情報処理装置
【課題】紹介者に対して適切な報酬を支払うこと。
【解決手段】電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトから、上記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付けて、当該受け付けた上記電子メールアドレスと上記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、上記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を備える。そして、上記電子メール送信手段は、上記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの送信先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記識別情報を付加して、上記電子メールを生成する、という構成を採る。
【解決手段】電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトから、上記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付けて、当該受け付けた上記電子メールアドレスと上記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、上記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を備える。そして、上記電子メール送信手段は、上記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの送信先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記識別情報を付加して、上記電子メールを生成する、という構成を採る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置にかかり、特に、登録された電子メールアドレスに対して電子メールを配信する機能を有する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットや電子決済などの技術の発達に伴い、様々な商品の売買がインターネットを介して行われている。そして、近年では特に、個人が自らインターネット上に商品販売サイトを開設して、自己の商品を販売することが多々行われている。例えば、自分が製造した商品や情報コンテンツの販売が行われている。
【0003】
さらに、インターネットを介した商品の販売の普及に伴い、かかる商品を広告宣伝するシステムも開発されている。例えば、他のインターネットユーザが商品の紹介者(アフィリエイター)となり、当該紹介者が開設している自己のウェブサイトに、商品を販売する商品販売サイトへのリンクを表示し、当該サイトの閲覧者に商品の販売を進める、ということが行われている。このとき、商品を販売する販売者は、ある紹介者のウェブサイトを経由して商品が売れた場合には、かかる紹介者に適切な広告料や紹介料といった報酬を支払う。つまり、広告となっているウェブサイトを閲覧したインターネットユーザが、そのサイトから商品の購入やアンケートの記入、会員登録などのトランザクションをブラウザにより発生させた場合に、そのサイトの運営者である紹介者に、商品を販売する販売者が報酬を支払う。このため、商品を購入するなどのブラウザを介してトランザクションを発生されたユーザが、どの紹介者のサイトを経由したかということを認識する必要があり、その経路を追跡するシステムが開発されている。
【0004】
そして、インターネット上で閲覧したウェブサイトの経路を追跡する技術が、特許文献1に開示されている。この文献1には、一般的な追跡技術として、広告するコンテンツにアクセス可能なハイパーリンクを記述したURL(Uniform Resource Locator)の中に、広告を掲載しているサイトの識別情報など、紹介者を特定する情報を記載しておく技術が開示されている。このようにすることで、識別情報が組み込まれたURLがクリックされ、広告するコンテンツにアクセスされると、商品を販売するサイトでは、アクセスに用いられたURLから紹介者を特定することができる。そして、さらに、アクセスしてきたブラウザとの以後の通信を、「HTTP cookie」と呼ばれるウェブサーバとブラウザ間で状態を管理するプロトコルを用いて、紹介者のサイトを経由した旨の情報をブラウザに記憶しておくことも、特許文献1に開示されている。このようにすることで、このブラウザが後に商品を販売するサイトにアクセスした場合あっても、一定期間は、紹介者を経由したアクセスとして認識される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−113884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した技術では、ブラウザが「HTTP cookie」を利用できない場合には、どの紹介者のサイトを経由してユーザが最初にアクセスしてきたかを特定できず、紹介者に適切な報酬を支払うことができない、という問題が生じる。特に、紹介者のサイトを経由して電子メールアドレスを登録したユーザに対して、別の機会に電子メールを配信して販売を促す場合には、当該別の機会の電子メールの閲覧を契機として商品が売れた場合であっても、かかるユーザを最初にアクセスに導いた紹介者を特定することができない。従って、紹介者に適切な報酬を支払うことができない。特に、近年普及している携帯電話機では、当該携帯電話機上で作動するブラウザには上述した「HTTP cookie」を利用する機能が搭載されていないため、上述した問題が生じる。
【0007】
このため、本発明の目的は、上述した課題である、ユーザを紹介した紹介者を認識し、当該紹介者に対して適切な報酬を支払うことができる情報処理装置を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するため本発明の一形態である情報処理装置は、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトから、上記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付けて、当該受け付けた上記電子メールアドレスと上記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、
上記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を備える。
【0009】
そして、上記電子メール送信手段は、上記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの送信先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記識別情報を付加して、上記電子メールを生成する、という構成を採る。
【0010】
また、本発明の他の形態である情報処理システムは、
所定の商品を販売する商品販売ウェブサイトを開設する商品販売サイトウェブサーバと、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置された入力フォーム設置ウェブサイトを開設する入力フォーム設置サイトウェブサーバと、
電子メールを配信する配信サーバと、を備えたシステムである。
【0011】
そして、上記入力フォーム設置サイトウェブサーバは、上記入力フォーム設置ウェブサイトに設置された上記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該入力フォーム設置ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を上記配信サーバに送信する電子メールアドレス送信手段を備える。
【0012】
また、上記配信サーバは、上記入力フォーム設置サイトウェブサーバから送信された上記電子メールアドレス及び上記識別情報を受け付けて、当該受け付けた上記電子メールアドレスと上記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、上記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を備えると共に、
上記電子メール送信手段は、上記電子メールに上記商品販売ウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの送信先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記識別情報を付加して、上記電子メールを生成する。
【0013】
さらに、上記商品販売サイトウェブサーバは、上記ウェブサイトアドレスデータに基づいて所定の情報処理端末からアクセスされたときに、当該ウェブサイトアドレスデータに付加された上記識別情報を上記配信サーバに通知する通知手段を備える、
という構成を採る。
【0014】
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
情報処理装置に、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトから、上記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付けて、当該受け付けた上記電子メールアドレスと上記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、
上記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を実現させるプログラムである。
【0015】
そして、上記プログラムにおいて、上記電子メール送信手段は、上記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの送信先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記識別情報を付加して、上記電子メールを生成する、という構成を採る。
【0016】
また、本発明の他の形態である情報処理方法は、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトに接続された情報処理装置が、上記ウェブサイトから、上記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付け、
上記情報処理装置が、上記ウェブサイトから受け付けた上記電子メールアドレスと上記識別情報とを関連付けて記憶し、
上記情報処理装置が、上記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する、という方法である。
【0017】
そして、上記方法において、上記情報処理装置が、上記電子メールの生成時に、上記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの送信先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記識別情報を付加して、上記電子メールを生成する、という構成を採る。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、以上のように構成されることにより、ユーザを紹介した紹介者を認識し、当該紹介者に対して適切な報酬を支払うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施形態1における情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に開示した管理サーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図1に開示した販売サイトサーバにて開設されている商品販売サイトの一例を示す図である。
【図4】図1に開示した管理サーバに記憶される販売商品データの一例を示す図である。
【図5】図1に開示した管理サーバに記憶される配信メールデータの一例を示す図である。
【図6】図1に開示した登録サイトサーバにて開設されているウェブサイトに設置されたメルマガ登録フォームの一例を示す図である。
【図7】図1に開示した管理サーバに記憶される配信アドレスリストの一例を示す図である。
【図8】図1に開示した管理サーバからユーザ端末に配信される電子メールの一例を示す図である。
【図9】図1に開示した情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【図10】図1に開示した情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【図11】図1に開示した情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図11を参照して説明する。図1は情報処理システムの構成を示す図であり、図2は管理サーバの構成を示す図である。図3乃至図8は、情報処理システムに記憶されている情報、あるいは、情報処理システムにて処理される情報の一例を示す図である。図9乃至図11は、情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【0021】
[構成]
図1に示すように、本実施形態における情報処理システムは、ネットワークNを介して接続された、管理サーバ1と、販売サイトサーバ2と、登録サイトサーバ3と、を備えている。また、各サーバ1,2,3に対してネットワークNを介してアクセス可能なよう接続されたユーザ端末4と、販売者端末5と、紹介者端末6と、を備えている。以下、各構成について詳述する。
【0022】
まず、管理サーバ1(情報処理装置、配信サーバ)は、CPUといった演算装置と、ハードディスクやフラッシュメモリといった記憶装置と、を備えた一般的なサーバコンピュータ(情報処理装置)である。そして、管理サーバ1は、図2に示すように、演算装置(図示せず)にプログラムが組み込まれることによって構築された、販売サイト設定部11と、アクセス転送部12と、メール登録部13と、メール配信部14と、決済処理部15と、を備えている。また、管理サーバ1は、記憶装置(図示せず)に、販売データ記憶部16と、メール配信データ記憶部17と、を備えている。これら各部の機能により、後述する販売者による商品の販売や、当該商品のユーザによる購入、さらには、紹介者による商品の紹介を、ネットワーク上で実現している。以下、管理サーバ1の構成についてさらに詳述するが、併せて他の各サーバ2,3や各端末4,5,6の構成についても説明する。
【0023】
まず、管理サーバ1が備える上記販売サイト設定部11は、販売者が商品を販売するにあたり、当該販売者から販売者端末5を介しての要求に応じて、販売する商品の情報や決済の情報を設定する機能を有する。なお、「販売者」は、自己の商品をネットワークN上のウェブサイト上で販売する者であり、上記販売者端末5を操作する。また、販売者端末5は、パーソナルコンピュータなどの一般的な情報処理端末である。ここで、説明の都合上、販売者端末5の機能について先に説明する。
【0024】
上記販売者端末5は、販売者が操作することにより販売サイトサーバ2(商品販売サイトウェブサーバ)にアクセスして、当該販売サイトサーバ2に対して自己の商品を販売するウェブサイトである商品販売サイトを設置する処理を行う。具体的に、販売者端末5は、商品販売サイトを構成するデータを、販売サイトサーバ2の所定の領域にアップロードしたり、すでにアップロードされている商品販売サイトのデータを更新する。これにより、販売サイトサーバ2にて、図3に示すような商品販売サイトが開設され、ユーザにて閲覧可能となる。
【0025】
ここで、上記販売者が販売する商品としては、例えば、有益な情報を電子書籍にした情報コンテンツがある。但し、販売者が販売する商品は、情報コンテンツであることに限定されず、種々のサービスや有形の物など、いかなる商品であってもよい。なお、本実施形態では、販売者が販売する商品は、情報コンテンツである場合を説明する。
【0026】
また、販売者端末5は、管理サーバ1に対して、上述したように、販売者が商品を販売するにあたり、商品を紹介してもらったり、決済を代行してもらうべく、販売登録を行う。具体的に、販売者端末5は、販売者の氏名や住所などの販売者情報と、上述したように販売する商品である「情報コンテンツ」自体のデータと、当該情報コンテンツを販売する商品販売サイト(特定のウェブサイト)にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)(ウェブサイトアドレスデータ)と、を管理サーバ1に送信して登録する。また、商品販売サイトにおいて販売する商品の決済代行方法、例えば、クレジットカード決済、銀行決済などの方法を指定する情報や、管理サーバ1が徴収した商品代金の振込口座情報を送信して登録する。
【0027】
そして、上述したように販売者端末5からの各種情報の送信に応じて、管理サーバ1の販売サイト設定部11は、各種情報を受け取り、販売者の情報としてまとめて販売データ記憶部16に登録する。具体的に、販売サイト設定部11は、まず、販売者を識別する識別情報である「販売者ID」と、販売する商品を識別する識別情報である「商品ID」(商品特定情報)と、を設定する。また、販売サイト設定部11は、販売者端末5からの要求に応じて、決済を行う決済ページの設定を行う。そして、販売サイト設定部11は、図4に示すように、上記販売者ID、商品ID、決済設定情報に、販売者端末5から送信された、商品販売サイトのURL、商品データ、振込口座情報、などを関連付けて、販売データ記憶部16(商品情報記憶手段)内に販売商品データとして登録する。なお、この販売商品データは、上述したデータであることに限定されず、販売する商品ごとに異なる商品IDと、この商品を販売するウェブサイトのURLとが、少なくとも関連付けられていればよい。
【0028】
また、販売サイト設定部11は、上述したように設定した商品の決済ページにアクセスするための情報、つまり、決済ページのURLを、購入者端末5に送信する。これを受けた購入者端末5は、受信した決済ページのURLを、図3に示す商品販売サイト内の「購入ボタン」のリンク先として設定し、販売サイトサーバ2に対して商品販売サイトの更新を行う。
【0029】
次に、管理サーバ1の上記メール登録部13及びメール配信部14について説明する。メール登録部13(メールアドレス登録手段)及びメール配信部14(電子メール送信手段)は、上記販売者が発行する電子メールを配信する機能を有する。具体的に、まず、メール登録部13は、販売者が販売者端末5を介して送信してきた「配信メールデータ」を受け付け、電子メールにて配信するデータとして、メール配信データ記憶部17内に記憶する。なお、本実施形態では、販売者が配信する電子メールは、例えば、定期的に登録者に対して電子メールを配信するメールマガジンである場合を説明する。但し、上記電子メールは、メールマガジンである場合に限定されず、予め設定された時間が経過するごとに電子メールを配信するステップメールであってもよい。
【0030】
ここで、配信メールデータの一例を図5に示す。この図に示すように、配信メールデータは、商品毎つまり商品ID毎に異なる内容のものであり、販売する商品の宣伝を行う内容が設定されている。そして、「宛先」はブランクであり、電子メールの配信時に、後述するように登録されたユーザの電子メールアドレスが代入される。また、配信メールデータには、メール本文中に、上述したように販売者が販売サイトサーバ2上で開設している商品販売サイトにアクセスするためのURL(ウェブサイトアドレスデータ)が記述されている。例えば、「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=XXX&aid=YYY」と記述されている。ここで、前半の「http://www.aaa-bbb-ccc.com/」は、管理サーバ1にアクセス可能なアドレスである本アドレス部である。また、後半の「iid=XXX」の「XXX」には、上述した「商品ID」が電子メール配信時に代入され、「aid=YYY」の「YYY」には、後述する紹介者の識別情報である「紹介者ID」が電子メール配信時に代入される。なお、上記URLは、販売者が「配信メールデータ」を登録する段階においては、当該URLを挿入する指示を表すURL挿入指示情報が記述されているだけでもよい。この場合には、後述する管理サーバ1による電子メール配信時に、メール本文中のURL挿入指示情報が記述された箇所に、「商品ID」と「紹介者ID」が挿入された上記URLが代入されて、電子メールが配信される。
【0031】
また、メール登録部13は、上述した配信メールデータをメールマガジンとして配信する宛先となるユーザの電子メールアドレスを収集すべく、当該メールアドレスを入力させるメルマガ登録フォーム(入力フォーム)を生成する機能を有する。このとき、メール登録部13は、紹介者が操作する紹介者端末6からの要求に応じて生成する。
【0032】
ここで、「紹介者」とは、上記販売者が販売する商品をユーザに紹介する者であり、当該ユーザに紹介することによって紹介料や広告料に対応する報酬を得る。そして、本発明における紹介方法は、販売者が販売する商品に関して発行しているメールマガジンに、ユーザの電子メールアドレスを登録させることである。このため、紹介者は、上述した報酬を得るべく、管理サーバ1に登録しておく。これにより、管理サーバ1は、紹介者の氏名や識別情報である紹介者ID、報酬の振込口座情報などを記憶している。
【0033】
そして、紹介者は、紹介者端末6を介して、ユーザに紹介したい商品を特定する情報(商品IDなど)と、紹介者自身を識別する紹介者IDと、を管理サーバ1に送信して、メルマガ登録フォームの生成要求を行う。すると、これを受けたメール登録部13は、図6に示すように、ウェブサイトに掲載したときに、「氏名」と「メールアドレス」の各入力欄と、「登録ボタン」が表示されるメルマガ登録フォームを形成するデータ(例えば、HTMLで記述されたデータ)を生成して、紹介者端末6に返送する。このとき、メール登録部13は、さらに、メルマガ登録フォームを形成するデータに、紹介者から要求された商品の商品IDと、この紹介者の紹介者IDと、を含める。
【0034】
そして、上記メルマガ登録フォームは、例えば、紹介者が運営するウェブサイトであるメルマガ登録サイトに表示される。ここで、メルマガ登録サイトとは、例えば、ネットワークN上の登録サイトサーバ3(入力フォーム設置サイトウェブサーバ)上に開設されている。そして、紹介者は紹介者端末6を介して、登録サイトサーバ3上のメルマガ登録サイト内に、上記メルマガ登録フォームを形成するデータを組み込むことで、図6に示すようメルマガ登録フォームが表示され、アクセス可能となる。
【0035】
また、上記登録サイトサーバ3が開設するメルマガ登録サイトは、例えば、登録することによって配信されるメールマガジンに関連する商品に興味を持ったユーザによって閲覧される。そして、ユーザがメールマガジンの配信を希望する際には、メルマガ登録サイト上に表示されたメルマガ登録フォームに、当該サイトを閲覧したユーザがユーザ端末4を介して、「氏名」と「メールアドレス」を入力し、「登録ボタン」を押下する。すると、メルマガ登録フォームは、入力された「氏名」及び「メールアドレス」と共に、メルマガ登録フォーム内に予め設定されている上記「商品ID」と「紹介者ID」を、管理サーバ1に送信するよう作動する。つまり、メルマガ登録フォームが組み込まれた登録サイトサーバ3は、上述したように、フォームに入力された電子メールアドレス、および、設定されている「商品ID」と「紹介者ID」を管理サーバ1に送信する機能(電子メールアドレス送信手段)を有する。なお、上記「紹介者ID」は、メルマガ登録フォーム毎に設定されるため、当該メルマガ登録フォームが形成されているメルマガ登録サイトといったウェブサイトに対応した識別情報であると言える。
【0036】
ここで、ユーザ端末4は、上記販売者がウェブサイト上で販売する所定の商品を購入するユーザが操作する情報処理端末である。なお、ユーザ端末4は、ネットワーク接続機能を有するパーソナルコンピュータなどの情報処理端末であってもよく、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯型情報処理端末であってもよい。なお、本実施形態では、ユーザ端末4は、携帯電話機である場合を説明する。
【0037】
そして、メール登録部13は、メルマガ登録フォームに入力された「メールアドレス」等と「商品ID」及び「紹介者ID」がメルマガ登録フォームから送信されると、当該各情報を受信して、当該受信した「商品ID」毎に、「メールアドレス」と「紹介者ID」とを関連付けて、メール配信データ記憶部17内に配信アドレスリストに記憶する。例えば、図7に配信アドレスリストの一例を示す。この配信アドレスリストは、「商品ID=111」に対応する商品に関するメルマガに登録されたアドレスリストを示しており、その一行目には、「電子メールアドレス=アドレス1」と「紹介者ID=aaa」とが関連付けられている。つまり、「商品ID=111」のメルマガ登録サイトを運営している紹介者(紹介者ID=aaa)のメルマガ登録フォームから、「電子メールアドレス=アドレス1」が登録されたことを表している。
【0038】
また、上記メール配信部14は、上述したように配信アドレスリストに登録された電子メールアドレスを宛先として、電子メールを生成して送信する。このとき、生成する電子メールは、上述したように販売者にてメール配信データ記憶部17に登録された図5に示す配信メールデータに基づいて生成される。例えば、「商品ID=111」に対応する商品のメルマガを配信する場合には、まず、図8に示すように、「商品ID=111」について登録されている配信メールデータを読み出すと共に、「商品ID=111」の配信アドレスリストを読み出す。そして、上記配信メールデータの宛先に、配信アドレスリストに登録されている各電子メールアドレスをそれぞれ設定する。なお、図8の例では、「電子メールアドレス=アドレス1」が宛先として設定されたとする。
【0039】
さらに、メール配信部14は、電子メールを生成する際に、配信メールデータ内に設定されている商品販売サイトのURLに、「商品ID」と「紹介者ID」を設定する。このとき、「販売者ID」には、宛先として設定された「電子メールアドレス」に関連付けられて配信アドレスリストに登録されている「紹介者ID」を設定する。具体的に、図8に示す例では、URLとして「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=XXX&aid=YYY」が記述されている場合に、「iid=XXX」の「XXX」に、「商品ID」である「111」を設定する。また、宛先に設定した「電子メールアドレス=アドレス1」に関連付けられて配信アドレスリストに登録されている「紹介者ID=aaa」を、「aid=YYY」の「YYY」に設定する。これにより、宛先「アドレス1」宛の電子メールは、当該電子メール内に記述されたURLが、「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」と設定される。
【0040】
これにより、メール本文中に記述されているURLのうち、「本アドレス部」と「商品ID」とによるURL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111」の部分にて、商品販売サイトが特定され、このアドレスに「紹介者ID」を表す「aid=aaa」が付加されたURLが含まれる電子メールが生成されたこととなる。なお、このとき、「紹介者ID」部分が変更されたとしても、このURLが示すアクセス先に影響を及ぼさない。つまり、「紹介者ID」の前の部分である「本アドレス部」と「商品ID」とによる部分「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111」が、「商品ID=111」の商品を販売する商品販売サイトにアクセスするための情報となる。
【0041】
以上のようにして、メール配信部14は、配信アドレスリストに登録されている全ての「電子メールアドレス」毎に、当該各「電子メールアドレス」を宛先として設定し、かつ、この「電子メールアドレス」に関連付けられている「紹介者ID」と、「商品ID」とがURL内に設定された電子メールを生成する。
【0042】
そして、メール配信部14は、電子メールを配信するタイミングとなると、上述したように、それぞれ宛先を設定し、かつ、各宛先の「メールアドレス」に関連付けられて登録されている「紹介者ID」を付加したURLを含む電子メールを配信する。すると、各宛先のユーザが操作するユーザ端末4にて電子メールが受信され、上述したURLが記述された電子メールが閲覧される。例えば、「アドレス1」の宛先となるユーザのユーザ端末4には、図8に示す電子メールアドレスが表示される。そして、表示された電子メールに記述されたURLをユーザがユーザ端末4上でクリックすると、かかるURLにて特定されるウェブサイトにアクセスされる。このとき、URLは、「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」と設定されているため、その「本アドレス部」に相当する「http://www.aaa-bbb-ccc.com/」が指すウェブサイトにアクセスされる。本実施形態では、管理サーバ1が運営するウェブサイトにアクセスされ、かかるアクセスを管理サーバ1のアクセス転送部12が受け付ける。
【0043】
上記アクセス転送部12(アクセス転送手段)は、上述したように、配信した電子メールに記述されたURLに基づくユーザ端末4からのアクセスを受け付けると、当該URLに含まれる「商品ID」を認識する。そして、この商品IDに販売データ記憶部16内で関連付けられている「商品販売サイトのURL」の宛先となる商品販売サイトに、ユーザ端末4のアクセスを転送する。例えば、電子メールに記述されたURL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」がユーザ端末4にてクリックされて、当該ユーザ端末4がアクセスしてきたときには、「商品ID=111」の商品を販売する商品販売サイトに、ユーザ端末4がアクセスされるよう転送する。これにより、「商品ID=111」に対応する商品を販売する商品販売サイトは、URL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」をクリックしたユーザ端末4からのアクセスを受け付け、商品販売サイトのウェブページつまりコンテンツを、ユーザ端末4に送信する。このとき、商品販売サイトは、URL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」がクリックされてアクセスされたことを認識可能であり、この情報を記憶している。
【0044】
ここで、商品販売サイトは、例えば、上述した図3に示すような、商品を販売するためのコンテンツをユーザ端末4に送信する。このとき、商品販売サイトに表示される「購入ボタン」には、管理サーバ1が設定した商品の決済を行うウェブサイトへのアドレスが記憶されている。そして、商品販売サイトは、「購入ボタン」がクリックされると、上述したようにアクセスしてきたユーザ端末4からの決済要求を、管理サーバ1の決済処理部15に通知し、ユーザ端末4のアクセスを転送する。このとき、商品販売サイトつまり販売サイトサーバ2は、ユーザ端末4が商品販売サイトにアクセスしてきたときにクリックしたURL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」、つまり、アクセス元となったURLを、管理サーバ1の決済処理部15に通知する。つまり、商品販売サイトを開設する販売サイトサーバ2は、ユーザ端末4にてアクセスされた際に、当該ユーザ端末4がアクセスしてきた1つ前のウェブサイトのURL(ウェブサイトアドレスデータ)を、この商品の決済を代行する管理サーバ1の決済処理部15に通知する機能(通知手段)を有する。これにより、販売サイトサーバ2は、少なくとも、上記URLに付加された「紹介者ID」を管理サーバ1に通知することができる。
【0045】
そして、管理サーバ1の決済処理部15(識別情報受付手段)は、上記販売サイトサーバ2から、「購入ボタン」をクリックしたユーザ端末4のアクセス転送を受けると、当該ユーザ端末4に対して、「購入ボタン」に関連付けられている商品の決済画面を送信する。この決済画面に従ってユーザ端末4からクレジットカード番号などの決済情報が入力されると、決済処理部15は決済処理を実行する。そして、決済処理が完了すると、商品である情報コンテンツを、ユーザ端末4に送信する処理を行う。例えば、ユーザ端末4にて情報コンテンツをダウンロード可能なよう、ダウンロード開始ボタンが表示されたダウンロード画面をユーザ端末4に送信する。
【0046】
また、決済処理部15は、上述した決済処理時に、ユーザ端末4が商品販売サイトにアクセスする前にクリックしたURL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」が販売サイトサーバ2から通知されており、この情報を受け付ける。そして、この中に含まれている「aid=aaa」つまり「aaa」が示す「紹介者ID」を取得する。これにより、管理サーバ1では、上述した決済処理にて商品を購入したユーザに、当該商品を紹介した「紹介者」を認識することができる。
【0047】
また、決済処理部15は、上述したように販売された商品ごとに、「紹介者」毎の紹介数を集計する機能を有する。そして、紹介者毎の紹介数に、商品ごとに設定された報酬額を乗算することで、当該紹介者への報酬を算出する。また、決済処理部15は、登録されている紹介者の銀行口座に報酬額を振り込むなど、所定の支払う処理を実行する。但し、上述した紹介者毎の紹介数の集計や報酬額の算出、支払処理などは、人間が行ってもよい。
【0048】
[動作]
次に、上述したシステム動作を、図9乃至図11のシーケンス図を参照して説明する。まず、自己の商品をネットワークN上のウェブサイト上で販売する販売者が、販売者端末5を操作して販売サイトサーバ2にアクセスし、当該販売サイトサーバ2に自己の商品を販売するウェブサイトである商品販売サイトのデータをアップロードする(ステップS1)。これにより、販売サイトサーバ2にアップロードされた商品販売サイトは、インターネット上で閲覧可能となる(ステップS2)。
【0049】
続いて、販売者は、販売者端末5を操作して管理サーバ1にアクセスし、上述した商品販売サイトで販売する商品を紹介してもらったり、決済を代行してもらうべく、販売登録を行う(ステップS3)。具体的に、販売者端末5は、販売者の氏名や住所などの販売者情報と、販売する商品である「情報コンテンツ」自体のデータと、当該情報コンテンツを販売する商品販売サイトにアクセスするためのURLと、を管理サーバ1に送信する。また、商品販売サイトにおいて販売する商品の決済代行方法、例えば、クレジットカード決済、銀行決済などの決済方法を指定する情報や、管理サーバ1が徴収した商品代金の振込口座情報を送信して登録する。
【0050】
続いて、管理サーバ1は、販売者端末5から上述した各種情報を受け付けて、販売者の情報として登録する(ステップS4)。このとき、管理サーバ1は、販売者を識別する識別情報である「販売者ID」と、販売する商品を識別する識別情報である「商品ID」と、を設定し、当該販売する商品の決済を行う決済ページの設定を行う。そして、上記販売者ID、商品ID、決済設定情報に、販売者端末5から送信された、商品販売サイトのURL、商品データ、振込口座情報、などを関連付けて、販売商品データ(図4参照)として登録する。
【0051】
その後、管理サーバ1は、上述したように商品ごとに設定した商品の決済ページに関する情報、つまり、決済ページのURLを、購入者端末5に送信する(ステップS5)。これを受けた購入者は、購入者端末5を操作して、受信した決済ページのURLを図3に示す商品販売サイト内の「購入ボタン」のリンク先として設定し、販売サイトサーバ2に対して商品販売サイトの更新を行う(ステップS6,S7)。
【0052】
続いて、販売者は、販売する商品を宣伝すべく配信する電子メールであるメールマガジンの設定を、販売者端末5にて管理サーバ1に対して行う(ステップS8)。具体的には、配信する電子メールのテンプレートとなる図5に示すような配信メールデータを、管理サーバ1に送信する。この配信メールデータは、上述したように商品ごとに設定されたものであるため、商品IDと関連付けられて管理サーバ1に登録される。併せて、販売者は、管理サーバ1に配信タイミングを設定することで、当該管理サーバ1にて配信準備が整う(ステップS9)。なお、上記配信メールデータは、「宛先」はブランクであり、電子メールの配信時に後述するように登録されるユーザの電子メールアドレスが代入される。また、メール本文中には、URL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=XXX&aid=YYY」が記述されており、後述するように、電子メール配信時に、「XXX」と「YYY」とに、それぞれ「商品ID」と「紹介者ID」とが代入される。
【0053】
続いて、上記販売されている商品をユーザに紹介し、その紹介料に相当する報酬を得ることを希望する紹介者が、紹介者端末6を操作して、管理サーバ1に対して、商品購入の見込み客となりうるユーザの電子メールアドレスを収集するためのメルマガ登録フォームの生成要求を行う(ステップS11)。このとき、紹介者端末6は、紹介する商品を特定する情報と共に、紹介者IDを管理サーバ1に送信する。すると、管理サーバ1は、電子メールアドレスの入力欄が表示されると共に、商品IDと紹介者IDとが含まれたメルマガ登録フォームを設置するためのデータを生成し、紹介者端末6に送信する(ステップS12)。
【0054】
そして、紹介者が、紹介者端末6から登録サイトサーバ3上のメルマガ登録サイト内に上記メルマガ登録フォームを形成するデータを組み込むことで(ステップS13)、図6に示すように、メルマガ登録フォームがインターネット上に公開され、でアクセス可能となる(ステップS14)。
【0055】
その後、上記メルマガ登録フォームを閲覧したユーザが、ユーザ端末4を介して当該メルマガ登録フォームに電子メールアドレスを登録する(ステップS15)。具体的に、「氏名」と「メールアドレス」が入力され「登録ボタン」が押下されると、メルマガ登録フォームつまり登録サイトサーバ3から、「氏名」及び「メールアドレス」と共に、メルマガ登録フォーム内に予め設定されている上記「商品ID」と「紹介者ID」とが管理サーバ1に送信される(ステップS16)。
【0056】
続いて、管理サーバ1は、メルマガ登録フォームから送信された、「メールアドレス」等と「商品ID」及び「紹介者ID」を受信して、当該受信した「商品ID」毎に、「メールアドレス」と「紹介者ID」とを関連付けて、図7に示すように、配信アドレスリストとして記憶する(ステップS17)。つまり、電子メールの配信先となる「メールアドレス」と、当該メールアドレスの登録を導いた紹介者の「紹介者ID」と、が関連付けられる。
【0057】
その後、管理サーバ1は、設定されたメルマガの配信タイミングになると、上述したように配信アドレスリストに登録された各「メールアドレス」を宛先として、電子メールを生成して配信する(ステップS18)。このとき、配信メールデータ内に記述されているURL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=XXX&aid=YYY」内の「XXX」に、対応する商品の「商品ID」を設定すると共に、「YYY」に、宛先として設定した「メールアドレス」に関連付けられて登録されている「紹介者ID」を設定する。これにより、ユーザによるメールアドレスの登録を導いた紹介者の紹介者IDが付加されたURLが記述された電子メールが、ユーザ端末4に配信される。
【0058】
続いて、上述したように管理サーバ1から配信された電子メールをユーザ端末4が受信し、この電子メールをユーザが閲覧する(ステップS21)。そして、電子メールを閲覧したユーザが、記述されていた商品の購入を希望する際には、当該電子メール内に記述されているURLをクリックする(ステップS22)。すると、ユーザ端末4は、このURLの宛先にアクセスすることとなる。例えば、URLが「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」と設定されている場合には、まず、ユーザ端末4は、「本アドレス部」部分の「http://www.aaa-bbb-ccc.com/」が指す管理サーバ1が運営するウェブサイトにアクセスされ、かかるアクセスを管理サーバ1が受け付ける。
【0059】
すると、管理サーバ1は、アクセスする際にユーザ端末4がクリックしたURL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」の通知を受け、このうち、「iid=111」の部分に含まれる「商品ID」から、商品を特定する(ステップS23)。そして、管理サーバ1は、この特定した商品に関連付けられて販売商品データに登録されている商品販売サイトのURLに、ユーザ端末4のアクセスを転送する(ステップS24)。これにより、ユーザ端末4は、商品販売サイトにアクセスすることとなり、これに応じて、商品販売サイトを開設する販売サイトサーバ2は、当該商品販売サイトのウェブページのデータをユーザ端末4に送信する。このとき、商品販売サイトは、ユーザ端末4がURL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」をクリックしてアクセスしていることを転送元である管理サーバ1からの通知により認識し、かかる情報を記憶している。
【0060】
その後、ユーザ端末4にて商品販売サイトを閲覧したユーザが、商品の購入を行う際には、「購入ボタン」をクリックする(ステップS26)。このとき、「購入ボタン」には、管理サーバ1が設定した商品の決済を行う決済サイトへのアドレスが記憶されている。このため、商品販売サイトは、「購入ボタン」がクリックされると、上述したようにアクセスしてきたユーザ端末4からの決済要求を管理サーバ1に通知し、当該ユーザ端末4のアクセスを商品の決済を行うサイトに転送する(ステップS27)。このとき、商品販売サイトは、ユーザ端末4が商品販売サイトにアクセスしてきたときにクリックしたURL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」、つまり、アクセス元となったURLを、管理サーバ1に通知する。これにより、管理サーバ1は、URLに含まれている「商品ID」から決済対象となっている商品を特定して、かかる商品の決済処理をユーザ端末4に対して行う(ステップS28)。また、管理サーバ1は、URLに含まれている「紹介者ID」から、商品を購入したユーザに当該商品を紹介した「紹介者」を特定する。そして、購入された商品ごとに、「紹介者」毎の紹介数を集計し、設定された報酬などを支払う処理を行う。
【0061】
以上のように、本発明によると、ユーザに電子メールアドレスの登録を促し、商品の販売などを促進したウェブサイトを運営する紹介者を特定することができる。従って、紹介者に対して適切に報酬を与えることができる。そして、特に、ユーザ端末4にて商品販売サイトを閲覧するために利用されるソフトウェアであるブラウザが、閲覧履歴を記憶する「HTTP cookie」を利用できない場合や、別の機会にメールマガジンなどを発行して販売を促す場合などには、特に有効である。
【0062】
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。なお、本実施形態では、上述した管理サーバ(情報処理装置)や情報処理システムの構成の概略を説明する。
【0063】
本発明の一形態である情報処理装置は、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトから、上記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付けて、当該受け付けた上記電子メールアドレスと上記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、
上記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を備える。
そして、上記電子メール送信手段は、上記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの送信先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記識別情報を付加して、上記電子メールを生成する、
という構成を採る。
【0064】
また、上記情報処理装置は、
上記ウェブサイトアドレスデータに基づいて所定の情報処理端末からアクセスされた上記特定のウェブサイトから、上記ウェブサイトアドレスデータに付加された上記識別情報の通知を受け付ける識別情報受付手段を備えた、
という構成を採る。
【0065】
上記発明によると、まず、入力フォームが設置されたウェブサイトに対してアクセスしたユーザが、上記入力フォームに電子メールアドレスを入力して、電子メールの配信を要求する。すると、ウェブサイトは、予め設定された識別情報と共に、入力された電子メールアドレスを、情報処理装置に送信する。これを受けた情報処理装置は、電子メールアドレスと識別情報とを関連付けて記憶する。なお、例えば、上記ウェブサイトは、販売されている所定の商品を紹介する紹介者が運営するウェブサイトであり、上記識別情報は、紹介者を識別する情報である。
【0066】
その後、情報処理装置は、記憶された電子メールアドレス宛に電子メールを生成して送信する。このとき、情報処理装置は、電子メールの本文に、特定のウェブサイトにアクセス可能なウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、電子メールの送信先となる電子メールアドレスに関連付けて記憶されている上記識別情報を付加して、電子メールを生成し、送信する。なお、上記ウェブサイトアドレスデータは、例えば、上述した所定の商品を販売している商品販売ウェブサイトへのアドレスである。
【0067】
そして、上記電子メールが、宛先として設定された電子メールアドレスを有するユーザの端末に送信されると、当該ユーザは、電子メールの本文に表示されたウェブサイトアドレスデータに従って、端末にて特定のウェブサイトにアクセスできる。このとき、ウェブサイトアドレスデータに基づいてアクセスされた特定のウェブサイトは、当該ウェブサイトアドレスデータに付加された識別情報を認識することができる。そして、この識別情報を調べることで、電子メールを送信したユーザが、電子メールアドレスを登録する際に利用したウェブサイトを特定することができる。従って、電子メールアドレスの登録を促し、商品の販売などを促進したウェブサイトを運営する紹介者を特定することができ、当該紹介者に対して適切に報酬を与えることができる。
【0068】
また、上記情報処理装置では、
上記電子メール送信手段は、上記電子メールに含める上記ウェブサイトアドレスデータに、当該ウェブサイトアドレスデータに基づくアクセス先が変わらないよう、上記識別情報を付加する、
という構成を採る。
【0069】
また、上記情報処理装置では、
上記電子メール送信手段は、上記ウェブサイトアドレスデータに、予め設定された商品を特定する商品特定情報を含めて上記電子メールを生成する、
という構成を採る。
【0070】
そして、上記電子メールアドレス登録手段は、上記ウェブサイトに予め設定された上記商品特定情報を、上記入力フォームに入力された上記電子メールアドレス及び上記識別情報と共に上記ウェブサイトから受け付けて、上記電子メールアドレスと上記識別情報と上記商品特定情報とを関連付けて記憶し、
上記電子メール送信手段は、上記ウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの宛先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記商品特定情報を含めて、上記電子メールを生成する、
という構成を採る。
【0071】
また、上記情報処理装置では、
上記商品特定情報と、上記特定のウェブサイトにアクセス可能なアドレスであるアドレスデータと、を関連付けて記憶する商品情報記憶手段と、
上記ウェブサイトアドレスデータのうち上記商品特定情報を除いた部分は自己である情報処理装置にアクセスする本アドレス部であり、上記ウェブサイトアドレスデータが利用され当該ウェブサイトアドレスデータ中の上記本アドレス部に基づいて所定の情報処理端末からアクセスを受け付けたときに、当該ウェブサイトアドレスデータに含まれる上記商品特定情報と関連付けられて上記商品情報記憶手段に記憶された上記アドレスデータにてアクセス可能な上記特定のウェブサイトに、上記所定の情報処理端末のアクセスを転送するアクセス転送手段と、を備えた、
という構成を採る。
【0072】
上記発明によると、予め販売されている商品ごとに商品特定情報を設定しておき、これをウェブサイトアドレスデータに含めることで、当該ウェブサイトアドレスデータに基づいてアクセスしてきたユーザの端末を、各商品を販売する特定のウェブサイトに振り分けることができる。従って、情報処理装置によるウェブサイトアドレスデータの生成が容易となり、当該情報処理装置の処理の容易化を図ることができる。
【0073】
また、本発明の他の形態である情報処理システムは、
所定の商品を販売する商品販売ウェブサイトを開設する商品販売サイトウェブサーバと、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置された入力フォーム設置ウェブサイトを開設する入力フォーム設置サイトウェブサーバと、
電子メールを配信する配信サーバと、を備えたシステムである。
そして、上記入力フォーム設置サイトウェブサーバは、上記入力フォーム設置ウェブサイトに設置された上記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該入力フォーム設置ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を上記配信サーバに送信する電子メールアドレス送信手段を備える。
【0074】
また、上記配信サーバは、上記入力フォーム設置サイトウェブサーバから送信された上記電子メールアドレス及び上記識別情報を受け付けて、当該受け付けた上記電子メールアドレスと上記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、上記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を備えると共に、
上記電子メール送信手段は、上記電子メールに上記商品販売ウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの送信先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記識別情報を付加して、上記電子メールを生成する。
【0075】
また、上記商品販売サイトウェブサーバは、上記ウェブサイトアドレスデータに基づいて所定の情報処理端末からアクセスされたときに、当該ウェブサイトアドレスデータに付加された上記識別情報を上記配信サーバに通知する通知手段を備えた、
という構成を採る。
【0076】
また、上述した情報処理装置は、当該情報処理装置にプログラムが組み込まれることで実現できる。具体的に、本発明の他の形態であるプログラムは、
情報処理装置に、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトから、上記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付けて、当該受け付けた上記電子メールアドレスと上記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、
上記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を実現させるプログラムである。
そして、上記電子メール送信手段は、上記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの送信先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記識別情報を付加して、上記電子メールを生成する、
という構成を採る。
【0077】
また、上述した情報処理装置が作動することにより実行される、本発明の他の形態である情報処理方法は、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトに接続された情報処理装置が、上記ウェブサイトから、上記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付け、
上記情報処理装置が、上記ウェブサイトから受け付けた上記電子メールアドレスと上記識別情報とを関連付けて記憶し、
上記情報処理装置が、上記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信すると共に、
上記情報処理装置が、上記電子メールの生成時に、上記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの送信先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記識別情報を付加して、上記電子メールを生成する、
という構成を採る。
【0078】
上述した構成を有する、情報処理システム、プログラム、又は、情報処理方法、の発明であっても、上記情報処理装置と同様の作用を有するために、上述した本発明の目的を達成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明は、ネットワーク上で商品を販売するシステムに利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0080】
1 管理サーバ
2 販売サイトサーバ
3 登録サイトサーバ
4 ユーザ端末
5 購入者端末
5 販売者端末
6 紹介者端末
11 販売サイト設定部
12 アクセス転送部
13 メール登録部
14 メール配信部
15 決済処理部
16 販売データ記憶部
17 メール配信データ記憶部
N ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置にかかり、特に、登録された電子メールアドレスに対して電子メールを配信する機能を有する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットや電子決済などの技術の発達に伴い、様々な商品の売買がインターネットを介して行われている。そして、近年では特に、個人が自らインターネット上に商品販売サイトを開設して、自己の商品を販売することが多々行われている。例えば、自分が製造した商品や情報コンテンツの販売が行われている。
【0003】
さらに、インターネットを介した商品の販売の普及に伴い、かかる商品を広告宣伝するシステムも開発されている。例えば、他のインターネットユーザが商品の紹介者(アフィリエイター)となり、当該紹介者が開設している自己のウェブサイトに、商品を販売する商品販売サイトへのリンクを表示し、当該サイトの閲覧者に商品の販売を進める、ということが行われている。このとき、商品を販売する販売者は、ある紹介者のウェブサイトを経由して商品が売れた場合には、かかる紹介者に適切な広告料や紹介料といった報酬を支払う。つまり、広告となっているウェブサイトを閲覧したインターネットユーザが、そのサイトから商品の購入やアンケートの記入、会員登録などのトランザクションをブラウザにより発生させた場合に、そのサイトの運営者である紹介者に、商品を販売する販売者が報酬を支払う。このため、商品を購入するなどのブラウザを介してトランザクションを発生されたユーザが、どの紹介者のサイトを経由したかということを認識する必要があり、その経路を追跡するシステムが開発されている。
【0004】
そして、インターネット上で閲覧したウェブサイトの経路を追跡する技術が、特許文献1に開示されている。この文献1には、一般的な追跡技術として、広告するコンテンツにアクセス可能なハイパーリンクを記述したURL(Uniform Resource Locator)の中に、広告を掲載しているサイトの識別情報など、紹介者を特定する情報を記載しておく技術が開示されている。このようにすることで、識別情報が組み込まれたURLがクリックされ、広告するコンテンツにアクセスされると、商品を販売するサイトでは、アクセスに用いられたURLから紹介者を特定することができる。そして、さらに、アクセスしてきたブラウザとの以後の通信を、「HTTP cookie」と呼ばれるウェブサーバとブラウザ間で状態を管理するプロトコルを用いて、紹介者のサイトを経由した旨の情報をブラウザに記憶しておくことも、特許文献1に開示されている。このようにすることで、このブラウザが後に商品を販売するサイトにアクセスした場合あっても、一定期間は、紹介者を経由したアクセスとして認識される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−113884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した技術では、ブラウザが「HTTP cookie」を利用できない場合には、どの紹介者のサイトを経由してユーザが最初にアクセスしてきたかを特定できず、紹介者に適切な報酬を支払うことができない、という問題が生じる。特に、紹介者のサイトを経由して電子メールアドレスを登録したユーザに対して、別の機会に電子メールを配信して販売を促す場合には、当該別の機会の電子メールの閲覧を契機として商品が売れた場合であっても、かかるユーザを最初にアクセスに導いた紹介者を特定することができない。従って、紹介者に適切な報酬を支払うことができない。特に、近年普及している携帯電話機では、当該携帯電話機上で作動するブラウザには上述した「HTTP cookie」を利用する機能が搭載されていないため、上述した問題が生じる。
【0007】
このため、本発明の目的は、上述した課題である、ユーザを紹介した紹介者を認識し、当該紹介者に対して適切な報酬を支払うことができる情報処理装置を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するため本発明の一形態である情報処理装置は、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトから、上記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付けて、当該受け付けた上記電子メールアドレスと上記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、
上記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を備える。
【0009】
そして、上記電子メール送信手段は、上記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの送信先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記識別情報を付加して、上記電子メールを生成する、という構成を採る。
【0010】
また、本発明の他の形態である情報処理システムは、
所定の商品を販売する商品販売ウェブサイトを開設する商品販売サイトウェブサーバと、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置された入力フォーム設置ウェブサイトを開設する入力フォーム設置サイトウェブサーバと、
電子メールを配信する配信サーバと、を備えたシステムである。
【0011】
そして、上記入力フォーム設置サイトウェブサーバは、上記入力フォーム設置ウェブサイトに設置された上記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該入力フォーム設置ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を上記配信サーバに送信する電子メールアドレス送信手段を備える。
【0012】
また、上記配信サーバは、上記入力フォーム設置サイトウェブサーバから送信された上記電子メールアドレス及び上記識別情報を受け付けて、当該受け付けた上記電子メールアドレスと上記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、上記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を備えると共に、
上記電子メール送信手段は、上記電子メールに上記商品販売ウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの送信先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記識別情報を付加して、上記電子メールを生成する。
【0013】
さらに、上記商品販売サイトウェブサーバは、上記ウェブサイトアドレスデータに基づいて所定の情報処理端末からアクセスされたときに、当該ウェブサイトアドレスデータに付加された上記識別情報を上記配信サーバに通知する通知手段を備える、
という構成を採る。
【0014】
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
情報処理装置に、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトから、上記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付けて、当該受け付けた上記電子メールアドレスと上記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、
上記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を実現させるプログラムである。
【0015】
そして、上記プログラムにおいて、上記電子メール送信手段は、上記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの送信先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記識別情報を付加して、上記電子メールを生成する、という構成を採る。
【0016】
また、本発明の他の形態である情報処理方法は、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトに接続された情報処理装置が、上記ウェブサイトから、上記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付け、
上記情報処理装置が、上記ウェブサイトから受け付けた上記電子メールアドレスと上記識別情報とを関連付けて記憶し、
上記情報処理装置が、上記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する、という方法である。
【0017】
そして、上記方法において、上記情報処理装置が、上記電子メールの生成時に、上記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの送信先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記識別情報を付加して、上記電子メールを生成する、という構成を採る。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、以上のように構成されることにより、ユーザを紹介した紹介者を認識し、当該紹介者に対して適切な報酬を支払うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施形態1における情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に開示した管理サーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図1に開示した販売サイトサーバにて開設されている商品販売サイトの一例を示す図である。
【図4】図1に開示した管理サーバに記憶される販売商品データの一例を示す図である。
【図5】図1に開示した管理サーバに記憶される配信メールデータの一例を示す図である。
【図6】図1に開示した登録サイトサーバにて開設されているウェブサイトに設置されたメルマガ登録フォームの一例を示す図である。
【図7】図1に開示した管理サーバに記憶される配信アドレスリストの一例を示す図である。
【図8】図1に開示した管理サーバからユーザ端末に配信される電子メールの一例を示す図である。
【図9】図1に開示した情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【図10】図1に開示した情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【図11】図1に開示した情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図11を参照して説明する。図1は情報処理システムの構成を示す図であり、図2は管理サーバの構成を示す図である。図3乃至図8は、情報処理システムに記憶されている情報、あるいは、情報処理システムにて処理される情報の一例を示す図である。図9乃至図11は、情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【0021】
[構成]
図1に示すように、本実施形態における情報処理システムは、ネットワークNを介して接続された、管理サーバ1と、販売サイトサーバ2と、登録サイトサーバ3と、を備えている。また、各サーバ1,2,3に対してネットワークNを介してアクセス可能なよう接続されたユーザ端末4と、販売者端末5と、紹介者端末6と、を備えている。以下、各構成について詳述する。
【0022】
まず、管理サーバ1(情報処理装置、配信サーバ)は、CPUといった演算装置と、ハードディスクやフラッシュメモリといった記憶装置と、を備えた一般的なサーバコンピュータ(情報処理装置)である。そして、管理サーバ1は、図2に示すように、演算装置(図示せず)にプログラムが組み込まれることによって構築された、販売サイト設定部11と、アクセス転送部12と、メール登録部13と、メール配信部14と、決済処理部15と、を備えている。また、管理サーバ1は、記憶装置(図示せず)に、販売データ記憶部16と、メール配信データ記憶部17と、を備えている。これら各部の機能により、後述する販売者による商品の販売や、当該商品のユーザによる購入、さらには、紹介者による商品の紹介を、ネットワーク上で実現している。以下、管理サーバ1の構成についてさらに詳述するが、併せて他の各サーバ2,3や各端末4,5,6の構成についても説明する。
【0023】
まず、管理サーバ1が備える上記販売サイト設定部11は、販売者が商品を販売するにあたり、当該販売者から販売者端末5を介しての要求に応じて、販売する商品の情報や決済の情報を設定する機能を有する。なお、「販売者」は、自己の商品をネットワークN上のウェブサイト上で販売する者であり、上記販売者端末5を操作する。また、販売者端末5は、パーソナルコンピュータなどの一般的な情報処理端末である。ここで、説明の都合上、販売者端末5の機能について先に説明する。
【0024】
上記販売者端末5は、販売者が操作することにより販売サイトサーバ2(商品販売サイトウェブサーバ)にアクセスして、当該販売サイトサーバ2に対して自己の商品を販売するウェブサイトである商品販売サイトを設置する処理を行う。具体的に、販売者端末5は、商品販売サイトを構成するデータを、販売サイトサーバ2の所定の領域にアップロードしたり、すでにアップロードされている商品販売サイトのデータを更新する。これにより、販売サイトサーバ2にて、図3に示すような商品販売サイトが開設され、ユーザにて閲覧可能となる。
【0025】
ここで、上記販売者が販売する商品としては、例えば、有益な情報を電子書籍にした情報コンテンツがある。但し、販売者が販売する商品は、情報コンテンツであることに限定されず、種々のサービスや有形の物など、いかなる商品であってもよい。なお、本実施形態では、販売者が販売する商品は、情報コンテンツである場合を説明する。
【0026】
また、販売者端末5は、管理サーバ1に対して、上述したように、販売者が商品を販売するにあたり、商品を紹介してもらったり、決済を代行してもらうべく、販売登録を行う。具体的に、販売者端末5は、販売者の氏名や住所などの販売者情報と、上述したように販売する商品である「情報コンテンツ」自体のデータと、当該情報コンテンツを販売する商品販売サイト(特定のウェブサイト)にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)(ウェブサイトアドレスデータ)と、を管理サーバ1に送信して登録する。また、商品販売サイトにおいて販売する商品の決済代行方法、例えば、クレジットカード決済、銀行決済などの方法を指定する情報や、管理サーバ1が徴収した商品代金の振込口座情報を送信して登録する。
【0027】
そして、上述したように販売者端末5からの各種情報の送信に応じて、管理サーバ1の販売サイト設定部11は、各種情報を受け取り、販売者の情報としてまとめて販売データ記憶部16に登録する。具体的に、販売サイト設定部11は、まず、販売者を識別する識別情報である「販売者ID」と、販売する商品を識別する識別情報である「商品ID」(商品特定情報)と、を設定する。また、販売サイト設定部11は、販売者端末5からの要求に応じて、決済を行う決済ページの設定を行う。そして、販売サイト設定部11は、図4に示すように、上記販売者ID、商品ID、決済設定情報に、販売者端末5から送信された、商品販売サイトのURL、商品データ、振込口座情報、などを関連付けて、販売データ記憶部16(商品情報記憶手段)内に販売商品データとして登録する。なお、この販売商品データは、上述したデータであることに限定されず、販売する商品ごとに異なる商品IDと、この商品を販売するウェブサイトのURLとが、少なくとも関連付けられていればよい。
【0028】
また、販売サイト設定部11は、上述したように設定した商品の決済ページにアクセスするための情報、つまり、決済ページのURLを、購入者端末5に送信する。これを受けた購入者端末5は、受信した決済ページのURLを、図3に示す商品販売サイト内の「購入ボタン」のリンク先として設定し、販売サイトサーバ2に対して商品販売サイトの更新を行う。
【0029】
次に、管理サーバ1の上記メール登録部13及びメール配信部14について説明する。メール登録部13(メールアドレス登録手段)及びメール配信部14(電子メール送信手段)は、上記販売者が発行する電子メールを配信する機能を有する。具体的に、まず、メール登録部13は、販売者が販売者端末5を介して送信してきた「配信メールデータ」を受け付け、電子メールにて配信するデータとして、メール配信データ記憶部17内に記憶する。なお、本実施形態では、販売者が配信する電子メールは、例えば、定期的に登録者に対して電子メールを配信するメールマガジンである場合を説明する。但し、上記電子メールは、メールマガジンである場合に限定されず、予め設定された時間が経過するごとに電子メールを配信するステップメールであってもよい。
【0030】
ここで、配信メールデータの一例を図5に示す。この図に示すように、配信メールデータは、商品毎つまり商品ID毎に異なる内容のものであり、販売する商品の宣伝を行う内容が設定されている。そして、「宛先」はブランクであり、電子メールの配信時に、後述するように登録されたユーザの電子メールアドレスが代入される。また、配信メールデータには、メール本文中に、上述したように販売者が販売サイトサーバ2上で開設している商品販売サイトにアクセスするためのURL(ウェブサイトアドレスデータ)が記述されている。例えば、「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=XXX&aid=YYY」と記述されている。ここで、前半の「http://www.aaa-bbb-ccc.com/」は、管理サーバ1にアクセス可能なアドレスである本アドレス部である。また、後半の「iid=XXX」の「XXX」には、上述した「商品ID」が電子メール配信時に代入され、「aid=YYY」の「YYY」には、後述する紹介者の識別情報である「紹介者ID」が電子メール配信時に代入される。なお、上記URLは、販売者が「配信メールデータ」を登録する段階においては、当該URLを挿入する指示を表すURL挿入指示情報が記述されているだけでもよい。この場合には、後述する管理サーバ1による電子メール配信時に、メール本文中のURL挿入指示情報が記述された箇所に、「商品ID」と「紹介者ID」が挿入された上記URLが代入されて、電子メールが配信される。
【0031】
また、メール登録部13は、上述した配信メールデータをメールマガジンとして配信する宛先となるユーザの電子メールアドレスを収集すべく、当該メールアドレスを入力させるメルマガ登録フォーム(入力フォーム)を生成する機能を有する。このとき、メール登録部13は、紹介者が操作する紹介者端末6からの要求に応じて生成する。
【0032】
ここで、「紹介者」とは、上記販売者が販売する商品をユーザに紹介する者であり、当該ユーザに紹介することによって紹介料や広告料に対応する報酬を得る。そして、本発明における紹介方法は、販売者が販売する商品に関して発行しているメールマガジンに、ユーザの電子メールアドレスを登録させることである。このため、紹介者は、上述した報酬を得るべく、管理サーバ1に登録しておく。これにより、管理サーバ1は、紹介者の氏名や識別情報である紹介者ID、報酬の振込口座情報などを記憶している。
【0033】
そして、紹介者は、紹介者端末6を介して、ユーザに紹介したい商品を特定する情報(商品IDなど)と、紹介者自身を識別する紹介者IDと、を管理サーバ1に送信して、メルマガ登録フォームの生成要求を行う。すると、これを受けたメール登録部13は、図6に示すように、ウェブサイトに掲載したときに、「氏名」と「メールアドレス」の各入力欄と、「登録ボタン」が表示されるメルマガ登録フォームを形成するデータ(例えば、HTMLで記述されたデータ)を生成して、紹介者端末6に返送する。このとき、メール登録部13は、さらに、メルマガ登録フォームを形成するデータに、紹介者から要求された商品の商品IDと、この紹介者の紹介者IDと、を含める。
【0034】
そして、上記メルマガ登録フォームは、例えば、紹介者が運営するウェブサイトであるメルマガ登録サイトに表示される。ここで、メルマガ登録サイトとは、例えば、ネットワークN上の登録サイトサーバ3(入力フォーム設置サイトウェブサーバ)上に開設されている。そして、紹介者は紹介者端末6を介して、登録サイトサーバ3上のメルマガ登録サイト内に、上記メルマガ登録フォームを形成するデータを組み込むことで、図6に示すようメルマガ登録フォームが表示され、アクセス可能となる。
【0035】
また、上記登録サイトサーバ3が開設するメルマガ登録サイトは、例えば、登録することによって配信されるメールマガジンに関連する商品に興味を持ったユーザによって閲覧される。そして、ユーザがメールマガジンの配信を希望する際には、メルマガ登録サイト上に表示されたメルマガ登録フォームに、当該サイトを閲覧したユーザがユーザ端末4を介して、「氏名」と「メールアドレス」を入力し、「登録ボタン」を押下する。すると、メルマガ登録フォームは、入力された「氏名」及び「メールアドレス」と共に、メルマガ登録フォーム内に予め設定されている上記「商品ID」と「紹介者ID」を、管理サーバ1に送信するよう作動する。つまり、メルマガ登録フォームが組み込まれた登録サイトサーバ3は、上述したように、フォームに入力された電子メールアドレス、および、設定されている「商品ID」と「紹介者ID」を管理サーバ1に送信する機能(電子メールアドレス送信手段)を有する。なお、上記「紹介者ID」は、メルマガ登録フォーム毎に設定されるため、当該メルマガ登録フォームが形成されているメルマガ登録サイトといったウェブサイトに対応した識別情報であると言える。
【0036】
ここで、ユーザ端末4は、上記販売者がウェブサイト上で販売する所定の商品を購入するユーザが操作する情報処理端末である。なお、ユーザ端末4は、ネットワーク接続機能を有するパーソナルコンピュータなどの情報処理端末であってもよく、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯型情報処理端末であってもよい。なお、本実施形態では、ユーザ端末4は、携帯電話機である場合を説明する。
【0037】
そして、メール登録部13は、メルマガ登録フォームに入力された「メールアドレス」等と「商品ID」及び「紹介者ID」がメルマガ登録フォームから送信されると、当該各情報を受信して、当該受信した「商品ID」毎に、「メールアドレス」と「紹介者ID」とを関連付けて、メール配信データ記憶部17内に配信アドレスリストに記憶する。例えば、図7に配信アドレスリストの一例を示す。この配信アドレスリストは、「商品ID=111」に対応する商品に関するメルマガに登録されたアドレスリストを示しており、その一行目には、「電子メールアドレス=アドレス1」と「紹介者ID=aaa」とが関連付けられている。つまり、「商品ID=111」のメルマガ登録サイトを運営している紹介者(紹介者ID=aaa)のメルマガ登録フォームから、「電子メールアドレス=アドレス1」が登録されたことを表している。
【0038】
また、上記メール配信部14は、上述したように配信アドレスリストに登録された電子メールアドレスを宛先として、電子メールを生成して送信する。このとき、生成する電子メールは、上述したように販売者にてメール配信データ記憶部17に登録された図5に示す配信メールデータに基づいて生成される。例えば、「商品ID=111」に対応する商品のメルマガを配信する場合には、まず、図8に示すように、「商品ID=111」について登録されている配信メールデータを読み出すと共に、「商品ID=111」の配信アドレスリストを読み出す。そして、上記配信メールデータの宛先に、配信アドレスリストに登録されている各電子メールアドレスをそれぞれ設定する。なお、図8の例では、「電子メールアドレス=アドレス1」が宛先として設定されたとする。
【0039】
さらに、メール配信部14は、電子メールを生成する際に、配信メールデータ内に設定されている商品販売サイトのURLに、「商品ID」と「紹介者ID」を設定する。このとき、「販売者ID」には、宛先として設定された「電子メールアドレス」に関連付けられて配信アドレスリストに登録されている「紹介者ID」を設定する。具体的に、図8に示す例では、URLとして「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=XXX&aid=YYY」が記述されている場合に、「iid=XXX」の「XXX」に、「商品ID」である「111」を設定する。また、宛先に設定した「電子メールアドレス=アドレス1」に関連付けられて配信アドレスリストに登録されている「紹介者ID=aaa」を、「aid=YYY」の「YYY」に設定する。これにより、宛先「アドレス1」宛の電子メールは、当該電子メール内に記述されたURLが、「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」と設定される。
【0040】
これにより、メール本文中に記述されているURLのうち、「本アドレス部」と「商品ID」とによるURL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111」の部分にて、商品販売サイトが特定され、このアドレスに「紹介者ID」を表す「aid=aaa」が付加されたURLが含まれる電子メールが生成されたこととなる。なお、このとき、「紹介者ID」部分が変更されたとしても、このURLが示すアクセス先に影響を及ぼさない。つまり、「紹介者ID」の前の部分である「本アドレス部」と「商品ID」とによる部分「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111」が、「商品ID=111」の商品を販売する商品販売サイトにアクセスするための情報となる。
【0041】
以上のようにして、メール配信部14は、配信アドレスリストに登録されている全ての「電子メールアドレス」毎に、当該各「電子メールアドレス」を宛先として設定し、かつ、この「電子メールアドレス」に関連付けられている「紹介者ID」と、「商品ID」とがURL内に設定された電子メールを生成する。
【0042】
そして、メール配信部14は、電子メールを配信するタイミングとなると、上述したように、それぞれ宛先を設定し、かつ、各宛先の「メールアドレス」に関連付けられて登録されている「紹介者ID」を付加したURLを含む電子メールを配信する。すると、各宛先のユーザが操作するユーザ端末4にて電子メールが受信され、上述したURLが記述された電子メールが閲覧される。例えば、「アドレス1」の宛先となるユーザのユーザ端末4には、図8に示す電子メールアドレスが表示される。そして、表示された電子メールに記述されたURLをユーザがユーザ端末4上でクリックすると、かかるURLにて特定されるウェブサイトにアクセスされる。このとき、URLは、「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」と設定されているため、その「本アドレス部」に相当する「http://www.aaa-bbb-ccc.com/」が指すウェブサイトにアクセスされる。本実施形態では、管理サーバ1が運営するウェブサイトにアクセスされ、かかるアクセスを管理サーバ1のアクセス転送部12が受け付ける。
【0043】
上記アクセス転送部12(アクセス転送手段)は、上述したように、配信した電子メールに記述されたURLに基づくユーザ端末4からのアクセスを受け付けると、当該URLに含まれる「商品ID」を認識する。そして、この商品IDに販売データ記憶部16内で関連付けられている「商品販売サイトのURL」の宛先となる商品販売サイトに、ユーザ端末4のアクセスを転送する。例えば、電子メールに記述されたURL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」がユーザ端末4にてクリックされて、当該ユーザ端末4がアクセスしてきたときには、「商品ID=111」の商品を販売する商品販売サイトに、ユーザ端末4がアクセスされるよう転送する。これにより、「商品ID=111」に対応する商品を販売する商品販売サイトは、URL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」をクリックしたユーザ端末4からのアクセスを受け付け、商品販売サイトのウェブページつまりコンテンツを、ユーザ端末4に送信する。このとき、商品販売サイトは、URL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」がクリックされてアクセスされたことを認識可能であり、この情報を記憶している。
【0044】
ここで、商品販売サイトは、例えば、上述した図3に示すような、商品を販売するためのコンテンツをユーザ端末4に送信する。このとき、商品販売サイトに表示される「購入ボタン」には、管理サーバ1が設定した商品の決済を行うウェブサイトへのアドレスが記憶されている。そして、商品販売サイトは、「購入ボタン」がクリックされると、上述したようにアクセスしてきたユーザ端末4からの決済要求を、管理サーバ1の決済処理部15に通知し、ユーザ端末4のアクセスを転送する。このとき、商品販売サイトつまり販売サイトサーバ2は、ユーザ端末4が商品販売サイトにアクセスしてきたときにクリックしたURL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」、つまり、アクセス元となったURLを、管理サーバ1の決済処理部15に通知する。つまり、商品販売サイトを開設する販売サイトサーバ2は、ユーザ端末4にてアクセスされた際に、当該ユーザ端末4がアクセスしてきた1つ前のウェブサイトのURL(ウェブサイトアドレスデータ)を、この商品の決済を代行する管理サーバ1の決済処理部15に通知する機能(通知手段)を有する。これにより、販売サイトサーバ2は、少なくとも、上記URLに付加された「紹介者ID」を管理サーバ1に通知することができる。
【0045】
そして、管理サーバ1の決済処理部15(識別情報受付手段)は、上記販売サイトサーバ2から、「購入ボタン」をクリックしたユーザ端末4のアクセス転送を受けると、当該ユーザ端末4に対して、「購入ボタン」に関連付けられている商品の決済画面を送信する。この決済画面に従ってユーザ端末4からクレジットカード番号などの決済情報が入力されると、決済処理部15は決済処理を実行する。そして、決済処理が完了すると、商品である情報コンテンツを、ユーザ端末4に送信する処理を行う。例えば、ユーザ端末4にて情報コンテンツをダウンロード可能なよう、ダウンロード開始ボタンが表示されたダウンロード画面をユーザ端末4に送信する。
【0046】
また、決済処理部15は、上述した決済処理時に、ユーザ端末4が商品販売サイトにアクセスする前にクリックしたURL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」が販売サイトサーバ2から通知されており、この情報を受け付ける。そして、この中に含まれている「aid=aaa」つまり「aaa」が示す「紹介者ID」を取得する。これにより、管理サーバ1では、上述した決済処理にて商品を購入したユーザに、当該商品を紹介した「紹介者」を認識することができる。
【0047】
また、決済処理部15は、上述したように販売された商品ごとに、「紹介者」毎の紹介数を集計する機能を有する。そして、紹介者毎の紹介数に、商品ごとに設定された報酬額を乗算することで、当該紹介者への報酬を算出する。また、決済処理部15は、登録されている紹介者の銀行口座に報酬額を振り込むなど、所定の支払う処理を実行する。但し、上述した紹介者毎の紹介数の集計や報酬額の算出、支払処理などは、人間が行ってもよい。
【0048】
[動作]
次に、上述したシステム動作を、図9乃至図11のシーケンス図を参照して説明する。まず、自己の商品をネットワークN上のウェブサイト上で販売する販売者が、販売者端末5を操作して販売サイトサーバ2にアクセスし、当該販売サイトサーバ2に自己の商品を販売するウェブサイトである商品販売サイトのデータをアップロードする(ステップS1)。これにより、販売サイトサーバ2にアップロードされた商品販売サイトは、インターネット上で閲覧可能となる(ステップS2)。
【0049】
続いて、販売者は、販売者端末5を操作して管理サーバ1にアクセスし、上述した商品販売サイトで販売する商品を紹介してもらったり、決済を代行してもらうべく、販売登録を行う(ステップS3)。具体的に、販売者端末5は、販売者の氏名や住所などの販売者情報と、販売する商品である「情報コンテンツ」自体のデータと、当該情報コンテンツを販売する商品販売サイトにアクセスするためのURLと、を管理サーバ1に送信する。また、商品販売サイトにおいて販売する商品の決済代行方法、例えば、クレジットカード決済、銀行決済などの決済方法を指定する情報や、管理サーバ1が徴収した商品代金の振込口座情報を送信して登録する。
【0050】
続いて、管理サーバ1は、販売者端末5から上述した各種情報を受け付けて、販売者の情報として登録する(ステップS4)。このとき、管理サーバ1は、販売者を識別する識別情報である「販売者ID」と、販売する商品を識別する識別情報である「商品ID」と、を設定し、当該販売する商品の決済を行う決済ページの設定を行う。そして、上記販売者ID、商品ID、決済設定情報に、販売者端末5から送信された、商品販売サイトのURL、商品データ、振込口座情報、などを関連付けて、販売商品データ(図4参照)として登録する。
【0051】
その後、管理サーバ1は、上述したように商品ごとに設定した商品の決済ページに関する情報、つまり、決済ページのURLを、購入者端末5に送信する(ステップS5)。これを受けた購入者は、購入者端末5を操作して、受信した決済ページのURLを図3に示す商品販売サイト内の「購入ボタン」のリンク先として設定し、販売サイトサーバ2に対して商品販売サイトの更新を行う(ステップS6,S7)。
【0052】
続いて、販売者は、販売する商品を宣伝すべく配信する電子メールであるメールマガジンの設定を、販売者端末5にて管理サーバ1に対して行う(ステップS8)。具体的には、配信する電子メールのテンプレートとなる図5に示すような配信メールデータを、管理サーバ1に送信する。この配信メールデータは、上述したように商品ごとに設定されたものであるため、商品IDと関連付けられて管理サーバ1に登録される。併せて、販売者は、管理サーバ1に配信タイミングを設定することで、当該管理サーバ1にて配信準備が整う(ステップS9)。なお、上記配信メールデータは、「宛先」はブランクであり、電子メールの配信時に後述するように登録されるユーザの電子メールアドレスが代入される。また、メール本文中には、URL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=XXX&aid=YYY」が記述されており、後述するように、電子メール配信時に、「XXX」と「YYY」とに、それぞれ「商品ID」と「紹介者ID」とが代入される。
【0053】
続いて、上記販売されている商品をユーザに紹介し、その紹介料に相当する報酬を得ることを希望する紹介者が、紹介者端末6を操作して、管理サーバ1に対して、商品購入の見込み客となりうるユーザの電子メールアドレスを収集するためのメルマガ登録フォームの生成要求を行う(ステップS11)。このとき、紹介者端末6は、紹介する商品を特定する情報と共に、紹介者IDを管理サーバ1に送信する。すると、管理サーバ1は、電子メールアドレスの入力欄が表示されると共に、商品IDと紹介者IDとが含まれたメルマガ登録フォームを設置するためのデータを生成し、紹介者端末6に送信する(ステップS12)。
【0054】
そして、紹介者が、紹介者端末6から登録サイトサーバ3上のメルマガ登録サイト内に上記メルマガ登録フォームを形成するデータを組み込むことで(ステップS13)、図6に示すように、メルマガ登録フォームがインターネット上に公開され、でアクセス可能となる(ステップS14)。
【0055】
その後、上記メルマガ登録フォームを閲覧したユーザが、ユーザ端末4を介して当該メルマガ登録フォームに電子メールアドレスを登録する(ステップS15)。具体的に、「氏名」と「メールアドレス」が入力され「登録ボタン」が押下されると、メルマガ登録フォームつまり登録サイトサーバ3から、「氏名」及び「メールアドレス」と共に、メルマガ登録フォーム内に予め設定されている上記「商品ID」と「紹介者ID」とが管理サーバ1に送信される(ステップS16)。
【0056】
続いて、管理サーバ1は、メルマガ登録フォームから送信された、「メールアドレス」等と「商品ID」及び「紹介者ID」を受信して、当該受信した「商品ID」毎に、「メールアドレス」と「紹介者ID」とを関連付けて、図7に示すように、配信アドレスリストとして記憶する(ステップS17)。つまり、電子メールの配信先となる「メールアドレス」と、当該メールアドレスの登録を導いた紹介者の「紹介者ID」と、が関連付けられる。
【0057】
その後、管理サーバ1は、設定されたメルマガの配信タイミングになると、上述したように配信アドレスリストに登録された各「メールアドレス」を宛先として、電子メールを生成して配信する(ステップS18)。このとき、配信メールデータ内に記述されているURL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=XXX&aid=YYY」内の「XXX」に、対応する商品の「商品ID」を設定すると共に、「YYY」に、宛先として設定した「メールアドレス」に関連付けられて登録されている「紹介者ID」を設定する。これにより、ユーザによるメールアドレスの登録を導いた紹介者の紹介者IDが付加されたURLが記述された電子メールが、ユーザ端末4に配信される。
【0058】
続いて、上述したように管理サーバ1から配信された電子メールをユーザ端末4が受信し、この電子メールをユーザが閲覧する(ステップS21)。そして、電子メールを閲覧したユーザが、記述されていた商品の購入を希望する際には、当該電子メール内に記述されているURLをクリックする(ステップS22)。すると、ユーザ端末4は、このURLの宛先にアクセスすることとなる。例えば、URLが「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」と設定されている場合には、まず、ユーザ端末4は、「本アドレス部」部分の「http://www.aaa-bbb-ccc.com/」が指す管理サーバ1が運営するウェブサイトにアクセスされ、かかるアクセスを管理サーバ1が受け付ける。
【0059】
すると、管理サーバ1は、アクセスする際にユーザ端末4がクリックしたURL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」の通知を受け、このうち、「iid=111」の部分に含まれる「商品ID」から、商品を特定する(ステップS23)。そして、管理サーバ1は、この特定した商品に関連付けられて販売商品データに登録されている商品販売サイトのURLに、ユーザ端末4のアクセスを転送する(ステップS24)。これにより、ユーザ端末4は、商品販売サイトにアクセスすることとなり、これに応じて、商品販売サイトを開設する販売サイトサーバ2は、当該商品販売サイトのウェブページのデータをユーザ端末4に送信する。このとき、商品販売サイトは、ユーザ端末4がURL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」をクリックしてアクセスしていることを転送元である管理サーバ1からの通知により認識し、かかる情報を記憶している。
【0060】
その後、ユーザ端末4にて商品販売サイトを閲覧したユーザが、商品の購入を行う際には、「購入ボタン」をクリックする(ステップS26)。このとき、「購入ボタン」には、管理サーバ1が設定した商品の決済を行う決済サイトへのアドレスが記憶されている。このため、商品販売サイトは、「購入ボタン」がクリックされると、上述したようにアクセスしてきたユーザ端末4からの決済要求を管理サーバ1に通知し、当該ユーザ端末4のアクセスを商品の決済を行うサイトに転送する(ステップS27)。このとき、商品販売サイトは、ユーザ端末4が商品販売サイトにアクセスしてきたときにクリックしたURL「http://www.aaa-bbb-ccc.com/?iid=111&aid=aaa」、つまり、アクセス元となったURLを、管理サーバ1に通知する。これにより、管理サーバ1は、URLに含まれている「商品ID」から決済対象となっている商品を特定して、かかる商品の決済処理をユーザ端末4に対して行う(ステップS28)。また、管理サーバ1は、URLに含まれている「紹介者ID」から、商品を購入したユーザに当該商品を紹介した「紹介者」を特定する。そして、購入された商品ごとに、「紹介者」毎の紹介数を集計し、設定された報酬などを支払う処理を行う。
【0061】
以上のように、本発明によると、ユーザに電子メールアドレスの登録を促し、商品の販売などを促進したウェブサイトを運営する紹介者を特定することができる。従って、紹介者に対して適切に報酬を与えることができる。そして、特に、ユーザ端末4にて商品販売サイトを閲覧するために利用されるソフトウェアであるブラウザが、閲覧履歴を記憶する「HTTP cookie」を利用できない場合や、別の機会にメールマガジンなどを発行して販売を促す場合などには、特に有効である。
【0062】
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。なお、本実施形態では、上述した管理サーバ(情報処理装置)や情報処理システムの構成の概略を説明する。
【0063】
本発明の一形態である情報処理装置は、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトから、上記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付けて、当該受け付けた上記電子メールアドレスと上記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、
上記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を備える。
そして、上記電子メール送信手段は、上記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの送信先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記識別情報を付加して、上記電子メールを生成する、
という構成を採る。
【0064】
また、上記情報処理装置は、
上記ウェブサイトアドレスデータに基づいて所定の情報処理端末からアクセスされた上記特定のウェブサイトから、上記ウェブサイトアドレスデータに付加された上記識別情報の通知を受け付ける識別情報受付手段を備えた、
という構成を採る。
【0065】
上記発明によると、まず、入力フォームが設置されたウェブサイトに対してアクセスしたユーザが、上記入力フォームに電子メールアドレスを入力して、電子メールの配信を要求する。すると、ウェブサイトは、予め設定された識別情報と共に、入力された電子メールアドレスを、情報処理装置に送信する。これを受けた情報処理装置は、電子メールアドレスと識別情報とを関連付けて記憶する。なお、例えば、上記ウェブサイトは、販売されている所定の商品を紹介する紹介者が運営するウェブサイトであり、上記識別情報は、紹介者を識別する情報である。
【0066】
その後、情報処理装置は、記憶された電子メールアドレス宛に電子メールを生成して送信する。このとき、情報処理装置は、電子メールの本文に、特定のウェブサイトにアクセス可能なウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、電子メールの送信先となる電子メールアドレスに関連付けて記憶されている上記識別情報を付加して、電子メールを生成し、送信する。なお、上記ウェブサイトアドレスデータは、例えば、上述した所定の商品を販売している商品販売ウェブサイトへのアドレスである。
【0067】
そして、上記電子メールが、宛先として設定された電子メールアドレスを有するユーザの端末に送信されると、当該ユーザは、電子メールの本文に表示されたウェブサイトアドレスデータに従って、端末にて特定のウェブサイトにアクセスできる。このとき、ウェブサイトアドレスデータに基づいてアクセスされた特定のウェブサイトは、当該ウェブサイトアドレスデータに付加された識別情報を認識することができる。そして、この識別情報を調べることで、電子メールを送信したユーザが、電子メールアドレスを登録する際に利用したウェブサイトを特定することができる。従って、電子メールアドレスの登録を促し、商品の販売などを促進したウェブサイトを運営する紹介者を特定することができ、当該紹介者に対して適切に報酬を与えることができる。
【0068】
また、上記情報処理装置では、
上記電子メール送信手段は、上記電子メールに含める上記ウェブサイトアドレスデータに、当該ウェブサイトアドレスデータに基づくアクセス先が変わらないよう、上記識別情報を付加する、
という構成を採る。
【0069】
また、上記情報処理装置では、
上記電子メール送信手段は、上記ウェブサイトアドレスデータに、予め設定された商品を特定する商品特定情報を含めて上記電子メールを生成する、
という構成を採る。
【0070】
そして、上記電子メールアドレス登録手段は、上記ウェブサイトに予め設定された上記商品特定情報を、上記入力フォームに入力された上記電子メールアドレス及び上記識別情報と共に上記ウェブサイトから受け付けて、上記電子メールアドレスと上記識別情報と上記商品特定情報とを関連付けて記憶し、
上記電子メール送信手段は、上記ウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの宛先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記商品特定情報を含めて、上記電子メールを生成する、
という構成を採る。
【0071】
また、上記情報処理装置では、
上記商品特定情報と、上記特定のウェブサイトにアクセス可能なアドレスであるアドレスデータと、を関連付けて記憶する商品情報記憶手段と、
上記ウェブサイトアドレスデータのうち上記商品特定情報を除いた部分は自己である情報処理装置にアクセスする本アドレス部であり、上記ウェブサイトアドレスデータが利用され当該ウェブサイトアドレスデータ中の上記本アドレス部に基づいて所定の情報処理端末からアクセスを受け付けたときに、当該ウェブサイトアドレスデータに含まれる上記商品特定情報と関連付けられて上記商品情報記憶手段に記憶された上記アドレスデータにてアクセス可能な上記特定のウェブサイトに、上記所定の情報処理端末のアクセスを転送するアクセス転送手段と、を備えた、
という構成を採る。
【0072】
上記発明によると、予め販売されている商品ごとに商品特定情報を設定しておき、これをウェブサイトアドレスデータに含めることで、当該ウェブサイトアドレスデータに基づいてアクセスしてきたユーザの端末を、各商品を販売する特定のウェブサイトに振り分けることができる。従って、情報処理装置によるウェブサイトアドレスデータの生成が容易となり、当該情報処理装置の処理の容易化を図ることができる。
【0073】
また、本発明の他の形態である情報処理システムは、
所定の商品を販売する商品販売ウェブサイトを開設する商品販売サイトウェブサーバと、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置された入力フォーム設置ウェブサイトを開設する入力フォーム設置サイトウェブサーバと、
電子メールを配信する配信サーバと、を備えたシステムである。
そして、上記入力フォーム設置サイトウェブサーバは、上記入力フォーム設置ウェブサイトに設置された上記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該入力フォーム設置ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を上記配信サーバに送信する電子メールアドレス送信手段を備える。
【0074】
また、上記配信サーバは、上記入力フォーム設置サイトウェブサーバから送信された上記電子メールアドレス及び上記識別情報を受け付けて、当該受け付けた上記電子メールアドレスと上記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、上記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を備えると共に、
上記電子メール送信手段は、上記電子メールに上記商品販売ウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの送信先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記識別情報を付加して、上記電子メールを生成する。
【0075】
また、上記商品販売サイトウェブサーバは、上記ウェブサイトアドレスデータに基づいて所定の情報処理端末からアクセスされたときに、当該ウェブサイトアドレスデータに付加された上記識別情報を上記配信サーバに通知する通知手段を備えた、
という構成を採る。
【0076】
また、上述した情報処理装置は、当該情報処理装置にプログラムが組み込まれることで実現できる。具体的に、本発明の他の形態であるプログラムは、
情報処理装置に、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトから、上記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付けて、当該受け付けた上記電子メールアドレスと上記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、
上記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を実現させるプログラムである。
そして、上記電子メール送信手段は、上記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの送信先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記識別情報を付加して、上記電子メールを生成する、
という構成を採る。
【0077】
また、上述した情報処理装置が作動することにより実行される、本発明の他の形態である情報処理方法は、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトに接続された情報処理装置が、上記ウェブサイトから、上記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付け、
上記情報処理装置が、上記ウェブサイトから受け付けた上記電子メールアドレスと上記識別情報とを関連付けて記憶し、
上記情報処理装置が、上記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信すると共に、
上記情報処理装置が、上記電子メールの生成時に、上記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、上記電子メールの送信先となる上記電子メールアドレスに関連付けて記憶された上記識別情報を付加して、上記電子メールを生成する、
という構成を採る。
【0078】
上述した構成を有する、情報処理システム、プログラム、又は、情報処理方法、の発明であっても、上記情報処理装置と同様の作用を有するために、上述した本発明の目的を達成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明は、ネットワーク上で商品を販売するシステムに利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0080】
1 管理サーバ
2 販売サイトサーバ
3 登録サイトサーバ
4 ユーザ端末
5 購入者端末
5 販売者端末
6 紹介者端末
11 販売サイト設定部
12 アクセス転送部
13 メール登録部
14 メール配信部
15 決済処理部
16 販売データ記憶部
17 メール配信データ記憶部
N ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトから、前記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付けて、当該受け付けた前記電子メールアドレスと前記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、
前記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を備えると共に、
前記電子メール送信手段は、前記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、前記電子メールの送信先となる前記電子メールアドレスに関連付けて記憶された前記識別情報を付加して、前記電子メールを生成する、
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記ウェブサイトアドレスデータに基づいて所定の情報処理端末からアクセスされた前記特定のウェブサイトから、前記ウェブサイトアドレスデータに付加された前記識別情報の通知を受け付ける識別情報受付手段を備えた、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報処理装置であって、
前記電子メール送信手段は、前記電子メールに含める前記ウェブサイトアドレスデータに、当該ウェブサイトアドレスデータに基づくアクセス先が変わらないよう、前記識別情報を付加する、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記電子メール送信手段は、前記ウェブサイトアドレスデータに、予め設定された商品を特定する商品特定情報を含めて前記電子メールを生成する、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置であって、
前記電子メールアドレス登録手段は、前記ウェブサイトに予め設定された前記商品特定情報を、前記入力フォームに入力された前記電子メールアドレス及び前記識別情報と共に前記ウェブサイトから受け付けて、前記電子メールアドレスと前記識別情報と前記商品特定情報とを関連付けて記憶し、
前記電子メール送信手段は、前記ウェブサイトアドレスデータに、前記電子メールの宛先となる前記電子メールアドレスに関連付けて記憶された前記商品特定情報を含めて、前記電子メールを生成する、
情報処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理装置であって、
前記商品特定情報と、前記特定のウェブサイトにアクセス可能なアドレスであるアドレスデータと、を関連付けて記憶する商品情報記憶手段と、
前記ウェブサイトアドレスデータのうち前記商品特定情報を除いた部分は自己である情報処理装置にアクセスする本アドレス部であり、前記ウェブサイトアドレスデータが利用され当該ウェブサイトアドレスデータ中の前記本アドレス部に基づいて所定の情報処理端末からアクセスを受け付けたときに、当該ウェブサイトアドレスデータに含まれる前記商品特定情報と関連付けられて前記商品情報記憶手段に記憶された前記アドレスデータにてアクセス可能な前記特定のウェブサイトに、前記所定の情報処理端末のアクセスを転送するアクセス転送手段と、を備えた、
情報処理装置。
【請求項7】
所定の商品を販売する商品販売ウェブサイトを開設する商品販売サイトウェブサーバと、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置された入力フォーム設置ウェブサイトを開設する入力フォーム設置サイトウェブサーバと、
電子メールを配信する配信サーバと、
を備えた情報処理システムであって、
前記入力フォーム設置サイトウェブサーバは、前記入力フォーム設置ウェブサイトに設置された前記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該入力フォーム設置ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を前記配信サーバに送信する電子メールアドレス送信手段を備え、
前記配信サーバは、前記入力フォーム設置サイトウェブサーバから送信された前記電子メールアドレス及び前記識別情報を受け付けて、当該受け付けた前記電子メールアドレスと前記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、前記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を備えると共に、
前記電子メール送信手段は、前記電子メールに前記商品販売ウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、前記電子メールの送信先となる前記電子メールアドレスに関連付けて記憶された前記識別情報を付加して、前記電子メールを生成し、
前記商品販売サイトウェブサーバは、前記ウェブサイトアドレスデータに基づいて所定の情報処理端末からアクセスされたときに、当該ウェブサイトアドレスデータに付加された前記識別情報を前記配信サーバに通知する通知手段を備えた、
情報処理システム。
【請求項8】
情報処理装置に、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトから、前記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付けて、当該受け付けた前記電子メールアドレスと前記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、
前記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を実現させると共に、
前記電子メール送信手段は、前記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、前記電子メールの送信先となる前記電子メールアドレスに関連付けて記憶された前記識別情報を付加して、前記電子メールを生成する、
プログラム。
【請求項9】
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトに接続された情報処理装置が、前記ウェブサイトから、前記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付け、
前記情報処理装置が、前記ウェブサイトから受け付けた前記電子メールアドレスと前記識別情報とを関連付けて記憶し、
前記情報処理装置が、前記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信すると共に、
前記情報処理装置が、前記電子メールの生成時に、前記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、前記電子メールの送信先となる前記電子メールアドレスに関連付けて記憶された前記識別情報を付加して、前記電子メールを生成する、
情報処理方法。
【請求項1】
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトから、前記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付けて、当該受け付けた前記電子メールアドレスと前記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、
前記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を備えると共に、
前記電子メール送信手段は、前記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、前記電子メールの送信先となる前記電子メールアドレスに関連付けて記憶された前記識別情報を付加して、前記電子メールを生成する、
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記ウェブサイトアドレスデータに基づいて所定の情報処理端末からアクセスされた前記特定のウェブサイトから、前記ウェブサイトアドレスデータに付加された前記識別情報の通知を受け付ける識別情報受付手段を備えた、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報処理装置であって、
前記電子メール送信手段は、前記電子メールに含める前記ウェブサイトアドレスデータに、当該ウェブサイトアドレスデータに基づくアクセス先が変わらないよう、前記識別情報を付加する、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記電子メール送信手段は、前記ウェブサイトアドレスデータに、予め設定された商品を特定する商品特定情報を含めて前記電子メールを生成する、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置であって、
前記電子メールアドレス登録手段は、前記ウェブサイトに予め設定された前記商品特定情報を、前記入力フォームに入力された前記電子メールアドレス及び前記識別情報と共に前記ウェブサイトから受け付けて、前記電子メールアドレスと前記識別情報と前記商品特定情報とを関連付けて記憶し、
前記電子メール送信手段は、前記ウェブサイトアドレスデータに、前記電子メールの宛先となる前記電子メールアドレスに関連付けて記憶された前記商品特定情報を含めて、前記電子メールを生成する、
情報処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理装置であって、
前記商品特定情報と、前記特定のウェブサイトにアクセス可能なアドレスであるアドレスデータと、を関連付けて記憶する商品情報記憶手段と、
前記ウェブサイトアドレスデータのうち前記商品特定情報を除いた部分は自己である情報処理装置にアクセスする本アドレス部であり、前記ウェブサイトアドレスデータが利用され当該ウェブサイトアドレスデータ中の前記本アドレス部に基づいて所定の情報処理端末からアクセスを受け付けたときに、当該ウェブサイトアドレスデータに含まれる前記商品特定情報と関連付けられて前記商品情報記憶手段に記憶された前記アドレスデータにてアクセス可能な前記特定のウェブサイトに、前記所定の情報処理端末のアクセスを転送するアクセス転送手段と、を備えた、
情報処理装置。
【請求項7】
所定の商品を販売する商品販売ウェブサイトを開設する商品販売サイトウェブサーバと、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置された入力フォーム設置ウェブサイトを開設する入力フォーム設置サイトウェブサーバと、
電子メールを配信する配信サーバと、
を備えた情報処理システムであって、
前記入力フォーム設置サイトウェブサーバは、前記入力フォーム設置ウェブサイトに設置された前記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該入力フォーム設置ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を前記配信サーバに送信する電子メールアドレス送信手段を備え、
前記配信サーバは、前記入力フォーム設置サイトウェブサーバから送信された前記電子メールアドレス及び前記識別情報を受け付けて、当該受け付けた前記電子メールアドレスと前記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、前記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を備えると共に、
前記電子メール送信手段は、前記電子メールに前記商品販売ウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、前記電子メールの送信先となる前記電子メールアドレスに関連付けて記憶された前記識別情報を付加して、前記電子メールを生成し、
前記商品販売サイトウェブサーバは、前記ウェブサイトアドレスデータに基づいて所定の情報処理端末からアクセスされたときに、当該ウェブサイトアドレスデータに付加された前記識別情報を前記配信サーバに通知する通知手段を備えた、
情報処理システム。
【請求項8】
情報処理装置に、
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトから、前記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付けて、当該受け付けた前記電子メールアドレスと前記識別情報とを関連付けて記憶する電子メールアドレス登録手段と、
前記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信する電子メール送信手段と、を実現させると共に、
前記電子メール送信手段は、前記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、前記電子メールの送信先となる前記電子メールアドレスに関連付けて記憶された前記識別情報を付加して、前記電子メールを生成する、
プログラム。
【請求項9】
電子メールアドレスを入力する入力フォームが設置されたウェブサイトに接続された情報処理装置が、前記ウェブサイトから、前記入力フォームに入力された電子メールアドレスと、当該ウェブサイトに対応して予め設定された識別情報と、を受け付け、
前記情報処理装置が、前記ウェブサイトから受け付けた前記電子メールアドレスと前記識別情報とを関連付けて記憶し、
前記情報処理装置が、前記記憶された電子メールアドレスを宛先とする電子メールを生成して送信すると共に、
前記情報処理装置が、前記電子メールの生成時に、前記電子メールに予め設定された特定のウェブサイトにアクセスするウェブサイトアドレスデータを含めると共に、このウェブサイトアドレスデータに、前記電子メールの送信先となる前記電子メールアドレスに関連付けて記憶された前記識別情報を付加して、前記電子メールを生成する、
情報処理方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−43990(P2011−43990A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−191752(P2009−191752)
【出願日】平成21年8月21日(2009.8.21)
【出願人】(506344424)株式会社インフォトップ (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月21日(2009.8.21)
【出願人】(506344424)株式会社インフォトップ (1)
【Fターム(参考)】
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