説明

情報処理装置

【課題】ケースの係止部材が中央孔内に係止したまま記録媒体を収容しても、当該記録媒体を確実に機器本体外に排出することを可能とする。
【解決手段】CDプレーヤ1は機器本体3とCD2から情報を読み出すピックアップ部を設けたキャリッジシャーシ23とキャリッジシャーシ23との間にCD2を挟むクランプアーム24とスライドカム31を備えている。スライドカム31はキャリッジシャーシ23とクランプアーム24それぞれに設けられた突出ピン30と摺動するガイド孔39,40を備えている。ガイド孔39,40それぞれの内面41,42の頂部41a,42aよりもCD2が収容された際に突出ピン30が位置付けられる側の収容時移動部41c,42cのCD2の挿排方向に対する傾きθ1が頂部41a,42aよりもCD2が機器本体3外に排出された際に突出ピン30が移動する側の排出時移動部41b,42bの傾きθ2よりも小さく形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、Compact Discなどの記録媒体から情報を読み出す情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disc)やBD(Blu-ray Disc)などの記録媒体から情報を読み出す情報処理装置(例えば、特許文献1参照)は、機器本体と、この機器本体に記録媒体を出し入れする搬送手段と、機器本体内に設けられかつ記録媒体をクランプして当該記録媒体から情報を読み出すクランプ再生手段と、連動手段を備えている。
【0003】
搬送手段は、互いに接離自在に設けられ、かつ互いに近づく方向又は離れる方向に付勢されたディスクガイドと、搬送ローラとを備えている。搬送手段は、互いに近づいたディスクガイドと搬送ローラとの間に記録媒体を挟んで、この搬送ローラがモータにより回転駆動されることで、記録媒体を機器本体に出し入れする。
【0004】
クランプ再生手段は、ゴムやダンパなどの弾性部材により機器本体に対して移動自在に設けられたキャリッジシャーシと、このキャリッジシャーシに一端部を中心として回転自在に設けられたクランプアームとを備えている。
【0005】
キャリッジシャーシは、前述した記録媒体に記録された情報を読み取る光ピックアップが設けられている。クランプアームは、その他端部にキャリッジシャーシとの間に記録媒体を挟むためのクランパを設けているとともに、当該他端部がキャリッジシャーシに接離自在となるように、一端部を中心として回転自在にキャリッジシャーシに設けられている。
【0006】
クランプ再生手段は、互いに近づいたキャリッジシャーシとクランパ即ちクランプアームの他端部との間に記録媒体を挟みこんで、光ピックアップが当該記録媒体から情報を読み出す。また、前述したクランプ再生手段は、前記キャリッジシャーシと前記クランプアームの他端部即ち前記クランプアーム自体とが互いに近づく方向に付勢した付勢手段を備えている。
【0007】
連動手段は、前記キャリッジシャーシと前記クランプアームとのそれぞれに設けられたカムピンと、前記機器本体に対して前記記録媒体を出し入れする方向(以下、挿排方向と呼ぶ)に移動自在に設けられたカム部材とを備えている。カムピンは、前記キャリッジシャーシと前記クランプアームとのそれぞれから機器本体の幅方向に突出している。カム部材は、前記カムピンと摺動するカム移動面を備えている。即ち、カム移動面は、カムピンと同数設けられている。
【0008】
前記キャリッジシャーシの前記カムピンに対応したカム移動面と、前記クランプアームの前記カムピンに対応したカム移動面とは、それぞれ前記記録媒体の前記挿排方向に沿って延在しているとともに、長手方向の中央部が互いに最も近づき、長手方向の両端部が中央部よりも互いに離れるように形成されている。
【0009】
前述した構成の連動手段は、前記記録媒体を前記機器本体に挿排する際に、前記カム部材を前記挿排方向に移動させて、前記カム移動面上に前記カムピンを摺動させることで、搬送手段のディスクガイドと搬送ローラとが互いに離れると、クランプ再生手段のキャリッジシャーシとクランパとが互いに近づき、搬送手段のディスクガイドと搬送ローラとが互いに近づくと、クランプ再生手段のキャリッジシャーシとクランパとが互いに離れるように、搬送手段とクランプ再生手段とを連動させる。
【0010】
前述した情報処理装置は、機器本体内に記録媒体を収容していない状態では、連動手段が搬送手段のディスクガイドと搬送ローラとを互いに近づけかつクランプ再生手段のキャリッジシャーシとクランパとを互いに離しておく。
【0011】
情報処理装置は、機器本体内に記録媒体を収容する際には、連動手段がクランプ再生手段のキャリッジシャーシとクランパとの間に記録媒体が位置すると、これらを互いに近づけてこれらの間に記録媒体をクランプするとともに、搬送手段のディスクガイドと搬送ローラとを互いに遠ざける。また、情報処理装置は、機器本体外に記録媒体を排出する際には、連動手段がクランプ再生手段のキャリッジシャーシとクランパとを互いに離した後に、搬送手段のディスクガイドと搬送ローラとを互いに近づけてこれらの間に記録媒体を挟んで、当該記録媒体を搬送手段により機器本体外に排出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2002−329361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
前述した従来の情報処理装置は、カム部材を前記挿排方向に沿って移動させて、カム移動面上に前記カムピンを摺動させることで、前記キャリッジシャーシと前記クランプアームとを互いに接離させている。前述した従来の情報処理装置のカム移動面の長手方向の両端部の前記挿排方向に対する傾きは、等しく形成されている。
【0014】
一方、前述した記録媒体を収容するケースとして、プラスチックなどの硬質な合成樹脂で構成されたケース本体と、このケース本体との間に前記記録媒体を挟んで収容する蓋体と、ケース本体の内面から凸でかつ前記記録媒体の中央孔内に侵入して、この記録媒体を係止する係止部材と、を備えたケースが用いられることがある。この種のケースの係止部材は、前記ケース本体と一体に構成されて、当該ケース本体と同様にプラスチックなどの硬質な合成樹脂で構成されていることがある。この場合、記録媒体をケースから取り外す際に、前記係止部材が前記記録媒体の中央孔に係止したままの状態で、前記ケース本体の内面から破断して分離してしまうことがあった。
【0015】
すると、記録媒体を機器本体内に挿入する際に、前記カム移動面上を前記カムピンが摺動する際に、前記キャリッジシャーシと前記クランプアームとをそれぞれ無理に弾性変形させて、前記記録媒体を前記機器本体内に収容したしまうことがある。このとき、機器本体内の記録媒体を排出しようとしても、前記キャリッジシャーシと前記クランプアームと間に異物としての係止部材が挟まれているので、前記カム移動面同士が最も近づく中央部をカムピンが乗り越えることができるほどに、前記キャリッジシャーシと前記クランプアームとをそれぞれ無理に弾性変形させることができないことがあった。こうなると、記録媒体を搬送手段により機器本体外に排出しようとしても、当該記録媒体を機器本体外に排出することができない場合があった。
【0016】
したがって、本発明の目的は、例えば、ケースの係止部材が中央孔内に係止したまま記録媒体を収容しても、当該記録媒体を確実に機器本体外に排出することができる情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、機器本体と、前記機器本体内に設けられ、かつ、記録媒体から情報を読み出すピックアップ部を設けたキャリッジシャーシと、前記機器本体内に設けられ、かつ、前記キャリッジシャーシとの間に前記記録媒体を挟むクランプアームと、前記キャリッジシャーシと前記クランプアームそれぞれに設けられたカムと摺動するカム駆動部を備え、前記機器本体に対して移動することで、前記カム駆動部に前記カムを摺動させて、前記キャリッジシャーシと前記クランプアームとを互いに接離させるカム部材と、を備えた情報処理装置において、前記カム駆動部それぞれの前記カムが移動する移動面の前記キャリッジシャーシと前記クランプアームとを最も近づける頂部よりも前記記録媒体が前記機器本体に収容された際に前記カムが位置付けられる側の収容時移動部の前記記録媒体の挿排方向に対する傾きが、前記移動面の前記頂部よりも前記記録媒体が前記機器本体外に排出された際に前記カムが移動する側の排出時移動部の前記挿排方向に対する傾きよりも小さく形成されていることを特徴としている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施例にかかるCDプレーヤの斜視図である。
【図2】図1に示されたCDプレーヤのシャーシ本体及びクランプ再生ユニットなどを示す斜視図である。
【図3】図1に示されたCDプレーヤのクランプ再生ユニットの側面図である。
【図4】図1に示されたCDプレーヤの連動機構のスライドカムの斜視図である。
【図5】図4に示されたスライドカムの要部の平面図である。
【図6】図1に示されたCDプレーヤを模式的に示す説明図である。
【図7】図6に示されたCDプレーヤにCDを挿入し始めた状態を模式的に示す説明図である。
【図8】図7に示されたCDプレーヤに挿入されたCDがクランプ再生ユニットにクランプされた状態を模式的に示す説明図である。
【図9】図8に示されたCDプレーヤ内にCDを収容した状態を模式的に示す説明図である。
【図10】図9に示されたCDプレーヤ内からCDを排出し始めた状態を模式的に示す説明図である。
【図11】図10に示されたCDプレーヤ内からCDを排出した状態を模式的に示す説明図である。
【図12】図6に示されたCDプレーヤに係止部材付のCDを挿入し始めた状態を模式的に示す説明図である。
【図13】図12に示されたCDプレーヤに挿入された係止部材付のCDをクランプ再生ユニットがクランプしようとしている状態を模式的に示す説明図である。
【図14】図13に示されたCDプレーヤに係止部材付のCDを収容した状態を模式的に示す説明図である。
【図15】図14に示されたCDプレーヤから係止部材付のCDを排出しようとしている状態を模式的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態にかかる情報処理装置を説明する。本発明の一実施形態にかかる情報処理装置は、カム駆動部の移動面の頂部よりも記録媒体が機器本体内に収容された際にカムが移動する側の収容時移動部の傾きを、頂部よりも機器本体外に排出された際にカムが移動する側の排出時移動部の傾きよりも小さく形成している。こうすることで、記録媒体を収容する際に前述した頂部をカムが乗り越える抵抗よりも記録媒体を排出する際に前述した頂部をカムが乗り越える抵抗を小さくすることができる。このために、係止部材が中央孔に係止したままの記録媒体を一旦収容しても、収容する場合よりも排出する場合の移動面上を摺動するカムの抵抗が小さいために、当該係止部材が中央孔に係止したままの記録媒体を確実に機器本体外に排出することができる。
【0020】
また、移動面に、収容時移動部に連なりかつ当該収容時移動部よりも傾いた勾配急激部を設けている。このために、機器本体内に記録媒体を収容した際に、カム部材の移動範囲を増加することなく、カムと移動面との間の距離を確保することができる。よって、カム部材の移動範囲の増加を抑制即ち機器本体の大型化を抑制しながら、機器本体内に収容した際のキャリッジシャーシが機器本体に対して相対的に移動できる範囲を確保することができる。
【実施例】
【0021】
以下、本発明の一実施例にかかる情報処理装置の一例としてのCDプレーヤ1を、図1ないし図15に基づいて説明する。図1などに示すCDプレーヤ1は、移動体としての自動車のインストルメントパネル(以下、インパネと呼ぶ)などに取り付けられて、記録媒体としての図示しないCD2を一枚収容して、このCD2に記録された情報を読み出(再生)して、音声として出力する装置である。CD2は、勿論、円板状即ちディスク状に形成されており、コンピュータなどの電子機器で読みとることのできる情報を記録した記録媒体である。
【0022】
また、CD2は、ケース本体と、このケース本体との間に当該CD2を収容する蓋体と、前記ケース本体の内面に一体に設けられて当該CD2の中央孔内に係止する係止部材100(図13などに示す)とで構成されたケースに収容されていることがある。前記係止部材100は、外径がCD2の中央孔2aより若干大きな円板状に形成されかつ硬質な合成樹脂で構成されている。さらに、係止部材100の厚みは、CD2の厚みよりも厚く形成されている。係止部材100は、当該ケース本体の内面に取り付けられた状態で、CD2の中央孔2a内に係止することで、当該CD2をケース本体即ちケースに固定する。係止部材100は、ケース本体からCD2を取り外す際に中央孔2aに係止したままで当該ケース本体の内面から破断することがある。
【0023】
CDプレーヤ1は、図1及び図2に示すように、機器本体3(図1に示す)と、搬送手段としての搬送ユニット5と、クランプ再生手段としてのクランプ再生ユニット6と、連動手段としての連動機構7とを備えている。なお、以下、CD2の表面と搬送ユニット5のCD2の搬送方向との双方と平行な図1中の矢印YをCDプレーヤ1の奥行き方向と記し、CD2の表面と平行でかつ前記奥行き方向Yと直交する矢印XをCDプレーヤ1の幅方向と記し、CD2の表面と奥行き方向Yと幅方向Xの全てと直交する矢印ZをCDプレーヤ1の厚み方向と記す。
【0024】
機器本体3は、合成樹脂や金属等からなる図1に示す外側ケース8と、図2に示すシャーシ本体9とを備えている。
【0025】
外側ケース8は、扁平な箱状に形成されている。外側ケース8の前述したインパネに取り付けると乗員に相対する前面8a(図1に示す)には、CD2を出し入れ可能な挿入口10が一つ設けられている。なお、前面8aは、外側ケース8即ちCDプレーヤ1がインパネに取り付けられると、該インパネの外側に露出する外側ケース8の一つの面である。
【0026】
挿入口10は、外側ケース8の外壁を貫通している。挿入口10は、内側にCD2を通すことができる。挿入口10を通して、前記CD2は、外側ケース8即ち機器本体3内に収容されたり、該機器本体3内から排出される。即ち、挿入口10は、CD2を機器本体3に出し入れ自在とする。
【0027】
さらに、前述した前面8aには、表示パネル11と、各種のスイッチ12とが設けられている。
【0028】
表示パネル11は、前面8aに露出して、使用者に対し各種の情報を表示する表示領域としての表示面を備えている。表示パネル11は、表示面に再生中のプログラム名等の情報を表示する。
【0029】
各種のスイッチ12は、使用者が操作するための操作部を構成している。スイッチ12が使用者などに操作されることによって、例えば、クランプ再生ユニット6が再生するCD2のプログラムの選択やCD2の出し入れなどが行われる。
【0030】
シャーシ本体9は、図2などに示すように、複数の折り曲げられた板金などが互いに取り付けられて構成されている。シャーシ本体9は、図2に示すように、略平坦な底壁13と、該底壁13に間隔をおいて相対する略平坦な天井壁15と、これらの底壁13と天井壁15とに連なる複数の周壁14と、を備えている。これらの壁13,14,15には、それぞれ、前記シャーシ本体9の軽量化と剛性の確保とのために、複数の開口部が設けられている。
【0031】
搬送ユニット5は、図6ないし図15などに示すように、ローラアーム18と、ディスクガイド17と、を備えている。ローラアーム18は、挿入口10の近傍に配されている。ローラアーム18は、板金などからなる図示しないアーム本体と、搬送ローラ20とを備えている。
【0032】
アーム本体は、長手方向が幅方向Xと平行な帯状に形成されている。アーム本体は、当該アーム本体自体の幅方向の一方の縁部を中心として底壁13に回転自在に支持されている。アーム本体の回転中心は、幅方向Xと平行である。アーム本体は、当該アーム本体自体の幅方向の他方の縁部が底壁13から離れる方向に、図示しないコイルばねによって付勢されている。
【0033】
搬送ローラ20は、アーム本体の前記他方の縁部に回転自在に支持されている。搬送ローラ20の回転中心は、幅方向Xと平行である。搬送ローラ20の一端部には、図示しない歯車が取り付けられている。アーム本体の前記他方の縁部が底壁13から離れた状態において、搬送ローラ20の歯車は、モータなどにより回転駆動される歯車と噛み合う。搬送ローラ20は、前記歯車などを介して、モータの回転駆動力によって回転される。アーム本体の前記他方の縁部が底壁13に近づいた状態において、搬送ローラ20の歯車は、前述した歯車と噛み合わない。
【0034】
ディスクガイド17は、板金などからなる図示しないガイド本体と、該ガイド本体に取り付けられた平板状の滑り部材22と、を備えている。ガイド本体は、ガイド本体自体の長手方向が幅方向Xと平行な帯状に形成されている。ガイド本体は、図示しない突出ピンと、該突出ピンが侵入するガイド孔とによって、鉛直方向に沿ってスライド自在にシャーシ本体9に支持されている。滑り部材22は、摩擦係数の小さい合成樹脂からなる。滑り部材22は、薄い板状に形成されている。滑り部材22は、ガイド本体のシャーシ本体の内側に位置する表面に取り付けられている。
【0035】
前述した構成のローラアーム18とディスクガイド17は、互いに接離自在に設けられ、かつ互いに近づいて互いの間にCD2を挟んで、搬送ローラ20がモータにより回転駆動されることで、機器本体3にCD2を出し入れする。
【0036】
クランプ再生ユニット6は、図3に示すように、キャリッジシャーシ23と、クランプアーム24と、を備えている。キャリッジシャーシ23は、板金などからなるシャーシ本体25と、該シャーシ本体25に取り付けられた図示しない回転テーブルと、シャーシ本体25に取り付けられた図示しないピックアップ部と、を備えている。
【0037】
シャーシ本体25は、略平板状に形成されている。回転テーブルは、シャーシ本体25に回転自在に支持されている。回転テーブルは、CD2の中央孔内に侵入する。回転テーブルは、シャーシ本体25に取り付けられたスピンドルモータの駆動力によって、CD2を回転させる。
【0038】
光ピックアップ部は、CD2に記録された情報を読みとるための光ピックアップと、該光ピックアップを回転テーブルに対し接離させる駆動機構などを備えている。
【0039】
クランプアーム24は、板金などからなるアーム本体26と、クランパ27と、を備えている。アーム本体26は、略平板状に形成されている。キャリッジシャーシ23のシャーシ本体25に、挿入口10から離れた端部を中心として回転自在に支持されている。アーム本体26の回転中心は幅方向Xと平行である。アーム本体26がシャーシ本体25に近づいた状態では、シャーシ本体25とアーム本体26とが略平行になる。
【0040】
クランパ27は、回転テーブルに相対する位置に配されている。クランパ27は、円板状に形成されているとともに、アーム本体26に回転自在に支持されている。クランパ27は、アーム本体26がシャーシ本体25と略平行な状態となると、回転テーブルとの間にCD2を挟むことができる。さらに、クランプ再生ユニット6のキャリッジシャーシ23とクランプアーム24とは、図示しないばねなどの付勢手段により互いに近づく方向に付勢されている。
【0041】
また、前述した構成のクランプ再生ユニット6は、図示しないゴムなどの弾性体からなるダンパと、コイルばねなどによって、前記機器本体3に対し移動自在にシャーシ本体9内に支持される。クランプ再生ユニット6は、クランプアーム24のアーム本体26がキャリッジシャーシ23に回転自在に支持されることで、これらのキャリッジシャーシ23とクランプアーム24とが互いに接離自在に設けられている。クランプ再生ユニット6は、クランプアーム24とキャリッジシャーシ23とが互いに近づいて、回転テーブルとクランパ27との間にCD2を挟んで(即ち互いの間にCD2を挟んでクランプし)、回転テーブル55でCD2を回転させ光ピックアップ部で該CD2内の情報を読み出す。
【0042】
そして、クランプ再生ユニット6は、前記自動車の走行中の振動によって機器本体3が振動しても、前記ダンパとコイルばねとによってシャーシ本体9に対し移動する。このように、前記ダンパとコイルばねなどは、前記自動車の走行中の振動などが前記CD2の情報を読み出す作業に悪影響を与えることを防止する。
【0043】
連動機構7は、駆動源部28(図6乃至図15に示す)と、ローラアーム18のアーム本体とディスクガイド17のガイド本体とのそれぞれに設けられた突出ピン29(図6に示す)と、キャリッジシャーシ23とクランプアーム24とのそれぞれに設けられたカムとしての突出ピン30(図3及び図6などに示す)と、カム部材としてのスライドカム31(図4に示す)とを備えている。
【0044】
駆動源部28は、図示しない駆動源としてのモータと、当該モータにより回転駆動される歯車32(図6に示す)と、を備えている。モータは、シャーシ本体9に取り付けられている。歯車32は、シャーシ本体9に回転自在に設けられている。
【0045】
ローラアーム18のアーム本体とディスクガイド17のガイド本体とのそれぞれに設けられた突出ピン29は、それぞれアーム本体及びガイド本体の幅方向Xの両縁から当該幅方向Xに突出している。
【0046】
キャリッジシャーシ23及びクランプアーム24それぞれに設けられた突出ピン30は、シャーシ本体25及びアーム本体26の幅方向Xの両縁から当該幅方向Xに突出している。
【0047】
スライドカム31は、機器本体3の幅方向Xの両端に位置する周壁14それぞれに取り付けられている。スライドカム31は、周壁14に、CD2の機器本体3への挿排方向(奥行き方向Yと平行でかつCD2を機器本体3に出し入れする際に当該CD2を移動させる方向)に沿ってスライド自在に取り付けられている。
【0048】
スライドカム31は、図4に示すように、長手方向が奥行き方向Yと平行な帯板状のカム本体33と、ラック34と、搬送用カム35と、クランプ用カム36とを備えている。
【0049】
ラック34は、カム本体33の長手方向の中央部に取り付けられている。ラック34は、挿入口10を通して機器本体3内にCD2が挿入されると、図示しないシーソ部材によって、挿入口10に向かって押される。ラック34は、前記シーソ部材によって挿入口10に向かって押されると、前述した歯車32と噛み合う。
【0050】
搬送用カム35は、カム本体33の挿入口10寄りの端部に設けられ、ガイド用カム溝37と、ローラ用ガイド孔38とを備えている。ガイド用カム溝37は、カム本体33の機器本体3の内側即ち搬送ユニット5寄りの表面から凹に形成されている。ガイド用カム溝37は、内側にディスクガイド17の突出ピン29を位置付ける。
【0051】
ローラ用ガイド孔38は、カム本体33を貫通している。ローラ用ガイド孔38は、内側にローラアーム18の突出ピン29を位置付ける。ガイド用カム溝37と、ローラ用ガイド孔38とは、カム本体33の挿入口10寄りの一端部で互いに近接し、かつ挿入口10から離れると互いに離れるように延在している。ガイド用カム溝37と、ローラ用ガイド孔38とは、それぞれ、全長に亘って幅が突出ピン29の幅と等しく形成されている。
【0052】
クランプ用カム36は、搬送用カム35よりも挿入口10から離れた側に設けられ、カム駆動部としてのクランプ用ガイド孔39と、カム駆動部としてのキャリッジ用ガイド孔40とを備えている。クランプ用ガイド孔39は、カム本体33を貫通している。クランプ用ガイド孔39は、内側にクランプアーム24の突出ピン30を位置付ける。
【0053】
キャリッジ用ガイド孔40は、挿入口10寄りの一端部がカム本体33の表面から凹の溝に形成されかつ挿入口10から離れた側の他端部がカム本体33を貫通した孔に形成されている。キャリッジ用ガイド孔40は、内側にキャリッジシャーシ23の突出ピン30を位置付ける。
【0054】
クランプ用ガイド孔39と、キャリッジ用ガイド孔40とは、カム本体33の挿入口10寄りの一端部が互いに離間しかつ挿入口10から離れると互いに近づくように形成されているとともに幅が突出ピン30の幅と略等しい幅狭部39a,40aと、この幅狭部39a,40aの挿入口10から離れた側に連なりかつ幅が突出ピン30の幅よりも大きな幅広部39b,40bと、を備えている。
【0055】
また、クランプ用ガイド孔39とキャリッジ用ガイド孔40とは、前記スライドカム31が挿排方向即ち奥行き方向Yに沿ってスライドする際に、厚み方向Zに沿って互いに離れた側の内面41,42(特許請求の範囲に記載された移動面をなしている)上を前述した突出ピン30が移動する。
【0056】
これらの内面41,42のクランプ用ガイド孔39とキャリッジ用ガイド孔40の長手方向の中央には、図5に示すように、クランプ用ガイド孔39とキャリッジ用ガイド孔40とが互いに最も近づいた頂部41a,42aが設けられている。さらに、これらの内面41,42の頂部41a,42aよりも挿入口10寄り(即ち幅狭部39a,40aの内面の一部)には、特許請求の範囲に記載された排出時移動部41b,42bが設けられ、これらの内面41,42の頂部41a,42aよりも挿入口10から離れた側(即ち幅広部39b,40bの内面の一部)には、特許請求の範囲に記載された収容時移動部41c,42cが設けられている。
【0057】
さらに、前述した内面42には、収容時移動部42cに連なりかつ当該収容時移動部42cよりも前述した頂部42aから離れた側に勾配急激部43が設けられている。
【0058】
CD2を機器本体3外に排出すると、突出ピン30は、排出時移動部41b,42b上に位置付けられ、CD2を機器本体3内に収容すると、突出ピン30は、収容時移動部41c,42c上でかつ幅広部39b,40bの中央に位置付けられる。
【0059】
また、図5に示すように、収容時移動部41c,42cの挿排方向即ち奥行き方向Yに対する傾きθ1が、排出時移動部41b,42bの挿排方向即ち奥行き方向Yに対する傾きθ2よりも小さく形成されている。さらに、図5に示すように、勾配急激部43の挿排方向即ち奥行き方向Yに対する傾きθ3が、収容時移動部41c,42cの挿排方向即ち奥行き方向Yに対する傾きθ1よりも大きく形成されている。
【0060】
連動機構7は、機器本体3内にCD2が挿入されていない状態では、スライドカム31が挿入口10から最も離れた位置に位置付けられて、ラック34が歯車32と噛み合わない位置に位置付けられている。このとき、搬送ユニット5のディスクガイド17の突出ピン29がガイド用カム溝37の挿入口10寄りの一端部に位置付けられ、搬送ユニット5のローラアーム18の突出ピン29がローラ用ガイド孔38の挿入口10寄りの一端部に位置付けられている。
【0061】
さらに、クランプ再生ユニット6のクランプアーム24の突出ピン30がクランプ用ガイド孔39の挿入口10寄りの一端部に位置付けられ、クランプ再生ユニット6のキャリッジシャーシ23の突出ピン30がキャリッジ用ガイド孔40の挿入口10寄りの一端部に位置付けられている。
【0062】
こうして、連動機構7は、機器本体3内にCD2を収容する前には、搬送ユニット5のローラアーム18とディスクガイド17とを互いに近づけ、クランプ再生ユニット6のキャリッジシャーシ23とクランプアーム24とを互いに遠ざけておく。
【0063】
そして、連動機構7は、図7に示すように、機器本体3にCD2が挿入されると、当該CD2により回転されたシーソ部材によって、スライドカム31が挿入口10に向かって押される。また、機器本体3内にCD2が挿入されると、モータが回転駆動する。すると、図8に示すように、ラック34が歯車32と噛み合い、スライドカム31が挿入口10に向かって移動する。
【0064】
すると、連動機構7は、突出ピン をガイド用カム溝37及びローラ用ガイド孔38内を挿入口10から離れた側に移動させるとともに、突出ピン30をガイド孔51,52内を挿入口10から離れた側に移動させる。そして、連動機構7は、図8に示すように、突出ピン30をガイド孔51,52の幅狭部39a,40aの挿入口10から離れた側の端部即ち頂部41a,42a上に位置付けて、キャリッジシャーシ23の回転テーブルとクランプアーム24のクランパ27とを互いに近づけ、これらの間にCD2を挟ませる。頂部41a,42aは、当該頂部41a,42a上に突出ピン30を位置付けることで、キャリッジシャーシ23の回転テーブルとクランプアーム24のクランパ27とを最も近づける。
【0065】
その後、連動機構7は、さらに、スライドカム31を挿入口10に向かって移動させて、図9に示すように、突出ピン30をガイド孔51,52の幅広部39b,40bの中央に位置付けるとともに、突出ピン29をガイド用カム溝37及びローラ用ガイド孔38の挿入口10から離れた側の他端部に位置付ける。こうして、連動機構7は、機器本体3内にCD2を収容すると、搬送ユニット5のローラアーム18とディスクガイド17とを互いに離し、クランプ再生ユニット6のキャリッジシャーシ23とクランプアーム24とを互いに近づける。
【0066】
このように、連動機構7は、クランプ再生ユニット6のキャリッジシャーシ23とクランプアーム24とが互いに近づくと、搬送ユニット5のローラアーム18とディスクガイド17とが互いに離れるとともに、搬送ユニット5のローラアーム18とディスクガイド17とが互いに近づくと、クランプ再生ユニット6のキャリッジシャーシ23とクランプアーム24とが互いに離れるように、クランプ再生ユニット6と搬送ユニット5とを互いに連動させる。このとき、勿論、連動機構7のスライドカム31は、機器本体3に対して挿排方向即ち奥行き方向Yに沿ってスライド移動することで、クランプ再生ユニット6と搬送ユニット5とを互いに連動させる。
【0067】
また、連動機構7は、機器本体3内のCD2を排出する際には、モータを先程と逆に回転駆動して、スライドカム31を挿入口10から離れる方向に移動させる。すると、突出ピン29がガイド用カム溝37とローラ用ガイド孔38の挿入口10寄りの一端部に向かって徐々に移動するとともに、突出ピン30がガイド孔39,40の挿入口10寄りの一端部に向かって徐々に移動する。そして、図10に示すように、突出ピン30がガイド孔39,40の幅狭部39a,40a内即ち頂部41a,42a上に位置付けられた後、図11に示すように、突出ピン29がガイド用カム溝37とローラ用ガイド孔38の挿入口10寄りの一端部に位置付けられるとともに、突出ピン30がガイド孔39,40の挿入口10寄りの一端部に位置付けられて、搬送ユニット5のローラアーム18とディスクガイド17とが互いに近づき、クランプ再生ユニット6のキャリッジシャーシ23とクランプアーム24とが互いに離れる。こうして、スライドカム31は、機器本体3に対して移動することで、ガイド孔39,40に突出ピン30を摺動させて、キャリッジシャーシ23とクランプアーム24とを互いに接離させる。
【0068】
図12に示すように、前述した中央孔2a内に係止部材100が係止した状態のCD2が機器本体3内に挿入されると、図13に示すように、突出ピン30が頂部41a,42a上に位置すると、キャリッジシャーシ23とクランプアーム24との間にCD2が挟まれて、当該キャリッジシャーシ23とクランプアーム24とが弾性変形しながらも、CD2が機器本体3内に収容されることがある。
【0069】
この場合、CD2が機器本体3内に収容されると、キャリッジシャーシ23とクランプアーム24との間に係止部材100が挟まれているので、当該キャリッジシャーシ23とクランプアーム24が正規の位置よりも互いに離れた位置に位置付けられる。すると、突出ピン30が、図14に示すように、ガイド孔39,40の幅広部39b,40bの互いに離れた側の内面に密に接することとなる。この状態では、CD2の厚み方向Zの位置が正規の状態でクランプされたCD2と異なるので、前述したCD2からの情報の読み出しが確実に失敗する。
【0070】
そして、係止部材100が中央孔2aに係止したままのCD2を機器本体3外に排出する際には、スライドカム31を挿入口10から離れる方向に徐々に移動させる。すると、突出ピン30がガイド孔39,40の幅広部39b,40bの互いに離れた側の内面上を摺動した後に、図15に示すように、勾配急激部43及び収容時移動部41c,42c上を摺動して、突出ピン30が頂部41a,42a上に位置付けられる。そして、更に、スライドカム31が挿入口10寄りに移動して、当該CD2を機器本体3外に排出する。
【0071】
本実施例によれば、ガイド孔39,40の内面41,42の頂部41a,42aよりもCD2が機器本体3内に収容された際に突出ピン30が移動する側の収容時移動部41c,42cの傾きθ1を、頂部41a,42aよりも機器本体3外に排出された際に突出ピン30が移動する側の排出時移動部41b,42bの傾きθ2よりも小さく形成している。このために、CD2を収容する際に前述した頂部41a,42aを突出ピン30が乗り越える抵抗よりもCD2を排出する際に前述した頂部41a,42aを突出ピン30が乗り越える抵抗を小さくすることができる。このために、係止部材100が中央孔2aに係止したままのCD2を一旦収容しても、収容する場合よりも排出する場合の内面41,42上を摺動する突出ピン30の抵抗が小さいために、当該係止部材100が中央孔2aに係止したままのCD2を確実に機器本体3外に排出することができる。
【0072】
また、内面41,42に、収容時移動部41c,42cに連なりかつ当該収容時移動部41c,42cよりも傾いた勾配急激部43を設けている。このために、機器本体3内にCD2を収容した際に、スライドカム31の移動範囲を増加することなく、突出ピン30と内面41,42との間の距離を確保することができる。よって、スライドカム31の移動範囲の増加を抑制即ち機器本体3の大型化を抑制しながら、機器本体3内に収容した際のキャリッジシャーシ40が機器本体3に対して相対的に移動できる範囲を確保することができる。
【0073】
前述した実施例によれば、以下のCDプレーヤ1が得られる。
【0074】
(付記) 機器本体3と、
前記機器本体3内に設けられ、かつ、CD2から情報を読み出すピックアップ部を設けたキャリッジシャーシ23と、
前記機器本体3内に設けられ、かつ、前記キャリッジシャーシ23との間に前記CD2を挟むクランプアーム24と、
前記キャリッジシャーシ23と前記クランプアーム24それぞれに設けられた突出ピン30と摺動するガイド孔39,40を備え、前記機器本体3に対して移動することで、前記ガイド孔39,40に前記突出ピン30を摺動させて、前記キャリッジシャーシ23と前記クランプアーム24とを互いに接離させるスライドカム31と、
を備えたCDプレーヤ1において、
前記ガイド孔39,40それぞれの前記突出ピン30が移動する内面41,42の前記キャリッジシャーシ23と前記クランプアーム24とを最も近づける頂部41a,42aよりも前記CD2が前記機器本体3に収容された際に前記突出ピン30が位置付けられる側の収容時移動部41c,42cの前記CD2の挿排方向に対する傾きθ1が、前記内面41,42の前記頂部41a,42aよりも前記CD2が前記機器本体3外に排出された際に前記突出ピン30が移動する側の排出時移動部41b,42bの前記挿排方向に対する傾きθ2よりも小さく形成されていることを特徴とするCDプレーヤ1。
【0075】
付記によれば、ガイド孔39,40の内面41,42の頂部41a,42aよりもCD2が機器本体3内に収容された際に突出ピン30が移動する側の収容時移動部41c,42cの傾きθ1を、頂部41a,42aよりも機器本体3外に排出された際に突出ピン30が移動する側の排出時移動部41b,42bの傾きθ2よりも小さく形成している。このために、CD2を収容する際に前述した頂部41a,42aを突出ピン30が乗り越える抵抗よりもCD2を排出する際に前述した頂部41a,42aを突出ピン30が乗り越える抵抗を小さくすることができる。このために、係止部材100が中央孔2aに係止したままのCD2を一旦収容しても、収容する場合よりも排出する場合の内面41,42上を摺動する突出ピン30の抵抗が小さいために、当該係止部材100が中央孔2aに係止したままのCD2を確実に機器本体3外に排出することができる。
【0076】
本発明では、CD2に限らず、種々の記録媒体から情報を読み出す情報処理装置としても良い。
【0077】
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0078】
1 CDプレーヤ(情報処理装置)
2 CD(記録媒体)
3 機器本体
23 キャリッジシャーシ
24 クランプアーム
30 突出ピン(カム)
31 スライドカム(カム部材)
39 クランプ用ガイド孔(カム駆動部)
40 キャリッジ用ガイド孔(カム駆動部)
41,42 内面(移動面)
41a,42a 頂部
41b,42b 排出時移動部
41c,42c 収容時移動部
43 勾配急激部
θ1 収容時移動部の傾き
θ2 排出時移動部の傾き
θ3 勾配急激部の傾き

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器本体と、
前記機器本体内に設けられ、かつ、記録媒体から情報を読み出すピックアップ部を設けたキャリッジシャーシと、
前記機器本体内に設けられ、かつ、前記キャリッジシャーシとの間に前記記録媒体を挟むクランプアームと、
前記キャリッジシャーシと前記クランプアームそれぞれに設けられたカムと摺動するカム駆動部を備え、前記機器本体に対して移動することで、前記カム駆動部に前記カムを摺動させて、前記キャリッジシャーシと前記クランプアームとを互いに接離させるカム部材と、
を備えた情報処理装置において、
前記カム駆動部それぞれの前記カムが移動する移動面の前記キャリッジシャーシと前記クランプアームとを最も近づける頂部よりも前記記録媒体が前記機器本体に収容された際に前記カムが位置付けられる側の収容時移動部の前記記録媒体の挿排方向に対する傾きが、前記移動面の前記頂部よりも前記記録媒体が前記機器本体外に排出された際に前記カムが移動する側の排出時移動部の前記挿排方向に対する傾きよりも小さく形成されていることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記収容時移動部に連なりかつ当該収容時移動部よりも前記頂部から離れた側に設けられ、かつ前記挿排方向に対する傾きが前記収容時移動部よりも大きく形成された勾配急激部が、前記移動面に設けられたことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate