説明

情報処理装置

【課題】ユーザによって接続I/F部に挿抜された電子デバイスと、表示画面内に表示される表示物との対応関係をユーザに直感的に分かりやすく表示することができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】CPU10は、メモリデバイスが外部メモリI/F部90に挿入動作または抜去動作を検出したとき、外部メモリI/F部90に挿抜されたメモリデバイスに対応する関連情報画面400を該挿抜動作の方向と同一方向に移動するように液晶表示部300に表示させる。CPU10は、メモリデバイスの挿抜動作を検出したとき、そのメモリデバイスに対応する関連情報画面400を挿抜動作と同一方向に移動するように表示物を表示させるので、どの外部メモリI/F部90にどのメモリデバイスの挿抜動作を実施したか、ユーザに直感的に分かりやすく表示させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に係り、特に、電子デバイスの接続を受け付ける電子デバイス接続I/F部を有する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報処理装置の多機能化が進み、情報処理装置に外部記憶媒体(外部メモリ)を接続し、その外部メモリに保存できる記憶容量を情報処理装置の記憶容量の一部として利用できる機能がある。その際、たとえば、情報処理装置とその周辺機器との間でデータを転送するインターフェースの規格のひとつとして、USB(Universal Serial Bus)インターフェース規格が知られている。
【0003】
USBインターフェース規格に準拠した製品は、その製品に設けられたUSBコネクタを情報処理装置に接続することにより、情報処理装置とデータ通信が可能となる。そのため、ユーザは、情報処理装置にUSBインターフェース規格に準拠したメモリ(これをUSBメモリという。)を接続すると、情報処理装置にUSBメモリがマウントされて、USBメモリに記憶されたファイルやデータを取り扱うことができる。
【0004】
ここで、USBメモリが情報処理装置に接続されたとき、そのUSBメモリに記憶されたファイルやデータを読み込むか否かを操作画面上で確認する情報処理装置が開示されている(特許文献1参照)。
【0005】
たとえば、特許文献1に関する画像形成装置では、USBメモリが画像形成装置に装填されると、そのUSBメモリに記憶されたファイル等をユーザが利用することができる旨を示すメッセージの表示と、そのUSBメモリが画像形成装置に装填されていることを示すアイコンの表示を行い、ユーザがメニュー操作を行うことによって、USBメモリに記憶されたファイルのファイルリストを表示する。
【0006】
図18は、一般的な画像形成装置にUSBメモリが装填されたときに表示される表示画面の一例である。図18に示す表示画面900には、「外部メモリが接続されました。ボックス機能の[システム]から[外部メモリ]が使用できます」と表示されている。また、タスクバーには、USBメモリを使用することができることを示すアイコン960が表示されている。
【0007】
図19は、図18に示した一般的な画像形成装置に装填されたUSBメモリに記憶されたファイルリストの表示画面910である。ファイルリストには、USBメモリに記憶されているファイルの名称と更新日付とが示されている。ユーザは、ファイルリストから任意のファイルを選択することにより、そのファイルを印刷したり閲覧することができる。なお、タスクバーにあるアイコン960は、現在、画像形成装置にUSBメモリが接続されていることを示している。
【0008】
図20は、一般的な情報処理装置に表示されるタスクバーである。一般的な情報処理装置では、USBメモリの接続の有無を、アイコン表示の有無によりユーザに通知する。たとえば、図20(A)に示すタスクバー920は、USBメモリが情報処理装置に接続される前の状態を示している。USBメモリが接続される前の状態では、タスクバー920にUSBメモリが接続されていることを示すアイコンは表示されていない。図20(B)に示すタスクバー930は、USBメモリが情報処理装置に接続されている状態を示している。タスクバー930には、USBメモリが情報処理装置に接続されている状態を示すアイコン940が表示されている。
【0009】
ここで、接続されたUSBメモリを情報処理装置から取り外す場合には、ユーザは、アイコン940上にマウスを移動させ、左ボタンを用いてクリックする。アイコン940がクリックされると、接続されているUSBメモリの一覧が表示され、ユーザが取り外したいUSBメモリをこの一覧の中から選択すると、情報処理装置から選択されたUSBメモリが取り外し可能となる。図20(C)のタスクバー970は、選択されたUSBメモリが情報処理装置から取り外し可能な状態になった旨をユーザに示している。タスクバー970は、アイコン950の近傍に、USBメモリが情報処理装置から取り外しが可能になった旨を表示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2006−107377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところで、特許文献1に記載された情報処理装置は、USBメモリの接続有無を、所定のアイコンをタスクバーの中に表示するか否かでユーザに通知していた。このため、ユーザは、外部メモリを外部メモリI/F部に接続したとき、複数の外部メモリI/F部のうちのどのI/F部に外部メモリを接続したか、あるいは外部メモリを外部メモリI/F部から外したとき、複数の外部メモリI/F部のうちのどのI/F部から外部メモリを取り外したかが分かりづらかった。また、外部メモリI/F部に接続されている外部メモリの一覧を表示することにより外部メモリを選択可能としているが、情報処理装置のどのI/F部に外部メモリが接続されているのか、ユーザにとって直感的に分かりづらかった。
【0012】
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、ユーザによって接続I/F部に挿抜された電子デバイスと、表示画面内に表示される表示物との対応関係をユーザに直感的に分かりやすく表示することができる情報処理装置および電子デバイス挿抜表示プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
【0014】
[1]表示部と、
挿抜可能な電子デバイスの接続を受け付ける接続I/F部と、
ユーザにより前記電子デバイスが前記接続I/F部に挿入される挿入動作または前記電子デバイスが前記接続I/F部から抜去される抜去動作を検出する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記挿入動作を検出したとき、その挿入動作によって前記接続I/F部に接続された電子デバイスに対応する表示物を、検出された前記挿入動作の方向と同一方向に移動するように前記表示部に表示させる挿入表示、または前記抜去動作を検出したとき、その抜去動作によって前記接続I/F部から抜き去られた電子デバイスに対応する表示物を、検出された前記抜去動作の方向と同一方向に移動するように前記表示部に表示させる抜去表示の少なくともいずれか一方の表示を行う
ことを特徴とする情報処理装置。
【0015】
上記発明では、制御部は、電子デバイスの挿入動作または抜去動作を検出したとき、その電子デバイスに対応する表示物を、検出された挿入動作または抜去動作と同一方向に移動するように表示させる。たとえば、接続I/F部に電子デバイスが右から左方向に挿入された場合には、その電子デバイスに対応する表示物を表示部上で右から左に移動させ、接続I/F部に電子デバイスが左から右方向に挿入された場合には、その電子デバイスに対応する表示物を表示部上で左から右に移動させる。
【0016】
[2]前記挿入動作を検出したとき、とは、
前記制御部が、前記接続I/F部に電子デバイスが接続されたことを検知したとき、もしくは前記接続I/F部に接続された電子デバイスは外部メモリであると認識したとき、または前記接続I/F部に接続された外部メモリに格納されたデータの種類を認識したときのいずれかである
ことを特徴とする[1]に記載の情報処理装置。
【0017】
上記発明では、挿入動作の検出について、3つの状態を定義している。1つ目は、接続I/F部に電子デバイスが接続されたことを検知したとき(電子デバイスの種類を判別する判別処理により電子デバイスの判別結果が出る前)、2つ目は、接続I/F部に接続された電子デバイスは外部メモリであると認識したとき、3つ目は、接続I/F部に接続された外部メモリに格納されたデータの種類を認識したときである。制御部は、これらの状態を検出したとき、その電子デバイスに対応する表示物を、その電子デバイスが接続I/F部に挿入された方向と同一方向に移動しながら表示部に出現させる。
【0018】
[3]前記制御部は、
前記抜去動作を検出したとき、その抜去動作によって前記接続I/F部から抜去された電子デバイスに対応する前記表示物を、前記接続I/F部から前記電子デバイスが抜去された方向と同一方向に移動させながら消去させる
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の情報処理装置。
【0019】
上記発明では、制御部は、抜去動作を検出したとき、接続I/F部から抜去された電子デバイスに対応する表示物を、その電子デバイスが抜去された方向と同一方向に移動しながら表示部から消去させる。
【0020】
[4]前記制御部は、
前記電子デバイスが前記接続I/F部に接続されている向きと前記電子デバイスの種類とを示す表示絵柄を、前記表示物とともに前記表示部に表示させる
ことを特徴とする[1]ないし[3]のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0021】
上記発明では、制御部は、電子デバイスが接続I/F部に接続されていることを示す表示絵柄を表示部に表示させる。なお、その表示絵柄を表示部に表示させるタイミングは限定されるものではない。たとえば、制御部は、表示絵柄を表示物と同時に表示させてもよく、表示物の移動完了後や、または表示物よりも先に表示させてもよい。
【0022】
[5]前記制御部は、
前記表示物を一時的に非表示にする操作を受け付けたとき、
該操作を受けた表示物を、該表示物に対応する電子デバイスを前記接続I/F部から抜去する方向と同一方向に移動させながら消去させ、かつこの消去させた該表示物に対応する電子デバイスの前記接続I/F部に接続されている状態での向きと該電子デバイスの種類とを示す対応絵柄を、前記表示部に表示させ、
前記対応絵柄の選択を受け付ける操作を検出したとき、前記対応絵柄に対応する電子デバイスが前記接続I/F部に挿入されたときの方向と同一方向に、該対応絵柄に対応する電子デバイスの前記表示物を移動させながら前記表示部に再度、表示させる
ことを特徴とする[1]ないし[4]のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0023】
上記発明では、制御部は、表示物を一時的に非表示にする操作を受け付けたとき、該表示物を移動しながら消去させ、代わりに、該表示物に対応する電子デバイスが接続I/F部に接続されていることを示す対応絵柄を表示させる。また、該表示物を消去させる場合、該表示物に対応する電子デバイスを接続I/F部から抜去する方向と同一方向に移動しながら消去させる。そして、対応絵柄がユーザによって選択された場合には、該対応絵柄に対応する電子デバイスが接続I/F部に挿入されたときの方向と同一方向に、該対応絵柄に対応する電子デバイスの表示物を移動しながら表示部に再度表示させる。
【0024】
[6]前記制御部は、
前記電子デバイスが外部メモリであった場合、該外部メモリに格納されたデータの種類を該外部メモリに対応する前記表示物内に表示させる
ことを特徴とする[1]ないし[5]のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0025】
上記発明では、制御部は、電子デバイスが外部メモリであった場合、外部メモリに格納されているデータの種類を識別する。たとえば、外部メモリに格納されているデータが、制御部が取り扱うことのできるデータの形式であるならば、制御部は、そのデータの種類を表示物に表示する。なお、データの種類の表示はファイル名の拡張子に限定されるものではない。
【0026】
[7]前記接続I/F部は、前記表示部の近傍に配置されている
ことを特徴とする[1]ないし[6]のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0027】
上記発明では、接続I/F部は、表示部の近傍に配置されている。したがって、ユーザは、表示部を見ながら接続I/F部に電子デバイスを挿入したり抜去したりすることができ、挿抜動作に係る電子デバイスと、これに対応する表示物とが、より容易に視覚的に関連付けられ、より直感的に分かりやすくなる。
【0028】
[8]前記制御部は、
前記挿入動作に伴う前記表示物の移動終了後、該表示物を、前記電子デバイスが前記接続I/F部に挿入された移動方向の始点側に位置する前記表示部の辺に隣接するように偏せて前記表示部に表示させる
ことを特徴とする[1]ないし[7]のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0029】
上記発明では、制御部は、移動が終了した表示物を、電子デバイスが挿入された移動方向と反対側の方向(すなわち移動方向の始点側)の表示部の辺に偏せて表示する。したがって、ユーザは、表示物の移動が停止した後も、どの表示物がどの方向から挿入された電子デバイスに対する表示物であるかを認識することができる。
【0030】
[9]前記制御部は、
前記電子デバイスに対応する前記表示物を、前記挿入動作の検出時はスライドインにより、前記抜去動作の検出時はスライドアウトするように移動させる、もしくは該表示物を前記挿入動作の検出時はポップアップにより、前記抜去動作の検出時は移動させながらクローズさせる、もしくは該表示物を前記挿入動作の検出時はズームインにより、前記抜去動作を検出時はズームアウトするように移動させる
ことを特徴とする[1]ないし[8]のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0031】
上記発明では、制御部は、外部メモリに対応する表示物に対し、スラインドイン/スライドアウトを用いた移動、ポップアップ/クローズを用いた移動、またはズームイン/ズームアウトを用いた移動を行わせる。
【0032】
[10]ユーザによって挿抜される電子デバイスの接続を受け付ける接続I/F部と、表示部とを有するコンピュータを、
電子デバイスが前記接続I/F部に挿入される挿入動作または電子デバイスが前記接続I/F部から抜去される抜去動作を検出する機能と、
前記挿入動作を検出したとき、その挿入動作によって前記接続I/F部に接続された電子デバイスに対応する表示物を、検出された前記挿入動作の方向と同一方向に移動するように前記表示部に表示させる挿入表示、または前記抜去動作を検出したとき、その抜去動作によって前記接続I/F部から抜き去られた電子デバイスに対応する表示物を、検出された前記抜去動作の方向と同一方向に移動するように前記表示部に表示させる抜去表示の少なくともいずれか一方の表示を行う機能と、
を果たすように動作させる
ことを特徴とする電子デバイス挿抜表示プログラム。
【0033】
上記発明は、[1]の情報処理装置に対応した電子デバイス挿抜表示プログラムである。
【0034】
[11]表示部と、
挿抜可能な電子デバイスの接続を受け付ける接続I/F部と、
ユーザにより前記電子デバイスが前記接続I/F部に挿入される挿入動作または前記電子デバイスが前記接続I/F部から抜去される抜去動作を検出する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記挿入動作を検出したとき、その挿入動作によって前記接続I/F部に接続された電子デバイスに対応する表示物を、検出された前記接続I/F部の位置から前記表示部へ向かう方向に移動するように前記表示部に表示させる挿入表示、または前記抜去動作を検出したとき、その抜去動作によって前記接続I/F部から抜き去られた電子デバイスに対応する表示物を、検出された前記接続I/F部の位置から前記表示部へ向かう方向と反対方向に移動するように前記表示部に表示させる抜去表示の少なくともいずれか一方の表示を行う
ことを特徴とする情報処理装置。
【0035】
上記発明では、制御部は、電子デバイスの挿抜動作を検出したとき、その電子デバイスに対応する表示物を、接続I/F部の位置から表示部のある方向に移動するように表示させる。たとえば、表示部の右側に設けられた接続I/F部に電子デバイスが挿入された場合には、その電子デバイスに対応する表示物を表示部上で右から左に移動させ、表示部の左側に設けられた接続I/F部に電子デバイスが挿入された場合には、その電子デバイスに対応する表示物を表示部上で左から右に移動させる。この場合、制御部は、電子デバイスが接続I/F部に挿抜動作された向きを問わず、電子デバイスが挿抜された接続I/F部の表示部に対する位置を基準にして、その電子デバイスに対応する表示物の移動方向を決定する。
【0036】
[12]前記挿入動作を検出したとき、とは、
前記制御部が、前記接続I/F部に電子デバイスが接続されたことを検知したとき、もしくは前記接続I/F部に接続された電子デバイスは外部メモリであると認識したとき、または前記接続I/F部に接続された外部メモリに格納されたデータの種類を認識したときのいずれかである
ことを特徴とする[11]に記載の情報処理装置。
【0037】
上記発明では、挿入動作の検出について、3つの状態を定義している。1つ目は、接続I/F部に電子デバイスが接続されたことを検知したとき(電子デバイスの種類を判別する判別処理により電子デバイスの種類の判別結果が出る前)、2つ目は、接続I/F部に接続された電子デバイスは外部メモリであると認識したとき、3つ目は、接続I/F部に接続された外部メモリに格納されたデータの種類を認識したときである。制御部は、これらの状態を検出したとき、接続I/F部に接続された電子デバイスに対応する表示物を、該接続I/F部の位置から表示部の存する方向に移動しながら表示部に出現させる。
【0038】
[13]前記制御部は、
前記抜去動作を検出したとき、その抜去動作によって前記接続I/F部から抜去された電子デバイスに対応する前記表示物を、前記接続I/F部の位置から前記表示部へ向かう方向と反対方向に移動させながら消去させる
ことを特徴とする[11]または[12]に記載の情報処理装置。
【0039】
上記発明では、制御部は、抜去動作を検出したとき、接続I/F部から抜去された電子デバイスに対応する表示物を、その接続I/F部の位置から表示部へ向かう方向と反対方向に移動しながら表示部から消去させる。
【0040】
[14]前記制御部は、
前記電子デバイスが前記接続I/F部に接続されている位置と前記電子デバイスの種類とを示す表示絵柄を、前記表示物とともに前記表示部に表示させる
ことを特徴とする[11]ないし[13]のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0041】
上記発明では、制御部は、電子デバイスが接続I/F部に接続されていることを示す表示絵柄を表示部に表示させる。また、その表示絵柄は、対応する電子デバイスが接続されている接続I/F部の位置とその電子デバイスの種類とを表示する。なお、その表示絵柄を表示部に表示させるタイミングは限定されるものではない。たとえば、制御部は、表示絵柄を表示物と同時に表示させてもよく、表示物の移動完了後や、または表示物よりも先に表示させてもよい。
【0042】
[15]前記制御部は、
前記表示物を一時的に非表示にする操作を受け付けたとき、
該操作を受けた表示物を、該表示物に対応する電子デバイスを前記接続I/F部の位置から前記表示部へ向かう方向と反対方向に移動させながら消去させ、かつこの消去させた該表示物に対応する電子デバイスの前記接続I/F部に接続されている状態での位置と該電子デバイスの種類とを示す対応絵柄を、前記表示部に表示させ、
前記対応絵柄の選択を受け付ける操作を検出したとき、前記対応絵柄に対応する電子デバイスが挿入された前記接続I/F部の位置から前記表示部へ向かう方向に、該対応絵柄に対応する電子デバイスの前記表示物を移動させながら前記表示部に再度、表示させる
ことを特徴とする[11]ないし[14]のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0043】
上記発明では、制御部は、表示物を一時的に非表示にする操作を受け付けたとき、該表示物を移動しながら消去させ、代わりに、該表示物に対応する電子デバイスが接続I/F部に接続されていることを示す対応絵柄を表示させる。また、制御部は、該表示物を消去させる場合、該接続I/F部の位置から表示部へ向かう方向と反対方向に表示物を移動しながら消去させる。そして、対応絵柄がユーザによって選択された場合には、制御部は、該対応絵柄に対応する電子デバイスが挿入された接続I/F部の位置から表示部へ向かう方向に、該対応絵柄に対応する電子デバイスの表示物を移動しながら表示部に再度表示させる。
【0044】
[16]前記制御部は、
前記電子デバイスが外部メモリであった場合、該外部メモリに格納されたデータの種類を該外部メモリに対応する前記表示物内に表示させる
ことを特徴とする[11]ないし[15]のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0045】
上記発明では、制御部は、電子デバイスが外部メモリであった場合、外部メモリに格納されているデータの種類を識別する。たとえば、外部メモリに格納されているデータが、制御部が取り扱うことのできるデータの形式であるならば、制御部は、そのデータの種類を表示物に表示する。なお、データの種類の表示はファイル名の拡張子に限定されるものではない。
【0046】
[17]前記接続I/F部は、前記表示部の近傍に配置されている
ことを特徴とする[11]ないし[16]のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0047】
上記発明では、接続I/F部は、表示部の近傍に配置されている。したがって、ユーザは、表示部を見ながら接続I/F部に電子デバイスを挿入したり抜去したりすることができ、挿抜動作に対応する電子デバイスと、これに対応する表示物とが、より容易に視覚的に関連付けられ、より直感的に分かりやすくなる。
【0048】
[18]前記制御部は、
前記挿入動作に伴う前記表示物の移動終了後、該表示物を、その表示物の移動方向の始点側に位置する前記表示部の辺に隣接するように偏せて前記表示部に表示させる
ことを特徴とする[11]ないし[17]のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0049】
上記発明では、制御部は、移動が終了した表示物を、接続I/F部側から表示部へ向かう移動方向と反対方向(すなわち移動方向の始点側)に位置する表示部の辺に偏せて表示する。したがって、ユーザは、表示物の移動が停止した後も、表示部に対してどの位置に存する接続I/F部の表示物であるかを容易に認識することができる。
【0050】
[19]前記制御部は、
前記電子デバイスに対応する前記表示物を、前記挿入動作の検出時はスライドインにより、前記抜去動作の検出時はスライドアウトするように移動させる、もしくは該表示物を前記挿入動作の検出時はポップアップにより、前記抜去動作の検出時は移動させながらクローズさせる、もしくは該表示物を前記挿入動作の検出時はズームインにより、前記抜去動作を検出時はズームアウトするように移動させる
ことを特徴とする[11]ないし[19]のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0051】
上記発明では、制御部は、外部メモリに対応する表示物に対し、スラインドイン/スライドアウトを用いた移動、ポップアップ/クローズを用いた移動、またはズームイン/ズームアウトを用いた移動を行わせる。
【0052】
[20]ユーザによって挿抜される電子デバイスの接続を受け付ける接続I/F部と、表示部とを有するコンピュータを、
電子デバイスが前記接続I/F部に挿入される挿入動作または電子デバイスが前記接続I/F部から抜去される抜去動作を検出する機能と、
前記挿入動作を検出したとき、その挿入動作によって前記接続I/F部に接続された電子デバイスに対応する表示物を、検出された前記接続I/F部の位置から前記表示部へ向かう方向に移動するように前記表示部に表示させる挿入表示、または前記抜去動作を検出したとき、その抜去動作によって前記接続I/F部から抜き去られた電子デバイスに対応する表示物を、検出された前記接続I/F部の位置から前記表示部へ向かう方向と反対方向に移動するように前記表示部に表示させる抜去表示の少なくともいずれか一方の表示を行う機能と、
を果たすように動作させる
ことを特徴とする電子デバイス挿抜表示プログラム。
【0053】
上記発明は、[11]の情報処理装置に対応した電子デバイス挿抜表示プログラムである。
【発明の効果】
【0054】
本発明に係る情報処理装置および電子デバイス挿抜表示プログラムによれば、ユーザによって接続I/F部に挿抜された電子デバイスと、表示画面内に表示される表示物との対応関係をユーザに直感的に分かりやすく表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置(MFP)のブロック図である。
【図2】USBメモリの挿入方向が右から左であり、USBメモリの抜去方向が左から右となる外部メモリI/F部にUSBメモリを挿抜した場合の表示例である。
【図3】「document.pdf」というファイルを印刷する場合の表示画面の表示例である。
【図4】関連情報画面の一時消去と再生を表示する表示例である。
【図5】画像処理装置の外部メモリI/F部に、左から右方向へSDカードを挿抜した場合の表示例である。
【図6】液晶表示部に対して下側の位置に設けられた外部メモリI/F部に、USBメモリを下から上方向へ挿抜した場合の表示例である。
【図7】液晶表示部の右側の位置に設けられた外部メモリI/F部に、右から左方向へUSBメモリを挿抜した場合の表示例である。
【図8】複数のメモリデバイスのそれぞれに対応する関連情報画面を操作表示部に表示する場合の表示例である。
【図9】USBメモリが外部メモリI/F部に挿入され、関連情報画面を表示するまでの処理の流れを示した流れ図である。
【図10】USBメモリに記憶されたファイルに対して処理を実行させる場合の処理の流れを示した流れ図である。
【図11】USBメモリが外部メモリI/F部から抜去されたときの処理の流れを示した流れ図である。
【図12】図4(A)の状態で関連情報画面上のアイコン(図4)がユーザによって選択されたときの処理の流れを示した流れ図である。
【図13】液晶表示部に対して右側に位置する外部メモリI/F部にUSBメモリを挿入した場合の表示例である。
【図14】液晶表示部の右下に設けられた外部メモリI/F部にUSBメモリを挿入した場合の表示例である。
【図15】接続されたデバイスがメモリデバイスであるとCPUが判別した後、関連情報画面を移動させながら表示する表示例である。
【図16】デバイスが外部メモリI/F部に挿入され、接続されたデバイスがメモリデバイスであると判別した後に、関連情報画面を表示するまでの処理の流れを示した流れ図である。
【図17】接続されたメモリデバイスに記憶されたデータの形式を特定した後、関連情報画面を表示する場合の処理の流れを示した流れ図である。
【図18】一般的な画像形成装置にUSBメモリが装填されたときに表示される表示画面の一例である。
【図19】図18に示した一般的な画像形成装置に装填されたUSBメモリに記憶されたファイルリストの表示画面である。
【図20】一般的な情報処理装置に表示されるタスクバーを示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
【0057】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置(MFP)100のブロック図を示している。画像処理装置100は、外部メモリ(電子デバイス)200の接続を受け付けて、その接続された外部メモリ200に記憶されているファイルやデータの印刷処理を実行する機能を有している。
【0058】
図1に示す画像処理装置100は、画像処理装置100の全体動作を司り各種ジョブの実行を制御するCPU(Central Processing Unit)10と、画像処理部20と、不揮発メモリ30と、ネットワーク通信部40と、ROM(Read Only Memory)50と、RAM(Random Access Memory)60と、プリンタ部70と、操作表示部80と、複数の外部メモリI/F(Interface)部90とを備えている。また、CPU10は、内部バス110を介して全ての構成要素と接続されている。
【0059】
画像処理部20は、CPU10によって動作が制御されている。たとえば、画像処理部20は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮、伸張処理などを行う。
【0060】
不揮発メモリ30は、電源がオフされても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)である。不揮発メモリ30には、ユーザ情報や各種設定値などが記憶されている。
【0061】
ネットワーク通信部40は、LAN(Local Area Network)を通じて、外部に接続された情報処理装置(図示せず)やサーバ(図示せず)などの外部装置と各種データの送受信を行う。たとえば、ネットワーク通信部40は、LANを介して外部に接続された情報処理装置からデータ(ファイル)を受信する。
【0062】
ROM50には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU10が処理を実行することで、ジョブの実行といった画像処理装置100の各機能が実現される。RAM60は、CPU10がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。
【0063】
プリンタ部70は、画像データに応じた画像を印刷用紙上に形成する機能を果たす。ここでは、プリンタ部70は、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。画像形成の方式は他の方式でもかまわない。
【0064】
操作表示部80は、表示部と操作部を備えて構成される。表示部は、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)などで構成され、各種の操作画面、設定画面などを表示する機能を果たす。操作部は、ユーザからジョブの投入や設定など各種の操作を受け付ける機能を果たす。なお、操作部は、表示部の画面上に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルのほか、テンキーや文字入力キー、スタートキーなどを備えて構成される。なお、操作表示部80のうち、様々な表示画面を表示するための物理的な表示領域を液晶表示部300とする。
【0065】
外部メモリI/F部(接続I/F部)90は、画像処理装置100にUSB(Universal Serial Bus)メモリやSDメモリーカード(Secure Digital memory card)などの外部メモリ200を接続するための接続口や接続端子および接続された電子デバイスとデータを授受するためのインターフェース回路で構成される。また、外部メモリI/F部90は、USBインターフェース規格をはじめSDメモリーカードなどの複数種類の外部メモリに対応すべく、複数種類の接続口や接続端子を有している。
【0066】
なお、本実施の形態では、外部メモリI/F部90は、操作表示部80の近傍(液晶表示部300の周辺)に設けられている。たとえば、USBメモリの接続端子は、液晶表示部300の周辺に4つ設けられており、そのうち2つは液晶表示部300に対して右側の位置に設けられている。残りの2つは、液晶表示部300に対して下側の位置と右下の位置に設けられている。
【0067】
液晶表示部300に対して右側の位置に設けられたUSBメモリの接続端子の1つでは、図面上の見た向きで、右から左方向に挿入動作を行い、左から右方向に抜去動作を行うようになっている。また、液晶表示部300に対して右側の位置に設けられたもう1つのUSBメモリの接続端子では、図面上の見た向きで、下から上方向に挿入動作を行い、上から下方向に抜去動作を行うようになっている。また、液晶表示部300に対して下側の位置に設けられたUSBメモリの接続端子では、図面上の見た向きで、下から上方向に挿入動作を行い、上から下方向に抜去動作を行うようになっている。また、液晶表示部300に対して右下の位置に設けられたUSBメモリの接続端子では、図面上の見た向きで、下から上方向に挿入動作を行い、上から下方向に抜去動作を行うようになっている。
【0068】
また、本実施の形態では、SDカードの接続端子も備えている。SDカードの接続端子は、液晶表示部300に対して左側の位置に設けられている。このSDカードの接続端子では、左から右方向にSDカードを挿入し、右から左方向に抜去動作を行うようになっている。なお、各外部メモリI/F部90に割り当てられたID(Identify)と、各IDに対応する外部メモリI/F部90の位置情報および各IDに対応する外部メモリI/F部90の接続端子の向き情報は、不揮発メモリ30のデバイステーブルに予め登録されている。
【0069】
<第1の実施の形態の全体説明>
第1の実施の形態では、CPU10は、外部メモリI/F部90に外部メモリ200が挿入される挿入動作、または外部メモリI/F部90から外部メモリ200が抜去される抜去動作を検出すると、外部メモリI/F部90に接続された外部メモリ200、もしくは抜き去られたその外部メモリ200に関連する画面(これを関連情報画面(表示物)ともいう。)を、その挿抜動作の方向と同一方向に移動するように液晶表示部300に表示する。ここで、挿抜動作とは、外部メモリI/F部90に外部メモリ200を挿入動作または抜去動作を行うことをいう。
【0070】
なお、本実施の形態では、画像処理装置100を用いて本発明を説明するが、本実施の形態はこれに限らず、CPU10と、操作表示部80と、複数の外部メモリI/F部90とを備えた情報処理装置などであればよい。
【0071】
<USBメモリの挿抜動作時の移動表示>
図2は、USBメモリ210の挿入方向が右から左方向であり、USBメモリ210の抜去方向が左から右方向である外部メモリI/F部90に、USBメモリ210を挿抜した場合の表示例である。図2では、USBメモリ210が外部メモリI/F部90に右から左方向に挿入されると、CPU10は、その外部メモリI/F部90にUSBメモリ210が挿入されたことを検出し、その外部メモリI/F部90に割り当てられたIDを特定する。そして、CPU10は、特定したIDに基づいて、その外部メモリI/F部90の接続端子の向き情報を、不揮発メモリ30のデバイステーブルから取得する。また、CPU10は、外部メモリI/F部90へのUSBメモリ210の接続を検出すると、その接続の検出されたUSBメモリ210に対応する関連情報画面を生成して、その関連情報画面にIDを割り当てる。CPU10は、接続の検出された外部メモリI/F部90のIDと、生成した関連情報画面400のIDとを対応付けて記憶する。
【0072】
CPU10は、デバイステーブルから取得した外部メモリI/F部90の接続端子の向き情報に基づいて、外部メモリI/F部90にデバイスが挿入された方向に、その外部メモリI/F部90のIDと対応付けられた関連情報画面のIDに対応する関連情報画面400を、右から左方向に移動するようにスライドインさせて表示する。その後、ユーザがUSBメモリ210を外部メモリI/F部90から抜去すると、CPU10は、関連情報画面400を左から右方向へ移動するようにスライドアウトさせて消去する。なお、USBメモリ210が挿入された外部メモリI/F部90の位置は、液晶表示部300に対して右側の位置に設けられた外部メモリI/F部90とする。
【0073】
ここで、スライドインとは、たとえば、USBメモリ210の挿入方向が右から左方向の場合、液晶表示部300の右端から左方向へ移動しながら液晶表示部300内に出現するように関連情報画面400を表示させる表示形態のことをいう。一方、スライドアウトとは、たとえば、USBメモリ210の抜去方向が左から右方向の場合、液晶表示部300上で右方向へ移動しながら液晶表示部300の右端へ没入して消去するように関連情報画面400を表示させる表示形態のことをいう。
【0074】
なお、ここでは、スライドインの進行方向は、USBメモリ210が外部メモリI/F部90に挿入された向きとし、スライドアウトの進行方向は、USBメモリ210が外部メモリI/F部90から抜去された向きとする。
【0075】
図2について詳述すると、図2(A)は、USBメモリ210が外部メモリI/F部90に右から左方向に向かって挿入される様子を示している。USBメモリ210が外部メモリI/F部90に接続されると、CPU10は、USBメモリ210に対応する関連情報画面400の表示を開始する。図2(A)では、関連情報画面400が液晶表示部300の右端から出現し始めている。
【0076】
図2(B)は、液晶表示部300の右端から関連情報画面400がスライドインしている様子を示している。関連情報画面400には、USBメモリ210に記憶されているフォルダ名やファイル名は、まだ記載されていない。
【0077】
図2(C)は、液晶表示部300上で関連情報画面400の移動が完了し、関連情報画面400が停止した状態を示している。CPU10は、スライドインの完了時に、関連情報画面400の右端部が液晶表示部300の右側の辺に隣接し、かつ関連情報画面400が液晶表示部300の右側の辺に偏せて停止するように表示する。CPU10は、関連情報画面400の移動を完了させると、USBメモリ210に関連したデータ(情報表示領域410)を関連情報画面400に表示する。
【0078】
また、図2(C)に示す関連情報画面400には、情報表示領域410と、「Print」ボタン420と、「View」ボタン430と、「Delete」ボタン440と、「Close」ボタン450と、アイコン460(表示絵柄)とが設けられている。
【0079】
情報表示領域410には、「0_test」という名前のフォルダ700と、「document.pdf」という名前のファイル710と、「poto1.pdf」という名前のファイル720とが表示されている。「Print」ボタン420は、たとえば、情報表示領域410に記載された「document.pdf」という名前のファイル710に対し、印刷を実行するためのボタンである。「View」ボタン430は、たとえば、「poto1.pdf」という名前のファイル720に対し、閲覧表示を実行するためのボタンである。「Delete」ボタン440は、たとえば、情報表示領域410に記載されたファイル710やファイル720を、USBメモリ210から削除するためのボタンである。「Close」ボタン450は、現在ユーザが見ている関連情報画面400を閉じるための実行ボタンである。
【0080】
アイコン460は、USBメモリ210が外部メモリI/F部90に対して、左向きに挿入されたことと、その外部メモリI/F部90に挿入された外部メモリがUSBメモリであるという種類を示している。具体的には、USBメモリ210を模した図柄を表示し、その接続端子を挿入方向前方に向けることで、USBメモリの挿入方向を表している。
【0081】
ユーザは、情報表示領域410に表示された所望のファイルを選択して所望の実行ボタンを押下操作すると、CPU10は、そのファイルに対して、押下操作された実行ボタンの機能を実行する。
【0082】
また、ユーザがUSBメモリ210を外部メモリI/F部90から抜去すると、CPU10は、USBメモリ210が外部メモリI/F部90から抜去されたことを検出し、抜去動作の検出された外部メモリI/F部90を特定する。そして、CPU10は、その外部メモリI/F部90に割り当てられていたIDを取得する。CPU10は、そのIDに基づいて、不揮発メモリ30のデバイステーブルからその外部メモリI/F部90の接続端子の向き情報を再度取得して、その抜去動作に対応する関連情報画面400の移動方向を決定する。
【0083】
CPU10は、抜去動作の検出された外部メモリI/F部90のIDに対応付けられた関連情報画面のIDに基づいて、移動表示を行う関連情報画面を特定する。CPU10は、その特定した関連情報画面400を、先ほど決定した移動方向(USBメモリ210が抜去された方向(すなわち右方向))に移動させながら消去する。具体的には、CPU10は、USBメモリ210が抜去された方向(右方向)に、関連情報画面400を液晶表示部300からスライドアウトして消去する(図2(C)、図2(B)、図2(A)の順番で表示が変化する。)。
【0084】
<印刷処理の実行>
次に、USBメモリ210に記憶された任意のファイルの印刷処理を実行する場合について説明する。
【0085】
図3は、「document.pdf」という名前のファイル710を印刷する場合の表示画面の表示例である。なお、図3(A)は、図2(C)と同じ状態を示している。
【0086】
図3(B)は、図3(A)で示した情報表示領域410において、「document.pdf」という名前のファイル710がユーザによって選択された状態を示している。図3(C)は、その後、ユーザが、「Print」ボタン420を押下操作した状態を示している。このように、ユーザは、情報表示領域410上に表示された任意のファイルを選択して、「Print」ボタン420を押下操作することにより、任意のファイルの印刷処理を実行することができる。
【0087】
<関連情報画面の一時消去と再生処理>
次に、関連情報画面400を液晶表示部300上で閉じる場合の動作について説明する。
【0088】
図4は、関連情報画面400の一時消去と再生を表示する表示例である。なお、図4(A)は、図2(C)と同じ状態を示している。
【0089】
図4(B)は、図4(A)の状態で、ユーザによってアイコン460が選択され、USBメモリ210が外部メモリI/F部90に挿入された方向と反対方向に、関連情報画面400を移動しながら液晶表示部300から関連情報画面400を消去する状態を示した表示例である。図4(B)では、ユーザによってアイコン460が選択されたことにより、関連情報画面400が右方向に移動を開始しており、液晶表示部300から関連情報画面400がスライドアウトしていく状態を示している。
【0090】
図4(C)は、関連情報画面400の移動が完了して、液晶表示部300から関連情報画面400が消去された状態の表示例である。図4(C)では、液晶表示部300から関連情報画面400が消去された代わりに、アイコン630(対応絵柄)が液晶表示部300に表示されている。
【0091】
アイコン630は、USBメモリ210を模した図柄を表示し、その接続端子を挿入方向前方に向けることで、USBメモリ210の挿入方向を表している。なお、図4(C)のアイコン630は、図4(A)のアイコン460と同一であってもよく、また状態に応じて色合いを変更するなど、アイコン460と区別するようにしてもよい。
【0092】
また、ユーザがアイコン630を押下操作して、CPU10が液晶表示部300上でアイコン630が押下されたことを検出すると、CPU10は、USBメモリ210が挿入された方向(すなわち左方向)に、関連情報画面400を移動しながら液晶表示部300上に再出現し始めるように表示する。具体的には、CPU10は、USBメモリ210が挿入された方向(右から左方向)に、関連情報画面400を液晶表示部300にスライドインするように表示する(図4(C)、図4(B)、図4(A)の順番で表示が変化する。)。
【0093】
<左から右方向にメモリデバイスを挿抜する場合の移動表示>
次に、メモリデバイスの挿入方向が左から右方向であり、メモリデバイスの抜去方向が右から左方向である外部メモリI/F部90にメモリデバイスを挿抜する場合について説明する。ここでは、USBメモリ210の代わりに、メモリデバイスとして、DCF(Design rule for Camera File system)形式のファイルが記憶されたSDメモリーカード(以下、これをSDカードともいう。)を挿抜する場合について説明する。なお、SDカード220の外部メモリI/F部90の接続端子は、液晶表示部300に対して左側の位置に設けられており、その外部メモリI/F部90にSDカード220の挿抜動作が行われることとする。
【0094】
図5は、画像処理装置100の外部メモリI/F部90に、左から右方向へSDカードを挿抜した場合の表示例である。図5では、SDカード220が液晶表示部300に対して左側の位置に設けられた外部メモリI/F部90に左から右方向に挿入されると、CPU10は、関連情報画面470を液晶表示部300に左端から右方向へスライドインさせ、また、SDカード220を外部メモリI/F部90から抜去すると、関連情報画面470を左方向へ移動させ、液晶表示部300の左側から消え去るようにスライドアウトさせる。
【0095】
関連情報画面470は、図5(A)、図5(B)、図5(C)の順に移動しながら液晶表示部300に表示される。また、関連情報画面470には、SDカード220に記憶されている画像ファイルがサムネイル画像475により表示されている。図5(C)は、液晶表示部300上で関連情報画面470の移動が完了し、関連情報画面470が停止した状態を示している。図5(C)の関連情報画面470が図2(C)の関連情報画面400と異なる点は、移動表示する際の進行方向が異なる点と、情報表示領域480に表示されるファイルがサムネイル画像によって表示される点と、アイコン490がSDカード220に対応したアイコンで表示される点である。それ以外は、図2と同様である。
【0096】
なお、サムネイル画像475が情報表示領域480に表示されるタイミングについては、別途説明する。
【0097】
<バルーンポップアップによる移動表示>
次に、図6を例に、バルーンポップアップにて関連情報画面500を出現させる表示例について説明する。ここでは、FW(FirmWare)更新用データが保存されたUSBメモリ230を、液晶表示部300の下側の位置に設けられた外部メモリI/F部90の接続端子に挿抜する場合を例とする。
【0098】
図6は、液晶表示部300に対して下側の位置に設けられた外部メモリI/F部90に、USBメモリ230を下から上方向へ挿抜した場合の表示例である。図6では、USBメモリ230が外部メモリI/F部90に挿入されると、CPU10は、関連情報画面500をバルーンポップアップによって移動しながら表示させ、また、USBメモリ230をその外部メモリI/F部90から抜去すると、関連情報画面500を移動しながら消去させる。なお、バルーンポップアップとは、バルーンを膨らますように関連情報画面500をゆっくり表示させるものとする。なお、関連情報画面500を消去する際は、バルーンポップアップの動作と反対の動作となるように、バルーンをしぼませる表示を行ってもよく、またバルーンがはじけるようにクローズする形態であってもよい。
【0099】
関連情報画面500は、図6(A)、図6(B)、図6(C)の順に移動しながら液晶表示部300に表示される。図6(C)は、液晶表示部300内で関連情報画面500の移動が完了し、関連情報画面500が停止した状態を示している。図6(C)の関連情報画面500が図2(C)の関連情報画面400と異なる点は、移動表示がバルーンポップアップである点と、情報表示領域510に表示されるファイルがFW更新用であるため、USBメモリ230に記憶されたファイルを更新する「Update」ボタン520ボタンを有している点である。なお、アイコン465は、USBメモリ230に対応して、USBメモリ230を模した図柄を表示し、その接続端子を挿入方向前方に向けることでUSBメモリの挿入方向を示している。それ以外は、図2と同様である。また、「Close」ボタン530は、「Close」ボタン450(図2)と同等の機能を有するボタンである。
【0100】
<ポップアップ/クローズによる移動表示>
次に、関連情報画面をポップアップとクローズにより、移動しながら液晶表示部300へ出現させたり液晶表示部300から消去する場合について説明する。
【0101】
図7は、液晶表示部300の右側の位置に設けられた外部メモリI/F部90に、右から左方向へUSBメモリ210を挿抜した場合の表示例である。図7では、液晶表示部300の右側の位置に設けられた外部メモリI/F部90にUSBメモリ210を挿入すると、CPU10は、関連情報画面600をポップアップ表示させた後、拡大しながら左方向に移動させ、また、USBメモリ210をその外部メモリI/F部90から抜去すると、関連情報画面600を縮小させながら右方向に移動させ、液晶表示部300から関連情報画面600を消去させる。
【0102】
ここで、ポップアップとは、液晶表示部300に表示されているウィンドウとは異なる別のウィンドウとして、関連情報画面600を出現させる形態のことをいう。また、消去の際は、関連情報画面600を縮小しながら移動させた後、関連情報画面600を液晶表示部300から消去してもよく、また関連情報画面600をクローズさせて消去する形態であってもよい。
【0103】
関連情報画面600は、図7(A)、図7(B)、図7(C)の順に拡大移動しながら液晶表示部300に表示される。図7の関連情報画面600が図2の関連情報画面400と異なる点は、関連情報画面600をポップアップ表示させた後、液晶表示部300の右辺を基準に左方向に関連情報画面600を拡大しながら表示させる点である。それ以外は、図2と同様である。また、情報表示領域610は、情報表示領域410(図2)と同等の機能を有する領域であり、アイコン620は、アイコン460(図2)と同様の機能を有するアイコンである。
【0104】
<複数のメモリデバイスを挿抜した際の移動表示>
次に、ある一つの外部メモリに対応する関連情報画面を表示した後、さらに他の外部メモリに対応する関連情報画面を重ねて液晶表示部300に表示させる場合について説明する。
【0105】
図8は、複数のメモリデバイスのそれぞれに対応する関連情報画面を液晶表示部300に表示する場合の表示例である。画像処理装置100の外部メモリI/F部90は、前述したように、複数種類のメモリデバイスの接続端子を有している。図8の例では、液晶表示部300の右側に設けられた外部メモリI/F部90にUSBメモリ210を接続し、液晶表示部300の左側に設けられた外部メモリI/F部90にSDカード220を接続することとする。
【0106】
図8(A)は、液晶表示部300の右から左方向へUSBメモリ210が既に挿入されており、さらに液晶表示部300の左から右方向へSDカード220が挿入された状態を示した表示例である。図8(A)では、SDカード220が外部メモリI/F部90に右方向へ挿入されて、関連情報画面470が少し移動を開始し始めている。
【0107】
図8(B)は、図8(A)の状態から、関連情報画面470がさらに右方向へ移動した移動途中の状態を示した表示例である。図8(B)では、USBメモリ210に対応する関連情報画面400上に、SDカード220に対応する関連情報画面470が重ねて表示されている。関連情報画面470は、情報表示領域480を有しており、情報表示領域480とともに液晶表示部300の左側から右方向にスライドインしている。
【0108】
本例では、後から挿入されたSDカード220の関連情報画面470は、すでに表示されている関連情報画面400の上に重ねるように表示される。これは、後から挿入されたメモリデバイスに記憶されているファイル名やデータの種類をユーザは見たいと考えていると思われるため、CPU10は、後から操作されたユーザの挿抜動作に対応したSDカード220の関連情報画面470を、液晶表示部300上で上位に表示される画面となるように表示する。
【0109】
図8(C)は、関連情報画面470の移動が完了し、関連情報画面470が停止した状態を示す表示例である。図8(C)では、関連情報画面400上にSDカード220に対応する関連情報画面470が重ねて表示され、SDカード220に記憶されているファイルがサムネイル画像によって表示されている。また、関連情報画面470は、関連情報画面470の左端部が液晶表示部300の左側の辺に隣接し、かつ関連情報画面470が液晶表示部300の左側の辺に偏せて表示されている。また、関連情報画面400は、関連情報画面400の右端部が液晶表示部300の右側の辺に隣接し、かつ関連情報画面400が液晶表示部300の右側の辺に偏せて表示されている。
【0110】
すなわち、本例では、各関連情報画面は、それぞれの進行方向と反対方向の辺が液晶表示部300の内側の辺に隣接するように各関連情報画面が偏せて配置され、かつ各関連情報画面の進行方向に位置する液晶表示部300の辺に、関連情報画面が接触しないように配置される。したがって、複数のメモリデバイスが外部メモリI/F部90に挿入されても、全てが隠れてしまうことがない。そのため、ユーザは、挿入されているデバイスの関連情報画面の一部をみることができるので、外部メモリI/F部90に接続されている複数のメモリデバイスを認識することができる。
【0111】
このように、本例では、画像処理装置100が複数の外部メモリI/F部90を備え、複数のメモリデバイスを画像処理装置100に接続することができ、外部メモリI/F部90に挿抜されたメモリデバイスに対応するそれぞれの関連情報画面を、挿抜されたメモリデバイスごとに液晶表示部300に表示することができるので、挿抜されたデバイスを関連情報画面400の移動表示によって、ユーザに容易に認識させることができる。
【0112】
なお、外部メモリI/F部90からSDカード220を抜去した場合は、CPU10は、関連情報画面470を、図8(C)、図8(B)、図8(A)の順に左方向に移動させながら、液晶表示部300の左側からスライドアウトさせて消去する。そして、CPU10は、外部メモリI/F部90にUSBメモリ210のみが挿入されている図2(C)の状態を表示する。
【0113】
<デバイスの挿入動作時の処理>
次に、USBメモリ210が外部メモリI/F部90に挿入され、関連情報画面400を表示するまでの動作を流れ図で説明する。
【0114】
なお、図2の表示例を参考に、挿入方向が右から左方向であり、抜去方向が左から右方向となる外部メモリI/F部90に、USBメモリ210が挿抜動作される場合の動作について説明する。この場合、たとえば、ユーザは、液晶表示部300に対して右側に設けられた外部メモリI/F部90に、USBメモリ210の挿抜動作を実施する。
【0115】
図9は、USBメモリ210が外部メモリI/F部90に挿入され、関連情報画面400を表示するまでの処理の流れを示している。まず、CPU10は、外部メモリI/F部90にデバイス(電子デバイス)が接続されることを監視しており、外部メモリI/F部90にデバイスが接続されたことを検出した場合は(ステップS101;Yes)、接続の検出された外部メモリI/F部90を特定し、その外部メモリI/F部90に割り当てられたIDを取得する。CPU10は、このIDに基づいて、その外部メモリI/F部90の接続端子の向き情報を、不揮発メモリ30のデバイステーブルから取得する。また、CPU10は、外部メモリI/F部90へのデバイスの接続を検出すると、そのデバイスに対応する関連情報画面を生成して、その関連情報画面にIDを割り当てる。CPU10は、接続の検出された外部メモリI/F部90のIDと、生成した関連情報画面400のIDとを対応付けて記憶する。
【0116】
そして、CPU10は、不揮発メモリ30から取得した接続端子の向き情報に基づいて、外部メモリI/F部90にデバイスが挿入された方向に、その外部メモリI/F部90のIDと対応付けられた関連情報画面のIDに対応する関連情報画面400を移動させながら液晶表示部300上に表示(出現)させる(ステップS102)。CPU10は、外部メモリI/F部90に接続されたデバイスの種類を確認し(ステップS103)、外部メモリI/F部90に接続されたデバイスがメモリデバイスでない場合は(ステップS104;No)、関連情報画面400の移動が完了するまで待った後(ステップS109;Yes)、画像処理装置100では取り扱いができない旨を情報表示領域410に表示する(ステップS110)。この場合、メモリデバイスでないデバイスとは、たとえば、マウスやモデムなどが該当する。
【0117】
外部メモリI/F部90に接続されたデバイスがメモリデバイスの場合は(ステップS104;Yes)、CPU10は、メモリデバイスに記憶されている内容(データ)を確認し、取り扱い可能か否かを判断する(ステップS106)。メモリデバイスに記憶されている内容が取り扱うことができる場合は(ステップS106;Yes)、CPU10は、関連情報画面400の移動表示が完了するまで待った後(ステップS107;Yes)、そのメモリデバイスに関連した画面データ(そのメモリデバイスに記憶された内容に対応した画面データ(情報表示領域410))を関連情報画面400に表示する(ステップS108)。具体的には、CPU10は、関連情報画面400の情報表示領域410に、USBメモリ210に記憶されているデータの種類やファイル名などを表示する。
【0118】
また、メモリデバイス内のデータを読み取れない、あるいはデータ形式が不明などにより、メモリデバイス内のデータの種類を画像処理装置100で取り扱うことができない場合は(ステップS106;No)、CPU10は、関連情報画面400の移動が完了するまで待った後(ステップS109;Yes)、画像処理装置100では取り扱いができない旨を情報表示領域410に表示する(ステップS110)。
【0119】
<ファイルに対する処理の実行>
図10は、USBメモリ210に記憶されたファイルに対して処理を実行させる場合の処理の流れを示している。なお、図3で示した例に沿って処理の流れを説明することとし、前提として、現在、図3(A)の状態にあると仮定する。
【0120】
CPU10は、関連情報画面400においてユーザからの選択操作を待ち受けており、たとえば、「document.pdf」という名前のファイル710が選択され、「Print」ボタン420や「View」ボタン430などの実行ボタンが押下操作されると(ステップS201;Yes)、その実行ボタンに応じた処理を実行する(ステップS202)。
【0121】
<関連情報画面400を一時消去する処理1>
ここで、「Close」ボタン450が押下操作された場合は(ステップS201;No、ステップS203;Yes)、CPU10は、USBメモリ210が外部メモリI/F部90に挿入された方向と反対方向に関連情報画面400を移動させ(ステップS204)、さらに、関連情報画面400を液晶表示部300から消去する(ステップS205)。CPU10は、外部メモリI/F部90に接続されているUSBメモリ210を示すアイコン630(図4)を、そのUSBメモリ210が外部メモリI/F部90に接続されている向きと、そのメモリデバイスの種類とが分かるように表示する(ステップS206)。
【0122】
<メモリデバイスの抜去動作時の処理>
次に、外部メモリI/F部90にUSBメモリ210が挿入された状態から、USBメモリ210を抜去する場合について説明する。
【0123】
図11は、USBメモリ210が外部メモリI/F部90から抜去されたときの処理の流れを示している。
【0124】
CPU10は、外部メモリI/F部90からUSBメモリ210がユーザによって抜去されたことを検出すると(ステップS301;Yes)、抜去動作の検出された外部メモリI/F部90を特定し、その外部メモリI/F部90のIDを取得する。CPU10は、そのIDに基づいて、不揮発メモリ30のデバイステーブルからその外部メモリI/F部90の接続端子の向き情報を再度取得して、その抜去動作に対応する関連情報画面400の移動方向を決定する。CPU10は、抜去動作の検出された外部メモリI/F部90のIDに対応付けられた関連情報画面のIDに基づいて、移動表示を行う関連情報画面400を特定する。
【0125】
CPU10は、その特定した関連情報画面400を、先ほど決定した移動方向(USBメモリ210が外部メモリI/F部90に挿入された方向と反対方向(すなわち抜去された方向))に移動させながら(ステップS302)、液晶表示部300から消去する(ステップS303)。
【0126】
したがって、ユーザは、外部メモリI/F部90からUSBメモリ210を抜去し、その抜去動作に対応した関連情報画面400のスライドアウトを液晶表示部300上で確認することができるので、抜去されたUSBメモリ210と、液晶表示部300からスライドアウトされた関連情報画面400の対応関係を直感的に知ることができる。
【0127】
<関連情報画面400を一時消去する処理2>
図12は、図4(A)の状態で関連情報画面400上のアイコン460(図4)がユーザによって選択されたときの処理の流れを示している。CPU10は、アイコン460についてユーザによる押下操作を監視しており、ユーザがアイコン460を押下操作した場合は(ステップS401;Yes)、アイコン460に対応するUSBメモリ210の関連情報画面400を、USBメモリ210が外部メモリI/F部90に挿入された方向と反対方向に移動させながら(ステップS402)、液晶表示部300から消去する(ステップS403)。
【0128】
CPU10は、USBメモリ210が外部メモリI/F部90に接続されていることを示すアイコン630(図4)を、USBメモリ210が挿入された方向とそのメモリデバイスの種類を示すように液晶表示部300に表示する(ステップS404)。
【0129】
<第2の実施の形態>
上述した第1の実施の形態では、デバイスを外部メモリI/F部90に挿抜して、その挿抜動作の方向と同一方向に関連情報画面400を移動させるように、液晶表示部300上に関連情報画面400を表示させていた。第2の実施の形態では、デバイスの挿抜方向ではなく、デバイスが接続された外部メモリI/F部90の位置から液晶表示部300へ向かう方向に、関連情報画面400を移動させながら表示させる。
【0130】
図13は、液晶表示部300に対して右側に位置する外部メモリI/F部92にUSBメモリ210を挿入した場合の表示例である。図13では、外部メモリI/F部92が液晶表示部300の右側に設けられているため、関連情報画面790は、液晶表示部300の右側から左方向に移動するように表示される。
【0131】
ここで、液晶表示部300の左側の位置に外部メモリI/F部92が設けられていれば、CPU10は、関連情報画面790を液晶表示部300の左側から右方向に移動するように表示する。また、液晶表示部300の上側に外部メモリI/F部92が設けられていれば、CPU10は、関連情報画面790を液晶表示部300の上側から下方向に移動するように表示する。また、液晶表示部300の下側に外部メモリI/F部92が設けられていれば、CPU10は、関連情報画面790を液晶表示部300の下側から上方向に移動するように表示する。
【0132】
このように、第2の実施の形態では、外部メモリI/F部92が設けられた位置によって関連情報画面790の移動する方向が決定されるので、デバイスが外部メモリI/F部90にどの方向に挿抜動作が行われても、そのデバイスの挿抜方向とは無関係に関連情報画面790の移動が表示される。たとえば、液晶表示部300の右側の位置に設けられた外部メモリI/F部92の接続端子が、デバイスを下から上方向に、またはデバイスを上から下方向に接続するように設けられていたとしても、関連情報画面790は、外部メモリI/F部92の位置から液晶表示部300へ向かう方向に、すなわち、液晶表示部300の右側から左方向に向かって移動しながら出現する。
【0133】
図13では、外部メモリI/F部92が液晶表示部300の右側に設けられており、USBメモリ210の挿抜方向は、図面上の見た向きで、下から上方向となっている。CPU10は、USBメモリ210が外部メモリI/F部92に挿入された挿入動作を検出すると、外部メモリI/F部92から液晶表示部300へ向かう方向に関連情報画面790を移動させながら表示する。また、CPU10は、USBメモリ210が外部メモリI/F部92から抜去された抜去動作を検出すると、外部メモリI/F部92から液晶表示部300へ向かう方向と反対方向に、関連情報画面790を移動させながら液晶表示部300から関連情報画面790を消去する。
【0134】
なお、この第2の実施の形態に係る関連情報画面790の表示内容は、図2で説明した関連情報画面400の表示内容と同一であるため、説明を省略する。
【0135】
また、第2の実施の形態における処理の流れ図が第1の実施の形態における処理の流れ図と異なる点は、図9のステップS102において、関連情報画面400を移動しながら表示する点である。すなわち、第1の実施の形態では、外部メモリI/F部90に挿入されたUSBメモリ210の挿入方向へ関連情報画面400を移動させていたが、第2の実施の形態では、外部メモリI/F部92の位置から液晶表示部300へ向かう方向に関連情報画面790を移動させている。それ以外は同様である。そのため、第1の実施の形態に係る図9の流れ図において、たとえば、ステップS102の「挿入された方向へ関連情報画面を移動しながら表示」を「外部メモリI/F部の位置から液晶表示部へ向かう方向へ関連情報画面を移動しながら表示」と読み替えることにより、図9の流れ図を第2の実施の形態に係る流れ図として扱うことができる。
【0136】
<液晶表示部の右下に外部メモリI/F部が位置する場合の移動表示>
次に、外部メモリI/F部93が、液晶表示部300の右下の位置に設けられた場合について説明する。
【0137】
図14は、液晶表示部300の右下の位置に設けられた外部メモリI/F部93にUSBメモリ210を挿入した場合の表示例である。図14では、挿入時にはズームインにより関連情報画面800を移動しながら拡大させ、抜去時にはズームアウトにより関連情報画面800を移動しながら縮小させる。
【0138】
なお、ズームインとは、ここでは関連情報画面800を次第に拡大表示することをいい、ズームアウトとは、ここでは関連情報画面800を次第に縮小表示することをいう。また、本実施の形態では、関連情報画面800の中心が移動しながらズームインが行われ、関連情報画面800を消去する際は、関連情報画面800の中心を移動させながらズームアウトを行うものとする。
【0139】
関連情報画面800は、図14(A)、図14(B)、図14(C)の順に関連情報画面800の中心が移動しながらズームインが行われ、液晶表示部300に表示される。図14(C)は、液晶表示部300上で関連情報画面800の移動が完了し、関連情報画面800が停止した状態を示している。図14(C)の関連情報画面800が図2(C)の関連情報画面400と異なる点は、ズームイン/ズームアウトによって移動表示される点と、液晶表示部300の右下の角の内側に関連情報画面800の右辺と下辺が隣接し、かつ関連情報画面800がその右下の角に偏せて停止する点と、アイコン820が配置される位置が異なる点である。それ以外は、図2の場合と同様である。なお、アイコン820は、USBメモリ210を模した図柄を表示し、USBメモリ210が挿入された外部メモリI/F部93の位置を示すように液晶表示部300の右下に配置されている。また、情報表示領域810は、情報表示領域410(図2)と同等の機能を有する領域である。
【0140】
以上説明したように、上述した第1の実施の形態では、CPU10は、メモリデバイスの挿抜動作を検出したとき、ユーザによるメモリデバイスの挿抜動作と同一方向にそのメモリデバイスに対応する関連情報画面400を移動するように表示する。したがって、表示される関連情報画面400により、どの方向に挿抜動作が行われたメモリデバイスであるかをユーザに直感的に分かりやすく表示することができる。
【0141】
また、上述した第2の実施の形態では、メモリデバイスの挿抜動作を検出したとき、CPU10は、そのメモリデバイスに対応する関連情報画面790、800を、挿抜動作が検出された外部メモリI/F部92、93の位置から液晶表示部300へ向かう方向またはその反対方向に移動するように表示する。したがって、表示される関連情報画面790、800により、液晶表示部300に対してどの方向に位置する外部メモリI/F部92、93に挿抜動作がなされたかをユーザに直感的に分かりやすく表示することができる。
【0142】
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0143】
<デバイス判別後に移動表示開始処理>
上述した第1の実施の形態では、CPU10は、USBメモリ210(電子デバイス)が外部メモリI/F部90に接続されたことを検出したとき、デバイスの種類を確認する前に関連情報画面400を移動しながら液晶表示部300に表示していた。本例では、外部メモリI/F部90にデバイス(電子デバイス)が接続されたとき、CPU10は、外部メモリI/F部90に接続されたデバイスの種類を判別し、その接続されたデバイスがメモリデバイスの場合には、関連情報画面400を移動しながら表示する。
【0144】
この場合、画像処理装置100のハードウエアの構成は、第1の実施の形態の場合と同様であり、関連情報画面400を表示するタイミングのみが異なる。
【0145】
図15は、接続されたデバイスがメモリデバイスであるとCPU10が判別した後、関連情報画面400を移動させながら表示する表示例である。第1の実施の形態と比較して、CPU10は、外部メモリI/F部90に接続されたデバイスがメモリデバイスであるか否かの判定を、関連情報画面400の移動開始よりも先に行うようになっている。したがって、本例では、接続されたデバイスの種類を判別するまでは関連情報画面400の移動を開始しないようになっている。
【0146】
なお、図15(A)では、関連情報画面400の移動開始時に、外部メモリI/F部90に挿入されたデバイスがUSBメモリであることが分かっているため、CPU10は、関連情報画面400の移動を開始する時点で、外部メモリI/F部90に挿入されたデバイスを示すアイコン(対応絵柄)635を表示している。
【0147】
次に、図16に基づいて本例に係る関連情報画面400の表示処理を説明する。なお、図9と同一の動作を行うところは同一のステップ番号を付してある。
【0148】
CPU10は、外部メモリI/F部90にデバイスが接続された場合は(ステップS101;Yes)、接続されたデバイスの種類の確認を行う(ステップS501)。CPU10は、接続されたデバイスがメモリデバイスの場合は(ステップS502;Yes)、メモリデバイスに対応する関連情報画面400を、そのメモリデバイスが外部メモリI/F部90に挿入された方向と同一方向に移動させながら表示する(ステップS503)。接続されたデバイスがメモリデバイスでない場合は(ステップS502;No)、CPU10は何も表示しないで終了する。
【0149】
なお、以降の処理は、図9のステップS105以降と同様であるため、その説明は省略する。
【0150】
<データの形式を特定した後に移動表示開始処理>
関連情報画面400を表示するタイミングは、上記説明した内容に限定されるものではなく、接続されたメモリデバイスのデータ形式を特定した後に、そのデータを関連情報画面400に表示しながら関連情報画面400を移動しながら表示するようにしてもよい。たとえば、図5で説明したサムネイル画像475を有する関連情報画面470が移動しながら表示する形態は、本例に該当する。
【0151】
図17は、接続されたメモリデバイスに記憶されたデータの形式を特定した後、関連情報画面400を表示する場合の処理の流れを示している。なお、図9および図16と同一の動作を行うところは同一のステップ番号を付してある。
【0152】
CPU10は、外部メモリI/F部90にデバイスが接続された場合は(ステップS101;Yes)、接続されたデバイスの種類の確認を行う(ステップS501)。ここで、接続されたデバイスがメモリデバイスの場合は(ステップS502;Yes)、CPU10は、メモリデバイスに記憶されたデータの形式を特定する(ステップS601)。
【0153】
CPU10は、メモリデバイスに記憶されたデータの形式が取り扱い可能な種類の場合は(ステップS602;Yes)、そのデータの形式が記載された関連情報画面400に表示する関連した画面データ(メモリデバイスに記憶された内容(情報表示領域410))を作成する(ステップS603)。なお、以降の処理は、図9と同様であるため、説明は省略する。
【0154】
なお、第1および第2の実施の形態では、液晶表示部300の周辺に、外部メモリI/F部90、92等の接続端子があることを前提としていた。すなわち、第1および第2の実施の形態では、液晶表示部300の周辺に外部メモリI/F部90等の接続端子があることにより、ユーザが外部メモリI/F部90等にメモリデバイスの挿抜動作を実施すると、ユーザは、その外部メモリI/F部90に挿抜されたメモリデバイスに対応する関連情報画面400を、液晶表示部300上で見ることができる。
【0155】
また、外部メモリI/F部90等の接続端子が液晶表示部300の周辺にない場合であっても、関連情報画面400等の移動が完了した後の関連情報画面400等の位置により、ユーザは、メモリデバイスがどの位置にどの向きで外部メモリI/F部90に接続されたかを認識することができる。好ましくは、外部メモリI/F部90、92、93などを液晶表示部300の周辺に分散して設けることが望ましい。
【符号の説明】
【0156】
10…CPU(制御部)
20…画像処理部
30…不揮発メモリ
40…ネットワーク通信部
50…ROM
60…RAM
70…プリンタ部
80…操作表示部
90…外部メモリI/F部(接続I/F部)
92…外部メモリI/F部
93…外部メモリI/F部
100…画像処理装置(MFP)
110…内部バス
200…外部メモリ(電子デイバス)
210…USBメモリ
220…SDカード
230…USBメモリ
300…液晶表示部
400…関連情報画面(表示物)
410…情報表示領域
420…Printボタン
430…Viewボタン
440…Deleteボタン
450…Closeボタン
460…アイコン(表示絵柄)
465…アイコン
470…関連情報画面
475…サムネイル画像
480…情報表示領域
490…アイコン
500…関連情報画面
510…情報表示領域
520…Updateボタン
530…Closeボタン
600…関連情報画面
610…情報表示領域
620…アイコン
630…アイコン(対応絵柄)
635…アイコン(対応絵柄)
700…フォルダ
710…ファイル
720…ファイル
790…関連情報画面
800…関連情報画面
810…情報表示領域
820…アイコン
900…表示画面
910…表示画面
920…タスクバー
930…タスクバー
940…アイコン
950…アイコン
960…アイコン
970…タスクバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
挿抜可能な電子デバイスの接続を受け付ける接続I/F部と、
ユーザにより前記電子デバイスが前記接続I/F部に挿入される挿入動作または前記電子デバイスが前記接続I/F部から抜去される抜去動作を検出する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記挿入動作を検出したとき、その挿入動作によって前記接続I/F部に接続された電子デバイスに対応する表示物を、検出された前記挿入動作の方向と同一方向に移動するように前記表示部に表示させる挿入表示、または前記抜去動作を検出したとき、その抜去動作によって前記接続I/F部から抜き去られた電子デバイスに対応する表示物を、検出された前記抜去動作の方向と同一方向に移動するように前記表示部に表示させる抜去表示の少なくともいずれか一方の表示を行う
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記挿入動作を検出したとき、とは、
前記制御部が、前記接続I/F部に電子デバイスが接続されたことを検知したとき、もしくは前記接続I/F部に接続された電子デバイスは外部メモリであると認識したとき、または前記接続I/F部に接続された外部メモリに格納されたデータの種類を認識したときのいずれかである
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記抜去動作を検出したとき、その抜去動作によって前記接続I/F部から抜去された電子デバイスに対応する前記表示物を、前記接続I/F部から前記電子デバイスが抜去された方向と同一方向に移動させながら消去させる
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記電子デバイスが前記接続I/F部に接続されている向きと前記電子デバイスの種類とを示す表示絵柄を、前記表示物とともに前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記表示物を一時的に非表示にする操作を受け付けたとき、
該操作を受けた表示物を、該表示物に対応する電子デバイスを前記接続I/F部から抜去する方向と同一方向に移動させながら消去させ、かつこの消去させた該表示物に対応する電子デバイスの前記接続I/F部に接続されている状態での向きと該電子デバイスの種類とを示す対応絵柄を、前記表示部に表示させ、
前記対応絵柄の選択を受け付ける操作を検出したとき、前記対応絵柄に対応する電子デバイスが前記接続I/F部に挿入されたときの方向と同一方向に、該対応絵柄に対応する電子デバイスの前記表示物を移動させながら前記表示部に再度、表示させる
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記電子デバイスが外部メモリであった場合、該外部メモリに格納されたデータの種類を該外部メモリに対応する前記表示物内に表示させる
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記接続I/F部は、前記表示部の近傍に配置されている
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記挿入動作に伴う前記表示物の移動終了後、該表示物を、前記電子デバイスが前記接続I/F部に挿入された移動方向の始点側に位置する前記表示部の辺に隣接するように偏せて前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記電子デバイスに対応する前記表示物を、前記挿入動作の検出時はスライドインにより、前記抜去動作の検出時はスライドアウトするように移動させる、もしくは該表示物を前記挿入動作の検出時はポップアップにより、前記抜去動作の検出時は移動させながらクローズさせる、もしくは該表示物を前記挿入動作の検出時はズームインにより、前記抜去動作を検出時はズームアウトするように移動させる
ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
ユーザによって挿抜される電子デバイスの接続を受け付ける接続I/F部と、表示部とを有するコンピュータを、
電子デバイスが前記接続I/F部に挿入される挿入動作または電子デバイスが前記接続I/F部から抜去される抜去動作を検出する機能と、
前記挿入動作を検出したとき、その挿入動作によって前記接続I/F部に接続された電子デバイスに対応する表示物を、検出された前記挿入動作の方向と同一方向に移動するように前記表示部に表示させる挿入表示、または前記抜去動作を検出したとき、その抜去動作によって前記接続I/F部から抜き去られた電子デバイスに対応する表示物を、検出された前記抜去動作の方向と同一方向に移動するように前記表示部に表示させる抜去表示の少なくともいずれか一方の表示を行う機能と、
を果たすように動作させる
ことを特徴とする電子デバイス挿抜表示プログラム。
【請求項11】
表示部と、
挿抜可能な電子デバイスの接続を受け付ける接続I/F部と、
ユーザにより前記電子デバイスが前記接続I/F部に挿入される挿入動作または前記電子デバイスが前記接続I/F部から抜去される抜去動作を検出する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記挿入動作を検出したとき、その挿入動作によって前記接続I/F部に接続された電子デバイスに対応する表示物を、検出された前記接続I/F部の位置から前記表示部へ向かう方向に移動するように前記表示部に表示させる挿入表示、または前記抜去動作を検出したとき、その抜去動作によって前記接続I/F部から抜き去られた電子デバイスに対応する表示物を、検出された前記接続I/F部の位置から前記表示部へ向かう方向と反対方向に移動するように前記表示部に表示させる抜去表示の少なくともいずれか一方の表示を行う
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項12】
前記挿入動作を検出したとき、とは、
前記制御部が、前記接続I/F部に電子デバイスが接続されたことを検知したとき、もしくは前記接続I/F部に接続された電子デバイスは外部メモリであると認識したとき、または前記接続I/F部に接続された外部メモリに格納されたデータの種類を認識したときのいずれかである
ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記制御部は、
前記抜去動作を検出したとき、その抜去動作によって前記接続I/F部から抜去された電子デバイスに対応する前記表示物を、前記接続I/F部の位置から前記表示部へ向かう方向と反対方向に移動させながら消去させる
ことを特徴とする請求項11または12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記制御部は、
前記電子デバイスが前記接続I/F部に接続されている位置と前記電子デバイスの種類とを示す表示絵柄を、前記表示物とともに前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項11ないし13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記制御部は、
前記表示物を一時的に非表示にする操作を受け付けたとき、
該操作を受けた表示物を、該表示物に対応する電子デバイスを前記接続I/F部の位置から前記表示部へ向かう方向と反対方向に移動させながら消去させ、かつこの消去させた該表示物に対応する電子デバイスの前記接続I/F部に接続されている状態での位置と該電子デバイスの種類とを示す対応絵柄を、前記表示部に表示させ、
前記対応絵柄の選択を受け付ける操作を検出したとき、前記対応絵柄に対応する電子デバイスが挿入された前記接続I/F部の位置から前記表示部へ向かう方向に、該対応絵柄に対応する電子デバイスの前記表示物を移動させながら前記表示部に再度、表示させる
ことを特徴とする請求項11ないし14のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記制御部は、
前記電子デバイスが外部メモリであった場合、該外部メモリに格納されたデータの種類を該外部メモリに対応する前記表示物内に表示させる
ことを特徴とする請求項11ないし15のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記接続I/F部は、前記表示部の近傍に配置されている
ことを特徴とする請求項11ないし16のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記制御部は、
前記挿入動作に伴う前記表示物の移動終了後、該表示物を、その表示物の移動方向の始点側に位置する前記表示部の辺に隣接するように偏せて前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項11ないし17のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記制御部は、
前記電子デバイスに対応する前記表示物を、前記挿入動作の検出時はスライドインにより、前記抜去動作の検出時はスライドアウトするように移動させる、もしくは該表示物を前記挿入動作の検出時はポップアップにより、前記抜去動作の検出時は移動させながらクローズさせる、もしくは該表示物を前記挿入動作の検出時はズームインにより、前記抜去動作を検出時はズームアウトするように移動させる
ことを特徴とする請求項11ないし19のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項20】
ユーザによって挿抜される電子デバイスの接続を受け付ける接続I/F部と、表示部とを有するコンピュータを、
電子デバイスが前記接続I/F部に挿入される挿入動作または電子デバイスが前記接続I/F部から抜去される抜去動作を検出する機能と、
前記挿入動作を検出したとき、その挿入動作によって前記接続I/F部に接続された電子デバイスに対応する表示物を、検出された前記接続I/F部の位置から前記表示部へ向かう方向に移動するように前記表示部に表示させる挿入表示、または前記抜去動作を検出したとき、その抜去動作によって前記接続I/F部から抜き去られた電子デバイスに対応する表示物を、検出された前記接続I/F部の位置から前記表示部へ向かう方向と反対方向に移動するように前記表示部に表示させる抜去表示の少なくともいずれか一方の表示を行う機能と、
を果たすように動作させる
ことを特徴とする電子デバイス挿抜表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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