7】本発明の第2実施形態においてSIMカード9への電力供給を制御する際の動作の流れを示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0015】
(第1実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0016】
図1は、本実施形態におけるラップトップ型パーソナルコンピュータ(以下、ラップトップPCと称する)100の背面側の外観を示した斜視図であり、図2は、当該ラップトップPC100の底面側の外観を示した斜視図である。
【0017】
これらの図に示すように、ラップトップPC100の背面には、バッテリーパック4を着脱自在なバッテリーパック装着部10が設けられている。バッテリーパック4は、ラップトップPC100の底面と略平行な方向(図2の矢印方向)に挿入されることで、ラップトップPCに装着される。バッテリーパック装着部10はコネクタ2を有しており、当該コネクタ2とバッテリーパック4が有するコネクタ(図示せず)とが接続することで、バッテリーパック4とラップトップPC100とが電気的に接続される。
【0018】
またバッテリーパック装着部10には、後述するSIMカードを着脱自在なSIMカード装着部1が設けられている。当該SIMカード装着部1は、バッテリーパック4の装着時には当該バッテリーパック4により覆われ、バッテリーパック4が取り外された場合に露出するようになっている。すなわち、バッテリーパック4を取り外さなければSIMカードを着脱できない構造となっている。
【0019】
またラップトップPC100の背面には、ACアダプタを接続するためのACアダプタ端子3が設けられている。当該ACアダプタ端子3にACアダプタが接続されることで、ラップトップPC100にAC電源が供給される。
【0020】
図3は、ラップトップPC100の構成を示したブロック図である。
【0021】
同図に示すように、ラップトップPC100は、WWANモジュール7、電源回路6及びAND回路11等を有している。また図示しないが、ラップトップPC100は、ラップトップPC100全体の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)や、当該CPUが実行するプログラム及びCPUの動作に必要なデータが一時的に記憶されるRAM(Random Access Memory)、CPUに実行させるプログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されるROM(Read Only Memory)、外部記憶装置として各種データやプログラムを記憶するHDD(Hard Disk Drive)等、PCとして機能するために必要な制御装置や記憶装置等も有している。
【0022】
WWANモジュール7は、携帯電話回線を使用してWWAN(Wireless Wide Area Network、広域無線通信ネットワーク)へ接続するためのモジュールである。WWANモジュール7には、ラップトップPC100が生成したデジタル信号を音声信号に変換して上記携帯電話回線に流したり、携帯電話回線を通じて受信される音声信号をデジタルデータに変換したりするためのモデム8が設けられている。WWANモジュール7は、例えば図示しないHDDに記憶されたWWANアプリケーションにより動作する。
【0023】
SIMカード9には、上記WWAN(携帯電話回線)の利用契約者を識別するための契約者情報が記憶されている。当該SIMカード9は通常は携帯電話機に装着されて使用されるが、SIMカード9は上述したようにSIMカード装着部1に着脱自在となっており、例えばSIMカード9を携帯電話機から取り外して、SIMカード装着部1へ装着することで、WWANモジュール7(モデム8)とSIMカード9とが電気的に接続され、ラップトップPC100におけるWWANへの接続機能が実行可能となる。なお本実施形態においては、上述したように、バッテリーパック4を取り外さなければSIMカード9を着脱できない位置にSIMカード装着部1が設けられている。
【0024】
電源回路6は、上記ACアダプタ端子3を介してACアダプタ5から電源を入力し、ACアダプタが接続されていない場合にはバッテリーパック4から電源を入力して、上記WWANモジュール7やその他の図示しない各部へ電源を供給する。ACアダプタ5の接続時にはバッテリーパック4への充電も行われる。
【0025】
また同図中の矢印(1)に示すように、本実施形態においては、ラップトップPC100はバッテリーパック4の着脱状態を常に監視しており、バッテリーパック4が着脱状態(図1のコネクタ2への接続状態)に応じて、接続を示すON信号(High)または非接続を示すOFF信号(Low)がAND回路11の一方の入力端子へ入力される。
【0026】
また、矢印(2)に示すように、当該AND回路11の他方の入力端子には、WWANモジュール7を動作させるための上記WWANアプリケーションから出力される、WWANモジュールの電源ON信号(High)またはOFF信号(Low)が入力される。
【0027】
一方、矢印(4)に示すように、上記電源回路6からは、ACアダプタ5またはバッテリーパック4からの電源がWWANモジュール7内のモデム8に供給され、当該電源はモデム8を介してSIMカード9にも供給される。
【0028】
そして、矢印(3)に示すように、AND回路11の出力値は、上記電源回路6からのモデム8への電力供給信号を制御する。すなわち、矢印(1)のバッテリーパック着脱状態を示す信号と、矢印(2)のWWANモジュール7の電源ON/OFF信号とが、両者ともHighであった場合、すなわち、バッテリーパック4がバッテリーパック装着部10へ装着され、かつ、WWANモジュール7への電源信号がONである場合にのみ、矢印(4)の電源回路6からのモデム8への電力供給を許可し、AND回路11への入力信号のうちいずれかがLowであった場合及びいずれもLowであった場合には、当該電力供給を規制(停止)する。
【0029】
以下、上記図3及び図4を用いて、ラップトップPC100においてSIMカード9への電力供給を制御する際の動作を説明する。図4は、この際のラップトップPC100の動作を示したフローチャートである。
【0030】
まず、ラップトップPC100の電源が投入されると(ステップ41)、バッテリーパック4の着脱状態をチェックする(ステップ42)。具体的には、例えばバッテリーパック装着部10内のコネクタ2に設けられたスイッチ(図示せず)のON/OFFをチェックする。バッテリーパック4が装着されている場合(ステップ42のYes)には図3のAND回路11の一方の入力端子へHighを出力し、装着されていない場合にはAND回路11へLowを出力する。
【0031】
一方、AND回路11の他方の入力端子への、WWANアプリケーションからのWWANモジュール7の電源ON/OFF信号の入力もチェックされる(ステップ43)。そして、バッテリーパック4が装着された状態で、WWANモジュール7の電源ON信号(High)が入力された場合(ステップ43のYes)には、AND回路11はその論理積であるHighを出力し、電源回路6からのモデム8への電力供給(図3の(4))を許可する(ステップ44)。具体的には、例えば上記AND回路11の出力に基づいて、電源回路6とモデム8との間に設けられたスイッチ(図示せず)をONにすることでモデム8へ電力供給を行う。
【0032】
一方、バッテリーパック4が装着されておらず、AND回路11の一方の入力端子にLowが入力された場合(ステップ42のNo)またはWWANアプリケーションからWWANモジュールの電源OFF信号(Low)が他方の入力端子に入力された場合(ステップ43のNo)には、AND回路11からの論理積の出力はLowとなり、電源回路6からのモデム8への電力供給は規制(停止)される(ステップ45)。具体的には、上記Lowの出力に基づいて、電源回路6とモデム8との間のスイッチをOFFにすることで電力供給を停止する。
【0033】
ラップトップPC100がバッテリーパック4から電源を供給されている場合、SIMカード9をSIMカード装着部1から取り外す際には、ユーザはSIMカード装着部1を露出させるために必ずバッテリーパック4を取り外す必要があり、必然的にラップトップPC100の電源が切断されるため、当然、モデム8を介したSIMカード9への電力供給も停止される。
【0034】
一方、ラップトップPC100がACアダプタ5から電源を供給されている場合にも、ユーザがバッテリーパック4を取り外すことにより、仮にWWANアプリケーションからWWANモジュール7の電源ONの信号がAND回路11へ入力されていても、当該AND回路11の論理積の出力がLowとなり、電源回路6からのモデム8への電力供給は停止されるため、SIMカード9への電力供給も遮断される。
【0035】
以上の動作により、ラップトップPC100がACアダプタ5及びバッテリーパック4の何れから電源を供給されて動作している場合でも、ユーザがSIMカード9をSIMカード装着部1から取り外す際には、確実にSIMカード9への電力供給が停止されるため、SIMカードを安全に取り外すことができる。また、ACアダプタ5からモデム8への電力供給をピンポイントで停止するため、SIMカード9を取り外してもACアダプタ5から電力を供給されて動作しているWWAN機能以外のラップトップPC100の動作を保持することができ、ユーザの利便性を損ねることも無くなる。
【0036】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0037】
なお、本実施形態において、上記第1実施形態におけるラップトップPC100と同様の構成となる部分については同様の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0038】
図5は、本実施形態におけるラップトップPC200の外観を示した平面図であり、図6は、ラップトップPC200の構成を示したブロック図である。
【0039】
図5に示すように、ラップトップPC200の上面の手前側中央部付近には、SIMカード9を矢印A方向へ着脱可能なSIMカード装着部1が設けられ、当該SIMカード装着部1は、蓋21で覆われている。蓋21は、例えばラップトップPC200の長手方向に平行な軸を中心に図5の矢印B方向へ回動することで開閉可能となっている。当該蓋21を開けることでSIMカード装着部1が露出し、SIMカードを着脱可能な状態となる。
【0040】
また、図6矢印(1)に示すように、本実施形態においてラップトップPC200は、上記第1実施形態におけるラップトップPC100のようにバッテリーパック4の着脱状態を監視する代わりに、蓋21の開閉状態を常時監視している。具体的には、蓋21が閉じている場合にはAND回路11にHighを出力し、蓋21が開いている場合にはAND回路11にLowを出力する。その他の構成は上記第1実施形態におけるラップトップPC100と同様である。
【0041】
以下、上記図6及び図7を用いて、本実施形態におけるラップトップPC200の動作について説明する。図7は、ラップトップPC200がSIMカード9への電力供給を制御する際の動作の流れを示したフローチャートである。
【0042】
まず、ラップトップPC200の電源が投入されると(ステップ71)、上記蓋21の開閉状態をチェックする(ステップ72)。具体的には、蓋21の開閉軸部分に設けられたセンサ(スイッチ、図示せず)により蓋21の開閉を判断し、上述したように、蓋21が閉じている場合にはHigh、開いている場合にはLowをAND回路11の一方の入力端子へ入力する。
【0043】
また一方でAND回路11の他方の入力端子には、上記第1実施形態における場合(図3)と同様、WWANアプリケーションからのWWANモジュール7の電源ON/OFF信号が入力される。その後は、蓋21の開閉状態に応じて、上記第1実施形態の場合(図4)と同様、AND回路11の論理積の出力によって電源回路6からモデム8への電力供給が制御され、その結果SIMカード9への電力供給が制御される(ステップ73〜75)。
【0044】
以上の動作によれば、上記蓋21の開閉状態に応じてモデム8への電力供給を制御しているため、上記第1実施形態に比べて、ラップトップPC200がACアダプタ5及びバッテリーパック4の何れから電源を供給されて動作している場合でも、バッテリーパック4を取り外さなくても、SIMカード9への電力供給を確実に停止してSIMカード9を安全に取り外すことができる。また、この場合でも、WWAN機能以外のラップトップPC200の動作を保持することができる。また、本実施形態においては、蓋21を開けることによりSIMカード9の安全な取り外しが可能となるため、ユーザは、電源を切断するという作業を意識することなく自然にSIMカード9への電源の供給を停止することができる。
【0045】
なお、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0046】
上記2つの実施形態においては、メモリカードとしてSIMカード9を適用して説明したが、SIMカード以外にも、着脱する際に電源を遮断する必要があるメモリカードであればどのようなものにでも適用することができる。
【0047】
また当該メモリカードによって実行される機能及びそれに必要なアプリケーションやモジュールも、上記実施形態におけるWWANに限定されるものではない。
【0048】
また、ラップトップPC100及び200の構成は上記2つの形態に限られるものではなく、ACアダプタ5及びバッテリーパック4を有するPCであればどのような構成のものにでも適用可能である。
【符号の説明】
【0049】
1…SIMカード装着部
2…コネクタ
3…ACアダプタ端子
4…バッテリーパック
5…ACアダプタ
6…電源回路
7…WWANモジュール
8…モデム
9…SIMカード
10…バッテリーパック装着部
11…AND回路
21…蓋
100、200…ラップトップ型パーソナルコンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリーパックからの電源または外部電源装置からの電源を前記情報処理装置内に供給する電源供給手段と、
前記電源供給手段により電源を供給され、無線通信ネットワークの利用契約者に関する契約者情報が記憶された契約者情報記憶カードを着脱可能なカード装着部と、
前記カード装着部を露出可能に覆うバッテリーパックと、
前記バッテリーパックを着脱可能であって前記カード装着部が設けられたバッテリーパック装着部と、
前記バッテリーパック装着部への前記バッテリーパックの着脱を検出する検出手段と、
前記検出手段により、前記バッテリーパック装着部へ前記バッテリーパックが装着されていないことが検出された場合には、前記電源供給手段により前記外部電源装置からの電源が前記情報処理装置内に供給されていても、前記カード装着部へ装着された契約者情報記憶カードへの電源供給を停止し、前記契約者情報記憶カード以外への電源供給を維持するように前記電源供給手段を制御する制御手段と
を具備する情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記契約者情報記憶カードが装着された状態で前記無線通信ネットワークへ接続可能な通信部を更に具備し、
前記制御手段は、前記通信部への電力供給を停止することにより前記契約者情報記憶カードへの電源供給を停止する
情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−216113(P2011−216113A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−153648(P2011−153648)
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【分割の表示】特願2005−306867(P2005−306867)の分割
【原出願日】平成17年10月21日(2005.10.21)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】