説明

情報処理装置

【課題】表示スペースを有効活用しかつ利便性・操作性の高いインデックスを表示することのできる情報処理装置を提供する。
【解決手段】予め定めたインデックス(たとえば、A,B,C,D……Z)のうち、データベースに登録されているデータに対応するインデックスのみを抽出してインデックス表示領域50に表示する。さらに、リスト表示領域42に表示されている宛先に対応するインデックスは表示しないようにする。使用頻度の高い宛先や使用回数の多い宛先の宛先名の頭文字に対応するインデックスは常に表示するようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データベースに登録されているデータのインデックスを表示し、選択されたインデックスに対応するデータをリスト表示する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多数の項目が登録されたリストの中から目的の項目を素早く探し出すためのツールとしてインデックスが利用される。たとえば、電話番号と宛先名とを対応付けて登録した電話帳から目的の電話番号(宛先)を検索する際に、「あ」、「か」、「さ」、「た」、「な」やアルファベット等の文字をインデックスとして表示し、選択されたインデックスと同じ文字が宛先名の頭文字になっている宛先を検索して表示する、といったことが行われる。
【0003】
また、印刷設定の設定内容を登録しておくための複数のインデックスを予め確保しておき、各インデックスを常に画面上部に表示しておき、ユーザがいずれかのインデックスを操作すると、該当する設定内容を直ちに設定する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−024511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に開示のように、インデックスは通常、対応するデータや設定が存在しない場合でも予め定めた全てのインデックスが表示される。たとえば、「A」、「B」、「C」などのアルファベット1文字をインデックスとする場合、A〜Zまでのすべてのインデックスが表示される。しかし、対応するデータや設定が存在しないインデックス(空インデックスとする)は、選択する意義が無いので、表示スぺースの無駄使いになる。また、空インデックスを表示すると、表示されるインデックスの数が多いので、それらの中から目的のインデックスを探して選択操作する際のユーザ負担が増えてしまい、好ましくない。
【0006】
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、表示スペースを有効活用しかつ利便性・操作性の高いインデックスを表示することのできる情報処理装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
【0008】
[1]データベースを記憶する記憶部と、
前記データベースに登録されているデータのリストを表示するリスト表示領域と、前記データベースのインデックスを表示するインデックス表示領域とが設けられる表示部と
ユーザ操作を受ける操作部と、
前記データベースに登録されているデータのリストの一部を前記リスト表示領域に表示させると共に前記インデックス表示領域に前記インデックスを表示させ、前記インデックス表示領域に表示されているいずれかのインデックスの選択操作を受けると、前記選択されたインデックスに対応するデータのリストを前記リスト表示領域に表示させる制御部と、
を備え、
前記制御部は、予め設定されたインデックスのうち、前記データベースに登録されていないデータに対応するインデックスは前記インデックス表示領域に表示させない
ことを特徴とする情報処理装置。
【0009】
上記発明では、予め定めたインデックスのうち、データベースに登録されているデータに対応するインデックスは表示対象とし、登録されていないデータに対応するインデックスは表示しない。これにより、データベースに登録されていないデータに係るインデックスを含めて予め定めたインデックスがすべて表示される場合に比べて、表示されるインデックスの数が少なくなるので、目的のインデックスを探し出して選択操作するまでの手間が軽減され、ユーザは速やかに目的のデータの検索を行うことができる。
【0010】
[2]前記制御部は、前記リスト表示領域に表示されているデータに対応するインデックスは表示させない
ことを特徴とする[1]に記載の情報処理装置。
【0011】
上記発明では、リスト表示領域に表示中のデータはインデックスの使用によって探し出す必要が無いため、そのデータに対応するインデックスを非表示にする。これにより、インデックス表示領域をより有効に使用することができ、ユーザの操作性の向上に寄与する。
【0012】
[3]前記制御部は、使用頻度が所定値以上であるデータに対応するインデックスを前記インデックス表示領域に表示させる
ことを特徴とする[1]または[2]のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0013】
上記発明では、リスト表示領域に表示中のデータであっても、使用頻度が所定値以上のデータに対応するインデックスは表示する。使用頻度とは、たとえば、そのデータの使用回数、あるいは、全データの使用回数の合計値に対するそのデータの使用回数の割合である。所定値はユーザが任意に設定すればよい。
【0014】
[4]前記制御部は、所定数以上のデータが共通のインデックスに対応している場合に該共通のインデックスを前記インデックス表示領域に表示させる
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0015】
上記発明では、リスト表示領域に表示中のデータに対応するインデックスであっても、そのインデックスに対応するデータの件数が所定数以上の場合は、そのインデックスをインデックス表示領域に表示する。
【0016】
[5]前記制御部は、使用不可のデータのみに対応するインデックスは前記インデックス表示領域に表示させない
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0017】
上記発明では、使用不可とされるデータに対応するインデックスを非表示にする。これにより、インデックス表示領域をより有効に使用することができ、ユーザの操作性の向上に寄与する。
【0018】
[6]前記制御部は、前記インデックス表示領域に対するスクロール操作に応じて、前記インデックス表示領域でインデックスをスクロール表示させる
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0019】
上記発明では、インデックス表示領域に表示しているインデックスはスクロール可能である。これにより、表示予定のインデックスを限られたインデックス表示領域に一度に全部表示する必要が無くなるので、インデックス表示領域に表示される各インデックスの操作釦サイズが過度に小さくなることがなく、適切な操作性を確保することができる。
【0020】
[7]前記制御部は、前記インデックスのスクロール表示に応じて、前記リスト表示領域に表示中のデータのリストをスクロール表示させる
ことを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0021】
上記発明では、インデックスのスクロールに合わせて、リスト表示領域に表示中のデータのリストがスクロールする。
【0022】
[8]前記データベースは、アドレス帳である
ことを特徴とする[1]乃至[7]のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0023】
[9]前記データベースは、電話番号またはFAX番号のいずれか一方、または両方が登録されるアドレス帳である
ことを特徴とする[8]に記載の情報処理装置。
【発明の効果】
【0024】
本発明に係る情報処理装置によれば、表示スペースを有効活用しかつ利便性・操作性の高いインデックスを表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】表示部に表示されるアドレスリスト選択画面の一例を示す説明図である。
【図3】リスト表示画面に表示するアドレスリストの全体を示す説明図である。
【図4】態様例1におけるインデックスの表示を開始したときのアドレスリスト選択画面の一例を示す説明図である。
【図5】態様例1におけるインデックスを表示する画面に移行する際の処理の流れを示す流れ図である。
【図6】態様例2におけるインデックスの表示を開始したときのアドレスリスト選択画面の一例を示す説明図である。
【図7】態様例2におけるインデックスを表示する画面に移行する際の処理の流れを示す流れ図である。
【図8】態様例3におけるインデックスの表示を開始したときのアドレスリスト選択画面の一例を示す説明図である。
【図9】態様例3におけるインデックスを表示する画面に移行する際の処理の流れを示す流れ図である。
【図10】態様例4におけるインデックスの表示を開始したときのアドレスリスト選択画面の一例を示す説明図である。
【図11】態様例4におけるインデックスを表示する画面に移行する際の処理の流れを示す流れ図である。
【図12】使用不可能な機能に対応する宛先名をグレーで表示したアドレスリストを示す説明図である。
【図13】態様例5におけるインデックスの表示を開始したときのアドレスリスト選択画面の一例を示す説明図である。
【図14】態様例5におけるインデックスを表示する画面に移行する際の処理の流れを示す流れ図である。
【図15】態様例6におけるインデックスの表示を開始したときのアドレスリスト選択画面と、インデックスをスクロールさせた後のアドレスリスト選択画面の一例を示す説明図である。
【図16】図3のアドレスリストにさらに宛先が追加された状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置(MFP)10の概略構成を示すブロック図である。画像処理装置10は、当該画像処理装置10の動作を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)11を有している。CPU11にはバスを通じてROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、画像読取部14と、プリンタ部15と、画像処理部16と、不揮発メモリ17と、自動原稿搬送部(ADF)18と、ファクシミリ通信部19と、ネットワーク通信部21と、操作表示部30とを備えている。
【0028】
CPU11は、OS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどを実行する。また、CPU11は、操作表示部30の表示内容を制御する制御部としての機能を果たす。
【0029】
ROM12には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU11が各種処理を実行することで画像処理装置10の各機能が実現される。また、ROM12には、前述の表示制御装置としての一連の制御をCPU11が実行するためのプログラムが格納されている。
【0030】
RAM13は、CPU11がプログラムに基づいて処理を実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。
【0031】
画像読取部14は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。画像読取部14は、例えば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動ユニットと、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路と、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
【0032】
プリンタ部15は、画像データに応じた画像を記録紙上に画像形成する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。画像形成は他の方式でもかまわない。
【0033】
画像処理部16は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮、伸張処理などを行う。
【0034】
不揮発メモリ17は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)であり、各種設定情報の保存などに使用される。また、不揮発メモリ17には、アドレスブックのデータや、ジョブ履歴などのデータがリストとして保存される。
【0035】
自動原稿搬送部(ADF)18は、原稿台にセットされた原稿をその最上のものから1枚ずつ順に繰り出して搬送し、画像読取部14の読み取り位置を通過させて所定の排紙位置へ排紙する機能を果たす。
【0036】
ファクシミリ通信部19は、ファクシミリ機能を備えた外部装置と公衆回線を通じて画像データを送受信する機能を果たす。
【0037】
ネットワーク通信部21は、LAN(Local Area Network)などのネットワークを通じて端末装置やその他の外部装置との間でデータを通信する機能を果たす。
【0038】
操作表示部30は、表示部31と、操作部32とを備えている。このうち操作部32は、スタートボタンなどのスイッチ部33とタッチパネル部34とを備えている。表示部31は、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)などで構成され、各種の操作画面、設定画面などを表示する機能を果たす。
【0039】
タッチパネル部34は、表示部31の画面上に設けられている。タッチパネル部34は、タッチペンや指などで画面が押下された座標位置や、フリック操作やドラッグ操作、スクロールバーに対する操作を検出する。
【0040】
画像処理装置10では、アドレスブックに登録されている宛先のリスト(アドレスリスト)などを表示部31の画面内のリスト表示領域に表示し、そのリストに登録されている項目の選択操作をユーザから受ける機能を備えている。たとえば、ファクシミリ送信や電子メールを送信するジョブの投入操作においてアドレスリストから宛先の選択操作を受ける、あるいは過去に実行したジョブの履歴が登録されたジョブリストから、再実行させるジョブの選択操作を受ける、といった機能を備えている。
【0041】
画像処理装置10は、リストを表示しているリスト表示領域に対するスクロール操作を受けると、該リスト表示領域においてリストのスクロール表示を開始すると共に、そのリストに登録されている項目に対応するインデックス(索引、見出し)をインデックス表示領域に表示する。インデックス表示領域は、リストのスクロール表示中は使用されない機能に係る情報(リストからの項目選択に関連しない情報)が表示されていた領域に設定される。表示したいずれかのインデックスの選択操作をユーザから受けると、その選択されたインデックスに対応するグループに属する項目をリスト表示領域に表示するようになっている。
【0042】
画像処理装置10が受け付けるスクロール操作には、フリック操作とドラッグ操作がある。フリック操作は、指などで画面をタッチした後、その指を跳ねるように動作させる操作である。タッチパネル部34でフリック操作を受けた場合、CPU11は跳ねる動作の方向と速度(指が離れた時点の速度)を検出する。スクロール表示はこの検出された方向と速度に応じて行われる。ドラッグ操作は、指などで画面をタッチした後、タッチした状態のまま指をスライドさせる動作である。タッチパネル部34でドラッグ操作を受けた場合、CPU11はタッチした状態で指がスライドされた方向と距離を検出する。ドラッグ操作を受けた場合、ドラッグされた方向にドラッグされた距離だけ表示がスクロールされる。このほか、スクロールバーを表示する構成の場合には、スクロールバーの移動操作をスクロール操作として受け付けるようにしてもよい。
【0043】
次に、リストからの項目選択に係る動作を、アドレスリストから宛先を選択する場合の例について詳細に説明する。
【0044】
図2は、表示部31に表示されるアドレスリスト選択画面40の一例を示している。アドレスリスト選択画面40には、この画面の約8割の高さを有し、かつこの画面の約7割の幅を有する横長矩形のリスト表示領域42が該画面の左下端に近寄せて設けてある。図2では、リスト表示領域42を破線で囲って示してある。リスト表示領域42には、アドレスブックに登録されている宛先(宛先の選択釦)が、宛先名でリスト表示される。アドレスブックに登録されている宛先には、宛先名の他、電話番号やFAX番号等のアドレスが含まれる。
【0045】
リスト表示領域42の上方には、宛先の設定方法を切り替えるためのタブ43a〜43cが表示されるタブ表示欄43が設けられている。図2では、アドレスブックから宛先を選択するためのタブ43cが選択された状態を示している。アドレスリスト選択画面40の上部(タブ表示欄43の上)には、この画面のタイトルを表示するタイトル欄41が設けられている。リスト表示領域42の右側には、リスト表示領域42に表示されるリストの範囲をリスト全体の中で移動させるためのスクロールバー44が表示されている。スクロールバー44のさらに右側にはリスト表示領域42にて選択された宛先の詳細な情報を表示する画面に切り替える為の選択釦45、特定の文字列やキーワードで宛先を検索する画面に移行するための選択釦46、アドレスブックに新たな宛先を登録する画面に移行するための選択釦47が配列されている。リスト表示領域42の右側に表示されたこれらの釦45〜47は、リスト表示領域42に表示されたリストをスクロール表示している間は使用されない機能に係る情報(非関連情報と呼ぶ)である。
【0046】
図3は、アドレスブックに登録されているすべての宛先の宛先名をリスト表示領域42に表示する際の表示形式で配列したアドレスリスト60を示している。リスト表示領域42にはこのアドレスリスト60の一部の範囲が表示される。リスト表示領域42に一度に表示できる宛先の数は限られているので、スクロール操作によってリスト表示領域42に表示されるアドレスリスト60をスクロールさせて表示されるリストの範囲を変更することができる。なお、本例のアドレスリスト60には、宛先名の頭文字が「A、「D、「G」、「J」、「M」、「P」、「R」、「Z」の宛先が登録されている。
【0047】
図2のアドレスリスト選択画面40において、リスト表示領域42に対するスクロール操作を受けると、アドレスリスト60に登録されている宛先の宛先名の頭文字に対応するインデックスをアドレスリスト選択画面40のインデックス表示領域50(図4参照)に表示する。インデックスはアドレスリストに登録される宛先を所定の基準でグループ分けする場合の各グループの見出しとなる情報である。電話帳などの場合、インデックスとして、「あ」、「か」、「さ」、「た」、「な」や「A」、「B」、「C」などの文字が予め定めてあり、各宛先はその宛先名の頭文字に対応するインデックスのグループにグループ分けされる。
【0048】
図4は、インデックスの表示を開始したときのアドレスリスト選択画面40の一例を示している。本例では、できるだけリスト表示領域42を大きく取るために、スクロール表示中は、リスト表示領域42を上下に拡張してある。すなわち、スクロール表示中は使用されない機能に係る情報や参照不要な情報が表示されている領域や余白領域を使用してリスト表示領域42を拡張する。図4のアドレスリスト選択画面40では、スクロール表示中は、タブ表示欄43やタイトル欄41は不要になるので(図2参照)、これらの領域および縁部の余白領域を利用して、リスト表示領域42の高さをアドレスリスト選択画面40の高さ全体に広げてある。
【0049】
また、スクロール表示中は使用しない機能に係る情報が表示されていた領域にインデックス表示領域50を確保し、このインデックス表示領域50にインデックス(インデックス釦51)を表示している。本例では、スクロールバー44と非関連情報(釦45〜47)が表示されていた領域、タイトル欄41、タブ表示欄43のあった領域を利用し、リスト表示領域42の右側に、アドレスリスト選択画面40の高さ全体に渡る帯状のインデックス表示領域50を確保している。
【0050】
インデックス表示領域50には、「A」、「B」、「C」…などのインデックス釦51が表示される。各インデックス釦51は選択釦になっている。本実施の形態では、「A」、「B」、「C」などの各インデックス釦51を、そのインデックスに対応する小文字(a、b、c)を符号の末尾に付けて区別する。インデックス表示領域50に表示されるインデックス釦51のうち、リスト表示領域42の先頭(最上の行)に表示されている宛先の属するグループを表すインデックス釦51は、他のインデックス釦51と異なる表示態様で表示される。本例では、グループ「A」に対応するインデックス釦51aの色を他のインデックス釦51d、51g…と異なる色で表示している。
【0051】
なお、リスト表示領域42に表示されている宛先が属するすべてのグループのインデックス釦51を他のインデックス釦51と異なる表示態様としてもよい。図4の例の場合、グループ「A」と「D」と「G」の宛先がリスト表示領域42に表示されているので、「A」のインデックス釦51aと、「D」のインデックス釦51dと、「G」のインデックス釦51gとを他のインデックス釦51と異なる表示態様(異なる色)で表示するようにしてもよい。
【0052】
図4に示すように、スクロール表示開始後のアドレスリスト選択画面40には、さらにOK釦52とキャンセル釦53が表示される。ただし、宛先が未選択の状態ではOK釦52は選択不可となっている。図4では、選択不可の釦は破線で示されている。なお、選択不可の釦を非表示としてもよい。
【0053】
以後、本発明に係る情報処理装置としての画像処理装置10がインデックス表示領域50に表示するインデックス釦51の内容について、複数の態様例を挙げて説明する。
【0054】
<態様例1>
図4は前述したように、インデックスの表示を開始したときのアドレスリスト選択画面40の一例を示す。インデックス表示領域50には、図3で示すアドレスリスト60に存在する宛先に対応するインデックス釦51(「A」、「D」、「G」、「J」、「M」、「P」、「R」、「Z」のインデックス釦51a、51d、51g、51j、51m、51p。51r、51z)のみを表示している。アドレスリスト60に登録された宛先の宛先名の頭文字には存在しない文字である「B」や「C」などのインデックス釦51を表示しないことにより、インデックス表示領域50を効率よく使用することができる。
【0055】
図5は、図2のリスト表示領域42に対してスクロール操作が行われてから、スクロール表示中の画面に移行するまでの処理の流れを示す。
【0056】
画像処理装置10は、ユーザからのスクロール操作の受け付けを待って(ステップS101;No)、ユーザからスクロール操作を受け付けたら(ステップS101;Yes)、アドレスブックに登録されている宛先に対応するインデックスを抽出し(ステップS102)、ステップS103に進む。ここでの処理は、不揮発メモリ17に、50音やアルファベット等をグループ分けの基準とするインデックスを予め記憶しておき、それらの中から、アドレスブックに登録されている宛先の宛先名の頭文字(漢字の場合は読み仮名の頭文字)に該当するインデックスを抽出する。抽出したインデックスをインデックスA群とする。
【0057】
ステップS103では、スクロール表示中はタブ表示欄43やタイトル欄41は不要になるので、これらの領域および縁部の余白領域を利用して、リスト表示領域42の高さをアドレスリスト選択画面40の高さ全体に広げ、また使用しない機能に係る情報が表示されていた領域にインデックス表示領域50を確保し、このインデックス表示領域50に、ステップS102での抽出処理によって得たインデックスA群を表示し(ステップS103)、処理を終了する。
【0058】
<態様例2>
図6は、態様例2の場合におけるインデックスの表示を開始したときのアドレスリスト選択画面40の一例を示す。態様例2においてのインデックス表示領域50には、態様例1の場合(図4参照)で表示していたインデックス釦51から、リスト表示領域42に表示されている宛先に対応するインデックス釦51を除いたものを表示する。図6のリスト表示領域42には、宛先名の頭文字が「A」、「D」、「G」である宛先が表示されており、インデックス表示領域50には「J」、「M」、「P」、「R」、「Z」のインデックス釦51(51j、51m、51p。51r、51z)が表示されている。
【0059】
リスト表示領域42に表示されている宛先は、ユーザがスクロール操作やインデックスの使用によって探す必要が無いため、それらの宛先に対応するインデックス釦51を表示しない。これにより、態様例1の場合と比べ、インデックス表示領域50をより有効に使用することができ、ユーザの操作性の向上に寄与する。
【0060】
図7は、態様例2の場合において、図2のリスト表示領域42に対してスクロール操作が行われてから、スクロール表示中の画面に移行するまでの処理の流れを示す。なお、ステップS101、ステップS102は、図5で説明した態様例1の場合の処理と共通なので詳細な説明は省略する。
【0061】
画像処理装置10は、ユーザからのスクロール操作の受け付けを待って(ステップS101;No)、ユーザからスクロール操作を受け付けたら(ステップS101;Yes)、アドレスブックに登録されている宛先に対応するインデックス(インデックスA群とする)を抽出し(ステップS102)、ステップS203に進む。
【0062】
ステップS203では、リスト表示領域42に表示されている宛先に対応するインデックスを抽出する(ステップS203)。ここでの処理は、不揮発メモリ17に予め記憶されているインデックスの中から、現在リスト表示領域42に表示されている宛先の宛先名の頭文字(漢字の場合は読み仮名の頭文字)に該当するインデックスを抽出する(インデックスB群とする)。
【0063】
その後、図5のステップSS103の処理と同じく、インデックス表示領域50を確保し、ステップS102での抽出処理によって得たインデックスA群から、ステップS203での抽出処理によって得たインデックスB群に存在するものを除いた残りの各インデックスのインデックス釦51をインデックス表示領域50に表示し(ステップS204)、処理を終了する。
【0064】
<態様例3>
図8は、態様例3の場合におけるインデックスの表示を開始したときのアドレスリスト選択画面40の一例を示す。態様例3においてのインデックス表示領域50には、態様例2の場合(図6参照)で表示していたインデックス釦51に、使用頻度が所定値以上の宛先の宛先名の頭文字に対応するインデックス釦51を追加して表示する。使用頻度に関しての詳細は後述する。
【0065】
図8のリスト表示領域42には、宛先名の頭文字が「A」、「D」、「G」である宛先が表示されており、インデックス表示領域50には「D」、「J」、「M」、「P」、「R」、「Z」のインデックス釦51(51d、51j、51m、51p、51r、51z)が表示されている。リスト表示領域42に宛先名の頭文字が「D」である宛先が表示されているが、宛先名の頭文字が「D」の宛先の使用頻度が所定値以上なので、インデックス表示領域50にも「D」のインデックス釦51dが表示されている。
【0066】
図9は、態様例3の場合において、図2のリスト表示領域42に対してスクロール操作が行われてから、スクロール表示中の画面に移行するまでの処理の流れを示す。なお、ステップS101、ステップS102、ステップS203は、図5で説明した態様例1の場合の処理と共通なので詳細の説明は省略する。
【0067】
画像処理装置10は、ユーザからのスクロール操作の受け付けを待って(ステップS101;No)、ユーザからスクロール操作を受け付けたら(ステップS101;Yes)、アドレスブックに登録されている宛先のインデックス(インデックスA群とする)を抽出し(ステップS102)、ステップS203とステップS304とに進む。ステップS203とステップS304の処理は並行して行われる。
【0068】
ステップS203では、リスト表示領域42に表示されている宛先の宛先名の頭文字に対応するインデックス(インデックスB群)を抽出し、ステップS305に進む。
【0069】
ステップS304では、使用頻度が所定値以上の宛先の宛先名の頭文字に対応するインデックス(インデックスC群)を抽出し、ステップS305に進む。ここでの処理では、CPU11は予め不揮発メモリ17に記憶しておいた各宛先の使用回数から、その宛先の使用頻度を算出し、その値が所定の閾値以上である宛先の宛先名の頭文字に対応するインデックスを抽出する。使用頻度とは、たとえば全宛先の使用回数の合計に対して、一の宛先の使用回数が占める割合でもよいし、各宛先の使用回数等でもよい。閾値も含め、ユーザが任意に設定すればよい。
【0070】
ステップS305では、まず図5のステップS103の処理と同じく、インデックス表示領域50を確保し、ステップS102での抽出処理によって得たインデックスA群から、ステップS203での抽出処理によって得たインデックスB群と共通するものを除き、ステップS304での抽出処理によって得たインデックスC群を追加したインデックスのインデックス釦51をインデックス表示領域50に表示し、処理を終了する。表示予定のインデックスに重複するインデックスがある場合には、そのうちの1つをインデックス表示領域50に表示する。たとえば、インデックスA群とインデックスC群の両方に「A」のインデックスが含まれており、インデックスB群には「A」のインデックスが含まれていない場合は「A」のインデックス釦51は1つだけ表示する。
【0071】
<態様例4>
図10は、態様例4の場合におけるインデックスの表示を開始したときのアドレスリスト選択画面40の一例を示す。態様例4においてのインデックス表示領域50には、態様例2の場合(図6参照)で表示していたインデックス釦51に、登録された宛先の件数が所定数以上のインデックスのインデックス釦51を追加して表示する。
【0072】
図10のリスト表示領域42には、宛先の頭文字が「A」、「D」、「G」である宛先が表示されており、インデックス表示領域50には「A」、「J」、「M」、「P」、「R」、「Z」のインデックス釦51が表示されている。宛先名の頭文字が「A」の宛先の登録件数が所定数以上なので、インデックス表示領域50にも「A」のインデックス釦51aが表示されている。なお、所定数はユーザが任意に設定すればよい。
【0073】
図11は、態様例4の場合において、図2のリスト表示領域42に対してスクロール操作が行われてから、スクロール表示中の画面に移行するまでの処理の流れを示す。なお、ステップS101、ステップS102、ステップS203は、図5で説明した態様例1の場合の処理と共通なので詳細な説明は省略する。
【0074】
画像処理装置10は、ユーザからのスクロール操作の受け付けを待って(ステップS101;No)、ユーザからスクロール操作を受け付けたら(ステップS101;Yes)、アドレスブックに登録されている宛先のインデックス(インデックスA群とする)を抽出し(ステップS102)、ステップS203とステップS404とに進む。ステップS203とステップS404の処理は並行に行われる。なお、ステップS203とS404はシーケンシャルに行われてもよい。
【0075】
ステップS203では、リスト表示領域42に表示されている宛先名の頭文字に対応するインデックス(インデックスB群)を抽出し、ステップS405に進む。
【0076】
ステップS404では、登録された宛先の件数が所定数以上のインデックスを抽出し(インデックスD群とする)、ステップS405に進む。ここでは、不揮発メモリ17に予め作成され、記憶されているインデックスのうち、宛先の登録件数が所定数以上のインデックスを抽出する。
【0077】
ステップS405では、まず図5のステップS103の処理と同じく、インデックス表示領域50を確保し、ステップS102での抽出処理によって得たインデックスA群から、ステップS203での抽出処理によって得たインデックスB群と共通するものを除き、ステップS404での抽出処理によって得たインデックスD群を追加したインデックスのインデックス釦51をインデックス表示領域50に表示し、処理を終了する。表示予定のインデックスに重複するインデックスがある場合には、そのうちの1つをインデックス表示領域50に表示する。たとえば、インデックスA群とインデックスD群の両方に「A」のインデックスが含まれており、インデックスB群には「A」のインデックスが含まれていない場合は「A」のインデックス釦51は1つだけ表示する。
【0078】
<態様例5>
態様例5では、アドレスリストの宛先の中に使用不可能なアドレスがある場合について説明する。たとえば、1つの宛先のアドレスとして電話番号とFAX番号を登録可能なアドレスブックにおいて、FAX機能が故障等によって使用できない状態では、アドレスとしてFAX番号のみが登録されている宛先は使用できなくなる。図12は、アドレスリスト60において、アドレスが使用不可能になった宛先名をグレーで表示したアドレスリスト60αの一例を示している。
【0079】
図13は、態様例5においてインデックスの表示を開始したときのアドレスリスト選択画面40の一例を示す。態様例5においてのインデックス表示領域50には、図12のアドレスリスト60αにおける使用可能な宛先の宛先名の頭文字に対応するインデックスのインデックス釦51を表示する。アドレスリスト60αでは、宛先名の頭文字が「M」の宛先のすべて、および宛先名の頭文字が「R」の宛先のすべてがグレーで表示されているので、図13のインデックス表示領域50には、「M」、「R」のインデックス釦は表示せず、「A」、「D」、「G」、「J」、「P」、「Z」のインデックス釦51(51a、51d、51g、51j、51p、51z、)のみが表示されている。なお、リスト表示領域42には、宛先名の頭文字が「A」、「D」、「G」である宛先が表示されている。
【0080】
図14は、態様例5の場合において、図2のリスト表示領域42に対してスクロール操作が行われてから、スクロール表示中の画面に移行するまでの処理の流れを示す。なお、ステップS101、ステップS102は、図5で説明した態様例1の場合の処理と共通なので詳細な説明は省略する。
【0081】
画像処理装置10は、ユーザからのスクロール操作の受け付けを待って(ステップS101;No)、ユーザからスクロール操作を受け付けたら(ステップS101;Yes)、アドレスブックに登録されている宛先のインデックス(インデックスA群とする)を抽出し(ステップS102)、ステップS503に進む。
【0082】
ステップS503では、画像処理装置10は、自装置の各種機能について使用不可能か否かを判断し、使用不可能である機能があった場合(ステップS503;Yes)、ステップS505に進む。
【0083】
ステップS505では、不揮発メモリ17に記憶されているインデックスのうち、ステップS504で使用不可能と判断された機能を使用しなければならない宛先(アドレスが使用不可能となった宛先)以外の宛先名の頭文字に対応するインデックス(インデックスE群とする)を抽出する(ステップS505)。その後、インデックスE群のインデックスに対応するインデックス釦51をインデックス表示領域50に表示し(ステップS506)、処理を終了する。
【0084】
ステップS503において、使用不可能な機能がなかった場合(ステップS503;No)は、図5のステップS103の処理と同じく、インデックス表示領域50を確保し、ステップS102での抽出処理によって得たインデックスA群のインデックスのインデックス釦51をインデックス表示領域50に表示し(ステップS504)、処理を終了する。
【0085】
<態様例6>
態様例6では、宛先の宛先名の頭文字の種類が多く、対応するインデックスの全てを一度にインデックス表示領域50内に表示できない場合について説明する。態様例6では、CPU11はインデックス表示領域50に全てのインデックス釦51が表示できない場合にインデックス表示領域50に対するスクロール操作をユーザから受けると、インデックス表示領域50内のインデックス釦51をスクロールさせ、インデックス表示領域50に表示するインデックス釦51の範囲を変更するようになっている。
【0086】
図15(A)は、態様例6においてインデックスの表示を開始したときのアドレスリスト選択画面40の一例を示す。この例のアドレスリストは、図16に示すアドレスリスト60βを使用するものとする。アドレスリスト60βは、図3のアドレスリスト60と比べて、宛先名の頭文字が「あ」、「か」、「さ」の宛先が追加されたものである。
【0087】
図15に戻って説明を続ける。図15(A)においてのインデックス表示領域50には、図16のアドレスリスト60βにおける宛先の宛先名の頭文字に対応するインデックスのうち、「A」、「D」、「G」、「J」、「M」、「P」、「R」、「Z」までの8つのインデックス釦51が表示されている。また、リスト表示領域42には、宛先の頭文字が「A」、「D」、「G」である宛先が表示されている。
【0088】
インデックス表示領域50に一度に表示することのできるインデックス釦51は8つまでが上限なので、このままでは現在表示されていない「あ」、「か」、「さ」のインデックス釦51に対する操作を行うことはできない。そこで、インデックス表示領域50内のインデックス釦51をスクロールさせ、インデックス表示領域50に表示するインデックス釦51を変更するようになっている。
【0089】
また、インデックス釦51に対してスクロール操作が行われ、インデックス表示領域50に表示されるインデックス釦51が変更される際には、その変更後のインデックス釦51に対応させてリスト表示領域42に表示されるアドレスもスクロールさせる。詳細には、インデックス表示領域50の一番上に表示されたインデックス釦51に対応する宛先がリスト表示領域42の一番上に表示されるように、リスト表示領域42に表示されるリストをスクロールさせる。
【0090】
図15(B)は、図15(A)のインデックス釦51をスクロールさせた後のアドレスリスト選択画面40の一例を示す。図15(B)では、インデックス釦51が上方向にスクロールすることにより、「A」、「D」のインデックス釦51a、51dがインデックス表示領域の上端から外側へ消え去り、その代わりに「Z」以降のインデックス「あ」、「か」に対応するインデックス釦51あ、51か、がインデックス領域50の下部から現れて表示されている。また、インデックス釦51がスクロールし、インデックス表示領域50の一番上に表示されるインデックス釦51が「G」に変更されたことにより、リスト表示領域42では、宛先名の頭文字が「G」の宛先が一番上に表示されるように、アドレスリストがスクロール表示されている。
【0091】
このように、画像処理装置10は、リスト表示領域42に表示しているリストの項目(宛先)に対応するインデックス釦51をインデックス表示領域50に表示させる際には、不揮発メモリ17に予め記憶されたインデックスのうち、態様例1〜6で示したような場合に応じて、そのリストに登録されている項目に対応するインデックスを抽出し、そのインデックスに対応するインデックス釦51を表示する。以下、態様例ごとに得られる効果について記述する。
【0092】
態様例1では、アドレスブックに登録されていない宛先の宛先名に係るインデックスを含めて予め定めたインデックスがすべて表示される場合に比べて、表示されるインデックスの数が少なくなるため、たとえば、インデックス釦51をより大きく表示したり、インデックス表示領域50を縮小し、他の領域をより広くとる等、表示領域を効率よく使用することができる。また、目的のインデックスを探し出して選択操作するまでの手間が軽減され、ユーザが速やかに目的の宛先を探し出すことを可能にする。
【0093】
態様例2では、態様例1に加えてリスト表示領域42に表示中の宛先名に係るインデックスを非表示にする。これにより、態様例1に比べて、表示されるインデックスの数がより少なくなるため、より表示領域を効率よく使用することができる。
【0094】
態様例3では、態様例2に加えて、使用頻度の高い宛先のインデックスを常に表示しておくようにする。使用頻度の高い宛先のインデックスはユーザが使用する可能性が高いため、態様例2に比べて、よりユーザの利用実態に適した表示を行う。
【0095】
態様例4では、態様例2に加えて、宛先名の頭文字が共通の宛先が所定数以上の場合、その文字に対応するインデックスを常に表示しておくようにする。宛先名の頭文字が共通の宛先の数が多い場合、その文字に対応するインデックスをユーザが使用する可能性が高いため、態様例2に比べて、よりユーザの利用実態に適した表示を行う。
【0096】
態様例5では、態様例1に加えて、アドレスが使用不可能である宛先のみに対応するインデックスを非表示にする。これにより態様例1に比べて、表示されるインデックスの数がより少なくなるため、より表示領域を効率よく使用することができる。
【0097】
態様例6では、インデックス表示領域に表示しているインデックスはスクロール可能である。これにより、表示予定のインデックスを限られた表示領域に一度に全部表示する必要が無くなるので、インデックス表示領域50に表示される各インデックスの操作釦サイズが過度に小さくなることがなく、適切な操作性を確保することができる。
【0098】
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0099】
リストは、実施の形態で例示したアドレスリストに限定されず任意でよい。たとえば、予約ジョブリスト、画像処理装置の機能リスト、ユーザリストなどでもよい。
【0100】
実施の形態では、インデックス表示領域50をリスト表示領域42以外の領域に設けたが、リスト表示領域42内に設ける形態であってもかまわない。また、実施の形態では、リスト表示領域42でのスクロール開始を契機にインデックス表示領域50を表示したが、リスト表示領域42の表示中は常にインデックスを表示するように構成してもかまわない。
【0101】
スクロール操作は、実施の形態で例示したものに限定されない。タッチパネル上でのフリック操作やドラッグ操作に限定されず、たとえば、加速度センサを有するペンを空中で動かすような操作をスクロール操作として認識する構成でもかまわない。要するに、リストの表示内容をスクロールさせるための操作であれば、操作方式等は任意でよい。
【0102】
実施の形態では、アドレスに対応付けて登録した宛先名の頭文字によってインデックスをグループ分けしたが、グループ分けの基準はユーザが任意に設定変更できるようになっている。たとえば、インデックスが、「友人」、「家族」「仕事関係」、「お店」、「その他」などの基準でグループ分けされている場合には、各グループの名称(「友人」、「家族」「仕事」、「お店」、「その他」など)がインデックスとして表示される。
【符号の説明】
【0103】
10…画像処理装置(MFP)
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…画像読取部
15…プリンタ部
16…画像処理部
17…不揮発メモリ
18…自動原稿搬送部(ADF)
19…ファクシミリ通信部
21…ネットワーク通信部
30…操作表示部
31…表示部
32…操作部
33…スイッチ部
34…タッチパネル部
40…アドレスリスト選択画面
41…タイトル欄
42…リスト表示領域
43…タブ表示欄
43a〜43c…タブ
44…スクロールバー
45〜47…選択釦
50…インデックス表示領域
51、51a、51d、51g、51j、51m、51p、51r、51z、51あ、51か…インデックス釦
52…OK釦
53…キャンセル釦
60、60α、60β…アドレスリスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データベースを記憶する記憶部と、
前記データベースに登録されているデータのリストを表示するリスト表示領域と、前記データベースのインデックスを表示するインデックス表示領域とが設けられる表示部と
ユーザ操作を受ける操作部と、
前記データベースに登録されているデータのリストの一部を前記リスト表示領域に表示させると共に前記インデックス表示領域に前記インデックスを表示させ、前記インデックス表示領域に表示されているいずれかのインデックスの選択操作を受けると、前記選択されたインデックスに対応するデータのリストを前記リスト表示領域に表示させる制御部と、
を備え、
前記制御部は、予め設定されたインデックスのうち、前記データベースに登録されていないデータに対応するインデックスは前記インデックス表示領域に表示させない
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記リスト表示領域に表示されているデータに対応するインデックスは表示させない
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、使用頻度が所定値以上であるデータに対応するインデックスを前記インデックス表示領域に表示させる
ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、所定数以上のデータが共通のインデックスに対応している場合に該共通のインデックスを前記インデックス表示領域に表示させる
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、使用不可のデータのみに対応するインデックスは前記インデックス表示領域に表示させない
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記インデックス表示領域に対するスクロール操作に応じて、前記インデックス表示領域でインデックスをスクロール表示させる
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記インデックスのスクロール表示に応じて、前記リスト表示領域に表示中のデータのリストをスクロール表示させる
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記データベースは、アドレス帳である
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記データベースは、電話番号またはFAX番号のいずれか一方、または両方が登録されるアドレス帳である
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate


【公開番号】特開2013−88833(P2013−88833A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−225494(P2011−225494)
【出願日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】